JP2004038585A - 移動記録計 - Google Patents

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Abstract

【課題】人又は物の時間と共に変化する存在位置、その移動速度、移動距離、移動時間を記録する。
【解決手段】位置情報及び時間情報を取得する位置情報取得部1と、取得した2点以上の位置情報に基づいて移動距離を算出し、かつ算出した移動距離と時間情報から算出した移動時間とに基づいて移動速度を算出する基礎量算出部2と、算出した移動速度等の測定値等を保存する記憶部5aと、マラソンの各種記録を収納したデータベース部5bと、移動速度及びデータベース部5bから取り出したこれに最も近い平均速度を持つデータを表示する外部表示器10とで構成したものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、これを組み込んだ機器又はこれを帯有する者のある時間に於ける存在位置、移動速度、移動時間及び移動距離を計測し、かつこれを記録保存し、必要に応じて取り出すことができるようにした移動記録計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
人や物の時間と共に変化する存在位置やそのように位置を変化させる速度、即ち、その移動速度、或いはこうして移動した移動距離や移動時間を記録して置きたい場合がある。例えば、トラック等による貨物の輸送の際の移動経路、移動速度、移動距離、移動時間等の記録、或いはタクシー業務に於ける車両の移動経路、移動速度、移動距離、移動時間等の記録はその業務の管理等の関係から必要性が認められるところである。
【0003】
また特定の目的がなくても単にある時間に於ける人や物の所在やその移動を記録しておきたい場合もある。単に日記のように、自分の行動の記録として、時間と共に変化する自分の所在やその移動速度、移動時間、移動距離等を記録しておきたい場合もある。
【0004】
更には、ランニングやジョギング又はウォーキング等の走歩行を行なう場合にその走歩行の速度、走歩行の距離、走歩行の時間、更には走歩行場所等を記録しておきたい希望もあり、これに加えて、走歩行中に、その走歩行の速度がどの程度のレベルのものか、或いはその走歩行に於ける歩数を知りたい希望もある。走歩行中に、これらを知ることができれば、これらを継続する励みになるものである。
【0005】
前記のような人や物の時間と共に変化する所在を測定して記録し、人や物の位置情報と時間情報から移動速度や移動距離をも算出し、これらも関連づけて記録する適切な移動記録計は存在していない。更に走歩行を行っている最中に、その時点の走歩行の速度等を計測して、そのレベルがどの程度のものであるかを報知してくれる移動記録計も存在していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解決し、人や物の時間と共に変化する所在を測定し、その位置情報と時間情報から移動速度や移動距離をも算出し、時間と共に変化する位置、移動速度、移動距離、移動時間を記録し得、更に例えば、走歩行等の移動中に、その時点の移動速度等を計測して、そのレベルがどの程度のものであるかを報知することもできる移動記録計を提供することを解決の課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の1は、その存在する位置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、該位置情報取得手段の取得する位置情報及び時間情報からこれが移動する移動距離、移動時間、移動速度を計算する基礎量算出手段と、取得した位置情報、算出した移動距離、移動時間及び移動速度を保存する記憶手段とで構成した移動記録計である。
【0008】
前記位置情報取得手段は、それ自体の存在する位置の情報を取得する手段であり、それ故、この移動記録計を保持する者又はこれを組み込んだ機器類の存在する位置情報を取得することができることとなる訳である。該位置情報取得手段は、そのような機能を有するものであれば様々な手段を自由に採用することができる。云うまでもなく、できるだけ正確な位置情報を取得できる手段を採用するのが好ましい。例えば、GPS衛星を利用した手段や種々の位置情報サービス等を利用した手段を採用することができる。GPSを利用する場合は時間情報もこれから得ることができる。
【0009】
前記基礎量算出手段は、前記位置情報取得手段により取得する位置情報及び時間情報から、この移動記録計が移動する移動距離、移動時間及び移動速度を算出するものである。もっとも前記位置情報取得手段が時間情報を取得できるものでない場合はその有する時計機能を利用して時間情報を取得し、これと前記位置情報取得手段から取得する位置情報を利用して、上記のように移動距離等を算出する。
【0010】
算出する移動距離としては、これを使用する目的に応じて、例えば、ある一定の単位時間毎の移動距離や総移動距離等を算出する。一定の単位時間としては、例えば、10秒、1時間又は1日等を考えることができる。移動時間は、ある距離を移動するのに要した時間又は移動を継続した時間であり、使用目的に応じて決定することができる。また移動速度としては、使用目的に応じて、一定の単位時間毎の移動速度や1日の平均移動速度等を算出することができる。
【0011】
前記記憶手段は、前記位置情報取得手段の取得した位置情報及び前記基礎量算出手段の算出した移動距離、移動時間並びに移動速度を保存する手段であり、必要なときに、それらの情報を自由に読み出して利用できるものである必要がある。
【0012】
従って本発明の1の移動記録計は、これを運送用のトラック等に組み込んでおけば、前記位置情報取得手段によって貨物を積載しての移動の過程の位置情報が取得され、前記基礎量算出手段によって該位置情報及び時間情報から更に速度情報、移動時間及び移動距離が算出され、これらの各情報は、時系列に従って順次前記記憶手段に保存されることになる。
