JP2004039340A - Key switch - Google Patents
Key switch Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004039340A JP2004039340A JP2002192302A JP2002192302A JP2004039340A JP 2004039340 A JP2004039340 A JP 2004039340A JP 2002192302 A JP2002192302 A JP 2002192302A JP 2002192302 A JP2002192302 A JP 2002192302A JP 2004039340 A JP2004039340 A JP 2004039340A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- key switch
- diaphragm
- space
- wiring pattern
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Push-Button Switches (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キースイッチ(平面スイッチ)に係り、特に、上記基板と上記キースイッチ用ダイヤフラムとによって囲繞された空間とつながっている密閉空間や、上記複数の空間を互いに連結しているエアーチャネルが上記基板の裏面に設けられているキースイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、第1の従来のキースイッチ100の概略構成を示す図であり、図7(1)は、キースイッチ100の平面図であり、図7(2)は、図7(1)におけるVIIA−VIIB断面を示す図である。
【0003】
従来のキースイッチ100では、環状の配線パターン1と、この配線パターン1と離反して配線パターン1の内側に位置する配線パターン3とが、基板5の片面(表面)に設けられている。
【0004】
また、従来のキースイッチ100は、円盤状のほぼ中央部が凸状に突出して形成されたドーム形状であって、可撓性と導電性とを具備するたとえば金属の薄板で構成されたキースイッチ用ダイヤフラム7を備え、このキースイッチ用ダイヤフラム7の周縁部には、配線パターン1と接触する固定側接点9が形成され、ダイヤフラム7の凹側ほぼ中央部には、配線パターン3と接触・離脱可能である可動側接点11が形成され、ダイヤフラム7は、固定側接点9が配線パターン1に常に接触するように、基板5の表面上に載置されている。
【0005】
保持フィルム(カバーフィルム)13は、ダイヤフラム7と基板5とに接してダイヤフラム7と基板5とを覆い、ダイヤフラム7が基板5の表面に沿う方向にずれないように、ダイヤフラム7を保持(支持)している。なお、保持フィルム13の片面(基板5、キースイッチ用ダイヤフラム7側の面)は粘着性を有する。
【0006】
保持フィルム13には、貫通孔102が設けられている。貫通孔102は、キースイッチ用ダイヤフラム7の外周縁の一部とオーバーラップしている。すなわち、キースイッチ用ダイヤフラム7の外周縁の一部が、この貫通孔102を介して、平面スイッチ100の外部から覗けるようになっている。
【0007】
可動側接点11と配線パターン3とを互いに接触させ、キースイッチ用ダイヤフラム7を介して配線パターン1と配線パターン3とを互いに電気的に接続するために、平面スイッチ100を押し下げると、可動側接点11が配線パターン3に近づくように、キースイッチ用ダイヤフラム7が変形し、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とによって囲繞された空間の体積が減少する。この体積の減少によって、上記空間内の空気圧が上昇する。この空気圧の上昇によって、固定側接点9と配線パターン1との間のわずかな隙間と、貫通孔102とを通って、上記空間内の空気が、平面スイッチ100の外部に漏れる。
【0008】
続いて、上記押し下げを解除すると、キースイッチ用ダイヤフラム7が押し下げる前の形状に復元する。この復元をするときに、上記囲繞された空間の体積が増加し、この増加によって、上記空間内の空気圧が減少し、固定側接点9と配線パターン1との間のわずかな隙間と、貫通孔102とを通って、平面スイッチ100の外部から上記空間内に空気が入ってくる。
【0009】
なお、上記貫通孔102等を介して、空気を流通させて上記囲繞された空間内の空気圧をほぼ一定に保つ理由は、キースイッチ100のクリック感を良好な状態に保つためである。すなわち、上記囲繞された空間が密閉されていると、キースイッチ100を押し下げた場合、上記囲繞された空間内の空気圧が上昇し、キースイッチ1を押し下げにくくなる。
【0010】
また、図7(1)では、理解を容易にするために保持フィルム13の表示を省略してある。
【0011】
図8は、第2の従来のキースイッチ200の概略構成を示す図であり、図8(1)は、キースイッチ200の平面図であり、図8(2)は、図8(1)におけるVIIIA−VIIIB断面を示す図である。
【0012】
なお、キースイッチ200の構成は、特開2001−14974号公報に開示されている。
【0013】
