【０００１】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、頭部に装着されるベースと、このベースに固定された複数の毛髪体とを備えたかつら、およびその製造方法に関する。特に、本願発明は、帯電防止機能が付与されたかつら、およびその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、たとえば、自毛不足を補うため、あるいはファッション性を向上させるため、頭部にかつらを着用することが普及している。このようなかつらは、頭部に装着されるベースに複数の毛髪体を固定した構成とされている。かつらには、外観や手触りなどの点で人間の毛髪と見分けがつかないことが要求されており、このような観点から、毛髪体を形成するための材料として、太さや断面形状などを任意に設定可能であるとともに染色性の優れたポリ塩化ビニルなどの合成繊維が用いられる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、合成繊維は、導電性が低いため、かつらに櫛通しなどを行った際に発生した静電気が毛髪体に帯電しやすくなり、これにより、毛髪体が逆立つなどの問題が生じる。
【０００４】
また、静電気により帯電した毛髪体は、プラスの電荷を帯びており、頭皮から血液中に供給されるべき空気中のマイナスイオンを捕らえてしまう。一般に，血液は、偏った食事やストレスなどのため、弱アルカリ性から酸性に変化し、このように酸性化した血液では、赤血球どうしが結合して、血流を活性化することが困難とされている。通常においては、空気中のマイナスイオンが血液中に供給されることによって血液のアルカリ化が図られるが、上記かつらを着用した頭皮では、このような作用が阻害されるので、血流を活性化することができなくなる。その結果、頭皮における新陳代謝が悪化し、頭皮の健康が損なわれてしまう。
【０００５】
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、毛髪体が帯電するのを防止可能なかつらを提供することをその課題とする。
【０００６】
【発明の開示】
上記課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【０００７】
すなわち、本願発明の第１の側面により提供されるかつらは、頭部に装着されるベースと、このベースに固定された複数の毛髪体と、を備え、上記各毛髪体は、ゲルマニウムを含むことにより帯電防止機能が付与されていることを特徴とする。
【０００８】
ゲルマニウムは、半導体であり、室温における抵抗率は４６Ω・ｃｍと帯電した静電気を毛髪体の表面で移動させるには十分な導電性を有している。これにより、かつらは帯電防止機能が付与されることになり、その作用効果については、発明者らの行った電荷の半減期測定試験（後述）によっても確認されている。
【０００９】
本願発明の好適な実施形態によれば、上記各毛髪体の表面には、ゲルマニウムを含む被覆層が形成されている。また、その被覆層には、カンラン石成分をさらに含ませるのが好ましい。このカンラン石成分は、マイナスイオンの発生により、血行促進・疲労回復などの優れた効果の他に、殺菌・抗菌などの作用も発揮するものであり、上記ゲルマニウムによる作用に加えて、かつらの価値をそれだけ高めるものである。
【００１０】
本願発明の他の好適な実施形態によれば、上記各毛髪体の毛芯自体が、ゲルマニウム粉末を含む樹脂により形成されており、別途ゲルマニウムを含ませる処理が必要でなくなる。なお、この場合においても、上記各毛髪体の毛芯を構成する樹脂に、粉末の形態でカンラン石成分をさらに含ませてもよい。
【００１１】
上記いずれの実施形態においても、上記各毛髪体の毛芯は、モダアクリル繊維、またはポリ塩化ビニル繊維により形成されている。これらの樹脂は、かつらを構成する材料として一般的なものであり、本願発明を実施するに際して特別な材料を必要とせず、低コストでの実施が可能となる。
【００１２】
本願発明の第２の側面によれば、頭部に装着されるベースに複数の毛髪体を固定してなるかつらの製造方法であって、上記ゲルマニウムを含む被覆層を毛髪体の表面に形成する被覆工程を含み、上記被覆工程は、ゲルマニウムと固定剤とが溶解した被覆用溶液中に毛髪体を浸漬するか、または毛髪体に上記被覆用溶液を噴霧させた後、これを乾燥することによって行われることを特徴とする、かつらの製造方法が提供される。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【００１４】
図１は、本願発明に係るかつらの一例を示す概略底面図、図２は、図１における毛髪体の拡大断面図である。図３および図４は、図１のかつらを製造する方法を説明するための図である。
【００１５】
図１に示すかつら１は、頭部に装着される部分となるベース２と、このベース２に固定された複数の毛髪体３とを有している。
【００１６】
ベース２は、たとえば、合成繊維製の糸などをメッシュ状に編成することにより形成されており、頭皮に沿って装着可能なようにキャップ状とされている。このベース２には、孔部２１が設けられており、かつら１の通気性を向上させている。また、ベース２における頭部と対向する面には、装着用のピン止め２２が取り付けられている。
【００１７】
このようなベース２に対し、毛髪体３は、５０本〜１５０本／ｃｍ２程度の密度で植毛される。その植毛方法としては、ベース２を構成している各糸に結び付ける方法（図３（ｂ）および図４参照）や、複数の毛髪体２が固着された接着テープをベース２の数カ所にそれぞれ接着する方法などがある。
