JP2004024951A - 土中送気システム - Google Patents

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JP2004024951A
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Michihiko Ishida
石田 道彦
Masao Kuroiwa
黒岩 正夫
Jun Mitsumoto
光本 純
Yoshio Hosokawa
細川 喜生
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Kitz Corp
Obayashi Corp
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Kitz Corp
Obayashi Corp
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Abstract

【課題】送気設備からの遠近に関わらず一定量の空気を土中送気する。
【解決手段】地盤面に敷設されるゴム、アスファルトなどの遮水材からなる厚手の遮水シート3aと、保護砂層3bからなり、この保護砂層3bの内部には、主送気管14と、主送気管14に直交して分岐された複数の空気吐出管15とが平行に水平配管されている。また、図1にも示すように、廃棄物11上に積層された覆土12の層内にも同様の形態で主送気管14及び複数の空気吐出管15が水平配管されている。各主送気管14は、孔無しの管であって、その端部を管理棟7などに設けたエアコンプレッサ16などの送気設備に接続したものである。一方、各空気吐出管15は、その長手方向に沿って多数の給気孔を設けた多孔管であり、給気孔毎にその内部に空気吐出量を一定に保つための圧力補正機構を備えている。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物埋立地盤や汚染土壌などに対して均一な送気を行えるようにした土中送気システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、油等の廃棄物埋立地盤、汚染土壌などの土中に外気を導入し、外気の発散に伴う土中有機物の揮発による除去、並びに土中好気性菌の活動を活発化し土中有機物の分解を促進する方法がある。
【0003】
この方法は、対象となる土中に送気管を打設し、送風機などによりこの送気管を通じて土中に空気を注入するものであり、例えばエアスパージング法などが知られている。
【0004】
この方法で、例えば廃棄物処分場における埋立地盤などの広い地盤に空気を注入する手段として、多数の孔をあけた空気吐出管を地中に埋設し、これを送気設備に接続し、各孔を通じて地中各部に分散送気するシステムがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の分散送気システムでは、送気設備に近い位置、すなわち圧力が高い場所にある孔から大部分の空気が排出され、末梢部分に至るまでに排出空気量が急激に減少するため、配管位置周囲全体の土壌に均一に空気を供給することができなかった。なお、この方法においても、孔径を調整することで、オリフィス効果を生じさせ、各部の流量を調整することも可能であるが、その調整範囲は狭く、広範囲にわたって吐出量を一定とするには限界があった。
【0006】
本発明は、以上の課題を解決するものであって、その目的は、送気設備からの遠近に関わらず一定量の空気を土中送気できるようにした土中送気システムを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、長手方向に沿って多数の給気孔を備えた空気吐出管を土中に埋設するとともに、該空気吐出管の一端を送気設備に接続したものにおいて、前記空気吐出管内には各給気孔毎に吐出量が一定となるための圧力補正機構を備えたことを特徴とするものである。従って、本発明によれば、送気設備に近い位置でも遠い位置でも同量の空気が吐出するため、空気吐出管周囲の地盤内に均等に空気を送り込むことができる。
【0008】
また、本発明では、送気設備の空気供給圧力が300kPa以上であることにより、各位置での空気吐出量をほぼ一定とできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1,2は本発明の土中送気システムを適用した廃棄物処分場を示すものである。
この処分場1は、山間の谷間などの自然地形の利用や、平担地を掘削し、その片側あるいは両側に貯留構造物2を作り、下流側を同じく図示しない貯留構造物で仕切った凹状の敷地底部を遮水工3で覆うとともに、敷地底部に地下水集排施設4、浸出水集排施設5、ガス抜き設備6などを配置するほか、これら各施設、設備をモニタ及び制御するための管理棟7を処分場1の近隣における地上部に設けたものである。
【0010】
また、処分場1の周囲は囲障設備8で囲繞され、その開口ゲート9を通じて周縁の一般道路と結んで処分場1の内部に導入路10を形成し、導入路10を通じてダンプトラックなどにより運ばれた廃棄物11をバックホウなどにより敷き均すとともに、所定厚み毎に覆土12を撒き出し、これら廃棄物11と覆土12とを交互に積層する作業を繰返すことにより、廃棄物埋立地盤13を造成するものである。
【0011】
以上において、前記遮水工3は図2に示すごとく、地盤面に敷設されるゴム、アスファルトなどの遮水材からなる厚手の遮水シート3aと、保護砂層3bからなり、この保護砂層3bの内部には、主送気管14と、主送気管14に直交して分岐された複数の空気吐出管15とが平行に水平配管されている。また、図1にも示すように、廃棄物11上に積層された覆土12の層内にも同様の形態で主送気管14及び複数の空気吐出管15が水平配管されている。
【0012】
各主送気管14は、孔無しの管であって、その端部を管理棟7などに設けたエアコンプレッサ16などの送気設備に接続したものである。一方、各空気吐出管15は、その長手方向に沿って多数の給気孔を設けた多孔管であり、給気孔毎にその内部に空気吐出量を一定に保つための圧力補正機構を備えている。この圧力補正機構としては、例えば株式会社キッツなどによって開発された潅水チューブ(商品名:RAMチューブ)を採用しているが、本実施形態では潅水に替えて空気を流す点が異なっている。
