JP2004032097A - 画像処理装置及びその制御方法、画像処理システム、プログラム、記録媒体 - Google Patents

画像処理装置及びその制御方法、画像処理システム、プログラム、記録媒体 Download PDF

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今井 貴
Nobuyuki Hirai
平井 信行
Hidetaka Shimizu
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Abstract

【課題】情報処理端末と画像処理装置の設置場所の自由度を飛躍的に向上させ、ユーザが使い易いように自由にレイアウト可能とする。
【解決手段】有線によって情報処理端末102aと接続し、無線によって情報処理端末102b,102cと接続し、ファクシミリ装置101から各情報処理端末102a〜102cへ転送すべき画像情報が発生した場合に、有線によって接続する情報処理端末102aへ画像情報を転送するか、又は無線によって接続する情報処理端末102b,102cの何れへ画像情報を転送するかを判定し、その判定結果に応じて有線又は無線によって接続する情報処理端末へ画像情報を転送する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも2つの情報処理端末と接続される画像処理装置及びその制御方法、画像処理システム、プログラム、記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータなどの情報処理端末とファクシミリ装置との接続は、例えば特開平7−288625号公報〜特開平7−288630号公報、特開平7−288637号公報〜特開平7−288645号公報、特開平7−288671号公報、特開平8−307702号公報に記載されているように、セントロニクスなどの双方向パラレルポート(IEEE1284準拠)インターフェース、或いはユニバーサルシリアルバス(USB:Universal Serial Bus)インターフェースなどの有線インターフェースで接続するものは、従来から知られている。
【0003】
このような情報処理端末にファクシミリ装置が接続された画像処理システムの接続形態は、単一の有線インターフェースに限られている。
【0004】
また、USBインターフェースでは、ホスト主導のツリー状に接続することにより、複数のデバイスを接続することが可能であるが、上述の画像処理システムでは、基本的には情報処理端末とファクシミリ装置とが一対一に接続されることを前提としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の画像処理システムでは、接続ケーブルの長さに制限があり、その制限により、例えば情報処理端末とファクシミリ装置とを隣接して設置しなければならないなど、ユーザにとって必ずしも使い易いシステムとして装置を設置することができなかった。
【0006】
また、上記従来の画像処理システムでは、実現する機能によっては絶えず情報処理端末側からファクシミリ装置の状態をポーリングする必要が生じ、ファクシミリ装置の状態をポーリングするコマンドとそのレスポンスを定期的に授受する必要があった。従って、単に情報処理端末とファクシミリ装置のインターフェースだけを有線から無線に変更したのでは、情報処理端末とファクシミリ装置との間で状態をポーリングするコマンドとそのレスポンスを常時無線で授受することになるため、無線チャネルを占有すると共に、コマンドの送信及びレスポンスの受信により電力を消費してしまうといった問題があった。
【0007】
更に、上記従来の画像処理システムでは、無線インターフェース、有線インターフェースを問わず、複数の情報処理端末がファクシミリ装置に接続されるということを想定していなかったため、複数の情報処理端末が接続された場合の操作や処理の手順が決められていなかった。
【0008】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、情報処理端末と画像処理装置の設置場所の自由度を飛躍的に向上させ、ユーザが使い易いように自由にレイアウト可能とすることを第1の目的とする。
【0009】
また、本発明は、無線チャネルを占有せず、画像処理装置の状態をポーリングするコマンド及びレスポンスの送受信による電力消費を低減させることを第2の目的とする。
【0010】
更に、無線インターフェース又は有線インターフェースを用いて、複数の情報処理端末と1つの画像処理装置とによって画像処理システムを構成した場合でも、問題なく動作可能とすることを第3の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、少なくとも2つの情報処理端末と接続される画像処理装置であって、有線によって情報処理端末と接続するための有線接続手段と、無線によって情報処理端末と接続するための無線接続手段と、画像処理装置から前記情報処理端末へ転送すべき情報が発生した場合に、前記有線又は無線の何れの接続手段によって接続する情報処理端末へ前記情報を転送するかを判定する転送判定手段と、前記転送判定手段での判定結果に応じて前記有線又は無線の何れの接続手段によって接続する情報処理端末へ前記情報を転送するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0012】
また、上記目的を達成するために、本発明は、有線によって情報処理端末と接続するための有線接続手段と、無線によって情報処理端末と接続するための無線接続手段とを有し、少なくとも2つの情報処理端末と接続される画像処理装置の制御方法であって、画像処理装置から前記情報処理端末へ転送すべき情報が発生した場合に、前記有線又は無線の何れの接続手段によって接続する情報処理端末へ前記情報を転送するかを判定する転送判定工程と、前記転送判定工程での判定結果に応じて前記有線又は無線の何れの接続手段によって接続する情報処理端末へ前記情報を転送するように制御する制御工程とを有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
図1は、本実施形態における画像処理システムの一構成例を示すブロック図である。図示するように、本実施形態のシステムは、画像処理装置としてのファクシミリ装置101、パーソナルコンピュータ(PC)に代表される、複数の情報処理端末102a〜102c(本実施形態では、3つ)、通信回線103、及び通信回線103に接続された相手側端末(例えばファクシミリ装置やPCなど)104によって構成されている。
【0015】
