JP2004054338A - 集計処理システム及びそのための帳票 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力デバイスとして電子ペンを利用することにより、特殊な操作方法などを習得することを必要とせず、誰もが抵抗なく行える入力方法で商品やサービスなどの注文、並びにその精算や集計処理を行うことが可能な集計処理システムを提供する。
【解決手段】集計処理システムは、選択対象物を特定する対象物コードを示すドットパターンが印刷され、前記選択対象物の選択数量を記入する数量記入欄を有する帳票と、前記数量記入欄に数量を記入することにより、前記ドットパターンを検出して前記対象物コード及び前記選択数量を含む選択データを取得する電子ペン10と、前記電子ペンと通信可能な端末装置25と、を備える。このシステムは、例えば商品などを取り扱う店舗などに設置することができる。
【選択図】 図8
【解決手段】集計処理システムは、選択対象物を特定する対象物コードを示すドットパターンが印刷され、前記選択対象物の選択数量を記入する数量記入欄を有する帳票と、前記数量記入欄に数量を記入することにより、前記ドットパターンを検出して前記対象物コード及び前記選択数量を含む選択データを取得する電子ペン10と、前記電子ペンと通信可能な端末装置25と、を備える。このシステムは、例えば商品などを取り扱う店舗などに設置することができる。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ペン及び帳票を利用し、飲食店、その他の店舗における商品の注文、精算、集計などの処理を簡易に行うシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
商店や飲食店などの店舗においては、客が口頭で行った注文を店員が伝票などに記入し、それに基づいて店員が商品やサービスなどを提供することが行われている。店内で提供された商品やサービスに対する対価の支払い時には、注文内容が記入された伝票を参照して店員がキャッシャーなどにおいて精算処理を行い、費用の支払いが行われる。
【0003】
一方、近年では、例えばいわゆるファミリーレストランなどの店舗において、注文や精算処理を、電子化したシステムにより行っている。一般的な手法としては、店員は小型の入力装置を携帯し、客の口頭による注文内容を入力装置へ入力する。その入力装置は、演算機能及び通信機能を有しており、入力された注文内容を例えば厨房などへデータとして送信する。また、演算機能は、入力された注文内容に基づいて料金の計算を実行し、入力装置に内蔵されたプリンタなどにより注文伝票を印字出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなシステムでは、専用の入力装置を使用するため、店員はその操作方法を習得する必要がある。これは、コンピュータや端末装置などあまりを使い慣れない者にとっては負担となり、習得に時間を要したり、ミスが発生したりする場合が多い。
【0005】
また、商品の販売やサービスの提供形態によっては、店員ではなく、客の方が注文内容を伝票に記入するのが通例となっているような場合もある。そのような場合には、上述のような専用の入力端末の操作方法を客側に習得させることが難しいことも多い。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、特殊な操作方法などを習得することを必要とせず、誰もが抵抗なく行える入力方法で商品やサービスなどの注文、並びにその精算や集計処理を行うことが可能な集計処理システムを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点では、集計処理システムは、選択対象物を特定する対象物コードを示すドットパターンが印刷され、前記選択対象物の選択数量を記入する数量記入欄を有する帳票と、前記数量記入欄に数量を記入することにより、前記ドットパターンを検出して前記対象物コード及び前記選択数量を含む選択データを取得する電子ペンと、前記電子ペンと通信可能な端末装置と、を備え、前記端末装置は、前記電子ペンから前記選択データを受信する受信手段と、前記対象物コード毎に、前記選択対象物毎の価格を記憶した価格情報データベースと、前記価格情報データベースを参照し、前記選択データに基づいて、前記電子ペンにより選択された選択対象物の合計金額を算出する計算手段と、を備える。
【0008】
上記のように構成された集計処理システムは、例えば商品などを取り扱う店舗などに設置することができる。選択対象物は例えば商品などであり、店員や客などが帳票上の数量記入欄に電子ペンで数量を記入すると、電子ペンは、当該選択対象物を特定する対象物コード及び記入された選択数量を含む選択データを作成して端末装置へ送信する。
【0009】
端末装置では、選択データを受信し、価格情報データベースを参照して、選択対象物の価格を取得する。そして、当該価格と選択数量とに基づいて、合計金額を算出する。よって、店員や客などが帳票上に電子ペンを使用して希望の数量を記入することにより、その合計金額が算出される。
【0010】
上記の集計処理システムの一態様では、前記端末装置は、表示部と、前記受信手段が受信した選択データに含まれる前記選択対象物及び選択数量並びに前記合計金額を前記表示部に表示する表示制御手段と、をさらに備えることができる。これにより、選択対象物及びその選択数量とともに、合計金額を表示部上に表示することができる。
【0011】
上記の集計処理システムの他の一態様では、前記端末装置は、前記受信手段が受信した選択データに含まれる前記選択対象物及び選択数量並びに前記合計金額を紙媒体に印字出力する出力手段をさらに備えることができる。これにより、選択対象物及びその数量並びに合計金額を紙媒体上に印字出力することができる。この紙媒体は、例えばレシートなどとして利用することができる。
【0012】
本発明の他の観点では、選択対象物を特定する対象物コードを示すドットパターンが印刷され、前記選択対象物の選択数量を記入する数量記入欄を有する帳票に対して、前記数量記入欄に数量を記入することにより、前記ドットパターンを検出して前記対象物コード及び前記選択数量を含む選択データを取得する電子ペンと通信可能な集計処理装置は、前記電子ペンから前記選択データを受信する受信手段と、前記対象物コード毎に、前記選択対象物毎の価格を記憶した価格情報データベースと、前記価格情報データベースを参照し、前記選択データに基づいて、前記電子ペンにより選択された選択対象物の合計金額を算出する計算手段と、を備える。このように構成した集計処理装置を、上記の集計処理システムにおける端末装置として使用することができる。
【0013】
本発明のさらに他の観点では、選択対象物を特定する対象物コードを示すドットパターンが印刷され、前記選択対象物の選択数量を記入する数量記入欄を有する帳票に対して、前記数量記入欄に数量を記入することにより、前記ドットパターンを検出して前記対象物コード及び前記選択数量を含む選択データを取得する電子ペンと通信可能なコンピュータにより実行される集計処理プログラムは、前記コンピュータを、前記電子ペンから前記選択データを受信する受信手段、前記対象物コード毎に、前記選択対象物毎の価格を記憶した価格情報データベース、前記価格情報データベースを参照し、前記選択データに基づいて、前記電子ペンにより選択された選択対象物の合計金額を算出する計算手段、として機能させる。この集計処理プログラムをコンピュータ上で実行することにより、上記の集計処理システムにおける端末装置として使用することができる。
【0014】
本発明のさらに他の観点では、電子ペンにより検出可能な材料によりドットパターンが設けられた帳票は、選択対象物のリストが印刷されたリスト欄と、前記選択対象物毎に対応して印刷された複数の数量記入欄と、を有し、前記数量記入欄内には、前記電子ペンにより検出可能であり、かつ、前記選択対象物を特定する対象物コードを示すドットパターンが設けられている。
【0015】
上記の帳票によれば、利用者が電子ペンを使用して、希望する商品などの選択対象物を選択し、希望する数量を数量記入欄に記入すると、電子ペンはドットパターンを検出することにより、選択対象物の対象物コードを取得するとともに、選択記入欄に記入された数量を取得する。よって、こうして取得された対象物コード及び数量を利用することにより、選択対象物の合計金額の算出その他の集計処理が可能となる。
【0016】
上記の帳票の一態様では、前記数量記入欄は、前記選択対象物毎に、数量を示す数値を記入すべき数値記入欄を1つ有することができる。また、他の一態様では、前記数量記入欄は、前記選択対象物毎に、選択の有無を示すチェックを記入すべき複数のチェック記入欄を有することができる。
【0017】
また、上記の帳票のさらに他の一態様では、前記リスト欄及び前記数量記入欄の枠は、前記電子ペンにより検出不能な材料により印刷することが好ましい。これにより、電子ペンはドットパターンのみを検出し、正しく対象物コード及び数量を取得することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。本発明は、入力デバイスとして電子ペンを利用することにより、ユーザが容易に所望の商品やサービスの注文を行うことを可能とするものである。まず始めに、本発明のシステムにおいて入力デバイスとして使用される電子ペンの概要について説明する。
【0019】
[電子ペン]
図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが印刷された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
