JP2004055542A - Circuit module for ion generating device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、イオン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、室内あるいは自動車内の空気の浄化、殺菌あるいは消臭等を行なうために、イオン発生装置が使用されている。これらの多くは、筐体内に交流電源部と昇圧用のトランスと針状電極とを配し、トランスにて昇圧された交流高電圧を針状電極に印加してコロナ放電を生じさせ、その放電により発生するイオンを、筐体に孔設されたイオン放出口から放出させるものである。なお、イオン発生装置から発生するイオンは、負イオンと正イオンとがあり、例えば負イオンは浄化や消臭あるいは殺菌の効果に関しては、負イオンの方が優れるといわれ、最近では空気清浄機やエアコンなどにも搭載されるなど、注目を集めている。また、自動車の車内は空気が汚れがちであり、居住性向上の観点から負イオン発生装置の搭載に関する要望が高い。
【0003】
最近、上記のようなイオン発生装置をより小型に構成するために、イオン発生用の高電圧電源部を、圧電トランスを用いて構成したものが提案されている(例えば、特開平10−199654号あるいは特開平10−199655号の各公報)。圧電トランスは、圧電セラミック素子の有する電気/機械エネルギー変換機能に、機械振動の共振現象を結合することにより、巻線トランスよりも軽量かつコンパクトでありながら、高い昇圧比を実現できる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、圧電トランスには、一般的な巻線型トランスにはない種々の制約も存在する。まず、昇圧機能の根幹を担う圧電セラミック素子の共振周波数は、素子の材質、寸法及び形状により固定されてしまうため、限られた周波数範囲の交流しか昇圧できない。この周波数は一般にかなり高いので、例えば、商用交流(例えば50Hz/60Hz)を直接昇圧することは不可能であり、直流変換回路や発振回路等を含む駆動交流の発生回路が必要になる。また、圧電トランスの駆動交流は、周波数が限定されるだけでなく、圧電セラミック素子の耐久性確保と高電圧確保とを両立させる観点から、15〜40V程度の比較的狭い駆動電圧の範囲でしか作動させることができない。この場合、素子の形状等を考慮すれば、適正電圧の範囲はさらに狭くなる。
【0005】
ここで、前述の通り、イオン発生装置の応用範囲は近年急速に広まりつつあるが、圧電トランス用に確保できる駆動用の直流電源は、適用される用途によって電圧レベルに相当の開きがある。例えば、エアコンなどの一般家電製品の場合は、マイコンやハードウェアロジックなどを駆動するために5Vの直流電源が搭載されていることが多く、これを利用する形となる。他方、自動車用の場合は、車載のバッテリーが直流電源として使用できる。その電圧は、一般的なガソリンエンジン車の場合は12Vであり、大型ディーゼル車等では24Vである。
【0006】
他方、圧電トランスのコンパクト性を、装置の組立工程において最大限に活用するためには、イオン発生用の高電圧回路を圧電トランスとともに基板に組み込んでモジュール化することが有効である。しかしながら、イオン発生装置の適用分野により電源電圧が異なる場合、圧電トランス用に特化された電圧の直流を作るために、異なる仕様の電圧変換回路を、使用する電圧毎に設計しなければならず、仕様の異なる電圧変換回路を有した多種類のモジュールを用意しなければならないので、コストアップの一因となっていた。
【0007】
また、モジュールの小型化を推し進めようとすると、基板上の部品の実装間隔も狭くなり、限られたスペースに高圧を発生する圧電トランスが搭載されていることも相俟って、わずかな結露や異物付着等が生じただけでも短絡等の不具合要因となる。そこで、圧電トランスを含めた基板上の部品を、絶縁性の高分子によりモールドすることが不可欠となる。
【0008】
ここで、圧電トランスを含んだ回路は、圧電セラミック素子をスムーズに振動させることができ、かつ、その振動の周波数を安定させなければならないという、通常の電気回路には求められない要請がある。本発明者らが検討したところ、前記したモールドを行なう場合、その材質選択が圧電トランスを用いたイオン発生装置の出力特性に大きく影響を及ぼし、選択する材料によっては駆動に十分な高電圧を確保できず、イオン発生性能が損なわれてしまう問題のあることがわかった。
【0009】
本発明の第一の課題は、適用用途によって使用できる電源電圧が異なる場合でも、圧電トランスによるイオン発生用の高電圧を常に安定的に発生でき、ひいてはコンパクトで汎用性に優れたイオン発生装置用回路モジュールを提供することにある。また、第二の課題は、基板上の部品がモールドされることで部品実装密度を高めても、短絡等の不具合が生じにくく、かつ、圧電トランスによるイオン発生性能を最大限に引き出すことが可能なイオン発生装置用回路モジュールを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
本発明のイオン発生装置用回路モジュールの第一の構成は、前記第一の課題を解決するべく、
イオン発生電極を接続するための電極接続部と、
電極接続部に対しイオン発生用の高電圧を供給するためのものであって、昇圧用の圧電トランスと、その圧電トランスの一次側駆動交流を、予め定められた電圧の直流(以下、駆動源直流という)からの変換により生成する駆動用直流−交流変換回路とを含んで構成された高電圧電源回路と、
複数種類の電圧の外部直流が入力可能とされ、その入力された外部直流を、入力電圧とは無関係に、予め定められた一定電圧の駆動源直流に変換する直流電源回路と、
それら電極接続部と高電圧電源回路と直流電源回路とが一体に取り付けられる基板と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
上記の構成によると、複数種類の電圧の外部直流が入力可能とされ、その入力された外部直流を、入力電圧とは無関係に、予め定められた一定電圧の駆動源直流に変換する直流電源回路を設けたから、駆動電源として使用できる外部直流の電圧レベルが適用用途により異なっても、従来のように、仕様の異なる電圧変換回路を個別に搭載した複数種類のモジュールを用意する必要がなくなる。その結果、圧電トランスによるイオン発生用の高電圧を、入力電圧の種類によらず常に安定的に発生でき、ひいてはコンパクトで汎用性に優れたイオン発生装置用回路モジュールが実現できる。また、複数種類の外部直流を、単一の直流電源回路にて処理できることも、モジュールのコンパクト化を図る上での重要な利点である。
【0012】
また、本発明のイオン発生装置用回路モジュールの第二の構成は、前記第二の課題を解決するべく、
イオン発生電極を取り付けるための電極接続部と、
電極接続部に対しイオン発生用の高電圧を供給するためのものであって、昇圧用の圧電トランスと、その圧電トランスの一次側駆動交流を、予め定められた電圧の直流(以下、駆動源直流という)からの変換により生成する駆動用直流−交流変換回路とを含んで構成された高電圧電源回路と、
それら電極接続部と高電圧電源回路とが一体に取り付けられる基板と、
基板上において、圧電トランスが有する圧電セラミック素子を、高電圧電源回路の構成部品とともにモールドする高分子材料モールド部とを備え、
その高分子材料モールド部が、JIS:K−6253(1997)に規定されたタイプAのデュロメータ硬さにおいて80以下の硬度を有するゴム又はエラストマーにより構成されていることを特徴とする。
【0013】
従来の電子回路基板では、ノイズ防止や強度向上等を優先するために、回路部品をエポキシ樹脂等の比較的硬質の高分子材料によりモールドすることが多く行なわれてきた。しかし、本発明者らが検討したところ、このような硬質のモールドにて、イオン発生装置回路基板に設けられた圧電トランスを覆った場合、圧電セラミック素子の振動が拘束され、スムーズな振動が妨げられる結果、十分な出力電圧ひいてはイオン発生性能が得られなくなることがわかった。また、硬質のモールドは、圧電セラミック素子と基板やケースなどの周辺部品との間の機械的な結合を高めるため、連成振動等による寄生共振モードを生じやすく、これも圧電トランスの出力を低下させる一因となる。
【0014】
そこで、さらに検討を重ねた結果、高分子材料モールド部を上記のような硬さのゴム又はエラストマーにより構成することにより、圧電セラミック素子の振動拘束の問題が顕著に解消されてスムーズな振動が可能となり、結果として圧電トランスの出力電圧の低下、ひいてはイオン発生性能の低下を効果的に抑制できることを見出した。また、このように、適度に柔軟なゴム又はエラストマーをモールド部の材質として採用することで、圧電セラミック素子の振動がモールド部に弾性的に吸収され、基板やケースなどの周辺部品との機械的な結合が緩和される。その結果、寄生共振モード等による出力の低下も起こり難い。
【0015】
