JP2004061176A - ハイパースペクトル画像解析システム - Google Patents

ハイパースペクトル画像解析システム Download PDF

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楠本 宏樹
Soichi Oka
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Abstract

【課題】自己組織化特徴マップによるハイパースペクトル画像の解析において、特徴ベクトルに類似する重みベクトルを高速に探索する。
【解決手段】ハイパースペクトル画像の各ピクセルのスペクトルを特徴ベクトルとする。2分割探索法により、探索範囲の立方体を次々1/8にしながら、特徴ベクトルに最も近い最類似ベクトルを、色空間の重みベクトルの中から探索する。最類似ベクトルとそれに隣接する重みベクトルを特徴ベクトルに近づけることで学習を行う。全ピクセルについて所定回学習したら、新しい重みベクトルをもとの立方体の頂点の重みベクトルから平均演算により求めることにより、色空間立方体の細分化を行う。目的の細分化レベルになるまで学習を繰り返して、色空間をクラスター化する。各ピクセルの特徴ベクトルに最も近い重みベクトルに対応する色を、そのピクセルに割り当てる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハイパースペクトル画像解析システムに関し、特に、自己組織化特徴マップにおける学習を高速化したハイパースペクトル画像解析システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
すべてのものは、特徴的な光反射スペクトルをもっている。そのため、ほとんどのものは、目で見て何であるかわかる。しかし、可視光線で見ただけでは違いがわからないものもある。例えば、図13に示すように、可視光線では同じに見えるが、紫外線写真では違って見えるものもある。そこで、対象物を複数の波長の光でそれぞれ撮影し、それらの画像を組み合わせて処理することで、多くの有用な画像を得ることができる。対象物を多数の波長の光でそれぞれ撮影した画像を、ハイパースペクトル画像と呼んでいる。ハイパースペクトル画像を処理することで、連続的なスペクトルを高い分解能で細分類でき、人間の目では見えないものを見えるようにできる。ハイパースペクトル画像から特徴を抽出して可視化するために、多くの画像解析技術が提案されている。
【0003】
リモートセンシング分野でよく知られた技術の1つは、3つの画像にR,G,Bの各色を割り当てるという「擬似カラーアルゴリズム」である。擬似カラーアルゴリズムは単純なので、短い計算時間で結果を得ることができる。しかし、3つのスペクトルの画像までにしか適用できない。もう1つの方法であるKohonen自己組織化アルゴリズムは、ニューラルネットワークを利用する方法であり、超多次元ベクトル空間を適当に分割できる。詳しくは、文献1[T. Kohonen著,徳高平蔵他訳「自己組織化マップ」シュプリンガー・フェアラーク東京1996年発行]などを参照されたい。しかし、この方法では、クラスターの最適な数が予めわかっていない場合には、特性を正確に抽出することは困難である。多次元ベクトルをクラスター分割する手法は、コホネンのニューラルネットワーク以外に、K平均法などのいくつかの手法も古くから提案されているが、ボトルネックになっている問題点はどれも同じである。
【0004】
この困難を避けるために、本発明者は、ハイパースペクトル画像をRGB画像で表わす新しいアルゴリズムを、文献2[S. Oka, W. Haung, K. Murai, and Y. Takefuji, ”A RGB Representation of Features in Hyperspectral Images by Self−Organization Topological Map”, The Third World Multi conference on Systemics, Cybernetics and Informatics (SCI’99) and the Fifth International Conference on Information Systems Analysis and Synthesis (ISAS’99), Proc. of Image, Acoustic, Speech and Signal Processing, vol. 6, pp.145−149, in Orlando, USA, Jul. 31 − Aug. 4, 1999. ]で提案した。その主たるアイデアは、人間の色彩感覚が重要な役割を果たすという点である。以下、ハイパースペクトル画像をRGB画像で表すアルゴリズムを説明する。
【0005】
このアルゴリズムで使用するCIELUV色空間について簡単に説明する。詳しくは、文献3[R. W. Hunt, ”MEASURING COLOR second edition”, ELLIS HORWOOD, 1995] などを参照されたい。ハイパースペクトル画像のすべてのピクセルは、自己組織化特徴マップにより、CIELUV色空間(単に色空間ともいう)にマッピングされる。CIELUV色空間は、CIEで勧告された基本一様色空間計量である。それは、色の相違を表現する計量を包含するのみでなく、明るさに対する目の反応に関する知覚的な情報をも含むものである。CIELUV(L,u,v)の座標は、
=116(Y/Y1/3−16  (Y/Y)>0.008856
=903.3(Y/Y)    (Y/Y)≦0.008856
=13L(u’−u’
=13L(v’−v’
で与えられる。ただし、u’とv’は、
u’=4X/(X+15Y+3Z)
v’=9X/(X+15Y+3Z)
である。
【0006】
RGBからXYZへの変換式は、
【数1】
Figure 2004061176
で与えられる。定数値は、
u’=0.2105
v’=0.4737
=100
である。
【0007】
CIELUV色空間は、RGB立体色空間に比べていくつかの利点がある。1つは、色の見え方における差を決めるために有効な、輝度と色差の両方を決める式を含んでいる点である。CIELUV色差は、
ΔEuv =[(ΔL+(Δu+(Δv1/2
