JP2004061222A - マイクロ生化学評価装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はリアルタイムでの測定ができるとともに、反応中でも評価する液体に擾乱をほとんど与えずに、高感度で検出を行なうことができるマイクロ生化学評価装置を得るにある。
【解決手段】上面に1μm〜数mmの寸法の流路が形成された基板と、この基板の流路を流れる液体と接する部位に設けた光導波路を用いた化学センサーとでマイクロ生化学評価装置を構成している。
【選択図】図1
【解決手段】上面に1μm〜数mmの寸法の流路が形成された基板と、この基板の流路を流れる液体と接する部位に設けた光導波路を用いた化学センサーとでマイクロ生化学評価装置を構成している。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマイクロタス、マイクロチップ、ラボ・オンチップ等の微細な流路に生体成分等(たんぱく質等)からなる液体、あるいは、有機化合物のフッ素化、有機金属反応、触媒反応などにより生成された化学物質等からなる液体を流し、その状態を調べるマイクロ生化学評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のマイクロタスは流路を流れる液体を電気化学的あるいは熱による発光により蛋白質等を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のマイクロタスでは評価する液体が検知時に、液自体が擾乱してしまうとともに、評価する液体が微量であるため、測定感度が低くなるという欠点があった。
また、リアルタイムでの測定ができないという欠点があった。
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、リアルタイムでの測定ができるとともに、反応中でも評価する液体に擾乱をほとんど与えずに、高感度で検出を行なうことができるマイクロ生化学評価装置を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は上面に1μm〜数mmの寸法の流路が形成された基板と、この基板の流路を流れる液体と接する部位に設けた光導波路を用いた化学センサーとでマイクロ生化学評価装置を構成している。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0008】
図1ないし図5に示す本発明の第1の実施の形態において、1は本発明のマイクロ生化学評価装置で、このマイクロ生化学評価装置1は上面に1μm〜数mmの寸法のY字状の流路2が形成された基板3と、この基板3の合流流路2cを流れる液体と接する部位、本発明の実施の形態では図5に示すように、基板3の底面に設けた光を導入する手段、光を取り出す手段としてのグレーティング4、5を有する光導波路6を用いた化学センサー7と、この化学センサー7の光導波路6を通る特定波長での吸収状態を調べる回動させて角度を制御することが可能な発光部8a、受光部8bおよび検知器8を備える評価手段9とで構成されている。
【0009】
上記構成のマイクロ生化学評価装置1は、基板3の流路2に評価する液体10を流すとともに、化学センサー7の光導波路6の光を導入する手段としてのグレーティング4に評価手段9を構成する発光部8aより入射光を照射し、光を取り出す手段としてのグレーティング5より出射された出射光を受光部8bで受光し、光導波路6の表面に1μm以下しか浸透しないエバネッセント波により評価する液体10を擾乱せず、簡単に評価する液体中の特定吸収スペクトルを検知器8で調べることができる。
【0010】
【発明の異なる実施の形態】
次に、図6ないし図36に示す本発明の異なる実施の形態につき説明する。なお、これらの本発明の異なる実施の形態の説明に当って、前記本発明の第1の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0011】
図6ないし図8に示す本発明の第2の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、光を導入する手段としてプリズムカップラ11を用いるとともに、光を取り出す手段としてのプリズムカップラ12を用いた光導波路6を使用した化学センサー7Aを用いた点で、このような化学センサー7Aを用いて構成したマイクロ生化学評価装置1Aにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0012】
図9ないし図11に示す本発明の第3の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、光を導入する手段としてテーパーカップラ13を用いるとともに、光を取り出す手段としてテーパーカップラ14を用いた光導波路6を使用した化学センサー7Bを用いた点で、このような化学センサー7Bを用いて構成したマイクロ生化学評価装置1Bにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0013】
図12ないし図14に示す本発明の第4の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、光を導入する手段として光導波路6の一端部に形成した垂直面15を用いるとともに、光を取り出す手段として光導波路6の他端部に形成した垂直面16を用いた化学センサー7Cを用いた点で、このような化学センサー7Cを用いて構成したマイクロ生化学評価装置1Cにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0014】
図15ないし図17に示す本発明の第5の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、流路2の一方の側面に光導波路6を設置した化学センサー7Dを用いた点で、このような化学センサー7Dを用いて構成したマイクロ生化学評価装置1Dにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られるとともに、評価手段9を構成する発光部8aや受光部8bを回動させて角度を制御する構成や作業が容易にできる。