キースイッチ200は、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とによって囲繞された複数の空間を互いにつなぐための連結溝202Aを備えたシート202が、基板5、キースイッチ用ダイヤフラム7と保持フィルム13との間に設けられ、キースイッチ200の保持フィルム13には、キースイッチ100の保持フィルム13に設けられているような貫通孔102は設けられてはいない点がキースイッチ100とは異なり、その他の点はキースイッチ100とほぼ同様に構成されている。
【0014】
すなわち、キースイッチ200は、複数の収納孔202Bを有すると共に、両面に接着剤が塗布され、片面が基板5の表面やキースイッチ用ダイヤフラム7に接触している絶縁フィルム製のシート202と、上記各収納孔202Bに収納され、周辺部が基板5の配線パターン1に常時接するように、基板5の表面に載置されたキースイッチ用ダイヤフラム7と、上記キースイッチ用ダイヤフラム7とシート202とを覆っている保持フィルム13とを備え、上記シート202には、上記囲繞された各空間を互いにつないで、上記各空間同士の間で、空気が流通できるように構成している連結溝202Aが設けられている。
【0015】
そして、キースイッチ200のたとえば1つのキースイッチ用ダイヤフラム7を押し下げた場合、この押し下げたキースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とによって囲繞されている空間内の空気の一部が、他の囲繞されている空間に、上記連結溝202Aを介して逃げるので、上記押し下げたキースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とによって囲繞されている上記空間内の気圧は僅かに上昇するだけであり、したがって良好なクリック感を得ることができる。
【0016】
また、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とによって囲繞されている各空間は、大気(キースイッチ200の外部)とは遮断されているので、キースイッチ200を押し下げて、この押し下げを解除したときに、キースイッチ100のように、キースイッチの外部から、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とによって囲繞されている各空間に細かい粉塵が侵入してくるおそれは低い。
【0017】
なお、図8(1)では、理解を容易にするために保持フィルム13の表示を省略してある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のキースイッチ100では、押し下げを解除するときに、平面スイッチ100の外部から、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とで囲繞された空間に空気が入ってくる。
【0019】
このとき、上記空気の中に含まれている微細な粉塵も同時に入ってきて、固定側接点9と配線パターン1とが互いに接触する部位、可動側接点11の表面、および配線パターン3の表面に付着するおそれがある。
【0020】
そして、上記押し下げ、押し下げ解除の動作を繰り返すにしたがって、固定側接点9と配線パターン1とが互いに接触する部位、可動側接点11の表面、および配線パターン3の表面に付着した微細な粉塵の量が多くなり、接触不良を起こしやすくなるという問題がある。
【0021】
また、従来のキースイッチ200では、押し下げを解除するときに、平面スイッチ200の外部から、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とで囲繞された空間に微細な粉塵が入ってくるおそれは少ないが、図8に示すように、基板5の表面(シート202が存在し、キースイッチ用ダイヤフラム7が載置されている側の面)に、たとえば、シート202の連結溝202Aと干渉する他の配線パターン204が設けられていると、この配線パターン204によって、連結溝202Aが遮断、もしくは連結溝202Aの断面積が減少し、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とによって囲繞されている各空間同士の間での空気の円滑な流通が疎外される。
【0022】
そして、上記空気の円滑な流通が疎外されると、キースイッチ200の1つのキースイッチ用ダイヤフラム7を押し下げた場合、この押し下げたキースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とによって囲繞されている空間内の空気圧が上昇し、良好なクリック感が阻害されるという問題がある。
【0023】
なお、基板5の表面に他の配線パターン204を設ける理由は、キースイッチ200が使用されている機器(たとえば携帯電話)の小型化高機能化に対応するために、基板5の狭いスペースに多くの配線等を施す必要があるからである。
【0024】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、キースイッチ用ダイヤフラムを載置している基板の表面に配線パターンを設ける場合の自由度を確保し、押し下げた場合に良好なクリック感を得ることができると共に、押し下げとこの押し下げの解除とを繰り返した場合の接触不良の発生を防止することができるキースイッチを提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、基板と、円盤状の中央部が凸状に形成され、上記基板の表面に載置されたドーム形状のキースイッチ用ダイヤフラムと、上記基板の表面と上記キースイッチ用ダイヤフラムとを覆って、上記キースイッチ用ダイヤフラムが上記基板の表面に沿う方向にずれないように支持しているカバーフィルムとを具備したキースイッチにおいて、上記基板の裏面に設けられた密閉空間と、上記基板と上記キースイッチ用ダイヤフラムとによって囲繞された空間と上記密閉空間とを互いにつなぐために上記基板に設けられた貫通孔とを有するキースイッチである。