【0020】
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、Bluetoothトランシーバ13、バッテリー14、赤外線LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
【0021】
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。赤外線LED15が専用ぺーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に印刷されているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
【0022】
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、赤外線LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、赤外線LED15及びカメラ16を作動する。
【0023】
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのX/Y座標を算出する。
【0024】
プロセッサ11は、利用者の記述が行われる間に、筆圧の配列データ及びX/Y座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
【0025】
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。そして、利用者が送信指示を行うと、Bluetoothトランシーバ13により、電子ペン10と所定距離内にある端末装置25へメモリ12内のデータが送信される。基本的には、一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全てのデータを端末装置25へ送信するため、メモリ12内はクリアされる。よって、送信後にもう一度同じ情報を端末装置25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行う必要がある。なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
【0026】
電子ペン10自体は、送信ボタンなどの機能ボタンを備えておらず、送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスのドットパターンには、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、Bluetoothトランシーバ13にメモリ12内のデータを供給し、端末装置25への送信を行わせる。なお、電子ペン10はディスプレイやボタンなどを持たないが、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。
【0027】
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
【0028】
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末装置25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
【0029】
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する機能は備えている。なお、端末装置25などにおいて、電子ペン10から送信された座標データやベクトルデータから、文字認識アプリケーションを利用してテキストデータを得ることはもちろん可能である。
【0030】
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名前、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
【0031】
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のX/Yデータを取得する方法について説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、赤外線LED15による照明領域及びカメラ16の撮影領域(照明領域内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
【0032】
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパーを利用して各種申請書などの帳票を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
【0033】
ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組み合わせにより、専用ペーパー上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
【0034】
次に、専用ペーパーについて説明する。専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターンと図案とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
【0035】
図案34の例を図6に示す。図6は、ある帳票(申込書)36の例であり、複数の記入欄38や送信ボックス39が印刷されている。図6には明確に図示されていないが、実際にはドットパターンが帳票36の全面に印刷されており、その上に記入欄38や送信ボックス39の枠が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、従来からある申込書と同様に、電子ペン10を使用して必要事項を帳票36の各記入欄38に記入すればよい。
【0036】
専用ペーパー20上の領域は大きく2種類の領域に分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では複数の記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における送信ボックス39がこれに該当する。
【0037】
送信ボックス39は前述したように電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はBluetoothトランシーバ13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
【0038】
ドットパターンの割り当ては、通常、アプリケーション(用紙の種類)毎に行われる。即ち、ある帳票内のドットパターンは1枚の用紙の中で重複することはないが、同一の帳票には全て同じドットパターンが印刷されている。よって、利用者が電子ペン10で必要事項を入力すると、その入力事項がその帳票のどの項目に対するものであるかを、帳票上の座標データから特定することができる。
【0039】
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した各種帳票が作成できる。利用者は電子ペン10を使用して通常の要領で必要事項を記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
【0040】
次に、電子ペンにより取得したデータの送信処理について説明する。前述のように、電子ペン10の通信機能はBluetoothによるものであり、専用ペーパー20に入力したデータを取り扱うサービスサーバ(特定の申込書であれば、その申込先のサーバということになる)に対して電子ペン10から直接的にデータを送信することはできない。よって、電子ペン10により取得したデータは、端末装置25からサービスサーバへ送信される。
【0041】
その際の処理を図2を参照して説明する。電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバがどこであるかの情報は含まれていない。その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上に印刷されており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。よって、電子ペン10から入力データを受け取った端末装置25は、まず、問い合わせサーバ26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバ27へ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバの情報を有しており、端末装置25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行うサービスサーバ27の情報(URLなど)を端末装置25へ回答する。それから、端末装置25は、電子ペンから取得した入力データをそのサービスサーバ27へ送信することになる。
【0042】
[集計処理システム]
次に、本発明に係る集計処理システムについて説明する。図7に、集計処理システムの概略構成を示す。なお、本実施形態では、本発明の集計処理システム100が、飲食店における注文、精算処理などのために使用される場合を説明する。
【0043】
