【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート打設時は型枠として使用することができ、打設後は型バラシすることなくそのまま内装材又は外装材の下地ボードとして使用することのできる型枠兼用下地ボードに装着されるコンクリートアンカーに関し、特に、セパレータ装着具を兼用するコンクリートアンカーに用いて好適である。
【０００２】
【従来の技術】
コンクリート建造物を構築する際に、まず、構築しようとするコンクリート壁の外面に沿って型枠を組み立て、コンクリートを打設して養生した後、その型枠をバラしてコンクリート面を露出させ、その表面に内外装下地ボードを貼って内装仕上げ工事や外装仕上工事を行なうのが一般的である。
【０００３】しかし、型枠を組み立てた後、型バラシを行い、さらに内外装下地ボードの貼付作業を行なうというように同じような作業を繰返し行なわなければ成らず、また、型枠も下地ボードも一度に使用される夫々のボードの枚数が多量であることから、工期の遅延、コストアップに繋がっていた。
さらに、コンクリート壁は断熱性に乏しいため屋内側と屋外側でヒートブリッジと称する熱還流を生じ、暖房効率・冷房効率を低下させ、ひいては、無駄なエネルギー消費によるＣＯ２の排出量が増大し、地球環境保護の趣旨に反する。
【０００４】このため、本出願人はコンクリート打設時は型枠として使用することができ、打設後は型バラシすることなくそのまま内装材又は外装材の断熱下地ボードとして使用することのできる型枠兼用断熱下地ボードを開発した。
この型枠兼用下地ボードは、図６に示すように、耐火性耐力面材５１ａと発泡樹脂パネル５１ｂを張り合わせて５〜６ｃｍの厚さに形成され、耐火性耐力面材５１ａとしては、それ単独でコンクリート型枠として使用可能な厚さ９〜１５ｍｍ程度のダイライト（大建工業株式会社の商品名）などの耐力板が用いられている。
【０００５】これによれば、型枠を組み立て、コンクリートを打設して養生すれば、表面に断熱下地ボードが貼り付けられた状態のコンクリート壁を構築できるので、型枠の型バラシや下地ボード貼り付けの手間が一切不要となり、工期の短縮、コストダウンを図ることができるだけでなく、高断熱性を付与して屋内外の熱還流を遮断し暖房効率・冷房効率を向上させることができ、ひいては、省エネ・ＣＯ２の排出量減少が図られ、地球環境保護にもつながる。
【０００６】図６及び図７は、このような型枠兼用断熱下地ボード５１を用いた従来工法を示し、まず、図６に示すように内壁面又は外壁面となる型枠兼用断熱下地ボード５１、５１をセパレータ５２で一定間隔に保持する。
セパレータ５２は、間隔を確定するセパレータ軸５３の両端に、ボード５１、５１に形成された取付孔５４の裏面側に当接されるレジコン５５の連結ナット５６が螺合され、その連結ナット５６を介して、セパレータ軸５３の延長軸５７を連結し、ボード５１の表面側に突出した延長軸５７を利用してバタ材５８を締め付けてボード５１を表面側から押えるように成っている。
【０００７】次いで、その内部にコンクリート５９を打設し、養生させた後、図７に示すように延長軸５７及びバタ材５８を外せば、表面を断熱下地ボード５１で覆ったコンクリート壁が構築されることとなる。
このとき、レジコン５５に予めアンカーフランジ５５ａなどを形成しておき、そのレジコン５５の連結ナット５６に対してボード５１を固定する固定用ボルト６０を締め付けることにより、断熱下地ボード５１がコンクリート５８から剥がれないように確りと固定される。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、固定用ボルト６０、連結ナット５６、セパレータ軸５３は強度上金属材料を使用せざるを得ず、このため、コンクリート壁の外壁面と内壁面が、外壁側の固定用ボルト６０−外壁側の連結ナット５６−セパレータ軸５３−内壁側の連結ナット５６−内壁側の固定ボルト６０を介して金属で連結されることになり、この部分からヒートブリッジを起すという問題を生じた。
【０００９】また、セパレータ５２の取付位置に設けられるレジコン５４にはアンカーフランジ５９が設けられているためコンクリートアンカーとして機能するが、それだけではアンカーが足りないため、下地ボード５１の裏面には短ピッチで別途コンクリートアンカーを設けておく必要がある。
【００１０】一方、固定ボルト６０を締め付けてコンクリート壁を構築した後、外装工事を行なうために外壁面に沿って足場を組んだり、外壁面にエアコン室外機の支持ブラケットを取り付けたり、電話、電気などの外線引込用のガイシを設けたり、さらには、壁付物干金物などの取付ボルトを取り付ける必要性などから、壁面にナットが埋め込まれていれば非常に便利である
