JP2004038391A - 高周波タグシステム、高周波タグシステムの応答器又は質問器、計測方法、環境の計測方法、温度又は湿度の計測方法、及び温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の計測方法。 - Google Patents
高周波タグシステム、高周波タグシステムの応答器又は質問器、計測方法、環境の計測方法、温度又は湿度の計測方法、及び温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の計測方法。 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004038391A JP2004038391A JP2002192380A JP2002192380A JP2004038391A JP 2004038391 A JP2004038391 A JP 2004038391A JP 2002192380 A JP2002192380 A JP 2002192380A JP 2002192380 A JP2002192380 A JP 2002192380A JP 2004038391 A JP2004038391 A JP 2004038391A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- change
- circuit
- reflected wave
- interrogator
- resonance circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
Abstract
【解決手段】応答器20は、共振回路21と、ダイオード26と、ダイオード26で整流された電流を蓄える電源27と、当該応答器20を識別するIDを記憶しておりID信号を発生するID信号発生回路28と、共振回路21で受信された電波にID信号を重畳して変調波を生成する送信回路25とから構成され、共振回路21は、コイル22とコンデンサ23とからなる並列接続LC回路に、バリスタ等の抵抗24を並列に接続しているので、応答器20の回りの温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境変化により、周波数を一定に保ってQ感度を変化させることができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、質問器から主搬送波を送信して、当該主搬送波を受信した応答器が当該主搬送波に対して所定の変調を行った反射波を質問器に返信する高周波タグシステム、高周波タグシステムの応答器又は質問器、計測方法、環境の計測方法、温度又は湿度の計測方法、及び温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の高周波タグシステムについて、図11を参照して説明する。図11は、従来の高周波タグシステムの質問器及び応答器のブロック図である。図11に示すように、従来の高周波タグシステムでは、質問器100から電波を送信して、その電波を受信した応答器110では、当該応答器110を識別するID信号を受信した電波に重畳して変調波を生成して反射波として送信し、その反射波(変調波)を質問器100で受信して応答器110を識別するようにしている。この質問器100は、図11に示すように、電波発信回路101と、受信回路102と、電波発信回路101及び受信回路102を切り替えるリレー106と、共振回路105とから構成され、共振回路105は、コンデンサ103とコイル104の並列接続LC回路となっており、共振回路105から電波が発信されるようになっている。
【0003】
また、応答器110は、共振回路111と、受信した電波を整流するダイオード115と、ダイオード115で整流された電流を蓄える電源116と、当該応答器110を識別するIDを記憶しておりID信号を発生するID信号発生回路117と、共振回路111で受信された電波にID信号を重畳して変調波を生成する送信回路114とから構成されている。また、共振回路111は、コンデンサ113とコイル112とからなる並列接続LC回路となっており、共振回路111から変調波を質問器100に返信するようになっている。質問器100では、応答器110から受信した変調波から受信回路102がID情報を検出して、質問器100に接続された図示外のコンピュータ等に出力するようになっている。この従来の高周波タグシステムでは、ID情報は、主にバーコードの代替を目的としており、バーコードに比べて、大記録容量、書換による再利用が可能な点を特徴としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の高周波タグシステムでは、応答器110を生鮮食品などの温度、湿度圧力、照度、濃度等の管理が管理が必要な用途に利用するときには、湿度、温度、圧力、照度、濃度の情報を応答器110から収集するために、応答器110に湿度センサ、温度センサ、圧力センサ、照度センサ等の計測回路を設け、前記計測回路の計測信号をCPU等による演算装置により応答器110のデータ転送回路(図示外)に合致するデータに変換した後、送信回路114からの信号に重畳させて共振回路111を介して、質問器100へデータとして送信する必要があり、応答器110での消費電力が大きくなり電力が不足するという問題点があった。また、応答器110毎に計測回路、データ変換回路、重畳回路、CPU等を搭載しなければならず、応答器110が軽量化・低価格化できないという問題点があった。一般的に高周波タグシステムは1つの質問器で多数の応答器のデータを収集するため、応答器が軽量化・低価格化できない問題は、高周波タグシステムの環境情報が必要な分野への応用の大きな妨げになっていた。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、消費電力が小さく、低コストで、信頼性の高い湿度、温度、圧力、照度、濃度の環境情報を測定可能な高周波タグシステム、高周波タグシステムの応答器又は質問器、計測方法、環境の計測方法、温度又は湿度の計測方法、及び温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の計測方法を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の高周波タグシステムでは、質問器から主搬送波を送信して、当該主搬送波を受信した応答器が当該主搬送波に対して所定の変調を行った反射波を前記質問器に返信する高周波タグシステムであって、前記質問器は、前記主搬送波を送信する主搬送波送信手段と、前記応答器が返信した前記反射波を受信する反射波受信手段と、当該反射波受信手段が受信した前記反射波から前記応答器の温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の特性の変化を検出する環境特性変化検出手段とを備え、前記応答器は、前記主搬送波送信手段から送信された前記主搬送波を受信し、前記反射波を送信する共振回路と、当該共振回路で受信された前記主搬送波を所定の信号で変調する変調回路とを備え、前記共振回路は、前記環境特性の変化により抵抗値、キャパシタンス値又はインダクタンス値などの回路特性が変化する回路素子を備え、前記質問器の環境特性変化検出手段は、前記回路素子の前記回路特性の変化に伴う前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の前記環境を検出することを特徴とする構成となっている。
【0007】
この構成の高周波タグシステムでは、質問器の主搬送波送信手段は、主搬送波を送信し、反射波受信手段は、応答器が返信した反射波を受信し、環境特性変化検出手段は、反射波受信手段が受信した反射波から応答器の温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の特性の変化を検出する。応答器の共振回路は、主搬送波送信手段から送信された主搬送波を受信し、反射波を送信し、変調回路は、共振回路で受信された主搬送波を所定の信号で変調する。共振回路は、環境特性の変化により抵抗値、キャパシタンス値又はインダクタンス値などの回路特性が変化する回路素子を備え、質問器の環境特性変化検出手段は、回路素子の回路特性の変化に伴う共振回路からの反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、回路素子の環境を検出する。
