JP2004028365A - Dehumidifying air conditioner - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中間蒸発器と中間凝縮器とを備える除湿空調装置に関し、特に中間蒸発器と中間凝縮器の配置が容易な除湿空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図7に示すような除湿空調装置があった。この装置は、冷媒Cを圧縮する圧縮機1と、圧縮された冷媒Cを外気Bで凝縮する凝縮器2と、凝縮した冷媒Cをソレノイドバルブを有するバイパス付き膨張弁3で減圧し、中間圧力で蒸発と凝縮を繰り返して行う熱交換器300”と、ここで凝縮した冷媒Cをソレノイドバルブを有するバイパス付き膨張弁4で減圧し、これを蒸発させて空調空間101からの処理空気Aを露点温度に冷却する蒸発器5とを備える。
【0003】
この装置では、除湿運転モード時には熱交換器300”の蒸発と凝縮の圧力は凝縮器2の凝縮圧力と蒸発器5の蒸発圧力の中間圧力となる。このとき、熱交換器300”の中間蒸発器310”では、蛇行する伝熱チューブが1往復する間に冷媒はある程度蒸発し、次に中間凝縮器320”で、伝熱チューブが1往復する間に前記蒸発した冷媒は凝縮する。このように冷媒は中間蒸発器と中間凝縮器との間で往復しながら蒸発と凝縮を繰り返す。一方蒸発器5では、処理空気Aは露点温度に冷却され水分を除去される。
【0004】
このようにして、中間蒸発器310”と中間凝縮器320”との間で冷媒を交互に繰り返し流す間に、熱交換器300”は、蒸発器5で露点温度に冷却される前後の処理空気同士の間で、冷媒を媒体として熱交換を行う。その結果、蒸発器5で露点に冷却された処理空気Aは、熱交換器300”で再熱される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来の除湿空調装置では、中間蒸発器310”と中間凝縮器320”では、蛇行してそれぞれを貫通する伝熱チューブは、一往復する毎に両者を連絡する連絡チューブを必要としており、中間蒸発器310”と中間凝縮器320”の配置に制約があった。特に、中間蒸発器310”と中間凝縮器320”とを、直近に隣接して配列するときには問題は少ないが、両者の間に他の機器、例えば蒸発器5を挿入して配置しようとする場合に、無理があった。
【0006】
そこで本発明は、中間蒸発器と中間凝縮器とを無理無く配置することのできる除湿空調装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による除湿空調装置21は、例えば図1に示されるように、冷媒Cを蒸発して処理空気Aを冷却する蒸発器210と;蒸発した冷媒Cを昇圧する昇圧機260と;昇圧された冷媒Cを凝縮する凝縮器220と;凝縮器220と蒸発器210との間の冷媒経路中に設けられ、凝縮器220の凝縮圧力と蒸発器210の蒸発圧力との中間の圧力で冷媒Cを蒸発させて処理空気Aを冷却する中間蒸発器310と;凝縮器220と蒸発器210との間の冷媒経路中に設けられ、凝縮器220の凝縮圧力と蒸発器210の蒸発圧力との中間の圧力で冷媒Cを凝縮させて処理空気Aを加熱する中間凝縮器320と;中間蒸発器310と蒸発器210と中間凝縮器320とをこの順番で接続する処理空気経路107〜111と;中間凝縮器320の下流側の冷媒経路中に設けられる第1の絞り機構292と;中間蒸発器310の上流側の冷媒経路中に設けられる第2の絞り機構291とを備え;中間蒸発器310は処理空気Aの流れ中を1往復を越えて蛇行して貫通する伝熱チューブ251を含んで構成され;中間凝縮器320は処理空気Aの流れ中を1往復を越えて蛇行して貫通する伝熱チューブ252を含んで構成され;中間蒸発器310の伝熱チューブ251と中間凝縮器の伝熱チューブ252とは接続されている。
【0008】
典型的には、中間蒸発器の伝熱チューブ251と中間凝縮器の伝熱チューブ252とは相互に行き来することなく接続されている。蒸発器210は処理空気Aを典型的には露点まで冷却する。1往復を越えて処理空気中を貫通する伝熱チューブは、典型的には2往復以上であるが、1.5往復であってもよい。1往復を越えて貫通しているので、冷媒は中間蒸発器310で十分に蒸発し、中間凝縮器320では十分に凝縮する。中間蒸発器の伝熱チューブ251と中間凝縮器の伝熱チューブ252とは相互に行き来することなく接続されているときは、構造が単純となる。典型的には、中間蒸発器の伝熱チューブ251と中間凝縮器の伝熱チューブ252とは、1本の配管202Bで接続されている。
【0009】
また請求項2に記載のように、請求項1に記載の除湿空調装置では、中間蒸発器310と蒸発器210と中間凝縮器320は、この順番で、処理空気Aの流路に沿って一直線上に配列される(例えば図2(b)(c)参照)ようにしてもよい。
【0010】
このように構成すると、蒸発器は中間蒸発器と中間凝縮器とに挟まれて配置されることになる。
【0011】
中間蒸発器310と中間凝縮器320とは、蒸発器210を挟んで、伝熱チューブが相互に行き来することなく、典型的には1本の配管(伝熱チューブの一部であってもよい)202Bで接続されるので、構造が単純になる。
【0012】
なお、1往復を越えてプレートフィンを貫通する伝熱チューブは、複数のセット(複数のサーキット)備えられていてもよい。この場合もセット毎に最小限の配管で済むので構造が単純になる。
【0013】
また請求項3に記載のように、請求項1または請求項2に記載の除湿空調装置では、例えば図2(b)(c)に示すように、中間蒸発器310と中間凝縮器320とは、伝熱チューブ251、252が蛇行して貫通する平行に配列した複数のプレートフィンを有するようにしてもよい。
【0014】
請求項3に記載の除湿空調装置では、典型的には、蒸発器210は、平行に配列した複数のプレートフィンと、複数のプレートフィンを蛇行して貫通する伝熱チューブとを有し、中間蒸発器310と蒸発器210と中間凝縮器320は、この順番で、処理空気Aの流路に沿って、それぞれを構成する前記プレートフィン相互間に僅かな間隙をもって、隣接して配列されるようにしてもよい。
【0015】
また請求項4に記載のように、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の除湿空調装置では、例えば図6(a)に示すように、中間蒸発器310’と中間凝縮器320’の、それぞれが含む伝熱チューブは、それぞれ冷媒Cを並行して流す1以上のサーキット251A、251Bと252A、252Bを構成し、中間蒸発器310’の1のサーキットの伝熱チューブ(例えば251A)と該中間蒸発器の1のサーキットと対応する中間凝縮器320’の1のサーキット(例えば252A)の伝熱チューブとは、1の経路(例えば202B−1)で接続されている。
【0016】
前記目的を達成するために、請求項5に係る発明による除湿空調装置は、例えば図1、図6(b)(c)に示されるように、冷媒Cを蒸発して処理空気Aを冷却する蒸発器210と;蒸発した冷媒Cを昇圧する昇圧機260と;昇圧された冷媒Cを凝縮する凝縮器220と;凝縮器220と蒸発器210との間の冷媒経路中に設けられ、凝縮器220の凝縮圧力と蒸発器210の蒸発圧力との中間の圧力で冷媒Cを蒸発させて処理空気Aを冷却する中間蒸発器と;凝縮器220と蒸発器210との間の冷媒経路中に設けられ、凝縮器220の凝縮圧力と蒸発器210の蒸発圧力との中間の圧力で冷媒Cを凝縮させて処理空気Aを加熱する中間凝縮器と;中間蒸発器と蒸発器210と中間凝縮器とをこの順番で接続する処理空気経路107〜111と;中間凝縮器の下流側の冷媒経路中に設けられる第1の絞り機構292と;中間蒸発器の上流側の冷媒経路中に設けられる第2の絞り機構291とを備え;中間蒸発器は処理空気Aの流れ中を1往復以上蛇行して貫通する伝熱チューブを含んで構成され;中間凝縮器は処理空気Aの流れ中を1往復以上蛇行して貫通する伝熱チューブを含んで構成され;中間蒸発器と中間凝縮器、それぞれが含む伝熱チューブは、それぞれ冷媒Cを並行して流す複数のサーキット251A、251B、252A、252Bを構成し、中間蒸発器の複数のサーキットの伝熱チューブと中間凝縮器の複数のサーキットとの伝熱チューブとは、それぞれまとめて1の経路202Bで接続されている。
【0017】
前記目的を達成するために、請求項6に係る発明による除湿空調装置21は、例えば図1に示されるように、冷媒Cを蒸発して処理空気Aを冷却する蒸発器210と;蒸発した冷媒Cを昇圧する昇圧機260と;昇圧された冷媒Cを凝縮する凝縮器220と;凝縮器220と蒸発器210との間の冷媒経路中に設けられ、凝縮器220の凝縮圧力と蒸発器210の蒸発圧力との中間の圧力で冷媒Cを蒸発させて処理空気Aを冷却する中間蒸発器310と;凝縮器220と蒸発器210との間の冷媒経路中に設けられ、凝縮器220の凝縮圧力と蒸発器210の蒸発圧力との中間の圧力で冷媒Cを凝縮させて処理空気Aを加熱する中間凝縮器320と;中間蒸発器310と蒸発器210と中間凝縮器220とをこの順番で接続する処理空気経路107〜111と;中間凝縮器320の下流側の冷媒経路中に設けられる第1の絞り機構292と;中間蒸発器310の上流側の冷媒経路中に設けられる第2の絞り機構291とを備え;中間蒸発器310は処理空気Aの流れ中を蛇行して貫通する伝熱チューブ251を含んで構成され;中間凝縮器320は処理空気Aの流れ中を蛇行して貫通する伝熱チューブ252を含んで構成され;中間蒸発器の伝熱チューブ251と中間凝縮器の伝熱チューブ252とは一方通行で接続されている(202B)。
【0018】
ここでいう一方通行は、典型的には、中間蒸発器310側の伝熱チューブ251から中間凝縮器320側の伝熱チューブ252に冷媒が流れる一方通行である。即ち、中間蒸発器310(蒸発セクション251)、中間凝縮器320(凝縮セクション252)、第1の絞り機構292と、一方通行で流れ、従来技術と違って、蒸発セクション251から凝縮セクション252と流れた後で、凝縮セクション252から蒸発セクション251に戻るという、繰り返して蒸発と凝縮を行うことをしない。
【0019】
但し、蒸発セクション251の1往復を超えて蛇行する蒸発セクションの伝熱チューブに入る前に、図3のモリエ線図に見られるように、フラッシュ冷媒ガスを含む点eの冷媒から僅かに熱を奪って点gの状態にする程度の熱交換をさせる凝縮セクションを設けてもよい。その後、蒸発セクション251に入った冷媒は、一方通行で凝縮セクション252に流れ、再び蒸発セクション251に戻ることはない。
【0020】