で表現される単純なユークリッド距離である。この式は、色差を記述するためにCIEで勧告された基本的な手段である。CIELUV色空間を使う最大の利点は、CIELUV色空間における等距離は、同様に別々の色を表わすという点である。この点において、色の差がユークリッド距離で計算できるから、CIELUV色空間は、RGB色空間よりすぐれている。言い換えれば、CIELUV色空間における色の距離は、異なる色に対する人間の感受性に比例するのである。
【0008】
自己組織化特徴マップ(Self−Organization Map:SOM)について説明する。ハイパースペクトル画像におけるすべてのピクセルは、自己組織化特徴マップにより、CIELUV色空間に写像される。SOMアリゴリズムにより、種々の色がピクセルに割り当てられる。それゆえ、スペクトルが類似しているピクセルは、それぞれ似た色で表現され、異なるスペクトルのピクセルは、異なる色で表現される。
【0009】
入力画像の数をPとする。すなわち、対象物をP種類の波長で撮影して、P枚の画像を得る。ピクセルkのスペクトルを表す特徴ベクトルは、
=(x1k,x2k,・・・,xpk
と表現できる。ここで、xskは、s番目の波長で撮影された画像のピクセルkの輝度である。
【0010】
を、CIELUV色空間上のP次元のSOM重みベクトル(単に重みベクトルともいう)とする。iは、CIELUV色空間の格子点に対応している。CIELUV色空間は、例えば、10×20×20個の立方体からなる格子に分割されている。つまり、SOMにより、4000色をピクセルに割り当てることができる。この場合、i=1,2,・・・,4000である。一般的には、a×b×c=abc個の立方体からなる格子に分割すれば、abc色をピクセルに割り当てることができる。
【0011】
図14を参照しながら、SOMアルゴリズムを説明する。具体的な数値を例示して説明するが、実際には目的に応じた数値を使えばよい。
(ステップ1)一様乱数で、W(i=1,2,・・・,4000)を初期化する。
(ステップ2)各ピクセルkに対して、そのピクセルの特徴ベクトルXとすべての重みベクトルWとの距離の二乗(X−Wを計算する。
(ステップ3)各ピクセルkの特徴ベクトルXと最も近い距離の重みベクトルWを選択して、最類似ベクトルWとする。すなわち、min(X−Wとなる重みベクトルWを最類似ベクトルWとする。格子点zは、特徴ベクトルXと最も近い重みベクトルがある点である。ピクセルkに対応するWは、ステップごとに異なる。
【0012】
(ステップ4)各重みベクトルWを、
(t+1)=W(t)+α(X−W(t))
で更新する。すなわち、重みベクトルWを、CIELUV色空間の格子点zに対応するピクセルkの特徴ベクトルXに、少し(1%未満)近づける。ただし、
α=0.01・(1/(dzi+1))
zi=|L−L|+|U−U|+|V−V
である。dziは、重みベクトルWとWの対応する点(CIELUV色空間の格子点)の間のManhattan距離である。CIELUV色空間の格子点zの座標を(L,U,V)とし、格子点iの座標を(L,U,V)とする。
【0013】
(ステップ5)ステップ2〜4を、例えば80回繰り返す。一般的には、収束条件を満足する適当な学習回数を設定する。学習においては、計算時間を短縮するために、次の規則に従って、ピクセルkの特徴ベクトルXの最類似ベクトルの格子点zの近傍の格子点iの重みベクトルWのみを更新し、繰返回数t=80で学習を打ち切る。繰返回数tが(0<t≦20)の場合は、格子点zの前後上下左右3点までの7×7×7の近傍格子点にある(dzi≦9)を満たす格子点iの重みベクトルWのみについて計算する。(20<t≦40)の場合は、5×5×5の近傍格子点にある(dzi≦6)を満たす格子点iの重みベクトルWのみについて計算する。(40<t≦60)の場合は、3×3×3の近傍格子点にある(dzi≦3)を満たす格子点iの重みベクトルWのみについて計算する。(60<t≦80)の場合は、格子点zの重みベクトルWのみについて計算する。
【0014】
このようにして、特徴ベクトルが類似しているピクセルは、色空間の小領域の重みベクトルと類似することになり、特徴ベクトルの異なるピクセルは、色空間の離れた領域の重みベクトルとそれぞれ類似することになる。つまり、色空間が特徴ベクトルに対応してクラスター化される。
(ステップ6)最終ステップの終了後、ピクセルkに対応する格子点zの色(L,U,V)を、ピクセルkの色とする。
【0015】
このように、SOMアルゴリズムでは、ハイパースペクトル画像における類似の特徴が、それぞれ類似の色によって表され、異なった特徴が、異なった色によって表される。その結果、対象物の特徴が、色の違いによって視覚的に識別できるようになり、可視光線では見えなかった特徴が引き出される。しかも、前もってクラスターの最適値を知らなくても、重要な特徴が、注目に値する色で自動的に強調されるのである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のSOMアルゴリズムを用いたハイパースペクトル画像解析アルゴリズムでは、解析に時間がかかるという問題がある。数十〜数百枚のスペクトル画像をSOMアルゴリズムで解析すると、膨大な計算コストのため、時間がかかりすぎて実用にならない。
【0017】
本発明は、上記従来の問題を解決して、自己組織化特徴マップによるハイパースペクトル画像の解析において、特徴ベクトルに類似する重みベクトルを高速に探索して、連続する大量のスペクトル画像を高速に解析することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明では、対象物を複数の波長の光で撮影してハイパースペクトル画像を生成する手段と、ハイパースペクトル画像の各ピクセルのスペクトルに基づいて特徴ベクトルを求める手段と、互いに類似した特徴ベクトルが3次元色空間上の近い位置にある重みベクトルに対応するように色空間をクラスター化する自己組織化特徴マップ手段と、各ピクセルの特徴ベクトルに最も近い重みベクトルが位置する色空間上の点に対応する色をそのピクセルに割り当てる色割当手段とを具備するハイパースペクトル画像解析システムの自己組織化特徴マップ手段に、色空間の重みベクトルを立方体の格子点に対応させて記憶する色空間記憶手段と、色空間の重みベクトルを初期化する初期化手段と、立方体の全体または一部である部分立方体の8頂点の重みベクトルから平均演算により部分立方体の体心と各面心と各稜中点の重みベクトルを求めて色空間の細分化レベルを進める細分化手段と、色空間の細分化レベルに対応する重みベクトルの中から特徴ベクトルに最も近い最類似ベクトルを2分割探索法により求める2分割探索手段と、最類似ベクトルとその位置する頂点に隣接する頂点の重みベクトルを特徴ベクトルに近づける学習手段とを備えた構成とした。このように構成したことにより、ハイパースペクトル画像を高速に解析することができる。