図7に示す集計処理システム100は、電子ペン10と、端末装置25と、商品情報データベース(DB)28を含んで構成される。電子ペン10は、例えば飲食店の各店員が1つずつ携帯する。また、店員は注文伝票4を携帯しており、客のテーブルに行って注文を受ける。客が口頭で注文を行うと、店員は電子ペン10を利用して注文伝票4に注文内容を記入する。注文内容は、電子データとして(以下、「注文データ」と呼ぶ。)電子ペン10内のメモリ12に一時的に記憶される。店員が送信指示を入力すると、電子ペン10のメモリ12内の注文データは、電子ペン10の通信機能により店内の端末装置25へ送信される。
【0044】
端末装置25は、好適には店内のキャッシャーなど飲食代金の支払いを行う場所に設置され、電子ペン10から送信された注文データに基づいて、飲食代金の精算処理を行う。商品情報DB28には、商品(本例では飲食品)に関する各種の情報が記憶されている。なお、図7においては説明の便宜上商品情報DB28を端末装置25と別個に図示したが、商品情報DB28は端末装置25内の記憶媒体などに構成することももちろん可能である。
【0045】
次に、端末装置25の機能について図8を参照して説明する。図8は端末装置25の機能ブロック図である。図8に示すように、端末装置25は、代金計算機能51、集計機能52、レシート印刷機能53、表示制御機能54などを備える。これらの各機能は、具体的にはそれぞれに対応するプログラムとして構成することができ、端末装置25がそれらプログラムを実行することにより、各機能が実現される。
【0046】
また、商品情報DB28は、単価リスト55、販売実績集計テーブル56などを有する。単価リスト55の一例を図9(a)に示す。単価リスト55は、商品毎に各商品の単価を記憶している。即ち、各商品には予め商品コードが一意に割り振られており、商品コード毎に各商品の単価が記憶されている。従って、客が注文した商品の商品コードと注文数がわかれば、注文商品の合計金額を算出することができる。
【0047】
販売実績集計テーブル56は、各商品の販売実績を記憶したテーブルであり、その一例を図9(b)に示す。図9の例では、日毎に各商品の注文数や販売数が記憶されている。このように、商品コード毎に注文数や販売数を記憶しておくことにより、その後の在庫管理や販売戦略などに役立てることができる。なお、図9(b)に示す販売実績集計テーブルは一例であり、週、月毎の集計や商品分類を考慮した集計など、様々な形態が考えられる。また、電子ペン10から取得した注文データに基づいて、販売実績以外の様々な統計的情報を作成し、利用することができる。
【0048】
次に、注文伝票4の図案の一例を図10(a)に示す。注文伝票4は、構造上は図5に示すように、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に図案34が印刷されている。前述のように、ドットパターン32はカーボンを含むインキにより印刷されており、電子ペン10がそのパターンを読み取ることができる。一方、図案34はカーボンを含まない通常のインキにより印刷されており、電子ペン10がそれを認識することはない。
【0049】
図10(a)に示す注文伝票4は、図案34として、複数の商品名(飲食品のメニュー)と、各飲食品毎の注文数記入欄42と、テーブル番号記入欄41と、送信ボックス43とを有する。注文伝票4に記載された各商品は、図9(a)に示した単価リスト中に含まれる商品であり、それぞれに商品コードが割り当てられている。そして、図10(a)において、各商品に対応する注文数記入欄42内には、その商品の識別情報がドットパターン32として印刷されている(図9(a)においては図示されていないが、構造としては図5に示す形態でドットパターン32として印刷されている)。従って、各商品に対応する注文数記入欄42は、その中に印刷されているドットパターン32が相互に異なっている。
【0050】
ドットパターン32により示される商品の識別情報は、好適には前述の商品コード自身とすることもできる。そのかわりに、各注文数記入欄42内に印刷されたドットパターン32と商品コードとの対応を示す商品コードテーブルを端末装置25内に用意し、端末装置25が、電子ペン10が取得したドットパターンに対応する商品コードを当該商品コードテーブルを参照することにより取得するように構成することもできる。
【0051】
テーブル番号記入欄41は、その注文伝票4に対応するテーブル番号を記入するための欄であり、例えば店員がその欄内にテーブル番号を示す数字を記入すると、そのテーブル番号の数値が電子ペン10内のメモリ12に記憶される。従って、店員がテーブル番号記入欄41にテーブル番号を記入した後、そのテーブルの客による注文を注文数記入欄42に記入すると、電子ペン10のメモリ12内には、テーブル番号とそのテーブルにおける注文データとが対になって記憶される。よって、注文の終了後に店員が送信ボックス43にチェックをすると、電子ペン10のメモリ12内に一時的に記憶されていた注文データは、テーブル番号とともに端末装置25へ送られる。端末装置25は、テーブル番号により注文データを分類して管理することにより、各テーブルにおいてなされた注文データが混同することがなくなる。なお、テーブル番号記入欄41の代わりに、又は、テーブル番号記入欄41に加えて、注文伝票を識別するための伝票番号記入欄を設け、端末装置25が伝票番号に基づいて注文データの管理及び処理を実行するように構成することもできる。
【0052】
注文伝票4は、前述のように同じパターンが予め印刷された複数の注文伝票4を綴じ込んだ冊子として用意することができ、店員が注文を受ける際に、伝票番号又はテーブル番号などを記入することにより、注文データを受信した端末装置25が複数のテーブルからの注文データを区別できるようにする。
【0053】
次に、端末装置25における各機能について説明する。代金計算機能51は、電子ペン10から受信した注文データに基づいて、伝票毎の代金を計算する。電子ペン10から端末装置25へ送信される注文データは、注文された商品の商品コードと、その商品の注文数とを含んでいる。よって、代金計算機能51は、商品情報DB28内の単価リストを参照し、各商品コードを利用して当該商品の単価を取得し、それに注文数を乗算することによりその商品の合計金額を得る。また、複数の商品についての合計金額を加算することにより、伝票毎の合計金額を算出する。
【0054】
レシート印刷機能53は、注文データに基づいていわゆるレシートを印刷する。レシートには、例えば各商品コードに対応する商品名、商品毎の注文数、合計金額などを印刷することができる。このレシートは、通常のレジで客に発行されるレシートと同様に使用することができる。また、表示制御機能54は、レシートに印刷するのと同じ内容を、端末装置25の表示部などに表示するので、精算時に店員と客とが注文内容や代金の確認をすることができる。
【0055】
また、集計機能52は、注文データに基づいて、注文された商品及び注文数を特定し、図9(b)に例示するような販売実績集計テーブルを作成する。
【0056】
このように、電子ペン10を利用して店員などが注文内容を注文伝票4に記入するだけで、端末装置25により合計金額が計算されるとともに、販売実績などのデータが取得される。よって、店員や客など注文を行う者は、従来の伝票記入と同様の作業で、単に電子ペンで注文伝票に注文内容を記入するだけでよく、特殊な端末の操作方法などを習得する必要はない。
【0057】
また、注文データは端末装置25へ送信されるが、注文伝票4自体は、従来の伝票と同様に、注文内容が記入された状態で存在する。よって、それを従来の注文伝票と同様に使用し、客が精算時に店員に提出するようにしてもよい。精算時には、店員及び客は、端末装置25の表示部に表示され、及び/又はレシートに記入された注文内容と、注文伝票4上に記載されている注文内容を照合することにより、伝票の取り違えその他のトラブルを防止することができる。
【0058】
この点、従来の入力端末を利用したシステムでは、入力端末に搭載されるプリント機能により注文伝票を印刷するため、入力端末の小型化、軽量化には限界がある。しかし、本発明のシステムでは、注文伝票4の冊子を客のテーブルなどにおいておくこともでき、そうすれば店員は電子ペンのみを携帯すればよい。
【0059】
また、店員が所持する電子ペンを利用し、又は、客用に用意された電子ペンを使用して、客自身が注文内容を注文伝票に記入することもできる。この場合には、精算の際に客が所持する注文伝票の記入内容は客自身が記入したものであるので、注文伝票の記入内容と注文データに基づいて得られたレシートなどの記入内容とが一致しないような場合でも、注文伝票の記入が店員でなく客自身により行われている分、トラブルは少なくなることが期待できる。
【0060】
次に、本集計処理システムを利用した注文、精算処理の流れについて、図11を参照して説明する。図11において、まず店員又は客が電子ペン10を使用して注文伝票4上に注文内容を記入する(ステップS1)。そして、店員又は客が注文伝票4上の送信ボックスにチェックを入れることにより送信指示を行うと、電子ペン10のメモリ12内に記憶されていた注文データが端末装置25へ送信される(ステップS2)。
【0061】
端末装置25は、電子ペン10から注文データを受信する(ステップS3)。そして、代金計算機能51により、単価リスト55に基づいて合計金額を計算し、それを端末装置25内に一時的に保存する(ステップS4)。やがて、客が精算を希望すると、注文データ及び保存した合計金額を表示制御機能54が端末装置25の表示部に表示し、レシート印刷機能53がレシートを印刷する。そして、集計機能は、注文データに応じて、販売実績集計データの作成など、各種の集計処理を実行する。
【0062】
[注文伝票の他の例]
次に、注文伝票の他の例について説明する。図10(b)は注文伝票の他の例の図案を示す。この例では、図10(a)に示す例と比較して、追加注文記入欄49が設けられている。追加注文記入欄49には、注文数記入欄42と同様に、各商品の識別情報に対応するドットパターンが印刷されている。よって、店員又は客は、追加注文記入欄49に追加注文数を記入することにより追加注文を行うことができる。
