JP2004053884A - Transfer foil which can impart authenticity determining function - Google Patents
Transfer foil which can impart authenticity determining function Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004053884A JP2004053884A JP2002210839A JP2002210839A JP2004053884A JP 2004053884 A JP2004053884 A JP 2004053884A JP 2002210839 A JP2002210839 A JP 2002210839A JP 2002210839 A JP2002210839 A JP 2002210839A JP 2004053884 A JP2004053884 A JP 2004053884A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- printed
- transfer foil
- infrared rays
- ink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、真贋判定機能を付与することができる転写箔に関するものである。詳しくは、本発明の転写箔を使用して、例えば商品券等の被転写材表面にスポット状に転写した場合に、白熱灯や蛍光灯等の室内光や自然光等の通常光のもとでは真珠光沢感に優れた面や真珠光沢感に優れたスポットとして視認されるだけであるが、赤外線を照射してそれを可視化できる装置で観察すると転写部分に隠されたマイクロ文字等の文字や画像が視認できるという高度な真贋判定機能を付与することができる転写箔に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
真珠顔料塗工シート、例えば真珠顔料塗工紙は、真珠顔料独特の美しい真珠光沢を呈することから、本の表紙、見返し等の出版用、パンフレット、ポスター等の広告宣伝用、箱貼り、ラベル、タグ、包装、便箋等の文具用等々に広く使用されてきた。
【0003】
この真珠顔料塗工紙に関する提案は過去に数多くある。例えば、特公昭39−29267号には塩基性炭酸鉛系真珠顔料をカゼインおよびメラミン−ホルムアルデヒド樹脂または尿素ホルムアルデヒド樹脂、合成樹脂ラテックスよりなる接着剤により塗被することが、また、特公昭51−45682号には模様化されて分布された多数の凹凸起伏を有する基紙にパール光沢性顔料を被覆することが、特公平1−47597号には原紙上に水性顔料塗被層を設け、この上に順次、水性真珠顔料塗被層、水溶性高分子物質を主成分とする表面処理層を設けることが提案されている。
【0004】
前記したように真珠顔料塗工紙の利用分野にラベルやダグ等の印刷物がある。例えば、ワイン、ウイスキー、ブランディ、日本酒、等のアルコール飲料のボトルや、衣料品、バッグ、靴、時計、インクジェット記録用のインキカートリッジ、自動車の純正部品等のありとあらゆる商品には通常何らかのラベルやタグがつけられている。最近はこれらの商品に贋物が氾濫し社会的にも大きな問題になり、何らかの対策を施すことが求められてきている。
【0005】
これらの商品の真贋を判定する一つの手段は高度な真贋判定機能を持たせたラベルやタグを用いることである。このラベルやタグが使用されているか否かで商品の真贋を判定する訳である。このラベルやタグそのものを偽造しようとしても後に述べるように極めて高度な技術で製造されているので、このラベルやタグが使用されているだけで商品の偽造に対して抑止力が働く。この動きは既に種々の商品において顕在化しており、例えばパソコン用のOSを記録したCD−ROMの保証書に高度な真贋判定機能を有したラベルが貼付されていることや、インクジェット記録用のインキカートリッジの包装箱の表面にやはり高度な真贋判定機能を有したラベルが貼付されていること、等がその実例である。
【0006】
一方、紙幣、商品券、株券、債券、小切手、宝くじ等の金銭的価値を有する有価証券類には、容易に偽造又は変造されない様に古くから多種多様の偽造防止対策が施されてきた。この偽造防止対策は大きく2つに分けることができる。1つ目は偽造防止対策を施した用紙、即ち偽造防止用紙を使用すること、2つ目は印刷等の後加工で偽造防止対策を施すことである。
【0007】
近年、技術の進歩により、上記した有価証券類が多色印刷機による方法、カラーコピー機による方法、パソコンに連動したスキャナーで画像を取り込みカラープリンターでプリントする方法等で偽造されることが多くなっている。最近は、解像度や色相等が本物と見分けがつかないほど格段に精巧になり、比較的簡単に偽造品を作製できるようになってきた。
【0008】
このような背景から、上記したような機器を使用した偽造を防止する技術や、上記有価証券類が偽造されたものであるか否かを判定(真贋判定)するための方法も種々提案されてきた。例えば「メタメリズム(条件等色)」を利用した真贋判定技術はその一例である。「メタメリズム(metamerism)」または「条件等色(metameric match)」とは、分光分布特性が異なっているにもかかわらず観察条件によって知覚的に同じ色に見えることを言う(「色彩ワンポイント」(財)日本色彩研究所編、(財)日本規格協会発行、1993年、第1巻67頁)。
【0009】
例えば、特許第1331101号(特公昭60−58711号)では、太陽光、蛍光灯、白熱電球等の通常光もとで見える色と、所望のフィルターを通して見るか、あるいは所望の分光エネルギー分布を有する光源のもとで見える色が異なった色相、明度、彩度に見えるメタメリックな性質を有する色材からなる、メタメリックインキを用いた偽造防止技術が提案されている。このメタメリックインキと同色の通常の印刷インキとで、所望のパターン群を用紙表面に組み合わせパターンとして形成させたものを、例えばカラーコピー機で複写すると、通常光のもとで同色であったものが両者の色に差が生じ、偽造品であることが判明するものである。
【0010】
一方、金属光沢や真珠光沢や虹彩色は、カラーコピー機による方法、パソコンに連動したスキャナーで画像を取り込みカラープリンター等でプリントする方法等では再現することが出来ないことを利用した偽造防止技術も提案されている。前述した真珠顔料塗工紙も偽造防止の目的に使用することはできるが、これらの用紙は比較的手に入りやすいので、より高度な加工を施した偽造防止用紙が提案されている。例えば、本出願人は、特開平6−313298号で、基紙表面に真珠顔料と接着剤を主体とした部分的な被覆層を形成し偽造防止用紙を得ること、この用紙を使用して印刷を施し、偽造防止印刷物を得ることを提案した。
【0011】
また、同じく本出願人は、特許第3075454号で2層以上の抄合わせ紙よりなり、最外の紙層2が20〜50g/m2であり、かつ光輝性を有する細片が含まれていることを特徴とする偽造防止用紙を提案した。
【0012】
一方、特開平7−40651号において、基材フィルムの片面に、剥離層、偏光インキ層、色インキ層、感熱接着剤層を順次積層した転写箔であって、前記偏光インキ層を形成する偏光インキとして透明樹脂にパール顔料を10〜15重量%添加したものを使用するとともに、前記偏光インキの両面を2液硬化型のプライマーで覆ったことを特徴とする転写箔が提案されている。
この転写箔は、色インキによる絵柄以上の装飾効果を発揮できる転写箔を提供することを目的としている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前記した種々の偽造防止技術(真贋判定技術)は、この仕組みが判ってしまえば比較的容易に偽造されるおそれがあり、より高度な真贋判定技術の開発が常に望まれている。このような背景から本発明はなされたものであって、本発明は従来にない真贋判定技術を開発することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この問題点を解決することを目的に本発明者らが鋭意検討を進めた結果、先に特願2002−109648号として「真贋判定機能を有するフィルム、及びそれを使用した真贋判定機能を有したシート状物、及び真贋の機械的判定方法」を提案した。
【0015】
例えばこの真贋判定機能を有するフィルムは、可視光線及び赤外線のいずれも透過する性能を有したフィルムの片方の面に、真珠光沢層、赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層、赤外線を透過する性能を有した図柄や文字等の印刷層が設けられており、前記赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層と、赤外線を透過する性能を有した図柄や文字等の印刷層とが通常光のもとで同色に見え、かつ赤外線領域での分光反射率が相違していることを特徴としている。
【0016】
このフィルムは、外観は鮮やかな真珠光沢を有するのでカラーコピー機やパソコンと連動したスキャナーとカラープリンターを使用して偽造を試みても、その真珠光沢感を再現できないという効果とともに、赤外線を照射しそれを可視化した時に通常の光の照射では視認できなかった文字や画像を視認できるという従来にない顕著な効果を発揮する。
【0017】
本発明はこの技術を転写箔に応用したものであって、先ず本発明を図面に基づいて説明する。図1乃至3は本発明の真贋判定機能を付与することができる転写箔の一例の一部拡大断面図である。
本発明は、基材シート1の表面に、順次剥離剤層2及び/又は保護層3が必要に応じて設けられ、且つその表面に真珠光沢層4、赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層5a、赤外線を反射する性能を有した図柄や文字等の印刷層5b、感熱接着剤層6が設けられており、前記赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層5aと、赤外線を反射する性能を有した図柄や文字等の印刷層5bとが通常光のもとで同色に見え、かつ赤外線領域での分光反射率が相違していることを特徴とする真贋判定機能を付与することができる転写箔である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明で使用する「基材シート1」としては、従来周知の転写箔に使用する基材シートを使用できる。例えば、薄葉紙、合成紙、セロファンシート、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、等のシートを挙げることができるが、熱転写する際の耐熱性に優れること、寸法安定性に優れること、価格も安価であることから、通常、厚み3〜50μm程度のポリエステルフィルムが好適に使用できる。