【0019】
また、2分割探索手段に、部分立方体の1つである探索部分立方体の8頂点の重みベクトルと各ピクセルの特徴ベクトルとを比較する手段と、特徴ベクトルに最も近い重みベクトルを選択する手段と、選択した重みベクトルの属する頂点を頂点とする1/8体積の立方体を新たな探索部分立方体とする探索進行手段と、色空間の細分化レベルに対応する探索部分立方体において特徴ベクトルに最も近い重みベクトルとして選択した重みベクトルを最類似ベクトルとする手段とを設けた。このように構成したことにより、最類似ベクトルを高速に探索することができる。
【0020】
また、特徴ベクトルとして、ハイパースペクトル画像の各ピクセルのスペクトルを波長で微分した値を用いる構成とした。このように構成したことにより、明るさの異なる同一対象物を同じ色で表わすことができる。
【0021】
また、色割当手段に、ピクセルの平均輝度に応じて割当色の明度を決定する手段を設けた構成とした。このように構成したことにより、明るさの異なる同一対象物を、もとの明るさに応じた同じ色で表わすことができる。
【0022】
また、可視光画像を表示する表示手段と、表示された可視光画像の1点を指示する指示手段と、指示された点の所定近傍の部分画像を解析対象画像として選択する画像選択手段と、解析結果の合成画像を可視光画像の部分画像と置き換えて表示する手段とを備えた構成とした。このように構成したことにより、任意の部分を解析して表示することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図12を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態は、2分割探索法により、探索立方体を次々1/8にしながら、特徴ベクトルに最も近い最類似ベクトルを、色空間の重みベクトルの中から高速に探索するハイパースペクトル画像解析システムである。
【0025】
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムの機能ブロック図である。図1(a)は、ハイパースペクトル画像解析システムの概略ブロック図である。図1(b)は、ハイパースペクトル画像解析システムの自己組織化特徴マップ手段の機能ブロック図である。図1において、カメラ1は、数10〜数100の波長で対象物を撮影して、ハイパースペクトル画像を出力するスチルカメラである。画像記録装置2は、ハイパースペクトル画像を格納しておくメモリである。表示手段3は、画像を表示する装置である。自己組織化特徴マップ手段4は、入力画像を解析して色空間をクラスター化する手段である。画像合成手段5は、入力画像のピクセルの特徴ベクトルに最も近い重みベクトルの色を入力画像に割り当てて1枚の画像に合成する手段である。
【0026】
初期化手段41は、色空間立方体の最外側の8頂点の重みベクトルを乱数により初期化する手段である。色空間記憶手段42は、色空間立方体の重みベクトルを記憶する手段である。細分化手段43は、色空間立方体の体心と面心と稜中点の重みベクトルを計算し、分割レベルが1つ進んだ色空間立方体を構成する手段である。2分割探索手段44は、探索立方体を次々1/8にしながら、特徴ベクトルに最も近い最類似ベクトルを、色空間の重みベクトルの中から探索する手段である。学習手段45は、特徴ベクトルに最も近い重みベクトルとその隣接重みベクトルを、特徴ベクトルに少しだけ近づける学習処理を行う手段である。特徴ベクトル記憶手段46は、ハイパースペクトル画像の各ピクセルのスペクトルに基づく特徴ベクトルを記憶する手段である。
【0027】
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムで用いる自己組織化特徴マップの処理手順の流れ図である。図3は、ハイパースペクトル画像解析システムで用いる2分割探索法の処理手順の流れ図である。図3(a)は、2分割探索法Aの処理手順の流れ図である。図3(b)は、2分割探索法Aの一部である2分割探索法Bの処理手順の流れ図である。図4は、ハイパースペクトル画像解析システムで用いる2分割探索法の説明図である。図4(a)〜(d)は、自己組織化における色空間立方体の細分化を説明する図である。図4(e)〜(h)は、2分割探索法における探索立方体の細分化を説明する図である。
【0028】
図5は、本発明の第1の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムの自己組織化特徴マップ手段の機能ブロック図である。図5において、探索進行手段47は、選択した重みベクトルの属する頂点を頂点とする1/8体積の立方体を新たな探索立方体とする手段である。比較手段48は、探索対象の部分立方体である探索立方体の8頂点の重みベクトルと特徴ベクトルとを比較する手段である。選択手段49は、特徴ベクトルに最も近い重みベクトルを選択する手段である。図6は、紫外線スペクトル画像を解析して合成した図である。
【0029】
上記のように構成された本発明の第1の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムの動作を説明する。最初に、図1を参照して、ハイパースペクトル画像解析システムの機能の概要を説明する。カメラ1で対象物を多数の波長ごとに撮影して、画像記録装置2に格納する。ハイパースペクトル画像の各ピクセルのスペクトルに基づいて特徴ベクトルを求めて、自己組織化特徴マップ手段4の特徴ベクトル記憶手段46に格納する。自己組織化特徴マップ手段4で、画像の特徴ベクトルを解析して、色空間の重みベクトルをクラスター化する。画像合成手段5で、ピクセルの特徴ベクトルに最も近い重みベクトルの色をそのピクセルに割り当てて、1枚の画像に合成する。合成された画像を、表示手段3に表示する。
【0030】
自己組織化特徴マップ手段4では、初期化手段41で、色空間立方体の最外側の8頂点の重みベクトルを乱数により初期化し、色空間記憶手段42に記憶する。特徴ベクトル記憶手段46に記憶された特徴ベクトルを1つ取り出して、2分割探索手段44で重みベクトルと比較する。最も近い重みベクトルを最類似ベクトルとして、それに隣接する重みベクトルとともに、学習手段45で、特徴ベクトルに少しだけ近づける学習処理を行う。この動作を、すべてのピクセルについて行い、それを所定回、例えば80回繰り返す。これで1レベルの学習が終了する。細分化手段43で、色空間立方体の体心と面心と稜中点の重みベクトルを計算し、分割レベルが1つ進んだ色空間立方体を構成する。目的の分割レベルになるまで、すなわち、色空間立方体の部分立方体が単位立方体になるまで、学習を繰り返すことで、色空間の重みベクトルをクラスター化する。