【0008】
また、請求項2に係る発明の高周波タグシステムでは、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記反射波の特性の変化は、前記共振回路の共振周波数の変化により生じることを特徴とする構成となっている。
【0009】
この構成の高周波タグシステムでは、請求項1に記載の発明の作用に加えて、反射波の特性の変化は、共振回路の共振周波数の変化により生じる。
【0010】
また、請求項3に係る発明の高周波タグシステムでは、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記反射波の特性の変化は、前記共振回路のQ感度の変化により生じることを特徴とする構成となっている。
【0011】
この構成の高周波タグシステムでは、請求項1に記載の発明の作用に加えて、反射波の特性の変化は、共振回路のQ感度の変化により生じる。
【0012】
また、請求項4に係る発明の高周波タグシステムでは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記回路素子において、Q感度は抵抗素子により変化する一方、共振周波数変化は、リアクタンス素子であるインダクタ又はキャパシタンスにより変化することを特徴とする構成となっている。
【0013】
この構成の高周波タグシステムでは、請求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、前記回路素子において、Q感度は抵抗素子により変化する一方、共振周波数変化は、リアクタンス素子であるインダクタ又はキャパシタンスにより変化する。
【0014】
また、請求項5に係る発明の高周波タグシステムでは、請求項3に記載の発明の構成に加えて、前記共振回路のノード間に、温度によって抵抗値が変化するサーミスタ素子又は湿度によって抵抗値が変化する抵抗可変型湿度センサ又は圧力によって抵抗値が変化する圧力センサ又は、照度により抵抗値が変化する照度センサ、濃度により抵抗値が変化する濃度センサを並列に接続し、これらの素子の抵抗値の変化に伴う前記共振回路のQ感度の変化により前記反射波の電圧又は位相特性の変化を生じさせ、前記質問器の環境特性変化検出手段は、前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の環境を検出することを特徴とする構成となっている。
【0015】
この構成の高周波タグシステムでは、請求項3に記載の発明の作用に加えて、前記共振回路のノード間に、温度によって抵抗値が変化するサーミスタ素子又は湿度によって抵抗値が変化する抵抗可変型湿度センサ又は圧力によって抵抗値が変化する圧力センサ又は、照度により抵抗値が変化する照度センサ、濃度により抵抗値が変化する濃度センサを並列に接続し、これらの素子の抵抗値の変化に伴う前記共振回路のQ感度の変化により前記反射波の電圧又は位相特性の変化を生じさせ、前記質問器の環境特性変化検出手段は、前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の環境を検出する。
【0016】
また、請求項6に係る発明の高周波タグシステムの応答器では、質問器から送信された主搬送波を受信して、当該主搬送波に所定の変調を行った反射波を前記質問器に返信する高周波タグシステムの応答器であって、前記応答器は、前記主搬送波送信手段から送信された前記主搬送波を受信し、反射波を送信する共振回路と、当該共振回路で受信された前記主搬送波を所定の信号で変調する変調回路とを備え、前記共振回路は、温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の変化により回路特性の変化する回路素子を備え、当該回路素子の回路特性の変化による前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を生じさせることで、前記回路素子の前記環境を前記質問器に伝えることを特徴とする構成となっている。
【0017】
この構成の高周波タグシステムの応答器では、質問器から送信された主搬送波を受信して、当該主搬送波に所定の変調を行った反射波を前記質問器に返信する高周波タグシステムの応答器であって、前記応答器は、前記主搬送波送信手段から送信された前記主搬送波を受信し、反射波を送信する共振回路と、当該共振回路で受信された前記主搬送波を所定の信号で変調する変調回路とを備え、前記共振回路は、温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の変化により回路特性の変化する回路素子を備え、当該回路素子の回路特性の変化による前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を生じさせることで、前記回路素子の前記環境を前記質問器に伝える。
【0018】
また、請求項7に係る発明の高周波タグシステムの応答器では、請求項6に記載の発明の構成に加えて、前記反射波の電圧又は位相特性の変化は、前記共振回路の共振周波数の変化により生じることを特徴とする構成となっている。
【0019】
この構成の高周波タグシステムの応答器では、請求項6に記載の発明の作用に加えて、前記反射波の電圧又は位相特性の変化は、前記共振回路の共振周波数の変化により生じる。
【0020】
また、請求項8に係る発明の高周波タグシステムの応答器では、請求項6に記載の発明の構成に加えて、前記反射波の電圧又は位相特性の変化は、前記共振回路のQ感度の変化により生じることを特徴とする構成となっている。
【0021】
この構成の高周波タグシステムの応答器では、請求項6に記載の発明の作用に加えて、前記反射波の電圧又は位相特性の変化は、前記共振回路のQ感度の変化により生じる。
【0022】
また、請求項9に係る発明の高周波タグシステムの応答器では、請求項6又は7に記載の発明の構成に加えて、前記回路素子において、Q感度は抵抗素子により変化する一方、共振周波数変化は、リアクタンス素子であるインダクタ又はキャパシタンスにより変化することを特徴とする構成となっている。
【0023】
この構成の高周波タグシステムの応答器では、請求項6又は7に記載の発明の作用に加えて、前記回路素子において、Q感度は抵抗素子により変化する一方、共振周波数変化は、リアクタンス素子であるインダクタ又はキャパシタンスにより変化する。
【0024】
また、請求項10に係る発明の高周波タグシステムの応答器では、請求項8に記載の発明の構成に加えて、前記共振回路のノード間に、温度によって抵抗値が変化するサーミスタ素子又は湿度によって抵抗値が変化する抵抗可変型湿度センサ又は圧力によって抵抗値が変化する圧力センサ又は、照度により抵抗値が変化する照度センサ、濃度により抵抗値が変化する濃度センサを並列に接続し、これらの素子の抵抗値の変化に伴う前記共振回路のQ感度の変化により前記反射波の電圧又は位相特性の変化を生じさせ、前記質問器の環境特性変化検出手段は、前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の環境を前記質問器に伝えることを特徴とする構成となっている。
【0025】
この構成の高周波タグシステムの応答器では、請求項8に記載の発明の作用に加えて、前記共振回路のノード間に、温度によって抵抗値が変化するサーミスタ素子又は湿度によって抵抗値が変化する抵抗可変型湿度センサ又は圧力によって抵抗値が変化する圧力センサ又は、照度により抵抗値が変化する照度センサ、濃度により抵抗値が変化する濃度センサを並列に接続し、これらの素子の抵抗値の変化に伴う前記共振回路のQ感度の変化により前記反射波の電圧又は位相特性の変化を生じさせ、前記質問器の環境特性変化検出手段は、前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の環境を前記質問器に伝える。
【0026】
また、請求項11に係る発明の高周波タグシステムの質問器では、質問器から主搬送波を送信して、当該主搬送波を受信した応答器が当該主搬送波に対して所定の変調を行った反射波を質問器に返信する高周波タグシステムの質問器であって、前記主搬送波を送信する主搬送波送信手段と、前記応答器が返信した前記反射波を受信する反射波受信手段と、当該反射波受信手段が受信した前記反射波から前記応答器の電圧又は位相特性の変化を検出する環境特性変化検出手段とを備え、前記環境特性変化検出手段は、前記応答器の共振回路の回路素子の温度、湿度、電圧、照度、濃度等の環境の変化による環境特性の変化に伴う前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の前記環境を検出することを特徴とする構成となっている。
