JP2004048306A - 符号化装置および復号化装置 - Google Patents

符号化装置および復号化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004048306A
JP2004048306A JP2002202052A JP2002202052A JP2004048306A JP 2004048306 A JP2004048306 A JP 2004048306A JP 2002202052 A JP2002202052 A JP 2002202052A JP 2002202052 A JP2002202052 A JP 2002202052A JP 2004048306 A JP2004048306 A JP 2004048306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
frame
estimated
previous
mask
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002202052A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiko Matsue
松江 則彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Engineering Ltd
Original Assignee
NEC Engineering Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Engineering Ltd filed Critical NEC Engineering Ltd
Priority to JP2002202052A priority Critical patent/JP2004048306A/ja
Publication of JP2004048306A publication Critical patent/JP2004048306A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

【課題】動画の符号化効率を向上させる。
【解決手段】動きベクトルの大きさや向きについて関連のあるフレーム内のブロックをひとつのオブジェクトとして扱いベクトルデータの情報量を最小にする手段と、符号化装置と復号化装置との間で予め決められている基本図形の組み合わせでマスクパターンを作成してオブジェクトの範囲を示すことにより、マスクデータを直接符号化せずにオブジェクトの範囲を示すデータ量を少なくする手段と、オブジェクト内の矩形範囲の動きベクトルの関連性を分析してオブジェクト内の画像の変形やオブジェクトの位置を推測したオブジェクト属性を与えることにより、フレーム毎にデータを与えなくてもオブジェクトの位置やオブジェクト内における画像の変形をオブジェクト内データのみで更新する手段を備える。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号化装置および復号化装置、特に動画の符号化における符号量を削減するのに好適な符号化装置および復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来技術の一例が特開平6−14312に「符号化装置」として記載されている。この符号化装置は、入力するディジタル映像信号中の画面全体をひとつの補償対象として画面全体の動きを補償するグローバル動き補償回路と、グローバル動き補償回路の出力のN(整数)フレームを符号化処理単位として符号化する符号化手段とを備え、矩形範囲の動きベクトルをグローバルベクトルで補償して動きベクトルのデータ量を少なくしようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術では、予め画面全体としての動きを補償した後に符号化を行うため、静止画が並行に移動した場合にグローバル動き補償により各ベクトル量が0になるので最大の効果がでるが、画像が複雑な動きをするために、フレームを細分化したブロック単位の動き補償を行う必要がある場合は、動きベクトルを表すためのデータ量が多くなるという問題点がある。
【0004】
また、MPEG4ではオブジェクト(操作対象の意)のベクトルでオブジェクトの位置を示すことが可能であるが、上述した従来技術では、オブジェクトの切出し方やオブジェクト内での画像の変形方法については規定しておらず、フレームが更新する度にオブジェクトの位置やオブジェクト内画像の変化を指示なしに更新する機能がないため、これらの符号化データが発生するいう問題点もある。
【0005】
