【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗布具のホルダーに関するものであり、その塗布具の一例としては、アイライナーやマニュキュア、リップライナーなどの化粧具、ボールペンや鉛筆などの筆記具、筆穂やスポンジなどが取り付けられた修正具などが挙げられる。
【0002】
【従来の技術】
一例として、特開2000−51773号公報を挙げ説明する。この公報の特許請求の範囲の請求項1には、「硬質材料からなる略長筒状の本体の内部に液剤収容部を有し、該本体の前端に液剤収容部に連通する塗布口が形成され、この塗布口を開閉する弁体がばね力で付勢されて一部を外方突出した液剤塗布器において、前記液剤収容部が弾性材料からなる内筒にて構成され、該内筒を包囲する前記本体の周壁の一部に、開口部と、外側へ突出する凸部とが形成され、この凸部に押圧部材が取り付けられ、前記押圧部材は、前記凸部に連結する基部と、この基部より前記本体の長手方向に沿って張出する押圧片と、該押圧片の下面に突設されて先端が前記開口部に突入配置する突片とを備え、液剤の塗布時に押圧部材の押圧片を指で押さえて変位させることにより、前記内筒が該押圧部材の突片の先端で押圧されて変形し、この変形に伴って該内筒の内圧が上昇するように構成されてなる液剤塗布器。」と記載されている。
即ち、前記押圧部材を指で押さえ、内筒を変形させることにより、その内筒の内圧を上昇させ、その内圧の上昇によって、塗布口から液剤が吐出されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術は、吐出をさせるための操作部が側面にあり、塗布中に手を持ち換えることなく、液剤の吐出操作が可能である。さらに、本体前端部には不使用時に塗付先のチップで衣服などを汚さないよう、また、塗布部の乾燥防止、キズや破損などの塗布部保護のために着脱自在なキャップを有している。勿論、使用時には、このキャップを取り外すが、形状によっては持ちにくく、ケガをして両手が使用できないとき、あるいは子供、年配者など握力が十分でないときには取り外すのが大変な場合があった。特に、乾燥の早い液剤がキャップ内壁に付着してしまうと、その液剤の付着によって本体とキャップとが一見、接着されてしまったかのようになり、前記キャップの取り外し作業が著しく困難なものとなってしまっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、軸本体内に塗布体が内蔵されると共に、その塗布体の塗布部が覆われるキャップを有する塗布具であって、前記塗布体を軸本体に対して前後動可能に配置すると共に、前記キャップの軸本体に対する離脱作用を塗布体の後退動作に連動させたことを要旨とする。
【0005】
【作用】
軸本体側面の押圧操作部材を押圧することにより塗布体が後退し、キャップが離脱する。
【0006】
【実施例】
第1例を図1〜図4に示し説明する。軸本体1の内部には、リフィル2が配置されている。そのリフィル2は、液体3を収容する収容管4と、その収容管4の前方に圧入されたボールペンチップ5とから構成されている。そのボールペンチップ5の前端には、ボール6が回転自在に取り付けられているが、コイルスプリングなどの弾撥部材7によって、常に、前方に付勢されており、常時は、ボールペンチップ5の先端開口部8を塞いでいる。そして、ボールペンチップ5のボール6を塗布面などに当接させると、その当接力によってボール6が後退し、前記先端開口部8が解放することで、収容管4内の液体がボール6の回転と共に吐出する。
【0007】
前記液体3の後端部には、収容管4の後部からの液体3の流出を防止するグリース9が介在しており、そのグリース9には合成樹脂製のフロート10が埋没しているが、そのフロート10は、収容されている液体3やグリース9の粘度が比較的高い場合や、リフィル2の内径が比較的小さい場合には、必ずしも必要なものではない。また、フロートを収容管4にある程度の圧入力で内接させた場合には、グリースも必ずしも必要なものではない。尚、後述もするが、これらグリース9やフロート10は、液体の減少と共に前進するものである。
【0008】
前記軸本体1は、前方部分で2分割(前軸11、後軸12)されており、圧入や螺合などの手段によって着脱自在に合体されている。
また、前記リフィル2の収容管4の後方であって、後軸12の後部内側には、弾撥部材13によって前方に付勢されたピストン部材14が摺動自在に配置されている。
また、前記リフィル2の収容管4の後端には、筒状部材14が固定されており、その筒状部材14の内面には、ゴム状弾性体からなる弁部材15が配置されている。その弁部材15は、縮径された底部16を有する筒状体17であるが、底部16にはスリット18が形成されている(図2参照)。また、筒状体17の後部外面には、鍔部19が形成されており、前記筒状部材14に形成された段部20に係合している。
この弁部材15は、順次縮径する筒状体17を形成することによって、その筒状体17の方向からの圧力に対しては、前記スリット18が拡開し易く、逆の方向からの圧力に対しては、拡開しにくい構造となっている。つまり、圧力の受ける部分の面積を小さくすることによって、変形しにくくしているのである。
尚、この弁部材15を後軸12の中間部に配置することによって、後軸12内は、2つの室が形成されるが、弁部材15の後方に形成される室を加圧室21と称し、前方に形成される室を圧力保持室22と称する。
また、前記リフィル2は、弾撥部材13によって前方に付勢されているが、その肩部2aを前軸11の前端内壁面11aに当接させることによって、前軸11からの脱落を防止している。
【0009】
