JP2004053073A - Detoxicating method of chlorofluorocarbon by kiln for manufacturing cement - Google Patents

Detoxicating method of chlorofluorocarbon by kiln for manufacturing cement Download PDF

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method efficiently detoxicating chlorofluorocarbon using a cylindrical burner of a kiln for manufacturing cement. <P>SOLUTION: In a burning end surface of the cylindrical burner, powdered fuel is injected into the kiln through a fuel injection port annularly formed about the central point, primary air is injected into the kiln in substantially the same direction of the fuel injection flow through a plurality of outer primary air injection ports disposed outside the annular fuel injection port and in an annular region concentric to it and through a plurality of inner primary air injection ports disposed inside the annular fuel injection port and in an annular region concentric to it, thereby forming a combustion flame of the powdered fuel. Chlorofluorocarbon is mixed into the primary air flow flowing through at least one inner primary air injection port, they are injected, and the chlorofluorocarbon is burned in the combustion flame and detoxicated. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はセメント製造用キルンを用いてフロンを無害化する処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フロンを分解して無害化する処理方法としては、ロータリーキルン法、セメントキルン法、プラズマ分解法等を用いることが知られている。環境庁大気保全局により制定されたフロンの破壊ガイドラインによると、上記破壊方法のいずれにおいてもフロンの分解率は99.99%以上であることが望ましいとされている。また、ロータリーキルン法及びセメントキルン法ではフロンの上記分解率を達成するための燃焼管理指標において、燃焼温度が850℃以上であり、かつこの温度域における滞留時間が2秒程度以上が必要とされている。また、最終排ガス中のフロン濃度は1ppm 以下とされている。
【0003】
通常、セメントキルンの内部燃焼条件は、上記の燃焼管理指標のいずれも満足するものである。セメントキルンを用いて、フロンを破壊処理する方法として、例えば特開平9−159135に、キルンバーナーを利用する方法が記載されている。この公開公報の方法は、セメントキルンの石炭バーナー内の燃焼フレーム中にフロン等の有害廃棄物を注入しこれを燃焼破壊処理する方法として、このバーナーの中心軸部分に設けられたフロン導路部からバーナーの中心軸に沿ってフロンを吹き込むことを特徴とするものである。
【0004】
また、同時に多くの設備を設置する必要のない簡便な方法として、バーナーの助燃空気流、または燃料流にフロンを混合する方法が記載されている。しかし、この方法では、バーナーの燃焼性能に悪影響を及ぼし破壊効率も低下するとされ、更に助燃空気が高圧であるため輸送経路でフロン含有高圧空気が漏洩する恐れがあり、これらの方法は不適切であることが指摘されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑み、セメントキルンを用いてフロンを無害化処理する方法のうち、助燃空気にフロンを混入する上記方法の問題点を解消し、セメント製造用キルンを用いて、その燃焼効率を低下させることなく、かつフロンを確実に無害化することができる方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明においては、助燃空気にフロンを混入する従来方法の問題点を、解決する手段について鋭意研究を重ね、その結果、フロンを確実に無害化することができ、しかもキルンバーナーでの燃焼性に影響を及ぼさず、従って効率を下げることのない方法を見出し、これを実験的に確認して本発明を完成させた。
本発明のセメント製造用キルンによるフロンの無害化処理方法は、セメント製造用キルン内において、キルン用筒状バーナーを用いてフロンを無害化処理するに際し、
前記筒状バーナーの燃焼端面において、その中心点のまわりに環状に形成された燃料噴射口を通して粉末燃料をキルン内に噴射し、前記環状燃料噴射口の外側に、それと同心の円環状域内に配置された複数個の外側一次空気噴射口、及び前記環状燃料噴射口の内側に、それと同心の円環状域内に配置された複数個の内側一次空気噴射口を通して、一次空気を、前記燃料噴射流とほぼ同一方向にキルン内に噴射して、前記粉末燃料の燃焼フレームを形成し、このとき、前記内側一次空気噴射口を通る一次空気流中に、フロンを含有させて噴射し、前記フロンを前記燃焼フレーム内において分解して無害化することを特徴とするものである。
本発明のフロン無害化処理方法において、前記内側一次空気噴射口を通る一次空気とフロンとの混合流の噴射速度を150m/秒以上に制御する、ことが好ましい。
本発明のフロン無害化処理方法において、前記フロンを、前記内側一次空気噴射口に前記一次空気を送風するための空気ファンの入口において一次空気中に混合してもよい。
尚、本発明で用いるフロンは、CC13F(フロン−11)、CC12F2(フロン−12)、C2C13F3(フロン−113)、C2C12F4(フロン−114)、CC1F3(フロン−13)等のCFCと総称されているものの他、HFC,HCFCと総称される分子中に水素原子を含むハイドロフルオロカーボン、ハイドロクロロフルオロカーボン系の代替フロンも含まれる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明方法を添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明方法において、フロンの無害化に用いられるロータリーキルン内の筒状バーナーの配置状況を示す説明図である。
