JP2004034869A - 船体用台車 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、極めて商品価値の高い画期的な船体用台車を提供することを目的とする。
【解決手段】船体引き上げ用の斜路や砂浜などの水辺から水中に進入して船体1を積み降ろしできるように構成された船体用台車であって、ステンレス製の棒状材から成る骨組み構造の台車本体4に船体1を載置する船体載置部3を設けるとともに、移動用車輪部5を設けて構成され、この移動用車輪部5は前記台車本体4に設けられる車輪連結部21に自動車用車輪8を着脱自在に設けて構成されたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】船体引き上げ用の斜路や砂浜などの水辺から水中に進入して船体1を積み降ろしできるように構成された船体用台車であって、ステンレス製の棒状材から成る骨組み構造の台車本体4に船体1を載置する船体載置部3を設けるとともに、移動用車輪部5を設けて構成され、この移動用車輪部5は前記台車本体4に設けられる車輪連結部21に自動車用車輪8を着脱自在に設けて構成されたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船体用台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、モーターボートや手漕ぎボートなどの比較的小型の船体を搬送するための船体用台車が提案されている。
【0003】
この船体用台車は、船体を載置する船体載置部を上部に設けた金属製の台車本体に移動用車輪を設けて構成されたものが一般的であり、例えば海や湖のそばに設けられる船体を管理する管理場内で船体を搬送する際など、ユーザーが望む場所へ船体を搬送する際に使用されている。
【0004】
ところで、実際に、この船体用台車に船体を載せる作業は、例えば船体引き上げ用の斜路や砂浜に棒状の滑り材を並設し、この滑り材の上を滑らせて船体用台車の位置まで船体を引き上げて、船体用台車の上に載置する方法が一般的であるが、この作業は一苦労である。
【0005】
そこで、この船体の積み降ろしを楽にする為、船体用台車を水中まで進入させて積み降ろしを行うユーザーもいるが、この従来から提案される船体用台車の本体は鉄製故に、そもそも浜風に晒されるだけでも錆びに弱い本体は特に海水に漬けた場合には非常に錆び易く、日頃のメンテナンスにも限界がある。
【0006】
従って、厄介でも滑り材を利用して水から離れた位置に船体用台車を止めて船体の積み降ろしを行うユーザーもいれば、錆びて劣化するのが早くなるのを承知して船体用台車を水中に侵入させて船体の積み降ろしを行うユーザーもいる。
【0007】
本出願人は、上述の点に着目し、極めて商品価値の高い画期的な船体用台車を開発した。
【0008】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0009】
船体引き上げ用の斜路や砂浜などの水辺から水中に進入して船体1を積み降ろしできるように構成された船体用台車であって、ステンレス製の棒状材から成る骨組み構造の台車本体4に船体1を載置する船体載置部3を設けるとともに、移動用車輪部5を設けて構成され、この移動用車輪部5は前記台車本体4に設けられる車輪連結部21に自動車用車輪8を着脱自在に設けて構成されていることを特徴とする船体用台車に係るものである。
【0010】
また、前記台車本体4に設けられる車輪連結部21は、自動車用車輪8のホイール部6に形成されるボルト嵌挿孔6aにボルト部材22を嵌挿突出し、このボルト部材22の突出部にナット部材23を止着して前記自動車用車輪8を固定する構造であることを特徴とする請求項1記載の船体用台車に係るものである。
【0011】
また、前記台車本体4をステンレス製のパイプを枠状に形成して構成し、この台車本体4の角部を曲げ加工により形成することを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の船体用台車に係るものである。
【0012】
また、前記台車本体4の表面には鏡面仕上げが施されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の船体用台車に係るものである。
【0013】
また、前記船体1の外周面に当接する当接部9を上端に設けた支承部10を前記台車本体4に立設して前記船体載置部3を構成し、この支承部10の当接部9を船体1の外周面形状に合うように傾動自在となるように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の船体用台車に係るものである。
【0014】
また、前記台車本体4の左右位置に所定高さの立設体11を設け、この立設体11を船体載置部3へ船体1を載置する際にガイドするガイド体として構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の船体用台車に係るものである。
【0015】
また、前記台車本体4の後方部に板材12を擺動自在に設けて船体積み下ろし用傾斜路を形成し得るように構成し、この板材12にはローラー13が配設されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の船体用台車に係るものである。
【0016】
また、前記台車本体4の先端部に牽引部16を設け、この牽引部16に台車本体4へ船体1を引き寄せるための手動式ウインチ28を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の船体用台車に係るものである。
【0017】
また、前記台車本体4の上部に船体1を載置するゴム車輪33を設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の船体用台車に係るものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0019】
