JP2004031113A - Dome switch - Google Patents
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Abstract
Description
【0001 】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドーム状の突出部を有する表シートを備えたドームスイッチに関する。
【0002 】
【従来の技術】
図8及び図9において、ドームスイッチ1は、表シート2とスペーサシート3と回路体4とを備えて構成されており、被取り付け部材としてのベースプレート5に貼り付け固定されている。表シート2には、ドーム状の突出部6が突出形成されており、その突出部6の内側頂部には、上極接点7が設けられている。スペーサシート3には、突出部6に対応する位置に貫通孔8が形成されており、反転した突出部6がその貫通孔8に挿し込まれるようになっている。回路体4には、図示しないスイッチ回路が適宜パターンで配索されており、そのスイッチ回路上且つ上記上極接点7に対応する位置には、下極接点9が設けられている。
【0003 】
ドームスイッチ1は、操作する者の指10のスイッチ操作によって突出部6が矢線の如く下方に押圧され、反転した突出部6の上極接点7が回路体4の下極接点9に接触すると、図示しないスイッチ回路の導通が得られるようになっている。一方、操作する者の指10が突出部6から離れると、それまで反転していた突出部6がもとの状態に戻り、図示しないスイッチ回路の導通が解除されるようになっている。
【0004 】
尚、引用符号11は表シート2とスペーサシート3とを固定するための接着層を示している。また、引用符号12はスペーサシート3と回路体4とを固定するための接着層を示している。さらに、引用符号13はドームスイッチ1をベースプレート5に貼り付け固定するための接着層を示している。ドームスイッチ1は、硬質のベースプレート5の平坦な面上に貼り付け固定されている。
【0005 】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のドームスイッチ1にあっては、突出部6を下方に押圧して反転させると、例えば「ペコン」又は「ポコン」のような比較的大きな音が発生する。これは、突出部6を反転させた際に生じる音が表シート2を伝搬して反響することが一つの要因に挙げられている。ところで、近年においては、上述のような音をできるだけ低減したドームスイッチの提供が求められている。
【0006 】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるもので、突出部を反転させた際に生じる音をできるだけ低減することが可能なドームスイッチを提供することを課題とする。
【0007 】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためなされた請求項1記載の本発明のドームスイッチは、外面側に突出するとともに内面側に反転可能なドーム状の突出部を有する表シートの、前記突出部の周囲、且つ前記外面及び/又は前記内面に、振動を吸収して前記突出部の反転の際に生じる音を低減する吸振部材を配置したことを特徴としている。
【0008 】
請求項2記載の本発明のドームスイッチは、請求項1に記載のドームスイッチにおいて、前記吸振部材を、光透過性を有する材料で形成したことを特徴としている。
【0009 】
請求項3記載の本発明のドームスイッチは、請求項1又は請求項2に記載のドームスイッチにおいて、前記吸振部材の配置が前記突出部の周囲且つ前記内面である場合、前記吸振部材を前記表シートの前記内面側に設けられるスペーサシートに一体形成したことを特徴としている。
【0010 】
請求項4記載の本発明のドームスイッチは、請求項1ないし請求項3いずれか記載のドームスイッチにおいて、前記突出部の立ち上がり部分を除く突出部外面及び/又は突出部内面に、前記吸振部材と同じ機能を有する第二の吸振部材を配置したことを特徴としている。
【0011 】
請求項5記載の本発明のドームスイッチは、請求項4に記載のドームスイッチにおいて、前記第二の吸振部材を、光透過性を有する材料で形成したことを特徴としている。
【0012 】
請求項1に記載された本発明によれば、表シートにおける突出部の周囲であって且つ表シートの外面及び/又は内面に配置した吸振部材が、表シートの振動を吸収し、突出部を押圧して反転させた際に生じる音の伝搬を阻止するように作用する。
【0013 】
請求項2に記載された本発明によれば、照光機能を有するドームスイッチであっても、その照光機能を阻害することなく、表シートの振動を吸収して音の伝搬を阻止するように作用する。
【0014 】
請求項3に記載された本発明によれば、ドームスイッチの組み立ての際に、吸振部材がスペーサシートと同時に表シートに組み付けられる。吸振部材の配置が突出部の周囲且つ表シートの内面である場合のドームスイッチの組み立てに係る作業性に配慮がなされる。
【0015 】
請求項4に記載された本発明によれば、突出部の立ち上がり部分を除く突出部外面及び/又は突出部内面に配置した第二の吸振部材が、突出部の振動を吸収し、突出部における音の伝搬を阻止するように作用する。
【0016 】
請求項5に記載された本発明によれば、照光機能を有するドームスイッチであっても、その照光機能を阻害することなく、突出部の振動を吸収して音の伝搬を阻止するように作用する。
【0017 】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明のドームスイッチの一実施の形態(第一実施形態)を示す断面図である。
【0018 】
図1において、引用符号21で示される本発明のポリドームスイッチ(特許請求の範囲に記載したドームスイッチに相当)は、表シート22と、吸振部材23と、スペーサシート24と、FPC25と、ベースプレート26と、複数の接着層27とを備えて構成されている。また、ポリドームスイッチ21は、スイッチ操作時に生じる音を低減することができるように形成されている。以下、上記構成部材について詳細に説明する。
【0019 】
上記表シート22は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製のシート部材であって、熱プレスを施すことにより形成された一又は複数の突出部28を有している。その突出部28は、表シート22の外面(表面)側に突出するとともに内面(裏面)側に反転可能なドーム形状に形成されている。突出部28における上記内面(突出部内面)には、上記FPC25に対する可動側の上極接点29が設けられている。その上極接点29は、カーボン等からなり上記内面の頂部に例えば印刷によって設けられている。
