JP2004021370A - ディスクアレイ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のディスクアレイ制御ユニットを1つのディスクアレイ制御装置として運用した場合、複数のディスクアレイ制御ユニットに分散実装されるキャッシュメモリ等の記憶装置群の物理的な実装位置および異なる性能の記憶装置群搭載による性能のばらつきを抑え、幅広いユーザニーズに合致したアクセス性能を得ることができるディスクアレイシステムを提供する。
【解決手段】複数のディスクアレイ制御ユニット10a,10b,10c,10dを相互結合網21により接続したディスクアレイ制御装置1であって、複数のディスクアレイ制御ユニットに分散実装される高速キャッシュメモリ部14、低速キャッシュメモリ部15、磁気ディスク装置5、テープ記憶装置6等の記憶装置群の物理的な実装位置および異なる性能の記憶装置群搭載による性能のばらつきを管理メモリ部13により制御する機能を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】複数のディスクアレイ制御ユニット10a,10b,10c,10dを相互結合網21により接続したディスクアレイ制御装置1であって、複数のディスクアレイ制御ユニットに分散実装される高速キャッシュメモリ部14、低速キャッシュメモリ部15、磁気ディスク装置5、テープ記憶装置6等の記憶装置群の物理的な実装位置および異なる性能の記憶装置群搭載による性能のばらつきを管理メモリ部13により制御する機能を有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクアレイ制御装置に関し、特に、データを複数の磁気ディスク装置に格納するディスクアレイ装置の制御技術に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明者が検討したところによれば、今般のコンピュータシステムにおいては、処理性能の向上に対する期待は大きく、特にディスクサブシステムのI/O(入出力)性能向上に対する要求は高い。磁気ディスクを記憶媒体とするディスクサブシステム(以下「サブシステム」という)のI/O性能は半導体記憶装置を記憶媒体とするコンピュータの主記憶のI/O性能に比べて、3〜4桁程度小さく、従来からこの差を縮めること、すなわちサブシステムのI/O性能を向上させる努力がなされている。
【0003】
また、銀行、証券、電話会社等に代表される大企業では、従来は各所に分散していたコンピュータおよびストレージを、データセンターの中に集中化してコンピュータシステムおよびストレージシステムを構成することにより、コンピュータシステムおよびストレージシステムの運用、保守、管理に要する費用を削減する傾向にあり、特に大型/ハイエンドのストレージシステムには、数百台以上のホストコンピュータへ接続するためのチャネルインタフェースのサポート(コネクティビティ)、数百テラバイト以上の記憶容量のサポートが要求されている。
【0004】
一方、近年のオープン市場の拡大、今後予想されるストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)の普及により、大型/ハイエンドのストレージシステムと同様の高機能・高信頼性を備えた小規模構成(小型筐体)のストレージシステムへの要求が高まっている。
【0005】
サブシステムのI/O性能を向上させるための1つの方法として、複数の磁気ディスク装置でサブシステムを構成し、データを複数の磁気ディスク装置に格納する、いわゆるディスクアレイと呼ばれるシステムが知られている。ディスクアレイの場合、上位コンピュータからのI/O情報を記録する複数の磁気ディスク装置と、上位コンピュータのI/O情報を受付け複数の磁気ディスク装置へ転送するディスクアレイ制御装置から構成されるのが一般的である。
【0006】
この中で、大規模接続・大容量への要求に対しては、従来の大型/ハイエンドのディスクアレイ制御装置を複数接続して超大規模なディスクアレイ制御装置を構成する方法が考えられる。複数のディスクアレイ制御装置を接続することにより、キャッシュメモリが複数のディスクアレイ制御装置に分散することになる。キャッシュメモリは、この記憶制御装置に繋がる磁気ディスク装置のデータを格納することが性能の面を考えると有利であり、また、このキャッシュメモリにアクセスするホストコンピュータは、このキャッシュメモリを有する記憶制御装置内に繋がることが性能の面で有利である。
【0007】
また、キャッシュメモリについては、より性能を求める顧客に対しては高速なメモリを搭載することにより性能を向上することが可能であり、コスト面を重視する顧客に対しては低速なメモリを使用するなどの方法が考えられる。また、実装障害時および磁気ディスク装置の増設や記憶制御装置の増設により、ホストインタフェース部とキャッシュメモリおよびキャッシュメモリと磁気ディスク制御装置との対応が上記性能面で有利と考える構成から変更となる場合がある。上位装置およびソフトから見た場合に複数のディスクアレイ制御装置を複数接続した超大規模なディスクアレイ制御装置と意識することなく、1つのディスクアレイ制御装置として管理することが従来のアーキテクチャ継続の面から有利である。
【0008】
このような事より、ホストインタフェースとキャッシュメモリや磁気ディスク装置の接続関係や増設時の再構成に伴い実装位置の最適化を考える必要があり、また、顧客ニーズにより高速/低速、高コスト/低コストのリソースの最適配置を考える必要があり、従来の1つのディスクアレイ制御装置によりシステムが構築されていた場合に比べ、異なる実装位置および処理性能を持ったリソースを制御する階層制御方式がディスクアレイシステムの性能/顧客ニーズに与える影響が大きくなる。
【0009】
このような階層制御方式に関する技術としては、たとえば特開2001−22614号公報に記載される技術などが挙げられる。この特開2001−22614号公報に開示されている階層制御方式としては、性能や特性の異なる複数の記憶装置群に対し、ホストからのジョブスケジュールを入手し記憶装置群の階層制御を行う方式が記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特開2001−22614号公報の技術について、本発明者が検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。たとえば、特開2001−22614号公報に開示されている技術では、あらかじめホストのジョブ運用管理ソフトウエアにユーザがジョブ実行順序を定義し、この定義したジョブスケジュールをディスクサブシステムが入手することにより適切な階層制御を行う手段をとっている。
【0011】
しかし、実際は、あらかじめジョブスケジュールを登録するユーザは限られている。そのために、多くのユーザにとって事前に実行するプログラムを登録することなく、また、データが格納されているリソースが高速/低速かを意識せずに、ディスクアレイ制御装置に接続し、最適なアクセス性能を得ることが望まれている。