符号、23は、筒状部材14に外嵌されたゴム状弾性体からなるOリングであって、前記後軸12内に常時摺接している。
ここで、前記弁部材15の鍔部19と後軸12の後端内面とには、コイルスプリングなどの弾撥部材13が張設されており、弁部材15を常に、前方に付勢している。つまり、弁部材15が前方に付勢されることによって、前記リフィル2も常に、前方に付勢されているのである。
【0010】
一方、前記前軸1の中間部の側面には、窓穴25が形成されており、その窓穴25には、径方向に移動が可能な押圧駒26が配置されている。その押圧駒26の側面の4角には、脚部27が形成されている(図4参照)。そして、その脚部27の下端部は、前記リフィル2に一体に固定されたスライド部材28の傾斜面28aに当接・係合している。このスライド部材28について詳述する(図5参照)。スライド部材28の両側には、前述した傾斜面28aが4箇所に形成されている。また、その傾斜面28aの内側には、前記リフィル2(収容管4)を一体的に固定する係合突部28bが形成されている。勿論、この係合突部28bが収容管4(リフィル2)の中間部の外面に凹部4aとして形成されている。しかし、図6に示すように前記リフィル2の収容管4とスライド部材28とを射出成形などの手段によって、一体成形してもよい。組み立てによる工数や、金型の製作が1つとなり、安価な製品として提供することができるようになる。
符号29は、不使用時におけるボール6の乾燥防止や塗布部先端の保護を目的とするキャップ部材であり、そのキャップ部材29の後端部29aは、前記前軸11の前端面11bに当接している。また、キャップ部材29の内面には、円周溝29bが形成されており、前記リフィル2の外周面に形成された円周突起2bに係合している。即ち、キャップ部材29は、前記の係合によってリフィル2に嵌合しているが、単なる圧入構造としても良い。
【0011】
ここで、前記グリース9の具体例としては、シリコーンや流動パラフィン、ポリブデン、アルファーオレフィンが一般的な材質として挙げられる。
また、前記ゴム状弾性体から形成される弁機構の材質としては、ニトリルゴムやスチレンブタジエンラバー、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ブチルゴムなどが挙げられる。
さらに、前記収容管の材質としては、ステンレスや真鍮などの金属材質、フッ素やナイロンなどの樹脂材質、あるいは、そのナイロンの表面にアルミ蒸着や酸化珪素蒸着を施したもの、樹脂中にアルミ粉末やガラス粉末などを混入させた ものなどが挙げられる。
【0012】
次に、動作について説明する。押圧駒26を押圧すると、その脚部27が径方向に移動し、前記スライド部材28を後方に移動させようとする。この作用によって、スライド部材28に一体的に固定されたリフィル2が弾撥部材13の弾撥力に抗して後退する。また、リフィル2の後退で筒状部材14も後退し、後退移動課程で筒状部材14のOリング23が後軸12の貫通孔24を通過し、このときから加圧室21の加圧が開始される。そして、その加圧室21の圧力がある程度高まると、弁部材15のスリット18が拡開して、加圧された空気が圧力保持室22内へと移動する。この移動により、圧力保持室22の圧力も高まり、その結果、フロート10がグリース9と共に前進し、液体3が加圧された状態となる。即ち、空気が液体に接触した状態でその液体が加圧されるのではなく、フロートやグリースが液体に接触した状態でその液体を加圧するのである。そして、前記加圧室21内の圧力と圧力保持室22内の圧力が同じくなると、前記弁部材15のスリット18が閉鎖する。
この加圧動作とほぼ同時に、つまり、リフィル2が後退する時に、そのリフィル2に係合されているキャップ部材29も後退しようとするが、その後端部29aが前軸11の前端部11bに当接しているため、キャップ部材29の後退動作は阻止され、その結果、リフィル2のみが後退することになり、キャップ部材29はリフィル2から離脱する(図7参照)。
尚、図示はしないが、キャップ部材と前軸を細い糸や軟質樹脂製の帯板などで連結しておけば、キャップ部材の離脱時におけるキャップ部材の落下および紛失などが防止される。
【0013】
ここで、前記押圧駒26から指を離し、押圧動作を解除すると、前記リフィル2は弾撥部材13や加圧されている加圧室21内の空気の復元力によって後退する。この時、前記加圧室21が減圧し、それに伴い圧力保持22も減圧しようとするが、前記弁部材15のスリット18が閉鎖されているため、圧力保持室22内の圧力は保たれる。
また、リフィル2の復帰過程で、筒状部材13のOリング23が、前記後軸12の貫通孔24に達すると、加圧室21と外部とが連通されるため、新たな空気が前記加圧室21内に入り込み、前記加圧室21内の減圧状態が解消される。
【0014】
このように、本例においては、押圧駒26を押圧することによって、キャップ部材29をリフィル2から離脱させると同時に、リフィル2内を加圧するピストン部材を一定量前進(後退)させることができるため、圧力保持室内に加える圧力を一定量ごと加圧することができる。
また、弁部材15を変形可能なゴム状弾性体から構成しているため、押圧駒26の繰り返しの押圧によって発生した過大な圧力を、圧力保持室22に付与させてしまったときには、ピストン部材の復帰後、弁部材15のスリット18が拡開して、余分な圧力を加圧室21に戻すと共に、貫通孔24から排出される。これにより、液体の出過ぎや塗布部からの液体の漏れなどが防止される。
【0015】
第2例を図8に示し説明する。前記第1例と同様な構成は、その説明は、その説明を省略する。リフィル2の内部に液剤を含有させる中綿部材30を配置し、また、塗布部には多数の繊維を圧縮・固化したペン芯部材31を取り付けた例である。油性マーカーペンやボールペンとして使用される例である。
