【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタの後部に装着される耕耘作業機の畔際処理装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
実用新案登録３０４０４６２号公報には、トラクタの後部に設けたロータリの側部に取り付けられる支持フレームと、この支持フレームの下端部に設けられ、土層表面に対して上方から起立した状態で進行方向に対して傾斜状に挿し入れられる回転式の耕起ディスクと、この耕起ディスクの後方位置で耕起ディスクがカットした土層表面に溝を形成する整形板とを備えている畦畔処理装置が開示されている。
【０００３】
この従来装置では、支持フレームをロータリの側部に固定してトラクタで牽引すると、耕起ディスクがその回転動作により土層表面に土をカットしながら内側後方へ移送し、さらに整形板がその傾斜に沿って土層表面の土を内側後方へ押し出しながら、トラクタの進行方向に延びる溝を形成するものとなっている。
また、コンクリート製の畔の場合、耕起ディスクを畔際まで近接させてもその下側に残耕が生じるため、かかる部分を掻き出す残耕処理機を設けたものとなっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては、耕起ディスクが耕耘部の後側に配置され、さらに後方に整形板が配置されているため、かかる畦畔処理機をロータリに装着するにあたり、後部カバーの後端に装着された均平用のフラップカバーや、後部カバーの両サイド部分（補助カバー）を取り外さなければならず、装着作業が面倒であるという問題があった。
また、耕起ディスク等がロータリの後側にあることからトラクタを左右に操舵したときの左右の振れが大きくなり、位置制御が難しく、安定して畔際に寄せるには相当の熟練を要するものであった。
【０００５】
さらに、畔がコンクリート製である場合には、耕起ディスクが衝突することによって破損してしまう可能性があり、位置制御が困難であることも相まって破損する可能性も高くなっていた。
本発明は、従来技術が有する問題を解消することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、目的を達成するために以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明にかかる耕耘作業機の畔際処理装置は、トラクタ後部に装着される機枠に耕耘部が設けられ、この耕耘部の左右外側でかつ前側に、畔際の土を幅方向内側に寄せる土寄せ具が設けられていることを特徴とするものである。このような土寄せ具の配置によって、フラップカバーや補助カバー等を取り外さなくとも土寄せ具を装着することができるようになり、装着作業性が容易になる。また、土寄せ具が耕耘部よりも前側の配置となるため、トラクタの操舵による左右の振れが小さくなり、その分容易に土寄せ具を畔際に寄せることが可能となる。
【０００７】
前記土寄せ具は、土の反力により左右外側へ移動するように左右移動自在に設けられていることが好ましい。また、土寄せ具は、土の反力により左右外側へ移動するように左右移動自在に設けられ、この土寄せ具を左右内方へ付勢する付勢手段が設けられていることが好ましい。
これにより、土の反力により可及的に畔際に寄せることが可能となり、トラクタの操縦も容易に行えるようになる。また、畔がコンクリート製である場合には、左右内方に移動することによって土寄せ具の損傷を防止でき、この作用は付勢手段による付勢でより確実なものとなる。
【０００８】
前記土寄せ具の左右移動を規制する手段が設けられていることが好ましく、これによって土寄せ具を固定した状態での使用を行ったり、不使用時に土寄せ具の左右移動を固定できるようになる。
前記土寄せ具は、上部を支点として左右揺動自在に設けられた支持部材の下端部に設けられていることが好ましい。これによって、土寄せ具の左右移動が簡素な構造によって実現できる。
前記土寄せ具は、下方の作用姿勢と上方の退避姿勢とに姿勢変更自在に設けられていることが好ましい。これによって、土寄せ具を使用しない場合等にその都度離脱する必要もなくなるし、離脱した際の保管の煩わしさを解消できるようになる。