【0008】
図1においてロータリーキルン1の出口は、製品冷却装置2に連続しており、ロータリーキルン1の出口部分中に、筒状バーナー3が挿入されている。冷却装置2には、その底部から冷却空気4が、吹き込まれ、この冷却空気と、製品(高温のセメントクリンカー)との間において熱交換され、それによって形成された高温の空気が、二次空気として、筒状バーナー3のまわりからロータリーキルン1内に吹き込まれる。前記バーナー3から噴射された燃料は、バーナー3から吹き込まれた一次空気及び前記冷却装置2から吹き込まれた二次空気5により燃焼して燃焼フレーム3aを形成する。
【0009】
本発明方法において、キルン用燃料として粉末燃料が用いられるが、この場合の粉末燃料燃焼装置を含む加熱炉の一実施態様の側面説明図が図2に示されている。図2において、円筒状粉末燃料バーナー11が、ロータリーキルンの炉壁12を通って加熱炉内に挿入されている。この燃焼装置11は、後に詳しく説明するように、粉末燃料を、それを搬送する空気とともに噴射する環状噴射口を有する粉末燃料噴射管と、この粉末燃料噴射管の内側面および外周面に沿って配置された一次空気を噴射する複数個の内側一次空気噴射口を有する内側一次空気噴射管と、一次空気を噴射するための複数個の外側一次空気噴射口を有する外側一次空気噴射管とを有するものである。
【0010】
図2において、粉末燃料燃焼装置11の、加熱炉外に位置する端部13には、粉末燃料と搬送用空気との混合流を供給する粉末燃料送入管14が配置され、この送入管14は、前記粉末燃料噴射管に連結されている。また端部13には、一次空気送入管15が設けられ、この送入管15は、外側一次空気送入管16および内側一次空気送入管17に分岐し、外側一次空気送入管16は前記外側一次空気噴射管に連結され、内側一次空気送入管17は、前記内側一次空気噴射管に連結されている。但し一次空気送入管15は外側一次空気送入管16および内側一次空気送入管17のそれぞれ単独に設置された2系統であってもよい。また、図2に示されているように、燃焼装置11の中心部には、2本の点火用の重油又はガスバーナー18が配置されていてもよい。
図2の燃焼装置11において、粉末燃料流19が環状噴射口から噴射され、その内側に一群の内側一次空気流20が噴射されまた外側に一群の外側一次空気流21が噴射され、これらにより形成される複合流中に高温二次空気流5が巻き込まれ、粉末燃料の燃焼フレームが形成される。このとき、内側一次空気送入管17を通る内側一次空気流中に例えば内側一次空気送入管17に連結された少なくとも1個のフロン送入管22から、もしくは一次空気ファン(図示されていない)の入口において、一次空気中に、フロンが混入され、前記燃焼フレーム中において、フロンは加熱破壊されセメントクリンカー中に吸収されて無害化される。従って、本発明はフロンの混入場所を、粉末燃料装置11の内側一次空気流に含有させて噴射し燃焼フレーム内において分解して無害化する方法である。但し、前述の一次空気ファンが内側一次空気と外側一次空気共に供給できる1基の共通一次空気ファンであり、該共通一次空気ファンの入口にて一次空気にフロンを混入する場合は、内側一次空気のみならず外側一次空気にもフロンが混入されて噴射することとなるが、いずれも燃焼フレーム内でフロンが分解するため、一次空気への混入であれば、混入場所の限定はされなくてもよい。
【0011】
本発明方法に用いられる、バーナーの一例を図3−(A)及び(B)により説明する。
図3−(A)及び(4)において、バーナー31は、その中心軸31aのまわりに同心に配置された外壁筒体32と、内壁筒体35と、この内外壁間に同心に配置された外側中間壁筒体33と内側中間壁筒体34を含み外壁筒体32と外側中間壁筒体33との間に、一次空気供給用送風機(図示されていない)に連通する外側一次空気送入管路36が形成され、この送入管路36には、それを補強し、かつそれを通る外側一次空気流を平行流に調整するための間仕切板36aが配置されて、管路36の先端に、間仕切板36aにより分割された複数個の、内側一次空気噴射孔36bが形成されている。
外側中間壁筒体33と内側中間壁筒体34との間に、粉末燃料/搬送用空気混合物送入管(図示されていない)に連結されている粉末燃料/搬送用空気混合物送入管路37が形成され、この送入管路37には、それを補強し、かつそれを通る混合物流を平行流に整流するための間仕切板37aが配置されていて、それによって管路37の先端に複数個の粉末燃料/搬送用空気混合物噴射孔37bが形成されている。
【0012】
内側中間壁筒体34と、内側壁筒体35との間には、一次空気供給用送風機(図示されていない)に連通する内側一次空気送入管路38が形成され、またこの送入管路38には、それを補強し、かつそれを通る内側一次空気流を旋回流にするための間仕切板38aが配置されていて、それによって管路38の先端には複数個の内側一次空気噴射孔38bが形成されている。内側一次空気送入管路38、又は内側一次空気送入管路38に連結されている一次空気管には、少なくとも1個のフロン送入管(図示されていない)が連結されている。外側一次空気噴射孔には、旋回羽根は設置されていない。噴射されたフロンを含む内側一次空気は旋回しながら、外側の粉末燃料と混合拡散し、旋回することなく直進噴射された外側一次空気流の内側に紛体燃料噴射流がはさまれた状態で噴射される。
図3に示すバーナーにおいては、外側一次空気および内側一次空気は60〜150m/秒の噴出速度で噴射されるが、内側一次空気が旋回することによって、燃料/搬送用空気混合物の噴出流が、これら一次空気と急速に混合して渦流を形成し、この渦流中に二次空気を巻き込んで燃料を効率良く燃焼させ火炎高温度領域を形成しフロンを効率良く破壊する。
【0013】
本発明方法に用いられるバーナーの他の例を図4−(A)及び(B)により説明する。
図4−(A),(B)において、円筒状バーナー41の中心軸41aをかこむ外周壁42の内側に外側一次空気噴射管43が形成され、その噴射端には、一群の、例えば6〜16個の、好ましくは8〜14個、の外側一次空気噴射口44が形成されている。外側一次空気噴射管43の内側には、それと同心円状に粉末燃料と搬送用空気との混合物を噴射するための粉末燃料噴射管45が形成されていて、その端末は環状の粉末燃料噴射口46を形成している。さらに粉末燃料噴射管45の内側に、内側一次空気噴射管47が形成されており、その噴射端には、一群の、例えば6〜16個の、好ましくは8〜14個、の内側一次空気噴射口48が形成されている。また、内側一次空気噴射管の内側には、点火用バーナーおよび補助燃料用バーナーが設置されていてもよい。内側一次空気噴射管47は、その上流側の少なくとも1ヶ所においてフロン送入管(図示されていない)に連結されている。
