JP2004040377A - 無線通信システム,無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム,無線通信方法 Download PDF

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福本 吉人
Chitayoshi Manabe
真鍋 知多佳
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Abstract

【課題】降雨減衰及び距離減衰を補償するために子局装置に設けられる受信ALC及び送信APCに要求されるレベル可変範囲を小さくすること。
【解決手段】子局装置が,親局装置からの受信信号を予め設定された所定の減衰量に応じて減衰させる第一の固定アッテネータ16と,上記第一の固定アッテネータ16により減衰された受信信号の受信電力レベルを検出する受信電力レベル検出手段18と,上記受信電力レベル検出手段18により検出された上記受信電力レベルに基づいて送信信号の送信電力レベルを制御する送信電力レベル制御手段20と,上記送信電力レベル制御手段20により制御された送信信号を上記第一の固定アッテネータ16と連動して設定された上記所定の減衰量に応じて減衰させる第二の固定アッテネータ21と,を具備する無線通信システムとして構成する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,親局装置と1又は複数の子局装置との間で概略同一な電力レベルによって無線データ通信が可能な無線通信システム及び無線通信方法に係り,詳しくは,降雨減衰及び距離減衰を補償するために子局装置に設けられる電力制御手段(送信APC及び受信ALC)におけるレベル可変範囲を小さくできるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年,データ通信の急速な普及に伴い,高速な回線網への需要がますます増大している。しかしながら,有線により提供される高速回線は,各戸別に導入配線工事が必要である上,屋内のレイアウト変更時にも屋内配線工事が必要となる等,利用者にとって手間と金銭的負担を伴う場合が多い。そこで,煩雑な各戸別の配線工事が不要な無線通信ネットワークの普及が望まれている。
このようなニーズに対応するシステムとして,例えば特開2000−299848号公報(公報1)には,既存のCATV(ケーブルテレビ)網を用いて,そのネットワークの末端部分を無線に置き換えた双方向無線CATVシステムが提案されている。これは,例えば10GHz以上のマイクロ波〜ミリ波を用いて親局装置(基地局)と複数の子局装置(加入者局)との間でデータの送受信を行う1対多(PMP:Point to Multi Point)双方向無線通信システムであり,インターネットへの接続サービスの他,映画等の映像データをオンデマンドで提供する等,ブロードバンドが必要な通信サービスに利用可能なものである。
【0003】
図5は一般的なPMP双方向無線通信システムの概略構成図である。
子局装置10aから親局装置10bに対してデータを送信する際,子局装置10aにおいては,子局モデム11aから出力される信号が子局無線機12aによって電力レベルの調整,周波数変換及び信号の増幅が行われた後,子局アンテナ13aを介して無線信号が送信される。一方,親局装置10bにおいては,子局装置10aから送信された信号が親局アンテナ13bを介して親局無線機12bに取り込まれ,増幅,周波数変換等が行われた後,親局モデム11bに入力される。
上記PMP双方向無線通信システムでは,上記親局装置10bに到達する信号(上り信号)の電力レベルが,上記親局装置10bが受信可能な電力レベルとなるようにする必要がある。即ち,降雨,距離等によって変化する上記親局装置10aとの間における無線信号の減衰量に応じて,上記子局無線機12aが備える自動パワーコントロール(送信APC)部によって上記親局装置10bへの送信電力レベルを調整し,上記親局装置10bに到達する上り信号の電力レベル(以下,親局到達電力レベルという)が予め定められた所定の電力レベルに近づくようにする必要がある。
【0004】
上記子局装置10aにおける上記送信APC部による上記送信電力レベルの調整方法の一例としては,特開平6−37681号公報(公報2)或いは特開2002−16505号公報(公報3)において,上記子局装置10aにおいて上記親局装置10bから受信する信号(下り信号)の受信電力レベルを検出し,該受信電力レベルが降雨等により低下した分に相当する分だけ,上記送信電力レベルを上昇(補償)させる方法が提案されている。
