JP2004042612A - 樹脂固形物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】廃プラスチックを破砕装置で破砕して破砕廃プラスチックとする工程と、この破砕廃プラスチックを圧縮装置で圧縮する工程と、圧縮した破砕廃プラスチックを整粒装置で整粒して整粒ペレットにする整粒する工程と、この整粒ペレットを成形機で所定の形状に成形することで樹脂固形物を得る工程と、から構成した。
【効果】破砕廃プラスチックを圧縮装置で圧縮する工程と、圧縮した破砕廃プラスチックを整粒装置で整粒して整粒ペレットにする整粒する工程と、を備えたので、全体にわたり密度の均一な樹脂固形物を得ることができる。この結果、樹脂固形物の耐久性の向上を図ることができる。また、表面状態も凹凸の少ない平滑な面を得ることができるので、仕上げのための処理を省くことができる。この結果、樹脂固形物のコストの低減を図ることができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃プラスチックを利用して製造する開渠の蓋又は路面材などを含む樹脂固形物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は従来の樹脂固形物の製造方法を示すフロー図であり、開渠の蓋又は路面材などの樹脂固形物の製造方法の一例を示す。なお、ST×××はステップ番号を示す。
ST101:(破砕工程)廃プラスチック101を破砕する。
ST102:(圧縮・成型工程)破砕した廃プラスチック101を破砕することで形成した破砕廃プラスチック102を所定の形状にすることで、開渠の蓋又は路面材などの樹脂固形物100の半製品105を製造する。
ST103:(仕上げ工程)半製品105の周りをバージン材若しくは再生材などの樹脂で覆うことで外装部106を形成し外観を整える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の樹脂固形物の製造方法では、廃プラスチック101を破砕するときに、破砕廃プラスチック102の大きさがばらつきを含むことから、圧縮・成形工程で所定の半製品105にしたときに、密度の高い部分と密度の低い部分が混在することのなるので、使用したときに割れが生ずる懸念がある。
また、上記の樹脂固形物の製造方法では、半製品105を仕上げるために、半製品105の周りをバージン材樹脂若しくは再生材樹脂などの外装部106で覆うことが必要であり、製造コストも嵩む。
すなわち、内部構造が均一に製造することができ、仕上げを施さなくても使用することのできる樹脂固形物の製造方法が望まれる。
【0004】
本発明の目的は、内部構造を均一に製造することができ、成形すればその状態でも十分に使用に絶えうる樹脂固形物を製造する技術を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するために請求項1の樹脂固形物の製造方法は、廃プラスチックを破砕装置で破砕して破砕廃プラスチックとする工程と、この破砕廃プラスチックを圧縮装置で圧縮する工程と、圧縮した破砕廃プラスチックを整粒装置で整粒して整粒ペレットにする整粒する工程と、この整粒ペレットを成形機で所定の形状に成形することで樹脂固形物を得る工程と、からなることを特徴とする。
【0006】
すなわち、廃プラスチックを破砕し、破砕廃プラスチックを圧縮し、圧縮した破砕廃プラスチックを整粒して整粒ペレットにし、この整粒ペレットを所定の形状に成形して樹脂固形物にする。
破砕廃プラスチックを圧縮装置で圧縮する工程と、圧縮した破砕廃プラスチックを整粒装置で整粒して整粒ペレットにする整粒する工程を設けることで、全体にわたり密度の均一な樹脂固形物を得ることができる。この結果、樹脂固形物の耐久性の向上を図ることができる。
