JP2004060138A

JP2004060138A - Coated paper for rotary offset press

Info

Publication number: JP2004060138A
Application number: JP2003164124A
Authority: JP
Inventors: Yukiko Suzuki; 鈴木　由紀子; Yukio Tani; 谷　幸雄; Daisuke Watanabe; 渡辺　大輔; Tetsuya Hirabayashi; 平林　哲也
Original assignee: Oji Paper Co Ltd
Current assignee: New Oji Paper Co Ltd
Priority date: 2002-06-07
Filing date: 2003-06-09
Publication date: 2004-02-26
Anticipated expiration: 2023-06-09
Also published as: JP4093122B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a coated paper for rotary offset press without forming folded and cracked part or restrictions on production system and scarcely causing offset rotary wrinkles. <P>SOLUTION: The coated paper for rotary offset press obtained by forming one or more pigment coated layers mainly comprising pigments and adhesives at least on a side of a base paper, uses the base paper without size press treatment or size press treated by coating dried weight 0.5g/m<SP>2</SP>of the starch on both sides of the base paper, and has 0.25-0.54 kJ/m<SP>2</SP>of interlaminar strength. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はオフセット輪転印刷用塗被紙に関し、特にオフセット輪転印刷に際して印刷後の乾燥工程で発生しがちであったオフ輪じわ（印刷業界ではひじわと称することがある）の発生を防止することができる印刷用塗被紙に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年の印刷業界では省力化や高速化に伴って、印刷方式がオフセット枚葉印刷方式よりオフセット輪転印刷方式（以下、オフ輪印刷と称する）に移行する傾向にある。オフ輪印刷は、印刷速度が速く後工程の省力化等も可能であることから、オフセット枚葉印刷（以下、枚葉印刷と称する）と比較して生産性が遥かに高い。
しかし、オフ輪印刷には、印刷直後に熱風乾燥を行うために枚葉印刷には見られない幾つかの品質上の問題点がある。なかでも、最も重要で解決が困難な問題は、オフ輪じわが発生することである。オフ輪じわは、印刷後に紙の流れ方向に発生する筋状のしわであって、このオフ輪じわは特に良好な印刷仕上がりが要求される塗被紙で発生し易い。しわの程度がひどいものは、印刷物が波板の様に波うち、その商品価値を大きく損なうものである。従って、オフ輪印刷においては、オフ輪じわの発生しない印刷用塗被紙が強く要望されている。
【０００３】
上記オフ輪じわの発生は、オフ輪印刷の乾燥工程において、画線部と非画線部の乾燥収縮量の差によりしわが発生するという考え方がある（非特許文献１参照）。
従来提案されているオフ輪じわの発生を抑制するための具体的手段の一つは、オフ輪印刷用塗被紙における原紙のパルプのフリーネスを特定範囲に保持すると共に、当該原紙の透気度をも特定の通気性がよい領域に規定してオフ輪じわの発生を抑制するものである（特許文献１参照）。しかし、オフ輪印刷用塗被紙は、パルプ調成、抄紙、塗工、キャレンダによる加圧仕上、および巻取り等の一連の工程を経て製品化するものであるから、単純にパルプのフリーネスや原紙の透気度を調整しただけでは、オフ輪じわの解消という点で満足できるような製品を得ることができていないのが現状である。
【０００４】
また、原紙のマイクロ波測定法によるマイクロ波透過強度の最大値と最小値との比、抄紙方向に対して直角な方向のフェンチェル浸水伸度、および透気度を紙厚で除した値が特定された原紙を使用することで、オフセット輪転印刷時に発生するひじわを解消しようとする方法も提案されている（特許文献２参照。）。しかし、ひじわの発生要因がパルプ繊維の配向のみではないため、必ずしも満足しうるほどの効果が得られない。
また、巻取り水分と原紙の内部層間強度を特定の関係式で規定することにより、オフ輪じわを解消若しくは軽減する技術が提案されている（特許文献３参照）。しかし、この関係式を満足するには、塗被紙水分を低くしておく必要があるが、水分低下はその後の折り工程で塗被紙の表面が割れてしまう現象、いわゆる「折り割れ」を発生させる虞れがある。
【０００５】
さらに、基紙上にポリビニルアルコールまたはポリビニルアルコールと顔料を主成分とするポリビニルアルコール含有塗被層を設け、その上に顔料塗被層を設けることにより、得られる塗被紙の乾燥収縮力や透気度等を特定範囲に調整し、オフ輪じわの発生がほとんどなく、またグラビア印刷やフレキソ印刷でも、見当ずれを起こすことが少ない印刷用塗被紙が提案されている（特許文献４参照）。上記提案は、オフ輪印刷の乾燥工程において、オフ輪印刷された塗被紙の画線部は、インキ層でカバーされるため紙層中の水分の蒸発が妨げられるのに対して、インキ層でカバーされない非画線部は、紙層中水分の蒸発が妨げられないので、画線部と非画線部とで乾燥収縮量に差が生じ、これに原因してオフ輪じわが発生するとの考えのもとに、塗被紙にポリビニルアルコール含有塗被層を予め設け、好ましくは塗被紙の透気度を８万秒以上とすることで、非画線部（白紙部分）領域からの水分の蒸発を、画線部と同様に抑止したものである。しかしながら、上記提案では、オフ輪じわの発生を大幅に低減ないしは解消することができるものの、ポリビニルアルコール含有塗被層をある程度厚くする必要があり、生産設備に制約が生じるという難点がある。
そして、このようなポリビニルアルコールの被膜を形成することでオフ輪じわを解消する方法は、塗被紙の米坪が７３ｇ／ｍ^２を越える場合には顕著な効果を発揮するが、それより薄い場合には必ずしも充分な抑制効果を発揮しないという難点があり、薄物の印刷用塗被紙のオフ輪じわを解消する技術が強く望まれている。
【０００６】
一方、機械パルプを用いた原紙上に顔料塗被層を設けた印刷用塗被紙は古くから知られており、多数の提案がなされている。例えば、繊維フラクションが特定された高歩留パルプを配合した原紙に特定の比表面積を有する重質炭酸カルシウムを配合した塗被組成物を塗被することでヒートセットラフニングを改良する方法（特許文献５参照）、機械パルプを含む原紙の両面に塗工量が異なる顔料塗工層を設けてヒートセットオフ型インキとコールドセットオフ型インキの両方に対応した塗工紙を得る方法（特許文献６参照）、フリーネスが特定された機械パルプを含有する原紙上に特定の沈降容積を有するカオリンを含有する塗工組成物を塗工することでインキ着肉性を改良する方法（特許文献７参照）、特定量の無定形シリケートと機械パルプを含有する原紙上に塗工層を形成し、ソフトカレンダーで処理することで低密度で印刷光沢度と表面強度に優れた艶消し塗工紙を得る方法（特許文献８参照）、特定の体積分布粒径を持つ顔料を特定量使用することで優れた白紙外観と印刷適性を有する塗工紙を得る方法（特許文献９参照）、機械パルプを含む原紙上に中空有機顔料を特定量配合することで光沢性を改善する方法（特許文献１０参照）などが提案されている。
しかしながら、これらの文献には、オフ輪印刷後の乾燥工程で発生するオフ輪じわの改善方法については、全く開示されていない。
【０００７】
【非特許文献１】
山崎岳志，「紙パルプ技術協会研究発表会要旨集」，１９８２，Ｖｏ１．４９，ｐ．１１０〜１１３
【特許文献１】
特開昭５８−１８６７００号公報
【特許文献２】
特開平６−５７６８６号公報
【特許文献３】
特開平９−２９１４９６号公報
【特許文献４】
特開２０００−４５１９９号公報
【特許文献５】
特公昭６３−２７４７９号公報
【特許文献６】
特開平３−１９９４９０号公報
【特許文献７】
特開平５−９８５９６号公報
【特許文献８】
特開平１１−２７９９８８号公報
【特許文献９】
特開２０００−３３６５９３号公報
【特許文献１０】
特開２００２−２２０７９５号公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、特に塗被紙の米坪が７３ｇ／ｍ^２以下といった薄物の塗被紙において、上記の如き難点を伴うことがなく、それでいてオフ輪じわをほとんど発生することがないオフセット輪転印刷用塗被紙を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明において第１の発明は、原紙の少なくとも片面に顔料および接着剤を主成分とする顔料塗被層を１層以上設けてなるオフセット輪転印刷用塗被紙において、該原紙がサイズプレス処理されていない原紙または澱粉の乾燥塗布量が両面で０．５ｇ／ｍ^２以下となるようにサイズプレス処理された原紙であって、且つ該塗被紙の層間強度が０．２５〜０．５４ｋＪ／ｍ^２であることを特徴とするオフセット輪転印刷用塗被紙である。