【0019】
次いで本発明では、基材シート1の表面に順次剥離剤層2及び/又は保護層3を必要に応じて設ける。剥離剤層2と保護層3は必要に応じて設ける層であって、図4に示した構成のように、熱転写を行う際に基材シート1と真珠光沢層4の界面で剥離が起きるような構成にした場合は剥離剤層2と保護層3は設ける必要はない。
【0020】
また図5に示した構成のように、基材シート1の表面に剥離剤層2を設け、熱転写を行う際に剥離剤層2と真珠光沢層4の界面で剥離が起きるような構成にした場合は保護層3は設ける必要はない。
【0021】
また図6に示した構成のように、基材シート1の表面に保護層3を設け、熱転写を行う際に基材シート1と保護層3の界面で剥離が起きるような構成にした場合は剥離剤層2は設ける必要はない。
【0022】
剥離剤層2に使用する剥離剤は、従来転写箔に使用されている剥離性に優れたアクリル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、シリコーン或はフッ素で変性した各種の樹脂、ワックス等の周知の剥離剤が使用でき、通常0.1〜2μm程度の厚みで形成する。(以下、本発明では塗工厚み、塗工量はいずれも乾燥後の厚みや塗工量を意味する。)
【0023】
保護層3に使用する樹脂は、従来転写箔に使用されている樹脂を使用できる。基材シート1の表面に剥離剤層2を設ける構成の転写箔に於いては保護層3に使用する樹脂は剥離剤層2と強固に接着しないで転写の際に剥離するように形成する必要がある。また基材シート1の表面に剥離層を形成しない構成の転写箔に於いては保護層3は基材シート1と強固に接着しないで転写の際に剥離するように形成する必要がある。保護層3に使用する樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線あるいは電子線硬化性樹脂のいずれであってもよく、ニトロセルロースの等のセルロース系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等の熱可塑性樹脂やメラミン系樹脂、エポキシ系樹脂等の熱硬化性樹脂や、ラジカル重合性の不飽和基を有する紫外線あるいは電子線硬化型樹脂等を単独あるいは複合して用いることができる。保護層3はこれらの樹脂を使用して、水系若しくは有機溶剤系の塗料を調製し、例えば、グラビアコーター、グラビア印刷機、スクリーン印刷機等の周知の塗工手段により基材シート1に塗工されることにより形成される。
【0024】
この際、箔切れ性や耐摩耗性を考慮し、テトラフロロエチレン微粒子、ポリオレフィン樹脂微粒子、アクリルニトリル系微粒子等の有機フィラー、及びシリカ微粒子等の無機フィラーやワックス、ステアリン酸等の脂肪酸とこれらの金属塩、シリコンオイル等の滑剤、等の周知の添加剤を添加することもできる。
【0025】
本発明の「真珠光沢層4」は、真珠光沢粉末とバインダーを主成分とする塗料やインキを印刷或いは塗工することで得られる。真珠光沢粉末は、天然パールエッセンスや、雲母粉末、塩基性炭酸塩、魚鱗箔、薄片状のコレステリック液晶、光干渉フィルムやホログラムフィルムを薄片状にしたもの、薄片状の粉末に薄膜を被覆して光の干渉によって真珠光沢を発現させたもの等が好ましく使用される。薄片状の粉末としては、例えば、天然若しくは合成雲母、板状アルミナ、板状シリカ、タルク、オキシ塩化ビスマス、ガラスフレーク、二酸化珪素フレーク、プラスチック等の小板のフレークが適している。また、被覆する薄膜の素材としては、二酸化チタンや酸化ジルコニウム、二酸化鉄、酸化クロム、酸化コバルト、有機色素等の均一な層を、少なくとも薄片状の粉末の表面にこれらの1種類以上を一層以上被覆する。或いは、薄片状の粉末表面に被覆された酸化チタンを還元して低次酸化チタンとして光輝性を向上させた真珠光沢粉末を使用してもよい。
【0026】
本発明においては、真珠光沢粉末としてコレステリック液晶を使用すると後に述べるように真贋判定機能を一層向上できる。コレステリック液晶は層状構造をなし、各層での分子長軸方向と層面が互いに平行であり、各層は少しずつ回転して重層している(スパイラル構造となっている)。このことが、ある入射光に対して選択的に反射する性質をもつことになり、例えば黒色のベースフィルムの上に赤色の波長の光を反射するコレステリック液晶を塗工して太陽光等の白色光を当てると、赤色の光を反射し残りの波長の光は吸収されるので鮮やかな真珠光沢を持った赤色に見える。
【0027】
また、コレステリック液晶は見る角度によって色相が変化するという別の利点があり、このことは真贋判定にとって好ましい特徴となる。また、コレステリック液晶の塗工面を偏向フィルターを通して観察すると偏向フィルターの位置の変化で塗工面の明るさが変化するという特異な現象を観察できる。コレステリック液晶以外の真珠光沢粉末ではこのような現象は起きないので、このことも真贋判定にとって好ましい特徴となる。
【0028】
本発明で用いる真珠光沢粉末は虹彩色を発するものを使用すると、見る角度で色相が変化する特徴を出すことが出来るので好適に使用できる。即ち、例えば乱反射光のもとでは赤色に見える虹彩色真珠光沢粉末は、正反射光のもとでは、赤色に対して補色の関係にある青緑色の真珠光沢が視認できる。また、乱反射光のもとでは青緑色に見える虹彩色真珠光沢粉末の場合には、正反射光のもとでは、その補色である赤色の真珠光沢が視認できる。ここで補色とは、光の場合、混ぜ合わせたときに無彩色となる2色の関係を言い、マンセルの色相環で互いに反対側同士にある色がこれに相当する。例えば赤色に対しては青緑色が、紫色に対しては黄緑色等がその例である。本発明においては、かような虹彩色を発する真珠光沢粉末を用いることにより、真贋判定機能を一層高めることができる。
【0029】
真珠光沢粉末と混合して使用するバインダーとしては、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、石油樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ニトロセルロース、環化ゴム、塩化ゴム等の単独あるいは混合物を使用でき、これらの1種類以上をトルエン、酢酸エチル、メチル・エチル・ケトン、アセトン、ガソリン等の石油系溶剤等の有機溶剤に溶解して使用する。或いは、ロジン変性フェノール樹脂を乾性油(アマニ油等)と高沸点溶剤で溶解したオフセット印刷インキ用のビヒクルにしたもの、或いは、SBRラテックス、MBRラテックス、酢酸ビニルエマルジョン、アクリル酸エステルエマルジョン、ポリビニルアルコール系樹脂等の水系のバインダーを使用する。
【0030】
前記した真珠光沢粉末とバインダーを混合し、本発明の目的を阻害しない範囲で必要に応じて、分散剤、増粘剤、ブロッキング防止剤、紫外線吸収剤、有機、無機顔料や紫外蛍光発色剤、着色剤等の添加剤を併用して塗料やインキを調製する。
【0031】
真珠光沢層4を形成するための塗料或いはインキ中の真珠光沢粉末とバインダーの使用割合は、真珠光沢粉体の使用比率が高ければ高いほど真珠光沢感が高まるがフィルムへの接着強度が不足するので、乾燥重量換算で通常は真珠光沢粉体100重量部に対してバインダーを50〜500重量部とする。
【0032】
真珠光沢層4は、エアナイフコーター、ブレードコーター、グラビアコーター、ロールコーター、ダイコーター、カーテンフローコーター等の周知のコーターや、オフセット印刷機、グラビア印刷機、スクリーン印刷機等の周知の印刷機を使用して形成することができ、通常3〜20μmの厚みで形成する。また本発明ではさらに真珠光沢層4の表面に図示はしないがさらに保護層を設けることは一向に構わない。
【0033】
次に本発明の「赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層5a」と、「赤外線を反射する性能を有した図柄や文字等の印刷層5b」について説明する。これら印刷層5a、5bは印刷インキや塗料を使用して形成する。通常、印刷インキは、色材、ビヒクル、補助剤を主成分としている。色材は有機や無機の顔料、染料よりなり、ビヒクルは、油、樹脂、ピッチ、溶剤、可塑剤等からなり、補助剤は、ワックス、グリース、ドライヤー、酸化防止剤、濡和剤、等からなっている。塗料は色材とバインダーを主剤とし、これに上記したような補助剤を適宜添加して調製する。この際、イソシアネート系等の架橋剤を適宜併用することで樹脂やバインダーの耐有機溶剤性を高めることができる。
【0034】
本発明ではこの色材として特異な性能を有したものを使用する。即ち、通常光のもとでは同じ色(本発明では有彩色に限らず無彩色も含むものとする)に見えるが、赤外線領域での分光反射率が互いに異なる色材の組み合わせで特異な効果を発現させる。
【0035】
色材としては、無機顔料、有機顔料、有機染料等を使用する。有機顔料としては、リゾールレッド、レーキレッドC、カーミン6B、キナクリンレッド、イソインドリンイエロー、キノフタロンイエロー、ジスアゾイエロー、フタロシアニンブルー、アルカリブルー、等の周知の顔料が、無機顔料としては、カーボン、黒色酸化鉄(Fe3O4)、黒色酸化チタン(チタンブラック)、銅・クロムブラック(CuCr2O4)、赤色酸化鉄(α−Fe2O3)、TiO2−BaO−NiO、チタンイエロー(TiO2−Sb2O3−NiO)、チタンバフ(TiO2−Sb2O5−Cr2O3)、黄鉛、黄色酸化鉄(α−FeO(OH))、ZnO−Fe2O3 、ZnO−Fe2O3−Cr2O3、酸化クロム(3価)(Cr2O3、クロミウムオキサイトグリーン)、クロムグリーン(黄鉛+紺青)、ビリジアン(ギネグリーン)、TiO2−CoO−NiO−ZnO、コバルトブルー(CoO/nAl2O3)、セルリアンブルー(CoO・nSnO2)、群青(Na6Al6Si6O24Sx:ウルトラマリンブルー)、紺青(MFe3+[Fe2+(CN)6](M=K,Na,NH4)等の周知の色材が使用できる。
