JP2004041494A - 遊技場の照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技場1の照明装置3によって、遊技性を向上させる。
【解決手段】遊技機を設置して遊技客に遊技を提供する遊技場1の照明装置3において、
上記遊技機の設置場所の近傍に白色光を照射する白色発光素子7Wと、
上記遊技機の設置場所の近傍に赤色光を照射する赤色発光素子7Rと、
上記遊技機の設置場所の近傍に緑色光を照射する緑色発光素子7Gと、
上記遊技機の設置場所の近傍に青色光を照射する青色発光素子7Bと、
上記白色発光素子に電力を供給する白色用のLEDドライバ31と、
上記赤色発光素子に電力を供給する赤色用のLEDドライバ31と、
上記緑色発光素子に電力を供給する緑色用のLEDドライバ31と、
上記青色発光素子に電力を供給する青色用のLEDドライバ31とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】遊技機を設置して遊技客に遊技を提供する遊技場1の照明装置3において、
上記遊技機の設置場所の近傍に白色光を照射する白色発光素子7Wと、
上記遊技機の設置場所の近傍に赤色光を照射する赤色発光素子7Rと、
上記遊技機の設置場所の近傍に緑色光を照射する緑色発光素子7Gと、
上記遊技機の設置場所の近傍に青色光を照射する青色発光素子7Bと、
上記白色発光素子に電力を供給する白色用のLEDドライバ31と、
上記赤色発光素子に電力を供給する赤色用のLEDドライバ31と、
上記緑色発光素子に電力を供給する緑色用のLEDドライバ31と、
上記青色発光素子に電力を供給する青色用のLEDドライバ31とを備える。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機やパチスロ機などの遊技機を設置して、遊技客に遊技を提供する遊技場の照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技場の照明の効果によって、遊技客に憩いや安らぎを提供したり、或いは遊技の興趣や射幸性が煽られたりすることがある。この照明の効果を利用する技術して、特開平7年299238号公報や特開平8年187351号公報が開示されている。
【0003】
先の技術は、大当りになった遊技機の遊技者を天井のスポットライトで照射する内容であり、後の技術は、床部、天井部、島設備の遊技球回収箱載置台に設置された照明装置や遊技機上部のスポットライト装置を大当り、確率変動時、遊技終了時、サービスタイム、特図回動、打止、不正の情報に基づいて、点灯する内容である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この様な従来の技術では、照明の効果を得るためにスポットライトや照明装置などを遊技場内の室内照明とは別に取り付け、かつ遊技場内の室内照明とは別に点灯制御する必要があった。このため、遊技場内の各部に照明装置を取り付けたり、組み込む等のデザイン上の制約が加えられ、かつ照明装置を導入するための費用も従来の室内照明装置と重複して必要となる問題があった。
【0005】
又、遊技場内を照らす室内照明と、遊技の興趣を高めるスポットライト照明等とが別々であるため、スポットライトなどを制御して照明による効果を発揮させようとしても、室内照明がその照明効果を打ち消してしまって、照明による効果を最大限に発揮させることが難しかった。
【0006】
そこで、本発明では、室内照明装置と、遊技の興趣を向上させる照明装置との重複投資を必要とせず、かつ遊技場内の照明効果を最大限に発揮させることが出来る遊技場の照明装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するための手段として、請求項1の発明の遊技場の照明装置は、遊技機を設置して遊技客に遊技を提供する遊技場の照明装置において、上記遊技機の設置場所の近傍に白色光を照射する白色発光素子と、上記遊技機の設置場所の近傍に赤色光を照射する赤色発光素子と、上記遊技機の設置場所の近傍に緑色光を照射する緑色発光素子と、上記遊技機の設置場所の近傍に青色光を照射する青色発光素子と、上記白色発光素子に電力を供給する白色発光素子駆動手段と、上記赤色発光素子に電力を供給する赤色発光素子駆動手段と、上記緑色発光素子に電力を供給する緑色発光素子駆動手段と、上記青色発光素子に電力を供給する青色発光素子駆動手段とを備えることを要旨とする。
【0008】
これにより、白色発光素子駆動手段から電力の供給を受ける白色発光素子が遊技機の設置場所の近傍に白色光を照射し、赤色発光素子駆動手段から電力の供給を受ける赤色発光素子が遊技機の設置場所の近傍に赤色光を照射し、緑色発光素子駆動手段から電力の供給を受ける緑色発光素子が遊技機の設置場所の近傍に緑色光を照射し、青色発光素子駆動手段から電力の供給を受ける青色発光素子が遊技機の設置場所の近傍に青色光を照射する。
【0009】
従って、遊技場の遊技機近傍の照明の明るさの調整、光線の色の変化、光線の演出などを白色発光素子の白色発光の光量と、赤色発光素子の赤色発光の光量と、緑色発光素子の緑色発光の光量と、青色発光素子の青色発光の光量とを所定の状態にすることで、実行することが可能な照明装置を提供することが出来る。
【0010】
例えば、遊技場内を自然の色彩で物が見える白色光で満たすことは、白色発光素子の白色発光の光量を制御することで可能になる。又、赤色発光素子の赤色発光の光量と、緑色発光素子の緑色発光の光量と、青色発光素子の青色発光の光量とを所定の状態にして、光の3原色を合成することによって、白色光を作り、遊技場内を白色光で満たすことが可能になる。又、白色発光素子による白色発光と、赤色発光素子と、緑色発光素子と、青色発光素子とによる白色光とを両方とも利用して、遊技場内を白色光で満たすことが可能なる。
【0011】
或いは、遊技場内の照度を所定の範囲に保ったままで、特定の光色の光を照射することが可能になる。例えば、次のような光の演出が可能になる。
▲1▼所定照度(例えば100ルクス)の白色光を照射していた状態で、白色光を徐々に減少すると同時に、赤色光を所定照度まで増大する。これにより、照度が保持された状態で、光色が変更される。又、赤色光に替えて、緑色光、青色光に変更する。或いは、光の3原色で虹色を順次発光する。
【0012】
▲2▼白色発光素子によらずに、赤色発光素子と、緑色発光素子と、青色発光素子とによって、白色光を照射する。この状態から、赤色発光素子、緑色発光素子、又は青色発光素子の発光強度を増加、又は減少させて、所定の発光色の状態にする。又、これと同時に、白色発光素子の光量を増加して、遊技場内の照度を所定の範囲内にする。
【0013】
この結果、室内照明装置の機能と、遊技の興趣を向上させる照明装置の機能とを備え、かつ色々なパターンの光の演出をも行うことが可能になり、照明設備の有効活用が図れ、かつ遊技場内の照明効果を最大限に発揮させることが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0014】
請求項2の発明の遊技場の照明装置は、上記赤色発光素子が照射する赤色光と、上記緑色発光素子が照射する緑色光と、上記青色発光素子が照射する青色光とが重なり合って白色光を照射する状態に、上記赤色発光素子駆動手段と、上記緑色発光素子駆動手段と、上記青色発光素子駆動手段とを駆動させる3原色光白色発光手段を加えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技場の照明装置を要旨とする。
【0015】
これにより、3原色光白色発光手段が赤色発光素子駆動手段と、緑色発光素子駆動手段と、青色発光素子駆動手段との駆動状態を、赤色発光素子が照射する赤色光と、緑色発光素子が照射する緑色光と、青色発光素子が照射する青色光とが重なり合って白色光が照射される状態にする。
【0016】
つまり、3原色光白色発光手段により、赤色発光素子と、緑色発光素子と、青色発光素子とによって白色光を照射することが可能になる。
従って、白色発光素子による白色光の照射以外に、赤色発光素子と、緑色発光素子と、青色発光素子とによる白色光の照射を、3原色光白色発光手段により簡便に行うことが可能になる。
【0017】
この結果、白色光の照射を行う制御が簡単になると言う極めて優れた効果を奏する。
請求項3の発明の遊技場の照明装置は、上記白色発光素子駆動手段、上記赤色発光素子駆動手段、上記緑色発光素子駆動手段、又は上記青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を所定状態に制御する電力供給状態制御手段を加えたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の遊技場の照明装置を要旨とする。
【0018】
これにより、電力供給状態制御手段が白色発光素子駆動手段によって白色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。又、赤色発光素子駆動手段によって赤色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。或いは、緑色発光素子駆動手段によって緑色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。又、青色発光素子駆動手段によって青色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。
【0019】
この結果、白色発光素子や赤色発光素子と、緑色発光素子と、青色発光素子による白色発光の照射状態を所定の明るさにすることが可能になる。又、赤色発光素子と、緑色発光素子と、青色発光素子とによるフルカラー発光、例えば特定の色や虹色の照射を所定の強さにすることが可能になる。
【0020】
この結果、白色光やフルカラー光による光の表現を行うことが可能になり、照明による表現の自由度が向上されると言う極めて優れた効果を奏する。
請求項4の発明の遊技場の照明装置は、上記遊技機を稼働させる条件、又は上記遊技機の動作状態を入力する状態入力手段と、上記状態入力手段が入力した情報に基づいて、上記白色発光素子駆動手段、上記赤色発光素子駆動手段、上記緑色発光素子駆動手段、又は上記青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を上記電力供給状態制御手段に指令する供給状態指令手段とを加えたことを特徴とする請求項3に記載の遊技場の照明装置を要旨とする。
【0021】
これにより、状態入力手段によって遊技機を稼働させる条件、又は遊技機の動作状態を入力すると、供給状態指令手段がその入力した情報に基づいて、白色発光素子駆動手段、赤色発光素子駆動手段、緑色発光素子駆動手段、又は青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を電力供給状態制御手段に指令する。
【0022】
この指令により、電力供給状態制御手段が白色発光素子駆動手段によって白色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。又、赤色発光素子駆動手段によって赤色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。或いは、緑色発光素子駆動手段によって緑色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。又、青色発光素子駆動手段によって青色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。
【0023】
この結果、遊技機を稼働させる条件、又は遊技機の動作状態が白色発光素子、赤色発光素子、緑色発光素子、又は青色発光素子の発光状態に反映される。
従って、遊技機を稼働させる条件、又は遊技機の動作状態を照明の状態に反映させて、遊技の興趣を向上したり、遊技性を向上したり、射幸性を煽ったりする等の光による演出が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
【0024】
