JP2004036407A - 風力発電タワ−の構築法およびその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】風力発電タワ−の建設費を抑えて風力発電の普及に貢献する。
【解決手段】従来より大規模の風力発電タワ−は工場で分割生産されているが、この分割されたブロック部材3、3a…に昇降揚レ−ル8を設けてつなぐようにし、この昇降レ−ル8に、ブロック部材3を把持してリフトする昇降装置9を走らさせる。この昇降装置9にはブロック部材3を把持して略90°正逆転する把持装置10を設けているので、風力発電のプロペラ径を大きくし出力を大にすることによりタワ−を高くしても、大形のクレ−ンを必要とせず、そのための道路・トンネルを必要とせず土木工事費を抑えることができる。
【選択図】 図3
【解決手段】従来より大規模の風力発電タワ−は工場で分割生産されているが、この分割されたブロック部材3、3a…に昇降揚レ−ル8を設けてつなぐようにし、この昇降レ−ル8に、ブロック部材3を把持してリフトする昇降装置9を走らさせる。この昇降装置9にはブロック部材3を把持して略90°正逆転する把持装置10を設けているので、風力発電のプロペラ径を大きくし出力を大にすることによりタワ−を高くしても、大形のクレ−ンを必要とせず、そのための道路・トンネルを必要とせず土木工事費を抑えることができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、風力発電タワ−の構築法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
昨今、電気エネルギ−源としての風力は、地球温暖化や酸性雨の原因となるガスを排出しないクリ−ンエネルギ−源として期待が強くなってきた。
【0003】
この風力を利用する風車の種類は、風車回転軸の方向で分類すると、水平軸形と垂直軸形とに大別され、また、風車の作動原理から分類すると、風車の羽根に生じる揚力を利用するものと、抗力を利用するものとに大別できるが、この揚力形風車は風速の数倍以上の風速度で回転することができ、高速風車と呼ばれるプロペラ形風車(アップウィンド形とダウンウィンド形に分類)が代表例となっている。
【0004】
一方、風力発電システムは、独立電源としてのシステム、太陽光発電などとの組合せによるハイブリッドシステム、更には、風車の出力を商用配電網と接続する系統連係システムなどに大別でき、定格出力100kw以上の大規模な風力発電システムは系統連係システムが殆どである、といわれている。
【0005】
かかる風車は平均風速の高い、すなわちエネルギ−ポテンシヤルの高い場所に設置することが利用するエネルギ−の増大になる、とされ、更に、プロペラの直径に比例して発電出力が増大する、とされている。
【0006】
ところで、強風地帯である山間部の風車設置現場では、設置費、特に据付工事費が風車建設コストを押上げ、風力発電の経済性を阻害している。
【0007】
例えば、一基の大規模の風力発電タワ−は複数のブロック部材に分割されており、各ブロック部材は生産工場で加工・塗装および内部品(昇降設備や電源管等)が取付けられ、これらを搬入した風車設置現場において、タワ−の基礎上に積み木のごとく積上げられてタワ−完成後、頂部のナセルやプロペラ(回転翼)を組み立てることから、殊に、前記のように風の強さは高度が高くなる程強くなり、ひいては利用するエネルギ−が増大することから、プロペラ形風車からなる大規模な風力発電システムでは釣上げないし持上げ荷役(これを本明細書ではリフトともいう)を大きくする揚重機が必要となる。その結果、据付工事費が風力発電の経済性を阻害している。
【0008】
更に具体的に述べると、本来、日本は国土の大部分が山岳であり、風力発電に適した風況が得られる場所は、騒音の問題もない高地などの山間部に多いだけに、大形の揚重機を風車設置現場へ進入させるためには、搬入路の造成や既設のトンネル等の改造や、更には設置場所における十分な作業エリアが必要となる。
【0009】
したがって、国土の狭い日本において、風力発電に好ましい山間部では風力発電タワ−の設置に著しい制約が生じ、その結果、風力発電の普及を阻害している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
かかる問題を添付図面にしたがって、更に述べる。
【0011】
図9は従来の風力発電タワ−の組立を示す模式図であるが、101は風力発電タワ−であって、山間部等の風車設置現場の基礎102上に構築される。
【0012】