【0027】
この構成の高周波タグシステムの質問器では、質問器から主搬送波を送信して、当該主搬送波を受信した応答器が当該主搬送波に対して所定の変調を行った反射波を質問器に返信する高周波タグシステムの質問器であって、前記主搬送波を送信する主搬送波送信手段と、前記応答器が返信した前記反射波を受信する反射波受信手段と、当該反射波受信手段が受信した前記反射波から前記応答器の電圧又は位相特性の変化を検出する環境特性変化検出手段とを備え、前記環境特性変化検出手段は、前記応答器の共振回路の回路素子の温度、湿度、電圧、照度、濃度等の環境の変化による環境特性の変化に伴う前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の前記環境を検出する。
【0028】
また、請求項12に係る発明の計測方法では、質問器から主搬送波を送信して、当該主搬送波を受信した応答器が当該主搬送波に対して所定の変調を行った反射波を前記質問器に返信して前記応答器の周囲温度、周囲湿度、圧力、照度、濃度等の環境の特性を計測する計測方法であって、前記質問器に設けられた主搬送波送信手段から主搬送波を送信し、前記主搬送波送信手段から送信された前記主搬送波を受信し前記反射波を送信する前記応答器の共振回路では、回路素子の環境の変化による抵抗値又はキャパシタンス値、インダスタンス値等の回路特性の変化を補正せず、前記質問器に設けられた環境特性変化検出手段は、前記回路素子の環境の変化による回路特性の変化に伴う前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の環境を検出することを特徴とする構成となっている。
【0029】
この構成の計測方法では、質問器から主搬送波を送信して、当該主搬送波を受信した応答器が当該主搬送波に対して所定の変調を行った反射波を前記質問器に返信して前記応答器の周囲温度、周囲湿度、圧力、照度、濃度等の環境の特性を計測する計測方法であって、前記質問器に設けられた主搬送波送信手段から主搬送波を送信し、前記主搬送波送信手段から送信された前記主搬送波を受信し前記反射波を送信する前記応答器の共振回路では、回路素子の環境の変化による抵抗値又はキャパシタンス値、インダスタンス値等の回路特性の変化を補正せず、前記質問器に設けられた環境特性変化検出手段は、前記回路素子の環境の変化による回路特性の変化に伴う前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の環境を検出する。
【0030】
また、請求項13に係る発明の計測方法では、請求項12に記載の発明の構成に加えて、前記反射波の電圧又は位相特性の変化は、前記共振回路の共振周波数の変化に基づいて生じる温度又は湿度を測定することにより求められることを特徴とする構成となっている。
【0031】
この構成の計測方法では、請求項12に記載の発明の作用に加えて、前記反射波の電圧又は位相特性の変化は、前記共振回路の共振周波数の変化に基づいて生じる温度又は湿度を測定することにより求められる。
【0032】
また、請求項14に係る発明の環境の計測方法では、請求項12に記載の発明の構成に加えて、前記反射波の特性の変化は、前記共振回路のQ感度の変化により生じることを特徴とする構成となっている。
【0033】
この構成の環境の計測方法では、請求項12に記載の発明の作用に加えて、前記反射波の特性の変化は、前記共振回路のQ感度の変化により生じる。
【0034】
また、請求項15に係る発明の温度又は湿度の計測方法では、請求項12又は13に記載の発明の構成に加えて、前記回路素子において、Q感度は抵抗素子により変化する一方、共振周波数はリアクタンス素子であるインダクタ又はキャパシタンスにより変化することを特徴とする構成となっている。
【0035】
この構成の環境の計測方法では、請求項12又は13に記載の発明の作用に加えて、前記回路素子において、Q感度は抵抗素子により変化する一方、共振周波数はリアクタンス素子であるインダクタ又はキャパシタンスにより変化する。
【0036】
また、請求項16に係る発明の温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の計測方法では、請求項14に記載の発明の構成に加えて、前記共振回路のノード間に、温度によって抵抗値が変化するサーミスタ素子又は湿度によって抵抗値が変化する抵抗可変型湿度センサ又は圧力によって抵抗値が変化する圧力センサ又は、照度により抵抗値が変化する照度センサ、濃度により抵抗値が変化する濃度センサを並列に接続し、これらの素子の抵抗値の変化に伴う前記共振回路のQ感度の変化により前記反射波の電圧又は位相特性の変化を生じさせ、前記質問器の環境特性変化検出手段は、前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境を検出することを特徴とする構成となっている。
【0037】
この構成の環境の計測方法では、請求項14に記載の発明の作用に加えて、前記共振回路のノード間に、温度によって抵抗値が変化するサーミスタ素子又は湿度によって抵抗値が変化する抵抗可変型湿度センサ又は圧力によって抵抗値が変化する圧力センサ又は、照度により抵抗値が変化する照度センサ、濃度により抵抗値が変化する濃度センサを並列に接続し、これらの素子の抵抗値の変化に伴う前記共振回路のQ感度の変化により前記反射波の電圧又は位相特性の変化を生じさせ、前記質問器の環境特性変化検出手段は、前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境を検出する。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照して説明する。まず、第1の実施の形態について、図1を参照して説明する。図1は、本発明を具体化した第1の実施の形態である高周波タグシステムの質問器及び応答器のブロック図である。図1に示すように、高周波タグシステムでは、質問器10から電波を送信して、その電波を受信した応答器20では、当該応答器20を識別するID信号を受信した電波に重畳して変調波を生成して反射波として送信し、その反射波(変調波)を質問器10で受信して応答器20を識別するようにしている。
【0039】
この質問器10は、図1に示すように、電波発信回路11と、受信回路12と、電波発信回路11及び受信回路12を切り替えるリレー17と、共振回路15と、電圧測定器16とから構成され、共振回路15は、コンデンサ13とコイル14の並列接続LC回路となっており、共振回路15から電波が発信されるようになっている。また、共振回路15の端子間に電圧測定器16が接続されている。
【0040】
また、応答器20は、共振回路21と、受信した電波を整流するダイオード26と、ダイオード26で整流された電流を蓄える電源27と、当該応答器20を識別するIDを記憶しておりID信号を発生するID信号発生回路28と、共振回路21で受信された電波にID信号を重畳して変調波を生成する送信回路25とから構成され、共振回路21から変調波を質問器10に返信するようになっている。共振回路21は、コイル22とコンデンサ23とからなる並列接続LC回路に、バリスタ等の抵抗24を並列に接続している。この共振回路21へのバリスタ等の抵抗24の並列接続により、応答器20の回りの温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境変化により、周波数を一定に保ってQ感度を変化させることができる。この応答器20は、薄い小型の板状に形成され、食品等に貼付できるようになっており、所謂、高周波タグ又はRFタグと呼ばれるものである。質問器10では、応答器20から受信した変調波から受信回路12がIDを検出して、質問器10に接続された図示外のコンピュータ等に情報を出力するようになっている。また、応答器20側での温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境変化により、共振回路21の共振周波数、データ伝送を変化させずに、Q感度を変化させることができるので、そのQ感度の変化を質問器10側で、共振回路15の共振周波数の近傍の周波数の端子間電圧を電圧測定器16で計測することにより、応答器20側での温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の変化を検出することができる。
