JP2004039668A - 入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力装置を液晶上面に搭載した液晶ディスプレイ装置の傾向としては、画面サイズの大型化に伴い、表示駆動周波数の高周波化が進み、不要輻射(ノイズ)は拡大傾向にある。
【解決手段】液晶パネル1と、アナログ−デジタル変換基板2と、前記液晶パネル1と前記アナログ−デジタル変換基板2を接続するデジタル信号伝送ケーブル3において、前記液晶パネル1と前記アナログ−デジタル変換基板2を第一の導電性筐体9に、互いに逆方向に取り付け、回路基準電位と導電性筐体6を接地し、前記デジタル信号伝送ケーブル3は第一の筐体を貫通し、前記液晶パネル1と前記アナログ−デジタル変換基板2を接続し、前記アナログ−デジタル変換基板2と前記デジタル信号伝送ケーブル3とは、第二の導電性筐体10で覆ったことを特徴とする入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置。
【選択図】 図1
【解決手段】液晶パネル1と、アナログ−デジタル変換基板2と、前記液晶パネル1と前記アナログ−デジタル変換基板2を接続するデジタル信号伝送ケーブル3において、前記液晶パネル1と前記アナログ−デジタル変換基板2を第一の導電性筐体9に、互いに逆方向に取り付け、回路基準電位と導電性筐体6を接地し、前記デジタル信号伝送ケーブル3は第一の筐体を貫通し、前記液晶パネル1と前記アナログ−デジタル変換基板2を接続し、前記アナログ−デジタル変換基板2と前記デジタル信号伝送ケーブル3とは、第二の導電性筐体10で覆ったことを特徴とする入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は入力装置を液晶上面に搭載した液晶ディスプレイ装置に関し、特に、その電磁環境両立性対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種の電気・電子装置から不要に放射される電磁波(いわゆる不要輻射)に起因して、周辺の電気・電子装置が障害を起こすことが問題となっており、電気・電子装置の電磁環境両立性(EMC;Electro−MagneticCompatibility)が重要とされている。このEMCには、電気・電子装置が外部に対して悪影響を及ぼす電磁気的妨害(EMI;Electro−Magnetic Interference)と、外部からの電磁気的妨害に耐えるイミュニティ(Electro−Magnetic Susceptibility)とがある。
国内においては、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に適合するようになされている。
【0003】
液晶パネルを使用した映像表示装置などの場合、表示素子の各画素を制御するパルスの動作周波数が高いため、液晶パネル自身が不要輻射(ノイズ)を発生している。また、液晶パネルを駆動する駆動回路基板及び駆動回路基板と液晶パネルを接続するケーブルからも不要輻射(ノイズ)は発生する。
【0004】
従来の映像表示装置に対するEMI対策の代表的なものとしては、例えば、液晶パネル、駆動回路基板、ケーブル全体を導電体で覆うことにより、電磁気的に遮蔽(シールド)することが講じられる。具体的な映像表示装置のシールド方法として、表示前面に透明の導電膜を取り付け、その周囲を導電性筐体で覆い、導電膜と導電性筐体との間に導電性ゴムを挟みこみ接続することで電磁気的に遮蔽し、不要輻射(ノイズ)を低減している。
【0005】
しかしながら、入力装置(具体的には透明デジタイザ)を液晶上面に搭載した液晶ディスプレイ装置では、例えば、シールドするための透明の導電膜と、透明電極をガラスに蒸着した透明デジタイザ及び保護ガラスを取り付けることで透過率が極端に低下することとなり、鮮明な表示品質は得られない。また、静電結合方式の透明デジタイザの場合、デジタイザ上面に導電体を取り付ければ信号は検出できない。また、デジタイザ下部に取り付けた場合、信号は減衰しやすくS/N比が低下してしまう不具合があった。そのため、際だった対策は実施せずに何とか上記EMC基準レベル範囲内に入っていた。
【0006】
図2を参照しながら、従来の入力装置(透明デジタイザ)搭載の液晶ディスプレイ装置の一例について説明する。
【0007】
入力装置(図示したものは、透明デジタイザ)搭載の液晶ディスプレイ装置13は、導電性筐体6内に、アナログ−デジタル変換基板2と透明タッチパネル制御基板(図示せず)が、導電性支持部材5を介して取り付けられる。導電性筐体6及び導電性支持部材5の材質は、電気亜鉛メッキ鋼板(SECC)の導電体であり、電磁気的に遮蔽(シールド)効果は高い。また、アナログ−デジタル変換基板2と透明タッチパネル制御基板(図示せず)の基準電位(GND)は導電性支持部材5を介して導電性筐体6に接続され、回路の基準電位は導電性筐体6と同電位となる。
