JP2004044190A

JP2004044190A - External facing material, its manufacturing method, and coating composition

Info

Publication number: JP2004044190A
Application number: JP2002202256A
Authority: JP
Inventors: Shigeru Kojima; 小島　茂; Eiichi Kojima; 小島　栄一; Kazuo Takahashi; 高橋　一雄
Original assignee: Toto Ltd
Current assignee: Toto Ltd
Priority date: 2002-07-11
Filing date: 2002-07-11
Publication date: 2004-02-12

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an external-facing building material, by which dirt resulting from a sealing material does not spread, and its antipollution method. <P>SOLUTION: In the external facing material with a building material and the silicone sealing material disposed to the peripheral section of the building material, the external facing material in which photocatalytic particles and a silicone anticlogging agent comprising three or more of hydroxyl groups in one molecule are at least fixed onto the surface of the building material is provided. The manufacturing method of the external facing material having a process, in which the external facing material is formed of the photocatalytic layer and the silicone anticlogging agent on the surface of the building material, and a process in which an elution preventive layer is formed on the silicone sealing material is provided. A coating composition for manufacturing the external facing material. to which the photocatalytic particles and the silicon anticlogging agent are at least comprised, is provided. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建材と、建材周辺部に配設されたシリコーンシーリング材とを具備してなる外装材であって、建材表面に雨筋汚れ等の汚れが付着しにくく、付着しても降雨や水洗により容易に除去可能な外装材に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、光触媒の光励起親水化現象を利用した技術が注目されている。
その最初の出願であるＷＯ９６／２９３７５号では、光励起に応じて親水性を呈する光触媒性半導体材料を基材表面に形成することで、紫外線を当てるとと水との接触角が高度に親水化され、降雨を受ける都度、大気中の疎水性物質を主成分とする汚染物質が洗い流され、表面が自己浄化されることが記載されており、外装建材や建材ガラスへの応用が提案されている。
【０００３】
一方、建材と、建材周辺部に配設されたシリコーンシーリング材とを具備してなる外装材に光触媒薄膜を形成した先行例としては、例えば、特開平８−３０２８５６号があり、シーリング材自身を分解、改質することが無いように、シーリング材に接する部位を除き、その近傍表面に光触媒をコーティングすることで、シーリング材の水密性、気密性を劣化させることが無い建築材料とすることが提案されている。
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
