JP2004040165A - 携帯電話機を用いたデータ放送サービス - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、携帯電話機を用いた無線電話サービスとデジタル放送サービスとを融合させた新たなビジネススキームを提案することである。
【解決手段】本発明は、データ放送番組を提供するデータ放送番組提供方法において、無線電話網を介して、携帯端末装置から入力された操作内容を受け付け、放送網を介して、受信端末装置上に提供されるべきデータ放送番組の内容を所定の情報に基づいて変更するように構成されたデータ放送データを放送する一方、双方向サービスに関するコンピュータ通信網を介して、前記受信端末装置から送られる所定の要求に応答して、前記操作内容を前記受信端末装置に送り、前記受信端末装置上で、前記操作内容がデータ放送番組の内容に反映するデータ放送番組を提供するようにしたデータ放送番組提供方法である。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は、データ放送番組を提供するデータ放送番組提供方法において、無線電話網を介して、携帯端末装置から入力された操作内容を受け付け、放送網を介して、受信端末装置上に提供されるべきデータ放送番組の内容を所定の情報に基づいて変更するように構成されたデータ放送データを放送する一方、双方向サービスに関するコンピュータ通信網を介して、前記受信端末装置から送られる所定の要求に応答して、前記操作内容を前記受信端末装置に送り、前記受信端末装置上で、前記操作内容がデータ放送番組の内容に反映するデータ放送番組を提供するようにしたデータ放送番組提供方法である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機を用いたデータ放送サービスに関する。
【0002】
【従来技術】
デジタル放送サービスでは、放送局は、テレビ放送番組やデータ放送番組をデジタルデータで制作し、これらを多重化して放送する。視聴者は、デジタル放送に対応した受信端末装置によって映像音声を主体としたクオリティのあるテレビ放送番組を視聴することができるほか、データ放送番組を視聴することができる。
【0003】
このデータ放送番組では、視聴者は、テレビジョン装置上に提供されるデータ放送画面に対して手元のリモートコントローラによってさまざまな指示を受信端末装置に与えることにより、インタラクティブに視聴することができる。また、視聴者は、受信端末装置に設けられた通信機能を用いて放送局にアクセスし、放送局から必要なデータをダウンロードしたり、またはアップロードしたりすることができる。
【0004】
一方、電子メール機能やインターネット接続機能を備えた携帯電話機が急速に普及し、人々の必須のアイテムとなっている。このような携帯電話機に代表される無線電話サービスでは、ユーザは、他の携帯電話機やインターネット上のコンピュータの向こういる相手と電子メールをやり取りしたり、また、インターネット上のWebサイトにアクセスすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
携帯電話機が本質的に有している携帯性により、ユーザはいつでもどこでも携帯電話機を利用したさまざまなサービスを利用することができるが、その携帯性が満たされるためには、携帯電話機に設けられた画面は小型にせざるを得ず、このため、そこに表示されるべきコンテンツそのものやその大きさに制約があった。
【0006】
一方、デジタル放送番組に対応したテレビジョン装置は、クオリティある大画面でさまざまなコンテンツを提供することができる。
【0007】
しかしながら、従来、携帯電話機を用いた無線電話サービスとデジタル放送サービスとを相互に連携せず、全く別個のサービスであった。このため、ユーザによる携帯電話機に対するインタラクティブな操作に基づいて、テレビジョン装置の画面に提供されるコンテンツを反映させるといったサービスは実現されていなかった。
【0008】
そこで、本発明は、携帯電話機を用いた無線電話サービスとデジタル放送サービスとを融合させた新たなビジネススキームを提案することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、データ放送番組を提供するデータ放送番組提供方法において、無線電話網を介して、携帯端末装置から入力された操作内容を受け付け、放送網を介して、受信端末装置上に提供されるべきデータ放送番組の内容を所定の情報に基づいて変更するように構成されたデータ放送データを放送する一方、コンピュータ通信網を介して、前記受信端末装置から送られる所定の要求に応答して、前記操作内容を前記受信端末装置に送り、前記受信端末装置上で、前記操作内容がデータ放送番組の内容に反映するデータ放送番組を提供するようにしたデータ放送番組提供方法である。
【0010】
また、本発明は、データ放送番組を構成し、受信端末装置上に提供されるべき前記データ放送番組の内容が所定の情報に基づいて変更されるように構成したデータ放送データを放送するデータ放送番組提供方法であって、ユーザの携帯端末装置に対して所定の画面を提供し、前記ユーザに所定の入力操作を促す段階と、前記ユーザによって前記携帯端末装置に入力された操作内容を前記携帯端末装置から受け付けて、所定のデータベースに保持させる段階と、前記ユーザの受信端末装置から送られる所定の要求に応答して、前記所定のデータベースに保持された前記ユーザの操作内容を前記受信端末装置に送る段階と、を備え、前記ユーザの受信端末装置上に、前記操作内容に基づいたデータ放送番組の内容を提供させるようにしたデジタル放送におけるデータ放送番組提供方法である。
【0011】
また、本発明は、携帯電話機より会員登録を行った会員データベースの内容は、新規の追加や修正がある毎に、その内容を、ディジタル放送用会員管理データベースに転送し、更新する段階と、放送受信端末から双方向サービスを受ける視聴者は、このディジタル放送用会員管理データベースにアクセスし、既に会員登録を済ませている視聴者か否かが判別される段階を備え、既に会員登録を済ませている視聴者に対しては、ディジタル放送の双方向サービスを提供し、まだ会員登録を済ませていない視聴者には、携帯電話機より会員登録を行うよう、画面にメッセージを表示させて、会員登録を促すようにした会員管理方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。以下に示す実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな形態で実施することができる。
【0013】
本発明は、無線電話サービスとを融合した新たなデジタル放送サービスであり、既存のシステムインフラストラクチャを可能な限り利用して実現することができる。
【0014】
