JP2004025185A - Electrolytic water making apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、生鮮食品の洗浄及び殺菌、冷凍魚肉の解凍などの食品処理や、お絞り用、手洗い用などに使用する電解水の製造装置に関する。 The present invention relates to an apparatus for producing electrolyzed water used for cleaning and sterilizing fresh food, thawing frozen fish meat, etc., and for squeezing and hand washing.
この種の電解水の製造装置においては、例えば図3に示すように、中間部に隔膜2を挟んで張設したスペーサ2aの両側に、板状の陽極3、陰極4及びケーシング1a,1bを当接固定して本体を形成し、この本体内に隔膜2により仕切られて形成した陽極室及び陰極室内に希釈食塩水タンク5内の食塩水を供給管7を介してポンプ6により送り込み、電気分解により陽極室及び陰極室内に生成された各電解水を酸性水取出し管8a及びアルカリ性水取出し管8bにより取り出して用途に応じて使用している。
In this type of electrolyzed water producing apparatus, for example, as shown in FIG. 3, a plate-shaped anode 3, a cathode 4, and casings 1a and 1b are provided on both sides of a
上述のような従来の電解水製造装置では、供給された食塩水は電解されたものと未電解のものが分離されることなく全てそのまま取り出されていたので大半の食塩が無駄に消費されるという問題があった。このような無駄な消費をなるべく少なくするために、通常は 0.1パーセント程度の希薄な食塩水を使用しているので食塩水の伝導度が低く、このため所定の電解を行うための消費電力が増大するという問題もあった。 In the conventional electrolyzed water producing apparatus as described above, most of the supplied salt water is wasted because most of the supplied saline solution is taken out as it is without separating the electrolyzed and unelectrolyzed ones. There was a problem. In order to reduce such wasteful consumption as much as possible, usually, a dilute saline solution of about 0.1% is used, so that the conductivity of the saline solution is low, so that the power consumption for performing a predetermined electrolysis increases. There was also the problem of doing.
また隔膜2は陽極室及び陰極室内の流れや水圧変動等による力を直接受けるので破損のおそれがあり、これを防止するために隔膜2を横切る複数の補強リブを設けているので、この補強リブの分だけ隔膜2の有効面積が低下して電解水製造能力が低下するという問題があった。
Further, the
本発明は電解されない塩水を循環して再使用できるようにし、また隔膜を陽極及び陰極により支持するようにしてこのような各問題を解決することを目的とする。 The object of the present invention is to solve the above problems by circulating the non-electrolyzed salt water so that it can be reused, and by supporting the diaphragm with an anode and a cathode.
このために、本発明による電解水製造装置は、図1及び図2に例示するように、ケーシング10と、このケーシングの内部を中央の塩水室Bとその両側の陽極室A及び陰極室Cに分離する2部分よりなる隔膜11,13と、一方の前記隔膜11に接近して前記陽極室A内に設けられて液体の通過が自由な陽極15と、他方の前記隔膜13に接近して前記陰極室C内に設けられて液体の通過が自由な陰極16と、前記陽極15及び陰極16に電解用電力を供給する直流電源17と、電解される塩水を収容する循環塩水タンク20と、互いに異なる位置において前記塩水室Bと循環塩水タンク20を連通する塩水導入管21及び塩水導出管22と、この塩水導入管と塩水導出管の何れか一方に設けられて前記塩水室Bと循環塩水タンク20の間で塩水を循環させる循環ポンプ23と、互いに異なる位置において前記陽極室Aに連通された原水導入管25a及び酸性水取出し管26と、互いに異なる位置において前記陰極室Cに連通された原水導入管25b及びアルカリ性水取出し管27を備えてなるものである。