建材と、建材周辺部に配設されたシリコーンシーリング材とを具備してなる外装材では、使用中にシリコーンシーリング材中のジメチルシリコーン類の揮発や溶出が生じる。従って、ＷＯ９６／２９３７５号の提案を実現すべく、建材表面に単に光触媒層のみを形成した場合、使用中に徐々にこのジメチルシリコーン類が光触媒層へと流下又は拡散し、ジメチルシリコーンのメチル基が酸化分解され生成したシラノールと、光触媒を構成する酸化チタン等の金属酸化物が結合して撥水表面に変化してしまう。そのために、長期に亘り降雨を受ける都度、大気中の疎水性物質を主成分とする汚染物質が洗い流され、表面が自己浄化される機能を維持していくことができなかった。
【０００５】
また、特開平８−３０２８５６号の構成にしたとしても、ジメチルシリコーン類の光触媒層への単位時間当りの流下量又は拡散量を劇的に変化させることはできなかった。
【０００６】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、建材周辺部に配設されたシリコーンシーリング材とを具備してなる外装材であって、長期に亘り建材表面に雨筋汚れ等の汚れが付着しにくく、付着しても降雨や水洗により容易に除去可能な外装材を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、シリコーンシーリング材に起因する撥水汚染が水を介して近傍に広がることを見出し、この発見を契機に本発明に至った。
以下に詳述する。降雨の水は重力により、シーリング材の近傍に水が長時間にわたり滞留する。特に、光触媒層の場合、シーリング材から染み出たジメチルシリコーン類が滞留した水に移行し、さらに、親水化して水ぬれ性が高まった（表面エネルギーが高くなった）光触媒層の拡張ぬれにより、撥水成分であるジメチルシリコーン類が水を介して連続的にぬれ広がってゆく。それにより広域の光触媒層が撥水化してしまうのである。
すなわち、シーリング材中のジメチルシリコーン類を建材表面（光触媒膜）上に存在しないようにすれば、長期に亘り建材表面に雨筋汚れ等の汚れが付着しにくく、付着しても降雨や水洗により容易に除去可能な外装材を提供することができる。建材表面に拡散したシリコーンシーリング材中のジメチルシリコーン類のシラノール基とアルコール類、カルボン酸類、フェノール類、ケトン類などの水酸基が反応して吸着されることは一般的によく知られているが、光触媒膜中に残り、建材表面に拡散したシリコーンシーリング材中のジメチルシリコーン類のシラノール基と反応する水酸基を持つものは１分子中に水酸基を３個以上含むシリコーン付着防止剤である。詳細は不明であるが、シーリング材中のジメチルシリコーン類シラノール基が１分子中に水酸基を３個以上含むシリコーン付着防止剤の水酸基と反応し、反応により生成した反応物が降雨や洗浄時に存在する水とともに流出するために建材表面の撥水汚染が防止可能と考えられる。
【０００８】
本発明では、上記課題を解決すべく、建材と、該建材周辺部に配設されたシリコーンシーリング材とを具備してなる外装材であって、
前記建材の表面には、光触媒粒子と１分子中に水酸基を３個以上含むシリコーン付着防止剤が固定されている層が形成されており、前記シーリング材表面には溶出防止層が形成されていることを特徴とする外装材を提供する。
上記のような、建材の表面には、光触媒粒子と１分子中に水酸基を３個以上含むシリコーン付着防止剤が固定されている層が形成され、ジメチルシリコーンの揮発や溶出に由来する撥水汚れを完全ではないまでも半分以下に抑えることができる。
さらに、シリコーンシーリング材を被覆する溶出防止層を形成することで４分の１以下に抑えることができる。
上記のように光触媒層表面への撥水汚染の拡散を低減することができ、その結果、長期に亘り建材表面に雨筋汚れ等の汚れが付着しにくく、付着しても降雨や水洗により容易に除去可能な外装材を提供することが可能となる。
【０００９】
本発明の好ましい態様においては、前記の１分子中に水酸基を３個以上含むシリコーン付着防止剤をグリセリンであるようにする。
【００１０】
本発明による建材表面に光触媒粒子と１分子中に水酸基を３個以上含むシリコーン付着防止剤を形成する方法は適宜選択されてよいが、例えば、光触媒、結着剤、１分子中に水酸基を３個以上含むシリコーン付着防止剤、溶剤を混合したものを建材表面にスプレーコート法、ディップコート法、フローコート法、スピンコート法、ロールコート法、刷毛塗り、スポンジ塗り等にて形成する方法や光触媒、結着剤、溶剤を混合したものを建材表面に前記塗布方法を用いて形成した後に、１分子中に水酸基を３個以上含むシリコーン付着防止剤、溶剤を混合したものを形成した表面に前記塗布方法を用いてにて形成する方法が好適に利用できる。
【発明の実施の形態】
【００１１】
本発明の外装材とは、雨にさらされる屋外で使用され、シーリング材が建材とともに併用されるものであれば、どのような構造でも適用可能であり、外装材の表面を伝わる雨水がシーリング材に触れるように配置された構造の場合に好適である。建物の壁、屋根を構成するパネルやガラス、カメラケースやセンサーカバーなどの機器を防水するためのケース類などが挙げられる。