【0036】
本発明では上記した色材に、通常光のもとでは白色か若しくは淡く着色している白色顔料を添加して、赤外線領域の分光反射率を変化させることもできる。特に通常光の反射率が高く、赤外線領域の反射率が低い顔料、例えば、リン酸塩系の白色結晶及びガラス系粉末やITO(酸化インジウム−スズ)粉末等の周知の顔料を好適に利用できる。
【0037】
通常カラー印刷物を作製する場合に使用されるプロセスインキは、藍(シアン)インキ、黄(イエロー)インキ、紅(マゼンタ)インキの三原色を使用してあらゆる色を再現させようとしている。インキの混合はいわゆる「減法混色」を示し、三原色を混ぜ合わせると「黒色」となる。実際は理論通りに真っ黒とならないので、「墨インキ」と称するカーボンブラックを色材に使用したインキで印刷することが行われている。通常藍インキには色材としてフタロシアニンブルーを、黄インキには色材としてジスアゾイエローを、紅インキには色材としてカーミン6Bを使用している。
【0038】
図7に色材にフタロシアニンブルーを使った藍インキを、RIテスターを使用して四六<90>のコート紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結果(分光反射率曲線)を示す。
【0039】
また、図8に色材にジスアゾイエローを使った黄インキを、RIテスターを使用して四六<90>のコート紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結果(分光反射率曲線)を示す。
【0040】
また、図9に色材にカーミン6Bを使った紅インキを、RIテスターを使用して四六<90>のコート紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結果(分光反射率曲線)を示す。
【0041】
また、図10に前記藍インキ、黄インキ、紅インキを混合した墨インキを使ってRIテスターを使用して四六<90>のコート紙にベタ印刷したものを分光光度計で測定した結果(点線)と、色材としてカーボンブラックを使用した墨インキを使用して四六<90>のコート紙にベタ印刷したものを分光光度計で測定した結果(実線)を示す。
【0042】
図10中の、両者の分光反射率曲線の対比で判るように、「藍+黄+紅インキ」を混合した墨インキを使用した印刷面の分光反射率曲線では、波長400〜700nmの反射率は極端に低く、700nmを過ぎると急激に反射率は大きくなっている。このことは、「藍+黄+紅インキ」で調製した墨インキはわずかに赤みがかかった黒色に見えることを示している。一方、「カーボン墨インキ」を使用した印刷面の分光反射率曲線も、可視光線領域の反射率は前記「藍+黄+紅インキ」を混合したインキの反射率とほぼ同一で、黒色に見えることを示している。
【0043】
この両者の差は非常に少ないので、図1〜3に示した本発明の転写箔で基材シート1として例えば透明なポリエステルフィルムを使用した転写箔をポリエステルフィルム側から観察すると、真珠光沢層4の表面に設けられた印刷層5aとして「カーボン墨インキ」を使用した印刷層と、印刷層2bとして「藍+黄+紅インキ」よりなる墨インキの印刷層を形成した場合に両者の差を確認することができないこととなる。
【0044】
しかし、図10に示した通り赤外線領域では両者は大幅に異なっており、前述したように「藍+黄+紅インキ」を混合したインキの反射率は「カーボン墨インキ」の反射率よりはるかに大きくなっている。このことは、仮に人間の目が赤外線を感知できるような構造になっていた場合、両者は異なった色に見えることを示している。
【0045】
本発明ではこの現象を積極的に利用したものであって、赤外線を照射しその画像を可視化できるような装置で観察したり、信号を検知することで両者を識別し、真贋の判定機能に利用するものである。なお、本発明に於いて、「反射」或いは「吸収」の意味は、可視光或いは赤外光を完全に反射(反射率100%)あるいは吸収(反射率0%、即ち吸収率100%)することを意味するものではなく、赤外光を照射した場合に本発明の目的を達成できるだけの反射率の差が両者に認められればよいことを意味する。
【0046】
図11と図12はこのことを具体的に図示したものである。図11は、四六<90>のコート紙に印刷層を細紋状の図柄で形成した例を示し、細紋印刷層7a(赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層5aに相当する)はカーボン墨インキで、細紋印刷層7bは「藍+黄+紅インキ」を混合した墨インキ(赤外線を反射する性能を有した図柄や文字等の印刷層5bに相当する)を使用して形成されている。この印刷物は通常光のもとでは細紋印刷層7a及び7bは同色(黒色)に見える(図11)が、両者は前に述べたように赤外線の反射率が異なっているので、その画像を可視化できるような装置、例えばピーク波長が830nmや900nmの赤外線を発するLEDや、波長1060nmの赤外線を発するガラスレーザを使用して赤外線を照射し、その画像を赤外線フィルターを取り外したCCDカメラ等で撮影し、CRTに画像として映し出す装置等を使用して観察すると、機器の調整具合にもよるが、図12に示したように印刷層7aのみが黒く写って見え、印刷層7bは消えてしまったように写る。
【0047】
印刷層5は、印刷層5aを先ず印刷し、その上に印刷層5bを重ね刷りする方法(例えば図1)、印刷層5aと印刷層5bを接して印刷する方法(例えば図2)、印刷層5aと印刷層5bを離して印刷する方法(例えば図3)、印刷層5aの一部に印刷層5bが重なる方法、或いはこの逆等の単独或いは複数の組み合わせの、いずれの方法によって形成してもよい。また、印刷層5は文字や図柄(本発明では全面ベタ印刷も図柄の範疇に含むものとし、全面ベタ印刷層はグラビアコーター等の塗工機を使用して形成してもよいものとする)で印刷されるが、この場合文字や図柄はベタ印刷や網点印刷のいずれの方法で表現してもよい。
【0048】
本発明においては、偽造防止効果を高める効果が大きいので、赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層5aをマイクロ文字や細紋で形成することもできる。またバーコード印刷や、OCR読み取りが可能な文字で形成することで、機械読み取り処理することができる。またMICR読み取りが可能な黒色酸化鉄とカーボンを混合したインクで5aの印刷層を形成することにより、MICR読み取りが可能とすることもできる。
【0049】
以上の説明では、印刷層5は、印刷層5aと印刷層5bの2つの例で述べたが、印刷層5aを赤外線領域での分光反射率が互いに異なる2種類以上のインキで形成することは一向にかまわない。
【0050】
以上は黒色のインキの例を説明したが、本発明は黒色以外の色相でも実現できる。例えば、フタロシアニングリーン、ジスアゾイエロー、カーボンブラックの組合せで製造した黄緑色のインキと、ブルーレーキ、ジスアゾイエローの組み合わせで製造した黄緑色のインキは通常光のもとでは同じ色相に見えるが赤外線領域での分光反射率は前者が大きく、後者は小さいので本発明に好適に利用できる。
【0051】
本発明においては印刷層5a、5bの可視光領域の分光反射率を40%以下とすることが好ましい。真珠光沢層4は反射率の高い印刷層に形成するより反射率の低い印刷層に形成する方が真珠光沢感を著しく高めることができ、周囲とのコントラストを際だたせて視認性を向上できるからである。
【0052】
感熱接着剤層6は、印刷層5と紙等の被転写材とを接着させるという性能が要求され、転写箔に使用される周知の感熱接着剤を使用できる。感熱接着剤の材質としては熱可塑性樹脂が好ましく利用でき、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ブチルゴム系樹脂、天然ゴム系樹脂、シリコンゴム系樹脂、ポリイソブチル系樹脂、紫外線反応タイプの粘着剤、等の単独もしくは混合物を使用可能である。また、これらにブロッキング防止と箔切れ性を考慮し、各種ワックス類、ステアリン酸等の脂肪酸やその金属塩、シリコンオイル等の滑剤や、ポリエチレンパウダー、シリコーン系微粒子やアクリルニトリル系微粒子等の有機フィラー、及びシリカ微粒子等の無機フィラーを添加することもできる。接着剤層6は、例えば、グラビアコーター、ロールコーター、グラビア印刷機、スクリーン印刷機等の周知の塗工方法により通常1〜10μmの厚みで塗工される。
【0053】
以上で本発明の真贋判定機能を付与することができる転写箔が出来上がる。この転写箔は常法に従って例えば図13に示すように、商品券の所定の位置に例えばスポット状に転写部分Sを形成することができる。図14は転写部分Sの一部拡大断面図であり、図1に示した構成の転写箔をスポット状に転写した一例である。感熱接着剤層6は転写時に溶融若しくは軟化して基紙Pと強固に接着し、冷却され固化する。基材シート1に形成された剥離剤層2と保護層3の界面で剥離が起こり、図示したように基紙Pの表面にスポット状の転写部分Sが形成される。この転写部分Sを観察すると真珠光沢感に優れた表面が視認でき、前述したような赤外線画像を可視化できる装置で観察すると隠し文字や図柄を検知できることとなる。
【0054】
また本発明の転写箔は、サーマルヘッド等の加熱デバイスにより画像情報に応じたエネルギーを印加し、紙やプラスチックシートなどの受像シート上に転写する溶融転写方式のプリンターの用途に使用することもできる。
【0055】
また本発明の転写箔は、転写プリントの分野にも利用できる。即ち被転写材として布や皮革等を使用し、靴下のマーク、Tシャツのワンポイントマーク、子供服のマーク、バッグのマーク、靴のマーク等を転写することができる。
【0056】
また、本発明に於いては、周知の偽造防止技術と組み合わすことは一向に構わない。例えば用紙に於いては、すき入れ、スレッドの抄き込み、紫外蛍光発色繊維の混抄、紫外発色蛍光粒子の混抄、等の周知の技術と、印刷等に於いては、細紋印刷、マイクロ文字印刷、紫外蛍光発色インキ、赤外吸収インキ、ホログラム箔等の転写、等の周知の技術と組み合わすことで一層真贋判定機能を向上できる。