For this purpose, the electrolyzed water production apparatus according to the present invention, as exemplified in FIGS. 1 and 2, arranges the
前記陽極15及び陰極16は全体として板状をなし対応する前記隔膜11,13のほゞ全面積にわたり各隔膜11,13に隣接して前記ケーシング10に固定して設け、前記塩水室B内の水圧が前記各陽極室A及び陰極室C内の水圧よりも高くなるよう設定することが望ましい。
The
陽極15及び陰極16に直流電源17より電解用電力が供給されれば、塩水室B内の塩水中の陰イオンは隔膜11を通って陽極室A内に入り陽極15に接触して電価を失い、その付近の水に溶解してこれを酸性とし、この酸性水は陽極15を通り抜けて陽極室A内に広がる。また塩水室B内の塩水中の陽イオンは隔膜13を通って陰極室C内に入り陰極16に接触して電価を失い、その付近の水に溶解してこれをアルカリ性とし、このアルカリ性水は陰極16を通り抜けて陰極室C内に広がる。塩水室B内の電解されなかった塩水は隔膜11,13に遮られて陽極室Aまたは陰極室C内に入ることはほとんどなく、塩水導入管21、塩水導出管22及び循環ポンプ23により塩水室Bと循環塩水タンク20の間を循環して繰り返し使用される。電解水の原水は2本の原水導入管25a,25bにより陽極室A及び陰極室C内に導入され、上述のように塩水室B内の塩水がほとんど混入されることなく陽極室A及び陰極室C内で酸性水及びアルカリ性水となり、酸性水取出し管26及びアルカリ性水取出し管27より取り出される。
When the power for electrolysis is supplied from the
塩水室B内の水圧が陽極室A及び陰極室C内の水圧よりも高くなるように設定した請求項2の発明では、その水圧の差により各隔膜11,13はそのほゞ全面積にわたり接近して設けた陽極15及び陰極16に押し付けられ、各隔膜11,13に加わる力は陽極15及び陰極16により受け止められる。
In the invention according to
上述のように、本発明によれば、未電解の塩水は陽極室または陰極室内に入ることなく、塩水室と循環塩水タンクの間を循環して繰り返し使用されるので、塩が無駄に消費されることがない。またこのような無駄な消費がないので濃度の高い塩水を使用することができ、これにより塩水の伝導度が高まるので、必要な量の電解を行うための消費電力が減少する。 As described above, according to the present invention, the non-electrolyzed salt water does not enter the anode chamber or the cathode chamber, but is circulated and used repeatedly between the salt water chamber and the circulating salt water tank. Never. In addition, since there is no such wasteful consumption, it is possible to use salt water having a high concentration, thereby increasing the conductivity of the salt water, thereby reducing the power consumption for performing a required amount of electrolysis.
また請求項2の発明によれば、各隔膜に加わる力は陽極及び陰極により受け止められるので、隔膜に補強のためのリブ等を設ける必要がなくなり、従って隔膜の有効面積の低下による電解水製造能力の低下がなくなる。
Further, according to the invention of
以下に図1及び図2に示す実施例により、本発明の説明をする。 The present invention will be described below with reference to the embodiment shown in FIGS.