尚、本例においては、キャップ部材29の端部29cの直径が前軸部11 に比し比較的大きなものとなっている。即ち、キャップ部材29を下方に向けた状態で机上などに設置しておくことができる。これにより、片手でのキャップ装着も可能となり、利便性がさらに向上する。
また、前軸孔部から突出している押圧駒26の周囲には、その押圧駒26の高さと連続する隆起部1aが前後に形成されている(図9参照)。カバンの中などで押圧駒26が誤って押されないようにするためであるが、押圧操作時の支障とならないように押圧駒26の側部は露出している。この隆起部1aは、机の上に置いた時など、転がり止めの役割も果たしている。
【0016】
第3例を図10に示し説明する。誤って押圧駒26を押圧してしまった時、キャップ部材がリフィルから離脱するのを防止した例である。具体的には、キャップ部材32の長手方向の長さが、前例のキャップ部材よりも短くなっている。つまり、前軸11の前端部11bとキャップ部材32の後端部32aとの間には、隙間33が形成されている。押圧駒26がカバンの中などで僅かに押圧されてしまった場合など、リフィル2が後退しはじめても隙間32があるために前軸11の前端部11bには当接せず、その結果、直ちには、キャップ29がリフィル2から離脱しないのである。
【0017】
【発明の効果】
本発明は軸本体内に塗布体が内蔵されると共に、その塗布体の塗布部が覆われるキャップを有する塗布具であって、前記塗布体を軸本体に対して前後動可能に配置すると共に、前記キャップの軸本体に対する離脱作用を塗布体の後退動作に連動させたので、容易に軸本体からキャップを離脱させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1例を示す縦断面図。
【図2】弁部材を示す斜視図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】押圧駒を示す斜視図。
【図5】スライド部材を示す斜視図。
【図6】収容管とスライド部材を一体形成した斜視図。
【図7】動作を示す縦断面図。
【図8】第2例を示す縦断面図。
【図9】第2例を示す斜視図。
【図10】第3例を示した縦断面図。
【符号の説明】
1 軸本体
1a 隆起部
2 リフィル
2a 肩部
3 液体
4 収容管
5 ボールペンチップ
6 ボール
7 弾撥部材
8 先端開口部
9 グリース
10 フロート
11 前軸
11a 前端内壁面
11b 前端面
12 後軸
13 弾撥部材
14 筒状部材
15 弁部材
16 底部
17 筒状体
18 スリット
19 鍔部
20 段部
21 加圧室
22 圧力保持室
23 Oリング
24 貫通孔
25 窓穴
26 押圧駒
27 脚部
28 スライド部材
28a 傾斜面
28b 係合筒部
29 キャップ部材
29a 後端部
29b 円周溝
29c 端部
30 中綿部材
31 ペン芯部材
32 キャップ部材
32a 後端部
33 隙間[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a holder for an applicator, and as an example of the applicator, a makeup tool such as an eyeliner, a nail polish, a lip liner, a writing tool such as a ball-point pen or a pencil, a correction tool with a brush ear or a sponge attached thereto. Tools.
[0002]
[Prior art]
As an example, JP-A-2000-51773 will be described. Claim 1 of the claims of this publication states that "a substantially long cylindrical main body made of a hard material has a liquid material storing portion inside, and a coating port communicating with the liquid material storing portion is formed at a front end of the main body. In a liquid medicine applicator in which a valve body for opening and closing the application port is urged by a spring force and a part of the liquid medicine applicator protrudes outward, the liquid medicine container is formed of an inner cylinder made of an elastic material. On a part of the peripheral wall of the surrounding body, an opening and a convex portion protruding outward are formed, and a pressing member is attached to the convex portion, and