JP2004020119A - Air cleaner and air conditioning system using the same - Google Patents

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中山 賢
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an air conditioning system and an air conditioner adjusting the mixing ratio of an outside air to the return air, improving the energy efficiency, and removing chemical liquid. <P>SOLUTION: A first air cleaning part 22 of this air cleaner 10 cleans the air including the return air from the room inside 12, at least, in one part. A first flow rate adjusting means 48 adjusts exhaust volume of the clean air exhausted to the outside out of the clean air cleaned by the first air cleaning part 22. A second flow rate adjusting means 52 adjusts the flow rate of clean air circulating to the room inside 12 without exhausted by the first flow rate adjusting means 48 out of the clean air cleaned by the first air cleaning part 22. A control means 50 controls, at least, one of the first flow rate adjusting means 48 and the second flow rate adjusting means 52 and controls the exhaust volume to the outside and the circulating flow rate of the clean air to the room inside 12. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内に清浄化された空気を供給するための空気清浄装置、及びこの空気清浄装置を用いた空調システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に広く普及している空調システムとしては、乾式または湿式のフィルタを用いて除塵をし、その後に処理後の屋内に供給するものがある。このタイプの空調システムは、室内の空気を吸い込んで、該空気の冷却・加熱といった温度調節、及び加湿・除湿といった湿度調節を行った後に、再び室内に供給している。
【0003】
また、例えば、動物の実験施設、病院等といった施設においては、単に温度・湿度調節を行う空調機能のみならず、施設内に供給する空気中の塵埃、臭気、及び細菌の除去を図る必要が生じている。加えて、これらの施設においては、外気を適宜取り入れて、空気の入れ替えを図る必要性も生じているが、外気を取り入れる際にも、塵埃、臭気及び細菌の除去を行うと共に、温度・湿度の調節を行う必要がある。また、室内空気を外部に排出する場合にも、臭気や細菌の除去といった所定の処理を行った後に、外部へ室内空気を排出する必要がある。
【0004】
このような処理を行う空調システムとしては、図7に示すようなサイクロン式の空調システム300がある。このサイクロン式の空調システム300では、ファン301の駆動により、管路302を経て室内303に存するリターン空気を得る。また、同じくファン304の駆動により、管路305を経て外部から新鮮空気(いわゆる外気)を得る。そして、これらリターン空気及び新鮮空気を混合チャンバ306で混合した後(以下、リターン空気及び新鮮空気が混合されたものを、混合空気という。)に、空気清浄筒(チャンバ)307に導入する。
【0005】
空気清浄筒307の内部では、導入された混合空気を渦状に高速回転させ、この高速回転状態にある空気に対し、超微細の水滴を接触させる。それによって、空気中の塵埃、臭気、ガス、細菌等が除去された空気(以下、清浄空気という。)が得られる。この時点で清浄空気はほぼ湿度100%となっている。なお、かかる水滴を発生させるために、水供給手段308が設けられている。所定時間の空気清浄化処理を行った後に、清浄空気は、空気清浄筒307から導出され、除滴装置309(エリミネータ)に導入されて、清浄空気の除滴を行う。