【0015】
図18ないし図20に示す本発明の第6の実施の形態において、前記本発明の第5の実施の形態と主に異なる点は、流路2の両方の側面に光導波路6、6を設置した化学センサー7Eを用いた点で、このような化学センサー7Eを用いて構成したマイクロ生化学評価装置1Eにしても、前記本発明の第5の実施の形態と同様な作用効果が得られるとともに、得られた評価を比較することができる。
【0016】
図21ないし図23に示す本発明の第7の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、流路2の一方の側面にも光導波路6を設置した化学センサー7Fを用いた点で、このような化学センサー7Fを用いて構成したマイクロ生化学評価装置1Fにしても良い。
【0017】
図24ないし図26に示す本発明の第8の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、流路2の両方の側面にも光導波路6、6を設置した化学センサー7Gを用いた点で、このような化学センサー7Gを用いて構成したマイクロ生化学評価装置1Gにしても良い。
【0018】
図27ないし図29に示す本発明の第9の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、Y字状の流路2の分離流路2a、2bにも化学センサー7、7を設置した点で、このように構成したマイクロ生化学評価装置1Hにすることにより、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られるとともに、混合する評価する液体10、10中の特定吸収スペクトルを検出器8、8で調べることができる。
【0019】
図30ないし図33に示す本発明の第10の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、基板3の流路2を流れる液体10自体を光導波路6Aとして使用できるようにした化学センサー7Hを用いた点で、このような化学センサー7Hを用いて構成したマイクロ生化学評価装置1Iにしても良い。
【0020】
図34ないし図36に示す本発明の第11の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、基板3Aと、この基板3Aの上面に形成された、一つの対向部位に入射光部17、出射光部18を有し、該入射光部17、出射光部18間に少なくとも2つ以上、本実施の形態では2つの光路19a、19bが形成された光路体19と、この光路体19の一方の光路19aに介装された光導波路6Bを用いた化学センサー7Iと、この化学センサー7Iの光導波路6Bと評価する液体10とが接することができるように前記基板3Aの上面に1μm〜数mmの寸法で形成された流路20と、前記化学センサー7Iを介装した前記光路体19の一方の光路19aとリファレンスとしての他方の光路19bとの屈折率の違いや位相差を検知することができる検知器8Aを備えた評価手段9Aとでマイクロ生化学評価装置1Jを構成した点で、このようなマイクロ生化学評価手段1Jは、発光部8aから光路体19の入射光部17に入射光を照射し、出射光部18より出射された出射光を受光部8bで受光して、光導波路6Bを介装した一方の光路19aとリファレンスとしての他方の光路19bとの屈折率の違いや位相差を検知器8Aで検知することによって、流路20を流れる液体10を解析することができる。
【0021】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0022】
(1)上面に1μm〜数mmの寸法の流路が形成された基板と、この基板の流路を流れる液体と接する部位に設けた光導波路を用いた化学センサーとで構成されているので、光導波路の表面にしみ出す、通常1μm以下のエバネッセント波を分析に用いることができる。
したがって、評価する液体にほとんど擾乱を与えずに特定吸収スペクトルを調べることができる。
【0023】
(2)前記(1)によって、蛍光でない分子においても分析が可能で、分子の情報を選択的かつ非破壊的で解析ができる。
【0024】
(3)前記(1)によって、分子の固定、電子状態や構造に関する情報が得られるとともに、スペクトル変化をリアルタイムで解析できる。
【0025】
(4)前記(1)によって、測定時間を短縮することができるとともに、微量な評価する液体においても、極めて高感度で特定吸収スペクトルを調べることができる。
【0026】
(5)前記(1)によって、測定したい場所に設置することができるとともに、アレイ化を容易に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略説明図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図3】図2の3−3線に沿う拡大断面図。
【図4】図2の4−4線に沿う拡大断面図。
【図5】下部に入射光や出射光を配置した説明図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の概略説明図。
【図7】本発明の第2の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図8】図7の8−8線に沿う拡大断面図。
【図9】本発明の第3の実施の形態の概略説明図。
【図10】本発明の第3の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図11】図10の11−11線に沿う拡大断面図。
【図12】本発明の第4の実施の形態の概略説明図。
【図13】本発明の第4の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図14】図13の14−14線に沿う拡大断面図。
【図15】本発明の第5の実施の形態の概略説明図。
【図16】本発明の第5の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図17】図16の17−17線に沿う断面図。
【図18】本発明の第6の実施の形態の概略説明図。