デジタル放送サービスでは、放送局は、映像・音声を主体としたいわゆる従来型のテレビ放送番組に加え、データ放送番組を視聴者に提供する。データ放送番組では、視聴者は、受信端末装置上に表示されるコンテンツの視聴に加え、インタラクティブな操作をしたり、通信回線網を介してその操作内容を放送局に送ることで、あたかもその番組に参加しているかのような視聴もすることができる。
【0015】
一方、携帯電話機に代表される無線電話通信サービスでは、携帯電話会社は、無線電話基地局を介して、携帯電話機同士の音声/データ通信サービスを提供し、さらにはゲートウェイを介してインターネットとの間の接続サービスを提供している。ユーザは、携帯電話機を利用して、インターネット上のWebページを閲覧したり、電子メールを送受信することができる。
【0016】
ここで、「視聴者」という語は、主としてデジタル放送の分野において「番組を視聴する」という観点から用いられている。上述のように、本発明は、デジタル放送サービスと無線電話サービスとを融合した新たなサービスであり、以下では、特に区別する必要がない限り、「視聴者」を含む意味でより一般的な「ユーザ」という語を用いるものとする。
【0017】
図1は、本実施形態に係るデジタル放送サービスを実現するための全体スキームを説明するための図である。
【0018】
本実施形態では、衛星放送を前提にしているが、特にこれに限定されるものでなく、地上波放送やCATVであってもよい。また、この衛星放送も、狭義には、放送衛星を用いたBS放送と、通信衛星を用いたCS放送とがあるが、ここでは双方をも含む広い意味で用いるものとする。
【0019】
同図において、放送局1は放送装置を備え、テレビ放送ストリームやデータ放送ストリームを多重化し、放送衛星等の中継局を介して、各ユーザの受信端末装置2に伝送可能なように構成されている。受信端末装置2は、放送電波として伝送されるデジタルデータを受信、分離、復調し、番組として視聴者に提供するための機能や、放送局1側のTV双方向サービス用サーバコンピュータ3に通信回線網を介して接続し、所定の通信プロトコルに従って通信を行うための通信機能を備える。通信回線網は、典型的には一般電話回線網などが適用可能であるが、インターネットであってもかまわない。
【0020】
放送局1側に設置されるTV双方向サービス用サーバコンピュータ3は、アクセスポートを複数備えており、それぞれのアクセスポートを介して受信端末装置2と接続し、これとの間でデータ通信を行う。サーバコンピュータ3は、図示しない各種のデータベースを備えており、ユーザごとの所定のデータを管理している。また、このサーバコンピュータ3は、同じく放送局1側に設置されるインターネットサービス用サーバコンピュータ4との間でデータ通信可能なように接続されている。これらのサーバコンピュータ3,4同士は、LANやインターネットを介して接続されていてもよいし、専用回線を介して接続されていてもよい。
【0021】
インターネットサービス用サーバコンピュータ4は、ユーザの携帯電話機5に対して各種のインターネットサービスを提供する機能を有している。インターネットサービスとしては、例えば、Webサービスやメールサービスがある。サーバコンピュータ4はまた、携帯電話機5から送られてくる所定のデータを受け取ると、これをTV双方向サービス用サーバコンピュータ3に転送する。
【0022】
サーバコンピュータ3,4は、放送局とは事業主体を異にしたデータセンタ内に設置されてもよいし、放送局1自身がこのようなサーバコンピュータ3,4を備えていてもかまわない。データセンタは、放送局1と相まってユーザに放送サービスを提供するため、ここでは、放送局1とこれらを含めて、放送局側と呼ぶ場合もある。
【0023】
受信端末装置は、典型的には、放送局より中継局を介して伝送される放送電波を受信するアンテナと、その受信したストリームを選局し、復号するセットトップボックス(STB)と、復号された映像音声データに基づいて映像や音声を出力する出力装置と、ユーザに対してインタラクティブな操作を提供するユーザインターフェース装置とから構成されている。受信端末装置は、実現されるさまざまなサービスに応じて、各種のハードウェアデバイスが接続される。例えば、受信端末装置がICカードによる本人認証サービスを用いる場合、そのICカードにアクセスするためのカードリーダを含んでいてもよい。セットトップボックスは、電話回線等の通信回線を介して外部のサーバコンピュータとの間で通信を行うための通信モデムを内蔵している。
【0024】
受信端末装置は、上述のように、セットトップボックスや出力装置、通信モデムとによって別々に構成されてもよいが、一体型の受信端末装置2としても構成されてもよい。出力装置は、典型的にはテレビジョン装置が相当し、外部から入力端子を介して入力される映像音声信号に基づいて映像および音声を出力する。ユーザインターフェース装置は、典型的には、リモートコントローラが相当する。リモートコントローラには、例えば、電源ON/OFFキー(ボタン)、チャンネル選局キー、方向キー、決定キー等が設けられ、セットトップボックスの受信部に対してユーザが押下したキーに対応する赤外線信号を受信する。また、リモートコントローラの代わりとして、本体のフロント部等に操作パネルを構成するようにしてもよい。
【0025】
一方、携帯電話機4は、携帯電話会社が提供する無線電話サービスに加え、インターネット上の各種のノードに接続し、インターネット上のサービスを利用することができる無線通信端末装置である。本実施形態では、受信端末装置2の利用者(視聴者)と携帯電話機5の利用者は、同一人を想定している。利用者は、携帯電話機5を用いて、インターネットサービス用サーバコンピュータ4にアクセスし、インタラクティブな操作により、所定のデータをアップロードすることができる。
【0026】
図2は、本実施形態に係るセットトップボックスのハードウェア構成を示す概略図である。セットトップボックスは、テレビ放送番組やデータ放送番組を提供するための各種機能、すなわち、受信機能、蓄積(録画)機能、通信機能および提示機能を備える。
【0027】
同図に示すように、コントローラ201は、CPU2011、RAM2012、ROM2013および書き換え可能な不揮発メモリ(EEPROM)2014を備え、これらはバスを介して相互に接続されている。このコントローラ201は、セットトップボックス全体の動作を司るとともに、他のハードウェア構成要素と相まって各種の機能を実現する。
【0028】
チューナ202は、放送衛星に向けられたアンテナから供給される放送波信号の中から特定のトランスポンダに対応する放送波信号を選択し、デジタル復調部203に送出する。デジタル復調部203は、選択され送出されてくる放送波信号を所定の復調方式で復調し、所定のエラー訂正処理を行った後、TSデコーダ204に送出する。このデジタル復調回路202から送出される信号は、放送局側において多重化されたストリームに対応するものである。TSデコーダ204は、送出される多重化ストリームを個別のストリームに分離する。分離された個別のストリームは、主にテレビジョン放送に関する映像音声ストリームと、データ放送に関するデータ放送ストリームである。映像音声ストリームは、通常の受信再生モードでは、MEPG−AVデコーダ205に送出される。MEPG−AVデコーダ205は、送出される映像音声ストリームをMPEG2ビデオおよびMPEG2オーディオに従って復号し、出力装置であるディスプレイおよびスピーカに出力する。
