JP2004043669A - Toning method for powdery coating material - Google Patents

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JP2004043669A
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Haruhiko Okazaki
岡崎 晴彦
Akiko Ozaki
尾▲崎▼ 明子
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Dai Nippon Toryo KK
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Dai Nippon Toryo KK
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a toning method for fine-adjusting the color of a powdery coating material, which unnecessitates keeping resin powder for toning in a large amount, gets rid of the necessity of re-pelletization and remelting/rekneading which cause deterioration of resins, and is conducted by a simplified operation. <P>SOLUTION: This toning method is characterized in that the toning is performed by mixing coloring pigment into the resin particles of the powdery coating material. The toning method according to the above is characterized in that the toning is performed by mixing the coloring pigment having an average particle size of 0.01-1.0 μm to the resin particles of the powdery coating material having an average particle size of 5-50 μm. The toning method according to the foregoing denotation is characterized in that the toning is performed by mixing 0.01-10 pts.wt. of the coloring pigment to 100 pts.wt. of the resin particles of the powdery coating material. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉体塗料の調色方法に関し、より詳しくは、粉体塗料の樹脂粒子に着色顔料を混合することによる粉体塗料の調色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年環境問題等で有機溶剤の大気中への拡散を防止すべく、有機溶剤を使用しない塗装システムとして粉体塗料が広く使用されるようになってきた。
【0003】
この用途が、従来のパイプ塗装、構造物塗装などの厚く塗装する防食塗装の分野から、自動車、自動車部品、オートバイ、二輪車、弱電製品、装飾品などと幅広い色彩・意匠の分野に薄膜美装用粉体塗料として使用されるようになり、更には焼付条件も低温で短時間というように従来の溶剤型塗料と同程度以上の特性を要求されるようになってきた。
【0004】
特に、従来の溶剤型塗料で塗装している分野、例えば自動車の外板や外装建材、電気機器の美装塗膜のように、粉体塗料の塗膜の意匠を一定の意匠に正確に調色する必要が生じてきた。
【0005】
従来から、粉体塗料は、その構成樹脂粒子の内部に加える顔料の種類と添加量によって色彩・意匠を決定している。このため、溶剤型塗料の調色のように、各原色塗料や色だねを予め作成しておいて、後で、これらの原色塗料や色だねを添加混合して調色して目的の色彩・意匠等に調整することが困難であり、原料成分の配合時点において、試行錯誤の繰り返しで、顔料の組合せと、その添加量を決定した後、樹脂ペレットを作成し、粉砕・分級して粉体塗料を作成する必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、初めて遭遇した色彩・意匠については、顔料の選定・組合せ、添加量の決定等に多大の時間と労力が必要であった。
【0007】
また、一度粉体塗料として微粉にした樹脂粒子では、目的の意匠と多少異なった意匠であっても、もはや手直しをすることは容易ではない。
【0008】
この手直しとしては、粉体塗料の樹脂粒子を予め、色合いの異なるものを数種類作成しておいて、混合する調色方法や、樹脂粒子を熱によって融着させ、樹脂ペレット化して、溶融練合機で処理し易くしておいて、この樹脂ペレットに後補正の顔料を加えて、再度溶融練合し、樹脂ペレット化、粉砕・分級によって粉体塗料とする方法がある。
【0009】
しかし、前者の方法では、色の近い、色相の少し異なる多量の粉体塗料を準備しておく必要がある。また、色相が極めて近い粉体塗料でなく、色相の異なる粉体塗料の樹脂粒子を混合して塗装、成膜させると、塗膜に微細な斑点が目視で認められ、実用上、大きな問題となる。
【0010】
また、粉体塗料の樹脂粒子が微細なため、溶融再練合によって、この樹脂粒子を樹脂原料と同じように、新しく顔料を加えて調整する方法も、樹脂粒子の流動性が低いため、そのままでは、溶融練合機に原料として投入することができない。このため、後者の方法のように、樹脂ペレットまで加工する必要があり、このための加熱と、再度溶融練合による加熱で、樹脂粒子内部の主剤と硬化剤の反応が進行し、樹脂の分子量が大きくなり、溶融時の樹脂の流展性が悪くなる。この結果、塗膜の平滑性が低下したり、塗膜の光沢値が低下して、塗膜外観が悪くなるなどの問題点があった。
【0011】
粉体塗料でもメタリック粉体塗料の場合には、粉体塗料の樹脂粒子とは別に粉体塗料用光輝顔料を配合して1つの粉体塗料を形成させる。
【0012】
このメタリック粉体塗料は、光輝顔料と樹脂粒子の帯電特性が異なるため、塗装機で塗装するとき、メタリック粉体塗料の組成と被塗装物に塗着した光輝顔料と樹脂粒子の組成が異なる場合が多い。
【0013】
光輝顔料の粒子径は数十μmと粉体塗料の樹脂粒子の粒子径と近いが、光輝顔料がアルミニウム金属や、雲母のように樹脂粒子と帯電特性が異なるため、被塗装物に塗着する比率に差が発生する。この結果、粉体塗料を塗装しオーバースプレーした樹脂粒子を回収、再使用していると、樹脂粒子と光輝顔料の配合比率が変化し形成する塗膜の色彩、特にメタリック感が変化する。
【0014】
この改良方法として、光輝顔料の表面に樹脂層を厚く形成し、帯電性を樹脂粒子の帯電性と近似させる方法や、光輝顔料と樹脂粒子を接着してしまうボンディング法などがある。
【0015】
メタリック粉体塗料の場合には、樹脂粒子によって形成される塗膜の中に、大きい光輝顔料が含まれ、この光輝顔料の粒子が粒子として認識されることによってメタリック感を発揮している。
【0016】
したがって、塗膜の中に斑点状に光輝顔料が存在しても、何ら違和感がなく、むしろ大きい光輝顔料による、輝くメタリック感を要求する傾向が強い。
【0017】
しかしながら、プライマー粉体塗料や中塗粉体塗料、着色粉体塗料、カラークリヤー粉体塗料、メタリック粉体塗料など、予め樹脂粒子に調色調整した粉体塗料では、この粉体塗料の色相を変えることは、極めて困難であった。
【0018】
本発明は、このような労力や弊害を最小限に抑制し、簡単な操作によって、粉体塗料の色を微調整する調色方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、鋭意検討した結果、粉体塗料としての樹脂粒子を形成した後、補正用の顔料を、樹脂粒子の外部に、樹脂粒子を覆うように加え、塗装後、塗膜を加熱成膜させる時、溶融した樹脂でこの顔料を塗膜中に取り込み、固定することによって、粉体塗料の樹脂粒子中の顔料と、後添加した顔料の併用で均一に発色させることで上記問題点を解決できることを見出し、本発明を完成した。
【0020】
即ち、本発明の粉体塗料の調色方法は、粉体塗料の樹脂粒子に着色顔料を混合して調色することを特徴とする。
【0021】
また、本発明の粉体塗料の調色方法は、上記調色方法において、平均粒子径5〜50μmの粉体塗料の樹脂粒子に対して、平均粒子径0.01〜1.0μmの着色顔料を混合して調色することを特徴とする。粉体塗料は、通常、樹脂粒子を帯電させて被塗装物に塗着させる。この際、樹脂粒子は気流で搬送するが、5μmより小さい樹脂粒子は、被塗装物への静電引力よりも気流の搬送力が大きく働くため被塗装物に塗着し難い。また、塗着しても体積当たりの表面積が多く、電荷の蓄積は早く多くなり、樹脂粒子の荷電の静電反発力が薄い膜厚から始まる。
このため、細かい樹脂粒子は薄膜塗装には適しているが、実用上は5μm以上が塗装作業性、膜厚形成等で好ましい。また、平均粒子径50μmを超えると、上記と逆に樹脂粒子の加重に対して帯電量が少なく、厚膜塗装には適するが、薄膜で平滑な塗膜を形成する目的には適さない。
【0022】
また、本発明の粉体塗料の調色方法は、上記調色方法において、粉体塗料の樹脂粒子100重量部に対して、着色顔料を0.01〜10重量部混合して調色することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この粉体塗料の調色方法について述べる。
【0024】
本発明で用いられる樹脂粒子に使用する樹脂としては、アルキド樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ブロックイソシアネート樹脂、フッ素樹脂、シリコン樹脂、アミド樹脂、ABS樹脂、ノボラック樹脂、ケトン樹脂、ブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリオレフィン樹脂等が使用でき、少なくとも1種以上、必要によっては、任意の配合比率に組み合わせ使用することができる。