【0008】
また液晶パネル1は、導電性筐体6から導電性支持部材4を介して取り付けられ、液晶パネル1の金属フレーム及び回路GNDを導電性筐体6に接続している。
【0009】
入力装置(透明デジタイザ)8は、その上面に保護ガラス7と一体となる様に貼り合わされ、筐体6の上面に載置し、ガラス押さえ12で固定される。
従って、上面はガラスであるため、電気的に絶縁であり、電磁気的に遮蔽(シールド)効果はない。
【0010】
アナログ−デジタル変換基板2では、外部パソコン(図示せず)などからアナログビデオ信号が、ケーブル介して入力され、液晶への表示データへ変換する。
すなわちアナログ−デジタル変換基板2に設けられている回路(図示せず)により、アナログ−デジタル変換し、高周波デジタル信号をデジタル信号伝送ケーブル3を介して、液晶パネル1へ送られる。高周波デジタル信号には、クロック,データ,同期信号が含まれ、繰り返し液晶パネルをスキャンしている。
【0011】
そのため、不要輻射(ノイズ)は、アナログ−デジタル変換基板2及びデジタル信号伝送ケーブル3から放射され、液晶パネル1と導電性筐体6の側面のすき間より漏れ、不要輻射(ノイズ)Aが発生する。
【0012】
一方、液晶パネルは伝送された高周波デジタル信号から、液晶の各表示素子を駆動するためのパルスを発生するため、液晶表面からも、不要輻射(ノイズ)Bが発生する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
最近では、入力装置を液晶上面に搭載した液晶ディスプレイ装置の傾向としては、画面サイズの大型化に伴い、表示駆動周波数の高周波化が進み、不要輻射(ノイズ)は拡大傾向にある。また、1台の筐体に2台以上の液晶ディスプレイ装置を搭載する需要が増してきた。不要輻射(ノイズ)は発生部の面積で大きく左右されるため、対策を講じなければEMC基準レベル範囲内に収まらなくなってきた。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は従来の問題に鑑みなされたもので、液晶パネルとアナログ−デジタル変換基板及び前記液晶パネルと前記アナログ−デジタル変換基板を接続するデジタル信号伝送ケーブルにおいて、前記液晶パネルと前記アナログ−デジタル変換基板を第一の導電性筐体に互いに逆方向に取り付け、回路基準電位と第一の導電性筐体を接地し、前記デジタル信号伝送ケーブルを第一の導電性筐体を貫通させ前記液晶パネルと前記アナログ−デジタル変換基板を接続し、前記アナログ−デジタル変換基板と前記デジタル信号伝送ケーブルとは、第二の導電性筐体で覆うことで、アナログ−デジタル変換基板及びデジタル信号伝送ケーブルから発生する不要輻射(ノイズ)が液晶パネルと筐体の側面のすき間から漏れることを防止する。
【0015】
デジタル信号伝送ケーブルには、高周波成分減衰機能を有する磁性材リングを取り付け、高周波電流を減衰させ、液晶パネル自体から発生する不要輻射(ノイズ)を低減する。
【0016】
デジタル信号伝送ケーブルに挿入する高周波成分減衰機能を有する磁性材リングは、アナログ−デジタル変換基板の近くに第一のリングを配置し、液晶パネルに近い位置に、第二のリングを配置することを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
大型化・高周波化した入力装置を液晶上面に搭載した液晶ディスプレイ装置に対し、表示前面に透明の導電膜を取り付け、その周囲は導電性筐体で覆い、導電膜と導電性筐体との間に導電性ゴムを挟みこみ接続することで、電磁気的に遮蔽することなく、不要輻射(ノイズ)を低減した入力装置を液晶上面に搭載した液晶ディスプレイ装置である。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の詳細を図1を参照して説明する。図1は、本発明による入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置の構成を示す断面図である。尚、上記した従来技術の説明時に使用した図2と同一部分については、説明を割愛する。
入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置13Aは、液晶パネル1及びアナログ−デジタル変換基板2及びデジタル信号伝送ケーブル3、また、タッチパネル制御基板(図示せず)が第一の導電性筐体9に取り付けられる。液晶パネル1は第1の導電性筐体9の上部に、導電性支持部材4を介して取り付け、一方、アナログ−デジタル変換基板2、タッチパネル制御基板(図示せず)は液晶パネル1は第1の導電性筐体9の下部に、導電性支持部材5を介して取り付いている。
【0019】
いずれも回路の基準電位は第1の導電性筐体9と導電性支持部材4,5で接続され同電位となる。
入力装置(透明デジタイザ)8は、その上面に保護ガラス7を貼り合わせて、一体であり、第一の筐体9の上面に載置し、ガラス押さえ12で固定される。従って、上面はガラスであるため絶縁であり、電磁気的に遮蔽(シールド)効果はない。