その分割されたブロック部材103は大形トラック104で搬入され、大形の自走式クレ−ン(揚重機、例えば全長約10m以上のトラッククレ−ン)105によって釣上げられて順次構築される。
【0013】
各ブロック部材103の端部にはA部に示すように組立用のフランジ106が形成されていて、ボルト107によって接合される。
【0014】
したがって、かかる自走クレ−ン105を山間部へ進入させるので、搬入路の造成等によって土木工事費が高騰するし、更に、風力発電現場における作業エリアを広くする、という問題があった。
【0015】
そこで本発明は、かかる問題を解決することを主たる目的とすると共に、大形の自走クレ−ンによる作業エリアを可及的に狭小化して環境破壊を回避することを副たる目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
これらの目的を達成するため、本発明の要旨とするところは、1)分割された複数のタワ−用ブロック部材を下方から順次積上げて風力発電タワ−を構築するに際し、載置すべきブロック部材を、その直下の既設のブロック部材に設けた昇降装置によってリフトさせて構築することにより、大形揚重機を用いないことを特徴とする風力発電タワ−の構築法にあり、また、2)前記昇降装置を用いて回転翼付ナセルをリフトさせて構築する請求項1に記載の風力発電タワ−の構築法にあり、また、3)前記ブロック部材の外側にレ−ルを設け、該レ−ル上で前記昇降装置が昇降する請求項1または2に記載の風力発電タワ−の構築法を用いた風力発電タワ−装置にあり、また、4)前記昇降装置に前記ブロック部材を把持する把持装置を突設した請求項3に記載の風力発電タワ−装置にある。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明を添付図面に示す実施例により詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明の構築法およびその装置の完成状態の実施例を示す模式図、図2は図1の実施例方法の初期状態の実施例装置を示す模式図、図3は図1の実施例方法の第1の中間状態を示す模式図、図4は図1の実施例方法の第2の中間状態を示す模式図、図5は同第3の中間状態を示す模式図、図6は同第4の中間状態を示す模式図、図7は本実施例装置の作動説明図、図8は図7の要部詳細説明図である。
【0019】
本実施例の風力発電タワ−の構築法およびその装置は、山間部等交通の不便な場所、または狭小な風車設置場所に好都合に適用される大規模の揚力利用の水平軸形、つまり大形のプロペラ形風車(例えばプロペラ径50mの風車)に関するものである。
【0020】
先ず、本実施例の風力発電タワ−の構築法を概説する。
【0021】
図1において、風力発電タワ−1は、大径のプロペラ径(例えば50m)と略同一長さに相当する高さに、風車設置現場の基礎2上で若干頂部を絞った円柱状に構築される。
【0022】
すなわち、図2ないし図4において、略均等重量化され、かつ、略円錐台状になったブロック部材3、3a…の1個ないし2個の若干の個数を風車設置現場へ大形トラック4により順次搬入する。
【0023】
したがって、この大形トラック4の搬入路は特別に造成する必要がないか、もし造成しても土木工事費を最小に抑えることができる。
【0024】
この大形トラック4に積載した第1のブロック部材3は、図2に示すように、釣上げ揚程からみて中また小形のトラッククレ−ン(揚重機、すなわち、初期作業用揚重機という)5によって基礎2上に下ろされ構築される。
【0025】
したがって、このトラッククレ−ン5の釣上げ能力は、1個のブロック部材の重量程度でよく、特に、その揚程は15m程度でよい。
【0026】
次いで、この現場に搬入した第2のブロック部材3aは、このトラッククレ−ン5によって、前記第1のブロック部材3の片側に下ろされる。したがって、この実施例の構築法では揚重機を最初の作業に用いる程度のものにしている。
【0027】
そして、これらの第1、第2、第3…ブロック部材3、3a、3b…には、その同一片側に、互に連結できる昇降用レ−ル8が上下方向に固設されていて、このレ−ル8上に跨設する後記詳細の荷役用昇降装置(揚重設備)9が昇降する。したがって、これらのブロック部材は昇降装置9が単独で装備できる大きさになっており、きわめて好都合となる。
【0028】
この昇降装置9には、ブロックおよびナセル把持装置(以下、単に把持装置という)10および、これらの把持物回転装置11が設けられている。勿論、この把持装置10は、図2に示すようにブロック部材3aの方に予め装着していてもよい。