請求項5の発明の遊技場の照明装置は、上記供給状態指令手段を上記状態入力手段が上記遊技機の大当り状態、上記遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、上記遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、上記遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、上記遊技機が所定の特典を受けている状態、又は上記遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を入力した場合に、上記白色発光素子駆動手段、上記赤色発光素子駆動手段、上記緑色発光素子駆動手段、又は上記青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を所定の状態に制御するとしたことを特徴とする請求項4に記載の遊技場の照明装置を要旨とする。
【0025】
これにより、状態入力手段によって遊技機の大当り状態、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機が所定の特典を受けている状態、又は遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を入力した場合に、供給状態指令手段がその入力した情報に基づいて、白色発光素子駆動手段、赤色発光素子駆動手段、緑色発光素子駆動手段、又は青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を電力供給状態制御手段に指令する。
【0026】
この指令により、電力供給状態制御手段が白色発光素子駆動手段によって白色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。又、赤色発光素子駆動手段によって赤色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。或いは、緑色発光素子駆動手段によって緑色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。又、青色発光素子駆動手段によって青色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。
【0027】
この結果、遊技機の大当り状態、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機が所定の特典を受けている状態、又は遊技機が所定の特典を受ける環境である状態が白色発光素子、赤色発光素子、緑色発光素子、又は青色発光素子の発光状態に反映される。
【0028】
従って、遊技機の大当り状態、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機が所定の特典を受けている状態、又は遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を照明の状態に反映させて、遊技の興趣を向上したり、遊技性を向上したり、射幸性を煽ったりする等の光による演出が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
【0029】
請求項6の発明の遊技場の照明装置は、上記供給状態指令手段を上記状態入力手段が上記遊技機の大当り状態、上記遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、上記遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、上記遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、上記遊技機が所定の特典を受けている状態、又は上記遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を入力した場合に、該遊技機の近傍を照射する上記白色発光素子、上記赤色発光素子、上記緑色発光素子、又は上記青色発光素子を駆動する上記白色発光素子駆動手段、上記赤色発光素子駆動手段、上記緑色発光素子駆動手段、又は上記青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を所定の状態に制御するとしたことを特徴とする請求項4に記載の遊技場の照明装置を要旨とする。
【0030】
これにより、状態入力手段によって遊技機の大当り状態、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機が所定の特典を受けている状態、又は遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を入力した場合に、供給状態指令手段がその入力した情報に基づいて、白色発光素子駆動手段、赤色発光素子駆動手段、緑色発光素子駆動手段、又は青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を電力供給状態制御手段に指令する。
【0031】
この指令により、電力供給状態制御手段が白色発光素子駆動手段によって遊技機の近傍を照射する白色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。又、赤色発光素子駆動手段によって遊技機の近傍を照射する赤色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。或いは、緑色発光素子駆動手段によって遊技機の近傍を照射する緑色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。又、青色発光素子駆動手段によって遊技機の近傍を照射する青色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。
【0032】
この結果、遊技機の大当り状態、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機が所定の特典を受けている状態、又は遊技機が所定の特典を受ける環境である状態が遊技機の近傍を照射する白色発光素子、赤色発光素子、緑色発光素子、又は青色発光素子の発光状態に反映される。
【0033】
従って、遊技機の大当り状態、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機が所定の特典を受けている状態、又は遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を遊技機の近傍の照明の状態に反映させて、遊技の興趣を向上したり、遊技性を向上したり、射幸性を煽ったりする等の光による演出が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、遊技場1の照明装置3のブロック図、図2は、照明ユニット5の発光素子7の配置図、図3は、発光素子7の駆動制御装置9のブロック図、図4は、照明制御装置11のブロック図である。
【0035】
遊技場1は、図1に示すように、詳細な図示を省略するパチンコ遊技機や回胴式遊技機が取り付けられる複数の遊技島13と、遊技島13に取り付けられているパチンコ遊技機や回胴式遊技機等から収集した情報が集められる情報ボックス15と、情報ボックス15が集めた情報を入力して各パチンコ遊技機や回胴式遊技機の動作状態を管理するホールコンピュータ17とを備えている。各遊技島13の間には、遊技客が通る通路19と、遊技を行う位置である遊技座21とが設けられている。尚、ホールコンピュータ17は、集めた情報を入力して各パチンコ遊技機や回胴式遊技機の動作状態を管理するために、情報ボックス15経由で各パチンコ遊技機や回胴式遊技機等に指令を出力する。
【0036】
この様な構成を有する遊技場1に取り付けられる照明装置3は、通路19の直上で、かつ天井が設けられる位置(天井があれば天井に設けられる、天井がなければ通路19の上方)に設置される列状の照明ユニット5と、照明ユニット5に電力供給して、発光素子7を駆動する駆動制御装置9と、ホールコンピュータ17から入力した情報に基づいて駆動制御装置9に駆動信号を出力する照明制御装置11と、駆動制御装置9に電源を供給する電源装置23とを備えている。
【0037】
電源装置23は、外部から商用電力の供給を受け、その電力を図示しない開閉器を介して、駆動制御装置9に分配する。この電源装置23が内蔵する図示しない開閉器は、図示しない操作スイッチによって、オンオフされる。
駆動制御装置9は、電源装置23から供給を受けた電力を直流電力に変換する図示しない電源ユニットと、図3に示す慣用されているマイクロコントローラ(MCUと略記する。)25と、このマイクロコントローラ25に外部から情報信号を入力するための入力インタフェース27と、この入力インタフェース27によって入力した情報に基づく処理を予め格納されているプログラムによりマイクロコントローラ25で実行した結果を外部に出力する出力インタフェース29と、この出力インタフェース29から出力された信号に応じて、発光素子7に電力供給する4台のLEDドライバ31とを備えている。
【0038】
4台のLEDドライバ31は、それぞれ白色用、赤色用、緑色用、青色用に用いられ、白色用のLEDドライバ31は、白色発光の発光素子7に接続され、赤色用のLEDドライバ31は、赤色発光の発光素子7に接続され、緑色用のLEDドライバ31は、緑色発光の発光素子7に接続され、青色用のLEDドライバ31は、青色発光の発光素子7に接続される。尚、図3では、白、赤、緑、青を、特に識別して図示することを省略する。
【0039】
この駆動制御装置9が駆動する照明ユニット5は、図2に示すように、複数の白色発光素子7W(○にWとシンボルを記す)と、赤色発光素子7R(○にRとシンボルを記す)と、緑色発光素子7G(○にGとシンボルを記す)と、青色発光素子7B(○にBとシンボルを記す)とが図示するように、列状に配設されている。ここで用いられる白色発光素子7Wと、赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7Gと、青色発光素子7Bとは、照明用に開発された高輝度高出力の発光ダイオードが適する。この様な高輝度高出力の点光源を用いることで、高コントラストで、克つ透明感の有る照明が可能になり、これによって、遊技場1や遊技機の意匠や色彩の華やかさ等が活かされて、遊技場1や遊技の華やかさや躍動感を演出するために、好適な照明を提供することが可能になる。尚、各白色発光素子7W、赤色発光素子7R、緑色発光素子7G、及び青色発光素子7Bの設置数は、通路19を所定の明るさ(例えば、数十〜数百ルクス)にすることができるだけ用いられる設計事項である。
【0040】
白色発光素子7Wは、駆動制御装置9の白色用のLEDドライバ31に接続されている。各白色発光素子7Wは、LEDドライバ31の規格に合わせて、直並列に接続されている。
赤色発光素子7Rは、駆動制御装置9の赤色用のLEDドライバ31に接続されている。各赤色発光素子7Rは、LEDドライバ31の規格に合わせて、直並列に接続されている。
【0041】
緑色発光素子7Gは、駆動制御装置9の緑色用のLEDドライバ31に接続されている。各緑色発光素子7Gは、LEDドライバ31の規格に合わせて、直並列に接続されている。
青色発光素子7Bは、駆動制御装置9の青色用のLEDドライバ31に接続されている。各青色発光素子7Bは、LEDドライバ31の規格に合わせて、直並列に接続されている。
【0042】
尚、図2では、白色発光素子7Wが最も多く配設され、次いで青色発光素子7Bが次に多く配設されている。これにより、白色発光素子7Wによる白色光の照射量を最も多くした照明を提供することが可能になる。
又、青色発光素子7Bが他の緑や赤色発光素子7G,7Rより多く配設されていることにより、例えば、青色発光素子7Bによる発光量の不足を補ったり、青色による生理作用を増加することが可能になる。
【0043】
これにより、照明ユニット5は、白色発光素子7Wが白色発光をして、白色光を通路19と、遊技座21とに照射する。
又、照明ユニット5は、赤色発光素子7Rが赤色発光をして、赤色光を通路19と、遊技座21とに照射し、緑色発光素子7Gが緑色発光をして、緑色光を通路19と、遊技座21とに照射し、青色発光素子7Bが青色発光をして、青色光を通路19と、遊技座21とに照射する。
【0044】
又、赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7G、青色発光素子7Bとがそれぞれ所定の強度で発光することで、通路19と、遊技座21とを白色光で照射する。従って、照明ユニット5は、所定の強度の白色光による照明や所定の光色で所定の強度のフルカラー照明を行う機能を有する。
【0045】
