【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輪を車両に取り付けた状態において、タイヤの外面として現れる部分から接地面を除いた面であって、外見上目立つためタイヤの意匠面と評価されるサイドウォールに、バリヤコート剤を塗布することにより、長期間に渡り美感を維持する効果が得られるようにしたタイヤに関する。
また、色つきのバリヤコート剤を塗布することにより、使用者の好みに合った色彩や模様を有し、その美感を長期間に渡り維持する効果が得られるようにしたタイヤに関する。
さらに、そのようなタイヤからなる車輪及びそのようなタイヤを有する車両に関する。
【０００２】
【従来の技術】
タイヤは合成ゴムで製造されており、そのクッション性能を向上させると共に路面上の水を吸い上げることにより水膜の発生を防止して、路面とタイヤの接地面との摩擦係数を向上させるため、タイヤの表面には多数の小さな穴や気泡が設けられている。
このような小さな穴や気泡はタイヤの接地面に限らず、サイドウォールにも設けられていて、粉塵や泥などの汚れが付着し易い問題を有していた。さらに、汚れが小さな穴や気泡の中に入り込むため自然に落ちることはなく、タイヤのサイドウォールが汚れて外見が悪くなる問題があった。
また、タイヤのサイドウォールの小さな穴や気泡の中に入り込んだ粉塵や泥がゴム成分を劣化させ、タイヤのゴム成分自身も長期間に渡り空気や水分と接触することにより劣化するため、長期間の使用によりサイドウォールの表面にひび割れが発生する問題を有していた。
これに対し従来は、タイヤクリーナーやタイヤワックスなどと呼ばれるシリコーンオイルを主体としたワックスを塗布することが行われていた。タイヤのサイドウォールの表面にオイル被膜をつくり見栄えをよくするためである。
しかし、かかるオイル被膜には粉塵や泥などが付着し易く、一時的には見栄えはよくなるものの、ワックスを塗布したためさらに汚れ易くなる問題があった。また従来のワックスは雨や雪など水が掛かると流れてしまい、塗布後２〜７日の間にその効果はなくなってしまう問題があった。
さらに従来のワックスの中には、タイヤのゴム成分を溶かして劣化させるものもあり、一回や二回の使用により直ちにゴム成分を劣化させるものではないとしても、頻繁に繰り返し使用することのできない問題を有していた。
また、特開２００１−００２９９９号のようにタイヤ表面の着色組成物に関する発明が提案されており、着色組成物として柔軟性のある被膜形成成分が記載されている。
しかし特開２００１−００２９９９号の発明は、僅か１週間の耐久性を有することで耐久性を良好と評価しており、従来技術には一時的なドレスアップを可能とする技術に止まるものはあったが、長期に渡り使用可能な耐久性を有するものはなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した従来技術の欠点を除くためなされたもので、その目的とするところは、バリヤコート剤をタイヤのサイドウォールに塗布することにより、水をはじき、粉塵や泥の付着を防ぎ、汚れにくい被膜を有するタイヤを提供することにある。
また他の目的は、サイドウォールにウレタン樹脂を主体とした被膜を形成することにより粉塵や泥などがゴム成分に接触することを防止し、さらに、空気や水とゴム成分との接触も防止してゴム成分の劣化を防ぎ、時間の経過と共にサイドウォールに生じてくるひび割れの発生を防止することにある。
また他の目的は、サイドウォールに透明な被膜を形成することによりタイヤ本来の機能的な美感を引き立たせたり、サイドウォールに着色した被膜を形成することにより、顧客の好みに合わせた色彩や模様を有する見栄えの良いタイヤを提供することにある。
また他の目的は、タイヤクリーナーやタイヤワックスなどと呼ばれるシリコーンオイルを主体としたワックスを塗布する技術の有する、粉塵や泥などが付着し易く短期間に効果がなくなる問題や、繰り返し使用することのできない問題などを解決し、長期間にわたる効果が得られ、かつ、繰り返し使用可能な被膜を形成したタイヤを提供することにある。
また他の目的は、特開２００１−００２９９９号の発明の有する一時的なドレスアップを可能とする技術に止まる問題をなくし、通常の顧客が点検サービスを受ける期間とされている６月以上の間、その効果を維持することのできる被膜をサイドウォールに形成したタイヤを提供することにある。
さらに他の目的は、そのような優れたタイヤを製造する方法や、そのようなタイヤからなる車輪及びそのようなタイヤを有する車両などとすることにより、若者を中心とする需用者の好みに適合した、常に美しい車輪や常に美しい車両を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、サイドウォールにバリヤコート剤を塗布し、ウレタン樹脂を主体とした被膜を形成してなるタイヤとする。ウレタン樹脂は弾力性があり、車両の走行に伴う衝撃やサイドウォールの変形により被膜が割れたりしないからである。
また、ウレタン樹脂はタイヤの小さな穴や気泡の中に入り込み、接着面積を増加してタイヤと強く密着するため、タイヤから剥離しない被膜を形成することができるからである。
また、ウレタン樹脂の被膜の表面は滑らかで、撥水性を有し、べとつかず、水、粉塵、泥などの付着を防止するからである。
さらに、ウレタン樹脂は空気や水を浸透させず、水や洗剤に溶けない性質を有するため、タイヤのゴム成分の劣化を防ぎ、長期間の使用に耐えるため好ましいからである。