図1及び図2に示すように、主要部が絶縁材よりなるケーシング10の内部は、互いに平行に設けられた2枚の隔膜11,13により仕切られて、両隔膜11,13の間の塩水室Bと、隔膜11とケーシング10の間の陽極室Aと、隔膜13とケーシング10の間の陰極室Cに分離される。実質的に同一構造の各隔膜11,13は例えばポリエチレン不織布を骨材とするポリフッカビニリデン酸化チタンよりなる半透膜で、その外周全縁は塩化ビニールよりなる枠状の隔膜保持体12,14が一体的に形成されて補強されている。隔膜11の陽極室A側には殆ど隙間なく隣接して陽極15が設けられ、隔膜13の陰極室C側には殆ど隙間なく隣接して陰極16が設けられている。各電極15,16は剛性のある平板状のメタルラスよりなり、ケーシング10に固定支持され、電解用の直流電源17に接続されている。各電極15,16はメタルラスに限らず液体の通過が自由なものであれば金網またはパンチドメタルあるいは棒状の素材を格子状に多数並べたものでもよく、その材質は例えばチタンあるいはチタンに白金コーティングを施したものである。
As shown in FIGS. 1 and 2, the inside of a
主として図1に示すように、塩水室Bの底部と循環塩水タンク20の底部は循環ポンプ23を設けた塩水導入管21により連通され、塩水室Bの上部と循環塩水タンク20の上部は絞り24を設けた塩水導出管22により連通されている。循環塩水タンク20の上部には開閉弁32を備えた連通管31を介して飽和食塩水を収容する濃塩水タンク30が接続され、また開閉弁を備えた給水管(図示省略)が接続され、循環塩水タンク20内に設けた濃度計35により検出された食塩水濃度が所定範囲(例えば10〜20%)を外れれば開閉弁32または給水管の開閉弁を開いて、循環塩水タンク20内の食塩水濃度を所定範囲に維持するようになっている。循環塩水タンク20にはその内部の濃度を均一化するための撹拌ポンプ34が設けられている。また濃塩水タンク30の上側には濃塩水タンク30に食塩を供給する食塩タンク33が設けられている。
As shown mainly in FIG. 1, the bottom of the salt water chamber B and the bottom of the circulating
図1に示すように、水道管に接続されて制御弁28が設けられた原水供給管25は2つの原水導入管25a,25bに分岐され、各原水導入管25a,25bはそれぞれ陽極室A及び陰極室Cの底部に連通されている。陽極室A及び陰極室Cの上部にはそれぞれ酸性水取出し管26及びアルカリ性水取出し管27が連通されている。なお図1の説明図の寸法関係は図示の都合上現実のものとは異なっており、ケーシング10は循環塩水タンク20、濃塩水タンク30、食塩タンク33などに比して実際より大きく表示されている。
As shown in FIG. 1, a raw
次に上記実施例の作動の説明をする。 Next, the operation of the above embodiment will be described.
この電解水製造装置の使用開始時には、先ず開閉弁32を及び給水管の開閉弁を開いて循環塩水タンク20に飽和食塩水及び水道水を供給すると同時に撹拌ポンプ34を作動させて循環塩水タンク20内部の濃度を均一にし、濃度計35により検出した食塩水濃度に基づき両開閉弁を制御して所定濃度範囲内とし、循環塩水タンク20内の水位が所定のレベルに達すれば両開閉弁を閉じる。次いで循環ポンプ23を作動させ循環塩水タンク20内の食塩水を塩水導入管21を介して塩水室B内に送り込み、塩水導出管22を介して循環塩水タンク20内に戻して食塩水を循環させる。続いて原水供給管25の制御弁28を開き、水道管からの原水を陽極室A及び陰極室C内に送り込み、酸性水取出し管26及びアルカリ性水取出し管27から排出させる。
At the start of use of the electrolyzed water producing apparatus, first, the on-off valve 32 and the on-off valve of the water supply pipe are opened to supply the saturated saline solution and the tap water to the circulating
この状態で陽極15及び陰極16に直流電源17からの電解用電力を供給すれば、塩水室B内の食塩水中の塩素イオン(陰イオン)は隔膜11を通って陽極室A内に入り陽極15に接触して電価を失って塩素となる。この塩素の一部はそのまま陽極15付近の水中に溶解し、一部は水と反応して次亜塩素酸あるいは次亜塩素酸イオンを生じ、これらにより殺菌作用のある有効塩素濃度が与えられる。残る塩素の一部は塩酸となりあるいは塩素ガスとなって遊離される。これにより陽極15付近の水は酸性となり、これらの成分よりなる酸性水は液体の通過が自由な陽極15を通り抜けて陽極室A内に広がる。また塩水室B内の塩水中のナトリウムイオン(陽イオン)は隔膜13を通って陰極室C内に入り陰極16に接触して電価を失い、陰極16付近の水と反応して苛性ソーダ及び遊離水素を生じて陰極16付近の水をアルカリ性とする。アルカリ性となった水は液体の通過が自由な陰極16を通り抜けて陰極室C内に広がる。このようにして陽極室A及び陰極室C内にそれぞれ生成された酸性水及びアルカリ性水は、酸性水取出し管26及びアルカリ性水取出し管27から送り出され、それぞれの用途に使用される。