【0006】
その後、清浄空気の一部は、排気路310を経て排出されると共に、残りは管路311を通って一次再熱器312、及び二次再熱器313に順次導入され、加熱処理される。続いて、高性能フィルタ314を通過して最後の除塵が為された後に、清浄空気として室内303に供給される。
【0007】
このサイクロン式の空調システム300の他に、充填式の空調システム(不図示)がある。充填式の空調システムでは、空気清浄筒の構成が上述のサイクロン式の空調システムと異なるものである。充填式の空調システムでは、空気清浄筒の内部に充填材が設けられている。充填材は、例えば塩化ビニル樹脂等の樹脂を材質とする網目状部材であり、この充填材の網目状の部分を縫うようにして、混合空気が通過可能となっている。
【0008】
そして、水噴射装置から水滴を噴射して、充填材の全体に水滴をかける。この状態で混合空気を通過させると、充填材通過中に広い面積で混合空気と水滴が接触する、いわゆる気液接触が起こる。この気液接触により、充填材を通過する混合空気が冷却される。また、この気液接触により、混合空気中に存する臭気の元となる気体が水滴に溶け込んで除去される。さらに、気液接触により、混合空気中の細菌、塵埃も水滴に溶け込んで除去される。そして、この充填材の通過により、混合空気は冷却された清浄空気となり、以後は上述のサイクロン式の空調システムと同様の手順を経た後に、室内に供給される。
【0009】
なお、近年の花粉症の蔓延により、一般家庭においても、小規模な充填式の空調システム(空調装置)が用いられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のサイクロン式の空調システム300や充填式の空調システム等では、冷却のエネルギ効率を良好にするために、既に冷却が為されている室内からのリターン空気を所定の割合で循環させ、予め設定された比率のリターン空気及び新鮮空気を室内に供給するようにしている。その一方で、施設によっては、特定の時間帯に室内空気をすべて外気に入れ替えて行うオールフレッシュ空調とする必要が生じている。しかしながら、図7に示すようなサイクロン式の空調システム300では、このような種々の要望に答えるのが難しい。
【0011】
また、サイクロン式の空調システム300が駆動すると、混合空気が台風並に高速回転させられる。かかるサイクロン式の空調システム300を駆動させた場合には、充填式に比べ、多くのエネルギが必要となる。
【0012】
さらに、サイクロン式及び充填式の双方共に、循環空気の脱臭や水の殺菌を目的として薬液を投入した場合に、この薬液を含んだ空気が室内に供給されてしまう。そのため、薬液の種類によっては、室内にいる人や動物に悪影響を及ぼしたり、室内の内部が薬液臭くなる、といった弊害が生じることがある。
【0013】
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、外気及びリターン空気の混合割合を調整可能とすると共に、エネルギ効率が良く、しかも薬液の除去を可能とする空調システム及び空気清浄装置を提供しよう、とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、空気を清浄化して得られた清浄空気を送出する空気清浄装置に、室内からのリターン空気を少なくとも一部に含む空気を清浄化する第1の空気清浄部と、第1の空気清浄部により清浄化された清浄空気のうち、外部に排気される清浄空気の排気量を調整する第1の流量調整手段と、第1の空気清浄部により清浄化された清浄空気のうち、第1の流量調整手段で排気されず室内へ循環していく清浄空気の流量を調整する第2の流量調整手段と、第1の流量調整手段及び第2の流量調整手段の少なくとも1つを制御して、外部への清浄空気の排気量及び清浄空気の室内への循環流量を制御する制御手段と、を具備するものである。
【0015】
このため、まず、この空気清浄装置に導入された空気は、第1の空気清浄部によって清浄化される。そして、清浄化された後の清浄空気は、第1及び第2の流量調整手段における流量調整で、所定量が第1の空気清浄部から外部に向かい排気され、残りが室内へ循環していく。外部へ排気される場合、既に第1の空気清浄部で清浄化されているので、室内からのリターン空気を含んでいても環境へ悪影響を生じさせるのを防止可能となる。
【0016】
また、第1の流量調整手段及び第2の流量調整手段の調整により、所定の割合のリターン空気が再利用される場合には、既に温度が低く冷やされたリターン空気を用いることとなるため、冷却のために必要とされるエネルギを減ずることができる。それによって、エネルギ効率を良好にすることができる。
【0017】
また、第1の空気清浄部に導入されたリターン空気及び外気のいずれも、必ず処理手段による清浄化処理を経た後に、室内に供給される。このため、塵埃、臭気、細菌の除去が為された後の清浄空気を室内に供給することとなり、室内環境を良好に維持可能となる。