【0029】
データ放送ストリームは、一般的には、データ放送番組を提供するためのコンテンツデータ、すなわち、テキストデータ、イメージデータ(静止画/動画データ)、オーディオデータ(サウンドデータ)、スクリプト(制御プログラム)および表示オブジェクトデータ等を含むストリームである。TSデコーダ204によって分離されたデータ放送ストリームは、コントローラ201の制御の下、記憶装置206に所定の記録フォーマットで蓄積される。
【0030】
記憶装置206は、蓄積機能を実現するためのメディアであり、典型的には、ハードディスク装置やDVD/RW(またはDVD/RAM)装置等が適用される。記憶装置206は、映像音声ストリームおよびデータ放送ストリームを蓄積可能である。この記憶装置206に記憶されたデータ放送ストリームは、コントローラ201の制御の下、読み出され、制御プログラムとして解釈・実行され、セットトップボックスに所定の機能を実現させる。
【0031】
サウンド制御部207は、コントローラ201の制御の下、各種サウンドデータに基づいて付加音(効果音)を生成する。生成された付加音は、MPEG2−AVデコーダ205から送られる音声データと重畳(合成)され、スピーカから出力される。このような付加音は、例えば、セットトップボックス自体の動作確認音等として利用される。
【0032】
OSD制御部208は、コントローラ201の制御の下、データ放送ストリームに基づいてテキストデータやイメージデータを生成する。生成されたこれらのデータは、単独で、またはMPEG−AVデコーダ205から送られる映像データと重畳されて、ディスプレイに表示される。
【0033】
通信モデム209は、通信回線を介して接続される外部のTV双方向サービス用サーバコンピュータ3との間で、所定の通信プロトコルに従った通信機能を提供する。通信モデム209は、例えば、電話回線を介してPPP接続によりサーバコンピュータ3に接続し、通信を行う。
【0034】
ICカードI/F210は、個人を認証するための所定の情報を記憶したICカードにアクセスするためのインターフェース装置である。
【0035】
次に、本実施形態に係るデジタル放送サービスの概略について、図1を参照しながら、説明する。
【0036】
ユーザは、携帯電話機5を用いて、インターネットサービス用サーバコンピュータ4にアクセスし、インタラクティブな操作を通じて、所定のデータをそこにアップロードする(図中(a))。インターネットサービス用サーバコンピュータ4は、携帯電話機5からのアクセスに応答し、所定のデータを受け付けると、これをTV双方向サービス用サーバコンピュータ3に転送する(図中(b))。
【0037】
一方で、放送局1は、データ放送番組を構成するデータ放送データを放送電波として放送する(図中(c))。データ放送データは、例えば、カルーセル方式で放送される。このデータ放送データは、TV双方向サービス用サーバコンピュータ3から所定のデータを取得する機能や、取得した所定のデータをコンテンツに反映させた上でそのコンテンツをディスプレイ上に表示する機能等を受信端末装置2に実現させる制御スクリプトを含んでいる。例えば、取得した所定のデータは、コンテンツの表示サイズやそのオブジェクトの種類に反映される。具体的には、「ペットの犬」というコンテンツを表示する場合、受信端末装置2は、取得した所定のデータに基づいて、「子犬」のオブジェクトを選択して表示したり、または「成犬」のオブジェクトを選択して表示する。
【0038】
ユーザがそのデータ放送番組の放送中に、受信端末装置2の電源を投入し、そのデータ放送番組のチャンネルを選択すると、受信端末装置2は、データ放送データを蓄積し、実行を開始する。受信端末装置2は、TV双方向サービス用サーバコンピュータ3に接続し、そのユーザの所定のデータを要求し(図中(d))、サーバコンピュータ3はこれに応答して、データベースを検索し、そのユーザの所定のデータを受信端末装置2に送る(図中(e))。受信端末装置2は、サーバコンピュータ3から取得した所定のデータをコンテンツ反映させた上で、そのコンテンツをディスプレイ上に表示する。
【0039】
図3は、本実施形態に係るデータ放送データの実行に基づく受信端末装置2の動作を説明するためのフローチャートである。受信端末装置2の以下の動作は、受信端末装置2のコントローラ201が、受信したデータ放送データに含まれる制御スクリプトを解釈、実行することにより、他のハードウェア要素と協働して実現されるものであり、ここでは、受信端末装置2を主体として動作を説明している。
【0040】
同図に示すように、受信端末装置2は、TV双方向サービス用サーバコンピュータ3に接続し、ユーザの所定のデータを要求し、これに応答したサーバコンピュータ3から送られる所定のデータを受信する(STEP301)。次に、受信端末装置2は、このように受信、取得した所定のデータに基づいて、データ放送データに含まれるオブジェクト群の中から所定のオブジェクトを選択し、さらに必要であれば、そのオブジェクトをその所定のデータに基づいて加工する(STEP302)。例えば、サイズの異なる3種類のオブジェクトが用意されている場合に、受信端末装置2は所定のデータに基づいていずれかのオブジェクトを選択する。受信端末装置2は、選択したオブジェクトを含むデータ放送画面を生成し、ディスプレイ上にこれを表示させる((STEP303)
このように、本実施形態に係るデジタル放送サービスによれば、ユーザが携帯電話機5を用いてインターネット上で操作した内容を、受信端末装置2の表示内容に反映させることができるようになる。
【0041】
次に、本発明をペット育成番組の提供サービスに適用した例を説明する。すなわち、このサービスでは、放送局1が、データ放送番組であるペット育成番組を放送するとともに、インターネットサービス用サーバコンピュータ4上にWebサイトであるペット育成サイトを構築する。このペット育成サイトでは、ユーザは、ペット育成番組に登場するペット(キャラクタ)の成長・育成に影響を与える因子(育成因子)をインタラクティブな操作によって入力することができる。例えば、ユーザはこのサイトから提示されるクイズに対して回答することで、その回答に対する評価結果に応じた育成因子がペットに与えられることになる。
【0042】