【0063】
なお、このように追加注文を行う場合でも、1つの送信ボックス43を繰り返し使用することにより、電子ペン10内の注文データ(追加注文の注文データを含む)を端末装置25へ送信することができる。
【0064】
図12(a)には、注文伝票のさらに他の例の図案を示す。図10(a)及び(b)に示す注文伝票4は、店員又は客が注文数記入欄42及び追加注文記入欄49に注文数(即ち数字)を記入するように構成されているが、図12(a)の例では、注文する数だけ注文チェック欄48にチェックを入れるように構成されている。注文チェック欄48を採用することにより、必要な時に注文チェック欄48にチェックを入れることで、追加注文を容易に行うことができる。なお、追加注文の場合に1つの送信ボックス43を繰り返し使用するのは、先に述べた例と同様である。
【0065】
さらに、図12(a)の例では、注文の取り消し機能が採用されている。即ち、図12(b)に拡大して示すように、注文チェック欄48の両側に一組のドット48aが印刷されている。なお、このドット48aは図12(a)に示す注文伝票の図案と同様に、電子ペン10が認識しないインキにより印刷されている。但し、ドット48aに対応する位置には、特定のドットパターン32が印刷されており、そのドットパターン32は注文の取り消し指示に対応付けられている。従って、図12(b)の右側に示すように、電子ペン10により店員又は客が一組のドット48aを結ぶように取り消し線60を記入すると、その欄に対応する注文の取り消し指示が電子ペン10のメモリ12に記憶され、送信ボックス43にチェックを入れることにより、取り消し指示を端末装置25へ送信することができる。前述のように、注文チェック欄48内には商品の識別情報に対応するドットパターンが印刷されているので、取り消し線60を記入することにより、電子ペン10は、取り消し用のドット48aに対応する取り消し指示と、取り消しの対象となる注文チェック欄48に対応する商品の識別情報とを組にして取り消し指示データとして取得し、端末装置25へ送信することができる。端末装置25は、取り消し指示データを受け取ると、対象となっている注文データを除外して合計金額の計算などを行う。
【0066】
図13(a)は、注文伝票のさらに他の例を示す。この例では、図12(a)に示す例と同様に注文チェック欄48にチェックを入れることにより注文を行うようになっているが、送信ボックス43の代わりに、注文ボックス46と精算ボックス47とが設けられている。注文ボックス46は、機能としては上述した各例における送信ボックスと同様とすることができる。一方、精算ボックス47は、複数の客が注文した場合に、客ごとに個別精算を可能とする機能を提供する。
【0067】
具体的には、店員又は客は、注文チェック欄48と注文ボックス46を利用して、注文を行う。端末装置25は、注文データに基づいて合計金額の計算その他を行う。そして、客は、会計時に当該注文伝票を端末装置25が設置されたキャッシャーなどに持っていき、各々が自分の飲食した飲食物に対応する注文チェック欄48にチェックを入れ(これにより、注文伝票上には1つの注文チェック欄48に2つのチェックが記入された状態となる)、精算ボックス47にチェックを入れる。精算ボックス47内には、精算ボックス47がチェックされた時点で電子ペン10のメモリ12内に記憶されている注文データの合計金額を計算する指示が対応付けられている。よって、複数の客が、それぞれ自分の飲食した飲食物に対応する注文チェック欄48をチェックして精算ボックス47にチェックすることにより、端末装置25は客毎の個別合計代金を算出し、表示部に表示したり、レシートを発行したりすることができる。こうして、個別精算が可能となる。
【0068】
また、端末装置25は、各人が個別精算を行っている間の個別合計代金を常に合計し、注文ボックス46がチェックされた時に既に計算されている合計金額(伝票全体の合計金額)と比較するようにすれば、個別精算の合計金額のチェックが可能となる。即ち、個別精算による合計金額が、伝票全体に対してなされた注文の合計金額と一致しない場合には、それを検出することができる。また、全員が個別精算を終了した時点では、注文伝票の注文チェック欄48のうちチェックが記入されている注文チェック欄48内には、最初の注文時に記入されたチェックと個別精算時に記入されたチェックの合計2つのが記入されているのが正しい状態となる。よって、注文伝票上のチェック数を見ることによっても、個別精算が正しく行われたか否かを知ることができる。
【0069】
上記の注文伝票の各例では、店員又は客がテーブル番号記入欄41にテーブル番号の数字を記入するように構成されている。その代わりに、図13(b)に示すように、テーブル番号記入欄をチェックボックス方式とすることもできる。この場合、各チェックボックスには、桁数及び対応する数字を示すドットパターンが印刷されている。よって、対応する数字のチェックボックスをチェックすることにより、テーブル番号を容易に入力することができる。このような方法は、電子ペン10の数字認識精度に関して多少の疑問があるような場合には、確実に数値を入力することができる点で有効である。
【0070】
各店員が電子ペン10を携帯する例を示したが、そのかわりに例えばテーブル毎に1つの電子ペン10を備え付けとして利用する方法もある。前述のように、電子ペン10には、その電子ペン自体を識別する情報を記憶させることができるので、テーブル毎に電子ペンを備え付けとすれば、電子ペン自体の識別情報によりテーブル番号を識別することが可能となり、注文伝票上のテーブル番号記入欄を省略することもできる。
【0071】
なお、上記の実施形態では、飲食店などにおける商品注文の場合に本発明の集計システムを適用した例であるが、本発明の適用はこの形態には限られず、例えば、交通費の精算書、保険申込書など各種の一般的な帳票に適用することも可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電子ペンと専用の注文伝票を使用することにより、端末装置などの操作に慣れない人でも容易に注文を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。
【図2】電子ペンの構造を示す機能ブロック図である
【図3】専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。
【図4】ドットパターン及びそれに対応する情報の例を示す。
【図5】専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。
【図6】帳票の例を示す。
【図7】本発明による集計処理システムの概略構成を示す図である。
【図8】図7に示す集計処理システムの機能構成を示す図である。
【図9】単価リスト及び販売実績集計テーブルの例を示す。
【図10】注文伝票の図案例を示す。
【図11】本発明の集計処理システムを適用した店舗における注文及び精算処理のフローチャートである。
【図12】注文伝票の他の図案例を示す。
【図13】注文伝票のさらに他の図案例を示す。
【符号の説明】
2 ネットワーク
3 コンテンツ提供サーバ
4 印刷物
8 コンテンツデータベース
9 データ処理サーバ
10 電子ペン
11 プロセッサ
12 メモリ
13 トランシーバ
14 バッテリー
25 端末装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ペン及び帳票を利用し、飲食店、その他の店舗における商品の注文、精算、集計などの処理を簡易に行うシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
商店や飲食店などの店舗においては、客が口頭で行った注文を店員が伝票などに記入し、それに基づいて店員が商品やサービスなどを提供することが行われている。店内で提供された商品やサービスに対する対価の支払い時には、注文内容が記入された伝票を参照して店員がキャッシャーなどにおいて精算処理を行い、費用の支払いが行われる。
【0003】
一方、近年では、例えばいわゆるファミリーレストランなどの店舗において、注文や精算処理を、電子化したシステムにより行っている。一般的な手法としては、店員は小型の入力装置を携帯し、客の口頭による注文内容を入力装置へ入力する。その入力装置は、演算機能及び通信機能を有しており、入力された注文内容を例えば厨房などへデータとして送信する。また、演算機能は、入力された注文内容に基づいて料金の計算を実行し、入力装置に内蔵されたプリンタなどにより注文伝票を印字出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなシステムでは、専用の入力装置を使用するため、店員はその操作方法を習得する必要がある。これは、コンピュータや端末装置などあまりを使い慣れない者にとっては負担となり、習得に時間を要したり、ミスが発生したりする場合が多い。
【0005】