【0012】
そこで、本発明の目的は、複数のディスクアレイ制御ユニットを1つのディスクアレイ制御装置として運用した場合、複数のディスクアレイ制御ユニットに分散実装されるキャッシュメモリ等の記憶装置群の物理的な実装位置および異なる性能の記憶装置群搭載による性能のばらつきを抑え、幅広いユーザニーズに合致したアクセス性能を得ることができるディスクアレイシステムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明におけるディスクアレイ制御装置は、複数のディスクアレイ制御ユニット内に分散実装される処理速度の異なるキャッシュメモリ部および磁気ディスク装置を管理する管理メモリ部をディスクアレイ制御装置内に持ち、この管理メモリ部は、アドレスに対するアクセス頻度を管理し、複数のタイマを用い条件付けを行い、ある一定基準を満たさないデータについては、より低速のリソースへデータ移動を行うように指示するものである。
【0014】
具体的に、本発明におけるディスクアレイ制御装置は、ホストコンピュータに接続される複数のチャネルインタフェース部、磁気ディスク装置に接続される複数のディスクインタフェース部、磁気ディスク装置に対しリード/ライトされるデータを一時的に格納する複数のキャッシュメモリ部、および、磁気ディスク装置やキャッシュメモリ部へのアクセスを管理し階層制御を行う管理メモリ部を有する複数のディスクアレイ制御ユニットと、複数のチャネルインタフェース部、複数のディスクインタフェース部、および、複数のキャッシュメモリ部に接続される相互結合網とを有し、管理メモリ部により、ホストコンピュータからのディスクアレイ制御装置内の性能や特性の異なる磁気ディスク装置やキャッシュメモリ部へのアクセスを管理することができるようにしたものである。
【0015】
さらに、本発明におけるディスクアレイ制御装置は、管理メモリ部内に、単位時間内のアクセス回数を計数する複数のタイマカウンタ、あるいは単位時間内のアクセス回数を計数する複数のタイマカウンタ、および、比較/重み付け論理回路を有することで、ホストコンピュータからのジョブ情報をあらかじめ受け取ることなく、ホストコンピュータに意識させることなく、階層管理することができるようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置を示す構成図、図2は本実施の形態のディスクアレイ制御装置において、管理メモリ部が管理するリソースの割合を示す説明図、図3は管理メモリ部のリソース選択テーブルを示す説明図、図4は管理メモリ部のリソース選択テーブルの変形例を示す説明図、図5は管理メモリ部を示す説明図、図6はアドレス変換テーブルの更新手順を示すフロー図、図7はアドレス変換テーブルを示す説明図である。
【0017】
図1により、本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置の構成の一例を説明する。
【0018】
図1に示すように、本実施の形態のディスクアレイ制御装置1は、複数のディスクアレイ制御ユニット10(10a,10b,10c,10d)から構成される。各ディスクアレイ制御ユニット10は、ホストコンピュータ25とのインタフェース部(チャネルIF部)11と、磁気ディスク装置5またはテープ記憶装置6とのインタフェース部(ディスクIF部)12と、管理メモリ部13と、高速キャッシュメモリ部14または低速キャッシュメモリ部15を有して構成される。
【0019】
各ディスクアレイ制御ユニット10において、ディスクアレイ制御ユニット10a,10bには高速キャッシュメモリ部14、ディスクアレイ制御ユニット10c,10dには低速キャッシュメモリ部15がそれぞれ備えられている。また、ディスクアレイ制御ユニット10a,10b,10cのディスクIF部12には磁気ディスク装置5、ディスクアレイ制御ユニット10dのディスクIF部12にはテープ記憶装置6がそれぞれ接続されている。
【0020】
このディスクアレイ制御装置1において、チャネルIF部11およびディスクIF部12と高速キャッシュメモリ部14および低速キャッシュメモリ部15間は、ディスクアレイ制御ユニット10内において相互結合網21を介して接続されている。また、複数のディスクアレイ制御ユニット10の間では、高速キャッシュメモリ部14および低速キャッシュメモリ部15は相互結合網21を介して接続されている。すなわち、相互結合網21を介して、全てのチャネルIF部11およびディスクIF部12から、全ての高速キャッシュメモリ部14および低速キャッシュメモリ部15へアクセス可能な構成となっている。
【0021】
相互結合網21は、ディスクアレイ制御ユニット10内のデータ転送性能の方が複数のディスクアレイ制御ユニット10を介するデータ転送性能より高くなっている。即ち、ホストコンピュータ25からのアクセスでは、アクセス対象のキャッシュメモリと同じディスクアレイ制御ユニット10内のチャネルIF部11を介してデータ転送を行った方が性能面で有利であり、また、相互結合網21への負担が小さくなることにより、他のデータ転送性能にも有利となる。
【0022】
次に、図2により、ディスクアレイ制御ユニット10a(10b,10c,10dも同様)内の管理メモリ部13が管理するリソース割合100の一例について説明する。
【0023】
図2に示すように、ディスクアレイ制御ユニット10a内の管理メモリ部13が管理するリソース割合100の各リソースは、前記図1に示されている前記ディスクアレイ制御装置1内の各々のリソースに対応している。ディスクアレイ制御ユニット10a内の割当て領域は30%、ディスクアレイ制御ユニット10d内の割当て領域は70%の例を示している。
【0024】
たとえば、ディスクアレイ制御ユニット10a内の高速キャッシュメモリ部14は、キャッシュメモリ自体が高速であるとともに、ディスクアレイ制御ユニット内のアクセスのため、ピン数やケーブル実装等により処理速度の制限が発生するディスクアレイ制御ユニット間アクセスに比べ高速に処理することが可能となる。高速キャッシュメモリ部14の割当て領域は5%、その他の領域は磁気ディスク装置5に割り当てられる。
【0025】
同様な理由で、ディスクアレイ制御ユニット10dに繋がるテープ記憶装置6は、記憶装置自体が低速であるとともに、相互結合網21を介することでより低速なアクセスとなる。低速キャッシュメモリ部15の割当て領域は20%、その他の領域はテープ記憶装置6に割り当てられる。
【0026】
ここで、前述した図1にて、ホストコンピュータ25からのディスクアレイ制御ユニット10a内の高速キャッシュメモリ部14への読み出し処理について説明する。
【0027】