【0031】
全レベルの学習が終了したら、画像合成手段5で、ピクセルの特徴ベクトルに最も近い重みベクトルを探して、その重みベクトルの座標に対応する色を、そのピクセルに割り当てる。これをすべてのピクセルに対して行う。ここまでの基本的な構成は、従来のものと同じである。ただ、色空間の細分化のレベルごとに、2分割探索法で学習を行い、色空間を目的のレベルまで細分化する点が、従来のものと異なる。
【0032】
次に、図2と図4を参照しながら、自己組織化特徴マップ手段の処理手順を説明する。例えば、ハイパースペクトルの画像数を100とし、ピクセル数を100万とする。ピクセルの特徴ベクトルは、100次元となる。色空間を、一辺が2の立方体とする。例えば、n=4とすれば、16=4096の小立方体からなる立方体となる。n=3とすれば、8=512の小立方体からなる立方体となる。重みベクトルの数は、小立方体の頂点の数となるので、n=4ならば、(16+1)=17=4913となり、n=3ならば、(8+1)=9=729となる。
【0033】
ここで、色空間の細分化のレベルについて説明する。細分化のレベルは、一辺が2の立方体の場合、細分化しない頂点の数が8の立方体の細分化レベルを1とし、頂点の数が(2+1)の立方体の細分化レベルを(n+1)とする。n=4の場合、細分化レベルは、1、2、3、4、5となり、頂点の数は、8、27、125、729、4913となる。説明の都合上、自己組織化における色空間の立方体の細分化レベルと2分割探索における探索立方体の細分化レベルを区別する。同じ色空間の立方体を細分化するのであるが、処理途中では、細分化レベルの値が異なるので、混乱を避けるために、別の用語を用いる。自己組織化の細分化レベルは、最初1である。以下の例では、目標とする自己組織化の細分化レベルを3とする。すなわち、頂点の数(重みベクトルの数)を、8、27、125とする。2分割探索の細分化レベルは、自己組織化の細分化レベルの進行に応じて、1、1〜2、1〜3となる。
【0034】
(1)ステップ21で、初期設定として、一辺が4の色空間の立方体の8頂点の重みベクトルを、乱数で決める。重みベクトルの次元は、特徴ベクトルと同じ100次元である。自己組織化の細分化レベルは、最初では1である。
(2)ステップ22で、最初のピクセルを選択する。
(3)ステップ23で、2分割探索法により、自己組織化の細分化レベルにおいて、ピクセルの特徴ベクトルに最も近い最類似重みベクトルを探して、最類似重みベクトルとその隣接重みベクトルを特徴ベクトルに少し近づけるという学習を行う。
(4)ステップ24で、次のピクセルを選択する。
(5)ステップ25で、すべてのピクセル(例えば100万個)について学習が終わったかどうか調べる。終わっていなければ、ステップ23に戻る。終わっていれば、ステップ26を実行する。
【0035】
(6)ステップ26で、所定回数(例えば80回)の学習が終了したかどうか調べる。終わっていなければ、ステップ22に戻る。終わっていれば、ステップ27を実行する。
(7)ステップ27で、色空間が目標サイズに細分化されているかどうか調べる。すなわち、最小の部分立方体の稜の長さが1になったかどうか調べる。目標サイズに細分化されていれば、ステップ28を実行する。細分化されていなければ、ステップ29を実行する。
(8)ステップ28で、特徴ベクトルに最も近い重みベクトルの色をピクセルに割り当てて、処理を終了する。この処理は、画像合成手段5で行う。特徴ベクトルに最も近い重みベクトルを探索する方法は、2分割探索法と同じ方法を使う。
【0036】
(9)ステップ29で、自己組織化の細分化レベルを1つ進め、ステップ22に戻る。すなわち、色空間の小立方体の各稜の中点の重みベクトルを、稜の両端の重みベクトルの平均値とする。各面の中心の重みベクトルを、面の4頂点の重みベクトルの平均値とする。立方体の中心の重みベクトルを、8頂点の重みベクトルの平均値とする。例えば、自己組織化の細分化レベルを1から2に進める場合は、図4(b)に示すb3の重みベクトルを、b1とb2の重みベクトルの平均とする。b6の重みベクトルを、b1,b2,b4,b5の重みベクトルの平均とする。図4(c)に示すc9の重みベクトルを、c1〜c8の重みベクトルの平均とする。レベル1では、図4(a)の立方体を学習領域としたが、レベル2に進むと、図4(b)の立方体を学習領域とする。レベル3では、図4(d)の立方体を学習領域とすることになる。その後、ステップ22に戻る。
【0037】
第3に、図3と図4を参照しながら、2分割探索法の処理手順を説明する。色空間を、稜の長さが4の立方体とする。まず、2分割探索法Aの手順を説明する。
(1)ステップ31で、色空間立方体のうち、自己組織化の細分化の段階までを学習領域とする。最終目的の自己組織化の細分化レベルが3(重みベクトルの数が5×5×5)で、現時点での自己組織化の細分化レベルが2(重みベクトルの数が3×3×3)ならば、図4(c)の27個の重みベクトルの中から最類似ベクトルを探すことになる。
(2)ステップ32で、2分割探索法Bを実行し、自己組織化の細分化の段階における最類似ベクトルを探す。
(3)ステップ33で、2分割探索法Bで見つかった最類似ベクトルと、それに隣接する重みベクトルを、特徴ベクトルに近づける。すなわち、最類似ベクトルに隣接する頂点の重みベクトルを、特徴ベクトルに近づける学習を行う。例えば、自己組織化の細分化レベルが1で、最類似ベクトルの位置を、図4(e)に示すa1とすると、a1,a2,a3,a4の位置の重みベクトルを、1%だけ特徴ベクトルに近づける。図4(h)に示すc1が最類似ベクトルの頂点である時、図4(h)に示すc1〜c8が隣接ベクトルの頂点である。
【0038】
次に、2分割探索法Bの手順を説明する。
(4)ステップ34で、図4(e)に示す8頂点の中から最類似ベクトルを探す。すなわち、一辺が4の色空間の立方体の最外側の8頂点のみについて、特徴ベクトルと重みベクトルを比較して、最も近い重みベクトルを最類似ベクトルとする。
(5)ステップ35で、自己組織化の細分化レベルと、2分割探索法の細分化レベルが一致するかどうか調べる。一致していたら処理を終了する。一致していなかったら、ステップ36を実行する。