また、第２の発明は、原紙の少なくとも片面に顔料および接着剤を主成分とする顔料塗被層を１層以上設けてなるオフセット輪転印刷用塗被紙において、該原紙がパルプ成分として５〜７０重量％の機械パルプを含有し、かつパルプ成分１００重量部に対して０．０５〜０．７重量部の割合で紙力増強剤が内添されており、さらにサイズプレス処理されていないか又は澱粉の乾燥塗布量が両面で０．８ｇ／ｍ^２以下となるようにサイズプレス処理された原紙であることを特徴とするオフセット輪転印刷用塗被紙である。
また、第３の発明は、原紙の少なくとも片面に顔料および接着剤を主成分とする顔料塗被層を１層以上設けてなるオフセット輪転印刷用塗被紙において、該原紙がパルプ成分として５〜７０重量％の機械パルプを含有し、かつパルプ成分１００重量部に対して０．０５〜０．７重量部の割合で紙力増強剤が内添されており、さらにサイズプレス処理されていないか又は澱粉の乾燥塗布量が両面で０．８ｇ／ｍ^２以下となるようにサイズプレスされた原紙であって、該顔料塗被層が平均粒子径０．１５〜０．５μｍのカオリンを顔料の５０〜１００重量％の範囲で含有することを特徴とするオフセット輪転印刷用塗被紙である。
また、第２の発明および第３の発明においては、オフセット輪転印刷用塗被紙の層間強度が０．２５〜０．５４ｋＪ／ｍ^２であることが好ましい。
さらに、上記オフセット輪転印刷用塗被紙は、横方向（抄紙方向に対して直角方向）の引張弾性率が０．５〜３．５ＧＰａであるとより好ましい。
【００１０】
【発明の実施の形態】
第１の発明のオフセット輪転印刷用塗被紙においては、原紙がサイズプレス処理されていない原紙または澱粉の乾燥塗布量が両面で０．５ｇ／ｍ^２以下となるようにサイズプレス処理された原紙であることと、Ｊ．ＴＡＰＰＩ　Ｎｏ．５４に準拠して測定した層間強度の値が、０．２５〜０．５４ｋＪ／ｍ^２であることが必要である。かかる層間強度の数値を上記範囲にする方法については特に限定されず、例えば、パルプの種類や叩解条件、内添填料や内添紙力増強剤の種類や添加率、抄紙機の種類、ジェット／ワイヤ比，脱水方式，ウエットプレス条件などを含む抄造条件、サイズプレス用薬品の種類や塗布量、顔料塗被液の塗工時の乾燥条件等を適宜選択すればよい。
層間強度は主に、パルプ繊維相互の結合度を示す指標となるものであるが、印刷用塗被紙の層間強度にはパルプ繊維間の結合の他に、繊維と塗被層との結合も含まれていると考えられる。この層間強度の数値が０．５４ｋＪ／ｍ^２を超える場合には、印刷後の強制乾燥工程での収縮量が大きくなり、クーリングロール等の冷却工程等を経たあとも、収縮がそのままとどまる傾向を示すため、オフ輪じわが悪くなる。一方、層間強度が０．２５ｋＪ／ｍ^２未満の場合は、オフセット輪転印刷の際に、印刷時や乾燥時に層間剥離が発生して印刷不良を生じたり、紙切れ等のトラブルを発生する。
【００１１】
第１の発明に使用される原紙は、パルプを主成分とする紙料を常法に従って抄紙して製造することができる。かかるパルプとしては、広葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパルプ、機械パルプ、さらには脱墨古紙パルプ等が使用でき、これらを適宜配合すればよい。機械パルプとしては、例えば、ストーングランドパルプ（ＧＰ）、加圧ストーングランドパルプ（ＰＧＷ）、リファイナーグランドパルプ（ＲＧＰ）、ケミグランドパルプおよびサーモメカニカルパルプ（ＴＭＰ）等の未晒、半晒し、あるいは晒しパルプが使用できる。脱墨古紙パルプには、脱墨される古紙が「上白、カード」に区分される、製本・印刷工場などで発生する上質紙、クリーム色の未印刷物およびトンボ、青罫・赤罫のある損紙、電算機用の使用済みカードを原料とするもの、「模造、色上」に区分される、墨印刷のある上質紙、色刷り上質、ケント、アート紙の印刷のあるものを原料とするもの、「特白、中白、白マニラ」に区分される、中質紙、更質紙、マニラボールの未印刷物およびトンボ、青罫・赤罫のある損紙を原料とするもの、「新聞」に区分される、家庭・会社及び官公庁から発生する新聞紙を原料とするもの、「雑誌」に区分される、家庭・会社及び官公庁から発生する雑誌を原料とするものに分類され、これらを適宜配合することができる。しかし、針葉樹パルプの配合割合が２０重量％を越えたり、「上白、カード」、「模造、色上」、「雑誌」に区分される古紙を原料とする脱墨古紙パルプの配合割合が１５重量％を越えたり、あるいは「特白、中白、白マニラ」、「新聞」に区分される古紙を原料とする脱墨古紙パルプの配合割合が３０重量％を超えると、その理由は定かではないが、オフ輪じわが発生しやすくなる傾向がある。このため、針葉樹パルプの配合割合は２０重量％以下に留めるのが好ましく、また「上白、カード」、「模造、色上」、「雑誌」に区分される古紙を原料とする脱墨古紙パルプの配合割合は１５重量％以下に留めるのが好ましく、さらに「特白、中白、白マニラ」、「新聞」に区分される古紙を原料とする脱墨古紙パルプの配合割合は３０重量％以下に留めるのが好ましい。
【００１２】
本発明者らは、塗被紙の米坪が７３ｇ／ｍ^２以下であるような薄物であってもオフ輪じわの発生が少ないオフセット輪転印刷用塗被紙について、さらに検討を重ねた結果、塗被紙の層間強度よりも寧ろ原紙を構成するパルプ成分に占める機械パルプの含有率、内添される紙力増強剤の量、および顔料塗被層を構成する顔料の粒子径が、オフ輪じわの発生に大きく関与していることを見出した。
第２の発明および第３の発明においては、原紙を構成するパルプ成分として５〜７０重量％が機械パルプであること、パルプ成分１００重量部に対して０．０５〜０．７重量部の割合で紙力増強剤が内添されていること、サイズプレス処理を施さないか又は澱粉の乾燥塗布量が両面で０．８ｇ／ｍ^２以下となるようにサイズプレス処理された原紙であることが極めて重要であって、第３の発明においては、さらに、平均粒子径０．１５〜０．５μｍのカオリンを顔料塗被層を構成する顔料の５０〜１００重量％の範囲で使用することが重要である。
なお、このような特定の原紙構成がオフ輪じわの改善に顕著な効果を発揮する理由については、定かではないが、化学パルプに比べて比較的緩い繊維間結合を形成する機械パルプがある程度配合されていることと、紙力を維持するために必要な最低限の内添紙力増強剤が使用されていることと、サイズプレス処理が制限されていることとが相俟って、そのような特異な効果を発揮するものと推測される。このような原紙処方における３つの要素を満足することで、オフ輪じわの発生を効率よく防止できることは、従来知られていなかったものである。
【００１３】
第２の発明および第３の発明において使用される機械パルプとしては、例えばストーングランドパルプ（ＧＰ）、加圧ストーングランドパルプ（ＰＧＷ）、リファイナーグランドパルプ（ＲＧＰ）、ケミグランドパルプおよびサーモメカニカルパルプ（ＴＭＰ）等の未晒、半晒し、あるいは晒しパルプが使用できる。また、機械パルプ以外のパルプ成分としては、広葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパルプのほか、脱墨古紙パルプを適宜配合することができる。しかし、第２および第３発明においては、針葉樹晒クラフトパルプを過度に配合すると、オフ輪じわの改善効果を損なう虞があるため、その配合率はパルプ成分の４５重量％以下とするのが望ましい。また、脱墨古紙パルプの配合率についても、同様に、「上白、カード」、「模造、色上」、「雑誌」に区分される古紙を原料とする脱墨古紙パルプの場合は、パルプ成分の１５重量％以下となるように、また「特白、中白、白マニラ」、「新聞」に区分される古紙を原料とする脱墨古紙パルプを使用する場合は、パルプ成分の３０重量％以下となるように配合するのが好ましい。
因みに、機械パルプの配合割合がパルプ成分の５重量％未満ではオフ輪じわの改善効果が発揮されず、一方、その配合割合が７０重量％を超えると、オフ輪じわの改善効果は発揮されるものの、平滑性が低下して印刷用塗被紙としての性能を満足しなくなってしまう。
【００１４】
内添紙力増強剤としては、澱粉、酸化澱粉、カチオン化澱粉、カルボキシメチル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、アニオン性，カチオン性または両性ポリアクリルアミド等を使用することができるが、特にカチオン化澱粉が好適である。本発明では、かかる紙力増強剤が、成紙中のパルプ成分１００重量部に対して０．０５〜０．７重量部の割合で内添されていることが重要で、０．０５重量部未満では紙力増強剤としての効果が発揮されず、サイズプレスあるいは顔料塗被液を塗布する際に断紙が発生し、逆に０．７重量部を超えると却ってオフ輪じわの発生を助長してしまう。
【００１５】
本発明において、原紙を抄造する際の紙料に配合する填料としては特に限定されるものではなく、例えば、クレー、焼成クレー、ケイソウ土、タルク、カオリン、焼成カオリン、デラミカオリン、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、非晶質シリカ、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛等の無機填料、尿素−ホルマリン樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、微小中空粒子などの有機填料を、単独もしくは適宜２種類以上を組み合わせて使用される。填料の添加率についても特に限定するものではないが、層間強度への影響が大きいため、第１の発明では塗被紙の層間強度の数値が前記の範囲の収まるように調節する必要があり、また第２および第３の発明においても前記範囲に収まるように調節するのが望ましい。かかる添加率は、パルプ配合や内添紙力増強剤の種類・添加量等に応じて調節すべきであるが、一般には紙灰分として５〜１５重量％の範囲となるように配合すればよい。
【００１６】
本発明の原紙には、上記の如き内添填料に加えて、繊維間結合低減薬品を含んでいることも好ましい。ここでいう繊維間結合低減薬品とは、分子内に疎水基と親水基の両方を有するもので、具体的には高級アルコールのエチレンオキサイド付加物、高級アルコールのプロピレンオキサイド付加物、高級アルコールのブチレンオキサイド付加物、多価アルコールと脂肪酸のエステル化合物です。脂肪酸のエステル化合物等のノニオン界面活性剤、脂肪族ポリアミドアミン、ポリアルキレングリコールなどを例示することができる。