また、商品の販売やサービスの提供形態によっては、店員ではなく、客の方が注文内容を伝票に記入するのが通例となっているような場合もある。そのような場合には、上述のような専用の入力端末の操作方法を客側に習得させることが難しいことも多い。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、特殊な操作方法などを習得することを必要とせず、誰もが抵抗なく行える入力方法で商品やサービスなどの注文、並びにその精算や集計処理を行うことが可能な集計処理システムを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点では、集計処理システムは、選択対象物を特定する対象物コードを示すドットパターンが印刷され、前記選択対象物の選択数量を記入する数量記入欄を有する帳票と、前記数量記入欄に数量を記入することにより、前記ドットパターンを検出して前記対象物コード及び前記選択数量を含む選択データを取得する電子ペンと、前記電子ペンと通信可能な端末装置と、を備え、前記端末装置は、前記電子ペンから前記選択データを受信する受信手段と、前記対象物コード毎に、前記選択対象物毎の価格を記憶した価格情報データベースと、前記価格情報データベースを参照し、前記選択データに基づいて、前記電子ペンにより選択された選択対象物の合計金額を算出する計算手段と、を備える。
【0008】
上記のように構成された集計処理システムは、例えば商品などを取り扱う店舗などに設置することができる。選択対象物は例えば商品などであり、店員や客などが帳票上の数量記入欄に電子ペンで数量を記入すると、電子ペンは、当該選択対象物を特定する対象物コード及び記入された選択数量を含む選択データを作成して端末装置へ送信する。
【0009】
端末装置では、選択データを受信し、価格情報データベースを参照して、選択対象物の価格を取得する。そして、当該価格と選択数量とに基づいて、合計金額を算出する。よって、店員や客などが帳票上に電子ペンを使用して希望の数量を記入することにより、その合計金額が算出される。
【0010】
上記の集計処理システムの一態様では、前記端末装置は、表示部と、前記受信手段が受信した選択データに含まれる前記選択対象物及び選択数量並びに前記合計金額を前記表示部に表示する表示制御手段と、をさらに備えることができる。これにより、選択対象物及びその選択数量とともに、合計金額を表示部上に表示することができる。
【0011】
上記の集計処理システムの他の一態様では、前記端末装置は、前記受信手段が受信した選択データに含まれる前記選択対象物及び選択数量並びに前記合計金額を紙媒体に印字出力する出力手段をさらに備えることができる。これにより、選択対象物及びその数量並びに合計金額を紙媒体上に印字出力することができる。この紙媒体は、例えばレシートなどとして利用することができる。
【0012】
本発明の他の観点では、選択対象物を特定する対象物コードを示すドットパターンが印刷され、前記選択対象物の選択数量を記入する数量記入欄を有する帳票に対して、前記数量記入欄に数量を記入することにより、前記ドットパターンを検出して前記対象物コード及び前記選択数量を含む選択データを取得する電子ペンと通信可能な集計処理装置は、前記電子ペンから前記選択データを受信する受信手段と、前記対象物コード毎に、前記選択対象物毎の価格を記憶した価格情報データベースと、前記価格情報データベースを参照し、前記選択データに基づいて、前記電子ペンにより選択された選択対象物の合計金額を算出する計算手段と、を備える。このように構成した集計処理装置を、上記の集計処理システムにおける端末装置として使用することができる。
【0013】
本発明のさらに他の観点では、選択対象物を特定する対象物コードを示すドットパターンが印刷され、前記選択対象物の選択数量を記入する数量記入欄を有する帳票に対して、前記数量記入欄に数量を記入することにより、前記ドットパターンを検出して前記対象物コード及び前記選択数量を含む選択データを取得する電子ペンと通信可能なコンピュータにより実行される集計処理プログラムは、前記コンピュータを、前記電子ペンから前記選択データを受信する受信手段、前記対象物コード毎に、前記選択対象物毎の価格を記憶した価格情報データベース、前記価格情報データベースを参照し、前記選択データに基づいて、前記電子ペンにより選択された選択対象物の合計金額を算出する計算手段、として機能させる。この集計処理プログラムをコンピュータ上で実行することにより、上記の集計処理システムにおける端末装置として使用することができる。
【0014】
本発明のさらに他の観点では、電子ペンにより検出可能な材料によりドットパターンが設けられた帳票は、選択対象物のリストが印刷されたリスト欄と、前記選択対象物毎に対応して印刷された複数の数量記入欄と、を有し、前記数量記入欄内には、前記電子ペンにより検出可能であり、かつ、前記選択対象物を特定する対象物コードを示すドットパターンが設けられている。
【0015】
上記の帳票によれば、利用者が電子ペンを使用して、希望する商品などの選択対象物を選択し、希望する数量を数量記入欄に記入すると、電子ペンはドットパターンを検出することにより、選択対象物の対象物コードを取得するとともに、選択記入欄に記入された数量を取得する。よって、こうして取得された対象物コード及び数量を利用することにより、選択対象物の合計金額の算出その他の集計処理が可能となる。
【0016】
上記の帳票の一態様では、前記数量記入欄は、前記選択対象物毎に、数量を示す数値を記入すべき数値記入欄を1つ有することができる。また、他の一態様では、前記数量記入欄は、前記選択対象物毎に、選択の有無を示すチェックを記入すべき複数のチェック記入欄を有することができる。
【0017】
また、上記の帳票のさらに他の一態様では、前記リスト欄及び前記数量記入欄の枠は、前記電子ペンにより検出不能な材料により印刷することが好ましい。これにより、電子ペンはドットパターンのみを検出し、正しく対象物コード及び数量を取得することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。本発明は、入力デバイスとして電子ペンを利用することにより、ユーザが容易に所望の商品やサービスの注文を行うことを可能とするものである。まず始めに、本発明のシステムにおいて入力デバイスとして使用される電子ペンの概要について説明する。
【0019】
[電子ペン]
図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが印刷された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
【0020】
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、Bluetoothトランシーバ13、バッテリー14、赤外線LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
【0021】
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。赤外線LED15が専用ぺーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に印刷されているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
【0022】
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、赤外線LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、赤外線LED15及びカメラ16を作動する。
【0023】
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのX/Y座標を算出する。
【0024】
プロセッサ11は、利用者の記述が行われる間に、筆圧の配列データ及びX/Y座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
【0025】
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。そして、利用者が送信指示を行うと、Bluetoothトランシーバ13により、電子ペン10と所定距離内にある端末装置25へメモリ12内のデータが送信される。基本的には、一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全てのデータを端末装置25へ送信するため、メモリ12内はクリアされる。よって、送信後にもう一度同じ情報を端末装置25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行う必要がある。なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
【0026】
電子ペン10自体は、送信ボタンなどの機能ボタンを備えておらず、送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスのドットパターンには、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、Bluetoothトランシーバ13にメモリ12内のデータを供給し、端末装置25への送信を行わせる。なお、電子ペン10はディスプレイやボタンなどを持たないが、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。
【0027】
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
【0028】
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末装置25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
【0029】
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する機能は備えている。なお、端末装置25などにおいて、電子ペン10から送信された座標データやベクトルデータから、文字認識アプリケーションを利用してテキストデータを得ることはもちろん可能である。