【００１２】
本発明のシーリング材は、シリコーンポリマーを主成分としたもので、適度の柔軟性と強度を有するもので、従来から汚れで問題となっているシリコーン系シーリング材である。シリコーンシーリング材は色々な種類があり、湿気で硬化する一成分形、触媒と反応させる二成分形などがある。また、硬化機構により、オキシム型、アミノキシ型、アルコール型、酢酸型などがある。
【００１３】
本発明の光触媒は、光触媒作用を有する半導体であればいずれも使用可能であり、例えばＴｉＯ２、ＳｒＴｉＯ３、ＺｎＯ、ＣｄＳ、ＳｎＯ２が挙げられる。また、粒子状のもの、前駆体を結晶化させたものなど、形態は使用条件によって選択することができる。
また、シリカ皮膜を形成可能なシリカ皮膜前駆体を含んでなることも可能である。シリカ皮膜を形成可能なシリカ皮膜前駆体の好ましい例としては一般式ＳｉＸ４（式中、Ｘはアルコキシ基またはハロゲン原子である。）で表される四官能加水分解性シラン誘導体が挙げられる。上記四官能加水分解性シラン誘導体の好ましい具体例としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、ジエトキシジメトキシシラン、テトラクロロシラン、テトラブロモシラン、ジメトキシジエトキシシラン、上記四官能加水分解性シラン誘導体の部分加水分解物および脱水縮重合物などが挙げられる。
【００１４】
また、本発明の１分子中に水酸基を３個以上持つシリコーン付着防止剤とは、１分子中に水酸基を３個以上持つシリコーン付着防止剤であればいずれも使用可能であり、例えば、グリセリン、ジグセリン、ポリグリセリン、フィンタントリオールなどが挙げられる。価格、入手のしやすさからグリセリンが好適である。
光触媒と水酸基を３個以上含む溶剤の組成比は光触媒と１分子中に水酸基を３個以上含むシリコーン付着防止剤の組成比が光触媒１００重量部に対して１分子中に水酸基を３個以上含むシリコーン付着防止剤が０．１重量部以上２００重量部以下であることが好適である。より好ましくは０．５重量部から１５０重量部であり、より好ましくは１．０重量部から１００重量部の範囲である。
０．１重量部より少ない場合は撥水汚染を防止することができなくなり、２００重量部より多い場合には親水性能が著しく低下する。
【００１５】
また、本発明のシーリング材に形成する溶出防止層とは、撥水汚染の原因であるジメチルシリコーン類の染み出しを防止する層であって、その防止効果は、完全である方が望ましいが、作業性やコストなどを加味して選択すれば良い。例えば、フッ素系、シリコーン系、変性シリコーン系、ポリサルファイド系の樹脂塗膜が使用され、信越化学製シリコーン系コーティング材Ｓコート５８、横浜ゴム株式会社製ハマタイトＶＹ−５２などが挙げられる。
通常１回のコーティングで充分な防止効果を発揮することが可能であるが、さらに効果を期待する場合には２回以上のコーティングを行なうことも可能であり、作業性やコストなどを加味して選択すれば良い。
また、光触媒膜のコーティングは、外装部材を建築現場などの屋外において塗工することもできるし、あらかじめ工場で加工したものを建築現場や設置場所に持ち込むこともできる。
【００１６】
本発明の一態様においては、建材表面に光触媒層と１分子中に水酸基を３個以上含むシリコーン付着防止剤を固定する工程と、シリコーンシーリング材に溶出防止層を形成する工程とを具備してなることを特徴とする外装材の製造方法を提供する。
建材表面に光触媒層と１分子中に水酸基を３個以上含むシリコーン付着防止剤を固定する方法は適宜選択されて良いが、例えば、スプレーコート法、ディップコート法、フローコート法、スピンコート法、ロールコート法、カーテンコート法、刷毛塗り、スポンジ塗り等の方法が好適に利用できる。
シリコーンシーリング材に溶出防止層を形成する方法は適宜選択されて良いが、例えば、スプレーコート法、ロールコート法、刷毛塗り、スポンジ塗り等の方法が好適に利用できる。
建材表面に光触媒層と１分子中に水酸基を３個以上含むシリコーン付着防止剤を固定する工程と、シリコーンシーリング材に溶出防止層を形成する工程の順序についても適宜選択されて良い。
【００１７】
本発明の一態様においては、建材と、該建材周辺部に配設されたシリコーンシーリング材とを具備してなる外装材を製造するコーティング組成物であって、光触媒粒子と１分子中に水酸基を３個以上含むシリコーン付着防止剤とが少なくとも含まれていることを特徴とする外装材製造用のコーティング組成物を提供する。
外装材製造用のコーティング組成物は光触媒粒子と１分子中に水酸基を３個以上含むシリコーン付着防止剤とが少なくとも含まれていれば、他の構成要素や添加量は作業性、コストなどを加味して選択すればよく、塗装性を向上させるための溶剤、水、界面活性剤、レベリング剤も適宜添加することが可能である。