図3は,上記公報2及び3において開示される通信方式における子局装置10a2の概略構成を表したものである。
同図に示す如く,該子局装置10a2では,受信アンテナ13a1から受信した下り信号は,ローノイズアンプ14を経てダウンコンバータ15により中間周波(IF)に変換される。ここで,中間周波に変換された下り信号は,出力検出装置18により受信電力レベルが検出され,受信ALC17にフィードバックされる。これにより,中間周波に変換された下り信号は,上記受信ALC17によって電力レベルが一定に保持された後,ダイプレクサ19を介して子局モデム11aに取り込まれる。
一方,上記子局モデム11aから出力された上り信号は,上記ダイプレクサ19を介して上記APC20に取り込まれる。ここで,該APC20には,上記出力検出装置18により検出された下り信号の受信電力レベルが入力されている。
これにより,該APC20では,受信電力レベルの変化分だけ送信電力レベルを補償することが可能となる。そして,上記送信APCにより好適に電力レベルを制御された上り信号は,アップコンバータ22により送信周波(RF)に変換され,更にパワーアンプ23により必要に応じて増幅された後に送信アンテナ13a2より送出される。
このように,従来公知の上記子局装置10a2では,上り信号の経路と,下り信号の経路とは同じ空間を通過するので,両者における上記減衰量は略同一であるとし,下り信号における上記受信電力レベルの減衰(低下)分だけ,上り信号の上記送信電力レベルを上昇させることにより,上記親局到達電力レベルを所定の電力レベルに保持することを可能としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで,上記PMP双方向無線通信システムにおいて一般的に用いられる周波数20GHz以上の準ミリ波〜ミリ波帯の信号は,降雨の影響により大きく減衰する。
図4は,上記PMP双方向無線通信システムを構成する上記基地局装置10bと上記子局装置10a2との間の距離と,該子局装置10a2における上記受信ALC17の受信入力レベルとの関係を,晴天時(△)と降雨時(▲)とに分けて示した一例である。但し,上記親局装置10bの出力電力レベルは20dBm,無線周波数は26GHz,降雨量は120mm/hの豪雨であるとした。
同図より明らかな如く,上記受信ALCの受信入力レベルは距離に応じて減衰する(晴天時に26dB/km)ことに加え,降雨時には更にそこから21dBの減衰する。その結果として,上記受信ALC17における受信入力レベルは,減衰量の最も少ない最短距離(50m)にある場合の晴天時と,減衰量の最も大きい最長距離(1km)にある場合の雨天時とでは,約47dBの差が生じる。
従って,このような条件で設置され得る上記子局装置10a2において,上記親局装置10bとの距離,或いは天候条件に拘わらず好適な補償(動作)を行うためには,上記受信ALC17が47dB以上のレベル可変範囲を有することを要求される。同様に,上り信号の電力レベルを制御する上記送信APC20に対しても,良好なリニアリティ(受信電力レベルが1dB下がった場合には,送信電力レベルを正確に1dB上昇させる)を実現するためには,47dB以上のレベル可変範囲が必要とされる。
このように,従来公知の上記子局装置10a2では,下り信号における上記受信電力レベルの減衰量を,距離による減衰(距離減衰)と,降雨による減衰(降雨減衰)との区別無く,上記受信ALC及び上記送信APCによって補償する構成上,上記受信ALC17及び上記送信APC20は,距離減衰と降雨減衰との合計量以上の減衰量に対して機能する必要がある。
しかしながら,上記受信ALC17及び上記送信APC20に対して,大きなレベル可変範囲(上記例では47dB以上)を確保することは,回路設計上困難であった。