本発明は、例えば船体1を地上に引き上げる作業に際し、例えば船体引き上げ用の斜路や砂浜などの水辺から水中に進入させて、水中にて船体1を台車本体4に設けた船体載置部3に載置し、この状態で移動用車輪部5を走行させて地上に引き上げ、そのままユーザーが望む場所まで搬送することができる。
【0020】
即ち、本発明は、台車本体4をステンレス製の棒状材から成る骨組み構造としている為、例えば船体1の積み下ろしをする場所が海水であっても錆びる心配がないから台車を水中まで侵入させることができ、よって、船体1の積み降ろし作業が簡易且つ迅速に行えることになり、しかも、骨組み構造故に、台車本体4からの水のはけが非常に良く(水の溜まりが生じにくく)、より一層錆の生じにくい構造であり水中に進入させる構造として最適であり、そして、シンプルな構造故に必要最小限の強度を有しながら軽量化が達成され、コスト安にして量産性に秀れることになる。
【0021】
また、台車本体4に設けた移動用車輪部5は、台車本体4に設けられる車輪連結部21に自動車用車輪8を着脱自在に設けて構成されているから、この車輪の脱着作業が誰でも分かる自動車用車輪8を脱着する際の作業と同一であるから、例えば車輪の劣化やパンクなどの際に車輪の交換を簡易且つ迅速に行うことができ、しかも、自動車用としては使用限界を過ぎた廃タイヤの再利用が可能であるから、従来から専ら廃棄処分されることになっていた廃タイヤを有効利用することができ、しかも、台車本体4をステンレス製とすることで寿命が延びたことに良好に対応して、台車本体4に付属される各部品としての例えば車輪が安価となるから、船体用台車を長く所有する上でのランニングコストが安く済むことになる。
【0022】
また、台車本体4をステンレス製のパイプを枠状に形成して構成し、この台車本体4の角部を曲げ加工により形成した場合には、デザイン性のアップは勿論、溶接部を可及的に少なくすることにより加工強度・耐食性を維持すると共に加工時間の短縮をも達成されることになる。
【0023】
また、台車本体4の表面に鏡面仕上げが施されている場合には、より一層台車本体4からの水のはけが良くなり錆が生じにくく、しかも、従来にない美感を呈することになり非常に体裁が良く商品価値を高いものにすることができる。
【0024】
また、船体1の外周面に当接する当接部9を上端に設けた支承部10を前記台車本体4に立設して前記船体載置部3を構成し、この支承部10の当接部9を船体1の外周面形状に合うように傾動自在となるように構成したから、種々の形状・サイズの船体1を載置することが可能となり、汎用性が飛躍的に向上することになる。
【0025】
また、台車本体4の左右位置に所定高さの立設体11を設け、この立設体11を船体載置部3へ船体1を載置する際にガイドするガイド体として構成した場合には、例えば水中にて船体1を船体載置部3に積み降ろしをする場合、例えば水に浮く船体1が揺れるなどしても、船体1を積む際には船体載置部3に載置されるまで確実にガイドすることができ、反対に、船体1を降ろす際には船体1が船体載置部3から離れるまで確実にガイドすることができ、よって、この点においても船体1の積み降ろし作業が簡易且つ迅速に行えることになり、しかも、この立設体11は船体1を載置した状態で搬送する際に船体1を支持することになる。
【0026】
また、台車本体4の後方部に板材12を擺動自在に設けて船体積み下ろし用傾斜路を形成し得るように構成し、この板材12にはローラー13が配設されている場合には、より一層台車本体4に対する船体1の積み降ろしが良好に行えることになる。
【0027】
また、台車本体4の先端部に牽引部16を設け、この牽引部16に台車本体4に船体1を引き寄せるための手動式ウインチ28を設けた場合には、より一層台車本体4への船体1の載置が簡易且つ迅速に行えることになる。
【0028】
また、台車本体4の上部に船体1を載置するゴム車輪33を設けた場合には、より一層台車本体4への船体1の載置が簡易且つ迅速に行えることになる。
【0029】
【実施例】
図1〜8は本発明の第一実施例、図9,10は第二実施例、図11〜15は第三実施例、図16〜19は第四実施例、図20は第五実施例であり、以下に説明する。
【0030】
符号14は海辺や湖の辺に形成される船体引き上げ用の斜路である。
【0031】
第一実施例について説明する。
【0032】
第一実施例は、船体引き上げ用の斜路や砂浜などの水辺から水中に進入して船体1を積み降ろしできるように構成された船体用台車2であって、台車本体4に船体1を載置する船体載置部3を設けるとともに、移動用車輪部5を設けて構成されている。
【0033】
具体的には、台車本体4は、表面に鏡面仕上げを施したステンレス製(耐食性の強いSUS304、SUS316、SUS329J4Lなど)の丸棒状パイプ材を折曲形成して成る骨組み構造であり、方形状のフレーム部15と、このフレーム部15の先端に突出する牽引部16とで構成されている。
【0034】
本実施例では、ステンレス製のパイプから成る骨組み構造の台車本体4の角部は、全て曲げ加工を採用しており、このことから、デザイン性のアップは勿論、溶接部を可及的に少なくすることにより加工強度・耐食性を維持すると共に加工時間の短縮をも達成される。
【0035】
フレーム部15は、その先端中央部に自在車輪18(キャスター)が一つ設けられるととももに、左右後端部に移動用車輪部5が設けられている。符号17は補強材である。
【0036】
この移動用車輪部5は、台車本体4に設けられる車輪連結部21にホイール部6とタイヤ部7とからなる自動車用車輪8を着脱自在に設けて構成されている。
【0037】
具体的には、車輪連結部21は、図2,3に図示したようにフレーム部15の後方補強材17に垂設される軸受け19に軸受けされる車軸20の端部に円板部21aを設けて構成され、この円板部21aを嵌挿させたボルト部材22を自動車用車輪8のホイール部6に形成されるボルト嵌挿孔6aに嵌挿突出し、このボルト部材22の突出部にナット部材23を止着しすることで自動車用車輪8を固定することができる。
【0038】
従って、移動用車輪部5はタイヤ部6が磨耗したりパンクしたなどの際には取り換えることができる。
【0039】
また、フレーム部15の上部所定位置には船体載置部3が設けられている。
【0040】