上記環状の粉末燃料噴射口46、外側一次空気噴射口44および内側一次空気噴射口48は、その噴射方向が同一(互に平行)になるように形成されている。従って、環状粉末燃料噴射口46から、粉末燃料が、環状断面形状を有する粉末燃料流19を形成するように噴射され、一群の外側一次空気噴射口44から、一次空気が一群の外側一次空気直進流を形成するように噴射され、これらは粉末燃料流19の外側に沿って、進行する。また、一群の内側一次空気噴射口48から、一次空気が一群の内側一次空気直進流を形成するように噴射され、これらは環状断面の粉末燃料流19の内側に沿って進行する。従って、粉末燃料流は、外側および内側一次空気直進流の間に挟まれ、それによって加速拡散され、外側一次空気直進流の間を通って巻き込まれる高温二次空気と混合して燃焼する。このとき外側一次空気流は複数の直進流に分けられて高速をもって噴射させるため、高温二次空気は、これら複数の外側一次空気直進流の間を容易に通って粉末燃料流に効率よく混合され、狭角短炎型の燃焼フレームを形成して高い焼点温度を示すことができる。また、このとき、一群の内側一次空気直進流は、粉末燃料流の拡散を促進し、それとともに燃焼フレーム内に高温の内部循環流を形成し、火炎が安定するという効果を発揮する。本発明方法において、内側一次空気噴射管47は、その上流側の少なくとも1箇所において、フロン送入管(図4には図示されていない)に連結されており、それから送入されたフロンは、前記燃焼フレーム内において完全に加熱分解してセメントクリカーに吸収され無害化される。
【0014】
本発明方法においては、粉末燃料を搬送用空気とともに環状噴射口から噴射し、前記外側および内側一次空気噴射口から、一次空気を前記粉末燃料噴射流と同一方向に噴射しこのとき、フロンを、内側一次空気噴射管を通る一次空気に混合して、前記粉末燃料噴射流を挟む外側直進一次空気流および内側直進一次空気/フロン混合流を形成し、それによって形成される燃焼フレーム内において、フロンを加熱分解し、セメントクリカーに吸収させる。
本発明方法において使用される粉末燃料に格別の制限はなく、一般に石炭粉末、コークス粉末などの固形粉末燃料が用いられる。前記固形粉末燃料に加えて、その他に可燃性プラスチック粉、ゴミ屑、木屑(木粉)、籾殻のような廃棄物を補助燃料用バーナー18から供給してもよい。
また、本発明方法は、セメントクリンカ、マグネシアクリンカ又は石炭などの製造に用いられるロータリーキルンにおいて、きわめて有効に利用されるものである。この場合ロータリーキルンの後段に配置された製品冷却装置から高温二次空気がロータリーキルン内に送入され、この高温二次空気が、本発明における外側一次空気直進流/断面環状粉末燃料流/内側一次空気直進流からなる複合流中に巻き込まれ、粉末燃料を効率よく燃焼させることができる。かつその燃焼フレーム内において、フロンを加熱分解し、無害化する。
【0015】
本発明方法において、粉末燃料は、上記図4−(A),(B)に記載のバーナーを用いるとき、その噴射口において、30〜50m/秒、好ましくは35〜45m/秒の噴射速度で噴射され、それと同時に、外側および内側一次空気を、それぞれの噴射口において150m/秒以上、好ましくは200〜300m/秒、より好ましくは250〜300m/秒(従来は100m/秒程度)の噴射速度で噴射する。このようにすると、一次空気比(粉末燃料環状噴射口並びに外側および内側一次空気噴射口から噴出される空気の合計噴射量の理論燃焼空気量に対する比)を、従来の値20〜25%から、8〜15%、好ましくは8〜12%に低下させることができる。すなわち、図4−(A),(B)のバーナーを用いる燃焼方法においては、噴流運動量を、従来のものよりも25〜35%強化することができ、しかも二次空気の同伴運動量および同伴時間を、従来方法と同程度に維持することができるのである。
噴流運動量および二次空気の同伴運動量は下記式(1)および(2)により算出することができる。
 =m U                       (1)
 =K・(m (X/2R)0.5 −1)・V        (2)
但し、式(1)及び(2)において、
 :噴流運動量
 :二次空気同伴運動量
 :噴流質量流量(kg/秒)
 :噴流速度(m/秒)
X :噴流軸距離(m)
R :噴流径(m)
 :噴流誘引速度(m/秒)
K :定数
図−4(A),(B)のバーナーを用いると、一次空気の噴射速度(U )を従来方法値の100m/秒程度から、150m/秒以上、好ましくは200〜300m/秒に増強して、噴流運動量(G )を増大させると、それに伴って、二次空気同伴運動量(G )は、噴流運動量(G )に比例して増大する。しかし、二次空気の同伴運動量(G )および同伴時間を、従来方法と同程度に維持する場合、火炎噴流の空気混合及び初期の燃焼は、従来方法と同様になるから、一次空気量を低減することができる。この場合、一次空気の低減量は、高温二次空気により置き換えられるから、燃焼速度は向上し、燃焼効率も向上する。
【0016】
本発明方法において、粉末燃料を用いて狭角短炎型の燃焼フレームを発生させると、この燃焼フレームにおけるスワール数(下記式(3)により定義される旋回強度を表す無次元量)を0とし、自然噴流にすることができ、このフレーム内でフロンを完全に無害化することが可能である。
本発明方法において、粉末燃料を用いて狭角短炎型の燃焼フレームを発生させると、この燃焼フレームにおけるスワール数(下記式(3)により定義される旋回強度を表す無次元量)を0とし、自然噴流にすることができ、従来型のバーナーと比較して、より高温を形成するフレーム内でフロンを完全に無害化することが可能である。
SW=Gφ/GxR                    (3)
但し、式(3)において
SW:スワール数
Gφ:角運動量の軸方向フラックス
Gx:軸方向推力
R :バーナーノズル直径
【0017】
【実施例】
本発明方法を下記実施例によりさらに説明する。
【0018】
実施例1及び2並びに比較例1
生産能力が300トン/時のセメントロータリーキルン(直径5.6m、長さ94m)に、取りつけられた図3(A),(B)に示された構成を有するバーナーを用いて、表1に示す条件において、微粉炭及びフロンを燃焼した。但し、フロンは図3における内側一次空気送入管路(38)にのみ、それに一次空気を送入する送風機の入口側において混入した。尚、微粉炭の燃焼量は12.5t/時であり、内側一次空気噴出孔38bにおける一次空気噴出速度は70m/秒でありかつその流量は135m3 /分であり、外側一次空気噴出孔36bにおける一次空気噴出速度は110m/秒であり、その流量は130m3 /分であり、一次空気比は18%であった。フロンの送入量を表1に示す。
また微粉炭の品位は6300kcal/kgであり、その粉末度、(90μmメッシュ残分%)は18%であった。
【0019】
また、比較例1においてのみ、バーナーの中央軸に沿って設けてある点火用液体燃料送入用管路39にフロン注入用パイプを装着し、このパイプからフロンを噴出させバーナーの燃焼フレーム中で燃焼破壊させた。