【００１８】
【実施例】
以下、実施例及び、比較例、試験例を示し、発明の効果について、さらに具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定されるものではない。
テストピースの作製
厚さ５ｍｍ、５０ｃｍ角のフロートガラスを洗浄し、四辺に厚さ５ｍｍ幅１０ｍｍにシリコーンシーリング材（東芝ＧＥ製トスシールｓｐ１０、ニューグレイ、脱アミノキシ型）を塗布する。塗布してから４ヶ月経過したものを、ガラス洗浄用の酸化セリウムを使い、水ぬれ性が良くなるまでガラス表面をきれいに研磨洗浄し、試験に供した。
【００１９】
実曝露の比較試験
南向きに斜め４５°に傾斜させてテストピースを固定し、天然暴露をした。３日おきに、テストピース面に散水し、その時に水滴が付着した部位がシーリング材に起因して撥水汚染を受けた部位であると判断した。さらに、シーリング材端からの距離を測定し、９日後にその長さ（疎水部位）の比較を行い、その長さが短いほどシーリング材の汚染が低減されたと判断した。
【００２０】
コーティング剤の調整
光触媒コーティング剤Ａ
光触媒には、Ｘ線結晶子径７ｎｍ、粒子径約１０ｎｍのアナターゼ微粒子を分散させたＴｉＯ２ゾルを用い、バインダーにはアルキルシリケートの部分縮重合物を用いた。それらをチタニアとシリケートのＳｉＯ２換算の重量比が、６５：３５になるように混合した。その後、固形分濃度が０．２％になるように、ノルマルプロピルアルコールと、プロピレングリコールモノメチルエーテルと、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテルとグリセリンの混合溶剤で希釈調整したものを光触媒コーティング剤Ａとした。この時のグリセリンの添加量は重量比でチタニア６５重量部に対して、２０重量部となるようにした。
光触媒コーティング剤Ｂ
光触媒には、Ｘ線結晶子径７ｎｍ、粒子径約１０ｎｍのアナターゼ微粒子を分散させたＴｉＯ２ゾルを用い、バインダーにはアルキルシリケートの部分縮重合物を用いた。それらをチタニアとシリケートのＳｉＯ２換算の重量比が、６５：３５になるように混合した。その後、固形分濃度が０．２％になるように、ノルマルプロピルアルコールと、プロピレングリコールモノメチルエーテルと、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテルの混合溶剤で希釈調整したものを光触媒コーティング剤Ｂとした。
【００２１】
（実施例１）　　光触媒コーティング剤Ａをコーティング
前記のガラスパネルを南向きに斜め４５°に傾斜させて固定し、前記の光触媒コーティング剤Ａをローラーに含浸させ、ローラーが回転しないように縦、横に、何度も移動させて、ガラス面に塗布した。
【００２２】
（実施例２）　　光触媒コーティング剤Ａをコーティングし、シーリング材表面に溶出防止剤を塗布
光触媒のコーティングは実施例１と同様に行った後、シーリング材の表面に信越化学工業製、Ｓコート５８をハケを使って塗布した。
【００２３】
（比較例１）光触媒コーティング剤Ｂをコーティング
光触媒のコーティングは実施例１と同様に行った。
【００２４】
実施例１〜２、比較例１のテストピースについて、前記した撥水汚染性の実曝露試験を同時に実施した。表１のとおり、比較例よりも、実施例１、２は疎水部の長さは短く、汚染を低減していることが確認できた。
【００２５】
【表１】

【００２６】
【発明の効果】
本発明によれば、建材周辺部に配設されたシリコーンシーリング材とを具備してなる外装材であって、長期に亘り建材表面に雨筋汚れ等の汚れが付着しにくく、付着しても降雨や水洗により容易に除去可能な外装材を提供することが可能となる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention is an exterior material comprising a building material, and a silicone sealing material disposed around the building material, and it is difficult for dirt such as rain streak to adhere to the surface of the building material. The present invention relates to an exterior material that can be easily removed by washing with water.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, attention has been paid to a technology utilizing photoexcitation hydrophilization of a photocatalyst.