このように構成すると、一方通行であり、伝熱チューブが中間蒸発器と中間凝縮器との間で何度も往復しないので構造が単純となり、中間蒸発器と中間凝縮器との配置の融通性が高い。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号あるいは類似符号を付し、重複した説明は省略する。
【0022】
図1は、本発明による第1の実施の形態である除湿空調装置21のフロー図である。除湿空調装置21はその構成要素としてヒートポンプHP1を含む。除湿空調装置21は処理空気Aをその露点温度に冷却して水分を除いた後に再熱して除湿する除湿運転と、主として顕熱を奪う冷房運転ができる除湿空調装置である。ここで、「処理空気Aをその露点温度に冷却して除湿」というとき、処理空気Aは多少過冷却されることがあるがこのときは「露点温度以下に冷却して除湿」となるが、この概念も含むものとする。また露点温度に冷却されて水分が除かれた空気は当初の空気よりも露点温度が低下するので、当初の露点温度を基準にすると「露点温度以下に冷却して除湿」となるが、この概念も含む。
【0023】
図1を参照して、第1の実施の形態である除湿空調装置21の構成を説明する。この除湿空調装置21は、蒸発器210によって低熱源流体としての処理空気Aの湿度を下げ、処理空気Aの供給される空調空間101を快適な環境に維持するものである。
【0024】
図中、空調空間101から処理空気Aの経路に沿って、処理空気関連の機器構成を説明する。先ず、空調空間101に接続された経路107、熱交換手段としての熱交換器300の第1の区画310、経路108、処理空気Aをその露点温度以下に冷却する蒸発器210、経路109、熱交換器300の第2の区画320、経路110、経路110に接続された処理空気Aを循環するための送風機102、経路111とこの順番で配列され、そして空調空間101に戻るように構成されている。図中、除湿空調装置21から空調空間101に供給される空気をSA、空調空間101から除湿空調装置に戻る空気をRAとして示してある。
【0025】
また、屋外OAから高熱源流体としての冷却空気(外気)Bの経路に沿って、経路124、冷媒Cを冷却して凝縮させる凝縮器220、経路125、冷却空気Bを送風するための送風機140、経路126とこの順番で配列され、そして屋外OAに排気EXするように構成されている。
【0026】
次に蒸発器210から冷媒Cの経路に沿って、除湿空調装置21の構成要素であるヒートポンプHP1の機器構成を説明する。図中蒸発器210、経路204、蒸発器210で蒸発してガスになった冷媒Cを圧縮する(昇圧する)昇圧機としての圧縮機260、経路201、凝縮器220、経路202、経路202に挿入配置された絞り330、熱交換器300の第1の区画(中間蒸発器)310を流れる処理空気Aを冷却する蒸発セクション251、配管202B、熱交換器300の第2の区画(中間凝縮器)320を流れる処理空気Aを加熱(再熱)する凝縮セクション252、経路203、経路203に挿入配置された絞り250がこの順番で配列され、そして再び蒸発器210に戻るようにして、ヒートポンプHP1が構成されている。
【0027】
なお、蒸発セクション251は第1の区画310中を蛇行するチューブで形成され、凝縮セクション252は第2の区画320中を蛇行するチューブで形成されている。本実施の形態では、蒸発セクション251は第1の区画310を1往復を越える複数回蛇行した後、凝縮セクション252に接続される。本図では模式的に2.5往復の蛇行をしているものとして示されているが、これに限らず例えば1.5往復でもよく、往復回数は伝熱チューブの直径、直線部の長さ、伝熱量によって適宜選択すればよい。凝縮セクション252は第2の区画320を複数回蛇行した後、経路203に接続される。往復の回数は蒸発セクション251と同様に、1往復を越える回数であればよい。
【0028】
図中、各セクションは、処理空気Aの流れに沿った面内で蛇行するように示されているが、実際は処理空気Aの流れに直交する面内で蛇行するようにするとよい(図2参照)。但し、直交する面を複数設けて蛇行層が複数あるようにしてもよい。
【0029】
このように蒸発セクション251と凝縮セクション252とを連続した伝熱チューブで形成し、蒸発セクション251を第1の区画310内で複数回十分に蛇行させた後に、即ち内部を流れる冷媒を必要なだけ十分に蒸発させた後に、凝縮セクション252を第2の区画内で複数回蛇行させる構成にすると、蒸発セクション251と凝縮セクション252を接続する配管が1本乃至は最小限(2〜4本)の本数で足りるので、第1の区画310と第2の区画320とを離間して設置し易い(図2(b)(c)参照)。
【0030】
なお、冷媒Cの経路202に絞り330をバイパスする経路202Aを設け、経路202Aに絞り335とソレノイドバルブ336を直列に設けてある。また、冷媒Cの経路203に絞り250をバイパスする経路203Aを設け、経路203Aにソレノイドバルブ253を設けてある。絞り330と、絞り335と、ソレノイドバルブ336とを含んで第2の絞り機構291が構成され、絞り250とソレノイドバルブ253を含んで第1の絞り機構292が構成されている。
【0031】
ソレノイドバルブ253が開となると、開口面積は経路203の断面積にほぼ等しくなるように形成されている。言い替えれば、ソレノイドバルブ253が開となったときは、第1の絞り機構292の絞り度が減って(開口面積が増えて)、実質的に絞りとしては作用しない程度に大きい開口を有することになる。
【0032】
ソレノイドバルブ336を開とした場合は、第2の絞り機構291を開口面積が大きい絞りを形成するように設定した場合(絞り330の開口面積、プラス絞り335の開口面積)である。このとき第2の絞り機構の絞り度は減って、即ち開口が大きくなる。ソレノイドバルブ336を閉とした場合は、第2の絞り機構291を開口面積が小さい絞りを形成するように設定した場合(絞り330の開口面積)である。このとき第2の絞り機構の絞り度は増えて、即ち開口が小さくなる。
【0033】
言い替えれば、ソレノイドバルブ253を開とした場合は、第1の絞り機構292の開口面積を大きくし、第1の絞り機構292が実質的に絞りを形成しないように設定した場合である。ソレノイドバルブ253を閉とした場合が、第1の絞り機構292の開口面積を小さくし、第1の絞り機構292が絞りを形成するように設定した場合である。
【0034】
ここで、熱交換器300の構成を説明する。熱交換器300は、蒸発器210に流入する前後の処理空気A同士の間で、冷媒Cを介して間接的に熱交換をさせる熱交換器である。
【0035】
この熱交換器300は、蒸発器210を通過する前の処理空気Aを流す第1の区画310と、蒸発器210を通過した後の処理空気Aを流す第2の区画320とが、別々の直方体空間を構成している。両区画は、双方を流れる処理空気が混合しないように隔壁301、302が設けられており、熱交換チューブである蒸発セクション251と凝縮セクション252とを接続する配管202Bはこの2つの区画の隔壁を貫通している。
【0036】
図中、蒸発器210に導入される前の処理空気Aは、右方から経路107を通して、第1の区画310に供給され、左方から経路108を通して出て行く。また蒸発器210を通して露点温度(以下)に冷却され絶対湿度の低下した処理空気Aは、図中左方から経路109を通して第2の区画320に供給され、その右方から経路110を通して出て行く。
【0037】
次に図2の除湿空調装置の設置状態を示す模式的側面図と熱交換器の斜視図を参照して、蒸発器210と熱交換器300の構成例を具体的に説明する。(b)(c)に示すように、伝熱チューブ(細管)で構成される蒸発セクション251は多数のプレートフィンを貫通して配置されている。プレートフィンは例えばアルミニュームのような熱伝導度の高い材料のシートメタルでできている。そして最も外側のフィンの外側でUチューブ(ユーチューブ)により互いに接続されている。Uチューブにより接続されることにより、伝熱チューブは第1の区画310を蛇行しながら複数回貫通している。
【0038】
第1の区画310は、長方形のプレートフィンを多数平行に並べることにより形成される直方体の空間である。また、そのプレートフィンと細管群を収納する直方体空間の外面をプレート製のハウジングで囲むようにするとよい。ただしそのハウジングの対向する2つの面は開口しており、該開口を処理空気が通過する。
【0039】
同様に、伝熱チューブである凝縮セクション252は、第2の区画320を蛇行しながら複数回貫通している。第2の区画320も第1の区画310と同様な構造を有する直方体の空間である。
【0040】
蒸発セクション251の端部と凝縮セクション252の端部とは、配管202Bで接続されている。本実施の形態では、配管202Bは、蒸発セクション251と凝縮セクション252を構成する連続したチューブの一部として構成されている。
【0041】
本実施の形態では、蒸発セクション251の伝熱チューブは第1の区画310を2.5往復蛇行して貫通した後、1の経路としての1本の配管(蒸発セクション251、凝縮セクション252の伝熱チューブと同サイズのチューブ)で、第2の区画320の凝縮セクション252の伝熱チューブと接続されている。その後第2の区画320の伝熱チューブは、第2の区画320を2.5往復蛇行して貫通するように図示されている。
【0042】
このように、第2の区画320を貫通した伝熱チューブは、第1の区画310に戻ることなく絞り250を介して蒸発器210に接続されている。したがって、第1の区画310と第2の区画320との間で、伝熱チューブは1方通行となっており、伝熱チューブが何度も往復することがないので、構造が単純となる。
したがって、第1の区画310と第2の区画320の配置の融通性が高い。
【0043】
以上説明したように、冷媒流路である蒸発セクション251と凝縮セクション252は、それぞれ蛇行する細管群を構成している。このようにして、蒸発セクション251から凝縮セクション252を、全体として一方向に流れる冷媒Cは、細管群中を蛇行して流れながら、蒸発セクション251で蒸発し凝縮セクション252で凝縮する間に、第1の区画310を流れる温度の高い処理空気Aからの熱を第2の区画320を流れる温度の低い処理空気Aに伝える。
【0044】
蒸発器210も同様に、伝熱チューブが多数の長方形のプレートフィンを貫通して構成されている。その構成は第1の区画310、第2の区画320と同様に直方体の空間として構成されている。そして最も外側のフィンの外側でUチューブ(ユーチューブ)により接続されている。このようにして、伝熱チューブはフィンを蛇行しながら複数回貫通している。
【0045】