【0029】
したがって、この第1のブロック部材3に設けたレ−ル8に、この昇降装置9を跨設させた後、トラッククレ−ン5によって第2のブロック部材3aをこの昇降装置9の把持装置10に取付ける(図3▲1▼)。
【0030】
次いで、この昇降装置9を作動すると、この第2のブロック部材3aは、図3の▲2▼の矢印のようにリフト上昇して第1のブロック部材3の上端コ−ナにくると、把持物回転装置11によって図3▲3▼から同図▲5▼の各矢印のように略90°回転する。
【0031】
その結果、図3▲6▼のように第2のブロック部材3aは第1のブロック部材3の上面に載置できるので、従来技術と同様、フランジをボルト締めして固定する。
【0032】
したがって、載置すべきブロック部材(例えば3a)は、載置されるその直下の既設のブロック部材(例えば3)に設けたレ−ル8の上端で略90°回転できるように、予めその姿勢を整えてから昇降装置9に取付ける。
【0033】
また、これらのブロック部材3、3a…の重量は、少なくとも昇降装置9の釣上げ(リフト)能力以下に規制された重量に略均等に分割している。
【0034】
次に、これらの第1および第2のブロック部材3、3aを図3▲6▼のように構築した後、これと同様の構築法で以下第4、第5…のブロック部材3b、3c…を構築する。
【0035】
すなわち、図4▲1▼に示すように第3のブロック部材3bは、第1、第2のブロック部材3、3a、特に第1のブロック部材3の片側に位置する昇降装置9に取付けて持上げ、第2のブロック部材3aの上面に構築する。その後、この昇降装置9を第1のブロック部材3の片側に下降させる。
【0036】
同様に、図4▲2▼に示すように第nのブロック部材3nは、第1のブロック部材3の片側に下降して位置する昇降装置9に取付け持上げる。そして、これを繰り返すことにより構築していく。
【0037】
また同様に、図4▲3▼の終期状態に示すように、最上部(頂部)のブロック部材3zを構築する。
【0038】
以上のようにして頂部が若干先細り円柱状の風力発電タワ−1を構築すると、ナセル13および回転翼(プロペラ)14を地上において、前記トラッククレ−ン5を用いながら、昇降装置9に取付ける。
【0039】
すなわち、図5および図6において、円筒状のナセル13をその軸方向を縦にして、その胴側部を前記把持装置10に取付ける。そのとき、ナセル13は回転翼取付部15を上向きにして取付ける(図5)。
【0040】
次いで、この回転翼取付部15に、水平状にした回転翼14を図6鎖線のように取付け、次いで、昇降装置9を矢印aのように上昇させ、最上部のブロック部材3zの上端コ−ナで矢印bのように回転させると、前記図1のa矢印のように最上部のブロック部材3z、すなわち、風力発電タワ−1の最上部の上面にナセル13が略水平状に載置でき、その結果、回転翼14は垂直状になる。
【0041】
そして、所定のフランジをボルト締め等固定をすると、風力発電タワ−1にナセル13および回転翼14が組立てられる。この組立て後、レ−ル8上を昇降装置9は下降し、他の風力発電タワ−1やメンテナンスに利用する。
【0042】
したがって、この昇降装置9、特に把持装置10は、長尺の回転翼14を水平状態で上昇させるので、その回転翼14の上昇に支障のないように突出し、したがって、タワ−本体を揚重機の一部に構成している。
【0043】
次に、前記昇降装置9の一例を概説する。
【0044】
図7および図8において、前記のように、この昇降装置9には、例えば、強力吸着開放能力をもつ把持装置10が突設しているが、この昇降装置9は、往復動型油圧シリンダ−、つまり尺取りジャッキ16が内蔵された、ブレ−キ付の昇降装置本体17と、この昇降装置本体17に連結して、これを支持するブレ−キ装置18と、前記把持装置10を支持し、かつ、この把持装置10を略90°正逆転させる4点リンク機構(把持装置10も4点リンクの1つを構成している)19と、から大略構成されている。
【0045】
この4点リンク機構19には、前記のように把持装置10を略90°正逆転させるため、昇降装置本体17から突設した往復動型油圧シリンダ−、つまり、回転ジャッキ20が連結している。
【0046】
したがって、尺取りジャッキ16を用いたので、その作動方向と昇降方向とが同一になり、ひいては、その出力を把持物に直接伝え、誤作動を防止し、しかも目視でも制御できるようになっている。
【0047】
そして、これらの尺取りジャッキ16、ブレ−キ装置18および回転ジャッキ20等には自動的に制動・開放できる制動装置、例えば複数の電磁弁を組込んでいるので、高所人的作業を回避して地上より安全に遠隔操作ができる。しかも、油圧を高めることで高出力が得られ制御も容易にできる。