【0025】
更に必要なら、通常の塗料に使用する架橋剤としては、多塩基酸、酸無水物、アミノ化合物、グリシジル基含有化合物、アミノブラスト樹脂、ジシアンジアミド、ブロックイソシアネート樹脂、酸ヒドラジド等が使用できる。
【0026】
樹脂粒子の樹脂原料としての、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ブロックイソシアネート樹脂などの主なものは次のようである。
【0027】
アクリル樹脂を構成するアクリル系モノマーとしてはメチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、i−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、i−ブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、トリデシルアクリレート、ステアリルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、2−ブトキシエチルアクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、エチルカルビトールアクリレート、アリルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、アクリル酸、アクリル酸ソーダ、トリメチロールプロパンアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート等のアクリル酸及びアクリル酸エステルモノマー、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、i−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、トリデシルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、i−プロピルメタクリレート、sec−ブチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、アリルメタクリレート、エチレングリコールメタクリレート、トリエチレングリコールメタクリレート、テトラエチレングリコールメタクリレート、1,3−ブチレングリコールメタクリレート、トリメチロールプロパンメタクリレート、2−エトキシエチルメタクリレート、2−メトキシエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメチルクロライド塩メタクリレート、メタクリル酸、メタクリル酸ソーダ等のメタクリル酸及びメタクリル酸エステルモノマーを挙げることができる。
【0028】
更に該アクリル系モノマーに加えて、アクリルアミド、アクリロニトリル、酢酸ビニル、エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等のビニルモノマーを共重合成分として用いることができる。また、エポキシ基含有エチレン性不飽和モノマーとして、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート等を共重合成分として用いることができる。カルボキシル基含有エチレン性不飽和モノマーとして、例えば(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等を共重合成分として用いることができる。
【0029】
樹脂化の重合方法は、通常の溶液重合法により高分子量の樹脂を合成した後、薄膜加熱減圧法等によって溶媒を除去回収し固形樹脂を作成する方法や、懸濁重合法により樹脂を合成した後、スプレ−ドライ法等により水分を除去し、固形樹脂を作成する方法がある。
【0030】
ここに使用するアクリル樹脂の硬化剤としては、アクリル樹脂中の反応極性基がグリシジル基の場合には、多官能カルボキシル基含有化合物;セバチン酸、ドデカンジカルボン酸等や、多官能酸無水物等と組み合わせ使用することができる。
【0031】
また、アクリル樹脂の反応極性基が水酸基や、水酸基とカルボキシル基の組み合わせによる場合には、ブロックイソシアネート樹脂、メラミン樹脂等を硬化剤として使用することができる。
【0032】
ブロックイソシアネート樹脂としては、イソシアネートモノマーとしてのヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添キシレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート等をトリメチロールプロパンに付加し、樹脂化したイソシアネート樹脂や、多官能化したイソシアネート樹脂、水添し多官能化したイソシアネート樹脂に、カプロラクトンや、オキシム類でブロックしたブロックイソシアネート樹脂が使用できる。
【0033】
これらのブロックイソシアネート樹脂を粉体塗料用原料として使用するためには、樹脂粒子の安定性を確保するためには、ブロックイソシアネート樹脂単体でも固形になる樹脂が好ましく、イソホロンジイソシアネートをモノマーとした樹脂をε−カプロラクタムでブロックしたブロックイソシアネート樹脂等が好ましい。しかし、液状の硬化剤でも、添加配合量、顔料の配合量、あるいは、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂のガラス転移温度の高い樹脂との組み合わせによっては、使用することができる。
【0034】
また、ポリエステル樹脂としては、カルボン酸成分として、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、1,9−ノナンジカルボン酸、1,10−デカンジカルボン酸、1、12−ドデカンジカルボン酸、1,2−オクタデカンジカルボン酸、アイサコサンジカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等の多価カルボン酸、あるいはこれらの低級アルキルエステル及び無水物、あるいはリンゴ酸、酒石酸、1,2−ヒドロキシステアリン酸、パラオキシ安息香酸等のヒドロキシカルボン酸等を用いることができる。
【0035】
また、アルコール成分として、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、ネオペンチルグリコール、スピログリコール、1,10−デカンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2,4−トリメチルペンタン−1,3−ジオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等を用いることができる。
【0036】
ポリエステル樹脂は、上記酸成分とアルコール成分を原料として、粉体塗料用ポリエステル樹脂製造の常法によって製造することができる。
【0037】
例えば、上記のような原料から適当な組み合わせの原料、配合を選択し、常法によって200〜280℃の温度でエステル化またはエステル交換反応を行った後、5hPa以下に減圧し、230〜290℃で、触媒存在下に重縮合反応を行って高重合度の樹脂にした後、アルコール成分で解重合反応を行いポリエステル樹脂とすることができる。
【0038】
これらポリエステル樹脂の架橋硬化には、前記ブロックイソシアネート樹脂を使用することが好ましく、その場合ポリエステル樹脂の水酸基とブロックイソシアネート樹脂の反応に寄与する潜在的イソシアネート基の比率は、NCO/OH比で0.6〜1.2が好ましく、0.8〜1.0が更に好ましい。
【0039】
本発明に用いる樹脂粒子は、顔料を含まないクリヤー塗料用樹脂粒子から、着色顔料を含んだ着色塗料用樹脂粒子、あるいは艶消し顔料を含んだ艶消し塗料用樹脂粒子にすること、あるいは磁性顔料を含んだ磁性塗料用樹脂粒子、導電性顔料を含んだ導電性塗料用樹脂粒子にすること等、任意に顔料を加えることができる。
【0040】
上記の樹脂、硬化剤に対し、塗膜成分として、着色顔料や防錆顔料、その他の機能を与えるための添加剤等を加えることが有効である。
【0041】
これらの着色顔料としては、黄色酸化鉄、チタン黄、ベンガラ、酸化チタン、亜鉛華、リトポン、鉛白、硫化亜鉛、酸化アンチモン等の無機系顔料や、ハンザイエロー5G、パーマネントエローFGL、フタロシアニンブルー、インダンスレンブルーRS、パーマネントレッドF5RK、ブリリアントファーストスカーレットG、パリオゲンレッド3910等の有機顔料等がある。
【0042】
この他に、塗膜の光沢値を調節したり、塗膜の堅さを調節したりする目的で体質顔料として、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、クレー、シリカ粉、微粉珪酸、珪藻土、タルク、塩基性炭酸マグネシウム、アルミナホワイト等を添加することもできる。
【0043】
塗膜のツヤの調整方法として樹脂粒子中にツヤ消し用顔料を加えることも可能である。
【0044】
また、樹脂粒子を2種類以上混合し、樹脂粒子間の相溶性や反応速度の差でツヤを調整することもできる。また、アクリル樹脂、フッ素樹脂の微粒子などもツヤ消し用顔料と同様にツヤを調整したり、摩擦抵抗を低下させる機能を付与する目的で加えることもできる。
【0045】
これら各種顔料の樹脂粒子中への添加量は、通常PWCで0.5%〜60%程度であるが、クリヤー塗料のように全く添加しない場合もある。逆に顔料の添加量が多い場合、特に吸油量の高い顔料の場合、塗膜を形成する場合に塗膜の平滑性が損なわれる。
【0046】
また、粉体塗料の表面張力の調整や、紫外線の透過吸収を調整するための紫外線吸収剤、樹脂の酸化防止剤、硬化反応の調整のための硬化促進触媒等を樹脂粒子内に含有させることもできる。
【0047】
これらの樹脂粒子の配合原料は、殆ど固形原料として供給されるが、一部少量の配合原料は液状や溶液状態で添加することもできる。
【0048】
粉体塗料の塗膜意匠の調色は、この原料配合時に添加する顔料の組合せと添加量を選択して行う。
【0049】
この樹脂粒子中の顔料の組合せと配合添加量によって塗膜となった時の色彩が決定されるが、これには、経験とデータの蓄積を要する。