照明ユニット5による照明の状態は、図1に示す照明制御装置11によって制御される。この照明制御装置11は、図4に示すように、慣用されている制御用のコンピュータの構成を有する物で、周知のCPU33、ROM35、RAM37、入力インタフェース39、出力インタフェース41、コンソール43等を備えている。
【0046】
この様な構成を有することで、照明制御装置11は、入力インタフェース39を介して、ホールコンピュータ17から情報を入力して、ROM35内に記憶されている後述する制御プログラムに従って、駆動制御装置9に対する指令信号を作成して、出力することで、遊技場1内の照明を所望の状態に制御する。
【0047】
次に、照明制御装置11によって行う遊技場1内の照明の制御を説明する。
図5は、ホールコンピュータ17内に構成される遊技台状態テーブル51の説明図である。尚、照明制御装置11のRAM35内に遊技台状態テーブル51を構成しても良い。
【0048】
この遊技台状態テーブル51は、ホールコンピュータ17内に格納されている図示しない状態収集プログラムによって、常時更新されている。
この遊技台状態テーブル51は、図5に示すように、遊技台識別エリア55と、状態1格納エリア57と、状態2格納エリア59と、状態3格納エリア61と、状態4格納エリア63とを備えている。
【0049】
遊技台識別エリア55には、遊技台を識別するための番号が入力されている。ここでは、1番から順番に遊技場1内の遊技機に対応して、設置台数分の番号が入力されている。
状態1格納エリア57には、遊技台識別エリア55に入力されている番号に対応する遊技機の動作状態が格納されている。ここでは、図5に示すように、遊技機が大当りか、或いは大当りと同様の状態であることを示す「大当り中」、遊技機が大当りが約束されたか、大当りが発生しやすい状態であることを示す「確変中」、或いは大当りと確変中と判断される場合以外を示す「通常」を表す情報の何れかが格納される。これら「大当り中」、「確変中」、又は「通常」の情報は、情報ボックス15を経由して、各遊技機から入力した情報に基づいて、設定される。これらの処理は、所謂ホールコンで慣用されている遊技台の管理処理と同様の手法で行われる。従って、情報を入力する方法の詳細な説明は省略する。
【0050】
状態2格納エリア59には、遊技台識別エリア55に入力されている番号に対応する遊技機がサービスタイム中であること示す「サービスタイム」か、或いはそれ以外であるかを示す「通常」を表す情報の何れかが格納される。
状態3格納エリア61には、遊技台識別エリア55に入力されている番号に対応する遊技機が開放島であることを示す「開放島」か、或いはそれ以外であるかを示す「通常島」を表す情報の何れかが格納される。
【0051】
状態4格納エリア63には、遊技台識別エリア55に入力されている番号に対応する遊技機、或いは遊技機の周囲の機器から、照明の状態を選択する信号が入力され、その入力された信号の内容を示す「赤選択」、「黄選択」、「青選択」、「黒選択」、「通常選択」を表す情報の何れかが格納される。ここで選択される「赤選択」は、遊技機に沿って取り付けられている図示しない台間ユニットに配設された図示しない照明状態選択スイッチが例えば「情熱を表す赤」が選択されている場合に選択される。
【0052】
「黄選択」は、遊技機に沿って取り付けられている図示しない台間ユニットに配設された図示しない照明状態選択スイッチが例えば「迷いを表す黄」が選択されている場合に選択される。
「青選択」は、遊技機に添って取り付けられている図示しない台間ユニットに配設された図示しない照明状態選択スイッチが例えば「健康を表す青」が選択されている場合に選択される。
【0053】
「黒選択」は、遊技機に添って取り付けられている図示しない台間ユニットに配設された図示しない照明状態選択スイッチが例えば「漆黒の心を表す黒」が選択されている場合に選択される。
「通常選択」は、遊技機に添って取り付けられている図示しない台間ユニットに配設された図示しない照明状態選択スイッチが「通常」が選択されている場合に選択される。
【0054】
以上の状態1格納エリア57、状態2格納エリア59、状態3格納エリア61、状態4格納エリア63は、後述するが状態1格納エリア57の内容が最優先される。他は、適宜優先処理が、定められる。
図6は、照明制御装置11によって繰り返し実行される照明制御処理ルーチンのフローチャートである。
【0055】
この照明制御処理は、通路19を挟んで向かいあう遊技機の状態を最小制御単位MSUとして、遊技場1内の全制御単位SUに対して、順次実行される。
先ず、例えば、図1に示す第1制御単位MSU1の照明制御処理を実行する。図1に示す第1制御単位MSU1は、例えば遊技台識別エリア55に入力されている番号「1」と、番号「51」とから構成されるものであって、図示しない制御単位番号−識別番号対応テーブルに基づいて、遊技台識別番号が求められる。
【0056】
この照明制御処理が起動されると、先ずホールコンピュータ17からデータ入力を行う(S100)。データ入力では、遊技台識別エリア55の番号「1」と、「51」とに格納されている状態1格納エリア57、状態2格納エリア59、状態3格納エリア61、状態4格納エリア63の情報を入力する。
【0057】
次いで、読み込んだ情報の中に大当り中の情報が有るかを判断し(S110)、有れば白色100パーセント照明の実行(S120)と、虹色(1サイクル/2秒)(S130)とを実行して、本ルーチンを一旦終了する。
白色100パーセントの処理では、第1制御単位MSU1内に照射を行う白色発光素子7Wを100パーセントの光量になるように制御する。つまり、第1制御単位MSU1を構成する遊技機(番号「1」、番号「51」)に挟まれた範囲の上方に位置する白色発光素子7Wをデューティ比100パーセントで駆動して、定額出力状態にする。これにより、第1制御単位MSU1の通路19と、遊技座21とが明るく照明され、周囲から目立つことになる。
【0058】
虹色(虹の構成色を1サイクル/2秒の周期で表現する)の処理では、第1制御単位MSU1内に照射を行う赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7G、青色発光素子7Bによるフルカラー照射機能によって、7色の虹色を2秒周期で照射させる制御を行う。
【0059】
つまり、第1制御単位MSU1を構成する遊技機(番号「1」、番号「51」)に挟まれた範囲の上方に位置する赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7G、青色発光素子7Bのデューティ比を所定比率にして、第1制御単位MSU1の通路19と、遊技座21とが比較的短い周期で変動する虹色に照明され、周囲から目立つことになる。
【0060】
以上の処理により、大当り中の遊技機の近傍は、明るく、克つ虹色に変化する照明に照らされて華やかさが極まり、周囲から非常に目立つことになる。従って、遊技の華やかさの向上と、大当りになったことの誉れ感の創造機能の向上とを揃って達成することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0061】
S130の処理の終了後は、本ルーチンを一旦終了する。
次に、本照明制御処理が起動された場合には、次の第2制御単位MSU2の処理を行う。以後順に、第3制御単位MSU3、第4制御単位MSU4というように、順次制御が行われ、全制御単位SUの制御が終了すると、再び第1制御単位MSU1の制御が行われる。
【0062】
説明を第1制御単位MSU1の処理に戻して、S110で大当り中ではないと判断された場合には、次にS100の処理で読み込んだデータの中に「確変中」が含まれているかを判断することで第1制御単位MSU1の何れかの遊技機が確変中であるかを判断する(S140)。
【0063】
ここで確変中であると判断されれば、白色70パーセント照明の実行(S150)と、虹色(1サイクル/10秒)(S160)とを実行して、本ルーチンを一旦終了する。
白色70パーセントの処理では、第1制御単位MSU1内に照射を行う白色発光素子7Wを70パーセントの光量になるように制御する。つまり、第1制御単位MSU1を構成する遊技機(番号「1」、番号「51」)に挟まれた範囲の上方に位置する白色発光素子7Wをデューティ比70パーセントで駆動して、定格出力の70パーセントの状態にする。これにより、第1制御単位MSU1の通路19と、遊技座21とが70パーセントの光量で照明され、周囲から目立つことになる。
【0064】
虹色(1サイクル/10秒)の処理では、第1制御単位MSU1内に照射を行う赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7G、青色発光素子7Bによるフルカラー照射機能によって、7色の虹色を10秒周期で照射させる制御を行う。
つまり、第1制御単位MSU1を構成する遊技機(番号「1」、番号「51」)に挟まれた範囲の上方に位置する赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7G、青色発光素子7Bのデューティ比を所定比率にして、第1制御単位MSU1の通路19と、遊技座21とが比較的長い周期で変動する虹色に照明され、周囲から目立つことになる。
【0065】
以上の処理により、確変中の遊技機の近傍は、虹色に変化する照明に照らされて華やかさが高まり、周囲から目立つことになる。従って、遊技の華やかさの向上と、確率が高くなったことの誉れ感の創造機能の向上とを揃って達成することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0066】
S160の処理が終了後は、本ルーチンを一旦終了する。
大当り中でも(S110)、確変中でも(S140)ないと判断された場合には、次にS100の処理で読み込んだデータの中に「赤選択」、「黄選択」、「青選択」、「黒選択」が含まれているかを判断する(S170)。何れかが含まれていれば、以後順に白色光量の決定(S180)と、3原色光量の決定(S190)とを行って、それらの決定に基づき、白色光量の制御を実行する白色制御(S200)と、赤色発光の光量の制御と、緑色発光の光量の制御と、青色発光の光量の制御とを行うことによる3原色制御(S210)とを行う。
【0067】
これら白色光量と、3原色光量とは、「赤選択」、「黄選択」、「青選択」、「黒選択」に対応して、予め設定されている状態に制御される。例えば、「赤選択」では、白色光量が抑えられ、赤色が100パーセントにされ、緑と青とは、0パーセントにされる。「黄選択」では、白色光量が抑えられ、赤色と緑色が100パーセントにされ、青は、0パーセントにされる。「青選択」では、白色光量が抑えられ、青色が100パーセントにされ、緑と赤とは、0パーセントにされる。「黒選択」では、全てが20パーセントにされる。
【0068】
これらにより、大当りでも確変中でもない場合には、遊技者の近傍は、その遊技者が選択した照明の状態にされる。例えば、調子が出て、攻撃的な心理状態を反映して、遊技者が赤選択をすると、その遊技者の近傍が赤色照明になる。
又、制ガン効果が有ると言われている青色光を浴びたいと思っている遊技者が青選択をすると、その遊技者は、青色光線を浴びることが可能になる。
【0069】
大当り中でもなく(S110)、確変中でもなく(S140)、選択がないと判断した場合には(S170)、次にS100で読み込んだ情報の中に、「サービスタイム」が含まれているかによって、サービスタイムかを判断し(S220)、サービスタイムである場合には、白色70パーセント照明の実行(S230)と、赤色発光(S240)とを実行して、本ルーチンを一旦終了する。
【0070】
S230の白色70パーセントの処理では、S150の処理とほぼ同様の処理を行う。S240の赤色発光の処理では、赤色を100パーセントの光量で発光させ、緑と青色を0パーセントの光量にする。
つまり、第1制御単位MSU1を構成する遊技機(番号「1」、番号「51」)に挟まれた範囲の上方に位置する白色発光素子7Wと、赤色発光素子7Rとを100パーセントのデューティ比にして、第1制御単位MSU1の通路19と、遊技座21とを明るく、克つ赤色に照明して、周囲から目立たせる。
【0071】
以上の処理により、サービスタイムの遊技機の近傍は、赤く明るく照らされて華やかさが高まり、周囲から目立つことになる。従って、遊技の華やかさの向上と、遊技客に目立たせる機能の向上とを揃って達成することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0072】