まず、チャネルIF部11は、ホストコンピュータ25からのリクエスト(リード要求)に対し、ディスクアレイ制御ユニット10a内にある共有メモリ(図示せず)をアクセスすることにより、該当データが自ディスクアレイ制御ユニット内の高速キャッシュメモリ部14に搭載されていることを認識する。
【0028】
次に、ディスクアレイ制御ユニット10a内にある高速キャッシュメモリ部14にアクセスを行うことにより要求データを読み出す。また、管理メモリ部13に参照記録を登録する。管理メモリ部13は、管理対象データのアドレスにより参照記録の重み付けを行い、優先順位を付けることにより、他のディスクアレイ制御ユニット10d内の低速キャッシュメモリ部15および他のディスクアレイ制御ユニット10d内のテープ記憶装置6も含めた、異なる性能の記憶装置群に管理対象データの実装位置を決定する。実装位置の決定は、ある一定時間毎に行っても良いし、相互結合網の空いている時に随時行う方法を取っても良い。
【0029】
また、他のディスクアレイ制御ユニット10d内のテープ記憶装置6に実装されたデータは、アクセス頻度が小のため、アクセス時の性能が劣化しても全体に与える性能劣化は少ない。他のディスクアレイ制御ユニット10d内のテープ記憶装置6に実装されたデータのアクセスについても、ホストコンピュータ25は実装位置を意識することなく、ディスクアレイ制御ユニット10aのチャネルIF部11を介してアクセスすることとなる。
【0030】
次に、図3および図4により、管理メモリ部13のリソース選択テーブル30の一例について説明する。
【0031】
リソース選択テーブル30は、管理するリソースについて全てアドレス付けしており、アドレス毎に条件1〜3により重み付けを行っている。アクセス頻度が多いほど性能に与える影響が大きいと考えられるため、アクセス頻度=重みの関係としている。条件1の内容は、直近の1時間のアクセス頻度について重み付けしたものである。条件2の内容は、昨日の同一時間のアクセスについて重み付けしたものである。条件3は、1週間前の同一時間のアクセスについて重み付けしたものである。また、各リソース毎にマスクを設け、重み付けによらずにリソースを固定したいアドレス等を制御可能としている。
【0032】
図3により、各アドレス毎に重み付けのしくみについて説明する。まず、アドレス000について、条件1の直近のアクセス頻度が多いため条件1の重みは1000となり、条件2についても昨日の同一時間のアクセス重み付け結果を用い重みは900となり、条件3についても1週間前の同一時間のアクセス重み付け結果から重みは700となっている。それぞれの条件についての重みを足したのが重み欄に記述された値であり、この場合2600となる。マスクはDisableなので条件に従って求めた重みにより、アドレス000のリソースの割当ては高速キャッシュメモリ部14となる。
【0033】
次に、アドレス001についても同様に求め、条件1の重みは900、条件2の重みは800、条件3の重みは500なのでトータルの重みは重み欄の記述の通り2200となる。この場合、アドレス001には、磁気ディスク装置5を割り当てる。
【0034】
また同様に、アドレス002についても同様に求め、条件1の重みは0、条件2の重みは500、条件3の重みは1000なのでトータルの重みは重み欄の記述の通り1500となる。この場合、アドレス002には、低速キャッシュメモリ部15を割り当てる。
【0035】
アドレス003も同様に求め、条件1の重みは100、条件2の重みは600、条件3の重みは400なのでトータルの重みは重み欄の記述の通り1100となる。アドレス003は、重み付け結果によれば、重みが小さいためテープ記憶装置への割当てになるのだが、マスクがEnableであるため高速キャッシュメモリ部14の割当てになる。このようなデータとして、アクセス頻度は小だがアクセス時は高速の処理性能を要求されるデータが考えられる。
【0036】
アドレス004についても同様に求め、条件1の重みは500、条件2の重みは600、条件3の重みは0なのでトータルの重みは重み欄の記述の通り1100となる。重みの値は、アドレス003と同じであるが、マスクがDisableのため、アドレス004には、テープ記憶装置6を割り当てる。
【0037】
図3では、条件間の比重を均等にしているが、図4のように条件間に比重を取ることも可能である。例えば、均等に比重をかけた場合は、アドレス002のほうが重みが大きかったのだが、条件1の比重を条件2の2倍、条件3の6倍とすると、アドレス004のほうが重みが大きくなる。アドレス002の重みは、0×6+500×3+1000=2500となり、比重を取らない場合より重みが1000増えただけであり、アドレス004の重みは、500×6+600×3+0=4800となり、比重を取らない場合より重みが3700増えており、アドレス002より重みが大きいことになり、割り当てられるリソースについてもテープ記憶装置6から低速キャッシュメモリ部15へと割り当てが変更になる。比重のかけ方により最適なリソース割当てが可能となる。
【0038】
また、リソース選択テーブル30による重み付けの値をモニタし、重み付けが大きいにもかかわらず、他に重み付けが大きいアドレスが多いことによって、低速なリソースに割り当てられたケース等を検出することが可能である。その場合は、高速キャッシュメモリ部の増設やマスクの調整等により、最適なリソース割当てを考えることが可能となる。このように、増設等により管理メモリ部13が管理するリソースの構成情報が変った場合は、管理メモリ部13の内容も変更する必要がある。
【0039】
次に、図5により、管理テーブル内のタイマカウンタ、比較/重み付け論理回路の一例について説明する。ここでは、アドレス000にアクセスが来た場合について考える。
【0040】
管理メモリ部13が管理するリソースにアクセスするリクエストは、この管理メモリ部13内のアドレス比較回路40により、アドレスを比較しアドレス比較結果43によりカウンタ41の該当アドレス部のカウンタを更新する。アドレス000へのアクセスの場合、カウンタ(アドレス000)41がカウントアップされる。カウンタ(アドレス000)41は、タイマ(1Hr)42からのリセット信号44により初期化される。リセット信号44は1時間毎に発行され、カウンタ41は、1時間毎に初期化される。1時間の間、カウンタ41は、該当アドレスにアクセスがある毎に、該当カウンタの値を更新する。
【0041】
次に、タイマ(1Hr)42からの格納信号45により、カウンタ(アドレス000)41からの重みデータ46が重み格納部47内の重みテーブルに格納される。格納信号45が発行され重みデータ46が重み格納部47に格納されるのも、1時間毎であり、リセット信号44によりカウンタ41が初期化される前のデータを格納することになる。ここでは、重みデータ46=カウンタ値としている。
【0042】
なお、図5ではタイマ値を1Hrとしているが、値は任意に変更可能である。図5では、当日重みテーブル48から、1日前重みテーブル49と1日単位にさかのぼって7日前重みテーブル50までの8日分のテーブルを持っているが、重みテーブルの数も任意に設定可能である。