【0050】
この色彩の決定には、予め試行錯誤で配合量を決定するが、粉体塗料化のための溶融練合時の練合・分散シェアーの加わり具合や、練合滞留時間などの顔料の分散程度によって、顔料の発色度合いが微妙に異なる。
【0051】
この結果、塗膜を形成した時、最終目的とする色彩と微妙に異なることが多い。
【0052】
このように、異なった色彩となった時、粉体塗料では、溶剤型塗料と同じように、粉体塗料の原色でもって調色をし直すことができない。
【0053】
この主な理由は、溶剤型塗料の場合には、その中に含まれる顔料の大きさが0.5μm以下で、塗膜を形成した時、顔料の集合体として視覚には見えず、均一な塗膜として見える。
【0054】
このため、白色の溶剤型塗料に黒色の溶剤型塗料を混合して均一な灰色塗膜を形成することができる。
【0055】
しかし、粉体塗料の場合には、樹脂粒子の大きさが1つの範囲の色として塗膜では見える。
【0056】
白色の粉体塗料に黒色の粉体塗料を混合して塗膜を形成すると、白色と黒色の斑点状の塗膜ができる。斑点の大きさは、粉体塗料を構成する樹脂粒子の大きさと樹脂粒子の溶融、流展性、混合によって決定される。
【0057】
平均粒子径20μmの樹脂粒子よりなる通常の粉体塗料の場合、このように混合した塗膜では、白い斑点と黒い斑点で配合比率の多い色の塗膜中に、配合比率の少ない粉体塗料の色が20μm内外の斑点となって塗膜が形成される。
【0058】
この斑点は、粉体塗料の樹脂粒子を、平均粒子径3μm以下にしても、その混合する粉体塗料の樹脂粒子より形成する塗膜の色差が大きい場合には、斑点として認知される。
【0059】
通常、混合する粉体塗料の色差は、10以下であることが必要であり、原色粉体塗料で調色することは不可能である。
【0060】
この結果、近似色の粉体塗料を、目標の色毎に赤味、青味、白味、黒味等多数の補正用塗料を大量に準備して調整する必要がある。
【0061】
このため、繰り返し作成、供給する粉体塗料では、準備をして、微調色をすることも可能であるが、1回限りの出荷の粉体塗料や、初回の粉体塗料では、このように準備して調整することも不可能である。
【0062】
このような場合には、試行錯誤を繰り返した後、粉体塗料を作成し、でき上がった塗膜の意匠が目標とする塗膜の意匠と多少異なっても、近似色として使用せざるを得ないのが現状である。
【0063】
これに対して、目的とする意匠に一致させた粉体塗料を供給すれば、仕上がる塗膜の意匠のバラツキも少なく、均一な塗膜を形成することができる。
【0064】
この微調色を簡単に手際良く実施する調色方法を本発明で提供する。
【0065】
本発明では、粉体塗料の樹脂粒子の周囲に着色顔料を添加して、粉体塗料の塗膜を形成させる時、樹脂粒子の溶融、流展と同時に周囲の顔料も樹脂中に溶融・湿潤させて取り込み、均一な塗膜を形成する。
【0066】
この着色顔料の平均粒子径が1μm以下であれば、塗膜中では、斑点状には見えず、均一にみえる。この最大粒子径は、平均粒子径5μm程度までは差し障りないが、これよりも大きくなると、顔料と樹脂粒子の色差が大きいほど斑点として目立ち、均一な塗膜は形成できなくなる。
【0067】
樹脂粒子の内部に加えうる着色顔料の添加量は、通常の粉体塗料との相異はなく、無機顔料の場合0.5〜40重量%、有機顔料で0.1〜20重量%であるが、この樹脂粒子に対して、樹脂粒子の周囲に加える無機顔料での添加量は、通常0.1〜10重量%、有機顔料の添加量は、通常0.01〜5重量%であり、併用する場合には中間の添加量となる。
【0068】
これは、樹脂粒子が成膜温度に加熱され塗膜を形成する時、着色顔料が樹脂粒子の樹脂に湿潤し均一に取り込まれるため、添加量が多い場合には、湿潤が不十分になり、塗膜の光沢値が低下する。また、塗膜の平滑性も劣る傾向になる。
【0069】
このため、樹脂粒子中の顔料添加量が少ない程、樹脂粒子を構成する樹脂の溶融粘度が小さい程、極性基が多く湿潤性が大きいほど、樹脂粒子の外部に加える顔料も多く添加することが可能になり、微調整の範囲が広くなる。
【0070】
無機顔料の樹脂粒子外部への添加量は、樹脂粒子に対して、通常10重量%以下、好ましくは8重量%以下で、顔料の吸油量、比表面積が大きい有機顔料の場合には、通常5重量%以下、好ましくは3重量%以下の添加量である。
【0071】
これらの粉体塗料の原料は、配合後、溶融練合法により、樹脂や顔料を均一に混合分散し、冷却し、樹脂ペレットを製造する。この樹脂ペレットを粉砕して粉体塗料用樹脂粒子を製造、再調色し(本発明の方法を行い)、更に樹脂粒子表面特性の調整をして、粉体塗料にする。
【0072】
以下、本発明の粉体塗料の製造工程を記すが、これにより本発明が限定されるものではない。
【0073】
(1)樹脂粒子の構成原料を配合・混合する工程
(2)配合・混合した樹脂粒子の原料を、その軟化温度以上の温度で溶融練合し、分散均一化する工程
(3)溶融練合し、均一化した樹脂ペレットを粗砕する工程
(4)粗砕した樹脂ペレットを樹脂粒子に粉砕する工程
(5)所定の粒度分布に分級する工程
(6)樹脂粒子に着色顔料や艶消し剤を加え、塗膜意匠を再調色する工程
(7)樹脂粒子表面の特性を調整し粉体塗料にする工程
【0074】
この粉体塗料を塗装機に搬送して塗装する。また、通常塗装時のオーバースプレー粉末は、回収して塗装時に再使用する。
【0075】
(1)樹脂粒子の原料を混合配合する工程は、固形の樹脂原料を中心に着色顔料、硬化剤、添加剤、更に必要によっては一部液状原料を、できるだけ均一に混合する。
【0076】
このための装置としては、粉体原料を混合する通常の装置、フラッシュミキサー、スクリューミキサー、コニカルブレンダ、Vミキサー、タンブリングミキサー、ジェットミキサー、ニーダー、リボンミキサー等が使用できる。これらの装置で混合配合し、できるだけ均一にすることが好ましい。
【0077】
次に、(2)混合配合した樹脂粒子の原料を、軟化温度以上の温度で溶融練合し均一化する工程を行う。この工程は、樹脂粒子の原料である固形の樹脂原料、着色顔料、硬化剤、添加剤などを数μm以下に均一に混合することを目的とする。樹脂原料や硬化剤は、輸送や配合時の取り扱いを容易にする目的と、粉塵の舞い上がりを防止するため、数mm程度のペレットに加工されている。このペレットを破砕し数百μm程度の混合物にした原料を、軟化温度以上に加温して機械的に練合する。
【0078】
このための装置としては、ロールミル、スクリューニーダー、マーラー、ニーダー等が使用できる。特に好ましい装置としては、作業性、取り扱い易さよりロールミル、スクリューニーダーである。
【0079】
これは、溶融練合後、練合物を速やかに装置より排出して冷却することができるためである。これは、特に架橋型粉体塗料の場合、樹脂粒子中に硬化剤を含み、本工程で均一に混合するが、この時、軟化温度以上に加熱し、練合する時の滞留時間が長くなると、樹脂の一部が反応し、塗膜を形成する時平滑にならなかったり、光沢不足の欠陥を生じ易い。このため、一方向から供給し他方から連続的に排出する装置が適する。
【0080】
次に(3)溶融練合し、均一化した原料を粗砕する工程に入る。この工程は、溶融練合の工程でできる樹脂粒子の原料は、そのままでは塊状になるため、これを次の粉砕、分級工程を容易にするため、樹脂ペレットに粗砕する。
【0081】
装置の例としてはリングロールミル、エッジランナー、ロールクラッシャ、ディスインテグレータ、ハンマクラッシャ、インペラブレーカ、ジャイレトリークラッシャ、ジョウクラッシャ等がある。
【0082】
通常、粗砕した樹脂ペレットは、粉砕機に供給し、粉砕、分級の工程(4)、(5)を経て所定の粒度分布の樹脂粒子にする。
【0083】
粗砕した樹脂ペレットを樹脂粒子に粉砕する装置としては、ハンマクラッシャ、ターボクラッシャ、エアージェットミル等がある。
【0084】
所定の粒度分布範囲の樹脂粒子のみで構成する粉体塗料に分級する分級機としては、網による篩い分け装置や、エアー流による分級機がある。
【0085】
この樹脂粒子を塗装、塗膜を形成して意匠の確認をする。
【0086】
できる塗膜の意匠が最初に目標とした標準板等と一致することは希で、通常色の補正をすることが必要となる。
【0087】
この色の補正は、測色計を備えたコンピューターで計測、計算し補正顔料を添加する。
【0088】
添加後、フラッシュミキサー、コニカルブレンダ、Vミキサー、タンブリングミキサー、ジェットミキサー等で混合配合し、できるだけ均一に樹脂粒子表面に着色顔料を付着させる。
【0089】
着色顔料は、樹脂粒子と混合、撹拌することによって、樹脂粒子の摩擦帯電や擦り合いによって樹脂粒子表面に均一に付着する。
【0090】
再調色用の着色顔料の添加量は、樹脂粒子に対して、通常、無機顔料で10重量%以下、有機顔料で5重量%以下、好ましくは、無機顔料で8重量%以下、有機顔料で3重量%以下である。
【0091】
樹脂粒子が塗装後、加熱によって溶融する時、樹脂粒子表面に付着している着色顔料が樹脂粒子内部に取り込まれ、樹脂粒子が互いに融着しあって、均一な塗膜を形成する。
【0092】
この取り込む着色顔料の最大量は、樹脂粒子の溶融軟化時の粘度低下や顔料に対する湿潤性、着色顔料の粒子表面積、吸油量、湿潤性等によって制限される。
【0093】
通常の粉体塗料の樹脂粒子、軟化温度が70℃〜130℃、最低溶融粘度40Pa・sの粉体塗料の樹脂粒子の場合、吸油量18のチタン白で樹脂粒子に対して20重量%程度、吸油量24の酸化鉄黄色で10重量%程度、吸油量26のシアニンブルー顔料で5重量%程度、カ−ボンブラックで3重量%程度である。
【0094】
再調色に加える着色顔料や艶調整剤の添加量が少ない場合、あるいは、添加量が0の場合は、通常の粉体塗料の樹脂粒子の特性そのままで、塗装後、加熱によって融着し均一な塗膜を容易に形成する。
【0095】
再調色に加える着色顔料や艶調整剤の添加量が多い場合には、樹脂粒子と樹脂粒子の間に、熱によって溶融しない層が、この層内に樹脂粒子の樹脂や添加剤等が浸透し、樹脂粒子に取り込む量を越すことになる。樹脂粒子内に取り込み、樹脂粒子と樹脂粒子が互いに均一になれば、塗膜表面の着色顔料も樹脂粒子内に同じように取り込まれ塗膜外観(光沢、艶感等)は良好に仕上がる。
【0096】
しかし、限界を越して添加量が多い場合は、樹脂粒子の内部に取り込まれない部分が残る。この残る量が少ない場合には、塗膜の光沢、艶の低下程度の現象で留まるが、添加量が多くなると、樹脂粒子が互いに融着しなくなり樹脂粒子が、溶融しない顔料層の内部で、独立した状態のまま、溶融、硬化し塗膜を形成しなくなる。