請求項２の発明は、反応形アクリルポリオールとポリイソシアネート硬化剤を混合してなるバリヤコート剤を、サイドウォールに塗布して、ウレタン樹脂を主体とした被膜を形成したタイヤとする。
請求項３の発明は、請求項１又は請求項２のいずれかに記載したタイヤであって、バリヤコート剤に色素を混入してなるタイヤとする。
請求項４の発明は、請求項１乃至請求項３のいずれかに記載したタイヤとホイールとからなる車輪とする。
請求項５の発明は、請求項４に記載した車輪を有することを特徴とする車両とする。ここで車両には、普通の自動車、自動二輪車、原動機付自転車、自転車、航空機、トラックやトレーラーなどの貨物用車両、クレーン車やショベルカーなどの特殊用途車両、バスや列車などの旅客用車両などが含まれる。
請求項６の発明は、反応形アクリルポリオールとポリイソシアネート硬化剤を混合した後に、溶剤で希釈して、希釈したバリヤコート剤とし、これをタイヤのサイドウォールに塗布することを特徴とする、サイドウォールにウレタン樹脂の被膜を有するタイヤを製造する方法とする。
請求項８の発明は、色素と反応形アクリルポリオールとポリイソシアネート硬化剤を混合した後に、溶剤で希釈して、着色希釈したバリヤコート剤とし、これをタイヤのサイドウォールに塗布することを特徴とする、サイドウォールに着色したウレタン樹脂の被膜を有するタイヤを製造する方法とする。
【０００５】
【発明の実施の形態】
以下本発明の１実施例を図面に示し説明する。本発明に係るタイヤ２をホイール３に取り付けて車輪１を構成した。
タイヤ２は地面に接触する接地面２ｃとサイドウォール２ａ、２ｂとを有し、接地面２ｃには多数のトレッド２ｄと呼ばれる溝が設けられている。
本実施例では、バリヤコート剤の主剤として反応形アクリルポリオールを使用し、硬化剤としてポリアソシアネートを使用した。
反応形アクリルポリオールとしては関西ペイント株式会社製の商品名レタンＰＧ８０ＳＵ（製品番号３８８−０２９）を使用した。前記レタンＰＧ８０ＳＵはアクリルポリオール樹脂を重量百分率で５０〜５５％含み、残りのほとんどの成分が溶剤であった。
また、ポリアソシアネートとしては関西ペイント株式会社製の商品名スポイラー用マルチ硬化剤（製品番号３８９−９０２）を使用した。前記スポイラー用マルチ硬化剤はポリイソシアネートを重量百分率で７０〜７５％含み、残りのほとんどの成分が溶剤であった。
前記レタンＰＧ８０ＳＵと前記スポイラー用マルチ硬化剤を重量比で５対２の割合で混合してバリヤコート剤とする。その後、前記バリヤコート剤にＡ溶剤を重量比で１対２の割合で加えて希釈して、希釈したバリヤコート剤として、これをタイヤ２のサイドウォール２ａ、２ｂに吹き付け塗装した。
ここで、Ａ溶剤としては重量比でトルエン６０％、キシレン３０％、酢酸エチル１０％を混合したものを使用した。
【０００６】
タイヤ２のサイドウォール２ａ、２ｂに塗装されたバリヤコート剤はタイヤ２の表面でウレタン結合して硬化しウレタン樹脂被膜を形成する。このときバリヤコート剤はタイヤ２の表面の小さな穴や気泡の中まで入り込み硬化するので、接着面積は増加して、前記ウレタン樹脂被膜とタイヤ２の表面との結合力は強く、前記ウレタン樹脂被膜がタイヤ２の表面から剥離することはない。
透明なウレタン樹脂被膜を形成すると、タイヤ本来の機能的な美感を引き立たせた外観を有するものとなる。また、色素を加え着色したバリヤコート剤とし、単一又は複数の着色したバリヤコート剤をサイドウォール２ａ、２ｂに塗布することにより、色彩や模様を有するタイヤ２とすることができる。
予めタイヤ表面へバリヤコート剤を塗布した後にホイール３にタイヤ２を取り付けることも可能であるが、ホイール３にタイヤ２を取り付けた状態でバリヤコート剤を塗布することが好ましい。ホイール３にタイヤ２を取り付ける作業中にウレタン樹脂被膜に傷が付くことを防ぐためである。
本実施例においては色素については、無機顔料、有機顔料、塗料、インク及び絵の具などいろいろなものが使用可能であって特に限定するものではない。
また、バリヤコート剤をタイヤ２のサイドウォール２ａ、２ｂに塗装する方法は、上記した吹き付け塗装に変えて、はけ塗りや蒸着などの方法も可能であり特に限定するものではない。
バリヤコート剤をタイヤ２に塗装する場合に、接地面にバリヤコート剤が付着しても構わない、走行することにより接地面のウレタン樹脂被膜は路面によって削り取られるからである。このため、タイヤ全面をバリヤコート剤の液槽に浸す塗装方法も有効である。
【０００７】
【発明の効果】
ウレタン樹脂被膜は、水をはじくと共に粉塵や泥の付着を防ぐため、本発明により、汚れにくい意匠面を有するタイヤを提供することができた。
またウレタン樹脂被膜は、粉塵や泥などがゴム成分に接触することを防ぎ、さらに、空気や水がゴム成分に接触することも防止するため、本発明により、タイヤのゴム成分の劣化を防ぐと共に、時間の経過と共にサイドウォールにひび割れが発生することを防止したタイヤを提供することができた。
また本発明により、透明なバリヤコート剤を塗布して、タイヤ本来の機能的な美感を引き立たせたタイヤや、着色したバリヤコート剤を塗布して、顧客の好みに合わせた色彩や模様を有する見栄えの良いタイヤを提供することができた。
また、従来のワックスを塗布する技術の有する、粉塵や泥などが付着し易く短期間に効果がなくなる問題や、繰り返し再生できない問題などをなくし、長期間にわたる効果が得られかつ繰り返し再生可能な被膜を有する、タイヤを提供することができた。
