JP2004057784A - 歯周病菌の殺菌方法及びその器具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】歯周病菌に47℃〜49℃の温湯を凡そ1分30秒間から3分30秒間の範囲内で接触させる。これには、上顎又は下顎の全ての歯2及びこの全ての歯2を取り囲む歯茎表面頂部箇所を歯列に沿って液密状に覆うものとした覆い体1を備え、この覆い体1は前記歯茎表面頂部3a箇所を覆う内面箇所を凹み通路4a、4bとなされており、さらにこの覆い体1に、前記凹み通路4a、4b内に液を供給するための通液管5と、前記凹み通路4a、4b内から液を排出するための通液管6とを設けた殺菌装置を使用する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯周病菌の殺菌方法と、その器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
歯周病菌を殺菌する際、例えば、次の第一、第二或いは第三の手法が取られている。
第一の手法は歯茎に消毒薬をしみこませるのであり、また第二の手法は歯茎を切り広げて歯の根本を薬剤で消毒するのであり、また第三の手法は歯を取り巻く骨部分の周囲の2、3箇所に注射器で抗生物質を注入するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した第一の手法では、歯周病菌の殺菌に対する有効性の程度が低いのであり、また第二、第三の手法では、抗生物質などの薬剤を必要とするのである。
本発明は、薬剤を必要とすることなく歯周病菌を効果的に殺菌することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る歯周病菌の殺菌方法では、請求項1に記載したように、歯周病菌に47℃〜49℃の温湯を凡そ1分30秒から3分30秒の範囲内の期間に亘って接触させるように実施する。これによれば、薬剤を使用しないでも、歯周病菌が温熱により効果的に殺菌されるようになる。
【0005】
この発明は具体的には次のように実施する。
即ち、請求項2に記載したように、温湯と歯周病菌の接触時間については、47℃の温湯では凡そ3分30秒間となし、一方、49℃の温湯では凡そ1分30秒間となし、また47℃から49℃に至る範囲内の温度の温湯ではその温度が高くなる伴って逆比例的に短くなすように実施する。これによれば、歯周病菌を殺菌する上で、無駄な温熱が体細胞に付与されないようになる。
【0006】
また請求項3に記載したように、第一段階で歯周病菌に超音波を投射し、第二段階で歯周病菌に47℃〜49℃の温湯を接触させるように実施する。
これによれば、第一段階において、超音波が歯周病菌を気絶させるものとなり、気絶された歯周病菌は口が開放され脳が麻痺された状態となるため非気絶状態に較べて温熱に対する防御能力が低下する。従って第二段階では歯周病菌は比較的低い温度及び比較的短い時間で殺菌されるのであって、例えば47℃程度の温湯でも49℃程度の温湯による場合と同様に作用するものとなるのであり、或いは歯周病菌は同じ温度の温湯でも比較的短い時間で殺菌されるものとなる。
【0007】
次に本発明に係る第一の殺菌器具では、請求項4に記載したように、上顎又は下顎の全ての歯及びこの全ての歯を取り囲む歯茎表面頂部箇所を歯列に沿って液密状に覆うものとした覆い体を備え、この覆い体は前記歯茎表面頂部箇所を覆う内面箇所に凹み通路を形成されており、さらにこの覆い体に、前記凹み通路内に液を供給するための供給用通液管と、前記凹み通路内から液を排出するための排出用通液管とを設けた構成となす。
【0008】
これによれば、覆い体はその使用状態では、上顎又は下顎の何れか一方の全ての歯及びこの全ての歯を取り囲む歯茎表面頂部箇所を歯列に沿って液密状に覆うものとなる。そして、温湯は前記供給側通液管を通じて覆い体の外方から前記凹み通路内に供給され、また前記排出側通液管を通じて前記凹み通路内の温湯を覆い体の外方へ流出されるものとなる。従って、温湯は前記凹み通路内に連続して供給され、熱さに対して余り敏感でない箇所であるところの、上顎又は下顎の全ての歯、及び、この全ての歯を取り囲む歯茎箇所のみに連続的に接触されて歯周病菌を殺菌するものとなる。
