JP2004027150A - 微粉化過炭酸ナトリウム組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】過炭酸ナトリウム100重量部に対して二酸化珪素が0.1〜10重量部配合され、且つ平均粒径が200μm以下である微粉化過炭酸ナトリウム組成物。
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂の発泡剤等として有用な微粉化過炭酸ナトリウム組成物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂発泡体を製造する場合には、加熱されると分解してガスを発生するアゾジカルボンアミド(ADCA)等の化学発泡剤を使用することが多い。特に低温で硬化するタイプの熱硬化性樹脂に対しては、100℃以下で発泡効果を示す化学発泡剤として過炭酸ナトリウム等の過酸化物を用いる方法が知られている(特開昭59−230037等)。
【0003】
一般に、合成樹脂発泡体の気泡径が大きいと、発泡体の機械的強度が小さい等の問題が生じやすい。気泡径を小さくする手段の一つとしては、発泡剤そのものの粒径を小さくすることが考えられる。しかし、過炭酸ナトリウムを粉砕して微粉化しようとすると、過炭酸ナトリウム微粉の粉砕機への付着や過炭酸ナトリウムの凝集、固結等が起こりやすく、所望の粒子径にすることが困難な上に、ハンドリングもきわめて困難になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来技術における上記したような課題を解決し、付着や固結等の起こりにくい過炭酸ナトリウムの微粉を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の問題を解決するべく鋭意検討した結果、過炭酸ナトリウムに二酸化珪素を存在させることにより、上記の課題が解決された微粉化過炭酸ナトリウム組成物が得られることを見いだし、本発明に到達した。
【0006】
すなわち、本発明は、過炭酸ナトリウム100重量部に対して二酸化珪素が0.1〜10重量部配合され、且つ平均粒径が200μm以下である微粉化過炭酸ナトリウム組成物及びその製造方法に関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
過炭酸ナトリウムとしては、市販品として各種の塩等を添加またはコーティングして安定性等を変化させた種々のグレードが存在するが、そのいずれもが使用可能である。
【0008】
二酸化珪素としては、シリカゲル、ホワイトカーボン、無水シリカ等を用いることができるが、中でもホワイトカーボンを用いるのが好ましい。
【0009】
本発明の組成物における二酸化珪素の混合割合は、過炭酸ナトリウム100重量部に対して0.1〜10重量部であり、0.5〜5重量部が特に好ましい。二酸化珪素の割合が小さいと組成物が固結しやすくなり、二酸化珪素の割合が大きいと組成物を発泡剤として使用した場合の残さが多くなる。
【0010】
本発明組成物の粒子の平均粒径は、200μm以下である。特に、本発明組成物を発泡剤等に用いる場合の粒子の平均粒径は100μm以下が好ましい。
【0011】
本発明組成物の製造方法に特に制限はないが、過炭酸ナトリウムと二酸化珪素を混合した後に粉砕機で粉砕する方法が効率的である。また、過炭酸ナトリウムの市販品を製造する際の乾燥工程等で生成する過炭酸ナトリウムの微粉と二酸化珪素とを混合する方法も好ましい。
【0012】
本発明の微粉化過炭酸ナトリウム組成物は、合成樹脂発泡体、特に熱硬化性樹脂発泡体を製造する際の発泡剤として好適に使用できる他、アスファルトによる舗装施工時の発泡剤等としても使用できる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0014】
実施例1
過炭酸ナトリウム(三菱ガス化学製、SPC−G)5kgとホワイトカーボン(シオノギ製薬製、カープレックス#80−D)100gを混合した後、衝撃式微粉砕機(ホソカワミクロン製、ACM−10A)で粉砕した。粉砕機の分級ロータ等への微粉の付着も見られず、平均粒径80μmの微粉化過炭酸ナトリウム組成物を得ることができた。得られた組成物をポリエチレン製の袋に入れ、20℃・相対湿度50%の恒温恒湿器内で2ヶ月間放置したが、固結現象は確認されなかった。
【0015】
実施例2
過炭酸ナトリウム(SPC−G)を製造する際に乾燥工程で生成した粒径70μm以下の過炭酸ナトリウム微粉5kgとクロマト用シリカゲル(和光純薬工業製、ワコーゲルC−500HG、粒径5〜20μm)50gを混合し、微粉化過炭酸ナトリウム組成物を得た。得られた組成物をポリエチレン製の袋に入れ、20℃・相対湿度50%の恒温恒湿器内で2ヶ月間放置したが、固結現象は確認されなかった。
【0016】
比較例
ホワイトカーボンの添加を行わずに実施例1と同様に行ったが、分級ロータ等への微粉の付着がかなり多く見られた。得られた組成物をポリエチレン製の袋に入れ、20℃・相対湿度50%の恒温恒湿器内で1ヶ月間放置したところ、固結現象が確認された。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、過炭酸ナトリウムの固結を抑制してハンドリング特性に優れた微粉化過炭酸ナトリウム組成物の工業的製法が提供される。
Claims (4)
- 過炭酸ナトリウム100重量部に対して二酸化珪素が0.1〜10重量部配合され、且つ平均粒径が200μm以下である微粉化過炭酸ナトリウム組成物。
- 二酸化珪素がホワイトカーボンである請求項1記載の微粉化過炭酸ナトリウム組成物。
- 過炭酸ナトリウムが過炭酸ナトリウム製造時に発生する微粉である請求項1記載の微粉化過炭酸ナトリウム組成物。
- 過炭酸ナトリウム100重量部及び二酸化珪素0.1〜10重量部を混合した後に粉砕する平均粒径が200μm以下である微粉化過炭酸ナトリウム組成物の製造方法。
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JP2002189739A JP2004027150A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 微粉化過炭酸ナトリウム組成物及びその製造方法 |
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JP2002189739A JP2004027150A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 微粉化過炭酸ナトリウム組成物及びその製造方法 |
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JP2004027150A true JP2004027150A (ja) | 2004-01-29 |
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JP (1) | JP2004027150A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10395633B2 (en) * | 2013-05-09 | 2019-08-27 | Acoustic Space Pty Ltd | Sound insulating sheet material with a cellular structure including gelatine and/or a process for producing the same |
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2002
- 2002-06-28 JP JP2002189739A patent/JP2004027150A/ja active Pending
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US10395633B2 (en) * | 2013-05-09 | 2019-08-27 | Acoustic Space Pty Ltd | Sound insulating sheet material with a cellular structure including gelatine and/or a process for producing the same |
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