他方、また、本発明のイオン発生装置用回路モジュールの第三の構成は、前記第二の課題を解決するべく、イオン発生電極を取り付けるための電極接続部と、電極接続部に対しイオン発生用の高電圧を供給するためのものであって、昇圧用の圧電トランスと、その圧電トランスの一次側駆動交流を、予め定められた電圧の直流(以下、駆動源直流という)からの変換により生成する駆動用直流−交流変換回路とを含んで構成された高電圧電源回路と、
それら電極接続部と高電圧電源回路とが一体に取り付けられる基板と、
基板上において、圧電トランスが有する圧電セラミック素子を、高電圧電源回路の構成部品とともにコーティングする高分子材料コーティング部とを備え、
その高分子材料モールド部の圧電セラミック素子に対する被覆厚さが1mm以下であることを特徴とする。
【0016】
上記第三の構成は、前記第二の構成の高分子材料モールド部を高分子材料コーティング部で置き換えたものであり、該コーティング部の圧電セラミック素子に対する被覆厚さを1mm以下とした。このように、圧電セラミック素子に対するコーティング厚さを薄くすることにより、圧電セラミック素子の振動拘束の問題が顕著に解消されてスムーズな振動が可能となり、結果として圧電トランスの出力電圧の低下、ひいてはイオン発生性能の低下を効果的に抑制できる。なお、外コーティング厚さは、基板の強度向上あるいはノイズ防止等の効果を十分に確保する観点から、0.1mm以上確保されていることが望ましい。
【0017】
上記第二の構成ないし第三の構成は、第一の構成と互いに組み合わせて実施することが当然に可能である。これにより、高性能で汎用性に優れ、しかもコンパクトな回路モジュールを実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、図面に示す実施例を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例たるイオン発生装置用回路モジュール(以下、単に回路モジュールともいう)1の外観を示すものである。回路モジュール1は、イオン発生電極27を接続するための電極接続部27aと、電極接続部27aに対しイオン発生用の高電圧を供給する圧電トランス70を有した高電圧電源回路(後述)、さらには、その高電圧電源回路に対し駆動源電流となる直流電流を供給するための直流電源回路(後述)を、ガラス−エポキシ樹脂複合材料等からなる基板31に一体的に組み付けたものである。そして、その基板31上において、圧電トランス70が有する圧電セラミック素子を、高電圧電源回路の構成部品とともにモールドする高分子材料モールド部30が設けられている。その高分子材料モールド部30は、JIS:K−6253(1997)に規定されたタイプAのデュロメータ硬さにおいて80以下の硬度を有するゴム又はエラストマーにより構成されている。このような硬さのゴム/エラストマーを採用することによる作用・効果は既に説明済みである。
【0019】
高分子材料モールド部30の硬さが上記タイプAデュロメータ硬さにおいて80を超えると、圧電トランス70の出力低下が生じやすくなる。また、該硬さの下限値に特に制限はないが、該硬さが1程度までのものであれば、市販のゴムから選択できる利点がある。また、硬さが極度に低いものは、モールドとしての保型機能が維持できなくなる場合があり、このような不具合が生じない範囲にて硬さの選択を行なうことが望ましい。なお、高分子材料モールド部30の硬さは、より望ましくは10〜50程度の範囲で選択するのがよい。
【0020】
採用するゴム/エラストマーの材質は、上記の硬さ範囲を満たすものであれば特に限定されないが、常温未硬化状態にて液状のゴム/エラストマー(例えばシリコーン系やウレタン系のもの)を使用すると、注型によるモールドを簡単に行なうことができる。本実施形態では、基板31をケース35に収容し、該ケース35内に基板31を配置した状態で、ゴム又はエラストマー(当然、液状状態のものである)を注型し、その後これを硬化させることにより、基板31上に実装されている前記回路の構成部品Cを、該基板31とともにケース35内にてモールドするようにしている。
【0021】
ケース35は、具体的には、基板31を収容するための開口部35cが上面側に形成され、基板31は、基板裏面側に配置された部品Cがケース底面と接触しないように、スペーサ35a(ケース底面から突出形成されている)により該底面から一定距離浮かせた形でケース31内に配置されている。なお、注型時において基板裏面側の空間を満たす気体を排出するための貫通部31aが板厚方向に形成されている。これにより、注型後に基盤周辺に気泡等が残留して耐食性等が損なわれる不具合を防止ないし抑制することができる。
【0022】
基板31は、スペーサ35aに対しボルト等の締結部材35bにより固定されている。また、基板31の表面に形成された電極接続部27aには、高電圧出力用ケーブル27bの基端が接続されるとともに、反対側がモールド部30の外に延出して、その先端にイオン発生電極27が取り付けられるようになっている。
【0023】
なお、基板31を上記のようにモールドする代わりに、図1(c)に示すように、基板31の全体を高分子材料コーティング部130で覆った構成とすることができる。この場合、高分子材料コーティング部130の硬さを限定しない代わりに、その圧電セラミック素子70に対する被覆厚さ(平均値)tを、1mm以下(0.1mm以上)とするようにしてもよい。なお、高分子材料コーティング部130の材質は、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等を使用できる。
【0024】
図2は、上記回路モジュールの回路構成の一例を示すブロック図である。害回路は、前述の通り高電圧電源回路41と、直流電源回路36とを含む。高電圧電源回路41は、電極接続部27aに対しイオン発生用の高電圧を供給するためのものであり、昇圧用の圧電トランス70と、その圧電トランス70の一次側駆動交流を、予め定められた電圧の直流(駆動源直流)からの変換により生成する駆動用直流−交流変換回路42を含む。また、直流電源回路36は、複数種類の電圧の外部直流が入力可能とされ、その入力された外部直流を、入力電圧とは無関係に、予め定められた一定電圧の駆動源直流に変換するものである。これら、電極接続部27aと高電圧電源回路41と直流電源回路36とが、図1の基板31に一体に取り付けられている。
【0025】
高電圧電源回路41は、発振部37、スイッチング部38、昇圧部39及び整流部40を含む。図3は、その具体的な回路構成の一例を示すものである。昇圧部39に含まれる圧電トランス70は、圧電セラミック素子板71に入力側端子72a,73aと出力側端子74aとを形成し、その入力側端子72a,73aからの一次側交流入力電圧を、圧電セラミック素子板71の機械振動を介して一次側交流電圧よりも高圧の二次側交流電圧に変換し、出力側端子74aからイオン発生電極27に向けて出力するものである。
【0026】
一方、整流部40は、イオン発生電極27への電圧印加極性が負(第一極性)の側に優位となるように、圧電トランスの二次側交流出力を整流するものである。これにより、イオン発生電極27は主に負イオン発生源として機能することとなる。他方、本発明は、正イオン発生装置として機能させる構成も可能であるが、この場合は、整流部40の接続方向を逆とすればよい。
【0027】
発振部37は、直流電源部36からの駆動源直流を受けて、圧電トランス70への一次側交流入力に対応した周波数にて発振波形を生成する。この発振部37は、本実施形態では、オペアンプ62と、負帰還側の抵抗器52とコンデンサ53にて構成される方形波発振回路として構成されている。なお、抵抗器54及び55は、発振入力の基準電圧、つまり、発振の電圧振幅の中心値を規定するためのものである。さらに、コンデンサ57は、基準電圧に重畳されるノイズ除去用のものであるが、基準電圧が安定な場合は省略できる。
【0028】
また、スイッチング部(スイッチング回路)38は、発振部37からの波形信号を受けて、電源ユニット30からの直流定電圧入力を高速スイッチングすることにより、圧電トランス70の一次側への入力交流波形を生成する。具体的には、スイッチング部38は、1対のトランジスタ65,66を含むプッシュプルスイッチング回路として構成されている。これらトランジスタ65,66は、オペアンプ62の出力(43はプルアップ抵抗である)によりオン・オフし、発振部37の発振周波数にて発振する方形波交流波形を生じさせる。この波形が圧電トランス70の一次側に入力される。なお、コンデンサ58は、トランジスタ65,66のスイッチング入力に重畳されるノイズ除去用のものであるが、ノイズが少ない場合は省略できる。
【0029】
次に、圧電トランス70の圧電セラミック素子板71は横長板状に形成され、その板面長手方向中間位置にて、板厚方向に分極処理された第一板状領域71aと、板面長手方向に分極処理された第二板状領域71bとに区切られている。そして、第一板状領域71aの両面を覆う形で、入力側端子72a,73aが接続される入力側電極対72,73が形成される一方、第二板状領域71bの板面長手方向の端面に、出力側端子74aが接続される出力側電極74が形成されている。
【0030】