また、特開２００１−００２９９９の発明の有する、一時的なドレスアップを可能とする技術に止まる問題をなくし、通常の顧客が点検サービスを受ける期間とされている６月以上の間、その効果を維持することのできる被膜を有する、タイヤを提供することができた。
さらには、サイドウォールに以上のように優れた被膜を有するタイヤを製造する方法や、そのようなタイヤからなる車輪及びそのようなタイヤを有する車両などとすることにより、若者を中心とする需用者の好みに適合した、常に美しい車輪や常に美しい車両を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の１実施例に係る車輪のタイヤ部の部分断面図である。
【符号の説明】
１ ：車輪 ２ ：タイヤ ２ａ：サイドウォール
２ｂ：サイドウォール ２ｃ：接地面 ２ｄ：トレッド
３ ：ホイール[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention, in a state where the wheel is attached to the vehicle, a surface except for the ground contact surface from the portion that appears as the outer surface of the tire, the sidewall is evaluated as a design surface of the tire to be conspicuous in appearance, a barrier coating agent, The present invention relates to a tire capable of obtaining an effect of maintaining an aesthetic feeling for a long time by being applied.
In addition, the present invention relates to a tire having a color and a pattern suitable for a user's preference by applying a colored barrier coating agent, and obtaining an effect of maintaining the beauty of the tire over a long period of time.
Furthermore, the present invention relates to a wheel comprising such a tire and a vehicle having such a tire.
[0002]
[Prior art]
Tires are made of synthetic rubber, and to improve the cushioning performance and prevent the formation of a water film by sucking up water on the road surface, to improve the coefficient of friction between the road surface and the ground contact surface of the tire, There are many small holes and air bubbles on the surface of.
Such small holes and air bubbles are provided not only on the ground contact surface of the tire but also on the sidewalls, and there is a problem that dirt such as dust and mud easily adheres. Furthermore, there is a problem in that the dirt enters the small holes or bubbles and does not fall off naturally, and the sidewall of the tire becomes dirty and the appearance becomes poor.
In addition, dust and mud that enter into small holes and air bubbles in the sidewall of the tire deteriorate the rubber component, and the rubber component itself of the tire also deteriorates due to contact with air and moisture for a long period of time. There is a problem that cracks occur on the surface of the side wall due to the use of.