まず、ユーザは、このペット育成番組への参加のための申請手続きを行う。これは、例えば、ユーザがこの番組のメニュー画面で「ユーザ登録手続き」を選択して、ユーザ名や使用する携帯電話機5の携帯電話番号等からなる必要なデータをTV双方向サービス用サーバコンピュータ3に対して送ることにより行われる。TV双方向サービス用サーバコンピュータ3は、ユーザからこのような参加申請を受けると、データベースにそのユーザに関するレコードを登録するとともに、インターネットサービス用サーバコンピュータ4がそのユーザの携帯電話機5からのアクセスを受けられるように、サーバコンピュータ4に必要なデータを転送する。インターネットサービス用サーバコンピュータ4は、転送された必要なデータに基づいてそのユーザに関するレコードをデータベースに登録し、適宜のタイミングで、クイズに対する回答を促すためのメールを、登録されたユーザの携帯電話機5に対して配信する。
【0043】
ユーザは、クイズに対する回答を促すためのメールを受信すると、そこに示されたURLを選択することで、インターネットサービス用サーバコンピュータ4上のペット育成サイトにアクセスする。このペット育成サイトには、クイズが用意されており、ユーザはそのクイズに回答することができる。ユーザの回答、すなわち携帯電話機5に入力された操作内容は、インターネットサービス用サーバコンピュータ4を介して、TV双方向サービス用サーバコンピュータ3に転送される。TV双方向サービス用サーバコンピュータ3は、そのユーザの回答を評価し、その評価結果とともにデータベースに登録する。この評価結果がペットの育成因子となる。つまり、評価結果がよければ、仮想的に育成しているユーザのペットの育成に肯定的に作用(例えば、すくすく育つ等)、悪ければ、否定的に作用(例えば、発育が悪い等)する。換言すれば、ユーザは、クイズで好成績を上げるほど、肯定的な育成因子を獲得することができる。
【0044】
ユーザは、適宜のタイミングで、受信端末装置2上で、放送されているペット育成番組を視聴する。ユーザがペット育成番組のチャンネルを選択すると、受信端末装置2は一般電話網を介してTV双方向サービス用サーバコンピュータ3に接続し、ユーザ自身のデータ(育成因子)を要求する。サーバコンピュータ3は、これに応答して、そのユーザについて登録されている育成因子をデータベースから読み出して、受信端末装置2に送る。
【0045】
受信端末装置2は、サーバコンピュータ3から取得したそのユーザが獲得した育成因子に基づいて、データ放送画面に表示すべきペットを決定し、これを表示する。データ放送画面上のペットは、例えば、アニメーション表示されるものであってもよい。
【0046】
ユーザは、適宜のタイミングで送られてくるメールに基づいて、クイズに回答し、データ放送番組を視聴するということを繰り返す。
【0047】
なお、本例では、メールによるプッシュ型でクイズが配信されることとしたが、ユーザが自発的にペット育成サイトにアクセスするプル型であってもよい。
【0048】
また、ペット育成サイトは、ユーザからクイズに対する回答だけでなく、例えば、適当なメッセージの入力を受け付け、受信端末装置2がこれをデータ放送画面上に表示するように構成してもよい。
【0049】
このように、ユーザは、インターネット上のペット育成サイトに携帯電話機5でアクセスし、そこでペットを育成するためのアクション(本例ではクイズへの回答)を行うと、そのアクションに応じて、受信端末装置2で視聴できるデータ放送番組内のペットの成長を見守るというある種のペット育成ゲームに似た興趣性を味わうことができる。
【0050】
本発明は、会員登録サービスに適用することもできる。例えば、会員制のTV双方向サービスを例に説明する。
【0051】
すなわち、ユーザは、携帯電話機5を用いて会員登録サイトにアクセスする。会員登録サイトでは、ユーザはインタラクティブな操作によって、会員登録情報(例えば、名前、住所、電話番号等)を入力し、送信することができる。インターネットサービス用サーバコンピュータ4は、ユーザから送信される会員登録情報をTV双方向サービス用サーバコンピュータ3に転送する。このサーバコンピュータ3は、送信される会員登録情報を会員データベースで管理する。
【0052】
また、ユーザは、自宅に設置されている受信端末装置2を用いて、会員データベースにアクセスする。この場合、すでに会員登録がなされたユーザであるか否かが判断され、会員であると判断される場合には、そのユーザは各種のサービスを享受することができる。一方、会員でないと判断される場合には、データ放送番組の画面を通じて携帯電話機5を用いて会員登録をするように促される。
【0053】
このように、携帯電話機5を用いてデジタル放送サービスの会員登録を行うことにより、デジタル放送サービスのインフラストラクチャを新たに構築することなく、きわめて容易にさまざまなTV双方向サービスを提供することができるようになる。特に、携帯電話機5のような無線電話サービスにおいては、課金徴収システムが確立しているため、このシステムを最大限利用することにより、低いコストで確実にユーザから料金を徴収することができるようになり、TV双方向サービスの促進につながることになる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、携帯電話機を用いた無線電話サービスとデジタル放送サービスとを融合させた新たなビジネススキームが提案されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタル放送サービスを実現するための全体スキームを説明するための図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るセットトップボックスのハードウェア構成を示す概略図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るデータ放送データの実行に基づく受信端末装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…放送局
2…受信端末装置
3…TV双方向サービス用サーバコンピュータ
4…インターネットサービス用サーバコンピュータ
5…携帯電話機
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機を用いたデータ放送サービスに関する。
【0002】
【従来技術】
デジタル放送サービスでは、放送局は、テレビ放送番組やデータ放送番組をデジタルデータで制作し、これらを多重化して放送する。視聴者は、デジタル放送に対応した受信端末装置によって映像音声を主体としたクオリティのあるテレビ放送番組を視聴することができるほか、データ放送番組を視聴することができる。
【0003】
このデータ放送番組では、視聴者は、テレビジョン装置上に提供されるデータ放送画面に対して手元のリモートコントローラによってさまざまな指示を受信端末装置に与えることにより、インタラクティブに視聴することができる。また、視聴者は、受信端末装置に設けられた通信機能を用いて放送局にアクセスし、放送局から必要なデータをダウンロードしたり、またはアップロードしたりすることができる。