本発明の目的は、オブジェクトの移動やオブジェクト内の画像の変化を示す符号データ量を少なくし、動画の符号化効率を向上させた符号化装置および復号化装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の符号化装置は、現フレームと前フレームの各データから検出されたフレーム内各ブロックの動きベクトルに対して動きベクトルの大きさや向きの関連からオブジェクトを抽出する手段と、オブジェクトの範囲に対するマスクパターンを基本図形の組合せで作成する手段と、前フレーム内の画像をマスクパターンで切り出してオブジェクトのデータを取り出す手段と、動きベクトルの大きさや向きの関連からオブジェクト特性を決定する手段と、オブジェクトの範囲の座標を指定することによってオブジェクトを拡大/縮小してオブジェクトを配置することにより現フレームの推定フレームを作成する手段と、マスクパターンを構成するマスク図形IDとオブジェクト属性IDを符号データとして出力する手段と、オブジェクト特性が次フレームでも有効な場合は符号データを出力しない手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明の復号化装置は、符号データをフレームデータに復元する復号化装置であって、上述のマスク図形IDおよびオブジェクト属性IDを共用し、上記符号化装置から出力される符号データで指定されたマスク図形IDと、マスクパターンデータの座標データと、必要ならばパラメータを付加したデータとでオブジェクトを生成し、前記符号データで指示されるまでオブジェクトの位置や範囲を更新し記憶管理する手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明では、動画の符号化において、動きベクトルの大きさや向きについて関連のあるブロックをひとつのオブジェクトとし、オブジェクトの座標とベクトルとオブジェクト属性とオブジェクト属性パラメータとを与えることにより、オブジェクトに対する指定があるまでフレーム毎にオブジェクトの移動と変形を続けることによって、符号化データ量を減少させることができる。
【0009】
また、オブジェクトの範囲はマスク基本図形の組み合わせで指定することにより、オブジェクトを切り出す範囲を指定するためのデータ量を削減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
先ず、本発明で取扱うフレーム画像の一具体例を図2により提示する。図2に表すフレーム画像は、例えば、走行する列車の車窓に流れる風景のようなものを想起されたい。中央の抽象化された三角柱様の物体は車窓の比較的近くにあり、両側の木は遠方にあるものとする。列車が左方へ走行するにつれて、これらの物体は、図3,図4のように右方に流れいく。その場合、三角柱様の物体は、全体として右方に移動するとともに、三角柱様の手前の稜線は急速に右方へ移動するので、三角柱様の形態は急速に変形する。これに対して、遠方の木の移動と変形は緩慢であることは経験則上明かである。
【0012】
【符号化装置の構成】
図1は、本発明の符号化装置の一実施例を示すブロック図である。図1を参照すると、この符号化装置は、図2〜図4に示したようなフレーム画像のデータ(フレームデータ)が入力するフレーム入力端子100と、前フレームメモリ101と、既存技術のベクトル検出手段102と、本発明の中核部である推定フレーム作成手段103と、既存技術の符号化手段109と、符号化データが出力する符号出力端子110とから構成されている。
【0013】
推定フレーム作成手段103は、オブジェクト検出部104,オブジェクトマスク部105,オブジェクト属性部106,オブジェクトデータ更新部107およびオブジェクトデータ更新部108を含む。
【0014】
前フレームメモリ101は入力部100から入力するフレームデータを順次に保存する。
【0015】
ベクトル検出手段102は、フレーム入力端子100から現に入力しているフレームデータと、前フレームメモリ101に保存されている1フレーム前のフレームデータとから動きベクトルを検出し抽出する。抽出された動きベクトルは、図2〜図4の例では図5において右向きの矢印で示している。
【0016】
オブジェクト検出部104は、各ベクトル間の関連のし方(「特性」という)を解析して、ひとつのオブジェクトを構成するベクトルの集合を決定し、そのオブジェクトの範囲を決定する。
【0017】
オブジェクトマスク部105は、オブジェクトの範囲が、予め登録されている図形の内で、どの図形に一番近いか、または、どの図形を組み合わせると一番近い形になるかを評価し、一番近い形の図形でを置き換えられたマスク範囲を決定する。図6は、そのような図形が登録されるテーブルの例を示す。オブジェクトマスク部105は、このようなテーブルを備えている。
【0018】
図6を参照すると、登録された図形の内、四角形にマスク図形ID「M1」、円形にマスク図形ID「M2」、五角形にマスク図形ID「M3」、台形にマスク図形ID「M4」等を定義している。これらのマスク図形IDは符号化装置と復号化装置とで共通であり、また、テーブルの追加や変更が可能である。
【0019】