【0013】
こうして記憶手段に保存された情報は、例えば、運送業務の終了後に管理事務所等に於いて、これを読み出し、様々な管理業務に使用することができる。或いは、該トラックに無線の通信手段等を備えていれば、リアルタイムで、或いは順次得られた情報を管理事務所等に送信することも可能である。
【0014】
これはタクシーの車両に取り付けたような場合も同様である。
また人がこれを身に付けて移動した場合にも、同様の記録を保存することができる。この場合には、単に日記的に自己の移動記録を残すような使い方もできるし、その他、自由にその記録を用いることができる。
【0015】
本発明の2は、本発明の1の移動記録計に於いて、前記位置情報取得手段としてGPS又はGLONASSを含むGNSSを使用したものである。
【0016】
前記GPSは、米国国防総省で開発されたシステムで、海上、陸上を問わず、地球上のどの地域でも連続的に単独測位可能な衛星航法システムである。また同時に移動体の速度や進行方向及び正確な時間も求めることができる。GPSでの測位は地球を周回するGPS衛星と受信装置との疑似距離を求め、その値に対して補正を加え、真の距離を計算することにより行われる。同時に4個のGPS衛星からの疑似距離が求められると3次元での測位、緯度、経度、標高、時間を求めることができることとなるものである。
【0017】
前記GLONASSはロシアの保有する同様の衛星航法システムである。前記GNSSは、このような衛星航法システムの総称である。
【0018】
従って本発明の2の移動記録計によれば、地球上のどの位置に於いても、これを組み込んだ機器やこれを帯有する人の位置情報、速度情報、移動距離及び移動時間情報を正確に取得することができる。
【0019】
本発明の3は、本発明の1又は2の移動記録計に於いて、速度に関する各種データを収納したデータベース部と、前記基礎量算出手段で算出された移動速度に関連するデータの前記データベース部からの取り出し及びデータの追加・更新を行うデータ授受部と、前記基礎量算出手段で算出された移動速度、移動距離及びこれらに関連する前記データベース部から取り出されたデータを報知する報知手段とを付加したものである。
【0020】
本発明の3の移動記録計は、ランニングやジョギング等の走歩行をする者が携帯して使用するのに適するものであり、そのようなランニング等の際に、自己の走歩行速度を知るために使用することを前提とするものである。
【0021】
従って前記基礎量算出手段は、本発明の3のような場合は、その算出する移動速度としては、少なくとも、10秒間隔のような短い単位時間毎のそれをも含む必要がある。勿論、1時間毎の移動速度や1日の平均移動速度、或いはこの移動記録計を使用し始めた瞬間から終了時点までの平均移動速度等の算出を含むことは差し支えない。また移動距離に関しても、上記のような移動速度を計算する都合上、その前提として10秒毎等の移動距離や1時間毎の移動距離等も算出することになる。
【0022】
前記基礎量算出手段は、更に以上に加えて、使用者の歩幅(平均歩幅)が入力されていれば、前記算出された各移動距離を歩幅で除して推定歩数を算出することができるようにしておくのが好ましい。歩幅に代えて身長の入力を求めるようにしても良い。この場合は、身長から歩幅を推定するように構成しておくものとする。更にこの場合は、移動速度から走行しているのか歩行しているのかを判定し、それに応じて適切な歩幅を推定するように構成するのが適当である。なおこのようにして算出した推定歩数も前記報知手段で報知されるようにしておくのが好ましい。
【0023】
前記データベース部は、前記基礎量算出手段で求められた使用者の移動速度がどの程度のレベルのものなのかを知るための比較材料として、速度に関する種々のデータを収納しておくものである。マラソンの選手の記録や自動車や航空機の速度等も含み得るが、自動車や航空機の速度はそのままでは差が大きすぎて比較に適当ではないので、比較可能な比率、例えば、1/10等の速度を算出して収納しておく。自動車の最高速度の1/10と比較すると言うような扱いをする趣旨である。
【0024】
前記データ授受部は、前記のように、前記基礎量算出手段で算出した移動速度に関連するデータの取り出し及びデータの追加・更新の役割を担当するものである。例えば、使用者の現時点の走歩行の移動速度をデータベース中の各種のデータと比較し、これに最も近いデータを取り出すこととする。例えば、10秒等の一定単位時間毎の移動速度を、データベース部中の種々の記録の各々に於ける平均速度又はその整数分の1の速度等と比較し、これに最も近いデータを取り出す等である。
【0025】
取り出されたデータは、先に述べたように、比較対象である移動速度及び移動距離と共に前記報知手段で使用者に報知される。もっとも走歩行中に、得られたデータの全ての報知をすると言うのは現実的ではないし、必要でもない。走歩行中には、前記一定時間間隔の移動速度及びこれに近い又はある比率の平均速度を持ったデータのみが、該一定単位時間毎又はそれより長い適当な間隔毎に報知されるのが適当である。他の情報は、立ち止まった際等にチェックするようにするのが適当である。
【0026】
従って、本発明の3の移動記録計によれば、ランニングやジョギング又はウォーキング等の走歩行を行なっているときに、簡単に自分の走歩行している一定単位時間毎の移動距離やその移動速度がどの程度のレベルのものなのかを各種のデータとの比較の上で知ることができ、ランニング等の走歩行を行なうことに意欲や励みを増すことができる。また自分の走歩行に関するその他の詳細なデータの確認も行うことができるため、一層、ジョギング等に意欲や興味を増すこととができるものである。
【0027】