【０００９】
前記土寄せ具は、退避姿勢としたときに作用姿勢としたときよりも幅方向内側に位置するようになっていることが好ましい。
これによって、退避姿勢としたときに土寄せ具が外方に突出せず、トラクタからの後方視界の妨げになったり、通常の耕耘作業の障害になることもほとんどない。
前記土寄せ具は、機枠に左右軸心回りに回動自在で同軸心方向に位置調整自在に設けられた取付部材の左右外端部に設けられていることが好ましい。これによって土寄せ具を作用姿勢と退避姿勢とに容易に姿勢変更することができ、退避姿勢としたときに左右内方に位置するように位置変更することができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
図１及び図２は、ロータリタイプの耕耘作業機１を示している。
この耕耘作業機１は、トラクタの後部に３点リンク機構で例示する装着機構３を介して着脱自在に装着されるようになっており、機枠５と、この機枠５の下部に設けられた耕耘部６と、耕耘部６を覆う耕耘カバー７と、本発明にかかる畔際処理装置８と、を備えている。
機枠５は、左右中央部のギヤケース１０から左右両側にサポートアーム１１を突設し、一方（左側）のサポートアーム１１の外端部に伝動ケース１２の上部を連結し、他方（右側）のサポートアーム１１の外端部にサイドフレーム１３の上部を連結して、背面視門型状に形成されている。
【００１１】
ギヤケース１０の上部には、トップマスト１４が固定され、このトップマスト１４の前上部に３点リンク機構２のトップリンク３Ａが連結され、左右のサポートアーム１１から突出するブラケットに左右ロワーリンク３Ｂが連結されるようになっている。
ロータリ耕耘部６は、伝動ケース１２とサイドフレーム１３の下部に両端部が回転自在に支持された左右方向の軸心を有する爪軸１５と、この爪軸１５に取り付けられた多数の耕耘爪１６とを備えている。
【００１２】
トラクタのＰＴＯ軸からの動力は、ユニバーサルジョイント及び伝動軸を介してギヤケース１０内に伝達され、更にギヤケース１０内のベベルギヤ機構、左サポートアーム１１内の伝動軸、伝動ケース１２内のチェーン伝動機構を経て爪軸１５に伝達される。
耕耘カバー７は、耕耘部６の上方を覆う主カバー１８と、耕耘部６の後方を覆う後部カバー１９と、後部カバー１９の下端部に取り付けられて接地するフラップカバー２０と、耕耘部６の後部の左右両側を覆う側部カバー２１とを有している。
【００１３】
主カバー１８は、その左右方向の端部が、伝動ケース１２とサイドフレーム１３とに取り付けられた左右の側板２２に固定されている。
後部カバー１９は、その上端側が主カバー１８の後端側に左右方向の軸心２３回りに回動自在に枢支され、上下揺動自在とされている。
側部カバー２１は、伝動ケース１２又はサイドフレーム１３等に取り付けられている。
また、機枠５には、ゲージ輪２４を取り付けるための支持装置２５が設けられており、この支持装置２５は、前端側が機枠５に枢支されて上下揺動自在とされた支持フレーム２６と、この支持フレーム２６の上下揺動位置を調整する高さ調整手段２７とを備えている。
【００１４】
支持フレーム２６は、前後方向に配置されていて前端が左右サポートアーム１１にブラケットを介して回動自在に連結された左右一対の縦フレーム２８と、左右縦フレーム２８の後端を繋ぐように左右方向に配設された横フレーム２９とを有し、この横フレーム２９の左右外端部にゲージ輪２４が取り付けられている。縦フレーム２８は、前後摺動自在な内外筒によって伸縮自在とされており、ピン等の固定手段によってその長さが設定されるようになっている。
高さ調整手段２７は、左右縦フレーム２８の中途部同士を連結する連結部材２６Ａとトップマスト１４との間に設けられており、ハンドル２７Ａの操作によって伸縮することによって前部の枢支点回りに支持フレーム２６を上下動するようになっている。
【００１５】
左右一方（右側）のサポートアーム１１の左右外側部には、畔際処理装置８が設けられている。