【0009】
この発明は次のように具体化するのがよいのであって、即ち、請求項5に記載したように、覆い体の凹み通路の最奥部と、その凹み通路の最前部との何れか一方に前記供給側通液管を、そして他方に前記排出側通液管を設けた構成となす。これによれば、前記供給側通液管から供給された温湯が前記排出側通液管から流出されることにより、温湯は前記凹み通路の内方を特定向きへ安定的に流れ、上顎又は下顎の全ての歯及びこの全ての歯を取り囲む歯茎箇所に接触して、前記全ての歯を取り囲む歯茎部分の歯周病菌を殺菌するものとなる。
【0010】
また第二の殺菌器具では、請求項6に記載したように、上顎又は下顎の一部の歯及びこの一部の歯を取り囲む歯茎表面頂部箇所をこれらとの間に隙間の形成されるように覆うものとした部分覆い体を備え、この部分覆い体は前記一部の歯の先端面に対向した肉厚部分の内方に密閉状の液溜まり室を有し、この液溜まり室と前記一部の歯との間の壁面箇所に液溜まり室内の液体を前記一部の歯の方へ向けてシャワー状に流出させるための多数の透孔を形成されるほか、前記液溜まり室内に外方から液を供給するための前側通液管を接続されており、さらに前記一部の歯の内側と外側とに対応する前記壁面箇所から前記茎表面頂部箇所に対応する歯茎元部箇所に向けて板状ゴム質部材を延出させた構成となす。
【0011】
これによれば、温湯が前記供給側通液管を通じて前記液溜まり室内に到達し、次に前記多数の透孔からシャワー状に流出し、次に前記上顎又は下顎の一部の歯及びこの一部の歯を取り囲む歯茎箇所に接触しつつ流出して、前記一部の歯を取り囲む歯茎箇所の歯周病菌を殺菌するものとなる。
【0012】
また第三の殺菌器具では、請求項7に記載したように、上顎又は下顎の一部の歯及びこの一部の歯を取り囲む歯茎表面頂部箇所をこれらとの間に隙間の形成されるように金属板で覆うものとした部分覆い体を備え、この部分覆い体の上面壁部の中央箇所に金属材からなる管部材を結合してこの管部材の一端を前記上面壁部の内面側に開放させ、さらに前記管部材の内方に超音波発信器を設けた構成となす。
【0013】
これによれば、超音波が前記管部材を通じて前記部分覆い体内に到達し、続いて前記部分覆い体で覆われた箇所であって前記上顎又は下顎の一部の歯及びこの一部の歯を取り囲む歯茎表面頂部箇所に到達し、前記一部の歯やこれらの歯を取り囲む歯茎箇所の歯周病菌を殺菌し或いは気絶させるものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明に係る第一の殺菌器具について説明する。図1はこの殺菌器具の使用状態を示す上方視断面図、図2は図1に示す殺菌器具の左側半分を示す側面図、そして図3は図2のx1−x1部を示す縦断面図である。
【0015】
1は石膏などで形成した覆い体である。この覆い体1は上顎又は下顎の何れか一方の全ての歯2及びこの全ての歯2を取り囲む歯茎表面頂部箇所3aを液密状に覆うもので、外側の側面壁部1a、内側の側面壁部1b、及び上面壁部1cからなり、外側と内側の側面壁部1a、1bの内面の歯列方向箇所に歯茎表面頂部3a箇所周辺に空間を付与するための凹み通路4a、4bを形成したものとなされている。この際、凹み通路4a、4bの上下方向長さaは凡そ10mm程度となされ、また凹み通路4a、4bの深さbは凡そ2〜4mm程度となされる。
【0016】
この覆い体1を作成するには例えば次のようになすのであって、即ち、総入れ歯を作るときと同様に、石膏を水で溶いて粘土状としたものを歯2及び歯茎3に被せ、数分が経過して石膏が適当に硬化したとき、この石膏を歯2及び歯茎3から引き抜いて口内から取り出し、この後、硬化後の石膏の外側と内側の側面壁部1a、1bの内面を砥石工具により掘削して、凹み通路4a、4bを形成するように行う。
【0017】