【0026】
請求項2に記載の本発明は、基板と、円盤状の中央部が凸状に形成され、上記基板の表面に載置されたドーム形状の複数のキースイッチ用ダイヤフラムと、上記基板の表面と上記各キースイッチ用ダイヤフラムとを覆って、上記各キースイッチ用ダイヤフラムが上記基板の表面に沿う方向にずれないように支持しているカバーフィルムとを具備したキースイッチにおいて、上記基板と上記各キースイッチ用ダイヤフラムとによって囲繞された各空間同士をつなぐために、上記基板の裏面に設けられたエアーチャネルを有するキースイッチである。
【0027】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施形態であるキースイッチ1の概略構成を示す図であり、図1(1)は、キースイッチ1の平面図であり、図1(2)は、図1(1)におけるIA−IB断面を示す図である。
【0028】
キースイッチ1は、基板5の裏面(キースイッチ用ダイヤフラム7が載置されている面とは反対側の面)に、密閉空間15が設けられ、さらに、上記基板5と上記キースイッチ用ダイヤフラム7とによって囲繞された空間と、上記密閉空間とを互いにつなぐために、上記基板5に貫通孔17が設けられ(あけられ)、保護フィルム13には、キースイッチ100のように貫通孔102が設けられていない点が、従来のキースイッチ100とは異なり、その他の点はキースイッチ100とほぼ同様に構成されている。
【0029】
上記密閉空間15は、各キースイッチ用ダイヤフラム7が載置されている位置に対応した位置(たとえば各キースイッチ用ダイヤフラム7が載置されている位置の下方位置)に設けられており、基板5と、基板5の上記裏面側で基板5とは離反してほぼ平行に設けられている基板19と、上記基板5と上記基板19とを互いに接着固定している接着剤21とによって、基板5の裏面側に形成されている。
【0030】
また、上記接着剤21によって、各密閉空間15は互いに仕切られ、たとえばほぼ円形状をしている
なお、上記各密閉空間は必ずしも円形状である必要はなく、また、上記基板19は、空気を遮断できるものであればよい。
【0031】
また、キースイッチ用ダイヤフラム7が押し下げられた場合、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とで囲繞されている空間とこれにつながっている密閉空間15内の空気圧の上昇を極力押えて、良好なクリック感を維持するため、上記各密閉空間5の体積は、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とで囲繞されている各空間の体積に比べ十分大きいことが望ましい。
【0032】
キースイッチ1によれば、キースイッチ1が押された場合、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とで囲繞されている空間の空気の一部が密閉空間5に逃げるので、すなわち、キースイッチ1の押し下げによって減少する体積に比べ、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とで囲繞されている空間と密閉空間15とを併せた空間の体積が十分大きいので、上記囲繞されている空間の圧力の上昇を極力押えることができ、良好なクリック感を得ることができる
また、キースイッチ1によれば、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とで囲繞されている空間は、基板5の貫通孔17を介して密閉空間15とつながっているが、大気(キースイッチ1の外部)にはつながっていないので、押し下げとこの押し下げの解除とを繰り返した場合でも、上記囲繞された空間内にゴミが侵入しにくく、接触不良の発生を防止することができる。
【0033】
特に、キースイッチ1の周縁部では、保持フィルム13と基板5との微小な隙間の距離(基板5の表面に沿う方向の距離)が短いので、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とで囲繞されている空間の空気が、上記微小な隙間を通って、大気との間で出入りすることが想定されるが、キースイッチ1を押し下げまたこの押し下げを解除したときに、上記囲繞された空間の空気圧の変動は僅かであるので、保持フィルム13と基板5との間上記微小な隙間を空気が通過することはほとんどなく、キースイッチ1の周縁部においても、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とで囲繞されている空間とこれにつながっている密閉空間15との気密性は維持される。
【0034】
また、キースイッチ1によれば、たとえば基板5の表面(キースイッチ用ダイヤフラム7を載置している基板5の表面)に従来のキースイッチ200で想定したような他の配線パターン204が設けられていても、他の配線パターン204は、上記囲繞されている空間と上記密閉空間との間の空気の流動を妨げることはないので、基板5表面に配線パターンを設ける場合の自由度を確保することができる。
【0035】
さらに、保護フィルム23には、貫通孔が設けられていないので、キースイッチ1において、保護フィルム23を基板5に組み付ける場合、厳密な位置合わせが不要になり、キースイッチ1の組み立てが容易になる。