In the first application, WO96 / 29375, a photocatalytic semiconductor material exhibiting hydrophilicity in response to photoexcitation is formed on the surface of a substrate, so that the contact angle with water becomes highly hydrophilic when exposed to ultraviolet light. It describes that pollutants mainly composed of hydrophobic substances in the atmosphere are washed away and the surface is self-purified every time it receives rain, and application to exterior building materials and building material glass is proposed.
[0003]
On the other hand, as a prior example in which a photocatalytic thin film is formed on an exterior material including a building material and a silicone sealing material disposed around the building material, there is JP-A-8-302856, for example. Except for parts that are in contact with the sealing material, by coating a photocatalyst on the surface in the vicinity so that it does not decompose or reform, it can be used as a building material that does not deteriorate the water tightness and air tightness of the sealing material Proposed.
[Problems to be solved by the invention]
[0004]
In an exterior material including a building material and a silicone sealing material disposed around the building material, dimethyl silicones in the silicone sealing material volatilize or elute during use. Therefore, in order to realize the proposal of WO96 / 29375, when only the photocatalyst layer is simply formed on the surface of the building material, this dimethyl silicone gradually flows down or diffuses into the photocatalyst layer during use, and the methyl group of the dimethyl silicone becomes Silanol generated by oxidative decomposition is combined with metal oxide such as titanium oxide constituting the photocatalyst to change to a water-repellent surface. Therefore, every time rainfall is received for a long period of time, pollutants mainly composed of hydrophobic substances in the atmosphere are washed away, and the function of self-cleaning the surface cannot be maintained.
[0005]
In addition, even if the constitution of JP-A-8-302856 is employed, the amount of dimethyl silicones flowing down or diffusing into the photocatalyst layer per unit time cannot be changed drastically.
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and is an exterior material including a silicone sealing material disposed around a building material, and has a surface such as rain streak stains for a long period of time. It is an object of the present invention to provide an exterior material that is difficult to adhere to and can be easily removed by rainfall or water washing even if it adheres.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies, the present inventor has found that water-repellent contamination caused by the silicone sealing material spreads to the vicinity via water, and the discovery has led to the present invention.
Details will be described below. Due to gravity, water in the rainwater stays near the sealing material for a long time. In particular, in the case of the photocatalyst layer, the dimethyl silicones oozing out of the sealing material migrate to the retained water, and further become hydrophilic, and the water wettability increases (surface energy increases). Dimethyl silicones, which are water-repellent components, continuously spread through water. As a result, the photocatalyst layer in a wide area becomes water-repellent.
That is, if dimethyl silicones in the sealing material are not present on the surface of the building material (photocatalytic film), it is difficult for soil such as rain streak to adhere to the surface of the building material for a long period of time. An exterior material that can be easily removed can be provided. It is generally well known that silanol groups of dimethyl silicones in the silicone sealing material diffused on the surface of building materials and hydroxyl groups such as alcohols, carboxylic acids, phenols and ketones react and are adsorbed, Those having a hydroxyl group which remains in the photocatalytic film and reacts with the silanol group of the dimethyl silicone in the silicone sealing material diffused on the surface of the building material are silicone adhesion inhibitors containing three or more hydroxyl groups in one molecule. Although the details are unknown, the silanol group of dimethyl silicones in the sealing material reacts with the hydroxyl group of the silicone anti-adhesion agent containing three or more hydroxyl groups in one molecule, and a reaction product generated by the reaction is present during rainfall or washing. It is thought that water repellent contamination on the surface of the building material can be prevented because it flows out with water.