【0048】
また、この昇降装置9は、前記レ−ル8に跨設して昇降するようになっているが、レ−ル8にラックを配置しているので、ブレ−キ装置18はラック式ブレ−キとなり、したがって、鉛直方向の荷重を分担して受けることができる。
【0049】
次に、この昇降装置9の作用、すなわち、例えば第2のブロック部材3aをリフトして構築する場合について説明する。
【0050】
図3において、先ず、ブレ−キ装置18はレ−ル8にブレ−キ固定していると共に、把持装置10は第2のブロック部材3aを載置できるように上向きの初期状態になっている。
【0051】
そこで、この把持装置10に第2のブロック部材3aを載置して取付け、尺取りジャッキ16(図7参照)に伸び作動させて把持装置10を上昇させる。
【0052】
次いで、昇降装置本体17をブレ−キ固定した後、ブレ−キ装置18のブレ−キを解除して尺取りジャッキ16に縮み作動させると、ブレ−キ装置18は上昇する。
【0053】
そこで、再びブレ−キ装置18をレ−ル8上にブレ−キ固定すれば初期状態に戻るので、再び把持装置10を上昇させることができる(図3▲3▼)。
【0054】
そして、昇降装置本体17の上端が第1のブロック部材3の上端コ−ナ近傍にくると昇降装置本体17をレ−ル8に固定する。次に、回転ジャッキ20を伸び作動させると(図3▲4▼〜▲5▼)、把持装置10は略90°回転して、第2のブロック部材3aは第1のブロック部材3の上面に載置できる(図3▲6▼)。そのとき、把持装置10を若干水平移動させる作動により第1のブロック部材3の上面で適切な位置に配置調節する。
【0055】
ここで、この昇降装置9は、これらの尺取りジャッキ16や回転ジャッキ20等を複数個並設してユニット化しているので、ブロック部材3や回転翼付ナセル13等の重量物のリフトには、その能力を充分発揮させることができる。
【0056】
次に、図面に示す昇降装置9を詳細に説明する。
【0057】
図7および図8において、把持装置10、昇降装置本体17およびブレ−キ装置18はそれぞれ枠体状に構成され、把持装置10の一側および下側に、前記4点リンク機構19の1対の左右リンク21、22がピン結合されて、しかも把持装置10自体が4点リンク機構19の頂リンクを構成している。
【0058】
この4点リンク機構19はピン結合されて構成しており、また、その底リンク23の中間位置に回転ジャッキ20がピン結合して連結している。
【0059】
この回転ジャッキ20は昇降装置本体17にブラケット24を介してピン結合している。したがって、これらの4点リンク機構19等は強固に構成できながらコンパクトで安価に提供できる。
【0060】
なお、図中25、25は並設された把持装置10、またはブレ−キ装置18をそれぞれユニット化するため互に連結する連結部材を示す。
【0061】
また、26、27はこの把持装置10を回転翼付ナセル13を把持するときに用いる部材を示す。
【0062】
また、枠体状に構成されている昇降装置本体17とブレ−キ装置18とは、その下側および上側をピン結合して連結しているので、この昇降装置本体17はブレ−キ装置18によって強固に支持されると共に、略90°正逆転できるようになっている。
【0063】
【発明の効果】
本発明によると、前記の諸問題を解決する効果を奏することができ、発電出力を増大するプロペラ形風車に好適であるのは勿論、殊に、従来技術を略踏襲したプレハブ状に分割したタワ−ブロック部材を、該タワ−ブロック部材の直下のもので自立可能に構成して昇降する昇降装置により、順次積上げ構築するので、風力発電タワ−を構築するための大形の揚重機を用いず、ひいては、据付土木工事費を節減することができる。
【0064】
よって、化石燃料や原子力を用いないクリ−ンエネルギ−たる風力発電の普及に資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構築法およびその装置の実施例を示す模式図である。
【図2】図1の実施例の初期状態を示す模式図である。
【図3】図1の実施例の第1の中間状態を示す模式図である。
【図4】図1の実施例の第2の中間状態を示す模式図である。
【図5】同第3の中間状態を示す模式図である。
【図6】同第4の中間状態を示す模式図である。
【図7】本実施例装置の作動説明図である。
【図8】図7の要部詳細説明図である。
【図9】従来例である。
【符号の説明】