なお余暇を利用してランニング、ジョギング又はウォーキングを行う一般のランナー又はウォーカーは、陸上競技を専門に行う一流の選手とは遙かに力量が異なる場合が多く、例えば、マラソンの世界最高記録や1万メートル走の世界最高記録をそのまま相互に比較しても甚だしい差が認められるだけであり、特におもしろみはない。それに一般のランナーが日常的に行うジョギング等でそのように決まった距離を走ると云うことも現実的ではない。一般のランナーは、家の周囲とか、好みの道路を好みの時間帯に走行することが多く、同一レベルで比較することも困難である。
【0028】
しかし現在走歩行中の速度がどの程度であるかを知ることには興味があり、また一般のランナーといえども、短い走行距離であれば、一流のマラソンランナーや一流の1万メートルランナーの最高記録を作った際の平均速度で走行することは可能である。そして比較的短い距離での移動速度であっても、それが、男女の世界又は日本最高記録等に於ける平均速度のいずれかと同等の速度であることを当該のランナーが知ることは、これがその速度であると体感できる意味で極めて興味深いことである。或いはゆったりと走歩行した場合、その速度が一流ランナーの最高記録に於ける平均速度の整数分の1の速度であることを知るのも、その驚異的な速さを実感する意味で興味深いことである。
【0029】
このような意味で、前記データベースから使用者の移動速度に最も近い平均速度等を有する一流選手の記録のデータを選び出し、これを使用者に報知することは大変興味深く、ランニングやジョギング又はウォーキング等の走歩行を行なうことに意欲や励みを増すことができるものであると云うことができる。
【0030】
なお、本発明の3の移動記録計によれば、更に総走行距離やトータルの移動速度を知ることも可能であり、ランニングやジョギング又はウォーキングに一層興味を増すことができる。加えて、前記基礎量算出手段を、前記のように、推定歩数を算出することができるように構成しておいた場合は、前記一定単位時間毎や総走歩行時間に於ける推定歩数をも知ることができることとなる。
【0031】
本発明の4は、本発明の3の移動記録計に於いて、前記報知手段を使用者の腕に装着する腕時計型の目視用表示手段に構成したものである。
【0032】
従って本発明の4の移動記録計によれば、ランニングやジョギング又はウォーキング等の走歩行中に自分の走歩行の移動速度やその移動速度がどの程度のレベルのものなのかを容易に目視することができ、これがランニングやジョギング等の走歩行を邪魔することない。また走歩行を停止した際には、更に詳細な情報をこれによって得ることも可能である。
【0033】
本発明の5は、本発明の3の移動記録計に於いて、前記報知手段をスピーカを備えた聴取用の音声表示手段に構成したものである。
【0034】
従って本発明の5の移動記録計によれば、自分の達成した走歩行に於ける移動速度やその移動速度がどの程度のレベルのものなのかを音声で認識することができる。従ってその報知動作がランニングやジョギング又はウォーキングの邪魔になることはない。詳細なデータを走歩行の停止中等に聞き取ることが可能なのは云うまでもない。
【0035】
本発明の6は、本発明の3の移動記録計に於いて、前記報知手段を目視用表示手段及び音声表示手段の双方で構成したものである。
【0036】
従って本発明の6の移動記録計によれば、目視用表示手段及び音声表示手段の双方によって聴覚及び視覚の双方で自分の達成した移動速度やその移動速度がどの程度のレベルのものなのかより確実に認識することができる。この場合も、云うまでもなく、この報知動作がランニングやジョギング等の走歩行の邪魔になることはない。更に詳細な情報を走歩行の停止中に好みの手段で得ることができるのも云うまでもない。
【0037】
本発明の7は、本発明の3、4、5又は6の移動記録計に於いて、前記データベースを、マラソンの男女日本記録、男女世界記録、男女大学記録、著名ランナーの最高記録及びそれらの各々の平均速度のデータを備えたものに構成したものである。
【0038】
従って本発明の7の移動記録計によれば、自分が達成した一定単位時間のような短い時間内の移動速度がどの程度のレベルのものなのかを種々の公式記録等との比較の上で知ることができる。例えば、マラソンの女子大学記録に於ける平均速度とほぼ同等であるとか、著名マラソン選手の最高記録に於ける平均速度と同等であるとかを知ることができる。これによって、ランニングやジョギング等の走歩行に励みを得ることができる。
【0039】
本発明の8は、本発明の1、2、3、4、5又は7の移動記録計に於いて、前記基礎量算出手段を、算出された移動距離を使用者の歩幅で除して推定歩数をも算出するように構成したものである。
【0040】
従って本発明の8の移動記録計によれば、移動距離を歩幅で除して歩数を算出するものであり、その移動距離が比較的正確に測定可能なため、一般の走歩行時の振動を利用して歩数を数えるものよりも、ノイズが少なく、より正確な歩数を得ることが可能となる。
【0041】
本発明の9は、本発明の1、2、3、4、5、6、7又は8の移動記録計に於いて、気温及び湿度を測定する気温・湿度測定手段を付加したものである。
【0042】
従って本発明の9の移動記録計によれば、それぞれ移動速度及び移動距離の得られた一定の時間の間の気温及び湿度条件を得ることができるため、その移動速度等のレベルの判断がよりきめ細かなものとなり、より興味を引く物となりうるものである。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を実施例に基づき、かつ添付図を参照しつつ詳細に説明する。
【0044】
図1〜図4は、本発明を適用した実施例を示すもので、図1は移動記録計の概略構成図、図2は記録計本体の正面図、図3は腕時計型の外部表示器の説明図、図4は腕時計型の外部表示器に於ける表示画面の一例を示した正面説明図である。
【0045】