【0018】
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、外部から第1の空気清浄部に向かう外気の導入量を調整する第3の流量調整手段が設けられ、制御手段は、この第3の流量調整手段を制御して外気の導入量を制御可能とし、第1の空気清浄部には、該第3の流量調整手段により調整された外気、室内からのリターン空気、並びに、外気とリターン空気との混合空気のうちいずれかが導入される。
【0019】
このため、第1の空気清浄部への空気の導入に先立って、第3の流量調整手段により、外気とリターン空気の導入量が調整される。すなわち、これら外気とリターン空気の混合割合が調整される。そして、混合調整された後の空気が第1の空気清浄部に導入され、清浄化される。この場合、第3の流量調整手段により、リターン空気の混合割合をゼロとすることで、オールフレッシュ空調を行うことができる。また、所定の割合で、既に温度が冷やされたリターン空気を用いることができ、冷却のために必要とされるエネルギを減ずることができる。それによって、エネルギ効率を良好にすることができる。
【0020】
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、第2の流量調整手段からの清浄空気を清浄化して第2段階の清浄空気とする第2の空気清浄部を具備するものである。この第2の空気清浄部での清浄化により、該清浄化後の清浄空気は、一層、塵埃、臭気、細菌の除去が為されたものとなる。
【0021】
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、第2の流量調整手段からの清浄空気を清浄化して第2の段階の清浄空気とする第2の空気清浄部と、外部から該第2の空気清浄部に向かう外気の導入量を調整する第3の流量調整手段を具備し、制御手段は、第3の流量調整手段を制御して外気の導入量を制御可能とし、第1の空気清浄部には、室内からのリターン空気が導入され、第1の流量調整手段での外部への排気量の設定に応じた第1の空気清浄部での処理後の第1段階の清浄空気の一部または全部が外部に排気され、第2の空気清浄部には、第2の流量調整手段での導入量の設定に応じた第1段階の清浄空気、及び第3の流量調整手段での導入量の設定に応じて外気が導入され、第2の空気清浄部は、第1段階の清浄空気と外気とが混合された混合空気を清浄化して第2段階の清浄空気とすること、としたものである。
【0022】
このため、まず第1の空気清浄部に室内からのリターン空気が導入されて、清浄化処理が為される。その後、処理された清浄空気は、第1の流量調整手段での設定に応じて、一部が外部へ排気される。残りの清浄空気は、第2の流量調整手段での導入量の設定に応じて、第2の空気清浄部に導入される。また、第2の空気清浄部に導入された清浄空気は、第3の流量調整手段での設定(制御手段による制御)に応じて導入された外気と混合されて混合空気となる。そして、この混合空気が、第2の空気清浄部において、清浄化処理される。
【0023】
例えば、第2の流量調整手段での流量調整により清浄空気の流通量を0とすれば、清浄空気のすべてを外部に排気すると共に、室内に供給する空気のすべてを第1の空気清浄部に新たに導入する外気とする、いわゆるオールフレッシュ運転をすることができる。例えば、室内をホルマリン燻蒸した場合等において、オールフレッシュ運転を行うことで、即座に室内の空気を外気と入れ替えることができる。また、ホルマリン燻蒸した場合等に、第1の空気清浄部に導入された室内空気(リターン空気)の清浄化処理した後に、外部へ排気することも可能である。
【0024】
また、第2の空気清浄部で処理することにより、清浄空気は、2段階の清浄化処理が為される。それにより、塵埃、臭気、及び細菌の除去を一層良好にすることができる。さらに、外気も第2の空気清浄部で清浄化されるので、この外気が含んでいる塵埃、臭気及び細菌の除去を行うことができる。
【0025】
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、第1の空気清浄部は、網目状部分を有する充填材と、この充填材に処理液を供給する処理液供給手段とを具備することとしたものである。
【0026】
このため、充填材に処理液が供給されることで、網目状部分に処理液が行き渡り、充填材が処理液を多分に含んだ状態となる。この状態で、リターン空気、外気や混合空気がこの充填材を通過する。すると、リターン空気、外気や混合空気に含まれる塵埃、臭気、細菌等が、充填材中の処理液に接して捕捉される。特に、充填材が網目状部分を有していることにより、リターン空気、外気や混合空気は、充填材を真っ直ぐ通過することができず、該網目状部分を縫うようにして通過し、充填材通過の際の経路が長くなる。それによって、リターン空気、外気や混合空気が処理液と接する面積が増大し、良好に塵埃、臭気、細菌の捕捉を行うことができる。