【0004】
一方、電子メール機能やインターネット接続機能を備えた携帯電話機が急速に普及し、人々の必須のアイテムとなっている。このような携帯電話機に代表される無線電話サービスでは、ユーザは、他の携帯電話機やインターネット上のコンピュータの向こういる相手と電子メールをやり取りしたり、また、インターネット上のWebサイトにアクセスすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
携帯電話機が本質的に有している携帯性により、ユーザはいつでもどこでも携帯電話機を利用したさまざまなサービスを利用することができるが、その携帯性が満たされるためには、携帯電話機に設けられた画面は小型にせざるを得ず、このため、そこに表示されるべきコンテンツそのものやその大きさに制約があった。
【0006】
一方、デジタル放送番組に対応したテレビジョン装置は、クオリティある大画面でさまざまなコンテンツを提供することができる。
【0007】
しかしながら、従来、携帯電話機を用いた無線電話サービスとデジタル放送サービスとを相互に連携せず、全く別個のサービスであった。このため、ユーザによる携帯電話機に対するインタラクティブな操作に基づいて、テレビジョン装置の画面に提供されるコンテンツを反映させるといったサービスは実現されていなかった。
【0008】
そこで、本発明は、携帯電話機を用いた無線電話サービスとデジタル放送サービスとを融合させた新たなビジネススキームを提案することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、データ放送番組を提供するデータ放送番組提供方法において、無線電話網を介して、携帯端末装置から入力された操作内容を受け付け、放送網を介して、受信端末装置上に提供されるべきデータ放送番組の内容を所定の情報に基づいて変更するように構成されたデータ放送データを放送する一方、コンピュータ通信網を介して、前記受信端末装置から送られる所定の要求に応答して、前記操作内容を前記受信端末装置に送り、前記受信端末装置上で、前記操作内容がデータ放送番組の内容に反映するデータ放送番組を提供するようにしたデータ放送番組提供方法である。
【0010】
また、本発明は、データ放送番組を構成し、受信端末装置上に提供されるべき前記データ放送番組の内容が所定の情報に基づいて変更されるように構成したデータ放送データを放送するデータ放送番組提供方法であって、ユーザの携帯端末装置に対して所定の画面を提供し、前記ユーザに所定の入力操作を促す段階と、前記ユーザによって前記携帯端末装置に入力された操作内容を前記携帯端末装置から受け付けて、所定のデータベースに保持させる段階と、前記ユーザの受信端末装置から送られる所定の要求に応答して、前記所定のデータベースに保持された前記ユーザの操作内容を前記受信端末装置に送る段階と、を備え、前記ユーザの受信端末装置上に、前記操作内容に基づいたデータ放送番組の内容を提供させるようにしたデジタル放送におけるデータ放送番組提供方法である。
【0011】
また、本発明は、携帯電話機より会員登録を行った会員データベースの内容は、新規の追加や修正がある毎に、その内容を、ディジタル放送用会員管理データベースに転送し、更新する段階と、放送受信端末から双方向サービスを受ける視聴者は、このディジタル放送用会員管理データベースにアクセスし、既に会員登録を済ませている視聴者か否かが判別される段階を備え、既に会員登録を済ませている視聴者に対しては、ディジタル放送の双方向サービスを提供し、まだ会員登録を済ませていない視聴者には、携帯電話機より会員登録を行うよう、画面にメッセージを表示させて、会員登録を促すようにした会員管理方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。以下に示す実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな形態で実施することができる。
【0013】
本発明は、無線電話サービスとを融合した新たなデジタル放送サービスであり、既存のシステムインフラストラクチャを可能な限り利用して実現することができる。
【0014】
デジタル放送サービスでは、放送局は、映像・音声を主体としたいわゆる従来型のテレビ放送番組に加え、データ放送番組を視聴者に提供する。データ放送番組では、視聴者は、受信端末装置上に表示されるコンテンツの視聴に加え、インタラクティブな操作をしたり、通信回線網を介してその操作内容を放送局に送ることで、あたかもその番組に参加しているかのような視聴もすることができる。
【0015】
一方、携帯電話機に代表される無線電話通信サービスでは、携帯電話会社は、無線電話基地局を介して、携帯電話機同士の音声/データ通信サービスを提供し、さらにはゲートウェイを介してインターネットとの間の接続サービスを提供している。ユーザは、携帯電話機を利用して、インターネット上のWebページを閲覧したり、電子メールを送受信することができる。
【0016】
ここで、「視聴者」という語は、主としてデジタル放送の分野において「番組を視聴する」という観点から用いられている。上述のように、本発明は、デジタル放送サービスと無線電話サービスとを融合した新たなサービスであり、以下では、特に区別する必要がない限り、「視聴者」を含む意味でより一般的な「ユーザ」という語を用いるものとする。
【0017】
図1は、本実施形態に係るデジタル放送サービスを実現するための全体スキームを説明するための図である。
【0018】
本実施形態では、衛星放送を前提にしているが、特にこれに限定されるものでなく、地上波放送やCATVであってもよい。また、この衛星放送も、狭義には、放送衛星を用いたBS放送と、通信衛星を用いたCS放送とがあるが、ここでは双方をも含む広い意味で用いるものとする。
【0019】
同図において、放送局1は放送装置を備え、テレビ放送ストリームやデータ放送ストリームを多重化し、放送衛星等の中継局を介して、各ユーザの受信端末装置2に伝送可能なように構成されている。受信端末装置2は、放送電波として伝送されるデジタルデータを受信、分離、復調し、番組として視聴者に提供するための機能や、放送局1側のTV双方向サービス用サーバコンピュータ3に通信回線網を介して接続し、所定の通信プロトコルに従って通信を行うための通信機能を備える。通信回線網は、典型的には一般電話回線網などが適用可能であるが、インターネットであってもかまわない。
【0020】
放送局1側に設置されるTV双方向サービス用サーバコンピュータ3は、アクセスポートを複数備えており、それぞれのアクセスポートを介して受信端末装置2と接続し、これとの間でデータ通信を行う。サーバコンピュータ3は、図示しない各種のデータベースを備えており、ユーザごとの所定のデータを管理している。また、このサーバコンピュータ3は、同じく放送局1側に設置されるインターネットサービス用サーバコンピュータ4との間でデータ通信可能なように接続されている。これらのサーバコンピュータ3,4同士は、LANやインターネットを介して接続されていてもよいし、専用回線を介して接続されていてもよい。