【0041】
次に、応答器20側での温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の変化を測定する場合の抵抗24として用いるセンサ素子について説明する。
【0042】
(照度の強弱変化の検出の場合)照度の強弱の変化の環境条件を検出する場合は抵抗24として光の強弱で抵抗値が変化するCdS(CdS: 硫化カドミウム, CADMIUM SULFIDE)セル型の光センサ素子を使用する。
【0043】
(ガス濃度変化の検出の場合)ガス濃度の変化を検出する場合は抵抗24として酸化スズ(SnO2)セル素子を使用する。
【0044】
(温度高低変化の検出の場合)温度の変化を検出する場合は抵抗24として、温度の高低で抵抗値が変化するサーミスタ素子を使用する。
【0045】
(湿度変化の検出の場合)湿度の変化を検出する場合は、抵抗24として第4級アンモニウム塩やスルホン酸基をベースとした乾湿球材料を使用して吸湿することにより抵抗が減少する性質を利用した湿度センサ素子を使用する。
【0046】
(圧力変化の検出の場合)圧力の変化を検出する場合は抵抗24として、圧力による内部抵抗値が変化するピエゾ抵抗素子による圧力センサ素子を使用する。
【0047】
次に、上記のように構成された第1の実施の形態の高周波タグでの共振回路21の共振周波数、データ伝送を変化させずに、Q感度を変化させることで、質問器10側で、応答器20側での温度、湿度、圧力、照度、濃度の変化を検出することができる。この原理を図2及び図3を参照して、説明する。図2は、応答器20側の共振回路21でのQ感度の変化によって、同調の中心周波数が同じでも、近傍の減衰スロープの傾きが変化した状態を示すグラフであり、図3は、温度とQとの関係を示すテーブルである。
【0048】
無線通信でいうQとは、”Quality”を表す。つまり共振回路の品質を意味し、共振回路のQとは、弁別性の鋭さ”Shape Factor”であり、エンベロープの微分特性である。まず、図2に示すように、質問器10で発振周波数をω0から−Δf(ω1)及び+Δf(ω2)に変化させたときに、質問器10の共振回路15の近傍の電圧の減衰の割合である電圧e00と電圧e01の比を計測する。即ち、図3に示すように、「Q0=e01/e00」を求める。温度がt0からt1に変化したことによって、Q感度が変化した時、周波数ω0の場合の電圧e10、周波数ω1の場合の電圧e11及び周波数ω2の場合の電圧e11’との比を計測し、新しい比として、図3に示すように、「Q1’=e11/e10」及び「Q2’=e11’/e00」を求める。その傾き(微分比)は、LCの並列共振は2次式であるがゆえ、周波数偏移(ω0〜ω1)及び周波数偏移(ω0〜ω2)が同じ偏移量でも比は一定にならない。よって、温度変化t0〜t1によって移動したQ1点、Q1’点、Q2点、Q2’点の電圧比は、温度t0と温度t1で異なることになる。
【0049】
従って、周波数を一定に保ちながら温度の変化にに応じたQ感度の変化を予め測定して、図3に示す表のようなテーブルデータにしておけば、実測されたQの値が、Q1’ならQテーブルXを用いることによって温度10度、実測されたQの値が、Q0ならQテーブルYを用いることによって温度20度、実測されたQの値が、Q2’ならQテーブルZを用いることによって温度30度と判別することができる。
【0050】
次に、温度変化によって共振周波数ω0が変化しない点について説明する。温度変化によって共振周波数ω0が変化しないのは、Q感度において、周波数と温度とは互いにコヒレンシを持たないからである。具体的には、図1に示す応答器20の共振回路21のアンテナ端子インピーダンスZは、次に示す式1となる。
【数1】
【0051】
この式1をjωをsとして、有理関数にすると、次に示す式2となる。
【数2】
【0052】
この式2を因数分解できる形に直すと、次に示す式3となる。
【数3】
【0053】
この式3を解くと、次に示す式4となる。
【数4】
【0054】
ここで、Z(s)が極大になるsの値は(jω0)、共振周波数ω0とすると、次に示す式5となる。
【数5】
【0055】
また、QはZの両端の電圧が次に示す式6になる値だから、
【数6】
従って、
Q=ω0CR
となる。
【0056】
つまり、共振周波数ω0はLCによって決定されるのに対し、Qは共振周波数ω0を固定しても抵抗24によって変化することが分かる。また、抵抗24の値を変化させても共振周波数ω0は変化しない。つまり、抵抗24の値が温度によって変化した場合でも共振周波数は変化せず、Qのみ変化することが分かる。
【0057】
次に、図4に示すフローチャートを参照して、上記のQ感度の特徴を利用して、応答器20の共振回路21の温度等の算出方法を説明する。図4は、質問器10に内蔵又は接続された図示外のCPUやコンピュータにより行われる温度等の算出方法のフローチャートである。
【0058】
図4に示すように、初めに、共振周波数ω0でまず、受信装置側で電界強度E0を計測する(同時にIDデータを収集する)(S10)。次に、共振周波数から少しずらした周波数でE1を計測する(S12)。そして、E1/E0を演算し、周波数の変化量に対する電圧の変化量を求め、これをQtとする(S14)。Qt=E1/E0である。前記Qtと[0048]、[0049]段落に示した周囲温度とQとの関係を測定した結果(本実施例では摂氏10度単位)であるQテーブルとを比較することによって、QtがX、Y、Zの何れかに相当することが分かる(S16)。例えば、Qt=Xであれば、測定した周囲温度は摂氏10度である。
【0059】
事前にQと温度の関係を示したQテーブルの測定数、測定範囲を増やしておけば、応答器の抵抗24が熱的破壊、もしくは飽和されない範囲内で、本実施例の摂氏10度単位以上の解像度、摂氏10度−30度より広範囲で測定することも可能である。また、抵抗24を温度以外、例えば光で抵抗値が変化するCdSセルに取り替えることにより周囲の照度も同様に測定することも可能である。同様に、他の環境特性(湿度、電圧、圧力、濃度)も同様に測定することができる。
【0060】
以上説明したように、第1の実施の形態の高周波タグシステムでは、タブ側に、温度、湿度、圧力、照度、濃度等の検出に必要な各高度なセンサ及び当該センサからのデータを処理するCPU等は不要となり、応答器20を微少な電力で動作させることができる。また、温度、湿度、圧力、照度、濃度等の検出したデータを、応答器20から質問器10へ送信する反射波の本来の高周波タグ情報に重乗させる必要がない。また、追加の回路によって共振周波数は変化しないので、従来の高周波タグと混在して利用可能である。また、従来のものに対して、応答器20の共振回路21に追加される部品は、抵抗24のみなので、コストアップを防ぐことができる。
【0061】
尚、上記の第1の実施の形態では、温度の検出の場合を中心にして説明したが、湿度、圧力、照度、濃度等の検出も同様に行えることは言うまでもない。
【0062】
次に、第2の実施の形態について、図5を参照して説明する。図5は、本発明を具体化した第2の実施の形態である高周波タグシステムの質問器及び応答器のブロック図である。図5に示すように、この第2の実施の形態の高周波タグシステムでは、第1の実施の形態の高周波タグシステムと同様に、質問器10から電波を送信して、その電波を受信した応答器20では、当該応答器20を識別するID信号を受信した電波に重畳して変調波を生成して反射波として送信し、その反射波(変調波)を質問器10で受信して応答器20を識別するようにしている。
【0063】
この質問器10は、図5に示すように、電波発信回路11と、受信回路12と、電波発信回路11及び受信回路12を切り替えるリレー17と、共振回路15と、電圧測定器16とから構成され、共振回路15は、コンデンサ13とコイル14の並列接続LC回路となっており、共振回路15から電波が発信されるようになっている。また、共振回路15の端子間に電圧測定器16が接続されている。
【0064】