この船体載置部3は、図4に図示したようにフレーム部15の上部四箇所に船体1の外周面に当接する当接部9を上端に設けたステンレス製の支承部10を立設して構成されている。
【0041】
当接部9は、支承部の上端に枢着されて傾動するステンレス製の傾動部材9aを設け、この傾動部材9aに木製の角材9bを配設して構成されており、船体1を載置した際、該船体1の外周面形状に合わせて傾動するように構成されている。
【0042】
牽引部16は、図1に図示したようにフレーム部15の先端にT字状部材16aを溶接して構成されており、先端部を人力で引っ張ることにより牽引したり、ロープなどを結んでウインチにより牽引したりする。符号16bはステンレス製の補強材である。
【0043】
また、この牽引部16の先端部には船体載置部3に載置する船体1に連結する連結部材24が設けられており、この連結部材24は、船体1引き上げる際に該船体1が流れないようにする為のものである。
【0044】
また、図5に図示したように移動用車輪部5の前方位置に乗り上げ部材25を設けたり、図6に図示したように台車本体4の後方部にローラー13付きの板材12を擺動自在に設けて船体積み下ろし用傾斜路を形成し得るように構成したりしても良く、この場合、より一層台車本体4に対する船体1の積み降ろしが良好に行えることになる。
【0045】
以上の構成からなる本実施例に係る船体用台車2を利用した船体1の引上げ作業について説明する。
【0046】
まず、例えば水に浮く船体1の下方位置まで船体引き上げ用の斜路14を台車2を走行させて進入させ、連結部材24を船体1の先端部に連結する。
【0047】
続いて、牽引部16にウインチ27から延設されるロープ26を連結して引き上げると、船体1は連結部材24に連結されている為、台車2とともに引き上げられるその途中で船体載置部3に載置することになる。
【0048】
この状態で台車2を地上に引き上げ、そのままユーザーが望む場所まで搬送することができる。
【0049】
よって、本実施例によれば、台車本体4をステンレス製の棒状材から成る骨組み構造としている為、例えば船体1の積み下ろしをする場所が海水であっても錆びる心配がないから台車2を水中まで侵入させることができ、よって、船体1の積み降ろし作業が簡易且つ迅速に行えることになり、しかも、骨組み構造故に、台車本体4からの水のはけが非常に良く(水の溜まりが生じにくく)、より一層錆の生じにくい構造であり水中に進入させる構造として最適であり、そして、シンプルな構造故に必要最小限の強度を有しながら軽量化が達成され、コスト安にして量産性に秀れることになる。
【0050】
また、本実施例は、台車本体4に設けた移動用車輪部5は、台車本体4に設けられる車輪連結部21に自動車用車輪8を着脱自在に設けて構成されているから、この車輪の脱着作業が誰でも分かる自動車用車輪8を脱着する際の作業と同一であるから、例えば車輪の劣化やパンクなどの際に車輪の交換を簡易且つ迅速に行うことができ、しかも、自動車用としては使用限界を過ぎた廃タイヤの再利用が可能であるから、従来から専ら廃棄処分されることになっていた廃タイヤを有効利用することができ、しかも、台車本体4をステンレス製とすることで寿命が延びたことに良好に対応して、台車本体4に付属される各部品としての例えば車輪が安価となるから、船体用台車を長く所有する上でのランニングコストが安く済むことになる。
【0051】
また、本実施例は、台車本体4の表面に鏡面仕上げを施しているから、より一層台車本体4からの水のはけが良くなり錆が生じにくく、しかも、従来にない美感を呈することになり非常に体裁が良く商品価値を高いものにすることができる。
【0052】
また、本実施例は、船体1の外周面に当接する当接部9を上端に設けた支承部10を前記台車本体4に立設して前記船体載置部3を構成し、この支承部10の当接部9を船体1の外周面形状に合うように傾動自在となるように構成したから、種々の形状・サイズの船体1を載置することが可能となり、汎用性が飛躍的に向上することになる。
【0053】
次に、第二実施例について説明する。
【0054】
第二実施例は、図9に図示したように船体載置部3が4つのゴム車輪33及び底角支持ローラー29で構成されたタイプのものであり、更に、台車本体4の先端部に設けられた牽引部16に船体1に連結する連結部材24を巻き取ることができる手動式ウインチ28を着脱自在に設けている。
【0055】
この手動式ウインチ28は、図10に図示したようにステンレス製の取付板36が設けられており、この取付板36を、牽引部16(T字状部材16a)のパイプに溶接され、ボルト34を溶接したステンレス板35に重合状態に積層してナット部材37で着脱自在に止着されている。
【0056】
従って、このゴム車輪33と手動式ウインチ28を利用して、台車本体4への船体1の載置が簡易且つ迅速に行えることになり、しかも、手動式ウインチ28は着脱自在であるから劣化や故障の際に取り換えが可能であるのは勿論、必要な時だけ装着して使用することができる。
【0057】
次に、第三実施例について説明する。
【0058】
第三実施例は、図11,12に図示したように台車本体4の左右位置に所定高さの立設体11を設け、この立設体11を船体載置部3へ船体1を載置する際にガイドするガイド体として構成したものである。
【0059】
立設体11は、ステンレス製の4本の棒材から成り、フレーム部15の所定位置に設けた連結部15aに着脱自在に嵌挿連結し得るように構成されている。
【0060】
従って、例えば水中にて船体1を船体載置部3に積み降ろしをする場合、例えば水に浮く船体1が揺れるなどしても、船体1を積む際には船体載置部3に載置されるまで確実にガイドすることができ、反対に、船体1を降ろす際には船体1が船体載置部3から離れるまで確実にガイドすることができ、よって、この点においても船体1の積み降ろし作業が簡易且つ迅速に行えることになり、しかも、この立設体11は船体1を載置した状態で搬送する際に船体1を支持することになる(図13〜15参照)。
【0061】
その余は第一実施例と同様である。
【0062】
次に、第四実施例について説明する。
【0063】