the pressing member is connected to the convex portion with a base portion, A pressing piece extending from the base along the longitudinal direction of the main body, and a protruding piece protruding from the lower surface of the pressing piece and having a distal end protruding into the opening, are provided when pressing the liquid material. By pressing the pressing piece with a finger and displacing it, the inner cylinder is moved by the tip of the protruding piece of the pressing member. Pressurized and deformed, it is described that the modified liquid applicator pressure of the inner tube is configured to increase with. ".
That is, by pressing the pressing member with a finger to deform the inner cylinder, the internal pressure of the inner cylinder is increased, and the liquid agent is discharged from the application port by the increase of the internal pressure.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-described conventional technology, the operation unit for discharging is provided on the side surface, and the discharging operation of the liquid agent can be performed without holding the hand during application. In addition, the front end of the main unit has a removable cap to prevent clothing from being stained with the tip of the coating destination when not in use, to prevent the coating section from drying, and to protect the coating section from scratches or damage. I have. Of course, the cap is removed during use, but it is difficult to hold the cap depending on the shape, and it may be difficult to remove the cap when both hands cannot be used due to injury, or when the grip strength of a child or an elderly person is insufficient. In particular, when the liquid material that dries quickly adheres to the inner wall of the cap, the liquid material adheres to the body and the cap at first glance as if they were adhered to each other, making the removal work of the cap extremely difficult. It was gone.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and is an applicator having a cap in which an application body is incorporated in a shaft main body and which covers an application portion of the application body, wherein the application body has a shaft. The gist of the present invention is that the cap is disposed so as to be able to move back and forth with respect to the main body, and the detaching action of the cap from the shaft main body is linked to the retreating operation of the application body.