この畔際処理装置８は、耕耘部６の左右外側（右側）で且つ前側に配置された土寄せ具３０を有しており、本実施形態では、略皿状乃至椀状の回転自在なディスクによって構成されている。
この土寄せ具３０は、前側が左右外側に位置するように傾斜して配置されており、この土寄せ具３０を保持する保持手段３１は、上下方向に配置されていて下端部に土寄せ具３０を回転自在に取り付けた支持部材３２と、この支持部材３２の上部を前後軸心回りに揺動自在に取り付けた取付部材３３と、この取付部材３３をサポートアーム１１に取り付けるための装着ブラケット３４と、を備えている。また、土寄せ具３０は、トラクタの後輪Ｔの後側で左右外側に配置されるようになっている。
【００１６】
支持部材３２は、図３乃至図６に示すように、上下２分割構造となっており、左右内方が開放した断面コ字形状の上側部材３５と、この上側部材３５のコ字内に嵌め込まれた下側部材３６とを有し、固定ボルト６０によって両者が連結されている。また、下側部材３６には固定ボルト６０が取り付けられる複数の連結孔６１が形成され、これのいずれかを選択することによって上側部材３５に対する下側部材３６の上下位置が調整でき、この調整によって支持部材３２の長さを可変としている。
【００１７】
取付部材３３は、左右方向に配設されたパイプ材よりなり、その左右外端部に、下方に突出する規制片３７を有している。この規制片３７は角パイプ等により構成され、前後に貫通する取付孔３８を備えており、この取付孔３８には、ベータピンよりなる抜止部材３９により抜け止めされた状態で規制ピン４０が取り付けられている。
この規制片３７の上方において取付部材３３の外端部には枢軸（枢支ボルト）６２によって支持部材３２（上側部材３５）の上端部が枢支されており、この上側部材３５のコの字内に規制片３７が入り込むような配置となっている。
【００１８】
上側部材３５の前後壁部分には、枢支ボルト６２を中心とする円弧状の長孔で例示する揺動範囲設定部４１が形成されており、この長孔４１に規制ピン４０の前後端部が挿通されている。このため、支持部材３２は、この長孔４１の範囲内で上部の枢支ボルト６２を支点として左右に揺動自在となっている。
また、長孔４１の下側には固定孔４２が形成され、規制片３７の下部にも固定孔４３が形成され、両孔４２，４３を適合させた状態で固定ピン４４を挿通することによって、支持部材３２が左右最内側の揺動位置で固定されるようになっている。
【００１９】
前記規制片３７の左右内面には取付具４５を介して引っ張りコイルバネよりなる付勢部材４６の上端が取り付けられ、この付勢部材４６の下端は、上側部材３５の内面から突出する取付具４７に取り付けられており、この付勢部材４６によって支持部材３２に左右内方への付勢力が付与されている。
図８に示すように、上記土寄せ具３０は、その後端の左右位置が耕耘部６（耕耘爪１６）の左右外端位置と略対応し、その前端位置がこれよりも左右外側に配置されるように傾斜しており、これによって、畔Ａ際（畔の壁面）の土はトラクタの進行により土寄せ具３０でカットされつつ左右内方へ寄せられ、耕耘部６へと導かれるようになっている。
【００２０】
また、この際に土寄せ具３０は、支持部材３２の左右揺動によって左右に移動可能となっているため、土からの反力により左右外側へ移動し、これによって可及的に畔Ａの際まで土寄せ具３０を近づけることが可能となっている。
一方、畔Ａがコンクリート等の堅い物である場合、土寄せ具３０が衝突して破損してしまう恐れが生じるが、本実施形態の土寄せ具３０では、畔Ａとの接触によって左右内方に退避することが可能となるため、破損等を防止することができるようになっている。
【００２１】
また、土寄せ具３０が耕耘部６の左右外側で且つ前側に配置されているため、かかる土寄せ具３０を装着するためにフラップカバー２０等を取り外さなくてもよく、装着作業が容易になるとともにフラップカバー２０による均平作業も同時に行えるようになっている。