第四実施例は、図16,17に図示したように船体載置部3が底角支持ローラー29及底斜面支持ローラー30で構成されたタイプのものであり、牽引部16には連結部材24を巻き取ることができる手動式ウインチ28が設けられている。
【0064】
従って、この手動式ウインチ28を利用して船体1を船体載置部3まで移動させて載置することができる(図18,19参照)。符号31は砂浜、32は牽引車である。
【0065】
その余は第一実施例と同様である。
【0066】
次に、第五実施例について説明する。
【0067】
第五実施例は、台車本体4を一対のステンレス製の棒状部材を上下端段に溶接して構成されており、前述した第二実施例、第四実施例と同様、牽引部16には連結部材24を巻き取ることができる手動式ウインチ28が設けられている。
【0068】
その余は第一実施例と同様である。
【0069】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、船体の積み降ろし作業が簡易且つ迅速に行えることになるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【0070】
また、請求項2記載の発明においては、車輪の交換を簡易且つ迅速に行うことができるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【0071】
また、請求項3記載の発明においては、デザイン性のアップは勿論、溶接部を可及的に少なくすることにより加工強度・耐食性を維持すると共に加工時間の短縮をも達成されることになるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【0072】
また、請求項4記載の発明においては、より一層錆が生じにくく、しかも、従来にない美感を呈することになるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【0073】
また、請求項5記載の発明においては、種々の形状・サイズの船体を載置することが可能となり、汎用性が飛躍的に向上することになるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【0074】
また、請求項6記載の発明においては、より一層船体の積み降ろし作業が簡易且つ迅速に行えることになるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【0075】
また、請求項7記載の発明においては、より一層台車本体に対する船体の積み降ろしが良好に行えることになるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【0076】
また、請求項8記載の発明においては、より一層台車本体への船体の載置が簡易且つ迅速に行えることになるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【0077】
また、請求項9記載の発明においては、より一層台車本体への船体の載置が簡易且つ迅速に行えることになるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例を示す斜視図である。
【図2】第一実施例に係る要部の説明図である。
【図3】第一実施例に係る要部の説明図である。
【図4】第一実施例を示す背面図である。
【図5】別実施例の説明図である。
【図6】別実施例の説明図である。
【図7】第一実施例の使用状態説明図である。
【図8】第一実施例の使用状態説明図である。
【図9】第二実施例を示す斜視図である。
【図10】第二実施例に係る要部の分解斜視図である。
【図11】第三実施例を示す斜視図である。
【図12】第三実施例を示す側面図である。
【図13】第三実施例の概略動作説明図である。
【図14】第三実施例の使用状態説明図である。
【図15】第三実施例の使用状態説明図である。
【図16】第四実施例を示す斜視図である。
【図17】第四実施例を示す背面図である。
【図18】第四実施例の使用状態説明図である。
【図19】第四実施例の使用状態説明図である。
【図20】第五実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 船体
3 船体載置部
4 台車本体
5 移動用車輪部
6 ホイール部
6a ボルト嵌挿孔
8 自動車用車輪
9 当接部
10 支承部
11 立設体
12 板材
13 ローラー
16 牽引部
21 車輪連結部
22 ボルト部材
23 ナット部材
28 手動式ウインチ
33 ゴム車輪
【発明の属する技術分野】
本発明は、船体用台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、モーターボートや手漕ぎボートなどの比較的小型の船体を搬送するための船体用台車が提案されている。
【0003】
この船体用台車は、船体を載置する船体載置部を上部に設けた金属製の台車本体に移動用車輪を設けて構成されたものが一般的であり、例えば海や湖のそばに設けられる船体を管理する管理場内で船体を搬送する際など、ユーザーが望む場所へ船体を搬送する際に使用されている。
【0004】
ところで、実際に、この船体用台車に船体を載せる作業は、例えば船体引き上げ用の斜路や砂浜に棒状の滑り材を並設し、この滑り材の上を滑らせて船体用台車の位置まで船体を引き上げて、船体用台車の上に載置する方法が一般的であるが、この作業は一苦労である。
【0005】
そこで、この船体の積み降ろしを楽にする為、船体用台車を水中まで進入させて積み降ろしを行うユーザーもいるが、この従来から提案される船体用台車の本体は鉄製故に、そもそも浜風に晒されるだけでも錆びに弱い本体は特に海水に漬けた場合には非常に錆び易く、日頃のメンテナンスにも限界がある。
【0006】
従って、厄介でも滑り材を利用して水から離れた位置に船体用台車を止めて船体の積み降ろしを行うユーザーもいれば、錆びて劣化するのが早くなるのを承知して船体用台車を水中に侵入させて船体の積み降ろしを行うユーザーもいる。
【0007】
本出願人は、上述の点に着目し、極めて商品価値の高い画期的な船体用台車を開発した。