【００１１】足場は、作業者の安全を確保するため、所定間隔でその外壁面に対して固定する必要があるが、従来は建造物の屋内側に固定した仮設パイプなどに取り付けなければならず、その他のボルト類は、後工事でコンクリートに穴をあけなければならないなど、いずれも面倒であった。
【００１２】そこで本発明は、型枠兼用下地ボードを固定した状態でその壁面に埋込ナットを形成することができ、また、セパレータ取付位置ではヒートブリッジを起すことなく、下地ボードを確実に固定できるようにすることを技術的課題としている。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、請求項１の発明は、コンクリート打設時は型枠として使用することができ、打設後は型バラシすることなくそのまま内装材又は外装材の下地ボードとして使用することのできる型枠兼用下地ボードのセパレータ装着具を兼用するコンクリートアンカーであって、アンカー部を形成した樹脂製の台座に、前記型枠兼用下地ボードに穿設された取付孔と連通する貫通孔が形成され、当該貫通孔の頭部側にセパレータ軸及びその延長軸のネジ部と螺合する連結用管状ナットが設けられ、前記貫通孔の底面側に、前記延長軸が挿脱可能で、且つ、前記下地ボードの表面側から挿通されるボード固定用管状ナットに螺合される管状ボルトが、前記連結用管状ナットから離れて設けられたこと特徴としている。
【００１４】請求項１の発明によれば、セパレータ軸と延長軸が、台座の貫通孔頭部側に設けられた連結用管状ナットを介して連結されるので、従来のレジコンと同様の使い方で各型枠兼用下地ボードを型枠として組み立てていくことができる。
そして、コンクリートを打設して養生が終了した後は、延長軸を外して、ボードの取付孔にその表面側からボード固定用管状ナットを締め付ければ、ボード固定用管状ナットは台座の貫通孔低部側に設けられた管状ボルトに螺合される。
【００１５】このとき、台座のアンカー部がコンクリートに埋められているので、ボード固定用管状ナットを締め付けることにより、下地ボードが台座を介してコンクリートに対して確実に固定される。
また、連結用管状ナットと管状ボルトは離れて設けられているので、連結用管状ナットに螺合しているセパレータ軸と、管状ボルトに螺合しているボード固定用管状ナットは互いに接触せず、従ってヒートブリッジを起こすこともない。
さらに、下地ボードが管状ナットで固定されることから、下地ボードを固定した状態でその取付孔の表面側開口部には管状ナットのナット部が開口されるので、この管状ナットをそのままコンクリート壁面の埋込ナットとして使用できる。
【００１６】請求項２の発明は、請求項１の発明で用いられる台座を用いるもので、アンカー部を形成した樹脂製の台座に、型枠兼用下地ボードに穿設された取付孔と連通する貫通孔が形成され、当該貫通孔の頭部側を塞ぐキャップが取り付けられると共に、前記貫通孔の底面側に、前記ボードの表面側から挿通されるボード固定用管状ナットに螺合される管状ボルトが設けられたことを特徴とする。
【００１７】請求項２の発明によれば、請求項１の発明で用いられる台座を用いているので、台座の貫通孔底面側に設けた管状ボルトに、下地ボードの表面側から挿通されるボード固定用管状ナットを螺合して、下地ボードをコンクリート面に確実に固定することができ、この状態で壁面に埋込ナットが形成される。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図１は本発明に係るコンクリートアンカーを示す説明図、図２〜５は使用状態を示す説明図である。
【００１９】本例のコンクリートアンカー１は、コンクリート打設時は型枠として、また、打設後は型バラシすることなくそのまま内装材又は外装材の下地ボードとして使用される型枠兼用下地ボード２に装着されるセパレータ装着具を兼用するものである。
【００２０】コンクリートアンカー１は、コンクリートに埋設されるアンカーフランジ（アンカー部）３を形成した樹脂製の台座４に、型枠兼用下地ボード２の取付孔５と連通する貫通孔６が形成され、当該貫通孔６の頭部側に連結用管状ナット７が設けられると共に、前記貫通孔６の底面側に、前記連結用管状ナット７から離れて管状ボルト８が設けられている。
【００２１】連結用ナット７は、コンクリート壁の両面に配される型枠兼用下地ボード２の間隔を一定に維持するためのセパレータ軸９と、型枠兼用下地ボード２を型枠として使用するときにその表面側からバタ材１４（図２参照）などを締め付けるための延長軸１０とを連結するためのもので、台座４の頭部側から貫通孔６内に圧入して嵌着できるようになっている。
【００２２】また、管状ボルト８は、下地ボード２の表面側から挿通されるボード固定用管状ナット１１に螺合されるもので、前記延長軸１０を挿脱できるようにその管内径が前記延長軸１０の外径より大きく選定されたパイプ材の外周面に雄ねじ８ａが形成されてなる。