この実施例の移動記録計は、図1に示すように、位置情報取得部(位置情報算出手段)1と、基礎量算出部(基礎量算出手段)2と、気温・湿度測定部3、メインプログラム4と、記憶部(記憶手段)5a及びデータベース部5b並びにこれをサブプログラムとするデータ授受部5と、本体表示器6と、入力手段7と、外部表示器(報知手段)10と、これらをコントロールするCPU8とから構成されている。
【0046】
前記位置情報取得部1は、GNSS衛星の内のGPS衛星から送信される電波を受信する受信装置である。その内部構成は、上記電波を受信する受信アンテナ、信号を増幅するための増幅回路、受信した信号を所望の周波数の信号に変換するための信号を発生する局部発信回路、PSK変調を復調するための復調回路、C/A符号発生回路等が組み合わされた周知のものであり、これによって、この移動記録計の存在する位置の緯度、経度及び標高並びに時刻のデータが得られるようになっている。
【0047】
前記位置情報取得部1の上記の位置に関する情報の取得動作は必要に応じて種々のタイミングで行うように設定可能であるが、この実施例では、電源スイッチ9aをオンにした時点、その後は、10秒(一定単位時間)毎、仮終了スイッチ7dをオン操作した時点、電源スイッチ9aをオフにした時点、及び使用者が測定時間を設定して計測スイッチ7bを操作した時点並びにその操作時点から測定時間が経過した時点である。
【0048】
なお前記電源スイッチ9aをオフにした場合は、終了処理として、前記位置情報取得部1が動作して、現在位置の緯度、経度等の位置情報及び時間情報が取得され、これらに基づいて前記基礎量算出部2が算出動作して、電源スイッチ9aをオンにした時点からオフにした時点までの経過時間が算出され、かつその間の移動距離、移動速度及び歩数(歩幅又は身長が入力されている場合)が算出される。他方、前記データ授受部5により、前記気温・湿度測定部3から前記一定単位時間毎に出力されている気温及び湿度の各平均値が計算され、更に以上の全測定値が前記記憶部5aに相互に関連づけて保存されて初めて電源がオフとなるように構成してある。
【0049】
なおまた前記仮終了スイッチ7dは、これをオン操作した場合は、前記電源スイッチ9aをオフ操作した場合と、最後の電源をオフにする動作の部分を除いて、同様の動作を行うように構成してある。従ってランニング又はジョギング等の途中で、これを開始した時点からのトータルの移動時間、移動距離、移動速度及び歩数、更には気温や湿度の平均値を知りたい場合は、この仮終了スイッチ7dをオフ操作した上で、前記外部表示器10に表示してその内容を確認することができる。確認後は該仮終了スイッチ7dをオフ操作すれば、元の状態に復帰するようになっている。
【0050】
前記基礎量算出部2は、前記位置情報取得部1で取得された緯度、経度等の位置情報及び時間情報に基づいて移動距離、移動時間、移動速度を算出するものである。該基礎量算出部2は、これらに加えて、使用者の歩幅が入力されている場合は先に算出された移動距離とその歩幅から推定歩数を算出し、使用者の身長が入力されている場合には、これに基づいてその歩幅を推定し、かつ先に算出された移動距離と該歩幅から推定歩数を算出するように構成してあるものである。
【0051】
具体的には、前記10秒(一定単位時間)に設定した時間間隔毎に前記位置情報取得部1から出力される現在及び直前の位置情報に基づき、各10秒の時間間隔毎の移動距離を算出し、かつ移動速度を算出する。移動速度Vは移動距離Lを移動時間tで除することにより得られるのは云うまでもない。従って移動距離Lが50mであれば、これを一定単位時間として設定された10(秒)で除すると、移動速度Vは5m/secと言うことになる。これは時速に換算すると18km/hである。
【0052】
また前記基礎量算出部1は、使用者が計測すべき測定時間として、例えば、10分を設定した場合は、前記記憶部5aに保存してあるその計測開始時点の位置情報、その間に測定算出されている10秒の時間間隔毎の位置情報及び計測終了時点の位置情報に基づいて移動距離を算出し、該移動距離を前記測定時間で除して移動速度を算出するようになっている。更に電源スイッチ9aをオンにした時点の位置情報、オフにした時点の位置情報及びその間の前記10秒の単位時間毎に得られる位置情報から総移動距離を算出し、電源スイッチ9aをオンにした時点からオフにした時点までの経過時間、即ち、総移動時間で除して総移動速度を算出するようになっているものである。
【0053】
該基礎量算出部1は、更に、使用者の歩幅又は身長が入力されている場合は、前者の歩幅又は後者から推定される歩幅と算出されている一定単位時間(10秒)毎の移動距離からその間の推定歩数を算出し、使用者が計測すべき測定時間を設定し、その間の移動距離が算出されている場合は、これと歩幅とから該測定時間内の歩数を算出し、更に電源スイッチ9aをオフにした時点で前記総移動距離と歩幅とから総推定歩数を算出するようになっているものである。
【0054】
前記気温・湿度測定部3は、走歩行する周囲の気温及び湿度を測定する温度センサ及び湿度センサを備えており、それぞれの出力信号は内蔵するA/Dコンバータでディジタル信号に変換して出力されるように構成してある。また気温及び湿度のセットは、移動速度、移動距離及び歩数を測定した時間帯に各々対応させて測定し、かつ出力するようになっている。
【0055】
前記メインプログラム4は、先に述べたように、この実施例の移動記録計の動作全体を制御するものである。
【0056】
前記記憶部5aは、設定された一定単位時間(10秒)毎の位置及び時間情報、移動速度、移動距離並びにデータ授受部5で該移動速度に最も近い平均速度を有するデータとして取り出されたデータと、使用者が設定した計測すべき測定時間、該測定時間に於ける移動距離、移動速度並びにデータ授受部5で該移動速度に最も近い平均速度を有するデータとして取り出されたデータと、前記総移動距離、移動速度及び移動時間並びにデータ授受部5で該移動速度に最も近い平均速度を有するデータとして取り出されたデータと、各々のデータの組に対応する推定歩数と、各々のデータの組を得た時間帯の気温及び湿度のセットとを保存するようにしたものである。