【0057】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳述する。
【実施例】
実施例1
基材シート1に剥離剤層兼保護層の形成
厚み12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに、ポリアクリル酸エステル樹脂20重量部(商品名「BR−80」三菱レーヨン(株)製造)、トルエン40重量部、メチル・エチル・ケトン35重量部、酢酸エチル5重量部よりなる塗工液をグラビアコーターで塗工し、1.5μm厚みの剥離剤層兼保護層を形成した。
【0058】
真珠光沢層4の形成
赤色の虹彩色を発する真珠顔料(商品名「マリーン・ラスター・ピグメンツ、ハイライト・スーパーレッド9430Z」、エンゲルハード社製造)を100重量部、バインダーとしてポリエステル系樹脂(商品名「バイロン」、東洋紡(株)製造)を130重量部、イソシアネート系硬化剤を適量、溶剤としてトルエン280重量部、メチル・エチル・ケトン150重量部よりなる塗工液を調製した。この塗工液を使用してグラビアコーターで上記剥離層兼保護層の上に塗工し、厚み5μmの真珠光沢層4を形成した。
【0059】
赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層5aの形成
グラビア印刷機のグラビアロールに、文字の大きさ5ポイント、線数175L、深さ30μm、で中抜き文字で「SECURITY」という単語をくり返した文字列(列と列の間隔は5mmとした)をロールの周長方向全面に連続して形成した。次いで、前記真珠光沢層5aの上に、色材としてカーボンブラックを使用したグラビア印刷用墨インキ(商品名「HRカラー墨」、大日精化工業(株)製造)を用いて、グラビア印刷機で常法に従い印刷を施し、赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層5aを形成した。
【0060】
赤外線を反射する性能を有した図柄や文字等の印刷層5bの形成
メチル・エチル・ケトン500重量部に、ロイコ染料(商品名「BK−202」、山田化学(株)製造)100重量部、顕色剤としてビスフェノール(商品名「BPS−N」、日華化学(株)製造)を200重量部加えて黒色の色材とした。これとは別にポリエステル系樹脂(商品名「バイロン」、東洋紡(株)製造)150重量部、イソシアネート系硬化剤を適量、トルエン320重量部、メチル・エチル・ケトン170重量部よりなる溶液を準備し、前記黒色の色材と混合した。次いで前述の印刷層5a上にグラビア印刷機を用いて常法に基づいて塗工厚みが4μmとなるように全面ベタ印刷し、赤外線を反射する性能を有した図柄や文字等の印刷層5bを形成した。
【0061】
感熱接着剤層6の形成
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体25重量部、ポリエステル樹脂25重量部、メチル・エチル・ケトン50重量部、トルエン50重量部からなる塗工液を前記印刷層5bの上にグラビアコーターを用いて常法に基づいて塗工厚みが7μmとなるように塗工して感熱接着剤層6を形成した。
【0062】
得られた真贋判定機能を付与することができる転写箔を用いて坪量100g/m2の上質紙の表面に20×20mmの大きさでスポット状の転写を行った。転写部分を観察すると赤金色に見え、「SECURITY」という文字は視認できなかった。この転写箔に波長880nmの赤外線(LEDを使用)を照射し、赤外線も感知できるCCDビデオカメラで撮影して画像をCRTに出力したところ、「SECURITY」の文字を明確に読みとることができた。
【0063】
この転写部分をカラーコピー機で複写しても、転写部分の真珠光沢感は再現できなかったし、上で述べた装置を使用して観察しても当然のことであるが「SECURITY」と言う文字は確認できなかった。
【0064】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の真贋判定機能を付与することができる転写箔は製造され、下記に述べるような顕著な効果を有する。
1)従来の、真珠光沢顔料を使用した偽造防止技術の真贋判定機能を一段と高めることができる。即ち、本発明の真贋判定機能を付与できる転写箔を使用して転写を行うと、転写部分は鮮やかな真珠光沢を有するので意匠性に優れると共に、カラーコピー機やパソコンと連動したスキャナーとカラープリンター等を使用して偽造を試みても、その真珠光沢感を再現できないという効果がある。また、赤外線を照射しそれを可視化した時に通常光源では観察できなかった文字や画像を視認できるという従来にない顕著な効果を発揮する。
【0065】
2)真珠光沢顔料は紫外線を吸収するものが多く、耐光性の劣る色材を用いた図柄や文字等の印刷層が退色するのを防ぐことができる。
【0066】
3)偽造を試みる者が、本発明の転写箔の構成を解析できたとしても、どういう種類の真珠顔料を使用しているかを見つけ出し、また印刷層に使用しているメタメリック色材の組み合わせを見つけ出すのは至難の業で、偽造は極めて困難になる。
【0067】
4)これらの特徴を生かして、本発明の真贋判定機能を付与することができる転写箔を使用した転写物は、通常の転写箔の用途に利用でき、紙幣、小切手、株券、債券、商品券、カード、機密文書、パスポート、身分証明書、セキュリティタグ、ステッカー、ラベル、等の真贋判定機能を要求される用途に好適に使用できる。
また、本発明の真贋判定機能を付与することができる転写箔は、サーマル記録用の熱転写リボンの用途に利用でき、上記真贋判定機能を要求される用途に好適に使用できる。
また、本発明の真贋判定機能を付与することができる転写箔は、転写プリントの分野にも利用できる。即ち被転写材として布や皮革等を使用し、靴下のマーク、Tシャツのワンポイントマーク、子供服のマーク、バッグのマーク、靴のマーク等を転写することで真贋判定機能を有したマーク得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真贋判定機能をすることができる転写箔の一例の一部拡大断面図である。
【図2】別の構造の、本発明の真贋判定機能をすることができる転写箔の一例の一部拡大断面図である。
【図3】別の構造の、本発明の真贋判定機能をすることができる転写箔の一例の一部拡大断面図である。
【図4】別の構造の、本発明の真贋判定機能をすることができる転写箔の一例の一部拡大断面図である。
【図5】別の構造の、本発明の真贋判定機能をすることができる転写箔の一例の一部拡大断面図である。
【図6】別の構造の、本発明の真贋判定機能をすることができる転写箔の一例の一部拡大断面図である。
【図7】藍インキをRIテスターを使用して四六<90>のコート紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結果(分光反射率曲線)を示している。
【図8】黄インキをRIテスターを使用して四六<90>のコート紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結果(分光反射率曲線)を示している。
【図9】紅インキをRIテスターを使用して四六<90>のコート紙にベタ印刷し、分光光度計で測定した結果(分光反射率曲線)を示している。
【図10】藍インキ、黄インキ、紅インキを混合した墨インキをRIテスターを使用して四六<90>のコート紙にベタ印刷したものを分光光度計で測定した結果と、色材としてカーボンブラックを使用した墨インキを使用して四六<90>のコート紙にベタ印刷したものを分光光度計で測定した結果を示している。
【図11】四六<90>のコート紙に、印刷層を細紋状の図柄で形成した例である。
【図12】図11の印刷物に赤外線を照射してそれを可視化した像である。
【図13】真贋判定機能を有する印刷物(商品券)の一例の正面図である。
【図14】図13の印刷物の転写部分Sの一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 基材シートである。
2 剥離剤層である。
3 保護層である。
4 真珠光沢層である。
5a 赤外線を吸収する性能を有した図柄や文字等の印刷層である。
5b 赤外線を反射する性能を有した図柄や文字等の印刷層である。
7a 細紋印刷である。
7b 細紋印刷である。
P 基紙である。
S 転写部分である。
T スレッドである。
W 窓開き部分である。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a transfer foil to which an authentication function can be provided. Specifically, using the transfer foil of the present invention, for example, when transferred in the form of a spot on the surface of a material to be transferred such as a gift certificate, under normal light such as room light or natural light such as incandescent lamps and fluorescent lamps It is only visually recognized as a surface with excellent pearl luster or a spot with excellent pearl luster, but when viewed with a device that can radiate infrared rays and visualize it, characters and images such as micro-characters hidden in the transferred part The present invention relates to a transfer foil which can be provided with an advanced authenticity judgment function that allows the user to visually recognize the transfer foil.