5は直状の金属管からなる前側の通液管で、前記覆い体1の左右方向cの略中央部となる前部の比較的上側部位に埋設され、内方端を前記凹み通路4a、4bと連通されると共に非埋設部分である外側部分を図2に示すように比較的大きな角度で前上がりに傾斜させている。6は成る可く内側の側壁面部1bから離れないように屈曲された金属管からなる後側の通液管で、前記覆い体1の各端部に埋設されていて、内方端を最奥位置の歯2の真後ろに開放されて前記凹み通路4a、4bと連通されると共に非埋設部分である外側部分を図2に示すように斜め前方へ向けて幾分前上がりに傾斜させている。
【0018】
この際、前側の通液管5及び後側の通液管6の内径は凡そ3〜6mm程度となす。また前側の通液管5の内方端と、外側及び内側の側面壁部1a、1bの凹み通路4a、4bとは前記覆い体1の上面壁部1cの内面を経るように形成された前後向き連絡溝7を通じて連通させるのがよい。そして、後側通液管6の内方端と、外側及び内側の側面壁部1a、1bの凹み通路4a、4bとは最奥位置の歯2の真後ろの覆い体1部分に形成された左右向き連絡溝8を通じて連通させるのがよい。
【0019】
上記した第一の殺菌器具の使用は次のように行われる。覆い体1をこれに対応する上顎又は下顎のうちの何れか一方の歯茎3に、恰も総入れ歯を歯茎に装着するように装着する。そして、覆い体1を上方から歯茎3側へ押さえて歯茎3に対し図3に示すように位置させるのであり、この状態では、覆い体1の対向した一対の側面壁部1a、1bの歯列方向の側端縁の内面dと、歯茎3の外側及び内側の側面箇所とは密接し、前記何れか一方の歯茎3の全ての歯2と、この全ての歯2を取り囲む歯茎表面頂部3aとは覆い体1で液密状に覆われた状態となる。
【0020】
この状態で、例えば前側の通液管5から前後向き連絡溝7を通じて前記何れか一方の歯茎3の全ての歯2の外側と内側とに面した凹み通路4a、4b内に液体を供給するのであり、この供給された液体は凹み通路4a、4b内を流動してやがて左右向き連絡溝8に達するが、ここに達した液体は後側の通液管6から流出させる。
【0021】
この際、前側の通液管5が比較的大きく前上がり傾斜されていることは、覆い体1を歯茎3に装着したときに、前側通液管5と前唇との干渉を緩和する上で寄与する。そして、後側の通液管6が成る可く内側の側壁面部1bから離れないように屈曲されていることは、覆い体1を歯茎3に装着したときに、後側通液管6と舌などとの干渉を緩和する上で寄与する。また前後向き連絡溝7及び左右向き連絡溝8は外側及び内側の側面壁部1a、1bの凹み通路4a、4b同士の液体流通を円滑となす。
【0022】
上記の使用に代えて、後側の通液管6から凹み通路4a、4b内に液体を供給し、前側の通液管5から流出させるように使用することも差し支えない。
また上記した覆い体1を歯茎3に装着する際、一対の側面壁部1a、1bの内面箇所で歯茎3と当接する箇所dに粘土状のパテなどを盛り上がり状に付着させておき、この状態で歯茎3に装着してもよい。このようにすれば、一対の側面壁部1a、1bと、歯茎3の外側の側面及び、内側の側面との間がパテなどにより液密状態を確保され易くなる。
さらにパテなどを付着させることに代えて、一対の側面壁部1a、1bの内面箇所で歯茎3と当接する箇所dに極めて軟らかいゴム質材からなるシール層を形成することも差し支えない。このようにすれば、一対の側面壁部1a、1bと歯茎3の外側の側面及び、内側の側面との間がシール層により液密状態を確保され易くなる。
【0023】
次に本発明に係る第二の殺菌器具について説明する。図4はこの殺菌器具の使用状態を示す正面図、図5は同状態を示す上面図、そして図6は図4の殺菌器具の要部を示す下面図である。
【0024】
1Aは合成樹脂材などで形成した部分覆い体である。この部分覆い体1Aは上顎又は下顎の何れか一方の一部(2〜4本)の歯2を覆うもので、これら一部の歯2の先端面に対向される箇所に密閉状の液溜まり室9を形成され、この液溜まり室9と前記一部の歯2との間の壁面箇所9aに液溜まり室9内の液体を前記一部の歯2の方へ向けてシャワー状に流出させるための多数の透孔eを形成されている。この際、液溜まり室9の寸法は例えば長さ35mm、幅15mm、厚さ6mm程度となされている。