また、応答器20は、共振回路21と、受信した電波を整流するダイオード26と、ダイオード26で整流された電流を蓄える電源27と、当該応答器20を識別するIDを記憶しておりID信号を発生するID信号発生回路28と、共振回路21で受信された電波にID信号を重畳して変調波を生成する送信回路25とから構成され、共振回路21から変調波を質問器10に返信するようになっている。共振回路21は、コイル22とコンデンサ23とからなる並列接続LC回路であるが、共振回路21を構成するリアクタンス素子(インダクタンス素子であるコイル22、及びキャパシタンス素子であるコンデンサ23)に、以下の4種類の環境条件によってインダクタンス値又は静電容量値が変化するL(インダクタンス素子)、C(コンデンサ、キャパシタンス素子)を使用して共振回路21を構成する。
【0065】
(温度高低変化の場合)温度の変化を検出する場合はLとして、温度の高低で誘電率が変化するフェライトなどを使用した圧粉心、又は黄銅をコイル内に挿入し、温度の高低でインダクタンス値が変化するコイルを使用する。又はCとして、温度の高低で静電容量値が変化するセラミック型コンデンサを使用する。
【0066】
(湿度変化の場合)湿度の変化を検出する場合は、Cとしてセルロース系の親水性高分子を乾湿材料が、吸着する水分の量に応じて静電容量値が変化する性質を利用した湿度センサ素子を使用する。
【0067】
(圧力変化の場合)圧力の変化を検出する場合はシリコンとガラスを陽極接合した対向電極構造を持つ容量型センサなどによる圧力の高低によって静電容量値が変化する容量式圧力センサ素子を使用する。
【0068】
(加速度変化の場合)加速度の増減を変化を検出する場合は特開平8−320268に示された容量型センサによる加速度の増減よって静電容量値が変化する容量式圧力センサ素子を使用する。
【0069】
共振周波数を変化させることができる以上のようなリアクタンス素子により共振回路21を構成することにより、応答器20の回りの温度、湿度、圧力、加速度等の環境変化により、Q感度を一定に保って周波数を変化させることができる。この応答器20は、薄い小型の板状に形成され、食品等に貼付できるようになっており、所謂、高周波タグ又はRFタグと呼ばれるものである。質問器10では、応答器20から受信した変調波から受信回路12がIDを検出して、質問器10に接続された図示外のコンピュータ等に情報を出力するようになっている。また、応答器20側での温度、湿度、圧力、加速度等の環境変化により、共振回路21の共振周波数、データ伝送を変化させずに、Q感度を一定に保って周波数を変化させることができるので、Q感度のピーク検出を変化させ、ピーク時の共振周波数ω0の近傍の周波数の端子間電圧のピーク値を電圧測定器16で計測することにより、応答器20側での温度、湿度、圧力、加速度等の環境の変化を検出することができる。
【0070】
上記のように構成された第2の実施の形態の高周波タグシステムでの共振回路21の共振周波数、データ伝送を変化させずに、Q感度を一定に保って周波数を変化させることで、質問器10側で、応答器20側での温度、湿度、圧力、加速度等の変化を検出することができる。この原理を図6及び図7を参照して、説明する。図6は、応答器20側の共振回路21での温度、湿度、圧力、加速度等の環境の変化によって、質問器10で検出される周波数を示すグラフであり、図7は、環境条件により受信電圧が最大になる周波数値を示したテーブルである。
【0071】
第2の実施の形態の高周波タグシステムでは、応答器20の周囲環境条件の変化によって、共振回路21のコイル22のL、又はコンデンサ23のCの値が変化し同調の中心周波数が変化する。例えば、図6及び図7に示すように、環境条件Eaを、有る環境条件0での質問器10の共振回路15での電圧が最大になる周波数f0とし、環境条件Ebを、ある環境条件1での質問器10の共振回路15での電圧が最大になる周波数f1とすると、質問器10の共振回路15で検出される周波数により、質問器10の共振回路15での電圧が最大になる周波数がf0なら例えば温度がEaであると検出でき、質問器10の共振回路15での電圧が最大になる周波数がf1なら例えば温度がEbであると検出できる。
【0072】
以上説明したように、第2の実施の形態の高周波タグシステムでは、温度、湿度、圧力、加速度等の検出に各高度なセンサ及び当該センサからのデータを処理するCPU等は不要となり、応答器20を微少な電力で動作させることができる。また、温度、湿度、圧力、加速度等のデータを、応答器20から質問器10へ送信する反射波の本来の高周波タグ情報に重乗させる必要がない。また、追加の回路によって共振周波数は変化しないので、従来の高周波タグと混在して利用可能である。また、従来のものに対して、応答器20の共振回路21に追加される部品なく、共振回路21を構成するコイル22及びコンデンサ23を温度、湿度、圧力、加速度等の検出特性を持つ部品に変えるだけなので、コストアップを防ぐことができる。
【0073】
次に、上記の第1の実施の形態の高周波タグシステムを用いて、温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の変化を高精度に検出する方法を図8を参照して説明する。図8は、Q感度変化と2点の位相差を示すグラフである。図8に示すように、温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の変化を高精度に行う為には、Q感度変化による電圧比測定以外に2点の位相差を用いることでも可能である。具体的には、Q感度の違いにより、共振周波数ω0の近傍で、位相変化の傾きが異なる事を利用する。まず、共振周波数ω0から−Δfずらした周波数ω1の位相Pb(−Δf)を計測する。次に、共振周波数ω0から+Δfずらした周波数 ω2の位相Pb(+Δf)を計測する。温度変化によりQ感度がQ0からQ1に変化した時には位相Paは変化しないが、位相Pbは位相Pb’へと変化する。位相Paと位相Pbとの位相差量を、事前に計測した温度と位相差量のテーブルに照らし合わせ、応答器20の温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の変化を計測することができる。
【0074】
次に、上記の第1及び第2の実施の形態の高周波タグシステムを用いて、温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の変化を高精度に検出する方法を図9及び図10を参照して説明する。図9は、第1の実施の形態において、温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の変化により位相特性が変化した状態を示すグラフであり、Im軸が「虚軸」であり、紙面に垂直なRe軸が「実軸」である。図10は、第2の実施の形態において、温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の変化により位相特性が変化した状態を示すグラフであり、Im軸が「虚軸」であり、紙面に垂直なRe軸が「実軸」である。温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の変化を高精度に検出する場合には、質問器10の電圧測定器16として、ベクトル電圧計を利用する。そして、図9に示すように、温度や湿度等の環境の変化により第1の実施の形態の応答器20の抵抗24の抵抗値がR1 からR2に変化すると、Qが、Q1からQ2に変化し、その近傍の位相がθ0からθ1 に変化する。この位相特性の変化により、温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の変化を高精度に検出することができる。
【0075】
また、図10に示すように、第2の実施の形態の応答器20では、温度、湿度、圧力、加速度等の環境の変化によって、共振回路21のコイル22のL又はコンデンサ23のCの変化による中心周波数が0からω1に変化すると、その近傍の位相がθ0からθ2 に変化する。この位相特性の変化により、温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の変化を高精度に検出することができる。
【0076】