[0008]
In the present invention, in order to solve the above problems, a building material, and an exterior material comprising a silicone sealing material disposed around the building material,
On the surface of the building material, there is formed a layer in which a photocatalyst particle and a silicone adhesion inhibitor containing three or more hydroxyl groups in one molecule are fixed, and on the surface of the sealing material, an elution preventing layer is formed. An exterior material is provided.
As described above, on the surface of the building material, a layer is formed on which the photocatalyst particles and the silicone anti-adhesion agent containing three or more hydroxyl groups in one molecule are formed, and water-repellent stains resulting from volatilization and elution of dimethyl silicone are formed. Can be reduced to less than half, if not completely.
Further, by forming an elution-preventing layer covering the silicone sealing material, it can be suppressed to one-fourth or less.
As described above, it is possible to reduce the diffusion of water-repellent contamination to the surface of the photocatalyst layer. As a result, dirt such as rain streak dirt does not easily adhere to the building material surface over a long period of time, and even if it adheres, it is easy to rain and wash. It is possible to provide a removable outer material.
[0009]
In a preferred embodiment of the present invention, the silicone adhesion inhibitor containing three or more hydroxyl groups in one molecule is glycerin.
[0010]
The method for forming the photocatalyst particles and the silicone adhesion inhibitor containing three or more hydroxyl groups in one molecule on the surface of the building material according to the present invention may be appropriately selected. For example, a photocatalyst, a binder and one hydroxyl group in one molecule may be used. A method in which a mixture of a silicone anti-adhesive agent and a solvent containing at least one compound is formed on the surface of building materials by spray coating, dip coating, flow coating, spin coating, roll coating, brush coating, sponge coating, etc., or a photocatalyst. , A mixture of a binder and a solvent is formed on the surface of a building material using the above-mentioned coating method, and then a silicone adhesion inhibitor containing three or more hydroxyl groups in one molecule is formed on the surface formed with a mixture of the solvent. A method of forming using a coating method can be suitably used.
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
[0011]
The exterior material of the present invention can be used in any structure as long as the exterior material is used outdoors exposed to rain and the sealing material is used together with the building material, and rainwater transmitted on the surface of the exterior material is used as the sealing material. This is suitable for a structure arranged so as to touch the surface. Panels and glass that make up the walls and roofs of buildings, and cases for waterproofing devices such as camera cases and sensor covers are included.
[0012]
The sealing material of the present invention contains silicone polymer as a main component, has appropriate flexibility and strength, and is a silicone-based sealing material which has conventionally been a problem of contamination. There are various types of silicone sealants, including a one-component type that cures with moisture and a two-component type that reacts with a catalyst. Depending on the curing mechanism, there are oxime type, aminoxy type, alcohol type, acetic acid type and the like.
[0013]
As the photocatalyst of the present invention, any semiconductor can be used as long as it has a photocatalytic action, and examples thereof include TiO2, SrTiO3, ZnO, CdS, and SnO2. Further, the form such as a particulate form or a form obtained by crystallizing a precursor can be selected according to the use conditions.
Moreover, it is also possible to include a silica film precursor capable of forming a silica film. Preferred examples of the silica film precursor capable of forming a silica film include a tetrafunctional hydrolyzable silane derivative represented by the general formula SiX4 (where X is an alkoxy group or a halogen atom). Preferred specific examples of the tetrafunctional hydrolyzable silane derivative include tetramethoxysilane, tetraethoxysilane, tetrapropoxysilane, tetrabutoxysilane, diethoxydimethoxysilane, tetrachlorosilane, tetrabromosilane, dimethoxydiethoxysilane, Examples include a partially hydrolyzed product of a functionally hydrolyzable silane derivative and a dehydration-condensation polymer.
[0014]
Further, the silicone adhesion inhibitor having three or more hydroxyl groups in one molecule of the present invention can be used as long as it is a silicone adhesion inhibitor having three or more hydroxyl groups in one molecule. For example, glycerin, Digserin, polyglycerin, fintantriol, and the like. Glycerin is preferred because of its price and availability.