上記の構成の圧電トランス70では、入力側電極対72,73を介して第一板状領域71aに対し交流入力を行なうと、第一板状領域71aではその分極方向が厚さ方向であるから、長手方向に伝播する板波が板厚方向の電界と強く結合する形となり、電気エネルギーの大半が、長手方向に伝播する板波のエネルギーに変換される。他方、この長手方向の板波は第二板状領域71bに伝わるが、ここでは分極方向が長手方向であるから、該板波は長手方向の電界と強く結合する。そして、入力側の交流周波数を圧電セラミック素子板71の機械振動の共振周波数に対応(望ましくは一致)させるとき、素子71のインピーダンスは、入力側ではほぼ最小(共振)となるのに対し出力側ではほぼ最大(反共振)となり、このインピーダンス変換比に応じた昇圧比により一次側入力が昇圧されて二次側出力となる。
【0031】
このような作動原理を有する圧電トランス70は構造が簡単であり、前述の通り、鉄芯を有する巻線型トランスと比較すると非常に軽量・コンパクトに構成できる利点がある。そして、負荷の大きい条件ではインピーダンス変換効率が高く、安定で高い昇圧比を得ることができる。また、イオン放出に伴う放電電流の発生を除けば負荷開放に近い条件で駆動されるイオン発生装置では、イオン発生に適した高圧を安定的に発生することができ、前記の圧電トランス特有の利点も有効に活用することができる。
【0032】
圧電セラミック素子71の材質は特に限定されないが、例えば本実施例ではジルコン酸チタン酸鉛系ペロブスカイト型圧電セラミック(いわゆるPZT)にて構成している。これは、ジルコン酸鉛とチタン酸鉛との固溶体を主体に構成されるものであり、インピーダンス変換効率に優れていることから本発明に好適に使用できる。なお、ジルコン酸鉛とチタン酸鉛と配合比は、ジルコン酸鉛/チタン酸鉛のモル比にて0.8〜1.3程度とすることが、良好なインピーダンス変換効率を実現する上で望ましい。また、必要に応じてジルコニウムあるいはチタンの一部を、Ni、Nb、Mg、Co、Mn等で置換することもできる。
【0033】
なお、PZT系の圧電セラミック素子は、駆動周波数が極端に高くなると共振尖鋭度が急速に鈍くなり、変換効率の低下を招くことから、一次側交流入力の周波数は、40〜300kHz(望ましくは、50〜150kHz)程度の比較的低い周波数範囲にて、素子71の機械的共振周波数に対応した値に設定することが望ましい。逆に言えば、素子71の機械的共振周波数が上記の周波数範囲に収まるように、素子71の寸法を決定することが望ましい。
【0034】
なお、PZT系の圧電セラミック素子を使用する場合、その一次側交流入力の電圧レベルは、負イオンの発生効率を確保し、かつ素子の耐久性確保の観点から、15〜40V程度に設定される。これにより、イオン発生電極7への印加電圧レベルは、前記の一次側交流入力の周波数範囲にて最大で4000〜6000V程度を確保できる。
【0035】
次に、整流部40は、整流回路をなすダイオード76を含んでいる。このダイオード76は、イオン発生電極27を負極性にチャージアップさせる向きの電荷移動は許容し、これと逆向きの電荷移動を阻止するように、圧電トランス70の二次側交流出力を整流する役割を果たす。なお、本実施形態では、耐電圧を確保するために複数個(ここでは4個)のダイオード76を直列接続している。また、交流高電圧電源つまり圧電トランス70の出力端子74aにイオン発生電極27が接続され、その出力端子からイオン発生電極へ向かう経路から分岐して放電路90が設けられている。なお、放電路90の末端は接地されている。
【0036】
図6(a)は基板31の表面側、(b)は同じく裏面側の部品実装レイアウトの一例を示すものである。図中の符号は図3及び図4の回路図中の符号に対応している。本実施形態では、(a)に示すように、基板31に圧電トランス70を、圧電セラミック素子板71と基板面とが互いに略平行となるように実装している。また、(b)に示すように、基板31の裏面側において圧電セラミック素子板73に対応する領域が金属膜電極75にて覆われており、該金属膜電極75と圧電セラミック素子板71とが、基板31の両者の間に位置する部分とともに帰還キャパシタンスを構成している。
【0037】
次に、図4は、直流電源回路36の構成例を示す回路図である。この回路においては、一定範囲の直流電圧(本実施形態では、DC4.5V〜DC32V)が、基板上に設けられた単一の入力コネクタ2から連続可変入力可能とされ、当該入力電圧よりも昇圧された直流を生成して、これを駆動源直流(本実施形態ではDC32V)として出力する入力可変型ステップアップ回路として構成されている。既に説明した通り、エアコンなどの一般家電製品や、自動車用などの種々の用途に、イオン発生装置をモジュールの形で組み込む場合、外部直流として使用できる電圧は、組み込み対象となる製品に応じてまちまちである(例えば前者はDC5V、後者はDC12Vあるいは24V)。しかし、直流電源回路36を上記のような入力可変型ステップアップ回路として構成しておけば、使用する外部直流の電圧に関係なく常に一定の電圧の駆動源直流が得られる。また、それらの外部直流を、単一の入力コネクタ2から入力すればよく、電圧によるコネクタの使い分けの必要もないから、一層汎用性を高めることができる。
【0038】
さらに、上記構成の大きな特徴は、入力される外部直流の電圧レベルが多少変動したり、あるいは比較的大きなリップルが形成されたりしている場合でも、入力可変型に構成されているため、ほとんどその影響を受けることなく一定電圧の駆動源直流に変換できる点である。このことは、電圧変動の影響を受けやすい圧電トランスの駆動源直流として有利に作用する。さらに、結果的に本ステップアップ回路の前段に、電圧安定化のための回路を特に設ける必要がなくなり、電源回路の大幅な簡略化を図ることができる。以上の効果は、車載バッテリー電圧にオルターネータ交流波形が重畳される結果、リップルが特に大きくなる自動車用の用途において、とりわけ顕著に達成される。
【0039】
以下、図4の入力可変型ステップアップ回路の詳細構成についてさらに説明する。該回路は、制御用IC21(本実施形態では、新日本無線(株)製の市販品(NJM2360A)を用いている)と、該制御用IC21に外付け接続されたインダクタ10(本実施形態ではシールドコイルである)、及び整流・平滑化部をなすダイオード13及びコンデンサ16を主体に構成されている。制御用IC21の等価回路は図5に示す通りであり、発振回路103と、外部直流の一部を分岐入力させ、その分岐直流入力を発振回路103が規定する一定周波数にて断続スイッチングするスイッチング部106と、出力側直流電圧を基準電圧と比較して、それら出力側直流電圧と基準電圧との差が縮小するように、分岐入力直流の断続スイッチングの許容及び禁止を制御する制御部107とを有する。図5の各端子番号は、図4の端子番号に対応している。
【0040】
図4に示すように、インダクタ10は、分岐直流入力の断続スイッチングに基づいて誘導電流を発生させるとともに、その誘導電流に基づくリップル電圧を外部直流の入力電圧に重畳させた形で出力するものである。また、整流・平滑化部13,16は、インダクタ10からの出力電圧を整流及び平滑化することにより外部直流よりも昇圧された直流を生成し、これを駆動源直流(DC32V)として出力するためのものである。
【0041】
この回路の動作は、基本的には、制御用IC21において、一定周波数で断続スイッチングされる電流をインダクタ10に導き、その誘導電流による電圧波形を入力電圧に重畳させた後平滑化を行なうことで、入力電圧よりも高電圧の直流を発生させる、一般的なステップアップ回路と同一の原理によっている。そして、その特徴は、出力電圧を制御用IC21にフィードバックし(5番端子)、これを制御部107において基準電圧と比較するとともに、もし出力電圧が基準電圧をオーバーシュートした場合は、誘導電流を発生させるためのスイッチングを一時的に中止して、基準電圧に向けた電圧復帰が生ずるように制御される点である。インダクタ10の誘導電流による電圧成分は交流波形であり、これを整流・平滑化したときの電圧レベルが、ステップアップによる電圧増分の最大値となる。従って、入力電圧の平均レベルと、得るべき駆動源直流の目標電圧との差分よりも大きくなるようにスイッチング周波数を設定しておけば、入力電圧と目標電圧との差がどのような値であっても、そのスイッチング動作の停止/継続の時間比を調整することで、常に目標電圧に近い出力を得ることができる。このことは、入力電圧が規定された範囲内(本実施形態では、DC4.5〜DC32V)で連続可変であり、突発的な要因による電圧変動や入力側のリップルの影響なども全て吸収できることを意味する。
【0042】
本実施形態では、外部直流は、制御用IC21内に組み込まれたスイッチング部をなすトランジスタ106a,106bのエミッタ端子(2番端子)とコレクタ端子(1番端子)とを短絡する短絡経路25に入力され、インダクタ10はその短絡経路25上に配置されている。これにより、インダクタ10の誘導電流に基づくリップル電圧を外部直流の入力電圧に重畳させる回路構成を合理的に実現できる。
【0043】
