JP2004046290A - 情報発行システム、情報発行方法、情報発行プログラム、及び、コンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents
情報発行システム、情報発行方法、情報発行プログラム、及び、コンピュータ読取可能な記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】簡便かつ確実にユーザ認証を行うことが可能な情報発行システムを提供すること。
【解決手段】この情報発行システム10は、携帯電話機20から送信される、カード番号の発行要求を受信する発行要求受信部101と、当該受信した発行要求に基づいて、カード番号の発行を行う情報発行部102と、当該発行に応じて、カード番号ごとの発行回数を取得する発行回数取得部103と、カード番号と当該取得した発行回数とを携帯電話機20に送信する情報送信部104と、を含む。
【選択図】 図1
【解決手段】この情報発行システム10は、携帯電話機20から送信される、カード番号の発行要求を受信する発行要求受信部101と、当該受信した発行要求に基づいて、カード番号の発行を行う情報発行部102と、当該発行に応じて、カード番号ごとの発行回数を取得する発行回数取得部103と、カード番号と当該取得した発行回数とを携帯電話機20に送信する情報送信部104と、を含む。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報発行システム、情報発行方法、情報発行プログラム、及び、コンピュータ読取可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子商取引において、ユーザの正当性を証明する技術である認証方法は、よりセキュリティを高めるために種々の方法が用いられている。そのような認証方法の例としては、公開鍵を用いた認証方法、非公開鍵を用いた認証方法といったものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来用いられている多くの認証方法は、セキュリティを上げるために複雑なアルゴリズムと複雑なシステムと必要とする場合が多い。しかしながら、電子商取引を現実の商取引と同等に普及させるためには、より簡便でありながらセキュリティの確保された認証方法が望まれている。
【0004】
そこで本発明では、簡便かつ確実にユーザ認証を行うことが可能な、情報発行システム、情報発行方法、情報発行プログラム、及び、コンピュータ読取可能な記録媒体を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報発行システムは、ユーザが使用するユーザ端末から送信される、当該ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行要求を受信する発行要求受信手段と、当該受信した発行要求に基づいて、ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行を行う情報発行手段と、当該発行に応じて、ユーザ特定情報ごとの発行回数を取得する発行回数取得手段と、ユーザ特定情報と当該取得した発行回数とをユーザ端末に送信する情報送信手段と、を含む。
【0006】
本発明の情報発行方法は、発行要求受信手段が、ユーザが使用するユーザ端末から送信される、当該ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行要求を受信する発行要求受信ステップと、情報発行手段が、当該受信した発行要求に基づいて、ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行を行う情報発行ステップと、発行回数取得手段が、当該発行に応じて、ユーザ特定情報ごとの発行回数を取得する発行回数取得ステップと、情報送信手段が、ユーザ特定情報と当該取得した発行回数とをユーザ端末に送信する情報送信ステップと、を含む。
【0007】
本発明の情報発行プログラムは、コンピュータを、ユーザが使用するユーザ端末から送信される、当該ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行要求を受信する発行要求受信手段と、当該受信した発行要求に基づいて、ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行を行う情報発行手段と、当該発行に応じて、ユーザ特定情報ごとの発行回数を取得する発行回数取得手段と、ユーザ特定情報と当該取得した発行回数とをユーザ端末に送信する情報送信手段と、して機能させる。
【0008】
本発明の情報発行システム及び情報発行方法によれば、ユーザからの発行要求に応じてユーザ特定情報を発行するので、ユーザ特定情報を各ユーザに対応させることができる。例えば、ユーザ特定情報を種々のサービスごとに設定すれば、各サービスに対応させてユーザを特定する情報を発行できる。また、ユーザ特定情報が発行の度に同一の内容であっても、発行の度ごとに異なる発行回数が付与されるので、ユーザ端末に送信される情報は発行の都度異なる認証情報となる。また、コンピュータを用いて本発明の情報発行プログラムを実行しても同様の作用を奏する。
【0009】
また本発明の情報発行システムでは、ユーザ端末に送信したユーザ特定情報及び発行回数を、当該ユーザ端末以外の情報端末から受信する発行情報受信手段と、当該受信したユーザ特定情報及び発行回数に基づいて、当該ユーザ特定情報の有効性を確認する有効性確認手段と、当該確認した結果を所定の出力先に出力する確認結果出力手段と、を含むことが好ましい。ユーザ端末に送信したユーザ特定情報及び発行回数と、ユーザ端末以外の情報端末から受信するユーザ特定情報及び発行回数とに基づいてユーザ特定情報の有効性を確認するので、例えば第三者がユーザ特定情報及び発行回数を詐取しても、正当なユーザがユーザ特定情報の再発行を受ければ、発行回数が更新されることとなり、第三者の不正使用を簡便に排除できる。
【0010】
また本発明の情報発行方法では、発行情報受信手段が、ユーザ端末に送信したユーザ特定情報及び発行回数を、当該ユーザ端末以外の情報端末から受信する発行情報受信ステップと、有効性確認手段が、当該受信したユーザ特定情報及び発行回数に基づいて、当該ユーザ特定情報の有効性を確認する有効性確認ステップと、確認結果出力手段が、当該確認した結果を所定の出力先に出力する確認結果出力ステップと、を含むことが好ましい。ユーザ端末に送信したユーザ特定情報及び発行回数と、ユーザ端末以外の情報端末から受信するユーザ特定情報及び発行回数とに基づいてユーザ特定情報の有効性を確認するので、例えば第三者がユーザ特定情報及び発行回数を詐取しても、正当なユーザがユーザ特定情報の再発行を受ければ、発行回数が更新されることとなり、第三者の不正使用を簡便に排除できる。