1…風力発電タワ−、3…ブロック部材、8…レ−ル、9…昇降装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、風力発電タワ−の構築法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
昨今、電気エネルギ−源としての風力は、地球温暖化や酸性雨の原因となるガスを排出しないクリ−ンエネルギ−源として期待が強くなってきた。
【0003】
この風力を利用する風車の種類は、風車回転軸の方向で分類すると、水平軸形と垂直軸形とに大別され、また、風車の作動原理から分類すると、風車の羽根に生じる揚力を利用するものと、抗力を利用するものとに大別できるが、この揚力形風車は風速の数倍以上の風速度で回転することができ、高速風車と呼ばれるプロペラ形風車(アップウィンド形とダウンウィンド形に分類)が代表例となっている。
【0004】
一方、風力発電システムは、独立電源としてのシステム、太陽光発電などとの組合せによるハイブリッドシステム、更には、風車の出力を商用配電網と接続する系統連係システムなどに大別でき、定格出力100kw以上の大規模な風力発電システムは系統連係システムが殆どである、といわれている。
【0005】
かかる風車は平均風速の高い、すなわちエネルギ−ポテンシヤルの高い場所に設置することが利用するエネルギ−の増大になる、とされ、更に、プロペラの直径に比例して発電出力が増大する、とされている。
【0006】
ところで、強風地帯である山間部の風車設置現場では、設置費、特に据付工事費が風車建設コストを押上げ、風力発電の経済性を阻害している。
【0007】
例えば、一基の大規模の風力発電タワ−は複数のブロック部材に分割されており、各ブロック部材は生産工場で加工・塗装および内部品(昇降設備や電源管等)が取付けられ、これらを搬入した風車設置現場において、タワ−の基礎上に積み木のごとく積上げられてタワ−完成後、頂部のナセルやプロペラ(回転翼)を組み立てることから、殊に、前記のように風の強さは高度が高くなる程強くなり、ひいては利用するエネルギ−が増大することから、プロペラ形風車からなる大規模な風力発電システムでは釣上げないし持上げ荷役(これを本明細書ではリフトともいう)を大きくする揚重機が必要となる。その結果、据付工事費が風力発電の経済性を阻害している。
【0008】
更に具体的に述べると、本来、日本は国土の大部分が山岳であり、風力発電に適した風況が得られる場所は、騒音の問題もない高地などの山間部に多いだけに、大形の揚重機を風車設置現場へ進入させるためには、搬入路の造成や既設のトンネル等の改造や、更には設置場所における十分な作業エリアが必要となる。
【0009】
したがって、国土の狭い日本において、風力発電に好ましい山間部では風力発電タワ−の設置に著しい制約が生じ、その結果、風力発電の普及を阻害している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
かかる問題を添付図面にしたがって、更に述べる。
【0011】
図9は従来の風力発電タワ−の組立を示す模式図であるが、101は風力発電タワ−であって、山間部等の風車設置現場の基礎102上に構築される。
【0012】
その分割されたブロック部材103は大形トラック104で搬入され、大形の自走式クレ−ン(揚重機、例えば全長約10m以上のトラッククレ−ン)105によって釣上げられて順次構築される。
【0013】
各ブロック部材103の端部にはA部に示すように組立用のフランジ106が形成されていて、ボルト107によって接合される。
【0014】
したがって、かかる自走クレ−ン105を山間部へ進入させるので、搬入路の造成等によって土木工事費が高騰するし、更に、風力発電現場における作業エリアを広くする、という問題があった。
【0015】
そこで本発明は、かかる問題を解決することを主たる目的とすると共に、大形の自走クレ−ンによる作業エリアを可及的に狭小化して環境破壊を回避することを副たる目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