【0043】
この重みテーブルに格納された値と、カウンタ41の値により、リソース選択テーブル30を作成可能となる。例えば、23時のリソース選択テーブル30は、重み格納部(アドレス000)47内の、当日重みテーブル48内の22時の値が1000であるので、リソース選択テーブル(23時)30内のアドレス000部の条件1に1000を登録する。同様に条件2には、1日前重みテーブル49の22時の値900を登録する。同様に条件3には、7日前重みテーブル50の22時の値700を登録する。
【0044】
登録契機については任意に変更できる。例えば、毎日23時にリソースの見直しをしたい場合は、毎日23時にリソース選択テーブル30に登録することにより、各リソースの重み付けおよびリソース割当てが可能となる。
【0045】
次に、図6および図7により、実際にデータを移動する処理の一例について説明する。ここでは、毎日23時にリソースの見直しを行い、アドレス001が前日の低速キャッシュメモリ部15への割当てから、高速キャッシュメモリ部14への割当てに変更になったケースについて説明する。
【0046】
まず、リソース選択テーブル30を更新し(ステップS201)、各アドレス毎のリソース割当てを更新する(ステップS202)。次に、前回とのリソース割当てを比較する(ステップS203)。変更がない場合、リソースの変更がないのでデータ移動は必要ない(ステップS204)。
【0047】
ここでは、アドレス001が前日の低速キャッシュメモリ部15への割当てから、高速キャッシュメモリ部14への割当てに変更になったケースなので、変更ありとなり、次に高速キャッシュメモリ部14の割当てが前回と変更になったかどうかを比較する(ステップS205)。この場合、変更ありのため、アドレス変換テーブル60の高速キャッシュメモリ部用テーブル61を変更する(ステップS206)。
【0048】
この時、変更したアドレスがすぐわかるように変更ビットを設けている。変更があったアドレスの場合、変更ビットを‘1’とする。たとえば、図7に示すように、高速キャッシュメモリ部用テーブル61の高速メモリ部用アドレス002の割当てが、前回のリクエストアドレス006から001に変更となったので、高速キャッシュメモリ部用アドレス002の変更ビットを‘1’としている。
【0049】
次に、同様に、磁気ディスク装置5の割当てが変更になったかどうかを比較する(ステップS207)。変更ありの場合は、磁気ディスク装置用テーブル62を変更する(ステップS208)。
【0050】
本ケースは変更なしのため、続いて低速キャッシュメモリ部15の割当てについて比較する(ステップS209)。図7に示すように、低速キャッシュメモリ部用アドレスの000の割当てが、前回のリクエストアドレス001から006に変更となったので、低速キャッシュメモリ部用テーブル63を変更する(ステップS210)。
【0051】
続いて、テープ記憶装置6の割当てが変更となったかどうかを比較する(ステップS211)。変更ありの場合は、テープ記憶装置用テーブル64を変更する(ステップS212)。今回は変更なしのため、処理終了となる(ステップS213)。
【0052】
この様に、管理メモリ部13で管理しているリソース全てについて、割当て変更有無を比較し、各々のリソースのアドレス変換テーブル60を更新管理する。リクエストは、アドレス変換テーブル60を参照することにより、各リソースのアドレスにアドレス変換される。リクエスト元は、データの位置を意識したり、アドレスを変換したりすることなくアクセス可能である。全てのリソースの管理は、管理メモリ部13に集約されており、全てのリクエストは先ず管理メモリ部13を参照することからリクエストが実行される。
【0053】
以上により、複数のディスクアレイ制御ユニット10間に分散配置されている異なる性能の高速キャッシュメモリ部14、低速キャッシュメモリ部15、磁気ディスク装置5、テープ記憶装置6等の記憶装置群に対するアクセスを最適化し、ディスクアレイ制御装置1の性能を向上することができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、複数のディスクアレイ制御ユニットを1つのディスクアレイ制御装置として運用しようとする場合、複数のディスクアレイ制御ユニットにキャッシュメモリ等の記憶装置が分散されて搭載された場合および異なる性能の記憶装置を搭載したディスクアレイ制御装置において、リソースを最適に活用することが可能となる。
【0055】
また、本発明によれば、ホストコンピュータにキャッシュメモリの物理的な実装位置および異なる記憶装置の使用を意識させることなく、1つのディスクアレイ制御装置としてキャッシュメモリの物理的な実装位置および性能にかかわらず、一定したキャッシュメモリアクセスを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置において、管理メモリ部が管理するリソースの割合を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置において、管理メモリ部のリソース選択テーブルを示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置において、管理メモリ部のリソース選択テーブルの変形例を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置において、管理メモリ部を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置において、アドレス変換テーブルの更新手順を示すフロー図である。
【図7】本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置において、アドレス変換テーブルを示す説明図である。
【符号の説明】
1…ディスクアレイ制御装置、5…磁気ディスク装置、6…テープ記憶装置、10a,10b,10c,10d…ディスクアレイ制御ユニット、11…チャネルIF部、12…ディスクIF部、13…管理メモリ部、14…高速キャッシュメモリ部、15…低速キャッシュメモリ部、21…相互結合網、25…ホストコンピュータ、30…リソース選択テーブル、40…アドレス比較回路、41…カウンタ、42…タイマ、43…アドレス比較結果、44…リセット信号、45…格納信号、46…重みデータ、47…重み格納部、48…当日重みテーブル、49…1日前重みテーブル、50…7日前重みテーブル、60…アドレス変換テーブル、61…高速キャッシュメモリ部用テーブル、62…磁気ディスク装置用テーブル、63…低速キャッシュメモリ部用テーブル、64…テープ記憶装置用テーブル、100…リソース割合。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクアレイ制御装置に関し、特に、データを複数の磁気ディスク装置に格納するディスクアレイ装置の制御技術に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明者が検討したところによれば、今般のコンピュータシステムにおいては、処理性能の向上に対する期待は大きく、特にディスクサブシステムのI/O(入出力)性能向上に対する要求は高い。磁気ディスクを記憶媒体とするディスクサブシステム(以下「サブシステム」という)のI/O性能は半導体記憶装置を記憶媒体とするコンピュータの主記憶のI/O性能に比べて、3〜4桁程度小さく、従来からこの差を縮めること、すなわちサブシステムのI/O性能を向上させる努力がなされている。