図4において、外部直流は入力コネクタ2から入力される。コネクタ2の1番端子から入力された直流電圧は、調整用の抵抗8を経て短絡経路25に入力され、整流・平滑化回路をなすダイオード13を経て出力される。このダイオードは、スイッチングがオフされるときのインダクタ10に向けたフライバック電流を遮断する役割も果たす。他方、平滑化機能を担うコンデンサ16は、この出力経路と並列に接続されている。なお、コネクタ2の2番端子及び3番端子はジャンパ7(結線状態)により短絡された接地線につながっている。また、符号9及び10は電波吸収体をなすフェライトコアである。また、図4の回路に現われているコンデンサ19,20,22はノイズ吸収用のものである。さらに、符号3は、サージ対策用のバリスタであり、符号4は過電流防止用のヒューズである。
【0044】
出力電圧のフィードバックは、抵抗14及び15により分圧調整されて制御用IC21に入力される。図4に示すように、制御回路107はコンパレータ102、ANDゲート104及びRSラッチ105からなり、発振器103の出力はANDゲート104とRSラッチ105のリセット端子に分配されている。また、コンパレータ102の出力は、ANDゲート104の他方の端子に入力される。フィードバックされた出力電圧Vは5番端子からコンパレータ102に入力され、そこで基準電圧発生部101からの基準電圧Vrと比較される。他方、ANDゲート104の出力はRSラッチ105のセット端子に入力される一方、発振器103の出力は反転した形でRSラッチ105のリセット端子に入力されている。従って、RSラッチ105は、V<Vrのとき、発振器103と同期したパルスを出力し、そのパルス波形に同期してトランジスタ106a,106bをスイッチングする。他方、V≧Vrのときは、RSラッチ105は発振器103の出力を遮断し、スイッチングは停止する。なお、トランジスタ106a,106bは、スイッチングの電流容量を確保するため2段にダーリントン接続されたものが用いられている。また、発振器103の発振周波数は、3番端子に接続されるコンデンサ(タイミングキャパシタ:図4の符号18)の容量により調整される。
【0045】
本実施形態においては、図4に示すように、直流電源回路36からの出力の一部を、高電圧電源回路41(図2)以外の外部回路に供給するための、外部出力用コネクタ23が基板31上に設けられている。このようにすると、直流電源回路36を高電圧電源回路41以外の電源部としても活用することができる。例えば、イオン発生装置の周辺回路用として、高電圧電源回路41と同一電圧仕様の電源系統として用いることが可能であり、このような電源回路の共用化により装置全体としての一層のコンパクト化を図ることができる。本実施形態では、図1に示すように、外部出力用コネクタ23が入力コネクタ2とともに、高分子材料モールド部30の上面に差し込み口を露出させる形で配置されている。
【0046】
このような外部出力用コネクタ2には、例えば電極接続部27aに取り付けられたイオン発生電極27(図1)をクリーニングするためのクリーニング機構を接続することができる。イオン発生装置を長期間使用していると、気流に含まれている埃や油、あるいはその他の汚れ物質がイオン発生電極に付着し、やがては放電面がそれらの汚れ物質にて覆われてしまう。このような状態になると、イオン発生のための放電が著しく妨げられ、イオン発生効率の低下や、甚だしい場合にはイオン発生の停止につながる場合がある。そこで、このようなクリーニング機構を設けておけば、イオン発生電極27を常に正常な状態に保つことができ、ひいてはイオン発生効率を高めることが可能である。
【0047】
クリーニング機構は、イオン発生電極に付着した汚れを電気的発熱により焼失させる電気的クリーニング機構とすることができる。この電気的クリーニング機構は、例えばイオン発生電極自体あるいはイオン発生に近接して配置された別体の抵抗発熱体を抵抗通電発熱させることにより焼失させるものとしてもよいが、本実施形態では、以下のようなものを採用している。 すなわち、該電気的クリーニング機構79においては、図9(a)に示すように、高電圧電源部が火花放電用高電圧発生部に兼用され、イオン発生電極27と火花放電対向電極83との間に形成されるギャップに、火花放電用の高電圧が印加される。そして、その高電圧印加にてイオン発生電極7と火花放電対向電極83との間に発生する放電火花により、イオン発生電極に付着した付着物が焼失・除去される。なお、火花放電対向電極83は接地しておくこともできるが、火花放電時間が短ければ装置キャパシタンスにて放電電流を吸収することができるので、特に接地しない構成としてもよい。
【0048】
火花放電対向電極83はイオン発生電極27の先端部7aと対向する形で配置される。具体的には火花放電対向電極83は棒状に形成され、その棒状の火花放電対向電極83の先端面又は側面(本実施形態では側面)がイオン発生電極27の先端部7aと対向する。
【0049】
また、図8に示すように、火花放電対向電極83をイオン発生電極7に対して、イオン発生電極7からイオン発生させるための離間位置((b))と、火花放電対向電極83とイオン発生電極7との間で放電火花を発生させるための接近位置((a))との間で少なくとも、相対的に接近・離間させる火花放電対向電極移動機構78が設けられている。ここでは、イオン発生電極7の位置が固定とされ、火花放電対向電極移動機構78は火花放電対向電極83を移動させるものとして構成されている。
【0050】
具体的には、火花放電対向電極移動機構78はソレノイド80を含み、その進退ロッド81の先端部に結合部材82を介して棒状の火花放電対向電極83の後端部が結合されており、進退ロッド81がソレノイド80によって進退駆動されることにより、火花放電対向電極83の先端部がイオン発生電極7の先端部に向けて接近・離間する。なお、84aはソレノイド80を固定するための位置決めプレートである。また、84は火花放電対向電極83が挿通されるガイド穴を有したガイドプレートであり、火花放電対向電極83がイオン発生電極7に向けて略水平に接近・離間するから、火花放電のギャップ形成精度を高めることができる。
【0051】
図7は、火花放電対向電極移動機構78の電気的構成の一例を示す回路図である。ソレノイド80は、コネクタ87を前記した外部入力用コネクタ2に接続することで、図2の直流電源部36から受電する(DC32V)。他方、ソレノイド80の付勢信号は、スイッチ機構85(本実施形態ではフォトMOSにて構成している)を介して制御部86より供給される。制御部86は、出入力ポート86aと、これに接続されたCPU86b、RAM8c及び86dとが組み込まれたマイクロプロセッサにて構成され、ROM86dには火花放電対向電極移動機構78の動作制御プログラムが書き込まれている。CPU86bは、RAM86cをワークエリアとして動作制御プログラムを実行することにより、放電対向電極移動機構78の動作制御主体として機能する。制御部86が火花放電対向電極移動機構78の駆動指令信号を発すると、フォトMOS85がターンオンし、ソレノイド80が直流駆動電圧を受電して付勢されるようになっている。
【0052】
図9(a)に示すように、火花放電対向電極83はソレノイド80の付勢によりイオン発生電極27に向けて接近する。これにより、同図(b)に示すように、火花放電対向電極83の先端部83aはイオン発生電極27の先端部7aに対し、所定量のギャップが形成されるように位置決めされる。例えば、この状態でイオン発生電極7に放電用の電圧を印加しておくことで、ギャップには放電火花SPが発生し、火花による熱集中によりイオン発生電極7の先端部7aに付着した埃や汚れなどの付着物が焼き飛ばされる。他方、同図(c)に示すように、火花放電対向電極83が後退すれば電極間距離が拡大し、放電火花の発生は停止する。しかしながら、イオン発生電極27には引き続きイオン発生電極7にイオン発生用電圧が印加されているから、火花放電が終了するとともに直ちにイオン発生モードに移行することができる。
【0053】
図4に戻り、本発明の回路モジュールにおいては、交流電源入力に共用化できるように、以下のような工夫がなされている。すなわち、前記した直流入力用のステップアップ回路配線部と並列に、ダイオードブリッジからなる全波整流回路5が設けられている。交流使用時は、ステップアップ回路を構成する制御用IC21及びその周辺の素子類は省略することができる。また、外部交流電源を使用する場合は、その外部交流電源側の接地系統を使用することになるので、回路モジュール側の接地配線系統は不使用となる。従って、ジャンパ7は切断して用いる。なお、直流入力のみで使用する場合は、本交流入力共用化のための回路部分は省略することも可能である。
【0054】
上記本発明の回路モジュール1では、図4の高電圧電源回路41が直流電源部36から直流定電圧の供給を受け、発振部37及びスイッチング部38の作動により方形波交流を発生させるとともに、これが圧電トランス70の入力側端子72aに調整用抵抗67(波形調整用の可変抵抗67aを含む)を介して一次側交流入力として入力される。圧電トランス70は、前述の作動原理に従いこれを昇圧し、出力側端子74aから二次側交流出力として出力する
【0055】