ファクシミリ装置101は、通信回線103に接続され、相手側端末104とファクシミリ通信を行うことができる。また、ファクシミリ装置101は、有線で情報処理端末102aと接続することができる。本実施形態では、有線部分はUSBインターフェースとしているので、情報処理端末102aにUSB通信用のユニットが内蔵されているか、或いはUSB通信用のユニットが情報処理端末102aに接続されていれば、情報処理端末102aとの間で画像データの送受信又は各種データやプログラムの授受もできる。更に、ファクシミリ装置101は、無線で各情報処理端末102b〜102cとも接続することができる。本実施形態では、無線部分はBluetoothインターフェースとしているので、情報処理端末102b〜102cにそれぞれBluetooth通信用のユニットが内蔵されているか、或いはBluetooth通信用のユニットが情報処理端末102b〜102cに接続されていれば、情報処理端末102b〜102cとの間で画像データの送受信又は各種データやプログラムの授受もできる。
【0016】
このように、本実施形態によれば、画像処理装置(ファクシミリ装置)101に有線による情報処理端末102aとの接続手段、及び無線による情報処理端末102b,102cとの接続手段を備えることにより、それぞれの情報処理端末と画像処理装置の設置場所の自由度が飛躍的に向上し、ユーザが使い易いように自由にレイアウトすることができる。
【0017】
尚、本実施形態では、画像処理装置101としてファクシミリ装置を例に説明するが、本発明はこれに限らず、例えばスキャナ機能及びプリンタ機能を備えたマルチファンクション装置であっても良いし、或いはスキャナやプリンタ機能が付加されたE−Mail端末など、他の画像処理装置であっても良い。
【0018】
図2は、本実施形態における画像処理システムを構成する画像処理装置101の概略構成を示すブロック図である。図2において、201はシステム制御部(CPU)であり、画像処理装置101全体を制御する。202はROMであり、CPU101が実行する制御プログラムやオペレーティングシステム(OS)のプログラムなどを格納する。203はRAMであり、SRAM(static RAM)等で構成され、プログラム制御変数等を格納する。また、RAM203には操作者(オペレータ)が登録した設定値や装置101の管理データ等も格納され、各種ワーク用バッファ領域が設けられている。204は画像メモリであり、DRAM(dynamic RAM)等で構成され、画像データを蓄積する。尚、本実施形態では、ROM102に格納されている各種制御プログラムはROM102に格納されているOSの管理下でスケジューリングやタスクスイッチなどのソフトウエア制御を行う。
【0019】
205はデータ変換部であり、ページ記述言語(PDL)データなどの解析やキャラクタデータのCG(computer graphics)展開など、画像データの変換を行う。206は読取制御部であり、読取部207がCSイメージセンサ(密着型イメージセンサ)によって原稿を光学的に読み取り、電気的な画像データに変換した画像信号を不図示の画像処理制御部を介して2値化処理や中間調処理などの各種画像処理を施して高精細な画像データを出力する。また、読取制御部206は、原稿を搬送しながら読み取りを行うシート読取制御方式と、原稿台にある原稿をスキャンするブック読取制御方式の両方式に対応している。208は操作部であり、各種キー、LED(発光ダイオード)及びLCD(液晶ディスプレイ)等によって構成され、オペレータによる各種入力操作や、画像処理装置201の動作状況、ステータス状況の表示などを行う。
【0020】
209は通信制御部であり、MODEM(変復調装置)やNUC(網制御装置)などによって構成されている。また、通信制御部209は、アナログの通信回線(PSTN)103に接続され、T30プロトコルでの通信制御、通信回線に対する発呼及び着呼などの回線制御を行っている。210は留守録制御部であり、音声IC(integrated circuit)や音声録音再生制御部(図示せず)などによって構成され、留守番電話機能を提供する。211は解像度変換処理部であり、画像データのミリ−インチ解像度変換などの解像度変換制御を行う。この解像度変換部211では、画像データの拡大縮小処理も可能である。212は符号復号化処理部であり、画像処理装置101で扱う画像データ(MH、MR、MMR、JBIG、JPEG等)の符号復号化処理や拡大縮小処理を行う。
【0021】
213は記録制御部であり、レーザビームプリンタやインクジェットプリンタ等からなるカラープリンタ214によって印刷される画像データに対し、図示しない画像処理制御部を介してスムージング処理や記録濃度補正処理、色補正などの各種画像処理を施して高精細な画像データに変換し、カラープリンタ214に出力する。もちろん、カラープリンタ214はモノクロ出力しか能力のないプリンタでも構わない。
【0022】
215はBluetooth制御部であり、Bluetoothの規格に従ってプロトコル制御を行い、CPU201が実行するBluetooth制御タスク(図3を参照して更に後述する)からのコマンドをBluetoothパケットに変換してBluetoothベースバンド処理部216に送信し、逆にBluetoothベースバンド処理部216からのBluetoothパケットをコマンドとしてCPU201に送信する。216はBluetoothベースバンド処理部であり、Bluetoothの周波数ホッピング処理やフレームの組立又は分解処理を行う。217は2.4GHz高周波部であり、Bluetoothが使用する2.4GHz帯の電波を送受信する。218はUSB制御部であり、USBインターフェースの通信制御を行うものであり、USBの規格に従ってプロトコル制御を行い、CPU101が実行するUSB制御タスク(図3を参照して更に後述する)からのコマンドをパケットにして外部の情報処理端末にUSBパケットを送信し、逆に外部の情報処理端末からのUSBパケットをコマンドとしてCPU101に送信する。
【0023】
上述の構成要素201〜106,208〜213,215及び218は、バスBを介して相互に接続されている。
【0024】
図3は、ファクシミリ装置101のCPU201が実行する制御ソフトウエアの階層構造の一例を示す図である。図示するように、まず、制御ソフトウエアの最上位レイヤには、Scanner制御タスク301、Printer制御タスク302、Fax制御タスク303、MMI制御タスク304、及びPhone制御タスク305の5種類の制御タスクがあり、それぞれの制御タスク301〜305はファクシミリ装置101のデバイス制御やユーザ操作部分の制御を行っている。その下位レイヤには、ジョブコントロールタスク306があり、ジョブコントロールタスク306はその下位レイヤであるイベントコントロールタスク307からのジョブを解析して振り分け、上述の最上位レイヤの制御タスク301〜305にキューイングを行う。