オブジェクト属性部106は、オブジェクト検出部104が検出した特性に基づき、オブジェクト画像の変形の属性を決定し、関連するパラメータを生成する。図7は、属性を決定するときに選択されるオブジェクト属性IDが登録されているテーブル例を示す。オブジェクト属性部106は、このようなテーブルを備えている。
【0020】
図7を参照すると、面のみが可視となるオブジェクトのオブジェクト属性IDをP1としている。また、1角が見えるオブジェクトを可視1角オブジェクトとし、このオブジェクト属性IDをP2とし、可視角の座標とベクトルを追加パラメータとする。可視1角とは、例えば、図2〜図4における三角柱様物体の手前の角を指す。同様に、オブジェクトの動作モデルに対応してオブジェクト属性IDとパラメータとを定義する。オブジェクト属性IDは符号化装置と復号化装置とで共通であり、また、テーブルの追加や変更が可能である。
【0021】
オブジェクトデータ更新部107は、オブジェクトデータ保存部108に保存されているオブジェクト構成データを、前クレームメモリ101が保存しているフレームデータに適用して推定したフレームと現フレームとの比較を行う。その結果、推定したオブジェクトが有効と判断した場合はデータのフレーム推移に対応したパラメータのみを更新するが、推定したオブジェクトが無効と判断した場合は、オブジェクトマスク部105やオブジェクト属性部107が生成したデータに基づいて、オブジェクトデータ保存部108が保存しているオブジェクト構成データを更新する。
【0022】
そして、現フレームの全オブジェクトについてのデータが揃ったら、更新のあったオブジェクト構成データのみを符号化手段109に出力する。
【0023】
既存技術による符号化手段109は、オブジェクトデータ更新部107から渡されたオブジェクト構成データを符号化し符号出力端子110に出力する。
【0024】
【符号化装置の動作】
次に、本符号化装置の動作について、図10に示す推定フレーム作成手段103のフローチャートに従って説明する。いま、図2の画像に対するフレームデータがフレーム入力端子100に入力したとする。前フレームメモリ101はフレームデータを保存し、ベクトル検出部102は、図5の動きベクトルを検出する。
【0025】
オブジェクト検出部104はベクトルの特性を解析してオブジェクト(の範囲)を決定する(図10のステップS1)。図5の例では、一様な動きベクトルの集合としてフレーム画像全体を範囲とするオブジェクト501の範囲を決定できる。また、稜線の急速な移動を表す中央部の長い矢印で示される強いベクトルと、稜線の急速な移動を受けて圧迫状態にある右寄りの短い矢印で示される弱いベクトルとの集合として、三角柱様を範囲とするオブジェクト502の範囲を決定できる。オブジェクト502の範囲は、上述の動きベクトルから、左右に拡大する左方エリアαと左右に縮小する右方エリアβに分かたれる。
【0026】
オブジェクトマスク部105は、オブジェクトマスクデータがどの図形に一番近いか、または、どの図形を組合せると一番近い形になるかを評価し、そのマスク図形IDを選択する(ステップS2)。
【0027】
本例の場合、図8に示すように、オブジェクト501に対してオブジェクトID「O1」とする。オブジェクトO1は矩形なのでマスク図形IDとしてM1を選択する。また、オブジェクトO1の左上座標801(DO1−a)とそのベクトル(VO1−a)、およびオブジェクトO1の802右下座標(DO1−b)とそのベクトル(VO1−b)も検出する(ステップS2)。
【0028】
次に、オブジェクト501の範囲内に含まれているオブジェクト502に対してオブジェクトID「O2」とする。オブジェクトO2も矩形なのでマスク図形IDとしてM1を選択する(ステップS2)。また、オブジェクトO2の左上座標803(DO2−a)とそのベクトル(VO2−a)、およびオブジェクトO2の右下座標804(DO2−b)とそのベクトル(VO2−b)も検出する(ステップS2)。
【0029】
オブジェクト属性部106は、オブジェクト検出部104が検出したオブジェクトの特性と図7のテーブルとから、オブジェクト属性IDを決定し、属性によっては追加パラメータを検出する(ステップS3)。本例の場合、オブジェクトO1の属性は面と判断し、オブジェクト属性IDとしてP1が選択される。また、オブジェクトO2の属性は可視1角と判断し、オブジェクト属性IDとしてP2を選択するとともに、追加パラメータとして可視角の頂点の座標805(DO2−c)とそのベクトル(Vo2−c)を検出する(ステップS3)。
【0030】
ここで、オブジェクトO2のオブジェクト属性IDとしてP2を選択した方法について、図9を用いて詳細に説明する。オブジェクトO2は、前述のように、動きベクトルから左右に拡大する左方エリアαと左右に縮小する右方エリアβとが隣接しており、エリアα内の動きベクトル量は左から右へ均等な割合で増加している。また、エリアβ内の動きベクトルは左から右へ均等な割合で縮小している。
【0031】