【0025】
部分覆い体1Aは対向した一対の側面壁9b、9cを備え、これら側面壁9b、9cを前記一部の歯2の存在する側へ凡そ10mm程度延長した延長部f、fを有し、これら延長部f、fの内面に、これら延長部f、fと同一幅でこれら延長部f、fの先端縁からさらに凡そ10mm程度延長されるものとなる厚さ凡そ2〜3mmの板状ゴム質部材10、10を貼着したものとなされている。
そして、11は部分覆い体1Aの側面壁9dに接続された直状の取っ手兼用の通液管で、前記液溜まり室9内へ外方から液を供給するためのものである
【0026】
この第二の殺菌器具の使用は次のように行われる。部分覆い体1Aを上顎又は下顎のうちの何れか一方の一部の歯茎3と、この歯茎3箇所の2、3本の歯2に被せるように装着する。このとき、通液管11を取っ手として使用し、部分覆い体1Aを歯茎3側へ押さえて図4に示すように歯茎3上に位置させるのであり、この状態では、部分覆い体1Aの対向した一対の板状ゴム質部材10、10の歯列方向の側端縁の内面dと歯茎3の外側及び内側の側面箇所とは密接し、前記2、3本の歯2と、この2、3本の歯2を取り囲む歯茎表面頂部3aとは部分覆い体1Aで覆われた状態となる。
【0027】
しかし、この状態では、部分覆い体1Aの歯列方向の両端箇所には前記2、3本の歯2との間に大きな隙間ができるため、この隙間に脱脂綿或いはパテなどを圧密状に存在させてこの隙間を略々の液密状となすのがよい。
【0028】
この後、通液管11から液溜まり室9内に液体を供給するのであり、この液体は多くの透孔eから部分覆い体1A内の前記2、3本の歯2の周囲空間内にシャワー状に流出し、続いて前記歯茎表面頂部3aを経て歯茎3の元部に達し、この後、歯茎3と板状ゴム質部材10、10の歯列方向の側端縁部との間を通じて口内に流出する。この際、板状ゴム質部材10は歯茎3との接触を心地よいものとなす。
【0029】
なお、上記した部分覆い体1Aの上方視形状は直状であるが、これを歯列方向に沿って幾分円弧状となすことにより、部分覆い体1Aは前歯及びこれを取り巻く歯茎3部分を覆う上でこれらに適合し易くなる。
【0030】
次に本発明に係る第三の殺菌器具について説明する。図7はこの殺菌器具の斜視図、図8はこの殺菌器具の使用状態を示す断面図である。
1Aはバネ性を有するステンレス材などで断面逆U字状に形成された部分覆い体である。この部分覆い体1Aは上顎又は下顎の何れか一方の一部の2〜4本の歯2を覆うもので、外側の側面壁部1a、内側の側面壁部1b、及び上面壁部1cからなっている。外側及び内側の側面壁部1a、1bは指力によりその弾力に抗して図8に示す仮想線gで示すように外側へ拡開されるものとなされると共に、自由状態では図8に実線で示すように先端部が近接した状態になるものとなされている。そして、外側及び内側の側面壁部1a、1bの相互間距離は部分覆い体1Bが前記一部の歯2を覆った状態でこの一部の歯2の内外に1〜3mm程度の隙間の形成される大きさとなされている。
【0031】
また上面壁部1cの中央部には90度程度に屈曲されたステンレス材などの金属材からなる管部材12の一端が部分覆い体1Aに回動変位可能に結合されていて上面壁部1cの内面側に開放されている。この管部材12は水平部12aを例えば10cm程度の長さとなされて取っ手として機能するものとなされると共に内孔内に超音波発信器13を内蔵されている。さらに、部分覆い体1Aは内面hをステンレス板で形成されると共に、このステンレス板の外面と、外側及び内側の側面壁部1a、1bをなすステンレス板の先端縁の内面とにゴム材14を被着されている。
【0032】
この第三の殺菌器具の使用は次のように行われる。一対の側面壁部1a、1bを指力で図8に示すように弾性変形させて離間させるように拡開させ、この状態で部分覆い体1Aを上顎又は下顎のうちの何れか一方の一部の歯茎3と、この歯茎3箇所の2、3本の歯2に被せ、この後、一対の側面壁部1a、1bを指力から解放して図8に実線で示すように装着する。このとき、管部材12を取っ手として操作することにより、部分覆い体1Aを歯茎3側へ押さえて図8に示すように歯茎3上に位置させる。この状態では、部分覆い体1Aの対向した一対の側面壁部1a、1bの歯列方向の側端縁の内面d、dと歯茎3の外側及び内側の側面箇所とは密接し、前記2、3本の歯2と、この2、3本の歯2を取り囲む歯茎表面頂部3aとは部分覆い体1Aで覆われた状態となる。