これらの薬品は、通常、紙力を低減させると同時に基紙を低密度化する効果を併せ持つものが多い。現在販売されている薬品の中で繊維間結合低減薬品として機能するものとして、薬品の組成は同一ではないが、ＢＡＳＦ社のスルゾールＶＬ、Ｂａｙｅｒ社のバイボリュームＰリキッド、三晶（株）のリアクトペイク、花王（株）のＫＢ−１１０、ＫＢ−１１５といったものや、ポリアルキレングリコール類としてポリエチレングリコール等がある。いずれも、パルプ繊維の繊維間に入り込み、パルプ繊維間の結合距離を増加させることにより、繊維間結合を低減し、紙にした場合に紙力が低下するものと推定される。
繊維間結合低減薬品を原紙に含有させる方法には、内添する方法と、サイズプレス等で塗工する方法があり、いずれを採用することもできる。
繊維間結合低減薬品の添加量についても特に限定されるものではないが、内添填料の添加率と同様に、塗被紙の層間強度の数値が前記特定の範囲に収まるように使用する必要があり、一般にはパルプ成分に対して０．１〜５．０重量％の範囲で調節すればよい。
紙料中には、さらにサイズ剤、定着剤、蛍光増白剤、着色染料等を必要に応じて適宜添加することができる。
【００１７】
原紙の抄紙方法についても特に限定はなく、酸性抄紙法あるいは中性ないしはアルカリ性抄紙法が任意に採用でき、抄紙設備としては、長網、オントップ、ツインワイヤー等の各種タイプの抄紙機が使用できる。抄紙時の条件としては、ドローを弱めにするとオフ輪じわに対してよい傾向にある。また、原紙の配向も低い方が、オフ輪じわに対してよい傾向にある。
【００１８】
本発明において、原紙へのサイズプレス処理は必ずしも必須ではなく、塗被紙の層間強度の数値が前記特定の範囲にあれば、サイズプレス処理を施さなくてもよい。サイズプレス処理を施す場合の薬品としては、従来から用いられている例えば各種澱粉、ポリビニルアルコール、アクリルアミド系重合体等が使用できる。しかし、サイズプレス薬品として澱粉を使用する場合には、澱粉の乾燥塗布量が両面で０．８ｇ／ｍ^２以下、好ましくは０．５ｇ／ｍ^２以下となるようにサイズプレス処理を行う必要がある。因みに、澱粉の乾燥塗布量が両面で０．８ｇ／ｍ^２を越えると、オフセット印刷時の強制乾燥で発生した皺が、クーリングロール等の後工程を経たあとも固定されたまま残り、結果としてオフ輪じわが解消できない。澱粉をサイズプレスした場合に、そのような影響がある理由については必ずしも明らかではないが、澱粉はポリビニルアルコールなどに比べて硬いためではないかと推定される。
なお、サイズプレス液中には、ワックス、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、スチレン・アクリル酸系樹脂、スチレン・マレイン酸系樹脂、スチレン・マレイン酸・アクリル系樹脂、高級脂肪酸系樹脂、アミン・エピクロルヒドリン樹脂等のサイズ剤を添加することもできる。
【００１９】
本発明のオフセット輪転印刷用塗被紙においては、横方向（紙の流れ、即ち抄紙方向に対して直角の方向）の引張弾性率が０．５〜２．５ＧＰａの範囲にあると、オフ輪じわがより確実に改善されるため好ましい。因みに、横方向の引張弾性率が０．５ＧＰａ未満では、印刷時の操業が不安定になりやすく、一方、引張弾性率が２．５ＧＰａを超えると、オフ輪じわの改善度合が不充分となる場合がある。これは、印刷時の乾燥工程で発生した皺が、クーリングロール等の後工程において、伸ばされ難くなるためと推定される。なお、横方向の引張弾性率を上記範囲にする方法としては、原紙の調製時に使用する澱粉の種類、サイズ剤、界面活性剤、紙力増強剤等の種類の選択、それらの添加量の調整、さらには抄紙時のドローや顔料塗被液の塗布時のドローの調節等が挙げられる。
また、本発明においては、塗被紙の米坪が７３ｇ／ｍ^２以下である場合に特に顕著なオフ輪じわ改善効果を発揮する。また、このように原紙米坪が低いと、原紙中に存在する水分の絶対量が少なく、印刷後の乾燥工程時でブリスタ（いわゆる火ぶくれ）が発生し難いという利点もある。
【００２０】
本発明において、原紙上に形成される顔料塗被層には、従前の印刷用塗被紙を製造する場合と同様に、顔料と接着剤を主成分として含有する顔料組成物の水分散液が使用される。
かかる顔料としては、例えば、クレー、カオリン、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、サチンホワイト、硫酸カルシウム、タルク、プラスチックピグメント等の１種または２種以上を使用することができる。これらの顔料のうちでも、Ｘ線透過式の粒度分布測定器（セディグラフ５１００、マイクロメトリックス社製）で測定した平均粒子径が０．１５〜０．５μｍ、より好ましくは０．１５〜０．３μｍのカオリンを、顔料全体の５０〜１００重量％の範囲で含有せしめると、オフ輪じわの発生がより改善されるため望ましい。
また、接着剤としては、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、スチレン−メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス等の共役ジエン系共重合体ラテックス、アクリル酸エステルおよび／またはメタクリル酸エステルの重合体または共重合体ラテックス等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル重合体ラテックス等のビニル系重合体ラテックス、あるいはこれらの各種重合体ラテックスをカルボキシル基等の官能基含有単量体で変性した重合体または共重合体ラテックス等の水分散性接着剤、ポリビニルアルコール、オレフィン−無水マレイン酸樹脂等の合成樹脂系接着剤、酸化澱粉、陽性澱粉、エステル化澱粉、デキストリン等の澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体等の水溶性接着剤が例示される。接着剤としては、これら水分散性および／または水溶性接着剤から１種または２種以上を適宜選択して使用できる。
なお、顔料と接着剤の配合比率は、一般に顔料１００重量部に対して５〜２５量部の接着剤が使用される。
【００２１】
本発明において、顔料塗被組成物の塗被層は、単層であっても、複層であっても差し支えない。しかし、塗被層が単層であるか複層であるかに拘わりなく、当該塗被層の形成に際し、塗被層全体の接着剤として顔料１００重量部当たり接着剤が５〜２５重量部になるように調整すれば良い。なお、接着剤量が５重量部未満ではオフセット印刷に耐えられる顔料塗被層強度が得られず、一方、接着剤量が２５重量部を超える場合、オフセット輪転印刷の乾燥過程でのブリスタ発生やインキ乾燥不良となるおそれがある。
また、水溶性接着剤を含有する顔料塗被組成物を使用する場合には、塗被層全体の水溶性接着剤の量は、塗被層全体の顔料成分１００重量部あたり２．５重量部以下であることが好ましい。顔料塗被組成物には、必要に応じて、分散剤、耐水化剤、流動性変性剤、着色剤、蛍光増白剤等の各種助剤を添加することができる。
【００２２】
顔料塗被組成物の水分散液を原紙に塗工するに当たっては、塗被紙製造に一般に使用される塗工装置が使用でき、例えば、ブレードコータ、エアーナイフコータ、ロールコータ、リバースロールコータ、バーコータ、カーテンコータ、ダイスロットコータ、グラビアコータ、チャンプレックスコータ、２本ロールサイズプレスコータ、ゲートロールサイズプレスコータ、フィルムメタリングサイズプレスコータ等の塗工装置を使用して、オンマシン方式またはオフマシン方式で原紙の少なくとも片面に、単層または多層で塗工される。塗工時の顔料塗被組成物の固形分濃度は、一般に４０〜７５重量％の範囲で選ぶことができるが、操業性を考慮すると４５〜７０％の範囲であることが好ましい。塗工量は乾燥重量で一般に片面当たり５〜２０ｇ／ｍ^２の範囲で選ばれる。
【００２３】
また、湿潤塗被層を乾燥する方法としては、例えば蒸気加熱シリンダー、加熱熱風エアードライヤー、ガスヒータードライヤー、電気ヒータードライヤー、赤外線ヒータードライヤー、高周波ヒータードライヤー等、あるいは、レーザー加熱、電子線加熱、誘電加熱等各種の方法が単独または併用して採用される。乾燥時の乾燥条件としては、湿潤状態の塗被層の温度が、接着剤として使用しているラテックスのガラス転移温度以上となることが必要であり、例えば、加熱熱風ドライヤーの場合、熱風温度１２０〜１８０℃、熱風の流速２０〜６０ｍ／秒の範囲が好ましく使用される。なお、乾燥時に湿潤塗被層の温度が接着剤として使用しているラテックスのガラス転移温度以下の場合、すなわち、ラテックスのガラス転移温度以下で乾燥した場合、ラテックスが接着剤として機能しないまま乾燥される結果、乾燥後の高温キャレンダー処理時に塗被層が高温のロールによって剥離され、高温キャレンダーの操業性が著しく低下する。
【００２４】
顔料塗被組成物の塗工層形成後は、通常、キャレンダに通紙して製品として仕上げられる。その際のキャレンダとしては、例えば、スーパーキャレンダ、グロスキャレンダ、ソフトコンパクトキャレンダ等の金属ロールまたは金属ドラムと弾性ロールよりなる各種キャレンダが、オンマシンまたはオフマシン仕様で、適宜使用される。
【００２５】
上述のようにして得られた本発明の印刷用塗被紙のＪ．ＴＡＰＰＩ紙パルプ試験方法Ｎｏ．５（Ｂ）の試験方法に準じて測定した透気度が３０００秒以下であることが望ましい。その理由は定かではないが、透気度が３０００秒以下であると、印刷後の乾燥工程で失った水分が戻りやすく、水分が戻ることによって乾燥工程で生じた皺による歪が戻りやすくなるためと推測される。
【００２６】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は、それらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例および比較例中の「部」および「％」は特に断らない限り、それぞれ「重量部」および「重量％」を示す。
【００２７】