本実施の形態では、蒸発セクション251、凝縮セクション252が、それぞれ処理空気Aの流れに直交する1つの平面内に蛇行して配置された1層の細管群として構成されているのに対して、蒸発器210は、処理空気Aの流れに直交する2つの平面内に蛇行して配置された2層の細管群として構成されている。但しこれに限らず、層数は伝熱量に応じて決めればよい。また、熱交換器300と蒸発器210における細管群の伝熱面積の配分は、後で説明するように潜熱負荷と顕熱負荷との割合に応じて決めればよい。
【0046】
また、蒸発器210は中間蒸発器である第1の区画310と中間凝縮器である第2の区画320との間に配置されている。このように配置すると、1つの直方体空間を3つに分割して、それぞれを第1の区画310、蒸発器210、第2の区画320として構成することができ、構造が単純になる。各区画310、320と蒸発器210との間では、フィンは図示のように不連続となるように切れ目を入れるのが好ましい。隣り合う各部の温度が異なるからである。本図では、各区画310、320と蒸発器210との間は、かなりの隙間があるように示されているが、これに限らず、切れ目程度の隙間があいていればよい。
【0047】
また、切れ目を入れずにフィンは連続したままの構造としてもよい。その場合は、一体の平行なフィン群に伝熱チューブを貫通させ、第1の区画310を構成する伝熱チューブ、蒸発器210を構成する伝熱チューブ、第2の区画320を構成する伝熱チューブ、それぞれ毎にグループ分けしてUチューブで接続する。
そして、各熱交換器の伝熱チューブ、それぞれを必要に応じて絞り等を介して連絡チューブで連絡するようにすれば、3種類の別々の熱交換器を組み合わせた一体の熱交換器が構成できる。
【0048】
この構成では、フィンに切れ目を入れた場合も入れない場合も、細管群は等間隔でフィンに貫通させて拡管してフィンに固定し、各細管の間は単純なUチューブで接続し、各区画310、320間、また蒸発器210との間は、1本又は少数の配管(あるいは細管の一部)で接続すればよいので、構成が単純で、製造も容易である。
【0049】
また(b)(c)に図示するように、中間蒸発器310と蒸発器210と中間凝縮器320は、この順番で、処理空気Aの流路に沿って一直線上に配列されている。特に、蒸発器210は、中間蒸発器310と中間凝縮器320とに挟まれて配置されている。このように配置されているので、熱交換器全体がコンパクトにまとまる。
【0050】
次に(a)の模式的断面図を参照して、以上説明した除湿空調装置を空調空間101の空調機として応用した例を説明する。空調空間101中即ち室内に設置される室内機中には、第1の区画310、蒸発機210、第2の区画320が一体で形成された熱交換器組立と、戻り空気RA、供給空気SAを循環させる送風機102が収納されている。送風機102としてはクロスフローファンを用いると室内機をコンパクトにまとめることができる。第1の区画310の戻り空気RAの流れの上流側には除塵フィルタが設けられている。
熱交換器300、蒸発器210の下方にはドレンパン450が備えられ、ドレンパン450からはドレンパイプが屋外に導かれている。
【0051】
戻り空気RAはフィルタを通って除塵され、第1の区画310で予冷され、蒸発器210でさらに冷却されて除湿され飽和空気となる。この飽和空気は第2の区画320で再熱されて適度な絶対湿度で適度な温度の即ち適度な相対湿度の供給空気SAとして、送風機102により空調空間101に供給される。すなわち処理空気は、(各区画と蒸発器との間に切れ目はあるものの)一見すると通常の冷房用フィンチューブ熱交換器に見える一塊のプレートフィンと細管群を一方向に通過する間に、予冷、水分除去、再熱の3つのプロセスが一気に行われ、適度な湿度と温度の供給空気SAとなる。
【0052】
空調空間101外に設置される室外機中には、凝縮器220、圧縮機260、送風機140が収納されている。そして、凝縮器220と第1の区画310の蒸発セクション251とは配管202で接続され、蒸発器210と圧縮機260とは配管203で接続されている。即ち、室内機と室外機とは2本の配管202と203だけで接続されている。なお本図では、絞り機構291、292は図示を省略してある。
【0053】
次に先ず図1を参照して、各機器間の冷媒Cの流れを説明し、続けて図3に示すヒートポンプHP1の第1の運転形態としての除湿運転モード時の冷媒モリエ線図を参照して、ヒートポンプHP1の作用を説明する。
【0054】
図1において、先ず第1の運転形態としての除湿運転モード時の場合を説明する。このときは、ソレノイドバルブ336は閉、ソレノイドバルブ253も閉とする。圧縮機260により圧縮された冷媒ガスCは、圧縮機260の吐出口に接続された冷媒ガス配管201を経由して凝縮器220に導かれる。圧縮機260で圧縮された冷媒ガスCは、冷却空気としての外気Bで冷却され凝縮する。
【0055】
凝縮器220の冷媒出口は、熱交換器300の蒸発セクション251の入り口に冷媒経路202により接続されている。冷媒経路202の途中、蒸発セクション251の入り口近傍には、絞り330が冷媒経路202に、冷媒経路の絞り330をバイパスするバイパス経路202Aには絞り335及びソレノイドバルブ336が直列に設けられ、ソレノイドバルブ336は閉となっている。ソレノイドバルブ336が閉であるのは、通常は除湿運転モードでは必要な冷媒流量は冷房運転モードよりも少ないからである。
【0056】
凝縮器220を出た液冷媒Cは、絞り330で減圧され、膨張して一部の冷媒Cが蒸発(フラッシュ)する。その液とガスの混合した冷媒Cは、蒸発セクション251に到り、ここで液冷媒Cはプレートフィンを貫通しながら蛇行する蒸発セクション251のチューブの内壁を濡らすように流れ蒸発して、第1の区画310を流れる、蒸発器210に流入する前の処理空気Aを冷却(予冷)する。
【0057】
蒸発セクション251である程度蒸発し、ガスと液の混合物となった冷媒は、配管202Bに導かれて、凝縮セクション252に流入する。第2の区画320を流れる処理空気A、即ち第1の区画310で予冷された後に蒸発器210で冷却除湿され、蒸発器210に流入する前より温度が低くなった処理空気Aを加熱(再熱)し、冷媒自身は熱を奪われ凝縮する。本実施の形態では蒸発セクション251と凝縮セクション252とは一連のチューブ(Uチューブを含む)で形成されている。すなわち一体の流路として構成されているので、蒸発セクション251で蒸発した冷媒ガスC(及び蒸発しなかった冷媒液C)は、凝縮セクション252に流入して凝縮することにより、物質移動と同時に熱移動を行う。
【0058】
熱交換器300の最後の凝縮セクション252の出口側は、冷媒液配管203により、蒸発器210に接続され、冷媒配管203中には膨張弁250、膨張弁250をバイパスするソレノイドバルブ253が設置されている。
【0059】
凝縮セクション252で凝縮した冷媒液Cは、絞り250で減圧され膨張して温度を下げて、蒸発器210に入り蒸発し、その蒸発熱で処理空気Aを冷却する。絞り330、250としては、例えばオリフィス、キャピラリチューブ、膨張弁、フロート弁等を用いる。ソレノイドバルブ253は閉となっているので、冷媒液Cはソレノイドバルブ253を通過しない。
【0060】
蒸発器210で蒸発してガス化した冷媒Cは、経路204を通して圧縮機260の吸込側に導かれ、以上のサイクルを繰り返す。
【0061】
図中、熱交換器300の蒸発セクション251と凝縮セクション252内の冷媒Cの挙動を説明する。先ず蒸発セクション251には、液相及び気相の冷媒Cが流入する。一部が気化した、気相を僅かに含む冷媒液Cであってもよい。この冷媒Cは、蒸発セクション251を流れる間に、処理空気Aを予冷し自身は加熱され気相を増やしながら凝縮セクション252に流入する。凝縮セクション252では、冷却除湿されることにより蒸発セクション251の処理空気Aよりも温度の低くなった処理空気Aを加熱し、自身は熱を奪われ気相冷媒Cを凝縮させる。このように冷媒Cは気相と液相の相変化をしながら冷媒流路を流れ、蒸発器210で冷却される前の処理空気Aと、蒸発器210で冷却されて絶対湿度を低下させた処理空気Aとの間で熱交換させる。
【0062】
第2の運転形態としての冷房運転の場合は、ソレノイドバルブ336を閉から開として絞り335に冷媒Cが流れるようにし、ソレノイドバルブ253を閉から開として冷媒Cが絞り250の前後で圧力低下を起こさないようにし、第1の運転形態としての除湿運転から、第2の運転形態としての冷房運転に運転形態を切り替える。ソレノイドバルブ243を開にするのと対応して、圧縮機260の運転回転数を上げて単位時間当たりの冷媒おしのけ量を増やすとよい。蒸発器210の蒸発圧力が適正となり、蒸発器を通過する冷媒流量としての冷媒質量流量も増える。
【0063】
こうすることにより、絞り250前後の冷媒Cの圧力低下をほぼゼロとし、配管圧損を除いた冷媒Cの圧力低下を絞り330と335で発生させることができ、熱交換器300の凝縮セクション252と、蒸発セクション251における冷媒Cの圧力が、蒸発器210における冷媒Cの圧力にほぼ等しくなり、蒸発器210に加えて凝縮セクション252と、蒸発セクション251においても冷媒Cの蒸発が発生する。よって、蒸発の伝熱面積が増えるので冷房能力すなわち顕熱処理能力を増加させることができる。
【0064】
そして、除湿運転モード時では、熱交換器300を蒸発器210を通過する前後の処理空気Aのレヒート熱交換器として使うことによって冷却による結露水分量を冷房運転モード時より増やし、冷房運転モード時より除湿能力すなわち潜熱処理能力を増加させることができる。これによって、除湿運転モード時では、冷房運転モード時より速やかに湿度を下げることができ、いわゆる低顕熱比の湿度の高い室内空調負荷にも対応できる。
またさらに、除湿運転モード時には送風機102による送風量を冷房運転モード時よりも減らすことにより、結露水分量を冷房運転モード時より増やすようにしてもよい。そのために、送風機102も不図示の可変速モータにより駆動して、回転数の増減制御が可能に構成するとよい。
【0065】
本第1の実施の形態の除湿空調装置を、家庭用のエアコンに適用した場合、除湿運転を行うことによって、梅雨時や夏期夜間の就寝時に室内が冷えすぎることなく、低湿度で快適な環境を作ることができる。
【0066】
以上説明したように、本実施の形態の除湿空調装置は、空調負荷の顕熱比が可変であり、しかも除湿運転、冷房運転いずれの運転形態においても省エネルギーな運転ができる。
【0067】