【0011】
また本発明の情報発行プログラムは、コンピュータを、ユーザ端末に送信したユーザ特定情報及び発行回数を、当該ユーザ端末以外の情報端末から受信する発行情報受信手段と、当該受信したユーザ特定情報及び発行回数に基づいて、当該ユーザ特定情報の有効性を確認する有効性確認手段と、当該確認した結果を所定の出力先に出力する確認結果出力手段として更に機能させることが好ましい。ユーザ端末に送信したユーザ特定情報及び発行回数と、ユーザ端末以外の情報端末から受信するユーザ特定情報及び発行回数とに基づいてユーザ特定情報の有効性を確認するので、例えば第三者がユーザ特定情報及び発行回数を詐取しても、正当なユーザがユーザ特定情報の再発行を受ければ、発行回数が更新されることとなり、第三者の不正使用を簡便に排除できる。
【0012】
本発明のコンピュータ読取可能な記録媒体は、上記いずれかの情報発行プログラムが記録されている。コンピュータを用いて、本発明の記録媒体に記録された情報発行プログラムを実行すると、ユーザからの発行要求に応じてユーザ特定情報を発行するので、ユーザ特定情報を各ユーザに対応させることができる。例えば、ユーザ特定情報を種々のサービスごとに設定すれば、各サービスに対応させてユーザを特定する情報を発行できる。また、ユーザ特定情報が発行の度に同一の内容であっても、発行の度ごとに異なる発行回数が付与されるので、ユーザ端末に送信される情報は発行の都度異なる認証情報となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の知見は、例示のみのために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0014】
本発明の実施形態である情報発行システム10について図1を用いて説明する。図1は情報発行システム10を説明するための図である。情報発行システム10は、携帯電話機(ユーザ端末)20及び情報端末30と通信可能に構成されている。情報発行システム10と携帯電話機20とは、移動体通信網(図示しない)を介して接続されており、相互に情報の送受信が可能なように構成されている。移動体通信網(図示しない)は、音声通話のための音声通信網と、データ通信のためのパケット通信網又はデータ通信のための回線交換網を含むものである。情報発行システム10と情報端末30とは専用回線(図示しない)を介して接続されており、相互に情報の送受信が可能なように構成されている。また本実施形態の場合、携帯電話機20と情報端末30とは、携帯電話機20を情報端末30の近傍に持っていくことで情報の送受信が可能なように構成されているが、通信回線を介して情報の送受信を行うことにしてもよい。
【0015】
携帯電話機20は、ユーザが利用するデータ通信機能を併せ持った携帯電話機である。情報端末30は、物理的には、CPU(中央処理装置)、メモリ、マウスやキーボードといった入力装置、ディスプレイといった表示装置、ハードディスクといった格納装置、モデムといった通信装置などを備えたコンピュータシステムとして構成されている。
【0016】
情報発行システム10は、物理的には、CPU(中央処理装置)、メモリ、マウスやキーボードといった入力装置、ディスプレイといった表示装置、ハードディスクといった格納装置、モデムといった通信装置などを備えたコンピュータシステム(若しくはコンピュータシステムの集合体)として構成されている。
【0017】
情報発行システム10は機能的な構成要素として、発行要求受信部(発行要求受信手段)101と、情報発行部(情報発行手段)102と、発行回数取得部(発行回数取得手段)103と、情報送信部(情報送信手段)104と、発行情報受信部(発行情報受信手段)105と、有効性確認部(有効性確認手段)106と、確認結果出力部(確認結果出力手段)107と、ユーザ情報格納部110と、を含む。引き続いて、各構成要素について詳細に説明する。
【0018】
発行要求受信部101は、携帯電話機20から送信される、その携帯電話機20のユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行要求を受信する部分である。ここで、ユーザ特定情報とは、ユーザに提供されるサービスの種類に応じて定められるものであり、クレジットカード番号、ポイントカード番号、電子マネー番号といったものが含まれる。発行要求は、それらのユーザ特定情報の発行を要求する情報であり、発行を要求する旨の情報の他、ユーザID、パスワード、メールアドレスといったユーザ個人を特定するための情報を含む。発行要求受信部101は、受信した発行要求を情報発行部102に出力する。
【0019】
情報発行部102は、発行要求受信部101が受信した発行要求に基づいて、ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行を行う部分である。具体的には、発行要求に含まれるユーザID、パスワード、メールアドレスといったユーザ個人を特定するための情報に基づいて、ユーザ情報格納部110に格納されているユーザ特定情報を特定する。情報発行部102は、特定したユーザ特定情報を発行回数取得部103に出力する。このように、情報発行部102がユーザ特定情報を特定して発行回数取得部103に出力することを「発行する」というものとする。
【0020】
ユーザ情報格納部110に格納されている情報の例を図2に示す。ユーザ情報格納部110には、「ユーザID」「パスワード」「メールアドレス」「カード番号」「発行回数」とが対応されて格納されている。「ユーザID」は、各ユーザを特定するためのIDであり、「パスワード」は各ユーザが任意に定める文字、記号、数字の列である。「メールアドレス」は、各ユーザを特定するために使用されることもあるけれども、後述する情報送信部104が携帯電話機20に所定の情報を送信する際に使用する場合もある。「カード番号」は各ユーザに対応して定められているものであり、各ユーザに提供されるサービスに応じて定められているものである。従って、図2に示す例では、一の「カード番号」が記載されているけれども、ユーザによっては複数のサービスを受けることも有るので、その場合には「カード番号」が複数存在することとなる。「発行回数」は、ユーザからの発行要求に応じて情報発行システム10がユーザ特定情報(例えば、「カード番号」)の発行を行った回数を、そのユーザ特定情報ごとにカウントした回数である。
【0021】