In this state, when the electrolytic power from the
塩水室B内の電解されなかった食塩水は隔膜11,13に遮られて陽極室Aまたは陰極室C内に入ることはほとんどなく、大部分は塩水導出管22より循環塩水タンク20内に戻され、循環ポンプ23により塩水導入管21より再び塩水室B内に送り込まれて繰り返し循環して使用される。従って未電解の食塩水が酸性水取出し管26及びアルカリ性水取出し管27から排出されることがほとんどないので食塩が無駄に消費されることがない。またこのように食塩の無駄な消費がないので濃度の高い食塩水を使用することができ、これにより食塩水の伝導度が高まるので、必要な量の電解を行うための消費電力が減少する。
The salt solution that has not been electrolyzed in the salt water compartment B hardly enters the anode compartment A or the cathode compartment C while being blocked by the
循環ポンプ23により循環塩水タンク20内の食塩水を塩水室Bを通して循環させた状態では、塩水導出管22に設けた絞り24の程度により塩水室B内の水圧が上昇し、この絞り24を適当に設定することにより塩水室B内の水圧が陽極室A及び陰極室C内の水圧よりも高くなるように設定する。この水圧の差により各隔膜11,13はそのほゞ全面積にわたり隣接して設けた陽極15及び陰極16に押し付け保持され、各隔膜11,13に加わる力は陽極15及び陰極16により受け止められる。従って各隔膜11,13はそれに加わる力を受け止める必要がないので、各隔膜11,13を横切って補強リブを設ける必要がなくなり、隔膜の有効面積の低下による電解水製造能力の低下がなくなる。
When the salt water in the circulating
電解水の製造により塩水室B及び循環塩水タンク20内の食塩が消費されて食塩水の濃度が低下すれば、濃度計35はこれを検知して開閉弁32を開き、食塩水の濃度を所定範囲内に保持する。これにより循環塩水タンク20内の水位は上昇し、所定の水位を越えた分はオーバフローパイプ(図示省略)より排出される。また、浸透圧の差により陽極室A及び陰極室C内の水は隔膜11,13を通って塩水室B内に流入し、これによっても循環塩水タンク20内の水位は上昇するが、この場合も所定の水位を越えた分はオーバフローパイプより排出される。なお、浸透圧の差による陽極室A及び陰極室Cから塩水室B内への流入は、前述のように塩水室B側の水圧を高めることにより抑制される。
When the salt in the salt water chamber B and the circulating
上述のようにして製造される食品処理に使用する酸性水のpH、有効塩素濃度、酸化還元電位(ORP)などの値は、制御弁28により陽極室A内を通る水の流量を調節することにより制御することができる。これらの値は、陽極15の組成、直流電源17による印加電圧、食塩水の濃度及び温度などによっても制御することができる。
The values of the pH, effective chlorine concentration, oxidation-reduction potential (ORP), etc. of the acidic water used for treating the food produced as described above are adjusted by controlling the flow rate of the water passing through the anode chamber A by the
なお上記実施例では塩水導出管22に絞り24を設けて塩水室B内の水圧を高めているが、循環塩水タンク20をケーシング10よりも高い位置として塩水室B内の水圧を高めてもよい。また上記実施例では完全に分離した2枚の隔膜11,13を使用したが、筒状とした1枚の隔膜の互いに向かい合う部分をある幅にわたりケーシング10の対向する内面に取り付け、ケーシング10内に張り渡される隔膜の2部分によりケーシング10の内部を中央の塩水室Bとその両側の陽極室A及び陰極室Cに分離するようにしてもよい。また、上記実施例は被電解溶液として食塩水を使用した場合につき説明したが、本発明はその他の塩の溶液を被電解溶液として使用する場合にも適用することができる。
In the above embodiment, the
10…ケーシング、11,13…隔膜、15…陽極、16…陰極、17…直流電源、20…循環塩水タンク、21…塩水導入管、22…塩水導出管、23…循環ポンプ、25a,25b…原水導入管、26…酸性水取出し管、27…アルカリ性水取出し管、A…陽極室、B…塩水室、C…陰極室。
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