【0020 】
このような表シート22は、上記材質であることから元々透明であって、本形態においては、その内面に例えば白色で「ON」、「OFF」、「UP」、「DOWN」等の文字が印刷されている(突出部28の近傍に印刷されている)。また、同じく内面には、例えば黒色で背景色も印刷されている(カーボンからなる上極接点29はこれらの印刷の後で設けられる)。
【0021 】
上記吸振部材23は、例えばウレタンやアクリル等の透明な樹脂からなる部材であって、突出部28の周囲且つ表シート22の外面に適宜厚みを有して密着するように設けられている。吸振部材23の配置に関してもう少し詳しく説明すると、その吸振部材23は、図7の斜線で示されるエリア30内に配置されている。また、吸振部材23は、突出部28の特性を維持するために突出部28の立ち上がり部分31に載らないように配置されている。
【0022 】
このような吸振部材23は、表シート22の振動を吸収して突出部28を反転させた際に生じる音の伝搬を阻止するようになっている。
【0023 】
上記スペーサシート24は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製のシート部材であって、表シート22の変形防止と、突出部28の反転の際の空気抜きと、突出部28のストローク寸法確保とを実現するために設けられている。スペーサシート24の表裏面には、既知の上記接着層27がそれぞれ設けられており、表シート22とFPC25とを各々上記表裏面に固定することができるようになっている。
【0024 】
このようなスペーサシート24は、突出部28の位置に対応して形成される貫通孔32と、図示しない空気逃がし部とを有している。貫通孔32は、突出部28の直径よりも大きな直径を有するように形成されている(突出部28の直径と同じであってもよいものとする)。貫通孔32には、反転した突出部28が挿通されるようになっている。
【0025 】
上記FPC25(FPC:フレキシブル・プリント・サーキット)は、回路体であって、所望のパターンに配索された図示しないスイッチ回路を有する回路体本体33と、外部との電気的な接続に用いられる図示しない外部接続手段とを備えて構成されている。回路体本体33のスペーサシート24側には、上記上極接点29が接触する固定側の下極接点34が設けられている。図示しない外部接続手段は、回路体本体33から引き出される結線回路部と、その結線回路部の先端部分に設けられる例えばエッジコネクタ端子とを備えて構成されている。尚、FPC25に替えて既知のプリント基板(PCB)を用いてもよいものとする。
【0026 】
上記ベースプレート26は、例えば合成樹脂製の硬質の板部材であって、その表面には、接着層27を介在させた状態でFPC25が固定されるようになっている。尚、本形態においては、ベースプレート26をポリドームスイッチ21の構成に含ませているが、これを構成から外した場合には、ポリドームスイッチ21に対する被取り付け部材がベースプレート26に相当するものとする。
【0027 】
上記構成において、ポリドームスイッチ21は次のように組み立てられる。先ず、吸振部材23を予め所定位置に配設した表シート22をスペーサシート24の表面に接着固定するとともに、FPC25をスペーサシート24の裏面に接着固定し、これらをFPC25側からベースプレート26に接着固定することにより組み立てられる。そして、このように組み立てられたポリドームスイッチ21は、次のように作用する(作用図面は省略する)。
【0028 】
スイッチ操作前となる突出部28に荷重が掛かっていない状態では、突出部28自体の保形性によって、その形状が保持された状態にある。そして、スイッチ操作がなされ、スイッチ操作をする者の指35により矢線方向に押圧されると(下方向に荷重を掛ける押圧操作)、突出部28が指35の押圧による荷重に抗しながら、ある荷重を境にして座屈し反転する。
【0029 】
尚、この時、クリック感が生じるとともに、「ペコン」又は「ポコン」のような音が生じることになるが、その音は、表シート22の振動が吸振部材23により吸収されてしまうことから、スイッチ操作をする者の耳には小さな音として、すなわち耳障りにならない程度まで低減された小さな音として届く(或いはスイッチ操作をする者の耳には聞こえない)。
【0030 】
突出部28が座屈、反転すると下方向の荷重が減少し、突出部28の押圧がスムーズに進行する。反転した突出部28は更に押し込まれてスペーサシート24の貫通孔32に挿通され、突出部28に設けられた上極接点29が貫通孔32を介してFPC25の下極接点34に接触する。
【0031 】
これにより、FPC25の図示しないスイッチ回路が導通状態となり、ポリドームスイッチ21はONされる。一方、指35が離され下方向の荷重が解除されると、突出部28はもとの状態に復帰する(この時に生じる音も耳障りにならない)。そして、これに伴って導通状態が解除され、ポリドームスイッチ21はOFFされる。
【0032 】
以上、ポリドームスイッチ21は、表シート22の振動を吸収する吸振部材23を有することから、突出部28を反転させた際に生じる音を従来よりも低減することができる。
【0033 】
次に、図2を参照しながら本発明によるドームスイッチの他の一実施の形態(第二実施形態)を説明する。図2は第二実施形態を示す断面図である。尚、上述の構成部材と基本的に同じ部材に関しては同一の符号を付してその詳細な説明を省略するものとする。
【0034 】
図2において、引用符号41で示される本発明のポリドームスイッチ(特許請求の範囲に記載したドームスイッチに相当)は、表シート22と、吸振部材42と、スペーサシート24′と、FPC25と、ベースプレート26と、複数の接着層27とを備えて構成されている。また、ポリドームスイッチ41は、スイッチ操作時に生じる音を低減することができるように形成されている。
【0035 】
上記吸振部材42は、例えばウレタンやアクリル等の樹脂からなる環状の部材であって、スペーサシート24′の貫通孔32′に対して連続するように一体に設けられている。すなわち、吸振部材42は、突出部28の周囲且つ表シート22の内面に密着するように設けられている(図7の斜線で示されるエリア30内に配置されている)。このような吸振部材42は、表シート22の振動を吸収して突出部28を反転させた際に生じる音の伝搬を阻止するようになっている。
【0036 】
上記スペーサシート24′は、本形態において、上述のスペーサシート24(図1参照)の貫通孔32を大きくしたものと同じであって、スペーサシート24′の貫通孔32′に連続する吸振部材42の貫通孔43と、上述のスペーサシート24(図1参照)の貫通孔32とが同じ径になるように形成されている。