【0021】
インターネットサービス用サーバコンピュータ4は、ユーザの携帯電話機5に対して各種のインターネットサービスを提供する機能を有している。インターネットサービスとしては、例えば、Webサービスやメールサービスがある。サーバコンピュータ4はまた、携帯電話機5から送られてくる所定のデータを受け取ると、これをTV双方向サービス用サーバコンピュータ3に転送する。
【0022】
サーバコンピュータ3,4は、放送局とは事業主体を異にしたデータセンタ内に設置されてもよいし、放送局1自身がこのようなサーバコンピュータ3,4を備えていてもかまわない。データセンタは、放送局1と相まってユーザに放送サービスを提供するため、ここでは、放送局1とこれらを含めて、放送局側と呼ぶ場合もある。
【0023】
受信端末装置は、典型的には、放送局より中継局を介して伝送される放送電波を受信するアンテナと、その受信したストリームを選局し、復号するセットトップボックス(STB)と、復号された映像音声データに基づいて映像や音声を出力する出力装置と、ユーザに対してインタラクティブな操作を提供するユーザインターフェース装置とから構成されている。受信端末装置は、実現されるさまざまなサービスに応じて、各種のハードウェアデバイスが接続される。例えば、受信端末装置がICカードによる本人認証サービスを用いる場合、そのICカードにアクセスするためのカードリーダを含んでいてもよい。セットトップボックスは、電話回線等の通信回線を介して外部のサーバコンピュータとの間で通信を行うための通信モデムを内蔵している。
【0024】
受信端末装置は、上述のように、セットトップボックスや出力装置、通信モデムとによって別々に構成されてもよいが、一体型の受信端末装置2としても構成されてもよい。出力装置は、典型的にはテレビジョン装置が相当し、外部から入力端子を介して入力される映像音声信号に基づいて映像および音声を出力する。ユーザインターフェース装置は、典型的には、リモートコントローラが相当する。リモートコントローラには、例えば、電源ON/OFFキー(ボタン)、チャンネル選局キー、方向キー、決定キー等が設けられ、セットトップボックスの受信部に対してユーザが押下したキーに対応する赤外線信号を受信する。また、リモートコントローラの代わりとして、本体のフロント部等に操作パネルを構成するようにしてもよい。
【0025】
一方、携帯電話機4は、携帯電話会社が提供する無線電話サービスに加え、インターネット上の各種のノードに接続し、インターネット上のサービスを利用することができる無線通信端末装置である。本実施形態では、受信端末装置2の利用者(視聴者)と携帯電話機5の利用者は、同一人を想定している。利用者は、携帯電話機5を用いて、インターネットサービス用サーバコンピュータ4にアクセスし、インタラクティブな操作により、所定のデータをアップロードすることができる。
【0026】
図2は、本実施形態に係るセットトップボックスのハードウェア構成を示す概略図である。セットトップボックスは、テレビ放送番組やデータ放送番組を提供するための各種機能、すなわち、受信機能、蓄積(録画)機能、通信機能および提示機能を備える。
【0027】
同図に示すように、コントローラ201は、CPU2011、RAM2012、ROM2013および書き換え可能な不揮発メモリ(EEPROM)2014を備え、これらはバスを介して相互に接続されている。このコントローラ201は、セットトップボックス全体の動作を司るとともに、他のハードウェア構成要素と相まって各種の機能を実現する。
【0028】
チューナ202は、放送衛星に向けられたアンテナから供給される放送波信号の中から特定のトランスポンダに対応する放送波信号を選択し、デジタル復調部203に送出する。デジタル復調部203は、選択され送出されてくる放送波信号を所定の復調方式で復調し、所定のエラー訂正処理を行った後、TSデコーダ204に送出する。このデジタル復調回路202から送出される信号は、放送局側において多重化されたストリームに対応するものである。TSデコーダ204は、送出される多重化ストリームを個別のストリームに分離する。分離された個別のストリームは、主にテレビジョン放送に関する映像音声ストリームと、データ放送に関するデータ放送ストリームである。映像音声ストリームは、通常の受信再生モードでは、MEPG−AVデコーダ205に送出される。MEPG−AVデコーダ205は、送出される映像音声ストリームをMPEG2ビデオおよびMPEG2オーディオに従って復号し、出力装置であるディスプレイおよびスピーカに出力する。
【0029】
データ放送ストリームは、一般的には、データ放送番組を提供するためのコンテンツデータ、すなわち、テキストデータ、イメージデータ(静止画/動画データ)、オーディオデータ(サウンドデータ)、スクリプト(制御プログラム)および表示オブジェクトデータ等を含むストリームである。TSデコーダ204によって分離されたデータ放送ストリームは、コントローラ201の制御の下、記憶装置206に所定の記録フォーマットで蓄積される。
【0030】
記憶装置206は、蓄積機能を実現するためのメディアであり、典型的には、ハードディスク装置やDVD/RW(またはDVD/RAM)装置等が適用される。記憶装置206は、映像音声ストリームおよびデータ放送ストリームを蓄積可能である。この記憶装置206に記憶されたデータ放送ストリームは、コントローラ201の制御の下、読み出され、制御プログラムとして解釈・実行され、セットトップボックスに所定の機能を実現させる。
【0031】
サウンド制御部207は、コントローラ201の制御の下、各種サウンドデータに基づいて付加音(効果音)を生成する。生成された付加音は、MPEG2−AVデコーダ205から送られる音声データと重畳(合成)され、スピーカから出力される。このような付加音は、例えば、セットトップボックス自体の動作確認音等として利用される。
【0032】
OSD制御部208は、コントローラ201の制御の下、データ放送ストリームに基づいてテキストデータやイメージデータを生成する。生成されたこれらのデータは、単独で、またはMPEG−AVデコーダ205から送られる映像データと重畳されて、ディスプレイに表示される。
【0033】
通信モデム209は、通信回線を介して接続される外部のTV双方向サービス用サーバコンピュータ3との間で、所定の通信プロトコルに従った通信機能を提供する。通信モデム209は、例えば、電話回線を介してPPP接続によりサーバコンピュータ3に接続し、通信を行う。
【0034】
ICカードI/F210は、個人を認証するための所定の情報を記憶したICカードにアクセスするためのインターフェース装置である。