さらに、本発明では、上記の実施の形態に限られず、各種の応用が可能である。例えば、応答器20は、生鮮食品だけでなく、温度や湿度等の環境の管理がいる各種の工業製品にも用いることができる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、請求項1に記載の発明の高周波タグシステムでは、質問器の主搬送波送信手段は、主搬送波を送信し、反射波受信手段は、応答器が返信した反射波を受信し、環境特性変化検出手段は、反射波受信手段が受信した反射波から応答器の温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の特性の変化を検出することができる。応答器の共振回路は、主搬送波送信手段から送信された主搬送波を受信し、反射波を送信し、変調回路は、共振回路で受信された主搬送波を所定の信号で変調することができる。共振回路は、環境特性の変化により抵抗値、キャパシタンス値又はインダクタンス値などの回路特性が変化する回路素子を備え、質問器の環境特性変化検出手段は、回路素子の回路特性の変化に伴う共振回路からの反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、回路素子の環境を検出することができる。従って、応答器が簡単な構造となり、省電力化及び低コスト化を図ることができる。
【0078】
また、請求項2に係る発明の高周波タグシステムでは、請求項1に記載の発明の効果に加えて、反射波の特性の変化は、共振回路の共振周波数の変化により生じることができる。
【0079】
また、請求項3に係る発明の高周波タグシステムでは、請求項1に記載の発明の効果に加えて、反射波の特性の変化は、共振回路のQ感度の変化により生じることができる。
【0080】
また、請求項4に係る発明の高周波タグシステムでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、前記回路素子において、Q感度は抵抗素子により変化する一方、共振周波数変化は、リアクタンス素子であるインダクタ又はキャパシタンスにより変化することができる。
【0081】
また、請求項5に係る発明の高周波タグシステムでは、請求項3に記載の発明の効果に加えて、前記共振回路のノード間に、温度によって抵抗値が変化するサーミスタ素子又は湿度によって抵抗値が変化する抵抗可変型湿度センサ又は圧力によって抵抗値が変化する圧力センサ又は、照度により抵抗値が変化する照度センサ、濃度により抵抗値が変化する濃度センサを並列に接続し、これらの素子の抵抗値の変化に伴う前記共振回路のQ感度の変化により前記反射波の電圧又は位相特性の変化を生じさせ、前記質問器の環境特性変化検出手段は、前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の環境を検出することができる。
【0082】
また、請求項6に係る発明の高周波タグシステムの応答器では、質問器から送信された主搬送波を受信して、当該主搬送波に所定の変調を行った反射波を前記質問器に返信する高周波タグシステムの応答器であって、前記応答器は、前記主搬送波送信手段から送信された前記主搬送波を受信し、反射波を送信する共振回路と、当該共振回路で受信された前記主搬送波を所定の信号で変調する変調回路とを備え、前記共振回路は、温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の変化により回路特性の変化する回路素子を備え、当該回路素子の回路特性の変化による前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を生じさせることで、前記回路素子の前記環境を前記質問器に伝えることができる。従って、応答器が簡単な構造となり、省電力化及び低コスト化を図ることができる。
【0083】
また、請求項7に係る発明の高周波タグシステムの応答器では、請求項6に記載の発明の効果に加えて、前記反射波の電圧又は位相特性の変化は、前記共振回路の共振周波数の変化により生じることができる。
【0084】
また、請求項8に係る発明の高周波タグシステムの応答器では、請求項6に記載の発明の効果に加えて、前記反射波の電圧又は位相特性の変化は、前記共振回路のQ感度の変化により生じることができる。
【0085】
また、請求項9に係る発明の高周波タグシステムの応答器では、請求項6又は7に記載の発明の効果に加えて、前記回路素子において、Q感度は抵抗素子により変化する一方、共振周波数変化は、リアクタンス素子であるインダクタ又はキャパシタンスにより変化することができる。
【0086】
また、請求項10に係る発明の高周波タグシステムの応答器では、請求項8に記載の発明の効果に加えて、前記共振回路のノード間に、温度によって抵抗値が変化するサーミスタ素子又は湿度によって抵抗値が変化する抵抗可変型湿度センサ又は圧力によって抵抗値が変化する圧力センサ又は、照度により抵抗値が変化する照度センサ、濃度により抵抗値が変化する濃度センサを並列に接続し、これらの素子の抵抗値の変化に伴う前記共振回路のQ感度の変化により前記反射波の電圧又は位相特性の変化を生じさせ、前記質問器の環境特性変化検出手段は、前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の環境を前記質問器に伝えることができる。
【0087】
また、請求項11に係る発明の高周波タグシステムの質問器では、質問器から主搬送波を送信して、当該主搬送波を受信した応答器が当該主搬送波に対して所定の変調を行った反射波を質問器に返信する高周波タグシステムの質問器であって、前記主搬送波を送信する主搬送波送信手段と、前記応答器が返信した前記反射波を受信する反射波受信手段と、当該反射波受信手段が受信した前記反射波から前記応答器の電圧又は位相特性の変化を検出する環境特性変化検出手段とを備え、前記環境特性変化検出手段は、前記応答器の共振回路の回路素子の温度、湿度、電圧、照度、濃度等の環境の変化による環境特性の変化に伴う前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の前記環境を検出することができる。
【0088】
また、請求項12に係る発明の計測方法では、質問器から主搬送波を送信して、当該主搬送波を受信した応答器が当該主搬送波に対して所定の変調を行った反射波を前記質問器に返信して前記応答器の周囲温度、周囲湿度、圧力、照度、濃度等の環境の特性を計測する計測方法であって、前記質問器に設けられた主搬送波送信手段から主搬送波を送信し、前記主搬送波送信手段から送信された前記主搬送波を受信し前記反射波を送信する前記応答器の共振回路では、回路素子の環境の変化による抵抗値又はキャパシタンス値、インダスタンス値等の回路特性の変化を補正せず、前記質問器に設けられた環境特性変化検出手段は、前記回路素子の環境の変化による回路特性の変化に伴う前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の環境を検出することができる。
【0089】
また、請求項13に係る発明の計測方法では、請求項12に記載の発明の効果に加えて、前記反射波の電圧又は位相特性の変化は、前記共振回路の共振周波数の変化に基づいて生じる温度又は湿度を測定することにより求めることができる。
【0090】
また、請求項14に係る発明の環境の計測方法では、請求項12に記載の発明の効果に加えて、前記反射波の特性の変化は、前記共振回路のQ感度の変化により生じることができる。
【0091】
また、請求項15に係る発明の温度又は湿度の計測方法では、請求項12又は13に記載の発明の効果に加えて、前記回路素子において、Q感度は抵抗素子により変化する一方、共振周波数はリアクタンス素子であるインダクタ又はキャパシタンスにより変化することができる。
【0092】
また、請求項16に係る発明の温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の計測方法では、請求項14に記載の発明の効果に加えて、前記共振回路のノード間に、温度によって抵抗値が変化するサーミスタ素子又は湿度によって抵抗値が変化する抵抗可変型湿度センサ又は圧力によって抵抗値が変化する圧力センサ又は、照度により抵抗値が変化する照度センサ、濃度により抵抗値が変化する濃度センサを並列に接続し、これらの素子の抵抗値の変化に伴う前記共振回路のQ感度の変化により前記反射波の電圧又は位相特性の変化を生じさせ、前記質問器の環境特性変化検出手段は、前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を具体化した第1の実施の形態である高周波タグシステムの質問器及び応答器のブロック図である。
【図2】図2は、応答器20側の共振回路21でのQ感度の変化によって、同調の中心周波数が同じでも、近傍の減衰スロープの傾きが変化した状態を示すグラフである。
【図3】図3は、温度とQとの関係を示すテーブルである。
【図4】図4は、質問器10に内蔵又は接続された図示外のコンピュータにより行われる温度等の算出方法のフローチャートである。