【0033】
しかし、この状態では、部分覆い体1Aの歯列方向の両端箇所には前記2、3本の歯2との間に大きな隙間ができるため、この隙間に脱脂綿或いはパテなどを圧密状に存在させてこの隙間を略々の液密状となすのがよい。
【0034】
この後、超音波発信器13を作動させて管部材12内の部分覆い体1A側へ向けて超音波を発射させる。この際、管部材12や、金属材からなる部分覆い体1Aは超音波のエネルギーを減衰させることなく部分覆い体1Aの内方の歯茎3部分に到達させるものとなる。
この際、部分覆い体1Aの外面側のゴム14層は口内皮膚と部分覆い体1Aとの接触を心地良いものとなす上で寄与する。そして、一対の側面壁部1a、1bの先端部の内面d、dのゴム材は歯茎3との接触感覚を心地よいものとなす上に超音波が部分覆い体1Aの外方へ漏れ出て口内の皮膚に害を及ぼすのを阻止する上で寄与する。
【0035】
なお、上記した部分覆い体1Aの歯列方向の形状は直状であるが、これを幾分円弧状となすことにより、部分覆い体1Aは前歯及びこれを取り巻く歯茎3部分を覆う上でこれらに適合し易くなる。
【0036】
次に上記した第一〜第三の殺菌器具を使用することによる歯周病菌の殺菌方法の一例について説明する。図9は殺菌方法の一実施例を示す説明図である。
例えば、10〜30リットルの温湯タンク14を用意する。この温湯タンク14には電気加熱装置を設け、内方に収容した水を47〜49度の範囲内で0.5度刻みの異なる温度に保持させることのできるものとなす。
この温湯タンク14内において、47度〜49度の範囲内となるように加熱された温湯を歯茎3の歯周病菌にその温度を低下させることなく接触させるのである。
【0037】
この場合の手法として2通りがある。先ず、特定の患者について上顎又は下顎の何れか一方の広い範囲の歯茎が歯周病菌に冒されて歯槽膿漏となっているような場合について、図1〜図3、及び図9を参照して説明する。
【0038】
即ち、予め、この患者について上記した第一の殺菌器具を作成する。そして、例えば、この殺菌器具の前側通液管5と温湯タンク14の液出口部とを開閉弁15を介してゴムホース16で連通させる。一方では後側通液管6にゴムホース17の一端を連通させ、他端を排水口18に差し入れる。この際、ゴムホース16、17や殺菌器具は予め47度程度に予熱しておくのがよい。
【0039】
一方では患者がどの程度の高温に耐えられるか試すために、種々の温度の温湯を口に含むのであり、そのときに耐え得る最高温度によって、その患者の歯周病菌の殺菌に使用し得る温湯の限界の温度が経験則により判別されるのである。この限界の温度を確認しておけば、歯周病菌に冒されている程度に応じて温湯の温度を変更する際に都合がよい。
【0040】
この後、予め作成した殺菌器具をこれの対応する患者の上顎か下顎の何れか一方に確実に装着するのであり、図9では下顎に装着している。そして、例えば、歯周病菌に冒されている程度が歯茎表面に留まっているときは、温湯の温度は47℃程度でも効力があるのであり、次に開閉弁15を凡そ3分30秒以上の期間に亘って開放する。この際、温湯タンク14内の温湯は重力作用により1分間に凡そ3.6kg程度の流量で、ゴムホース16を経て前側通液管5内に流入させる。
【0041】
前側通液管5内に流入した温湯は前後向き連絡溝7を経て、歯茎5と殺菌器具の内面d、dとの密接で液密状となされた凹み通路4a、4b内に流れ込み、殺菌器具で被われた歯茎表面頂部3aより上方となる全ての歯2の下部と、この全ての歯2を取り巻く歯茎表面頂部3aとに接触しつつ左右向き連絡溝8、8に達し、この後、後側通液管6、ゴムホース17を通じて排出される。この温湯は殺菌器具で被われた歯茎頂部表面3aより上方となる全ての歯2の下部と、この全ての歯を取り巻く歯茎表面頂部3aとに生存している歯周病菌を完全に若しくはほぼ完全に殺菌する。