【0003】
また、銀行、証券、電話会社等に代表される大企業では、従来は各所に分散していたコンピュータおよびストレージを、データセンターの中に集中化してコンピュータシステムおよびストレージシステムを構成することにより、コンピュータシステムおよびストレージシステムの運用、保守、管理に要する費用を削減する傾向にあり、特に大型/ハイエンドのストレージシステムには、数百台以上のホストコンピュータへ接続するためのチャネルインタフェースのサポート(コネクティビティ)、数百テラバイト以上の記憶容量のサポートが要求されている。
【0004】
一方、近年のオープン市場の拡大、今後予想されるストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)の普及により、大型/ハイエンドのストレージシステムと同様の高機能・高信頼性を備えた小規模構成(小型筐体)のストレージシステムへの要求が高まっている。
【0005】
サブシステムのI/O性能を向上させるための1つの方法として、複数の磁気ディスク装置でサブシステムを構成し、データを複数の磁気ディスク装置に格納する、いわゆるディスクアレイと呼ばれるシステムが知られている。ディスクアレイの場合、上位コンピュータからのI/O情報を記録する複数の磁気ディスク装置と、上位コンピュータのI/O情報を受付け複数の磁気ディスク装置へ転送するディスクアレイ制御装置から構成されるのが一般的である。
【0006】
この中で、大規模接続・大容量への要求に対しては、従来の大型/ハイエンドのディスクアレイ制御装置を複数接続して超大規模なディスクアレイ制御装置を構成する方法が考えられる。複数のディスクアレイ制御装置を接続することにより、キャッシュメモリが複数のディスクアレイ制御装置に分散することになる。キャッシュメモリは、この記憶制御装置に繋がる磁気ディスク装置のデータを格納することが性能の面を考えると有利であり、また、このキャッシュメモリにアクセスするホストコンピュータは、このキャッシュメモリを有する記憶制御装置内に繋がることが性能の面で有利である。
【0007】
また、キャッシュメモリについては、より性能を求める顧客に対しては高速なメモリを搭載することにより性能を向上することが可能であり、コスト面を重視する顧客に対しては低速なメモリを使用するなどの方法が考えられる。また、実装障害時および磁気ディスク装置の増設や記憶制御装置の増設により、ホストインタフェース部とキャッシュメモリおよびキャッシュメモリと磁気ディスク制御装置との対応が上記性能面で有利と考える構成から変更となる場合がある。上位装置およびソフトから見た場合に複数のディスクアレイ制御装置を複数接続した超大規模なディスクアレイ制御装置と意識することなく、1つのディスクアレイ制御装置として管理することが従来のアーキテクチャ継続の面から有利である。
【0008】
このような事より、ホストインタフェースとキャッシュメモリや磁気ディスク装置の接続関係や増設時の再構成に伴い実装位置の最適化を考える必要があり、また、顧客ニーズにより高速/低速、高コスト/低コストのリソースの最適配置を考える必要があり、従来の1つのディスクアレイ制御装置によりシステムが構築されていた場合に比べ、異なる実装位置および処理性能を持ったリソースを制御する階層制御方式がディスクアレイシステムの性能/顧客ニーズに与える影響が大きくなる。
【0009】
このような階層制御方式に関する技術としては、たとえば特開2001−22614号公報に記載される技術などが挙げられる。この特開2001−22614号公報に開示されている階層制御方式としては、性能や特性の異なる複数の記憶装置群に対し、ホストからのジョブスケジュールを入手し記憶装置群の階層制御を行う方式が記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特開2001−22614号公報の技術について、本発明者が検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。たとえば、特開2001−22614号公報に開示されている技術では、あらかじめホストのジョブ運用管理ソフトウエアにユーザがジョブ実行順序を定義し、この定義したジョブスケジュールをディスクサブシステムが入手することにより適切な階層制御を行う手段をとっている。
【0011】
しかし、実際は、あらかじめジョブスケジュールを登録するユーザは限られている。そのために、多くのユーザにとって事前に実行するプログラムを登録することなく、また、データが格納されているリソースが高速/低速かを意識せずに、ディスクアレイ制御装置に接続し、最適なアクセス性能を得ることが望まれている。
【0012】
そこで、本発明の目的は、複数のディスクアレイ制御ユニットを1つのディスクアレイ制御装置として運用した場合、複数のディスクアレイ制御ユニットに分散実装されるキャッシュメモリ等の記憶装置群の物理的な実装位置および異なる性能の記憶装置群搭載による性能のばらつきを抑え、幅広いユーザニーズに合致したアクセス性能を得ることができるディスクアレイシステムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明におけるディスクアレイ制御装置は、複数のディスクアレイ制御ユニット内に分散実装される処理速度の異なるキャッシュメモリ部および磁気ディスク装置を管理する管理メモリ部をディスクアレイ制御装置内に持ち、この管理メモリ部は、アドレスに対するアクセス頻度を管理し、複数のタイマを用い条件付けを行い、ある一定基準を満たさないデータについては、より低速のリソースへデータ移動を行うように指示するものである。
【0014】
具体的に、本発明におけるディスクアレイ制御装置は、ホストコンピュータに接続される複数のチャネルインタフェース部、磁気ディスク装置に接続される複数のディスクインタフェース部、磁気ディスク装置に対しリード/ライトされるデータを一時的に格納する複数のキャッシュメモリ部、および、磁気ディスク装置やキャッシュメモリ部へのアクセスを管理し階層制御を行う管理メモリ部を有する複数のディスクアレイ制御ユニットと、複数のチャネルインタフェース部、複数のディスクインタフェース部、および、複数のキャッシュメモリ部に接続される相互結合網とを有し、管理メモリ部により、ホストコンピュータからのディスクアレイ制御装置内の性能や特性の異なる磁気ディスク装置やキャッシュメモリ部へのアクセスを管理することができるようにしたものである。