また、表面状態も凹凸の少ない平滑な面を得ることができるので、仕上げのための処理を省くことができる。この結果、樹脂固形物のコストの低減を図ることができる。
【0007】
請求項2は、成形機が圧縮成形機若しくは押出し成形機であることを特徴とする。
例えば、圧縮成形機はブロック状の樹脂固形物を得るのに最適な成形機であり、押出し成形機は棒状の樹脂固形物や板状の樹脂固形物を得るのに最適な成形機であることが知られる。従って、成形機に圧縮成形機若しくは押出し成形機を用いることで、多種類の形状の樹脂固形物を得ることができる。
【0008】
請求項3は、樹脂固形物が開渠の蓋、路面材、棒状部材若しくは板状部材であることを特徴とする。
開渠の蓋、路面材、棒状部材若しくは板状部材は、密度が均一であり、表面状態も凹凸が少ないことが好ましい。従って、樹脂固形物を、具体的には開渠の蓋、路面材、棒状部材若しくは板状部材とすることで、耐久性が高く、安価な製品を提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係る樹脂固形物の製造方法を示すフロー図である。なお、ST××はステップ番号を示す。
ST01:(破砕工程)廃プラスチックを破砕することで破砕廃プラスチックにする。
【0010】
ST02:(圧縮工程)破砕廃プラスチックを圧縮する。破砕廃プラスチックが軟化するまで圧縮する。破砕廃プラスチックは高圧で圧縮すると、摩擦熱が発生し、この熱で軟化し粘性がでる。なお、破砕廃プラスチックの軟化を促進するために加熱をしてもよい。
【0011】
ST03:(整粒工程)圧縮した破砕廃プラスチックを整粒して一辺若しくは径が8〜50mmの整粒ペレットにする。整粒ペレットの大きさが8mm未満にするとコストが嵩む。整粒ペレットの大きさが50mmを超えると、成形したときに樹脂固形物の密度の低下を招く。の大きさを一辺若しくは径が8〜50mmのピースにすることで、樹脂固形物の製造コストと製造品質とのバランスをとる。
また、後述するように、ダイ孔を通じて圧縮した破砕廃プラスチックを押出すときに、ダイ孔の押出し抵抗により大きな摩擦熱が発生する。
【0012】
整粒工程で得られる整粒ペレットは、一般的に、RPF(リフュズペーパ・プラスチック・フューエル)と呼ばれる固形物であり、廃プラスチックに再生紙として利用できない古紙を混ぜることもある。また、RPFは、ボイラなどで使用する固形燃料としての用途が大半であるが、破砕プラスチックに比較して密度の高い物質であることから、後述するST04に示すように樹脂固形物の成形材料として利用すると有利である。
【0013】
ST04:(成形工程)整粒ペレットを成型機に投入し、この成型機で所定の形状に成形することで樹脂固形物を得る。この成型工程は、具体的には圧縮成形工程であり、成形機に圧縮成形機を使用する。
マテリアルリサイクルの観点からみれば、先に説明したRPFは、再度のリサイクルも可能な材料であり、RPFで成形した樹脂固形物は何度でも再利用可能な素材である。
先に説明したRPFを成形材料とした樹脂固形物は、図1で示す工程を経て何度かマテリアルリサイクルが可能であるが、最終的には整流ペレットの状態でボイラーなどで使用する固形燃料としてサーマルリサイクルすることで循環利用を完結することができる。
【0014】
樹脂固形物の製造方法は、廃プラスチックを破砕装置で破砕して破砕廃プラスチックとする工程と、この破砕廃プラスチックを圧縮装置で圧縮する工程と、圧縮した破砕廃プラスチックを整粒装置で整粒して整粒ペレットにする整粒する工程と、この整粒ペレットを成形機で所定の形状に成形することで樹脂固形物を得る工程と、からなると言える。
【0015】
すなわち、廃プラスチックを破砕し、破砕廃プラスチックを圧縮し、圧縮した破砕廃プラスチックを整粒して整粒ペレットにし、この整粒ペレットを所定の形状に成形して樹脂固形物にする。