【図19】本発明の第6の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図20】図19の20−20線に沿う断面図。
【図21】本発明の第7の実施の形態の概略説明図。
【図22】本発明の第7の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図23】図22の23−23線に沿う断面図。
【図24】本発明の第8の実施の形態の概略説明図。
【図25】本発明の第8の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図26】図25の26−26線に沿う断面図。
【図27】本発明の第9の実施の形態の概略説明図。
【図28】本発明の第9の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図29】図28の29−29線に沿う断面図。
【図30】本発明の第10の実施の形態の概略説明図。
【図31】本発明の第10の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図32】図31の32−32線に沿う拡大断面図。
【図33】下部に入射光や出射光を配置した説明図。
【図34】本発明の第11の実施の形態の概略説明図。
【図35】本発明の第11の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図36】図34の35−35線に沿う断面図。
【符号の説明】
1、1A〜1J:マイクロ生化学評価装置、
2:流路、3、3A:基板、
4:光を導入する手段としてのグレーティング、
5:光を取り出す手段としてのグレーティング、
6、6A:光導波路、
7、7A〜7I:化学センサー、
8:検知器、8a:発光部、
8b:受光部、9、9A:評価手段、
10:評価する液体、
11:光を導入する手段としてのプリズムカップラ、
12:光を取り出す手段としてのプリズムカップラ、
13:光を導入する手段としてのテーパーカップラ、
14:光を取り出す手段としてのテーパーカップラ、
15:光を導入する手段としての垂直面、
16:光を取り出す手段としての垂直面、
17:入射光部、18:出射光部、
19:光路、20:流路。
【発明の属する技術分野】
本発明はマイクロタス、マイクロチップ、ラボ・オンチップ等の微細な流路に生体成分等(たんぱく質等)からなる液体、あるいは、有機化合物のフッ素化、有機金属反応、触媒反応などにより生成された化学物質等からなる液体を流し、その状態を調べるマイクロ生化学評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のマイクロタスは流路を流れる液体を電気化学的あるいは熱による発光により蛋白質等を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のマイクロタスでは評価する液体が検知時に、液自体が擾乱してしまうとともに、評価する液体が微量であるため、測定感度が低くなるという欠点があった。
また、リアルタイムでの測定ができないという欠点があった。
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、リアルタイムでの測定ができるとともに、反応中でも評価する液体に擾乱をほとんど与えずに、高感度で検出を行なうことができるマイクロ生化学評価装置を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は上面に1μm〜数mmの寸法の流路が形成された基板と、この基板の流路を流れる液体と接する部位に設けた光導波路を用いた化学センサーとでマイクロ生化学評価装置を構成している。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0008】
図1ないし図5に示す本発明の第1の実施の形態において、1は本発明のマイクロ生化学評価装置で、このマイクロ生化学評価装置1は上面に1μm〜数mmの寸法のY字状の流路2が形成された基板3と、この基板3の合流流路2cを流れる液体と接する部位、本発明の実施の形態では図5に示すように、基板3の底面に設けた光を導入する手段、光を取り出す手段としてのグレーティング4、5を有する光導波路6を用いた化学センサー7と、この化学センサー7の光導波路6を通る特定波長での吸収状態を調べる回動させて角度を制御することが可能な発光部8a、受光部8bおよび検知器8を備える評価手段9とで構成されている。
【0009】
上記構成のマイクロ生化学評価装置1は、基板3の流路2に評価する液体10を流すとともに、化学センサー7の光導波路6の光を導入する手段としてのグレーティング4に評価手段9を構成する発光部8aより入射光を照射し、光を取り出す手段としてのグレーティング5より出射された出射光を受光部8bで受光し、光導波路6の表面に1μm以下しか浸透しないエバネッセント波により評価する液体10を擾乱せず、簡単に評価する液体中の特定吸収スペクトルを検知器8で調べることができる。
【0010】
【発明の異なる実施の形態】
次に、図6ないし図36に示す本発明の異なる実施の形態につき説明する。なお、これらの本発明の異なる実施の形態の説明に当って、前記本発明の第1の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0011】
図6ないし図8に示す本発明の第2の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、光を導入する手段としてプリズムカップラ11を用いるとともに、光を取り出す手段としてのプリズムカップラ12を用いた光導波路6を使用した化学センサー7Aを用いた点で、このような化学センサー7Aを用いて構成したマイクロ生化学評価装置1Aにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0012】
図9ないし図11に示す本発明の第3の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、光を導入する手段としてテーパーカップラ13を用いるとともに、光を取り出す手段としてテーパーカップラ14を用いた光導波路6を使用した化学センサー7Bを用いた点で、このような化学センサー7Bを用いて構成したマイクロ生化学評価装置1Bにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0013】