発行回数取得部103は、情報発行部102のユーザ特定情報の発行に応じて、ユーザ特定情報ごとの発行回数を取得する部分である。より具体的には、発行回数取得部103は、ユーザ特定情報に対応してユーザ情報格納部110に現在格納されている発行回数を取得し、その発行回数に加算して新たな発行回数とし、その新たな発行回数をユーザ情報格納部110に格納する。例えば、図2の例に拠れば、ユーザIDが「A001」のユーザの、「589632564135」のカード番号に対応して現在格納されている発行回数は「3」なので、発行回数取得部103は、この発行回数に1を加算して「4」として「3」の代わりにユーザ情報格納部110に格納する。発行回数取得部103は、ユーザ特定情報及び新たな発行回数を情報送信部104に出力する。
【0022】
情報送信部104は、発行回数取得部103が出力したユーザ特定情報及び発行回数を携帯電話機20に送信する部分である。上述の例に準拠すれば、情報送信部104は、カード番号「589632564135」と発行回数「4」とを、メールアドレス「aaaa@nttdocomo.co.jp」に基づいて携帯電話機20に送信する。情報送信部104は、この送信の際にユーザ特定情報及び発行回数を暗号化してから送信してもよい。
【0023】
携帯電話機20のユーザは、この受信したユーザ特定情報及び発行回数を情報端末30に送信する。この送信の態様は、インターネットといったネットワークを介して送信してもよく、また、短距離の無線通信手段を使用して送信してもよく、サービスの態様に応じて適当な手段が採用される。情報端末30は、受信したユーザ特定情報及び発行回数を情報発行システム10に送信する。
【0024】
発行情報受信部105は、情報発行システム10が送信したユーザ特定情報及び発行回数を、情報端末30から受信する部分である。より具体的には、上述のように、情報発行システム10が携帯電話機20に送信したユーザ特定情報及び発行回数を、携帯電話機20が更に情報端末30に送信し、その送信したユーザ特定情報及び発行回数を情報端末30が情報発行システム10に送信し、情報発行システム10の発行情報受信部105が受信する。発行情報受信部105は、受信したユーザ特定情報及び発行回数を有効性確認部106に出力する。
【0025】
有効性確認部106は、発行情報受信部105が受信したユーザ特定情報及び発行回数に基づいて、このユーザ特定情報の有効性を確認する部分である。より具体的には、受信したユーザ特定情報(例えばカード番号)に基づいて、ユーザ情報格納部110に格納されている情報と照合を行い、対応する発行回数が合致するかどうかを確認する。有効性確認部106は、この照合した発行回数が合致すれば、受信したユーザ特定情報が正当なものであると判断し、その有効性を確認する。有効性確認部106は、ユーザ特定情報及び発行回数が暗号化されていれば、それを復号化して所定の処理を行うようにしてもよい。有効性確認部106は、確認した結果を確認結果出力部107に出力する。
【0026】
確認結果出力部107は、有効性確認部106が確認したユーザ特定情報の有効性の結果を、所定の出力先に出力する部分である。ここで所定の出力先とは、情報端末30から送信される情報に含まれる指示情報によって指定される特定のサーバシステム、情報端末30、情報発行システム10の内部の特定の機能部分といったような出力先がある。
【0027】
引き続いて、情報発行システム10を用いてユーザ特定情報の発行を行う方法について、図3を用いて説明する。図3は、情報発行システム10を用いてユーザ特定情報の発行を行う方法を示したフローチャートである。ユーザは携帯電話機20を用いて、ユーザID、パスワードといった情報を含むユーザ特定情報の発行要求を情報発行システム10に送信する(ステップS01)。
【0028】
携帯電話機10が送信した発行要求は、情報発行システム10の発行要求受信部101が受信して情報発行部102に出力する(ステップS02)。情報発行部102は、発行要求受信部101が受信した発行要求に基づいて、ユーザを特定するためのユーザ特定情報(カード番号)を特定し、発行回数取得部103に出力する(ステップS03)。
【0029】
発行回数取得部103は、カード番号に対応してユーザ情報格納部110に現在格納されている発行回数を取得し、その発行回数に加算して新たな発行回数とし、その新たな発行回数をユーザ情報格納部110に格納する(ステップS04)。発行回数取得部103は、カード番号及び新たな発行回数を情報送信部104に出力する。
【0030】
情報送信部104は、発行回数取得部103が出力したカード番号及び発行回数を携帯電話機20に送信する(ステップS05)。ユーザは、携帯電話機20を用いてカード番号及び発行回数を受信する(ステップS06)。更にユーザは、受信したカード番号及び発行回数をサービスを受けようとする情報端末30に送信若しくは受け渡す(ステップS07)。
【0031】
情報端末30は携帯電話機20からカード番号及び発行回数を受信する(ステップS08)。カード番号及び発行回数を受信した情報端末30は、その受信した情報に所定の処理を行い、情報発行システム10に送信する(ステップS09)。
【0032】
情報発行システム10の発行情報受信部105は、情報発行システム10の情報送信部104が携帯電話機20に送信したカード番号及び発行回数を、情報端末30から受信する(ステップS10)。発行情報受信部105は、受信したカード番号及び発行回数を有効性確認部106に出力する。
【0033】
有効性確認部106は、受信したカード番号に基づいて、ユーザ情報格納部110に格納されている情報と照合を行い、そのカード番号に対応する発行回数が合致するかどうかを確認する(ステップS11)。有効性確認部106は、確認した結果を確認結果出力部107に出力する。確認結果出力部107は、有効性確認部106が確認したユーザ特定情報の有効性の結果を、所定の出力先に出力する(ステップS12)。
【0034】
次にコンピュータを、本実施形態の情報発行システム10として機能させるための情報発行プログラム92及びそれが記録されているコンピュータ読取可能な記録媒体9について説明する。図4は、情報発行プログラム92が記録されている記録媒体9の構成を示した図である。記録媒体9としては、例えば、磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、コンピュータに内蔵されたメモリなどが該当する。
【0035】
記録媒体9は、図4に示すように、プログラムを記録するプログラム領域91と、データを記録するデータ領域93とを備えている。データ領域93には、図1を用いて説明したユーザ情報格納部110と同様のユーザ情報データベース931が格納されている。
【0036】