【0036】
また、従来のキースイッチ200では、これに載置されているキースイッチ用ダイヤフラム7の数が少ないと、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とで囲繞されている各空間の体積の和を大きくすることができず、したがって、キースイッチ200の1つのキースイッチ用ダイヤフラム7を押し下げた場合、上記囲繞されている空間の圧力の上昇を十分に低く押えることができず、良好なクリック感が阻害される場合があり、また、キースイッチ200の周縁部では、シート202と基板5との微小な隙間を空気が流れ、これによって、上記囲繞された空間に微細な粉塵が入って、接触不良を発生する場合がある。
【0037】
しかし、キースイッチ1では、キースイッチ用ダイヤフラム7の個数に関係なく、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とで囲繞されている空間と密閉空間5との和を十分な大きさにすることができるので、キースイッチ200で発生する上述のような問題の発生を回避することができる。
【0038】
また、従来のキースイッチ200では、大きさが互いに異なるキースイッチ用ダイヤフラムを載置してキースイッチ200が構成され、小さなキースイッチ用ダイヤフラムと基板とで囲繞されている空間の体積の割合が、大きなキースイッチ用ダイヤフラムと基板とで囲繞されている空間の体積に比べて小さな割合であり、上記大きなキースイッチ用ダイヤフラムが押し下げられたときに、上記大きなキースイッチで囲繞されている空間の圧力の上昇を十分に低く押えることができず、良好なクリック感が阻害されるおそれがあり、また、キースイッチ200の周縁部では、シート202と基板5との微小な隙間を空気が流れ、これによって、上記囲繞された空間に微細な粉塵が侵入して、接触不良を発生する場合がある。
【0039】
しかし、キースイッチ1では、密閉空間15の大きさを上記各囲繞されている空間に対して大きくとることができるので、キースイッチ200で発生する上述のような問題の発生を回避することができる。
【0040】
[第2の実施の形態]
図2は、本発明の第2の実施形態であるキースイッチ1Aの概略構成を示す平面図である。
【0041】
キースイッチ1Aは、基板5と基板19とを互いに接着固定している接着剤21の一部を除去し、各密閉空間15同士をつなげている連結空間23を設けた点がキースイッチ1とは異なり、その他の点はキースイッチ1とほぼ同様に構成されている。
【0042】
キースイッチ1Aによれば、各密閉空間15同士がつながっているので、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とで囲繞されている空間と密閉空間5との和を十分な大きさにすることができ、各密閉空間15の体積が小さくても、キースイッチ1が奏する上記効果を得ることができる。したがって、基板5と基板19との間の距離を小さくすることができ、キースイッチの厚さを薄く構成することができる。
【0043】
さらに、たとえば、柱状の部材を用いて、基板5と基板19との間を所定の間隔だけあけ、互いに接着固定することによって、キースイッチ1Aを構成すれば、基板5と基板19との間の接着剤21の占有体積がほとんどなくなり、基板5と基板19との間の距離を変えることなく、密閉空間15の体積を大きくすることができる。
【0044】
[第3の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施形態であるキースイッチ1Bの概略構成を示す断面図である。
【0045】
キースイッチ1Bは、基板5Bの裏面(キースイッチ用ダイヤフラム7が載置されている面とは反対側の面)にも、配線パターンを形成してある点が、キースイッチ1とは異なり、その他の点は、キースイッチ1とほぼ同様に構成されている。
【0046】
キースイッチ1Bは、キースイッチ1とほぼ同様に動作しほぼ同様の効果を奏する。
【0047】
また、基板5Bの両面に配線パターンを設けてあるので、キースイッチ1に比べ、複雑な配線パターンを形成でき、キースイッチ1Bが使用される電子機器の高機能化を図ることができると共に、配線パターンを設計する際の自由度が向上する。
【0048】
さらに、各密閉空間15同士の間に溝等を設け、各密閉空間15同士を第2の実施形態のようにつなげてもよい。また、基板19の片面や両面に配線パターンを設けてもよい。
【0049】
[第4の実施の形態]
図4は、本発明の第4の実施形態であるキースイッチ1Cの概略構成を示す断面図である。
【0050】
キースイッチ1Cは、基板5Cの裏面(キースイッチ用ダイヤフラム7が載置されている面とは反対側の面)に設けられた中間基板17を用いて、密閉空間15Cが形成されている点がキースイッチ1とは異なり、その他の点はキースイッチ1とほぼ同様に構成されている。
【0051】
すなわち、上記密閉空間15Cは、各キースイッチ用ダイヤフラム7が載置されている位置に対応した位置(たとえば各キースイッチ用ダイヤフラム7が載置されている位置の下側方位置)に設けられており、基板5と、基板5の上記裏面側で基板5とは離反してほぼ平行に設けられている基板19Cと、上記基板5と上記基板19Cとの間で、上記基板5および上記基板19Cからは離反し、上記基板5、19Cとほぼ平行に設けられている中間基板27と、上記基板5と上記中間基板27とを互いに接着固定し、上記中間基板27と上記基板19Cとを互いに接着固定している接着剤21とによって形成されている。