[0005]
[Action]
When the pressing operation member on the side surface of the shaft main body is pressed, the application body retreats, and the cap comes off.
[0006]
【Example】
A first example will be described with reference to FIGS. A refill 2 is disposed inside the shaft main body 1. The refill 2 includes a storage tube 4 that stores the liquid 3 and a ballpoint pen tip 5 that is press-fitted in front of the storage tube 4. A ball 6 is rotatably attached to the front end of the ballpoint pen tip 5, but is always urged forward by a repelling member 7 such as a coil spring. Part 8 is closed. Then, when the ball 6 of the ball-point pen tip 5 is brought into contact with the application surface or the like, the ball 6 retreats due to the contact force, and the tip opening 8 is released, so that the liquid in the storage tube 4 rotates the ball 6. It is discharged together with.
[0007]
At the rear end of the liquid 3, a grease 9 for preventing the liquid 3 from flowing out from the rear of the storage tube 4 is interposed, and a float 10 made of synthetic resin is embedded in the grease 9, The float 10 is not always necessary when the viscosity of the contained liquid 3 or grease 9 is relatively high, or when the inner diameter of the refill 2 is relatively small. When the float is inscribed in the housing pipe 4 with a certain pressure input, grease is not always necessary. As will be described later, the grease 9 and the float 10 move forward as the liquid decreases.
[0008]
The shaft main body 1 is divided into two parts (a front shaft 11 and a rear shaft 12) at a front portion, and is removably united by means such as press fitting or screwing.
A piston member 14 urged forward by a resilient member 13 is slidably disposed behind the housing tube 4 of the refill 2 and inside a rear portion of the rear shaft 12.
A tubular member 14 is fixed to the rear end of the storage tube 4 of the refill 2, and a valve member 15 made of a rubber-like elastic body is disposed on the inner surface of the tubular member 14. The valve member 15 is a tubular body 17 having a reduced diameter bottom portion 16, and a slit 18 is formed in the bottom portion 16 (see FIG. 2). A flange 19 is formed on a rear outer surface of the cylindrical body 17 and is engaged with a step 20 formed on the cylindrical member 14.
The valve member 15 is formed by forming a cylindrical body 17 having a diameter gradually reduced, so that the slit 18 is easily expanded and opened in response to the pressure from the direction of the cylindrical body 17 and the pressure from the opposite direction. Has a structure that is difficult to spread. That is, by reducing the area of the portion subjected to the pressure, it is difficult to deform.
By arranging the valve member 15 at an intermediate portion of the rear shaft 12, two chambers are formed in the rear shaft 12, and a chamber formed behind the valve member 15 is defined as a pressure chamber 21. The chamber formed forward is referred to as a pressure holding chamber 22.
The refill 2 is urged forward by a repelling member 13, but its shoulder 2 a is in contact with the inner wall surface 11 a of the front end of the front shaft 11 to prevent the refill 2 from falling off from the front shaft 11. ing.
[0009]
Reference numeral 23 denotes an O-ring made of a rubber-like elastic body that is fitted to the cylindrical member 14 and is always in sliding contact with the rear shaft 12.
Here, a resilient member 13 such as a coil spring is stretched between the flange portion 19 of the valve member 15 and the inner surface of the rear end of the rear shaft 12, so that the valve member 15 is always urged forward. I have. That is, when the valve member 15 is biased forward, the refill 2 is also constantly biased forward.