[0002]
[Prior art]
A pearl pigment coated sheet, for example, a pearl pigment coated paper has a beautiful pearl luster unique to pearl pigment. It has been widely used for stationery such as tags, packaging, and stationery.
[0003]
There have been many proposals for this pearl pigment coated paper in the past. For example, Japanese Patent Publication No. 39-29267 discloses that a basic lead carbonate pearl pigment is coated with an adhesive composed of casein and a melamine-formaldehyde resin or a urea formaldehyde resin or a synthetic resin latex, and Japanese Patent Publication No. 51-45682. No. 1-47597 provides an aqueous pigment coating layer on a base paper, and a base paper having a large number of irregularities distributed in a pattern is provided on the base paper. It has been proposed to sequentially provide an aqueous pearl pigment coating layer and a surface treatment layer mainly containing a water-soluble polymer substance.
[0004]
As described above, printed materials such as labels and dougs are used in pearl pigment coated paper. For example, bottles of alcoholic beverages such as wine, whiskey, brandy, sake, etc., clothing, bags, shoes, watches, ink cartridges for inkjet recording, genuine parts of automobiles, etc. It is attached. In recent years, counterfeiting has flooded these products, which has become a serious social problem, and some measures have been required.
[0005]
One means for determining the authenticity of these products is to use a label or tag having an advanced authentication function. That is, the authenticity of the product is determined based on whether or not the label or tag is used. Even if an attempt is made to forge the label or tag itself, since it is manufactured by an extremely advanced technology as described later, the use of the label or tag alone acts as a deterrent to counterfeit goods. This movement has already become apparent in various products, for example, the fact that a label with a high level of authenticity judgment is attached to the warranty of a CD-ROM recording the OS for a personal computer, an ink cartridge for ink-jet recording Is a label having a high authenticity judgment function attached to the surface of the packaging box.
[0006]
On the other hand, securities having a monetary value, such as banknotes, gift certificates, stock certificates, bonds, checks, lotteries, etc., have been subjected to various anti-counterfeiting measures since ancient times so as not to be easily forged or falsified. This counterfeit prevention measure can be roughly divided into two. The first is to use forgery-prevention paper, that is, forgery-prevention paper, and the second is to take forgery-prevention measures by post-processing such as printing.
[0007]
In recent years, with the advancement of technology, the securities mentioned above are often forged by a method using a multicolor printing machine, a method using a color copier, a method of taking an image with a scanner linked to a personal computer and printing the image with a color printer, and the like. ing. In recent years, the resolution and hue have become much more elaborate so as to be indistinguishable from genuine products, and counterfeit products can be produced relatively easily.
[0008]
Against this background, various techniques have been proposed for preventing forgery using the above-described devices and for determining whether or not the securities have been forged (authentication determination). Was. For example, an authenticity determination technique using “metamerhythm (conditionally equal colors)” is one example. "Metamerism" or "metameric matching" refers to the fact that the colors appear perceptually the same depending on the viewing conditions despite different spectral distribution characteristics ("color one point" ( (Edited by Japan Color Research Institute, published by the Japan Standards Association, 1993, vol. 1, p. 67).
[0009]
For example, in Japanese Patent No. 1331101 (Japanese Patent Publication No. 60-58711), a color that can be seen under normal light such as sunlight, a fluorescent lamp, an incandescent lamp, and the like, is viewed through a desired filter, or has a desired spectral energy distribution. A forgery prevention technique using a metameric ink has been proposed, which comprises a color material having a metameric property in which colors seen under a light source have different hues, lightness, and saturation. When a desired pattern group is formed as a combination pattern on the surface of a sheet of paper with a normal printing ink of the same color as this metameric ink, for example, when copied using a color copier, the same color is obtained under normal light. However, there is a difference between the two colors, and it is determined that the product is a counterfeit product.
[0010]
On the other hand, anti-counterfeiting technology that can not reproduce metallic luster, pearl luster and iris color using a color copier, a method that captures an image with a scanner linked to a personal computer and prints it with a color printer, etc. is also available. Proposed. The above-mentioned pearl pigment coated paper can also be used for the purpose of preventing forgery, but since such papers are relatively easy to obtain, anti-counterfeit papers which have been subjected to more advanced processing have been proposed. For example, the present applicant has disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 6-313298 a method of forming a partial covering layer mainly composed of a pearl pigment and an adhesive on a base paper surface to obtain a forgery prevention paper, and printing using this paper. And proposed to obtain anti-counterfeit prints.
[0011]
Also, the applicant of the present application discloses that the
[0012]
On the other hand, JP-A-7-40651 discloses a transfer foil in which a release layer, a polarizing ink layer, a color ink layer, and a heat-sensitive adhesive layer are sequentially laminated on one surface of a substrate film, A transfer foil has been proposed in which a transparent resin is used in which a pearl pigment is added to a transparent resin in an amount of 10 to 15% by weight, and both surfaces of the polarizing ink are covered with a two-component curing type primer.
The purpose of this transfer foil is to provide a transfer foil capable of exhibiting a decorative effect that is more than that of a pattern by color ink.
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
The various anti-counterfeiting techniques (authentication determination techniques) may be relatively easily counterfeited once this mechanism is known, and the development of more advanced anti-counterfeiting techniques is always desired. The present invention has been made in view of such a background, and it is an object of the present invention to develop a novel authentication technology.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies by the present inventors for the purpose of solving this problem, as a patent application No. 2002-109648, "a film having an authentication function and an authentication function using the same were used. Sheet-like object and a method of mechanically determining authenticity ".
[0015]
For example, a film having this authenticity determination function, on one side of the film having the ability to transmit both visible light and infrared rays, a pearlescent layer, a printed layer such as a pattern or characters having the ability to absorb infrared rays, A printed layer such as a design or a character having the ability to transmit infrared rays is provided, and a printed layer such as a pattern or a character having the performance of absorbing the infrared rays and a pattern or a character having a performance of transmitting the infrared rays. This is characterized in that the printed layer looks the same color under normal light and has a different spectral reflectance in the infrared region.
[0016]
This film has a vivid pearl luster in appearance, so it is not possible to reproduce the pearl luster even if you attempt to forge it using a color copier or a scanner and color printer linked to a personal computer. When it is visualized, it has a remarkable effect that has not been seen in the past, such that characters and images that could not be visually recognized by ordinary light irradiation can be visually recognized.
[0017]
The present invention is an application of this technique to a transfer foil. First, the present invention will be described with reference to the drawings. FIGS. 1 to 3 are partially enlarged cross-sectional views of an example of a transfer foil to which the authentication function of the present invention can be provided.
In the present invention, a
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
As the “
[0019]
Next, in the present invention, a
[0020]
Further, as in the configuration shown in FIG. 5, a
[0021]
In the case where the
[0022]
The release agent used for the
[0023]
As the resin used for the
[0024]
At this time, in consideration of the foil breaking property and abrasion resistance, organic fillers such as tetrafluoroethylene fine particles, polyolefin resin fine particles, acrylonitrile-based fine particles, inorganic fillers such as silica fine particles and wax, fatty acids such as stearic acid and the like. Well-known additives such as metal salts and lubricants such as silicone oil can also be added.
[0025]
The “
[0026]
In the present invention, when a cholesteric liquid crystal is used as the pearlescent powder, the authenticity judgment function can be further improved as described later. The cholesteric liquid crystal has a layered structure, in which the molecular long axis direction and the layer surface in each layer are parallel to each other, and each layer is slightly rotated to form a multilayer structure (spiral structure). This has the property of selectively reflecting certain incident light. For example, a cholesteric liquid crystal that reflects light of a red wavelength is coated on a black base film to form a white light such as sunlight. When exposed to light, it reflects red light and absorbs the remaining wavelengths of light, so it looks red with vivid pearl luster.
[0027]
Further, the cholesteric liquid crystal has another advantage that the hue changes depending on the viewing angle, which is a preferable feature for authenticity judgment. When the coated surface of the cholesteric liquid crystal is observed through a deflection filter, a unique phenomenon that the brightness of the coated surface changes due to a change in the position of the deflection filter can be observed. Such a phenomenon does not occur with pearlescent powder other than cholesteric liquid crystal, and this is also a preferable feature for authenticity determination.