【0025】
次に、イベントコントロールタスク307は、その下位レイヤのBluetooth制御タスク308又はUSB制御タスク321から受け取ったイベントを解析し、上述の最上位レイヤの制御タスク301〜305のうち、対応する制御タスクに対してコマンドのキューイングを行う。次に、Bluetooth制御タスク308は、その上位レイヤのイベントコントロールタスク307から情報処理端末102へBluetoothインターフェースにより送信しようとする情報を受け取ると、その下位レイヤのBluetoothコントローラ309へその情報を引き渡す。また、Bluetooth制御タスク308は、その下位レイヤのBluetoothコントローラ309から上位レイヤ宛ての情報を受け取ると、その上位レイヤのイベントコントロールタスク307へ情報を引き渡す。
【0026】
次に、Bluetoothコントローラ309は、その下位レイヤのBluetoothドライバ310と共に、Bluetoothコントローラ309の上位レイヤから受け取った情報をBluetoothの“Generic Access Profile”とその下位概念である“Serial PortProfile”に従った無線情報に変換する、いわゆるエアインターフェースを形成する。エアインターフェースに関しては公知の技術であるので、その説明を割愛する。
【0027】
一方、USB制御タスク321は、その上位レイヤのイベントコントロールタスク307から情報処理端末102へ、USBインターフェースにより送信しようとする情報を受け取ると、その下位レイヤのUSBコントローラ322へその情報を引き渡す。また、USB制御タスク321は、その下位レイヤのUSBコントローラ322から上位レイヤ宛ての情報を受け取ると、その上位レイヤのイベントコントロールタスク307へ情報を引き渡す。
【0028】
次に、USBコントローラ322は、USBドライバ323と共にUSBコントローラ322の上位レイヤから受け取った情報をUSB規格に従った有線情報に変換する、いわゆるUSBインターフェースを形成する。このUSBインターフェースに関しては公知の技術であるので、その説明を割愛する。
【0029】
そして、OS311は、ファクシミリ装置101の機器組込型のオペレーティングシステムであり、上述の制御ソフトウエアの各階層に対するタスクスイッチングやイベント管理、メモリ管理等を行う公知の機能を有している。
【0030】
図4は、上述した情報処理端末102a〜102cの各CPU(図示せず)が実行する制御ソフトウエアの階層構造の一例を示す図である。図4に示す例は、無線インターフェースであるBluetoothと有線インターフェースであるUSBの双方を実装した情報処理端末であるが、必ずしもこの2つのインターフェースを実装する必要はない。
【0031】
図4において、各々の情報処理端末102a〜102c及びファクシミリ装置101の間での制御情報の授受は、最上位レイヤにあるファクシミリマネージャ401、プリンタアプリケーション404及びスキャナアプリケーション406などが生成する情報を、インボックス402、アウトボックス403、プリンタドライバ405、スキャナドライバ407を介してインターフェースモジュール408に受け渡すことによりなされる。また、制御が、ファクシミリマネージャ410によって行われているか、上述のドライバの一つによって行われているかにかかわらず、インターフェースモジュール408は送信するファクシミリ画像やスキャンする画像などのファイルの転送、ファクシミリ受信画像の読み込み、プリントする画像の転送等を一括して管理する。
【0032】
次に、Bluetooth制御タスク409は、その上位レイヤのインターフェースモジュール408からファクシミリ装置101へ、Bluetoothインターフェースにより送信しようとする情報を受け取ると、その下位レイヤのBluetoothコントローラ410へその情報を引き渡す。また、Bluetooth制御タスク409は、その下位レイヤのBluetoothコントローラ410から上位レイヤ宛ての情報を受け取ると、その上位レイヤのインターフェースモジュール408へ情報を引き渡す。
【0033】
次に、Bluetoothコントローラ410は、その下位レイヤのBluetoothドライバ411と共に、Bluetoothコントローラ410の上位レイヤから受け取った情報をBluetoothの“Generic Access Profile”とその下位概念である“Serial PortProfile”に従った無線情報に変換する、いわゆるエアインターフェースを形成する。
【0034】
一方、USB制御タスク421は、その上位レイヤのインターフェースモジュール408からファクシミリ装置101へ、USBインターフェースにより送信しようとする情報を受け取ると、その下位レイヤのUSBコントローラ422へその情報を引き渡す。また、USB制御タスク421は、その下位レイヤのUSBコントローラ422から上位レイヤ宛ての情報を受け取ると、その上位レイヤのインターフェースモジュール408へ情報を引き渡す。
【0035】
次に、USBコントローラ422は、USBドライバ423と共にUSBコントローラ422の上位レイヤから受け取った情報をUSB規格に従った有線情報に変換する、いわゆるUSBインターフェースを形成する。
【0036】
そして、OS412は、情報処理端末102a〜102c内にインストールされているオペレーティングシステムであり、上述の制御ソフトウエアの各階層やアプリケーションの制御サービスにおける基盤部分を管理する。
【0037】
次に、本実施形態における画像処理システムの無線で接続された情報処理端末102b,102cからファクシミリ装置101の状態をポーリングするコマンドを受信し、ファクシミリ装置101がレスポンスを返送し、その後、消費電力モードである「Parkモード」に移行する動作について説明する。
【0038】
図5は、本実施形態の画像処理システムを起動させたときの無線通信フローを示す図である。図5に示す例は、ファクシミリ装置101の電源を立ち上げた時に、ファクシミリ装置101と複数のBluetoothインターフェース付き情報処理端末102b,102cのうち、何れかの情報処理端末(例えば、情報処理端末102b)とで共働してなされる初期化処理及び待機状態に移行するまでの処理である。また、ファクシミリ装置101と、情報処理端末102b,102cの各々とは、それぞれPiconetを形成するので、ファクシミリ装置101の電源を立ち上げた時に、この処理は行われる。尚、このとき、情報処理端末102b,102cは既に電源が立ち上げられているものとする。
【0039】