これらの目的を達成するため、本発明の要旨とするところは、1)分割された複数のタワ−用ブロック部材を下方から順次積上げて風力発電タワ−を構築するに際し、載置すべきブロック部材を、その直下の既設のブロック部材に設けた昇降装置によってリフトさせて構築することにより、大形揚重機を用いないことを特徴とする風力発電タワ−の構築法にあり、また、2)前記昇降装置を用いて回転翼付ナセルをリフトさせて構築する請求項1に記載の風力発電タワ−の構築法にあり、また、3)前記ブロック部材の外側にレ−ルを設け、該レ−ル上で前記昇降装置が昇降する請求項1または2に記載の風力発電タワ−の構築法を用いた風力発電タワ−装置にあり、また、4)前記昇降装置に前記ブロック部材を把持する把持装置を突設した請求項3に記載の風力発電タワ−装置にある。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明を添付図面に示す実施例により詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明の構築法およびその装置の完成状態の実施例を示す模式図、図2は図1の実施例方法の初期状態の実施例装置を示す模式図、図3は図1の実施例方法の第1の中間状態を示す模式図、図4は図1の実施例方法の第2の中間状態を示す模式図、図5は同第3の中間状態を示す模式図、図6は同第4の中間状態を示す模式図、図7は本実施例装置の作動説明図、図8は図7の要部詳細説明図である。
【0019】
本実施例の風力発電タワ−の構築法およびその装置は、山間部等交通の不便な場所、または狭小な風車設置場所に好都合に適用される大規模の揚力利用の水平軸形、つまり大形のプロペラ形風車(例えばプロペラ径50mの風車)に関するものである。
【0020】
先ず、本実施例の風力発電タワ−の構築法を概説する。
【0021】
図1において、風力発電タワ−1は、大径のプロペラ径(例えば50m)と略同一長さに相当する高さに、風車設置現場の基礎2上で若干頂部を絞った円柱状に構築される。
【0022】
すなわち、図2ないし図4において、略均等重量化され、かつ、略円錐台状になったブロック部材3、3a…の1個ないし2個の若干の個数を風車設置現場へ大形トラック4により順次搬入する。
【0023】
したがって、この大形トラック4の搬入路は特別に造成する必要がないか、もし造成しても土木工事費を最小に抑えることができる。
【0024】
この大形トラック4に積載した第1のブロック部材3は、図2に示すように、釣上げ揚程からみて中また小形のトラッククレ−ン(揚重機、すなわち、初期作業用揚重機という)5によって基礎2上に下ろされ構築される。
【0025】
したがって、このトラッククレ−ン5の釣上げ能力は、1個のブロック部材の重量程度でよく、特に、その揚程は15m程度でよい。
【0026】
次いで、この現場に搬入した第2のブロック部材3aは、このトラッククレ−ン5によって、前記第1のブロック部材3の片側に下ろされる。したがって、この実施例の構築法では揚重機を最初の作業に用いる程度のものにしている。
【0027】
そして、これらの第1、第2、第3…ブロック部材3、3a、3b…には、その同一片側に、互に連結できる昇降用レ−ル8が上下方向に固設されていて、このレ−ル8上に跨設する後記詳細の荷役用昇降装置(揚重設備)9が昇降する。したがって、これらのブロック部材は昇降装置9が単独で装備できる大きさになっており、きわめて好都合となる。
【0028】
この昇降装置9には、ブロックおよびナセル把持装置(以下、単に把持装置という)10および、これらの把持物回転装置11が設けられている。勿論、この把持装置10は、図2に示すようにブロック部材3aの方に予め装着していてもよい。
【0029】
したがって、この第1のブロック部材3に設けたレ−ル8に、この昇降装置9を跨設させた後、トラッククレ−ン5によって第2のブロック部材3aをこの昇降装置9の把持装置10に取付ける(図3▲1▼)。
【0030】
次いで、この昇降装置9を作動すると、この第2のブロック部材3aは、図3の▲2▼の矢印のようにリフト上昇して第1のブロック部材3の上端コ−ナにくると、把持物回転装置11によって図3▲3▼から同図▲5▼の各矢印のように略90°回転する。
【0031】
その結果、図3▲6▼のように第2のブロック部材3aは第1のブロック部材3の上面に載置できるので、従来技術と同様、フランジをボルト締めして固定する。
【0032】
したがって、載置すべきブロック部材(例えば3a)は、載置されるその直下の既設のブロック部材(例えば3)に設けたレ−ル8の上端で略90°回転できるように、予めその姿勢を整えてから昇降装置9に取付ける。
【0033】
また、これらのブロック部材3、3a…の重量は、少なくとも昇降装置9の釣上げ(リフト)能力以下に規制された重量に略均等に分割している。
【0034】
次に、これらの第1および第2のブロック部材3、3aを図3▲6▼のように構築した後、これと同様の構築法で以下第4、第5…のブロック部材3b、3c…を構築する。
【0035】