実施例および比較例で調製されたオフセット輪転印刷用塗被紙の評価方法は、下記のとおりである。なお、得られた結果を表１に示した。
［オフ輪じわ評価方法−１］
オフセット輪転印刷機（三菱リソピアＬ−ＢＴ３−１１００／三菱重工製）を用いて、両面が４色ベタ図柄と、一方の面が４色ベタ図柄で他方の面がピンクの淡い図柄としたと組み合わせ図柄で、印刷速度６００ｒｐｍ、乾燥機出口での紙面温度は１２０℃とし、乾燥機通過後の冷却ロールには１０℃の冷却水を通して印刷と連続して折り加工した。
●オフ輪じわ評価基準−１
両面４色ベタ印刷部のオフ輪じわ発生レベルを以下の基準で評価した。
◎：オフ輪じわの発生が認められない。
○：軽度なオフ輪じわの発生が認められる。
×：きついオフ輪じわの発生が認められ、製本した場合など波うち状態になり実用に適さないレベル。
［オフ輪じわ評価方法−２］
オフ輪じわ評価方法−１の印刷条件を、乾燥機出口での紙面温度を１４０℃、印刷速度を６００ｒｐｍに変更して印刷した。
●オフ輪じわ評価基準−２
両面４色ベタ印刷部のオフ輪じわ発生レベルを以下の基準で評価した。
ＡＡ：オフ輪じわが発生しない。
Ａ：幅の広いオフ輪じわが一部発生するが、しわの深さは比較的浅く、全く問題ないレベル。
Ｂ：幅の広いオフ輪じわが全体に発生するが、しわの深さは比較的浅く、問題ないレベル。
Ｃ：幅の広いオフ輪じわが全体に多数発生し、しわの深さは中程度であるが、問題ないレベル。
Ｄ：幅の細いオフ輪じわが全面に多数発生し、しわの深さも深いため、製本した場合には波打って問題となるレベル。
【００２８】
〔層間強度〕
Ｊ．ＴＡＰＰＩ紙パルプ試験方法Ｎｏ．５４の試験方法に準じて測定した。なお、試料の調湿は、２３℃、相対湿度５０％の雰囲気下に３時間放置して行い、同雰囲気中で層間強度を測定した。
〔透気度〕
Ｊ．ＴＡＰＰＩ紙パルプ試験方法Ｎｏ．５（Ｂ）の試験方法に準じて測定した。
〔引張弾性率〕
ＪＩＳ　Ｐ　８１１３（１９９８）の試験方法に準じて測定した。
【００２９】
実施例１
Ａ．原紙の製造
▲１▼原紙の調製
ＬＢＫＰ９０部（フリーネス４８０ｍｌ／ｃｓｆ）、新聞古紙を原料とする脱墨古紙パルプ１０部（フリーネス２００ｍｌ／ｃｓｆ）からなるパルプスラリに、填料として軽質炭酸カルシウムを紙灰分が６．５重量％となるように添加し、さらにパルプ固形分に対して、内添サイズ剤としてＡＫＤサイズ剤（商品名：サイズパインＫ−９０２／荒川化学製）０．１％（固形分換算）、予め糊化したカチオン澱粉（商品名：エースＫ／王子コーンスターチ）０．５％（固形分換算）および硫酸アルミニウム０．５％（固形分換算）をそれぞれ添加して得た紙料を調成し、この紙料を抄紙して坪量４０ｇ／ｍ^２、水分５．０重量％の原紙を調製した。
【００３０】
Ｂ．印刷用塗被紙の製造
▲１▼顔料塗被層用塗被液の調製
重質炭酸カルシウム（商品名：ＦＭＴ９０／ファイマテック製）４０部、エンジニアードカオリン（商品名：ミラクリプスＰＧ／平均粒子径０．４６μｍ／エンゲルハード製）６０部からなる顔料をコーレス分散機で水中に分散して顔料スラリーを得た。このスラリーにスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス（商品名：ＰＡ−９０００／日本エイアンドエル製）１０部（固形分）、予め糊化した酸化澱粉（商品名：エースＡ／王子コーンスターチ製）３．５部（固形分）、消泡剤、蛍光増白染料、印刷適性向上剤を添加し、最終的に固形分濃度６４％の顔料塗被層用塗被液を調製した。
【００３１】
▲２▼顔料塗被層用塗被液の塗布および印刷用塗被紙への仕上げ
上記顔料塗被層用塗被液を、上記で得た原紙に、両面合計の乾燥塗布量が１６ｇ／ｍ^２になるようにゲートロールコータで塗工、乾燥して両面塗被紙を得た。次いで、この両面塗被紙を、金属ロールと樹脂ロールよりなるスーパーカレンダーで緊度が１．１ｇ／ｃｍ^３となるように平滑化処理を施し、オフセット輪転印刷用塗被紙を得た。
【００３２】
実施例２
実施例１の原紙の製造において、パルプ配合をＬＢＫＰ８０部、ＲＧＰ１５部（フリーネス１５０ｍｌ／ｃｓｆ）、新聞古紙を原料とする脱墨古紙パルプ５部とした以外は実施例１と同様にして、オフセット輪転印刷用塗被紙を得た。
【００３３】
実施例３
実施例２の原紙の製造において、パルプスラリー中に繊維間結合低減薬品（ＫＢ−１１０／花王製）を、パルプ固形分に対して０．５％添加し、さらに抄紙時に２本ロールサイズプレスでポリビニルアルコール（商品名：ＰＶＡ１０５／クラレ製）を両面合計の乾燥塗布量が０．６ｇ／ｍ^２となるように塗布・乾燥した以外は実施例２と同様に行ってオフセット輪転印刷用塗被紙を得た。
【００３４】
実施例４
実施例１の原紙の製造において、パルプ配合をＮＢＫＰ２０部（フリーネス５００ｍｌ／ｃｓｆ）、ＬＢＫＰ７０部、ＲＧＰ１０部（フリーネス１５０ｍｌ／ｃｓｆ）とした以外は実施例１と同様にして方法でオフセット輪転印刷用塗被紙を得た。
【００３５】
実施例５
実施例１において、原紙のパルプ配合をＮＢＫＰ３８部（フリーネス５００ｍｌ／ｃｓｆ）、ＬＢＫＰ１７部、ＲＧＰ１０部（フリーネス１５０ｍｌ／ｃｓｆ）、新聞古紙を原料とする脱墨古紙パルプ３５部（フリーネス２００ｍｌ／ｃｓｆ）とし、さらに抄紙時に２本ロールサイズプレスで予め糊化した酸化澱粉（商品名：エースＣ／王子コーンスターチ製）を、両面合計の乾燥塗布量が０．２ｇ／ｍ^２となるように塗布・乾燥した以外は、実施例１と同様に行ってオフセット輪転印刷用塗被紙を得た。
【００３６】
実施例６
Ａ．原紙の製造
▲１▼原紙の調製
ＬＢＫＰ３５部（フリーネス５５０ｍｌ／ｃｓｆ）、ＮＢＫＰ３０部（フリーネス５７０ｍｌ／ｃｓｆ）、ＧＰ３５部（フリーネス１２０ｍｌ／ｃｓｆ）からなるパルプスラリに、填料として軽質炭酸カルシウムを紙灰分が１０重量％となるように添加し、さらにパルプ固形分に対して、内添サイズ剤としてＡＫＤサイズ剤（商品名：サイズパインＫ−９０２／荒川化学製）０．１％（固形分換算）、予め糊化したカチオン澱粉（商品名：エースＫ／王子コーンスターチ）０．４％（固形分換算）および硫酸アルミニウム０．５％（固形分換算）をそれぞれ添加して得た紙料を調成し、この紙料を抄紙し、２本ロールサイズプレスで予め糊化した酸化澱粉（商品名：エースＣ／王子コーンスターチ製）を両面合計の乾燥塗布量が０．４ｇ／ｍ^２となるように塗布・乾燥して坪量４６ｇ／ｍ^２、水分５．０重量％の原紙を調製した。
【００３７】
Ｂ．印刷用塗被紙の製造
▲１▼顔料塗被層用塗被液の調製
重質炭酸カルシウム（商品名：ＦＭＴ９０／ファイマテック製）１０部、エンジニアードカオリン（商品名：ミラグロスＯＰ／平均粒子径０．２５μｍ／エンゲルハード製）９０部からなる顔料をコーレス分散機で水中に分散して顔料スラリーを得た。このスラリーにスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス（商品名：ＰＡ−９０００／日本エイアンドエル製）１０部（固形分）、予め糊化した酸化澱粉（商品名：エースＡ／王子コーンスターチ製）３．５部（固形分）、消泡剤、蛍光増白染料、印刷適性向上剤を添加し、最終的に固形分濃度６４％の顔料塗被層用塗被液を調製した。
【００３８】
▲２▼顔料塗被層用塗被液の塗布および印刷用塗被紙への仕上げ
上記顔料塗被層用塗被液を、上記で得た原紙に、ブレードコータで乾燥塗布量が片面あたり９ｇ／ｍ^２になるように両面に塗工、乾燥して両面塗被紙を得た。次いで、この両面塗被紙を、金属ロールと樹脂ロールよりなるスーパーカレンダーで緊度が１．１ｇ／ｃｍ^３となるように平滑化処理を施し、オフセット輪転印刷用塗被紙を得た。
【００３９】
実施例７
実施例６において、パルプ配合をＮＢＫＰ４０部、ＧＰ１５部、ＰＧＷ４５部（フリーネス７０ｍｌ）とした以外は、実施例６と同様な方法で、オフセット輪転印刷用塗被紙を得た。
【００４０】
実施例８
実施例２において、原紙の抄紙時に２本ロールサイズプレスで予め糊化した酸化澱粉（商品名：エースＣ／王子コーンスターチ製）を、両面合計の乾燥塗布量が０．６ｇ／ｍ^２となるように塗布・乾燥した以外は、実施例２と同様に行ってオフセット輪転印刷用塗被紙を得た。
【００４１】
実施例９
実施例６において、実施例２と同様にして調製した原紙を用いた以外は、実施例６と同様にしてオフセット輪転印刷用塗被紙を得た。
【００４２】
比較例１
実施例３の原紙の製造において、パルプ配合をＮＢＫＰ４０部、ＬＢＬＫＰＬ材６０部とし、紙力増強剤（商品名：ＰＳ−４６３／荒川化学工業製）を０．１部（対パルプ固形分換算）添加し、サイズプレスに酸化澱粉（商品名：エースＡ／王子コーンスターチ製）を両面合計の乾燥塗布量が２．５ｇ／ｍ^２となるように塗布・乾燥した以外は実施例３と同様にしてオフセット輪転印刷用塗被紙を得た。
【００４３】
比較例２
実施例６において、パルプ配合をＮＢＫＰ２０部、ＧＰ８０部、カチオン化澱粉の配合量を１．５％とした以外は実施例６と同様な方法で、オフセット輪転印刷用塗被紙を得た。
【００４４】
比較例３
実施例２において、カチオン化澱粉を添加せずに原紙を抄紙したところ、顔料塗被層用塗被液の塗布工程で断紙が発生し、オフセット輪転印刷用塗被紙を得ることができなかった。
【００４５】
【表１】

【００４６】
【発明の効果】
表１の結果から明らかなように、本発明のオフセット輪転印刷用塗被紙は、オフ輪じわの発生がなく、極めて優れた印刷用塗被紙であった。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a coated paper for web offset printing, and more particularly, to the prevention of the occurrence of web offset wrinkles (which may be referred to as wrinkles in the printing industry), which tend to occur in a drying step after printing during web offset printing. And a coated paper for printing.