【0097】
このような状態では、被塗装物表面に顔料粒子が付着したような状態で、塗膜の機能は発揮できない。
【0098】
このため、再調色用の着色顔料の添加量は、樹脂粒子に対して、通常、無機顔料で10重量%以下、有機顔料で5重量%以下であり、添加量が少なくなればなるほど樹脂粒子の調色の精度が向上するので好ましい。
【0099】
再調色用の着色顔料、艶調整剤等の組合せは、如何様でもよい。
【0100】
また、再調色用の着色顔料、艶調整剤等にワックス類などの溶融、湿潤助剤を加えることや、樹脂粒子の内部に予めこれらの溶融、湿潤剤や流展助剤を加えることもできる。
【0101】
特に、再調色用の着色顔料、艶調整剤等が、樹脂粒子のブロッキング現象を防止するように作用するため、樹脂粒子内部に加える流展助剤の添加量も、通常の粉体塗料の樹脂粒子に加える量よりも多く添加することができる。
【0102】
このように再調色した樹脂粒子は、次ぎに表面調整剤等を加え、樹脂粒子の表面特性を変化させる処理をする。
【0103】
この表面処理で、流動性改質剤としてのポリオレフィン系微粉末や、ワックス類、アルミナゾルやシリカゾルなどがある。
【0104】
また、帯電性改質のため樹脂粒子表面を、アミン塩や、アミノシラン処理したシリカゾルなどで処理することもできる。
【0105】
粉体塗料用樹脂の軟化温度との関係もあるが、例えば、樹脂粒子の軟化温度が40〜60℃と低温で、塗布膜厚が粒度分布の平均粒子径の2〜5倍の場合、良好な意匠塗膜を形成できる。
【0106】
特にメタリック粉体塗料の場合には、平均粒子径が50μm以下、好ましくは10〜50μmの光輝顔料が樹脂粒子に対して、通常0.5〜20重量%加えられ、更に再調色することになる。
【0107】
着色顔料の添加量は、樹脂粒子に対し、通常、無機顔料で最大10重量%、有機顔料で最大5重量%となるが、塗膜の光沢値が光輝顔料によって低下していることが通常の塗膜外観であるため、支障はない。
【0108】
この理由は、通常メタリック塗膜は、光輝顔料の添加量にもよるが1コート塗装で使用することは少ない。この光輝顔料塗膜の上にクリヤー塗膜を塗装して使用する。
【0109】
自動車外板や、自動車部品、オートバイ部品、二輪車、弱電製品、装飾品など、従来、溶剤型塗料を塗装した製品について、粉体塗料でも同一塗膜外観を得るため、平均粒子径を10〜25μm程度にし、塗布膜厚を30〜60μm程度にした場合、溶剤型塗料の塗膜と同じように平滑で均一な良好な意匠の塗膜を形成することができる。
【0110】
粉体塗料の焼付温度も溶剤型塗料の焼付温度と殆ど差がない温度である150℃〜130℃程度である。
【0111】
このようにしてできた粉体塗料は、通常の塗装方法である静電塗装装置、流動浸漬塗装装置、摩擦帯電塗装装置等によって通常の塗装方法で塗装ができる。
【0112】
【実施例】
次に、実施例により本発明を更に詳細に説明する。実施例中、部は重量部を示す。
【0113】
<実施例1〜7>
軟化温度120℃、酸価=45のポリエステル樹脂32部とエポキシ当量=560のビスフェノールAタイプのエポキシ樹脂32部、チタン顔料25部、表面調整剤6部、紫外線吸収剤3部、酸化防止剤1部、硬化促進剤1部をスクリューミキサーに投入し、更にフラッシュミキサーで均一に混合した。溶融練合機として2軸スクリューニーダーを125℃に加温して溶融練合機の出口先端で、2本ロール冷却機で圧延冷却し、その先にハンマクラッシャを設置して練合と粗砕を行い、樹脂ペレットを作成した。
【0114】
この樹脂ペレットを粉砕機で粉砕し、更に分級機で平均粒子径20μmの樹脂粒子を作成した。作成した樹脂粒子を、以下「ポリエステル樹脂 白」と称す。
【0115】
この樹脂粒子100部に各種着色顔料を表1のように加え、フラッシュミキサーで短時間混合した。
【0116】
更に、微細シリカを0.3部配合し、フラッシュミキサーで短時間混合した。
【0117】
このエポキシ/ポリエステル樹脂系上塗粉体塗料を、燐酸亜鉛で表面処理した薄板軟鋼板に、コロナ帯電方式の静電塗装機で膜厚50μmになるよう塗装した。
【0118】
この被塗装物を予め200℃に加熱した焼付炉で15分焼付た。
【0119】
この被塗装物の塗膜表面は、仕上り外観が良好で、光沢値、色等も表1のようであった。
【0120】
この被塗装物にナイフで基材に達する切り傷を付け、塩水噴霧試験器で200時間の耐食性試験を実施した。
【0121】
その結果、被塗装物のサビ幅は1mm以下で塗膜に全く異常がなかった。
【0122】
<実施例8>
メチルメタクリレート60部、ブチルアクリレート6部、グリシジルメタクリレート33部とアゾイソブチロニトリル1部を均一に溶解し、滴下槽よりキシロール100部を仕込み120℃に加温した攪拌しつつある反応槽に、1時間で滴下し、2時間保持した。その後、更にアゾイソブチロニトリル0.3部加え、150℃に約4時間保持して重合反応させて樹脂溶液を得た。この樹脂溶液から減圧乾燥機で溶剤を除去し、固形のアクリル樹脂を得た。このアクリル樹脂は軟化温度約55℃、エポキシ当量=430、分子量約7000であった。
【0123】
このアクリル樹脂66部、ドデカンジカルボン酸16部、表面調整剤1部と流展性付与剤3部、フタロシアニンブルー3部、表面調整剤6部、紫外線吸収剤3部、酸化防止剤1部、硬化促進剤1部をスクリューミキサーにを配合し、その後、実施例1の操作と同様に溶融練合し、圧延、冷却、粗砕してアクリル樹脂粉体塗料ペレットを作成した。
【0124】
この樹脂ペレット100部を粉砕分級機であるエアージェットミルに供給し、粉砕と同時に回転式分級機で平均粒子径15μmのアクリル樹脂粉体塗料の樹脂粒子を作成した。
【0125】
このアクリル樹脂粉体塗料の樹脂粒子97部に有機顔料のマルーンを1部加えフラッシュミキサーで短時間混合し、更に、通常のパール顔料3部とアルミナエアロゾル0.5部を加え均一に混合し、アクリル樹脂系ブルーメタリック粉体塗料を作成した。
【0126】
この粉体塗料を、燐酸亜鉛で表面処理した薄板軟鋼板に、摩擦帯電塗装機で膜厚40μmになるように塗装し、150℃で20分焼付けて塗膜を形成した。
【0127】
この塗膜は、極めて良好なメタリック感で欠陥が無く仕上がった。
【0128】
<実施例9>
メチルメタクリレート60部、ブチルアクリレート6部、グリシジルメタクリレート33部とアゾイソブチロニトリル1部を均一に溶解し、滴下槽よりキシロール100部を仕込み120℃に加温した攪拌しつつある反応槽に、1時間で滴下し、2時間保持した。その後、更にアゾイソブチロニトリル0.3部加え、150℃に約4時間保持して重合反応させて樹脂溶液を得た。この樹脂溶液から減圧乾燥機で溶剤を除去し、固形のアクリル樹脂を得た。このアクリル樹脂は軟化温度約55℃、エポキシ当量=430、分子量約7000であった。
【0129】
このアクリル樹脂66部、ドデカンジカルボン酸16部、表面調整剤1部と流展性付与剤3部、フタロシアニンブルー3部、表面調整剤6部、紫外線吸収剤3部、酸化防止剤1部、硬化促進剤1部をスクリューミキサーにを配合し、その後、実施例1の操作と同様に溶融練合し、圧延、冷却、粗砕してアクリル樹脂粉体塗料ペレットを作成した。
【0130】
この樹脂ペレット100部を粉砕分級機であるエアージェットミルに供給し、粉砕と同時に回転式分級機で平均粒子径15μmのアクリル樹脂粉体塗料の樹脂粒子を作成した。
【0131】
この粉体塗料を摩擦帯電塗装機で膜厚60μmになるように塗装し、150℃で20分焼付けて塗膜を形成した。
【0132】
【表1】

Figure 2004043669
【0133】
【発明の効果】
本発明の粉体塗料の調色方法は、粉体塗料としての樹脂粒子を形成した後、補正用の顔料を、樹脂粒子の外部に、樹脂粒子を覆うように加え、塗装後、塗膜を加熱成膜させる時、溶融した樹脂でこの顔料を塗膜中に取り込み、固定することによって、粉体塗料の樹脂粒子中の顔料と、後添加した顔料の併用で均一に発色させることで従来の方法のような労力や弊害を最小限に抑制し、簡単な操作によって、粉体塗料の色を微調整することが可能となる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of toning a powder coating, and more particularly, to a method of toning a powder coating by mixing a coloring pigment with resin particles of the powder coating.
[0002]
[Prior art]
In recent years, powder coatings have been widely used as coating systems that do not use organic solvents in order to prevent organic solvents from diffusing into the atmosphere due to environmental problems and the like.
[0003]
This application has been applied to a wide range of colors and designs, such as conventional anti-corrosion coatings, such as pipe coating and structural coatings, from automobiles, automobile parts, motorcycles, motorcycles, light electrical products, and decorative products. It has come to be used as a body paint, and furthermore, the baking conditions have been required to be at least at a low temperature for a short time, and to have properties equal to or higher than those of conventional solvent-based paints.