よって、この動きベクトルを示す画像のオブジェクトは2面を表示している画像であり、動きベクトルが増加から減少へ転じる変化点(エリアαとエリアβとの境界)を角としたオブジェクトであると推定することができる。このように、被写体の移動に伴う動きベクトルの変化の特徴を検出することにより、その画像が示す動きベクトルをグルーピングしてオブジェクト範囲とすることが可能となるのである。
【0032】
オブジェクトマスク部105が選択したマスク画像ID,検出したオブジェクト毎の左上座標,右下座標とそれらのベクトル、およびオブジェクト属性部106が選択したオブジェクト属性ID,検出した属性固有の座標,そのベクトル,追加パラメータはオブジェクトデータ更新部107に渡される。オブジェクトデータ保存部108は、オブジェクトデータ更新部107から渡される上述の各データ(オブジェクト構成データという)を格納し保存する。
【0033】
具体的には、オブジェクトデータ更新部107は、前フレームメモリ101に保存されているフレームデータからオブジェクト構成データ中のパラメータでオブジェクトを取り出しオブジェクト内画像を変形して、オブジェクトIDがO1に対応する推定オブジェクトVO1と、オブジェクトIDがO2に対応する推定オブジェクトVO2とを作成する(ステップS4)。
【0034】
また、前々フレームと前フレームとの間で作成して引き継がれてオブジェクトデータ保存部108に保存されているオブジェクト構成データと、前フレームメモリ101に保存されているフレームデータから推定オブジェクトMVO1も作成する(ステップS5)。
【0035】
次に、オブジェクトデータ更新部106は、推定オブジェクトVO1と推定オブジェクトMVO1を比較することによって推定オブジェクトVO1を評価する(ステップS6)。評価の結果、推定オブジェクトMVO1を作成したオブジェクト構成データが有効と判断した場合(ステップS7でYES)、推定オブジェクトVO1を作成したオブジェクト構成データを破棄する(ステップS8)。
【0036】
一方、オブジェクトMVO1を作成したオブジェクト構成データが無効と判断した場合(ステップS7でNO)、推定オブジェクトVO1を作成したオブジェクト構成データをオブジェクトデータ保存部108に保存し、符号化手段109に出力する(ステップS9)。また、推定オブジェクトMVO1のオブジェクト構成データは破棄する(ステップS10)。
【0037】
なお、オブジェクトO1の右移動に伴うデータ欠損部については、オブジェクトデータ更新部107が現フレームから欠損エリアを切り出して符号化手段109に送る。
【0038】
オブジェクトデータ更新部107は、推定オブジェクトVO2と推定オブジェクトMVO2との間の比較も同様に行う等、1フレームデータの全オブジェクトの評価とデータ更新を行う。ここで、オブジェクトデータ保存部108にオブジェクト構成データが保存されている推定オブジェクトMVOnに対応する推定オブジェクトVOnが存在しない場合は、、符号化手段109に推定ブジェクトVOnの消滅を示すデータを出力する。
【0039】
逆に、推定オブジェクトデータVOnに対応するオブジェクト構成データがオブジェクトデータ保存部108に保存されていない場合は、推定オブジェクトデータVOnを新規オブジェクトとして、オブジェクトデータ保存部108に保存するとともに符号化手段109に出力する。
【0040】
最後に、オブジェクトデータ更新部107は、オブジェクトデータ保存部108に保存されているオブジェクト構成データに対して、次フレームの時間が経過したときの座標やパラメータを更新する(ステップS11)。
【0041】
上記一連の動作後、図8に示すようなオブジェクトO1とオブジェクトO2とが、前フレームのオブジェクト変化と合致した変化を示した場合、新たに符号化するのは、オブジェクトO1の左側のデータ欠損部のみとなり、オブジェクトO2については保存しているオブジェクト構成データだけでオブジェクトの移動や変形が可能となる。
【0042】
なお、上述の推定フレーム作成方法は推定フレーム作成手段103を構成するコンピュータにおいてプログラムを実行することによっても行うことができる。そのプログラムは、コンピュータを制御して、図10に示したフローチャートによる処理と同様な処理を行わせる。
【0043】
【復号化装置の構成】
図11は、本発明の復号化装置の一実施例を示すブロック図である。図11を参照すると、この復号化装置は、符号入力端子200と、既存技術の復号化手段201と、フレーム復元手段202と、フレーム出力端子206とから構成されている。
【0044】
フレーム復元手段202は、オブジェクトデータ保存部203と、オブジェクト演算部204と、前フレーム保存部205とを含む。
【0045】
符号入力端子200からは、図1の符号化装置から出力される符号データが入力する。符号入力端子200から入力した符号データは、復号化手段201によって、オブジェクトの範囲,座標データ,属性等のオブジェクト構成データが復号化される。フレーム復元手段202は、復号化されたオブジェクト構成データからフレームデータを復元してフレーム出力端子206からフレームデータとして外部へ出力する。