そこで,本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,降雨減衰及び距離減衰を補償するために子局装置に設けられる電力制御手段(受信ALC及び送信APC)に要求されるレベル可変範囲を小さくすることが可能な無線通信システム及び無線通信方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は,子局装置において,親局装置から受信する信号の受信電力レベルを検出し,検出された上記受信電力レベルに基づいて上記親局装置に送信する信号の送信電力レベルを決定する無線通信システムにおいて,子局装置が,親局装置から受信する信号を,予め設定された所定の減衰量に応じて減衰させる第一の固定アッテネータと,上記第一の固定アッテネータにより減衰された上記親局装置からの受信信号の受信電力レベルを検出する受信電力レベル検出手段と,上記受信電力レベル検出手段により検出された上記受信電力レベルに基づいて上記親局装置に送信する信号の送信電力レベルを制御する送信電力レベル制御手段と,上記送信電力レベル制御手段により制御された送信信号を,上記第一の固定アッテネータと連動して設定された上記所定の減衰量に応じて減衰させる第二の固定アッテネータとを具備してなることを特徴とする無線通信システムとして構成される。
ここで,上記所定の減衰量は多段階に設けられ,上記親局装置と上記子局装置との間の距離に応じて適宜切り替えられることが望ましい。
これにより,例えば,上記親局装置と上記子局装置との間の距離が遠い場合には上記固定アッテネータにおける減衰量を大きく,距離が近い場合には減衰量を小さく設定するすることにより,上記送信電力レベル制御手段に入力される信号の入力範囲を狭くすることが可能となり,ひいては該送信電力レベル制御手段に要求される可変範囲(制御範囲)を小さくすることが可能となり,設計上の容易性を向上させることができる。
【0007】
また,上記請求項1〜3に記載の上記無線通信システムにおいて適用される上記送信電力レベルの決定方法に特徴を有する無線通信方法として捉えることにより,本発明は,発明子局装置において,親局装置から受信する信号の受信電力レベルを検出し,検出された上記受信電力レベルに基づいて上記親局装置に送信する信号の送信電力レベルを決定する無線通信方法において,子局装置が,親局装置からの受信する信号を,予め設定された所定の減衰量に応じて減衰させる第1の工程と,上記第1の工程により減衰された上記親局装置からの受信信号の受信電力レベルを検出する第2の工程と,上記第2の工程により検出された上記受信電力レベルに基づいて上記親局装置に送信する信号の送信電力レベルを制御する第3の工程と,上記第3の工程により送信電力レベルを制御された送信信号を,上記第1の工程と連動して設定された上記所定の減衰量に応じて減衰させる第4の工程とを具備してなることを特徴とする無線通信方法と考えることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態及び実施例について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は無線通信システムAを構成する本発明の実施の形態に係る子局装置10a1の概略構成図,図2は本発明の実施の形態に係る子局装置10a1における子局装置と親局装置との距離と入力信号レベルとの関係を表す図,図3は無線通信システムAにおける従来公知の子局装置10a2の概略構成図,図4は従来公知の子局装置10a2における子局装置と親局装置との距離と入力信号レベルとの関係を表す図,図5は一般的なPMP無線通信システムの概略構成を示す図である。
【0009】
先ず,本発明の実施の形態に係る無線通信システムAの全体構成は,図5に示す一般的なPMP双方向無線通信システムと変わりは無いのでここでは説明を省略する。
次に,図1を参照しつつ,当該無線通信システムAを構成する子局装置10a1の概略構成について説明する。
上記子局装置10a1は,子局モデム11a,子局無線機12a,受信アンテナ13a1,送信アンテナ13a2とを具備して構成される。更に,上記子局無線機12aは,ローノイズアンプ14,ダウンコンバータ15,固定アッテネータ16(第一の固定アッテネータに該当),受信ALC17,出力検出装置18(受信電力レベル検出手段に該当),ダイプレクサ19,送信APC20(送信電力レベル制御手段に該当),固定アッテネータ21(第二の固定アッテネータに該当),アップコンバータ22,及びパワーアンプ23とを具備して構成される。
即ち,図1には不図示である親局装置10b(図5参照)から送信される信号(下り信号)は,上記受信アンテナ13a1によって受信され,該受信信号が上記ローノイズアンプ14によって所定のゲインで増幅された後,上記ダウンコンバータ15によって中間周波(IF)に周波数変換される。そして,該周波数変換された信号は,上記固定アッテネータ16により所定量減衰された後に上記出力検出装置18により受信電力レベルを検知され,上記受信ALC17に対してフィードバックされる。これにより,該周波数変換された信号は,電力レベルを所定のレベルに保持された後,上記ダイプレクサ19を介して上記子局モデム11aに取り込まれる。