[0004]
In particular, the design of powder paint coatings can be precisely adjusted to a certain design, such as in the field of painting with conventional solvent-based paints, for example, outer panels of automobiles, exterior building materials, and decorative coatings of electrical equipment. The need to color has arisen.
[0005]
2. Description of the Related Art Conventionally, the color and design of a powder coating are determined by the type and amount of a pigment added to the inside of the constituent resin particles. For this reason, like the toning of a solvent-based paint, each primary color paint and color ridge are created in advance, and then these primary color paints and color ridges are added and mixed to produce a desired color. It is difficult to adjust to color, design, etc., at the time of blending of raw material components, by repeating trial and error, after determining the combination of pigments and the amount of addition, create resin pellets, crush and classify It was necessary to make a powder coating.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, for the colors and designs first encountered, a great deal of time and effort was required to select and combine the pigments and to determine the amount to be added.
[0007]
Further, it is not easy to rework the resin particles once finely powdered as a powder coating, even if the design is slightly different from the intended design.
[0008]
As this reworking, several kinds of resin particles of the powder coating material having different colors are prepared in advance, and a toning method for mixing the resin particles is used. There is a method in which a post-correction pigment is added to the resin pellets, the resulting resin pellets are melted and kneaded again, and the resin pellets are formed into a powder coating by pulverization and classification.
[0009]
However, in the former method, it is necessary to prepare a large amount of powder coating materials having similar colors and slightly different hues. In addition, when the resin particles of powder paints with different hues are mixed rather than powder paints with extremely close hues, coating and film formation, fine spots are visually observed on the coating film, which is a serious problem in practical use. Become.
[0010]
Also, since the resin particles of the powder coating are fine, the method of adjusting the resin particles by adding a new pigment in the same manner as the resin raw material by melting and re-kneading is also difficult because the fluidity of the resin particles is low. In this case, the raw material cannot be put into the melt kneading machine. Therefore, as in the latter method, it is necessary to process the resin pellets. By heating for this purpose and heating by melt-kneading again, the reaction between the main agent and the curing agent inside the resin particles progresses, and the molecular weight of the resin is increased. And the flowability of the resin at the time of melting deteriorates. As a result, there were problems such as a decrease in the smoothness of the coating film, a decrease in the gloss value of the coating film, and a deterioration in the appearance of the coating film.
[0011]
In the case of a metallic powder coating also as a powder coating, a bright pigment for powder coating is blended separately from resin particles of the powder coating to form one powder coating.
[0012]
Since this metallic powder coating has different charging characteristics between the bright pigment and the resin particles, when applied with a coating machine, the composition of the metallic powder coating and the composition of the bright pigment and the resin particles applied to the object to be coated are different. There are many.
[0013]
The particle size of the glitter pigment is several tens of μm, which is close to the particle size of the resin particles of the powder coating. However, since the glitter pigment has different charging characteristics from resin particles such as aluminum metal and mica, it is applied to the object to be coated. A difference occurs in the ratio. As a result, if the resin particles overcoated with the powder coating are collected and reused, the mixing ratio of the resin particles and the bright pigment changes, and the color of the coating film formed, particularly the metallic feeling, changes.
[0014]
As the improvement method, there are a method of forming a thick resin layer on the surface of the bright pigment and making the charging property approximate to the charging property of the resin particles, and a bonding method of bonding the bright pigment and the resin particles.
[0015]
In the case of a metallic powder coating material, a large glitter pigment is contained in a coating film formed by resin particles, and the glitter pigment particles are recognized as particles to exhibit a metallic feeling.
[0016]
Therefore, even if a bright pigment is present in the coating film in the form of spots, there is no tendency to require a bright metallic feeling due to a large bright pigment without any discomfort.
[0017]
However, in the case of powder coatings that have been adjusted in color to resin particles in advance, such as primer powder coatings, intermediate coating powder coatings, colored powder coatings, color clear powder coatings, and metallic powder coatings, the hue of this powder coating changes. It was extremely difficult.
[0018]
It is an object of the present invention to provide a toning method for minimizing the labor and adverse effects and finely adjusting the color of the powder coating by a simple operation.
[0019]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies and found that after forming resin particles as a powder coating, a pigment for correction is added to the outside of the resin particles so as to cover the resin particles, and after coating, the coating film is heated. When the film is formed, the pigment is taken into the coating film with the molten resin and fixed, thereby uniformly coloring the pigment in the resin particles of the powder coating and the pigment added later, thereby causing the above problem. Have been found, and the present invention has been completed.
[0020]
That is, the method for toning a powder coating of the present invention is characterized in that a color pigment is mixed with resin particles of the powder coating to perform toning.
[0021]
Further, the method for toning a powder coating according to the present invention is the above-mentioned method for toning, wherein the resin particles of the powder coating having an average particle diameter of 5 to 50 μm are colored pigments having an average particle diameter of 0.01 to 1.0 μm. Are mixed and toned. In a powder coating, resin particles are usually charged and applied to an object to be coated. At this time, the resin particles are conveyed by an air flow, but the resin particles smaller than 5 μm are hard to be applied to the object to be coated because the conveying force of the air flow is larger than the electrostatic attraction to the object. In addition, even if the resin particles are applied, the surface area per volume is large, the accumulation of electric charges increases quickly, and the electrostatic repulsion of the charge of the resin particles starts from a thin film thickness.
For this reason, fine resin particles are suitable for thin film coating, but in practice, 5 μm or more is preferable for coating workability, film thickness formation, and the like. On the other hand, if the average particle diameter exceeds 50 μm, the amount of charge is small with respect to the weight of the resin particles, which is contrary to the above, and is suitable for thick film coating, but not suitable for forming a thin and smooth coating film.
[0022]
Further, in the method for toning a powder coating according to the present invention, in the above-mentioned toning method, 0.01 to 10 parts by weight of a color pigment is mixed with 100 parts by weight of resin particles of the powder coating to perform toning. It is characterized by.
[0023]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a method of toning the powder coating will be described.
[0024]
Examples of the resin used for the resin particles used in the present invention include alkyd resin, acrylic resin, polyester resin, epoxy resin, melamine resin, block isocyanate resin, fluororesin, silicone resin, amide resin, ABS resin, novolak resin, and ketone resin. , Butyral resin, phenoxy resin, polyolefin resin and the like can be used, and at least one kind can be used in combination at any mixing ratio as required.
[0025]
If necessary, as a cross-linking agent used in a usual coating material, a polybasic acid, an acid anhydride, an amino compound, a compound containing a glycidyl group, an aminoblast resin, a dicyandiamide, a blocked isocyanate resin, an acid hydrazide and the like can be used.
[0026]
The main materials such as acrylic resin, polyester resin, epoxy resin, and blocked isocyanate resin as the resin raw material of the resin particles are as follows.
[0027]
The acrylic monomers constituting the acrylic resin include methyl acrylate, ethyl acrylate, n-propyl acrylate, i-propyl acrylate, n-butyl acrylate, i-butyl acrylate, sec-butyl acrylate, t-butyl acrylate, and 2-ethylhexyl acrylate. , Lauryl acrylate, tridecyl acrylate, stearyl acrylate, cyclohexyl acrylate, benzyl acrylate, tetrahydrofurfuryl acrylate, 2-hydroxyethyl acrylate, 2-hydroxypropyl acrylate, 2-methoxyethyl acrylate, 2-ethoxyethyl acrylate, 2-butoxyethyl Acrylate, 2-phenoxyethyl acrylate, ethyl carbitol acrylate, allyl Acrylic acid such as acrylate, dimethylaminoethyl acrylate, acrylic acid, sodium acrylate, trimethylolpropane acrylate, 1,4-butanediol diacrylate, 1,6-hexanediol acrylate, neopentyl glycol diacrylate, pentaerythritol triacrylate And acrylate monomers, methyl methacrylate, ethyl methacrylate, n-butyl methacrylate, i-butyl methacrylate, t-butyl methacrylate, 2-ethylhexyl methacrylate, lauryl methacrylate, tridecyl methacrylate, stearyl methacrylate, cyclohexyl methacrylate, propyl methacrylate, benzyl methacrylate , I-propyl methacrylate, sec-butyl meth Acrylate, 2-hydroxyethyl methacrylate, 2-hydroxypropyl methacrylate, dimethylaminoethyl methacrylate, diethylaminoethyl methacrylate, tetrahydrofurfuryl methacrylate, allyl methacrylate, ethylene glycol methacrylate, triethylene glycol methacrylate, tetraethylene glycol methacrylate, 1,3-butylene Examples include methacrylic acid and methacrylic acid ester monomers such as glycol methacrylate, trimethylolpropane methacrylate, 2-ethoxyethyl methacrylate, 2-methoxyethyl methacrylate, dimethylaminoethyl methyl chloride salt methacrylate, methacrylic acid, and sodium methacrylate.
[0028]
Further, in addition to the acrylic monomer, vinyl monomers such as acrylamide, acrylonitrile, vinyl acetate, ethylene, propylene, isobutylene, butadiene, isoprene, and chloroprene can be used as a copolymer component. In addition, as the epoxy group-containing ethylenically unsaturated monomer, for example, glycidyl (meth) acrylate, methyl glycidyl (meth) acrylate, allyl glycidyl ether, 3,4-epoxycyclohexylmethyl (meth) acrylate, or the like is used as a copolymer component. Can be. As the carboxyl group-containing ethylenically unsaturated monomer, for example, (meth) acrylic acid, crotonic acid, itaconic acid, maleic acid, fumaric acid and the like can be used as a copolymer component.