【図5】図5は、本発明を具体化した第2の実施の形態である高周波タグシステムの質問器及び応答器のブロック図である。
【図6】図6は、応答器20側の共振回路21での温度、湿度、圧力、加速度等の環境の変化によって、質問器10で検出される周波数を示すグラフである。
【図7】図7は、環境条件により受信電圧が最大になる周波数値を示したテーブルである。
【図8】図8は、Q感度変化と2点の位相差を示すグラフである。
【図9】図9は、第1の実施例について、温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の変化により位相特性が変化した状態を示すグラフである。
【図10】図10は、第2の実施例について、温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の変化により位相特性が変化した状態を示すグラフである。
【図11】図11は、従来の高周波タグシステムの質問器及び応答器のブロック図である。
【符号の説明】
10 質問器
11 電波発信回路
12 受信回路
13 コンデンサ
14 コイル
15 共振回路
16 電圧測定器
17 リレー
20 応答器
21 共振回路
22 コイル
23 コンデンサ
24 抵抗
25 送信回路
26 ダイオード
27 電源
28 ID信号発生回路
Claims (16)
- 質問器から主搬送波を送信して、当該主搬送波を受信した応答器が当該主搬送波に対して所定の変調を行った反射波を前記質問器に返信する高周波タグシステムであって、
前記質問器は、
前記主搬送波を送信する主搬送波送信手段と、
前記応答器が返信した前記反射波を受信する反射波受信手段と、
当該反射波受信手段が受信した前記反射波から前記応答器の温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の特性の変化を検出する環境特性変化検出手段とを備え、
前記応答器は、
前記主搬送波送信手段から送信された前記主搬送波を受信し、前記反射波を送信する共振回路と、
当該共振回路で受信された前記主搬送波を所定の信号で変調する変調回路とを備え、
前記共振回路は、前記環境特性の変化により抵抗値、キャパシタンス値又はインダクタンス値などの回路特性が変化する回路素子を備え、
前記質問器の環境特性変化検出手段は、前記回路素子の前記回路特性の変化に伴う前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の前記環境を検出することを特徴とする高周波タグシステム。 - 前記反射波の特性の変化は、前記共振回路の共振周波数の変化により生じることを特徴とする請求項1に記載の高周波タグシステム。
- 前記反射波の特性の変化は、前記共振回路のQ感度の変化により生じることを特徴とする請求項1に記載の高周波タグシステム。
- 前記回路素子において、Q感度は抵抗素子により変化する一方、共振周波数変化は、リアクタンス素子であるインダクタ又はキャパシタンスにより変化することを特徴とする請求項1又は2に記載の高周波タグシステム。
- 前記共振回路のノード間に、温度によって抵抗値が変化するサーミスタ素子又は湿度によって抵抗値が変化する抵抗可変型湿度センサ又は圧力によって抵抗値が変化する圧力センサ又は、照度により抵抗値が変化する照度センサ、濃度により抵抗値が変化する濃度センサを並列に接続し、これらの素子の抵抗値の変化に伴う前記共振回路のQ感度の変化により前記反射波の電圧又は位相特性の変化を生じさせ、前記質問器の環境特性変化検出手段は、前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の環境を検出することを特徴とする請求項3に記載の高周波タグシステム。
- 質問器から送信された主搬送波を受信して、当該主搬送波に所定の変調を行った反射波を前記質問器に返信する高周波タグシステムの応答器であって、
前記応答器は、
前記主搬送波送信手段から送信された前記主搬送波を受信し、反射波を送信する共振回路と、
当該共振回路で受信された前記主搬送波を所定の信号で変調する変調回路とを備え、
前記共振回路は、温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の変化により回路特性の変化する回路素子を備え、
当該回路素子の回路特性の変化による前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を生じさせることで、前記回路素子の前記環境を前記質問器に伝えることを特徴とする高周波タグシステムの応答器。 - 前記反射波の電圧又は位相特性の変化は、前記共振回路の共振周波数の変化により生じることを特徴とする請求項6に記載の高周波タグシステムの応答器。
- 前記反射波の電圧又は位相特性の変化は、前記共振回路のQ感度の変化により生じることを特徴とする請求項6に記載の高周波タグシステムの応答器。
- 前記回路素子において、Q感度は抵抗素子により変化する一方、共振周波数変化は、リアクタンス素子であるインダクタ又はキャパシタンスにより変化することを特徴とする請求項6又は7に記載の高周波タグシステムの応答器。
- 前記共振回路のノード間に、温度によって抵抗値が変化するサーミスタ素子又は湿度によって抵抗値が変化する抵抗可変型湿度センサ又は圧力によって抵抗値が変化する圧力センサ又は、照度により抵抗値が変化する照度センサ、濃度により抵抗値が変化する濃度センサを並列に接続し、これらの素子の抵抗値の変化に伴う前記共振回路のQ感度の変化により前記反射波の電圧又は位相特性の変化を生じさせ、前記質問器の環境特性変化検出手段は、前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の環境を前記質問器に伝えることを特徴とする請求項8に記載の高周波タグシステムの応答器。
- 質問器から主搬送波を送信して、当該主搬送波を受信した応答器が当該主搬送波に対して所定の変調を行った反射波を質問器に返信する高周波タグシステムの質問器であって、
前記主搬送波を送信する主搬送波送信手段と、
前記応答器が返信した前記反射波を受信する反射波受信手段と、
当該反射波受信手段が受信した前記反射波から前記応答器の電圧又は位相特性の変化を検出する環境特性変化検出手段とを備え、
前記環境特性変化検出手段は、前記応答器の共振回路の回路素子の温度、湿度、電圧、照度、濃度等の環境の変化による環境特性の変化に伴う前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の前記環境を検出することを特徴とする高周波タグシステムの質問器。 - 質問器から主搬送波を送信して、当該主搬送波を受信した応答器が当該主搬送波に対して所定の変調を行った反射波を前記質問器に返信して前記応答器の周囲温度、周囲湿度、圧力、照度、濃度等の環境の特性を計測する計測方法であって、
前記質問器に設けられた主搬送波送信手段から主搬送波を送信し、
前記主搬送波送信手段から送信された前記主搬送波を受信し前記反射波を送信する前記応答器の共振回路では、回路素子の環境の変化による抵抗値又はキャパシタンス値、インダスタンス値等の回路特性の変化を補正せず、
前記質問器に設けられた環境特性変化検出手段は、前記回路素子の環境の変化による回路特性の変化に伴う前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の環境を検出することを特徴とする計測方法。 - 前記反射波の電圧又は位相特性の変化は、前記共振回路の共振周波数の変化に基づいて生じる温度又は湿度を測定することにより求められることを特徴とする請求項12に記載の計測方法。
- 前記反射波の特性の変化は、前記共振回路のQ感度の変化により生じることを特徴とする請求項12に記載の環境の計測方法。
- 前記回路素子において、Q感度は抵抗素子により変化する一方、共振周波数はリアクタンス素子であるインダクタ又はキャパシタンスにより変化することを特徴とする請求項12又は13に記載の温度又は湿度の計測方法。