【0052】
中間基板27には、図5に示すように、複数の貫通孔27Aが設けられており、この各貫通孔27が各密閉空間15Cの一部を形成している。また、上記各貫通孔27A同士は、溝27Bによって互いにつながっている。
【0053】
なお、上記各貫通孔27Aや溝27Bは、中間基板27にレーザ加工を施して形成してもよいし、金型を用いて、中間基板27を打ち抜くことにより形成してもよい。
【0054】
なお、図5は、中間基板27の概略構成を示す斜視図である。
【0055】
キースイッチ1Cによれば、このキースイッチ1Cを組み立てる場合、中間基板27の両面(貫通孔27Aや溝27Bが設けられていない箇所の面)に接着剤21を塗布し、基板5と中間基板27と基板19Cとを互いに接着するので、密閉空間15の位置や大きさを正確に形成することができる。また、基板5と基板19Cとの間の距離を大きくすることが容易であるので、密閉空間15の体積を大きくすることができる。
【0056】
なお、キースイッチ1Cでは、基板19Cの裏面(密閉空間15を形成している面とは反対側の面)に、配線パターン29が設けられており、この配線パターン29と、基板5Cの表面(キースイッチ用ダイヤフラム7が載置されている側の面)に設けられている、たとえば配線パターン3とが、基板5、接着剤21、中間基板27、接着剤21、基板19Cを貫通している導通部材29Aを介して、互いに電気的に接続されている。
【0057】
このように構成されていることによって、基板5Cの表面に形成されている配線パターンを、キースイッチ1Cの裏面を形成している基板19Cの裏面にまで、導くことができ、キースイッチ1Cの配線パターンの設計の自由度を向上させることができる。
【0058】
なお、中間基板27に設けられている溝27Bを削除して、各密閉空間15が互いにつながっていないようにしてもよい。
【0059】
また、キースイッチ1Cにおいて、基板5Cの裏面、中間基板27の表面(基板5C側の面)、中間基板27の裏面(基板19C側の面)、基板19Cの表面(中間基板27側の面)にも、配線パターンを設けてもよい。このようにすることにより、配線パターンを設計する際の自由度がさらに向上すると共に、キースイッチ1Cにさらに複雑な配線パターンを形成することができる
[第5の実施の形態]
図6は、本発明の第5の実施形態であるキースイッチ1Dの概略構成を示す断面図である。
【0060】
キースイッチ1Dは、基板5Dの裏面(キースイッチ用ダイヤフラム7が載置されている面とは反対側の面)側に、密閉空間ではなく、基板5Dとキースイッチ用ダイヤフラム7とによって囲繞されている各空間を互いにつなげているエアーチャネル31を具備している点が、キースイッチ1とは異なる。
【0061】
すなわち、キースイッチ1Dは、キースッチ用ダイヤフラム7等を載置している基板5Dと、基板5Dの裏面側で基板5Dとは離反してほぼ平行に設けられている基板19Dと、上記基板5Dと上記基板19Dとの間で、上記基板5Dおよび上記基板19Dからは離反し、上記基板5、19Dとほぼ平行に設けられている中間基板27Dと、上記基板5Dと上記中間基板27Dとを互いに接着固定し、上記中間基板27Dと上記基板19Dとを互いに接着固定している接着剤21とを具備している。
【0062】
そして、エアーチャネル31は、中間基板27Dに設けられた溝31Aと、基板5にあけられ、基板5と中間基板27Dとを互いに接着固定している接着剤21にあけられて、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とで囲繞されている各空間と上記溝31とを互いにつないでいる貫通孔31Bとによって形成されている。
【0063】
なお、中間基板27Dを削除して、基板5Dと基板19Dとを互いに接着固定している接着剤21の一部を除去することによって、エアーチャネル31を形成してもよい。
【0064】
エアーチャネル31は、体積が上記密閉空間15よりも小さいので、キースイッチ1Dの1つのキースイッチ用ダイヤフラムが押し下げられ、またはこの押し下げが解除されたときに、エアーチャネル31自身は、上記押し下げ等されたキースイッチ用ダイヤフラムと基板5Dとで囲繞された空間の空気圧の変化を少なくすることができないが、エアーチャネル31を通って、他の囲繞された空間との間で空気の流通があるので、上記押し下げ等されたキースイッチ用ダイヤフラムと基板5Dとで囲繞された空間の空気圧の変化を少なくすること等、キースイッチ1とほぼ同様の効果を奏する。
【0065】
また、エアーチャネル31は、基板5Dの裏面(保持フィルム13に接している面とは反対側の面)に形成されているので、基板5Dの表面(保持フィルム13に接している面)に、配線パターン1や配線パターン3以外の配線パターンを、キースイッチ1と同様に設けることができ、キースイッチ1とほぼ同様の効果を奏する。
【0066】