[0029]
Polymerization method of resinification, after synthesizing a high molecular weight resin by a normal solution polymerization method, removing the solvent by thin film heating and decompression method etc. to create a solid resin by collecting and removing the solvent, or synthesized the resin by a suspension polymerization method Thereafter, there is a method in which water is removed by a spray-dry method or the like to form a solid resin.
[0030]
As a curing agent for the acrylic resin used here, when the reactive polar group in the acrylic resin is a glycidyl group, a polyfunctional carboxyl group-containing compound; sebacic acid, dodecanedicarboxylic acid, or the like, or a polyfunctional acid anhydride or the like Combinations can be used.
[0031]
When the reactive polar group of the acrylic resin is a hydroxyl group or a combination of a hydroxyl group and a carboxyl group, a blocked isocyanate resin, a melamine resin, or the like can be used as a curing agent.
[0032]
As the blocked isocyanate resin, hexamethylene diisocyanate, isophorone diisocyanate, hydrogenated xylene diisocyanate, toluene diisocyanate, and the like as isocyanate monomers are added to trimethylolpropane to form a resinified isocyanate resin, a polyfunctionalized isocyanate resin, and hydrogenated. As the polyfunctionalized isocyanate resin, caprolactone or a blocked isocyanate resin blocked with oximes can be used.
[0033]
In order to use these blocked isocyanate resins as raw materials for powder coatings, in order to ensure the stability of the resin particles, it is preferable to use a resin that becomes a solid even with the blocked isocyanate resin alone, and a resin containing isophorone diisocyanate as a monomer. Preferred are blocked isocyanate resins blocked with ε-caprolactam. However, even a liquid curing agent can be used depending on the amount added, the amount of the pigment, or a combination of an acrylic resin or a polyester resin having a high glass transition temperature.
[0034]
Further, as the polyester resin, as a carboxylic acid component, for example, terephthalic acid, isophthalic acid, phthalic acid, naphthalenedicarboxylic acid, succinic acid, glutaric acid, adipic acid, pimelic acid, suberic acid, azelaic acid, sebacic acid, 1, 9-nonanedicarboxylic acid, 1,10-decanedicarboxylic acid, 1,12-dodecanedicarboxylic acid, 1,2-octadecanedicarboxylic acid, isacosandicarboxylic acid, maleic acid, fumaric acid, cyclohexanedicarboxylic acid, hexahydrophthalic acid, Polycarboxylic acids such as tetrahydrophthalic acid, trimellitic acid, and pyromellitic acid, or lower alkyl esters and anhydrides thereof, or hydroxycarboxylic acids such as malic acid, tartaric acid, 1,2-hydroxystearic acid, and paraoxybenzoic acid Etc. can be used Kill.
[0035]
Examples of the alcohol component include ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, 1,2-propanediol, 1,3-propanediol, 1,3-butanediol, 1,4-butanediol, and 1,5-pentane. Diol, 1,6-hexanediol, 1,9-nonanediol, 1,10-decanediol, neopentyl glycol, spiroglycol, 1,10-decanediol, 1,4-cyclohexanedimethanol, 2,2,4 -Trimethylpentane-1,3-diol, trimethylolethane, trimethylolpropane, glycerin, pentaerythritol and the like can be used.
[0036]
The polyester resin can be produced by a conventional method for producing a polyester resin for powder coatings using the above-mentioned acid component and alcohol component as raw materials.
[0037]
For example, an appropriate combination of raw materials and blends is selected from the above raw materials, esterification or transesterification is performed at a temperature of 200 to 280 ° C by a conventional method, and then the pressure is reduced to 5 hPa or less, and the pressure is reduced to 230 to 290 ° C. Then, after a polycondensation reaction is performed in the presence of a catalyst to obtain a resin having a high degree of polymerization, a depolymerization reaction is performed with an alcohol component to obtain a polyester resin.
[0038]
For the crosslinking and curing of these polyester resins, it is preferable to use the above-mentioned blocked isocyanate resin. In this case, the ratio of the hydroxyl group of the polyester resin to the latent isocyanate group contributing to the reaction between the blocked isocyanate resin is 0.1% in NCO / OH ratio. 6-1.2 is preferable, and 0.8-1.0 is more preferable.
[0039]
The resin particles used in the present invention may be, from the pigment-free clear paint resin particles, the colored paint resin particles containing the color pigment, or the matte paint resin particles containing the matte pigment, or the magnetic pigment. Pigments can be arbitrarily added, for example, by forming resin particles for magnetic paint containing conductive pigment or resin particles for conductive paint containing conductive pigment.
[0040]
It is effective to add a coloring pigment, a rust-preventive pigment, an additive for imparting other functions, or the like as a coating film component to the resin and the curing agent.
[0041]
Examples of these coloring pigments include inorganic pigments such as yellow iron oxide, titanium yellow, red iron oxide, titanium oxide, zinc white, lithopone, lead white, zinc sulfide, and antimony oxide, Hansa Yellow 5G, permanent yellow FGL, phthalocyanine blue, Organic pigments such as Indanthrene Blue RS, Permanent Red F5RK, Brilliant First Scarlet G, Paliogen Red 3910 and the like.
[0042]
In addition, barium sulfate, barium carbonate, calcium carbonate, clay, silica powder, fine silica powder, diatomaceous earth, and talc are used as extenders for the purpose of adjusting the gloss value of the coating film and the hardness of the coating film. , Basic magnesium carbonate, alumina white and the like can also be added.
[0043]
It is also possible to add a matting pigment to the resin particles as a method for adjusting the gloss of the coating film.
[0044]
Also, two or more types of resin particles can be mixed, and the gloss can be adjusted by the difference in compatibility or reaction rate between the resin particles. Fine particles of an acrylic resin or a fluororesin can also be added for the purpose of adjusting the gloss and imparting a function of reducing frictional resistance in the same manner as the matting pigment.
[0045]
The amount of these various pigments to be added to the resin particles is usually about 0.5% to 60% in PWC, but may not be added at all like clear paint. Conversely, when the amount of the pigment added is large, particularly in the case of a pigment having a high oil absorption, the smoothness of the coating film is impaired when forming the coating film.
[0046]
In addition, an ultraviolet absorber for adjusting the surface tension of the powder coating, or for adjusting the transmission and absorption of ultraviolet light, an antioxidant for the resin, a curing acceleration catalyst for adjusting the curing reaction, and the like are contained in the resin particles. You can also.
[0047]
Most of the compounding raw materials for these resin particles are supplied as solid raw materials, but a small amount of the compounding raw materials can be added in a liquid or solution state.
[0048]
Toning of the coating design of the powder coating is performed by selecting the combination and the amount of the pigment to be added at the time of mixing the raw materials.
[0049]
The color of the coating film is determined by the combination and the amount of the pigment in the resin particles, but this requires experience and accumulation of data.
[0050]
To determine the color, the amount of the pigment is determined in advance by trial and error.However, the degree of addition of the kneading and dispersing shear during melt kneading for powder coating and the degree of pigment dispersion such as kneading residence time The degree of coloring of the pigment varies slightly depending on the type.
[0051]
As a result, when a coating film is formed, it often differs slightly from the final intended color.
[0052]
As described above, when the color becomes different, the toning cannot be performed again with the primary colors of the powder coating in the same manner as in the solvent-based coating.
[0053]
The main reason for this is that, in the case of a solvent-type paint, the size of the pigment contained therein is 0.5 μm or less, and when a coating film is formed, it is not visible as an aggregate of pigments, and is uniform. Appears as a coating.
[0054]
For this reason, a uniform gray coating film can be formed by mixing a black solvent-type paint with a white solvent-type paint.
[0055]
However, in the case of a powder coating, the size of the resin particles is visible in the coating film as a color in one range.
[0056]
When a black powder coating is mixed with a white powder coating to form a coating film, white and black spot-like coating films are formed. The size of the spots is determined by the size of the resin particles constituting the powder coating and the melting, flowability, and mixing of the resin particles.
[0057]
In the case of a normal powder coating composed of resin particles having an average particle diameter of 20 μm, in a coating film mixed in this way, a powder coating having a low mixing ratio is contained in a coating film having a high mixing ratio of white spots and black spots. Are formed as spots inside and outside 20 μm to form a coating film.
[0058]
Even when the average particle diameter of the resin particles of the powder coating is 3 μm or less, the spots are recognized as spots when the color difference of the coating film formed from the resin particles of the powder coating to be mixed is large.
[0059]
Usually, the color difference of the powder coating to be mixed needs to be 10 or less, and it is impossible to perform toning with the primary color powder coating.
[0060]
As a result, it is necessary to prepare and adjust a large number of correction paints such as reddish, bluish, whiteish, and blackish for each target color in the powder paint of an approximate color.
[0061]
For this reason, it is possible to prepare and fine-tune the powder paint that is repeatedly created and supplied, but in the case of a one-time shipment powder paint or the first powder paint, It is impossible to prepare and adjust.
[0062]
In such a case, after repeating trial and error, a powder paint is created, and even if the design of the finished coating film is slightly different from the design of the target coating film, it must be used as an approximate color. is the current situation.
[0063]
On the other hand, if a powder paint that matches the intended design is supplied, the design of the finished coating film has little variation and a uniform coating film can be formed.
[0064]
The present invention provides a toning method for easily and finely performing the fine toning.
[0065]
In the present invention, when a coloring pigment is added to the periphery of the resin particles of the powder coating to form a coating film of the powder coating, the surrounding pigment is melted and wetted in the resin simultaneously with melting and spreading of the resin particles. And taken in to form a uniform coating.