上記構成においては、図5(a)に示すように、圧電トランス70の二次側が負の半波を出力するとき、イオン発生電極27は負に帯電する。その結果、イオン発生電極27の周囲には負イオン発生に好都合な電界勾配が生じ、周囲の空気中の分子、例えば水分子を、ヒドロキシルイオン等の形でイオン化する。すなわち、負イオンを発生させる。次いで、正の半波が出力されるときは、イオン発生電極27の負電荷は接地側に放電しようとするが、この電荷の流れはダイオード76により阻止される。かくして、イオン発生電極27の負極性帯電状態が常時維持され、負イオンを恒常的に発生させることができる。
【0056】
【実施例】
以下、本発明の効果を確認するために行なった実験結果について説明する。
(実施例1)
高分子材料モールド部30の材質選択により、イオン発生電極27に印加される最大電圧が影響を受けることを、以下の実験により確認した。すなわち、図1及び図2に示すイオン発生装置1を、図3及び図4の回路構成を有するものとして構成した。圧電セラミック素子71の組成として、ジルコン酸鉛とチタン酸鉛と配合比はモル比でほぼ1:1、添加元素としてNbを約2重量%含有するものを選定し、例えば長さ52mm、幅1.85mm、厚さ13mmの寸法に形成した。また、イオン発生電極7は厚さ約0.2mmのNi板にて構成し、その放電部7bは、長さ約5mmにて尖鋭に形成した。回路基板5aはガラス繊維強化プラスチック板にて構成した。そして、高分子材料モールド部の材質として、以下の3種類を注型により形成した(▲3▼は比較例である)。なお、注型後の硬さを、JIS:K−6253(1997)に規定されたタイプAのデュロメータにより測定した。
▲1▼ウレタンゴム(硬さ:45)
▲2▼シリコーンゴム(硬さ:60)
▲3▼エポキシ樹脂(硬さ:90以上)
【0057】
そして、圧電トランス70への一次側交流入力の周波数を約72kHz、電圧をpeak to peakにて24Vとして作動させたところ、イオン発生電極7への印加電圧レベルは、硬質のエポキシ樹脂を用いた▲3▼が4600Vにとどまったのに対し、硬さ80以下のゴムを使用した▲1▼及び▲2▼については、▲1▼が5200V、▲2▼が4900Vと、いずれもより高電圧を発生できることがわかった。
【0058】
(実施例2)
図1(c)の構成において、高分子材料コーティング部130の厚さ選択により、イオン発生電極27に印加される最大電圧が影響を受けることを、以下の実験により確認した。すなわち、図1及び図2に示すイオン発生装置1を、図3及び図4の回路構成を有するものとして構成した。圧電セラミック素子71、イオン発生電極7、回路基板5aは実施例1と同様に構成した。そして、高分子材料コーティング部の材質として、2液アクリルウレタン樹脂塗料(商品名:エアーウレタン(イサム塗料(株))を用い、スプレー吹き付けにより、圧電セラミック素子70を含む基板の全体をコーティングした。なお、コーティング厚さtは、圧電セラミック素子70の主表面にて、0.4mm(実施例)及び2.0mm(5回重ね塗り)の2水準とした。
【0059】
そして、圧電トランス70への一次側交流入力の周波数を約72kHz、電圧をpeak to peakにて24Vとして作動させたところ、イオン発生電極7への印加電圧レベルは、コーティング厚さを2mmとしたものは4700Vにとどまったのに対し、コーティング厚さを1mm以下である0.4mmとしたものは5200Vと、より高電圧を発生できることがわかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイオン発生装置用回路モジュールの一例を示す外観斜視図、及びその内部構成を示す断面図。
【図2】そのイオン発生回路ユニットの構成を示すブロック図。
【図3】図2の高電圧電源部の一例を示す回路図。
【図4】同じく直流電源部の一例を示す回路図。
【図5】図4の制御用ICの等価回路図。
【図6】図1のイオン発生回路ユニットの、基板実装レイアウトの例を示す図。
【図7】クリーニング機構の電気的構成例を示す回路図。
【図8】火花放電式クリーニング機構の一例を、その動作とともに示す説明図。
【図9】図8のクリーニング機構の作用説明図。
【符号の説明】
1 イオン発生装置用回路モジュール
2 外部直流取出用コネクタ
10 インダクタ
13 ダイオード
16 コンデンサ(整流・平滑化部)
21 制御用IC
23 入力コネクタ
25 短絡経路
27 イオン発生電極
27a 電極接続部
30 高分子材料モールド部
31 基板
36 直流電源回路と
41 高電圧電源回路
70 圧電トランス
78 クリーニング機構
103 発振回路
106 スイッチング部
106a,106b トランジスタ
107 制御部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an ion generator.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, an ion generator has been used to purify, sterilize, or deodorize air in a room or an automobile. In many of these, an AC power supply unit, a step-up transformer, and a needle electrode are arranged in a housing, and a high AC voltage boosted by the transformer is applied to the needle electrode to generate a corona discharge, and the discharge is performed. Is emitted from the ion emission port provided in the housing. The ions generated from the ion generator include negative ions and positive ions.For example, negative ions are said to be superior in terms of purification, deodorization, or sterilization effects. It is attracting attention because it is installed in air conditioners. In addition, the interior of an automobile tends to be contaminated with air, and there is a high demand for mounting a negative ion generator from the viewpoint of improving comfort.
[0003]
Recently, in order to make the above-mentioned ion generator smaller, a high voltage power supply for generating ions using a piezoelectric transformer has been proposed (for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. H10-199654). Or each gazette of JP-A-10-199655). The piezoelectric transformer has an advantage that a high step-up ratio can be realized while being lighter and more compact than a winding transformer by coupling the resonance phenomenon of mechanical vibration to the electric / mechanical energy conversion function of the piezoelectric ceramic element.