一方,上記子局モデム11aから出力される信号(上り信号)は,上記ダイプレクサ19を介して上記送信APC20に取り込まれる。ここで,該送信APCには,上記出力検出装置18により検出された受信電力レベルが入力され,下り信号の減衰量に応じた電力レベル制御が行われる。次に,該制御後の信号が上記固定アッテネータ21により所定量減衰された後に上記アップコンバータ22によって無線周波(RF)に周波数変換され,さらに上記パワーアンプ23によって所定のゲインで増幅された後,上記送信アンテナ13a2を介して上記親局装置10bに対して送信される。
上述説明の如く,本発明の実施の形態に係る無線通信システムAを構成する上記子局装置10a1は,上り信号の経路と下り信号の経路における減衰量が略同一であるとし,上記受信電力レベルが低下した分だけ上記送信電力レベルを上昇させることにより,上記親局到達電力レベルを所定の電力レベルに保持するという,基本的な動作は従来公知の上記子局装置10a2と同様である。
【0010】
本発明の実施形態に係る上記子局装置10a1は,上記ダウンコンバータ15によりIF周波数に変換された受信信号の上記受信電力レベルを予め設定された所定の減衰量によって減衰させる上記固定アッテネータ16と,上記送信APC20により電力レベルされた送信信号の上記送信電力レベルを上記固定アッテネータ16と連動して設定された上記所定の減衰量によって減衰させる上記固定アッテネータ21とを具備してなる点で異なる。ここで,上記固定アッテネータ16,21の減衰量は,ディップスイッチ23を操作することによりを連動してその減衰量を選択し,変更できるものとする。
これにより,上記子局装置10a1と上記親局装置10bとの距離に応じて上記ディップスイッチを操作し,上記固定アッテネータ16,21における減衰量を適宜切り替えることにより,上記受信ALC17に入力される信号の受信入力レベルの距離による差を縮めることが可能となり,該受信ALC17及び該送信APC20における設計の自由度を増加させることが可能となり,生産コストの削減にも寄与することができる。
【0011】
次に,上記固定アッテネータ16,21を新たに付加したことによる作用について,図2を参照しつつ,説明する。
ここで,図2は,本実施の形態に係る無線通信システムAを構成する上記親局装置10bと上記子局装置10a1との間の距離(以下略して基地局間距離という)と,該子局装置10a1における上記受信ALC17の受信入力レベルとの関係を,晴天時(□,○,△)と降雨時(■,●,▲)とに分けて表したものである。但し,上記親局装置10bの出力電力レベルは20dBm,無線周波数は26GHzとし,降雨は120mm/hの豪雨であるとした。また,上記固定アッテネータ16,21の減衰量は,0dB(減衰無し),10dB,20dBの三段階に設けられ,上記ディップスイッチ23により基地局間距離に応じて切り替えるものとする。
先ず,基地局間距離が短い(本実施形態では50〜400m)場合を考える。
この場合には,上記固定アッテネータ16,21における減衰量を大きく(本実施形態では20dB)に設定すれば良い。(図2に示す▲1▼の領域に相当)
これにより,上記親局装置から送信される下り信号は,上記受信ALC17に入力される前に,上記固定アッテネータ16により20dB減衰されるため,上記受信ALC17の入力電力レベルは,上記固定アッテネータ16が無い従来公知の装置と較べて20dB小さくなる。
一方,上記アッテネータ16を付加したことにより,上記ALC17のフィードバック信号に応じて電力レベル制御を行う上記送信APC20の出力電力レベルは,上記固定アッテネータ16が無い従来公知の場合と較べ,その減衰量分だけ上昇する。そのため,本実施形態では,上記固定アッテネータ16と連動して設定される上記固定アッテネータ21を送信側に設け,その上昇分を減衰(相殺)することにより,上記親局装置10bに対する送信信号の補償バランスを保っている。
次に,基地局間距離が比較的長い(本実施形態では450〜650m)場合を考える。