また、キースイッチ1Dでは、基板5Dの裏面に配線パターン25が設けられ、基板19Dの表面に配線パターン35が設けられ、基板19Dの裏面に配線パターン33が設けられているが、これらの配線パターンは必ずしも必要なものではなく、キースイッチ1Dの仕様に応じて、適宜削除等の変更をしてもよい。また、中間基板27Dの表面や裏面にも、必要に応じて配線パターンを適宜設けてもよい。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、キースイッチ用ダイヤフラムを載置している基板の表面に配線パターンを設ける場合の自由度を確保し、押し下げた場合に良好なクリック感を得ることができると共に、押し下げとこの押し下げの解除とを繰り返した場合の接触不良の発生を防止することができるキースイッチを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるキースイッチの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態であるキースイッチの概略構成を示す平面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態であるキースイッチの概略構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第4の実施形態であるキースイッチの概略構成を示す断面図である。
【図5】中間基板の概略構成を示す斜視図である。
【図6】本発明の第5の実施形態であるキースイッチの概略構成を示す断面図である。
【図7】第1の従来のキースイッチの概略構成を示す図である。
【図8】第2の従来のキースイッチの概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1、1B、1C、1D キースイッチ
5、5B、5C、5D、19、19C、19D 基板
7 キースイッチ用ダイヤフラム
13 保持フィルム
15、15C 密閉空間
17、31B 貫通孔
31 エアーチャネル[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a key switch (planar switch), and more particularly to a closed space connected to a space surrounded by the substrate and the key switch diaphragm, and an air channel connecting the plurality of spaces to each other. The present invention relates to a key switch provided on the back surface of the substrate.
[0002]
[Prior art]
FIG. 7 is a diagram showing a schematic configuration of a first
[0003]
In the
[0004]
Further, the
[0005]
The holding film (cover film) 13 is in contact with the
[0006]
The
[0007]
When the
[0008]
Subsequently, when the depression is released, the
[0009]
The reason why air is circulated through the through-
[0010]
In FIG. 7A, the display of the
[0011]
FIG. 8 is a diagram showing a schematic configuration of a second
[0012]
The configuration of the
[0013]
The
[0014]
That is, the
[0015]
When, for example, one
[0016]
Since each space surrounded by the
[0017]
In FIG. 8A, the display of the
[0018]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the
[0019]
At this time, fine dust contained in the air also enters at the same time, and the
[0020]
The amount of fine dust adhering to the portion where the fixed
[0021]
Further, in the conventional
[0022]
Then, when the smooth flow of the air is alienated, when one of the
[0023]
The reason why the
[0024]
The present invention has been made in view of the above problems, and has a high degree of freedom when a wiring pattern is provided on a surface of a substrate on which a diaphragm for a key switch is mounted, and a good click feeling when pressed down. It is an object of the present invention to provide a key switch that can obtain a key switch that can prevent poor contact when repeatedly pressing down and releasing the pressing down.