【0020】
【表1】

Figure 2004053073
【0021】
表1から明らかなように、本発明方法により、点火用液体燃料送入管路にフロン等の有害廃棄物注入パイプを新たに設置して用いることなく、この方法と同様のフロン無害化の達成に成功した。尚、バーナーにおける石炭粉末燃料の燃焼性はフロンの添加時も全く異常なく悪影響は認められなかった。
【0022】
実施例3,4
図4−(A),(B)に示されたバーナーを用いてロータリーキルンにおけるセメント生産工程においてフロンを無害化した。
生産能力が110トン/時のセメントロータリーキルン(直径3.8m、長さ79m)に、図4(A),(B)に示された構成を有するバーナーを用いて、表2に示す条件において、微粉炭及びフロンを燃焼した。
尚、この実施例に使用したバーナーは、いわゆる高速バーナーであって、その概要は前記記載のとおりであり、特許再公表98−29690にもその詳細が記載されている。
フロンは、内側一次空気送入管路にのみ一次空気を送入する送風機入り口側において混入した。尚、微粉炭の燃焼量は5.4t/時であり、内側一次空気噴出口(28)における一次空気噴出速度は210m/秒でありかつその流量は37m3 /分であり、外側一次空気噴出口(24)における一次空気噴出速度は200m/秒であり、その流量は34m3 /分であり、一次空気比は11%であった。
また微粉炭の品位は6300kcal/kgであり、その粉末度、(90μmメッシュ残分%)は15%であった。
【0023】
【表2】
Figure 2004053073
【0024】
表2から明らかなように、本発明方法により粉末燃料バーナーを用いて、フロンをほゞ完全に分解し、無害化することができた。また、実施例1と同様に、フロンの添加時においてもバーナーの燃焼性に異常は認められず悪影響はなかった。
【0025】
【発明の効果】
本発明方法において、以上のように構成したので、次のような顕著な効果を奏する。
(1)セメントキルン法にてフロンを破壊処理する方法において、該フロンをキルンバーナーの燃焼用空気に混入させることによって、バーナーのフレーム中で高温燃焼することにより、確実な燃焼破壊がおこなわれる。また、フロンを燃焼用空気に混合することにより、従来におこなわれている有害廃棄物注入パイプをバーナー中に挿入する必要が無いため、簡便な方法である。
(2)キルンバーナーとして、燃焼用空気の噴出速度が150m/秒以上である高速バーナーを用いることにより、きわめて高温の燃焼フレーム内においてフロンを効率よく加熱分解して無害化することができる。
(3)キルンバーナーの燃焼用空気へのフロンの混入個所が、燃焼用空気ファンの入り口側(負圧)にすることができるので、液体フロンの揮発がよくなり、しかも外部への気体フロンの漏洩の危険が軽減される。
(4)キルンバーナーの燃焼用空気へのフロンの混入個所を、キルンバーナーの内側一次空気ファンの入り口部にすることができるので有害フロンの燃焼破壊効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に用いられるバーナーのキルン内の配置を示す説明図。
【図2】本発明方法に用いられる粉体燃料バーナーの構成の一例を示す側面説明図。
【図3】図3−(A)は本発明方法に用いられる粉体燃料バーナーの1例の噴出先端の正面説明図、図3−(B)は、図3−(A)のバーナーの線A−A′に沿う側断面説明図。
【図4】図4−(A)は、本発明方法に用いられる粉体燃料バーナーの他の例の噴出先端の正面説明図。図4−(B)は、図3−(A)のバーナーの線X−X′に沿う側断面説明図。
【符号の説明】
1…ロータリーキルン
2…製品冷却装置
3…燃焼装置(バーナー)
3a…燃焼フレーム
4…冷却空気
5…高温の二次空気
11,31,41…セメントロータリーキルン用円筒状バーナー
12…炉壁
13…バーナー端部
14…粉末燃料送入管
15…一次空気送入管
16…外側一次空気送入管
17…内側一次空気送入管
18…点火用バーナー(又は補助燃料用バーナー)
19…粉末燃料流
20…内側一次空気直進流
21…外側一次空気直進流
22…フロン送入管
31a,41a…バーナーの中心軸
32,42…外壁筒体
33…外側中間壁筒体
34…内側中間壁筒体
35…内壁筒体
36…外側一次空気送入管路
36a…間仕切板
36b…外側一次空気噴射孔
37…燃料/搬送用空気混合物用送入管路
37a…間仕切板
37b…燃料/搬送用空気混合物用噴射孔
38…内側一次空気送入管
38a…間仕切板
38b…内側一次空気噴射孔
43…外側一次空気噴射管
44…外側一次空気噴射口
45…粉末燃料噴射管
46…粉末燃料噴射口
47…内側一次空気噴射管
48…内側一次空気噴射口[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a treatment method for detoxifying CFCs using a kiln for cement production.
[0002]
[Prior art]
It is known that a rotary kiln method, a cement kiln method, a plasma decomposition method, or the like is used as a treatment method for decomposing and detoxifying CFCs. According to the guidelines for destruction of chlorofluorocarbons established by the Environmental Protection Bureau of the Environment Agency, it is desirable that the decomposition rate of chlorofluorocarbon be 99.99% or more in any of the above destruction methods. Further, in the rotary kiln method and the cement kiln method, in the combustion management index for achieving the above-mentioned decomposition rate of chlorofluorocarbon, the combustion temperature is 850 ° C. or more, and the residence time in this temperature range is required to be about 2 seconds or more. I have. Further, the Freon concentration in the final exhaust gas is set to 1 ppm or less.