上記装着ブラケット３４は、図６及び図７に示すように、基板５１に対して一対の位置決め壁５１Ａを後方に突出し、基板５１の前方に取付部材３３を保持する保持筒５２を備えており、一対の位置決め壁５１Ａの後縁にはサポートアーム１１の外周部に嵌り込む凹部５１Ｂが形成され、一方の位置決め壁５１Ａがボルト等の締結具５３を介してサイドフレーム１３に連結されるようになっている。また、基板５１は、サポートアーム１１の外周部に嵌められたＵ字状ボルト５４とこのＵ字ボルト５４の両端に螺合するナット５５によってもサポートアーム１１に連結されている。
【００２２】
上記保持筒５２には、取付部材３３が軸方向摺動自在で軸心回りに回動自在に挿入されており、この保持筒５２には上下に貫通する位置決め孔５６が形成されている。
一方、取付部材３３には、上下に貫通する位置決め孔５７Ａ，５７Ｂが左右に２つ（２組）形成されており、いずれかの位置決め孔５７Ａ，５７Ｂを選択して保持筒５２の位置決め孔５６に適合し、固定ピン５８を挿入することによって支持部材３２及び土寄せ具３０を所定の姿勢で固定できるようになっている。
【００２３】
ここで、畔際処理を行う場合には、支持部材３２を下向き（より詳細には前下がり傾斜状の下向き）の状態として、取付部材３３の左右内側の位置決め孔５７Ａと保持筒５２の位置決め孔５６とを適合し、固定ピン５８を挿入することによって土寄せ具３０を作用姿勢とする（図１参照）。
一方、畔際以外の耕耘時等、土寄せ具３０の不使用時には、固定ピン５８を取り外して支持部材３２が上向き（後上がり傾斜状の上向き）となるように略１８０°上下反転し、さらに取付部材３３を左右内方に摺動させることにより左右外側の位置決め孔５７Ｂと保持筒５２の位置決め孔５６とを適合する。そして、これら位置決め孔５６，５７Ｂに再度固定ピン５８を挿入することによって、図１に２点鎖線で示すように土寄せ具３０が非作用姿勢（退避姿勢）となるようになっている。
【００２４】
したがって、土寄せ具３０を使用しない場合にはこれを耕耘作業機１から取り外す必要もなく、保管等の煩わしさが解消でき、上方に退避することによって通常の耕耘作業の障害にもならない。
また、図３に２点鎖線で示すように、退避姿勢では、土寄せ具３０が左右内方に移動し、耕耘作業機１の左右幅内に収まるようになっていることによっても耕耘作業や後方視界の障害にならないようにしている。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく適宜設計変形可能である。
【００２５】
たとえば、土寄せ具は、回転式の円形ディスクタイプを採用したが、非回転の帯板材等を利用することができる。
土寄せ具の作用姿勢と退避姿勢との姿勢変更は、上下反転に限定されることなく単なる上下動等とすることができる。また、上下反転する場合は横軸心回りに限らず前後軸心回りの反転とすることができる。
【００２６】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、土寄せ具が耕耘部の左右外側でかつ前側に配設されているので、耕耘作業機のフラップカバーや補助カバー等を取り外さなくとも土寄せ具を容易に装着することができるようになり、また、土寄せ具が耕耘部よりも前側の配置となるため、トラクタの操舵による左右の振れが小さくなり、その分容易に土寄せ具を畔際に寄せることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】畔際処理装置を具備した耕耘作業機の側面図である。
【図２】同平面図である。
【図３】畔際処理装置の正面図である。
【図４】支持部材と取付部材との連結部分を拡大して示す正面断面図である。
【図５】図４のＡ−Ａ矢示図である。
【図６】畔際処理装置の分解斜視図である。
【図７】装着ブラケットの平面図である。
【図８】畔際処理装置の作用を模式的に示した平面図である。
【符号の説明】
１ 耕耘作業機
６ 耕耘部
８ 畔際処理装置
３０ 土寄せ具
３２ 支持部材
３３ 取付部材
３４ 装着ブラケット[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a ridgeside treatment device for a tilling work machine mounted on a rear portion of a tractor.