破砕廃プラスチックを圧縮装置で圧縮する工程と、圧縮した破砕廃プラスチックを整粒装置で整粒して整粒ペレットにする整粒する工程を設けることで、全体にわたり密度の均一な樹脂固形物を得ることができる。この結果、樹脂固形物の耐久性の向上を図ることができる。
また、表面状態も凹凸の少ない平滑な面を得ることができるので、仕上げのための処理を省くことができる。この結果、樹脂固形物のコストの低減を図ることができる。
【0016】
例えば、本発明に係る樹脂固形物の製造方法を用いて、開渠の蓋又は路面材を製造する。
樹脂固形物は、開渠の蓋又は路面材は、密度が均一であり、表面状態も凹凸が少ないことが好ましい。従って、樹脂固形物を、具体的には開渠の蓋又は路面材とすることで、耐久性が高く、安価な製品を提供することができる。次図で、樹脂固形物の具体例を説明する。
【0017】
図2(a)〜(e)は本発明に係る樹脂固形物の製造方法を用いて製造するのに好適な樹脂固形物の斜視図であり、樹脂固形物の具体例を示す。
(a)において、樹脂固形物としての開渠の蓋20を示し、開渠の蓋20を、本発明の樹脂固形物の製造方法にて製造することで、全体にわたり密度の均一な開渠の蓋20を得ることができる。また、表面状態も凹凸の少ない平滑な面の開渠の蓋20にすることができるので、そのままの状態で使用することができる。なお、26は開渠の一例であるU字溝を示す。
【0018】
(b)において、樹脂固形物としての路面材21を示し、路面材21は、一般の歩道や公園の遊歩道などに使用する部材であり、繰返し人が歩くことで摩耗することが考えられる。そこで、路面材21は、全体にわたり密度が均一であることが好ましい。すなわち、路面材21を、本発明の樹脂固形物の製造方法にて製造するのに好適な部材であると言える。
【0019】
(c)において、樹脂固形物としての敷石22を示し、敷石22は、庭園の飛び石に使用したり、幼児の遊ぶ公園などに使用することも多い。そこで、敷石22に色々な色調を求められることもある。敷石22を、本発明の樹脂固形物の製造方法にて製造することで、緻密な表面を得ることができ、例えば、敷石22に塗装を施すことも容易である。
【0020】
(d)において、樹脂固形物としての段差スロープ23を示し、段差スロープ23は、例えば、道路から駐車スペースが一段高い場合に設置するのと、車庫入れが容易にできる都合のよい部材である。そこで、車両重量に負けない所定の強度が必要となる。なお、27は段差のある部位を示す。
本発明に係る樹脂固形物の製造方法にて製造した段差スロープ23は、全体にわたり均一なので、所定の剛性を確保できる。
【0021】
(e)において、樹脂固形物としてのブロック材24を示し、ブロック材24は、花壇の囲いやテラスの素材として用いることも多く、吸水性を求められることもあり、本発明に係る樹脂固形物の製造方法にて製造するとよい。すなわち、図1に示す圧縮工程で破砕廃プラスチックに、例えば、古紙などを混ぜることで吸水性のあるブロック材24を作ることができる。
【0022】
図3は本発明に係る樹脂固形物の製造に好適な破砕装置の原理図であり、破砕装置30は、上から投入した廃プラスチック11を、固定刃32と回転刃33とで切断し、10〜50mmの目のスクリーン34を通じて落下させる装置である。スクリーン34を替えることで破砕廃プラスチック12の大きさを変更することができる。35はプッシャであり、回転刃33の回転速度に応じて廃プラスチック11を押出す作用をなす。36は排出コンベヤである。
この破砕装置30で廃プラスチックを10〜50mmの破砕廃プラスチック12にすることができる。なお、破砕装置30の構成は一例を示すものであり、10〜50mmの破砕廃プラスチック12が得られれば他の構造ものでも差支えない。
【0023】