プログラム領域91には、情報発行プログラム92が記録されている。情報発行プログラム92は、処理を統括するメインモジュール921と、発行要求受信モジュール922と、情報発行モジュール923と、発行回数取得モジュール924と、情報送信モジュール925と、発行情報受信モジュール926と、有効性確認モジュール927と、確認結果出力モジュール928とを備える。ここで、 発行要求受信モジュール922、情報発行モジュール923、発行回数取得モジュール924、情報送信モジュール925、発行情報受信モジュール926、有効性確認モジュール927、確認結果出力モジュール928のそれぞれを動作させることによって実現する機能は、上記情報発行システム10の発行要求受信部101、情報発行部102、発行回数取得部103、情報送信部104、発行情報受信部105、有効性確認部106、確認結果出力部107のそれぞれの機能と同様である。
【0037】
本実施形態の作用及び効果について説明する。ユーザからの発行要求に応じてユーザ特定情報としてのカード番号を発行するので、カード番号を各ユーザに対応させることができる。例えば、カード番号を種々のサービスごとに設定すれば、各サービスに対応させてユーザを特定する情報を発行できる。また、カード番号が発行の度に同一の内容であっても、発行の度ごとに異なる発行回数が付与されるので、携帯電話機20に送信される情報は発行の都度異なる認証情報となる。
【0038】
携帯電話機20に送信したカード番号及び発行回数と、情報端末30から受信するカード番号及び発行回数とに基づいてカード番号の有効性を確認するので、例えば第三者がカード番号及び発行回数を詐取しても、正当なユーザがカード番号の再発行を受ければ、発行回数が更新されることとなり、第三者の不正使用を簡便に排除できる。
【0039】
本実施形態の情報発行システム10を用いれば、次のようなビジネスモデルが実現できる。一つは、携帯電話ポイントカードである。具体的には、本実施形態のユーザ特定情報としてポイントカード番号を用い、情報端末30としては自動販売機を用いる。ユーザは、携帯電話機20にポイントカード番号と発行回数とをダウンロードして、自動販売機にそのポイントカード番号と発行回数とを受け渡して商品を購入する。自動販売機は、商品の購入情報と共にポイントカード番号と発行回数とを情報発行システム10に送信する。情報発行システム10は、ポイントカード番号の認証を行い、その結果を自動販売機を管理している業者に出力する。従って、自動販売機を管理している業者はどのユーザが何を購入したかを知ると共に、ユーザに対応したポイントカード番号を取得できるので、ポイントの加算が容易に可能となる。
【0040】
別のビジネスモデルの態様は、携帯電話バーチャルマネーである。具体的には、本実施形態のユーザ特定情報としてバーチャルマネーカード番号を用い、情報端末30としてはPOSシステム端末を用いる。ユーザは、携帯電話機20にバーチャルマネーカード番号と発行回数とをダウンロードして、POSシステム端末にそのバーチャルマネーカード番号と発行回数とを受け渡して商品を購入する。POSシステム端末は、商品の購入情報と共にバーチャルマネーカード番号と発行回数とを情報発行システム10に送信する。情報発行システム10は、バーチャルマネーカード番号の認証を行い、その結果をバーチャルマネーカードを管理している業者に出力する。従って、バーチャルマネーカードを用いた決済が容易に可能となる。尚、バーチャルマネーカード番号の代わりにキャッシュカード番号を用い、POSシステム端末の代わりに自動現金預払機を用いれば、キャッシュカードを用いた決済も容易に可能となる。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザからの発行要求に応じてユーザ特定情報を発行するので、ユーザ特定情報を各ユーザに対応させることができる。例えば、ユーザ特定情報を種々のサービスごとに設定すれば、各サービスに対応させてユーザを特定する情報を発行できる。また、ユーザ特定情報が発行の度に同一の内容であっても、発行の度ごとに異なる発行回数が付与されるので、ユーザ端末に送信される情報は発行の都度異なる認証情報となる。従って本発明の目的とする、簡便かつ確実にユーザ認証を行うことが可能な、情報発行システム、情報発行方法、情報発行プログラム、及び、コンピュータ読取可能な記録媒体を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である情報発行システムを説明するための図である。
【図2】図1のユーザ情報格納部に格納される情報の例を示した図である。
【図3】図1の情報発行システムを用いてユーザ認証を行う方法を示したフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態である情報発行プログラムを説明するための図である。
【符号の説明】
10…情報発行システム、20…携帯電話機、30…情報端末、101…発行要求受信部、102…情報発行部、103…発行回数取得部、104…情報送信部、105…発行情報受信部、106…有効性確認部、107…確認結果出力部、110…ユーザ情報格納部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報発行システム、情報発行方法、情報発行プログラム、及び、コンピュータ読取可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子商取引において、ユーザの正当性を証明する技術である認証方法は、よりセキュリティを高めるために種々の方法が用いられている。そのような認証方法の例としては、公開鍵を用いた認証方法、非公開鍵を用いた認証方法といったものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来用いられている多くの認証方法は、セキュリティを上げるために複雑なアルゴリズムと複雑なシステムと必要とする場合が多い。しかしながら、電子商取引を現実の商取引と同等に普及させるためには、より簡便でありながらセキュリティの確保された認証方法が望まれている。
【0004】
そこで本発明では、簡便かつ確実にユーザ認証を行うことが可能な、情報発行システム、情報発行方法、情報発行プログラム、及び、コンピュータ読取可能な記録媒体を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報発行システムは、ユーザが使用するユーザ端末から送信される、当該ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行要求を受信する発行要求受信手段と、当該受信した発行要求に基づいて、ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行を行う情報発行手段と、当該発行に応じて、ユーザ特定情報ごとの発行回数を取得する発行回数取得手段と、ユーザ特定情報と当該取得した発行回数とをユーザ端末に送信する情報送信手段と、を含む。