大当り中でもなく(S110)、確変中でもなく(S140)、選択もなく(S170)、サービスタイムでもない場合には(S220)、次にS100で読み込んだ情報の中に、「開放島」が含まれているかによって、開放島かを判断し(S250)、開放島である場合には、白色70パーセント照明の実行(S260)と、黄色発光(S270)とを実行して、本ルーチンを一旦終了する。
【0073】
S260の白色70パーセントの処理では、S150の処理とほぼ同様の処理を行う。S270の黄色発光の処理では、赤と緑色を100パーセントの光量で発光させ、青色を0パーセントの光量にする。
つまり、第1制御単位MSU1を構成する遊技機(番号「1」、番号「51」)に挟まれた範囲の上方に位置する白色発光素子7Wと、赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7Gとを100パーセントのデューティ比にして、第1制御単位MSU1の通路19と、遊技座21とを明るく、克つ黄色に照明して、周囲から目立たせる。
【0074】
以上の処理により、開放島の遊技機の近傍は、黄色く明るく照らされて華やかさが高まり、周囲から目立つことになる。従って、遊技の華やかさの向上と、遊技客に目立たせる機能の向上とを揃って達成することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0075】
大当り中でもなく(S110)、確変中でもなく(S140)、選択もなく(S170)、サービスタイムでもなく(S220)、解放島でもない場合には(S250)、次にS100で読み込んだ情報の中に、「パチスロ」が含まれているかによって、パチスロかを判断し(S280)、パチスロである場合には、白色50パーセント照明の実行(S290)後、本ルーチンを一旦終了する。
【0076】
S290の白色50パーセントの処理では、S150の処理とほぼ同様の処理でデューティ比を50パーセントにする処理を行う。これにより、パチスロの周囲の照明が抑えられ、パチスロの回動の図柄が明るく浮き上がり、パチスロの光による演出が活かされることになる。従って、パチスロの遊技性が向上される。
【0077】
大当り中でもなく(S110)、確変中でもなく(S140)、選択もなく(S170)、サービスタイムでもなく(S220)、解放島でもなく(S250)、パチスロでもない場合(S280)、即ちパチンコ機である場合には、白色70パーセント照明の実行(S300)と、3原色白色発光50パーセント(S310)とを実行して、本ルーチンを一旦終了する。
【0078】
S300の白色70パーセントの処理では、S150の処理とほぼ同様の処理を行う。3原色白色発光50パーセント(S310)では、赤色、緑色、青色を全て50パーセントの光量にして、合成された部分が白色照射になるように制御する。
【0079】
これにより、パチンコの周囲の照明が適度な明るさにされ、パチンコ遊技を快適に行うことが可能になる。従って、パチンコの顧客満足度を向上することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
以上に説明した遊技場1の照明装置3は、遊技場1の遊技機近傍の照明の明るさの調整、光線の色の変化、光線の演出などを白色発光素子7Wの白色発光の光量と、赤色発光素子7Rの赤色発光の光量と、緑色発光素子7Gの緑色発光の光量と、青色発光素子7Bの青色発光の光量とを所定の状態にすることで可能になる。
【0080】
これにより、遊技場1内を自然の色彩で物が見える白色光で満たすことは、白色発光素子7Wの白色発光の光量を制御することで可能になる。又、赤色発光素子7Rの赤色発光の光量と、緑色発光素子7Gの緑色発光の光量と、青色発光素子7Bの青色発光の光量とを所定の状態にして、光の3原色を合成することによって、白色光を作り、遊技場1内を白色光で満たすことが可能になる。又、白色発光素7W子による白色発光と、赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7Gと、青色発光素子7Bとによる白色光とを両方とも利用して、遊技場1内を白色光で満たすことが可能なる。
【0081】
或いは、遊技場1内の照度を所定の範囲に保ったままで、特定の光色の光を照射することが可能になる。例えば、次のような光の演出が可能になる。
▲1▼所定照度(例えば100ルクス)の白色光を照射していた状態で、白色光を徐々に減少すると同時に、赤色光を所定照度まで増大する。これにより、照度が保持された状態で、光色が変更される。又、赤色光に替えて、緑色光、青色光に変更する。或いは、光の3原色で虹色を順次発光する。
【0082】
▲2▼白色発光素子7Wによらずに、赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7Gと、青色発光素子7Bとによって、白色光を照射する。この状態から、赤色発光素子7R、緑色発光素子7G、又は青色発光素子7Bの発光強度を増加、又は減少させて、所定の発光色の状態にする。又、これと同時に、白色発光素子7Wの光量を増加して、遊技場1内の照度を所定の範囲内にする。
【0083】
この結果、室内照明装置の機能と、遊技の興趣を向上させる照明装置の機能とを備え、かつ色々なパターンの光の演出でも行うことが可能になり、照明設備の有効活用が図れ、かつ遊技場1内の照明効果を最大限に発揮させることが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0084】
又、赤色発光素子と、緑色発光素子と、青色発光素子とによるフルカラー発光、例えば虹色の照射を所定の強さにすることが可能になる。
この結果、白色光やフルカラー光による光の表現を行うことが可能になり、照明による表現の自由度が向上されると言う極めて優れた効果を奏する。
【0085】
その上、遊技機を稼働させる条件、又は遊技機の動作状態が白色発光素子7W、赤色発光素子7R、緑色発光素子7G、又は青色発光素子7Bの発光状態に反映される。
従って、遊技機を稼働させる条件、又は遊技機の動作状態を照明の状態に反映させて、遊技の興趣を向上したり、遊技性を向上したり、射幸性を煽ったりする等の光による演出が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
【0086】
しかも、遊技機の大当り状態、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機が所定の特典を受けている状態、又は遊技機が所定の特典を受ける環境である状態が白色発光素子7W、赤色発光素子7R、緑色発光素子7G、又は青色発光素子7Bの発光状態に反映される。
【0087】
従って、遊技機の大当り状態、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機が所定の特典を受けている状態、又は遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を照明の状態に反映させて、遊技の興趣を向上したり、遊技性を向上したり、射幸性を煽ったりする等の光による演出が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
【0088】
尚、照明ユニット5は、図1に示す列型に替えて、図7に示す単体型の照明ユニット71にしても良い。この場合には、1台の照明ユニット71に多数の白色発光素子7W、赤色発光素子7R、緑色発光素子7G、又は青色発光素子7Bが取付られる。これにより、照明ユニット71の周囲を、白色光、赤色光、緑色光、青色光で照らすことが出来る。
【0089】
次に特許請求の範囲の各構成と、実施の形態の各構成との対応関係を説明する。
請求項1の遊技場は、遊技場1、照明装置は、照明装置3、遊技機の設置場所の近傍は、通路19と、遊技座21、白色発光素子は、白色発光素子7W、赤色発光素子は、赤色発光素子7R、緑色発光素子は、緑色発光素子7G、青色発光素子は、青色発光素子7B、白色発光素子駆動手段、赤色発光素子駆動手段、緑色発光素子駆動手段、及び青色発光素子駆動手段は、LEDドライバ31がそれぞれ対応する。
【0090】
請求項2の赤色発光素子は、赤色発光素子7R、緑色発光素子は、緑色発光素子7G、青色発光素子は、青色発光素子7B、白色発光素子駆動手段、赤色発光素子駆動手段、緑色発光素子駆動手段、及び青色発光素子駆動手段は、LEDドライバ31、3原色光白色発光手段は、S310の3原色白色発光50パーセント処理及びこれを実現する図示しない制御処理が対応する。
【0091】
請求項3の白色発光素子駆動手段、赤色発光素子駆動手段、緑色発光素子駆動手段、又は青色発光素子駆動手段は、LEDドライバ31が対応する。
電力供給状態制御手段は、駆動制御装置9が対応する。
請求項4の状態入力手段は、遊技台状態テーブル51を構築する処理と、図6のS100の処理が対応する。
【0092】
白色発光素子駆動手段、赤色発光素子駆動手段、緑色発光素子駆動手段、又は青色発光素子駆動手段は、LEDドライバ31、電力供給状態制御手段は、駆動制御装置9、供給状態指令手段は、図6のS120、S130、S150、S160、S200、S210、S260、S270、S290、S300、S310が対応する。
【0093】
請求項5、請求項6の遊技機の大当り状態を検出した場合に行われる制御は、S120、S130が対応する。同様に、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態の場合は、S150、S160が対応し、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態や遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態は、S200、S210が対応し、遊技機が所定の特典を受けている状態や遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を入力した場合は、S230、S240、S260、S270が対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技場1の照明装置3のブロック図である。
【図2】照明ユニット5の発光素子7の配置図である。
【図3】発光素子7の駆動制御装置9のブロック図である。
【図4】照明制御装置11のブロック図である。
【図5】ホールコンピュータ17内に構成される遊技台状態テーブル51の説明図である。
【図6】照明制御装置11によって繰り返し実行される照明制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図7】単体型の照明ユニット71の説明図である。
【符号の説明】
1・・・遊技場、3・・・照明装置、5・・・照明ユニット、
7・・・発光素子、7B・・・青色発光素子、
7G・・・緑色発光素子、7R・・・赤色発光素子、
7W・・・白色発光素子、9・・・駆動制御装置、
11・・・照明制御装置、13・・・遊技島、
15・・・情報ボックス、17・・・ホールコンピュータ、
19・・・通路、21・・・遊技座、23・・・電源装置、
25・・・マイクロコントローラ、27・・・入力インタフェース、
29・・・出力インタフェース、31・・・LEDドライバ、
39・・・入力インタフェース、41・・・出力インタフェース、
51・・・遊技台状態テーブル、55・・・遊技台識別エリア、
57・・・状態1格納エリア、59・・・状態2格納エリア、
61・・・状態3格納エリア、63・・・状態4格納エリア、
71・・・照明ユニット
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機やパチスロ機などの遊技機を設置して、遊技客に遊技を提供する遊技場の照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技場の照明の効果によって、遊技客に憩いや安らぎを提供したり、或いは遊技の興趣や射幸性が煽られたりすることがある。この照明の効果を利用する技術して、特開平7年299238号公報や特開平8年187351号公報が開示されている。
【0003】
先の技術は、大当りになった遊技機の遊技者を天井のスポットライトで照射する内容であり、後の技術は、床部、天井部、島設備の遊技球回収箱載置台に設置された照明装置や遊技機上部のスポットライト装置を大当り、確率変動時、遊技終了時、サービスタイム、特図回動、打止、不正の情報に基づいて、点灯する内容である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この様な従来の技術では、照明の効果を得るためにスポットライトや照明装置などを遊技場内の室内照明とは別に取り付け、かつ遊技場内の室内照明とは別に点灯制御する必要があった。このため、遊技場内の各部に照明装置を取り付けたり、組み込む等のデザイン上の制約が加えられ、かつ照明装置を導入するための費用も従来の室内照明装置と重複して必要となる問題があった。