【0015】
さらに、本発明におけるディスクアレイ制御装置は、管理メモリ部内に、単位時間内のアクセス回数を計数する複数のタイマカウンタ、あるいは単位時間内のアクセス回数を計数する複数のタイマカウンタ、および、比較/重み付け論理回路を有することで、ホストコンピュータからのジョブ情報をあらかじめ受け取ることなく、ホストコンピュータに意識させることなく、階層管理することができるようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置を示す構成図、図2は本実施の形態のディスクアレイ制御装置において、管理メモリ部が管理するリソースの割合を示す説明図、図3は管理メモリ部のリソース選択テーブルを示す説明図、図4は管理メモリ部のリソース選択テーブルの変形例を示す説明図、図5は管理メモリ部を示す説明図、図6はアドレス変換テーブルの更新手順を示すフロー図、図7はアドレス変換テーブルを示す説明図である。
【0017】
図1により、本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置の構成の一例を説明する。
【0018】
図1に示すように、本実施の形態のディスクアレイ制御装置1は、複数のディスクアレイ制御ユニット10(10a,10b,10c,10d)から構成される。各ディスクアレイ制御ユニット10は、ホストコンピュータ25とのインタフェース部(チャネルIF部)11と、磁気ディスク装置5またはテープ記憶装置6とのインタフェース部(ディスクIF部)12と、管理メモリ部13と、高速キャッシュメモリ部14または低速キャッシュメモリ部15を有して構成される。
【0019】
各ディスクアレイ制御ユニット10において、ディスクアレイ制御ユニット10a,10bには高速キャッシュメモリ部14、ディスクアレイ制御ユニット10c,10dには低速キャッシュメモリ部15がそれぞれ備えられている。また、ディスクアレイ制御ユニット10a,10b,10cのディスクIF部12には磁気ディスク装置5、ディスクアレイ制御ユニット10dのディスクIF部12にはテープ記憶装置6がそれぞれ接続されている。
【0020】
このディスクアレイ制御装置1において、チャネルIF部11およびディスクIF部12と高速キャッシュメモリ部14および低速キャッシュメモリ部15間は、ディスクアレイ制御ユニット10内において相互結合網21を介して接続されている。また、複数のディスクアレイ制御ユニット10の間では、高速キャッシュメモリ部14および低速キャッシュメモリ部15は相互結合網21を介して接続されている。すなわち、相互結合網21を介して、全てのチャネルIF部11およびディスクIF部12から、全ての高速キャッシュメモリ部14および低速キャッシュメモリ部15へアクセス可能な構成となっている。
【0021】
相互結合網21は、ディスクアレイ制御ユニット10内のデータ転送性能の方が複数のディスクアレイ制御ユニット10を介するデータ転送性能より高くなっている。即ち、ホストコンピュータ25からのアクセスでは、アクセス対象のキャッシュメモリと同じディスクアレイ制御ユニット10内のチャネルIF部11を介してデータ転送を行った方が性能面で有利であり、また、相互結合網21への負担が小さくなることにより、他のデータ転送性能にも有利となる。
【0022】
次に、図2により、ディスクアレイ制御ユニット10a(10b,10c,10dも同様)内の管理メモリ部13が管理するリソース割合100の一例について説明する。
【0023】
図2に示すように、ディスクアレイ制御ユニット10a内の管理メモリ部13が管理するリソース割合100の各リソースは、前記図1に示されている前記ディスクアレイ制御装置1内の各々のリソースに対応している。ディスクアレイ制御ユニット10a内の割当て領域は30%、ディスクアレイ制御ユニット10d内の割当て領域は70%の例を示している。
【0024】
たとえば、ディスクアレイ制御ユニット10a内の高速キャッシュメモリ部14は、キャッシュメモリ自体が高速であるとともに、ディスクアレイ制御ユニット内のアクセスのため、ピン数やケーブル実装等により処理速度の制限が発生するディスクアレイ制御ユニット間アクセスに比べ高速に処理することが可能となる。高速キャッシュメモリ部14の割当て領域は5%、その他の領域は磁気ディスク装置5に割り当てられる。
【0025】
同様な理由で、ディスクアレイ制御ユニット10dに繋がるテープ記憶装置6は、記憶装置自体が低速であるとともに、相互結合網21を介することでより低速なアクセスとなる。低速キャッシュメモリ部15の割当て領域は20%、その他の領域はテープ記憶装置6に割り当てられる。
【0026】
ここで、前述した図1にて、ホストコンピュータ25からのディスクアレイ制御ユニット10a内の高速キャッシュメモリ部14への読み出し処理について説明する。
【0027】
まず、チャネルIF部11は、ホストコンピュータ25からのリクエスト(リード要求)に対し、ディスクアレイ制御ユニット10a内にある共有メモリ(図示せず)をアクセスすることにより、該当データが自ディスクアレイ制御ユニット内の高速キャッシュメモリ部14に搭載されていることを認識する。
【0028】
次に、ディスクアレイ制御ユニット10a内にある高速キャッシュメモリ部14にアクセスを行うことにより要求データを読み出す。また、管理メモリ部13に参照記録を登録する。管理メモリ部13は、管理対象データのアドレスにより参照記録の重み付けを行い、優先順位を付けることにより、他のディスクアレイ制御ユニット10d内の低速キャッシュメモリ部15および他のディスクアレイ制御ユニット10d内のテープ記憶装置6も含めた、異なる性能の記憶装置群に管理対象データの実装位置を決定する。実装位置の決定は、ある一定時間毎に行っても良いし、相互結合網の空いている時に随時行う方法を取っても良い。
【0029】
また、他のディスクアレイ制御ユニット10d内のテープ記憶装置6に実装されたデータは、アクセス頻度が小のため、アクセス時の性能が劣化しても全体に与える性能劣化は少ない。他のディスクアレイ制御ユニット10d内のテープ記憶装置6に実装されたデータのアクセスについても、ホストコンピュータ25は実装位置を意識することなく、ディスクアレイ制御ユニット10aのチャネルIF部11を介してアクセスすることとなる。
【0030】
次に、図3および図4により、管理メモリ部13のリソース選択テーブル30の一例について説明する。
【0031】
リソース選択テーブル30は、管理するリソースについて全てアドレス付けしており、アドレス毎に条件1〜3により重み付けを行っている。アクセス頻度が多いほど性能に与える影響が大きいと考えられるため、アクセス頻度=重みの関係としている。条件1の内容は、直近の1時間のアクセス頻度について重み付けしたものである。条件2の内容は、昨日の同一時間のアクセスについて重み付けしたものである。条件3は、1週間前の同一時間のアクセスについて重み付けしたものである。また、各リソース毎にマスクを設け、重み付けによらずにリソースを固定したいアドレス等を制御可能としている。