【0006】
本発明の情報発行方法は、発行要求受信手段が、ユーザが使用するユーザ端末から送信される、当該ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行要求を受信する発行要求受信ステップと、情報発行手段が、当該受信した発行要求に基づいて、ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行を行う情報発行ステップと、発行回数取得手段が、当該発行に応じて、ユーザ特定情報ごとの発行回数を取得する発行回数取得ステップと、情報送信手段が、ユーザ特定情報と当該取得した発行回数とをユーザ端末に送信する情報送信ステップと、を含む。
【0007】
本発明の情報発行プログラムは、コンピュータを、ユーザが使用するユーザ端末から送信される、当該ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行要求を受信する発行要求受信手段と、当該受信した発行要求に基づいて、ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行を行う情報発行手段と、当該発行に応じて、ユーザ特定情報ごとの発行回数を取得する発行回数取得手段と、ユーザ特定情報と当該取得した発行回数とをユーザ端末に送信する情報送信手段と、して機能させる。
【0008】
本発明の情報発行システム及び情報発行方法によれば、ユーザからの発行要求に応じてユーザ特定情報を発行するので、ユーザ特定情報を各ユーザに対応させることができる。例えば、ユーザ特定情報を種々のサービスごとに設定すれば、各サービスに対応させてユーザを特定する情報を発行できる。また、ユーザ特定情報が発行の度に同一の内容であっても、発行の度ごとに異なる発行回数が付与されるので、ユーザ端末に送信される情報は発行の都度異なる認証情報となる。また、コンピュータを用いて本発明の情報発行プログラムを実行しても同様の作用を奏する。
【0009】
また本発明の情報発行システムでは、ユーザ端末に送信したユーザ特定情報及び発行回数を、当該ユーザ端末以外の情報端末から受信する発行情報受信手段と、当該受信したユーザ特定情報及び発行回数に基づいて、当該ユーザ特定情報の有効性を確認する有効性確認手段と、当該確認した結果を所定の出力先に出力する確認結果出力手段と、を含むことが好ましい。ユーザ端末に送信したユーザ特定情報及び発行回数と、ユーザ端末以外の情報端末から受信するユーザ特定情報及び発行回数とに基づいてユーザ特定情報の有効性を確認するので、例えば第三者がユーザ特定情報及び発行回数を詐取しても、正当なユーザがユーザ特定情報の再発行を受ければ、発行回数が更新されることとなり、第三者の不正使用を簡便に排除できる。
【0010】
また本発明の情報発行方法では、発行情報受信手段が、ユーザ端末に送信したユーザ特定情報及び発行回数を、当該ユーザ端末以外の情報端末から受信する発行情報受信ステップと、有効性確認手段が、当該受信したユーザ特定情報及び発行回数に基づいて、当該ユーザ特定情報の有効性を確認する有効性確認ステップと、確認結果出力手段が、当該確認した結果を所定の出力先に出力する確認結果出力ステップと、を含むことが好ましい。ユーザ端末に送信したユーザ特定情報及び発行回数と、ユーザ端末以外の情報端末から受信するユーザ特定情報及び発行回数とに基づいてユーザ特定情報の有効性を確認するので、例えば第三者がユーザ特定情報及び発行回数を詐取しても、正当なユーザがユーザ特定情報の再発行を受ければ、発行回数が更新されることとなり、第三者の不正使用を簡便に排除できる。
【0011】
また本発明の情報発行プログラムは、コンピュータを、ユーザ端末に送信したユーザ特定情報及び発行回数を、当該ユーザ端末以外の情報端末から受信する発行情報受信手段と、当該受信したユーザ特定情報及び発行回数に基づいて、当該ユーザ特定情報の有効性を確認する有効性確認手段と、当該確認した結果を所定の出力先に出力する確認結果出力手段として更に機能させることが好ましい。ユーザ端末に送信したユーザ特定情報及び発行回数と、ユーザ端末以外の情報端末から受信するユーザ特定情報及び発行回数とに基づいてユーザ特定情報の有効性を確認するので、例えば第三者がユーザ特定情報及び発行回数を詐取しても、正当なユーザがユーザ特定情報の再発行を受ければ、発行回数が更新されることとなり、第三者の不正使用を簡便に排除できる。
【0012】
本発明のコンピュータ読取可能な記録媒体は、上記いずれかの情報発行プログラムが記録されている。コンピュータを用いて、本発明の記録媒体に記録された情報発行プログラムを実行すると、ユーザからの発行要求に応じてユーザ特定情報を発行するので、ユーザ特定情報を各ユーザに対応させることができる。例えば、ユーザ特定情報を種々のサービスごとに設定すれば、各サービスに対応させてユーザを特定する情報を発行できる。また、ユーザ特定情報が発行の度に同一の内容であっても、発行の度ごとに異なる発行回数が付与されるので、ユーザ端末に送信される情報は発行の都度異なる認証情報となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の知見は、例示のみのために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0014】
本発明の実施形態である情報発行システム10について図1を用いて説明する。図1は情報発行システム10を説明するための図である。情報発行システム10は、携帯電話機(ユーザ端末)20及び情報端末30と通信可能に構成されている。情報発行システム10と携帯電話機20とは、移動体通信網(図示しない)を介して接続されており、相互に情報の送受信が可能なように構成されている。移動体通信網(図示しない)は、音声通話のための音声通信網と、データ通信のためのパケット通信網又はデータ通信のための回線交換網を含むものである。情報発行システム10と情報端末30とは専用回線(図示しない)を介して接続されており、相互に情報の送受信が可能なように構成されている。また本実施形態の場合、携帯電話機20と情報端末30とは、携帯電話機20を情報端末30の近傍に持っていくことで情報の送受信が可能なように構成されているが、通信回線を介して情報の送受信を行うことにしてもよい。
【0015】
携帯電話機20は、ユーザが利用するデータ通信機能を併せ持った携帯電話機である。情報端末30は、物理的には、CPU(中央処理装置)、メモリ、マウスやキーボードといった入力装置、ディスプレイといった表示装置、ハードディスクといった格納装置、モデムといった通信装置などを備えたコンピュータシステムとして構成されている。
【0016】