[0002]
[Prior art]
In the printing industry in recent years, the printing method tends to shift from an offset sheet-fed printing method to an offset rotary printing method (hereinafter, referred to as off-wheel printing) with labor saving and speeding up. Off-wheel printing has a much higher productivity compared to offset sheet-fed printing (hereinafter referred to as sheet-fed printing) because the printing speed is high and labor saving in post-processing is possible.
However, web offset printing has some quality problems not seen in sheet-fed printing due to hot air drying immediately after printing. Among them, the most important and difficult problem to solve is the occurrence of off-ring wrinkles. Off-wheel wrinkles are streak-like wrinkles that occur in the paper flow direction after printing, and are likely to occur on coated papers that require particularly good print finish. In the case of severe wrinkles, the printed matter is wavy like a corrugated sheet, greatly impairing its commercial value. Therefore, in off-wheel printing, there is a strong demand for coated printing paper free from off-wheel wrinkling.
[0003]
There is a concept that the occurrence of the off-ring wrinkles is caused by a difference in the amount of drying shrinkage between the image area and the non-image area in the drying step of the off-wheel printing (see Non-Patent Document 1).
One of the concrete measures conventionally proposed to suppress the occurrence of the off-wheel wrinkle is to maintain the freeness of the pulp of the base paper in the coated paper for the off-wheel printing within a specific range, and at the same time, the air permeability of the base paper. The degree is also defined as a specific area having good air permeability to suppress occurrence of off-wheel wrinkles (see Patent Document 1). However, coated paper for web offset printing is manufactured through a series of processes such as pulp preparation, papermaking, coating, pressurizing with a calender, and winding, so that the pulp freeness and the At present, it has not been possible to obtain a product that is satisfactory in terms of eliminating off-wheel wrinkles simply by adjusting the air permeability of the base paper.
[0004]
In addition, the ratio of the maximum and minimum values of the microwave transmission intensity of the base paper by the microwave measurement method, the Fenchel immersion elongation in the direction perpendicular to the papermaking direction, and the value obtained by dividing the air permeability by the paper thickness are specified. There is also proposed a method of eliminating wrinkles generated at the time of offset rotary printing by using the obtained base paper (see Patent Document 2). However, since the cause of the occurrence of the wrinkles is not only the orientation of the pulp fibers, a satisfactory effect cannot always be obtained.
In addition, a technique has been proposed for eliminating or reducing off-wheel wrinkles by defining the winding moisture and the internal interlayer strength of the base paper by a specific relational expression (see Patent Document 3). However, in order to satisfy this relational expression, it is necessary to keep the water content of the coated paper low. However, the reduction of the water content causes a phenomenon that the surface of the coated paper breaks in the subsequent folding process, so-called “fold cracking”. There is a possibility that this may occur.
[0005]
Further, by providing a polyvinyl alcohol or a polyvinyl alcohol-containing coating layer containing polyvinyl alcohol and a pigment as main components on a base paper, and providing a pigment coating layer thereon, the drying shrinkage force and air permeability of the obtained coated paper are obtained. There has been proposed a coated paper for printing in which the degree is adjusted to a specific range, hardly generates off-wheel wrinkles, and has little misregistration even in gravure printing or flexographic printing (see Patent Document 4). . The above proposal proposes that in the drying step of web offset printing, the image portion of the coated paper subjected to web offset printing is covered with an ink layer, so that evaporation of water in the paper layer is prevented. The non-image area not covered by the film does not hinder the evaporation of moisture in the paper layer, so a difference occurs in the amount of dry shrinkage between the image area and the non-image area, and if this causes off-wheel wrinkles, Based on the idea described above, a coating layer containing polyvinyl alcohol is provided in advance on the coated paper, and preferably, the air permeability of the coated paper is set to 80,000 seconds or more, so that the non-image area (white paper part) The evaporation of water is suppressed as in the image area. However, in the above proposal, although the occurrence of off-wheel wrinkles can be significantly reduced or eliminated, the polyvinyl alcohol-containing coating layer needs to be thickened to some extent, and there is a drawback that production equipment is restricted.
A method of eliminating such wrinkles by forming such a polyvinyl alcohol film is as follows. ² When the thickness is over, the effect is remarkable, but when it is thinner, the effect is not necessarily sufficient.Therefore, there is a strong technology to eliminate the off-wrinkle of the thin coated paper for printing. Wanted.
[0006]
On the other hand, printing coated paper in which a pigment coating layer is provided on base paper using mechanical pulp has been known for a long time, and many proposals have been made. For example, a method for improving heat set roughening by applying a coating composition containing a heavy calcium carbonate having a specific surface area to a base paper containing a high yield pulp having a specified fiber fraction (Patent Document 1) 5), a method of obtaining coated papers corresponding to both heat set-off type ink and cold set-off type ink by providing pigment coating layers having different coating amounts on both sides of base paper containing mechanical pulp (Patent Document 6) (See Patent Document 7), a method for improving the ink inking property by applying a coating composition containing kaolin having a specific settling volume on a base paper containing mechanical pulp whose freeness is specified (see Patent Document 7) A matte with low density, excellent print gloss and surface strength by forming a coating layer on base paper containing a specific amount of amorphous silicate and mechanical pulp and treating with soft calender A method of obtaining coated paper (see Patent Document 8), a method of obtaining a coated paper having excellent white paper appearance and printability by using a specific amount of a pigment having a specific volume distribution particle size (see Patent Document 9), There has been proposed a method of improving glossiness by blending a specific amount of a hollow organic pigment on base paper containing mechanical pulp (see Patent Document 10).
However, these documents do not disclose a method for improving off-wheel wrinkles generated in a drying step after off-wheel printing.
[0007]
[Non-patent document 1]
Takeshi Yamazaki, "Abstracts of Paper and Pulp Technology Association Research Presentations", 1982, Vo 1.49, p. 110-113
[Patent Document 1]
JP-A-58-186700
[Patent Document 2]
JP-A-6-57686
[Patent Document 3]
JP-A-9-291496
[Patent Document 4]
JP-A-2000-45199
[Patent Document 5]
JP-B-63-27479
[Patent Document 6]
JP-A-3-199490
[Patent Document 7]
JP-A-5-98596
[Patent Document 8]
JP-A-11-279988
[Patent Document 9]
JP 2000-336593 A
[Patent Document 10]
JP-A-2002-22079
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a coated paper having a rice tsubo of 73 g / m ² It is an object of the present invention to provide a coated paper for offset rotary printing which does not involve the above-mentioned difficulties in thin coated paper such as the following, but hardly causes off-wheel wrinkles.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention, there is provided a coated paper for offset rotary printing comprising at least one surface of a base paper provided with at least one pigment coating layer containing a pigment and an adhesive as a main component. 0.5g / m on both sides of dry base paper or starch ² Base paper which has been subjected to a size press treatment so that the coated paper has an interlayer strength of 0.25 to 0.54 kJ / m ² This is a coated paper for web offset printing.
A second invention is a coated paper for offset rotary printing comprising at least one surface of a base paper provided with at least one pigment coating layer containing a pigment and an adhesive as a main component. 70% by weight of mechanical pulp and 0.05 to 0.7 parts by weight of paper strength enhancer added to 100 parts by weight of pulp component Or the amount of dried starch is 0.8 g / m on both sides ² A coated paper for offset rotary printing, characterized by being base paper subjected to size press processing as described below.
Further, a third invention is a coated paper for offset rotary printing comprising at least one surface of a base paper provided with at least one pigment coating layer containing a pigment and an adhesive as a main component, wherein the base paper has a pulp component of 5 to 5. 70% by weight of mechanical pulp and 0.05 to 0.7 parts by weight of paper strength enhancer added to 100 parts by weight of pulp component Or the amount of dried starch is 0.8 g / m on both sides ² Base paper which has been size-pressed as follows, wherein the pigment coating layer contains kaolin having an average particle diameter of 0.15 to 0.5 μm in the range of 50 to 100% by weight of the pigment. It is a coated paper for web offset printing.
In the second invention and the third invention, the coated paper for offset rotary printing has an interlayer strength of 0.25 to 0.54 kJ / m. ² It is preferable that
Furthermore, it is more preferable that the coated paper for offset rotary printing has a tensile modulus in the lateral direction (perpendicular to the papermaking direction) of 0.5 to 3.5 GPa.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
In the coated paper for web offset printing of the first invention, the base paper or starch that has not been subjected to size press treatment has a dry coating amount of 0.5 g / m2 on both sides. ² The base paper has been subjected to size press processing as described below. TAPPI No. The value of the interlayer strength measured in accordance with No. 54 is 0.25 to 0.54 kJ / m. ² It is necessary to be. There is no particular limitation on the method for setting the numerical value of the interlayer strength to the above range. For example, the type of pulp, beating conditions, the type and addition rate of the internal filler and the internal paper strength enhancer, the type of paper machine, the jet / Papermaking conditions including wire ratio, dehydration method, wet press conditions, etc., the type and amount of chemicals for size press, the drying conditions at the time of applying the pigment coating liquid, etc. may be appropriately selected.