(6)ステップ36で、2分割探索法の細分化レベルを1つ進める。細分化レベルを1つ進めるとは、図4(e)から(f)に移ることや、(f)から(g)に移ることである。図4(f)は、Step34で図4(e)においてa6が最類似ベクトルとして見つかった場合の細分化を表わしており、図4(g)は、Step34で図4(f)においてb1が最類似ベクトルとして見つかった場合の細分化を表している。他の最類似ベクトルが見つかった場合は、それに応じて細分化する場所を変える。
(7)ステップ37で、2分割探索法の新たな細分化レベルにおける小立方体の8頂点の中から、最類似ベクトルを探す。例えば、図4(f)では、b1〜b8の8つの重みベクトルの中から、最類似ベクトルを探す。その後、ステップ35に戻る。
【0039】
具体的な処理の流れを、改めて以下に示す。
(1)色空間の立方体の頂点の数を、(5×5×5)とする。すなわち、図4(d)に示す色立方体で、自己組織化を行う。
(2)まず、図4(a)に示す立方体の8頂点の重みベクトルを、乱数で決める(図2のStep21)。自己組織化の細分化レベルは1で、頂点の数は(2×2×2)である。
(3)ピクセルを1つ選び、2分割探索法Aを実行する(図2のStep22、Step23)。
(4)自己組織化の細分化レベルが1(頂点数:2×2×2)なので、この8頂点の中から、最類似ベクトルを探せばよい(図3のStep31)。
(5)最類似ベクトルを、図4(e)に示す立方体の8頂点から探す。2分割探索法の細分化レベルは1(頂点数:2×2×2)である。図4(e)に示す立方体の頂点a7の重みベクトルが、最類似ベクトルであるとする(図3のStep34)。
(6)自己組織化の細分化レベルの1(頂点数:2×2×2)と、2分割探索法の細分化レベルの1が一致しているので、図4(e)に示す立方体の頂点a7の重みベクトルが、最終的な最類似ベクトルとなる(図3のStep35)。
(7)図4(e)に示す立方体の頂点a7とその隣接頂点a3、a5、a8の重みベクトルを、ピクセルの特徴ベクトルに近づける(図3のStep33)。
(8)同様に、他のピクセルについても学習する(図2のStep25)。
(9)これらを規定回数繰り返す(図2のStep26)。
【0040】
(10)目的の細分化レベル3(頂点数:5×5×5)に、自己組織化の細分化レベル1(頂点数:2×2×2)が達していない(図2のStep27)。
(11)自己組織化の細分化レベルを、図4(b)に示す立方体の細分化レベル2(頂点数:3×3×3)にする。この時、新たにできた頂点の重みベクトルは、平均法によって求める。
(12)最初のピクセルを持ってきて、2分割探索法で最類似ベクトルを探す(図2のStep22、Step23)。
(13)自己組織化の細分化レベル2(頂点数:3×3×3)の27個の重みベクトルが、学習領域の重みベクトルである(図3のStep31)。
(14)図4(e)に示す立方体の8頂点(a1〜a8)から、最類似ベクトルを探す。2分割探索法の細分化レベルは1(頂点数:2×2×2)である。図4(e)に示す立方体の頂点a6の重みベクトルが、最類似ベクトルであるとする(図3のStep34)。
(15)自己組織化の細分化レベル2(頂点数:3×3×3)と、2分割探索法の細分化レベル1(頂点数:2×2×2)が一致していない(図3のStep35)。
(16)図4(f)に示すように、2分割探索法の細分化レベルを1つ進めて、頂点a6を含む小立方体を新しい探索立方体とする。2分割探索法の細分化レベルが2(頂点数:3×3×3)になる(図3のStep36)。
【0041】
(17)図4(f)に示す小立方体の8頂点(b1〜b8)の中から、最類似ベクトルを探す(図3のStep37)。図4(f)に示す小立方体の頂点b2が、最類似ベクトルであるとする。
(18)自己組織化の細分化レベル2(頂点数:3×3×3)と、2分割探索法の細分化レベル2(頂点数:3×3×3)が一致している(図3のStep35)。
(19)図4(f)に示す小立方体の頂点b2とその隣接頂点の重みベクトル、すなわち頂点b1、b2、b3、b4、b6の重みベクトルを、特徴ベクトルに近づける(図3のStep33)。
(20)他のピクセルについても同様に学習する。
(21)この学習を規定回数行う。
(22)自己組織化の細分化レベルを3(頂点数:5×5×5)にして、すべてのピクセルについて、規定回数同様の作業を行う。
(23)各ピクセルの特徴ベクトルに最も近い重みベクトルを探して、そのピクセルに、その重みベクトルに対応する色を割り当てる。この時の探し方も、2分割探索法の手法を用いる。但し、図3のStep33は実行しない。また、自己組織化の細分化レベルは、目的の細分化レベルの3(頂点数:5×5×5)として行う。
【0042】
すなわち、自己組織化の細分化レベルを1から3まで変えながら、それぞれのレベルで学習を行う。自己組織化の細分化レベルのそれぞれにおいては、2分割探索法により、最類似ベクトルを探す。2分割探索法においては、細分化レベルが進むごとに、稜の長さが半分の小立方体を探索立方体として、探索の細分化レベルが自己組織化の細分化レベルになるまで、細分化を繰り返す。上の例の場合、3レベルの学習を実行することになる。各学習レベルで、それぞれ1、2、3レベルの探索を行うことになる。1レベルごとに8つの重みベクトルと特徴ベクトルを比較するので、8+16+24=48回の比較演算を行う。従来方法では、頂点の数が(1+4)であるので、125回比較することになる。これが、1ピクセルの1回の学習である。これを、100万ピクセルについて行う。これが、画像の1回の学習である。この学習を、80回繰り返す。
【0043】
第4に、図5と図6を参照しながら、ハイパースペクトル画像解析システムの自己組織化特徴マップ手段の動作を説明する。例えば、図6(a)に示すように、少しずつ波長の異なった光で対象物を撮影したハイパースペクトル画像を得る。図6では、可視光線から紫外線にかけて、波長数10nmごとに撮影した画像のうち、7枚の画像を示してあるが、目的に応じて、波長2nmごとに数十枚〜数百枚の画像を得る。ハイパースペクトル画像から特徴ベクトルを求めて、特徴ベクトル記憶手段46に記憶する。これは、基本的には従来技術と同じである。
【0044】