[0028]
The pearlescent powder used in the present invention, which emits an iris color, can be suitably used because a characteristic that the hue changes depending on the viewing angle can be obtained. That is, for example, iris-colored pearl luster powder that looks red under diffusely reflected light can see blue-green pearl luster, which is complementary to red, under specularly reflected light. In the case of an iris-colored pearlescent powder which looks blue-green under diffusely reflected light, the pearlescent luster of its complementary color, red, can be visually recognized under specularly reflected light. Here, the complementary color refers to a relationship between two colors that become an achromatic color when mixed together in the case of light, and correspond to colors on opposite sides of the Munsell hue circle. For example, blue-green for red and yellow-green for purple are examples. In the present invention, the use of the pearlescent powder that emits such an iris color can further enhance the authenticity judgment function.
[0029]
Binders used by mixing with pearlescent powder include melamine resin, urea resin, phenolic resin, alkyd resin, petroleum resin, polyester resin, polyurethane resin, polyvinyl chloride resin, polyvinyl acetate resin, polyamide resin, polyacrylic acid Ester resins, nitrocellulose, cyclized rubber, chlorinated rubber, etc. can be used alone or in combination. One or more of these can be used in organic solvents such as toluene, ethyl acetate, methyl ethyl ketone, acetone, petroleum solvents such as gasoline, etc. Dissolve and use. Alternatively, a rosin-modified phenol resin dissolved in a drying oil (eg, linseed oil or the like) and a high boiling point solvent to form a vehicle for offset printing ink, or SBR latex, MBR latex, vinyl acetate emulsion, acrylic ester emulsion, polyvinyl alcohol An aqueous binder such as a resin is used.
[0030]
Mix the pearlescent powder and the binder described above, if necessary in a range that does not inhibit the object of the present invention, a dispersant, a thickener, an anti-blocking agent, an ultraviolet absorber, an organic, an inorganic pigment or an ultraviolet fluorescent color former, A paint or ink is prepared by using additives such as a coloring agent in combination.
[0031]
The ratio of the pearlescent powder and the binder in the paint or ink for forming the
[0032]
The
[0033]
Next, the "print layer 5a of a pattern or a character having the ability to absorb infrared rays" and the "print layer 5b of a pattern or a letter or the like having the ability to reflect infrared rays" of the present invention will be described. These printing layers 5a and 5b are formed using printing ink or paint. Usually, printing inks mainly contain coloring materials, vehicles, and auxiliaries. The coloring material is composed of organic and inorganic pigments and dyes, the vehicle is composed of oil, resin, pitch, solvent, plasticizer, etc. The auxiliary is wax, grease, dryer, antioxidant, wetting agent, etc. Has become. The coating material is prepared by using a coloring material and a binder as main components, and appropriately adding the above-mentioned auxiliary agent thereto. At this time, the organic solvent resistance of the resin or binder can be increased by appropriately using a crosslinking agent such as an isocyanate-based crosslinking agent.
[0034]
In the present invention, a coloring material having a unique performance is used. In other words, under normal light, the colors appear to be the same color (the present invention includes not only chromatic colors but also achromatic colors), but a unique effect is exhibited by a combination of color materials having different spectral reflectances in the infrared region. .
[0035]
As a coloring material, an inorganic pigment, an organic pigment, an organic dye, or the like is used. As organic pigments, there are known pigments such as resol red, lake red C, carmine 6B, quinacrine red, isoindoline yellow, quinophthalone yellow, disazo yellow, phthalocyanine blue, and alkali blue, and as inorganic pigments, carbon and black oxide Iron (Fe3O4), Black titanium oxide (titanium black), copper / chrome black (CuCr)2O4), Red iron oxide (α-Fe2O3), TiO2-BaO-NiO, titanium yellow (TiO2-Sb2O3-NiO), titanium buff (TiO)2-Sb2O5−Cr2O3), Graphite, yellow iron oxide (α-FeO (OH)), ZnO-Fe2O3, ZnO-Fe2O3−Cr2O3, Chromium oxide (trivalent) (Cr2O3, Chromium oxide green), chrome green (lead + navy blue), viridian (gine green), TiO2-CoO-NiO-ZnO, cobalt blue (CoO / nAl2O3), Cerulean Blue (CoOnSnO)2), Ultramarine (Na6Al6Si6O24Sx: Ultramarine blue), navy blue (MFe)3+[Fe2+(CN)6] (M = K, Na, NH4) Can be used.
[0036]
In the present invention, it is also possible to change the spectral reflectance in the infrared region by adding a white pigment which is white or pale under normal light to the above-mentioned coloring material. In particular, pigments having a high reflectance of ordinary light and a low reflectance in an infrared region, for example, well-known pigments such as phosphate-based white crystals and glass-based powders and ITO (indium-tin oxide) powders can be suitably used. .
[0037]
Generally, process inks used for producing color prints are trying to reproduce all colors using three primary colors of indigo (cyan) ink, yellow (yellow) ink, and red (magenta) ink. The mixing of the inks represents a so-called “subtractive color mixture”, and when the three primary colors are mixed, the color becomes “black”. Actually, it does not become black as theoretically, so printing with carbon black, which is called "black ink", is used. Usually, phthalocyanine blue is used as a coloring material for indigo ink, disazo yellow as coloring material for yellow ink, and carmine 6B as coloring material for red ink.
[0038]
FIG. 7 shows the result (spectral reflectance curve) of indigo ink using phthalocyanine blue as a coloring material, which was solid printed on 46 <90> coated paper using an RI tester and measured with a spectrophotometer.
[0039]
FIG. 8 shows the results (spectral reflectance curve) of yellow ink using disazo yellow as a coloring material solid printed on 46 <90> coated paper using an RI tester and measured with a spectrophotometer. Show.
[0040]
FIG. 9 shows the results (spectral reflectance curve) of red ink using carmine 6B as a coloring material solid printed on a 46 <90> coated paper using an RI tester and measured with a spectrophotometer. Show.
[0041]
In addition, FIG. 10 shows the results obtained by using a black ink mixed with the indigo ink, the yellow ink, and the red ink, using a RI tester, and performing solid printing on 46 <90> coated paper using a spectrophotometer. Dotted line) and the results (solid line) of the results of solid printing on 46 <90> coated paper using black ink using carbon black as the colorant with a spectrophotometer are shown.
[0042]
As can be seen from the comparison between the spectral reflectance curves of FIG. 10 and FIG. 10, the spectral reflectance curve of the printing surface using the black ink mixed with “indigo + yellow + red ink” shows the reflectance at a wavelength of 400 to 700 nm. Is extremely low, and the reflectance sharply increases after 700 nm. This indicates that the black ink prepared with "Indigo + Yellow + Red Ink" looks slightly reddish black. On the other hand, the spectral reflectance curve of the printing surface using “carbon black ink” also has a reflectance in the visible light region that is almost the same as the reflectance of the ink mixed with “indigo + yellow + red ink” and looks black. It is shown that.
[0043]
Since the difference between the two is very small, when a transfer foil using a transparent polyester film as the
[0044]
However, as shown in FIG. 10, the two are significantly different in the infrared region, and as described above, the reflectance of the ink mixed with “blue + yellow + red ink” is far greater than the reflectance of “carbon black ink”. It is getting bigger. This indicates that if human eyes had a structure that could detect infrared rays, they would look different colors.
[0045]
In the present invention, this phenomenon is positively used, and it is used for a function of judging authenticity by observing with a device capable of irradiating infrared rays and visualizing the image, or by detecting a signal to discriminate between the two. To do. In the present invention, the meaning of “reflection” or “absorption” means that visible light or infrared light is completely reflected (
[0046]
FIG. 11 and FIG. 12 illustrate this in detail. FIG. 11 shows an example in which a print layer is formed on a 46 <90> coated paper in the form of a fine pattern, and the fine print layer 7a (the print layer 5a of a pattern or a character having the ability to absorb infrared rays) is formed. Is a carbon black ink, and the fine print layer 7b is a black ink mixed with "indigo + yellow + red ink" (corresponding to the print layer 5b of a pattern or a character having the ability to reflect infrared rays). It is formed using. In this printed matter, the fine print layers 7a and 7b look the same color (black) under normal light (FIG. 11), but since the two have different reflectances of infrared rays as described above, the images are A device that can be visualized, such as an LED that emits infrared light with a peak wavelength of 830 nm or 900 nm, or a glass laser that emits infrared light with a wavelength of 1060 nm, is irradiated with infrared light, and the image is captured by a CCD camera or the like with an infrared filter removed. When observed using a device or the like that projects an image on a CRT, as shown in FIG. 12, only the printed layer 7a appeared black and the printed layer 7b disappeared as shown in FIG. It looks like
[0047]
The
[0048]
In the present invention, since the effect of enhancing the anti-counterfeiting effect is great, the printed layer 5a of a pattern or a character having the ability to absorb infrared rays can be formed of micro-characters or fine prints. In addition, machine reading can be performed by forming barcode printing or OCR readable characters. The MICR reading can also be made possible by forming the print layer 5a with an ink obtained by mixing black iron oxide and carbon that can be read with MICR.