【0032】
図3により、各アドレス毎に重み付けのしくみについて説明する。まず、アドレス000について、条件1の直近のアクセス頻度が多いため条件1の重みは1000となり、条件2についても昨日の同一時間のアクセス重み付け結果を用い重みは900となり、条件3についても1週間前の同一時間のアクセス重み付け結果から重みは700となっている。それぞれの条件についての重みを足したのが重み欄に記述された値であり、この場合2600となる。マスクはDisableなので条件に従って求めた重みにより、アドレス000のリソースの割当ては高速キャッシュメモリ部14となる。
【0033】
次に、アドレス001についても同様に求め、条件1の重みは900、条件2の重みは800、条件3の重みは500なのでトータルの重みは重み欄の記述の通り2200となる。この場合、アドレス001には、磁気ディスク装置5を割り当てる。
【0034】
また同様に、アドレス002についても同様に求め、条件1の重みは0、条件2の重みは500、条件3の重みは1000なのでトータルの重みは重み欄の記述の通り1500となる。この場合、アドレス002には、低速キャッシュメモリ部15を割り当てる。
【0035】
アドレス003も同様に求め、条件1の重みは100、条件2の重みは600、条件3の重みは400なのでトータルの重みは重み欄の記述の通り1100となる。アドレス003は、重み付け結果によれば、重みが小さいためテープ記憶装置への割当てになるのだが、マスクがEnableであるため高速キャッシュメモリ部14の割当てになる。このようなデータとして、アクセス頻度は小だがアクセス時は高速の処理性能を要求されるデータが考えられる。
【0036】
アドレス004についても同様に求め、条件1の重みは500、条件2の重みは600、条件3の重みは0なのでトータルの重みは重み欄の記述の通り1100となる。重みの値は、アドレス003と同じであるが、マスクがDisableのため、アドレス004には、テープ記憶装置6を割り当てる。
【0037】
図3では、条件間の比重を均等にしているが、図4のように条件間に比重を取ることも可能である。例えば、均等に比重をかけた場合は、アドレス002のほうが重みが大きかったのだが、条件1の比重を条件2の2倍、条件3の6倍とすると、アドレス004のほうが重みが大きくなる。アドレス002の重みは、0×6+500×3+1000=2500となり、比重を取らない場合より重みが1000増えただけであり、アドレス004の重みは、500×6+600×3+0=4800となり、比重を取らない場合より重みが3700増えており、アドレス002より重みが大きいことになり、割り当てられるリソースについてもテープ記憶装置6から低速キャッシュメモリ部15へと割り当てが変更になる。比重のかけ方により最適なリソース割当てが可能となる。
【0038】
また、リソース選択テーブル30による重み付けの値をモニタし、重み付けが大きいにもかかわらず、他に重み付けが大きいアドレスが多いことによって、低速なリソースに割り当てられたケース等を検出することが可能である。その場合は、高速キャッシュメモリ部の増設やマスクの調整等により、最適なリソース割当てを考えることが可能となる。このように、増設等により管理メモリ部13が管理するリソースの構成情報が変った場合は、管理メモリ部13の内容も変更する必要がある。
【0039】
次に、図5により、管理テーブル内のタイマカウンタ、比較/重み付け論理回路の一例について説明する。ここでは、アドレス000にアクセスが来た場合について考える。
【0040】
管理メモリ部13が管理するリソースにアクセスするリクエストは、この管理メモリ部13内のアドレス比較回路40により、アドレスを比較しアドレス比較結果43によりカウンタ41の該当アドレス部のカウンタを更新する。アドレス000へのアクセスの場合、カウンタ(アドレス000)41がカウントアップされる。カウンタ(アドレス000)41は、タイマ(1Hr)42からのリセット信号44により初期化される。リセット信号44は1時間毎に発行され、カウンタ41は、1時間毎に初期化される。1時間の間、カウンタ41は、該当アドレスにアクセスがある毎に、該当カウンタの値を更新する。
【0041】
次に、タイマ(1Hr)42からの格納信号45により、カウンタ(アドレス000)41からの重みデータ46が重み格納部47内の重みテーブルに格納される。格納信号45が発行され重みデータ46が重み格納部47に格納されるのも、1時間毎であり、リセット信号44によりカウンタ41が初期化される前のデータを格納することになる。ここでは、重みデータ46=カウンタ値としている。
【0042】
なお、図5ではタイマ値を1Hrとしているが、値は任意に変更可能である。図5では、当日重みテーブル48から、1日前重みテーブル49と1日単位にさかのぼって7日前重みテーブル50までの8日分のテーブルを持っているが、重みテーブルの数も任意に設定可能である。
【0043】
この重みテーブルに格納された値と、カウンタ41の値により、リソース選択テーブル30を作成可能となる。例えば、23時のリソース選択テーブル30は、重み格納部(アドレス000)47内の、当日重みテーブル48内の22時の値が1000であるので、リソース選択テーブル(23時)30内のアドレス000部の条件1に1000を登録する。同様に条件2には、1日前重みテーブル49の22時の値900を登録する。同様に条件3には、7日前重みテーブル50の22時の値700を登録する。
【0044】
登録契機については任意に変更できる。例えば、毎日23時にリソースの見直しをしたい場合は、毎日23時にリソース選択テーブル30に登録することにより、各リソースの重み付けおよびリソース割当てが可能となる。
【0045】
次に、図6および図7により、実際にデータを移動する処理の一例について説明する。ここでは、毎日23時にリソースの見直しを行い、アドレス001が前日の低速キャッシュメモリ部15への割当てから、高速キャッシュメモリ部14への割当てに変更になったケースについて説明する。
【0046】
まず、リソース選択テーブル30を更新し(ステップS201)、各アドレス毎のリソース割当てを更新する(ステップS202)。次に、前回とのリソース割当てを比較する(ステップS203)。変更がない場合、リソースの変更がないのでデータ移動は必要ない(ステップS204)。
【0047】
ここでは、アドレス001が前日の低速キャッシュメモリ部15への割当てから、高速キャッシュメモリ部14への割当てに変更になったケースなので、変更ありとなり、次に高速キャッシュメモリ部14の割当てが前回と変更になったかどうかを比較する(ステップS205)。この場合、変更ありのため、アドレス変換テーブル60の高速キャッシュメモリ部用テーブル61を変更する(ステップS206)。