次に図3のモリエ線図を参照して、ヒートポンプHP1の除湿運転モード時の作用を説明する。なお、機器等については適宜図1を参照する。図3は、冷媒HFC134aを用いた場合のモリエ線図である。この線図では横軸がエンタルピ、縦軸が圧力である。この他に、本発明のヒートポンプ、除湿空調装置に適した冷媒Cとしては、HFC407CやHFC410Aがある。これらの冷媒Cは、HFC134aよりも作動圧力領域が高圧側にシフトする。
【0068】
図中、点aは蒸発器210の冷媒出口の状態であり、冷媒Cは飽和ガスの状態にある。圧力は0.34MPa、温度は5℃、エンタルピは400.9kJ/kgである。このガスを圧縮機260で吸込圧縮した状態、圧縮機260の吐出口での状態が点bで示されている。この状態は、圧力が0.94MPaであり、過熱ガスの状態にある。
【0069】
この冷媒ガスCは、凝縮器220内で冷却され、モリエ線図上の点cに到る。
この点は飽和ガスの状態であり、圧力は0.94MPa、温度は38℃である。
この圧力下でさらに冷却され凝縮して、点dに到る。この点は飽和液の状態であり、圧力と温度は点cと同じであり、エンタルピは250.5kJ/kgである。
【0070】
この冷媒液Cは、絞り330で減圧され熱交換器300の蒸発セクション251に流入する。モリエ線図上では、点eで示されている。圧力は、本発明の中間圧力であり、本実施例では0.34MPaと0.94MPaとの中間の値となる。ここでは、一部の液が蒸発して液とガスが混合した状態にある。
【0071】
蒸発セクション251内で、前記中間圧力下で冷媒液Cは蒸発して、同圧力で飽和液線と飽和ガス線の中間の点fに到る。ここでは液の一部が蒸発しているが、冷媒液Cはある程度残っている。
【0072】
点fで示される状態の冷媒Cが、凝縮セクション252に流入する。凝縮セクション252では、冷媒Cは第2の区画320を流れる低温の処理空気Aにより熱を奪われ、点gに到る。
【0073】
点gはモリエ線図では飽和液線上にある。温度は18℃、エンタルピは223.3kJ/kgである。
【0074】
点gの冷媒液Cは、絞り250で、温度5℃の飽和圧力である0.34MPaまで減圧され、点jに到る。この点jの冷媒Cは、5℃の冷媒液Cと冷媒ガスCの混合物として蒸発器210に到り、ここで処理空気Aから熱を奪い、蒸発してモリエ線図上の点aの状態の飽和ガスとなり、再び圧縮機260に吸入され、以上のサイクルを繰り返す。
【0075】
以上説明したように、熱交換器300内では、冷媒Cは蒸発セクション251では点eから点fまでと蒸発の状態変化を、凝縮セクション252では点fから点g1までと凝縮の状態変化をしており、蒸発伝熱と凝縮伝熱であるため、熱伝達率が非常に高くまた熱交換効率が高い。
【0076】
従来技術のように、蒸発セクション251と凝縮セクション252との間で冷媒を行き来させ、蒸発と凝縮を繰り返して行うようにすると、冷媒を繰り返し伝熱媒体として利用できるので、蒸発セクションの中が完全に乾いてしまうのを避けられるという利点があるものの、蒸発セクション251と凝縮セクション252の配置の融通性が低いという問題がある。
【0077】
ここで、蒸発セクション251で冷媒を蒸発させて、処理空気Aを予冷するが、その予冷に必要な冷熱量は、蒸発器210における水分除去に必要な冷熱量と比べて少ない(後で説明する図4参照)。予冷の冷熱量は多めに見ても、蒸発器210における水分除去冷熱量と同程度である。このような予冷の冷熱量と水分除去の冷熱量とのバランスを考慮して、本実施の形態では、冷媒の流れを蒸発セクション251から凝縮セクション252への一方通行としたので、両セクションの配置の融通性が高いという利点を享受できる。
【0078】
さらに、圧縮機260、凝縮器220、絞り330、250及び蒸発器210を含む圧縮ヒートポンプHP1としては、熱交換器300を設けない場合は、凝縮器220における点dの状態の冷媒Cを、絞りを介して蒸発器210に戻すため、蒸発器210で利用できるエンタルピ差は400.9−250.5=150.4kJ/kgしかないのに対して、熱交換器300を設けた本実施の形態で用いるヒートポンプHP1の場合は、400.9−223.3=177.6kJ/kgになり、同一冷却負荷に対して圧縮機260に循環するガス量を、ひいては所要動力を15%も小さくすることができる。すなわち、サブクールサイクルと同様な作用を持たせることができる。
【0079】
次に、ヒートポンプHP1の冷房運転モード時の作用を説明する。図中点dまでは除湿運転モード時と同様であるので点dまでの説明は省略する。凝縮器220を出た、冷媒Cは絞り330を通過する。絞りを通過すると圧力は0.94MPaから0.34MPaまで減少し、図中点dから点j’に移行する。この点j’のエンタルピは、250.5kJ/kgで、温度は5℃である。そして冷媒は熱交換器300、蒸発器210で蒸発し点aに至る。
【0080】
ここで除湿負荷と冷房負荷につき説明する。特に日本のような温帯や亜熱帯地方における気候では、空調負荷のうち除湿負荷(潜熱負荷)の最大値は盛夏でも雨季でもそれほどの差はない。一方、顕熱負荷は例えば8月のような盛夏時には著しく増加する。そのため、冷房と除湿を兼用する空調機の設計上の最大負荷としては、盛夏時の負荷を採用しなければならない。
【0081】
それに対して、除湿運転モード時の最大負荷は、冷房運転モードの最大負荷の半分以下である。一例をあげれば、盛夏時の総負荷を100とすると、そのうち潜熱負荷は30であり、梅雨時のような雨季の総負荷は40であり、そのうち潜熱負荷は25である。
したがって、蒸発器で奪うべき熱量は、冷房運転モード時の方が除湿運転モード時に比べてはるかに多い。顕熱負荷が大きい分だけ多くなるからである。しかしながら、潜熱負荷は雨季と盛夏時とであまり変わらない。
【0082】
本発明の実施の形態によれば、冷房運転モード時には蒸発器として使用できる伝熱面積が蒸発器210に加えて熱交換器300の分が加わるので、十分な伝熱が確保できる。また除湿運転モード時には、蒸発器として使用できる伝熱面積は蒸発器210の分であり、除湿負荷に適した伝熱面積とすることができる。熱交換器300は除湿した後のいわば冷えすぎた処理空気の再熱に使用でき、同時に処理空気の予冷に使用できる。
【0083】
別の方向から見れば、冷房専用の空調機に必要十分な伝熱面積を有する蒸発器の伝熱面積を3分割し、蒸発器210、蒸発セクション251、凝縮セクション252とすればよい。即ち、冷房専用の空調機の蒸発器そのままの大きさをもって、冷媒配管を調整するだけで、冷房・除湿兼用のコンパクトで効率的な空調機を構成することができる。
【0084】
以上のような負荷割合の気候に対しては、熱交換器全体の伝熱面積の約40〜60%を蒸発器210に配分し、残り60〜40%の伝熱面積を蒸発セクション251と凝縮セクション252とに伝熱量に応じて配分すればよい。
【0085】
図4に示す除湿空調装置21の除湿運転モード時の湿り空気線図を参照して、また構成については適宜図1を参照して、除湿空調装置21の除湿運転モード時の作用を説明する。図4中、アルファベット記号K、X、L、Mにより、各部における空気の状態を示す。この記号は、図1のフロー図中で丸で囲んだアルファベットに対応する。また、湿り空気線図は、後で説明する他の実施の形態である除湿空調装置についても、本図が適用できる。
【0086】
図中、空調空間101からの処理空気A(状態K)は、処理空気経路107を通して、熱交換器300の第1の区画310に送り込まれ、ここで蒸発セクション251で蒸発する冷媒Cによりある程度まで冷却される。これは蒸発器210で露点温度(以下)まで冷却される前の予備的冷却であるので予冷と呼ぶことができる。この間、蒸発セクション251のある第1の区画310で予冷されながら、ある程度は水分を除去され僅かながら絶対湿度を低下させながら点Xに到る。点Xは飽和線上にある。あるいは予冷段階では、点Kと点Xとの中間点まで冷却するものであってもよい。又は点Xを越えて、多少飽和線上を低湿度側に移行した点まで冷却されるものであってもよい。
【0087】
予冷された処理空気Aは、経路108を通して、蒸発器210に導入される。
ここでは、膨張弁250によって減圧され、低温で蒸発する冷媒Cにより、処理空気Aはその露点温度(以下)に冷却され、水分を奪われながら、絶対湿度を低下させつつ乾球温度を下げて、点Lに到る。点Xから点Lまでの変化を示す太線は、便宜上飽和線とはずらして描いてあるが、実際は飽和線と重なっている。
【0088】
点Lの状態の処理空気Aは、経路109を通して熱交換器300の第2の区画320に流入する。ここでは凝縮セクション252内で凝縮する冷媒Cにより、絶対湿度一定のまま加熱され点Mに到る。点Mは、点Kよりも絶対湿度は十分に低く、乾球温度は低すぎない、適度な相対湿度の空気として、送風機102により吸い込まれ、空調空間101に戻される。
【0089】
熱交換器300では、蒸発セクション251での冷媒Cの蒸発により処理空気Aを予冷し、凝縮セクション252での冷媒Cの凝縮により処理空気Aを再熱する。そして蒸発セクション251で蒸発した冷媒Cは、凝縮セクション252で凝縮する。このように同じ冷媒Cの蒸発と凝縮作用により、蒸発器210で冷却される前後の処理空気A同士の熱交換を間接的に行う。
【0090】
凝縮器220には、経路124を通して外気Bが導入される。この外気Bは凝縮する冷媒Cから熱を奪い、加熱された外気Bは経路125を経由して送風機140に吸い込まれ、経路126を経由して屋外に排出される(EX)。
【0091】
ここで図4の湿り空気線図上に示す空気側のサイクルでは、第1の区画310で処理空気Aを予冷した熱量、すなわち第2の区画320で処理空気Aを再熱した熱量ΔHが熱回収分であり、蒸発器210で処理空気Aを冷却した熱量分がΔQである。また空調空間101を冷房する、冷房効果がΔiである。
【0092】
図示のように、一般にΔH≦ΔQであるので、中間蒸発器の伝熱チューブとしての蒸発セクション251と中間凝縮器の伝熱チューブとしての凝縮セクション252とは一方通行で接続されていても、中間熱交換器で冷媒が乾ききってしまうことはなく、伝熱量が不足することはない。
【0093】
本第1の実施の形態の除湿空調装置21は、冷房運転モード時に空気・空気熱交換器としての熱交換器300を蒸発器として使用することにより、蒸発器の伝熱面積を増やして蒸発温度を上げて、冷房処理能力すなわち顕熱処理能力を増加させることができる。これによって、速やかに室温を下げることができ、いわゆる高顕熱比の、乾燥し且つ高温の室内空調負荷に対応できる。
【0094】