[0010]
On the other hand, a window hole 25 is formed in the side surface of the intermediate portion of the front shaft 1, and a pressing piece 26 that can move in the radial direction is arranged in the window hole 25. Legs 27 are formed at the four corners of the side surface of the pressing piece 26 (see FIG. 4). The lower end of the leg 27 abuts and engages with the inclined surface 28a of the slide member 28 fixed integrally to the refill 2. The slide member 28 will be described in detail (see FIG. 5). On both sides of the slide member 28, the above-described inclined surfaces 28a are formed at four places. An engagement projection 28b for integrally fixing the refill 2 (housing tube 4) is formed inside the inclined surface 28a. Of course, the engaging projection 28b is formed as a recess 4a on the outer surface of the intermediate portion of the storage tube 4 (refill 2). However, as shown in FIG. 6, the housing tube 4 of the refill 2 and the slide member 28 may be integrally formed by means such as injection molding. The number of man-hours for assembling and the production of the mold are reduced to one, so that it can be provided as an inexpensive product.
Reference numeral 29 denotes a cap member for preventing the ball 6 from drying when not in use and protecting the tip of the coating portion. The rear end portion 29a of the cap member 29 is in contact with the front end surface 11b of the front shaft 11. ing. A circumferential groove 29 b is formed on the inner surface of the cap member 29, and is engaged with a circumferential protrusion 2 b formed on the outer peripheral surface of the refill 2. That is, although the cap member 29 is fitted to the refill 2 by the above-described engagement, it may be a simple press-fit structure.
[0011]
Here, specific examples of the grease 9 include silicone, liquid paraffin, polybutene, and alpha-olefin as general materials.
Examples of the material of the valve mechanism formed of the rubber-like elastic body include nitrile rubber, styrene-butadiene rubber, silicone rubber, fluorine rubber, and butyl rubber.
Further, as the material of the housing tube, a metal material such as stainless steel or brass, a resin material such as fluorine or nylon, or a material obtained by subjecting the surface of the nylon to aluminum evaporation or silicon oxide evaporation, or aluminum powder or resin in the resin. Glass powder and the like are mixed.
[0012]
Next, the operation will be described. When the pressing piece 26 is pressed, its leg 27 moves in the radial direction, and attempts to move the slide member 28 backward. By this action, the refill 2 integrally fixed to the slide member 28 retreats against the elasticity of the elastic member 13. Further, the tubular member 14 also moves backward when the refill 2 retreats, and the O-ring 23 of the tubular member 14 passes through the through hole 24 of the rear shaft 12 during the backward movement process. Be started. When the pressure in the pressurizing chamber 21 increases to some extent, the slit 18 of the valve member 15 expands, and pressurized air moves into the pressure holding chamber 22. Due to this movement, the pressure in the pressure holding chamber 22 also increases, and as a result, the float 10 moves forward together with the grease 9, and the liquid 3 is in a pressurized state. That is, the liquid is not pressurized when the air is in contact with the liquid, but is pressurized when the float or grease is in contact with the liquid. When the pressure in the pressurizing chamber 21 becomes equal to the pressure in the pressure holding chamber 22, the slit 18 of the valve member 15 closes.
Almost simultaneously with this pressurizing operation, that is, when the refill 2 retreats, the cap member 29 engaged with the refill 2 also tries to retreat, but the rear end portion 29a contacts the front end portion 11b of the front shaft 11. Because of the contact, the retreating operation of the cap member 29 is prevented, and as a result, only the refill 2 retreats, and the cap member 29 is separated from the refill 2 (see FIG. 7).
Although not shown, if the cap member and the front shaft are connected by a thin thread or a strip made of a soft resin, it is possible to prevent the cap member from being dropped or lost when the cap member is detached.
[0013]
Here, when the finger is released from the pressing piece 26 and the pressing operation is released, the refill 2 retreats due to the restoring force of the repelling member 13 and the pressurized air in the pressurizing chamber 21. At this time, the pressure in the pressurizing chamber 21 decreases, and the pressure holding 22 also attempts to reduce the pressure. However, since the slit 18 of the valve member 15 is closed, the pressure in the pressure holding chamber 22 is maintained.
Further, when the O-ring 23 of the cylindrical member 13 reaches the through hole 24 of the rear shaft 12 during the return process of the refill 2, the pressurizing chamber 21 is communicated with the outside, so that new air is added. After entering the pressure chamber 21, the reduced pressure state in the pressure chamber 21 is eliminated.