【0020】
デジタル信号伝送ケーブル3には、高周波成分減衰機能を有する磁性材、例えば、フェライトリング11abが取り付けられている。フェライトリング11aは、アナログ−デジタル変換基板2の近くに配置し、フェライトリング11bは、液晶パネル1に近い位置に配置し、アナログ−デジタル変換基板2と液晶パネル1を接続する。尚、アナログ−デジタル変換基板2と液晶パネル1の接続に際し、第一の導電性筐体9に孔14を設け、これにデジタル信号電送ケーブル3を通すことにより行われる。
【0021】
アナログ−デジタル変換基板2及びデジタル信号伝送ケーブル3側には、シールドするため第二の導電性筐体10が第一の導電性筐体9に取り付けネジにより取り付けられ、アナログ−デジタル変換基板2及びデジタル信号伝送ケーブル3は電磁気的に遮蔽される。
【0022】
上記のように、アナログ−デジタル変換基板2及びデジタル信号伝送ケーブル3から発生する不要輻射(ノイズ)Aは第一の導電性筐体9と第二の導電性筐体10に覆われるため、電磁気的に遮蔽される。液晶パネル1の表面から放射される不要輻射(ノイズ)Bは、アナログ−デジタル変換基板2からデジタル信号伝送ケーブル3を介して、液晶パネル1に高周波電流は流れ込むが、フェライトリング11a、フェライトリング11bによる高周波成分減衰機能により、液晶パネル1表面から発生する不要輻射(ノイズ)Bは減衰させることができる。
【0023】
フェライトリング11abは、アナログ−デジタル変換基板2の近くに第一のリングを配置し、液晶パネルに近い位置に、第二のリングを配置することで高周波電流の発生源と受け側にそれぞれ配置することになり、反射波が減衰し、より、不要輻射(ノイズ)の発生を防止することとなる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、液晶パネルとアナログ−デジタル変換基板及び前記液晶パネルと前記アナログ−デジタル変換基板を接続するデジタル信号伝送ケーブルにおいて、前記液晶パネルと前記アナログ−デジタル変換基板を第一の導電性筐体に互いに逆方向に取り付け、回路基準電位と第一の導電性筐体を接地し、前記デジタル信号伝送ケーブルを第一の導電性筐体を貫通させ前記液晶パネルと前記アナログ−デジタル変換基板を接続し、前記アナログ−デジタル変換基板と前記デジタル信号伝送ケーブルとは、第二の導電性筐体で覆い、デジタル信号伝送ケーブルに挿入する高周波成分減衰機能を有する磁性材リングは、アナログ−デジタル変換基板の近くに一つ目のリングを配置し、液晶パネルに近い位置に、二つ目のリングを配置することで、大型化・高周波化した入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置の不要輻射(ノイズ)を低減することが可能となる。
また、1台の筐体に2台以上の液晶ディスプレイ装置を搭載する需要に対し、EMC基準レベル範囲内に収めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【 図1】本発明による入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置の実施の形態の構成を示す断面図
【 図2】従来の入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置の構成例を示す断面図
【符号の説明】
1 液晶パネル
2 アナログ−デジタル変換基板
3 デジタル信号伝送ケーブル
4 導電性支持部材
5 導電性支持部材
6 導電性筐体
7 強化ガラス
8 透明デジタイザ
9 第一の導電性筐体
10 第二の導電性筐体
11a第一のフェライトリング
11b第二のフェライトリング
12 ガラス押さえ金具
13,13A 入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置
14 第1の導電性筐体9の孔
A 液晶パネルと板金のすき間から放射される不要輻射ノイズ
B 液晶パネル表面から放射される不要輻射ノイズ
【産業上の利用分野】
本発明は入力装置を液晶上面に搭載した液晶ディスプレイ装置に関し、特に、その電磁環境両立性対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種の電気・電子装置から不要に放射される電磁波(いわゆる不要輻射)に起因して、周辺の電気・電子装置が障害を起こすことが問題となっており、電気・電子装置の電磁環境両立性(EMC;Electro−MagneticCompatibility)が重要とされている。このEMCには、電気・電子装置が外部に対して悪影響を及ぼす電磁気的妨害(EMI;Electro−Magnetic Interference)と、外部からの電磁気的妨害に耐えるイミュニティ(Electro−Magnetic Susceptibility)とがある。