【0005】
又、遊技場内を照らす室内照明と、遊技の興趣を高めるスポットライト照明等とが別々であるため、スポットライトなどを制御して照明による効果を発揮させようとしても、室内照明がその照明効果を打ち消してしまって、照明による効果を最大限に発揮させることが難しかった。
【0006】
そこで、本発明では、室内照明装置と、遊技の興趣を向上させる照明装置との重複投資を必要とせず、かつ遊技場内の照明効果を最大限に発揮させることが出来る遊技場の照明装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するための手段として、請求項1の発明の遊技場の照明装置は、遊技機を設置して遊技客に遊技を提供する遊技場の照明装置において、上記遊技機の設置場所の近傍に白色光を照射する白色発光素子と、上記遊技機の設置場所の近傍に赤色光を照射する赤色発光素子と、上記遊技機の設置場所の近傍に緑色光を照射する緑色発光素子と、上記遊技機の設置場所の近傍に青色光を照射する青色発光素子と、上記白色発光素子に電力を供給する白色発光素子駆動手段と、上記赤色発光素子に電力を供給する赤色発光素子駆動手段と、上記緑色発光素子に電力を供給する緑色発光素子駆動手段と、上記青色発光素子に電力を供給する青色発光素子駆動手段とを備えることを要旨とする。
【0008】
これにより、白色発光素子駆動手段から電力の供給を受ける白色発光素子が遊技機の設置場所の近傍に白色光を照射し、赤色発光素子駆動手段から電力の供給を受ける赤色発光素子が遊技機の設置場所の近傍に赤色光を照射し、緑色発光素子駆動手段から電力の供給を受ける緑色発光素子が遊技機の設置場所の近傍に緑色光を照射し、青色発光素子駆動手段から電力の供給を受ける青色発光素子が遊技機の設置場所の近傍に青色光を照射する。
【0009】
従って、遊技場の遊技機近傍の照明の明るさの調整、光線の色の変化、光線の演出などを白色発光素子の白色発光の光量と、赤色発光素子の赤色発光の光量と、緑色発光素子の緑色発光の光量と、青色発光素子の青色発光の光量とを所定の状態にすることで、実行することが可能な照明装置を提供することが出来る。
【0010】
例えば、遊技場内を自然の色彩で物が見える白色光で満たすことは、白色発光素子の白色発光の光量を制御することで可能になる。又、赤色発光素子の赤色発光の光量と、緑色発光素子の緑色発光の光量と、青色発光素子の青色発光の光量とを所定の状態にして、光の3原色を合成することによって、白色光を作り、遊技場内を白色光で満たすことが可能になる。又、白色発光素子による白色発光と、赤色発光素子と、緑色発光素子と、青色発光素子とによる白色光とを両方とも利用して、遊技場内を白色光で満たすことが可能なる。
【0011】
或いは、遊技場内の照度を所定の範囲に保ったままで、特定の光色の光を照射することが可能になる。例えば、次のような光の演出が可能になる。
▲1▼所定照度(例えば100ルクス)の白色光を照射していた状態で、白色光を徐々に減少すると同時に、赤色光を所定照度まで増大する。これにより、照度が保持された状態で、光色が変更される。又、赤色光に替えて、緑色光、青色光に変更する。或いは、光の3原色で虹色を順次発光する。
【0012】
▲2▼白色発光素子によらずに、赤色発光素子と、緑色発光素子と、青色発光素子とによって、白色光を照射する。この状態から、赤色発光素子、緑色発光素子、又は青色発光素子の発光強度を増加、又は減少させて、所定の発光色の状態にする。又、これと同時に、白色発光素子の光量を増加して、遊技場内の照度を所定の範囲内にする。
【0013】
この結果、室内照明装置の機能と、遊技の興趣を向上させる照明装置の機能とを備え、かつ色々なパターンの光の演出をも行うことが可能になり、照明設備の有効活用が図れ、かつ遊技場内の照明効果を最大限に発揮させることが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0014】
請求項2の発明の遊技場の照明装置は、上記赤色発光素子が照射する赤色光と、上記緑色発光素子が照射する緑色光と、上記青色発光素子が照射する青色光とが重なり合って白色光を照射する状態に、上記赤色発光素子駆動手段と、上記緑色発光素子駆動手段と、上記青色発光素子駆動手段とを駆動させる3原色光白色発光手段を加えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技場の照明装置を要旨とする。
【0015】
これにより、3原色光白色発光手段が赤色発光素子駆動手段と、緑色発光素子駆動手段と、青色発光素子駆動手段との駆動状態を、赤色発光素子が照射する赤色光と、緑色発光素子が照射する緑色光と、青色発光素子が照射する青色光とが重なり合って白色光が照射される状態にする。
【0016】
つまり、3原色光白色発光手段により、赤色発光素子と、緑色発光素子と、青色発光素子とによって白色光を照射することが可能になる。
従って、白色発光素子による白色光の照射以外に、赤色発光素子と、緑色発光素子と、青色発光素子とによる白色光の照射を、3原色光白色発光手段により簡便に行うことが可能になる。
【0017】
この結果、白色光の照射を行う制御が簡単になると言う極めて優れた効果を奏する。
請求項3の発明の遊技場の照明装置は、上記白色発光素子駆動手段、上記赤色発光素子駆動手段、上記緑色発光素子駆動手段、又は上記青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を所定状態に制御する電力供給状態制御手段を加えたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の遊技場の照明装置を要旨とする。
【0018】
これにより、電力供給状態制御手段が白色発光素子駆動手段によって白色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。又、赤色発光素子駆動手段によって赤色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。或いは、緑色発光素子駆動手段によって緑色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。又、青色発光素子駆動手段によって青色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。
【0019】
この結果、白色発光素子や赤色発光素子と、緑色発光素子と、青色発光素子による白色発光の照射状態を所定の明るさにすることが可能になる。又、赤色発光素子と、緑色発光素子と、青色発光素子とによるフルカラー発光、例えば特定の色や虹色の照射を所定の強さにすることが可能になる。
【0020】
この結果、白色光やフルカラー光による光の表現を行うことが可能になり、照明による表現の自由度が向上されると言う極めて優れた効果を奏する。
請求項4の発明の遊技場の照明装置は、上記遊技機を稼働させる条件、又は上記遊技機の動作状態を入力する状態入力手段と、上記状態入力手段が入力した情報に基づいて、上記白色発光素子駆動手段、上記赤色発光素子駆動手段、上記緑色発光素子駆動手段、又は上記青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を上記電力供給状態制御手段に指令する供給状態指令手段とを加えたことを特徴とする請求項3に記載の遊技場の照明装置を要旨とする。
【0021】
これにより、状態入力手段によって遊技機を稼働させる条件、又は遊技機の動作状態を入力すると、供給状態指令手段がその入力した情報に基づいて、白色発光素子駆動手段、赤色発光素子駆動手段、緑色発光素子駆動手段、又は青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を電力供給状態制御手段に指令する。
【0022】
この指令により、電力供給状態制御手段が白色発光素子駆動手段によって白色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。又、赤色発光素子駆動手段によって赤色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。或いは、緑色発光素子駆動手段によって緑色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。又、青色発光素子駆動手段によって青色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。
【0023】
この結果、遊技機を稼働させる条件、又は遊技機の動作状態が白色発光素子、赤色発光素子、緑色発光素子、又は青色発光素子の発光状態に反映される。
従って、遊技機を稼働させる条件、又は遊技機の動作状態を照明の状態に反映させて、遊技の興趣を向上したり、遊技性を向上したり、射幸性を煽ったりする等の光による演出が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
【0024】
請求項5の発明の遊技場の照明装置は、上記供給状態指令手段を上記状態入力手段が上記遊技機の大当り状態、上記遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、上記遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、上記遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、上記遊技機が所定の特典を受けている状態、又は上記遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を入力した場合に、上記白色発光素子駆動手段、上記赤色発光素子駆動手段、上記緑色発光素子駆動手段、又は上記青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を所定の状態に制御するとしたことを特徴とする請求項4に記載の遊技場の照明装置を要旨とする。
【0025】
これにより、状態入力手段によって遊技機の大当り状態、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機が所定の特典を受けている状態、又は遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を入力した場合に、供給状態指令手段がその入力した情報に基づいて、白色発光素子駆動手段、赤色発光素子駆動手段、緑色発光素子駆動手段、又は青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を電力供給状態制御手段に指令する。
【0026】
この指令により、電力供給状態制御手段が白色発光素子駆動手段によって白色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。又、赤色発光素子駆動手段によって赤色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。或いは、緑色発光素子駆動手段によって緑色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。又、青色発光素子駆動手段によって青色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。
【0027】
この結果、遊技機の大当り状態、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機が所定の特典を受けている状態、又は遊技機が所定の特典を受ける環境である状態が白色発光素子、赤色発光素子、緑色発光素子、又は青色発光素子の発光状態に反映される。
【0028】
従って、遊技機の大当り状態、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機が所定の特典を受けている状態、又は遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を照明の状態に反映させて、遊技の興趣を向上したり、遊技性を向上したり、射幸性を煽ったりする等の光による演出が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