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the piezoelectric transformer has various restrictions that are not present in a general wound-type transformer. First, the resonance frequency of the piezoelectric ceramic element, which is the basis of the boosting function, is fixed by the material, dimensions and shape of the element, so that only a limited frequency range of alternating current can be boosted. Since this frequency is generally quite high, for example, it is impossible to directly boost commercial AC (for example, 50 Hz / 60 Hz), and a driving AC generating circuit including a DC conversion circuit and an oscillation circuit is required. In addition, the driving AC of the piezoelectric transformer is not only limited in frequency but also in a relatively narrow range of a driving voltage of about 15 to 40 V from the viewpoint of ensuring both durability and high voltage of the piezoelectric ceramic element. Cannot be activated. In this case, the range of the appropriate voltage is further reduced in consideration of the shape of the element and the like.
[0005]
Here, as described above, the application range of the ion generator has been rapidly expanding in recent years, but the driving DC power supply that can be secured for the piezoelectric transformer has a considerable difference in voltage level depending on the application. For example, a general home appliance such as an air conditioner is often equipped with a 5V DC power supply for driving a microcomputer, hardware logic, or the like, and this is used. On the other hand, in the case of an automobile, a vehicle-mounted battery can be used as a DC power supply. The voltage is 12 V for a general gasoline engine vehicle and 24 V for a large diesel vehicle or the like.
[0006]
On the other hand, in order to make full use of the compactness of the piezoelectric transformer in the assembly process of the device, it is effective to incorporate a high-voltage circuit for generating ions into the substrate together with the piezoelectric transformer to form a module. However, when the power supply voltage varies depending on the application field of the ion generator, a voltage conversion circuit having a different specification must be designed for each voltage to be used in order to generate a DC voltage specialized for the piezoelectric transformer. In addition, it is necessary to prepare various types of modules having voltage conversion circuits having different specifications, which has been a cause of an increase in cost.
[0007]
In addition, when trying to reduce the size of the module, the spacing between components on the board becomes narrower, and a small amount of condensation or dew condensation occurs due to the fact that a piezoelectric transformer that generates high voltage is mounted in a limited space. Even the attachment of a foreign substance or the like alone causes a trouble such as a short circuit. Therefore, it is indispensable to mold components on the substrate including the piezoelectric transformer with an insulating polymer.
[0008]
Here, the circuit including the piezoelectric transformer has a requirement that the piezoelectric ceramic element can be smoothly vibrated and that the frequency of the vibration must be stabilized, which is not required for a normal electric circuit. The present inventors have studied that, when performing the above-described molding, selection of the material greatly affects the output characteristics of the ion generator using the piezoelectric transformer, and depending on the selected material, a high voltage sufficient for driving is secured. It was found that there was a problem that the ion generation performance could be impaired.
[0009]
A first object of the present invention is to provide a high-voltage ion generation device that can always generate a high voltage for ion generation by a piezoelectric transformer even when the power supply voltage that can be used is different depending on the application, and is therefore compact and versatile. It is to provide a circuit module. The second problem is that even if the component mounting density is increased by molding components on the board, problems such as short-circuits do not easily occur, and the ion generation performance of the piezoelectric transformer can be maximized. Another object of the present invention is to provide a circuit module for an ion generator.