【0027】
また、充填材が網目状部分を有することにより、比較的大きな塵埃は、この網目状部分を通過することができない。それによって、塵埃の除去を図ることができる。さらに、処理液供給手段によって、処理液が順次充填材に供給される。そのため、充填材が捕捉している塵埃、臭気、細菌を、この処理液の順次の供給によって、洗い流すことができる。
【0028】
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、第1の空気清浄部及び第2の空気清浄部は、網目状部分を有する充填材と、この充填材に処理液を供給する処理液供給手段とを具備することとしたものである。このため、上述したような、第1の空気清浄部での充填材での塵埃、臭気、細菌等の除去に加えて、第2の空気清浄部での充填材においても、塵埃、臭気、細菌等の除去が行える。それにより、リターン空気、外気や混合空気に含まれる、塵埃、臭気、細菌等が、充填材中の処理液に接して、一層良好に捕捉される。
【0029】
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、第1の空気清浄部及び第2の空気清浄部に、充填材の下方に処理液を蓄えるためのタンク部を有し、第2の空気清浄部のタンク部に新たな処理液を流入させ、第2の空気清浄部のタンク部における処理液の一部を第1の空気清浄部のタンク部に流入させること、としたものである。
【0030】
このため、第2の空気清浄部のタンク部に、まず処理液が流入される。そして、この第2の空気清浄部のタンク部から、処理液の一部が第1の空気清浄部のタンク部に流入する。このため、第1の空気清浄部のタンク部では、第2の空気清浄部に流入された処理液を再び用いることとなり、該処理液を有効活用することができる。
【0031】
また、タンク部から充填材へ処理液を供給することで、この充填材での気液接触で、該充填材を通過する空気を冷却することができる。さらに、タンク部に蓄えられている処理液との気液接触によっても、空気を冷却することができる。
【0032】
また、第2の空気清浄部のタンク部から、第1の空気清浄部のタンク部に処理液が流入することとなるが、最初に流入される第2の空気清浄部のタンク部の処理液の方が、第1の空気清浄部のタンク部の処理液よりも温度が低いのが一般的である。そのため、第1の空気清浄部に流入された空気は、第1の空気清浄部のタンク部で冷却された後に、さらに低い温度の処理液が蓄えられている第2の空気清浄部のタンク部で冷却される。それにより、段階的に空気を冷やすことが可能となる。
【0033】
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、第1の空気清浄部において充填材に供給される処理液は、酸性またはアルカリ性の性質の水溶液であり、第2の空気清浄部において充填材に供給される処理液は、水であることとしたものである。
【0034】
このため、第1の空気清浄部では、酸性またはアルカリ性の性質の水溶液が供給された充填材を、リターン空気や外気が通過する。それにより、特に臭気や細菌は、この水溶液によって良好に除去することが可能となる。また、第2の空気清浄部では、充填材に水が供給される。ここで、第1の空気清浄部での充填材の通過中に、水溶液中から溶出したガスが含まれることがあるが、第2の空気清浄部で、水が供給された充填材を第1段階の清浄空気が通過するため、このガスを良好に除去することが可能となる。また、水によって、塵埃、臭気、及び細菌の除去も、一層良好に行うことができる。
【0035】
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、第2の空気清浄部からの第2段階の清浄空気を清浄化して、第3段階の清浄空気とする第3の空気清浄部を有するものである。このため、第2の空気清浄部を経て、清浄化された第2段階の清浄空気(リターン空気、外気、またはこれらが混合した混合空気)が、第3の空気清浄部によって清浄化処理される。それにより、これらリターン空気、外気、またはこれらが混合した混合空気の一層の清浄化を図ることができる。
【0036】
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、第1の空気清浄部は、清浄化後の清浄空気の除滴を行う除滴手段を具備するものである。このため、除滴手段によって、清浄空気が含んでいる細かな水滴が除去される。そして、水滴が除去された後の清浄空気を、第1の空気清浄部から排出することができる。
【0037】
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、第1の流量調整手段、第2の流量調整手段、及び第3の流量調整手段は、空気の流通経路の開度調整を行う開度調整弁であり、制御手段は、この開度調整弁の開度を0%から100%の間で制御すること、としたものである。