[0025]
[Means for Solving the Problems]
The present invention according to
[0026]
According to a second aspect of the present invention, there is provided a substrate, a plurality of dome-shaped diaphragms for a key switch having a disk-shaped central portion formed in a convex shape and placed on the surface of the substrate, and a surface of the substrate. A key switch comprising: a cover film that covers each of the key switch diaphragms and supports the respective key switch diaphragms so as not to shift in a direction along the surface of the substrate. This is a key switch having an air channel provided on the back surface of the substrate for connecting the spaces surrounded by the switch diaphragm with each other.
[0027]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
[First Embodiment]
FIG. 1 is a diagram showing a schematic configuration of a
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
Further, the
Note that each of the closed spaces does not necessarily have to be circular, and the
[0031]
When the
[0032]
According to the
Further, according to the
[0033]
In particular, since the distance between the holding
[0034]
Further, according to the
[0035]
Further, since the
[0036]
In the conventional
[0037]
However, in the
[0038]
Also, in the conventional
[0039]
However, in the
[0040]
[Second embodiment]
FIG. 2 is a plan view showing a schematic configuration of a
[0041]
The
[0042]
According to the
[0043]
Further, for example, by using a columnar member, the
[0044]
[Third Embodiment]
FIG. 3 is a sectional view showing a schematic configuration of a
[0045]
The
[0046]
The
[0047]
Further, since the wiring patterns are provided on both sides of the
[0048]
Further, a groove or the like may be provided between the
[0049]
[Fourth Embodiment]
FIG. 4 is a sectional view showing a schematic configuration of a key switch 1C according to a fourth embodiment of the present invention.
[0050]
The key switch 1C is characterized in that a sealed space 15C is formed using an
[0051]
That is, the closed space 15C is provided at a position corresponding to the position where each
[0052]
As shown in FIG. 5, a plurality of through
[0053]
The through
[0054]
FIG. 5 is a perspective view showing a schematic configuration of the
[0055]
According to the key switch 1C, when assembling the key switch 1C, the adhesive 21 is applied to both surfaces of the intermediate substrate 27 (the surface where the through
[0056]
In the key switch 1C, a
[0057]
With this configuration, the wiring pattern formed on the front surface of the substrate 5C can be guided to the back surface of the
[0058]
Note that the
[0059]
In the key switch 1C, the back surface of the substrate 5C, the front surface of the intermediate substrate 27 (the surface on the substrate 5C side), the rear surface of the intermediate substrate 27 (the surface on the
[Fifth Embodiment]
FIG. 6 is a sectional view showing a schematic configuration of a
[0060]
The
[0061]
That is, the
[0062]
The
[0063]
The
[0064]
Since the volume of the
[0065]
Further, since the
[0066]
In the
[0067]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, while securing the degree of freedom when providing a wiring pattern on the surface of the board | substrate which mounts the diaphragm for key switches, it is possible to obtain a good click feeling when depressed, There is an effect that it is possible to provide a key switch that can prevent the occurrence of a contact failure when repeatedly releasing the depression.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating a schematic configuration of a key switch according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view illustrating a schematic configuration of a key switch according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view illustrating a schematic configuration of a key switch according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a sectional view illustrating a schematic configuration of a key switch according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a perspective view showing a schematic configuration of an intermediate substrate.
FIG. 6 is a cross-sectional view illustrating a schematic configuration of a key switch according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a diagram showing a schematic configuration of a first conventional key switch.
FIG. 8 is a diagram showing a schematic configuration of a second conventional key switch.