図4は本発明に係る樹脂固形物の製造に好適な圧縮・整粒装置の原理図であり、圧縮装置及び整粒装置としての圧縮・整粒装置40は、破砕廃プラスチック12を回転ドラム状のダイ41に投入する投入ダクト42と、ダイ41を支えるとともに回転させるローラ43,44と、ダイ41に開けた多数のダイ孔45・・・(・・・は複数個を示す。以下同様。)と、ダイ41の外周面に沿って配置したカッタ46と、ケーシング47とからなり、投入ダクト42を通じてダイ41に投入した破砕廃プラスチック12はローラ43,44で強く押された結果、ダイ孔45・・・に進入する。その後にカッタ46で切断することで整粒ペレット14・・・になる。この作用は分かりにくいので次図で詳しく説明する。
【0024】
図5は本発明に係る樹脂固形物の製造に好適な圧縮・整粒装置の作用原理図であり、便宜上、円筒形状のダイ41は展開して平板形状にした。
ダイ孔45には前の圧縮廃プラスチック12Aが入っており、そこへローラ43で別の圧縮廃プラスチック12Aを押し込むと、「ところてん」のようにダイ41の厚さに相当するだけダイ41から圧縮廃プラスチック12Aが食み出す。そこで、この食み出した圧縮廃プラスチック12Aをカッタ46で切断すれば、一定の径で、一定の長さの整粒ペレット14を切出すことができる。
【0025】
図6は本発明に係る樹脂固形物の製造に好適な成形機の原理図であり、成形機としての圧縮成形機50は、整粒ペレット14を投入する雌型51と、この雌型51に投入した整粒ペレット14を押圧する雄型52と、から構成する成形機である。
雌型51は、整粒ペレット14を投入するための凹部53と、この凹部53に投入した整粒ペレット14を加熱するヒータ54を備え、雄型52は、整粒ペレット14を押圧するためのロッド55を備える。
【0026】
以上に述べた開渠の蓋(樹脂固形物)20の作用を次に説明する。
図7(a)〜(c)は本発明に係る樹脂固形物の作用説明図であり、(a)は比較例を示し、(b)は実施例を示す。
(a)において、比較例の樹脂固形物100は、廃プラスチック101を破砕するときに、破砕廃プラスチック102の大きさがばらつきを含むことから、圧縮・成形工程で所定の半製品105にしたときに、密度の高い部分と密度の低い部分が混在することのなるので、使用したときに割れが生ずるなどの懸念がある。
また、樹脂固形物100では、半製品105を仕上げるために、半製品105の周りをバージン材樹脂若しくは再生材樹脂などの外装部106で覆うことが必要であり、製造コストも嵩む。
【0027】
(b)において、実施例の開渠の蓋(樹脂固形物)20は、破砕廃プラスチック12を圧縮する工程と、圧縮した破砕廃プラスチックを整粒して整粒ペレットにする整粒する工程を設けることで、全体にわたり密度の均一な開渠の蓋20を得ることができる。この結果、開渠の蓋20の耐久性の向上を図ることができる。
また、表面状態も凹凸の少ない平滑な面を得ることができるので、仕上げのための処理を省くことができる。この結果、開渠の蓋20のコストの低減を図ることができる。
【0028】
図8は本発明に係る第2実施の形態の樹脂固形物の製造方法を示すフロー図である。なお、ST××はステップ番号を示す。
ST11:(破砕工程)廃プラスチックを破砕することで破砕廃プラスチックにする。
【0029】
ST12:(圧縮工程)破砕廃プラスチックを圧縮する。破砕廃プラスチックが軟化するまで圧縮する。破砕廃プラスチックは高圧で圧縮すると、摩擦熱が発生し、この熱で軟化し粘性がでる。なお、破砕廃プラスチックの軟化を促進するために加熱をしてもよい。
【0030】
ST13:(整粒工程)圧縮した破砕廃プラスチックを整粒して一辺若しくは径が8〜50mmの整粒ペレットにする。整粒ペレットの大きさが8mm未満にするとコストが嵩む。整粒ペレットの大きさが50mmを超えると、成形したときに樹脂固形物の密度の低下を招く。の大きさを一辺若しくは径が8〜50mmのピースにすることで、樹脂固形物の製造コストと製造品質とのバランスをとる。