【0037 】
上記構成において、ポリドームスイッチ41は次のように組み立てられる。先ず、吸振部材42を予め所定位置に配設したスペーサシート24′の表面に表シート22を接着固定するとともに、FPC25をスペーサシート24′の裏面に接着固定し、これらをFPC25側からベースプレート26に接着固定することにより組み立てられる。そして、このように組み立てられたポリドームスイッチ41は、次のように作用する(作用図面は省略する)。
【0038 】
スイッチ操作前となる突出部28に荷重が掛かっていない状態では、突出部28自体の保形性によって、その形状が保持された状態にある。そして、スイッチ操作がなされ、スイッチ操作をする者の指35により矢線方向に押圧されると(下方向に荷重を掛ける押圧操作)、突出部28が指35の押圧による荷重に抗しながら、ある荷重を境にして座屈し反転する。
【0039 】
尚、この時、クリック感が生じるとともに、「ペコン」又は「ポコン」のような音が生じることになるが、その音は、表シート22の振動が吸振部材42により吸収されてしまうことから、スイッチ操作をする者の耳には小さな音として、すなわち耳障りにならない程度まで低減された小さな音として届く(或いはスイッチ操作をする者の耳には聞こえない)。
【0040 】
突出部28が座屈、反転すると下方向の荷重が減少し、突出部28の押圧がスムーズに進行する。反転した突出部28は更に押し込まれて吸振部材42の貫通孔43に挿通され、突出部28に設けられた上極接点29が吸振部材42の貫通孔43を介してFPC25の下極接点34に接触する。
【0041 】
これにより、FPC25の図示しないスイッチ回路が導通状態となり、ポリドームスイッチ41はONされる。一方、指35が離され下方向の荷重が解除されると、突出部28はもとの状態に復帰する(この時に生じる音も耳障りにならない)。そして、これに伴って導通状態が解除され、ポリドームスイッチ41はOFFされる。
【0042 】
以上、ポリドームスイッチ41は、表シート22の振動を吸収する吸振部材42を有することから、突出部28を反転させた際に生じる音を従来よりも低減することができる。
【0043 】
続いて、図3を参照しながら本発明によるドームスイッチの他の一実施の形態(第三実施形態)を説明する。図3は第三実施形態を示す断面図である。尚、上述の構成部材と基本的に同じ部材に関しては同一の符号を付してその詳細な説明を省略するものとする。
【0044 】
図3において、引用符号51で示される本発明のポリドームスイッチ(特許請求の範囲に記載したドームスイッチに相当)は、表シート22と、吸振部材52と、スペーサシート24″と、FPC25と、ベースプレート26と、複数の接着層27とを備えて構成されている。また、ポリドームスイッチ51は、スイッチ操作時に生じる音を低減することができるように形成されている。
【0045 】
上記吸振部材52は、例えばウレタンやアクリル等の樹脂からなる環状の部材であって、スペーサシート24″の貫通孔32の外側に一体となるように設けられている。すなわち、吸振部材52は、突出部28の周囲且つ表シート22の内面に密着するように設けられている(図7の斜線で示されるエリア30内に配置されている)。このような吸振部材52は、表シート22の振動を吸収して突出部28を反転させた際に生じる音の伝搬を阻止するようになっている。
【0046 】
上記スペーサシート24″は、貫通孔32の外側に吸振部材52を収容固定するための収容部53を有しており、その収容部53のみが上述のスペーサシート24(図1参照)と異なっている。
【0047 】
上記構成において、ポリドームスイッチ51は次のように組み立てられる。先ず、吸振部材52を予め収容部53に収容固定したスペーサシート24″の表面に表シート22を接着固定するとともに、FPC25をスペーサシート24″の裏面に接着固定し、これらをFPC25側からベースプレート26に接着固定することにより組み立てられる。そして、このように組み立てられたポリドームスイッチ51は、次のように作用する(作用図面は省略する)。
【0048 】
スイッチ操作前となる突出部28に荷重が掛かっていない状態では、突出部28自体の保形性によって、その形状が保持された状態にある。そして、スイッチ操作がなされ、スイッチ操作をする者の指35により矢線方向に押圧されると(下方向に荷重を掛ける押圧操作)、突出部28が指35の押圧による荷重に抗しながら、ある荷重を境にして座屈し反転する。
【0049 】
尚、この時、クリック感が生じるとともに、「ペコン」又は「ポコン」のような音が生じることになるが、その音は、表シート22の振動が吸振部材52により吸収されてしまうことから、スイッチ操作をする者の耳には小さな音として、すなわち耳障りにならない程度まで低減された小さな音として届く(或いはスイッチ操作をする者の耳には聞こえない)。
【0050 】
突出部28が座屈、反転すると下方向の荷重が減少し、突出部28の押圧がスムーズに進行する。反転した突出部28は更に押し込まれてスペーサシート24″の貫通孔32に挿通され、突出部28に設けられた上極接点29が貫通孔32を介してFPC25の下極接点34に接触する。
【0051 】
これにより、FPC25の図示しないスイッチ回路が導通状態となり、ポリドームスイッチ51はONされる。一方、指35が離され下方向の荷重が解除されると、突出部28はもとの状態に復帰する(この時に生じる音も耳障りにならない)。そして、これに伴って導通状態が解除され、ポリドームスイッチ51はOFFされる。
【0052 】
以上、ポリドームスイッチ51は、表シート22の振動を吸収する吸振部材52を有することから、突出部28を反転させた際に生じる音を従来よりも低減することができる。
【0053 】
続いてさらに、図4を参照しながら本発明によるドームスイッチの他の一実施の形態(第四実施形態)を説明する。図4は第四実施形態を示す断面図である。尚、上述の構成部材と基本的に同じ部材に関しては同一の符号を付してその詳細な説明を省略するものとする。
【0054 】
図4において、引用符号61で示される本発明のポリドームスイッチ(特許請求の範囲に記載したドームスイッチに相当)は、表シート22と、吸振部材23と、第二の吸振部材62と、スペーサシート24と、FPC25と、ベースプレート26と、複数の接着層27とを備えて構成されている。また、ポリドームスイッチ61は、スイッチ操作時に生じる音を上述のポリドームスイッチ21(図1参照)よりも低減することができるように形成されている。
【0055 】