国内においては、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に適合するようになされている。
【0003】
液晶パネルを使用した映像表示装置などの場合、表示素子の各画素を制御するパルスの動作周波数が高いため、液晶パネル自身が不要輻射(ノイズ)を発生している。また、液晶パネルを駆動する駆動回路基板及び駆動回路基板と液晶パネルを接続するケーブルからも不要輻射(ノイズ)は発生する。
【0004】
従来の映像表示装置に対するEMI対策の代表的なものとしては、例えば、液晶パネル、駆動回路基板、ケーブル全体を導電体で覆うことにより、電磁気的に遮蔽(シールド)することが講じられる。具体的な映像表示装置のシールド方法として、表示前面に透明の導電膜を取り付け、その周囲を導電性筐体で覆い、導電膜と導電性筐体との間に導電性ゴムを挟みこみ接続することで電磁気的に遮蔽し、不要輻射(ノイズ)を低減している。
【0005】
しかしながら、入力装置(具体的には透明デジタイザ)を液晶上面に搭載した液晶ディスプレイ装置では、例えば、シールドするための透明の導電膜と、透明電極をガラスに蒸着した透明デジタイザ及び保護ガラスを取り付けることで透過率が極端に低下することとなり、鮮明な表示品質は得られない。また、静電結合方式の透明デジタイザの場合、デジタイザ上面に導電体を取り付ければ信号は検出できない。また、デジタイザ下部に取り付けた場合、信号は減衰しやすくS/N比が低下してしまう不具合があった。そのため、際だった対策は実施せずに何とか上記EMC基準レベル範囲内に入っていた。
【0006】
図2を参照しながら、従来の入力装置(透明デジタイザ)搭載の液晶ディスプレイ装置の一例について説明する。
【0007】
入力装置(図示したものは、透明デジタイザ)搭載の液晶ディスプレイ装置13は、導電性筐体6内に、アナログ−デジタル変換基板2と透明タッチパネル制御基板(図示せず)が、導電性支持部材5を介して取り付けられる。導電性筐体6及び導電性支持部材5の材質は、電気亜鉛メッキ鋼板(SECC)の導電体であり、電磁気的に遮蔽(シールド)効果は高い。また、アナログ−デジタル変換基板2と透明タッチパネル制御基板(図示せず)の基準電位(GND)は導電性支持部材5を介して導電性筐体6に接続され、回路の基準電位は導電性筐体6と同電位となる。
【0008】
また液晶パネル1は、導電性筐体6から導電性支持部材4を介して取り付けられ、液晶パネル1の金属フレーム及び回路GNDを導電性筐体6に接続している。
【0009】
入力装置(透明デジタイザ)8は、その上面に保護ガラス7と一体となる様に貼り合わされ、筐体6の上面に載置し、ガラス押さえ12で固定される。
従って、上面はガラスであるため、電気的に絶縁であり、電磁気的に遮蔽(シールド)効果はない。
【0010】
アナログ−デジタル変換基板2では、外部パソコン(図示せず)などからアナログビデオ信号が、ケーブル介して入力され、液晶への表示データへ変換する。
すなわちアナログ−デジタル変換基板2に設けられている回路(図示せず)により、アナログ−デジタル変換し、高周波デジタル信号をデジタル信号伝送ケーブル3を介して、液晶パネル1へ送られる。高周波デジタル信号には、クロック,データ,同期信号が含まれ、繰り返し液晶パネルをスキャンしている。
【0011】
そのため、不要輻射(ノイズ)は、アナログ−デジタル変換基板2及びデジタル信号伝送ケーブル3から放射され、液晶パネル1と導電性筐体6の側面のすき間より漏れ、不要輻射(ノイズ)Aが発生する。
【0012】
一方、液晶パネルは伝送された高周波デジタル信号から、液晶の各表示素子を駆動するためのパルスを発生するため、液晶表面からも、不要輻射(ノイズ)Bが発生する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
最近では、入力装置を液晶上面に搭載した液晶ディスプレイ装置の傾向としては、画面サイズの大型化に伴い、表示駆動周波数の高周波化が進み、不要輻射(ノイズ)は拡大傾向にある。また、1台の筐体に2台以上の液晶ディスプレイ装置を搭載する需要が増してきた。不要輻射(ノイズ)は発生部の面積で大きく左右されるため、対策を講じなければEMC基準レベル範囲内に収まらなくなってきた。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は従来の問題に鑑みなされたもので、液晶パネルとアナログ−デジタル変換基板及び前記液晶パネルと前記アナログ−デジタル変換基板を接続するデジタル信号伝送ケーブルにおいて、前記液晶パネルと前記アナログ−デジタル変換基板を第一の導電性筐体に互いに逆方向に取り付け、回路基準電位と第一の導電性筐体を接地し、前記デジタル信号伝送ケーブルを第一の導電性筐体を貫通させ前記液晶パネルと前記アナログ−デジタル変換基板を接続し、前記アナログ−デジタル変換基板と前記デジタル信号伝送ケーブルとは、第二の導電性筐体で覆うことで、アナログ−デジタル変換基板及びデジタル信号伝送ケーブルから発生する不要輻射(ノイズ)が液晶パネルと筐体の側面のすき間から漏れることを防止する。