まず、ファクシミリ装置101の電源が立ち上がると、その電源ONイベントがイベントコントロールタスク307に通知され、ファクシミリ装置101内の各タスクが初期化される。ここでは、Bluetooth制御タスク308が初期化され、このBluetooth制御タスク308はBluetoothコントローラ309の初期化を行う。次に、Bluetoothコントローラ309が初期化されると、このBluetoothコントローラ309はBluetoothドライバ310の初期化を行う。その後、初期化を終えたBluetooth制御タスク308は、情報処理端末(この例では情報処理端末102b)と接続するための処理を行う。
【0040】
即ち、接続先の情報処理端末102bが通信できる状態にあることを確認するためにBluetooth制御タスク308は、まずInquiry送出要求をBluetoothコントローラ309に送信する。このとき、Inquiryコマンド内の“Class of Device”情報を「シリアル通信端末」として送信する。このInquiry送出要求を受けると、Bluetoothコントローラ309は、Bluetoothドライバ310の無線通信機能を用い、Bluetoothの接続手順に従ってInquiry手順を行い、その結果(“Inquiry Result”)をBluetooth制御タスク308に返送する。
【0041】
Bluetooth制御タスク308は、“Inquiry Result”を受信すると、その内容から情報処理端末102bと接続可能か否かを判断し、接続可能であれば、情報処理端末102bのアドレスを指定してBluetoothコントローラ309に対して接続要求を行う。また、“Inquiry Result”の内容から接続が失敗又は接続先の情報処理端末102bが見つからなければ、その旨のメッセージをファクシミリ装置101の操作部208に表示する。
【0042】
次に、Bluetooth制御タスク308から接続要求を受けたBluetoothコントローラ309は情報処理端末102bのBluetoothドライバ411を介してBluetoothコントローラ410に対してBluetoothの規格に基づき“Serial Port Profile”を使用するコネクションの確立を行う。そして、コネクションが確立したならば、Bluetoothコントローラ309はその結果をBluetooth制御タスク308に通知する。これにより、Bluetooth制御タスク308は、接続結果から情報処理端末102bとのコネクションが確立できたことを検知すると、その旨のメッセージをイベントコントロールタスク307、ジョブコントロールタスク306経由でMMI制御タスク304に通知し、MMI制御タスク304が操作部208に表示する。
【0043】
また、接続手順の属性(プリンタ、スキャナ、ファクシミリなど)をイベントコントロールタスク307、ジョブコントロールタスク306経由でMMI制御タスク304に通知し、MMI制御タスク304が操作部208に表示しても良い。また、RAM203にある接続先リストにコネクションの確立した情報処理端末102b(そのアドレス、属性など)を登録する。そして、情報処理端末102bからのコマンドを待つ。
【0044】
一方、Bluetooth制御タスク308は、接続結果から情報処理端末102bとのコネクションの確立に失敗した旨のメッセージを受け取ると、そのメッセージをイベントコントロールタスク307、ジョブコントロールタスク306経由でMMI制御タスク304に通知し、MMI制御タスク304が操作部208に表示する。そして、コネクションが確立されるまで待機状態となる。
【0045】
次に、情報処理端末102bのBluetoothコントローラ410がファクシミリ装置101とのコネクション確立手順の結果をBluetooth制御タスク409に通知する。ここで、Bluetooth制御タスク409がコネクション確立手順の結果からコネクションが確立されたことを検知すると、Ready信号をファクシミリマネージャ401に送信する。Ready信号を受信したファクシミリマネージャ401は、コネクションが確立した旨のメッセージを情報処理端末102bの表示部に表示する。また、接続手順の属性(プリンタ、スキャナ、ファクシミリなど)を情報処理端末102bの表示部に表示することも可能である。
【0046】
また、情報処理端末102bの記憶部(不図示)の接続先リストにコネクションの確立したファクシミリ装置101(そのアドレス、属性など)を登録する。また、Bluetooth制御タスク409が接続結果からコネクションの確立に失敗した旨のメッセージを受け取ると、それを情報処理端末102bの表示部に表示する。
【0047】
ファクシミリマネージャ401がBluetooth制御タスク409からReady信号を受信すると、情報処理端末102bが有する日付情報やファクシミリマネージャ401に登録されている名称等のデータをファクシミリ装置101に転送するためのコマンドをBluetooth制御タスク409に送信する。そして、Bluetooth制御タスク409は、受信したコマンドをそのままBluetoothコントローラ410に転送し、Bluetoothコントローラ410はBluetoothドライバ411経由で“Serial Port Profile”を使い、ファクシミリ装置101に転送する。
【0048】
一方、ファクシミリ装置101のBluetoothコントローラ309は、情報処理端末102bから送信されてきたコマンドをBluetooth制御タスク308に送信し、Bluetooth制御タスク308は、そのコマンドをそのままイベントコントロールタスク307に渡す。これにより、イベントコントロールタスク307は、受信したコマンドを解析し、その結果をBluetooth制御タスク308に送信する。
【0049】
このようにして初期化処理が終了すると、ファクシミリマネージャ401は、ファクシミリ装置101に受信画像があるか否かのチェックを行うために、受信情報取得コマンドを発行する。ここで受信情報取得コマンドを受信したイベントコントロールタスク307は、RAM203に記憶されている画像管理レコードに対して受信した画像があるか否かの検索を行う。そして、受信した画像があるならば、Bluetooth制御タスク308が発行する受信情報取得コマンドに対して「画像あり」のレスポンスを返し、受信した画像がないならば、「画像なし」のレスポンスを返す。
【0050】
その結果、ファクシミリマネージャ401は、受信情報取得コマンドに対するレスポンスにより「画像あり」と判断した場合、後述する図7の処理に従い受信画像転送処理を行う。また、「画像なし」と判断した場合、ファクシミリマネージャ401は、ファクシミリ装置101の状態を記憶しておくために、状態情報取得コマンドを発行する。状態情報取得コマンドを受けたイベントコントロールタスク307は、プリンタの状態、スキャナの状態、メモリの状態等の、ファクシミリ装置101に関する状態をチェックし、その旨のレスポンスを返す。