[0049]
In the above description, the
[0050]
Although the example of the black ink has been described above, the present invention can be realized with a hue other than black. For example, phthalocyanine green, disazo yellow, yellow-green ink manufactured with a combination of carbon black and blue lake, yellow-green ink manufactured with a combination of disazo yellow usually show the same hue under light, but in the infrared region. Since the former has a large spectral reflectance and the latter has a small spectral reflectance, it can be suitably used in the present invention.
[0051]
In the present invention, it is preferable that the spectral reflectance of the printing layers 5a and 5b in the visible light region be 40% or less. When the
[0052]
The heat-
[0053]
Thus, a transfer foil to which the authenticity judgment function of the present invention can be provided is completed. As shown in FIG. 13, for example, a transfer portion S can be formed on this transfer foil at a predetermined position of a gift certificate, for example, in a spot shape as shown in FIG. FIG. 14 is a partially enlarged cross-sectional view of the transfer portion S, and is an example in which the transfer foil having the configuration shown in FIG. 1 is transferred in a spot shape. The heat-
[0054]
Further, the transfer foil of the present invention can be used for the application of a printer of a fusion transfer system in which energy corresponding to image information is applied by a heating device such as a thermal head and transferred onto an image receiving sheet such as paper or a plastic sheet. .
[0055]
The transfer foil of the present invention can also be used in the field of transfer printing. That is, cloth, leather, or the like is used as the material to be transferred, and sock marks, T-shirt one-point marks, children's clothing marks, bag marks, shoe marks, and the like can be transferred.
[0056]
Further, in the present invention, it does not matter if it is combined with a well-known forgery prevention technology. For example, in the case of paper, well-known techniques such as plowing, threading, blending of ultraviolet fluorescent coloring fiber, blending of ultraviolet coloring fluorescent particles, etc., and in printing etc., fine print, micro text The authenticity determination function can be further improved by combining with well-known techniques such as printing, ultraviolet fluorescent coloring ink, infrared absorbing ink, and transfer of hologram foil.
[0057]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples.
【Example】
Example 1
Formation of release agent layer and protective layer on
Polyethylene terephthalate film having a thickness of 12 μm, 20 parts by weight of polyacrylate resin (trade name “BR-80” manufactured by Mitsubishi Rayon Co., Ltd.), 40 parts by weight of toluene, 35 parts by weight of methyl ethyl ketone, 5 parts by weight of ethyl acetate Of the coating solution was applied by a gravure coater to form a release agent layer and a protective layer having a thickness of 1.5 μm.
[0058]
Formation of
100 parts by weight of a pearl pigment emitting red iris (trade name "Marine Raster Pigments, Highlight Super Red 9430Z", manufactured by Engelhard Co., Ltd.), polyester resin as a binder (trade name "Byron", Toyobo Co., Ltd.) Co., Ltd., 130 parts by weight, an appropriate amount of an isocyanate-based curing agent, a solvent as a solvent, 280 parts by weight of toluene and 150 parts by weight of methyl ethyl ketone were prepared. Using this coating solution, a gravure coater was used to apply a coating on the above-mentioned release layer / protective layer to form a 5 μm thick
[0059]
Formation of a printed layer 5a of a pattern, a character, etc. having a performance of absorbing infrared rays
On a gravure roll of a gravure printing machine, a character string in which the word "SECURITY" is repeated in hollow characters with a character size of 5 points, a number of lines of 175 L, a depth of 30 μm (the interval between columns is 5 mm) It was formed continuously over the entire circumferential direction of the roll. Next, on the pearlescent layer 5a, using a gravure printing ink (trade name "HR Color Black", manufactured by Dainichi Seika Kogyo Co., Ltd.) using carbon black as a coloring material, with a gravure printing machine. Printing was performed according to a conventional method to form a printed layer 5a of a pattern or a character having a performance of absorbing infrared rays.
[0060]
Formation of a printed layer 5b of a pattern, a character, etc. having a performance of reflecting infrared rays
To 500 parts by weight of methyl ethyl ketone, 100 parts by weight of a leuco dye (trade name "BK-202", manufactured by Yamada Chemical Co., Ltd.), bisphenol as a color developer (trade name "BPS-N", Nikka Chemical ( Co., Ltd.) was added to obtain a black coloring material. Separately, a solution consisting of 150 parts by weight of a polyester-based resin (trade name "Byron", manufactured by Toyobo Co., Ltd.), an appropriate amount of an isocyanate-based curing agent, 320 parts by weight of toluene and 170 parts by weight of methyl ethyl ketone was prepared. And the black color material. Then, the entire surface is solid-printed on the above-mentioned printing layer 5a using a gravure printing machine so as to have a coating thickness of 4 μm based on an ordinary method, and a printing layer 5b such as a pattern or a character having a performance of reflecting infrared rays is formed. Formed.
[0061]
Formation of heat-
A coating solution consisting of 25 parts by weight of a vinyl chloride-vinyl acetate copolymer, 25 parts by weight of a polyester resin, 50 parts by weight of methyl ethyl ketone, and 50 parts by weight of toluene is usually applied on the printing layer 5b using a gravure coater. The heat-
[0062]
Using a transfer foil capable of imparting the authenticity judgment function obtained, a grammage of 100 g / m2Was transferred onto the surface of a high quality paper having a size of 20 × 20 mm. When the transfer portion was observed, it appeared red-gold, and the letters "SECURITY" could not be visually recognized. The transfer foil was irradiated with infrared rays (using LEDs) having a wavelength of 880 nm, photographed with a CCD video camera capable of detecting infrared rays, and the image was output to a CRT. As a result, the letters "SECURITY" could be clearly read.
[0063]
Even if this transfer portion was copied with a color copier, the pearly luster of the transfer portion could not be reproduced, and even if observed using the above-described apparatus, it is natural that it is called "SECURITY". The letters could not be confirmed.
[0064]
【The invention's effect】
As described above, a transfer foil capable of imparting the authentication function of the present invention is manufactured, and has remarkable effects as described below.
1) The authenticity judgment function of the conventional anti-counterfeiting technology using pearlescent pigment can be further enhanced. That is, when the transfer is performed using the transfer foil capable of imparting the authenticity judgment function of the present invention, the transferred portion has a vivid pearl luster, so that the design is excellent, and a scanner and a color printer linked with a color copier or a personal computer are used. For example, there is an effect that the pearl luster cannot be reproduced even if a forgery is attempted by using such a method. In addition, when an infrared ray is radiated and visualized, a remarkable effect that has not been seen in the past can be obtained, in which characters and images that could not be observed with a normal light source can be visually recognized.
[0065]
2) Many pearlescent pigments absorb ultraviolet rays, and can prevent fading of a printed layer of a pattern, a character, or the like using a coloring material having poor light resistance.
[0066]
3) Even if the person attempting to forge can analyze the configuration of the transfer foil of the present invention, find out what kind of pearl pigment is used, and find out the combination of metameric coloring materials used for the print layer. It is a difficult task, and counterfeiting becomes extremely difficult.
[0067]
4) By utilizing these features, a transfer product using a transfer foil capable of imparting the authenticity judgment function of the present invention can be used for ordinary transfer foil applications, such as banknotes, checks, stock certificates, bonds, and gift certificates. , A card, a confidential document, a passport, an identification card, a security tag, a sticker, a label, etc., can be suitably used for applications requiring an authentication function.
Further, the transfer foil of the present invention to which an authentication function can be provided can be used for a thermal transfer ribbon for thermal recording, and can be suitably used for applications requiring the authentication function.
Further, the transfer foil of the present invention to which the authentication function can be provided can also be used in the field of transfer printing. That is, using a cloth or leather as a material to be transferred, a sock mark, a one-point mark of a T-shirt, a mark of a child's clothes, a mark of a bag, a mark of a shoe, and the like are transferred to obtain a mark having an authenticity judgment function. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially enlarged cross-sectional view of an example of a transfer foil capable of performing an authentication function of the present invention.
FIG. 2 is a partially enlarged cross-sectional view of an example of a transfer foil having another structure and capable of performing the authentication function of the present invention.
FIG. 3 is a partially enlarged cross-sectional view of an example of a transfer foil having another structure and capable of performing the authenticity judgment function of the present invention.
FIG. 4 is a partially enlarged cross-sectional view of an example of a transfer foil having another structure and capable of performing the authenticity judgment function of the present invention.
FIG. 5 is a partially enlarged cross-sectional view of an example of a transfer foil having another structure and capable of performing the authenticity judgment function of the present invention.
FIG. 6 is a partially enlarged cross-sectional view of an example of a transfer foil having another structure and capable of performing the authenticity judgment function of the present invention.
FIG. 7 shows the results (spectral reflectance curves) of the indigo ink printed solid on 46 <90> coated paper using an RI tester and measured with a spectrophotometer.