【0030】
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名前、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
【0031】
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のX/Yデータを取得する方法について説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、赤外線LED15による照明領域及びカメラ16の撮影領域(照明領域内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
【0032】
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパーを利用して各種申請書などの帳票を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
【0033】
ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組み合わせにより、専用ペーパー上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
【0034】
次に、専用ペーパーについて説明する。専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターンと図案とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
【0035】
図案34の例を図6に示す。図6は、ある帳票(申込書)36の例であり、複数の記入欄38や送信ボックス39が印刷されている。図6には明確に図示されていないが、実際にはドットパターンが帳票36の全面に印刷されており、その上に記入欄38や送信ボックス39の枠が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、従来からある申込書と同様に、電子ペン10を使用して必要事項を帳票36の各記入欄38に記入すればよい。
【0036】
専用ペーパー20上の領域は大きく2種類の領域に分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では複数の記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における送信ボックス39がこれに該当する。
【0037】
送信ボックス39は前述したように電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はBluetoothトランシーバ13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
【0038】
ドットパターンの割り当ては、通常、アプリケーション(用紙の種類)毎に行われる。即ち、ある帳票内のドットパターンは1枚の用紙の中で重複することはないが、同一の帳票には全て同じドットパターンが印刷されている。よって、利用者が電子ペン10で必要事項を入力すると、その入力事項がその帳票のどの項目に対するものであるかを、帳票上の座標データから特定することができる。
【0039】
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した各種帳票が作成できる。利用者は電子ペン10を使用して通常の要領で必要事項を記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
【0040】
次に、電子ペンにより取得したデータの送信処理について説明する。前述のように、電子ペン10の通信機能はBluetoothによるものであり、専用ペーパー20に入力したデータを取り扱うサービスサーバ(特定の申込書であれば、その申込先のサーバということになる)に対して電子ペン10から直接的にデータを送信することはできない。よって、電子ペン10により取得したデータは、端末装置25からサービスサーバへ送信される。
【0041】
その際の処理を図2を参照して説明する。電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバがどこであるかの情報は含まれていない。その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上に印刷されており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。よって、電子ペン10から入力データを受け取った端末装置25は、まず、問い合わせサーバ26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバ27へ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバの情報を有しており、端末装置25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行うサービスサーバ27の情報(URLなど)を端末装置25へ回答する。それから、端末装置25は、電子ペンから取得した入力データをそのサービスサーバ27へ送信することになる。
【0042】
[集計処理システム]
次に、本発明に係る集計処理システムについて説明する。図7に、集計処理システムの概略構成を示す。なお、本実施形態では、本発明の集計処理システム100が、飲食店における注文、精算処理などのために使用される場合を説明する。
【0043】
図7に示す集計処理システム100は、電子ペン10と、端末装置25と、商品情報データベース(DB)28を含んで構成される。電子ペン10は、例えば飲食店の各店員が1つずつ携帯する。また、店員は注文伝票4を携帯しており、客のテーブルに行って注文を受ける。客が口頭で注文を行うと、店員は電子ペン10を利用して注文伝票4に注文内容を記入する。注文内容は、電子データとして(以下、「注文データ」と呼ぶ。)電子ペン10内のメモリ12に一時的に記憶される。店員が送信指示を入力すると、電子ペン10のメモリ12内の注文データは、電子ペン10の通信機能により店内の端末装置25へ送信される。
【0044】
端末装置25は、好適には店内のキャッシャーなど飲食代金の支払いを行う場所に設置され、電子ペン10から送信された注文データに基づいて、飲食代金の精算処理を行う。商品情報DB28には、商品(本例では飲食品)に関する各種の情報が記憶されている。なお、図7においては説明の便宜上商品情報DB28を端末装置25と別個に図示したが、商品情報DB28は端末装置25内の記憶媒体などに構成することももちろん可能である。
【0045】
次に、端末装置25の機能について図8を参照して説明する。図8は端末装置25の機能ブロック図である。図8に示すように、端末装置25は、代金計算機能51、集計機能52、レシート印刷機能53、表示制御機能54などを備える。これらの各機能は、具体的にはそれぞれに対応するプログラムとして構成することができ、端末装置25がそれらプログラムを実行することにより、各機能が実現される。
【0046】
また、商品情報DB28は、単価リスト55、販売実績集計テーブル56などを有する。単価リスト55の一例を図9(a)に示す。単価リスト55は、商品毎に各商品の単価を記憶している。即ち、各商品には予め商品コードが一意に割り振られており、商品コード毎に各商品の単価が記憶されている。従って、客が注文した商品の商品コードと注文数がわかれば、注文商品の合計金額を算出することができる。
【0047】
販売実績集計テーブル56は、各商品の販売実績を記憶したテーブルであり、その一例を図9(b)に示す。図9の例では、日毎に各商品の注文数や販売数が記憶されている。このように、商品コード毎に注文数や販売数を記憶しておくことにより、その後の在庫管理や販売戦略などに役立てることができる。なお、図9(b)に示す販売実績集計テーブルは一例であり、週、月毎の集計や商品分類を考慮した集計など、様々な形態が考えられる。また、電子ペン10から取得した注文データに基づいて、販売実績以外の様々な統計的情報を作成し、利用することができる。
【0048】
次に、注文伝票4の図案の一例を図10(a)に示す。注文伝票4は、構造上は図5に示すように、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に図案34が印刷されている。前述のように、ドットパターン32はカーボンを含むインキにより印刷されており、電子ペン10がそのパターンを読み取ることができる。一方、図案34はカーボンを含まない通常のインキにより印刷されており、電子ペン10がそれを認識することはない。
【0049】
図10(a)に示す注文伝票4は、図案34として、複数の商品名(飲食品のメニュー)と、各飲食品毎の注文数記入欄42と、テーブル番号記入欄41と、送信ボックス43とを有する。注文伝票4に記載された各商品は、図9(a)に示した単価リスト中に含まれる商品であり、それぞれに商品コードが割り当てられている。そして、図10(a)において、各商品に対応する注文数記入欄42内には、その商品の識別情報がドットパターン32として印刷されている(図9(a)においては図示されていないが、構造としては図5に示す形態でドットパターン32として印刷されている)。従って、各商品に対応する注文数記入欄42は、その中に印刷されているドットパターン32が相互に異なっている。
【0050】