【0051】
ファクシミリマネージャ401は、状態情報取得コマンドのレスポンスから、エラー状態と判断した場合には、そのエラー状態を示すメッセージを、情報処理装置102bの表示部に表示し、エラー状態が解消されるまで受信情報取得コマンドと状態情報取得コマンドを周期的に、イベントコントロールタスク307に発行する。
【0052】
また、受信画像がなく、ファクシミリ装置101の状態も正常な場合は、ファクシミリ装置201に受信、若しくはスキャン操作があるまでは、情報処理端末102bとファクシミリ装置101との間の通信を接続しておく必要がないため、ファクシミリ装置101は、消費電力モードである「Parkモード」に移行することも可能である。
【0053】
即ち、まずファクシミリ装置101のBluetooth制御タスク308がBluetoothコントローラ309にParkモード移行要求を行う。Parkモード移行要求を受けたBluetoothコントローラ309は、Bluetoothの規格に従い、Bluetoothコントローラ410とParkモード移行手順を行う。移行手順が終了すると、各Bluetoothコントローラ309,410はそれぞれ各Bluetooth制御タスク308,409に「Parkモード」に移行した旨を通知する。
【0054】
このように、本実施形態によれば、無線チャネルを占有せず、画像処理装置の状態をポーリングするコマンド及びレスポンスの送受信による電力消費を低減させることができる。
【0055】
尚、本実施形態では、省電力モードとして「Parkモード」を選択しているが、これに限らず、他の省電力モード、例えば「Sniffモード」又は「Holdモード」の何れかを選択するようにしても良い。
【0056】
また、初期化処理時や、情報処理端末102bで登録データを変更し、ファクシミリ装置101に登録データを転送した際に、受信画像が情報処理端末102aに転送しないと設定されている場合、ファクシミリマネージャ401とファクシミリ装置101のBluetooth制御タスク308は受信情報取得コマンドと状態情報取得コマンドの発行を行わず、「Parkモード」に移行したままの状態で待機するようにしても良い。
【0057】
また、図5では、ファクシミリ装置101の電源を立ち上げた時に、ファクシミリ装置101と、複数のBluetoothインターフェース付き情報処理端末102b〜102cのうち、何れかの情報処理端末(例えば、情報処理端末102b)とで共働してなされる初期化処理及び待機状態に移行するまでの処理が示されているが、ファクシミリ装置101の電源立ち上げ時のみならず、任意のタイミング(オペレータによるボタン操作、機器移動による通信圏内に入った場合等)による無線ネットワーク構築についても同様の処理が行われる。
【0058】
また、情報処理端末102bから初期化処理の起動をかけることも可能であり、その場合はコネクションが確立するまでの手順、方向が、すべて反対になると考えれば良い。
【0059】
次に、本実施形態における画像処理システムのUSBインターフェース付きの情報処理端末102aの電源を立ち上げた時に、ファクシミリ装置101と共働して行われる初期化動作と、情報処理端末102aからファクシミリ装置101の情報を取得するコマンドによりファクシミリ装置101がレスポンスを返送する動作について説明する。また、ファクシミリ装置101と情報処理端末102aとは、それぞれUSBファンクションとUSBホストを形成するものであり、情報処理端末102aの電源を立ち上げた時に、この処理は行われる。尚、このとき、ファクシミリ装置101は既に電源が立ち上げられているものとする。
【0060】
図6は、本実施形態の画像処理システムを起動させたときの有線通信フローを示す図である。まず、情報処理端末102aの電源が立ち上がると、情報処理端末102a内の各タスクが初期化される。ここでは、USB制御タスク421が初期化され、このUSB制御タスク421はUSBコントローラ422の初期化を行う。次に、USBコントローラ422が初期化されると、このUSBコントローラ422はUSBドライバ423の初期化を行う。その後、初期化を終えたUSB制御タスク421は、ファクシミリ装置101と接続するための処理を行う。
【0061】
即ち、接続先のファクシミリ装置101が通信できる状態にあることを確認するために、USB制御タスク421は、まず属性送出要求をUSBコントローラ422に送信する。このとき、USBデバイスクラスの「プリンティングクラス」として送信する。この属性送出要求を受けると、USBコントローラ422は、USBドライバ423の有線通信機能を用い、USBインターフェースのネゴシエーション手順に従って属性取得手順を実行し、その結果をUSB制御タスク421に通知する。
【0062】
一方、ファクシミリ装置101内のUSB制御タスク321は、接続結果から情報処理端末102aとのコネクションが確立できたことを検知すると、RAM203にある接続先リストにコネクションの確立した情報処理端末102a(そのアドレス)を登録する。そして、情報処理端末102aからのコマンドを待つ。
【0063】
また、コネクションに失敗した時には、情報処理端末102a内のUSB制御タスク421はコネクションが確立するまで待ち状態となる。また、USB制御タスク321は、接続結果からコネクションの確立に失敗した旨のメッセージを受け取ると、そのメッセージをイベントコントロールタスク307、ジョブコントロールタスク306経由でMMI制御タスク304に通知し、MMI制御タスク304は操作部208に表示する。
【0064】
次に、情報処理端末102aのUSBコントローラ422はファクシミリ装置101とのコネクション確立手順の結果をUSB制御タスク421に通知する。USB制御タスク421は、コネクション確立手順の結果からコネクションが確立されたことを検知すると、Ready信号をファクシミリマネージャ401に送信する。また、USB制御タスク421は、接続結果から、コネクションの確立に失敗した旨のメッセージを受け取ると、それを情報処理端末102aの表示部に表示する。
【0065】
ファクシミリマネージャ401は、USB制御タスク409からReady信号を受信すると、情報処理端末102aが有する日付情報やファクシミリマネージャ401に登録されている名称等のデータをファクシミリ装置101に転送するためのコマンドをUSB制御タスク421に送信する。USB制御タスク421は、受信したコマンドをそのままUSBコントローラ422に転送し、USBコントローラ422は、USBドライバ423経由でファクシミリ装置101に転送する。