上記第二の吸振部材62は、例えばウレタンやアクリル等の透明な樹脂からなる柔軟性を有する部材であって、突出部28の外面に適宜厚みを有して密着するように設けられている。第二の吸振部材62の配置に関してもう少し詳しく説明すると、その第二の吸振部材62は、図7の斜線で示されるエリア63内に配置されている(本形態において、突出部外面の頂部が第二の吸振部材62の中心になる)。また、第二の吸振部材62は、突出部28の特性を維持するために突出部28の立ち上がり部分31に載らないように配置されている。このような第二の吸振部材62は、突出部28の振動を吸収してその突出部28を反転させた際に生じる音の伝搬を阻止するようになっている。
【0056 】
上記構成において、ポリドームスイッチ61は次のように組み立てられる。先ず、吸振部材23及び第二の吸振部材62を予め所定位置に配設した表シート22をスペーサシート24の表面に接着固定するとともに、FPC25をスペーサシート24の裏面に接着固定し、これらをFPC25側からベースプレート26に接着固定することにより組み立てられる。そして、このように組み立てられたポリドームスイッチ61は、次のように作用する(作用図面は省略する)。
【0057 】
スイッチ操作前となる突出部28に荷重が掛かっていない状態では、突出部28自体の保形性によって、その形状が保持された状態にある。そして、スイッチ操作がなされ、スイッチ操作をする者の指35により矢線方向に押圧されると(下方向に荷重を掛ける押圧操作。第二の吸振部材62を介して行われる)、突出部28が指35の押圧による荷重に抗しながら、ある荷重を境にして座屈し反転する。
【0058 】
尚、この時、クリック感が生じるとともに、「ペコン」又は「ポコン」のような音が生じることになるが、その音は、表シート22の振動が吸振部材23により吸収されてしまうことから、また、突出部28の振動が第二の吸振部材62により吸収されてしまうことから、スイッチ操作をする者の耳には小さな音として、すなわち耳障りにならない程度まで低減された小さな音として届く(或いはスイッチ操作をする者の耳には聞こえない)。
【0059 】
突出部28が座屈、反転すると下方向の荷重が減少し、突出部28の押圧がスムーズに進行する。反転した突出部28は更に押し込まれてスペーサシート24の貫通孔32に挿通され、突出部28に設けられた上極接点29が貫通孔32を介してFPC25の下極接点34に接触する。
【0060 】
これにより、FPC25の図示しないスイッチ回路が導通状態となり、ポリドームスイッチ61はONされる。一方、指35が離され下方向の荷重が解除されると、突出部28はもとの状態に復帰する(この時に生じる音も耳障りにならない)。そして、これに伴って導通状態が解除され、ポリドームスイッチ61はOFFされる。
【0061 】
以上、ポリドームスイッチ61は、表シート22の振動を吸収する吸振部材23と、突出部28の振動を吸収する第二の吸振部材62とを有することから、突出部28を反転させた際に生じる音を従来よりも低減することができる(上述のポリドームスイッチ21の場合、スイッチ操作をする者の指35により突出部28の振動がある程度抑えられる。ポリドームスイッチ61の場合は、第二の吸振部材62を追加していることから、突出部28に対する振動吸収がより効果的になる)。
【0062 】
続いてさらに、図5を参照しながら本発明によるドームスイッチの他の一実施の形態(第五実施形態)を説明する。図5は第五実施形態を示す断面図である。尚、上述の構成部材と基本的に同じ部材に関しては同一の符号を付してその詳細な説明を省略するものとする。
【0063 】
図5において、引用符号71で示される本発明のポリドームスイッチ(特許請求の範囲に記載したドームスイッチに相当)は、照光機能を有する薄型のスイッチであって、表シート72と、吸振部材23と、第二の吸振部材62と、スペーサシート73と、メンブレンシート74と、第二スペーサシート75と、発光素子76を有するFPC77と、ベースプレート26と、複数の接着層27とを備えて構成されている。また、ポリドームスイッチ71は、スイッチ操作時に生じる音を低減することができるように形成されている。以下、上記構成部材について詳細に説明する。
【0064 】
上記表シート72は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製の光透過性を有するシート部材であって、熱プレスを施すことにより形成された一又は複数の突出部28を有している。また、表シート72は、発光素子76からの光78により照光される照光部79を有している。表シート72は、上記材質であることから元々透明であって、本形態においては、その内面に例えば「ON」、「OFF」、「UP」、「DOWN」等の文字が印刷されている。また、照光部79以外は背景色の印刷や光反射・拡散層等の形成がなされている。照光部79は、本形態において、突出部28の全体に形成されている。照光部79の配置及び数は任意であるものとする。
【0065 】
上記吸振部材23及び第二の吸振部材62は、共に例えばウレタンやアクリル等の透明な樹脂からなる部材であって、光透過性を有している(本形態の場合、第二の吸振部材62のみが光透過性を有してもよい)。また、吸振部材23及び第二の吸振部材62は、上述の第四実施形態の配置と同様に表シート72に対して配置されている。第二の吸振部材62は、柔軟性を有している。
【0066 】
上記スペーサシート73は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製の光透過性を有するシート部材であって、表シート72の変形防止と、突出部28の反転の際の空気抜きと、突出部28のストローク寸法確保と、発光素子76からの光78の導光と、を実現するために設けられている。スペーサシート73の表裏面には、接着層27がそれぞれ設けられており、表シート72とメンブレンシート74とを各々上記表裏面に固定することができるようになっている。
【0067 】
このようなスペーサシート73は、突出部28の位置に対応して形成される貫通孔36と、図示しない空気逃がし部と、発光素子76の位置に対応して形成される収容部80とを有している。収容部80は、発光素子76の大きさに合わせてスペーサシート73の上記表裏面を貫通するように形成されている。また、収容部80には、発光素子76が収容されるようになっている。
【0068 】
上記メンブレンシート74は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製の柔軟性を有する薄肉のシート部材であって、その裏面の所定位置には、FPC77に対する可動側の上極接点29が設けられている。また、メンブレンシート74には、発光素子76が挿通される収容部81が形成されている。その収容部81は、スペーサシート73の収容部80に対応する位置に形成されている。