[0003]
Usually, the internal combustion conditions of a cement kiln satisfy all of the above-mentioned combustion management indices. As a method of destroying CFCs using a cement kiln, for example, a method using a kiln burner is described in JP-A-9-159135. The method disclosed in this publication discloses a method of injecting harmful waste such as chlorofluorocarbon into a combustion flame in a coal burner of a cement kiln and burning and destroying the flammable waste. Fluorocarbon is blown along the central axis of the burner from above.
[0004]
Further, as a simple method that does not require installing many facilities at the same time, a method of mixing chlorofluorocarbon into a combustion air flow or a fuel flow of a burner is described. However, in this method, the combustion performance of the burner is adversely affected and the destruction efficiency is also reduced.In addition, since the supporting combustion air is at a high pressure, there is a possibility that the CFC-containing high-pressure air may leak in the transportation route, and these methods are inappropriate. It is pointed out that there is.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and among the methods for detoxifying chlorofluorocarbon using a cement kiln, solves the problems of the above-mentioned method of mixing chlorofluorocarbon into combustion-supporting air. An object of the present invention is to provide a method capable of reliably detoxifying CFCs without lowering the efficiency.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
That is, in the present invention, intensive studies have been made on means for solving the problems of the conventional method of mixing chlorofluorocarbon into the auxiliary combustion air, and as a result, chlorofluorocarbon can be reliably made harmless, and furthermore, combustion in a kiln burner is performed. The present inventors have found a method which does not affect the performance and therefore do not reduce the efficiency, and have confirmed this experimentally to complete the present invention.
The method for detoxifying CFCs by the cement manufacturing kiln of the present invention is as follows: in the cement manufacturing kiln, when detoxifying CFCs using a kiln cylindrical burner,
At the combustion end face of the cylindrical burner, powder fuel is injected into the kiln through a fuel injection port formed annularly around a center point thereof, and is disposed outside the annular fuel injection port and in an annular region concentric therewith. The plurality of outer primary air injection ports, and the inside of the annular fuel injection port, through a plurality of inner primary air injection ports disposed in an annular region concentric with it, through the primary air, the fuel injection flow Injecting into the kiln in substantially the same direction to form the combustion frame of the powdered fuel, at this time, injecting the primary air flow passing through the inner primary air injection port, containing Freon and injecting the Freon. It is characterized in that it is decomposed and rendered harmless in the combustion flame.
In the chlorofluorocarbon detoxification processing method of the present invention, it is preferable that the injection speed of the mixed flow of the primary air and the chlorofluorocarbon passing through the inner primary air injection port is controlled to 150 m / sec or more.
In the chlorofluorocarbon detoxification method of the present invention, the chlorofluorocarbon may be mixed with the primary air at an inlet of an air fan for blowing the primary air to the inner primary air injection port.
The CFC used in the present invention is collectively referred to as CFCs such as CC13F (CFC-11), CC12F2 (CFC-12), C2C13F3 (CFC-113), C2C12F4 (CFC-114), CC1F3 (CFC-13). In addition to these, hydrofluorocarbons containing a hydrogen atom in a molecule collectively referred to as HFC and HCFC, and alternative fluorocarbons based on hydrochlorofluorocarbon are also included.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the method of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is an explanatory view showing an arrangement of a cylindrical burner in a rotary kiln used for detoxifying chlorofluorocarbon in the method of the present invention.
[0008]
In FIG. 1, the outlet of the rotary kiln 1 is continuous with the product cooling device 2, and a cylindrical burner 3 is inserted into the outlet of the rotary kiln 1. Cooling air 4 is blown into the cooling device 2 from the bottom thereof, and heat is exchanged between the cooling air and the product (hot cement clinker), and the hot air formed thereby is converted into secondary air. Is blown into the rotary kiln 1 from around the cylindrical burner 3. The fuel injected from the burner 3 is burned by the primary air blown from the burner 3 and the secondary air 5 blown from the cooling device 2 to form a combustion flame 3a.
[0009]
In the method of the present invention, a powdered fuel is used as the fuel for the kiln. FIG. 2 is a side view illustrating an embodiment of the heating furnace including the powdered fuel combustion device in this case. In FIG. 2, a cylindrical powdered fuel burner 11 is inserted into a heating furnace through a furnace wall 12 of a rotary kiln. As will be described in detail later, the combustion device 11 includes a powder fuel injection pipe having an annular injection port for injecting the powdered fuel together with the air for transporting the powdered fuel, and an inner surface and an outer peripheral surface of the powdered fuel injection pipe. It has an inner primary air injection pipe having a plurality of inner primary air injection ports for injecting primary air and an outer primary air injection pipe having a plurality of outer primary air injection ports for injecting primary air. Things.
[0010]
In FIG. 2, a powder fuel supply pipe 14 for supplying a mixed flow of powder fuel and carrier air is disposed at an end 13 of the powder fuel combustion device 11 located outside the heating furnace. Reference numeral 14 is connected to the powder fuel injection pipe. The end 13 is provided with a primary air inlet pipe 15, which branches into an outer primary air inlet pipe 16 and an inner primary air inlet pipe 17, and the outer primary air inlet pipe 16. Is connected to the outer primary air injection pipe, and the inner primary air inlet pipe 17 is connected to the inner primary air injection pipe. However, the primary air inlet pipe 15 may be a two-system installed independently of the outer primary air inlet pipe 16 and the inner primary air inlet pipe 17. As shown in FIG. 2, two ignition heavy oil or gas burners 18 may be arranged in the center of the combustion device 11.
In the combustion device 11 of FIG. 2, a powder fuel stream 19 is injected from an annular injection port, into which a group of inner primary air streams 20 is injected and outside a group of outer primary air streams 21 is injected, which is formed by them. The high-temperature secondary air stream 5 is entrained in the combined stream to be formed, and a combustion flame of the powdered fuel is formed. At this time, for example, from the at least one Freon inlet pipe 22 connected to the inner primary air inlet pipe 17 during the inner primary air flow passing through the inner primary air inlet pipe 17, or a primary air fan (not shown) At the inlet of (1), Freon is mixed into the primary air, and in the combustion flame, the Freon is destroyed by heating and absorbed into the cement clinker to render it harmless. Therefore, the present invention is a method of injecting the location where Freon is mixed into the primary air flow inside the powdered fuel device 11 and injecting it to decompose and detoxify it in the combustion flame. However, the primary air fan described above is one common primary air fan that can supply both the inner primary air and the outer primary air. When mixing Freon into the primary air at the inlet of the common primary air fan, the inner primary air fan is used. In addition, CFCs are also mixed into the outer primary air and injected.However, since CFCs are decomposed in the combustion flame, if they are mixed into the primary air, the mixing location is not limited. Good.