On the other hand, conventionally, a wax mainly composed of silicone oil called a tire cleaner or a tire wax has been applied. This is to improve the appearance by forming an oil coating on the surface of the sidewall of the tire.
However, dust and mud and the like easily adhere to such an oil film, and although the appearance is temporarily improved, there is a problem that the oil coating is more easily stained by applying wax. Further, the conventional wax has a problem in that it flows when it is splashed with water such as rain or snow, and its effect is lost within 2 to 7 days after application.
Furthermore, some conventional waxes dissolve and deteriorate the rubber component of the tire. Even if the rubber component is not immediately deteriorated by one or two uses, it cannot be repeatedly used. Had a problem.
Also, an invention relating to a coloring composition on a tire surface is proposed as in JP-A-2001-002999, and a flexible film-forming component is described as the coloring composition.
However, the invention of Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-002999 evaluates that the durability is good because it has a durability of only one week, and there is no conventional technology that can only temporarily dress up. However, none of them had durability that could be used for a long time.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in order to eliminate the above-mentioned drawbacks of the prior art, and aims at applying a barrier coating agent to a tire sidewall to repel water and prevent dust and mud from adhering. Another object of the present invention is to provide a tire having a coating that is resistant to staining.
Another object is to prevent the dust and mud from coming into contact with the rubber component by forming a coating mainly made of urethane resin on the side wall, and also to prevent the contact of air and water with the rubber component. To prevent the rubber component from deteriorating, and to prevent the occurrence of cracks that occur on the sidewalls over time.
Another object is to enhance the original functional aesthetics of the tire by forming a transparent film on the sidewall, or to form a colored film on the sidewall to create colors and patterns that match the tastes of customers. It is to provide a good-looking tire having the following.
Another object is the problem of the dust and mud being easily adhered to and having no effect in a short period of time due to the technology of applying a wax mainly based on silicone oil called tire cleaner or tire wax. It is an object of the present invention to provide a tire that solves the problems that cannot be achieved, has a long-term effect, and has a coating that can be used repeatedly.
Another object of the present invention is to eliminate the problem of the invention of Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-002999, which is limited to the technique of enabling temporary dress-up, and to provide a regular customer with a service period of six months or more. Another object of the present invention is to provide a tire in which a film capable of maintaining the effect is formed on a sidewall.
Still another object is to provide a method for manufacturing such excellent tires, wheels made of such tires, and vehicles having such tires, etc., so that consumers, mainly young people, can enjoy the taste. The goal is to provide matched, always beautiful wheels and always beautiful vehicles.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 provides a tire in which a barrier coating agent is applied to a sidewall to form a coating mainly composed of urethane resin. This is because the urethane resin has elasticity, and the coating does not break due to the impact and the deformation of the sidewall accompanying the running of the vehicle.
Further, the urethane resin enters small holes and bubbles in the tire, increases the bonding area, and adheres strongly to the tire, so that a film that does not peel off from the tire can be formed.
Further, the surface of the urethane resin film is smooth, has water repellency, is not sticky, and prevents adhesion of water, dust, mud, and the like.
Further, since the urethane resin has the property of not penetrating air or water and being insoluble in water or detergent, it is preferable because it prevents deterioration of the rubber component of the tire and withstands long-term use.
The invention of claim 2 provides a tire in which a barrier coating agent obtained by mixing a reactive acrylic polyol and a polyisocyanate curing agent is applied to a side wall to form a film mainly composed of a urethane resin.
According to a third aspect of the present invention, there is provided the tire according to any one of the first and second aspects, wherein the tire is obtained by mixing a dye with a barrier coating agent.
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a wheel including the tire and the wheel according to any one of the first to third aspects.
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided a vehicle having the wheels described in the fourth aspect. Here, vehicles include ordinary vehicles, motorcycles, motorbikes, bicycles, aircraft, cargo vehicles such as trucks and trailers, special-purpose vehicles such as crane trucks and excavators, and passenger vehicles such as buses and trains. Is included.
The invention according to claim 6 is characterized in that, after mixing the reactive acrylic polyol and the polyisocyanate curing agent, the mixture is diluted with a solvent to obtain a diluted barrier coat agent, and the diluted barrier coat agent is applied to the sidewall of the tire. A method for producing a tire having a urethane resin coating on a wall.
The invention according to claim 8 is characterized in that after mixing the pigment, the reactive acrylic polyol and the polyisocyanate curing agent, the mixture is diluted with a solvent to obtain a colored and diluted barrier coating agent, which is applied to the sidewall of the tire. To manufacture a tire having a colored urethane resin film on the sidewall.