【0069 】
上記第二スペーサシート75は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製のシート部材であって、メンブレンシート74の変形防止及びメンブレンシート74のストローク寸法確保を実現するために設けられている。第二スペーサシート75の表裏面には、接着層27がそれぞれ設けられており、メンブレンシート74とFPC77とを各々上記表裏面に固定することができるようになっている。このような第二スペーサシート75は、上極接点29の位置に対応して形成される貫通孔82と、発光素子76が挿通される収容部83とを有している。本形態において、第二スペーサシート75の表面には、光反射・拡散層が形成されている。
【0070 】
上記FPC77は、回路体であって、所望のパターンに配索される図示しないスイッチ回路を有する回路体本体84と、外部との電気的な接続に用いられる図示しない外部接続手段とを備えて構成されている。回路体本体84の表面、すなわち第二スペーサシート75側には、上記上極接点29が接触する固定側の下極接点34と、スイッチ操作部分85に対しての照光機能を構成する一又は複数の発光素子76(例えば既知のLED)とが設けられている。また、回路体本体84の裏面には、接着層27が設けられている。図示しない外部接続手段は、回路体本体84から引き出される結線回路部と、その結線回路部の先端部分に設けられる例えばエッジコネクタ端子やコネクタ等とを備えて構成されている。
【0071 】
上記構成において、ポリドームスイッチ71は次のように組み立てられる。先ず、吸振部材23及び第二の吸振部材62を予め所定位置に配設した表シート72をスペーサシート73の表面に接着固定する。次いで、メンブレンシート74を第二スペーサシート75の表面に接着固定するとともに、発光素子76を実装したFPC77を第二スペーサシート75の裏面に接着固定する。続いて、スペーサシート73の裏面にメンブレンシート74、第二スペーサシート75、及びFPC77で構成されるスイッチ部分を接着固定し、これらをFPC77側からベースプレート26に接着固定することにより組み立てられる。そして、このように組み立てられたポリドームスイッチ71は、次のように作用する(作用図面は省略する)。
【0072 】
スイッチ操作前となる突出部28に荷重が掛かっていない状態では、突出部28自体の保形性によって、その形状が保持された状態にある。そして、スイッチ操作がなされ、スイッチ操作をする者の指35により矢線方向に押圧されると(下方向に荷重を掛ける押圧操作。第二の吸振部材62を介して行われる)、突出部28が指35の押圧による荷重に抗しながら、ある荷重を境にして座屈し反転する。
【0073 】
尚、この時、クリック感が生じるとともに、「ペコン」又は「ポコン」のような音が生じることになるが、その音は、表シート72の振動が吸振部材23により吸収されてしまうことから、また、突出部28の振動が第二の吸振部材62により吸収されてしまうことから、スイッチ操作をする者の耳には小さな音として、すなわち耳障りにならない程度まで低減された小さな音として届く(或いはスイッチ操作をする者の耳には聞こえない)。
【0074 】
突出部28が座屈、反転すると下方向の荷重が減少し、突出部28の押圧がスムーズに進行する。反転した突出部28は更に押し込まれてスペーサシート73の貫通孔36に挿通され、メンブレンシート74を押圧する。メンブレンシート74が押圧されると撓みが生じ、そのメンブレンシート74に設けられた上極接点29が第二スペーサシート75の貫通孔82を介してFPC77の下極接点34に接触する。
【0075 】
これにより、FPC77の図示しないスイッチ回路が導通状態となり、ポリドームスイッチ71はONされる。一方、指35が離され下方向の荷重が解除されると、メンブレンシート74及び突出部28はもとの状態に復帰する。そして、これに伴って導通状態が解除され、ポリドームスイッチ71はOFFされる。
【0076 】
スイッチ操作部分85に対しての照光機能は、次のように作用する。例えば暗所などにおいて、ライトの点灯に伴いFPC77に実装された発光素子76が発光する。そして、その発光素子76が発光すると、発光素子76からの光78は、収容部80の壁面を介してスペーサシート73内に入射し導光される。その後、導光された光78は貫通孔36の壁面から出射され、そして、出射された光78は、照光部79を照光してスイッチ操作部分85を明るく照らす。
【0077 】
以上、ポリドームスイッチ71は、表シート72の振動を吸収する吸振部材23と、突出部28の振動を吸収する第二の吸振部材62とを有することから、突出部28を反転させた際に生じる音を従来よりも低減することができる(照光機能を有していても音の低減を図ることができる)。
【0078 】
続いてさらに、図6を参照しながら本発明によるドームスイッチの他の一実施の形態(第六実施形態)を説明する。図6は第六実施形態を示す断面図である。尚、上述の構成部材と基本的に同じ部材に関しては同一の符号を付してその詳細な説明を省略するものとする。
【0079 】
図6において、引用符号91で示される本発明のポリドームスイッチ(特許請求の範囲に記載したドームスイッチに相当)は、照光機能を有する薄型のスイッチであって、表シート72と、吸振部材23と、第二の吸振部材92と、スペーサシート73と、メンブレンシート74と、第二スペーサシート75と、発光素子76を有するFPC77と、ベースプレート26と、複数の接着層27とを備えて構成されている。また、ポリドームスイッチ91は、スイッチ操作時に生じる音を低減することができるように形成されている。
【0080 】
上記第二の吸振部材92は、例えばウレタンやアクリル等の透明な樹脂からなる柔軟性及び光透過性を有する部材であって、表シート72の突出部28の内面に適宜厚みを有して密着するように設けられている。第二の吸振部材92の配置に関してもう少し詳しく説明すると、その第二の吸振部材92は、図7の斜線で示されるエリア63内に配置されている(本形態において、突出部内面の頂部が第二の吸振部材92の中心になる)。また、第二の吸振部材92は、突出部28の特性を維持するために突出部28の立ち上がり部分31に載らないように配置されている。このような第二の吸振部材92は、突出部28の振動を吸収してその突出部28を反転させた際に生じる音の伝搬を阻止するようになっている。
【0081 】