すなわち、冷房運転モード時においては、図4の湿り空気線図中、空調空間101(図1)(状態K)を出た処理空気Aは熱交換器の第1の区画310(図1)、蒸発器210(図1)、熱交換器の第2の区画320(図1)において冷却され、熱交換器の第2の区画320を出た処理空気Aは図中の点Xの近傍の点で表される状態にある。また冷房運転モード時には、送風機102の送風量を除湿運転モード時よりも多くするように構成するのが好ましい。このようにすると大量の顕熱を取りやすいからである。
【0095】
本実施の形態の除湿空調装置21は、除湿運転モード時に、熱交換器300を蒸発器210を通過する前後の処理空気Aのレヒート熱交換器として使うことによって冷却による結露水分量を冷房運転モード時より増やし、除湿能力すなわち潜熱処理能力を増加させることができる。これによって、除湿運転モード時では、速やかに湿度を下げることができ、いわゆる低顕熱比の湿度の高い室内空調負荷にも対応できる。
【0096】
除湿空調装置21は、空調負荷の顕熱比が可変であり、しかも除湿運転、冷房運転いずれの運転形態においても省エネルギーな運転ができる。
【0097】
次に図5のフロー図を参照して、別の実施の形態を説明する。図5は、本発明による第2の実施の形態である除湿空調装置22のフロー図である。除湿空調装置22は、構成要素としてヒートポンプHP2を備える。
【0098】
空調空間101から処理空気Aの経路に沿った、処理空気関連の機器構成、屋外OAから高熱源流体としての冷却空気(外気)Bの経路に沿った機器構成は、いずれも第1の実施の形態の場合と同様であるので、重複した説明は省略する。
【0099】
蒸発器210’−1から冷媒Cの経路に沿った、ヒートポンプHP2の機器構成についても、蒸発器210’−1の構造を除けば基本的には同様である。以下同様な構成については説明を省略し、異なる部分を中心にして説明する。
【0100】
ここで図5に示す蒸発器210’−1についてサーキットの概念を説明する。冷媒を伝熱チューブ中に流してその伝熱チューブの外側を流れる流体と冷媒とを熱交換させる熱交換器のサーキット数とは、冷媒を並行して流す流路の数である。図中冷媒経路203は、絞り250を出た後、蒸発器210’−1の伝熱チューブ210A、210Bに入る直前に設けられたディストリビュータ601に接続されている。ディストリビュータ601から、冷媒経路621と冷媒経路622が分岐して、それぞれ伝熱チューブ210A、210Bに冷媒を導入するように構成されている。
【0101】
伝熱チューブ210A、210Bは、蒸発器210’−1中で並列に冷媒を流すように配置されている。また冷媒の流れ方向は、処理空気Aの流れ方向に対して対向流となっている。これは温度的な対向流とするのが好ましい。
【0102】
この実施の形態では、蒸発器210’−1のサーキットの数は2である。一方、熱交換器300では、伝熱チューブは1本が蛇行しており、サーキットの数は1である。即ち、熱交換器300の中間蒸発器部分である第1の区画310のサーキットの数は1であるから、蒸発器210’−1のサーキットの数2よりも少ない。
【0103】
次に、図6(a)の部分図を参照して第3の実施の形態を説明する。この部分図は、熱交換器300’−1と蒸発器210’−2及びその周辺を抽出して示したものである。その他の部分は、図5と同様であるので図示を省略してある。図中、冷媒経路202は絞り機構291の後でディストリビュータ603に接続され、ディストリビュータ603からは2本の冷媒配管625と626が分岐している。冷媒配管625は伝熱チューブ251Aに、冷媒配管626は伝熱チューブ251Bに接続されている。伝熱チューブ251Aと251Bとは、第1の区画(中間蒸発器部分)310’内で並列に冷媒を流すように配置されている。すなわち第1の区画310’のサーキットの数は2である。また冷媒の流れ方向は、処理空気Aの流れ方向に対して対向流となっている。
【0104】
伝熱チューブ251Aは第1の区画310’を出たところで配管202B−1を介して第2の区画(中間蒸発器部分)320’内に蛇行して配置された伝熱チューブ252Aに接続され、伝熱チューブ251Bは配管202B−2を介して第2の区画320’内に蛇行して配置された伝熱チューブ252Bに接続されている。また、伝熱チューブ252Aと252Bとは、第2の区画320’内で並列に冷媒を流すように配置されている。すなわち第2の区画320’のサーキットの数は2である。またここでも冷媒の流れ方向は、処理空気Aの流れ方向に対して対向流となっている。
【0105】
本実施の形態では、第1の区画310’と第2の区画320’とを接続する冷媒配管は、各サーキット毎に1本の配管、即ちそれぞれ冷媒配管202B−1と202B−2である。サーキットが2であるので、接続配管は2本である。
【0106】
伝熱チューブ252Aと252Bとは、第2の区画320’を出たところで、合流ヘッダー604に接続されて合流している。
【0107】
絞り機構292からの冷媒経路はディストリビュータ601に接続され、ここから4本の冷媒配管621、622、623、624に分岐している。この4本の冷媒配管は、蒸発器210’中で、並列する4本の蛇行する伝熱チューブにそれぞれ接続されている。即ち、蒸発器210’のサーキットの数は4である。この4本の伝熱チューブは、蒸発器210’を出た後、合流ヘッダー602に接続されて合流している。合流ヘッダー602には、冷媒経路204が接続されている。後は第2の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
この実施の形態では、中間熱交換器300’−1のサーキットの数は2であり、蒸発器210’のサーキットの数4よりも少ない。蒸発器210’のサーキットの数は3としてもよい。
【0108】
熱交換器300’−1のサーキットを合流ヘッダー604に合流して絞り機構292で絞り、蒸発器210’のサーキットに再分流するように構成されているので、熱交換器300’−1内での蒸発、凝縮がサーキット毎に不均一であったとしても、その不均一さを蒸発器210に持ち込むことがない。また絞り機構を集約することができ、構造を単純化することができる。
【0109】
(a)では、中間熱交換器300’−1は、各サーキット毎に1本の配管、即ちそれぞれ冷媒配管202B−1と202B−2で接続されているものとして説明したが、(b)に示す第4の実施の形態の中間熱交換器300’−2のように、第1の区画出口で複数のサーキットの伝熱チューブを一つの配管にまとめて第2の区画に導くようにしてもよい。
【0110】
本実施の形態では、第1の区画の蒸発セクションの伝熱チューブは合流ヘッダ603−1にまとめられ、1本の配管202Bで分岐ヘッダ604−1に導かれる。分岐ヘッダ604−1から、凝縮セクション252の複数のチューブに分岐される。なお配管202Bの流路面積は伝熱チューブの流路面積×サーキット数にほぼ等しくするとよい。後は(a)の第3の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0111】
(c)の部分フロー図を参照して、第5の実施の形態の中間熱交換器300’−3を説明する。本実施の形態では、第1の区画の蒸発セクションと第2の区画の凝縮セクションが、それぞれ3サーキットで構成されている。蒸発セクションの3サーキットは、1の合流ヘッダにまとめられ、1本の接続配管202Bで、凝縮セクションの分岐ヘッダに導かれている。該分岐ヘッダから、凝縮セクションの3サーキットの伝熱チューブが分岐している。
【0112】
以上、1.5往復以上の蛇行をする中間蒸発器のサーキットと中間凝縮器のサーキットをサーキット毎に1本のチューブで連結する場合も、1往復以上の蛇行をする中間蒸発器のサーキットと中間凝縮器のサーキットをそれぞれまとめて1本の配管で連結する場合も、両者を接続する配管を最小限に抑えることができるので、構造が単純となり、中間蒸発器と中間凝縮器の配置の融通性が高い。
【0113】
以上の実施の形態では、第1の区画には、空調空間101からの戻り空気を導入するものとして説明したが、空調空間101からの戻り空気を導入せずに外気を導入してもよい。湿度と温度の高い外気は、蒸発器210で冷却する前に予冷するのが好ましく、このように構成することにより、全量外気を必要とする病院やレストランの空調を高いCOPをもって行うことができる。
【0114】
以上説明した実施の形態では、処理空気Aを露点(以下)に冷却する蒸発器210と、処理空気Aを予冷却する予冷却器とての熱交換器300、再加熱を行う再加熱器としての熱交換器300の熱伝達媒体を同じ冷媒を用いるようにしたので、冷媒系が単一に単純化され、また蒸発器210、凝縮器220間の圧力差を利用できるため循環が能動的になり、さらに予冷、再加熱の熱交換に相変化を伴う沸騰現象を応用できるようにしたので、効率を高くすることができる。
【0115】
以上の実施の形態では、空調空間を空調する除湿空調装置として説明したが、本発明の除湿空調装置は、必ずしも空調空間に限らず他の除湿を必要とする空間に、一般の除湿装置として応用することもでき、本発明の除湿空調装置とはそのような場合も含むものとする。
【0116】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、伝熱チューブが処理空気の流れ中を1往復を越えて蛇行して貫通しているので、冷媒は中間蒸発器で十分に蒸発し、中間凝縮器では十分に凝縮する。中間蒸発器の伝熱チューブと中間凝縮器の伝熱チューブとは相互に行き来することなく接続されているときは、構造が単純な除湿空調装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である除湿空調装置のフロー図である。
【図2】図1に示す除湿空調装置の設置状態を示す模式的側面図と熱交換器の斜視図である。
【図3】図1に示す除湿空調装置のヒートポンプのモリエ線図である。
【図4】図1の除湿空調装置の除湿運転モード時の作動を説明する湿り空気線図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態である除湿空調装置のフロー図である。
【図6】本発明の別の実施の形態の中間熱交換器を示す部分フロー図である。
【図7】従来の除湿空調装置のフロー図である。
【符号の説明】
21 除湿空調装置
101 空調空間
102、140 送風機
210 蒸発器
220 凝縮器
251A、251B 蒸発セクション
252A、252B 凝縮セクション
250 絞り
253 ソレノイドバルブ
260 圧縮機
291 第2の絞り機構
292 第1の絞り機構
300、300’−1 熱交換器
310、310’ 第1の区画
320、320’ 第2の区画
330 絞り
335 絞り
336 ソレノイドバルブ