[0014]
As described above, in the present embodiment, the cap member 29 is detached from the refill 2 by pressing the pressing piece 26, and at the same time, the piston member pressurizing the inside of the refill 2 can be advanced (retracted) by a certain amount. The pressure applied to the pressure holding chamber can be increased by a constant amount.
Further, since the valve member 15 is made of a deformable rubber-like elastic body, when an excessive pressure generated by the repeated pressing of the pressing piece 26 is applied to the pressure holding chamber 22, the pressure of the piston member is reduced. After the return, the slit 18 of the valve member 15 expands to return the excess pressure to the pressurizing chamber 21 and is discharged from the through hole 24. This prevents the liquid from flowing out too much and the liquid from leaking from the application section.
[0015]
A second example will be described with reference to FIG. The description of the same configuration as the first example will be omitted. In this example, a batting member 30 containing a liquid agent is disposed inside the refill 2, and a pen core member 31 obtained by compressing and solidifying a large number of fibers is attached to an application portion. This is an example used as an oil-based marker pen or ballpoint pen.
In this embodiment, the diameter of the end portion 29c of the cap member 29 is relatively large as compared with the front shaft portion 11. That is, it can be installed on a desk or the like with the cap member 29 facing downward. Thereby, the cap can be attached with one hand, and the convenience is further improved.
Around the pressing piece 26 protruding from the front shaft hole, a raised portion 1a continuous with the height of the pressing piece 26 is formed at the front and rear (see FIG. 9). This is to prevent the pressing piece 26 from being pressed by mistake in a bag or the like, but the side of the pressing piece 26 is exposed so as not to hinder the pressing operation. The raised portion 1a also serves as a roll stop when placed on a desk.
[0016]
A third example will be described with reference to FIG. This is an example in which the cap member is prevented from detaching from the refill when the pressing piece 26 is pressed by mistake. Specifically, the length in the longitudinal direction of the cap member 32 is shorter than the cap member of the previous example. That is, the gap 33 is formed between the front end 11 b of the front shaft 11 and the rear end 32 a of the cap member 32. Even if the pressing piece 26 is slightly pressed in a bag or the like, even if the refill 2 starts to retreat, the refill 2 does not come into contact with the front end 11b of the front shaft 11 due to the gap 32, and as a result, immediately Is that the cap 29 does not come off the refill 2.
[0017]
【The invention's effect】
The present invention is an applicator having a cap in which an application body is incorporated in the shaft body and a coating portion of the application body is covered, wherein the application body is disposed so as to be movable back and forth with respect to the shaft body, Since the detaching action of the cap on the shaft main body is linked to the retreating operation of the application body, the cap can be easily detached from the shaft main body.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a first example of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a valve member.
FIG. 3 is a sectional view taken along line AA of FIG. 1;
FIG. 4 is a perspective view showing a pressing piece.
FIG. 5 is a perspective view showing a slide member.
FIG. 6 is a perspective view in which a housing tube and a slide member are integrally formed.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view showing the operation.
FIG. 8 is a longitudinal sectional view showing a second example.
FIG. 9 is a perspective view showing a second example.
FIG. 10 is a longitudinal sectional view showing a third example.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 1 shaft main body 1 a raised portion 2 refill 2 a shoulder 3 liquid 4 storage tube 5 ballpoint pen tip 6 ball 7 resilient member 8 tip opening 9 grease 10 float 11 front shaft 11 a front inner wall surface 11 b front end surface 12 rear shaft 13 repellent member 14 Cylindrical member 15 Valve member 16 Bottom part 17 Cylindrical body 18 Slit 19 Flange part 20 Step part 21 Pressurizing chamber 22 Pressure holding chamber 23 O-ring 24 Through hole 25 Window hole 26 Pressing piece 27 Leg 28 Sliding member 28a Inclined surface 28b Engagement tube portion 29 Cap member 29a Rear end portion 29b Circular groove 29c End portion 30 Filling member 31 Pen core member 32 Cap member 32a Rear end portion 33 Clearance