上記構成において、ポリドームスイッチ91は次のように組み立てられる。先ず、吸振部材23及び第二の吸振部材92を予め所定位置に配設した表シート72をスペーサシート73の表面に接着固定する。次いで、メンブレンシート74を第二スペーサシート75の表面に接着固定するとともに、発光素子76を実装したFPC77を第二スペーサシート75の裏面に接着固定する。続いて、スペーサシート73の裏面にメンブレンシート74、第二スペーサシート75、及びFPC77で構成されるスイッチ部分を接着固定し、これらをFPC77側からベースプレート26に接着固定することにより組み立てられる。そして、このように組み立てられたポリドームスイッチ91は、次のように作用する(作用図面は省略する)。
【0082 】
スイッチ操作前となる突出部28に荷重が掛かっていない状態では、突出部28自体の保形性によって、その形状が保持された状態にある。そして、スイッチ操作がなされ、スイッチ操作をする者の指35により矢線方向に押圧されると(下方向に荷重を掛ける押圧操作)、突出部28が指35の押圧による荷重に抗しながら、ある荷重を境にして座屈し反転する。
【0083 】
尚、この時、クリック感が生じるとともに、「ペコン」又は「ポコン」のような音が生じることになるが、その音は、表シート72の振動が吸振部材23により吸収されてしまうことから、また、突出部28の振動が第二の吸振部材92により吸収されてしまうことから、スイッチ操作をする者の耳には小さな音として、すなわち耳障りにならない程度まで低減された小さな音として届く(或いはスイッチ操作をする者の耳には聞こえない)。
【0084 】
突出部28が座屈、反転すると下方向の荷重が減少し、突出部28の押圧がスムーズに進行する。反転した突出部28は更に押し込まれてスペーサシート73の貫通孔36に挿通され、第二の吸振部材92が当接してメンブレンシート74を押圧する。メンブレンシート74が押圧されると撓みが生じ、そのメンブレンシート74に設けられた上極接点29が第二スペーサシート75の貫通孔82を介してFPC77の下極接点34に接触する。
【0085 】
これにより、FPC77の図示しないスイッチ回路が導通状態となり、ポリドームスイッチ91はONされる。一方、指35が離され下方向の荷重が解除されると、メンブレンシート74及び突出部28はもとの状態に復帰する。そして、これに伴って導通状態が解除され、ポリドームスイッチ91はOFFされる。
【0086 】
スイッチ操作部分85に対しての照光機能は、次のように作用する。例えば暗所などにおいて、ライトの点灯に伴いFPC77に実装された発光素子76が発光する。そして、その発光素子76が発光すると、発光素子76からの光78は、収容部80の壁面を介してスペーサシート73内に入射し導光される。その後、導光された光78は貫通孔36の壁面から出射され、そして、出射された光78は、第二の吸振部材92と共に照光部79を照光してスイッチ操作部分85を明るく照らす。
【0087 】
以上、ポリドームスイッチ91は、表シート72の振動を吸収する吸振部材23と、突出部28の振動を吸収する第二の吸振部材92とを有することから、突出部28を反転させた際に生じる音を従来よりも低減することができる(照光機能を有していても音の低減を図ることができる)。
【0088 】
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。すなわち、吸振部材23、42を共に配設する構成や、第二の吸振部材62、92を共に配設する構成など、吸振部材、第二の吸振部材を適宜組み合わせて実施してもよいものとする。
【0089 】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された本発明によれば、表シートの振動を吸収する吸振部材を設けることにより、突出部を反転させた際に生じる音を従来よりも低減することができるという効果を奏する。
【0090 】
請求項2に記載された本発明によれば、照光機能を有するドームスイッチであっても適用することができるという効果を奏する。
【0091 】
請求項3に記載された本発明によれば、表シートに対して吸振部材をスペーサシートと同時に組み付けることができるという効果を奏する。言い換えれば、ドームスイッチの組み立てに係る作業性に配慮することができるという効果を奏する。
【0092 】
請求項4に記載された本発明によれば、突出部の振動を吸収する第二の吸振部材を設けることにより、突出部を反転させた際に生じる音を更に低減することができるという効果を奏する。
【0093 】
請求項5に記載された本発明によれば、照光機能を有するドームスイッチであっても適用することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるドームスイッチの一実施の形態(第一実施形態)を示す断面図である。
【図2】本発明によるドームスイッチの他の一実施の形態(第二実施形態)を示す断面図である。
【図3】本発明によるドームスイッチの他の一実施の形態(第三実施形態)を示す断面図である。
【図4】本発明によるドームスイッチの他の一実施の形態(第四実施形態)を示す断面図である。
【図5】本発明によるドームスイッチの他の一実施の形態(第五実施形態)を示す断面図である。
【図6】本発明によるドームスイッチの他の一実施の形態(第六実施形態)を示す断面図である。
【図7】吸振部材及び第二の吸振部材の配置に係る説明図である。
【図8】従来例のドームスイッチを示す断面図である。
【図9】図8のドームスイッチのスイッチ操作時における状態を示す断面図である。
【符号の説明】
21 ポリドームスイッチ(ドームスイッチ)
22 表シート
23 吸振部材
24、24′、24″ スペーサシート
25 FPC
26 ベースプレート
27 接着層
28 突出部
29 上極接点
30 エリア
31 立ち上がり部分
32、32′ 貫通孔
33 回路体本体
34 下極接点
35 指
41 ポリドームスイッチ(ドームスイッチ)
42 吸振部材
43 貫通孔
51 ポリドームスイッチ(ドームスイッチ)
52 吸振部材
53 収容部
61 ポリドームスイッチ(ドームスイッチ)
62 第二の吸振部材
63 エリア
71 ポリドームスイッチ(ドームスイッチ)
72 表シート
73 スペーサシート
74 メンブレンシート
75 第二スペーサシート
76 発光素子
77 FPC
78 光
79 照光部
80、81、83 収容部
82 貫通孔
84 回路体本体
85 スイッチ操作部分
91 ポリドームスイッチ(ドームスイッチ)
92 第二の吸振部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a dome switch provided with a front sheet having a dome-shaped protrusion.