情報発行システム10は、物理的には、CPU(中央処理装置)、メモリ、マウスやキーボードといった入力装置、ディスプレイといった表示装置、ハードディスクといった格納装置、モデムといった通信装置などを備えたコンピュータシステム(若しくはコンピュータシステムの集合体)として構成されている。
【0017】
情報発行システム10は機能的な構成要素として、発行要求受信部(発行要求受信手段)101と、情報発行部(情報発行手段)102と、発行回数取得部(発行回数取得手段)103と、情報送信部(情報送信手段)104と、発行情報受信部(発行情報受信手段)105と、有効性確認部(有効性確認手段)106と、確認結果出力部(確認結果出力手段)107と、ユーザ情報格納部110と、を含む。引き続いて、各構成要素について詳細に説明する。
【0018】
発行要求受信部101は、携帯電話機20から送信される、その携帯電話機20のユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行要求を受信する部分である。ここで、ユーザ特定情報とは、ユーザに提供されるサービスの種類に応じて定められるものであり、クレジットカード番号、ポイントカード番号、電子マネー番号といったものが含まれる。発行要求は、それらのユーザ特定情報の発行を要求する情報であり、発行を要求する旨の情報の他、ユーザID、パスワード、メールアドレスといったユーザ個人を特定するための情報を含む。発行要求受信部101は、受信した発行要求を情報発行部102に出力する。
【0019】
情報発行部102は、発行要求受信部101が受信した発行要求に基づいて、ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行を行う部分である。具体的には、発行要求に含まれるユーザID、パスワード、メールアドレスといったユーザ個人を特定するための情報に基づいて、ユーザ情報格納部110に格納されているユーザ特定情報を特定する。情報発行部102は、特定したユーザ特定情報を発行回数取得部103に出力する。このように、情報発行部102がユーザ特定情報を特定して発行回数取得部103に出力することを「発行する」というものとする。
【0020】
ユーザ情報格納部110に格納されている情報の例を図2に示す。ユーザ情報格納部110には、「ユーザID」「パスワード」「メールアドレス」「カード番号」「発行回数」とが対応されて格納されている。「ユーザID」は、各ユーザを特定するためのIDであり、「パスワード」は各ユーザが任意に定める文字、記号、数字の列である。「メールアドレス」は、各ユーザを特定するために使用されることもあるけれども、後述する情報送信部104が携帯電話機20に所定の情報を送信する際に使用する場合もある。「カード番号」は各ユーザに対応して定められているものであり、各ユーザに提供されるサービスに応じて定められているものである。従って、図2に示す例では、一の「カード番号」が記載されているけれども、ユーザによっては複数のサービスを受けることも有るので、その場合には「カード番号」が複数存在することとなる。「発行回数」は、ユーザからの発行要求に応じて情報発行システム10がユーザ特定情報(例えば、「カード番号」)の発行を行った回数を、そのユーザ特定情報ごとにカウントした回数である。
【0021】
発行回数取得部103は、情報発行部102のユーザ特定情報の発行に応じて、ユーザ特定情報ごとの発行回数を取得する部分である。より具体的には、発行回数取得部103は、ユーザ特定情報に対応してユーザ情報格納部110に現在格納されている発行回数を取得し、その発行回数に加算して新たな発行回数とし、その新たな発行回数をユーザ情報格納部110に格納する。例えば、図2の例に拠れば、ユーザIDが「A001」のユーザの、「589632564135」のカード番号に対応して現在格納されている発行回数は「3」なので、発行回数取得部103は、この発行回数に1を加算して「4」として「3」の代わりにユーザ情報格納部110に格納する。発行回数取得部103は、ユーザ特定情報及び新たな発行回数を情報送信部104に出力する。
【0022】
情報送信部104は、発行回数取得部103が出力したユーザ特定情報及び発行回数を携帯電話機20に送信する部分である。上述の例に準拠すれば、情報送信部104は、カード番号「589632564135」と発行回数「4」とを、メールアドレス「aaaa@nttdocomo.co.jp」に基づいて携帯電話機20に送信する。情報送信部104は、この送信の際にユーザ特定情報及び発行回数を暗号化してから送信してもよい。
【0023】
携帯電話機20のユーザは、この受信したユーザ特定情報及び発行回数を情報端末30に送信する。この送信の態様は、インターネットといったネットワークを介して送信してもよく、また、短距離の無線通信手段を使用して送信してもよく、サービスの態様に応じて適当な手段が採用される。情報端末30は、受信したユーザ特定情報及び発行回数を情報発行システム10に送信する。
【0024】
発行情報受信部105は、情報発行システム10が送信したユーザ特定情報及び発行回数を、情報端末30から受信する部分である。より具体的には、上述のように、情報発行システム10が携帯電話機20に送信したユーザ特定情報及び発行回数を、携帯電話機20が更に情報端末30に送信し、その送信したユーザ特定情報及び発行回数を情報端末30が情報発行システム10に送信し、情報発行システム10の発行情報受信部105が受信する。発行情報受信部105は、受信したユーザ特定情報及び発行回数を有効性確認部106に出力する。
【0025】
有効性確認部106は、発行情報受信部105が受信したユーザ特定情報及び発行回数に基づいて、このユーザ特定情報の有効性を確認する部分である。より具体的には、受信したユーザ特定情報(例えばカード番号)に基づいて、ユーザ情報格納部110に格納されている情報と照合を行い、対応する発行回数が合致するかどうかを確認する。有効性確認部106は、この照合した発行回数が合致すれば、受信したユーザ特定情報が正当なものであると判断し、その有効性を確認する。有効性確認部106は、ユーザ特定情報及び発行回数が暗号化されていれば、それを復号化して所定の処理を行うようにしてもよい。有効性確認部106は、確認した結果を確認結果出力部107に出力する。
【0026】
確認結果出力部107は、有効性確認部106が確認したユーザ特定情報の有効性の結果を、所定の出力先に出力する部分である。ここで所定の出力先とは、情報端末30から送信される情報に含まれる指示情報によって指定される特定のサーバシステム、情報端末30、情報発行システム10の内部の特定の機能部分といったような出力先がある。
【0027】