[0010]
[Means for Solving the Problems and Functions / Effects]
The first configuration of the circuit module for the ion generator of the present invention, in order to solve the first problem,
An electrode connection portion for connecting an ion generation electrode,
This is for supplying a high voltage for generating ions to the electrode connection portion. The piezoelectric transformer for boosting and the primary-side driving AC of the piezoelectric transformer are connected to a DC of a predetermined voltage (hereinafter referred to as a driving source). And a high-voltage power supply circuit including a driving DC-AC conversion circuit generated by conversion from DC.
A plurality of types of external DC can be input, and a DC power supply circuit that converts the input external DC into a drive source DC of a predetermined constant voltage regardless of the input voltage,
A substrate on which the electrode connection portion, the high-voltage power supply circuit, and the DC power supply circuit are integrally mounted is provided.
[0011]
According to the above configuration, an external DC of a plurality of types of voltages can be input, and a DC power supply circuit that converts the input external DC to a drive source DC of a predetermined constant voltage regardless of the input voltage. Is provided, it is not necessary to prepare a plurality of types of modules individually equipped with voltage conversion circuits having different specifications as in the related art, even if the external DC voltage level that can be used as a drive power source differs depending on the application. As a result, a high voltage for ion generation by the piezoelectric transformer can always be stably generated irrespective of the type of input voltage, and as a result, a compact and versatile circuit module for an ion generator can be realized. Further, the fact that a plurality of types of external direct current can be processed by a single direct current power supply circuit is also an important advantage in achieving a compact module.
[0012]
Further, a second configuration of the circuit module for an ion generator of the present invention, in order to solve the second problem,
An electrode connection portion for attaching an ion generation electrode,
This is for supplying a high voltage for generating ions to the electrode connection portion. The piezoelectric transformer for boosting and the primary-side driving AC of the piezoelectric transformer are connected to a DC of a predetermined voltage (hereinafter referred to as a driving source). And a high-voltage power supply circuit including a driving DC-AC conversion circuit generated by conversion from DC.
A substrate on which the electrode connection portion and the high-voltage power supply circuit are integrally mounted,
On the substrate, a high-voltage power supply circuit comprises a high-voltage power supply circuit, and a high-voltage power supply circuit.
The polymer material mold portion is characterized by being made of a rubber or an elastomer having a type A durometer hardness of 80 or less specified in JIS: K-6253 (1997).
[0013]
In a conventional electronic circuit board, circuit components are often molded with a relatively hard polymer material such as an epoxy resin in order to give priority to noise prevention and improvement of strength. However, the present inventors have studied that when such a hard mold covers the piezoelectric transformer provided on the ion generating device circuit board, the vibration of the piezoelectric ceramic element is restrained, and smooth vibration is hindered. As a result, it was found that a sufficient output voltage and, consequently, an ion generation performance could not be obtained. In addition, the hard mold enhances the mechanical coupling between the piezoelectric ceramic element and the peripheral components such as the substrate and the case, so that a parasitic resonance mode due to coupled vibration is likely to occur, which also reduces the output of the piezoelectric transformer. Contributes to
[0014]
Therefore, as a result of further study, the problem of vibration restraint of the piezoelectric ceramic element has been remarkably solved and the smooth vibration can be achieved by forming the polymer material mold part with rubber or elastomer having the above hardness. As a result, it has been found that a decrease in the output voltage of the piezoelectric transformer and, consequently, a decrease in the ion generation performance can be effectively suppressed. In addition, as described above, by adopting a moderately flexible rubber or elastomer as a material of the mold portion, the vibration of the piezoelectric ceramic element is elastically absorbed by the mold portion, and mechanically interacts with peripheral parts such as a substrate and a case. Is reduced. As a result, a decrease in output due to a parasitic resonance mode or the like hardly occurs.
[0015]
On the other hand, the third configuration of the circuit module for an ion generating device of the present invention includes an electrode connecting portion for attaching an ion generating electrode, And a step-up piezoelectric transformer for generating a step-up piezoelectric transformer and a primary-side drive AC of the piezoelectric transformer by converting a predetermined voltage DC (hereinafter referred to as a drive source DC). A high-voltage power supply circuit configured to include a driving DC-AC conversion circuit;
A substrate on which the electrode connection portion and the high-voltage power supply circuit are integrally mounted,
On the substrate, comprising a high-voltage power supply circuit with a high-voltage power supply circuit, a piezoelectric ceramic element of the piezoelectric transformer, and a polymer material coating portion,
The coating thickness of the polymer material molded part on the piezoelectric ceramic element is 1 mm or less.
[0016]
In the third configuration, the polymer material mold portion of the second configuration is replaced with a polymer material coating portion, and the coating thickness of the coating portion on the piezoelectric ceramic element is 1 mm or less. As described above, by reducing the coating thickness of the piezoelectric ceramic element, the problem of the vibration constraint of the piezoelectric ceramic element is remarkably solved, and a smooth vibration can be performed. As a result, the output voltage of the piezoelectric transformer decreases, and as a result, the ion voltage decreases. A reduction in generation performance can be effectively suppressed. The outer coating thickness is desirably 0.1 mm or more from the viewpoint of sufficiently securing the effect of improving the strength of the substrate or preventing noise.
[0017]
The second to third configurations described above can naturally be implemented in combination with the first configuration. As a result, a high-performance, excellent versatility, and compact circuit module can be realized.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to examples shown in the drawings.
FIG. 1 shows the appearance of a circuit module for an ion generator (hereinafter, also simply referred to as a circuit module) 1 according to one embodiment of the present invention. The
[0019]
If the hardness of the polymer
[0020]
The material of the rubber / elastomer to be employed is not particularly limited as long as it satisfies the above hardness range. However, when a liquid rubber / elastomer (for example, silicone or urethane) is used in an uncured state at normal temperature, Molding by casting can be performed easily. In the present embodiment, the
[0021]
In the
[0022]
The
[0023]
Instead of molding the
[0024]
FIG. 2 is a block diagram illustrating an example of a circuit configuration of the circuit module. The harmful circuit includes the high-voltage
[0025]
The high-voltage
[0026]
On the other hand, the rectifying
[0027]
The oscillating
[0028]
Further, the switching section (switching circuit) 38 receives the waveform signal from the
[0029]
Next, the piezoelectric
[0030]
In the
[0031]
The
[0032]
The material of the piezoelectric
[0033]
When the driving frequency is extremely high, the resonance sharpness of the PZT-based piezoceramic element is rapidly lowered and the conversion efficiency is reduced. Therefore, the frequency of the primary side AC input is 40 to 300 kHz (preferably, It is desirable to set a value corresponding to the mechanical resonance frequency of the
[0034]
When a PZT-based piezoelectric ceramic element is used, the voltage level of the primary side AC input is set to about 15 to 40 V from the viewpoint of securing the generation efficiency of negative ions and ensuring the durability of the element. . Thereby, the applied voltage level to the
[0035]
Next, the
[0036]
FIG. 6A shows an example of the component mounting layout on the front side of the
[0037]
Next, FIG. 4 is a circuit diagram illustrating a configuration example of the DC
[0038]
Further, a major feature of the above configuration is that even when the input external DC voltage level fluctuates somewhat or a relatively large ripple is formed, it is configured as a variable input type. The point is that it can be converted to a constant voltage drive source DC without being affected. This advantageously acts as a drive source direct current of the piezoelectric transformer which is easily affected by voltage fluctuations. Furthermore, as a result, it is not necessary to provide a circuit for stabilizing the voltage in the preceding stage of the present step-up circuit, so that the power supply circuit can be greatly simplified. The above effects are particularly remarkably achieved in an automotive application in which ripples become particularly large as a result of the alternator AC waveform being superimposed on the vehicle battery voltage.