【0057】
それぞれの移動速度に最も近い平均速度を有するデータとして適切なデータがデータベース部5bで見出すことができない程、該移動速度が低速度である場合は、前記平均速度の何割かの比率の速度とした場合に該移動速度に最も近いデータとなるデータを、前記データ授受部5によって取り出し、これを関連づけて保存するものである。
【0058】
なお前記基礎量算出部1、メインプログラム4及びデータ授受部5は、云うまでもなく、それぞれその動作に必要な記憶手段を備えており、一時的に保存するべきデータ類もそのいずれかの記憶領域に保存するようになっている。
【0059】
前記データベース部5bは、前記基礎量算出部2で求められた使用者の移動速度がどの程度のレベルのものなのかを知るための比較材料として、マラソンの男女日本記録、男女世界記録、男女大学記録、著名ランナーの最高記録及びそれらの各々の平均速度、更にその何割かの速度データを含むデータを収納したものである。
【0060】
従って、例えば、前記データ授受部5で、現在の一定単位時間(10秒)の移動速度を木データベース部5bのデータと比較し、最も近い記録のデータを取り出し、これを使用者に報知することで、その移動速度のレベルを、例えば、女子マラソン選手の日本記録又は世界記録に於ける平均速度と同等である、またはその50%程度の速度である等の形態で報知することができる訳である。
【0061】
前記データ授受部5は、前記位置情報取得部で取得された位置情報、前記基礎量算出部2で算出した各々の移動距離、移動速度、推定歩数及び移動時間、更には使用者が設定した計測すべき測定時間の各々を前記記憶部5aに保存し、取り出し、又は必要に応じて削除し、また前記気温・湿度測定部3で測定した気温及び湿度をそれぞれ対応する移動距離、移動速度、推定歩数及び移動時間と関連づけて保存し、取り出し、又は必要に応じて削除し、加えて上記各移動速度を前記データベース部5b中のデータと比較し、該データ中から後記の関係を有するデータを取り出し、これを対応する移動速度を含む一組の測定データと関連づけて保存するものである。
【0062】
上記関係は、平均速度又はそのいずれかの比率の速度が、測定の結果得られた移動速度とデータベース部5b中で最も近いデータという関係である。前記データ授受部5は、各移動速度について、このような関係にあるデータを前記データベース部5b中より探し出し、これを取り出してそれぞれ対応する移動速度を含む一組の測定データと関連づけて保存する訳である。
【0063】
なおこうして取り出されたデータは対応する位置情報、移動速度、移動距離、推定歩数、移動時間、気温及び湿度と共に前記外部表示器10に送り出され、これらで表示されることとなる。もっとも走歩行中は、特別な操作をしない限り、一定単位時間(10秒)毎にその間の移動速度及びこれに前記の関係で対応するデータのみが表示される。歩行停止中等には、入力手段7のテンキー7aを操作して、他の測定データを表示させることができる。
【0064】
前記データ授受部5は、前記データベース部5bのデータの追加、削除、更新をも行うようになっている。
【0065】
前記本体表示器6は、図2に示すように、箱形の記録計本体9の前面中央部に配された液晶表示器であり、各種の入力操作の補助表示を行う。具体的には、入力手段7を用いて各種の入力操作を行う際に、操作モードや入力項目の選択等に於ける補助的な表示その他の表示が行われる。
【0066】
前記外部表示器10は、図3に示すように、腕時計型であり、ベルト10aとその中間に取り付けた表示部10bとからなり、表示部10bは液晶画面10cとその外縁に配したスピーカ10dとで構成されている。これには送受信機が内蔵されており、記録計本体9とデータのやり取りができるようになっている。記録計本体9にも当然データ送受信用の対応する送受信機が内蔵されている。
【0067】
従って、該外部表示器10は、前記ベルト10aを使用して腕に着用し、ランニングやジョギング又はウォーキング中は腕時計を見るようにしてその表示部10bの液晶画面10cを目視してその時点の移動速度及びそのレベルを示すデータを確認することができる。またスピーカ10dから出力される音声により同様のデータを聴取することができる。
【0068】
この他に、該外部表示器10に於いては、前記入力手段7のテンキー7aを操作し、前記基礎量算出部1で算出された各々の移動時間、移動距離及び推定歩数、前記気温・湿度測定部3で測定された気温及び湿度、並びに前記データ授受部5により比較の上で取り出されたデータベース部5bからのデータ等の表示を行わせることができる。
【0069】
なお以上の移動速度等の測定データ等の報知動作は、前記入力手段7のテンキー7aを操作して、液晶画面10c又はスピーカ10dのいずれか一方のみで行うように設定することもできるようになっている。
【0070】
前記入力手段7は、先に一部を説明し、かつ図2に示すように、記録計本体9の前面下部に配したテンキー7a、前面左上部に配した計測スイッチ7b、前面上部中央に配したリセットスイッチ7c及び仮終了スイッチ7で構成したものである。
【0071】
その内、テンキー7aは、操作モード、即ち、計測する測定時間を設定する測定時間設定モード、身長又は歩幅の入力モード、外部表示器10に於ける情報表示範囲の設定モード、前記データベース部5bのデータの追加、削除、更新の選択モード等の操作モードの選択、及び選択された各モードに於けるデータの入力又は選択項目の指定その他の操作に使用するものである。
【0072】
前記計測スイッチ7bは、使用者が計測すべき測定時間を設定した場合、これを押し下げ操作することによりその計測を開始させるためのスイッチである。即ち、使用者が20分の測定時間を設定した場合は、この20分の測定時間の計測を該計測スイッチ7bを押し下げ操作することにより開始させるものである。