【0038】
このため、開度調整弁の開度調整により、第1の流量調整手段を介してのリターン空気の外部への排気量の調整、第1の流量調整手段で排気されず第2の流量調整手段を介しての室内へ循環していく清浄空気の流通量の調整、及び第3の流量調整手段を介しての外部から第1の空気清浄部へ向かって導入される外気の導入量の調整を、行うことが可能となる。
【0039】
また、開度調整弁は、0%から100%の間で開度調整を行えるので、第1の空気清浄部に導入されたリターン空気を含む空気を、所望の割合で外部に排気することができる。それにより、例えばリターン空気をすべて外部に排気するオールフレッシュ空調や、リターン空気をすべて再活用して室内に導入するオールリターン空調を行うことができる。
【0040】
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、第1の空気清浄部には、該第1の空気清浄部の下方からリターン空気が導入され、第1の流量調整手段は、第1の空気清浄部の上方に設けられていて、第1の空気清浄部から第2の空気清浄部に清浄空気を挿通させる挿通口が第1の空気清浄部及び第2の空気清浄部の上方に設けられていると共に、この挿通口に前記第2の流量調整手段が設けられていて、第2の空気清浄部には、該第2の空気清浄部の上方から外気が導入され、第2の空気清浄部から第3の空気清浄部に清浄空気を挿通させる挿通口が第2の空気清浄部及び第3の空気清浄部の下方に設けられていて、第3の空気清浄部から室内に向けて清浄空気を供給する清浄空気排出口が第3の空気清浄部の上方に設けられていること、としたものである。
【0041】
このように、第1の空気清浄部の下方から導入されたリターン空気は、上側に向かいながら清浄化され、続いて第1の流量調整手段に差し掛かり、第1の流量調整手段によって、外部に排気される排気量が調整される。この場合、第1の空気清浄部の上方側から排気されるので、第1の空気清浄部の下方側から排気する場合と比較して、該第1の空気清浄部の下方側に溜まる処理液や塵埃等を含んで、外部に排気されるのを防止可能となる。
【0042】
排気されなかった残りの第1段階の清浄空気は、第2の流量調整手段で流量の調整がなされ、上方の挿通口を通って第2の空気清浄部に導入される。また、第2の空気清浄部の上方からは、外気が導入される。第1段階の清浄空気と外気とは混合されて、第2の空気清浄部内で下方に向かいながら清浄化され、下方の挿通口を通って第3の空気清浄部に導入される。次に、第3の空気清浄部内で上方に向かいながら清浄化される。この清浄化後に、上方の空気排出口を通って室内に向けて清浄空気が供給される。この場合も、上方に向かいながらの清浄化処理を行うので、第3の空気清浄部の下方側から供給する場合と比較して、該第3の空気清浄部の下方側に溜まる処理液や塵埃等を含んで、室内に供給されるのを防止することができる。
【0043】
また、このように、リターン空気が下方から導入されて第1の空気清浄部を上方に向かい、続いて第2の空気清浄部を下方に向かい、最後に第3の空気清浄部を上方に向かう構成とすることにより、空気清浄装置をコンパクト化することができる。
【0044】
さらに、他の発明は、上述の各発明に係る空気清浄装置を用いた空調システムの発明であって、室内からのリターン空気を含む空気を空気清浄装置に導入するためのリターン空気導入経路と、空気清浄装置によって処理された清浄空気の一部または全部を外部に排気するための排気経路と、外部に存する外気を空気清浄装置へ導入するための外気導入経路と、空気清浄装置からの清浄空気を室内に供給するための室内供給経路と、清浄空気及びリターン空気を送風する送風手段と、を具備するものである。
【0045】
このため、空気清浄装置には、リターン空気導入経路を通って、室内からのリターン空気を含む空気が導入される。また、空気清浄装置によって清浄化された清浄空気の一部は、排気経路を通って外部に排気される。一方、外部に存する外気は、外気導入経路を通って空気清浄装置内に導入される。さらに、清浄化された清浄空気は、室内供給経路を通って室内に供給される。なお、これらの空気の排気、導入及び循環は、送風手段により良好に為される。
【0046】
また、他の発明は、上述の空気清浄装置を用いた空調システムの発明に加えて更に、室内供給経路は、室内に供給される清浄空気の温度調整を行う温度調整手段を具備するものである。このため、室内に供給される清浄空気は、温度調整手段により温度調整が為される。それによって、室内には、適温となるように温度調整が為された清浄空気を提供することが可能となる。
【0047】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1及び図2に基づいて説明する。図1は、空調システム10の全体構成を示す図であり、また図2は、この空調システム10のうち、空気清浄装置11の構成を示す側断面図である。
【0048】