この際、47℃の温湯を使用することは患者に温湯の熱による苦痛を少なくする上で寄与する。
【0042】
歯周病菌に冒されている程度が強くなるにしたがって、温湯の温度を47℃から0.5℃づつ上昇させる。温湯の温度を48℃にもなすと、歯周病菌に冒されている程度が強く、歯2の根元周囲に歯周病菌が生存していても、温湯は歯茎3の歯2の周りの隙間を通じて歯茎3内に進入してこの歯周病菌に接触したり、また温湯の温度が歯2を伝って歯2の根元の周囲の歯周病菌に伝達されるため、歯2の根元付近の歯周病菌でも効果的に殺菌されるものとなる。この温湯は歯2と歯2の間をも流通して歯周病菌の殺菌に寄与する。この温湯の温度は高いほど歯周病菌の殺菌効果を向上させるのであるが、49℃が限界であり、これを超えると温湯が人体細胞の生存を脅かすようになる。
【0043】
また歯周病菌は温湯との接触時間が長くなるほど、その殺菌能力は向上するのであり、従って温度の高い温湯ほど歯周病菌との接触時間は短くて済む。種々の温度の温湯について、歯周病菌を殺菌する上で必要となる歯周病菌との接触時間については次のとおりである。即ち、47.5℃の温湯では凡そ2分45秒程度、そして48℃では凡そ2分15秒程度、そして48.5℃では凡そ1分45秒程度、そして49℃では凡そ1分30秒程度である。
【0044】
次に、特定の患者について上顎又は下顎の何れか一方の狭い範囲の歯茎が歯周病菌に冒されて歯槽膿漏となっているような場合について図4〜図6を参照して説明する。
【0045】
即ち、上記した第二の殺菌器具の通液管11に、先と同様に温湯タンク14の液出口部を開閉弁15を介してゴムホース16で連通させる。この際、ゴムホース16や殺菌器具は予め47度程度に予熱しておくのがよい。
【0046】
この後、殺菌器具の部分覆い体1Aをこれの対応する患者の上顎か下顎の何れか一方の、冒されている歯茎3部分の2、3本の歯2に図4に示すように被せる。この際、対向した板状ゴム質部材10、10の両端の歯2と部分覆い体1Aの隙間は例えば脱脂綿を詰めるなどして埋めるようにする。この後、開閉弁15を開放するのであり、これにより温湯タンク14内の温湯は重力作用によりゴムホース16を経て通液管11内に流入する。
【0047】
通液管11内に流入した温湯は液溜まり室9に到達し、ここから多数の透孔eを通じて部分覆い体1Aで覆われた2、3本の歯2の先端面へ向けて流出し、この後、これら2,3本の歯2と一対の板状ゴム質部材10、10との間を通じて流動し、最終的には板状ゴム質部材10の先端と歯茎3との間から口内に流出する。そして、この温湯はこのような流動過程で、殺菌器具で被われた歯茎表面頂部3aより上方となる一部の歯2の下部と、この一部の歯2を取り巻く歯茎表面頂部3aとに生存している歯周病菌を完全に若しくはほぼ完全に殺菌する。
【0048】
次に上記した第三の殺菌器具を使用することによる歯周病菌の殺菌方法の変形例について図7及び図8を参照して説明する。
この例では、第一段階で、上記第三の殺菌器具の部分覆い体1Aを、患者の上顎か下顎の何れか一方の、歯周病菌に冒されている歯茎3部分の2、3本の歯2に図4に示すように被せる。この際、先と同様に、対向した側壁面部1a、1bの両端の隙間には例えば脱脂綿を詰めるなどして歯2と部分覆い体1Aとの隙間を埋めるようにする。この後、超音波発信器を作動させて管部材12内において部分覆い体1A側へ向けて超音波を発射させる。
【0049】
この超音波は管部材12に案内されて部分覆い体1A内に到達し、続いて部分覆い体1Aの側面壁部1a、1bで覆われた2、3本の歯2と側面壁部1a、1bとの隙間を通じて、部分覆い体1A内の歯茎表面頂部3aより上方となる一部の歯2の下部と、この一部の歯2を取り巻く歯茎3部分とに生存している歯周病菌に到達して、この歯周病菌に超高周波数の破壊的エネルギーを付与する。
【0050】