図12ないし図14に示す本発明の第4の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、光を導入する手段として光導波路6の一端部に形成した垂直面15を用いるとともに、光を取り出す手段として光導波路6の他端部に形成した垂直面16を用いた化学センサー7Cを用いた点で、このような化学センサー7Cを用いて構成したマイクロ生化学評価装置1Cにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0014】
図15ないし図17に示す本発明の第5の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、流路2の一方の側面に光導波路6を設置した化学センサー7Dを用いた点で、このような化学センサー7Dを用いて構成したマイクロ生化学評価装置1Dにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られるとともに、評価手段9を構成する発光部8aや受光部8bを回動させて角度を制御する構成や作業が容易にできる。
【0015】
図18ないし図20に示す本発明の第6の実施の形態において、前記本発明の第5の実施の形態と主に異なる点は、流路2の両方の側面に光導波路6、6を設置した化学センサー7Eを用いた点で、このような化学センサー7Eを用いて構成したマイクロ生化学評価装置1Eにしても、前記本発明の第5の実施の形態と同様な作用効果が得られるとともに、得られた評価を比較することができる。
【0016】
図21ないし図23に示す本発明の第7の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、流路2の一方の側面にも光導波路6を設置した化学センサー7Fを用いた点で、このような化学センサー7Fを用いて構成したマイクロ生化学評価装置1Fにしても良い。
【0017】
図24ないし図26に示す本発明の第8の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、流路2の両方の側面にも光導波路6、6を設置した化学センサー7Gを用いた点で、このような化学センサー7Gを用いて構成したマイクロ生化学評価装置1Gにしても良い。
【0018】
図27ないし図29に示す本発明の第9の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、Y字状の流路2の分離流路2a、2bにも化学センサー7、7を設置した点で、このように構成したマイクロ生化学評価装置1Hにすることにより、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られるとともに、混合する評価する液体10、10中の特定吸収スペクトルを検出器8、8で調べることができる。
【0019】
図30ないし図33に示す本発明の第10の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、基板3の流路2を流れる液体10自体を光導波路6Aとして使用できるようにした化学センサー7Hを用いた点で、このような化学センサー7Hを用いて構成したマイクロ生化学評価装置1Iにしても良い。
【0020】
図34ないし図36に示す本発明の第11の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、基板3Aと、この基板3Aの上面に形成された、一つの対向部位に入射光部17、出射光部18を有し、該入射光部17、出射光部18間に少なくとも2つ以上、本実施の形態では2つの光路19a、19bが形成された光路体19と、この光路体19の一方の光路19aに介装された光導波路6Bを用いた化学センサー7Iと、この化学センサー7Iの光導波路6Bと評価する液体10とが接することができるように前記基板3Aの上面に1μm〜数mmの寸法で形成された流路20と、前記化学センサー7Iを介装した前記光路体19の一方の光路19aとリファレンスとしての他方の光路19bとの屈折率の違いや位相差を検知することができる検知器8Aを備えた評価手段9Aとでマイクロ生化学評価装置1Jを構成した点で、このようなマイクロ生化学評価手段1Jは、発光部8aから光路体19の入射光部17に入射光を照射し、出射光部18より出射された出射光を受光部8bで受光して、光導波路6Bを介装した一方の光路19aとリファレンスとしての他方の光路19bとの屈折率の違いや位相差を検知器8Aで検知することによって、流路20を流れる液体10を解析することができる。
【0021】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0022】
(1)上面に1μm〜数mmの寸法の流路が形成された基板と、この基板の流路を流れる液体と接する部位に設けた光導波路を用いた化学センサーとで構成されているので、光導波路の表面にしみ出す、通常1μm以下のエバネッセント波を分析に用いることができる。
したがって、評価する液体にほとんど擾乱を与えずに特定吸収スペクトルを調べることができる。
【0023】
(2)前記(1)によって、蛍光でない分子においても分析が可能で、分子の情報を選択的かつ非破壊的で解析ができる。
【0024】
(3)前記(1)によって、分子の固定、電子状態や構造に関する情報が得られるとともに、スペクトル変化をリアルタイムで解析できる。
【0025】
(4)前記(1)によって、測定時間を短縮することができるとともに、微量な評価する液体においても、極めて高感度で特定吸収スペクトルを調べることができる。
【0026】
(5)前記(1)によって、測定したい場所に設置することができるとともに、アレイ化を容易に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略説明図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図3】図2の3−3線に沿う拡大断面図。