【0013】
図3はその圧力補正機構17の詳細構造を示し、この圧力補正機構17は、空気吐出管15内にあってこれの内部を流通する空気を導入すべく一端開口したケーシング18と、ケーシング18の上面に設けたダイアフラム19と、ケーシング18の下面に開口され、空気吐出管15の給気孔に連通する空気吐出孔20と、ケーシング18の開口面に設けたフィルタ21と、フィルタ21に一端を面し、他端をケーシング18内に開口させたフレキシブル素材からなるコイル状のラビリンス22とからなっており、矢印図示のごとくケーシング18内に導入された空気の一部はフィルタ21及びラビリンス22を通じてケーシング18内から吐出孔20を通じて空気吐出管15の外部に吐出する。
【0014】
そして、ラビリンス22により、導入された空気は適度に減圧されるとともに、管内圧力が高いとダイアフラム19が押され、その圧力によってラビリンス22が圧迫される結果、さらなる減圧効果を得ることができ、これによって圧力補正機構17を通過し、下流側に送られる空気は大きな圧力損失を生ずることがなく、空気吐出管15の主送気管14に対する接続位置近傍でも、離れた位置であってもほぼ同等の供給量で空気の吐出作用がなされ、埋立地盤13内を均一に給気することが可能である。したがって、各部均一に好気性菌の繁殖を促進し、廃棄物11内の有機物分解に寄与することができる。
【0015】
なお、以上の均等な空気吐出作用は、供給源における空気供給圧力に依存する。そこで、図4に示すごとくエアコンプレッサ16などの空気供給源(▲1▼)の位置に圧力計23を接続し、空気供給源(▲1▼)から50m(▲2▼)及び100m(▲3▼)離れた位置に給気孔を有する前記機構を備えた空気吐出管15を用い、各孔位置を水槽24に漬けその上部にビーカ25をかぶせた実験装置を作り、各圧力による送気に伴うビーカ25内部に置き換わった空気量の測定を行った結果、空気供給源▲1▼の圧力が300kPa、以上であると、▲2▼、▲3▼の位置とも約2l/minと、ほぼ一定の空気吐出量となることが確認された。
【0016】
従って、実用にあたっては空気供給源の送気圧力を300kPa以上とすることで、以上の効果を得ることができる。
【0017】
図5は、本発明の他の実施の形態を示すものであり、汚染土壌または廃棄物埋立地盤30の地表部に平行に主送気管14を配管し、これの端部をエアコンプレッサ16に接続するとともに、主送気管14から縦方向に複数の空気吐出管15を分岐配管し、地盤30内に鉛直に埋設したものである。
【0018】
この実施形態では、ある深度まで汚染の進んだ汚染土壌の無害化や、埋立済みとなった既存の廃棄物埋立地盤に対する有機物の早期分解処理に好適である。
【0019】
図6は、本発明のさらに他の実施の形態を示すものであり、地盤40内の汚染箇所40aの直上に工場などの既存建屋41があった場合に、水平ボーリングにより建屋41の下部をくぐって汚染箇所40aを縦断する孔を形成し、これに主送気管14を通すとともに、主送気管14をガイドとしてその内部に空気吐出管15を挿通し、汚染箇所40aにおいて空気吐出管15を露出させ、その後エアコンプレッサ16を駆動して汚染箇所40aの各部に空気を吐出するものである。
【0020】
従って、この実施形態では、既存建屋41の解体や移設を伴うことなく、その下部における汚染土壌の各部に均一に送気を行い、これを早期に無害化できる。
【0021】
なお、以上の各実施の形態では、外気を土中に送気したが、好気性菌の活動を活発化するために、ある温度に保たれた空気や、空気以外の気体、例えば酸素、オゾンなどの酸化性気体や、無害化促進のための反応性気体、その他例えば土中微生物の栄養源としての液体など、土中の状態に応じて種々の気体、液体を選択できる。
【0022】
【発明の効果】
以上の説明により明らかなように、本発明による土中送気システムによれば、送気設備からの遠近に関わらず一定量の空気を土中送気できるため、特に広大な敷地内における有機物の揮発や、好気性雰囲気を促進する上で有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の土中送気システムを適用した廃棄物処分場の概念図である。
【図2】同一部を示す説明図である。
【図3】図2A部分における空気吐出管内における圧力補正機構を示す説明図である。
【図4】送気圧力と空気吐出量との関係の調査に使用した実験装置の説明図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す説明図である。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態を示す説明図である。
【符号の説明】
13 廃棄物埋立地盤
15 空気吐出管
16 エアコンプレッサ(送気設備)
17 圧力補正機構
20 吐出孔(給気孔)
30,40 地盤

Claims (2)

  1. 長手方向に沿って多数の給気孔を備えた空気吐出管を土中に埋設するとともに、該空気吐出管の一端を送気設備に接続したものにおいて、前記空気吐出管内には各給気孔毎に吐出量が一定となるための圧力補正機構を備えたことを特徴とする土中送気システム。
  2. 送気設備の空気供給圧力が300kPa以上であることを特徴とする請求項1記載の土中送気システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009226308A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Miraie Corp 発酵処理装置
JP2012005927A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Honmagumi:Kk 廃棄物処分場における安定化促進装置と安定化工法
CN113295602A (zh) * 2021-05-13 2021-08-24 上海长肯试验设备有限公司 农业底覆膜综合老化试验装置

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