さらに，管状ボルト８の頭部に、必要に応じて放射状にアンカーブラケット８ｂ（図１破線図示）を形成して、樹脂製の台座４から突出させるようにすれば、より確実にコンクリートにアンカーされる。
【００２３】ボード固定用管状ナット１１は、パイプ材の内周面に前記管状ボルト８の雄ねじ８ａに螺合される雌ネジ１１ａが形成されると共に、一端側に下地ボード２の表面側に当接される締付頭部１１ｂが形成されている。
【００２４】なお、コンクリートアンカー１をセパレータ装着用としてではなく純粋にアンカーとして使用する場合は、台座４の貫通孔６に前記連結用管状ナット７に換えて、その頭部側開口部を塞ぐキャップ１２が圧入されると共に、貫通孔６の底面側にはボード固定用管状ナット１１に螺合される管状ボルト８が設けられてなる（図４参照）。
【００２５】以上が本発明の一構成例であって、次に、その作用を説明する。
まず、セパレータ装着用のコンクリートアンカー１として使用する場合、台座４の頭部側に連結用管状ナット７を圧入してセパレータ軸９の両端側に螺合させると共に、連結用管状ナット７を介してセパレータ軸９の両端側に延長軸１０，１０を螺合させておく。
このとき、貫通孔６の底部側に設けられた管状ボルト８は、その管内径が前記延長軸１０の外径より大きく形成されているので、支障なく延長軸１０を挿脱できる。
【００２６】そして、図２に示すように、コンクリート壁の壁面位置に沿って並べた型枠兼用下地ボード２の裏面側から各延長軸１０を取付孔５に挿入して、両側の台座４，４で間隔を規制する。
また、下地ボード２の表面側に突出した延長軸１０、１０にフォームタイ１３を螺合させて、バタ材１４を締め付けることにより表面側から下地ボード２を押さえつけて型枠を組み立てていく。
【００２７】この状態で、下地ボード２、２間にコンクリートを打設し、養生した段階で、ホームタイ１３、延長軸１０、バタ材１４を外し、図３に示すように、取付孔５の表面側からボード固定用管状ナット１１を挿入して、台座４に設けられた管状ボルト８に螺合させる。
【００２８】コンクリートが養生した段階で、台座４はそのアンカーフランジ３がコンクリート内に埋設されて固定されるので、ボード固定用管状ナット１１を管状ボルト８に螺合させれば、下地ボード２が管状ナット１１の締付頭部１１ｂに押し付けられて台座４に確りと固定されることとなる。
【００２９】このとき、連結用管状ナット７と管状ボルト８は離れて設けられているので、連結用管状ナット７に螺合しているセパレータ軸９と、管状ボルト８に螺合しているボード固定用管状ナット１１は互いに接触せず、従ってヒートブリッジを起こすこともない。
また、管状ナット１１の締付頭部１１ｂの雌ネジ１１ａが露出したままなので、外周面にボルト状のネジが形成されたキャップ１５を締め付けておけば、管状ナット１１内にゴミが入ったり、水が溜まることもない。
【００３０】そして、管状ナット１１の締付頭部１１ｂのキャップ１５を外すだけで、締付頭部１１ｂの雌ネジ１１ａが露出するので、容易に、外壁面に沿って組む足場を固定したり、外壁面にエアコン室外機の支持ブラケットを取り付けたり、電話、電気などの外線引込用のガイシを設けたり、さらには、壁付物干金物などのボルト類１６類を取り付けることができる。
【００３１】さらに、外装仕上工事を行なう場合は、ボード固定用管状ナット１１で外装仕上材ごと固定したり、別途締付ボルト１７を用いて外装化粧板１８を取り付けることもでき、所定年数（例えば２５年）経過時のリフォームの際には外装化粧板１８を簡単に交換することができるというメリットもある。
【００３２】この場合に、締付頭部１１ｂが露出するように外装仕上工事を行ってキャップ１５を締め付けておけば、建造物の構築後も必要に応じて、管状ナット１１を利用して各種ボルト１６類の受金として汎用的に用いることができる。
【００３３】なお、セパレータ取付位置でないところには、図４に示すように、台座４の貫通孔６に前記連結用管状ナット７を装着せずに、その頭部側開口部を塞ぐキャップ１２を圧入するだけで、全く同じ台座４を用いてセパレータ装着具とコンクリートアンカーを兼用できるので、部品に無駄がない。
【００３４】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、型枠兼用下地ボードを固定した状態でその壁面に埋込ナットを形成することができ、また、セパレータ取付位置ではヒートブリッジを起すことなく、下地ボードをコンクリート構築物のコンクリート面に確実に固定することができるという大変優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るコンクリーアンカーを示す説明図。