空調システム10は、空気の清浄化処理を行って清浄空気とする空気清浄装置11を有している。この空気清浄装置11は、例えば動物の実験施設、病院の病棟等といった施設に設置されるものであり、該施設の中の特定の内部空間(以下、室内12という)の空気の清浄化処理を行うものである。なお、空気清浄装置11は、室内12には設置されず、該室内12の外に存する外部空間(通常は、室内12以外の施設内)に設置される。
【0049】
この空気清浄装置11は、内部が空洞のチャンバ20を有している。このチャンバ20は、内部が仕切り壁21によって仕切られて、3つの処理塔(第1〜第3の処理塔22〜24)に区分されている。なお、図2に示すように、いずれの処理塔22〜24も、上下方向に長い縦長の形状を有している。しかしながら、各処理塔22〜24の形状は、上下方向に長い縦長の形状には限られず、例えば横長や、円形ドーム状等、種々の形状とすることが可能である。
【0050】
これらの各処理塔22〜24のうち、第1の処理塔22は、最初にリターン空気が導入される部分であり、かかるリターン空気の導入のためにリターン空気導入口30が設けられている。リターン空気導入口30には、空調システム10を構成する、リターン空気導入経路としての還気ダクト31の一端側が接続されている。また、この第1の処理塔22は、後述する内部構成とで第1の空気清浄部を構成する。
【0051】
なお、還気ダクト31の他端側は、後述する室内12に存する還気口84(図1参照)に接続されている。また、この還気ダクト31の中途部分には、還気口84から室内12に滞留している空気を吸い込む吸引力を与えるための送風手段としてのファン32が設けられている。しかしながら、ファン32は、後述する室内供給ダクト79に設ける構成としても良く、また、空気清浄装置11と室内12との間で清浄空気やリターン空気の循環が良好に行われるものであれば、他の部位にファン32を設けても良い。
【0052】
なお、ファン32を還気ダクト31に設ける場合には、チャンバ20は、リターン空気の供給によって、室内12よりも圧力が高い状態となり、ファン32を室内供給ダクト79に設ける場合には、このファン32での吸引によって室内12よりも圧力が低い状態となる。
【0053】
また、図2に示すように、第1の処理塔22には、その下方側(底部側)に第1のタンク部33が存している。この第1のタンク部33には、水、または薬液を薄めた処理液としての水溶液(以下、単に水溶液という。)が蓄えられる。水溶液としては、次亜塩素酸の水溶液が好ましいが、他に水酸化ナトリウム水溶液や、硫酸水溶液、或いはその他の各種の酸やアルカリの水溶液を用いることも可能である。なお、第1のタンク部33には、原則として水溶液が蓄えられる。しかしながら、脱臭効果、及び除菌効果をさほど必要としない場合には、第1のタンク部33に水を蓄えるようにしても良い。
【0054】
この第1のタンク部33には、第2の処理塔23側から水(冷水)が供給されている。冷水は、仕切り壁21を貫通して設けられている、水供給路としての役割を果たす貫通孔34を介して供給されている。この貫通孔34が設けられる高さ方向における位置は、通常は、第1のタンク部33において水溶液が満水状態となっているときの液面よりも高く設けられているのが好ましい。しかしながら、第1のタンク部33側から第2のタンク部側に向けて、水溶液の逆流が生じない構成であれば、貫通孔34は第1のタンク部33の満水状態の液面よりも低くなるように設けても良い。
【0055】
また、第1のタンク部33の満水状態を一定レベルに維持するために、この第1のタンク部33には、液排出管路35の一端側が開口部36を介して接続されている。液排出管路35の他端側は、図1に示すように、空気清浄装置11とは別体的に設けられている回収タンク37に接続されていて、第1のタンク部33から排出される水溶液をこの回収タンク37で蓄えている。また、液排出管路35が接続される開口部36は、その高さ位置が上述の貫通孔34が設けられている高さ位置よりも低くなるように設けられている。そして、開口部36の高さ位置に水溶液の液面高さが差し掛かると、この水溶液が液排出管路35を通って外部に排出される。
【0056】
なお、回収タンク37に水溶液が蓄えられているとき、または回収タンク37以外の他の処理手段に水溶液が移動した際に、例えばPH測定や、濾過等の他の手順を実行して、水溶液を薬液として再利用可能としたり、または再利用可能であるか確認する。それにより、該水溶液を再利用できる構成としても良い。
【0057】
さらに、第1のタンク部33には、薬液供給管路38の一端側が開口部39を介して接続されている。この薬液供給管路38は、第1のタンク部33に所定濃度の薬液を供給するためのものであり、その他端側が薬液タンク40に接続されている。
【0058】