初期化手段41で、色空間立方体の最外側の8頂点の重みベクトルを乱数により初期化し、色空間記憶手段42に記憶する。探索進行手段47で、色空間立方体の細分化レベルに応じた探索立方体の重みベクトルを抽出する。特徴ベクトル記憶手段46に記憶された特徴ベクトルを1つ取り出して、2分割探索手段44の比較手段48で、探索対象の部分立方体である探索立方体の8頂点の重みベクトルと特徴ベクトルとを比較し、最も近い重みベクトルを選択する。探索進行手段47で、選択した重みベクトルの属する頂点を頂点とする1/8体積の立方体を新たな探索立方体とする。探索立方体の細分化レベルが色空間立方体の細分化レベルになるまで繰り返す。選択手段49で、特徴ベクトルに最も近い重みベクトルを選択する。学習手段45で、最類似ベクトルと、それに隣接する重みベクトルを、特徴ベクトルに少しだけ近づける学習処理を行う。この動作を、すべてのピクセルについて行い、それを所定回繰り返す。細分化手段43で、色空間立方体の最も小さい部分立方体の体心と面心と稜中点の重みベクトルを計算し、分割レベルが1つ進んだ色空間立方体を構成する。目的の分割レベルになるまで、すなわち部分立方体が単位立方体になるまで、この学習を繰り返す。
【0045】
このようにして、自己組織化特徴マップ手段により、ハイパースペクトル画像の全ピクセルの特徴ベクトルを解析して、色空間の格子点に対応する重みベクトルをクラスター化する。すなわち、特徴ベクトルを入力として、教師なし学習を行い、特徴ベクトルを類別した重みベクトルのクラスターを、色空間に形成する。
【0046】
学習が終了すると、ハイパースペクトル画像の各ピクセルの特徴ベクトルに最も近い重みベクトルに対応する色空間の点を求め、そのピクセルの色として割り当てる。こうして、ハイパースペクトル画像を1枚のカラー画像に合成して、図6(b)に示すような合成画像を生成する。比較対象として、可視光線で撮影した画像を、図6(c)に示す。図6の原図は、いずれもカラー画像である。モノクロ2値画像にしてあるので、不明瞭ではあるが、ある程度のことはわかる。可視光線の画像では、蝶は、オスメスともわずかな違いがあるだけで、同じような見え方をしている。合成画像では、オスの蝶は白っぽく写っており、メスの蝶は黒っぽく写っている。
【0047】
上記のように、本発明の第1の実施の形態では、ハイパースペクトル画像解析システムを、探索立方体を次々1/8にしながら、特徴ベクトルに最も近い最類似ベクトルを、色空間の重みベクトルの中から探索する2分割探索法で探索する構成としたので、探索を高速化して学習の計算コストを削減し、複数のスペクトル特徴を同時に色差で表現した出力画像を短時間で得ることができる。
【0048】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態は、ハイパースペクトル画像のピクセルのスペクトルの微分を特徴ベクトルとして解析するハイパースペクトル画像解析システムである。
【0049】
図7は、本発明の第2の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムの機能ブロック図である。図7において、カメラ1、画像記録装置2、表示手段3、自己組織化特徴マップ手段4、画像合成手段5は、第1の実施の形態を同じである。スペクトル微分手段6は、ピクセルのスペクトルを微分して特徴ベクトルとする手段である。微分特徴ベクトル格納手段7は、微分して得た特徴ベクトルを格納しておく記憶装置である。図8は、ピクセルのスペクトルの輝度値を示す図である。図9は、ピクセルのスペクトルの微分値を示す図である。
【0050】
上記のように構成された本発明の第2の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムの動作を説明する。ピクセルのスペクトルを特徴ベクトルとする方法では、明るさが異なると、同じ反射特性をもつものでも、異なったスペクトルとして扱われる。解析結果の合成画像では、全く異なる色で表現されることがある。光の当たり具合が異なるだけなのに、異なる物体として識別される。しかし、実際は同じものなので、これでは不都合である。そこで、スペクトルを波長で微分して、明るさの影響を除去する。実際は、離散スペクトルであるので、差分をとって特徴ベクトルとする。隣接する波長の輝度値の差分を特徴量として、この差分に基づいて分類する。明度が異なる場合でも、差分が同じなら、同じ特徴ベクトルとなるので、合成画像では同じ色となる。差分を特徴ベクトルとする点以外は、第1の実施の形態と同じである。
【0051】
図7と図8と図9を参照しながら、画像解析方法を説明する。カメラ1で対象物を多数の波長ごとに撮影して、画像記録装置2に格納するところまでは、第1の実施の形態と同じである。その結果、例えば4つのピクセルのスペクトルが、図8に示すような4つのスペクトルとなったとする。この場合、4つのピクセルは異なる特徴ベクトルをもつ。スペクトル微分手段6で、ピクセルのスペクトルを微分する。実際は差分をとるのであるが、わかりやすいので、微分と表現する。4つのスペクトルを微分すると、図9に示すように、2つの微分特徴ベクトルとなる。微分した結果を特徴ベクトルとして、微分特徴ベクトル格納手段7に記憶しておく。
【0052】
自己組織化特徴マップ手段4で、重みベクトルと微分特徴ベクトルを比較して学習し、色空間をクラスター化する。クラスター化した結果を使って、画像合成手段5で合成画像を生成し、表示装置3に表示する。図8に示す4つのピクセルは、2つずつ同じ微分特徴ベクトルをもつこととなるので、それぞれ同じ色が割り当てられる。したがって、明るさが異なっても、同じ反射特性をもつものは、同じ色が割り当てられるので、同じものと認識できる。
【0053】
上記のように、本発明の第2の実施の形態では、ハイパースペクトル画像解析システムを、スペクトルの微分を特徴ベクトルとして色空間をクラスター化する構成としたので、明るさが異なるものを別のものと誤認することがなくなる。
【0054】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態は、微分特徴ベクトルの合成画像の明度を、もとのハイパースペクトル画像の平均輝度に対応させるハイパースペクトル画像解析システムである。
【0055】
図10は、本発明の第3の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムの機能ブロック図である。図10において、カメラ1、画像記録装置2、表示手段3、自己組織化特徴マップ手段4、画像合成手段5、スペクトル微分手段6、微分特徴ベクトル格納手段7は、第2の実施の形態と同じである。ただ、画像合成手段5が、画像記録装置2を参照して画像を合成する点が異なる。