また、後述するように、ダイ孔を通じて圧縮した破砕廃プラスチックを押出すときに、ダイ孔の押出し抵抗により大きな摩擦熱が発生する。
【0031】
ST14:(成形工程としての押出し成形工程)整粒ペレットを押出し機に投入し、この押出し機で所定の形状の樹脂固形物を押出す。
【0032】
図9は本発明に係る第2実施の形態の樹脂固形物の製造に好適な成形機の原理図であり、成形機としての押出し成形機(押出し機)60は、整粒ペレット14を投入するホッパ61と、このホッパ61から整粒ペレット14を送り込むことで整粒ペレット14を溶融させるシリンダ62と、シリンダ62を加熱するヒータ63・・・と、シリンダ62の中で回転させることで溶融樹脂69を送るスクリュー64と、このスクリュー64をベルト65,65を介して回転させるモータ66と、これらのモータ66及びシリンダ62を支持する架台67と、シリンダ62の先端に取付ける押出し型68と、からなる。
【0033】
なお、押出し型68は、製造する部材の押出し断面形状により、選択的に取り替える部材である。また、71はスクリュー64側に取付けたプーリ、72はモータ66側に取付けたプーリ、73はスクリュー64を回転自在に支持するスクリュー軸受部、74は異物の除去及び混練の助成を図るブレーカプレートを示す。
【0034】
本発明に係る樹脂固形物の製造方法は、成形機に圧縮成形機50(図6参照)若しくは押出し成形機60を使用するものであると言える。
例えば、圧縮成形機はブロック状の樹脂固形物を得るのに最適な成形機であり、押出し成形機は棒状の樹脂固形物や板状の樹脂固形物を得るのに最適な成形機であることが知られる。
従って、成形機に圧縮成形機50(図6参照)若しくは押出し成形機60を用いることで、多種類の形状の樹脂固形物を得ることができる。
【0035】
図10(a)〜(d)は本発明に係る第2実施の形態の樹脂固形物の製造方法を用いて製造するのに好適な樹脂固形物の斜視図であり、樹脂固形物の具体例を示す。
(a)において、樹脂固形物としての棒状部材75を示し、棒状部材75は長尺の丸棒であり、(b)において、樹脂固形物としての棒状部材76を示し、棒状部材76は断面視角形を呈した長尺の部材であり、(c)において、樹脂固形物としての棒状部材77を示し、棒状部材77は断面視矩形を呈した長尺の部材であり、(d)において、樹脂固形物としての棒状部材78を示し、棒状部材78は断面視コ字形状の長手の部材である。
棒状部材75〜78を、本発明の樹脂固形物の製造方法にて製造することで、全体にわたり密度の均一な部材を得ることができる。
【0036】
図11は本発明に係る第3実施の形態の樹脂固形物の製造方法を示すフロー図である。なお、ST××はステップ番号を示す。
ST21:(破砕工程)廃プラスチックを破砕することで破砕廃プラスチックにする。
【0037】
ST22:(圧縮工程)破砕廃プラスチックを圧縮する。破砕廃プラスチックが軟化するまで圧縮する。破砕廃プラスチックは高圧で圧縮すると、摩擦熱が発生し、この熱で軟化し粘性がでる。なお、破砕廃プラスチックの軟化を促進するために加熱をしてもよい。
【0038】
ST23:(整粒工程)圧縮した破砕廃プラスチックを整粒して一辺若しくは径が8〜50mmの整粒ペレットにする。整粒ペレットの大きさが8mm未満にするとコストが嵩む。整粒ペレットの大きさが50mmを超えると、成形したときに樹脂固形物の密度の低下を招く。の大きさを一辺若しくは径が8〜50mmのピースにすることで、樹脂固形物の製造コストと製造品質とのバランスをとる。
また、後述するように、ダイ孔を通じて圧縮した破砕廃プラスチックを押出すときに、ダイ孔の押出し抵抗により大きな摩擦熱が発生する。