[0002]
[Prior art]
8 and 9, the
[0003]
In the
[0004]
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-mentioned
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and has as its object to provide a dome switch capable of reducing as much as possible a sound generated when a protruding portion is inverted.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The dome switch according to the first aspect of the present invention, which has been made to solve the above-described problem, has a dome-shaped protrusion protruding outward and having a reversible dome-shaped protrusion on the inner surface, around the protrusion, and A vibration absorbing member is disposed on the outer surface and / or the inner surface so as to absorb vibration and reduce noise generated when the protrusion is inverted.
[0008]
A dome switch according to a second aspect of the present invention is characterized in that, in the dome switch according to the first aspect, the vibration absorbing member is formed of a material having light transmittance.
[0009]
In a dome switch according to a third aspect of the present invention, in the dome switch according to the first or second aspect, when the vibration absorbing member is disposed around the protruding portion and on the inner surface, the vibration absorbing member is placed on the front surface. It is characterized in that it is formed integrally with a spacer sheet provided on the inner side of the sheet.
[0010]
A dome switch according to a fourth aspect of the present invention is the dome switch according to any one of the first to third aspects, wherein the vibration absorbing member is provided on an outer surface of the protrusion and / or an inner surface of the protrusion except for a rising portion of the protrusion. A second vibration absorbing member having the same function is arranged.
[0011]
A dome switch according to a fifth aspect of the present invention is characterized in that, in the dome switch according to the fourth aspect, the second vibration absorbing member is formed of a light transmissive material.
[0012]
According to the first aspect of the present invention, the vibration absorbing member disposed around the protruding portion of the front sheet and on the outer surface and / or the inner surface of the front sheet absorbs the vibration of the front sheet and causes the protruding portion to move. It acts so as to prevent the propagation of sound generated when it is pressed and reversed.
[0013]
According to the second aspect of the present invention, even if the dome switch has an illuminating function, the dome switch functions to absorb the vibration of the front sheet and prevent the propagation of sound without obstructing the illuminating function. I do.
[0014]
According to the third aspect of the present invention, at the time of assembling the dome switch, the vibration absorbing member is attached to the front sheet together with the spacer sheet. Consideration is given to workability in assembling the dome switch when the arrangement of the vibration absorbing member is around the protrusion and on the inner surface of the front sheet.
[0015]
According to the fourth aspect of the present invention, the second vibration absorbing member arranged on the outer surface of the protrusion and / or the inner surface of the protrusion except for the rising portion of the protrusion absorbs the vibration of the protrusion, and Acts to prevent sound propagation.
[0016]
According to the fifth aspect of the present invention, even in the case of a dome switch having an illuminating function, the dome switch acts to absorb the vibration of the protruding portion and prevent the propagation of sound without obstructing the illuminating function. I do.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a sectional view showing one embodiment (first embodiment) of the dome switch of the present invention.
[0018]
In FIG. 1, a polydome switch (corresponding to a dome switch described in the claims) of the present invention indicated by
[0019]
The
[0020]
Such a
[0021]
The
[0022]
Such a
[0023]
The
[0024]
Such a
[0025]
The FPC 25 (FPC: Flexible Printed Circuit) is a circuit body, and is a
[0026]
The
[0027]
In the above configuration, the
[0028]
When no load is applied to the protruding
[0029]
At this time, a click feeling is generated, and a sound such as “pecon” or “pokon” is generated. However, the sound is absorbed by the
[0030]
When the
[0031]
As a result, a switch circuit (not shown) of the
[0032]
As described above, since the
[0033]
Next, another embodiment (second embodiment) of the dome switch according to the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 2 is a sectional view showing the second embodiment. The same members as those described above are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof will be omitted.
[0034]
In FIG. 2, a polydome switch (corresponding to a dome switch described in the claims) of the present invention indicated by
[0035]
The
[0036]
In the present embodiment, the spacer sheet 24 'is the same as the above-described spacer sheet 24 (see FIG. 1) in which the through
[0037]
In the above configuration, the
[0038]
When no load is applied to the protruding
[0039]
At this time, a click feeling is generated, and a sound such as “pecon” or “pokon” is generated. However, the sound is absorbed by the
[0040]
When the
[0041]
As a result, a switch circuit (not shown) of the
[0042]
As described above, since the
[0043]
Next, another embodiment (third embodiment) of the dome switch according to the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 3 is a sectional view showing the third embodiment. The same members as those described above are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof will be omitted.
[0044]
In FIG. 3, a polydome switch (corresponding to a dome switch described in the claims) of the present invention denoted by
[0045]
The
[0046]
The
[0047]
In the above configuration, the
[0048]
When no load is applied to the protruding
[0049]
At this time, a click feeling is generated and a sound such as “pecon” or “Pokon” is generated. Since the vibration of the
[0050]
When the
[0051]
As a result, a switch circuit (not shown) of the
[0052]
As described above, since the
[0053]
Next, still another embodiment (fourth embodiment) of the dome switch according to the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 4 is a sectional view showing the fourth embodiment. The same members as those described above are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof will be omitted.