【００１８】
各毛髪体３の毛芯３１は、モダアクリル繊維やポリ塩化ビニル繊維などの合成繊維により形成されている。各毛芯３１は、図２ではモノフィラメント構造とされているが、手触り感（風合い）向上のためマルチフィラメント構造とされていてもよく、その全体としての太さが人毛（６０μｍ〜１００μｍ程度）と同等とされている。本実施形態では、毛芯３１の表面には、図２に示すように、その長手方向に延びる複数の凸部が設けられており、櫛通しをした際に、櫛の歯と毛芯との摩擦を抑えて毛髪体３に静電気が発生しにくいような構造となっている。
【００１９】
毛髪体３の表面には、毛芯３１を覆うように膜状に形成された被覆層３２が設けられており、この被覆層３２には、ゲルマニウムが含まれている。ゲルマニウムは、半導体であるため、毛髪体３と櫛の歯との摩擦により発生しうる静電気により毛髪体３が帯電してもこれを短時間で除電することができる。これにより、空気中のマイナスイオンが頭皮から血液中に供給されることができ、血液のアルカリ化が可能となる。したがって、血液の酸性化による赤血球どうしの結合が防止され、血流を活性化することができる。
【００２０】
また、この被覆層３２には、本実施形態では、ゲルマニウムのほかにカンラン石成分も含まれている。カンラン石成分は、マイナスイオン発生作用がある他に、遠赤外線のうち、波長が４μｍ〜１４μｍ程度の光線（生育光線）を効率よく放射している鉱石である。生育光線は、体内の水分子を共鳴振動させ、水分子間の水素結合鎖を断ち切ることが可能とされている。したがって、生育光線を血液に照射することにより、その血流の活性化を図ることができる。
【００２１】
このような被覆層３２は、毛髪体３をベース２に固定する前、あるいはその後に形成される。すなわち、上記かつら１を製造する際には、まず、図３（ａ）に示すように、毛髪体３の毛芯３１を束ねた毛芯束３１ａを、ゲルマニウム粉末、カンラン石粉末および固定剤などを溶解した被覆用溶液４中に浸漬させた後、これを被覆用溶液４から取り出して乾燥させる。次いで、これにより得られた毛芯３１（毛髪体３）を、図３（ｂ）に示すように、ベース２に対してバランスよく所定の密度で植毛する。
【００２２】
あるいは、上記かつら１は、図４に示すように、ベース２に植毛した毛髪体の毛芯３１に被覆用溶液４を噴霧させた後、これを乾燥させることによって製造される。
【００２３】
このように、上記かつら１を製造する際、被覆層３２は、毛髪体３の表面に被覆用溶液を付着させてこれを乾燥するだけで形成されるので、かつら１の製造が複雑化することがない。
【００２４】
上記かつら１によれば、毛髪体３の被覆層３２にゲルマニウムが含まれているので、毛髪体３が帯電するのを防止することができ、頭皮における血流の活性化を図ることができる。また、被覆層３２には、カンラン石も含まれているので、頭皮における血流の活性化をさらに促進することができる。
【００２５】
したがって、かつら１は、従来例とは異なり、帯電による毛髪体３の逆立ちなど外観上の問題を防止することができるだけでなく、頭皮の新陳代謝を向上させ、頭皮の健康状態を保つことを可能とする。
【００２６】
以下、本願発明の実施例および比較例を挙げ、本願発明をさらに詳しく説明するが、本願発明はこの実施例によって何ら限定されるものではない。
【００２７】
【被覆用溶液の調製例】
圧力容器に水２０リットルを入れて、その中に平均粒径が０．５ｃｍ〜１．０ｃｍ程度とされた小塊状カンラン石を４ｋｇ入れた後、加圧状態で水を沸騰させた。次いで、小塊状カンラン石を取り除き、圧力容器内に、平均粒径が３０μｍ程度とされたカンラン石の粉末を５ｇ入れ、さらに１時間煮沸した。次いで、圧力容器内の液体の上澄み液を２４時間放置した後、これを濾過した。次いで、得られた液体を再度沸騰させて、その中に平均粒径が３０μｍ程度とされたゲルマニウムの粉末を２ｇ入れ、さらに１５分間煮沸した。次いで、得られた液体を冷却し、その中に固定剤と浸透剤とを合計１重量％入れることにより被覆用溶液を得た。ここで、固定剤としては、ミヨシ油脂社製の「ミューロンＡＫ１６１」を用い、浸透剤としては、ミヨシ油脂社製の「ペレソフトＮＳ」を用いた。また、固定剤と浸透剤との重量比を６．５：３．５とした。
【００２８】
【実施例】
上記調製例で得た被覆用溶液（２０℃）をベース２に植毛された毛髪体の毛芯３１に吹き付け、これを自然乾燥させた。
【００２９】
【比較例】
ベース２とこのベース２に植毛された毛芯３１（上記被覆用溶液での処理を施していないもの）とを有するかつらを用意した。
【００３０】
【帯電性の評価】
上記実施例で得られたかつら、および比較例で用意したかつらについて、ＪＩＳ Ｌ１０９４織物及び編物の帯電性試験方法のＡ法（半減期測定）を実施した。その際の、温度２０℃であり、相対湿度４０％であった。
【００３１】
上記試験の結果、実施例のかつらでは、半減期が４秒となり、比較例のかつらでは、半減期が１２秒となった。このように、本願発明のかつらは、帯電性が低いことがわかる。
【００３２】
以上、説明してきたように、本願発明によると、帯電するのを防止可能なかつらが提供される。
【００３３】
もちろん、この発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではない。たとえば、上記実施の形態において、ベース２は、合成繊維製の糸を編成したネット状のものとされているが、これに限ることはなく、たとえば、合成ゴムなどをキャップ状に形成したものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本願発明に係るかつらの一例を示す概略底面図である。