この場合には,上記固定アッテネータ16,21における減衰量を中間的な値(本実施形態では10dB)に設定すれば良い。(図2に示す▲2▼の領域に相当)これにより,上記親局装置から送信される下り信号は,上記受信ALC17に入力される前に,上記固定アッテネータ16により10dB減衰されるため,上記受信ALC17の入力電力レベルは,上記固定アッテネータ16が無い従来公知の装置と較べて10dB小さくなる。
また,上述同様,上記送信APC20の出力電力レベルの上昇分は,上記固定アッテネータ21によって相殺され,上記親局装置10bへの送信信号に対する補償バランスは保たれる。
最後に,基地局間距離が長い(本実施形態では700m以上)場合を考える。(図2に示す▲3▼の領域に相当)
この場合には,上記固定アッテネータ16,21における減衰量を小さな値(本実施形態では0dB)に設定すれば良い。
これにより,上記親局装置から送信される下り信号は,上記固定アッテネータ16によって減衰されずに上記受信ALC17に入力されることになる。そのため,上記送信APCの出力電力レベルは,上記固定アッテネータ16が無い従来の装置と同一の電力レベルとなる。無論,上記固定アッテネータ16による減衰が行われないため上記送信APC20の出力電力レベルも,上記固定アッテネータ16が無い従来の装置と同一の電力レベルであり,上記固定アッテネータ21による減衰も不要である。
上述説明及び図2より明らかな如く,本実施形態に係る上記無線通信システムAを構成する上記子局装置10a1によれば,上記受信ALC17の受信入力レベルは距離及び降雨に応じて減衰するものの,基地局間距離に応じて上記ディップスイッチ23を操作し,上記固定アッテネータ16,21による減衰量を適宜変更することにより,上記受信ALC17の受信入力レベルの差を縮めることが可能である。例えば,本実施形態の場合では,その受信入力レベルの差を27dBまで縮めることが可能である。
これにより,降雨減衰及び距離減衰を補償するために上記子局装置10a1に設けられる上記受信ALC17及び上記送信APC20の設計の自由度を向上させ,製造コストの低減にも寄与することができる。
【0012】
【実施例】
上記実施形態では,固定アッテネータの減衰量を3段階で切り替える形態について説明した。しかしながら,その段階は2段階であっても良いし,4段階以上であっても良い。
例えば,その段階を4段階以上の多段階とすれば,上記受信ALC17及び上記送信APCに要求されるレベル可変範囲を更に縮めることができる。
また,固定アッテネータにより減衰させる場合のみでなく,増幅させる場合も負の減衰と考えることで同様に扱うこと可能である。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明は,子局装置において,親局装置から受信する信号の受信電力レベルを検出し,検出された上記受信電力レベルに基づいて上記親局装置に送信する信号の送信電力レベルを決定する無線通信システムにおいて,子局装置が,親局装置から受信する信号を,予め設定された所定の減衰量に応じて減衰させる第一の固定アッテネータと,上記第一の固定アッテネータにより減衰された上記親局装置からの受信信号の受信電力レベルを検出する受信電力レベル検出手段と,上記受信電力レベル検出手段により検出された上記受信電力レベルに基づいて上記親局装置に送信する信号の送信電力レベルを制御する送信電力レベル制御手段と,上記送信電力レベル制御手段により制御された送信信号を,上記第一の固定アッテネータと連動して設定された上記所定の減衰量に応じて減衰させる第二の固定アッテネータとを具備してなることを特徴とする無線通信システムとして構成される。
ここで,上記所定の減衰量は多段階に設けられ,上記親局装置と上記子局装置との間の距離に応じて適宜切り替えられることが望ましい。
これにより,例えば,上記親局装置と上記子局装置との間の距離が遠い場合には上記固定アッテネータにおける減衰量を大きく,距離が近い場合には減衰量を小さく設定するすることにより,上記送信電力レベル制御手段に入力される信号の入力範囲を狭く(距離にかかわらず均一化)することが可能となり,ひいては該送信電力レベル制御手段に要求される可変範囲(制御範囲)を小さくすることが可能となり,設計上の容易性を向上させることができる。
【0014】