【0008】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0009】
船体引き上げ用の斜路や砂浜などの水辺から水中に進入して船体1を積み降ろしできるように構成された船体用台車であって、ステンレス製の棒状材から成る骨組み構造の台車本体4に船体1を載置する船体載置部3を設けるとともに、移動用車輪部5を設けて構成され、この移動用車輪部5は前記台車本体4に設けられる車輪連結部21に自動車用車輪8を着脱自在に設けて構成されていることを特徴とする船体用台車に係るものである。
【0010】
また、前記台車本体4に設けられる車輪連結部21は、自動車用車輪8のホイール部6に形成されるボルト嵌挿孔6aにボルト部材22を嵌挿突出し、このボルト部材22の突出部にナット部材23を止着して前記自動車用車輪8を固定する構造であることを特徴とする請求項1記載の船体用台車に係るものである。
【0011】
また、前記台車本体4をステンレス製のパイプを枠状に形成して構成し、この台車本体4の角部を曲げ加工により形成することを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の船体用台車に係るものである。
【0012】
また、前記台車本体4の表面には鏡面仕上げが施されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の船体用台車に係るものである。
【0013】
また、前記船体1の外周面に当接する当接部9を上端に設けた支承部10を前記台車本体4に立設して前記船体載置部3を構成し、この支承部10の当接部9を船体1の外周面形状に合うように傾動自在となるように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の船体用台車に係るものである。
【0014】
また、前記台車本体4の左右位置に所定高さの立設体11を設け、この立設体11を船体載置部3へ船体1を載置する際にガイドするガイド体として構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の船体用台車に係るものである。
【0015】
また、前記台車本体4の後方部に板材12を擺動自在に設けて船体積み下ろし用傾斜路を形成し得るように構成し、この板材12にはローラー13が配設されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の船体用台車に係るものである。
【0016】
また、前記台車本体4の先端部に牽引部16を設け、この牽引部16に台車本体4へ船体1を引き寄せるための手動式ウインチ28を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の船体用台車に係るものである。
【0017】
また、前記台車本体4の上部に船体1を載置するゴム車輪33を設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の船体用台車に係るものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0019】
本発明は、例えば船体1を地上に引き上げる作業に際し、例えば船体引き上げ用の斜路や砂浜などの水辺から水中に進入させて、水中にて船体1を台車本体4に設けた船体載置部3に載置し、この状態で移動用車輪部5を走行させて地上に引き上げ、そのままユーザーが望む場所まで搬送することができる。
【0020】
即ち、本発明は、台車本体4をステンレス製の棒状材から成る骨組み構造としている為、例えば船体1の積み下ろしをする場所が海水であっても錆びる心配がないから台車を水中まで侵入させることができ、よって、船体1の積み降ろし作業が簡易且つ迅速に行えることになり、しかも、骨組み構造故に、台車本体4からの水のはけが非常に良く(水の溜まりが生じにくく)、より一層錆の生じにくい構造であり水中に進入させる構造として最適であり、そして、シンプルな構造故に必要最小限の強度を有しながら軽量化が達成され、コスト安にして量産性に秀れることになる。
【0021】
また、台車本体4に設けた移動用車輪部5は、台車本体4に設けられる車輪連結部21に自動車用車輪8を着脱自在に設けて構成されているから、この車輪の脱着作業が誰でも分かる自動車用車輪8を脱着する際の作業と同一であるから、例えば車輪の劣化やパンクなどの際に車輪の交換を簡易且つ迅速に行うことができ、しかも、自動車用としては使用限界を過ぎた廃タイヤの再利用が可能であるから、従来から専ら廃棄処分されることになっていた廃タイヤを有効利用することができ、しかも、台車本体4をステンレス製とすることで寿命が延びたことに良好に対応して、台車本体4に付属される各部品としての例えば車輪が安価となるから、船体用台車を長く所有する上でのランニングコストが安く済むことになる。
【0022】
また、台車本体4をステンレス製のパイプを枠状に形成して構成し、この台車本体4の角部を曲げ加工により形成した場合には、デザイン性のアップは勿論、溶接部を可及的に少なくすることにより加工強度・耐食性を維持すると共に加工時間の短縮をも達成されることになる。
【0023】
また、台車本体4の表面に鏡面仕上げが施されている場合には、より一層台車本体4からの水のはけが良くなり錆が生じにくく、しかも、従来にない美感を呈することになり非常に体裁が良く商品価値を高いものにすることができる。
【0024】
また、船体1の外周面に当接する当接部9を上端に設けた支承部10を前記台車本体4に立設して前記船体載置部3を構成し、この支承部10の当接部9を船体1の外周面形状に合うように傾動自在となるように構成したから、種々の形状・サイズの船体1を載置することが可能となり、汎用性が飛躍的に向上することになる。
【0025】