【図２】図１における毛髪体の拡大断面図である。
【図３】（ａ）および（ｂ）は、図１のかつらを製造する方法を説明するための一連の図である。
【図４】図１のかつらを製造する方法を説明するための図である。
【符号の説明】
１ かつら
２ ベース
３ 毛髪体
３１ 毛芯
３２ 被覆層[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a wig including a base mounted on a head, and a plurality of hair bodies fixed to the base, and a method for manufacturing the wig. In particular, the present invention relates to a wig provided with an antistatic function and a method for manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, for example, in order to compensate for shortage of self hair or to improve fashionability, wearing a wig on a head has been widely used. Such a wig has a configuration in which a plurality of hair bodies are fixed to a base mounted on the head. Wigs are required to be indistinguishable from human hair in terms of appearance and touch, and from such a viewpoint, as a material for forming a hair body, the thickness and cross-sectional shape can be arbitrarily determined. Synthetic fibers such as polyvinyl chloride which can be set and have excellent dyeability are used.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, since synthetic fibers have low conductivity, static electricity generated when combing through a wig or the like is likely to be charged on the hair body, thereby causing a problem such that the hair body stands upside down.
[0004]
In addition, a hair body charged by static electricity has a positive charge and catches negative ions in the air, which should be supplied to the blood from the scalp. Generally, blood changes from weakly alkaline to acidic due to biased diet and stress, and it is difficult to activate blood flow by combining red blood cells in such acidified blood. I have. Normally, the blood is alkalized by supplying negative ions in the air into the blood.However, in the scalp wearing the wig, such an effect is inhibited, so that the blood flow is activated. You can't do that. As a result, metabolism in the scalp deteriorates, and the health of the scalp is impaired.
[0005]
The present invention has been conceived under the circumstances described above, and has as its object to provide a wig capable of preventing the hair from being charged.
[0006]
DISCLOSURE OF THE INVENTION
In order to solve the above problems, the present invention employs the following technical means.