The interlaminar strength is mainly an index indicating the degree of bonding between the pulp fibers, but the interlaminar strength of the printing coated paper includes, in addition to the bonding between the pulp fibers, the bonding between the fibers and the coating layer. It is considered to be included. The numerical value of the interlayer strength is 0.54 kJ / m ² In the case of exceeding, the amount of shrinkage in the forced drying step after printing becomes large, and the shrinkage tends to remain as it is even after the cooling step of the cooling roll or the like, so that the off-wheel wrinkle is deteriorated. On the other hand, the interlayer strength is 0.25 kJ / m ² If it is less than 5, during offset rotary printing, delamination occurs during printing or drying, resulting in poor printing or trouble such as running out of paper.
[0011]
The base paper used in the first invention can be produced by making a paper material containing pulp as a main component in a conventional manner. As such pulp, hardwood bleached kraft pulp, softwood bleached kraft pulp, mechanical pulp, and deinked waste paper pulp can be used, and these may be appropriately blended. As the mechanical pulp, for example, unexposed, semi-exposed, or exposed, such as stone ground pulp (GP), pressurized stone ground pulp (PGW), refiner ground pulp (RGP), chemical ground pulp, and thermomechanical pulp (TMP) Pulp can be used. The deinked waste paper pulp has high quality paper generated at bookbinding and printing factories, cream-colored unprinted materials and dragonflies, blue rules and red rules, where the waste paper to be deinked is classified as “Kami-Shiro, Card”. Made from waste paper, used cards for computer use, high-quality paper with ink printing, high-quality color printing, Kent, art paper, classified as "imitation, color" And non-printed materials of medium-quality paper, modified paper, manila balls and dragonflies, broke with blue and red rules, and classified as "Tokubetsu, Nakashiro, White Manila". Are classified into those that are made from newspapers generated by households, companies, and government offices, and those that are classified into "magazines", and are made from magazines generated by homes, companies, and government offices. Can be blended. However, the blending ratio of softwood pulp exceeds 20% by weight, or the blending ratio of deinked wastepaper pulp made from wastepaper classified as “Kami-Shira, Card”, “Imitation, Color”, or “Magazine” is 15%. If the amount exceeds 30% by weight, or if the blending ratio of deinked waste paper pulp made from waste paper classified as "Tokushiro, Nakashiro, White Manila" or "Newspaper" exceeds 30% by weight, the reason is not certain. However, off-wheel wrinkles tend to occur. For this reason, the blending ratio of softwood pulp is preferably limited to 20% by weight or less, and deinked wastepaper pulp made from wastepaper classified as “Kami-Shira, Card”, “Imitation, Color”, or “Magazine” Is preferably not more than 15% by weight, and more preferably 30% by weight or less of deinked waste paper pulp made from waste paper classified into "Toku-shi, Naka-shiro, White Manila" and "Newspaper". It is preferable to keep it.
[0012]
The present inventors found that the coated paper had a rice tsubo of 73 g / m2. ² As a result of further study on the offset rotary printing coated paper with less occurrence of off-wheel wrinkles even in the following thin materials, the pulp component constituting the base paper rather than the interlayer strength of the coated paper It has been found that the occupied mechanical pulp content, the amount of internally added paper strength enhancer, and the particle size of the pigment constituting the pigment coating layer greatly contribute to the occurrence of off-ring wrinkles.
In the second invention and the third invention, the pulp component constituting the base paper is 5 to 70% by weight as mechanical pulp, and the ratio of 0.05 to 0.7 part by weight with respect to 100 parts by weight of the pulp component. The paper strength enhancer is added internally, and no size press treatment is applied, or the dry coating amount of starch is 0.8 g / m2 on both sides. ² It is extremely important that the base paper has been size-pressed as described below. In the third invention, kaolin having an average particle diameter of 0.15 to 0.5 μm is further included in the pigment coating layer. It is important to use from 50 to 100% by weight of the pigment.
The reason why such a specific base paper composition has a remarkable effect on the improvement of off-line wrinkles is not clear, but some mechanical pulp that forms relatively loose interfiber bonds as compared with chemical pulp is not clear. Combined with the fact that it is compounded, that the minimum internal paper strength enhancer necessary to maintain the paper strength is used, and that the size press treatment is restricted, It is presumed that such a unique effect is exhibited. It has not been hitherto known that the occurrence of off-wrinkle can be efficiently prevented by satisfying the three elements in the base paper prescription.
[0013]
The mechanical pulp used in the second invention and the third invention includes, for example, stone ground pulp (GP), pressurized stone ground pulp (PGW), refiner ground pulp (RGP), chemical ground pulp, and thermomechanical pulp ( Unbleached, semi-bleached or bleached pulp such as TMP) can be used. As the pulp component other than the mechanical pulp, bleached hardwood kraft pulp, softwood bleached kraft pulp, and deinked waste paper pulp can be appropriately blended. However, in the second and third inventions, if the softwood bleached kraft pulp is excessively blended, there is a risk that the effect of improving off-wheel wrinkles may be impaired. Therefore, the blending ratio should be 45% by weight or less of the pulp component. desirable. Similarly, regarding the blending ratio of deinked waste paper pulp, in the case of deinked waste paper pulp made from waste paper classified as “Kami-Shiro, Card”, “Imitation, Color”, and “Magazine”, In the case of using deinked waste paper pulp made from waste paper classified into “Toku-shi, Naka-shiro, White Manila” and “Newspaper” so as to be 15% by weight or less of the component, 30% by weight of the pulp component % Is preferable.
By the way, when the blending ratio of the mechanical pulp is less than 5% by weight of the pulp component, the effect of improving off-wheel wrinkles is not exhibited. On the other hand, when the blending ratio exceeds 70% by weight, the effect of improving off-wheel wrinkles is exhibited. However, the smoothness is reduced and the performance as a coated paper for printing is not satisfied.
[0014]
As the internal paper strength enhancer, starch, oxidized starch, cationized starch, carboxymethylated starch, carboxymethylcellulose, polyvinyl alcohol, anionic, cationic or amphoteric polyacrylamide, etc. can be used. Starch is preferred. In the present invention, it is important that the paper strength enhancer is internally added at a ratio of 0.05 to 0.7 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the pulp component in the papermaking. If it is less than the above, the effect as a paper strength enhancer is not exhibited, and paper breakage occurs when applying a size press or a pigment coating liquid. Conversely, if it exceeds 0.7 part by weight, off-wheel wrinkles may occur. Will encourage.
[0015]
In the present invention, the filler to be added to the stock when making the base paper is not particularly limited, for example, clay, calcined clay, diatomaceous earth, talc, kaolin, calcined kaolin, delamikaolin, heavy calcium carbonate Inorganic fillers such as light calcium carbonate, magnesium carbonate, barium carbonate, titanium dioxide, zinc oxide, silicon oxide, amorphous silica, aluminum hydroxide, calcium hydroxide, magnesium hydroxide, zinc hydroxide, urea-formalin resin, Organic fillers such as polystyrene resin, phenolic resin, and fine hollow particles are used alone or in appropriate combination of two or more kinds. The addition rate of the filler is also not particularly limited, but has a large effect on the interlayer strength. Therefore, in the first invention, it is necessary to adjust the value of the interlayer strength of the coated paper to fall within the above range, In the second and third aspects of the present invention, it is desirable to adjust the value so as to fall within the above range. Such an addition rate should be adjusted according to the pulp composition and the type and addition amount of the internal paper strength enhancer, etc., but generally, it may be blended so that the paper ash content is in the range of 5 to 15% by weight. .
[0016]
It is also preferable that the base paper of the present invention contains an inter-fiber bond reducing chemical in addition to the internal filler as described above. The term "inter-fiber bond reducing chemical" as used herein refers to a chemical having both a hydrophobic group and a hydrophilic group in the molecule, and specifically, an ethylene oxide adduct of a higher alcohol, a propylene oxide adduct of a higher alcohol, and a butylene of a higher alcohol. Oxide adducts, ester compounds of polyhydric alcohols and fatty acids. Examples include nonionic surfactants such as fatty acid ester compounds, aliphatic polyamidoamines, polyalkylene glycols, and the like.
Many of these chemicals usually have the effect of reducing the paper strength and at the same time lowering the density of the base paper. Among the currently marketed chemicals, the ones that function as inter-fiber bond reducing chemicals are not the same in chemical composition, but are Sulsol VL of BASF, Bivolume P Liquid of Bayer, and React-Pake of Sansei Co., Ltd. Kao Corporation's KB-110 and KB-115, and polyalkylene glycols such as polyethylene glycol. In any case, it is presumed that by penetrating between the fibers of the pulp fiber and increasing the bonding distance between the pulp fibers, the inter-fiber bonding is reduced and the paper strength is reduced when the paper is used.
As a method of incorporating the chemicals for reducing the inter-fiber bond into the base paper, there are a method of adding internally and a method of applying with a size press or the like.
Although there is no particular limitation on the amount of the inter-fiber bond reducing chemical, it is necessary to use the same so that the numerical value of the interlayer strength of the coated paper falls within the above-mentioned specific range, similarly to the addition rate of the internal filler. Yes, generally, it may be adjusted in the range of 0.1 to 5.0% by weight based on the pulp component.
If necessary, a sizing agent, a fixing agent, a fluorescent whitening agent, a coloring dye, and the like can be appropriately added to the stock.
[0017]
There is also no particular limitation on the method of making the base paper, and an acid papermaking method or a neutral or alkaline papermaking method can be arbitrarily adopted.As the papermaking equipment, various types of paper machine such as a long net, on-top, and twin wire can be used. . As a condition for papermaking, if the draw is made weaker, there is a tendency that the off-wheel wrinkle is good. Also, the lower the orientation of the base paper, the better the tendency toward off-wheel wrinkles.