【図２】その使用状態を示す説明図。
【図３】その使用状態を示す説明図。
【図４】その使用状態を示す説明図。
【図５】その使用状態を示す説明図。
【図６】従来装置を用いた施工方法を示す説明図。
【図７】従来装置を用いた施工方法を示す説明図。
【符号の説明】
１………コンクリートアンカー
２………型枠兼用下地ボード
３………アンカーフランジ（アンカー部）
４………台座
５………取付孔
６………貫通孔
７………連結用管状ナット
８………管状ボルト
９………セパレータ軸
１０………延長軸
１１………ボード固定用管状ナット
１２………キャップ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention can be used as a formwork at the time of casting concrete, and is mounted on a formwork / combination baseboard that can be used as a baseboard for interior materials or exterior materials as it is without dispersing after casting. The present invention is particularly suitable for use as a concrete anchor which also serves as a separator mounting tool.
[0002]
[Prior art]
When constructing a concrete structure, first assemble a formwork along the outer surface of the concrete wall to be constructed, cast concrete and cure it, then break the formwork to expose the concrete surface, It is common to perform an interior finishing work or an exterior finishing work by attaching an inner / outer base board to the surface.
[0003] However, after assembling the formwork, the same work must be repeated, such as performing mold dispersion, and further attaching the interior and exterior baseboards. The large number of boards used at one time has led to delays in the construction period and increased costs.
Furthermore, since the concrete wall has poor heat insulation, heat reflux called a heat bridge is generated between the indoor side and the outdoor side, thereby lowering the heating efficiency and the cooling efficiency, and further increasing the amount of CO 2 emitted due to unnecessary energy consumption. Contrary to the purpose of global environmental protection.
[0004] For this reason, the applicant of the present invention can use the mold as a formwork at the time of casting concrete, and can use the mold as an insulation base board of an interior material or an exterior material without dispersing the mold after casting. Developed a heat-insulating base board that also serves as a frame.