[0007]
That is, the wig provided by the first aspect of the present invention includes a base mounted on the head, and a plurality of hair bodies fixed to the base, wherein each of the hair bodies includes germanium. Is provided with an antistatic function.
[0008]
Germanium is a semiconductor, and has a resistivity at room temperature of 46 Ω · cm, and has sufficient conductivity to transfer charged static electricity on the surface of the hair. As a result, the wig is provided with an antistatic function, and its operation and effect have been confirmed by a charge half-life measurement test (described later) performed by the inventors.
[0009]
According to a preferred embodiment of the present invention, a coating layer containing germanium is formed on the surface of each of the hair bodies. Preferably, the coating layer further contains an olivine component. This olivine component, due to the generation of negative ions, not only has excellent effects such as promoting blood circulation and recovering from fatigue, but also exerts actions such as sterilization and antibacterial. Is increased by that much.
[0010]
According to another preferred embodiment of the present invention, the hair core of each of the above-mentioned hair bodies is formed of a resin containing germanium powder, so that a separate treatment for containing germanium is not required. In this case, also in this case, the resin constituting the hair core of each hair body may further include an olivine component in the form of a powder.
[0011]
In any of the above embodiments, the hair core of each hair body is made of modacrylic fiber or polyvinyl chloride fiber. These resins are general materials constituting a wig, and do not require any special material when implementing the present invention, and can be implemented at low cost.
[0012]
According to a second aspect of the present invention, there is provided a method of manufacturing a wig in which a plurality of hair bodies are fixed to a base mounted on a head, wherein the coating layer containing germanium is formed on a surface of the hair body. The coating step includes a coating step, in which the hair body is immersed in a coating solution in which germanium and a fixing agent are dissolved, or the hair body is sprayed with the coating solution and then dried. A method of manufacturing a wig is provided.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
[0014]
FIG. 1 is a schematic bottom view showing an example of a wig according to the present invention, and FIG. 2 is an enlarged sectional view of the hair body in FIG. 3 and 4 are views for explaining a method of manufacturing the wig of FIG.
[0015]
A wig 1 shown in FIG. 1 has a base 2 to be attached to the head, and a plurality of hair bodies 3 fixed to the base 2.
[0016]
The base 2 is formed, for example, by knitting a synthetic fiber thread or the like in a mesh shape, and has a cap shape so that it can be attached along the scalp. The base 2 is provided with a hole 21 to improve the air permeability of the wig 1. A mounting pin stopper 22 is attached to a surface of the base 2 facing the head.
[0017]
The hair 3 is implanted with a density of about 50 to 150 hairs / cm 2 with respect to the base 2. As a method of planting the hair, a method of tying each hair constituting the base 2 (see FIGS. 3B and 4) or an adhesive tape to which a plurality of hair bodies 2 are adhered is attached to several places of the base 2 respectively. There are ways to do that.
[0018]
The hair core 31 of each hair body 3 is formed of synthetic fibers such as modacrylic fibers and polyvinyl chloride fibers. Each hair core 31 has a monofilament structure in FIG. 2, but may have a multifilament structure to improve the feel (feel), and the overall thickness is human hair (about 60 μm to 100 μm). And is equivalent to In the present embodiment, as shown in FIG. 2, a plurality of convex portions extending in the longitudinal direction are provided on the surface of the hair core 31. The structure is such that static electricity is hardly generated on the hair body 3 by suppressing friction.
[0019]
On the surface of the hair body 3, a coating layer 32 formed in a film shape so as to cover the hair core 31 is provided, and the coating layer 32 contains germanium. Since germanium is a semiconductor, even if the hair body 3 is charged by static electricity generated by friction between the hair body 3 and the teeth of the comb, the hair body 3 can be neutralized in a short time. Thereby, negative ions in the air can be supplied into the blood from the scalp, and the blood can be alkalized. Therefore, binding of red blood cells due to acidification of blood is prevented, and blood flow can be activated.
[0020]
In the present embodiment, the coating layer 32 contains an olivine component in addition to germanium. The olivine component is an ore that efficiently emits a light ray (growing light ray) having a wavelength of about 4 μm to 14 μm among far infrared rays, in addition to having a negative ion generating action. The growth light is capable of causing the water molecules in the body to resonate and vibrate, thereby breaking the hydrogen bond chains between the water molecules. Therefore, by irradiating blood with growth light, the blood flow can be activated.