[Explanation of symbols]
1, 1B, 1C, 1D key switch
5, 5B, 5C, 5D, 19, 19C, 19D substrate
7 Diaphragm for key switch
13 Holding film
15, 15C closed space
17, 31B Through hole
31 air channel
Claims (2)
上記基板の裏面に設けられた密閉空間と;
上記基板と上記キースイッチ用ダイヤフラムとによって囲繞された空間と上記密閉空間とを互いにつなぐために上記基板に設けられた貫通孔と;
を有することを特徴とするキースイッチ。A substrate, a disk-shaped central portion formed in a convex shape, and a dome-shaped key switch diaphragm mounted on the surface of the substrate; and the key cover covering the surface of the substrate and the key switch diaphragm. A key switch comprising: a cover film supporting the switch diaphragm so as not to shift in a direction along the surface of the substrate;
A closed space provided on the back surface of the substrate;
A through hole provided in the substrate for connecting the space surrounded by the substrate and the key switch diaphragm to the closed space;
A key switch comprising:
上記基板と上記各キースイッチ用ダイヤフラムとによって囲繞された各空間同士をつなぐために、上記基板の裏面に設けられたエアーチャネルを有することを特徴とするキースイッチ。A substrate, a disk-shaped central portion is formed in a convex shape, and a plurality of dome-shaped diaphragms for key switches placed on the surface of the substrate, and covering the surface of the substrate and the respective diaphragms for key switches. A key film comprising: a cover film supporting the respective key switch diaphragms so as not to shift in a direction along the surface of the substrate;
A key switch, comprising: an air channel provided on a back surface of the substrate for connecting respective spaces surrounded by the substrate and the key switch diaphragms.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002192302A JP2004039340A (en) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | Key switch |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002192302A JP2004039340A (en) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | Key switch |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004039340A true JP2004039340A (en) | 2004-02-05 |
Family
ID=31701616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002192302A Pending JP2004039340A (en) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | Key switch |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004039340A (en) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200467878Y1 (en) | 2011-10-25 | 2013-07-09 | 한국성전(주) | PCB having PCB integrated dome switch for surface mount technology |
WO2020027248A1 (en) * | 2018-08-02 | 2020-02-06 | シチズン電子株式会社 | Switch unit, and switch substrate manufacturing method |
WO2023050035A1 (en) * | 2021-09-28 | 2023-04-06 | 深圳市格瑞弘电子有限公司 | Circuit board having integrated tact reset switch and manufacturing method therefor |
-
2002
- 2002-07-01 JP JP2002192302A patent/JP2004039340A/en active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200467878Y1 (en) | 2011-10-25 | 2013-07-09 | 한국성전(주) | PCB having PCB integrated dome switch for surface mount technology |
WO2020027248A1 (en) * | 2018-08-02 | 2020-02-06 | シチズン電子株式会社 | Switch unit, and switch substrate manufacturing method |
JPWO2020027248A1 (en) * | 2018-08-02 | 2021-06-03 | シチズン電子株式会社 | How to manufacture switch unit and switch board |
WO2023050035A1 (en) * | 2021-09-28 | 2023-04-06 | 深圳市格瑞弘电子有限公司 | Circuit board having integrated tact reset switch and manufacturing method therefor |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7834853B2 (en) | Handset keypad | |
US7620175B2 (en) | Handset device with audio porting | |
KR20050091907A (en) | A two-step switch | |
JP2008016220A (en) | Key sheet | |
JP2015035431A (en) | Push switch | |
KR890001891B1 (en) | Key switching system | |
JP2002216580A (en) | Contact plate, contact-plate-attached sheet, and switch device using them | |
CN101925971A (en) | Key switch and electronic device | |
JP2003077368A (en) | Membrane switch | |
JP3498429B2 (en) | Push switch | |
JP2777282B2 (en) | Telephone | |
JP2003151393A (en) | Movable contact body for panel switch, panel switch using the same and electronic equipment mounting with the panel switch | |
JP2004039340A (en) | Key switch | |
EP1058282A1 (en) | Switch, click for switches, and method of fixing click for switches | |
KR100827669B1 (en) | Print circuit board having multi pathway | |
JP5555547B2 (en) | Key switch | |
JP2010097708A (en) | Key switch and switch sheet | |
JP2006139952A (en) | Switching arrangement and component for it | |
JP2002131724A (en) | Liquid crystal display | |
JP2931546B2 (en) | Push-on switch | |
JP2008218156A (en) | Click switch | |
JP4252509B2 (en) | Keyboard device | |
JP2006024450A (en) | Moving contact and panel switch using the same | |
JPH1083733A (en) | Membrane switch | |
JP2005183302A (en) | Two-step switch |