As shown in FIG. 6, this formwork / substrate board is formed to have a thickness of 5 to 6 cm by laminating a fire-resistant proof surface material 51a and a foamed resin panel 51b. A load-bearing plate such as Dylite (trade name of Daiken Kogyo Co., Ltd.) having a thickness of about 9 to 15 mm that can be used as a concrete formwork is used.
[0005] According to this, by assembling the formwork, casting concrete, and curing the concrete, a concrete wall with a heat insulating baseboard attached to the surface can be constructed. This eliminates the need for sticking, which not only shortens the construction period and cuts costs, but also enhances the heat and cooling efficiency by providing high heat insulation and cutting off the heat flow inside and outside. As a result, energy saving and reduction of CO 2 emissions are achieved, leading to global environmental protection.
FIGS. 6 and 7 show a conventional method using such a heat-insulating base board 51 also serving as a mold. First, as shown in FIG. 6, a heat-insulating base board 51 serving as an inner wall or an outer wall is provided. , 51 are held at regular intervals by a separator 52.
Separator 52 is screwed at both ends of a separator shaft 53 that determines an interval, with a connection nut 56 of a resin condenser 55 that is in contact with the back side of a mounting hole 54 formed in the boards 51, 51. The extension shaft 57 of the separator shaft 53 is connected to the board 51, and the fluttering member 58 is tightened by using the extension shaft 57 protruding to the front surface side of the board 51 to press the board 51 from the front surface side.
Next, concrete 59 is poured into the inside and cured, and then, as shown in FIG. 7, if the extension shaft 57 and the flutter material 58 are removed, a concrete wall whose surface is covered with the heat insulating base board 51 is constructed. Will be done.
At this time, an anchor flange 55a or the like is formed on the plastic register 55 in advance, and a fixing bolt 60 for fixing the board 51 to the connection nut 56 of the plastic condenser 55 is tightened. It is firmly fixed so that there is no.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, the fixing bolt 60, the connecting nut 56, and the separator shaft 53 have to use a metal material in terms of strength, so that the outer wall surface and the inner wall surface of the concrete wall are fixed to the fixing bolt 60 on the outer wall side and the outer wall side. Of the connecting nut 56, the separator shaft 53, the connecting nut 56 on the inner wall side, and the fixing bolt 60 on the inner wall side, and a problem arises in that a heat bridge is generated from this portion.
The resin cone 54 provided at the mounting position of the separator 52 is provided with an anchor flange 59 and thus functions as a concrete anchor. It is necessary to provide a concrete anchor separately.
On the other hand, after the concrete wall is constructed by tightening the fixing bolts 60, a scaffold is assembled along the outer wall surface for exterior work, a support bracket of an air conditioner outdoor unit is attached to the outer wall surface, and telephone, electric, etc. It is very convenient if a nut is embedded in the wall, because it is necessary to provide a insulator for pulling in an outside line, and to attach mounting bolts such as dried goods with walls. In order to ensure the safety of workers, it is necessary to fix it to the outer wall at predetermined intervals, but conventionally it has to be attached to a temporary pipe fixed on the indoor side of the building, other bolts All had to make holes in the concrete for later work, which was bothersome.
Therefore, according to the present invention, an embedding nut can be formed on a wall surface of a mold / substrate board in a fixed state, and the base board can be securely fixed at a separator mounting position without causing a heat bridge. The technical task is to be able to do so.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve this problem, the invention according to claim 1 can be used as a formwork at the time of casting concrete, and can be used as a base board of an interior material or an exterior material without being displaced after casting. A concrete anchor which also serves as a separator mounting tool of the formwork base board, wherein a through hole communicating with a mounting hole formed in the formwork base board is formed on a resin pedestal forming an anchor portion. Is formed, provided on the head side of the through-hole is provided a coupling tubular nut that is screwed with the threaded portion of the separator shaft and its extension shaft, and on the bottom side of the through-hole, the extension shaft can be inserted and removed. Further, a tubular bolt screwed into a board fixing tubular nut inserted from the front side of the base board is provided apart from the connecting tubular nut.