【0035】
次に、本実施形態に係るデジタル放送サービスの概略について、図1を参照しながら、説明する。
【0036】
ユーザは、携帯電話機5を用いて、インターネットサービス用サーバコンピュータ4にアクセスし、インタラクティブな操作を通じて、所定のデータをそこにアップロードする(図中(a))。インターネットサービス用サーバコンピュータ4は、携帯電話機5からのアクセスに応答し、所定のデータを受け付けると、これをTV双方向サービス用サーバコンピュータ3に転送する(図中(b))。
【0037】
一方で、放送局1は、データ放送番組を構成するデータ放送データを放送電波として放送する(図中(c))。データ放送データは、例えば、カルーセル方式で放送される。このデータ放送データは、TV双方向サービス用サーバコンピュータ3から所定のデータを取得する機能や、取得した所定のデータをコンテンツに反映させた上でそのコンテンツをディスプレイ上に表示する機能等を受信端末装置2に実現させる制御スクリプトを含んでいる。例えば、取得した所定のデータは、コンテンツの表示サイズやそのオブジェクトの種類に反映される。具体的には、「ペットの犬」というコンテンツを表示する場合、受信端末装置2は、取得した所定のデータに基づいて、「子犬」のオブジェクトを選択して表示したり、または「成犬」のオブジェクトを選択して表示する。
【0038】
ユーザがそのデータ放送番組の放送中に、受信端末装置2の電源を投入し、そのデータ放送番組のチャンネルを選択すると、受信端末装置2は、データ放送データを蓄積し、実行を開始する。受信端末装置2は、TV双方向サービス用サーバコンピュータ3に接続し、そのユーザの所定のデータを要求し(図中(d))、サーバコンピュータ3はこれに応答して、データベースを検索し、そのユーザの所定のデータを受信端末装置2に送る(図中(e))。受信端末装置2は、サーバコンピュータ3から取得した所定のデータをコンテンツ反映させた上で、そのコンテンツをディスプレイ上に表示する。
【0039】
図3は、本実施形態に係るデータ放送データの実行に基づく受信端末装置2の動作を説明するためのフローチャートである。受信端末装置2の以下の動作は、受信端末装置2のコントローラ201が、受信したデータ放送データに含まれる制御スクリプトを解釈、実行することにより、他のハードウェア要素と協働して実現されるものであり、ここでは、受信端末装置2を主体として動作を説明している。
【0040】
同図に示すように、受信端末装置2は、TV双方向サービス用サーバコンピュータ3に接続し、ユーザの所定のデータを要求し、これに応答したサーバコンピュータ3から送られる所定のデータを受信する(STEP301)。次に、受信端末装置2は、このように受信、取得した所定のデータに基づいて、データ放送データに含まれるオブジェクト群の中から所定のオブジェクトを選択し、さらに必要であれば、そのオブジェクトをその所定のデータに基づいて加工する(STEP302)。例えば、サイズの異なる3種類のオブジェクトが用意されている場合に、受信端末装置2は所定のデータに基づいていずれかのオブジェクトを選択する。受信端末装置2は、選択したオブジェクトを含むデータ放送画面を生成し、ディスプレイ上にこれを表示させる((STEP303)
このように、本実施形態に係るデジタル放送サービスによれば、ユーザが携帯電話機5を用いてインターネット上で操作した内容を、受信端末装置2の表示内容に反映させることができるようになる。
【0041】
次に、本発明をペット育成番組の提供サービスに適用した例を説明する。すなわち、このサービスでは、放送局1が、データ放送番組であるペット育成番組を放送するとともに、インターネットサービス用サーバコンピュータ4上にWebサイトであるペット育成サイトを構築する。このペット育成サイトでは、ユーザは、ペット育成番組に登場するペット(キャラクタ)の成長・育成に影響を与える因子(育成因子)をインタラクティブな操作によって入力することができる。例えば、ユーザはこのサイトから提示されるクイズに対して回答することで、その回答に対する評価結果に応じた育成因子がペットに与えられることになる。
【0042】
まず、ユーザは、このペット育成番組への参加のための申請手続きを行う。これは、例えば、ユーザがこの番組のメニュー画面で「ユーザ登録手続き」を選択して、ユーザ名や使用する携帯電話機5の携帯電話番号等からなる必要なデータをTV双方向サービス用サーバコンピュータ3に対して送ることにより行われる。TV双方向サービス用サーバコンピュータ3は、ユーザからこのような参加申請を受けると、データベースにそのユーザに関するレコードを登録するとともに、インターネットサービス用サーバコンピュータ4がそのユーザの携帯電話機5からのアクセスを受けられるように、サーバコンピュータ4に必要なデータを転送する。インターネットサービス用サーバコンピュータ4は、転送された必要なデータに基づいてそのユーザに関するレコードをデータベースに登録し、適宜のタイミングで、クイズに対する回答を促すためのメールを、登録されたユーザの携帯電話機5に対して配信する。
【0043】
ユーザは、クイズに対する回答を促すためのメールを受信すると、そこに示されたURLを選択することで、インターネットサービス用サーバコンピュータ4上のペット育成サイトにアクセスする。このペット育成サイトには、クイズが用意されており、ユーザはそのクイズに回答することができる。ユーザの回答、すなわち携帯電話機5に入力された操作内容は、インターネットサービス用サーバコンピュータ4を介して、TV双方向サービス用サーバコンピュータ3に転送される。TV双方向サービス用サーバコンピュータ3は、そのユーザの回答を評価し、その評価結果とともにデータベースに登録する。この評価結果がペットの育成因子となる。つまり、評価結果がよければ、仮想的に育成しているユーザのペットの育成に肯定的に作用(例えば、すくすく育つ等)、悪ければ、否定的に作用(例えば、発育が悪い等)する。換言すれば、ユーザは、クイズで好成績を上げるほど、肯定的な育成因子を獲得することができる。
【0044】
ユーザは、適宜のタイミングで、受信端末装置2上で、放送されているペット育成番組を視聴する。ユーザがペット育成番組のチャンネルを選択すると、受信端末装置2は一般電話網を介してTV双方向サービス用サーバコンピュータ3に接続し、ユーザ自身のデータ(育成因子)を要求する。サーバコンピュータ3は、これに応答して、そのユーザについて登録されている育成因子をデータベースから読み出して、受信端末装置2に送る。
【0045】
受信端末装置2は、サーバコンピュータ3から取得したそのユーザが獲得した育成因子に基づいて、データ放送画面に表示すべきペットを決定し、これを表示する。データ放送画面上のペットは、例えば、アニメーション表示されるものであってもよい。
【0046】