【0039】
ST24:(押出し工程)整粒ペレットを押出し成形機に投入し、この押出し成形機で所定の形状の樹脂半固形物を押出す。
ST25:(ロール工程)押出した樹脂半固形物をロールユニットで冷却しつつ板状の樹脂固形物に圧延する。
ST26:(カット工程)板状の樹脂固形物を所定の寸法に裁断する。
ST27:(プレス工程)所定の寸法に裁断した板状の樹脂固形物をさらにプレスにて所定形状にすることで、板状部材としてのリサイクルボードを完成する。
すなわち、押出し工程、ロール工程、カット工程及びプレス工程から、成形工程としての成形工程を構成する。
【0040】
図12は本発明に係る第3実施の形態の樹脂固形物の製造に好適な押出し成形ラインの原理図であり、(a)は押出し成形ライン80を構成する加工機を示し、(b)において、上記加工機で加工する樹脂固形物の半製品の形状を示す。
(a)において、押出し成形ライン80は、(b)に示す押出し樹脂81を押出す押出し成形機(押出し機)60と、この押出し成形機60から押出した押出し樹脂81を冷却しつつ圧延することで(b)に示す板状の圧延樹脂82にするロールユニット85と、このロールユニット85で形成した圧延樹脂82を所定の長さに切断する切断機86と、この切断機86で所定の長さに切断した切断樹脂83・・・を所定形状にプレスすることで樹脂固形物としての板状部材84・・・にする冷間プレス87と、からなる。
すなわち、押出し成形ライン80は、板状部材84を成形するのに好適なラインと言える。板状部材84の外形は任意な形状にすることができる。
【0041】
ロールユニット85は、フレーム89に複数の下ローラ91・・・を配置し、これらの下ローラ91・・・にそれぞれに上ローラ92・・・を間隔調整可能に取付けたものであり、切断機86は、ベース台93に設けた下刃94と、この下刃94に上下移動可能に上刃95を取付けたものである。
冷間プレス87は、ベッド96側に取付けるダイ97と、フレーム98側に取付けたパンチ99とを備える。
【0042】
本発明に係る樹脂固形物の製造方法は、樹脂固形物が開渠の蓋20(図2参照)、路面材21、棒状部材75〜78(図11参照)若しくは板状部材84を製造するのに好適な製造方法であると言える。
開渠の蓋20、路面材21、棒状部材75〜78若しくは板状部材84は、密度が均一であり、表面状態も凹凸が少ないことが好ましい。従って、樹脂固形物を、具体的には開渠の蓋20、路面材21、棒状部材75〜78若しくは板状部材84とすることで、耐久性が高く、安価な製品を提供することができる。
【0043】
尚、実施の形態では図2(a)〜(e)に示すように、樹脂固形物の具体例として開渠の蓋20、路面材21、敷石22、段差スロープ23及びブロック24を示したが、これに限るものではなく、その他、土木建築材料又は園芸用品などに用いてもよい。
また、実施の形態では図1に示すように、整粒ペレット14の製造を圧縮・整粒装置40(図4参照)で圧縮工程と整粒工程とを同時に行なうようにしたが、これに限るものではなく、圧縮装置及び整粒装置を別々に設け、圧縮工程と整粒工程とに分けて実施するものであってもよい。
【0044】
実施の形態では図13に示すように、プレス工程に冷間プレス87を用いたが、これに限るものではなく、熱間プレスを用いるものであってもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、破砕廃プラスチックを圧縮装置で圧縮する工程と、圧縮した破砕廃プラスチックを整粒装置で整粒して整粒ペレットにする整粒する工程と、を備えたので、全体にわたり密度の均一な樹脂固形物を得ることができる。この結果、樹脂固形物の耐久性の向上を図ることができる。