HP1 ヒートポンプ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a dehumidifying air conditioner including an intermediate evaporator and an intermediate condenser, and more particularly to a dehumidifying air conditioner in which an intermediate evaporator and an intermediate condenser can be easily arranged.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, there has been a dehumidifying air conditioner as shown in FIG. This device reduces the pressure of a condensed refrigerant C by a
[0003]
In this device, in the dehumidifying operation mode, the pressure of evaporation and condensation of the
[0004]
In this way, the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional dehumidifying air conditioner as described above, in the
[0006]
Therefore, an object of the present invention is to provide a dehumidifying air conditioner in which an intermediate evaporator and an intermediate condenser can be arranged without difficulty.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a dehumidifying air conditioner according to the first aspect of the present invention includes, as shown in FIG. 1, an
[0008]
Typically, the
[0009]
As described in
[0010]
With this configuration, the evaporator is disposed between the intermediate evaporator and the intermediate condenser.
[0011]
The
[0012]
Note that a plurality of sets (a plurality of circuits) may be provided for the heat transfer tubes that pass through the plate fins more than one round trip. Also in this case, the structure is simple because the minimum piping is required for each set.
[0013]
Further, as described in
[0014]
In the dehumidifying air-conditioning apparatus according to
[0015]
According to a fourth aspect, in the dehumidifying air conditioner according to any one of the first to third aspects, for example, as shown in FIG. 6A, the
[0016]
In order to achieve the above object, the dehumidifying air conditioner according to the invention of
[0017]
In order to achieve the above object, a dehumidifying
[0018]
The one-way traffic here is typically one-way traffic in which the refrigerant flows from the
[0019]
However, before entering the heat transfer tube of the evaporating section meandering more than one round trip of the evaporating
[0020]
With this configuration, the structure is simple because the heat transfer tube does not reciprocate between the intermediate evaporator and the intermediate condenser many times, and the arrangement of the intermediate evaporator and the intermediate condenser is flexible. Is high.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In each of the drawings, the same or corresponding members are denoted by the same or similar reference numerals, and redundant description will be omitted.
[0022]
FIG. 1 is a flowchart of a dehumidifying
[0023]
The configuration of a dehumidifying
[0024]
In the figure, the processing air-related equipment configuration will be described along the path of the processing air A from the air-conditioned
[0025]
Further, along the path of the cooling air (outside air) B as a high heat source fluid from the outdoor OA, a
[0026]
Next, the device configuration of the heat pump HP1, which is a component of the dehumidifying
[0027]
The evaporating
[0028]
In the drawing, each section is shown to meander in a plane along the flow of the processing air A. However, in practice, it is preferable to meander in a plane orthogonal to the flow of the processing air A (see FIG. 2). ). However, a plurality of orthogonal surfaces may be provided to provide a plurality of meandering layers.
[0029]
In this manner, the evaporating
[0030]
Note that a
[0031]
When the
[0032]
The case where the
[0033]
In other words, when the
[0034]
Here, the configuration of the
[0035]
In this
[0036]
In the figure, the processing air A before being introduced into the
[0037]
Next, a configuration example of the
[0038]
The
[0039]
Similarly, the condensing
[0040]
The end of the
[0041]
In this embodiment, the heat transfer tube of the evaporating
[0042]
Thus, the heat transfer tube that has penetrated the
Therefore, the flexibility of the arrangement of the
[0043]
As described above, the evaporating
[0044]
Similarly, the
[0045]
In the present embodiment, while the evaporating
[0046]
Further, the
[0047]
Further, the fins may be configured to be continuous without making any cuts. In that case, a heat transfer tube is passed through an integrated parallel fin group, and a heat transfer tube forming the
If the heat transfer tubes of each heat exchanger are connected to each other via a communication tube via a throttle or the like as necessary, an integrated heat exchanger combining three types of separate heat exchangers is formed. it can.