[0018]
In the present invention, the size press treatment on the base paper is not necessarily essential, and the size press treatment may not be performed as long as the numerical value of the interlayer strength of the coated paper is within the above-mentioned specific range. As the chemicals in the case of performing the size press treatment, for example, various kinds of conventionally used starch, polyvinyl alcohol, acrylamide-based polymer and the like can be used. However, when starch is used as a size press chemical, the dry coating amount of starch is 0.8 g / m2 on both sides. ² Or less, preferably 0.5 g / m ² It is necessary to perform a size press process as follows. Incidentally, the dry coating amount of starch was 0.8 g / m2 on both sides. ² Is exceeded, wrinkles generated by forced drying at the time of offset printing remain fixed even after a post-process such as a cooling roll, and as a result, off-wheel wrinkles cannot be eliminated. Although it is not always clear why there is such an effect when starch is size-pressed, it is presumed that the starch is harder than polyvinyl alcohol or the like.
The size press liquid contains wax, styrene resin, olefin resin, styrene / acrylic resin, styrene / maleic resin, styrene / maleic acid / acrylic resin, higher fatty acid resin, amine / epichlorohydrin A sizing agent such as a resin can also be added.
[0019]
In the coated paper for offset rotary printing of the present invention, when the tensile elastic modulus in the transverse direction (the direction perpendicular to the paper flow, that is, the papermaking direction) is in the range of 0.5 to 2.5 GPa, the off-cycle printing is performed. This is preferable because wrinkles are more reliably improved. By the way, if the tensile modulus in the transverse direction is less than 0.5 GPa, the operation during printing is likely to be unstable, while if the tensile modulus exceeds 2.5 GPa, the degree of improvement of off-wheel wrinkles is insufficient. May be. This is presumably because wrinkles generated in the drying step during printing are less likely to be stretched in a subsequent step such as a cooling roll. The method for controlling the tensile modulus in the transverse direction to the above range includes selecting the type of starch, sizing agent, surfactant, paper strength enhancer, etc. used in preparing the base paper, and adjusting the amount of addition thereof. Further, there may be mentioned a draw control at the time of papermaking and a draw control at the time of applying the pigment coating liquid.
In the present invention, the coated paper is 73 g / m2 ² In particular, a particularly significant effect of improving off-wheel wrinkles is exhibited in the following cases. In addition, when the base paper is low, the absolute amount of water present in the base paper is small, and there is an advantage that blisters (so-called blisters) are not easily generated in a drying process after printing.
[0020]
In the present invention, an aqueous dispersion of a pigment composition containing a pigment and an adhesive as main components is used for the pigment coated layer formed on the base paper, as in the case of producing a conventional coated paper for printing. used.
As such a pigment, for example, one or more of clay, kaolin, aluminum hydroxide, calcium carbonate, titanium dioxide, barium sulfate, zinc oxide, satin white, calcium sulfate, talc, plastic pigment and the like can be used. it can. Among these pigments, the average particle size measured by an X-ray transmission type particle size distribution analyzer (Sedigraph 5100, manufactured by Micrometrics) is 0.15 to 0.5 μm, more preferably 0.15 to 0.5 μm. It is desirable to include 3 μm of kaolin in the range of 50 to 100% by weight of the entire pigment, since the occurrence of off-ring wrinkles is further improved.
As the adhesive, for example, styrene-butadiene copolymer latex, methyl methacrylate-butadiene copolymer latex, conjugated diene-based copolymer latex such as styrene-methyl methacrylate-butadiene copolymer latex, acrylic acid ester and And / or acrylic polymer latex such as methacrylic acid ester polymer or copolymer latex, vinyl polymer latex such as ethylene-vinyl acetate polymer latex, or these various polymer latexes as functional groups such as carboxyl group. Water-dispersible adhesives such as polymer or copolymer latex modified with contained monomers, synthetic resin adhesives such as polyvinyl alcohol and olefin-maleic anhydride resin, oxidized starch, positive starch, esterified starch, dextrin Starches, such as Carboxymethylcellulose, water-soluble adhesive such as cellulose derivatives such as hydroxyethyl cellulose and the like. As the adhesive, one or more of these water-dispersible and / or water-soluble adhesives can be appropriately selected and used.
The mixing ratio of the pigment and the adhesive is generally 5 to 25 parts by weight of the adhesive based on 100 parts by weight of the pigment.
[0021]
In the present invention, the coating layer of the pigment coating composition may be a single layer or a multilayer. However, irrespective of whether the coating layer is a single layer or a multi-layer, when forming the coating layer, the adhesive for the entire coating layer has an adhesive of 5 to 25 parts by weight per 100 parts by weight of the pigment. It should just be adjusted so that. If the amount of the adhesive is less than 5 parts by weight, the strength of the pigment coating layer that can withstand the offset printing cannot be obtained. On the other hand, if the amount of the adhesive exceeds 25 parts by weight, blister generation or the like in the drying process of the web offset printing may occur. There is a risk of poor ink drying.
When a pigment coating composition containing a water-soluble adhesive is used, the amount of the water-soluble adhesive in the entire coating layer is 2.5 parts by weight per 100 parts by weight of the pigment component in the entire coating layer. The following is preferred. Various assistants such as a dispersant, a water-proofing agent, a fluidity modifier, a colorant, and a fluorescent whitening agent can be added to the pigment coating composition, if necessary.
[0022]
In coating the base paper with the aqueous dispersion of the pigment coating composition, a coating device generally used in the production of coated paper can be used, for example, a blade coater, an air knife coater, a roll coater, a reverse roll coater, On-machine or off-coating using a coating device such as a bar coater, curtain coater, die slot coater, gravure coater, champlex coater, two roll size press coater, gate roll size press coater, film metaling size press coater, etc. At least one side of the base paper is coated in a single layer or multiple layers by a machine method. The solid content concentration of the pigment coating composition at the time of coating can be generally selected in the range of 40 to 75% by weight, but is preferably in the range of 45 to 70% in consideration of operability. The coating amount is generally 5 to 20 g / m2 on a dry weight basis. ² Is selected in the range.
[0023]
As a method for drying the wet coating layer, for example, a steam heating cylinder, a heated hot air dryer, a gas heater dryer, an electric heater dryer, an infrared heater dryer, a high frequency heater dryer, or the like, or laser heating, electron beam heating, dielectric heating, etc. Various methods such as heating are employed alone or in combination. The drying conditions for drying are that the temperature of the coating layer in the wet state is required to be equal to or higher than the glass transition temperature of the latex used as the adhesive. -180 ° C and a flow rate of hot air of 20-60 m / sec are preferably used. When the temperature of the wet coating layer during drying is lower than the glass transition temperature of the latex used as an adhesive, that is, when the temperature is lower than the glass transition temperature of the latex, the latex is dried without functioning as an adhesive. As a result, the coating layer is peeled off by the high-temperature roll during the high-temperature calender treatment after drying, and the operability of the high-temperature calender is significantly reduced.
[0024]
After the formation of the coating layer of the pigment coating composition, the product is usually passed through a calender and finished as a product. As the calender at this time, for example, various calenders composed of a metal roll such as a super calender, a gross calender, a soft compact calender, or a metal drum and an elastic roll are appropriately used in on-machine or off-machine specifications.
[0025]
The printing coated paper of the present invention obtained as described above has a J.I. TAPPI paper pulp test method No. It is desirable that the air permeability measured according to the test method of 5 (B) is 3000 seconds or less. Although the reason is not clear, if the air permeability is 3000 seconds or less, the moisture lost in the drying step after printing is likely to return, and since the moisture returns, distortion due to wrinkles generated in the drying step tends to return. It is presumed.
[0026]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described specifically with reference to Examples, but the present invention is not limited to these Examples. In the Examples and Comparative Examples, “parts” and “%” indicate “parts by weight” and “% by weight”, respectively, unless otherwise specified.
[0027]
The method for evaluating the coated paper for offset rotary printing prepared in the examples and comparative examples is as follows. Table 1 shows the obtained results.
[Off-wheel wrinkle evaluation method-1]
Using an offset rotary printing press (Mitsubishi Rissopia L-BT3-1100 / Mitsubishi Heavy Industries), a four-color solid design on both sides, a four-color solid design on one surface and a pale pink design on the other In the design, the printing speed was 600 rpm, the paper surface temperature at the outlet of the dryer was 120 ° C., and the cooling roll after passing through the dryer was passed through the cooling water at 10 ° C. to perform folding continuously with printing.
● Off-wheel wrinkle evaluation criteria-1
The off-line wrinkle generation level of the four-color solid printing portion on both sides was evaluated according to the following criteria.
：: No off-wheel wrinkling was observed.
：: Slight off-wheel wrinkles are observed.
×: A level that is not suitable for practical use due to occurrence of severe off-ring wrinkles and a wavy state in bookbinding.
[Off-wheel wrinkle evaluation method -2]
The printing conditions of the off-wheel wrinkle evaluation method-1 were changed by changing the paper surface temperature at the outlet of the dryer to 140 ° C. and the printing speed to 600 rpm.
● Off-wheel wrinkle evaluation criteria-2
The off-line wrinkle generation level of the four-color solid printing portion on both sides was evaluated according to the following criteria.
AA: Off-wheel wrinkles do not occur.
A: A part of wide off-ring wrinkles is generated, but the depth of the wrinkles is relatively shallow, and there is no problem at all.
B: A wide off-ring wrinkle is generated on the whole, but the wrinkle depth is relatively shallow, so that there is no problem.
C: A large number of wide off-ring wrinkles are generated as a whole, and the wrinkle depth is medium, but there is no problem.
D: A number of narrow off-ring wrinkles are generated on the entire surface and the depth of the wrinkles is deep.
[0028]
(Interlayer strength)
J. TAPPI paper pulp test method No. The measurement was performed according to the test method of No. 54. The humidity control of the sample was performed by leaving it for 3 hours in an atmosphere of 23 ° C. and a relative humidity of 50%, and the interlayer strength was measured in the same atmosphere.