これにより、部分覆い体1A内の歯茎表面頂部3aに生存している歯周病菌や、部分覆い体1A内の歯茎3内部に生存している歯周病菌は死滅するものを除いて気絶した状態となる。この気絶した歯周病菌は口を開き、その脳が機能しないために口や頭を体内に埋め込むような防御態勢を取るための動作指令を脳から発することのできない状態となる。
【0051】
そして、第二段階で、既述した温湯による殺菌方法を実施するのである。この場合は歯周病菌は気絶していて上述のように温湯に対する防御態勢を取ることができないため、温湯は口から歯周病菌の体内に流入すると共に頭に直接に接触してこれを熱で破壊するものとなる。したがって、歯周病菌は一層効果的に殺菌され、単なる温湯による殺菌方法による場合よりも低い温度の温湯により比較的短い時間で殺菌されるものとなる。
【0052】
本願発明者は、これまでに凡そ50回ほど自身の歯槽膿漏を上記した温湯による殺菌方法により治療した。治療に際しては、患部保護のため、治療前に食事をすませておき、また治療後には患部を触らず歯もみがかず食事もとらないようにした。口の中は体の外表面に較べて治癒するのが早いのであり、次の日には歯と歯茎とは健康的に密着し治癒した状態となっていた。
【0053】
ところで、歯槽膿漏が治癒したかどうかを判断するには患部を指で押圧するのであり、このとき痛みを感じなければ治癒したと判断するのであり、逆に痛みを感じるときは未だ治癒していないと判断するのである。
【0054】
治癒してないときは、歯周病菌が生存していると考えられるから、温湯の温度をさらに0.5℃上昇させて、この温湯による上記の殺菌方法を再び実施するのである。それでも治癒しないときはさらに温湯の温度を0.5℃上昇させて同様に実施する。本願発明者の体験では、このように実施することにより、かなり重度の歯槽膿漏でも治癒することが判明した。
【0055】
【発明の効果】
上記した本発明によれば、次のような効果が得られる。
即ち、請求項1に記載したものによれば、薬剤を使用しないでしかも痛みを感じることなく効果的に歯周病菌を殺菌することができ、歯槽膿漏の治療に用いて有益である。
【0056】
請求項2に記載したものによれば、歯周病菌を殺菌する上で、無駄な温熱が体細胞に付与されるのを防止することができる。これにより体細胞の生存が脅かされることなく歯槽膿漏を治療することができ、しかも温熱に対する苦痛を少なくすることができる。
【0057】
請求項3に記載したものによれば、比較的低い温度の温湯により比較的短い時間で歯周病菌を殺菌することができるようになる。
【0058】
請求項4に記載したものによれば、上顎又は下顎の全ての歯及びこの全ての歯を取り囲む歯茎部分のみに温湯を接触させて、上顎又は下顎の広い範囲に歯槽膿漏を患っている患者でも熱い思いをさせることなく迅速且つ便利にその歯槽膿漏を治療することができる。
【0059】
請求項5に記載したものによれば、温湯が前記凹み通路の内方を特定向きへ安定的に流れるため、上顎又は下顎の全ての歯及びこの全ての歯を取り囲む歯茎表面頂部箇所に温湯を均等に接触させて、前記全ての歯やこの歯を取り囲む歯茎に生存している歯周病菌を斑なく殺菌することができる。
【0060】
請求項6に記載したものによれば、上顎又は下顎の一部の歯及びこの一部の歯を取り囲む歯茎表面頂部箇所に集中して温湯を便利に接触させることができ、前記一部の歯やこの歯を取り囲む歯茎箇所に生存している歯周病菌を迅速に殺菌することができる。
【0061】
請求項7に記載したものによれば、上顎又は下顎の一部の歯及びこの一部の歯を取り囲む歯茎表面頂部箇所に集中して超音波を当てることができ、前記一部の歯やこの歯を取り囲む歯茎箇所の歯周病菌を便利に殺菌し或いは気絶させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第一の殺菌器具の使用状態を示す上方視断面図である。
【図2】図1に示す殺菌器具の左側半分を示す側面図である。
【図3】図2のx1−x1部を示す縦断面図である。
【図4】本発明に係る第二の殺菌器具の使用状態を示す正面図である。
【図5】前記第二の殺菌器具の使用状態を示す上面図である。
【図6】前記第二の殺菌器具の要部を示す下面図である。
【図7】本発明に係る第三の殺菌器具を示す断面図である。