[0048]
In this configuration, regardless of whether the fins are cut or not, the thin tube group penetrates the fins at equal intervals and is expanded and fixed to the fins, and each thin tube is connected with a simple U tube. The connection between the
[0049]
Further, as shown in (b) and (c), the
[0050]
Next, an example in which the above-described dehumidifying air conditioner is applied as an air conditioner of the air-conditioned
A
[0051]
Return air RA is filtered through a filter, pre-cooled in
[0052]
A
[0053]
Next, the flow of the refrigerant C between the devices will be described first with reference to FIG. 1, and then with reference to the refrigerant Mollier diagram in the dehumidifying operation mode as the first operation mode of the heat pump HP1 shown in FIG. Next, the operation of the heat pump HP1 will be described.
[0054]
In FIG. 1, the case of the dehumidification operation mode as the first operation mode will be described first. At this time, the
[0055]
The refrigerant outlet of the
[0056]
The liquid refrigerant C that has exited the
[0057]
The refrigerant that has evaporated to some extent in the evaporating
[0058]
The outlet side of the
[0059]
The refrigerant liquid C condensed in the
[0060]
The refrigerant C evaporated and gasified by the
[0061]
In the figure, the behavior of the refrigerant C in the evaporating
[0062]
In the case of the cooling operation as the second operation mode, the
[0063]
By doing so, the pressure drop of the refrigerant C before and after the
[0064]
Then, in the dehumidifying operation mode, the amount of water condensed due to cooling is increased from that in the cooling operation mode by using the
Further, in the dehumidifying operation mode, the amount of dew condensation may be increased from that in the cooling operation mode by reducing the amount of air blown by the
[0065]
When the dehumidifying air conditioner of the first embodiment is applied to a home air conditioner, a dehumidifying operation is performed so that the room does not become too cold during the rainy season or when sleeping at night in the summer, and a low humidity and comfortable environment is provided. Can be made.
[0066]
As described above, the dehumidifying air conditioner of the present embodiment has a variable sensible heat ratio of the air conditioning load, and can perform energy-saving operation in both the dehumidifying operation and the cooling operation.
[0067]
Next, the operation of the heat pump HP1 in the dehumidifying operation mode will be described with reference to the Mollier diagram of FIG. Note that FIG. 1 is appropriately referred to for devices and the like. FIG. 3 is a Mollier diagram when the refrigerant HFC134a is used. In this diagram, the horizontal axis is enthalpy, and the vertical axis is pressure. In addition, examples of the refrigerant C suitable for the heat pump and the dehumidifying air conditioner of the present invention include HFC407C and HFC410A. In these refrigerants C, the operating pressure range shifts to a higher pressure side than the HFC 134a.
[0068]
In the figure, point a is the state of the refrigerant outlet of the
[0069]
This refrigerant gas C is cooled in the
This point is a saturated gas state, the pressure is 0.94 MPa, and the temperature is 38 ° C.
Under this pressure, it is further cooled and condensed to reach point d. This point is a saturated liquid state, the pressure and temperature are the same as point c, and the enthalpy is 250.5 kJ / kg.
[0070]
The refrigerant liquid C is decompressed by the
[0071]
In the evaporating
[0072]
The refrigerant C in the state indicated by the point f flows into the
[0073]
Point g is on the saturated liquid line in the Mollier diagram. The temperature is 18 ° C. and the enthalpy is 223.3 kJ / kg.
[0074]
The refrigerant liquid C at point g is reduced in pressure by the
[0075]
As described above, in the
[0076]
As in the prior art, when the refrigerant is moved back and forth between the evaporating
[0077]
Here, the refrigerant is evaporated in the evaporating
[0078]
Further, when the
[0079]
Next, the operation of the heat pump HP1 in the cooling operation mode will be described. The operation up to point d in the figure is the same as in the dehumidifying operation mode, and the description up to point d is omitted. After exiting the
[0080]
Here, the dehumidification load and the cooling load will be described. Especially in climates such as Japan in temperate and subtropical regions, the maximum value of the dehumidification load (latent heat load) of the air conditioning load is not so different between the midsummer and the rainy season. On the other hand, the sensible heat load increases remarkably in the middle of summer, for example, in August. Therefore, as a design maximum load of an air conditioner that combines cooling and dehumidification, a load at the time of high summer must be adopted.
[0081]
On the other hand, the maximum load in the dehumidifying operation mode is equal to or less than half of the maximum load in the cooling operation mode. As an example, assuming that the total load at midsummer is 100, the latent heat load is 30 and the total load in the rainy season such as the rainy season is 40, and the latent heat load is 25.
Therefore, the amount of heat to be taken by the evaporator is much larger in the cooling operation mode than in the dehumidification operation mode. This is because the increase in the sensible heat load increases. However, the latent heat load does not change much between the rainy season and midsummer.
[0082]
According to the embodiment of the present invention, in the cooling operation mode, a heat transfer area usable as the evaporator is added to the
[0083]
When viewed from another direction, the heat transfer area of the evaporator having a heat transfer area necessary and sufficient for the air conditioner dedicated to cooling may be divided into three parts to form the
[0084]
For a climate having the above load ratio, about 40 to 60% of the heat transfer area of the entire heat exchanger is distributed to the
[0085]
The operation of the dehumidifying
[0086]
In the figure, the processing air A (state K) from the air-conditioned
[0087]
The pre-cooled process air A is introduced into the
Here, the processing air A is cooled to its dew point temperature (below) by the refrigerant C, which is decompressed by the
[0088]
The processing air A in the state of the point L flows into the
[0089]
In the
[0090]
Outside air B is introduced into the
[0091]
Here, in the air-side cycle shown on the psychrometric chart of FIG. 4, the heat quantity of pre-cooling the processing air A in the
[0092]
As shown in the drawing, since ΔH ≦ ΔQ, the evaporating
[0093]
The dehumidifying air-
[0094]
That is, in the cooling operation mode, in the psychrometric chart of FIG. 4, the processing air A that has left the air-conditioned space 101 (FIG. 1) (state K) is the first section 310 (FIG. 1) of the heat exchanger. The evaporator 210 (FIG. 1), cooled in the
[0095]
The dehumidifying
[0096]
The dehumidifying
[0097]
Next, another embodiment will be described with reference to the flowchart of FIG. FIG. 5 is a flowchart of the dehumidifying
[0098]
The equipment configuration related to the processing air along the path of the processing air A from the air-conditioned
[0099]
The device configuration of the heat pump HP2 along the path of the refrigerant C from the evaporator 210'-1 is basically the same except for the structure of the evaporator 210'-1. Hereinafter, the description of the same configuration will be omitted, and the description will be focused on the different parts.
[0100]
Here, the circuit concept of the evaporator 210'-1 shown in FIG. 5 will be described. The number of circuits of the heat exchanger that causes the refrigerant to flow through the heat transfer tube and exchange heat between the refrigerant and the fluid flowing outside the heat transfer tube is the number of flow paths through which the refrigerant flows in parallel. In the figure, the
[0101]
The
[0102]
In this embodiment, the number of circuits in the evaporator 210'-1 is two. On the other hand, in the
[0103]
Next, a third embodiment will be described with reference to a partial view of FIG. This partial diagram shows the heat exchanger 300'-1 and the evaporator 210'-2 and their surroundings extracted. The other parts are the same as in FIG. 5 and are not shown. In the figure, a
[0104]
The
[0105]
In the present embodiment, the refrigerant pipe connecting the first section 310 'and the second section 320' is one pipe for each circuit, that is, the
[0106]
When the
[0107]
The refrigerant path from the
In this embodiment, the number of circuits of the intermediate heat exchanger 300'-1 is two, which is less than the number of circuits of the evaporator 210 '. The number of circuits of the evaporator 210 'may be three.
[0108]
The circuit of the
[0109]
In (a), the intermediate heat exchanger 300'-1 has been described as being connected by one pipe for each circuit, that is, the
[0110]
In the present embodiment, the heat transfer tubes in the evaporating section of the first section are combined into a merge header 603-1 and guided to the branch header 604-1 by one
[0111]
The intermediate heat exchanger 300'-3 according to the fifth embodiment will be described with reference to the partial flowchart of FIG. In the present embodiment, the evaporating section of the first section and the condensing section of the second section are each composed of three circuits. The three circuits of the evaporating section are combined into one merging header, and are led to the branch header of the condensing section by one connecting
[0112]
As described above, even when the circuit of the intermediate evaporator and the circuit of the intermediate condenser that meander 1.5 times or more and the circuit of the intermediate condenser are connected with one tube for each circuit, the circuit of the intermediate evaporator and the circuit that meanders 1 or more times Even when the circuits of the condenser are connected together by one pipe, the number of pipes connecting the two can be minimized, so that the structure is simplified and the flexibility of arrangement of the intermediate evaporator and the intermediate condenser is provided. Is high.
[0113]
In the above embodiment, the description has been made on the assumption that the return air from the air-conditioned
[0114]
In the embodiment described above, the
[0115]
In the above embodiments, the dehumidifying air-conditioning apparatus for air-conditioning the air-conditioned space has been described. The dehumidifying air conditioner of the present invention includes such a case.