【0048】
この時、変更したアドレスがすぐわかるように変更ビットを設けている。変更があったアドレスの場合、変更ビットを‘1’とする。たとえば、図7に示すように、高速キャッシュメモリ部用テーブル61の高速メモリ部用アドレス002の割当てが、前回のリクエストアドレス006から001に変更となったので、高速キャッシュメモリ部用アドレス002の変更ビットを‘1’としている。
【0049】
次に、同様に、磁気ディスク装置5の割当てが変更になったかどうかを比較する(ステップS207)。変更ありの場合は、磁気ディスク装置用テーブル62を変更する(ステップS208)。
【0050】
本ケースは変更なしのため、続いて低速キャッシュメモリ部15の割当てについて比較する(ステップS209)。図7に示すように、低速キャッシュメモリ部用アドレスの000の割当てが、前回のリクエストアドレス001から006に変更となったので、低速キャッシュメモリ部用テーブル63を変更する(ステップS210)。
【0051】
続いて、テープ記憶装置6の割当てが変更となったかどうかを比較する(ステップS211)。変更ありの場合は、テープ記憶装置用テーブル64を変更する(ステップS212)。今回は変更なしのため、処理終了となる(ステップS213)。
【0052】
この様に、管理メモリ部13で管理しているリソース全てについて、割当て変更有無を比較し、各々のリソースのアドレス変換テーブル60を更新管理する。リクエストは、アドレス変換テーブル60を参照することにより、各リソースのアドレスにアドレス変換される。リクエスト元は、データの位置を意識したり、アドレスを変換したりすることなくアクセス可能である。全てのリソースの管理は、管理メモリ部13に集約されており、全てのリクエストは先ず管理メモリ部13を参照することからリクエストが実行される。
【0053】
以上により、複数のディスクアレイ制御ユニット10間に分散配置されている異なる性能の高速キャッシュメモリ部14、低速キャッシュメモリ部15、磁気ディスク装置5、テープ記憶装置6等の記憶装置群に対するアクセスを最適化し、ディスクアレイ制御装置1の性能を向上することができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、複数のディスクアレイ制御ユニットを1つのディスクアレイ制御装置として運用しようとする場合、複数のディスクアレイ制御ユニットにキャッシュメモリ等の記憶装置が分散されて搭載された場合および異なる性能の記憶装置を搭載したディスクアレイ制御装置において、リソースを最適に活用することが可能となる。
【0055】
また、本発明によれば、ホストコンピュータにキャッシュメモリの物理的な実装位置および異なる記憶装置の使用を意識させることなく、1つのディスクアレイ制御装置としてキャッシュメモリの物理的な実装位置および性能にかかわらず、一定したキャッシュメモリアクセスを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置において、管理メモリ部が管理するリソースの割合を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置において、管理メモリ部のリソース選択テーブルを示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置において、管理メモリ部のリソース選択テーブルの変形例を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置において、管理メモリ部を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置において、アドレス変換テーブルの更新手順を示すフロー図である。
【図7】本発明の一実施の形態のディスクアレイ制御装置において、アドレス変換テーブルを示す説明図である。
【符号の説明】
1…ディスクアレイ制御装置、5…磁気ディスク装置、6…テープ記憶装置、10a,10b,10c,10d…ディスクアレイ制御ユニット、11…チャネルIF部、12…ディスクIF部、13…管理メモリ部、14…高速キャッシュメモリ部、15…低速キャッシュメモリ部、21…相互結合網、25…ホストコンピュータ、30…リソース選択テーブル、40…アドレス比較回路、41…カウンタ、42…タイマ、43…アドレス比較結果、44…リセット信号、45…格納信号、46…重みデータ、47…重み格納部、48…当日重みテーブル、49…1日前重みテーブル、50…7日前重みテーブル、60…アドレス変換テーブル、61…高速キャッシュメモリ部用テーブル、62…磁気ディスク装置用テーブル、63…低速キャッシュメモリ部用テーブル、64…テープ記憶装置用テーブル、100…リソース割合。
Claims (3)
- ホストコンピュータに接続される複数のチャネルインタフェース部、磁気ディスク装置に接続される複数のディスクインタフェース部、前記磁気ディスク装置に対しリード/ライトされるデータを一時的に格納する複数のキャッシュメモリ部、および、前記磁気ディスク装置や前記キャッシュメモリ部へのアクセスを管理し階層制御を行う管理メモリ部を有する複数のディスクアレイ制御ユニットと、
前記複数のチャネルインタフェース部、前記複数のディスクインタフェース部、および、前記複数のキャッシュメモリ部に接続される相互結合網とを有し、
前記管理メモリ部は、前記ホストコンピュータからのディスクアレイ制御装置内の性能や特性の異なる前記磁気ディスク装置や前記キャッシュメモリ部へのアクセスを管理する機能を有することを特徴とするディスクアレイ制御装置。 - 請求項1記載のディスクアレイ制御装置において、
前記管理メモリ部は、単位時間内のアクセス回数を計数する複数のタイマカウンタを有し、
前記タイマカウンタで求めた時間および日付のアクセス履歴情報により、アクセスの重み付けを行い、前記ディスクアレイ制御装置内の性能や特性の異なる前記磁気ディスク装置や前記キャッシュメモリ部へのアクセスを管理することを特徴とするディスクアレイ制御装置。 - 請求項1記載のディスクアレイ制御装置において、
前記管理メモリ部は、単位時間内のアクセス回数を計数する複数のタイマカウンタ、および、比較/重み付け論理回路を有し、
前記ホストコンピュータからのジョブ情報をあらかじめ受け取ることなく、前記タイマカウンタおよび前記比較/重み付け論理回路で求めた情報を利用して前記ディスクアレイ制御装置内の前記磁気ディスク装置や前記キャッシュメモリ部の複数の記憶装置群を前記管理メモリ部でアドレスにより管理することで、前記ホストコンピュータに意識させることなく、階層管理することを特徴とするディスクアレイ制御装置。
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