[0011]
An example of a burner used in the method of the present invention will be described with reference to FIGS.
3 (A) and (4), the burner 31 is disposed concentrically between the outer wall cylindrical body 32, the inner wall cylindrical body 35, and the inner and outer walls arranged concentrically around the central axis 31a. Outer primary air supply including an outer intermediate wall cylindrical body 33 and an inner intermediate wall cylindrical body 34, and between the outer wall cylindrical body 32 and the outer intermediate wall cylindrical body 33, an outer primary air supply communicating with a primary air supply blower (not shown). A conduit 36 is formed, and a partition plate 36a is arranged in the inlet conduit 36 to reinforce it and to adjust the outer primary air flow therethrough to a parallel flow. Are formed with a plurality of inner primary air injection holes 36b divided by a partition plate 36a.
A powder fuel / transport air mixture inlet conduit (not shown) connected between the outer intermediate wall tube 33 and the inner intermediate wall tube 34 37, a partition plate 37a is arranged in this inlet line 37 to reinforce it and to rectify the mixed stream passing therethrough into a parallel flow, so that at the end of the line 37 A plurality of powder fuel / transport air mixture injection holes 37b are formed.
[0012]
An inner primary air supply conduit 38 communicating with a primary air supply blower (not shown) is formed between the inner intermediate wall cylindrical body 34 and the inner wall cylindrical body 35, and this inlet pipe is provided. In the channel 38 there is arranged a partition plate 38a which reinforces it and turns the inner primary air flow therethrough into a swirling flow, so that at the end of the line 38 a plurality of inner primary air jets are provided. A hole 38b is formed. At least one Freon inlet pipe (not shown) is connected to the inner primary air inlet pipe 38 or the primary air pipe connected to the inner primary air inlet pipe 38. No swirl vanes are installed in the outer primary air injection hole. The inner primary air containing the injected Freon swirls, mixes and diffuses with the outer powder fuel while swirling, and is injected in a state where the powder fuel injection flow is sandwiched inside the outer primary air flow injected straight without swirling Is done.
In the burner shown in FIG. 3, the outer primary air and the inner primary air are injected at an ejection speed of 60 to 150 m / sec. The vortex is rapidly mixed with the primary air to form a vortex, and the secondary air is entrained in the vortex to efficiently burn the fuel to form a high-temperature flame region and to efficiently destroy Freon.
[0013]
Another example of the burner used in the method of the present invention will be described with reference to FIGS.
4A and 4B, an outer primary air injection tube 43 is formed inside an outer peripheral wall 42 that encloses the central axis 41a of the cylindrical burner 41, and a group of, for example, 6- Sixteen, preferably eight to fourteen, outer primary air jets 44 are formed. Inside the outer primary air injection pipe 43, a powder fuel injection pipe 45 for injecting a mixture of powdered fuel and carrier air is formed concentrically with the outer primary air injection pipe 43, and the terminal thereof is an annular powdered fuel injection port 46. Is formed. Further, an inner primary air injection pipe 47 is formed inside the powder fuel injection pipe 45, and a group of, for example, 6 to 16, preferably 8 to 14, inner primary air injection pipes is formed at the injection end thereof. A mouth 48 is formed. Further, an ignition burner and an auxiliary fuel burner may be provided inside the inner primary air injection pipe. The inner primary air injection pipe 47 is connected to a CFC inlet pipe (not shown) at at least one location on the upstream side.
The annular powdered fuel injection port 46, the outer primary air injection port 44, and the inner primary air injection port 48 are formed so that the injection directions are the same (parallel to each other). Accordingly, the powdered fuel is injected from the annular powdered fuel injection port 46 to form the powdered fuel stream 19 having an annular cross-sectional shape, and from the group of the outer primary air injection ports 44, the primary air is straightened to the group of the outer primary air. The streams are injected to form streams, which travel along the outside of the powdered fuel stream 19. Also, from a group of inner primary air injection ports 48, primary air is injected to form a group of inner primary air straight flows, which travel along the inside of the powder fuel stream 19 having an annular cross section. Thus, the powdered fuel stream is sandwiched between the outer and inner primary air straight streams, thereby being accelerated and diffused and mixed and burned with the hot secondary air entrained during the outer primary air straight stream. At this time, since the outer primary air flow is divided into a plurality of straight flows and injected at a high speed, the high-temperature secondary air easily passes between the plurality of outer primary air straight flows and is efficiently mixed with the powder fuel flow. In addition, a narrow-angle, short-flame combustion frame can be formed to exhibit a high burning temperature. Also, at this time, the group of straight primary air flows promotes the diffusion of the powder fuel flow, and at the same time, forms a high-temperature internal circulation flow in the combustion flame, thereby exhibiting the effect of stabilizing the flame. In the method of the present invention, the inner primary air injection pipe 47 is connected to a chlorofluorocarbon feed pipe (not shown in FIG. 4) at at least one location on the upstream side thereof, and the chlorofluorocarbon supplied therefrom is In the combustion flame, it is completely decomposed by heating and absorbed by cement clicker to render it harmless.
[0014]
In the method of the present invention, the powdered fuel is injected from the annular injection port together with the carrier air, and the primary air is injected from the outer and inner primary air injection ports in the same direction as the powdered fuel injection flow. Mixing with the primary air passing through the inner primary air injection tube to form an outer straight primary air stream and an inner straight primary air / Freon mixture flanking the powdered fuel injection stream, thereby forming a CFC in the combustion flame formed thereby. Is thermally decomposed and absorbed by cement liquor.