【0056】
上記のように構成された本発明の第3の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムの動作を説明する。スペクトルの微分を特徴ベクトルとすると、解析後の合成画像に明るさが反映されないので、もとのハイパースペクトル画像のピクセルの平均輝度を、合成画像のピクセルの明度とする。スペクトルの微分を特徴ベクトルとして解析して、もとのハイパースペクトル画像の平均輝度に対応した明度で、合成画像を表示する。色相で対象物の種類が判別でき、明度で光の当たり具合がわかるので、対象物が異なるのか、光の当たり具合だけが異なるのかを、区別することができる。
【0057】
図10を参照しながら、画像の合成方法を説明する。カメラ1で対象物を多数の波長ごとに撮影して画像記録装置2に格納し、スペクトル微分手段6でピクセルのスペクトルを微分した結果を特徴ベクトルとして、微分特徴ベクトル格納手段7に記憶し、自己組織化特徴マップ手段4で、重みベクトルと微分特徴ベクトルを比較して学習し、色空間をクラスター化するところまでは、第2の実施の形態と同じである。
【0058】
クラスター化した結果と、画像記録装置2に格納されたハイパースペクトル画像のピクセルの平均輝度を使って、画像合成手段5で合成画像を生成し、表示装置3に表示する。合成画像のピクセルの明度が、もとのハイパースペクトル画像のピクセルの平均輝度となるようにするが、特定の波長の輝度を使ってもよいし、複数の波長の輝度を適当に重み付き平均したものを使ってもよい。
【0059】
上記のように、本発明の第3の実施の形態では、ハイパースペクトル画像解析システムを、微分特徴ベクトルの合成画像の明度を、もとのハイパースペクトル画像の平均輝度とするように構成したので、反射特性と光の当たり具合を区別することができる。
【0060】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態は、もとの画像の指定部分のみを解析して表示するハイパースペクトル画像解析システムである。
【0061】
図11は、本発明の第4の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムの機能ブロック図である。図11において、カメラ1、画像記録装置2、自己組織化特徴マップ手段4、画像合成手段5は、第1の実施の形態と同じである。解析領域選択手段8は、ポインティング手段で指示された周辺の領域を解析領域として選択する手段である。表示入力手段9は、表示手段にポインティング手段を付加したものである。可視光画像を表示する表示手段と、可視光画像の1点を指示する指示手段とを兼ね備えた手段である。図12は、表示画面の状態を示す図である。
【0062】
上記のように構成された本発明の第4の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムの動作を説明する。原画像の任意の点を、マウスなどのポインティングデバイスでポイントすると、その点を中心とする一定範囲の画像が解析されて表示される。指定された点のまわりの円または矩形の領域を、解析領域とする。この領域の画像のピクセルについて、第1の実施の形態で説明したように、自己組織化特徴マップ手段によって解析する。解析結果の画像を、原画像と置き換えて表示する。
【0063】
図11と図12を参照しながら、具体的な動作を説明する。カメラ1で対象物を多数の波長ごとに撮影して、画像記録装置2に格納するところまでは、第1の実施の形態と同じである。ハイパースペクトル画像のうちから、可視光の画像を2,3選択して合成し、可視光画像として表示入力手段9に表示する。図12(a)に示すように、マウスなどのポインティング手段で、画像中の所望の点を指示する。解析領域選択手段8で、指示された点の所定近傍の部分画像を解析対象画像として選択する。解析対象画像について、第1の実施の形態と同様にして、自己組織化特徴マップ手段4で、クラスター化する。クラスター化の結果に基づいて、画像合成手段5で合成画像を生成する。合成画像を、もとの部分画像と置き換えて、表示入力手段9に表示する。ポインティング手段などによる終了指示で、合成画像を消して、もとの画像を表示する。この例では、第1の実施の形態で説明した解析方法を用いたが、第2、第3の実施の形態で説明した解析方法を適用してもよい。
【0064】
上記のように、本発明の第4の実施の形態では、ハイパースペクトル画像解析システムを、もとの画像の指定部分のみを解析して表示する構成としたので、所望の部分のみを選択して解析することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では、対象物を複数の波長の光で撮影してハイパースペクトル画像を生成する手段と、ハイパースペクトル画像の各ピクセルのスペクトルに基づいて特徴ベクトルを求める手段と、互いに類似した特徴ベクトルが3次元色空間上の近い位置にある重みベクトルに対応するように色空間をクラスター化する自己組織化特徴マップ手段と、各ピクセルの特徴ベクトルに最も近い重みベクトルが位置する色空間上の点に対応する色をそのピクセルに割り当てる色割当手段とを具備するハイパースペクトル画像解析システムの自己組織化特徴マップ手段に、色空間の重みベクトルを立方体の格子点に対応させて記憶する色空間記憶手段と、色空間の重みベクトルを初期化する初期化手段と、立方体の全体または一部である部分立方体の8頂点の重みベクトルから平均演算により部分立方体の体心と各面心と各稜中点の重みベクトルを求めて色空間の細分化レベルを進める細分化手段と、色空間の細分化レベルに対応する重みベクトルの中から特徴ベクトルに最も近い最類似ベクトルを2分割探索法により求める2分割探索手段と、最類似ベクトルとその位置する頂点に隣接する頂点の重みベクトルを特徴ベクトルに近づける学習手段とを備えた構成としたので、自己組織化特徴マップ手段の計算コストを削減して、複数のスペクトル特徴を同時に色差で表現した出力画像を短時間で得ることができるという効果が得られる。
【0066】
また、2分割探索手段に、部分立方体の1つである探索部分立方体の8頂点の重みベクトルと各ピクセルの特徴ベクトルとを比較する手段と、特徴ベクトルに最も近い重みベクトルを選択する手段と、選択した重みベクトルの属する頂点を頂点とする1/8体積の立方体を新たな探索部分立方体とする探索進行手段と、色空間の細分化レベルに対応する探索部分立方体において特徴ベクトルに最も近い重みベクトルとして選択した重みベクトルを最類似ベクトルとする手段とを設けた構成としたので、最類似ベクトルを高速に探索することができるという効果が得られる。