[0021]
Such a coating layer 32 is formed before or after fixing the hair body 3 to the base 2. That is, when the wig 1 is manufactured, first, as shown in FIG. 3A, a hair core bundle 31a in which the hair cores 31 of the hair body 3 are bundled is mixed with a germanium powder, an olivine powder, a fixing agent, and the like. Is dipped in the coating solution 4 in which is dissolved, and is taken out of the coating solution 4 and dried. Next, the hair core 31 (hair body 3) thus obtained is planted in a well-balanced manner at a predetermined density on the base 2, as shown in FIG. 3B.
[0022]
Alternatively, as shown in FIG. 4, the wig 1 is manufactured by spraying a coating solution 4 on a hair core 31 of a hair body planted on a base 2 and then drying the coating solution.
[0023]
As described above, when the wig 1 is manufactured, the coating layer 32 is formed only by applying the coating solution to the surface of the hair body 3 and drying the coating solution, so that the manufacturing of the wig 1 is complicated. There is no.
[0024]
According to the wig 1, since the coating layer 32 of the hair body 3 contains germanium, the hair body 3 can be prevented from being charged, and the blood flow in the scalp can be activated. In addition, since the covering layer 32 contains olivine, activation of blood flow in the scalp can be further promoted.
[0025]
Therefore, unlike the conventional example, the wig 1 can not only prevent appearance problems such as the hair body 3 being inverted due to electrification, but also improve the metabolism of the scalp and maintain the health of the scalp. I do.
[0026]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples and Comparative Examples of the present invention, but the present invention is not limited to these Examples.
[0027]
[Example of preparation of coating solution]
20 liters of water was placed in a pressure vessel, and 4 kg of small massive olivine having an average particle size of about 0.5 cm to 1.0 cm was placed therein, and then the water was boiled under pressure. Next, the small lumpy olivine was removed, and 5 g of olivine powder having an average particle size of about 30 μm was placed in a pressure vessel, and the mixture was further boiled for 1 hour. Next, the liquid supernatant in the pressure vessel was left for 24 hours, and then filtered. Next, the obtained liquid was boiled again, and 2 g of germanium powder having an average particle size of about 30 μm was put therein, and the mixture was further boiled for 15 minutes. Next, the obtained liquid was cooled, and a fixing solution and a penetrant were added therein to a total of 1% by weight to obtain a coating solution. Here, "Muron AK161" manufactured by Miyoshi Oil & Fat Co., Ltd. was used as the fixing agent, and "Pelesoft NS" manufactured by Miyoshi Oil & Fat Co., Ltd. was used as the penetrant. The weight ratio between the fixing agent and the penetrant was 6.5: 3.5.
[0028]
【Example】
The coating solution (20 ° C.) obtained in the above preparation example was sprayed on the hair core 31 of the hair planted on the base 2 and allowed to air dry.
[0029]
[Comparative example]
A wig having a base 2 and a hair core 31 planted on the base 2 (not treated with the coating solution) was prepared.
[0030]
[Evaluation of chargeability]
The wigs obtained in the above Examples and the wigs prepared in Comparative Examples were subjected to JIS L1094 Method A (half-life measurement) of a method for testing the chargeability of woven and knitted fabrics. At that time, the temperature was 20 ° C. and the relative humidity was 40%.
[0031]
As a result of the above test, the wig of the example had a half-life of 4 seconds, and the wig of the comparative example had a half-life of 12 seconds. Thus, it can be seen that the wig of the present invention has low chargeability.
[0032]
As described above, according to the present invention, a wig capable of preventing charging is provided.
[0033]
Of course, the scope of the present invention is not limited to the above embodiment. For example, in the above-described embodiment, the base 2 is a net-shaped knitted yarn made of synthetic fibers. However, the present invention is not limited to this. Is also good.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic bottom view showing an example of a wig according to the present invention.
FIG. 2 is an enlarged sectional view of the hair body in FIG.
3 (a) and 3 (b) are a series of drawings for explaining a method for manufacturing the wig of FIG. 1.
FIG. 4 is a view for explaining a method of manufacturing the wig of FIG. 1;
[Explanation of symbols]
Reference Signs List 1 wig 2 base 3 hair body 31 hair core 32 coating layer