また、表面状態も凹凸の少ない平滑な面を得ることができるので、仕上げのための処理を省くことができる。この結果、樹脂固形物のコストの低減を図ることができる。
【0046】
例えば、圧縮成形機はブロック状の樹脂固形物を得るのに最適な成形機であり、押出し成形機は棒状の樹脂固形物や板状の樹脂固形物を得るのに最適な成形機であることが知られる。
すなわち、請求項2では、成形機に圧縮成形機若しくは押出し成形機を用いたので、多種類の形状の樹脂固形物を得ることができる。
【0047】
請求項3では、樹脂固形物を、具体的には開渠の蓋、路面材、棒状部材若しくは板状部材にした。
開渠の蓋、路面材、棒状部材若しくは板状部材は、密度が均一であり、表面状態も凹凸が少ないことが好ましい。従って、樹脂固形物を、具体的には開渠の蓋、棒状部材若しくは板状部材とすることで、耐久性が高く、安価な製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂固形物の製造方法を示すフロー図
【図2】本発明に係る樹脂固形物の製造方法を用いて製造するのに好適な樹脂固形物の斜視図
【図3】本発明に係る樹脂固形物の製造に好適な破砕装置の原理図
【図4】本発明に係る樹脂固形物の製造に好適な圧縮・整粒装置の原理図
【図5】本発明に係る樹脂固形物の製造に好適な圧縮・整粒装置の作用原理図
【図6】本発明に係る樹脂固形物の製造に好適な成形装置
【図7】本発明に係る固形燃料の作用説明図
【図8】本発明に係る第2実施の形態の樹脂固形物の製造方法を示すフロー図
【図9】本発明に係る第2実施の形態の樹脂固形物の製造に好適な成形機の原理図
【図10】本発明に係る第2実施の形態の樹脂固形物の製造方法を用いて製造するのに好適な樹脂固形物の斜視図
【図11】本発明に係る第3実施の形態の樹脂固形物の製造方法を示すフロー図
【図12】本発明に係る第3実施の形態の樹脂固形物の製造に好適な押出し成形ラインの原理図
【図13】従来の樹脂固形物の製造方法を示すフロー図
【符号の説明】
11…廃プラスチック、12…破砕廃プラスチック、14…整粒ペレット、20…樹脂固形物(開渠の蓋)、21…樹脂固形物(路面材)、22…樹脂固形物(敷石)、23…樹脂固形物(段差スロープ)、24…樹脂固形物(ブロック材)、30…破砕装置、40…圧縮装置及び整粒装置(圧縮・整粒装置)、50…成形機、(圧縮成形機)、60…成形機(押出し成形機)、75〜78…樹脂固形物(棒状部材)、84…樹脂固形物(板状部材)。

Claims (3)

  1. 廃プラスチックを破砕装置で破砕して破砕廃プラスチックとする工程と、
    この廃破砕プラスチックを圧縮装置で圧縮する工程と、圧縮した破砕廃プラスチックを整粒装置で整粒して整粒ペレットにする整粒する工程と、
    この整粒ペレットを成形機で所定の形状に成形することで樹脂固形物を得る工程と、
    からなることを特徴とする樹脂固形物の製造方法。
  2. 前記成形機は、圧縮成形機若しくは押出し成形機であることを特徴とする請求項1記載の樹脂固形物の製造方法。
  3. 前記樹脂固形物は、開渠の蓋、路面材、棒状部材若しくは板状部材であることを特徴とする請求項1記載の樹脂固形物の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008095099A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Xerox Corp インライン押し出しによる鍛造されたインクスティックの製造
JP2008115368A (ja) * 2006-10-11 2008-05-22 Xerox Corp 押し出し、ロール成形、及びスエージ加工による固形インクスティックの製造

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