FIG. 8 shows the results (spectral reflectance curves) of yellow ink printed solid on 46 <90> coated paper using an RI tester and measured with a spectrophotometer.
FIG. 9 shows the results (spectral reflectance curves) of red ink printed solid on 46 <90> coated paper using an RI tester and measured with a spectrophotometer.
FIG. 10 shows a result of a black ink mixed with indigo ink, yellow ink and red ink, which is solid printed on a 46 <90> coated paper using an RI tester and measured by a spectrophotometer, and as a coloring material. The figure shows the result of measurement of a solid printed on 46 <90> coated paper using black ink using carbon black with a spectrophotometer.
FIG. 11 is an example in which a print layer is formed in a finely patterned pattern on a 46 <90> coated paper.
12 is an image obtained by irradiating the printed matter of FIG. 11 with infrared rays and visualizing the infrared rays.
FIG. 13 is a front view of an example of a printed matter (gift certificate) having an authentication function.
14 is a partially enlarged cross-sectional view of a transfer portion S of the printed matter in FIG.
[Explanation of symbols]
1 Base sheet.
2) A release agent layer.
3) Protective layer.
4 Pearlescent layer.
5a is a printed layer of a pattern, a character, or the like having a performance of absorbing infrared rays.
5b Printed layer for patterns and characters having the ability to reflect infrared rays.
7a is fine print.
7b is fine print.
P base paper.
S Transferred part.
T thread.
W Window opening.
Claims (2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002210839A JP2004053884A (en) | 2002-07-19 | 2002-07-19 | Transfer foil which can impart authenticity determining function |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002210839A JP2004053884A (en) | 2002-07-19 | 2002-07-19 | Transfer foil which can impart authenticity determining function |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004053884A true JP2004053884A (en) | 2004-02-19 |
Family
ID=31934240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002210839A Pending JP2004053884A (en) | 2002-07-19 | 2002-07-19 | Transfer foil which can impart authenticity determining function |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004053884A (en) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006063454A (en) * | 2004-08-24 | 2006-03-09 | Tokushu Paper Mfg Co Ltd | Labeling paper having self- and non-self-discriminating function |
JP2006150787A (en) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Toppan Printing Co Ltd | Printed matter with scratchable hiding layer and manufacturing method thereof |
JP2006183156A (en) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Tokushu Paper Mfg Co Ltd | Paper having self- and non-self-discriminating function |
JP2006195284A (en) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Ricoh Co Ltd | Image forming consumables identifier, and toner container, photoreceptor and ink cartridge with image forming consumables identifier, and image forming apparatus |
WO2006082925A1 (en) | 2005-02-07 | 2006-08-10 | Nhk Spring Co., Ltd. | Identification medium and article with identification medium |
JP2007148173A (en) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Dainippon Printing Co Ltd | Label with genuiness determined body and printing label with genuiness determined body |
JP2008504116A (en) * | 2004-06-21 | 2008-02-14 | フエロ コーポレーション | Invisible mark formation method and detection method, articles marked according to the method |
JP2008068511A (en) * | 2006-09-14 | 2008-03-27 | National Printing Bureau | Printed matter in which truth distinction is possible |
JP2009059177A (en) * | 2007-08-31 | 2009-03-19 | Kalbas Japan Ltd | Authentication system and method for paper sheet |
JP2010164947A (en) * | 2008-12-17 | 2010-07-29 | Regitex Co Ltd | Concealing seal |
JP2011255558A (en) * | 2010-06-08 | 2011-12-22 | Toppan Printing Co Ltd | Anti-counterfeit medium |
JP2012146038A (en) * | 2011-01-07 | 2012-08-02 | Wataru Yamamoto | Network system, terminal device, and id card |
JP2015027803A (en) * | 2014-08-28 | 2015-02-12 | 大日本印刷株式会社 | Transfer body |
CN110154607A (en) * | 2019-05-13 | 2019-08-23 | 华为技术有限公司 | Terminal cover board, terminal cover board manufacturing method and terminal device |
JP7484558B2 (en) | 2020-08-18 | 2024-05-16 | Toppanホールディングス株式会社 | Heat Transfer Film |
JP7547849B2 (en) | 2020-08-18 | 2024-09-10 | Toppanホールディングス株式会社 | Heat Transfer Film |
-
2002
- 2002-07-19 JP JP2002210839A patent/JP2004053884A/en active Pending
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008504116A (en) * | 2004-06-21 | 2008-02-14 | フエロ コーポレーション | Invisible mark formation method and detection method, articles marked according to the method |
JP2006063454A (en) * | 2004-08-24 | 2006-03-09 | Tokushu Paper Mfg Co Ltd | Labeling paper having self- and non-self-discriminating function |
JP2006150787A (en) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Toppan Printing Co Ltd | Printed matter with scratchable hiding layer and manufacturing method thereof |
JP2006183156A (en) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Tokushu Paper Mfg Co Ltd | Paper having self- and non-self-discriminating function |
JP2006195284A (en) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Ricoh Co Ltd | Image forming consumables identifier, and toner container, photoreceptor and ink cartridge with image forming consumables identifier, and image forming apparatus |
EP1850307A4 (en) * | 2005-02-07 | 2009-08-12 | Nhk Spring Co Ltd | Identification medium and article with identification medium |
WO2006082925A1 (en) | 2005-02-07 | 2006-08-10 | Nhk Spring Co., Ltd. | Identification medium and article with identification medium |
EP1850307A1 (en) * | 2005-02-07 | 2007-10-31 | Nhk Spring Co.Ltd. | Identification medium and article with identification medium |
JP2007148173A (en) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Dainippon Printing Co Ltd | Label with genuiness determined body and printing label with genuiness determined body |
JP2008068511A (en) * | 2006-09-14 | 2008-03-27 | National Printing Bureau | Printed matter in which truth distinction is possible |
JP2009059177A (en) * | 2007-08-31 | 2009-03-19 | Kalbas Japan Ltd | Authentication system and method for paper sheet |
JP2010164947A (en) * | 2008-12-17 | 2010-07-29 | Regitex Co Ltd | Concealing seal |
JP2011255558A (en) * | 2010-06-08 | 2011-12-22 | Toppan Printing Co Ltd | Anti-counterfeit medium |
JP2012146038A (en) * | 2011-01-07 | 2012-08-02 | Wataru Yamamoto | Network system, terminal device, and id card |
JP2015027803A (en) * | 2014-08-28 | 2015-02-12 | 大日本印刷株式会社 | Transfer body |
CN110154607A (en) * | 2019-05-13 | 2019-08-23 | 华为技术有限公司 | Terminal cover board, terminal cover board manufacturing method and terminal device |
JP7484558B2 (en) | 2020-08-18 | 2024-05-16 | Toppanホールディングス株式会社 | Heat Transfer Film |
JP7547849B2 (en) | 2020-08-18 | 2024-09-10 | Toppanホールディングス株式会社 | Heat Transfer Film |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7829162B2 (en) | Thermal transfer ribbon | |
JP4604209B2 (en) | Information carrier that can detect authenticity | |
JP4568914B2 (en) | Information carrier that can detect authenticity | |
JP2004053884A (en) | Transfer foil which can impart authenticity determining function | |
JP4941837B2 (en) | Information carrier that can detect authenticity | |
JP5685876B2 (en) | Image forming body, personal authentication medium and manufacturing method thereof | |
WO2008050864A1 (en) | Heat-transfer recording method, image forming method, and image-formed article | |
JPS6392486A (en) | Printing material and production thereof | |
JP4120965B2 (en) | Anti-counterfeit ink and anti-counterfeit printed matter | |
JP2003302519A (en) | Film with genuineness deciding function and sheet type body having genuineness deciding function using the same | |
JP2004027416A (en) | Pearl pigment-coated sheet with function of true-false judgment and printed matter with function of true-false judgment using the sheet | |
JP2003306897A (en) | Thread having genuineness determination function and forgery preventive sheet using the same | |
US20040142818A1 (en) | Optically variable pigments used in thermal transfer printing | |
JP2000141863A (en) | Fluorescent material printed matter | |
JP4831963B2 (en) | Paper with identification ability | |
JP2008214783A (en) | Thread and anti-counterfeit paper | |
JP2002274001A (en) | Image recording medium and method for discriminating truth and falsehood | |
JP2004142175A (en) | Thread having truth or falsehood determining function and forgery preventive sheet using the same | |
JP5581665B2 (en) | Laminated display | |
EP4049850A1 (en) | Heat-sensitive transfer medium and information recording body | |
JP2011152652A (en) | Security printing method and security printer | |
KR100467048B1 (en) | Color ribbon for the prevention of counterfeiting by photo-transfering, preparing method thereof, and security film using the same | |
JPH0416069B2 (en) | ||
JPH07257059A (en) | Heat transfer sheet | |
JP2004142129A (en) | Film with genuineness judging function and sheet-like object with genuineness judging function using the film |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041028 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060728 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060821 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061019 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061127 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070314 |