【0066】
ファクシミリ装置101のUSBコントローラ322は、情報処理端末102aから送信されてきたコマンドをUSB制御タスク321に送信し、USB制御タスク321は、そのコマンドをそのままイベントコントロールタスク307に渡す。そして、イベントコントロールタスク307は、受信したコマンドを解析し、その結果をUSB制御タスク321に送信する。
【0067】
このようにして初期化処理が終了すると、ファクシミリマネージャ401は、ファクシミリ装置101に受信画像があるか否かのチェックを行うために、受信情報取得コマンドを発行する。受信情報取得コマンドを受信したイベントコントロールタスク307は、RAM203に記憶されている画像管理レコードに対して受信した画像があるか否かの検索を行う。ここで、受信した画像があるならば、USB制御タスク321が発行する受信情報取得コマンドに対し「画像あり」のレスポンスを返し、受信した画像がないならば、「画像なし」のレスポンスを返す。
【0068】
その結果、ファクシミリマネージャ401は、受信情報取得コマンドに対するレスポンスにより「画像あり」と判断した場合、後述する図7の処理に従い受信画像転送処理を行う。また、「画像なし」と判断した場合、ファクシミリマネージャ401は、ファクシミリ装置101の状態を記憶しておくために、状態情報取得コマンドを発行する。状態情報取得コマンドを受けたイベントコントロールタスク307は、プリンタの状態、スキャナの状態、メモリの状態等の、ファクシミリ装置201に関する状態をチェックしその旨のレスポンスを返す。
【0069】
ファクシミリマネージャ401は、状態情報取得コマンドのレスポンスから、エラー状態と判断した場合には、そのエラー状態を示すメッセージを、情報処理装置102aの表示部に表示し、エラー状態が解消されるまで受信情報取得コマンドと状態情報取得コマンドを周期的に、イベントコントロールタスク307に発行する。
【0070】
次に、上述の消費電力モードにおいて、相手側端末104から通信回線103経由でファクシミリ画像を受信した場合、情報処理端末102bとの通信を復帰させ、受信画像を無線インターフェースで情報処理端末102bへ転送し、その後、消費電力モードに移行する動作について説明する。
【0071】
図7は、ファクシミリ画像を受信し、受信画像を無線インターフェースで情報処理端末102bへ転送するファクシミリデータ転送処理時の無線通信フローを示す図である。
【0072】
ファクシミリ装置101では、イベントコントロールタスク307がファクシミリ装置101の状態が変化したか否かを定期的にチェックしている。ここで、相手側端末104から通信回線103を介してファクシミリ文書を受信した場合、FAX制御タスク303が情報処理端末102bに転送すべき受信画像が存在する旨を示すフラグをRAM203にセットする。これにより、イベントコントロールタスク307は、RAM203のそのフラグをチェックし、情報処理端末102bへ転送する画像があることを認識した場合、情報処理端末102bにファクシミリ受信した画像データを転送するために、Bluetooth制御タスク308に対して、ファクシミリ画像転送命令を送出する。
【0073】
ファクシミリ画像の転送命令を受信したBluetooth制御タスク308は、ファクシミリ装置101と情報処理端末102bとの通信を復帰させる。通信を復帰させるために、Bluetoothコントローラ309にActive復帰要求を送る。Active復帰要求を受信したBluetoothコントローラ309は、Bluetoothの通信復帰手順に従い、情報端末処理102bのBluetoothコントローラ410と通信を行う。
【0074】
上述の通信が復帰すると、ファクシミリマネージャ401は、従来のセントロニクス(IEEE1284などに既定の標準インターフェース)などのパラレスインターフェースといった有線で接続された場合と同様なコマンドインターフェースで、受信画像取得コマンドを発行する。これに対して、イベントコントロールタスク307はファクシミリ受信画像データの転送処理を行う。その後、ファクシミリ受信画像データの転送処理が終了すると、ファクシミリマネージャ401はファクシミリ装置101に状態情報取得コマンドを発行する。これにより、状態情報取得コマンドを受信したイベントコントロールタスク307は、RAM103に記憶されているフラグなどにより、ファクシミリ受信した画像があるか否かの検索を行い、ファクシミリ受信画像があるならば、「ファクシミリ受信画像あり」のレスポンスを返す。
【0075】
次に、ファクシミリマネージャ401は、状態情報取得コマンドに対するレスポンスからファクシミリ受信画像ありと判断したならば、再度ファクシミリ受信画像転送の処理を行う。また、ファクシミリ受信画像がない場合、状態情報取得コマンドを受信したイベントコントロールタスク307はプリンタの状態、スキャナの状態、メモリの状態等のファクシミリ装置101に関する状態をチェックし、正常状態のレスポンスを返す。
【0076】
ファクシミリマネージャ401は、状態情報取得コマンドに対するレスポンスからエラー状態と判断した場合には、そのエラー状態を示すメッセージを、情報処理装置102bの表示部に表示し、エラー状態が解消されるまで受信情報取得コマンドと状態情報取得コマンドを周期的にイベントコントールタスク307に発行する。一方、ファクシミリマネージャ401は、ファクシミリ装置101の状態が正常であると判断すると、再び、消費電力モードである「Parkモード」に移行するまで、状態情報取得コマンドと受信情報取得コマンドの発行を一時停止する。
【0077】
また、ファクシミリ装置101は、状態が正常であると判断すると、再び消費電力モードである「Parkモード」に移行する。そして、ファクシミリ装置101のBluetooth制御タスク308がBluetoothコントローラ309に「Parkモード」移行要求を行う。Parkモード移行要求を受けたBluetoothコントローラ309は、Bluetoothの仕様に従い、Bluetoothコントローラ410とParkモード移行手順を行う。
【0078】
この移行手順が終了すると、各Bluetoothコントローラ309,410は、それぞれ各Bluetooth制御タスク308,409にParkモードに移行した旨を通知する。そして、再び情報処理端末102b〜102cにおいてユーザがファクシミリ送信、スキャン指示、プリントなどのサービスを開始するか、ファクシミリ装置101でファクシミリ受信、スキャン操作があるまで、省電力Parkモードを維持する。
【0079】
尚、スキャン画像の転送についても同様に、ファクシミリ受信画像をスキャン読取画像に置き換えることにより、上述の無線通信フローを適用することが可能である。