【0046】
フレーム復元手段202では、復号化手段201によって復号化されたオブジェクト構成データがオブジェクトデータ保存部203に保存される。前フレーム保存部205は、復元された前フレームにおける復号化フレームを格納している。オブジェクトデータ演算部204は、前フレーム保存部205に保存されている前フレームにおける復号化フレームから、オブジェクトデータ保存部203に保存されているオブジェクト構成データに基づいてオブジェクトを取り出し、移動や変形等の演算を行って次フレームにおけるオブジェクトを生成する。また、オブジェクトデータ保存部203のデータを、その属性やパラメータの値に基づいて更新する。全オブジェクトが生成されたら全てのオブジェクトを合成し、前フレーム保存部205に保存する。
【0047】
なお、復号化装置に推定フレーム作成手段を設けるようにしてもよい。その場合、復号化装置は、入力する符号データで指定されたマスク図形IDと座標データとからマスクパターンを作成し、前の復号化フレームのデータを切り出してオブジェクト範囲とし、そのオブジェクトに符号データで指定されたオブジェクトIDを付けて管理する手段と、符号データで指定されたオブジェクト属性IDとオブジェクト特性パラメータとでオブジェクトを変形する手段と、オブジェクトの変形後の座標やオブジェクト属性IDおよびオブジェクト特性パラメータを保持する手段と、次フレームにおいて符号データで指定されないオブジェクトに対して保持しているオブジェクトの座標やオブジェクト特性IDでオブジェクトの配置位置決めやオブジェクト内データの変形を自動的に行う手段と、オブジェクトを配置して次フレームの画面を構築する手段とを備える。
【0048】
【発明の効果】
本発明の第1の効果は、動きベクトルの関連のしかたを解析することにより関連するエリアをグルーピングできるため、自然画像のオブジェクト範囲が確定可能であるということである。
【0049】
また、第2の効果は、符号化装置と復号化装置とで共通のマスク図形IDと、オブジェクト範囲(矩形画像の場合)の左上座標と右下座標とでマスクエリアを示すため、オブジェクトを示すエリア示すデータ量が少ないということである。
【0050】
更に、第3の効果は、連続したオブジェクトの動きを示す符号データを少なくすることができるということである。符号化装置と復号化装置とで共通となるオブジェクト属性IDと付加パラメータとにより、オブジェクトの位置やオブジェクト内画像の変化のしかたを予め記述するので、欠損する画像データ以外の新たな符号データを付加しなくても、次フレームにおけるオブジェクトの位置や変化についてオブジェクト内で決定することができるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の符号化装置の一実施例を示す構成を示すブロック図
【図2】本発明の符号化装置の動作を説明するための前フレーム画像を示すイメージ図
【図3】本発明の符号化装置の動作を説明するための現フレーム画像を示すイメージ図
【図4】本発明の符号化装置の動作を説明するための現フレームの次フレーム画像を示すイメージ図
【図5】本発明の符号化装置の動作を説明するための動きベクトルを示す図
【図6】本発明のマスク図形IDを選択するためのテーブル例を示す図
【図7】本発明のオブジェクト属性IDを選択するためのテーブル例を示す図
【図8】本発明の符号化装置の動作を説明するためのオブジェクトの座標とベクトルを示す図
【図9】本発明のオブジェクト属性の決定方法を説明するための図
【図10】本発明の符号化装置の推定フレーム作成手段103においける処理を示すフローチャート
【図11】本発明の復号化装置の一実施例を示す構成を示すブロック図
【符号の説明】
100   フレーム入力端子
101   前フレームメモリ
102   ベクトル検出部
103   推定フレーム作成手段
104   オブジェクト検出部
105   オブジェクトマスク部
106   オブジェクト属性部
107   オブジェクトデータ更新部
108   オブジェクトデータ保存部
109   符号化手段
110   符号出力端子
200   符号入力端子
201   復号化手段
202   フレーム復元手段
203   オブジェクトデータ保存部
204   オブジェクト演算部
205   前フレーム保存部
206   フレーム出力端子
501   オブジェクト
502   オブジェクト
801   オブジェクトの左上座標
802   オブジェクトの右下座標
803   オブジェクトの左上座標
804   オブジェクトの右下座標
805   オブジェクトの角座標

Claims (5)

  1. 現フレームと前フレームの各データから検出されたフレーム内各ブロックの動きベクトルに対して動きベクトルの大きさや向きの関連からオブジェクトを抽出する手段と、