[0054]
In FIG. 4, a polydome switch (corresponding to a dome switch described in the claims) of the present invention indicated by
[0055]
The second
[0056]
In the above configuration, the
[0057]
When no load is applied to the protruding
[0058]
At this time, a click feeling is generated, and a sound such as “pecon” or “pokon” is generated. However, the sound is absorbed by the
[0059]
When the
[0060]
As a result, a switch circuit (not shown) of the
[0061]
As described above, since the
[0062]
Next, still another embodiment (fifth embodiment) of the dome switch according to the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 5 is a sectional view showing the fifth embodiment. The same members as those described above are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof will be omitted.
[0063]
In FIG. 5, a polydome switch (corresponding to a dome switch described in the claims) of the present invention denoted by
[0064]
The
[0065]
The vibration-absorbing
[0066]
The
[0067]
Such a
[0068]
The
[0069]
The
[0070]
The
[0071]
In the above configuration, the
[0072]
When no load is applied to the protruding
[0073]
At this time, a click feeling is generated and a sound such as “pecon” or “Pokon” is generated. Since the vibration of the
[0074]
When the
[0075]
As a result, a switch circuit (not shown) of the
[0076]
The illumination function for the
[0077]
As described above, since the
[0078]
Next, still another embodiment (sixth embodiment) of the dome switch according to the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 6 is a sectional view showing the sixth embodiment. The same members as those described above are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof will be omitted.
[0079]
In FIG. 6, a polydome switch (corresponding to a dome switch described in the claims) of the present invention denoted by
[0080]
The second
[0081]
In the above configuration, the
[0082]
When no load is applied to the protruding
[0083]
At this time, a click feeling is generated and a sound such as “pecon” or “Pokon” is generated. Since the vibration of the
[0084]
When the
[0085]
As a result, a switch circuit (not shown) of the
[0086]
The illumination function for the
[0087]
As described above, since the
[0088]
In addition, it goes without saying that the present invention can be variously modified and implemented without departing from the gist of the present invention. That is, a configuration in which the
[0089]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, by providing the vibration absorbing member for absorbing the vibration of the front sheet, it is possible to reduce the sound generated when the protruding portion is inverted, as compared with the related art. This has the effect that it can be performed.
[0090]
According to the second aspect of the present invention, there is an effect that the present invention can be applied to a dome switch having an illumination function.
[0091]
According to the third aspect of the present invention, there is an effect that the vibration absorbing member can be attached to the front sheet at the same time as the spacer sheet. In other words, there is an effect that it is possible to consider the workability related to the assembly of the dome switch.
[0092]
According to the fourth aspect of the present invention, by providing the second vibration absorbing member for absorbing the vibration of the protruding portion, it is possible to further reduce the sound generated when the protruding portion is inverted. Play.
[0093]
According to the fifth aspect of the present invention, there is an effect that the present invention can be applied to a dome switch having an illumination function.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing an embodiment (first embodiment) of a dome switch according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing another embodiment (second embodiment) of the dome switch according to the present invention.
FIG. 3 is a sectional view showing another embodiment (third embodiment) of the dome switch according to the present invention.
FIG. 4 is a sectional view showing another embodiment (fourth embodiment) of the dome switch according to the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing another embodiment (fifth embodiment) of the dome switch according to the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing another embodiment (sixth embodiment) of the dome switch according to the present invention.
FIG. 7 is an explanatory diagram relating to the arrangement of a vibration absorbing member and a second vibration absorbing member.
FIG. 8 is a sectional view showing a conventional dome switch.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing a state when the dome switch of FIG. 8 is operated.
[Explanation of symbols]
21 Polydome switch (dome switch)
22 Table sheet
23 Vibration absorbing member
24, 24 ', 24 "spacer sheet
25 FPC
26 Base plate
27 Adhesive layer
28 Projection
29 Upper contact
30 areas
31 rising part
32, 32 'through hole
33 Circuit body
34 Lower pole contact
35 fingers
41 Polydome switch (dome switch)
42 Vibration absorbing member
43 Through hole
51 Polydome switch (dome switch)
52 Vibration absorbing member
53 accommodation
61 Polydome switch (dome switch)
62 Second Vibration Absorbing Member
63 areas
71 Polydome switch (dome switch)
72 Table sheet
73 Spacer sheet
74 membrane sheet
75 Second spacer sheet
76 Light-emitting device
77 FPC
78 light
79 Lighting section
80, 81, 83 container
82 Through hole
84 Circuit body
85 Switch operation part
91 Polydome switch (dome switch)
92 Second vibration absorbing member
Claims (5)
ことを特徴とするドームスイッチ。Vibration is absorbed around the protruding portion and on the outer surface and / or the inner surface of the front sheet having a dome-shaped protruding portion protruding on the outer surface side and reversible on the inner surface side. A dome switch comprising a vibration-absorbing member for reducing noise generated at the time.
前記吸振部材を、光透過性を有する材料で形成した
ことを特徴とするドームスイッチ。The dome switch according to claim 1,
A dome switch, wherein the vibration absorbing member is formed of a material having light transmittance.
前記吸振部材の配置が前記突出部の周囲且つ前記内面である場合、前記吸振部材を前記表シートの前記内面側に設けられるスペーサシートに一体形成した
ことを特徴とするドームスイッチ。The dome switch according to claim 1 or 2,
A dome switch, wherein when the vibration absorbing member is disposed around the protruding portion and on the inner surface, the vibration absorbing member is formed integrally with a spacer sheet provided on the inner surface side of the front sheet.
前記突出部の立ち上がり部分を除く突出部外面及び/又は突出部内面に、前記吸振部材と同じ機能を有する第二の吸振部材を配置した
ことを特徴とするドームスイッチ。The dome switch according to any one of claims 1 to 3,
A dome switch, wherein a second vibration absorbing member having the same function as the vibration absorbing member is disposed on an outer surface of the protruding portion and / or an inner surface of the protruding portion except for a rising portion of the protruding portion.
前記第二の吸振部材を、光透過性を有する材料で形成した
ことを特徴とするドームスイッチ。The dome switch according to claim 4,
A dome switch, wherein the second vibration-absorbing member is formed of a light-transmitting material.
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Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
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