[0039]
Hereinafter, the detailed configuration of the variable input type step-up circuit of FIG. 4 will be further described. The circuit includes a control IC 21 (in this embodiment, a commercially available product (NJM2360A) manufactured by New Japan Radio Co., Ltd.) and an
[0040]
As shown in FIG. 4, the
[0041]
Basically, the operation of this circuit is such that in the
[0042]
In the present embodiment, the external direct current is input to the short-
[0043]
In FIG. 4, an external direct current is input from an
[0044]
The feedback of the output voltage is divided and adjusted by the
[0045]
In the present embodiment, as shown in FIG. 4, the
[0046]
A cleaning mechanism for cleaning the ion generating electrode 27 (FIG. 1) attached to the electrode connecting portion 27a can be connected to such an
[0047]
The cleaning mechanism may be an electric cleaning mechanism that burns off dirt attached to the ion generating electrode by electric heating. The electrical cleaning mechanism may be, for example, a device for burning out the ion generating electrode itself or a separate resistive heating element arranged in the vicinity of the ion generation by applying resistance heating and heating. Something like that has been adopted. That is, in the
[0048]
The spark
[0049]
As shown in FIG. 8, the spark
[0050]
Specifically, the spark discharge opposing
[0051]
FIG. 7 is a circuit diagram showing an example of an electrical configuration of the spark discharge counter
[0052]
As shown in FIG. 9A, the spark
[0053]
Returning to FIG. 4, in the circuit module of the present invention, the following contrivance is made so that the circuit module can be commonly used for AC power supply input. That is, the full-
[0054]
In the
[0055]
In the above configuration, as shown in FIG. 5A, when the secondary side of the
[0056]
【Example】
Hereinafter, the results of experiments performed to confirm the effects of the present invention will be described.
(Example 1)
The following experiment confirmed that the maximum voltage applied to the
(1) Urethane rubber (hardness: 45)
(2) Silicone rubber (hardness: 60)
(3) Epoxy resin (hardness: 90 or more)
[0057]
Then, when the frequency of the primary side AC input to the
[0058]
(Example 2)
In the configuration of FIG. 1C, it was confirmed by the following experiment that the selection of the thickness of the polymer
[0059]
When the frequency of the primary side AC input to the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external perspective view showing an example of a circuit module for an ion generator of the present invention, and a cross-sectional view showing the internal configuration thereof.
FIG. 2 is a block diagram showing a configuration of the ion generation circuit unit.
FIG. 3 is a circuit diagram showing an example of a high-voltage power supply unit shown in FIG. 2;
FIG. 4 is a circuit diagram showing an example of a DC power supply unit.
FIG. 5 is an equivalent circuit diagram of the control IC of FIG. 4;
FIG. 6 is a diagram showing an example of a board mounting layout of the ion generation circuit unit of FIG. 1;
FIG. 7 is a circuit diagram illustrating an example of an electrical configuration of a cleaning mechanism.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing an example of a spark discharge type cleaning mechanism together with its operation.
FIG. 9 is a diagram illustrating the operation of the cleaning mechanism of FIG. 8;
[Explanation of symbols]
1. Circuit module for ion generator
2 External DC extraction connector
10 Inductor
13 Diode
16 Capacitor (rectifier / smoothing unit)
21 Control IC
23 Input connector
25 Short circuit path
27 Ion generation electrode
27a Electrode connection
30 Polymer material mold
31 substrate
36 DC power supply circuit and
41 High voltage power supply circuit
70 Piezoelectric transformer
78 Cleaning mechanism
103 oscillation circuit
106 Switching unit
106a, 106b transistor
107 control unit
Claims (8)
前記電極接続部に対しイオン発生用の高電圧を供給するためのものであって、昇圧用の圧電トランスと、その圧電トランスの一次側駆動交流を、予め定められた電圧の直流(以下、駆動源直流という)からの変換により生成する駆動用直流−交流変換回路とを含んで構成された高電圧電源回路と、
複数種類の電圧の外部直流が入力可能とされ、その入力された外部直流を、入力電圧とは無関係に、予め定められた一定電圧の前記駆動源直流に変換する直流電源回路と、
それら電極接続部と高電圧電源回路と直流電源回路とが一体に取り付けられる基板と、
を備えたことを特徴とするイオン発生装置用回路モジュール。An electrode connection portion for connecting an ion generation electrode,
This is for supplying a high voltage for generating ions to the electrode connection part. The step-up piezoelectric transformer and the primary-side drive AC of the piezoelectric transformer are connected to a predetermined voltage DC (hereinafter referred to as drive). A high-voltage power supply circuit configured to include a driving DC-AC conversion circuit generated by conversion from a source DC).
A plurality of types of external DC are allowed to be input, and a DC power supply circuit that converts the input external DC to the drive source DC of a predetermined constant voltage regardless of the input voltage,
A board on which the electrode connection portion, the high-voltage power supply circuit, and the DC power supply circuit are integrally mounted;
A circuit module for an ion generator, comprising:
発振回路と、前記外部直流の一部を分岐入力させ、その分岐直流入力を前記発振回路が規定する一定周波数にて断続スイッチングするスイッチング部と、出力側直流電圧を基準電圧と比較して、それら出力側直流電圧と基準電圧との差が縮小するように、前記分岐入力直流の断続スイッチングの許容及び禁止を制御する制御部と、を有する制御用ICと、
該制御用ICに外付け接続され、前記分岐直流入力の断続スイッチングに基づいて誘導電流を発生させるとともに、その誘導電流に基づくリップル電圧を前記外部直流の入力電圧に重畳させた形で出力するインダクタと、
前記制御用ICに外付け接続され、そのインダクタからの出力電圧を整流及び平滑化することにより前記外部直流よりも昇圧された直流を生成し、これを前記駆動源直流として出力するための整流・平滑化部と、
を有するものである請求項2記載のイオン発生装置用回路モジュール。The variable input step-up circuit,
An oscillating circuit, a branching part of the external DC, a switching unit for intermittently switching the branched DC input at a constant frequency defined by the oscillating circuit, and comparing the output DC voltage with a reference voltage. A control unit having a control unit that controls the permission and prohibition of the intermittent switching of the branch input DC so that the difference between the output side DC voltage and the reference voltage is reduced;
An inductor externally connected to the control IC for generating an induced current based on the intermittent switching of the branch DC input and outputting a ripple voltage based on the induced current superimposed on the external DC input voltage; When,
The rectifier is connected externally to the control IC, rectifies and smoothes the output voltage from the inductor to generate a DC boosted from the external DC, and outputs the DC as the drive source DC. A smoothing unit;
3. The circuit module for an ion generator according to claim 2, comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003155789A JP2004055542A (en) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | Circuit module for ion generating device |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011067746A (en) * | 2009-09-25 | 2011-04-07 | Panasonic Electric Works Co Ltd | Electrostatic atomizer |
-
2003
- 2003-05-30 JP JP2003155789A patent/JP2004055542A/en active Pending
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