    前記オブジェクトの範囲に対するマスクパターンを基本図形の組合せで作成する手段と、
    前記前フレーム内の画像をマスクパターンで切り出してオブジェクトのデータを取り出す手段と、
    前記動きベクトルの大きさや向きの関連からオブジェクト特性を決定する手段と、
    前記オブジェクトの範囲の座標を指定することによってオブジェクトを拡大/縮小してオブジェクトを配置することにより前記現フレームの推定フレームを作成する手段と、
    マスクパターンを構成するマスク図形IDとオブジェクト属性IDを符号データとして出力する手段と、
    オブジェクト特性が次フレームでも有効な場合は符号データを出力しない手段とを備えたことを特徴とする符号化装置。
  2. 前記マスク図形IDに、必要ならば図形の座標や図形の回転角等のパラメータを付加して前記マスクパターンを生成することを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  3. 符号データをフレームデータに復元する復号化装置において、
    請求項1または請求項2に記載のマスク図形IDおよびオブジェクト属性IDを共用し、請求項1または請求項2に記載の符号化装置から出力される符号データで指定されたマスク図形IDと、マスクパターンデータの座標データと、必要ならばパラメータを付加したデータとでオブジェクトを生成し、前記符号データで指示されるまでオブジェクトの位置や範囲を更新し記憶管理する手段を備えたことを特徴とする復号化装置。
  4. 推定フレーム作成手段を備えた復号化装置であって、
    入力する符号データで指定されたマスク図形IDと座標データとからマスクパターンを作成し、前の復号化フレームのデータを切り出してオブジェクト範囲とし、そのオブジェクトに符号データで指定されたオブジェクトIDを付けて管理する手段と、
    符号データで指定されたオブジェクト属性IDとオブジェクト特性パラメータとでオブジェクトを変形する手段と、
    オブジェクトの変形後の座標やオブジェクト属性IDおよびオブジェクト特性パラメータを保持する手段と、
    次フレームにおいて符号データで指定されないオブジェクトに対して保持しているオブジェクトの座標やオブジェクト特性IDでオブジェクトの配置位置決めやオブジェクト内データの変形を自動的に行う手段と、
    オブジェクトを配置して次フレームの画面を構築する手段とを備えたことを特徴とする復号化装置。
  5. 入力するフレームから検出されたベクトルの特性を解析してオブジェクトを決定する機能と、
    前記オブジェクトの範囲について予め登録されている図形によりマスクデータを生成する機能と、
    前記オブジェクトの画像変形の属性を予め登録されている属性により決定し、関連するパラメータを生成する機能と、
    前フレームデータから前記パラメータでオブジェクトを取り出しオブジェクト内画像を変形して、前フレームの推定オブジェクトを作成する機能と、
    前前フレームデータから前記パラメータでオブジェクトを取り出しオブジェクト内画像を変形して、前前フレームの推定オブジェクトを作成する機能と、
    前記前フレームの推定オブジェクトと前記前前フレームの推定オブジェクトとの比較により、前記前フレームの推定オブジェクトを評価する機能と、
    前記評価の結果、前前フレームの推定オブジェクトを作成したオブジェクト構成データが有効なら、前フレームの推定オブジェクトを作成したオブジェクト構成データを廃棄する機能と、
    前記評価の結果、前前フレームの推定オブジェクトを作成したオブジェクト構成データが有効なら、前フレームの推定オブジェクトを作成したオブジェクト構成データを保存して出力し、前前フレームの推定オブジェクトを作成したオブジェクト構成データを廃棄する機能と、
    前記オブジェクト構成データについて1フレーム分の時間経過措置を行う機能とコンピュータに実行させることを特徴とする推定フレーム作成プログラム。
JP2002202052A 2002-07-11 2002-07-11 符号化装置および復号化装置 Pending JP2004048306A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002202052A JP2004048306A (ja) 2002-07-11 2002-07-11 符号化装置および復号化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002202052A JP2004048306A (ja) 2002-07-11 2002-07-11 符号化装置および復号化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004048306A true JP2004048306A (ja) 2004-02-12

Family