すなわち、図4▲1▼に示すように第3のブロック部材3bは、第1、第2のブロック部材3、3a、特に第1のブロック部材3の片側に位置する昇降装置9に取付けて持上げ、第2のブロック部材3aの上面に構築する。その後、この昇降装置9を第1のブロック部材3の片側に下降させる。
【0036】
同様に、図4▲2▼に示すように第nのブロック部材3nは、第1のブロック部材3の片側に下降して位置する昇降装置9に取付け持上げる。そして、これを繰り返すことにより構築していく。
【0037】
また同様に、図4▲3▼の終期状態に示すように、最上部(頂部)のブロック部材3zを構築する。
【0038】
以上のようにして頂部が若干先細り円柱状の風力発電タワ−1を構築すると、ナセル13および回転翼(プロペラ)14を地上において、前記トラッククレ−ン5を用いながら、昇降装置9に取付ける。
【0039】
すなわち、図5および図6において、円筒状のナセル13をその軸方向を縦にして、その胴側部を前記把持装置10に取付ける。そのとき、ナセル13は回転翼取付部15を上向きにして取付ける(図5)。
【0040】
次いで、この回転翼取付部15に、水平状にした回転翼14を図6鎖線のように取付け、次いで、昇降装置9を矢印aのように上昇させ、最上部のブロック部材3zの上端コ−ナで矢印bのように回転させると、前記図1のa矢印のように最上部のブロック部材3z、すなわち、風力発電タワ−1の最上部の上面にナセル13が略水平状に載置でき、その結果、回転翼14は垂直状になる。
【0041】
そして、所定のフランジをボルト締め等固定をすると、風力発電タワ−1にナセル13および回転翼14が組立てられる。この組立て後、レ−ル8上を昇降装置9は下降し、他の風力発電タワ−1やメンテナンスに利用する。
【0042】
したがって、この昇降装置9、特に把持装置10は、長尺の回転翼14を水平状態で上昇させるので、その回転翼14の上昇に支障のないように突出し、したがって、タワ−本体を揚重機の一部に構成している。
【0043】
次に、前記昇降装置9の一例を概説する。
【0044】
図7および図8において、前記のように、この昇降装置9には、例えば、強力吸着開放能力をもつ把持装置10が突設しているが、この昇降装置9は、往復動型油圧シリンダ−、つまり尺取りジャッキ16が内蔵された、ブレ−キ付の昇降装置本体17と、この昇降装置本体17に連結して、これを支持するブレ−キ装置18と、前記把持装置10を支持し、かつ、この把持装置10を略90°正逆転させる4点リンク機構(把持装置10も4点リンクの1つを構成している)19と、から大略構成されている。
【0045】
この4点リンク機構19には、前記のように把持装置10を略90°正逆転させるため、昇降装置本体17から突設した往復動型油圧シリンダ−、つまり、回転ジャッキ20が連結している。
【0046】
したがって、尺取りジャッキ16を用いたので、その作動方向と昇降方向とが同一になり、ひいては、その出力を把持物に直接伝え、誤作動を防止し、しかも目視でも制御できるようになっている。
【0047】
そして、これらの尺取りジャッキ16、ブレ−キ装置18および回転ジャッキ20等には自動的に制動・開放できる制動装置、例えば複数の電磁弁を組込んでいるので、高所人的作業を回避して地上より安全に遠隔操作ができる。しかも、油圧を高めることで高出力が得られ制御も容易にできる。
【0048】
また、この昇降装置9は、前記レ−ル8に跨設して昇降するようになっているが、レ−ル8にラックを配置しているので、ブレ−キ装置18はラック式ブレ−キとなり、したがって、鉛直方向の荷重を分担して受けることができる。
【0049】
次に、この昇降装置9の作用、すなわち、例えば第2のブロック部材3aをリフトして構築する場合について説明する。
【0050】
図3において、先ず、ブレ−キ装置18はレ−ル8にブレ−キ固定していると共に、把持装置10は第2のブロック部材3aを載置できるように上向きの初期状態になっている。
【0051】
そこで、この把持装置10に第2のブロック部材3aを載置して取付け、尺取りジャッキ16(図7参照)に伸び作動させて把持装置10を上昇させる。
【0052】
次いで、昇降装置本体17をブレ−キ固定した後、ブレ−キ装置18のブレ−キを解除して尺取りジャッキ16に縮み作動させると、ブレ−キ装置18は上昇する。
【0053】
そこで、再びブレ−キ装置18をレ−ル8上にブレ−キ固定すれば初期状態に戻るので、再び把持装置10を上昇させることができる(図3▲3▼)。
【0054】