[0005]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, one embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. The wheel 1 was constructed by attaching the tire 2 according to the present invention to the wheel 3.
The tire 2 has a ground contact surface 2c that contacts the ground and sidewalls 2a and 2b, and the contact surface 2c is provided with a number of grooves called treads 2d.
In the present example, a reactive acrylic polyol was used as the main component of the barrier coating agent, and polyassocyanate was used as the curing agent.
As the reactive acrylic polyol, a trade name of Retan PG80SU (product number 388-029) manufactured by Kansai Paint Co., Ltd. was used. The urethane PG80SU contained 50 to 55% by weight of an acrylic polyol resin, and most of the remaining components were solvents.
A multi-curing agent for spoilers (product number 389-902) manufactured by Kansai Paint Co., Ltd. was used as the polyassocyanate. The multi-curing agent for a spoiler contained 70 to 75% by weight of a polyisocyanate, and most of the remaining components were solvents.
The urethane PG80SU and the spoiler multi-curing agent are mixed at a weight ratio of 5: 2 to form a barrier coating agent. Thereafter, solvent A was added to the barrier coating agent at a weight ratio of 1: 2, and the mixture was diluted. The diluted barrier coating agent was spray-coated on sidewalls 2a, 2b of tire 2.
Here, as the solvent A, a mixture of 60% of toluene, 30% of xylene, and 10% of ethyl acetate in a weight ratio was used.
[0006]
The barrier coating agent applied to the sidewalls 2a and 2b of the tire 2 is urethane-bonded and cured on the surface of the tire 2 to form a urethane resin film. At this time, the barrier coating agent penetrates into small holes and air bubbles on the surface of the tire 2 and is hardened, so that the bonding area increases, the bonding strength between the urethane resin film and the surface of the tire 2 is strong, and the urethane resin film is hardened. Does not separate from the surface of the tire 2.
When a transparent urethane resin film is formed, the tire has an appearance that enhances the original functional beauty of the tire. In addition, a tire 2 having a color and a pattern can be obtained by applying a single or plural colored barrier coating agents to the sidewalls 2a and 2b as a colored barrier coating agent by adding a pigment.
Although it is possible to attach the tire 2 to the wheel 3 after applying a barrier coating agent on the tire surface in advance, it is preferable to apply the barrier coating agent with the tire 2 attached to the wheel 3. This is to prevent the urethane resin film from being damaged during the work of attaching the tire 2 to the wheel 3.
In the present embodiment, various pigments such as inorganic pigments, organic pigments, paints, inks, and paints can be used without any particular limitation.
The method of applying the barrier coating agent to the sidewalls 2a and 2b of the tire 2 is not limited to the above-described spray coating, but may be a method such as brushing or vapor deposition.
When the barrier coating agent is applied to the tire 2, the barrier coating agent may adhere to the ground contact surface, because the urethane resin film on the ground contact surface is scraped off by the road surface as the vehicle travels. For this reason, a coating method in which the entire surface of the tire is immersed in a barrier coating agent liquid tank is also effective.
[0007]
【The invention's effect】
Since the urethane resin film repels water and prevents dust and mud from adhering, the present invention can provide a tire having a design surface that is resistant to staining.
In addition, the urethane resin coating prevents dust and mud from coming into contact with the rubber component, and further prevents air and water from coming into contact with the rubber component. Thus, it was possible to provide a tire in which the occurrence of cracks in the sidewall over time was prevented.
Further, according to the present invention, a transparent barrier coating agent is applied to enhance the original functional beauty of the tire, or a colored barrier coating agent is applied to provide a color and a pattern according to customer's preference. A good looking tire could be provided.
In addition, the conventional wax coating technology eliminates the problem that dust and mud are easily attached and loses its effect in a short time, and the problem that it cannot be regenerated repeatedly is eliminated. The tire having the following was provided.
In addition, the problem that the invention of Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-002999 is limited to the technique of enabling temporary dress-up is eliminated, and the effect is improved for a period of six months or more, which is a period for ordinary customers to receive the inspection service. A tire having a coat that can be maintained can be provided.
Further, by manufacturing a tire having the above-described excellent coating on the side wall, and a wheel including such a tire and a vehicle including such a tire, the demand for young people can be increased. We were able to provide always beautiful wheels and always beautiful vehicles that fit the tastes of the people.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partial sectional view of a tire portion of a wheel according to an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1: Wheel 2: Tire 2a: Side wall 2b: Side wall 2c: Tread surface 2d: Tread 3: Wheel