ドットパターン32により示される商品の識別情報は、好適には前述の商品コード自身とすることもできる。そのかわりに、各注文数記入欄42内に印刷されたドットパターン32と商品コードとの対応を示す商品コードテーブルを端末装置25内に用意し、端末装置25が、電子ペン10が取得したドットパターンに対応する商品コードを当該商品コードテーブルを参照することにより取得するように構成することもできる。
【0051】
テーブル番号記入欄41は、その注文伝票4に対応するテーブル番号を記入するための欄であり、例えば店員がその欄内にテーブル番号を示す数字を記入すると、そのテーブル番号の数値が電子ペン10内のメモリ12に記憶される。従って、店員がテーブル番号記入欄41にテーブル番号を記入した後、そのテーブルの客による注文を注文数記入欄42に記入すると、電子ペン10のメモリ12内には、テーブル番号とそのテーブルにおける注文データとが対になって記憶される。よって、注文の終了後に店員が送信ボックス43にチェックをすると、電子ペン10のメモリ12内に一時的に記憶されていた注文データは、テーブル番号とともに端末装置25へ送られる。端末装置25は、テーブル番号により注文データを分類して管理することにより、各テーブルにおいてなされた注文データが混同することがなくなる。なお、テーブル番号記入欄41の代わりに、又は、テーブル番号記入欄41に加えて、注文伝票を識別するための伝票番号記入欄を設け、端末装置25が伝票番号に基づいて注文データの管理及び処理を実行するように構成することもできる。
【0052】
注文伝票4は、前述のように同じパターンが予め印刷された複数の注文伝票4を綴じ込んだ冊子として用意することができ、店員が注文を受ける際に、伝票番号又はテーブル番号などを記入することにより、注文データを受信した端末装置25が複数のテーブルからの注文データを区別できるようにする。
【0053】
次に、端末装置25における各機能について説明する。代金計算機能51は、電子ペン10から受信した注文データに基づいて、伝票毎の代金を計算する。電子ペン10から端末装置25へ送信される注文データは、注文された商品の商品コードと、その商品の注文数とを含んでいる。よって、代金計算機能51は、商品情報DB28内の単価リストを参照し、各商品コードを利用して当該商品の単価を取得し、それに注文数を乗算することによりその商品の合計金額を得る。また、複数の商品についての合計金額を加算することにより、伝票毎の合計金額を算出する。
【0054】
レシート印刷機能53は、注文データに基づいていわゆるレシートを印刷する。レシートには、例えば各商品コードに対応する商品名、商品毎の注文数、合計金額などを印刷することができる。このレシートは、通常のレジで客に発行されるレシートと同様に使用することができる。また、表示制御機能54は、レシートに印刷するのと同じ内容を、端末装置25の表示部などに表示するので、精算時に店員と客とが注文内容や代金の確認をすることができる。
【0055】
また、集計機能52は、注文データに基づいて、注文された商品及び注文数を特定し、図9(b)に例示するような販売実績集計テーブルを作成する。
【0056】
このように、電子ペン10を利用して店員などが注文内容を注文伝票4に記入するだけで、端末装置25により合計金額が計算されるとともに、販売実績などのデータが取得される。よって、店員や客など注文を行う者は、従来の伝票記入と同様の作業で、単に電子ペンで注文伝票に注文内容を記入するだけでよく、特殊な端末の操作方法などを習得する必要はない。
【0057】
また、注文データは端末装置25へ送信されるが、注文伝票4自体は、従来の伝票と同様に、注文内容が記入された状態で存在する。よって、それを従来の注文伝票と同様に使用し、客が精算時に店員に提出するようにしてもよい。精算時には、店員及び客は、端末装置25の表示部に表示され、及び/又はレシートに記入された注文内容と、注文伝票4上に記載されている注文内容を照合することにより、伝票の取り違えその他のトラブルを防止することができる。
【0058】
この点、従来の入力端末を利用したシステムでは、入力端末に搭載されるプリント機能により注文伝票を印刷するため、入力端末の小型化、軽量化には限界がある。しかし、本発明のシステムでは、注文伝票4の冊子を客のテーブルなどにおいておくこともでき、そうすれば店員は電子ペンのみを携帯すればよい。
【0059】
また、店員が所持する電子ペンを利用し、又は、客用に用意された電子ペンを使用して、客自身が注文内容を注文伝票に記入することもできる。この場合には、精算の際に客が所持する注文伝票の記入内容は客自身が記入したものであるので、注文伝票の記入内容と注文データに基づいて得られたレシートなどの記入内容とが一致しないような場合でも、注文伝票の記入が店員でなく客自身により行われている分、トラブルは少なくなることが期待できる。
【0060】
次に、本集計処理システムを利用した注文、精算処理の流れについて、図11を参照して説明する。図11において、まず店員又は客が電子ペン10を使用して注文伝票4上に注文内容を記入する(ステップS1)。そして、店員又は客が注文伝票4上の送信ボックスにチェックを入れることにより送信指示を行うと、電子ペン10のメモリ12内に記憶されていた注文データが端末装置25へ送信される(ステップS2)。
【0061】
端末装置25は、電子ペン10から注文データを受信する(ステップS3)。そして、代金計算機能51により、単価リスト55に基づいて合計金額を計算し、それを端末装置25内に一時的に保存する(ステップS4)。やがて、客が精算を希望すると、注文データ及び保存した合計金額を表示制御機能54が端末装置25の表示部に表示し、レシート印刷機能53がレシートを印刷する。そして、集計機能は、注文データに応じて、販売実績集計データの作成など、各種の集計処理を実行する。
【0062】
[注文伝票の他の例]
次に、注文伝票の他の例について説明する。図10(b)は注文伝票の他の例の図案を示す。この例では、図10(a)に示す例と比較して、追加注文記入欄49が設けられている。追加注文記入欄49には、注文数記入欄42と同様に、各商品の識別情報に対応するドットパターンが印刷されている。よって、店員又は客は、追加注文記入欄49に追加注文数を記入することにより追加注文を行うことができる。
【0063】
なお、このように追加注文を行う場合でも、1つの送信ボックス43を繰り返し使用することにより、電子ペン10内の注文データ(追加注文の注文データを含む)を端末装置25へ送信することができる。
【0064】
図12(a)には、注文伝票のさらに他の例の図案を示す。図10(a)及び(b)に示す注文伝票4は、店員又は客が注文数記入欄42及び追加注文記入欄49に注文数(即ち数字)を記入するように構成されているが、図12(a)の例では、注文する数だけ注文チェック欄48にチェックを入れるように構成されている。注文チェック欄48を採用することにより、必要な時に注文チェック欄48にチェックを入れることで、追加注文を容易に行うことができる。なお、追加注文の場合に1つの送信ボックス43を繰り返し使用するのは、先に述べた例と同様である。
【0065】
さらに、図12(a)の例では、注文の取り消し機能が採用されている。即ち、図12(b)に拡大して示すように、注文チェック欄48の両側に一組のドット48aが印刷されている。なお、このドット48aは図12(a)に示す注文伝票の図案と同様に、電子ペン10が認識しないインキにより印刷されている。但し、ドット48aに対応する位置には、特定のドットパターン32が印刷されており、そのドットパターン32は注文の取り消し指示に対応付けられている。従って、図12(b)の右側に示すように、電子ペン10により店員又は客が一組のドット48aを結ぶように取り消し線60を記入すると、その欄に対応する注文の取り消し指示が電子ペン10のメモリ12に記憶され、送信ボックス43にチェックを入れることにより、取り消し指示を端末装置25へ送信することができる。前述のように、注文チェック欄48内には商品の識別情報に対応するドットパターンが印刷されているので、取り消し線60を記入することにより、電子ペン10は、取り消し用のドット48aに対応する取り消し指示と、取り消しの対象となる注文チェック欄48に対応する商品の識別情報とを組にして取り消し指示データとして取得し、端末装置25へ送信することができる。端末装置25は、取り消し指示データを受け取ると、対象となっている注文データを除外して合計金額の計算などを行う。
【0066】
図13(a)は、注文伝票のさらに他の例を示す。この例では、図12(a)に示す例と同様に注文チェック欄48にチェックを入れることにより注文を行うようになっているが、送信ボックス43の代わりに、注文ボックス46と精算ボックス47とが設けられている。注文ボックス46は、機能としては上述した各例における送信ボックスと同様とすることができる。一方、精算ボックス47は、複数の客が注文した場合に、客ごとに個別精算を可能とする機能を提供する。
【0067】
具体的には、店員又は客は、注文チェック欄48と注文ボックス46を利用して、注文を行う。端末装置25は、注文データに基づいて合計金額の計算その他を行う。そして、客は、会計時に当該注文伝票を端末装置25が設置されたキャッシャーなどに持っていき、各々が自分の飲食した飲食物に対応する注文チェック欄48にチェックを入れ(これにより、注文伝票上には1つの注文チェック欄48に2つのチェックが記入された状態となる)、精算ボックス47にチェックを入れる。精算ボックス47内には、精算ボックス47がチェックされた時点で電子ペン10のメモリ12内に記憶されている注文データの合計金額を計算する指示が対応付けられている。よって、複数の客が、それぞれ自分の飲食した飲食物に対応する注文チェック欄48をチェックして精算ボックス47にチェックすることにより、端末装置25は客毎の個別合計代金を算出し、表示部に表示したり、レシートを発行したりすることができる。こうして、個別精算が可能となる。