【0029】
請求項6の発明の遊技場の照明装置は、上記供給状態指令手段を上記状態入力手段が上記遊技機の大当り状態、上記遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、上記遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、上記遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、上記遊技機が所定の特典を受けている状態、又は上記遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を入力した場合に、該遊技機の近傍を照射する上記白色発光素子、上記赤色発光素子、上記緑色発光素子、又は上記青色発光素子を駆動する上記白色発光素子駆動手段、上記赤色発光素子駆動手段、上記緑色発光素子駆動手段、又は上記青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を所定の状態に制御するとしたことを特徴とする請求項4に記載の遊技場の照明装置を要旨とする。
【0030】
これにより、状態入力手段によって遊技機の大当り状態、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機が所定の特典を受けている状態、又は遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を入力した場合に、供給状態指令手段がその入力した情報に基づいて、白色発光素子駆動手段、赤色発光素子駆動手段、緑色発光素子駆動手段、又は青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を電力供給状態制御手段に指令する。
【0031】
この指令により、電力供給状態制御手段が白色発光素子駆動手段によって遊技機の近傍を照射する白色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。又、赤色発光素子駆動手段によって遊技機の近傍を照射する赤色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。或いは、緑色発光素子駆動手段によって遊技機の近傍を照射する緑色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。又、青色発光素子駆動手段によって遊技機の近傍を照射する青色発光素子に供給される電力の供給状態を所定状態にする。
【0032】
この結果、遊技機の大当り状態、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機が所定の特典を受けている状態、又は遊技機が所定の特典を受ける環境である状態が遊技機の近傍を照射する白色発光素子、赤色発光素子、緑色発光素子、又は青色発光素子の発光状態に反映される。
【0033】
従って、遊技機の大当り状態、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機が所定の特典を受けている状態、又は遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を遊技機の近傍の照明の状態に反映させて、遊技の興趣を向上したり、遊技性を向上したり、射幸性を煽ったりする等の光による演出が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、遊技場1の照明装置3のブロック図、図2は、照明ユニット5の発光素子7の配置図、図3は、発光素子7の駆動制御装置9のブロック図、図4は、照明制御装置11のブロック図である。
【0035】
遊技場1は、図1に示すように、詳細な図示を省略するパチンコ遊技機や回胴式遊技機が取り付けられる複数の遊技島13と、遊技島13に取り付けられているパチンコ遊技機や回胴式遊技機等から収集した情報が集められる情報ボックス15と、情報ボックス15が集めた情報を入力して各パチンコ遊技機や回胴式遊技機の動作状態を管理するホールコンピュータ17とを備えている。各遊技島13の間には、遊技客が通る通路19と、遊技を行う位置である遊技座21とが設けられている。尚、ホールコンピュータ17は、集めた情報を入力して各パチンコ遊技機や回胴式遊技機の動作状態を管理するために、情報ボックス15経由で各パチンコ遊技機や回胴式遊技機等に指令を出力する。
【0036】
この様な構成を有する遊技場1に取り付けられる照明装置3は、通路19の直上で、かつ天井が設けられる位置(天井があれば天井に設けられる、天井がなければ通路19の上方)に設置される列状の照明ユニット5と、照明ユニット5に電力供給して、発光素子7を駆動する駆動制御装置9と、ホールコンピュータ17から入力した情報に基づいて駆動制御装置9に駆動信号を出力する照明制御装置11と、駆動制御装置9に電源を供給する電源装置23とを備えている。
【0037】
電源装置23は、外部から商用電力の供給を受け、その電力を図示しない開閉器を介して、駆動制御装置9に分配する。この電源装置23が内蔵する図示しない開閉器は、図示しない操作スイッチによって、オンオフされる。
駆動制御装置9は、電源装置23から供給を受けた電力を直流電力に変換する図示しない電源ユニットと、図3に示す慣用されているマイクロコントローラ(MCUと略記する。)25と、このマイクロコントローラ25に外部から情報信号を入力するための入力インタフェース27と、この入力インタフェース27によって入力した情報に基づく処理を予め格納されているプログラムによりマイクロコントローラ25で実行した結果を外部に出力する出力インタフェース29と、この出力インタフェース29から出力された信号に応じて、発光素子7に電力供給する4台のLEDドライバ31とを備えている。
【0038】
4台のLEDドライバ31は、それぞれ白色用、赤色用、緑色用、青色用に用いられ、白色用のLEDドライバ31は、白色発光の発光素子7に接続され、赤色用のLEDドライバ31は、赤色発光の発光素子7に接続され、緑色用のLEDドライバ31は、緑色発光の発光素子7に接続され、青色用のLEDドライバ31は、青色発光の発光素子7に接続される。尚、図3では、白、赤、緑、青を、特に識別して図示することを省略する。
【0039】
この駆動制御装置9が駆動する照明ユニット5は、図2に示すように、複数の白色発光素子7W(○にWとシンボルを記す)と、赤色発光素子7R(○にRとシンボルを記す)と、緑色発光素子7G(○にGとシンボルを記す)と、青色発光素子7B(○にBとシンボルを記す)とが図示するように、列状に配設されている。ここで用いられる白色発光素子7Wと、赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7Gと、青色発光素子7Bとは、照明用に開発された高輝度高出力の発光ダイオードが適する。この様な高輝度高出力の点光源を用いることで、高コントラストで、克つ透明感の有る照明が可能になり、これによって、遊技場1や遊技機の意匠や色彩の華やかさ等が活かされて、遊技場1や遊技の華やかさや躍動感を演出するために、好適な照明を提供することが可能になる。尚、各白色発光素子7W、赤色発光素子7R、緑色発光素子7G、及び青色発光素子7Bの設置数は、通路19を所定の明るさ(例えば、数十〜数百ルクス)にすることができるだけ用いられる設計事項である。
【0040】
白色発光素子7Wは、駆動制御装置9の白色用のLEDドライバ31に接続されている。各白色発光素子7Wは、LEDドライバ31の規格に合わせて、直並列に接続されている。
赤色発光素子7Rは、駆動制御装置9の赤色用のLEDドライバ31に接続されている。各赤色発光素子7Rは、LEDドライバ31の規格に合わせて、直並列に接続されている。
【0041】
緑色発光素子7Gは、駆動制御装置9の緑色用のLEDドライバ31に接続されている。各緑色発光素子7Gは、LEDドライバ31の規格に合わせて、直並列に接続されている。
青色発光素子7Bは、駆動制御装置9の青色用のLEDドライバ31に接続されている。各青色発光素子7Bは、LEDドライバ31の規格に合わせて、直並列に接続されている。
【0042】
尚、図2では、白色発光素子7Wが最も多く配設され、次いで青色発光素子7Bが次に多く配設されている。これにより、白色発光素子7Wによる白色光の照射量を最も多くした照明を提供することが可能になる。
又、青色発光素子7Bが他の緑や赤色発光素子7G,7Rより多く配設されていることにより、例えば、青色発光素子7Bによる発光量の不足を補ったり、青色による生理作用を増加することが可能になる。
【0043】
これにより、照明ユニット5は、白色発光素子7Wが白色発光をして、白色光を通路19と、遊技座21とに照射する。
又、照明ユニット5は、赤色発光素子7Rが赤色発光をして、赤色光を通路19と、遊技座21とに照射し、緑色発光素子7Gが緑色発光をして、緑色光を通路19と、遊技座21とに照射し、青色発光素子7Bが青色発光をして、青色光を通路19と、遊技座21とに照射する。
【0044】
又、赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7G、青色発光素子7Bとがそれぞれ所定の強度で発光することで、通路19と、遊技座21とを白色光で照射する。従って、照明ユニット5は、所定の強度の白色光による照明や所定の光色で所定の強度のフルカラー照明を行う機能を有する。
【0045】
照明ユニット5による照明の状態は、図1に示す照明制御装置11によって制御される。この照明制御装置11は、図4に示すように、慣用されている制御用のコンピュータの構成を有する物で、周知のCPU33、ROM35、RAM37、入力インタフェース39、出力インタフェース41、コンソール43等を備えている。
【0046】
この様な構成を有することで、照明制御装置11は、入力インタフェース39を介して、ホールコンピュータ17から情報を入力して、ROM35内に記憶されている後述する制御プログラムに従って、駆動制御装置9に対する指令信号を作成して、出力することで、遊技場1内の照明を所望の状態に制御する。
【0047】
次に、照明制御装置11によって行う遊技場1内の照明の制御を説明する。
図5は、ホールコンピュータ17内に構成される遊技台状態テーブル51の説明図である。尚、照明制御装置11のRAM35内に遊技台状態テーブル51を構成しても良い。
【0048】
この遊技台状態テーブル51は、ホールコンピュータ17内に格納されている図示しない状態収集プログラムによって、常時更新されている。
この遊技台状態テーブル51は、図5に示すように、遊技台識別エリア55と、状態1格納エリア57と、状態2格納エリア59と、状態3格納エリア61と、状態4格納エリア63とを備えている。
【0049】
遊技台識別エリア55には、遊技台を識別するための番号が入力されている。ここでは、1番から順番に遊技場1内の遊技機に対応して、設置台数分の番号が入力されている。
状態1格納エリア57には、遊技台識別エリア55に入力されている番号に対応する遊技機の動作状態が格納されている。ここでは、図5に示すように、遊技機が大当りか、或いは大当りと同様の状態であることを示す「大当り中」、遊技機が大当りが約束されたか、大当りが発生しやすい状態であることを示す「確変中」、或いは大当りと確変中と判断される場合以外を示す「通常」を表す情報の何れかが格納される。これら「大当り中」、「確変中」、又は「通常」の情報は、情報ボックス15を経由して、各遊技機から入力した情報に基づいて、設定される。これらの処理は、所謂ホールコンで慣用されている遊技台の管理処理と同様の手法で行われる。従って、情報を入力する方法の詳細な説明は省略する。
【0050】
状態2格納エリア59には、遊技台識別エリア55に入力されている番号に対応する遊技機がサービスタイム中であること示す「サービスタイム」か、或いはそれ以外であるかを示す「通常」を表す情報の何れかが格納される。
状態3格納エリア61には、遊技台識別エリア55に入力されている番号に対応する遊技機が開放島であることを示す「開放島」か、或いはそれ以外であるかを示す「通常島」を表す情報の何れかが格納される。
【0051】
状態4格納エリア63には、遊技台識別エリア55に入力されている番号に対応する遊技機、或いは遊技機の周囲の機器から、照明の状態を選択する信号が入力され、その入力された信号の内容を示す「赤選択」、「黄選択」、「青選択」、「黒選択」、「通常選択」を表す情報の何れかが格納される。ここで選択される「赤選択」は、遊技機に沿って取り付けられている図示しない台間ユニットに配設された図示しない照明状態選択スイッチが例えば「情熱を表す赤」が選択されている場合に選択される。