【0015】
デジタル信号伝送ケーブルには、高周波成分減衰機能を有する磁性材リングを取り付け、高周波電流を減衰させ、液晶パネル自体から発生する不要輻射(ノイズ)を低減する。
【0016】
デジタル信号伝送ケーブルに挿入する高周波成分減衰機能を有する磁性材リングは、アナログ−デジタル変換基板の近くに第一のリングを配置し、液晶パネルに近い位置に、第二のリングを配置することを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
大型化・高周波化した入力装置を液晶上面に搭載した液晶ディスプレイ装置に対し、表示前面に透明の導電膜を取り付け、その周囲は導電性筐体で覆い、導電膜と導電性筐体との間に導電性ゴムを挟みこみ接続することで、電磁気的に遮蔽することなく、不要輻射(ノイズ)を低減した入力装置を液晶上面に搭載した液晶ディスプレイ装置である。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の詳細を図1を参照して説明する。図1は、本発明による入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置の構成を示す断面図である。尚、上記した従来技術の説明時に使用した図2と同一部分については、説明を割愛する。
入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置13Aは、液晶パネル1及びアナログ−デジタル変換基板2及びデジタル信号伝送ケーブル3、また、タッチパネル制御基板(図示せず)が第一の導電性筐体9に取り付けられる。液晶パネル1は第1の導電性筐体9の上部に、導電性支持部材4を介して取り付け、一方、アナログ−デジタル変換基板2、タッチパネル制御基板(図示せず)は液晶パネル1は第1の導電性筐体9の下部に、導電性支持部材5を介して取り付いている。
【0019】
いずれも回路の基準電位は第1の導電性筐体9と導電性支持部材4,5で接続され同電位となる。
入力装置(透明デジタイザ)8は、その上面に保護ガラス7を貼り合わせて、一体であり、第一の筐体9の上面に載置し、ガラス押さえ12で固定される。従って、上面はガラスであるため絶縁であり、電磁気的に遮蔽(シールド)効果はない。
【0020】
デジタル信号伝送ケーブル3には、高周波成分減衰機能を有する磁性材、例えば、フェライトリング11abが取り付けられている。フェライトリング11aは、アナログ−デジタル変換基板2の近くに配置し、フェライトリング11bは、液晶パネル1に近い位置に配置し、アナログ−デジタル変換基板2と液晶パネル1を接続する。尚、アナログ−デジタル変換基板2と液晶パネル1の接続に際し、第一の導電性筐体9に孔14を設け、これにデジタル信号電送ケーブル3を通すことにより行われる。
【0021】
アナログ−デジタル変換基板2及びデジタル信号伝送ケーブル3側には、シールドするため第二の導電性筐体10が第一の導電性筐体9に取り付けネジにより取り付けられ、アナログ−デジタル変換基板2及びデジタル信号伝送ケーブル3は電磁気的に遮蔽される。
【0022】
上記のように、アナログ−デジタル変換基板2及びデジタル信号伝送ケーブル3から発生する不要輻射(ノイズ)Aは第一の導電性筐体9と第二の導電性筐体10に覆われるため、電磁気的に遮蔽される。液晶パネル1の表面から放射される不要輻射(ノイズ)Bは、アナログ−デジタル変換基板2からデジタル信号伝送ケーブル3を介して、液晶パネル1に高周波電流は流れ込むが、フェライトリング11a、フェライトリング11bによる高周波成分減衰機能により、液晶パネル1表面から発生する不要輻射(ノイズ)Bは減衰させることができる。
【0023】
フェライトリング11abは、アナログ−デジタル変換基板2の近くに第一のリングを配置し、液晶パネルに近い位置に、第二のリングを配置することで高周波電流の発生源と受け側にそれぞれ配置することになり、反射波が減衰し、より、不要輻射(ノイズ)の発生を防止することとなる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、液晶パネルとアナログ−デジタル変換基板及び前記液晶パネルと前記アナログ−デジタル変換基板を接続するデジタル信号伝送ケーブルにおいて、前記液晶パネルと前記アナログ−デジタル変換基板を第一の導電性筐体に互いに逆方向に取り付け、回路基準電位と第一の導電性筐体を接地し、前記デジタル信号伝送ケーブルを第一の導電性筐体を貫通させ前記液晶パネルと前記アナログ−デジタル変換基板を接続し、前記アナログ−デジタル変換基板と前記デジタル信号伝送ケーブルとは、第二の導電性筐体で覆い、デジタル信号伝送ケーブルに挿入する高周波成分減衰機能を有する磁性材リングは、アナログ−デジタル変換基板の近くに一つ目のリングを配置し、液晶パネルに近い位置に、二つ目のリングを配置することで、大型化・高周波化した入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置の不要輻射(ノイズ)を低減することが可能となる。