また、台車本体4の左右位置に所定高さの立設体11を設け、この立設体11を船体載置部3へ船体1を載置する際にガイドするガイド体として構成した場合には、例えば水中にて船体1を船体載置部3に積み降ろしをする場合、例えば水に浮く船体1が揺れるなどしても、船体1を積む際には船体載置部3に載置されるまで確実にガイドすることができ、反対に、船体1を降ろす際には船体1が船体載置部3から離れるまで確実にガイドすることができ、よって、この点においても船体1の積み降ろし作業が簡易且つ迅速に行えることになり、しかも、この立設体11は船体1を載置した状態で搬送する際に船体1を支持することになる。
【0026】
また、台車本体4の後方部に板材12を擺動自在に設けて船体積み下ろし用傾斜路を形成し得るように構成し、この板材12にはローラー13が配設されている場合には、より一層台車本体4に対する船体1の積み降ろしが良好に行えることになる。
【0027】
また、台車本体4の先端部に牽引部16を設け、この牽引部16に台車本体4に船体1を引き寄せるための手動式ウインチ28を設けた場合には、より一層台車本体4への船体1の載置が簡易且つ迅速に行えることになる。
【0028】
また、台車本体4の上部に船体1を載置するゴム車輪33を設けた場合には、より一層台車本体4への船体1の載置が簡易且つ迅速に行えることになる。
【0029】
【実施例】
図1〜8は本発明の第一実施例、図9,10は第二実施例、図11〜15は第三実施例、図16〜19は第四実施例、図20は第五実施例であり、以下に説明する。
【0030】
符号14は海辺や湖の辺に形成される船体引き上げ用の斜路である。
【0031】
第一実施例について説明する。
【0032】
第一実施例は、船体引き上げ用の斜路や砂浜などの水辺から水中に進入して船体1を積み降ろしできるように構成された船体用台車2であって、台車本体4に船体1を載置する船体載置部3を設けるとともに、移動用車輪部5を設けて構成されている。
【0033】
具体的には、台車本体4は、表面に鏡面仕上げを施したステンレス製(耐食性の強いSUS304、SUS316、SUS329J4Lなど)の丸棒状パイプ材を折曲形成して成る骨組み構造であり、方形状のフレーム部15と、このフレーム部15の先端に突出する牽引部16とで構成されている。
【0034】
本実施例では、ステンレス製のパイプから成る骨組み構造の台車本体4の角部は、全て曲げ加工を採用しており、このことから、デザイン性のアップは勿論、溶接部を可及的に少なくすることにより加工強度・耐食性を維持すると共に加工時間の短縮をも達成される。
【0035】
フレーム部15は、その先端中央部に自在車輪18(キャスター)が一つ設けられるととももに、左右後端部に移動用車輪部5が設けられている。符号17は補強材である。
【0036】
この移動用車輪部5は、台車本体4に設けられる車輪連結部21にホイール部6とタイヤ部7とからなる自動車用車輪8を着脱自在に設けて構成されている。
【0037】
具体的には、車輪連結部21は、図2,3に図示したようにフレーム部15の後方補強材17に垂設される軸受け19に軸受けされる車軸20の端部に円板部21aを設けて構成され、この円板部21aを嵌挿させたボルト部材22を自動車用車輪8のホイール部6に形成されるボルト嵌挿孔6aに嵌挿突出し、このボルト部材22の突出部にナット部材23を止着しすることで自動車用車輪8を固定することができる。
【0038】
従って、移動用車輪部5はタイヤ部6が磨耗したりパンクしたなどの際には取り換えることができる。
【0039】
また、フレーム部15の上部所定位置には船体載置部3が設けられている。
【0040】
この船体載置部3は、図4に図示したようにフレーム部15の上部四箇所に船体1の外周面に当接する当接部9を上端に設けたステンレス製の支承部10を立設して構成されている。
【0041】
当接部9は、支承部の上端に枢着されて傾動するステンレス製の傾動部材9aを設け、この傾動部材9aに木製の角材9bを配設して構成されており、船体1を載置した際、該船体1の外周面形状に合わせて傾動するように構成されている。
【0042】
牽引部16は、図1に図示したようにフレーム部15の先端にT字状部材16aを溶接して構成されており、先端部を人力で引っ張ることにより牽引したり、ロープなどを結んでウインチにより牽引したりする。符号16bはステンレス製の補強材である。
【0043】
また、この牽引部16の先端部には船体載置部3に載置する船体1に連結する連結部材24が設けられており、この連結部材24は、船体1引き上げる際に該船体1が流れないようにする為のものである。
【0044】
また、図5に図示したように移動用車輪部5の前方位置に乗り上げ部材25を設けたり、図6に図示したように台車本体4の後方部にローラー13付きの板材12を擺動自在に設けて船体積み下ろし用傾斜路を形成し得るように構成したりしても良く、この場合、より一層台車本体4に対する船体1の積み降ろしが良好に行えることになる。
【0045】
以上の構成からなる本実施例に係る船体用台車2を利用した船体1の引上げ作業について説明する。
【0046】
まず、例えば水に浮く船体1の下方位置まで船体引き上げ用の斜路14を台車2を走行させて進入させ、連結部材24を船体1の先端部に連結する。
【0047】
続いて、牽引部16にウインチ27から延設されるロープ26を連結して引き上げると、船体1は連結部材24に連結されている為、台車2とともに引き上げられるその途中で船体載置部3に載置することになる。
【0048】
この状態で台車2を地上に引き上げ、そのままユーザーが望む場所まで搬送することができる。
【0049】
よって、本実施例によれば、台車本体4をステンレス製の棒状材から成る骨組み構造としている為、例えば船体1の積み下ろしをする場所が海水であっても錆びる心配がないから台車2を水中まで侵入させることができ、よって、船体1の積み降ろし作業が簡易且つ迅速に行えることになり、しかも、骨組み構造故に、台車本体4からの水のはけが非常に良く(水の溜まりが生じにくく)、より一層錆の生じにくい構造であり水中に進入させる構造として最適であり、そして、シンプルな構造故に必要最小限の強度を有しながら軽量化が達成され、コスト安にして量産性に秀れることになる。
【0050】
また、本実施例は、台車本体4に設けた移動用車輪部5は、台車本体4に設けられる車輪連結部21に自動車用車輪8を着脱自在に設けて構成されているから、この車輪の脱着作業が誰でも分かる自動車用車輪8を脱着する際の作業と同一であるから、例えば車輪の劣化やパンクなどの際に車輪の交換を簡易且つ迅速に行うことができ、しかも、自動車用としては使用限界を過ぎた廃タイヤの再利用が可能であるから、従来から専ら廃棄処分されることになっていた廃タイヤを有効利用することができ、しかも、台車本体4をステンレス製とすることで寿命が延びたことに良好に対応して、台車本体4に付属される各部品としての例えば車輪が安価となるから、船体用台車を長く所有する上でのランニングコストが安く済むことになる。
【0051】
また、本実施例は、台車本体4の表面に鏡面仕上げを施しているから、より一層台車本体4からの水のはけが良くなり錆が生じにくく、しかも、従来にない美感を呈することになり非常に体裁が良く商品価値を高いものにすることができる。
【0052】
また、本実施例は、船体1の外周面に当接する当接部9を上端に設けた支承部10を前記台車本体4に立設して前記船体載置部3を構成し、この支承部10の当接部9を船体1の外周面形状に合うように傾動自在となるように構成したから、種々の形状・サイズの船体1を載置することが可能となり、汎用性が飛躍的に向上することになる。
【0053】
次に、第二実施例について説明する。
【0054】
第二実施例は、図9に図示したように船体載置部3が4つのゴム車輪33及び底角支持ローラー29で構成されたタイプのものであり、更に、台車本体4の先端部に設けられた牽引部16に船体1に連結する連結部材24を巻き取ることができる手動式ウインチ28を着脱自在に設けている。
【0055】
この手動式ウインチ28は、図10に図示したようにステンレス製の取付板36が設けられており、この取付板36を、牽引部16(T字状部材16a)のパイプに溶接され、ボルト34を溶接したステンレス板35に重合状態に積層してナット部材37で着脱自在に止着されている。
【0056】
従って、このゴム車輪33と手動式ウインチ28を利用して、台車本体4への船体1の載置が簡易且つ迅速に行えることになり、しかも、手動式ウインチ28は着脱自在であるから劣化や故障の際に取り換えが可能であるのは勿論、必要な時だけ装着して使用することができる。
【0057】
次に、第三実施例について説明する。
【0058】
第三実施例は、図11,12に図示したように台車本体4の左右位置に所定高さの立設体11を設け、この立設体11を船体載置部3へ船体1を載置する際にガイドするガイド体として構成したものである。
【0059】
立設体11は、ステンレス製の4本の棒材から成り、フレーム部15の所定位置に設けた連結部15aに着脱自在に嵌挿連結し得るように構成されている。
【0060】
従って、例えば水中にて船体1を船体載置部3に積み降ろしをする場合、例えば水に浮く船体1が揺れるなどしても、船体1を積む際には船体載置部3に載置されるまで確実にガイドすることができ、反対に、船体1を降ろす際には船体1が船体載置部3から離れるまで確実にガイドすることができ、よって、この点においても船体1の積み降ろし作業が簡易且つ迅速に行えることになり、しかも、この立設体11は船体1を載置した状態で搬送する際に船体1を支持することになる(図13〜15参照)。
【0061】
その余は第一実施例と同様である。
【0062】
次に、第四実施例について説明する。
【0063】
第四実施例は、図16,17に図示したように船体載置部3が底角支持ローラー29及底斜面支持ローラー30で構成されたタイプのものであり、牽引部16には連結部材24を巻き取ることができる手動式ウインチ28が設けられている。
【0064】
従って、この手動式ウインチ28を利用して船体1を船体載置部3まで移動させて載置することができる(図18,19参照)。符号31は砂浜、32は牽引車である。
【0065】
その余は第一実施例と同様である。
【0066】
次に、第五実施例について説明する。
【0067】
第五実施例は、台車本体4を一対のステンレス製の棒状部材を上下端段に溶接して構成されており、前述した第二実施例、第四実施例と同様、牽引部16には連結部材24を巻き取ることができる手動式ウインチ28が設けられている。
【0068】
その余は第一実施例と同様である。
【0069】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、船体の積み降ろし作業が簡易且つ迅速に行えることになるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【0070】
また、請求項2記載の発明においては、車輪の交換を簡易且つ迅速に行うことができるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【0071】
また、請求項3記載の発明においては、デザイン性のアップは勿論、溶接部を可及的に少なくすることにより加工強度・耐食性を維持すると共に加工時間の短縮をも達成されることになるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【0072】
また、請求項4記載の発明においては、より一層錆が生じにくく、しかも、従来にない美感を呈することになるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【0073】
また、請求項5記載の発明においては、種々の形状・サイズの船体を載置することが可能となり、汎用性が飛躍的に向上することになるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【0074】
また、請求項6記載の発明においては、より一層船体の積み降ろし作業が簡易且つ迅速に行えることになるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【0075】
また、請求項7記載の発明においては、より一層台車本体に対する船体の積み降ろしが良好に行えることになるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【0076】