According to the first aspect of the present invention, the separator shaft and the extension shaft are connected via the connecting tubular nut provided on the head side of the through hole of the pedestal. Each mold / substrate board can be assembled as a mold.
After the concrete is cast and cured, the extension shaft is removed, and the board-fixing tubular nut is tightened into the board mounting hole from the surface side. It is screwed into a tubular bolt provided on the lower side.
At this time, since the anchor portion of the pedestal is buried in the concrete, the base board is securely fixed to the concrete via the pedestal by tightening the board fixing tubular nut.
Further, since the connecting tubular nut and the tubular bolt are provided separately, the separator shaft screwed to the connecting tubular nut and the board fixing tubular nut screwed to the tubular bolt do not contact each other. So there is no heat bridge.
Furthermore, since the base board is fixed with the tubular nut, the nut part of the tubular nut is opened at the surface side opening of the mounting hole in a state where the base board is fixed, so that this tubular nut is directly used for the concrete wall surface. Can be used as an embedded nut.
According to a second aspect of the present invention, the pedestal used in the first aspect of the present invention is used, and the resin pedestal on which the anchor portion is formed is communicated with the mounting hole formed in the formwork base board. A through-hole is formed, a cap that closes the head side of the through-hole is attached, and a tubular bolt that is screwed into a board-fixing tubular nut that is inserted into the bottom side of the through-hole from the front side of the board. Is provided.
According to the second aspect of the present invention, since the pedestal used in the first aspect of the present invention is used, the board inserted into the tubular bolt provided on the bottom side of the through hole of the pedestal from the front side of the base board. By screwing the fixing tubular nut, the base board can be securely fixed to the concrete surface, and in this state, the embedded nut is formed on the wall surface.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
FIG. 1 is an explanatory view showing a concrete anchor according to the present invention, and FIGS.
The concrete anchor 1 of the present embodiment is used as a formwork at the time of concrete casting, and is used as a baseboard of an interior material or an exterior material as it is without being displaced after casting. The separator is also used as a separator mounting tool.
In the concrete anchor 1, a through hole 6 communicating with the mounting hole 5 of the formwork base board 2 is formed in a resin base 4 having an anchor flange (anchor portion) 3 embedded in concrete. A tubular nut 7 for connection is provided on the head side of the through-hole 6, and a tubular bolt 8 is provided on the bottom side of the through-hole 6 so as to be separated from the tubular nut 7 for connection.
When the connecting nut 7 is used as a formwork, the separator shaft 9 for maintaining a constant spacing between the formwork baseboard 2 arranged on both sides of the concrete wall and the formwork baseboard 2 are used. For connecting the extension shaft 10 for tightening the flap material 14 (see FIG. 2) and the like from the front side thereof. Has become.
Further, the tubular bolt 8 is screwed into a board fixing tubular nut 11 inserted from the front side of the base board 2, and has an inner diameter of the extension so that the extension shaft 10 can be inserted and removed. An external thread 8a is formed on the outer peripheral surface of a pipe material selected to be larger than the outer diameter of the shaft 10.
Furthermore, by forming an anchor bracket 8b (shown by a broken line in FIG. 1) radially on the head of the tubular bolt 8 as necessary and projecting from the resin base 4, the anchor can be more reliably anchored to concrete. You.
The board-fixing tubular nut 11 has a female screw 11a which is screwed into the male screw 8a of the tubular bolt 8 on the inner peripheral surface of the pipe member, and has one end contacting the surface of the base board 2 on one side. A fastening head 11b to be contacted is formed.
When the concrete anchor 1 is used not as a separator but purely as an anchor, a cap for closing the opening on the head side of the through hole 6 of the pedestal 4 instead of the connecting tubular nut 7 is provided. 12 is press-fitted, and a tubular bolt 8 screwed to the board fixing tubular nut 11 is provided on the bottom side of the through hole 6 (see FIG. 4).
The above is an example of the configuration of the present invention, and its operation will be described below.
First, when used as the concrete anchor 1 for mounting the separator, the connecting tubular nut 7 is press-fitted into the head side of the pedestal 4 and screwed to both end sides of the separator shaft 9, and via the connecting tubular nut 7. Extension shafts 10 and 10 are screwed to both ends of the separator shaft 9.