【0073】
前記リセットスイッチ7cは、使用者の設定した測定時間の計測を実行している途中でリセットしたい場合、これを押し下げ操作することで、それを実行できるものである。
【0074】
前記電源スイッチ9aは、これをオン操作することにより、この移動記録計に電源を投入しその動作を開始させるものであり、前記したように、この時点で、総移動時間の計測を開始させるものでもある。また該電源スイッチ9aは、先に述べたように、これをオフ動作することにより、前記終了動作を進行させ、この終了動作の終了と共に電源をオフにするように構成してあるものである。
【0075】
前記CPU8は、以上の各部を以上に述べたように動作するように制御するものである。
【0076】
以上の各部は、前記外部表示器10を除いて、全て前記記録計本体9に組み込まれている。なお該記録計本体9は、先に述べ、図2に示すように、箱形の部材であり、背後に図示しない環状部材が配してあり、走歩行者のズボン等に装着してあるベルトbに該環状部材を利用して取り付けることが可能になっているものである。
【0077】
従ってこの実施例の移動記録計によれば、その記録計本体9を、上記のように、ベルトb等により腰部に装着し、腕時計型の外部表示器10を手首に装着した上で、ランニングやジョギング又はウォーキングを行うことができる。そしてランニング等の開始に先だって電源スイッチ9aをオンにし、かつ特別の設定をしなければ、次の主として二つの系統の測定動作が進行する。
【0078】
まず電源スイッチ9aがオン操作されると、直ちに位置情報取得部1で先に説明した位置情報の取得動作が行われ、更にその後は、前記一定単位時間(この実施例では10秒)毎に位置情報の取得動作が行われる。
【0079】
前記位置情報取得部1で取得した一定単位時間(10秒)毎の位置情報に基づき、前記基礎量算出部2により該一定単位時間間隔の移動距離及び移動速度が算出されることとなる。
前記二つの系統の測定動作の一つはこのような一定単位時間毎の移動距離及び移動速度の算出であり、もう一つは、前記電源スイッチ9aのオン操作にともなって取得された位置情報の取得時点から開始する総移動距離、総移動時間及び総移動速度の算出である。これは前者の累計で算出され得るものである。累計は順次行う。
【0080】
このとき併せて、前者の場合は、前記気温・湿度測定部3で、各対応する一定単位時間間隔(10秒間)毎の時間帯に於ける気温及び湿度が計測され、これが出力される。
【0081】
また別にデータ授受部5に於いては、一定単位時間間隔(10秒)毎の一組の測定データの内の移動速度がデータベース部5b中のデータと比較され、最もその平均速度又はそのいずれかの比率の速度がこれに近いデータが取り出され、これが該一組の測定データと関連づけて記憶部5aに保存されるとともに、その内の移動速度及びデータベース部5bから取り出されたデータのみが手首に装着した腕時計型の外部表示器10により使用者に報知される。具体的には、その液晶画面10cにより文字表示され、スピーカ10dにより音声により報知される。
【0082】
なお前記気温及び湿度のデータも前記データ授受部5により各々対応する一定単位時間間隔に於ける他の測定データと関連づけて前記記憶部5aに保存されるのは云うまでもない。
【0083】
前記液晶画面10cに於ける文字表示は、図4に示すように、その上部に現在の移動速度が表示され、その下方に、この移動速度と最も近い平均速度等を有するマラソンのデータが示される。図4に示す例は、ある一定単位時間に於ける使用者の移動速度(時速)である18.2km/hと、この移動速度に平均速度が最も近い記録である一流女子マラソン選手のマラソンに於ける最高記録:2時間19分07秒が表示されている。
【0084】
短い一定単位時間(10秒間)に於ける移動速度ではあるが、これが自分の知っている一流選手の記録とほぼ同等の速度であることが報知されることは、その速さを体感できる意味で非常に興味深いものである。速度を変えて走ってみれば、各々対応する平均速度のマラソンの記録を表示させることができる。速度を落とせば、それがいずれかの一流選手等の平均速度の何%の速度であるというような表示がされることもあり、自分がある程度の長距離を走れる速度が一流選手の平均速度と比べてどの程度のものであるかも知ることができる。
【0085】
前記のように、通常は、一定単位時間毎に測定される移動速度とデータベース部5b中のこれに最も近い記録のみが前記外部表示器10から報知されるが、これ以外の情報も、前記入力手段7のテンキー7aを操作して、順次、前記外部表示器10の液晶画面10c及びスピーカ10dの一方又は双方から報知させることができる。このようなテンキー7aの操作は走歩行中は容易ではないので、立ち止まった際、又は終了後等に確認するのが適当である。
【0086】
また使用者が自分の走歩行速度等を計測すべき測定時間を、例えば、10分と設定し、計測すべき走歩行を開始すると同時に前記計測スイッチ7bを押し下げてその計測を開始させると、これに連動して前記位置情報取得部1が動作してその時点の位置情報が取得される。該位置情報取得部1では設定された測定時間である10分の経過時点でも同様にその時点の位置情報が取得される。また開始時点と終了時点の間では、前記したように、一定単位時間(10秒)毎に位置情報が取得される。
【0087】
こうして取得された前記10分の測定時間中の開始時点から終了時点までの各位置情報に基づいて、前記基礎量算出部2により、各隣接する位置間の距離を算出すると共に、全距離を累計してその間の移動距離を算出し、更に測定時間である10分(1/6時間)でその移動距離を除して、その間の移動速度を算出する。例えば、算出されたその間の移動距離が2.4kmであれば、移動時間は10分(1/6時間)であるから、移動速度は、2.4kmを1/6時間で除して14.4km/hとなる。
【0088】