また,上記請求項1〜3に記載の上記無線通信システムにおいて適用される上記送信電力レベルの決定方法に特徴を有する無線通信方法として捉えることにより,本発明は,発明子局装置において,親局装置から受信する信号の受信電力レベルを検出し,検出された上記受信電力レベルに基づいて上記親局装置に送信する信号の送信電力レベルを決定する無線通信方法において,子局装置が,親局装置からの受信する信号を,予め設定された所定の減衰量に応じて減衰させる第1の工程と,上記第1の工程により減衰された上記親局装置からの受信信号の受信電力レベルを検出する第2の工程と,上記第2の工程により検出された上記受信電力レベルに基づいて上記親局装置に送信する信号の送信電力レベルを制御する第3の工程と,上記第3の工程により送信電力レベルを制御された送信信号を,上記第1の工程と連動して設定された上記所定の減衰量に応じて減衰させる第4の工程とを具備してなることを特徴とする無線通信方法と考えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無線通信システムAを構成する本発明の実施の形態に係る子局装置10a1の概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係る子局装置10a1における子局装置と親局装置との距離と入力信号レベルとの関係を表す図。
【図3】無線通信システムAにおける従来公知の子局装置10a2の概略構成図。
【図4】従来公知の子局装置10a2における子局装置と親局装置との距離と入力信号レベルとの関係を表す図。
【図5】一般的なPMP無線通信システムの概略構成を示す図。
【符号の説明】
A  …無線通信システム
10a1 …子局装置
10a2 …子局装置
10b  …親局装置
11a  …子局モデム
11b  …親局モデム
12a  …子局無線機
12b  …親局無線機
13a  …子局アンテナ
13b  …親局アンテナ
13a1 …受信アンテナ
13a2 …送信アンテナ
14   …ローノイズアンプ
15   …ダウンコンバータ
16   …固定アッテネータ
17   …受信ALC
18   …出力検出装置
19   …ダイプレクサ
20   …固定アッテネータ
21   …送信APC
22   …アップコンバータ
23   …パワーアンプ

Claims (4)

  1. 子局装置において,親局装置から受信する信号の受信電力レベルを検出し,検出された上記受信電力レベルに基づいて上記親局装置に送信する信号の送信電力レベルを決定する無線通信システムにおいて,
    子局装置が,
    親局装置から受信する信号を,予め設定された所定の減衰量に応じて減衰させる第一の固定アッテネータと,
    上記第一の固定アッテネータにより減衰された上記親局装置からの受信信号の受信電力レベルを検出する受信電力レベル検出手段と,
    上記受信電力レベル検出手段により検出された上記受信電力レベルに基づいて上記親局装置に送信する信号の送信電力レベルを制御する送信電力レベル制御手段と,
    上記送信電力レベル制御手段により制御された送信信号を,上記第一の固定アッテネータと連動して設定された上記所定の減衰量に応じて減衰させる第二の固定アッテネータと,
    を具備してなることを特徴とする無線通信システム。
  2. 上記所定の減衰量は多段階に設けられ,適宜切り替え可能である請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 上記所定の減衰量は,上記親局装置と上記子局装置との間の距離に応じて切り替えられる請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 子局装置において,親局装置から受信する信号の受信電力レベルを検出し,検出された上記受信電力レベルに基づいて上記親局装置に送信する信号の送信電力レベルを決定する無線通信方法において,
    子局装置が,
    親局装置からの受信する信号を,予め設定された所定の減衰量に応じて減衰させる第1の工程と,
    上記第1の工程により減衰された上記親局装置からの受信信号の受信電力レベルを検出する第2の工程と,
    上記第2の工程により検出された上記受信電力レベルに基づいて上記親局装置に送信する信号の送信電力レベルを制御する第3の工程と,
    上記第3の工程により送信電力レベルを制御された送信信号を,上記第1の工程と連動して設定された上記所定の減衰量に応じて減衰させる第4の工程と,
    を具備してなることを特徴とする無線通信方法。
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