ID=31708347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002202052A Pending JP2004048306A (ja) 2002-07-11 2002-07-11 符号化装置および復号化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004048306A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017535137A (ja) * 2014-09-26 2017-11-24 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 幾何要素を用いてグラフに基づく信号を処理する方法及び装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017535137A (ja) * 2014-09-26 2017-11-24 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 幾何要素を用いてグラフに基づく信号を処理する方法及び装置
US10382711B2 (en) 2014-09-26 2019-08-13 Lg Electronics Inc. Method and device for processing graph-based signal using geometric primitives

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101400001B (zh) 一种视频帧深度图的生成方法及系统
JP2013126185A (ja) 情報処理装置、画像送信方法及び画像送信プログラム
US8363902B2 (en) Moving object detection method and moving object detection apparatus
CN114025219B (zh) 增强现实特效的渲染方法、装置、介质及设备
WO2018208698A1 (en) Processing 3d video content
US6570568B1 (en) System and method for the coordinated simplification of surface and wire-frame descriptions of a geometric model
CN112218107B (zh) 直播渲染方法和装置、电子设备及存储介质
KR101602593B1 (ko) 3d 모델 모핑을 위한 방법 및 장치
JP2005533465A5 (ja)
US20090103775A1 (en) Multi-Tracking of Video Objects
EP1134984B1 (en) Object region data generating method, object region data generating apparatus, approximation polygon generating method, and approximation polygon generating apparatus
US8866970B1 (en) Method for real-time processing of a video sequence on mobile terminals
CN106296575A (zh) 基于bim的模型和图片合并和分离方法及系统
US8462163B2 (en) Computer system and motion control method
JP2004048306A (ja) 符号化装置および復号化装置
JPH089379A (ja) 動きベクトル検出方法
CN112686978B (zh) 表情资源的加载方法、装置和电子设备
CN115423919A (zh) 图像的渲染方法、装置、设备以及存储介质
CN109951705B (zh) 一种面向监控视频中车辆对象编码的参考帧合成方法及装置
CN113761965A (zh) 动作捕捉方法、装置、电子设备和存储介质
KR100647803B1 (ko) 대응점 정보 압축방법 및 장치
CN112767240A (zh) 提高人像视频美化处理效率的方法、装置及移动端
CN112825198A (zh) 移动标签显示方法、装置、终端设备及可读存储介质
CN117132716B (zh) 一种动力环境监控方法、装置、电子设备及存储介质
CN114582016A (zh) 关键点定位方法、装置、电子设备及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050609

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070612

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071012