(Air permeability)
J. TAPPI paper pulp test method No. It measured according to the test method of 5 (B).
(Tensile modulus)
It was measured according to the test method of JIS P 8113 (1998).
[0029]
Example 1
A. Production of base paper
(1) Preparation of base paper
Pulp slurry consisting of 90 parts of LBKP (freeness: 480 ml / csf) and 10 parts of deinked waste paper pulp made of used newspaper (freeness: 200 ml / csf), light calcium carbonate as a filler and a paper ash content of 6.5% by weight. AKD sizing agent (trade name: size pine K-902 / Arakawa Chemical) 0.1% (in terms of solid content) was added to the pulp solids as an internal sizing agent, and cationic starch (gelatinized in advance) was added. Trade name: Ace K / Oji corn starch) 0.5% (in terms of solid content) and 0.5% (in terms of solid content) of aluminum sulfate were added to prepare paper stock, and this paper stock was formed into paper. Weight basis 40g / m ² And a base paper having a water content of 5.0% by weight.
[0030]
B. Manufacture of coated paper for printing
(1) Preparation of coating liquid for pigment coating layer
A pigment composed of 40 parts of heavy calcium carbonate (trade name: FMT90 / manufactured by Fimatec) and 60 parts of engineered kaolin (trade name: Miracrips PG / average particle diameter 0.46 μm / manufactured by Engelhard) was put into water with a Coreless disperser. This was dispersed to obtain a pigment slurry. To this slurry, 10 parts (solid content) of styrene-butadiene copolymer latex (trade name: PA-9000 / Nippon A & L) and 3.5 parts of pregelatinized oxidized starch (trade name: Ace A / Oji Cornstarch) (Solid content), an antifoaming agent, a fluorescent whitening dye, and a printability improver were added to finally prepare a coating liquid for a pigment coating layer having a solid content concentration of 64%.
[0031]
(2) Coating of coating liquid for pigment coating layer and finishing on coated paper for printing
The above-mentioned coating liquid for a pigment coating layer was applied to the base paper obtained above at a total dry coating weight of 16 g / m2 on both sides. ² And dried by a gate roll coater to obtain a double-side coated paper. Next, the double-sided coated paper was subjected to a supercalender consisting of a metal roll and a resin roll, with a tension of 1.1 g / cm. ³ To give a coated paper for offset rotary printing.
[0032]
Example 2
In the production of the base paper of Example 1, offset rotary printing was performed in the same manner as in Example 1 except that the pulp was mixed with 80 parts of LBKP, 15 parts of RGP (freeness 150 ml / csf), and 5 parts of deinked waste paper pulp made of used newspaper. A coated paper for printing was obtained.
[0033]
Example 3
In the production of the base paper of Example 2, an inter-fiber bond reducing chemical (KB-110 / Kao) was added to the pulp slurry in an amount of 0.5% based on the pulp solid content. Polyvinyl alcohol (trade name: PVA105 / made by Kuraray) has a dry coating amount of 0.6 g / m on both sides. ² In the same manner as in Example 2 except that coating and drying were performed so as to obtain a coated paper for rotary offset printing.
[0034]
Example 4
In the production of the base paper of Example 1, the coating for offset rotary printing was carried out in the same manner as in Example 1 except that the pulp composition was changed to 20 parts of NBKP (freeness 500 ml / csf), 70 parts of LBKP, and 10 parts of RGP (150 ml / csf of freeness). A paper was obtained.
[0035]
Example 5
In Example 1, the pulp content of the base paper was NBKP 38 parts (freeness 500 ml / csf), LBKP 17 parts, RGP 10 parts (freeness 150 ml / csf), and 35 parts (freeness 200 ml / csf) of deinked waste paper pulp made from used newspaper. Oxidized starch (trade name: Ace C / Oji Cornstarch) preliminarily gelatinized by a two-roll size press at the time of paper making, and the total dry coating amount on both sides is 0.2 g / m2. ² Coating paper for offset rotary printing was obtained in the same manner as in Example 1, except that the coating and drying were carried out as follows.
[0036]
Example 6
A. Production of base paper
(1) Preparation of base paper
Light calcium carbonate was added as a filler to a pulp slurry comprising 35 parts of LBKP (550 ml / csf of freeness), 30 parts of NBKP (570 ml / csf of freeness), and 35 parts of GP (120 ml / csf of freeness) as a filler so that the paper ash content was 10% by weight. Furthermore, 0.1% (in terms of solid content) of an AKD sizing agent (trade name: size pine K-902 / Arakawa Chemical) as an internal sizing agent with respect to the pulp solid content, and a pregelatinized cationic starch (trade name: Ace K / Oji corn starch) was prepared by adding 0.4% (in terms of solid content) and 0.5% (in terms of solid content) of aluminum sulfate, respectively. Oxidized starch pre-gelatinized by a roll size press (trade name: Ace C / Oji Cornstarch) has a dry coating amount of 0.4 g / m2 on both sides. ² Apply and dry to obtain a basis weight of 46 g / m ² And a base paper having a water content of 5.0% by weight.
[0037]
B. Manufacture of coated paper for printing
(1) Preparation of coating liquid for pigment coating layer
Pigment consisting of 10 parts of heavy calcium carbonate (trade name: FMT90 / manufactured by Fimatec) and 90 parts of engineered kaolin (trade name: Miragross OP / average particle diameter: 0.25 μm / manufactured by Engelhard) are put into water with a Coreless disperser. This was dispersed to obtain a pigment slurry. To this slurry, 10 parts (solid content) of styrene-butadiene copolymer latex (trade name: PA-9000 / Nippon A & L) and 3.5 parts of pregelatinized oxidized starch (trade name: Ace A / Oji Cornstarch) (Solid content), an antifoaming agent, a fluorescent whitening dye, and a printability improver were added to finally prepare a coating liquid for a pigment coating layer having a solid content concentration of 64%.
[0038]
(2) Coating of coating liquid for pigment coating layer and finishing on coated paper for printing
The coating liquid for the pigment coating layer was applied to the base paper obtained above with a blade coater at a dry coating amount of 9 g / m3 per side. ² And dried to obtain a double-side coated paper. Next, the double-sided coated paper was subjected to a supercalender consisting of a metal roll and a resin roll, with a tension of 1.1 g / cm. ³ To give a coated paper for offset rotary printing.
[0039]
Example 7
A coated paper for offset rotary printing was obtained in the same manner as in Example 6, except that the pulp content was changed to 40 parts of NBKP, 15 parts of GP, and 45 parts of PGW (freeness: 70 ml).
[0040]
Example 8
In Example 2, oxidized starch (trade name: Ace C / Oji Cornstarch) pregelatinized by a two-roll size press at the time of papermaking of base paper was applied at a total dry coating weight of 0.6 g / m2 on both sides. ² Coating paper for offset rotary printing was obtained in the same manner as in Example 2, except that the coating and drying were carried out as follows.
[0041]
Example 9
A coated paper for offset rotary printing was obtained in the same manner as in Example 6, except that the base paper prepared in Example 6 was used.
[0042]
Comparative Example 1
In the production of the base paper of Example 3, the pulp content was 40 parts of NBKP and 60 parts of LBLKPL material, and 0.1 part of paper strength enhancer (trade name: PS-463 / manufactured by Arakawa Chemical Industry) (based on pulp solids) Oxidized starch (trade name: Ace A / Oji Cornstarch) was added to the size press, and the total dry coating amount on both sides was 2.5 g / m2. ² A coated paper for offset rotary printing was obtained in the same manner as in Example 3, except that the coating and drying were performed as follows.
[0043]
Comparative Example 2
A coated paper for offset rotary printing was obtained in the same manner as in Example 6, except that the pulp content was changed to 20 parts by weight of NBKP, 80 parts by weight of GP, and the amount of the cationized starch was changed to 1.5%.
[0044]
Comparative Example 3
In Example 2, when the base paper was made without adding the cationized starch, paper breakage occurred in the step of applying the coating liquid for the pigment coating layer, and a coated paper for offset rotary printing could not be obtained. Was.
[0045]
[Table 1]

[0046]
【The invention's effect】
As is evident from the results in Table 1, the coated paper for offset rotary printing of the present invention did not have off-wheel wrinkles and was a very excellent coated paper for printing.

Claims

In a coated paper for offset rotary printing comprising at least one surface of a base paper provided with at least one pigment coating layer containing a pigment and an adhesive as a main component, the dry coating amount of base paper or starch in which the base paper has not been subjected to size press treatment Is a base paper that has been size-pressed so as to be 0.5 g / m ² or less on both sides, and the coated paper has an interlayer strength of 0.25 to 0.54 kJ / m ^2. Coated paper for web offset printing.

In a coated paper for web offset printing comprising at least one surface of a base paper provided with at least one pigment coating layer containing a pigment and an adhesive as a main component, the base paper contains 5 to 70% by weight of mechanical pulp as a pulp component And a paper strength enhancer is internally added at a ratio of 0.05 to 0.7 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the pulp component. A coated paper for web offset printing, characterized in that the base paper has been size-pressed so as to be 0.8 g / m ² or less.

In a coated paper for web offset printing comprising at least one surface of a base paper provided with at least one pigment coating layer containing a pigment and an adhesive as a main component, the base paper contains 5 to 70% by weight of mechanical pulp as a pulp component And a paper strength enhancer is internally added at a ratio of 0.05 to 0.7 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the pulp component. Base paper having been subjected to a size press treatment so as to be 0.8 g / m ² or less, wherein the pigment coating layer contains kaolin having an average particle diameter of 0.15 to 0.5 μm in a range of 50 to 100% by weight of the pigment. Coated paper for web offset printing, characterized in that:

Web offset printing coated paper according to claim 2 or 3 interlaminar strength of coated paper is 0.25~0.54kJ / ^{m 2.}

The coated paper for offset rotary printing according to any one of claims 1 to 4, wherein the coated paper has a tensile modulus in the transverse direction of 0.5 to 3.5 GPa.