[0002]
[Prior art]
Japanese Utility Model Registration No. 3040462 discloses a support frame attached to the side of a rotary provided at the rear of a tractor, a support frame provided at a lower end of the support frame, and a standing direction from above with respect to the soil layer surface. Ridge cultivation disk which is provided with a rotary tillage disk which is inserted obliquely with respect to the ridge, and a shaping plate which forms a groove in the surface of the soil layer cut by the cultivation disk at a position behind the cultivation disk. Is disclosed.
[0003]
In this conventional device, when the support frame is fixed to the side of the rotary and towed by a tractor, the tillage disc is transported inward and backward while cutting the soil on the soil layer surface by its rotation, and the shaping plate is further inclined. While extruding the soil on the soil layer surface inward and rearward along the path, a groove extending in the traveling direction of the tractor is formed.
In the case of a concrete shore, even if the tillage disk is brought close to the shore, residual cultivation occurs below the cultivation disk. Therefore, a residual cultivation processing machine that scrapes such a portion is provided.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the above prior art, the tillage disk is arranged on the rear side of the tillage part, and the shaping plate is further arranged behind, so that when mounting such a ridge processing machine on a rotary, it is attached to the rear end of the rear cover. The flattening flap cover and both side portions (auxiliary cover) of the rear cover must be removed, and there is a problem that the mounting work is troublesome.
In addition, since the tillage disk etc. is behind the rotary, the right and left swing when steering the tractor left and right becomes large, position control is difficult, and considerable skill is required to stably approach the shore. Met.
[0005]
Furthermore, when the shore is made of concrete, there is a possibility that the tillage disk will be damaged due to collision, and the possibility of breakage is increased due to the difficulty in position control.
An object of the present invention is to solve the problems of the prior art.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has taken the following technical measures in order to achieve the object.
That is, the edge processing device of the tilling work machine according to the present invention is provided with a tilling part in a machine frame mounted on a rear part of the tractor, and on the left and right outer sides and in front of the tilling part, the soil on the shore is widthwise inward. And a soil burying tool is provided. With such an arrangement of the burrowers, the burrowers can be mounted without removing the flap cover, the auxiliary cover, and the like, and the mounting workability is facilitated. In addition, since the mulling tool is disposed on the front side of the tilling portion, the left and right swing due to the steering of the tractor is reduced, and the mulling tool can be easily brought closer to the shore.
[0007]
It is preferable that the mulling tool is provided so as to be movable left and right so as to move left and right by a reaction force of the soil. Further, it is preferable that the crushing tool is provided so as to be movable left and right so as to move left and right by a reaction force of the soil, and a biasing means for biasing the crushing tool left and right is provided.
This makes it possible to approach the shore as much as possible due to the reaction force of the soil, and the tractor can be easily operated. Further, when the shore is made of concrete, it is possible to prevent damage to the earth burying tool by moving left and right inward, and this operation is more reliably performed by the urging means.
[0008]
It is preferable that a means for regulating the left-right movement of the mulching tool is provided, so that the crushing tool can be used in a fixed state or the left-right movement of the mulling tool can be fixed when not in use.
It is preferable that the earthing implement is provided at a lower end of a support member that is provided so as to be able to swing left and right with an upper part serving as a fulcrum. Thereby, the left-right movement of the earthenware can be realized by a simple structure.
It is preferable that the mulling tool is provided so as to be capable of changing its posture between a lower working posture and an upper retracting posture. This eliminates the necessity of detaching each time when the burying tool is not used, and eliminates the troublesome storage when detached.
[0009]
It is preferable that the mulching tool is positioned on the inner side in the width direction when the retracting posture is set and when the operating posture is set.
Thus, when the evacuation position is set, the earthing implement does not protrude outward, and hinders the rear view from the tractor and hardly hinders the normal plowing operation.