そして、昇降装置本体17の上端が第1のブロック部材3の上端コ−ナ近傍にくると昇降装置本体17をレ−ル8に固定する。次に、回転ジャッキ20を伸び作動させると(図3▲4▼〜▲5▼)、把持装置10は略90°回転して、第2のブロック部材3aは第1のブロック部材3の上面に載置できる(図3▲6▼)。そのとき、把持装置10を若干水平移動させる作動により第1のブロック部材3の上面で適切な位置に配置調節する。
【0055】
ここで、この昇降装置9は、これらの尺取りジャッキ16や回転ジャッキ20等を複数個並設してユニット化しているので、ブロック部材3や回転翼付ナセル13等の重量物のリフトには、その能力を充分発揮させることができる。
【0056】
次に、図面に示す昇降装置9を詳細に説明する。
【0057】
図7および図8において、把持装置10、昇降装置本体17およびブレ−キ装置18はそれぞれ枠体状に構成され、把持装置10の一側および下側に、前記4点リンク機構19の1対の左右リンク21、22がピン結合されて、しかも把持装置10自体が4点リンク機構19の頂リンクを構成している。
【0058】
この4点リンク機構19はピン結合されて構成しており、また、その底リンク23の中間位置に回転ジャッキ20がピン結合して連結している。
【0059】
この回転ジャッキ20は昇降装置本体17にブラケット24を介してピン結合している。したがって、これらの4点リンク機構19等は強固に構成できながらコンパクトで安価に提供できる。
【0060】
なお、図中25、25は並設された把持装置10、またはブレ−キ装置18をそれぞれユニット化するため互に連結する連結部材を示す。
【0061】
また、26、27はこの把持装置10を回転翼付ナセル13を把持するときに用いる部材を示す。
【0062】
また、枠体状に構成されている昇降装置本体17とブレ−キ装置18とは、その下側および上側をピン結合して連結しているので、この昇降装置本体17はブレ−キ装置18によって強固に支持されると共に、略90°正逆転できるようになっている。
【0063】
【発明の効果】
本発明によると、前記の諸問題を解決する効果を奏することができ、発電出力を増大するプロペラ形風車に好適であるのは勿論、殊に、従来技術を略踏襲したプレハブ状に分割したタワ−ブロック部材を、該タワ−ブロック部材の直下のもので自立可能に構成して昇降する昇降装置により、順次積上げ構築するので、風力発電タワ−を構築するための大形の揚重機を用いず、ひいては、据付土木工事費を節減することができる。
【0064】
よって、化石燃料や原子力を用いないクリ−ンエネルギ−たる風力発電の普及に資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構築法およびその装置の実施例を示す模式図である。
【図2】図1の実施例の初期状態を示す模式図である。
【図3】図1の実施例の第1の中間状態を示す模式図である。
【図4】図1の実施例の第2の中間状態を示す模式図である。
【図5】同第3の中間状態を示す模式図である。
【図6】同第4の中間状態を示す模式図である。
【図7】本実施例装置の作動説明図である。
【図8】図7の要部詳細説明図である。
【図9】従来例である。
【符号の説明】
1…風力発電タワ−、3…ブロック部材、8…レ−ル、9…昇降装置
Claims (4)
- 分割された複数のタワ−用ブロック部材を下方から順次積上げて風力発電タワ−を構築するに際し、載置すべきブロック部材を、その直下の既設のブロック部材に設けた昇降装置によってリフトさせて構築することにより、大形揚重機を用いないことを特徴とする風力発電タワ−の構築法。
- 前記昇降装置を用いて回転翼付ナセルをリフトさせて構築する請求項1に記載の風力発電タワ−の構築法。
- 前記ブロック部材の外側にレ−ルを設け、該レ−ル上で前記昇降装置が昇降する請求項1または2に記載の風力発電タワ−の構築法を用いた風力発電タワ−装置。
- 前記昇降装置に前記ブロック部材を把持する把持装置を突設した請求項3に記載の風力発電タワ−装置。
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JP2002190791A JP2004036407A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 風力発電タワ−の構築法およびその装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2002
- 2002-06-28 JP JP2002190791A patent/JP2004036407A/ja active Pending
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