[0066]
If the average particle size of the color pigment is 1 μm or less, it does not look like spots in the coating film but looks uniform. This maximum particle size does not cause any problem up to an average particle size of about 5 μm, but if it is larger than this, the larger the color difference between the pigment and the resin particles, the more noticeable the spots, and a uniform coating film cannot be formed.
[0067]
The addition amount of the coloring pigment which can be added to the inside of the resin particles is not different from ordinary powder coatings, and is 0.5 to 40% by weight for an inorganic pigment and 0.1 to 20% by weight for an organic pigment. However, based on the resin particles, the amount of the inorganic pigment added around the resin particles is usually 0.1 to 10% by weight, and the amount of the organic pigment is usually 0.01 to 5% by weight. When used in combination, the amount is an intermediate amount.
[0068]
This is because when the resin particles are heated to the film forming temperature to form a coating film, the coloring pigment is uniformly taken in and wetted by the resin of the resin particles. The gloss value of the coating film decreases. Also, the smoothness of the coating film tends to be poor.
[0069]
For this reason, the smaller the pigment addition amount in the resin particles, the lower the melt viscosity of the resin constituting the resin particles, the greater the polar group and the greater the wettability, the more the pigment added to the outside of the resin particles may be added. Is possible, and the range of fine adjustment is widened.
[0070]
The amount of the inorganic pigment added to the outside of the resin particles is usually 10% by weight or less, preferably 8% by weight or less based on the resin particles. In the case of an organic pigment having a large oil absorption and a specific surface area, it is usually 5%. %, Preferably not more than 3% by weight.
[0071]
After the raw materials of these powder coatings are blended, a resin and a pigment are uniformly mixed and dispersed by a melt kneading method, and then cooled to produce resin pellets. The resin pellets are pulverized to produce resin particles for powder coating, toned again (by performing the method of the present invention), and to further adjust the surface characteristics of the resin particles to obtain powder coating.
[0072]
Hereinafter, the production process of the powder coating of the present invention will be described, but the present invention is not limited thereto.
[0073]
(1) Process of blending and mixing constituent materials of resin particles
(2) A step of melting and kneading the raw materials of the compounded and mixed resin particles at a temperature equal to or higher than the softening temperature thereof and dispersing and homogenizing them.
(3) Step of coarsely pulverizing the melted and kneaded resin homogenized resin pellets
(4) Step of crushing the crushed resin pellets into resin particles
(5) Step of classifying into a predetermined particle size distribution
(6) A step of adding a color pigment or a matting agent to the resin particles and re-coloring the coating film design
(7) Step of adjusting the characteristics of the resin particle surface to obtain a powder coating
[0074]
The powder coating is conveyed to a coating machine for coating. In addition, the overspray powder used during normal coating is collected and reused during coating.
[0075]
(1) In the step of mixing and blending the raw materials of the resin particles, a color pigment, a curing agent, an additive, and, if necessary, a partially liquid raw material are mixed as uniformly as possible with a solid resin raw material as a center.
[0076]
As a device for this, a usual device for mixing powder raw materials, a flash mixer, a screw mixer, a conical blender, a V mixer, a tumbling mixer, a jet mixer, a kneader, a ribbon mixer and the like can be used. It is preferable that these devices are mixed and blended to make them as uniform as possible.
[0077]
Next, (2) a step of melting and kneading the raw materials of the mixed and blended resin particles at a temperature equal to or higher than the softening temperature to homogenize them is performed. The purpose of this step is to uniformly mix a solid resin raw material that is a raw material of the resin particles, a coloring pigment, a curing agent, an additive, and the like to several μm or less. The resin raw material and the curing agent are processed into pellets of several mm in order to facilitate handling during transportation and compounding and to prevent dust from rising. The raw material obtained by crushing the pellets to form a mixture of about several hundred μm is heated to a softening temperature or higher and mechanically kneaded.
[0078]
As a device for this, a roll mill, a screw kneader, a mauler, a kneader or the like can be used. Particularly preferred devices are a roll mill and a screw kneader in terms of workability and ease of handling.
[0079]
This is because after the melt-kneading, the kneaded material can be quickly discharged from the apparatus and cooled. In particular, in the case of a crosslinked powder coating, the curing agent is contained in the resin particles and is uniformly mixed in this step, but at this time, the mixture is heated to a softening temperature or higher, and the residence time when kneading becomes longer. When a part of the resin reacts to form a coating film, the resin does not become smooth and tends to cause defects with insufficient gloss. For this reason, a device that supplies from one direction and continuously discharges from the other is suitable.
[0080]
Next, (3) a step of coarsely crushing the melted and kneaded raw material and homogenized raw material is started. In this step, the raw material of the resin particles formed in the melting and kneading step becomes a lump as it is, and is coarsely crushed into resin pellets in order to facilitate the next pulverization and classification steps.
[0081]
Examples of the apparatus include a ring roll mill, an edge runner, a roll crusher, a disintegrator, a hammer crusher, an impeller breaker, a gyre crusher, and a jaw crusher.
[0082]
Usually, the coarsely crushed resin pellets are supplied to a crusher, and crushed and classified into resin particles having a predetermined particle size distribution through steps (4) and (5).
[0083]
As a device for crushing the crushed resin pellets into resin particles, there are a hammer crusher, a turbo crusher, an air jet mill and the like.
[0084]
Examples of a classifier for classifying into a powder coating composed of only resin particles having a predetermined particle size distribution range include a screen sieving apparatus using a net and a classifier using an air flow.
[0085]
The resin particles are painted and a coating film is formed to confirm the design.
[0086]
It is rare that the design of the resulting coating film matches the standard plate or the like initially targeted, and it is usually necessary to correct the color.
[0087]
This color correction is measured and calculated by a computer equipped with a colorimeter, and the correction pigment is added.
[0088]
After the addition, the mixture is mixed and blended with a flash mixer, a conical blender, a V mixer, a tumbling mixer, a jet mixer or the like, and the coloring pigment is adhered to the surface of the resin particles as uniformly as possible.
[0089]
The color pigment is uniformly adhered to the surface of the resin particles by mixing and stirring with the resin particles, by frictional charging and rubbing of the resin particles.
[0090]
The amount of the recoloring coloring pigment to be added is usually 10% by weight or less for inorganic pigments, 5% by weight or less for organic pigments, preferably 8% by weight or less for inorganic pigments, and Not more than 3% by weight.
[0091]
When the resin particles are melted by heating after coating, the coloring pigment adhering to the surface of the resin particles is taken into the inside of the resin particles, and the resin particles fuse with each other to form a uniform coating film.
[0092]
The maximum amount of the color pigment to be incorporated is limited by a decrease in viscosity during melt softening of the resin particles, wettability with the pigment, particle surface area of the color pigment, oil absorption, wettability, and the like.
[0093]
In the case of resin particles of ordinary powder coating, resin particles of powder coating having a softening temperature of 70 ° C. to 130 ° C. and a minimum melt viscosity of 40 Pa · s, about 20% by weight of the resin particles with titanium white having an oil absorption of 18 About 10% by weight of iron oxide yellow having an oil absorption of 24, about 5% by weight of cyanine blue pigment having an oil absorption of 26, and about 3% by weight of carbon black.
[0094]
When the amount of the coloring pigment or gloss control agent added to re-toning is small, or when the amount is 0, the properties of the resin particles of the ordinary powder coating are kept as they are, and after coating, they are fused by heating and uniform. Easy to form a good coating.
[0095]
When a large amount of a coloring pigment or gloss adjusting agent is added for re-toning, a layer that is not melted by heat penetrates between the resin particles, and the resin and additives of the resin particles penetrate into this layer. However, it exceeds the amount taken into the resin particles. If the resin particles are incorporated into the resin particles and the resin particles and the resin particles become uniform with each other, the coloring pigment on the surface of the coating film is also incorporated into the resin particles in the same manner, and the appearance (gloss, gloss, etc.) of the coating film is finished well.
[0096]
However, when the amount of addition exceeds the limit, a portion that is not taken into the resin particles remains. When the remaining amount is small, the gloss of the coating film, the phenomenon of the degree of reduction in gloss remains, but when the added amount is large, the resin particles are not fused to each other and the resin particles are not melted inside the pigment layer. In an independent state, it melts and cures and no longer forms a coating film.
[0097]
In such a state, the function of the coating film cannot be exhibited in a state where the pigment particles adhere to the surface of the object to be coated.
[0098]
For this reason, the addition amount of the color pigment for re-toning is usually 10% by weight or less for the inorganic pigment and 5% by weight or less for the organic pigment with respect to the resin particles. This is preferred because the accuracy of the toning is improved.
[0099]
Any combination of a color pigment for re-toning, a gloss adjusting agent, and the like may be used.
[0100]
It is also possible to add a melting or wetting aid such as a wax to the color pigment for re-toning, a gloss adjusting agent, etc., or to add these melting, wetting agent or flow aid to the inside of the resin particles in advance. it can.
[0101]
In particular, the coloring pigment for re-toning, the gloss control agent, and the like act to prevent the blocking phenomenon of the resin particles. A larger amount can be added than the amount added to the resin particles.
[0102]
The re-toned resin particles are then treated by adding a surface conditioner or the like to change the surface characteristics of the resin particles.
[0103]
In this surface treatment, there are a polyolefin fine powder as a fluidity modifier, waxes, alumina sol and silica sol.