It is preferable that the mulling tool is provided at the left and right outer ends of a mounting member provided on the machine frame so as to be rotatable around the left-right axis and adjustable in the coaxial direction. This makes it possible to easily change the position of the mulching tool between the operating position and the retracting position, and to change the position so that it is located in the left and right inward when in the retracting position.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
1 and 2 show a rotary-type tilling machine 1.
The tilling machine 1 is detachably mounted on a rear portion of the tractor via a mounting mechanism 3 exemplified by a three-point link mechanism, and is provided on a machine frame 5 and a lower portion of the machine frame 5. The tilling unit 6 includes a tilling unit 6, a tilling cover 7 that covers the tilling unit 6, and a bank processing device 8 according to the present invention.
The machine casing 5 has support arms 11 projecting from left and right sides from a gear case 10 at the center in the left and right directions, the upper end of the transmission case 12 is connected to the outer end of one (left) support arm 11, and the other (right). The upper end of the side frame 13 is connected to the outer end of the support arm 11, and is formed in a rear view portal shape.
[0011]
A top mast 14 is fixed to an upper portion of the gear case 10, a top link 3 A of the three-point link mechanism 2 is connected to a front upper portion of the top mast 14, and left and right lower links 3 B are attached to brackets protruding from the left and right support arms 11. It is to be connected.
The rotary tilling unit 6 has a claw shaft 15 having a left-right axis center rotatably supported at the lower part of the transmission case 12 and the side frame 13, and a large number of cultivation claws 16 attached to the claw shaft 15. And
[0012]
The power from the PTO shaft of the tractor is transmitted into the gear case 10 via the universal joint and the transmission shaft, and further transmitted to the bevel gear mechanism in the gear case 10, the transmission shaft in the left support arm 11, and the chain transmission mechanism in the transmission case 12. This is transmitted to the claw shaft 15 through the shaft.
The tillage cover 7 includes a main cover 18 that covers the upper part of the tillage part 6, a rear cover 19 that covers the rear of the tillage part 6, a flap cover 20 that is attached to the lower end of the rear cover 19 and that contacts the ground, And a side cover 21 that covers the left and right sides of the rear portion.
[0013]
The left and right ends of the main cover 18 are fixed to left and right side plates 22 attached to the transmission case 12 and the side frames 13.
The upper end of the rear cover 19 is pivotally supported on the rear end side of the main cover 18 so as to be rotatable around an axis 23 in the left-right direction, and is vertically swingable.
The side cover 21 is attached to the transmission case 12, the side frame 13, or the like.
Further, the machine frame 5 is provided with a support device 25 for mounting the gauge wheel 24. The support device 25 has a front end side pivotally supported by the machine frame 5 so as to be vertically swingable. And height adjusting means 27 for adjusting the vertical swing position of the support frame 26.
[0014]
The support frame 26 is disposed in the front-rear direction, and has a pair of left and right vertical frames 28 whose front ends are rotatably connected to the left and right support arms 11 via brackets. And a lateral frame 29 disposed in the direction of the left and right sides. The gauge wheel 24 is attached to left and right outer ends of the lateral frame 29. The vertical frame 28 is made expandable and contractable by an inner and outer cylinder that is slidable back and forth, and its length is set by fixing means such as pins.
The height adjusting means 27 is provided between the connecting member 26A for connecting the middle portions of the left and right vertical frames 28 to each other and the top mast 14, and expands and contracts by operating the handle 27A to rotate around the front pivot point. The support frame 26 is moved up and down.
[0015]
On the left and right outer sides of one of the right and left (right) support arms 11, a shoreside processing device 8 is provided.
The shoreside processing device 8 has a mulling tool 30 arranged on the left and right outer sides (right side) and the front side of the tilling unit 6. In the present embodiment, a substantially dish-shaped or bowl-shaped rotatable disk is used. It is configured.