【図8】前記第三の殺菌器具の使用状態を示す図である。
【図9】歯周病菌を殺菌している様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 覆い体
1A 部分覆い体
3 歯茎
3a 歯茎表面頂部
4a及び4b 凹み通路
5 通液管
6 通液管
9 を液溜まり室
9a 壁面箇所
10 板状ゴム質部材
11 通液管
12 管部材
13 超音波発信器
e 透孔
Claims (7)
- 歯周病菌に47℃〜49℃の温湯を凡そ1分30秒から3分30秒の範囲内の期間に亘って接触させることを特徴とする歯周病菌の殺菌方法。
- 温湯と歯周病菌の接触時間については、47℃の温湯では凡そ3分30秒間となし、一方、49℃の温湯では凡そ1分30秒間となし、また47℃から49℃に至る範囲内の温度の温湯ではその温度が高くなる伴って逆比例的に短くなすように実施することを特徴とする請求項1記載の歯周病菌の殺菌方法。
- 第一段階で歯周病菌に超音波を投射し、第二段階で歯周病菌に47℃〜49℃の温湯を接触させるように実施することを特徴とする歯周病菌の殺菌方法。
- 上顎又は下顎の全ての歯及びこの全ての歯を取り囲む歯茎表面頂部箇所を歯列に沿って液密状に覆うものとした覆い体を備え、この覆い体は前記歯茎表面頂部箇所を覆う内面箇所に凹み通路を形成されており、さらにこの覆い体に、前記凹み通路内に液を供給するための供給側通液管と、前記凹み通路内から液を排出するための排出用通液管とを設けたことを特徴とする歯周病菌の殺菌器具。
- 覆い体の凹み通路の最奥部と、その凹み通路の最前部との何れか一方に前記供給側通液管を、そして他方に前記排出側通液管を設けたことを特徴とする請求項4記載の歯周病菌の殺菌器具。
- 上顎又は下顎の一部の歯及びこの一部の歯を取り囲む歯茎表面頂部箇所をこれらとの間に隙間の形成されるように覆うものとした部分覆い体を備え、この部分覆い体は前記一部の歯の先端面に対向した肉厚部分の内方に密閉状の液溜まり室を有し、この液溜まり室と前記一部の歯との間の壁面箇所に液溜まり室内の液体を前記一部の歯の方へ向けてシャワー状に流出させるための多数の透孔を形成されるほか、前記液溜まり室内に外方から液を供給するための通液管を接続されており、さらに前記一部の歯の内側と外側とに対応する箇所の前記壁面箇所から前記茎表面頂部箇所に対応する歯茎元部箇所に向けて板状ゴム質部材を延出させたことを特徴とする歯周病菌の殺菌器具。
- 上顎又は下顎の一部の歯及びこの一部の歯を取り囲む歯茎表面頂部箇所をこれらとの間に隙間の形成されるように金属板で覆うものとした部分覆い体を備え、この部分覆い体の上面壁部の中央箇所に金属材からなる管部材を結合してこの管部材の一端を前記上面壁部の内面側に開放させ、さらに前記管部材の内方に超音波発信器を設けたことを特徴とする歯周病菌の殺菌器具。
Priority Applications (1)
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JP2002258273A JP2004057784A (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | 歯周病菌の殺菌方法及びその器具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP (1) | JP2004057784A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019092738A (ja) * | 2017-11-21 | 2019-06-20 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 歯漂白装置 |
-
2002
- 2002-07-30 JP JP2002258273A patent/JP2004057784A/ja active Pending
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