【図4】図2の4−4線に沿う拡大断面図。
【図5】下部に入射光や出射光を配置した説明図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の概略説明図。
【図7】本発明の第2の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図8】図7の8−8線に沿う拡大断面図。
【図9】本発明の第3の実施の形態の概略説明図。
【図10】本発明の第3の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図11】図10の11−11線に沿う拡大断面図。
【図12】本発明の第4の実施の形態の概略説明図。
【図13】本発明の第4の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図14】図13の14−14線に沿う拡大断面図。
【図15】本発明の第5の実施の形態の概略説明図。
【図16】本発明の第5の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図17】図16の17−17線に沿う断面図。
【図18】本発明の第6の実施の形態の概略説明図。
【図19】本発明の第6の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図20】図19の20−20線に沿う断面図。
【図21】本発明の第7の実施の形態の概略説明図。
【図22】本発明の第7の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図23】図22の23−23線に沿う断面図。
【図24】本発明の第8の実施の形態の概略説明図。
【図25】本発明の第8の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図26】図25の26−26線に沿う断面図。
【図27】本発明の第9の実施の形態の概略説明図。
【図28】本発明の第9の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図29】図28の29−29線に沿う断面図。
【図30】本発明の第10の実施の形態の概略説明図。
【図31】本発明の第10の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図32】図31の32−32線に沿う拡大断面図。
【図33】下部に入射光や出射光を配置した説明図。
【図34】本発明の第11の実施の形態の概略説明図。
【図35】本発明の第11の実施の形態の評価手段を除いた平面図。
【図36】図34の35−35線に沿う断面図。
【符号の説明】
1、1A〜1J:マイクロ生化学評価装置、
2:流路、3、3A:基板、
4:光を導入する手段としてのグレーティング、
5:光を取り出す手段としてのグレーティング、
6、6A:光導波路、
7、7A〜7I:化学センサー、
8:検知器、8a:発光部、
8b:受光部、9、9A:評価手段、
10:評価する液体、
11:光を導入する手段としてのプリズムカップラ、
12:光を取り出す手段としてのプリズムカップラ、
13:光を導入する手段としてのテーパーカップラ、
14:光を取り出す手段としてのテーパーカップラ、
15:光を導入する手段としての垂直面、
16:光を取り出す手段としての垂直面、
17:入射光部、18:出射光部、
19:光路、20:流路。
Claims (7)
- 上面に1μm〜数mmの寸法の流路が形成された基板と、この基板の流路を流れる液体と接する部位に設けた光導波路を用いた化学センサーとからなることを特徴とするマイクロ生化学評価装置。
- 上面に1μm〜数mmの寸法の流路が形成された基板と、この基板の流路を流れる液体自体を光導波路として使用できるように設けた化学センサーとからなることを特徴とするマイクロ生化学評価装置。
- 上面に1μm〜数mmの寸法の流路が形成された基板と、この基板の流路を流れる液体と接する部位に設けた光導波路および該光導波路に光を導入する手段あるいは光を取り出す手段のいずれか一方、あるいは両方を設けた化学センサーとからなることを特徴とするマイクロ生化学評価装置。
- 上面に1μm〜数mmの寸法の流路が形成された基板と、この基板の流路を流れる液体と接する部位に設けた光導波路および該光導波路にグレーティング、プリズム等の角度変換手段を用いた光を導入する手段あるいは光を取り出す手段のいずれか一方、あるいは両方を設けた化学センサーとからなることを特徴とするマイクロ生化学評価装置。
- 上面に1μm〜数mmの寸法の流路が形成された基板と、この基板の流路を流れる液体と接する部位に設けた光導波路を用いた化学センサーと、この化学センサーの光導波路を通る光の特定波長での吸収状態あるいは屈折変化率に伴う位相の変化を調べる評価手段とからなることを特徴とするマイクロ生化学評価装置。
- 基板と、この基板に形成された、一つの対向部位に入射光部、出射光部を有し、該入射光部、出射光部間に少なくとも2つ以上の光路が形成された光路体と、この光路体の一方の光路に介装された光導波路を用いた化学センサーと、この化学センサーの光導波路と評価する液体とが接することができるように前記基板の上面に1μm〜数mmの寸法で形成された流路と、前記化学センサーを介装した前記光路体の一方の光路とリファレンスとしての他方の光路との屈折率の違いや位相差を検知することができる検知器を備えた評価手段とからなることを特徴とするマイクロ生化学評価装置。
- 光導波路は流路の底面、いずれか一方の側面、両側面、底面といずれか一方の側面あるいは底面と両側面のいずれかに配置されていることを特徴とする請求項1、請求項3〜請求項6記載のマイクロ生化学評価装置。
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- 2002-07-26 JP JP2002218082A patent/JP2004061222A/ja active Pending
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