The mulling tool 30 is arranged so as to be inclined so that the front side is located on the left and right outer sides. The holding means 31 for holding the mulling tool 30 is arranged in the up-down direction and rotates the mulling tool 30 at the lower end. A supporting member 32, which is freely mounted, a mounting member 33, which is mounted so that the upper part of the supporting member 32 is swingable around the longitudinal axis, and a mounting bracket 34 for mounting the mounting member 33 to the support arm 11. Have. Further, the earthing implement 30 is arranged on the left and right outer sides behind the rear wheel T of the tractor.
[0016]
As shown in FIGS. 3 to 6, the support member 32 has an upper and lower split structure, and has an upper member 35 having a U-shaped cross section with left and right inner portions opened, and fitted into the U-shape of the upper member 35. And a lower member 36 which is connected by a fixing bolt 60. Further, a plurality of connection holes 61 to which fixing bolts 60 are attached are formed in the lower member 36, and the vertical position of the lower member 36 with respect to the upper member 35 can be adjusted by selecting one of them. The length of the support member 32 is variable.
[0017]
The attachment member 33 is made of a pipe material arranged in the left-right direction, and has a restriction piece 37 protruding downward at the left and right outer ends. The restricting piece 37 is formed of a square pipe or the like, and has a mounting hole 38 that penetrates forward and backward. A restricting pin 40 is mounted in the mounting hole 38 in a state where the restricting pin 39 is prevented from coming off by a retaining member 39 formed of a beta pin. ing.
The upper end of the support member 32 (upper member 35) is pivotally supported by a pivot (pivot bolt) 62 at the outer end of the mounting member 33 above the restricting piece 37. The arrangement is such that the restriction piece 37 enters the inside.
[0018]
On the front and rear wall portions of the upper member 35, a swing range setting portion 41 exemplified by an arc-shaped long hole centered on the pivot bolt 62 is formed. Is inserted. For this reason, the support member 32 can swing left and right within the range of the elongated hole 41 using the upper pivot bolt 62 as a fulcrum.
Further, a fixing hole 42 is formed below the long hole 41, and a fixing hole 43 is formed below the regulating piece 37. By inserting the fixing pin 44 in a state where both holes 42, 43 are matched. The support member 32 is fixed at the left and right innermost swing positions.
[0019]
The upper end of an urging member 46 composed of a tension coil spring is attached to the left and right inner surfaces of the regulating piece 37 via an attachment 45, and the lower end of the urging member 46 is attached to an attachment 47 projecting from the inner surface of the upper member 35. The support member 32 is provided with a right and left inward biasing force by the biasing member 46.
As shown in FIG. 8, the left and right positions of the rear end of the mulling tool 30 substantially correspond to the left and right outer end positions of the tilling unit 6 (the tilling claws 16), and the front end position thereof is disposed on the left and right outer sides. As a result, the soil on the side of the shore A (wall surface of the shore) is cut by the mulling tool 30 by the tractor and is moved inward to the left and right, and is guided to the tilling unit 6. I have.
[0020]
Also, at this time, since the mulling tool 30 is movable left and right by the left and right swing of the support member 32, the mulling tool 30 is moved to the left and right outward by the reaction force from the soil, and as a result, when the shore A is as close as possible. It is possible to bring the mulling tool 30 close to it.
On the other hand, when the ridge A is a hard object such as concrete, the crusher 30 may collide and be damaged, but the crusher 30 of the present embodiment retracts left and right inward by contact with the ridge A. This makes it possible to prevent breakage and the like.
[0021]
Further, since the mulling tool 30 is arranged on the left and right outer sides and the front side of the tilling unit 6, it is not necessary to remove the flap cover 20 and the like for mounting the mulling tool 30, which facilitates the mounting operation and the flap. The leveling operation by the cover 20 can be performed at the same time.