また、1台の筐体に2台以上の液晶ディスプレイ装置を搭載する需要に対し、EMC基準レベル範囲内に収めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【 図1】本発明による入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置の実施の形態の構成を示す断面図
【 図2】従来の入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置の構成例を示す断面図
【符号の説明】
1 液晶パネル
2 アナログ−デジタル変換基板
3 デジタル信号伝送ケーブル
4 導電性支持部材
5 導電性支持部材
6 導電性筐体
7 強化ガラス
8 透明デジタイザ
9 第一の導電性筐体
10 第二の導電性筐体
11a第一のフェライトリング
11b第二のフェライトリング
12 ガラス押さえ金具
13,13A 入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置
14 第1の導電性筐体9の孔
A 液晶パネルと板金のすき間から放射される不要輻射ノイズ
B 液晶パネル表面から放射される不要輻射ノイズ
Claims (3)
- 液晶パネルと、アナログ−デジタル変換基板と、前記液晶パネルと前記アナログ−デジタル変換基板を接続するデジタル信号伝送ケーブルにおいて、前記液晶パネルと前記アナログ−デジタル変換基板を第一の導電性筐体に、互いに逆方向に取り付け、回路基準電位と導電性筐体を接地し、前記デジタル信号伝送ケーブルは第一の筐体を貫通し、前記液晶パネルと前記アナログ−デジタル変換基板を接続し、前記アナログ−デジタル変換基板と前記デジタル信号伝送ケーブルとは、第二の導電性筐体で覆ったことを特徴とする入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置。
- 前記デジタル信号伝送ケーブルは、高周波成分減衰機能を有する磁性材リングを取り付けたことを特徴とする請求項1記載の入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置。
- 前記デジタル信号伝送ケーブルは、高周波成分減衰機能を有する磁性材リングの取り付けにおいて、第一のリングを前記アナログ−デジタル変換基板近くに配置し、第二のリングを前記液晶パネルの近くに配置したことを特徴とする請求項1記載の入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置。
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---|---|---|---|
JP2002190467A JP2004039668A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置 |
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JP2002190467A JP2004039668A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置 |
Publications (1)
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ID=31700377
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JP2002190467A Withdrawn JP2004039668A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 入力装置搭載の液晶ディスプレイ装置 |
Country Status (1)
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013539583A (ja) * | 2010-01-15 | 2013-10-24 | アプライド ナノストラクチャード ソリューションズ リミテッド ライアビリティー カンパニー | 強化送電線のセルフシールドワイヤとしてのcnt浸出繊維 |
KR101477689B1 (ko) * | 2008-07-09 | 2014-12-30 | 삼성디스플레이 주식회사 | 표시장치 |
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