- 前記共振回路のノード間に、温度によって抵抗値が変化するサーミスタ素子又は湿度によって抵抗値が変化する抵抗可変型湿度センサ又は圧力によって抵抗値が変化する圧力センサ又は、照度により抵抗値が変化する照度センサ、濃度により抵抗値が変化する濃度センサを並列に接続し、これらの素子の抵抗値の変化に伴う前記共振回路のQ感度の変化により前記反射波の電圧又は位相特性の変化を生じさせ、前記質問器の環境特性変化検出手段は、前記共振回路からの前記反射波の電圧又は位相特性の変化を検出することで、前記回路素子の温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境を検出することを特徴とする請求項14に記載の温度、湿度、圧力、照度、濃度等の環境の計測方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002192380A JP4019821B2 (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | 高周波タグシステム又は高周波タグシステムの質問器。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002192380A JP4019821B2 (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | 高周波タグシステム又は高周波タグシステムの質問器。 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004038391A true JP2004038391A (ja) | 2004-02-05 |
JP4019821B2 JP4019821B2 (ja) | 2007-12-12 |
Family
ID=31701668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002192380A Expired - Fee Related JP4019821B2 (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | 高周波タグシステム又は高周波タグシステムの質問器。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4019821B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100821518B1 (ko) | 2006-12-05 | 2008-04-14 | (주)케이피씨 | 온도 및 습도센서가 구비된 rfid 태그 및 그의운영방법 |
JP2011108239A (ja) * | 2009-11-16 | 2011-06-02 | Millipore Corp | 装置の殺菌を決定するためのシステムおよび方法 |
JP2012513068A (ja) * | 2008-12-19 | 2012-06-07 | ジーイー・インフラストラクチャー・センシング・インコーポレイテッド | 共振センサの遠隔読取りのためのシステム及び方法 |
-
2002
- 2002-07-01 JP JP2002192380A patent/JP4019821B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100821518B1 (ko) | 2006-12-05 | 2008-04-14 | (주)케이피씨 | 온도 및 습도센서가 구비된 rfid 태그 및 그의운영방법 |
JP2012513068A (ja) * | 2008-12-19 | 2012-06-07 | ジーイー・インフラストラクチャー・センシング・インコーポレイテッド | 共振センサの遠隔読取りのためのシステム及び方法 |
JP2011108239A (ja) * | 2009-11-16 | 2011-06-02 | Millipore Corp | 装置の殺菌を決定するためのシステムおよび方法 |
US8830034B2 (en) | 2009-11-16 | 2014-09-09 | Emd Millipore Corporation | System and method to determine sterilization of a device |
US9342721B2 (en) | 2009-11-16 | 2016-05-17 | Emd Millipore Corporation | System and method to determine sterilization of a device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4019821B2 (ja) | 2007-12-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2666129B1 (en) | Sensing the properties of a material loading a uhf rfid tag by analysis of the complex reflection backscatter at different frequencies and power levels | |
JP5640655B2 (ja) | 携帯通信装置、リーダ/ライタ装置及び共振周波数調整方法 | |
CN117319958B (zh) | 一种无源无线传感控制系统及控制方法 | |
CN111829559B (zh) | 一种pt对称型lc无源无线传感系统实现多参数测量的方法 | |
JPH04230599A (ja) | 測定値検出および伝送装置 | |
JP2017529615A (ja) | パッシブrfidセンサ・タグ及びrfidリーダ | |
Viikari et al. | Intermodulation read-out principle for passive wireless sensors | |
JP2013528966A (ja) | 非線形共振センサ及び方法 | |
KR20170066388A (ko) | Rfid 판독 방법 및 rfid 판독기 | |
EP3086116B1 (en) | Wireless saw moisture sensor | |
CN109560803A (zh) | 接近传感器 | |
CN112292587A (zh) | 具有温度补偿的填充物位传感器或极限物位传感器 | |
CN110426064B (zh) | 无线无源传感器及无线无源传感方法 | |
Costa et al. | Wireless detection of water level by using spiral resonators operating in sub-GHz range | |
CN105699730A (zh) | 电子式电压互感器 | |
JP4019821B2 (ja) | 高周波タグシステム又は高周波タグシステムの質問器。 | |
EP0104748B2 (en) | Rf watt meter | |
CN114295645B (zh) | 一种工作频率可调的谐振式微波传感器 | |
CN110018351A (zh) | 一种非接触式天线阻抗测量方法及其测量系统 | |
RU2314544C1 (ru) | Измеритель параметров диссипативных cg-двухполюсников | |
CN113330642A (zh) | 基于本地振荡器频率的接近传感器 | |
CN103256964B (zh) | 一种电容液位测量装置 | |
CN211043192U (zh) | 一种高精度智能微波含水率传感器 | |
CN101211405A (zh) | 射频识别字轮直读方法 | |
CN107121444A (zh) | 一种基于雷达散射截面探测的无源无线湿度传感器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050624 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070227 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070427 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070904 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070917 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131005 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |