JP2004033480A - Game machine - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技球の入賞検知に起因して大当り判定用乱数の値を読出す乱数読出手段を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種であるパチンコ機では、遊技領域に発射された遊技球が所定の入賞口(始動入賞口など)に入賞すると、複数列(例えば、3列)の図柄による図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。そして、この図柄組み合わせゲームの結果、遊技者は、表示された図柄の組み合わせから大当り、リーチ、はずれなどの各種状態を認識できるようになっている。このとき、複数列の図柄が同一種類の図柄からなる組み合わせとして表示された場合には、大当り状態が形成され、多数の遊技球を獲得できるチャンスが付与されるようになっている。
【0003】
そして、この図柄組み合わせゲームは、遊技者の遊技に対する興趣を高めるために図柄の組み合わせを表示する演出であり、遊技者に対して大当り状態を付与するか否かはパチンコ機の内部処理において判定されている。具体的に言えば、パチンコ機では、大当り判定用乱数(以下、「大当り乱数」という。)の値に基づき、大当りか否かを判定(大当り判定)している。この大当り乱数は、予め定めた数値範囲内(例えば、「0」〜「630」までの全631通りの整数)の数値を主制御基板のメインCPUが所定時間(例えば、2ms)毎に+1ずつ更新するようになっている。また、大当り乱数には、大当り状態と判定するための大当り値(例えば、「7」と「511」)が予め定められている。
【0004】
また、前記入賞口には、該入賞口への遊技球の入賞を検知する入賞検知センサが設けられており、該入賞検知センサは、メインCPUに対して、遊技球の入賞状態を示す入賞検知信号(入賞状態信号)を出力するようになっている。そして、メインCPUは、入賞検知センサが入賞口への遊技球の入賞を検知したことに伴って、該入賞検知センサからの入賞検知信号の入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移すると、大当り乱数の値を読出すようになっている。そして、メインCPUは、読出した大当り乱数の値と大当り値を比較して大当り判定を行い、該判定結果が肯定(一致)の場合、図柄組み合わせゲームにおいて大当り状態を形成する図柄の組み合わせ(例えば、「7,7,7」)を表示し、遊技者に大当り状態を付与するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、メインCPUは、パチンコ機の電源投入時、リセット信号を契機として遊技の制御を開始するようになっている。
【0006】
以下、図5に基づきメインCPUが遊技の制御を開始する態様を説明する。
パチンコ機の電源が投入されると、メインCPUに対するリセット信号の入力状態が、所定時間T1(図示する遅延時間)の間、ハイレベル状態となる。そして、メインCPUは、リセット信号の信号レベルがハイレベル状態からローレベル状態に遷移した場合、制御を開始するようになっている。
【0007】
そして、前記所定時間T1の経過後に制御を開始したメインCPUは、最初に初期設定(この初期設定時に大当り乱数の値は「0」に設定される。)を実行し(一定時間T2)、その後、各種制御コマンドの演算処理などを行う通常処理に移行する。また、メインCPUは、通常処理に移行すると、前述の初期設定時に、大当り乱数の値として設定された「0」から大当り乱数の値の更新を開始する。このとき、メインCPUが大当り乱数の更新を開始し、該大当り乱数の値が大当り値である「7」に更新されるまでの時間は、図5に示す時間T3=2ms(更新周期)×7=14msとなる。また、同様に、大当り乱数の値が大当り値である「511」に更新されるまでの時間は、図5に示す時間T4=2ms(更新周期)×511=1022msとなる。そのため、パチンコ機に電源が投入されると、大当り乱数の値は、「0」→「1」→・・という順に更新され、該大当り乱数の値が大当り値である「7」又は「511」に更新されるまでの時間(T1+T2+T3(T4))は常に一定となる。
【0008】
従って、遊技者の中には、このようなメインCPUの制御の開始時における大当り乱数の特性を利用して、意図的に大当りを狙う不正行為を行う者がいる。この不正行為は、例えば、パチンコ機の機裏側にメインCPUに対して、前記入賞検知信号と同様の機能(役割)を果たす類似の入賞検知信号(以下、「不正入賞検知信号」という。)を用いて大当り乱数の値の読出しを指示する不正基板(ぶら下げ基板とも言われる。)を取り付けることにより行われている。そして、遊技者は、不正基板を用いて、不正入賞検知信号の出力状態をローレベル状態からハイレベル状態とする。これに伴い、メインCPUは、不正入賞検知信号の入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移し、大当り乱数の値を読出すことになる。そのため、遊技者は、通常処理を実行しているメインCPUに対して、不正な器具により、前記リセット信号と同様の機能(役割)を果たす類似のリセット信号(以下、「不正リセット信号」という。)を出力する。即ち、遊技者は、不正な器具を用いて、メインCPUに対する不正リセット信号の出力状態を、所定時間、ハイレベル状態とする。そして、メインCPUは、不正リセット信号の入力状態が、所定時間の経過後、ハイレベル状態からローレベル状態に遷移し、再起動する(制御を開始する)ことになる。また、遊技者は、メインCPUに対する不正リセット信号の入力状態をハイレベル状態とした時点からメインCPUが大当り乱数の値を大当り値と一致する値に更新するまでの時間を計時する。そして、遊技者は、メインCPUが大当り乱数の値を大当り値と一致する値に更新したタイミングを見計らって不正基板からの不正入賞検知信号の出力状態をローレベル状態からハイレベル状態とすることで、大当り値と一致する大当り乱数の値を読出させることが可能となる。その結果、不正行為を行った遊技者に対して大当り状態を付与することになり、遊技店側は不利益を得る虞があった。
【0009】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、遊技者の不正行為によって遊技店側が不利益を得ることを抑制することができる遊技機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、遊技球の入賞状態に起因して大当り判定用乱数の値を読出す乱数読出手段と、前記乱数読出手段に対して、大当り判定用乱数の値の読出しを指示する指示手段とを備え、前記指示手段は、複数の条件信号の入力が可能であって、該複数の条件信号の入力状態から前記大当り判定用乱数の値の読出しを指示するか否かを判定するように構成されたことを要旨とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記指示手段は、前記判定結果が肯定の場合、読出指示信号を用いて前記大当り判定用乱数の値の読出しを指示するように構成されたことを要旨とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記複数の条件信号は、前記遊技球の入賞状態を示す入賞状態信号と所定の出力状態が繰り返し示される反復信号の2つの信号であることを要旨とする。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の遊技機において、前記入賞状態信号及び反復信号は、その信号レベルとしてハイレベル状態とローレベル状態を示す2値信号であって、前記指示手段は、前記入賞状態信号の入力状態がハイレベル状態を示している際に前記反復信号の入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移した場合、又は、前記入賞状態信号の入力状態がハイレベル状態を示している際に前記反復信号の入力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移した場合のうちいずれか一方の場合のみに、前記乱数読出手段に対して、前記大当り判定用乱数の値の読出しを指示するように構成されたことを要旨とする。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の遊技機において、前記入賞状態信号及び反復信号は、その信号レベルとしてハイレベル状態とローレベル状態を示す2値信号であって、前記指示手段は、前記入賞状態信号の入力状態がローレベル状態を示している際に前記反復信号の入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移した場合、又は、前記入賞状態信号の入力状態がローレベル状態を示している際に前記反復信号の入力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移した場合のうちいずれか一方の場合のみに、前記乱数読出手段に対して、前記大当り判定用乱数の値の読出しを指示するように構成されたことを要旨とする。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項2〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記読出指示信号は、その信号レベルとしてハイレベル状態及びローレベル状態を示す2値信号であって、前記乱数読出手段は、前記読出指示信号の信号レベルが、ローレベル状態からハイレベル状態に遷移した場合又はハイレベル状態からローレベル状態に遷移した場合のうちいずれか一方の場合のみに前記大当り判定用乱数の値を読出すように構成されたことを要旨とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という。)に具体化した一実施形態を図1〜図5に基づき説明する。
【0017】
図1にはパチンコ機10の機表側が略示されており、パチンコ機10において機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、機内部の遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を有した前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組付け整合されている。さらに、中枠12の下部には下球皿16、打球発射装置17などが装着されている。また、遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、複数種類の図柄を可変(変動)させて図柄組み合わせゲームを行う図柄表示装置18が配設されている。そして、図柄表示装置18で行われる図柄組み合わせゲームの結果、全列の図柄が同一種類の図柄からなる組み合わせになると、遊技者は、その組み合わせから大当り状態を認識することができる。
【0018】
また、図柄表示装置18の下方には、始動入賞口19が配設されており、該始動入賞口19の奥方には始動入賞口19に入賞した遊技球を検知するための入賞検知センサS1(図2に示す。)が配設されている。また、始動入賞口19の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う大入賞口20が配設されている。そして、打球発射装置17の操作により遊技盤13の遊技領域13aに発射された遊技球が始動入賞口19へ入賞すると、図柄表示装置18では図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。この図柄組み合わせゲームの結果、全列の図柄が同一種類の図柄からなる組み合わせが形成された場合、大入賞口20の開閉により、多数の遊技球(賞球)を獲得できる大当りのチャンスが遊技者に付与されるようになっている。
【0019】
一方、パチンコ機10の機裏側には、パチンコ機10の全体を制御するために各種制御信号を出力する主制御基板(以下、「主基板」という。)21(図2に示す。)が装着されている。この主基板21は、例えば、該主基板21を保護する保護ケースなどに収容され、外部からの主基板21に対する直接的な不正行為(例えば、ROMの交換)を抑制することができるようになっている。
【0020】
図2に示すように、主基板21は、パチンコ機10の遊技全体を統括的に制御するメインCPU21aを備えており、該メインCPU21aにはROM21b及びRAM21cが接続されている。また、メインCPU21aは、大当り判定用乱数(以下、「大当り乱数」という。)や大当り判定用初期値乱数(以下、「初期値乱数」という。)などの各種乱数の値を所定時間毎(例えば2ms毎)に更新するようになっている。前記メインCPU21aは、所定時間毎に大当り乱数の値を更新する乱数更新手段として機能する。そして、メインCPU21aは、大当り乱数の値に基づき遊技者に大当り状態を付与するか否かを判定(決定)している。また、ROM21bには、パチンコ機10を制御するための各種制御プログラム(メイン処理プログラム、割込み処理プログラムなど)が記憶保持されている。また、RAM21cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種制御情報(大当り乱数の値など)が記憶保持されるようになっている。
【0021】
ここで、前記大当り乱数及び初期値乱数について説明する。
前記大当り乱数は、予め定められた数値範囲内(例えば、「0」〜「630」の全631通りの整数)の数値を取り得るように、メインCPU21aが割込み処理プログラムを実行する毎(2ms毎)に数値を+1ずつ更新するようになっている。そして、メインCPU21aは、更新後の値を大当り乱数の値としてRAM21cに記憶し、既に記憶されている大当り乱数の値を書き換えることで大当り乱数の値を順次更新するようになっている。前記RAM21cは、更新後の大当り乱数の値を記憶する記憶手段として機能する。なお、大当り乱数の数値範囲を「0」〜「630」と定めた場合、大当り乱数の値が取り得る最小値は「0」であり、最大値は「630」となる。
【0022】
より詳しく言えば、メインCPU21aは、更新を開始する際の値(初期値)を例えば最小値「0」とした場合、該初期値から順に「0」→「1」→・・→「629」→「630」というように数値を+1ずつ更新するようになっている。そして、メインCPU21aは、大当り乱数の値として更新された数値が最後に更新される数値(終期値)である「630(最大値)」に達すると、再び、「0」〜「630」までの数値を+1ずつ更新するようになっている。即ち、本実施形態のパチンコ機10では、大当り乱数の値を初期値から+1ずつ更新し、該大当り乱数の値を終期値に更新するまでを大当り乱数の1周期として大当り乱数の値を順次更新し、この1周期の更新処理をパチンコ機10の動作中、繰り返し実行するようになっている。
【0023】
また、メインCPU21aには、入賞検知センサS1が接続されている。前記入賞検知センサS1は、メインCPU21aに対して遊技球の入賞状態を示す入賞状態信号としての入賞検知信号Prを出力するようになっている。なお、遊技球の入賞状態とは、遊技球が始動入賞口19に入賞したか否かである。前記入賞検知信号Prは、その信号レベルとしてハイレベル状態とローレベル状態を示す2値信号となっている。そして、入賞検知センサS1は、遊技球を検知すると、メインCPU21aに対する入賞検知信号Prの出力状態をローレベル状態からハイレベル状態に遷移させるようになっている。また、入賞検知センサS1は、その検知範囲に遊技球が存在する間、入賞検知信号Prのハイレベル状態を維持し、該遊技球が検知範囲を通過すると、入賞検知信号Prの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移させるようになっている。なお、入賞検知センサS1は、遊技球の入賞を検知していない場合、メインCPU21aに対する入賞検知信号Prの出力状態をローレベル状態としている。
【0024】
そして、メインCPU21aは、入賞検知センサS1が遊技球を検知すると(入賞検知信号Prの出力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移すると)、RAM21cに記憶されている大当り乱数の値を読出すようになっている。換言すれば、メインCPU21aは、遊技球の入賞状態(入賞検知)に起因して大当り乱数の値を読出すようになっており、メインCPU21aは、乱数読出手段に相当する。また、メインCPU21aは、読出した大当り乱数の値がROM21bに記憶保持されている所定の大当り値(例えば、「7」と「511」)と一致するか否かを判定するようになっている。そして、メインCPU21aは、該判定結果が肯定(一致)の場合に大当り状態を付与するようになっている。なお、大当り乱数の数値が「0」〜「630」(全631通り)であって、前記大当り値を「7」と「511」に定めた場合、パチンコ機10の大当り確率は、315.5分の1(=631分の2)となる。
【0025】
一方、初期値乱数は、大当り乱数の1周期の更新処理において更新を開始する際の初期値を決定するための乱数とされている。そして、初期値乱数は、大当り乱数と同一の数値範囲内(本実施形態では「0」〜「630」の全631通りの整数)の数値を取り得るように、メインCPU21aが数値を+1ずつ更新するようになっている。このとき、メインCPU21aは、大当り乱数と同様に割込み処理プログラムを実行する毎(2ms毎)に数値を+1ずつ更新すると共に、割込み処理プログラム終了から次の割込み処理プログラム開始までの間(余り時間)においても数値を、順次、更新するようになっている。そして、メインCPU21aは、更新後の値を初期値乱数の値としてRAM21cに記憶し、既に記憶されている初期値乱数の値を書き換えることで初期値乱数の値を順次更新するようになっている。
【0026】
より詳しく言えば、メインCPU21aは、更新を開始する際の値(初期値)を最小値である「0」とし、該初期値から順に「0」→「1」→・・→「629」→「630」というように数値を+1ずつ更新するようになっている。そして、メインCPU21aは、初期値乱数の値として更新された数値が最後に更新される数値(終期値)である「630(最大値)」に達すると、再び、「0」〜「630」までの数値を+1ずつ更新するようになっている。即ち、初期値乱数の場合、初期値として「0」が、終期値として「630」が定められている。従って、本実施形態のパチンコ機10では、初期値(最小値)から終期値(最大値)に更新するまでを初期値乱数の1周期として初期値乱数の値を順次更新し、この1周期の更新処理をパチンコ機10の動作中、繰り返し実行するようになっている。
【0027】
また、メインCPU21aは、大当り乱数の1周期の更新処理を終了し、次の周期で行われる大当り乱数の1周期の更新処理を開始する毎にRAM21cに記憶保持されている初期値乱数の値を読出すようになっている。そして、メインCPU21aは、読出した初期値乱数の値を次の周期で行われる大当り乱数の1周期の更新処理における初期値として定めるようになっている。
【0028】
また、メインCPU21aには、パチンコ機10の機裏側に装着され、該パチンコ機10の主電源となる遊技場の電源(例えば、24V)が供給される図示しない電源基板に設けられたリセット信号回路RCが接続されている。前記リセット信号回路RCは、メインCPU21aに対してリセット信号Reを出力するようになっている。このリセット信号Reは、その信号レベルとしてハイレベル状態とローレベル状態を示す2値信号となっている。そして、リセット信号回路RCは、図5に示すように、電源投入時、メインCPU21aに対するリセット信号Reの出力状態をローレベル状態からハイレベル状態に遷移させるようになっている。また、リセット信号回路RCは、リセット信号Reのハイレベル状態を所定時間T1(図5に示す)の間継続した後、リセット信号Reの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移させるようになっている。
【0029】
そして、本実施形態のパチンコ機10は、メインCPU21aと入賞検知センサS1との間に位置するように主基板21上に設けられ、メインCPU21aに対して、大当り乱数の値の読出しを指示する指示手段としての演算回路23を備えている。この演算回路23は、複数の条件信号(本実施形態では、2つの条件信号)の入力が可能であって、該複数の条件信号の入力状態から、メインCPU21aに対して、大当り乱数の値の読出しを指示するか否かを判定するように構成されている。本実施形態の演算回路23は、複数の条件信号として、入賞検知信号Prと所定の出力状態が繰り返し示される反復信号Paの2つの信号の入力状態から前記判定を行うようになっている。前記反復信号Paは、その信号レベルとしてハイレベル状態とローレベル状態を示す2値信号であって、演算回路23に接続されたパルス波出力回路22から出力されるようになっている。そして、演算回路23は、前記判定結果が肯定の場合、読出指示信号Inを用いてメインCPU21aに対し大当り乱数の値の読出しを指示するように構成されている。また、前記読出指示信号Inは、その信号レベルとしてハイレベル状態とローレベル状態を示す2値信号となっている。なお、本実施形態のパチンコ機10では、パルス波出力回路22と演算回路23によって指示部Iが構成されており、該指示部Iは、主基板21上に設けられている。
【0030】
以下、指示部Iを構成するパルス波出力回路22と演算回路23の具体的構成について図2,3に基づき説明する。
前記演算回路23には、信号を入力するための入力端子と信号を出力するための出力端子が形成されている。そして、演算回路23の入力端子には、入賞検知センサS1とパルス波出力回路22が接続されている一方で、出力端子には、主基板21のメインCPU21aが接続されている。この演算回路23には、入賞検知センサS1からの入賞検知信号Prとパルス波出力回路22からの反復信号Paの入力が可能となっている。そして、演算回路23は、入賞検知信号Prと反復信号Paの入力状態に基づき所定の演算処理を行い、その演算結果を読出指示信号InとしてメインCPU21aに出力するようになっている。
【0031】
また、パルス波出力回路22は、クロックを出力するクロック発生回路24と、該クロック発生回路24から入力するクロックに基づき演算回路23に反復信号Paを出力する反復信号発生回路(例えば、リングカウンタ)25を備えている。このクロック発生回路24は、パチンコ機10に電源ACが投入されると、図3に示すクロック(信号レベルがハイレベル状態とローレベル状態を交互に繰り返す信号)を生成して反復信号発生回路25へ出力するようになっている。そして、クロック発生回路24は、パチンコ機10(クロック発生回路24)に電源ACが投入されている間、継続してクロックを生成し、反復信号発生回路25に対し継続して出力するようになっている。また、反復信号発生回路25には、複数の出力端子(例えば、第1〜第5となる5個の出力端子)が設けられている。この反復信号発生回路25は、各出力端子から、その信号レベルがハイレベル状態又はローレベル状態となる出力信号を出力するようになっている。そして、反復信号発生回路25は、クロックを入力する毎に、順次、第1〜第5の出力端子からの出力信号の出力状態を、前記クロックの周期に相当する時間T5(例えば2ms)だけハイレベル状態とするようになっている。
【0032】
また、前記反復信号発生回路25についてより詳しく説明すると、該反復信号発生回路25は、まず、第1の出力端子からの出力信号の出力状態を時間T5の間、ハイレベル状態とする。その後、反復信号発生回路25は、クロックパルスの次の立ち上がり(ローレベル状態からハイレベル状態に遷移した)時、第1の出力端子とは異なる第2の出力端子からの出力信号の出力状態を時間T5の間、ハイレベル状態とする。以下、同様に、反復信号発生回路25は、第3→第4→第5の出力端子というように、クロックパルスの立ち上がり時毎に、順次異なる出力端子からの出力信号の出力状態を、時間T5の間、ハイレベル状態とするようになっている。また、反復信号発生回路25は、第5の出力端子からの出力信号の出力状態を、時間T5の間、ハイレベル状態とし、再び、第1の出力端子から前述同様に、第1〜第5の出力端子の順に出力信号の出力状態を時間T5の間、ハイレベル状態とする。
【0033】
そして、本実施形態では、反復信号発生回路25の複数の出力端子のうちいずれか一つの出力端子に演算回路23が接続されている。即ち、反復信号発生回路25の複数の出力端子のうちいずれか一つの出力端子からの出力信号を、該反復信号発生回路25から演算回路23へ出力される反復信号Paとしている。そして、該反復信号Paの出力状態は、クロックの5周期毎に、時間T5の間ハイレベル状態となる。そのため、本実施形態では、クロックの5周期が反復信号Paの1周期に相当し、演算回路23に対する反復信号Paの1周期の入力状態は、時間T5の間、ハイレベル状態になると共に、時間T5×4(周期)の間、ローレベル状態となる。即ち、演算回路23では、パルス波出力回路22(反復信号発生回路25)からの反復信号Paの入力状態において、ハイレベル状態とローレベル状態が所定の間隔をあけて交互に現れることになる。このように、反復信号Paは、所定の出力状態である反復信号Paの1周期の出力状態が繰り返し示される信号である。換言すれば、反復信号Paは、同じ出力状態(反復信号Paの1周期の出力状態)が周期的に示される信号である。また、以上のように構成された反復信号発生回路25は、パチンコ機10(反復信号発生回路25)に電源ACが投入されている間、演算回路23に対し反復信号Paを継続して出力するようになっている。
【0034】
また、演算回路23(例えば、Dフリップフロップ)は、パルス波出力回路22(反復信号発生回路25)から入力する反復信号Paの立ち上がりエッジ(ローレベル状態からハイレベル状態への立ち上がり)で動作するようになっている。そして、演算回路23は、この動作時(反復信号Paの立ち上がりエッジ)に同期する入賞検知センサS1からの入賞検知信号Prの入力状態がハイレベル状態を示す場合に、その演算結果として、メインCPU21aに対する読出指示信号Inの出力状態をハイレベル状態とする。また、演算回路23は、この動作時(反復信号Paの立ち上がりエッジ)に同期する入賞検知センサS1からの入賞検知信号Prの入力状態がローレベル状態を示す場合に、その演算結果として、メインCPU21aに対する読出指示信号Inの出力状態をローレベル状態とする。即ち、演算回路23は、動作時(反復信号Paの立ち上がりエッジ)に同期する入賞検知センサS1からの入賞検知信号Prの入力状態を、そのまま読出指示信号Inの出力状態とするように構成されている。
【0035】
次に、指示部Iが設けられたパチンコ機10において、電源投入時に、主基板21(メインCPU21a)が起動(制御を開始)する態様を図5に基づき説明する。
【0036】
前記主基板21のメインCPU21aは、パチンコ機10に電源ACが投入されると、リセット信号回路RCからのリセット信号Reの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移し、所定時間T1の間、該ハイレベル状態が継続され、起動動作に規制が掛けられた状態となる。そして、所定時間T1の経過後、メインCPU21aは、リセット信号Reの入力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移したことを契機に起動し、メイン処理プログラムに基づき、初期設定を開始する。この初期設定においてメインCPU21aは、RAM21cに記憶されている各種制御情報を消去し、RAM21cの記憶内容を初期化(RAM21cの全作業領域をクリア)する。そのため、RAM21cに記憶されている大当り乱数の値及び初期値乱数の値などは、「0」クリアされる。そして、メインCPU21aは、初期化されたRAM21cに対して遊技を開始させるための各種初期値を設定する。即ち、メインCPU21aは、大当り乱数の値及び初期値乱数の値として「0」をRAM21cに設定する。この初期設定後、メインCPU21aは、各種制御コマンドの演算処理などを行う通常処理に移行する。この初期設定に要する時間は、図5に示すように、時間T2であって、パチンコ機10に電源ACが投入されてからメインCPU21aが通常処理に移行する迄の時間(T1+T2)は、常に一定とされている。
【0037】
そして、メインCPU21aは、通常処理に移行すると、前述の初期設定時に、大当り乱数の値及び初期値乱数の値として設定された「0」から大当り乱数及び初期値乱数の値の更新を開始する。このとき、メインCPU21aが大当り乱数の値の更新を開始してから、該大当り乱数の値が大当り値である「7」に更新されるまでの時間T3は、2ms×7=14msとなる。また、同様に、メインCPU21aが大当り乱数の値の更新を開始してから、該大当り乱数の値が大当り値である「511」に更新されるまでの時間T4は、2ms×511=1022msとなる。そのため、パチンコ機10に電源ACが投入されると、大当り乱数の値は、「0」→「1」→・・→「630」という順に更新され、該大当り乱数の値が大当り値である「7」又は「511」に更新されるまでの時間(T1+T2+T3(T4))は常に一定となっている。
【0038】
また、メインCPU21aは、電源投入後における大当り乱数の1周期の更新処理が終了すると、次の周期で行われる大当り乱数の1周期の更新処理を開始する前に、RAM21cに記憶保持されている初期値乱数の値を読出す。そして、メインCPU21aは、読出した初期値乱数の値を、次の周期で行われる大当り乱数の1周期の更新処理における初期値と定め、該初期値から大当り乱数の1周期の更新処理を開始する。以降、同様に、メインCPU21aは、大当り乱数の1周期の更新処理を開始する毎にRAM21cに記憶保持されている初期値乱数の値を読出し、該初期値から大当り乱数の1周期の更新処理を開始する。
【0039】
次に、メインCPU21aが通常処理を実行している状態で、遊技者により遊技領域13aに発射された遊技球が始動入賞口19に入賞した場合におけるメインCPU21aの制御態様について図1〜図3に基づき説明する。
【0040】
例えば、図3に示す時間t1の時点で、演算回路23における反復信号Paの入力状態が、ローレベル状態からハイレベル状態に遷移した場合、演算回路23は動作する。このとき、演算回路23は、その動作時(反復信号Paの立ち上がりエッジ)に同期して入賞検知信号Prの入力状態がローレベル状態となっている。従って、演算回路23は、その演算結果として、メインCPU21aに対する読出指示信号Inの出力状態をローレベル状態に維持する。この場合(時間t1の時点)においては、演算回路23が動作し、かつ、該動作に同期して入賞検知信号Prの入力状態がローレベル状態であることから、大当り乱数の値の読出しを指示するか否かの判定結果が否定されたことになる。そのため、メインCPU21aは、時間t1の時点で、大当り乱数の値の読出しが指示されないことになる。また、時間t1の時点において、演算回路23における入力状態がハイレベル状態となった反復信号Paは、時間T5の経過に伴って、ローレベル状態に遷移する。
【0041】
その後、図3に示す時間t2の時点で、遊技球が始動入賞口19に入賞し、入賞検知センサS1が遊技球を検知すると、演算回路23における入賞検知センサS1からの入賞検知信号Prの入力状態は、ローレベル状態からハイレベル状態に遷移する。そして、入賞検知信号Prの入力状態は、入賞検知センサS1の検知範囲に遊技球が存在する間、ハイレベル状態を維持する。また、パルス波出力回路22から演算回路23に入力される反復信号Paの入力状態は、時間t2の時点で、ローレベル状態となっている。そのため、演算回路23における入賞検知信号Prの入力状態はハイレベル状態となっているが、反復信号Paの入力状態がローレベル状態であることから、時間t2の時点において演算回路23は動作しない。従って、演算回路23からのメインCPU21aに対する読出指示信号Inの出力状態は、ローレベル状態が維持されることになる。
【0042】
この場合(時間t2の時点)においては、演算回路23が動作しないことにより、大当り乱数の値の読出しを指示するか否かの判定結果が否定されたことになる。そして、メインCPU21aは、読出指示信号Inの入力状態がローレベル状態であるため、RAM21cに記憶されている大当り乱数の値を読出さない。このように本実施形態では、入賞検知センサS1が遊技球の入賞を検知しても、演算回路23における反復信号Paの入力状態に応じて、遊技球の入賞を検知したタイミング(例えば、時間t2の時点)で大当り乱数の値が読出されないようになっている。
【0043】
そして、演算回路23における反復信号Paの入力状態が、再び、ローレベル状態からハイレベル状態に遷移すると(図3に示す時間t3の時点)、演算回路23は動作する。このとき、演算回路23は、その動作時(反復信号Paの立ち上がりエッジ)に同期して入賞検知信号Prの入力状態がハイレベル状態となっている。従って、演算回路23は、その演算結果として、メインCPU21aに対する読出指示信号Inの出力状態をローレベル状態からハイレベル状態に遷移させる。この場合(時間t3の時点)においては、演算回路23が動作し、かつ、該動作時に同期して入賞検知信号Prの入力状態がハイレベル状態であることから、大当り乱数の値の読出しを指示するか否かの判定結果が肯定されたことになる。その結果、メインCPU21aは、時間t3の時点で、大当り乱数の値の読出しが指示され、演算回路23からの読出指示信号Inの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移したことを契機にRAM21cに記憶されている大当り乱数の値を読出す。
【0044】
その後、メインCPU21aは、図柄表示装置18で図柄組み合わせゲームを開始する直前に、前記読出した大当り乱数の値がROM21bに記憶保持されている所定の大当り値(例えば、「7」と「511」)と一致するか否かを判定する。そして、該判定結果が肯定(一致)の場合には、図柄組み合わせゲームにおいて大当り状態を形成する図柄の組み合わせを表示し、遊技者に大当り状態を付与する。一方、該判定結果が否定(不一致)の場合は、図柄組み合わせゲームにおいてはずれ状態を形成する図柄の組み合わせを表示し、大当り状態を付与しない。
【0045】
このように、メインCPU21aによって大当り乱数の値が読出されるタイミングは、遊技球の入賞が検知されたタイミング(演算回路23における入賞検知信号Prの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移した時間t2)とは異なっている。即ち、大当り乱数の値が読出されるタイミングは、時間t2よりも時間TXだけ遅れた時間t3の時点となる。この時間TXは、入賞検知信号Prがハイレベル状態(即ち、入賞を検知)となっていることを条件に、演算回路23における反復信号Paの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移するタイミングに応じて決定される。
【0046】
その後、時間t3の時点において、演算回路23における入力状態がハイレベル状態となった反復信号Paは、時間T5の経過に伴って、ローレベル状態に遷移する。また、入賞検知センサS1の検知範囲を遊技球が通過すると、演算回路23に対する入賞検知信号Prの入力状態は、時間t4の時点(時間t5の時点より前の時点)で、ローレベル状態に遷移する。そして、この状態において、演算回路23に入力される反復信号Paの入力状態が、再び、ローレベル状態からハイレベル状態に遷移すると、演算回路23は再び動作する(時間t5の時点)。このとき、演算回路23は、その動作時(反復信号Paの立ち上がりエッジ)に同期して入賞検知信号Prの入力状態がローレベル状態となっている。従って、演算回路23は、その演算結果として、メインCPU21aに対する読出指示信号Inの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移させる。この場合(時間t5の時点)においては、演算回路23が動作し、かつ、該動作に同期して入賞検知信号Prの入力状態がローレベル状態であることから、大当り乱数の値の読出しを指示するか否かの判定結果が否定されたことになる。そのため、メインCPU21aは、時間t5の時点で、大当り乱数の値の読出しが指示されないことになる。即ち、演算回路23は、時間t3の時点の動作により大当り乱数の値の読出しを指示した状態(読出指示信号Inをローレベル状態からハイレベル状態に遷移)を、時間t5の時点の動作により解除したことになる。
【0047】
次に、パチンコ機10の動作中(通常処理中)に、従来の技術で説明した不正行為が行われた場合の主基板21(メインCPU21a)の動作態様を図2及び図4に基づき説明する。なお、不正行為時に、不正基板から出力される不正入賞検知信号Pr1(入賞検知信号Prと同様の機能(役割)を果たす類似の入賞検知信号)も、条件信号(入賞状態信号)に対応する。そして、以下の説明では、遊技者が、通常処理を実行しているメインCPU21aに対して、不正な器具により、不正リセット信号Re1を出力し、メインCPU21aが再起動する(再び、初期設定から制御を開始する)場合を例にして説明する。前記不正リセット信号Re1とは、リセット信号Reと同様の機能(役割)を果たす類似のリセット信号のことである。なお、不正な器具により、通常処理を実行しているメインCPU21aが起動した場合において、反復信号発生回路25は、電源ACが継続して投入された状態となっているので、演算回路23に対し反復信号Paを継続して出力する。
【0048】
前記通常処理を実行しているメインCPU21aは、不正リセット信号Re1の入力状態が所定時間の間、ハイレベル状態となり、前述した電源投入時の場合と同様に、起動動作に規制が掛けられた状態となる。そして、メインCPU21aは、不正リセット信号Re1の入力状態が、所定時間の経過後、ハイレベル状態からローレベル状態に遷移し、起動する。起動したメインCPU21aは、初期設定→通常処理の順に処理を実行する。そして、大当り乱数の値は、初期設定により初期値として「0」が設定され、「0」→「1」→・・・→「630」という順に更新が開始されることになる。その結果、大当り乱数の1周期目の更新処理では、大当り乱数の値が大当り値である「7」又は「511」に更新されるまでの時間は常に一定となる(図5参照)。因みに、初期値乱数を用いたパチンコ機10において、2周期目以降の大当り乱数の更新処理では、該更新処理を開始する毎にRAM21cに記憶保持されている初期値乱数の値が読出され、該値が初期値として定められるため、更新処理毎に初期値がランダムに変化することになる。従って、大当り乱数の値が大当り値である「7」又は「511」に更新されるタイミングは、起動後、最初に行われる1周期目の更新処理時に限り一義的に決定されていることになる。
【0049】
前記メインCPU21aは、通常処理に移行したタイミングで、図4に示すように、大当り乱数の値を「0」から更新を開始する。そして、メインCPU21aが大当り乱数の値を大当り値である「7」に更新する時間t6の時点で、従来技術で説明した不正行為が行われると、演算回路23における不正入賞検知信号Pr1の入力状態は、ローレベル状態からハイレベル状態に遷移する。この不正入賞検知信号Pr1の入力状態は、所定時間の間、ハイレベル状態を維持する。この場合において、演算回路23における反復信号Paの入力状態が、例えば、図4に示すケースA及びケースBとなる場合について、以下説明する。
【0050】
まず、図4に示すケースAの場合について説明する。
前記ケースAの場合、メインCPU21aが大当り乱数の値を大当り値である「7」に更新する時間t6の時点で、演算回路23における反復信号Paの入力状態が、ローレベル状態となっている(図4に実線で示す。)。この場合、図3で示した時間t2の場合と同様に、演算回路23は動作しない。そして、演算回路23からのメインCPU21aに対する読出指示信号Inの出力状態は、ローレベル状態が維持されることになる。従って、メインCPU21aは、時間t6の時点において、大当り乱数の値の読出しが指示されないため、RAM21cに記憶保持された大当り乱数の値を読出さない。即ち、メインCPU21aは、大当り値「7」と一致する大当り乱数の値「7」を読出さない。なお、従来のパチンコ機10においては、時間t6の時点、即ち、メインCPU21aに対する不正入賞検知信号Pr1の出力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移した時点で、メインCPU21aがRAM21cに記憶されている大当り値「7」を読出していた。
【0051】
そして、図4に示す時間t8の時点で、演算回路23に対する反復信号Paの入力状態が、ローレベル状態からハイレベル状態に遷移すると、演算回路23は動作する。このとき、演算回路23は、その動作時(反復信号Paの立ち上がりエッジ)に同期して不正入賞検知信号Pr1の入力状態がハイレベル状態となっている。従って、演算回路23は、その演算結果として、メインCPU21aに対する読出指示信号Inの出力状態をローレベル状態からハイレベル状態に遷移させる(図4に実線で示す。)。その結果、メインCPU21aは、時間t8の時点で、大当り乱数の値の読出しが指示され、演算回路23からの読出指示信号Inの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移したことを契機にRAM21cに記憶されている大当り乱数の値を読出す。
【0052】
この場合、本実施形態のパチンコ機10では、メインCPU21aが大当り乱数の値を読出すタイミングが時間t8の時点であるのに対し、従来のパチンコ機10では時間t6の時点となり、大当り乱数の値を読出すタイミングが異なっている。即ち、本実施形態のパチンコ機10における前記タイミングは、不正入賞検知信号Pr1の入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移したタイミングとは異なり、演算回路23における反復信号Paの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移したタイミングとなる。そのため、メインCPU21aがRAM21cに記憶されている大当り乱数の値を読出すタイミング(時間t8の時点)は、不正行為を行った遊技者が想定するタイミング(時間t6の時点)よりも時間TAだけ遅れる。従って、遊技者の意図するようにメインCPU21aが読出した大当り乱数の値が大当り値「7」と一致することを抑制し、不正行為を行った遊技者に対して、大当り状態を付与することを抑制することができる。
【0053】
次に、図4に示すケースBの場合について説明する。
前記ケースBの場合、メインCPU21aが大当り乱数の値を大当り値である「7」に更新する時間t6の時点で、演算回路23における反復信号Paの入力状態が、ローレベル状態となっている(図4に二点鎖線で示す。)。この場合、前記ケースAの場合と同様に、演算回路23は動作せず、演算回路23からのメインCPU21aに対する読出指示信号Inの出力状態は、ローレベル状態が維持されることになる。その結果、メインCPU21aは、大当り値「7」と一致する大当り乱数の値「7」を読出さないことになる。
【0054】
そして、図4に示す時間t7の時点で、演算回路23に対する反復信号Paの入力状態が、ローレベル状態からハイレベル状態に遷移する(図4に二点鎖線で示す。)と、演算回路23は動作する。このとき、演算回路23は、その動作時(反復信号Paの立ち上がりエッジ)に同期して不正入賞検知信号Pr1の入力状態がハイレベル状態となっている。従って、演算回路23は、その演算結果として、メインCPU21aに対する読出指示信号Inの出力状態をローレベル状態からハイレベル状態に遷移させる(図4に二点鎖線で示す。)。その結果、メインCPU21aは、時間t7の時点で、大当り乱数の値の読出しが指示され、演算回路23からの読出指示信号Inの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移したことを契機にRAM21cに記憶されている大当り乱数の値を読出す。
【0055】
この場合も、本実施形態のパチンコ機10では、メインCPU21aが大当り乱数の値を読出すタイミングが時間t7の時点であるのに対し、従来のパチンコ機10では時間t6の時点となり、大当り乱数の値を読出すタイミングが異なっている。そのため、メインCPU21aがRAM21cに記憶されている大当り乱数の値を読出すタイミング(時間t7の時点)は、不正行為を行った遊技者が想定するタイミング(時間t6の時点)よりも時間TBだけ遅れる。従って、遊技者の意図するようにメインCPU21aが読出した大当り乱数の値が大当り値「7」と一致することを抑制し、不正行為を行った遊技者に対して、大当り状態を付与することを抑制することができる。
【0056】
前述のケースA及びケースBにおいて説明したように、遊技者が、前記不正行為を行った場合において、メインCPU21aがRAM21cに記憶されている大当り乱数の値を読出すタイミングは、不正行為を行った遊技者が想定するタイミングよりも時間TA,TBだけ遅れる。この時間TA,TBは、一義的に決定されないようになっている。前記メインCPU21aが大当り乱数の値を読出すタイミングは、演算回路23における不正入賞検知信号Pr1の入力状態が、ハイレベル状態となっている状態で、反復信号Paの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移したタイミングで決定する。また、不正な器具により、通常処理を実行しているメインCPU21aが起動した場合において、反復信号発生回路25は電源ACが継続して投入されているので、演算回路23に対し反復信号Paを継続して出力している。そのため、演算回路23に入力される反復信号Paの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移するタイミングは、一義的に決定されない。その結果、前記ケースA及びケースBの場合からも明らかなように、遊技者が不正行為を行った場合、メインCPU21aが大当り乱数の値を読出すタイミングは、一義的に決定されないことになる。
【0057】
また、大当り乱数の値が大当り値である「511」に更新されるタイミングで不正行為が行われた場合も同様に、遊技者の意図するようにメインCPU21aが読出した大当り乱数の値がROM21bに記憶保持されている大当り値「511」と一致することを抑制することができる。
【0058】
従って、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1) 演算回路23は、入賞検知信号Pr(不正入賞検知信号Pr1)及び反復信号Paの入力状態から、メインCPU21aに対して、大当り乱数の値の読出しを指示するか否かを判定している。そのため、メインCPU21aが大当り乱数の値を読出す場合、演算回路23は、不正入賞検知信号Pr1及び反復信号Paの入力状態から、メインCPU21aに対して、大当り乱数の値の読出しを指示することを判定している。前記演算回路23は、実際にメインCPU21aが大当り乱数の値を読出すタイミングと不正行為を行った遊技者が意図する大当り乱数の値を読出すタイミングとをずらすことになる。従って、遊技者が意図的に大当りを狙うことは困難となり、遊技者の不正行為によって遊技店側が不利益を得ることを抑制することができる。
【0059】
(2) 演算回路23は、不正入賞検知信号Pr1の入力状態がハイレベル状態を示している際に反復信号Paの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移した場合に、メインCPU21aに対して、大当り乱数の値の読出しを指示している。そのため、不正基板からの不正入賞検知信号Pr1の出力状態がハイレベル状態となったタイミングではなく、演算回路23における反復信号Paの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移したタイミングにより、演算回路23が大当り乱数の値の読出しを指示するタイミングが決定する。従って、メインCPU21aに対して、大当り乱数の値の読出しを指示するために、反復信号Paの入力状態という条件を付加しているので、遊技者の意図するタイミングで、メインCPU21aが、大当り乱数の値を読出すことを効果的に抑制することができる。
【0060】
(3) 演算回路23は、メインCPU21aが備えられた主基板21に設けられている。主基板21は、不正行為対策が十分に施されているので、遊技者は、演算回路23とメインCPU21aとの間に不正基板を取り付けることが困難となる。また、遊技者が、入賞検知センサS1と主基板21(メインCPU21a)との接続部に不正基板を取り付けたとしても、該不正基板から出力される不正入賞検知信号Pr1は確実に演算回路23に入力される。従って、演算回路23の機能を十分に発揮させることができる。
【0061】
(4) 演算回路23は、入賞検知信号Pr(不正入賞検知信号Pr1)と反復信号Paの入力状態に基づき演算し、その演算結果を読出指示信号InとしてメインCPU21aに出力している。そのため、演算回路23は、演算結果を用いて、メインCPU21aに対し大当り乱数の値の読出しを指示することになる。従って、不正行為を行う遊技者が、演算回路23において、どのような演算が行われているのか知ることは困難であり、該遊技者に悟られにくい不正行為対策とすることができる。
【0062】
(5) 指示部Iは、反復信号発生回路25を備え、不正な器具により、通常処理を実行しているメインCPU21aが起動した場合において、反復信号発生回路25は、電源ACが継続して投入されているので、演算回路23に対し反復信号Paを継続して出力している。そのため、演算回路23に入力される反復信号Paの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移するタイミングは、一義的に決定されない。また、メインCPU21aが大当り乱数の値を読出すタイミングは、演算回路23における不正入賞検知信号Pr1が、ハイレベル状態となっている状態で、反復信号Paの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移したタイミングで決定する。従って、メインCPU21aが大当り乱数の値を読出すタイミングは、一義的に決定されない。その結果、遊技者が意図的に大当りを狙うことは困難となり、遊技者の不正行為によって遊技店側が不利益を得ることを抑制することができる。
【0063】
(6) 指示部I(パルス波出力回路22及び演算回路23)を設けることにより、遊技球が入賞検知されたタイミングに対して大当り乱数の値が読出されるタイミングが遅れる。そのため、初期値乱数を用いたパチンコ機10において、大当り乱数の値の更新処理が最小値(「0」)から始まる1周期目の更新処理を狙って不正行為が行われた場合であっても、遊技者が意図的に大当りを狙うことが困難となる。従って、遊技者の不正行為によって遊技店側が不利益を得ることを抑制することができる。また、初期値乱数を用いたパチンコ機10において、2周期目以降の更新処理を狙って不正行為が行われた場合であっても、遊技球が入賞検知されたタイミングに対して大当り乱数の値が読出されるタイミングが遅れるため、遊技者が意図的に大当りを狙うことが困難となる。その結果、パチンコ機10に対する不正行為対策として、初期値乱数の採用に加えて、指示部Iを設けることで、より確実な不正行為対策を施したパチンコ機10を提供することができる。
【0064】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 前記実施形態において、メインCPU21aが行う大当り乱数の1周期の更新処理は、初期値乱数を用いることなく、常に、初期値を「0」として更新が開始されていても良い。このように、常に、初期値を「0」として更新が開始され、遊技者に、何時、大当り乱数の値が大当り値である「7」又は「511」に更新されているのかを知られたとしても、本実施形態のパチンコ機10では、演算回路23が設けられているので、遊技者が意図的に大当りを狙うことは困難となる。
【0065】
・ 前記実施形態では、メインCPU21aが、演算回路23から大当り乱数の値の読出しが指示されると、該指示時点においてRAM21cに記憶されている大当り乱数の値を読出すように構成されていたが、該指示時点から所定時間の経過後において大当り乱数の値を読出すように構成していても良い。なお、前記所定時間の経過後とは、演算回路23からメインCPU21aに入力される読出指示信号Inの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移した時点以降から、該入力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移する時点までのどの時点であっても良い。
【0066】
・ 前記実施形態では、演算回路23が主基板21に設けられていたが、入賞検知センサS1とメインCPU21aとの間に演算回路23を接続し、主基板21に設けられていなくても良い。
【0067】
・ 前記実施形態では、読出指示信号Inの信号レベルがローレベル状態からハイレベル状態に遷移した場合に、メインCPU21aは、大当り乱数の値を読出すように構成されていたが、ハイレベル状態からローレベル状態に遷移した場合に、大当り乱数の値を読出すように構成しても良い。具体的には、図3に示す時間t5の時点、即ち、入賞検知センサS1において、遊技球が検知範囲を通過した後の時点で、メインCPU21aが、大当り乱数の値を読出すようにする。
【0068】
・ 前記実施形態において、演算回路23は、入賞検知信号Pr(不正入賞検知信号Pr1)の入力状態がローレベル状態を示している際に反復信号Paの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移した場合に、メインCPU21aに対して、大当り乱数の読出しを指示するように構成しても良い。この場合、入賞検知センサS1が遊技球を検知すると、演算回路23における入賞検知信号Prの入力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移する。また、入賞検知センサS1の検知範囲に遊技球が存在する間、演算回路23における入賞検知信号Prの入力状態がローレベル状態を維持し、遊技球が検知範囲を通過すると、該入力状態がハイレベル状態となる。また、この場合、演算回路23が、反復信号発生回路25から入力する反復信号Paの立ち下がりエッジ(ハイレベル状態からローレベル状態への立ち下がり)で動作するようになっていても良い。前記演算回路23は、入賞検知信号Pr(不正入賞検知信号Pr1)の入力状態がローレベル状態を示している際に反復信号Paの入力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移した場合に、メインCPU21aに対して、大当り乱数の値の読出しを指示する。このような構成としても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0069】
・ 前記実施形態において、演算回路23が、反復信号発生回路25から入力する反復信号Paの立ち下がりエッジ(ハイレベル状態からローレベル状態への立ち下がり)で動作するようになっていても良い。この場合、演算回路23は、入賞検知信号Pr(不正入賞検知信号Pr1)の入力状態がハイレベル状態を示している際に反復信号Paの入力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移した場合に、メインCPU21aに対して、大当り乱数の読出しを指示する。このような構成としても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0070】
・ 前記実施形態において、反復信号発生回路25としてM系列を利用した回路やクロック発生回路を用いても良い。
・ 前記実施形態において、遊技者が、動作中のパチンコ機10の電源ACを一旦遮断し、再び、電源ACを投入することにより、大当り乱数の1周期目の更新処理を狙って不正行為を行う場合において、前記時間TA,TBは、一義的に決定される。しかし、メインCPU21aが大当り乱数の値を読出すタイミングは、演算回路23における不正入賞検知信号Pr1の入力状態が、ハイレベル状態となっている状態で、反復信号Paの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移したタイミングで決定する。そして、不正行為を行う遊技者は、反復信号発生回路25の出力状態において、どのタイミングでローレベル状態からハイレベル状態に遷移するのか知ることは困難であり、遊技者に悟られにくい不正行為対策とすることができる。その結果、遊技者が意図的に大当りを狙うことは困難となる。
【0071】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。
(イ) 前記指示手段は、前記乱数読出手段が備えられた基板上に設けられている請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の遊技機。
【0072】
(ロ) 所定時間毎に大当り判定用乱数の値を更新する乱数更新手段と、更新後の大当り判定用乱数の値を記憶する記憶手段とをさらに備え、前記乱数読出手段は、前記指示手段から前記大当り判定用乱数の値の読出しが指示されると、該指示時点において前記記憶手段に記憶されている大当り判定用乱数の値を読み出すように構成された請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の遊技機。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技者の不正行為によって遊技店側が不利益を得ることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の機表側を示す正面図。
【図2】主制御基板の具体的な構成を示すブロック図。
【図3】メインCPUが大当り判定用乱数の値を読出すタイミングを示す説明図。
【図4】不正行為が行われた場合にメインCPUが大当り判定用乱数の値を読出すタイミングを示す説明図。
【図5】電源投入時に、メインCPUが制御を開始する態様を示す説明図。
【符号の説明】
In…読出指示信号、Pa…条件信号としての反復信号、Pr…条件信号(入賞状態信号)としての入賞検知信号、Pr1…条件信号(入賞状態信号)としての不正入賞検知信号、10…遊技機としてのパチンコ遊技機、21a…乱数読出手段としてのメインCPU、23…指示手段としての演算回路。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a gaming machine provided with random number reading means for reading a value of a random number for jackpot determination based on a game ball winning detection.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, in a pachinko machine, which is a kind of gaming machine, when a game ball fired in a gaming area wins a predetermined winning opening (such as a starting winning opening), a symbol combination game with a plurality of rows (for example, three rows) of symbols is performed. Is being done. Then, as a result of the symbol combination game, the player can recognize various states such as a big hit, a reach, and a loss from the displayed symbol combination. At this time, if a plurality of rows of symbols are displayed as a combination of the same type of symbols, a big hit state is formed, and a chance to acquire a large number of game balls is provided.
[0003]
The symbol combination game is an effect of displaying a combination of symbols in order to enhance the interest of the player in the game, and it is determined in the internal processing of the pachinko machine whether or not to give the player a big hit state. ing. Specifically, the pachinko machine determines whether or not a big hit has occurred (big hit determination) based on the value of a random number for big hit determination (hereinafter, referred to as “big hit random number”). The big hit random number is set to a value within a predetermined numerical range (for example, a total of 631 integers from “0” to “630”), and the main CPU of the main control board increments by +1 every predetermined time (for example, 2 ms). It is supposed to be updated. In addition, the jackpot random numbers have predetermined jackpot values (for example, “7” and “511”) for determining the jackpot state.
[0004]
The winning opening is provided with a winning detection sensor for detecting a winning of a game ball to the winning opening, and the winning detection sensor instructs the main CPU to detect a winning state of the game ball. A signal (winning state signal) is output. Then, the main CPU, when the winning detection sensor detects the winning of the game ball into the winning opening, when the input state of the winning detection signal from the winning detection sensor transitions from the low level state to the high level state, The value of the jackpot random number is read. Then, the main CPU compares the read value of the jackpot random number with the jackpot value and makes a jackpot determination. If the determination result is affirmative (match), a symbol combination that forms a jackpot state in the symbol combination game (for example, "7, 7, 7") is displayed to give the player a big hit state.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, when the power of the pachinko machine is turned on, the main CPU starts a game control triggered by a reset signal.
[0006]
Hereinafter, the manner in which the main CPU starts controlling the game will be described with reference to FIG.
When the power of the pachinko machine is turned on, the input state of the reset signal to the main CPU is at a high level for a predetermined time T1 (delay time shown). The main CPU starts the control when the signal level of the reset signal changes from the high level state to the low level state.
[0007]
Then, the main CPU, which has started the control after the lapse of the predetermined time T1, first performs the initial setting (the value of the big hit random number is set to "0" at the time of the initial setting) (the fixed time T2), and thereafter Then, the processing shifts to a normal processing for performing arithmetic processing of various control commands. When the main CPU shifts to the normal processing, the main CPU starts updating the value of the jackpot random number from “0” set as the value of the jackpot random number at the time of the above-described initialization. At this time, the time from when the main CPU starts updating the jackpot random number and when the value of the jackpot random number is updated to the jackpot value “7” is time T3 = 2 ms (update cycle) × 7 shown in FIG. = 14 ms. Similarly, the time until the value of the big hit random number is updated to the big hit value “511” is time T4 = 2 ms (update cycle) × 511 = 11022 ms shown in FIG. Therefore, when the power of the pachinko machine is turned on, the value of the jackpot random number is updated in the order of “0” → “1” →..., And the value of the jackpot random number is “7” or “511” which is the jackpot value. (T1 + T2 + T3 (T4)) is always constant until the time is updated.
[0008]
Therefore, some players intentionally perform a fraudulent act aiming at a big hit by utilizing the characteristics of the big hit random number at the start of the control of the main CPU. For example, this fraudulent act is performed by sending a similar prize detection signal (hereinafter referred to as an “illegal prize detection signal”) that performs the same function (role) as the prize detection signal to the main CPU on the back of the pachinko machine. It is performed by attaching an unauthorized board (also called a hanging board) for instructing the reading of the value of the big hit random number. Then, the player changes the output state of the illegal winning detection signal from the low level state to the high level state using the illegal board. Accordingly, the main CPU changes the input state of the unauthorized winning detection signal from the low level state to the high level state, and reads the value of the jackpot random number. Therefore, the player gives a similar reset signal (hereinafter referred to as an “illegal reset signal”) that performs the same function (role) as the reset signal by an unauthorized instrument to the main CPU executing the normal processing. ) Is output. That is, the player sets the output state of the unauthorized reset signal to the main CPU to the high level state for a predetermined time by using the unauthorized equipment. Then, the main CPU changes the input state of the unauthorized reset signal from the high level state to the low level state after a predetermined time has elapsed, and restarts (starts control). Further, the player measures the time from when the input state of the unauthorized reset signal to the main CPU is changed to the high level state until the main CPU updates the value of the big hit random number to a value that matches the big hit value. Then, the player changes the output state of the illegal winning detection signal from the illegal board from the low level state to the high level state in anticipation of the timing at which the main CPU updates the value of the big hit random number to a value that matches the big hit value. , It is possible to read the value of the jackpot random number that matches the jackpot value. As a result, a big hit state is given to the player who has committed the wrongdoing, and there is a risk that the game store may be disadvantaged.
[0009]
The present invention has been made in view of the problems existing in such conventional technology, and an object of the present invention is to provide a gaming machine that can prevent a game store from gaining a disadvantage due to a player's misconduct. The machine.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to
[0011]
According to a second aspect of the present invention, in the gaming machine according to the first aspect, when the determination result is affirmative, the instruction means instructs the reading of the value of the random number for the jackpot determination using a read instruction signal. The gist of the present invention is as follows.
[0012]
According to a third aspect of the present invention, in the gaming machine according to the first or second aspect, the plurality of condition signals are such that a winning state signal indicating a winning state of the gaming ball and a predetermined output state are repeatedly displayed. The gist is two signals of the repetition signal.
[0013]
The invention according to
[0014]
According to a fifth aspect of the present invention, in the gaming machine according to the third aspect, the winning state signal and the repetition signal are binary signals indicating a high level state and a low level state as their signal levels, and The means may be configured to change the input state of the repetition signal from a low level state to a high level state while the input state of the winning state signal indicates a low level state, or that the input state of the winning state signal is low. Only when the input state of the repetitive signal has transitioned from the high level state to the low level state while indicating the level state, the random number reading means is instructed to the random number reading means. The gist is that it is configured to instruct the reading of the value.
[0015]
According to a sixth aspect of the present invention, in the gaming machine according to any one of the second to fifth aspects, the read instruction signal is a binary signal indicating a high level state and a low level state as its signal level. A signal, wherein the signal level of the read instruction signal is one of a case where the signal level changes from a low level state to a high level state and a case where the signal level changes from a high level state to a low level state. The gist is that the value of the random number for jackpot determination is read out only in such a case.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment in which the present invention is embodied in a pachinko gaming machine (hereinafter, referred to as a “pachinko machine”), which is a kind thereof, will be described with reference to FIGS.
[0017]
FIG. 1 schematically shows the front side of the
[0018]
Further, a
[0019]
On the other hand, a main control board (hereinafter, referred to as “main board”) 21 (shown in FIG. 2) that outputs various control signals for controlling the
[0020]
As shown in FIG. 2, the
[0021]
Here, the jackpot random number and the initial value random number will be described.
Each time the
[0022]
More specifically, when the value (initial value) at the time of starting the update is, for example, the minimum value “0”, the
[0023]
The winning detection sensor S1 is connected to the
[0024]
When the winning detection sensor S1 detects a game ball (when the output state of the winning detection signal Pr transitions from a low level to a high level), the
[0025]
On the other hand, the initial value random number is a random number for determining an initial value at the time of starting updating in a one-cycle update process of the jackpot random number. Then, the
[0026]
More specifically, the
[0027]
In addition, the
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
Hereinafter, the specific configurations of the pulse
The
[0031]
The pulse
[0032]
Further, the repetition
[0033]
In the present embodiment, the
[0034]
The arithmetic circuit 23 (for example, a D flip-flop) operates at the rising edge (rising from a low level state to a high level state) of the repetition signal Pa input from the pulse wave output circuit 22 (repetition signal generation circuit 25). It has become. When the input state of the prize detection signal Pr from the prize detection sensor S1 synchronized with the operation (rising edge of the repetition signal Pa) indicates a high level state, the
[0035]
Next, a mode in which the main board 21 (
[0036]
When the power supply AC is applied to the
[0037]
Then, when the
[0038]
Further, when the update processing of one cycle of the jackpot random number after power-on is completed, the
[0039]
Next, FIG. 1 to FIG. 3 show control modes of the
[0040]
For example, when the input state of the repetition signal Pa in the
[0041]
Thereafter, at time t2 shown in FIG. 3, when the game ball wins the
[0042]
In this case (at time t2), since the
[0043]
Then, when the input state of the repetition signal Pa in the
[0044]
Then, immediately before the symbol combination game is started on the
[0045]
As described above, the timing at which the value of the big hit random number is read by the
[0046]
Thereafter, at time t3, the repetitive signal Pa whose input state in the
[0047]
Next, an operation mode of the main board 21 (
[0048]
The
[0049]
The
[0050]
First, the case A shown in FIG. 4 will be described.
In the case A, at the time t6 when the
[0051]
Then, at time t8 shown in FIG. 4, when the input state of the repetition signal Pa to the
[0052]
In this case, in the
[0053]
Next, the case of case B shown in FIG. 4 will be described.
In the case B, at the time t6 when the
[0054]
Then, at the time t7 shown in FIG. 4, when the input state of the repetition signal Pa to the
[0055]
Also in this case, in the
[0056]
As described in the case A and the case B described above, when the player performs the fraud, the timing at which the
[0057]
Similarly, when an illegal act is performed at the timing when the value of the jackpot random number is updated to the jackpot value “511”, the value of the jackpot random number read by the
[0058]
Therefore, according to the present embodiment, the following effects can be obtained.
(1) The
[0059]
(2) When the input state of the illegal winning detection signal Pr1 indicates a high level state and the input state of the repetition signal Pa transitions from a low level state to a high level state, the
[0060]
(3) The
[0061]
(4) The
[0062]
(5) The instruction unit I includes the repetitive
[0063]
(6) By providing the instruction unit I (the pulse
[0064]
The above embodiment may be modified as follows.
In the above-described embodiment, the update process of one cycle of the big hit random number performed by the
[0065]
In the above embodiment, the
[0066]
In the above embodiment, the
[0067]
In the above embodiment, when the signal level of the read instruction signal In transitions from the low level to the high level, the
[0068]
In the above embodiment, the
[0069]
In the above embodiment, the
[0070]
In the above embodiment, a circuit using an M sequence or a clock generation circuit may be used as the repetitive
In the above-described embodiment, the player performs the fraudulent activity by temporarily turning off the power supply AC of the operating
[0071]
Next, technical ideas that can be grasped from the above embodiment and other examples will be additionally described below.
(A) The gaming machine according to any one of
[0072]
(B) random number updating means for updating the value of the big hit determination random number at predetermined time intervals, and storage means for storing the updated big hit determination random number value, wherein the random number reading means comprises: 7. The system according to
[0073]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, it can suppress that a game store side gains disadvantage by a player's misconduct.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing the front side of a pachinko machine.
FIG. 2 is a block diagram showing a specific configuration of a main control board.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing the timing at which the main CPU reads the value of a random number for jackpot determination.
FIG. 4 is an explanatory diagram showing the timing at which the main CPU reads the value of a random number for jackpot determination when an illegal act is performed.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a mode in which a main CPU starts control when power is turned on.
[Explanation of symbols]
In: a readout instruction signal, Pa: a repetition signal as a condition signal, Pr: a prize detection signal as a condition signal (prize state signal), Pr1: an unauthorized prize detection signal as a condition signal (prize state signal), 10: a gaming machine , A main CPU serving as random number reading means, and 23 an arithmetic circuit serving as instruction means.
Claims (6)
前記乱数読出手段に対して、大当り判定用乱数の値の読出しを指示する指示手段とを備え、
前記指示手段は、複数の条件信号の入力が可能であって、該複数の条件信号の入力状態から前記大当り判定用乱数の値の読出しを指示するか否かを判定するように構成された遊技機。Random number reading means for reading a value of a random number for jackpot determination due to a winning state of the game ball;
Instruction means for instructing the random number reading means to read the value of the random number for jackpot determination,
The instruction means is capable of inputting a plurality of condition signals, and is configured to determine whether or not to instruct reading of the value of the big hit determination random number from the input states of the plurality of condition signals. Machine.
前記指示手段は、前記入賞状態信号の入力状態がハイレベル状態を示している際に前記反復信号の入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移した場合、又は、前記入賞状態信号の入力状態がハイレベル状態を示している際に前記反復信号の入力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移した場合のうちいずれか一方の場合のみに、前記乱数読出手段に対して、前記大当り判定用乱数の値の読出しを指示するように構成された請求項3に記載の遊技機。The winning state signal and the repetition signal are binary signals indicating a high level state and a low level state as signal levels thereof,
The instructing means may be configured such that when the input state of the winning state signal indicates a high level state, the input state of the repetition signal transitions from a low level state to a high level state, or the input state of the winning state signal When the input state of the repetitive signal is changed from the high level state to the low level state when the signal indicates the high level state, the random number reading means is notified to the random number reading means only for one of the cases. 4. The gaming machine according to claim 3, wherein the gaming machine is configured to instruct reading of a value of a random number.
前記指示手段は、前記入賞状態信号の入力状態がローレベル状態を示している際に前記反復信号の入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移した場合、又は、前記入賞状態信号の入力状態がローレベル状態を示している際に前記反復信号の入力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移した場合のうちいずれか一方の場合のみに、前記乱数読出手段に対して、前記大当り判定用乱数の値の読出しを指示するように構成された請求項3に記載の遊技機。The winning state signal and the repetition signal are binary signals indicating a high level state and a low level state as signal levels thereof,
The instructing means may be configured such that when the input state of the winning state signal indicates a low level state, the input state of the repetition signal transitions from a low level state to a high level state, or the input state of the winning state signal Only when the input state of the repetitive signal has transitioned from the high level state to the low level state when indicates the low level state, 4. The gaming machine according to claim 3, wherein the gaming machine is configured to instruct reading of a value of a random number.
前記乱数読出手段は、前記読出指示信号の信号レベルが、ローレベル状態からハイレベル状態に遷移した場合又はハイレベル状態からローレベル状態に遷移した場合のうちいずれか一方の場合のみに前記大当り判定用乱数の値を読出すように構成された請求項2〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機。The read instruction signal is a binary signal indicating a high level state and a low level state as its signal level,
The random number reading means determines the big hit only when the signal level of the read instruction signal changes from a low level state to a high level state or from a high level state to a low level state. The gaming machine according to any one of claims 2 to 5, configured to read a value of a random number for use.
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