At this time, since the tubular inner diameter of the tubular bolt 8 provided on the bottom side of the through hole 6 is formed larger than the outer diameter of the extension shaft 10, the extension shaft 10 can be inserted and removed without any trouble.
Then, as shown in FIG. 2, each extension shaft 10 is inserted into the mounting hole 5 from the back side of the formwork base board 2 arranged along the wall surface of the concrete wall. 4 regulates the spacing.
Also, the form ties 13 are screwed onto the extension shafts 10 and 10 protruding from the front side of the base board 2, and the fluttering material 14 is tightened to hold down the base board 2 from the front side to assemble the formwork.
In this state, concrete is poured between the base boards 2 and 2 and, at the stage of curing, the home tie 13, the extension shaft 10 and the flutter material 14 are removed, and as shown in FIG. The board fixing tubular nut 11 is inserted from the front side and screwed to the tubular bolt 8 provided on the pedestal 4.
When the concrete is cured, the pedestal 4 is fixed by anchoring the anchor flange 3 in the concrete, so that the board fixing tubular nut 11 is screwed into the tubular bolt 8 to fix the base board 2. It is pressed against the tightening head 11b of the tubular nut 11 and firmly fixed to the pedestal 4.
At this time, since the connecting tubular nut 7 and the tubular bolt 8 are provided separately, the separator shaft 9 screwed to the connecting tubular nut 7 and the board screwed to the tubular bolt 8 The fixing tubular nuts 11 do not contact each other and therefore do not cause a heat bridge.
Further, since the female screw 11a of the tightening head 11b of the tubular nut 11 remains exposed, if the cap 15 having a bolt-shaped screw formed on the outer peripheral surface is tightened, dust enters the tubular nut 11, There is no accumulation of water.
Then, the female screw 11a of the tightening head 11b is exposed only by removing the cap 15 of the tightening head 11b of the tubular nut 11, so that the scaffold assembled along the outer wall surface can be easily fixed. In addition, a support bracket for an outdoor unit of an air conditioner can be attached to an outer wall surface, a locator for drawing in an outside line such as a telephone and electricity can be provided, and bolts 16 such as a wall-mounted drying hardware can be attached.
Further, in the case of performing the exterior finishing work, the exterior finishing material can be fixed together with the board fixing tubular nut 11 or the exterior decorative plate 18 can be attached using the fastening bolt 17 separately. There is also a merit that the exterior decorative plate 18 can be easily replaced at the time of renovation after 25 years).
In this case, if exterior finishing work is performed so that the tightening head 11b is exposed and the cap 15 is tightened, various types of nuts can be utilized by using the tubular nut 11 as needed even after the construction of the building. It can be used universally as a receiver for bolts 16.
As shown in FIG. 4, a cap 12 for closing the opening on the head side of the pedestal 4 without mounting the connecting tubular nut 7 in a place other than the mounting position of the separator, as shown in FIG. By simply press-fitting, the exactly same pedestal 4 can be used as a separator mounting tool and a concrete anchor, so that there is no waste in parts.
[0034]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, an embedding nut can be formed on the wall surface of a mold / substrate board that is fixed, and the base board can be formed without causing a heat bridge at the separator mounting position. Can be reliably fixed to the concrete surface of the concrete structure.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view showing a concrete anchor according to the present invention.
FIG. 2 is an explanatory view showing a state of use.
FIG. 3 is an explanatory view showing a state of use.
FIG. 4 is an explanatory view showing a state of use.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a state of use.
FIG. 6 is an explanatory view showing a construction method using a conventional apparatus.
FIG. 7 is an explanatory view showing a construction method using a conventional apparatus.
[Explanation of symbols]
1 ... concrete anchor 2 ... formwork base board 3 ... anchor flange (anchor part)
4 pedestal 5 mounting hole 6 through hole 7 connecting tubular nut 8 tubular bolt 9 separator shaft 10 extension shaft 11 board fixing Tubular nut 12 Cap