[0116]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the heat transfer tube passes through the flow of the processing air in a meandering manner over one reciprocation, the refrigerant evaporates sufficiently in the intermediate evaporator and sufficiently in the intermediate condenser. To condense. When the heat transfer tube of the intermediate evaporator and the heat transfer tube of the intermediate condenser are connected without going back and forth, it is possible to provide a dehumidifying air conditioner with a simple structure.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart of a dehumidifying air conditioner according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic side view showing an installation state of the dehumidifying air conditioner shown in FIG. 1 and a perspective view of a heat exchanger.
FIG. 3 is a Mollier diagram of a heat pump of the dehumidifying air conditioner shown in FIG.
FIG. 4 is a psychrometric chart for explaining the operation of the dehumidifying air conditioner of FIG. 1 in a dehumidifying operation mode.
FIG. 5 is a flowchart of a dehumidifying air conditioner according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a partial flow chart showing an intermediate heat exchanger according to another embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a flowchart of a conventional dehumidifying air conditioner.
[Explanation of symbols]
21
Claims (6)
前記蒸発した冷媒を昇圧する昇圧機と;
前記昇圧された冷媒を凝縮する凝縮器と;
前記凝縮器と前記蒸発器との間の冷媒経路中に設けられ、前記凝縮器の凝縮圧力と前記蒸発器の蒸発圧力との中間の圧力で冷媒を蒸発させて前記処理空気を冷却する中間蒸発器と;
前記凝縮器と前記蒸発器との間の冷媒経路中に設けられ、前記凝縮器の凝縮圧力と前記蒸発器の蒸発圧力との中間の圧力で冷媒を凝縮させて前記処理空気を加熱する中間凝縮器と;
前記中間蒸発器と前記蒸発器と前記中間凝縮器とをこの順番で接続する処理空気経路と;
前記中間凝縮器の下流側の冷媒経路中に設けられる第1の絞り機構と;
前記中間蒸発器の上流側の冷媒経路中に設けられる第2の絞り機構とを備え;前記中間蒸発器は前記処理空気の流れ中を1往復を越えて蛇行して貫通する伝熱チューブを含んで構成され;
前記中間凝縮器は前記処理空気の流れ中を1往復を越えて蛇行して貫通する伝熱チューブを含んで構成され;
前記中間蒸発器の伝熱チューブと前記中間凝縮器の伝熱チューブとは接続されている;
除湿空調装置。An evaporator for evaporating the refrigerant to cool the processing air;
A booster for boosting the evaporated refrigerant;
A condenser for condensing the pressurized refrigerant;
Intermediate evaporation that is provided in a refrigerant path between the condenser and the evaporator, and evaporates refrigerant at a pressure intermediate between the condensation pressure of the condenser and the evaporation pressure of the evaporator to cool the processing air. Vessel and;
Intermediate condensation that is provided in a refrigerant path between the condenser and the evaporator and condenses the refrigerant at a pressure intermediate between the condensation pressure of the condenser and the evaporation pressure of the evaporator to heat the processing air Vessel and;
A processing air path connecting the intermediate evaporator, the evaporator, and the intermediate condenser in this order;
A first throttle mechanism provided in a refrigerant path downstream of the intermediate condenser;
A second throttle mechanism provided in a refrigerant path on the upstream side of the intermediate evaporator; the intermediate evaporator includes a heat transfer tube penetrating in a meandering manner over one reciprocation in the flow of the processing air. Consisting of;
The intermediate condenser comprises a heat transfer tube passing through the process air stream in a meandering manner for more than one round trip;
The heat transfer tube of the intermediate evaporator and the heat transfer tube of the intermediate condenser are connected;
Dehumidifying air conditioner.
前記蒸発した冷媒を昇圧する昇圧機と;
前記昇圧された冷媒を凝縮する凝縮器と;
前記凝縮器と前記蒸発器との間の冷媒経路中に設けられ、前記凝縮器の凝縮圧力と前記蒸発器の蒸発圧力との中間の圧力で冷媒を蒸発させて前記処理空気を冷却する中間蒸発器と;
前記凝縮器と前記蒸発器との間の冷媒経路中に設けられ、前記凝縮器の凝縮圧力と前記蒸発器の蒸発圧力との中間の圧力で冷媒を凝縮させて前記処理空気を加熱する中間凝縮器と;
前記中間蒸発器と前記蒸発器と前記中間凝縮器とをこの順番で接続する処理空気経路と;
前記中間凝縮器の下流側の冷媒経路中に設けられる第1の絞り機構と;
前記中間蒸発器の上流側の冷媒経路中に設けられる第2の絞り機構とを備え;前記中間蒸発器は前記処理空気の流れ中を1往復以上蛇行して貫通する伝熱チューブを含んで構成され;
前記中間凝縮器は前記処理空気の流れ中を1往復以上蛇行して貫通する伝熱チューブを含んで構成され;
前記中間蒸発器と前記中間凝縮器、それぞれが含む前記伝熱チューブは、それぞれ前記冷媒を並行して流す複数のサーキットを構成し、前記中間蒸発器の複数のサーキットの伝熱チューブと前記中間凝縮器の複数のサーキットとの伝熱チューブとは、それぞれまとめて1の経路で接続されている;
除湿空調装置。An evaporator for evaporating the refrigerant to cool the processing air;
A booster for boosting the evaporated refrigerant;
A condenser for condensing the pressurized refrigerant;
Intermediate evaporation that is provided in a refrigerant path between the condenser and the evaporator, and evaporates refrigerant at a pressure intermediate between the condensation pressure of the condenser and the evaporation pressure of the evaporator to cool the processing air. Vessel and;
Intermediate condensation that is provided in a refrigerant path between the condenser and the evaporator and condenses the refrigerant at a pressure intermediate between the condensation pressure of the condenser and the evaporation pressure of the evaporator to heat the processing air Vessel and;
A processing air path connecting the intermediate evaporator, the evaporator, and the intermediate condenser in this order;
A first throttle mechanism provided in a refrigerant path downstream of the intermediate condenser;
A second throttle mechanism provided in a refrigerant path on an upstream side of the intermediate evaporator; the intermediate evaporator includes a heat transfer tube penetrating one or more times in the flow of the processing air in a meandering manner. Done;
The intermediate condenser includes a heat transfer tube penetrating one or more times in the flow of the processing air in a meandering manner;
The intermediate evaporator and the intermediate condenser, the heat transfer tubes included therein each constitute a plurality of circuits through which the refrigerant flows in parallel, and the heat transfer tubes of the plurality of circuits of the intermediate evaporator and the intermediate condensation tubes. The heat transfer tubes with the multiple circuits of the vessel are connected together in one path;
Dehumidifying air conditioner.
前記蒸発した冷媒を昇圧する昇圧機と;
前記昇圧された冷媒を凝縮する凝縮器と;
前記凝縮器と前記蒸発器との間の冷媒経路中に設けられ、前記凝縮器の凝縮圧力と前記蒸発器の蒸発圧力との中間の圧力で冷媒を蒸発させて前記処理空気を冷却する中間蒸発器と;
前記凝縮器と前記蒸発器との間の冷媒経路中に設けられ、前記凝縮器の凝縮圧力と前記蒸発器の蒸発圧力との中間の圧力で冷媒を凝縮させて前記処理空気を加熱する中間凝縮器と;
前記中間蒸発器と前記蒸発器と前記中間凝縮器とをこの順番で接続する処理空気経路と;
前記中間凝縮器の下流側の冷媒経路中に設けられる第1の絞り機構と;
前記中間蒸発器の上流側の冷媒経路中に設けられる第2の絞り機構とを備え;前記中間蒸発器は前記処理空気の流れ中を蛇行して貫通する伝熱チューブを含んで構成され;
前記中間凝縮器は前記処理空気の流れ中を蛇行して貫通する伝熱チューブを含んで構成され;
前記中間蒸発器の伝熱チューブと前記中間凝縮器の伝熱チューブとは一方通行で接続されている;
除湿空調装置。An evaporator for evaporating the refrigerant to cool the processing air;
A booster for boosting the evaporated refrigerant;
A condenser for condensing the pressurized refrigerant;
Intermediate evaporation that is provided in a refrigerant path between the condenser and the evaporator, and evaporates refrigerant at a pressure intermediate between the condensation pressure of the condenser and the evaporation pressure of the evaporator to cool the processing air. Vessel and;
Intermediate condensation that is provided in a refrigerant path between the condenser and the evaporator and condenses the refrigerant at a pressure intermediate between the condensation pressure of the condenser and the evaporation pressure of the evaporator to heat the processing air Vessel and;
A processing air path connecting the intermediate evaporator, the evaporator, and the intermediate condenser in this order;
A first throttle mechanism provided in a refrigerant path downstream of the intermediate condenser;
A second throttle mechanism provided in a refrigerant path on the upstream side of the intermediate evaporator; the intermediate evaporator includes a heat transfer tube penetrating in a meandering manner in the flow of the processing air;
The intermediate condenser comprises a heat transfer tube penetrating in a meandering manner in the flow of the processing air;
The heat transfer tube of the intermediate evaporator and the heat transfer tube of the intermediate condenser are connected in one way;
Dehumidifying air conditioner.
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016159218A (en) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | 株式会社日立空調Se | Dehumidifying drying equipment |
-
2002
- 2002-06-21 JP JP2002181288A patent/JP2004028365A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016159218A (en) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | 株式会社日立空調Se | Dehumidifying drying equipment |
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A02 | Decision of refusal |
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