【0080】
また、単なる状態情報の転送についても同様に、ファクシミリ受信画像を状態情報の変化に置き換えることにより、上述の無線通信フローを適用することが可能である。
【0081】
次に、ファクシミリ装置101において相手側端末104から通信回線103経由でファクシミリ画像を受信し、受信画像を有線インターフェースで情報処理端末102aへ転送する際の動作について説明する。
【0082】
図8は、ファクシミリ画像を受信し、受信画像を有線インターフェースで情報処理端末102aへ転送するファクシミリデータ転送処理時の有線通信フローを示す図である。
【0083】
ファクシミリ装置101では、イベントコントロールタスク307がファクシミリ装置101の状態が変化したか否かを定期的にチェックしている。ここで、相手側端末104から通信回線103を介してファクシミリ文書を受信した場合、FAX制御タスク303が情報処理端末102aに転送すべき受信画像が存在する旨を示すフラグをRAM203にセットする。これにより、イベントコントロールタスク307は、RAM103のそのフラグをチェックし、情報処理端末102aへ転送する画像があることを認識した場合、情報処理端末102aにファクシミリ受信した画像データを転送するために、USB制御タスク321に対し、ファクシミリ画像転送命令を送出する。
【0084】
ファクシミリ画像の転送命令を受信したUSB制御タスク321は、情報処理端末102aに転送すべきファクシミリ受信画像がある旨を通知する。通知するためにはUSBコントローラ322に通知要求を送る。この通知要求を受信したUSBコントローラ322は、USBのインタラプトモード転送手順に従い、情報端末処理102aのUSBコントローラ422と通信を行う。
【0085】
ファクシミリ受信画像の転送通知が行われると、従来のセントロニクス(IEEE1284などに既定の標準インターフェース)などのパラレスインターフェースといった有線で接続された場合と同様なコマンドインターフェースで、受信画像取得コマンドを発行する。これに対して、イベントコントロールタスク307はファクシミリ受信画像データの転送処理を行う。その後、ファクシミリ受信画像データの転送処理が終了すると、ファクシミリマネージャ401はファクシミリ装置101に状態情報取得コマンドを発行する。これにより、状態情報取得コマンドを受信したイベントコントロールタスク307は、RAM103に記憶されているフラグなどにより、ファクシミリ受信した画像があるか否かの検索を行い、ファクシミリ受信画像があるならば、「ファクシミリ受信画像あり」のレスポンスを返す。
【0086】
次に、ファクシミリマネージャ401は、状態情報取得コマンドに対するレスポンスからファクシミリ受信画像ありと判断したならば、再度ファクシミリ受信画像転送の処理を行う。また、ファクシミリ受信画像がない場合、状態情報取得コマンドを受信したイベントコントロールタスク307はプリンタの状態、スキャナの状態、メモリの状態等のファクシミリ装置201に関する状態をチェックし、正常状態のレスポンスを返す。
【0087】
ファクシミリマネージャ401は、状態情報取得コマンドに対するレスポンスからエラー状態と判断した場合には、そのエラー状態を示すメッセージを、情報処理装置102aの表示部に表示し、エラー状態が解消されるまで受信情報取得コマンドと状態情報取得コマンドを周期的にイベントコントールタスク307に発行する。そして、再び、情報処理端末102aにおいてユーザがファクシミリ送信、スキャン指示、プリントなどのサービスを開始するか、ファクシミリ装置201でファクシミリ受信、スキャン操作があるまで、USB通信は待機状態を維持する。
【0088】
尚、スキャン画像の転送についても同様に、ファクシミリ受信画像をスキャン読取画像に置き換えることにより、上述の有線通信フローを適用することが可能である。
【0089】
また、単なる状態情報の転送についても同様に、ファクシミリ受信画像を状態情報の変化に置き換えることにより、上述の無線通信フローを適用することが可能である。
【0090】
次に、ファクシミリ装置101において、相手側端末104から通信回線103を介してファクシミリ画像を受信し、受信画像をファクシミリ装置201から情報処理端末102へ転送する時の転送方法判定処理について説明する。
【0091】
図9は、本実施形態における転送方法判定処理を示すフローチャートである。まず、ステップS101において、ファクシミリ装置101は相手側端末104からファクシミリ画像の受信があるか否かを判断し、ファクシミリ受信がなければ、受信するまで繰り返す。また、ファクシミリ受信があればステップS102へ進み、ファクシミリ画像の受信画像の転送をBluetooth通信で行うか、USB通信で行うかを判定する。
【0092】
判定基準として、例えばファクシミリ装置101の操作部208からの入力により判定し、受信画像の転送を行っても良い。この際、ファクシミリ装置101の操作部208の表示装置に判定状況を表示することもできる。また、判定基準に予め優先順位を決めておき、その優先順位の高い順に可能な方法で受信画像の転送を行っても良い。更に、判定基準の優先順位を予め登録しておき、その優先順位の高い順に可能な方法で受信画像の転送を行っても良い。
【0093】
また、Bluetooth通信の無線通信の状況を加味して受信画像の転送を行っても良い。更に、有線でも接続されていれば、受信画像を有線インターフェース優先で外部情報処理端末へ転送しても良い。
【0094】
次に、ステップS103では、上述のステップS102で転送方法を判定した結果に基づき、イベントコントロールタスク307がBluetooth制御タスク308又はUSB制御タスク321に画像転送要求を出す。もし、Bluetooth通信が選択された場合はステップS104へ進み、図7に示すようなシーケンスに従ってファクシミリ受信画像をBluetooth通信で情報処理端末102bへ転送する。また、USB通信が選択された場合はステップS105へ進み、図8に示すようなシーケンスに従ってファクシミリ受信画像をUSB通信で情報処理端末102aへ転送する。
【0095】
尚、スキャン画像の転送についても同様に、ファクシミリ受信画像をスキャン読取画像に置き換えることにより、上述の有線通信フローを適用することが可能である。
【0096】
また、単なる状態情報の転送についても同様に、ファクシミリ受信画像を状態情報の変化に置き換えることにより、上述の無線通信フローを適用することが可能である。
【0097】
尚、本発明は複数の機器(例えば、ホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