As shown in FIGS. 6 and 7, the mounting bracket 34 includes a holding cylinder 52 that projects a pair of positioning walls 51A rearward with respect to the substrate 51 and holds the mounting member 33 in front of the substrate 51. At the rear edges of the pair of positioning walls 51A, a concave portion 51B that fits into the outer peripheral portion of the support arm 11 is formed, and one of the positioning walls 51A is connected to the side frame 13 via a fastener 53 such as a bolt. ing. The substrate 51 is also connected to the support arm 11 by a U-shaped bolt 54 fitted on the outer peripheral portion of the support arm 11 and nuts 55 screwed to both ends of the U-shaped bolt 54.
[0022]
An attachment member 33 is inserted into the holding cylinder 52 so as to be freely slidable in the axial direction and rotatable around the axis. A positioning hole 56 that penetrates vertically is formed in the holding cylinder 52.
On the other hand, two (two sets) of positioning holes 57A, 57B penetrating vertically are formed in the mounting member 33, and one of the positioning holes 57A, 57B is selected to position the positioning holes 56 of the holding cylinder 52. Therefore, the supporting member 32 and the earth moving device 30 can be fixed in a predetermined posture by inserting the fixing pin 58.
[0023]
Here, in the case of performing the shore-side processing, the support member 32 is set in a downward direction (more specifically, a downwardly inclined frontward downward state), and the positioning holes 57A on the left and right inner sides of the mounting member 33 and the positioning holes of the holding cylinder 52 are set. 56, and by inserting the fixing pin 58, the mulling tool 30 is set to the working posture (see FIG. 1).
On the other hand, when the mulching tool 30 is not used, such as during plowing other than on the shore, the fixing pin 58 is removed, and the support member 32 is turned upside down by approximately 180 ° so that the support member 32 faces upward (upward with a rising slope), and further attached. By sliding the member 33 left and right inward, the positioning holes 57B on the left and right outer sides match the positioning holes 56 of the holding cylinder 52. Then, by inserting the fixing pin 58 into the positioning holes 56 and 57B again, the soil burying tool 30 is set to the non-operation posture (retreat posture) as shown by the two-dot chain line in FIG.
[0024]
Therefore, when the mulching tool 30 is not used, it is not necessary to remove the mulling tool 30 from the tilling work machine 1, so that the trouble of storage and the like can be eliminated, and retreating upward does not hinder normal tilling work.
In addition, as shown by the two-dot chain line in FIG. 3, in the retracted posture, the mulling tool 30 moves left and right inward and fits within the left and right widths of the tilling machine 1, thereby performing the tilling operation and the rearward. Try not to obstruct your view.
The present invention is not limited to the above embodiment, and can be appropriately designed and modified.
[0025]
For example, although a rotary circular disc type is adopted as the mulling tool, a non-rotating band plate material or the like can be used.
The posture change between the action posture and the evacuation posture of the mulching tool is not limited to the upside-down inversion, but may be a simple up-down movement or the like. In addition, in the case of upside-down inversion, the inversion can be made not only around the horizontal axis but also around the front-rear axis.
[0026]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, since the mulching tools are disposed on the left and right outer sides and the front side of the tilling unit, the mulling tools can be easily removed without removing the flap cover, the auxiliary cover, and the like of the tilling machine. It becomes possible to attach it, and since the mulcher is located on the front side of the tilling part, the left and right swing due to the steering of the tractor is reduced, and the muller can be easily brought to the shore by that much It becomes.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a tilling work machine provided with a shoreside treatment device.
FIG. 2 is a plan view of the same.
FIG. 3 is a front view of the bank processing apparatus.
FIG. 4 is an enlarged front sectional view showing a connecting portion between a support member and a mounting member.
FIG. 5 is a diagram showing an arrow AA in FIG. 4;
FIG. 6 is an exploded perspective view of the bank processing apparatus.
FIG. 7 is a plan view of the mounting bracket.
FIG. 8 is a plan view schematically showing the operation of the bank processing apparatus.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Tilling work machine 6 Tilling part 8 Edge treatment device 30 Soil wrench 32 Support member 33 Mounting member 34 Mounting bracket