The composition ratio of the photocatalyst and the solvent containing three or more hydroxyl groups is such that the composition ratio of the photocatalyst and the silicone anti-adhesion agent containing three or more hydroxyl groups in one molecule contains three or more hydroxyl groups in one molecule per 100 parts by weight of the photocatalyst. It is preferable that the amount of the silicone antiadhesive is 0.1 to 200 parts by weight. It is more preferably in the range of 0.5 to 150 parts by weight, and more preferably in the range of 1.0 to 100 parts by weight.
When the amount is less than 0.1 part by weight, water-repellent contamination cannot be prevented, and when the amount is more than 200 parts by weight, hydrophilicity is remarkably reduced.
[0015]
Further, the elution prevention layer formed on the sealing material of the present invention is a layer for preventing bleeding of dimethyl silicones which is a cause of water-repellent contamination, and it is desirable that the prevention effect is perfect. What is necessary is just to select in consideration of workability and cost. For example, a fluorine-based, silicone-based, modified silicone-based, or polysulfide-based resin coating film is used, and examples thereof include a silicone-based coating material S coat 58 manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., and Hamatite VY-52 manufactured by Yokohama Rubber Co., Ltd.
Normally, a single coating can provide a sufficient preventive effect, but if more effect is expected, it is possible to apply two or more coatings, taking into account workability and cost. Just choose.
In addition, the coating of the photocatalytic film can be performed by coating the exterior member outdoors at a construction site or the like, or can be brought to a construction site or an installation site after being processed in a factory in advance.
[0016]
In one embodiment of the present invention, the method includes a step of fixing a photocatalytic layer and a silicone antiadhesive agent containing three or more hydroxyl groups in one molecule on a surface of a building material, and a step of forming an elution preventing layer on the silicone sealing material. The present invention provides a method for producing an exterior material, characterized in that:
The method of fixing the photocatalyst layer on the surface of the building material and the silicone adhesion inhibitor containing three or more hydroxyl groups in one molecule may be appropriately selected. For example, a spray coating method, a dip coating method, a flow coating method, a spin coating method, Methods such as a roll coating method, a curtain coating method, a brush coating, and a sponge coating can be suitably used.
The method for forming the anti-elution layer on the silicone sealing material may be appropriately selected, and for example, a method such as a spray coating method, a roll coating method, a brush coating, a sponge coating, or the like can be suitably used.
The order of the step of fixing the photocatalytic layer and the silicone adhesion inhibitor containing three or more hydroxyl groups in one molecule on the surface of the building material and the step of forming the elution preventing layer on the silicone sealing material may be appropriately selected.
[0017]
In one embodiment of the present invention, a coating composition for producing an exterior material comprising a building material and a silicone sealing material disposed around the building material, wherein the photocatalyst particles and a hydroxyl group in one molecule. A coating composition for producing an exterior material, comprising at least three or more silicone adhesion inhibitors.
As long as the coating composition for manufacturing the exterior material contains at least the photocatalyst particles and the silicone adhesion inhibitor containing three or more hydroxyl groups in one molecule, the other components and the added amount take into account workability, cost, and the like. A solvent, water, a surfactant, and a leveling agent for improving the coating property can be appropriately added.
[0018]
【Example】
Hereinafter, the effects of the present invention will be described more specifically with reference to Examples, Comparative Examples, and Test Examples, but the present invention is not limited to the following Examples.
Preparation of Test Piece A float glass having a thickness of 5 mm and a square of 50 cm is washed, and a silicone sealing material (Tosseal sp10, New Gray, deaminoxy type, manufactured by Toshiba GE) is applied to four sides with a thickness of 5 mm and a width of 10 mm. Four months after the application, the glass surface was polished and cleaned using cerium oxide for glass cleaning until the water wettability was improved, and then subjected to a test.
[0019]
Comparative Test of Actual Exposure The test piece was fixed by inclining at an angle of 45 ° to the south, and natural exposure was performed. Every three days, water was sprayed on the test piece surface, and it was determined that the portion to which water droplets had adhered at that time was a portion that was subjected to water-repellent contamination due to the sealing material. Further, the distance from the edge of the sealing material was measured, and the length (hydrophobic portion) was compared 9 days later. It was determined that the shorter the length, the less the contamination of the sealing material was.