【0052】
「黄選択」は、遊技機に沿って取り付けられている図示しない台間ユニットに配設された図示しない照明状態選択スイッチが例えば「迷いを表す黄」が選択されている場合に選択される。
「青選択」は、遊技機に添って取り付けられている図示しない台間ユニットに配設された図示しない照明状態選択スイッチが例えば「健康を表す青」が選択されている場合に選択される。
【0053】
「黒選択」は、遊技機に添って取り付けられている図示しない台間ユニットに配設された図示しない照明状態選択スイッチが例えば「漆黒の心を表す黒」が選択されている場合に選択される。
「通常選択」は、遊技機に添って取り付けられている図示しない台間ユニットに配設された図示しない照明状態選択スイッチが「通常」が選択されている場合に選択される。
【0054】
以上の状態1格納エリア57、状態2格納エリア59、状態3格納エリア61、状態4格納エリア63は、後述するが状態1格納エリア57の内容が最優先される。他は、適宜優先処理が、定められる。
図6は、照明制御装置11によって繰り返し実行される照明制御処理ルーチンのフローチャートである。
【0055】
この照明制御処理は、通路19を挟んで向かいあう遊技機の状態を最小制御単位MSUとして、遊技場1内の全制御単位SUに対して、順次実行される。
先ず、例えば、図1に示す第1制御単位MSU1の照明制御処理を実行する。図1に示す第1制御単位MSU1は、例えば遊技台識別エリア55に入力されている番号「1」と、番号「51」とから構成されるものであって、図示しない制御単位番号−識別番号対応テーブルに基づいて、遊技台識別番号が求められる。
【0056】
この照明制御処理が起動されると、先ずホールコンピュータ17からデータ入力を行う(S100)。データ入力では、遊技台識別エリア55の番号「1」と、「51」とに格納されている状態1格納エリア57、状態2格納エリア59、状態3格納エリア61、状態4格納エリア63の情報を入力する。
【0057】
次いで、読み込んだ情報の中に大当り中の情報が有るかを判断し(S110)、有れば白色100パーセント照明の実行(S120)と、虹色(1サイクル/2秒)(S130)とを実行して、本ルーチンを一旦終了する。
白色100パーセントの処理では、第1制御単位MSU1内に照射を行う白色発光素子7Wを100パーセントの光量になるように制御する。つまり、第1制御単位MSU1を構成する遊技機(番号「1」、番号「51」)に挟まれた範囲の上方に位置する白色発光素子7Wをデューティ比100パーセントで駆動して、定額出力状態にする。これにより、第1制御単位MSU1の通路19と、遊技座21とが明るく照明され、周囲から目立つことになる。
【0058】
虹色(虹の構成色を1サイクル/2秒の周期で表現する)の処理では、第1制御単位MSU1内に照射を行う赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7G、青色発光素子7Bによるフルカラー照射機能によって、7色の虹色を2秒周期で照射させる制御を行う。
【0059】
つまり、第1制御単位MSU1を構成する遊技機(番号「1」、番号「51」)に挟まれた範囲の上方に位置する赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7G、青色発光素子7Bのデューティ比を所定比率にして、第1制御単位MSU1の通路19と、遊技座21とが比較的短い周期で変動する虹色に照明され、周囲から目立つことになる。
【0060】
以上の処理により、大当り中の遊技機の近傍は、明るく、克つ虹色に変化する照明に照らされて華やかさが極まり、周囲から非常に目立つことになる。従って、遊技の華やかさの向上と、大当りになったことの誉れ感の創造機能の向上とを揃って達成することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0061】
S130の処理の終了後は、本ルーチンを一旦終了する。
次に、本照明制御処理が起動された場合には、次の第2制御単位MSU2の処理を行う。以後順に、第3制御単位MSU3、第4制御単位MSU4というように、順次制御が行われ、全制御単位SUの制御が終了すると、再び第1制御単位MSU1の制御が行われる。
【0062】
説明を第1制御単位MSU1の処理に戻して、S110で大当り中ではないと判断された場合には、次にS100の処理で読み込んだデータの中に「確変中」が含まれているかを判断することで第1制御単位MSU1の何れかの遊技機が確変中であるかを判断する(S140)。
【0063】
ここで確変中であると判断されれば、白色70パーセント照明の実行(S150)と、虹色(1サイクル/10秒)(S160)とを実行して、本ルーチンを一旦終了する。
白色70パーセントの処理では、第1制御単位MSU1内に照射を行う白色発光素子7Wを70パーセントの光量になるように制御する。つまり、第1制御単位MSU1を構成する遊技機(番号「1」、番号「51」)に挟まれた範囲の上方に位置する白色発光素子7Wをデューティ比70パーセントで駆動して、定格出力の70パーセントの状態にする。これにより、第1制御単位MSU1の通路19と、遊技座21とが70パーセントの光量で照明され、周囲から目立つことになる。
【0064】
虹色(1サイクル/10秒)の処理では、第1制御単位MSU1内に照射を行う赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7G、青色発光素子7Bによるフルカラー照射機能によって、7色の虹色を10秒周期で照射させる制御を行う。
つまり、第1制御単位MSU1を構成する遊技機(番号「1」、番号「51」)に挟まれた範囲の上方に位置する赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7G、青色発光素子7Bのデューティ比を所定比率にして、第1制御単位MSU1の通路19と、遊技座21とが比較的長い周期で変動する虹色に照明され、周囲から目立つことになる。
【0065】
以上の処理により、確変中の遊技機の近傍は、虹色に変化する照明に照らされて華やかさが高まり、周囲から目立つことになる。従って、遊技の華やかさの向上と、確率が高くなったことの誉れ感の創造機能の向上とを揃って達成することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0066】
S160の処理が終了後は、本ルーチンを一旦終了する。
大当り中でも(S110)、確変中でも(S140)ないと判断された場合には、次にS100の処理で読み込んだデータの中に「赤選択」、「黄選択」、「青選択」、「黒選択」が含まれているかを判断する(S170)。何れかが含まれていれば、以後順に白色光量の決定(S180)と、3原色光量の決定(S190)とを行って、それらの決定に基づき、白色光量の制御を実行する白色制御(S200)と、赤色発光の光量の制御と、緑色発光の光量の制御と、青色発光の光量の制御とを行うことによる3原色制御(S210)とを行う。
【0067】
これら白色光量と、3原色光量とは、「赤選択」、「黄選択」、「青選択」、「黒選択」に対応して、予め設定されている状態に制御される。例えば、「赤選択」では、白色光量が抑えられ、赤色が100パーセントにされ、緑と青とは、0パーセントにされる。「黄選択」では、白色光量が抑えられ、赤色と緑色が100パーセントにされ、青は、0パーセントにされる。「青選択」では、白色光量が抑えられ、青色が100パーセントにされ、緑と赤とは、0パーセントにされる。「黒選択」では、全てが20パーセントにされる。
【0068】
これらにより、大当りでも確変中でもない場合には、遊技者の近傍は、その遊技者が選択した照明の状態にされる。例えば、調子が出て、攻撃的な心理状態を反映して、遊技者が赤選択をすると、その遊技者の近傍が赤色照明になる。
又、制ガン効果が有ると言われている青色光を浴びたいと思っている遊技者が青選択をすると、その遊技者は、青色光線を浴びることが可能になる。
【0069】
大当り中でもなく(S110)、確変中でもなく(S140)、選択がないと判断した場合には(S170)、次にS100で読み込んだ情報の中に、「サービスタイム」が含まれているかによって、サービスタイムかを判断し(S220)、サービスタイムである場合には、白色70パーセント照明の実行(S230)と、赤色発光(S240)とを実行して、本ルーチンを一旦終了する。
【0070】
S230の白色70パーセントの処理では、S150の処理とほぼ同様の処理を行う。S240の赤色発光の処理では、赤色を100パーセントの光量で発光させ、緑と青色を0パーセントの光量にする。
つまり、第1制御単位MSU1を構成する遊技機(番号「1」、番号「51」)に挟まれた範囲の上方に位置する白色発光素子7Wと、赤色発光素子7Rとを100パーセントのデューティ比にして、第1制御単位MSU1の通路19と、遊技座21とを明るく、克つ赤色に照明して、周囲から目立たせる。
【0071】
以上の処理により、サービスタイムの遊技機の近傍は、赤く明るく照らされて華やかさが高まり、周囲から目立つことになる。従って、遊技の華やかさの向上と、遊技客に目立たせる機能の向上とを揃って達成することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0072】
大当り中でもなく(S110)、確変中でもなく(S140)、選択もなく(S170)、サービスタイムでもない場合には(S220)、次にS100で読み込んだ情報の中に、「開放島」が含まれているかによって、開放島かを判断し(S250)、開放島である場合には、白色70パーセント照明の実行(S260)と、黄色発光(S270)とを実行して、本ルーチンを一旦終了する。
【0073】
S260の白色70パーセントの処理では、S150の処理とほぼ同様の処理を行う。S270の黄色発光の処理では、赤と緑色を100パーセントの光量で発光させ、青色を0パーセントの光量にする。
つまり、第1制御単位MSU1を構成する遊技機(番号「1」、番号「51」)に挟まれた範囲の上方に位置する白色発光素子7Wと、赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7Gとを100パーセントのデューティ比にして、第1制御単位MSU1の通路19と、遊技座21とを明るく、克つ黄色に照明して、周囲から目立たせる。
【0074】
以上の処理により、開放島の遊技機の近傍は、黄色く明るく照らされて華やかさが高まり、周囲から目立つことになる。従って、遊技の華やかさの向上と、遊技客に目立たせる機能の向上とを揃って達成することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0075】
大当り中でもなく(S110)、確変中でもなく(S140)、選択もなく(S170)、サービスタイムでもなく(S220)、解放島でもない場合には(S250)、次にS100で読み込んだ情報の中に、「パチスロ」が含まれているかによって、パチスロかを判断し(S280)、パチスロである場合には、白色50パーセント照明の実行(S290)後、本ルーチンを一旦終了する。
【0076】
S290の白色50パーセントの処理では、S150の処理とほぼ同様の処理でデューティ比を50パーセントにする処理を行う。これにより、パチスロの周囲の照明が抑えられ、パチスロの回動の図柄が明るく浮き上がり、パチスロの光による演出が活かされることになる。従って、パチスロの遊技性が向上される。
【0077】
大当り中でもなく(S110)、確変中でもなく(S140)、選択もなく(S170)、サービスタイムでもなく(S220)、解放島でもなく(S250)、パチスロでもない場合(S280)、即ちパチンコ機である場合には、白色70パーセント照明の実行(S300)と、3原色白色発光50パーセント(S310)とを実行して、本ルーチンを一旦終了する。
【0078】
S300の白色70パーセントの処理では、S150の処理とほぼ同様の処理を行う。3原色白色発光50パーセント(S310)では、赤色、緑色、青色を全て50パーセントの光量にして、合成された部分が白色照射になるように制御する。
【0079】
これにより、パチンコの周囲の照明が適度な明るさにされ、パチンコ遊技を快適に行うことが可能になる。従って、パチンコの顧客満足度を向上することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