【0068】
また、端末装置25は、各人が個別精算を行っている間の個別合計代金を常に合計し、注文ボックス46がチェックされた時に既に計算されている合計金額(伝票全体の合計金額)と比較するようにすれば、個別精算の合計金額のチェックが可能となる。即ち、個別精算による合計金額が、伝票全体に対してなされた注文の合計金額と一致しない場合には、それを検出することができる。また、全員が個別精算を終了した時点では、注文伝票の注文チェック欄48のうちチェックが記入されている注文チェック欄48内には、最初の注文時に記入されたチェックと個別精算時に記入されたチェックの合計2つのが記入されているのが正しい状態となる。よって、注文伝票上のチェック数を見ることによっても、個別精算が正しく行われたか否かを知ることができる。
【0069】
上記の注文伝票の各例では、店員又は客がテーブル番号記入欄41にテーブル番号の数字を記入するように構成されている。その代わりに、図13(b)に示すように、テーブル番号記入欄をチェックボックス方式とすることもできる。この場合、各チェックボックスには、桁数及び対応する数字を示すドットパターンが印刷されている。よって、対応する数字のチェックボックスをチェックすることにより、テーブル番号を容易に入力することができる。このような方法は、電子ペン10の数字認識精度に関して多少の疑問があるような場合には、確実に数値を入力することができる点で有効である。
【0070】
各店員が電子ペン10を携帯する例を示したが、そのかわりに例えばテーブル毎に1つの電子ペン10を備え付けとして利用する方法もある。前述のように、電子ペン10には、その電子ペン自体を識別する情報を記憶させることができるので、テーブル毎に電子ペンを備え付けとすれば、電子ペン自体の識別情報によりテーブル番号を識別することが可能となり、注文伝票上のテーブル番号記入欄を省略することもできる。
【0071】
なお、上記の実施形態では、飲食店などにおける商品注文の場合に本発明の集計システムを適用した例であるが、本発明の適用はこの形態には限られず、例えば、交通費の精算書、保険申込書など各種の一般的な帳票に適用することも可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電子ペンと専用の注文伝票を使用することにより、端末装置などの操作に慣れない人でも容易に注文を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。
【図2】電子ペンの構造を示す機能ブロック図である
【図3】専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。
【図4】ドットパターン及びそれに対応する情報の例を示す。
【図5】専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。
【図6】帳票の例を示す。
【図7】本発明による集計処理システムの概略構成を示す図である。
【図8】図7に示す集計処理システムの機能構成を示す図である。
【図9】単価リスト及び販売実績集計テーブルの例を示す。
【図10】注文伝票の図案例を示す。
【図11】本発明の集計処理システムを適用した店舗における注文及び精算処理のフローチャートである。
【図12】注文伝票の他の図案例を示す。
【図13】注文伝票のさらに他の図案例を示す。
【符号の説明】
2 ネットワーク
3 コンテンツ提供サーバ
4 印刷物
8 コンテンツデータベース
9 データ処理サーバ
10 電子ペン
11 プロセッサ
12 メモリ
13 トランシーバ
14 バッテリー
25 端末装置
Claims (9)
- 選択対象物を特定する対象物コードを示すドットパターンが印刷され、前記選択対象物の選択数量を記入する数量記入欄を有する帳票と、
前記数量記入欄に数量を記入することにより、前記ドットパターンを検出して前記対象物コード及び前記選択数量を含む選択データを取得する電子ペンと、
前記電子ペンと通信可能な端末装置と、を備え、
前記端末装置は、
前記電子ペンから前記選択データを受信する受信手段と、
前記対象物コード毎に、前記選択対象物毎の価格を記憶した価格情報データベースと、
前記価格情報データベースを参照し、前記選択データに基づいて、前記電子ペンにより選択された選択対象物の合計金額を算出する計算手段と、を備えることを特徴とする集計処理システム。 - 前記端末装置は、表示部と、前記受信手段が受信した選択データに含まれる前記選択対象物及び選択数量並びに前記合計金額を前記表示部に表示する表示制御手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の集計処理システム。
- 前記端末装置は、前記受信手段が受信した選択データに含まれる前記選択対象物及び選択数量並びに前記合計金額を紙媒体に印字出力する出力手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の集計処理システム。
- 選択対象物を特定する対象物コードを示すドットパターンが印刷され、前記選択対象物の選択数量を記入する数量記入欄を有する帳票に対して、前記数量記入欄に数量を記入することにより、前記ドットパターンを検出して前記対象物コード及び前記選択数量を含む選択データを取得する電子ペンと通信可能な集計処理装置であって、
前記電子ペンから前記選択データを受信する受信手段と、
前記対象物コード毎に、前記選択対象物毎の価格を記憶した価格情報データベースと、
前記価格情報データベースを参照し、前記選択データに基づいて、前記電子ペンにより選択された選択対象物の合計金額を算出する計算手段と、を備えることを特徴とする集計処理装置。 - 選択対象物を特定する対象物コードを示すドットパターンが印刷され、前記選択対象物の選択数量を記入する数量記入欄を有する帳票に対して、前記数量記入欄に数量を記入することにより、前記ドットパターンを検出して前記対象物コード及び前記選択数量を含む選択データを取得する電子ペンと通信可能なコンピュータにより実行される集計処理プログラムであって、前記コンピュータを、
前記電子ペンから前記選択データを受信する受信手段、
前記対象物コード毎に、前記選択対象物毎の価格を記憶した価格情報データベース、
前記価格情報データベースを参照し、前記選択データに基づいて、前記電子ペンにより選択された選択対象物の合計金額を算出する計算手段、として機能させることを特徴とする集計処理プログラム。 - 電子ペンにより検出可能な材料によりドットパターンが設けられた帳票であって、
選択対象物のリストが印刷されたリスト欄と、
前記選択対象物毎に対応して印刷された複数の数量記入欄と、を有し、
前記数量記入欄内には、前記電子ペンにより検出可能であり、かつ、前記選択対象物を特定する対象物コードを示すドットパターンが設けられていることを特徴とする帳票。 - 前記数量記入欄は、前記選択対象物毎に、数量を示す数値を記入すべき数値記入欄を1つ有することを特徴とする請求項6に記載の帳票。
- 前記数量記入欄は、前記選択対象物毎に、選択の有無を示すチェックを記入すべき複数のチェック記入欄を有することを特徴とする請求項6に記載の帳票。
- 前記リスト欄及び前記数量記入欄は、前記電子ペンにより検出不能な材料により印刷されていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の帳票。
Priority Applications (1)
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JP2002206997A JP2004054338A (ja) | 2002-07-16 | 2002-07-16 | 集計処理システム及びそのための帳票 |
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JP2002206997A JP2004054338A (ja) | 2002-07-16 | 2002-07-16 | 集計処理システム及びそのための帳票 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004054338A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011076612A (ja) * | 2010-10-13 | 2011-04-14 | Dainippon Printing Co Ltd | サーバ、プログラム及び電子ペン用記入カード |
JP2012069170A (ja) * | 2012-01-12 | 2012-04-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 処理装置及びプログラム |
-
2002
- 2002-07-16 JP JP2002206997A patent/JP2004054338A/ja active Pending
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JP2012069170A (ja) * | 2012-01-12 | 2012-04-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 処理装置及びプログラム |
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