ユーザは、適宜のタイミングで送られてくるメールに基づいて、クイズに回答し、データ放送番組を視聴するということを繰り返す。
【0047】
なお、本例では、メールによるプッシュ型でクイズが配信されることとしたが、ユーザが自発的にペット育成サイトにアクセスするプル型であってもよい。
【0048】
また、ペット育成サイトは、ユーザからクイズに対する回答だけでなく、例えば、適当なメッセージの入力を受け付け、受信端末装置2がこれをデータ放送画面上に表示するように構成してもよい。
【0049】
このように、ユーザは、インターネット上のペット育成サイトに携帯電話機5でアクセスし、そこでペットを育成するためのアクション(本例ではクイズへの回答)を行うと、そのアクションに応じて、受信端末装置2で視聴できるデータ放送番組内のペットの成長を見守るというある種のペット育成ゲームに似た興趣性を味わうことができる。
【0050】
本発明は、会員登録サービスに適用することもできる。例えば、会員制のTV双方向サービスを例に説明する。
【0051】
すなわち、ユーザは、携帯電話機5を用いて会員登録サイトにアクセスする。会員登録サイトでは、ユーザはインタラクティブな操作によって、会員登録情報(例えば、名前、住所、電話番号等)を入力し、送信することができる。インターネットサービス用サーバコンピュータ4は、ユーザから送信される会員登録情報をTV双方向サービス用サーバコンピュータ3に転送する。このサーバコンピュータ3は、送信される会員登録情報を会員データベースで管理する。
【0052】
また、ユーザは、自宅に設置されている受信端末装置2を用いて、会員データベースにアクセスする。この場合、すでに会員登録がなされたユーザであるか否かが判断され、会員であると判断される場合には、そのユーザは各種のサービスを享受することができる。一方、会員でないと判断される場合には、データ放送番組の画面を通じて携帯電話機5を用いて会員登録をするように促される。
【0053】
このように、携帯電話機5を用いてデジタル放送サービスの会員登録を行うことにより、デジタル放送サービスのインフラストラクチャを新たに構築することなく、きわめて容易にさまざまなTV双方向サービスを提供することができるようになる。特に、携帯電話機5のような無線電話サービスにおいては、課金徴収システムが確立しているため、このシステムを最大限利用することにより、低いコストで確実にユーザから料金を徴収することができるようになり、TV双方向サービスの促進につながることになる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、携帯電話機を用いた無線電話サービスとデジタル放送サービスとを融合させた新たなビジネススキームが提案されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタル放送サービスを実現するための全体スキームを説明するための図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るセットトップボックスのハードウェア構成を示す概略図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るデータ放送データの実行に基づく受信端末装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…放送局
2…受信端末装置
3…TV双方向サービス用サーバコンピュータ
4…インターネットサービス用サーバコンピュータ
5…携帯電話機
Claims (4)
- データ放送番組を提供するデータ放送番組提供方法において、
無線電話網を介して、携帯端末装置から入力された操作内容を受け付け、
放送網を介して、受信端末装置上に提供されるべきデータ放送番組の内容を所定の情報に基づいて変更するように構成されたデータ放送データを放送する一方、双方向サービスに関するコンピュータ通信網を介して、前記受信端末装置から送られる所定の要求に応答して、前記操作内容を前記受信端末装置に送り、
前記受信端末装置上で、前記操作内容がデータ放送番組の内容に反映するデータ放送番組を提供するようにしたデータ放送番組提供方法。 - データ放送番組を構成し、受信端末装置上に提供されるべき前記データ放送番組の内容が所定の情報に基づいて変更されるように構成したデータ放送データを放送するデータ放送番組提供方法であって、
ユーザの携帯端末装置に対して所定の画面を提供し、前記ユーザに所定の入力操作を促す段階と、
前記ユーザによって前記携帯端末装置に入力された操作内容を前記携帯端末装置から受け付けて、所定のデータベースに保持させる段階と、
前記ユーザの受信端末装置から送られる所定の要求に応答して、前記所定のデータベースに保持された前記ユーザの操作内容を前記受信端末装置に送る段階と、を備え、
前記ユーザの受信端末装置上に、前記操作内容に基づいたデータ放送番組の内容を提供させるようにしたデジタル放送におけるデータ放送番組提供方法。 - データ放送番組を提供するデータ放送番組提供方法において、
無線電話網を介して、ユーザの携帯電話機から入力された操作内容にしたがって、前記ユーザを会員データベースに登録する一方、
双方向サービスに関する番組に参加しようとするユーザが、放送受信端末から参加する場合に、前記会員データベースに登録された内容を参照し、参加の適否を判断すること特徴とするデータ放送番組提供方法。 - 前記データ放送番組に参加したユーザに対して、前記無線電話網で利用される課金システムにより徴収される料金またはその一部を徴収することを特徴とする請求項3記載のデータ放送番組提供方法。
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Cited By (2)
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JP2009200961A (ja) * | 2008-02-22 | 2009-09-03 | Ntt Docomo Inc | コンテンツ提供システム、サーバ装置、端末装置及びコンテンツ提供方法 |
CN101827250A (zh) * | 2010-04-21 | 2010-09-08 | 中兴通讯股份有限公司 | 一种移动终端电视互动业务的实现方法和系统 |
-
2002
- 2002-06-28 JP JP2002190350A patent/JP2004040165A/ja active Pending
Cited By (3)
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WO2011130973A1 (zh) * | 2010-04-21 | 2011-10-27 | 中兴通讯股份有限公司 | 一种移动终端电视互动业务的实现方法和系统 |
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