また、請求項8記載の発明においては、より一層台車本体への船体の載置が簡易且つ迅速に行えることになるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【0077】
また、請求項9記載の発明においては、より一層台車本体への船体の載置が簡易且つ迅速に行えることになるなど極めて商品価値の高い画期的な船体用台車となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例を示す斜視図である。
【図2】第一実施例に係る要部の説明図である。
【図3】第一実施例に係る要部の説明図である。
【図4】第一実施例を示す背面図である。
【図5】別実施例の説明図である。
【図6】別実施例の説明図である。
【図7】第一実施例の使用状態説明図である。
【図8】第一実施例の使用状態説明図である。
【図9】第二実施例を示す斜視図である。
【図10】第二実施例に係る要部の分解斜視図である。
【図11】第三実施例を示す斜視図である。
【図12】第三実施例を示す側面図である。
【図13】第三実施例の概略動作説明図である。
【図14】第三実施例の使用状態説明図である。
【図15】第三実施例の使用状態説明図である。
【図16】第四実施例を示す斜視図である。
【図17】第四実施例を示す背面図である。
【図18】第四実施例の使用状態説明図である。
【図19】第四実施例の使用状態説明図である。
【図20】第五実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 船体
3 船体載置部
4 台車本体
5 移動用車輪部
6 ホイール部
6a ボルト嵌挿孔
8 自動車用車輪
9 当接部
10 支承部
11 立設体
12 板材
13 ローラー
16 牽引部
21 車輪連結部
22 ボルト部材
23 ナット部材
28 手動式ウインチ
33 ゴム車輪
Claims (9)
- 船体引き上げ用の斜路や砂浜などの水辺から水中に進入して船体を積み降ろしできるように構成された船体用台車であって、ステンレス製の棒状材から成る骨組み構造の台車本体に船体を載置する船体載置部を設けるとともに、移動用車輪部を設けて構成され、この移動用車輪部は前記台車本体に設けられる車輪連結部に自動車用車輪を着脱自在に設けて構成されていることを特徴とする船体用台車。
- 前記台車本体に設けられる車輪連結部は、自動車用車輪のホイール部に形成されるボルト嵌挿孔にボルト部材を嵌挿突出し、このボルト部材の突出部にナット部材を止着して前記自動車用車輪を固定する構造であることを特徴とする請求項1記載の船体用台車。
- 前記台車本体をステンレス製のパイプを枠状に形成して構成し、この台車本体の角部を曲げ加工により形成することを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の船体用台車。
- 前記台車本体の表面には鏡面仕上げが施されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の船体用台車。
- 前記船体の外周面に当接する当接部を上端に設けた支承部を前記台車本体に立設して前記船体載置部を構成し、この支承部の当接部を船体の外周面形状に合うように傾動自在となるように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の船体用台車。
- 前記台車本体の左右位置に所定高さの立設体を設け、この立設体を船体載置部へ船体を載置する際にガイドするガイド体として構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の船体用台車。
- 前記台車本体の後方部に板材を擺動自在に設けて船体積み下ろし用傾斜路を形成し得るように構成し、この板材にはローラーが配設されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の船体用台車。
- 前記台車本体の先端部に牽引部を設け、この牽引部に台車本体へ船体を引き寄せるための手動式ウインチを設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の船体用台車。
- 前記台車本体の上部に船体を載置するゴム車輪を設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の船体用台車。
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Cited By (3)
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USD746178S1 (en) | 2012-04-27 | 2015-12-29 | Charles Guetersloh | Box-type wheel protector skid for trailers |
KR20240013305A (ko) * | 2022-07-22 | 2024-01-30 | 동일조선주식회사 | 쌍동선 선박을 가진 선박의 상가를 위한 윈치 |
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2002
- 2002-07-04 JP JP2002196349A patent/JP2004034869A/ja not_active Withdrawn
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USD746178S1 (en) | 2012-04-27 | 2015-12-29 | Charles Guetersloh | Box-type wheel protector skid for trailers |
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KR102632557B1 (ko) | 2022-07-22 | 2024-02-02 | 동일조선주식회사 | 쌍동선 선박을 가진 선박의 상가를 위한 윈치 |
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