この場合も、その時間帯の気温及び湿度が計測される。もっともこの場合は、一定単位時間(10秒)毎に前記気温・湿度測定部3で測定されている気温及び湿度の測定結果を利用し、その10分間の平均値を取って、この時間帯の気温及び湿度とする。
【0089】
またこの場合も、前記データ授受部5により前記移動速度をデータベース部5bのデータと比較し、その平均速度等が最もこれに近いデータが取り出され、前記各測定値と関連づけて記憶部5aに保存されることとなる。
【0090】
この間も前記外部表示器10は、先に説明したように、一定単位時間(10秒)毎の移動速度等の表示を行っており、以上の設定測定時間内の測定結果は、その測定時間の終了後に前記入力手段7のテンキー7aを操作して表示させることができる。これによってその移動速度が14.4km/hであったこと、移動距離が2.4kmであったこと、これに最も近い平均速度等を有するマラソンの公式記録等が表示されることになる。
【0091】
この移動記録計の使用開始時又は途中で使用者が前記入力手段7のテンキー7aを用いてその身長を入力した場合は、前記基礎量算出部2で歩幅を算出し、該歩幅を前提として、前記の各場合、即ち、一定単位時間毎に出力される移動速度及び移動距離等の測定結果、使用者が計測すべき測定時間を設定した場合の移動距離等の測定結果、及びこの移動記録計の使用を開始した時点から終了時点までのトータルの移動距離等の測定結果のいずれの場合についても、それぞれの移動距離を該歩幅で除して歩数を算出する。
【0092】
前記歩幅は、同一身長の人物であっても移動速度によって異なってくるので、これは前記基礎量算出部2では、経験則に合わせて、移動速度に対応させた歩幅を計算し、これによって歩数を算出し、精度を高めることができるものである。歩幅を入力した場合は、入力したそれを歩行時の歩幅と推定し、やはり移動速度により歩幅が広がってゆくものとして、移動速度毎に歩幅を計算し、その保幅によって歩数を計算するものとする。
【0093】
これらの歩数も、前記データ授受部5により各々対応する移動距離を有する各組の測定値に関連づけて記憶部5aに保存される。また使用者は、前記入力手段7のテンキー7aを操作してこれを外部表示器10に表示させることができるのは云うまでもない。
【0094】
なお走歩行の途中で、スタート時点からのトータルの移動距離や移動速度等が知りたくなった場合は、前記仮終了スイッチ7dをオン操作すると、電源スイッチ9aをオフ操作した場合と電源をオフにする部分を除いて同様の動作をし、前記位置情報取得部1はその時点の位置情報及び時間情報を取得し、次いで前記基礎量算出部が動作して、上記仮終了スイッチ7dをオン操作した時点の位置情報及び時間情報並びに前記電源スイッチ9aをオンにして時点の同様の情報、加えてその間の一定単位時間(10秒)毎の同様の情報から、その間の移動距離、移動速度及び歩数(歩幅又は身長が入力されている場合)が算出され、加えてデータ授受部5により、前記気温・湿度測定部3から一定単位時間毎に出力されている気温及び湿度の各平均値が計算された上で、以上の全算出値が前記記憶部5aに相互に関連づけて保存されることとなる。
【0095】
このような算出値(測定値)は、前記入力手段7のテンキー7aを操作して前記外部表示器10で表示することができる。液晶画面10cによる画面表示及びスピーカ10dによる音声表示の双方又は一方によって表示させることができる。これは上記テンキー7aを操作することで選択できるのは云うまでもない。
【0096】
前記仮終了スイッチ7dをオフ操作すると、元の状態に復帰する。
【0097】
この移動記録計の使用を終了する場合は、前記電源スイッチ9aをオフ操作すればよいのは云うまでもない。このオフ操作をすると、前記仮終了スイッチ7dを操作した場合と全く同様の動作が進行し、その最後の記憶部5aへの算出値(測定値)の保存が終了した後に、電源がオフとなる。
【0098】
この移動記録計の記憶部5aに保存したデータは、特に走歩行する場合以外にも用いることができるのは云うまでもない。これを携帯して、常時電源スイッチ9aをオンにしておけば、自己の行動の記録が残されることにもなり、後で、ある時点の自己の存在した位置やその時点で移動中であったか否か等が明らかになる。またこれを他の携帯機器に組み込んでおき、得られるデータをそれらの機器で利用するように構成することもできる。
【0099】
【発明の効果】
本発明の1の移動記録計によれば、これを携帯電話等の各種の携帯機器やトラック等の運送用車両に組み込んだり、人が携帯して使用したりすることが可能であり、このようにして使用すると、その時間と共に変化する存在位置情報、移動速度情報、移動時間及び移動距離を取得して、これらの各情報を、時系列に従って順次前記記憶手段に保存しておくことができる。
【0100】
こうして記憶手段に保存された情報は、例えば、運送業務であれば、その終了後に管理事務所等に於いて、これを読み出し、様々な管理業務に使用することができる。或いは、車両に無線の通信手段等を備えていれば、リアルタイムで、或いは順次得られた情報を管理事務所等に送信することも可能である。
【0101】
例えば、人が携帯していた場合は、例えば、単に日記的に自己の移動記録を残すような使い方もできるし、その他、自由にその記録を用いることができる。
【0102】
本発明の2の移動記録計によれば、地球上のどの位置に於いても、これを組み込んだ機器やこれを帯有する人の位置情報、速度情報、移動距離及び移動時間情報を正確に取得することができる。
【0103】
本発明の3の移動記録計は、ランニングやジョギング等の走歩行をする者が携帯して使用するのに適するものであり、主として、そのようなランニング等の際に自己の走歩行速度を知るために使用することを前提とするものである。
【0104】