[0020]
Preparation of coating agent Photocatalytic coating agent A
The photocatalyst used was a TiO2 sol in which anatase fine particles having an X-ray crystallite diameter of 7 nm and a particle diameter of about 10 nm were dispersed, and a partially polycondensate of alkyl silicate was used as a binder. They were mixed such that the weight ratio of titania and silicate in terms of SiO2 was 65:35. After that, a photocatalyst coating agent A was prepared by diluting and adjusting with a mixed solvent of normal propyl alcohol, propylene glycol monomethyl ether, dipropylene glycol monopropyl ether and glycerin so that the solid content concentration was 0.2%. The amount of glycerin added at this time was adjusted to 20 parts by weight with respect to 65 parts by weight of titania.
Photocatalyst coating agent B
The photocatalyst used was a TiO2 sol in which anatase fine particles having an X-ray crystallite diameter of 7 nm and a particle diameter of about 10 nm were dispersed, and a partially polycondensate of alkyl silicate was used as a binder. They were mixed such that the weight ratio of titania and silicate in terms of SiO2 was 65:35. After that, a photocatalyst coating agent B was prepared by diluting with a mixed solvent of normal propyl alcohol, propylene glycol monomethyl ether, and dipropylene glycol monopropyl ether such that the solid content concentration became 0.2%.
[0021]
(Example 1) Coating the photocatalyst coating agent A The glass panel was fixed at an angle of 45 ° to the south, and the roller was impregnated with the photocatalyst coating agent A, so that the roller was not rotated vertically and horizontally. Then, it was moved many times and applied to the glass surface.
[0022]
(Example 2) A photocatalyst coating agent A was coated and an anti-elution agent was applied to the surface of the sealing material. After coating of the photocatalyst was performed in the same manner as in Example 1, an S coat 58 manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. was applied to the surface of the sealing material. It was applied using a brush.
[0023]
(Comparative Example 1) Coating of photocatalyst coating agent B Photocatalyst was coated in the same manner as in Example 1.
[0024]
The test pieces of Examples 1 and 2 and Comparative Example 1 were simultaneously subjected to the above-described actual exposure test of water-repellent contamination. As shown in Table 1, it was confirmed that the length of the hydrophobic part was shorter in Examples 1 and 2 than in the comparative example, and the contamination was reduced.
[0025]
[Table 1]

[0026]
【The invention's effect】
According to the present invention, there is provided an exterior material including a silicone sealing material disposed around a building material, and it is difficult for stains such as rain streaks to adhere to the surface of the building material over a long period of time. An exterior material that can be easily removed by rainfall or water washing can be provided.

Claims

What is claimed is: 1. An exterior material comprising a building material and a silicone sealing material disposed around the building material, wherein the surface of the building material has photocatalyst particles and silicone adhesion prevention containing three or more hydroxyl groups in one molecule. An exterior material, wherein the agent is at least fixed.

The exterior material according to claim 1, wherein an elution preventing layer is formed on a surface of the silicone sealing material.

The exterior material according to claim 1 or 2, wherein the silicone adhesion inhibitor containing three or more hydroxyl groups in one molecule is glycerin.

The composition ratio of the photocatalyst on the surface of the building material and the silicone adhesion inhibitor containing three or more hydroxyl groups in one molecule is 0.1% by weight of the silicone adhesion inhibitor containing three or more hydroxyl groups in one molecule per 100 parts by weight of the photocatalyst. 4 parts by weight or more and 200 parts by weight or less, the exterior material according to claim 1, 2 or 3.

An exterior material comprising: a step of fixing a photocatalyst layer on a surface of a building material and a silicone adhesion inhibitor containing three or more hydroxyl groups in one molecule; and a step of forming an elution prevention layer on a silicone sealing material. Manufacturing method.

What is claimed is: 1. A coating composition for producing an exterior material comprising a building material and a silicone sealing material disposed around the building material, comprising a photocatalyst particle and a silicone adhesion inhibitor containing at least three hydroxyl groups in one molecule. And a coating composition for producing an exterior material.