【0098】
また、本発明の目的は前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0099】
この場合、記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0100】
このプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0101】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0102】
更に、記録媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、情報処理端末と画像処理装置の設置場所の自由度を飛躍的に向上させ、ユーザが使い易いように自由にレイアウト可能とすることができる。
【0104】
また、無線チャネルを占有せず、画像処理装置の状態をポーリングするコマンド及びレスポンスの送受信による電力消費を低減させ、更に無線インターフェース又は有線インターフェースを用いて、複数の情報処理端末と1つの画像処理装置とによって画像処理システムを構成した場合でも、問題なく動作させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における画像処理システムの一構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における画像処理システムを構成する画像処理装置101の概略構成を示すブロック図である。
【図3】ファクシミリ装置101のCPU201が実行する制御ソフトウエアの階層構造の一例を示す図である。
【図4】上述した情報処理端末102a〜102cの各CPU(図示せず)が実行する制御ソフトウエアの階層構造の一例を示す図である。
【図5】本実施形態の画像処理システムを起動させたときの無線通信フローを示す図である。
【図6】本実施形態の画像処理システムを起動させたときの有線通信フローを示す図である。
【図7】ファクシミリ画像を受信し、受信画像を無線インターフェースで情報処理端末102bへ転送するファクシミリデータ転送処理時の無線通信フローを示す図である。
【図8】ファクシミリ画像を受信し、受信画像を有線インターフェースで情報処理端末102aへ転送するファクシミリデータ転送処理時の有線通信フローを示す図である。
【図9】本実施形態における転送方法判定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 画像処理装置(ファクシミリ装置)
102 情報処理端末
103 通信回線
104 相手側端末
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 画像メモリ
205 データ変換部
206 読取制御部
207 読取部
208 操作部
209 通信制御部
210 留守録制御部
211 解像度変換処理部
212 符号復号化処理部
213 記録制御部
214 カラープリンタ
215 Bluetooth制御部
216 Bluetoothベースバンド処理部
217 2.4GHz高周波部

Claims (12)

  1. 少なくとも2つの情報処理端末と接続される画像処理装置であって、
    有線によって情報処理端末と接続するための有線接続手段と、
    無線によって情報処理端末と接続するための無線接続手段と、
    画像処理装置から前記情報処理端末へ転送すべき情報が発生した場合に、前記有線又は無線の何れの接続手段によって接続する情報処理端末へ前記情報を転送するかを判定する転送判定手段と、
    前記転送判定手段での判定結果に応じて前記有線又は無線の何れの接続手段によって接続する情報処理端末へ前記情報を転送するように制御する制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記情報は、外部のファクシミリ装置から通信回線を介して受信した画像情報であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 画像を読み取る画像読取手段を更に有し、前記情報は、前記画像読取手段で読み取った画像情報であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記転送判定手段は、前記無線接続手段による通信の状況に基づき判定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記転送判定手段は、予め設定された判定基準によって判定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記判定基準は、予め優先順位を決めておき、該優先順位に従って判定することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記無線接続手段は、画像処理装置の初期化時に所定の無線通信プロトコルにより前記無線によって情報処理端末と接続可能か判断することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  8. 前記無線によって情報処理端末と接続した後、画像処理装置から前記情報処理端末へ転送すべき情報がなければ、無線通信を行わない状態へ移行することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 有線によって情報処理端末と接続するための有線接続手段と、無線によって情報処理端末と接続するための無線接続手段とを有し、少なくとも2つの情報処理端末と接続される画像処理装置の制御方法であって、
    画像処理装置から前記情報処理端末へ転送すべき情報が発生した場合に、前記有線又は無線の何れの接続手段によって接続する情報処理端末へ前記情報を転送するかを判定する転送判定工程と、
    前記転送判定工程での判定結果に応じて前記有線又は無線の何れの接続手段によって接続する情報処理端末へ前記情報を転送するように制御する制御工程とを有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  10. 請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の画像処理装置と、前記画像処理装置と無線又は有線によって接続可能な複数の情報処理端末とから構成される画像処理システム。
  11. コンピュータを請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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