引き続いて、情報発行システム10を用いてユーザ特定情報の発行を行う方法について、図3を用いて説明する。図3は、情報発行システム10を用いてユーザ特定情報の発行を行う方法を示したフローチャートである。ユーザは携帯電話機20を用いて、ユーザID、パスワードといった情報を含むユーザ特定情報の発行要求を情報発行システム10に送信する(ステップS01)。
【0028】
携帯電話機10が送信した発行要求は、情報発行システム10の発行要求受信部101が受信して情報発行部102に出力する(ステップS02)。情報発行部102は、発行要求受信部101が受信した発行要求に基づいて、ユーザを特定するためのユーザ特定情報(カード番号)を特定し、発行回数取得部103に出力する(ステップS03)。
【0029】
発行回数取得部103は、カード番号に対応してユーザ情報格納部110に現在格納されている発行回数を取得し、その発行回数に加算して新たな発行回数とし、その新たな発行回数をユーザ情報格納部110に格納する(ステップS04)。発行回数取得部103は、カード番号及び新たな発行回数を情報送信部104に出力する。
【0030】
情報送信部104は、発行回数取得部103が出力したカード番号及び発行回数を携帯電話機20に送信する(ステップS05)。ユーザは、携帯電話機20を用いてカード番号及び発行回数を受信する(ステップS06)。更にユーザは、受信したカード番号及び発行回数をサービスを受けようとする情報端末30に送信若しくは受け渡す(ステップS07)。
【0031】
情報端末30は携帯電話機20からカード番号及び発行回数を受信する(ステップS08)。カード番号及び発行回数を受信した情報端末30は、その受信した情報に所定の処理を行い、情報発行システム10に送信する(ステップS09)。
【0032】
情報発行システム10の発行情報受信部105は、情報発行システム10の情報送信部104が携帯電話機20に送信したカード番号及び発行回数を、情報端末30から受信する(ステップS10)。発行情報受信部105は、受信したカード番号及び発行回数を有効性確認部106に出力する。
【0033】
有効性確認部106は、受信したカード番号に基づいて、ユーザ情報格納部110に格納されている情報と照合を行い、そのカード番号に対応する発行回数が合致するかどうかを確認する(ステップS11)。有効性確認部106は、確認した結果を確認結果出力部107に出力する。確認結果出力部107は、有効性確認部106が確認したユーザ特定情報の有効性の結果を、所定の出力先に出力する(ステップS12)。
【0034】
次にコンピュータを、本実施形態の情報発行システム10として機能させるための情報発行プログラム92及びそれが記録されているコンピュータ読取可能な記録媒体9について説明する。図4は、情報発行プログラム92が記録されている記録媒体9の構成を示した図である。記録媒体9としては、例えば、磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、コンピュータに内蔵されたメモリなどが該当する。
【0035】
記録媒体9は、図4に示すように、プログラムを記録するプログラム領域91と、データを記録するデータ領域93とを備えている。データ領域93には、図1を用いて説明したユーザ情報格納部110と同様のユーザ情報データベース931が格納されている。
【0036】
プログラム領域91には、情報発行プログラム92が記録されている。情報発行プログラム92は、処理を統括するメインモジュール921と、発行要求受信モジュール922と、情報発行モジュール923と、発行回数取得モジュール924と、情報送信モジュール925と、発行情報受信モジュール926と、有効性確認モジュール927と、確認結果出力モジュール928とを備える。ここで、 発行要求受信モジュール922、情報発行モジュール923、発行回数取得モジュール924、情報送信モジュール925、発行情報受信モジュール926、有効性確認モジュール927、確認結果出力モジュール928のそれぞれを動作させることによって実現する機能は、上記情報発行システム10の発行要求受信部101、情報発行部102、発行回数取得部103、情報送信部104、発行情報受信部105、有効性確認部106、確認結果出力部107のそれぞれの機能と同様である。
【0037】
本実施形態の作用及び効果について説明する。ユーザからの発行要求に応じてユーザ特定情報としてのカード番号を発行するので、カード番号を各ユーザに対応させることができる。例えば、カード番号を種々のサービスごとに設定すれば、各サービスに対応させてユーザを特定する情報を発行できる。また、カード番号が発行の度に同一の内容であっても、発行の度ごとに異なる発行回数が付与されるので、携帯電話機20に送信される情報は発行の都度異なる認証情報となる。
【0038】
携帯電話機20に送信したカード番号及び発行回数と、情報端末30から受信するカード番号及び発行回数とに基づいてカード番号の有効性を確認するので、例えば第三者がカード番号及び発行回数を詐取しても、正当なユーザがカード番号の再発行を受ければ、発行回数が更新されることとなり、第三者の不正使用を簡便に排除できる。
【0039】
本実施形態の情報発行システム10を用いれば、次のようなビジネスモデルが実現できる。一つは、携帯電話ポイントカードである。具体的には、本実施形態のユーザ特定情報としてポイントカード番号を用い、情報端末30としては自動販売機を用いる。ユーザは、携帯電話機20にポイントカード番号と発行回数とをダウンロードして、自動販売機にそのポイントカード番号と発行回数とを受け渡して商品を購入する。自動販売機は、商品の購入情報と共にポイントカード番号と発行回数とを情報発行システム10に送信する。情報発行システム10は、ポイントカード番号の認証を行い、その結果を自動販売機を管理している業者に出力する。従って、自動販売機を管理している業者はどのユーザが何を購入したかを知ると共に、ユーザに対応したポイントカード番号を取得できるので、ポイントの加算が容易に可能となる。
【0040】