即ち、本発明の3の移動記録計によれば、ランニングやジョギング又はウォーキング等の走歩行を行なっているときに、簡単に自分の走歩行している一定時間間隔毎の移動距離やその移動速度がどの程度のレベルのものなのかを各種のデータとの比較の上で知ることができ、ランニングやジョギング又はウォーキング等の走歩行を行なうことに意欲や励みを増すことができるものである。また自分の走歩行に関するその他の詳細なデータの確認も行うことができるため、一層、ジョギング又はウォーキング等に意欲や興味を増すこととができるものである。
【0105】
前記のように、本発明の3の移動記録計はランニング等の走歩行の際に使用することを主として前提とするものであるが、他の使い方も当然可能であり、この移動記録計の記憶部に保存したデータは、特に走歩行する場合以外にも用いることができる。これを携帯して、常時電源を入れておけば、自己の行動の記録が残されることにもなり、後で、ある時点の自己の存在した位置やその時点で移動中であったか否か等を明らかにすることもできる。またこれを他の携帯機器に組み込んでおき、得られるデータをそれらの機器で利用するように構成することもできる。
【0106】
本発明の4の移動記録計によれば、ランニングやジョギング又はウォーキング等の走歩行中に自分の走歩行の移動速度やその移動速度がどの程度のレベルのものなのかを容易に目視することができ、この動作がランニングやジョギング等の走歩行を邪魔することない。また走歩行を停止した際には、更に詳細な情報をこれによって得ることも可能である。
【0107】
本発明の5の移動記録計によれば、自分の達成した走歩行に於ける移動速度やその移動速度がどの程度のレベルのものなのかを音声で認識することができる。従ってその報知動作がランニングやジョギング又はウォーキングの邪魔になることはない。詳細なデータを走歩行の停止中等に聞き取ることが可能なのは云うまでもない。
【0108】
本発明の6の移動記録計によれば、目視用表示手段及び音声表示手段の双方によって聴覚及び視覚の双方で自分の達成した移動速度やその移動速度がどの程度のレベルのものなのかより確実に認識することができる。この場合も、云うまでもなく、この報知動作がランニングやジョギング等の走歩行の邪魔になることはない。更に詳細な情報を走歩行の停止中に好みの手段で得ることができるのも云うまでもない。
【0109】
本発明の7の移動記録計によれば、自分が達成した一定単位時間のような短い時間内の移動速度がどの程度のレベルのものなのかを種々の公式記録等との比較の上で知ることができる。例えば、マラソンの女子大学記録に於ける平均速度とほぼ同等であるとか、著名マラソン選手の最高記録に於ける平均速度と同等であるとかを知ることができる。これによって、ランニングやジョギング等の走歩行に励みを得ることができる。
【0110】
本発明の8の移動記録計によれば、移動距離を歩幅で除して歩数を算出するものであり、その移動距離が比較的正確に測定可能なため、一般の走歩行時の振動を利用して歩数を数えるものよりも、ノイズが少なく、より正確な歩数を得ることが可能となる。
【0111】
本発明の9の移動記録計によれば、それぞれ移動速度及び移動距離の得られた一定の時間の間の気温及び湿度条件を得ることができるため、その移動速度等のレベルの判断がよりきめ細かなものとなり、より興味を引く物となりうるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の移動記録計の概略構成図。
【図2】一実施例の記録計本体の正面図。
【図3】一実施例の腕時計型の外部表示器の説明図。
【図4】一実施例の腕時計型の外部表示器に於ける表示画面の一例を示した正面説明図。
【符号の説明】
1  位置情報取得部
2  基礎量算出部
3  気温・湿度測定部
4  メインプログラム
5  データ授受部
5a 記憶部
5b データベース部
6  本体表示器
7  入力手段
7a テンキー
7b 計測スイッチ
7c リセットスイッチ
7d 仮終了スイッチ
8  CPU
9  記録計本体
9a 電源スイッチ
10 外部表示器
10a ベルト
10b 表示部
10c 液晶画面
10d スピーカ

Claims (9)

  1. その存在する位置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、該位置情報取得手段の取得する位置情報及び時間情報からこれが移動する移動距離、移動時間、移動速度を計算する基礎量算出手段と、取得した位置情報、算出した移動距離、移動時間及び移動速度を保存する記憶手段とで構成した移動記録計。
  2. 前記位置情報取得手段がGPS又はGLONASSを含むGNSSを使用するものである請求項1の移動記録計。
  3. 速度に関する各種データを収納したデータベース部と、前記基礎量算出手段で算出された移動速度に関連するデータの前記データベース部からの取り出し及びデータの追加・更新を行うデータ授受部と、前記基礎量算出手段で算出された移動速度、移動距離及びこれらに関連する前記データベース部から取り出されたデータを報知する報知手段とを付加した請求項1又は2の移動記録計。
  4. 前記報知手段が、使用者の腕に装着する腕時計型の目視用表示手段である請求項3の移動記録計。
  5. 前記報知手段が、スピーカを備えた聴取用の音声表示手段である請求項3の移動記録計。
  6. 前記報知手段が目視用表示手段及び音声用表示手段の双方からなるものである請求項3の移動記録計。
  7. 前記データベースが、マラソンの男女日本記録、男女世界記録、男女大学記録、著名ランナーの最高記録及びそれらの各々の平均速度のデータを備えたものである請求項3、4、5又は6の移動記録計。
  8. 前記基礎量算出手段が、算出された移動距離を使用者の歩幅で除して推定歩数を算出する機能を備えたものである請求項1、2、3、4、5、6又は7の移動記録計。
  9. 気温及び湿度を測定する気温・湿度測定手段を付加した請求項1、2、3、4、5、6、7又は8の移動記録計。
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