【0067】
また、特徴ベクトルとして、ハイパースペクトル画像の各ピクセルのスペクトルを波長で微分した値を用いる構成としたので、明るさの異なる同一対象物を同じ色で表すことができるという効果が得られる。
【0068】
また、色割当手段に、ピクセルの平均輝度に応じて割当色の明度を決定する手段を設けた構成としたので、明るさの異なる同一対象物を、もとの明るさに応じた同じ色で表すことができるという効果が得られる。
【0069】
また、可視光画像を表示する表示手段と、表示された可視光画像の1点を指示する指示手段と、指示された点の所定近傍の部分画像を解析対象画像として選択する画像選択手段と、解析結果の合成画像を可視光画像の部分画像と置き換えて表示する手段とを備えた構成としたので、任意の部分を解析して表示することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムの機能ブロック図、
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムで用いる自己組織化特徴マップの処理手順の流れ図、
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムで用いる2分割探索法の処理手順の流れ図、
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムで用いる2分割探索法の説明図、
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムで用いる自己組織化特徴マップ手段の機能ブロック図、
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムで撮影した紫外線スペクトル画像と合成画像の図、
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムの機能ブロック図、
【図8】本発明の第2の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムの処理対象のスペクトル図、
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムの処理対象の微分スペクトル図、
【図10】本発明の第3の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムの機能ブロック図、
【図11】本発明の第4の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムの機能ブロック図、
【図12】本発明の第4の実施の形態におけるハイパースペクトル画像解析システムの画面説明図、
【図13】可視光線画像と紫外線画像の違いを示す図、
【図14】従来の自己組織化特徴マップによる特徴抽出方法の動作手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 カメラ
2 画像記録装置
3 表示装置
4 自己組織化特徴マップ手段
5 画像合成手段
6 スペクトル微分手段
7 微分特徴ベクトル格納手段
8 解析領域選択手段
9 表示入力手段
41 初期化手段
42 色空間記憶手段
43 細分化手段
44 2分割探索手段
45 学習手段
46 特徴ベクトル記憶手段
47 探索進行手段
48 比較手段
49 選択手段

Claims (5)

  1. 対象物を複数の波長の光で撮影してハイパースペクトル画像を生成する手段と、前記ハイパースペクトル画像の各ピクセルのスペクトルに基づいて特徴ベクトルを求める手段と、互いに類似した特徴ベクトルが3次元色空間上の近い位置にある重みベクトルに対応するように前記色空間をクラスター化する自己組織化特徴マップ手段と、前記各ピクセルの特徴ベクトルに最も近い重みベクトルが位置する前記色空間上の点に対応する色をそのピクセルに割り当てる色割当手段とを具備するハイパースペクトル画像解析システムにおいて、前記自己組織化特徴マップ手段に、前記色空間の重みベクトルを立方体の格子点に対応させて記憶する色空間記憶手段と、前記色空間の重みベクトルを初期化する初期化手段と、前記立方体の全体または一部である部分立方体の8頂点の重みベクトルから平均演算により前記部分立方体の体心と各面心と各稜中点の重みベクトルを求めて色空間の細分化レベルを進める細分化手段と、色空間の細分化レベルに対応する前記重みベクトルの中から前記特徴ベクトルに最も近い最類似ベクトルを2分割探索法により求める2分割探索手段と、前記最類似ベクトルとその位置する頂点に隣接する頂点の重みベクトルを前記特徴ベクトルに近づける学習手段とを備えたことを特徴とするハイパースペクトル画像解析システム。
  2. 前記2分割探索手段に、前記部分立方体の1つである探索部分立方体の8頂点の重みベクトルと前記各ピクセルの特徴ベクトルとを比較する手段と、前記特徴ベクトルに最も近い重みベクトルを選択する手段と、選択した重みベクトルの属する頂点を頂点とする1/8体積の立方体を新たな探索部分立方体とする探索進行手段と、色空間の細分化レベルに対応する探索部分立方体において前記特徴ベクトルに最も近い重みベクトルとして選択した重みベクトルを最類似ベクトルとする手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載のハイパースペクトル画像解析システム。
  3. 前記特徴ベクトルとして、前記ハイパースペクトル画像の各ピクセルのスペクトルを波長で微分した値を用いることを特徴とする請求項1記載のハイパースペクトル画像解析システム。
  4. 前記色割当手段に、前記ピクセルの平均輝度に応じて割当色の明度を決定する手段を設けたことを特徴とする請求項3記載のハイパースペクトル画像解析システム。
  5. 可視光画像を表示する表示手段と、表示された前記可視光画像の1点を指示する指示手段と、指示された点の所定近傍の部分画像を解析対象画像として選択する画像選択手段と、解析結果の合成画像を前記可視光画像の部分画像と置き換えて表示する手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のハイパースペクトル画像解析システム。
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