別のビジネスモデルの態様は、携帯電話バーチャルマネーである。具体的には、本実施形態のユーザ特定情報としてバーチャルマネーカード番号を用い、情報端末30としてはPOSシステム端末を用いる。ユーザは、携帯電話機20にバーチャルマネーカード番号と発行回数とをダウンロードして、POSシステム端末にそのバーチャルマネーカード番号と発行回数とを受け渡して商品を購入する。POSシステム端末は、商品の購入情報と共にバーチャルマネーカード番号と発行回数とを情報発行システム10に送信する。情報発行システム10は、バーチャルマネーカード番号の認証を行い、その結果をバーチャルマネーカードを管理している業者に出力する。従って、バーチャルマネーカードを用いた決済が容易に可能となる。尚、バーチャルマネーカード番号の代わりにキャッシュカード番号を用い、POSシステム端末の代わりに自動現金預払機を用いれば、キャッシュカードを用いた決済も容易に可能となる。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザからの発行要求に応じてユーザ特定情報を発行するので、ユーザ特定情報を各ユーザに対応させることができる。例えば、ユーザ特定情報を種々のサービスごとに設定すれば、各サービスに対応させてユーザを特定する情報を発行できる。また、ユーザ特定情報が発行の度に同一の内容であっても、発行の度ごとに異なる発行回数が付与されるので、ユーザ端末に送信される情報は発行の都度異なる認証情報となる。従って本発明の目的とする、簡便かつ確実にユーザ認証を行うことが可能な、情報発行システム、情報発行方法、情報発行プログラム、及び、コンピュータ読取可能な記録媒体を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である情報発行システムを説明するための図である。
【図2】図1のユーザ情報格納部に格納される情報の例を示した図である。
【図3】図1の情報発行システムを用いてユーザ認証を行う方法を示したフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態である情報発行プログラムを説明するための図である。
【符号の説明】
10…情報発行システム、20…携帯電話機、30…情報端末、101…発行要求受信部、102…情報発行部、103…発行回数取得部、104…情報送信部、105…発行情報受信部、106…有効性確認部、107…確認結果出力部、110…ユーザ情報格納部。
Claims (7)
- ユーザが使用するユーザ端末から送信される、当該ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行要求を受信する発行要求受信手段と、
当該受信した発行要求に基づいて、前記ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行を行う情報発行手段と、
当該発行に応じて、前記ユーザ特定情報ごとの発行回数を取得する発行回数取得手段と、
前記ユーザ特定情報と当該取得した発行回数とを前記ユーザ端末に送信する情報送信手段と、
を含む情報発行システム。 - 前記ユーザ端末に送信したユーザ特定情報及び発行回数を、当該ユーザ端末以外の情報端末から受信する発行情報受信手段と、
当該受信したユーザ特定情報及び発行回数に基づいて、当該ユーザ特定情報の有効性を確認する有効性確認手段と、
当該確認した結果を所定の出力先に出力する確認結果出力手段と、
を含む請求項1に記載の情報発行システム。 - 発行要求受信手段が、ユーザが使用するユーザ端末から送信される、当該ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行要求を受信する発行要求受信ステップと、
情報発行手段が、当該受信した発行要求に基づいて、前記ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行を行う情報発行ステップと、
発行回数取得手段が、当該発行に応じて、前記ユーザ特定情報ごとの発行回数を取得する発行回数取得ステップと、
情報送信手段が、前記ユーザ特定情報と当該取得した発行回数とを前記ユーザ端末に送信する情報送信ステップと、
を含む情報発行方法。 - 発行情報受信手段が、前記ユーザ端末に送信したユーザ特定情報及び発行回数を、当該ユーザ端末以外の情報端末から受信する発行情報受信ステップと、
有効性確認手段が、当該受信したユーザ特定情報及び発行回数に基づいて、当該ユーザ特定情報の有効性を確認する有効性確認ステップと、
確認結果出力手段が、当該確認した結果を所定の出力先に出力する確認結果出力ステップと、
を含む請求項3に記載の情報発行方法。 - コンピュータを、
ユーザが使用するユーザ端末から送信される、当該ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行要求を受信する発行要求受信手段と、
当該受信した発行要求に基づいて、前記ユーザを特定するためのユーザ特定情報の発行を行う情報発行手段と、
当該発行に応じて、前記ユーザ特定情報ごとの発行回数を取得する発行回数取得手段と、
前記ユーザ特定情報と当該取得した発行回数とを前記ユーザ端末に送信する情報送信手段と、
して機能させるための情報発行プログラム。 - コンピュータを、
前記ユーザ端末に送信したユーザ特定情報及び発行回数を、当該ユーザ端末以外の情報端末から受信する発行情報受信手段と、
当該受信したユーザ特定情報及び発行回数に基づいて、当該ユーザ特定情報の有効性を確認する有効性確認手段と、
当該確認した結果を所定の出力先に出力する確認結果出力手段と、
して更に機能させるための情報発行プログラム。 - 請求項5又は6に記載の情報発行プログラムが記録されたことを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002199000A JP2004046290A (ja) | 2002-07-08 | 2002-07-08 | 情報発行システム、情報発行方法、情報発行プログラム、及び、コンピュータ読取可能な記録媒体 |
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JP2002199000A JP2004046290A (ja) | 2002-07-08 | 2002-07-08 | 情報発行システム、情報発行方法、情報発行プログラム、及び、コンピュータ読取可能な記録媒体 |
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JP2004046290A true JP2004046290A (ja) | 2004-02-12 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002199000A Pending JP2004046290A (ja) | 2002-07-08 | 2002-07-08 | 情報発行システム、情報発行方法、情報発行プログラム、及び、コンピュータ読取可能な記録媒体 |
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JP (1) | JP2004046290A (ja) |
-
2002
- 2002-07-08 JP JP2002199000A patent/JP2004046290A/ja active Pending
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