[0104]
In addition, the surface of the resin particles can be treated with an amine salt, silica sol treated with aminosilane, or the like to improve the chargeability.
[0105]
There is also a relationship with the softening temperature of the resin for powder coating, for example, when the softening temperature of the resin particles is as low as 40 to 60 ° C., and the coating film thickness is 2 to 5 times the average particle diameter of the particle size distribution, A simple design coating film can be formed.
[0106]
In particular, in the case of a metallic powder coating, a brilliant pigment having an average particle diameter of 50 μm or less, preferably 10 to 50 μm, is usually added in an amount of 0.5 to 20% by weight based on the resin particles, and further toning. Become.
[0107]
The amount of the coloring pigment to be added is usually up to 10% by weight for the inorganic pigment and up to 5% by weight for the organic pigment, based on the resin particles. There is no problem because of the appearance of the coating film.
[0108]
The reason for this is that the metallic coating is rarely used in one-coat coating, although it depends on the amount of the bright pigment added. A clear coating film is applied on this bright pigment coating film and used.
[0109]
Conventional products such as automobile outer panels, automobile parts, motorcycle parts, two-wheeled vehicles, light electrical appliances, and decorative articles, which have been coated with a solvent-based paint, have the same particle appearance even with powder paint. When the coating thickness is about 30 to 60 μm, it is possible to form a smooth, uniform, and well-designed coating film in the same manner as the solvent-based coating film.
[0110]
The baking temperature of the powder coating is also about 150 ° C. to 130 ° C., which is almost the same as the baking temperature of the solvent-based coating.
[0111]
The powder coating thus obtained can be applied by a normal coating method using an ordinary coating method such as an electrostatic coating device, a fluid immersion coating device, or a triboelectric coating device.
[0112]
【Example】
Next, the present invention will be described in more detail with reference to examples. In the examples, “parts” indicates “parts by weight”.
[0113]
<Examples 1 to 7>
32 parts of a polyester resin having a softening temperature of 120 ° C. and an acid value of 45 and 32 parts of a bisphenol A type epoxy resin having an epoxy equivalent of 560, 25 parts of titanium pigment, 6 parts of a surface conditioner, 3 parts of an ultraviolet absorber, and 1 antioxidant Parts and 1 part of a curing accelerator were charged into a screw mixer, and further uniformly mixed with a flash mixer. A twin screw kneader was heated to 125 ° C as a melt kneading machine, rolled and cooled by a two-roll cooler at the outlet end of the melt kneading machine, and a hammer crusher was installed before the kneading and crushing. Was performed to produce resin pellets.
[0114]
The resin pellets were pulverized by a pulverizer, and resin particles having an average particle diameter of 20 μm were prepared by a classifier. The produced resin particles are hereinafter referred to as “polyester resin white”.
[0115]
Various color pigments were added to 100 parts of the resin particles as shown in Table 1 and mixed for a short time by a flash mixer.
[0116]
Further, 0.3 parts of fine silica was blended and mixed for a short time with a flash mixer.
[0117]
This epoxy / polyester resin topcoat powder coating was applied to a thin mild steel sheet surface-treated with zinc phosphate with a corona charging type electrostatic coating machine to a thickness of 50 μm.
[0118]
The object to be coated was baked for 15 minutes in a baking furnace previously heated to 200 ° C.
[0119]
The surface of the coating film of the object to be coated had a good finished appearance, and the gloss value, color, and the like were as shown in Table 1.
[0120]
A cut reaching the base material was made on the object to be coated with a knife, and a corrosion resistance test was performed for 200 hours using a salt spray tester.
[0121]
As a result, the rust width of the object to be coated was 1 mm or less, and there was no abnormality in the coating film.
[0122]
Example 8
60 parts of methyl methacrylate, 6 parts of butyl acrylate, 33 parts of glycidyl methacrylate and 1 part of azoisobutyronitrile are uniformly dissolved, and 100 parts of xylol is charged from a dropping tank and heated to 120 ° C. in a stirring reaction vessel. The solution was dropped in one hour and kept for two hours. Thereafter, 0.3 parts of azoisobutyronitrile was further added, and the mixture was kept at 150 ° C. for about 4 hours to carry out a polymerization reaction to obtain a resin solution. The solvent was removed from this resin solution by a reduced-pressure drier to obtain a solid acrylic resin. This acrylic resin had a softening temperature of about 55 ° C., an epoxy equivalent of 430, and a molecular weight of about 7,000.
[0123]
66 parts of this acrylic resin, 16 parts of dodecanedicarboxylic acid, 1 part of surface modifier and 3 parts of flowability imparting agent, 3 parts of phthalocyanine blue, 6 parts of surface modifier, 3 parts of ultraviolet absorber, 1 part of antioxidant, curing One part of the accelerator was blended in a screw mixer, then melt-kneaded in the same manner as in Example 1, rolled, cooled, and crushed to prepare an acrylic resin powder coating pellet.
[0124]
100 parts of the resin pellets were supplied to an air jet mill as a pulverizer and a pulverizer, and simultaneously with pulverization, resin particles of an acrylic resin powder coating material having an average particle diameter of 15 μm were prepared by a rotary pulverizer.
[0125]
To 97 parts of the resin particles of the acrylic resin powder coating, 1 part of an organic pigment maroon was added and mixed for a short time with a flash mixer. Further, 3 parts of a normal pearl pigment and 0.5 part of alumina aerosol were added and mixed uniformly. Acrylic resin-based blue metallic powder paint was prepared.
[0126]
This powder coating was applied to a thin mild steel sheet surface-treated with zinc phosphate by a triboelectric coating machine so as to have a thickness of 40 μm, and baked at 150 ° C. for 20 minutes to form a coating film.
[0127]
This coating film was finished with a very good metallic feeling and no defects.
[0128]
<Example 9>
60 parts of methyl methacrylate, 6 parts of butyl acrylate, 33 parts of glycidyl methacrylate and 1 part of azoisobutyronitrile are uniformly dissolved, and 100 parts of xylol is charged from a dropping tank and heated to 120 ° C. in a stirring reaction vessel. The solution was dropped in one hour and kept for two hours. Thereafter, 0.3 parts of azoisobutyronitrile was further added, and the mixture was kept at 150 ° C. for about 4 hours to carry out a polymerization reaction to obtain a resin solution. The solvent was removed from this resin solution by a reduced-pressure drier to obtain a solid acrylic resin. This acrylic resin had a softening temperature of about 55 ° C., an epoxy equivalent of 430, and a molecular weight of about 7,000.
[0129]
66 parts of this acrylic resin, 16 parts of dodecanedicarboxylic acid, 1 part of surface modifier and 3 parts of flowability imparting agent, 3 parts of phthalocyanine blue, 6 parts of surface modifier, 3 parts of ultraviolet absorber, 1 part of antioxidant, curing One part of the accelerator was blended in a screw mixer, then melt-kneaded in the same manner as in Example 1, rolled, cooled, and crushed to prepare an acrylic resin powder coating pellet.
[0130]
100 parts of the resin pellets were supplied to an air jet mill as a pulverizer and a pulverizer, and simultaneously with pulverization, resin particles of an acrylic resin powder coating material having an average particle diameter of 15 μm were prepared by a rotary pulverizer.
[0131]
This powder coating was applied to a film thickness of 60 μm using a triboelectric coating machine, and baked at 150 ° C. for 20 minutes to form a coating film.
[0132]
[Table 1]
Figure 2004043669
[0133]
【The invention's effect】
In the method for toning a powder coating according to the present invention, after forming resin particles as a powder coating, a pigment for correction is added to the outside of the resin particles so as to cover the resin particles. When a film is formed by heating, this pigment is incorporated into the coating film with a molten resin and fixed, so that the pigment in the resin particles of the powder coating and the pigment added afterwards are used to uniformly develop the color. It is possible to fine-tune the color of the powder coating by a simple operation while minimizing the labor and evils of the method.

Claims (4)

粉体塗料の樹脂粒子に着色顔料を混合して調色することを特徴とする粉体塗料の調色方法。A method for toning a powder coating, which comprises mixing a color pigment with resin particles of the powder coating and toning. 平均粒子径5〜50μmの粉体塗料の樹脂粒子に対して、平均粒子径0.01〜1.0μmの着色顔料を混合して調色することを特徴とする請求項1に記載の粉体塗料の調色方法。2. The powder according to claim 1, wherein a color pigment having an average particle diameter of 0.01 to 1.0 [mu] m is mixed with the resin particles of the powder coating having an average particle diameter of 5 to 50 [mu] m to adjust the color. Toning method of paint. 粉体塗料の樹脂粒子100重量部に対して、着色顔料を0.01〜10重量部混合して調色することを特徴とする請求項1または2に記載の粉体塗料の調色方法。3. The method for toning a powder coating according to claim 1, wherein the color is mixed by mixing 0.01 to 10 parts by weight of a coloring pigment with respect to 100 parts by weight of the resin particles of the powder coating. 粉体塗料の樹脂粒子100重量部に対して、着色顔料を0.01〜10重量部、平均粒子径が50μm以下の光輝顔料を0.5〜20重量部混合して調色することを特徴とする請求項3に記載の粉体塗料の調色方法。Toning is performed by mixing 0.01 to 10 parts by weight of a coloring pigment and 0.5 to 20 parts by weight of a brilliant pigment having an average particle diameter of 50 μm or less with respect to 100 parts by weight of resin particles of a powder coating material. The method for toning a powder coating material according to claim 3.
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