以上に説明した遊技場1の照明装置3は、遊技場1の遊技機近傍の照明の明るさの調整、光線の色の変化、光線の演出などを白色発光素子7Wの白色発光の光量と、赤色発光素子7Rの赤色発光の光量と、緑色発光素子7Gの緑色発光の光量と、青色発光素子7Bの青色発光の光量とを所定の状態にすることで可能になる。
【0080】
これにより、遊技場1内を自然の色彩で物が見える白色光で満たすことは、白色発光素子7Wの白色発光の光量を制御することで可能になる。又、赤色発光素子7Rの赤色発光の光量と、緑色発光素子7Gの緑色発光の光量と、青色発光素子7Bの青色発光の光量とを所定の状態にして、光の3原色を合成することによって、白色光を作り、遊技場1内を白色光で満たすことが可能になる。又、白色発光素7W子による白色発光と、赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7Gと、青色発光素子7Bとによる白色光とを両方とも利用して、遊技場1内を白色光で満たすことが可能なる。
【0081】
或いは、遊技場1内の照度を所定の範囲に保ったままで、特定の光色の光を照射することが可能になる。例えば、次のような光の演出が可能になる。
▲1▼所定照度(例えば100ルクス)の白色光を照射していた状態で、白色光を徐々に減少すると同時に、赤色光を所定照度まで増大する。これにより、照度が保持された状態で、光色が変更される。又、赤色光に替えて、緑色光、青色光に変更する。或いは、光の3原色で虹色を順次発光する。
【0082】
▲2▼白色発光素子7Wによらずに、赤色発光素子7Rと、緑色発光素子7Gと、青色発光素子7Bとによって、白色光を照射する。この状態から、赤色発光素子7R、緑色発光素子7G、又は青色発光素子7Bの発光強度を増加、又は減少させて、所定の発光色の状態にする。又、これと同時に、白色発光素子7Wの光量を増加して、遊技場1内の照度を所定の範囲内にする。
【0083】
この結果、室内照明装置の機能と、遊技の興趣を向上させる照明装置の機能とを備え、かつ色々なパターンの光の演出でも行うことが可能になり、照明設備の有効活用が図れ、かつ遊技場1内の照明効果を最大限に発揮させることが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0084】
又、赤色発光素子と、緑色発光素子と、青色発光素子とによるフルカラー発光、例えば虹色の照射を所定の強さにすることが可能になる。
この結果、白色光やフルカラー光による光の表現を行うことが可能になり、照明による表現の自由度が向上されると言う極めて優れた効果を奏する。
【0085】
その上、遊技機を稼働させる条件、又は遊技機の動作状態が白色発光素子7W、赤色発光素子7R、緑色発光素子7G、又は青色発光素子7Bの発光状態に反映される。
従って、遊技機を稼働させる条件、又は遊技機の動作状態を照明の状態に反映させて、遊技の興趣を向上したり、遊技性を向上したり、射幸性を煽ったりする等の光による演出が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
【0086】
しかも、遊技機の大当り状態、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機が所定の特典を受けている状態、又は遊技機が所定の特典を受ける環境である状態が白色発光素子7W、赤色発光素子7R、緑色発光素子7G、又は青色発光素子7Bの発光状態に反映される。
【0087】
従って、遊技機の大当り状態、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、遊技機が所定の特典を受けている状態、又は遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を照明の状態に反映させて、遊技の興趣を向上したり、遊技性を向上したり、射幸性を煽ったりする等の光による演出が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
【0088】
尚、照明ユニット5は、図1に示す列型に替えて、図7に示す単体型の照明ユニット71にしても良い。この場合には、1台の照明ユニット71に多数の白色発光素子7W、赤色発光素子7R、緑色発光素子7G、又は青色発光素子7Bが取付られる。これにより、照明ユニット71の周囲を、白色光、赤色光、緑色光、青色光で照らすことが出来る。
【0089】
次に特許請求の範囲の各構成と、実施の形態の各構成との対応関係を説明する。
請求項1の遊技場は、遊技場1、照明装置は、照明装置3、遊技機の設置場所の近傍は、通路19と、遊技座21、白色発光素子は、白色発光素子7W、赤色発光素子は、赤色発光素子7R、緑色発光素子は、緑色発光素子7G、青色発光素子は、青色発光素子7B、白色発光素子駆動手段、赤色発光素子駆動手段、緑色発光素子駆動手段、及び青色発光素子駆動手段は、LEDドライバ31がそれぞれ対応する。
【0090】
請求項2の赤色発光素子は、赤色発光素子7R、緑色発光素子は、緑色発光素子7G、青色発光素子は、青色発光素子7B、白色発光素子駆動手段、赤色発光素子駆動手段、緑色発光素子駆動手段、及び青色発光素子駆動手段は、LEDドライバ31、3原色光白色発光手段は、S310の3原色白色発光50パーセント処理及びこれを実現する図示しない制御処理が対応する。
【0091】
請求項3の白色発光素子駆動手段、赤色発光素子駆動手段、緑色発光素子駆動手段、又は青色発光素子駆動手段は、LEDドライバ31が対応する。
電力供給状態制御手段は、駆動制御装置9が対応する。
請求項4の状態入力手段は、遊技台状態テーブル51を構築する処理と、図6のS100の処理が対応する。
【0092】
白色発光素子駆動手段、赤色発光素子駆動手段、緑色発光素子駆動手段、又は青色発光素子駆動手段は、LEDドライバ31、電力供給状態制御手段は、駆動制御装置9、供給状態指令手段は、図6のS120、S130、S150、S160、S200、S210、S260、S270、S290、S300、S310が対応する。
【0093】
請求項5、請求項6の遊技機の大当り状態を検出した場合に行われる制御は、S120、S130が対応する。同様に、遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態の場合は、S150、S160が対応し、遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態や遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態は、S200、S210が対応し、遊技機が所定の特典を受けている状態や遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を入力した場合は、S230、S240、S260、S270が対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技場1の照明装置3のブロック図である。
【図2】照明ユニット5の発光素子7の配置図である。
【図3】発光素子7の駆動制御装置9のブロック図である。
【図4】照明制御装置11のブロック図である。
【図5】ホールコンピュータ17内に構成される遊技台状態テーブル51の説明図である。
【図6】照明制御装置11によって繰り返し実行される照明制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図7】単体型の照明ユニット71の説明図である。
【符号の説明】
1・・・遊技場、3・・・照明装置、5・・・照明ユニット、
7・・・発光素子、7B・・・青色発光素子、
7G・・・緑色発光素子、7R・・・赤色発光素子、
7W・・・白色発光素子、9・・・駆動制御装置、
11・・・照明制御装置、13・・・遊技島、
15・・・情報ボックス、17・・・ホールコンピュータ、
19・・・通路、21・・・遊技座、23・・・電源装置、
25・・・マイクロコントローラ、27・・・入力インタフェース、
29・・・出力インタフェース、31・・・LEDドライバ、
39・・・入力インタフェース、41・・・出力インタフェース、
51・・・遊技台状態テーブル、55・・・遊技台識別エリア、
57・・・状態1格納エリア、59・・・状態2格納エリア、
61・・・状態3格納エリア、63・・・状態4格納エリア、
71・・・照明ユニット
Claims (6)
- 遊技機を設置して遊技客に遊技を提供する遊技場の照明装置において、
上記遊技機の設置場所の近傍に白色光を照射する白色発光素子と、
上記遊技機の設置場所の近傍に赤色光を照射する赤色発光素子と、
上記遊技機の設置場所の近傍に緑色光を照射する緑色発光素子と、
上記遊技機の設置場所の近傍に青色光を照射する青色発光素子と、
上記白色発光素子に電力を供給する白色発光素子駆動手段と、
上記赤色発光素子に電力を供給する赤色発光素子駆動手段と、
上記緑色発光素子に電力を供給する緑色発光素子駆動手段と、
上記青色発光素子に電力を供給する青色発光素子駆動手段と
を備えることを特徴とする遊技場の照明装置。 - 上記赤色発光素子が照射する赤色光と、上記緑色発光素子が照射する緑色光と、上記青色発光素子が照射する青色光とが重なり合って白色光を照射する状態に、上記赤色発光素子駆動手段と、上記緑色発光素子駆動手段と、上記青色発光素子駆動手段とを駆動させる3原色光白色発光手段を加えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技場の照明装置。
- 上記白色発光素子駆動手段、上記赤色発光素子駆動手段、上記緑色発光素子駆動手段、又は上記青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を所定状態に制御する電力供給状態制御手段を加えたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の遊技場の照明装置。
- 上記遊技機を稼働させる条件、又は上記遊技機の動作状態を入力する状態入力手段と、
上記状態入力手段が入力した情報に基づいて、上記白色発光素子駆動手段、上記赤色発光素子駆動手段、上記緑色発光素子駆動手段、又は上記青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を上記電力供給状態制御手段に指令する供給状態指令手段とを加えたことを特徴とする請求項3に記載の遊技場の照明装置。 - 上記供給状態指令手段を上記状態入力手段が上記遊技機の大当り状態、上記遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、上記遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、上記遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、上記遊技機が所定の特典を受けている状態、又は上記遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を入力した場合に、上記白色発光素子駆動手段、上記赤色発光素子駆動手段、上記緑色発光素子駆動手段、又は上記青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を所定の状態に制御するとしたことを特徴とする請求項4に記載の遊技場の照明装置。
- 上記供給状態指令手段を上記状態入力手段が上記遊技機の大当り状態、上記遊技機の大当りの抽選確率が所定の確率に変更された状態、上記遊技機が照明を所定の状態にすることを要求した状態、上記遊技機の遊技者が照明を所定の状態にすることを要求した状態、上記遊技機が所定の特典を受けている状態、又は上記遊技機が所定の特典を受ける環境である状態を入力した場合に、該遊技機の近傍を照射する上記白色発光素子、上記赤色発光素子、上記緑色発光素子、又は上記青色発光素子を駆動する上記白色発光素子駆動手段、上記赤色発光素子駆動手段、上記緑色発光素子駆動手段、又は上記青色発光素子駆動手段による電力の供給状態を所定の状態に制御するとしたことを特徴とする請求項4に記載の遊技場の照明装置。
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-
2002
- 2002-07-12 JP JP2002204245A patent/JP2004041494A/ja active Pending
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