There is no particular limitation on the powder fuel used in the method of the present invention, and a solid powder fuel such as coal powder or coke powder is generally used. In addition to the solid powder fuel, combustible plastic powder, trash, wood chips (wood flour), and waste such as rice hulls may be supplied from the auxiliary fuel burner 18.
Further, the method of the present invention is very effectively used in a rotary kiln used for producing cement clinker, magnesia clinker or coal. In this case, high-temperature secondary air is fed into the rotary kiln from a product cooling device disposed downstream of the rotary kiln, and the high-temperature secondary air is supplied to the outer primary air straight flow / cross-sectional annular powder fuel flow / inner primary air in the present invention. It is involved in a composite stream consisting of a straight stream, and can efficiently burn the powdered fuel. In addition, in the combustion flame, the chlorofluorocarbon is thermally decomposed and made harmless.
[0015]
In the method of the present invention, when the burner described in FIGS. 4- (A) and (B) is used, the powder fuel is injected at the injection port at an injection speed of 30 to 50 m / sec, preferably 35 to 45 m / sec. At the same time, the outer and inner primary air are injected at the respective injection ports at an injection speed of 150 m / sec or more, preferably 200 to 300 m / sec, more preferably 250 to 300 m / sec (conventionally about 100 m / sec). Inject with. In this way, the primary air ratio (the ratio of the total injection amount of air ejected from the powder fuel annular injection port and the outer and inner primary air injection ports to the theoretical combustion air amount) is increased from the conventional value of 20 to 25%, It can be reduced to 8 to 15%, preferably 8 to 12%. That is, in the combustion method using the burners shown in FIGS. 4- (A) and (B), the jet momentum can be enhanced by 25 to 35% as compared with the conventional one, and the entrainment momentum and entrainment time of the secondary air can be increased. Can be maintained to the same degree as in the conventional method.
The jet momentum and the entrainment momentum of the secondary air can be calculated by the following equations (1) and (2).
G o = m o U o ( 1)
Ge = K · ( mo (X / 2R) 0.5 −1) · V e (2)
However, in equations (1) and (2),
Go : jet momentum Ge : secondary air entrainment momentum mo : jet mass flow rate (kg / sec)
U o : Jet velocity (m / sec)
X: Jet axis distance (m)
R: Jet diameter (m)
V e : Jet attraction speed (m / sec)
K: When using the burners shown in the constant diagrams-4 (A) and (B), the primary air injection speed (U o ) is increased from the conventional method value of about 100 m / sec to 150 m / sec or more, preferably 200 to 300 m / sec. As the jet momentum (G o ) is increased by increasing to the second, the secondary air entrainment momentum (G e ) is accordingly increased in proportion to the jet momentum (G o ). However, if the entrainment momentum (G e ) and entrainment time of the secondary air are maintained at the same level as in the conventional method, the air mixing and the initial combustion of the flame jet become the same as in the conventional method. Can be reduced. In this case, the reduction amount of the primary air is replaced by the high-temperature secondary air, so that the combustion speed is improved and the combustion efficiency is also improved.
[0016]
In the method of the present invention, when a narrow-angle, short-flame type combustion flame is generated using powdered fuel, the swirl number (a dimensionless quantity representing the swirl strength defined by the following equation (3)) in this combustion flame is set to 0. It is possible to make natural jet, and it is possible to completely detoxify chlorofluorocarbon in this frame.
In the method of the present invention, when a narrow-angle, short-flame type combustion flame is generated using powdered fuel, the swirl number (a dimensionless quantity representing the swirl strength defined by the following equation (3)) in this combustion flame is set to 0. It is possible to make natural jets, and it is possible to completely detoxify chlorofluorocarbon in a frame that generates a higher temperature as compared with a conventional burner.
SW = Gφ / GxR (3)
In the equation (3), SW: swirl number Gφ: axial flux of angular momentum Gx: axial thrust R: burner nozzle diameter
【Example】
The method of the present invention is further described by the following examples.
[0018]
Examples 1 and 2 and Comparative Example 1
The results are shown in Table 1 using a burner having a configuration shown in FIGS. 3A and 3B attached to a cement rotary kiln (5.6 m in diameter and 94 m in length) having a production capacity of 300 tons / hour. Under the conditions, pulverized coal and chlorofluorocarbon were burned. However, Freon was mixed only into the inner primary air inlet pipe (38) in FIG. 3 at the inlet side of the blower that feeds the primary air into it. The pulverized coal combustion amount was 12.5 t / h, the primary air ejection speed at the inner primary air ejection hole 38b was 70 m / sec, and the flow rate was 135 m3 / min, and the outer primary air ejection hole 36b The primary air ejection speed was 110 m / sec, the flow rate was 130 m3 / min, and the primary air ratio was 18%. Table 1 shows the amount of CFCs supplied.
The quality of the pulverized coal was 6,300 kcal / kg, and its fineness, (90 μm mesh residue%) was 18%.
[0019]
Further, only in Comparative Example 1, a chlorofluorocarbon injection pipe was attached to the ignition liquid fuel supply pipe 39 provided along the central axis of the burner. Burned and destroyed.
[0020]
[Table 1]
Figure 2004053073
[0021]
As is clear from Table 1, the method of the present invention achieves the same detoxification of chlorofluorocarbon as in this method without newly installing a toxic waste injection pipe such as chlorofluorocarbon in the liquid fuel supply line for ignition. succeeded in. The burnability of the coal powder fuel in the burner was not abnormal at all even when chlorofluorocarbon was added, and no adverse effect was observed.
[0022]
Examples 3 and 4
Using the burners shown in FIGS. 4- (A) and (B), CFCs were rendered harmless in a cement production process in a rotary kiln.
Using a burner having the configuration shown in FIGS. 4A and 4B in a cement rotary kiln (diameter 3.8 m, length 79 m) with a production capacity of 110 tons / hour under the conditions shown in Table 2, Pulverized coal and CFCs were burned.
The burner used in this embodiment is a so-called high-speed burner, the outline of which is as described above, and the details thereof are described in Patent Publication No. 98-29690.
Fluorocarbon was mixed in at the inlet side of the blower that supplies primary air only to the inner primary air supply pipe. The burned amount of pulverized coal was 5.4 t / h, the primary air ejection speed at the inner primary air outlet (28) was 210 m / sec, the flow rate was 37 m3 / min, and the outer primary air outlet was The primary air ejection speed in (24) was 200 m / sec, the flow rate was 34 m3 / min, and the primary air ratio was 11%.
The quality of the pulverized coal was 6300 kcal / kg, and its fineness (90 μm mesh residue%) was 15%.
[0023]
[Table 2]
Figure 2004053073
[0024]
As is clear from Table 2, CFCs could be almost completely decomposed and made harmless using the powdered fuel burner according to the method of the present invention. Further, as in Example 1, no abnormality was observed in the burnability of the burner even when CFC was added, and there was no adverse effect.
[0025]
【The invention's effect】
In the method of the present invention, since the configuration is as described above, the following remarkable effects are obtained.
(1) In the method of destroying chlorofluorocarbons by the cement kiln method, by mixing the chlorofluorocarbons into the combustion air of the kiln burner and burning at a high temperature in the flame of the burner, reliable combustion destruction is performed. Further, by mixing Freon with combustion air, it is not necessary to insert a hazardous waste injection pipe into a burner, which is a conventional method.
(2) By using a high-speed burner having a blowing speed of combustion air of 150 m / sec or more as a kiln burner, chlorofluorocarbon can be efficiently thermally decomposed and rendered harmless in a very high-temperature combustion frame.
(3) Since the place where Freon is mixed into the combustion air of the kiln burner can be on the inlet side (negative pressure) of the combustion air fan, the liquid Freon is more easily volatilized, and gas Freon is discharged to the outside. The risk of leakage is reduced.
(4) Since the place where Freon is mixed into the combustion air of the kiln burner can be used as the entrance of the primary air fan inside the kiln burner, the combustion destruction efficiency of harmful Freon can be increased.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view showing an arrangement of a burner used in a method of the present invention in a kiln.
FIG. 2 is an explanatory side view showing an example of a configuration of a powder fuel burner used in the method of the present invention.
3 (A) is a front view of an ejection tip of one example of a powder fuel burner used in the method of the present invention, and FIG. 3- (B) is a line of the burner in FIG. 3- (A); FIG. 3 is an explanatory side sectional view taken along AA ′.
FIG. 4A is an explanatory front view of a jetting tip of another example of the powder fuel burner used in the method of the present invention. FIG. 4- (B) is an explanatory side sectional view taken along line XX ′ of the burner of FIG. 3- (A).
[Explanation of symbols]
1 rotary kiln 2 product cooling device 3 combustion device (burner)
3a: Combustion frame 4: Cooling air 5: High-temperature secondary air 11, 31, 41 ... Cylindrical burner 12 for cement rotary kiln ... Furnace wall 13: Burner end 14 ... Powder fuel feed pipe 15 ... Primary air feed pipe 16 outer primary air inlet pipe 17 inner primary air inlet pipe 18 burner for ignition (or burner for auxiliary fuel)
19 ... powder fuel flow 20 ... inner primary air straight flow 21 ... outer primary air straight flow 22 ... Freon inlet pipes 31a, 41a ... burner central axes 32, 42 ... outer wall cylinder 33 ... outer intermediate wall cylinder 34 ... inner Intermediate wall cylinder 35 ... Inner wall cylinder 36 ... Outer primary air supply line 36a ... Partition plate 36b ... Outer primary air injection hole 37 ... Fuel / conveyance air mixture supply line 37a ... Partition plate 37b ... Fuel / Injection hole 38 for air mixture for conveyance 38 inner primary air inlet pipe 38a partition plate 38b inner primary air injection hole 43 outer primary air injection pipe 44 outer primary air injection port 45 powdered fuel injection pipe 46 powdered fuel Injection port 47 ... Inner primary air injection pipe 48 ... Inner primary air injection port

Claims (3)

セメント製造用キルン内において、キルン用筒状バーナーを用いてフロンを無害化処理するに際し、
前記筒状バーナーの燃焼端面において、その中心点のまわりに環状に形成された燃料噴射口を通して粉末燃料をキルン内に噴射し、前記環状燃料噴射口の外側に、それと同心の円環状域内に配置された複数個の外側一次空気噴射口、及び前記環状燃料噴射口の内側に、それと同心の円環状域内に配置された複数個の内側一次空気噴射口を通して、一次空気を、前記燃料噴射流とほぼ同一方向にキルン内に噴射して、前記粉末燃料の燃焼フレームを形成し、このとき、前記内側一次空気噴射口を通る一次空気流中に、フロンを含有させて噴射し、前記フロンを前記燃焼フレーム内において分解して無害化することを特徴とするセメント製造用キルンによるフロンの無害化処理方法。
In the kiln for cement production, when detoxifying chlorofluorocarbon using a kiln cylindrical burner,
At the combustion end face of the cylindrical burner, powder fuel is injected into the kiln through a fuel injection port formed annularly around a center point thereof, and is disposed outside the annular fuel injection port and in an annular region concentric therewith. The plurality of outer primary air injection ports, and the inside of the annular fuel injection port, through a plurality of inner primary air injection ports disposed in an annular region concentric with it, through the primary air, the fuel injection flow Injecting into the kiln in substantially the same direction to form the combustion frame of the powdered fuel, at this time, injecting the primary air flow passing through the inner primary air injection port, containing Freon and injecting the Freon. A method for detoxifying CFCs using a kiln for cement production, which is decomposed and detoxified in a combustion flame.
前記内側一次空気噴射口を通る一次空気とフロンとの混合流の噴射速度を150m/秒以上に制御する、請求項1に記載のフロン無害化処理方法。The chlorofluorocarbon detoxification method according to claim 1, wherein an injection speed of a mixed flow of primary air and chlorofluorocarbon passing through the inner primary air injection port is controlled to 150 m / sec or more. 前記フロンを、前記内側一次空気噴射口に前記一次空気を送風するための空気ファンの入口において一次空気中に混合する、請求項1又は2に記載のフロン無害化処理方法。The chlorofluorocarbon detoxification method according to claim 1, wherein the chlorofluorocarbon is mixed into the primary air at an inlet of an air fan for blowing the primary air to the inner primary air injection port.
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