また、第1のタンク部33に蓄えられた水溶液を汲み上げるために、揚水管路41が設けられている。揚水管路41は、その一端側の開口41aが、液排出管路35が設けられている高さ位置よりも低い高さ位置(好ましくは、第1のタンク部33の底部近傍)となるように設けられている。それにより、この揚水管路41を介して、水溶液を汲み上げ可能な構成となる。
【0059】
また、揚水管路41の他端側は、後述する第1の充填材43が存する高さ位置よりも、高い位置となるように設けられている。なお、揚水管路41の中途部には、ポンプ42が設けられていて、水溶液を汲み上げることを可能としている。
【0060】
第1の処理塔22のうち、第1のタンク部33及びリターン空気導入口30よりも上方側には、該第1の処理塔22を塞ぐように、第1の空気清浄部の一部を為す、第1の充填材43が設けられている。この第1の充填材43は、例えば塩化ビニル樹脂等の樹脂を材質とすると共に、細かな無数の隙間を有する網目状部材である。この第1の充填材43の網目状の部分(不図示)の間に存する隙間を、リターン空気が通過可能となっている。すなわち、リターン空気は、網目状の部分を縫うように通過する構成である。なお、以後の説明では、第1の充填材43を通過したリターン空気を、第1段階の清浄空気と呼ぶ。
【0061】
この第1の充填材43に水溶液を供給するために、揚水管路41の他端側には第1のシャワリング装置44が接続されている。第1のシャワリング装置44は、管路44aと、この管路44aに接続されている複数の噴射ノズル44bとから構成されていて、管路44a及び噴射ノズル44bを介して、第1の充填材43に対して均等に水溶液を噴出するように配慮された配置となっている。
【0062】
また、第1のシャワリング装置44の上方には、除滴手段としての除滴装置45が取り付けられている。除滴装置45は、第1の充填材43を通過してきた第1段階の清浄空気が含んでいる、細かな水滴の除去を行うものである。なお、特に必要がない場合には、この除滴装置45を省略する構成としても良い。
【0063】
なお、揚水管路41、ポンプ42及び第1のシャワリング装置44は、第1の空気清浄部の一部であると共に、処理液供給手段を構成するものである。
【0064】
また、第1の処理塔22の上端側には、第1段階の清浄空気を外部へ排気するための排気口46が設けられている。この排気口46の付近(図2では、排気ダクト47内)には、第1の流量調整手段及び開度調整弁としての第1の制御弁48が設けられている。第1の制御弁48は、モータ等の第1の駆動源49(図1参照)によって駆動されることで、0%から100%の間で開度の調整が為されるものである。そして、この開度調整により、外部へ排気する第1段階の清浄空気の排気量が制御される。
【0065】
なお、開度が0%とは、第1の制御弁48が排気口46の排気方向に対して垂直に配置されることで通気が完全に塞がれる、全閉状態を指すものである。また、開度が100%とは、第1の制御弁48が排気口46の排気方向に対して水平に配置されて、最も流体抵抗が少ない全開状態を指すものである。これら開度0%、開度100%については、後述する第2の制御弁52、及び第3の制御弁62でも、同様の定義が与えられる。しかしながら、開度0%の場合でも、一定の流量の第1段階の清浄空気を、常に外部に逃がすように設定しても良い。
【0066】
また、この排気口46には、排気経路としての排気ダクト47の一端側が接続されている。また、排気口46の他端側は、屋外に存している。そして、この排気ダクト47内を一端側から他端側に向かって第1段階の清浄空気が流れて、屋外へ第1段階の清浄空気が排気される。
【0067】
ここで、第1の駆動源49は、制御手段としての制御装置50に対して電気的またはメカ的に接続されている。このため、制御装置50からの第1の駆動源49に対する電気的またはメカ的な制御指令を受けて、第1の駆動源49の駆動が制御される構成となっている。なお、この制御装置50は、作業員による操作や、タイマに対して設定された時刻に基づいて制御を行う。
【0068】
また、第1の処理塔22と第2の処理塔23の間に存する仕切り壁21においては、チャンバ20の上方側の一部分が切り欠かれて開放されている。そして、この開放部分は、第1段階の清浄空気を第1の処理塔22から第2の処理塔23へ向けて挿通させる挿通口51となっている。この挿通口51には、第2の流量調整手段及び開度調整弁としての第2の制御弁52が設けられている。第2の制御弁52も、上述の第1の制御弁48と同様に、モータ等の第2の駆動源53によって駆動されることで、0%から100%の間で開度の調整が為される。
【0069】
そして、この開度調整により、第1の処理塔22から第2の処理塔23に向かう第1段階の清浄空気の流入量が制御される。なお、この第2の駆動源53も、制御装置50に対して電気的またはメカ的に接続されている。そして、この制御装置50からの電気的またはメカ的な指令を受けて、第2の駆動源53の駆動制御が為される。
【0070】
次に、第2の処理塔23について説明する。第2の処理塔は、その内部構成(後述)とで第2の空気清浄部を構成するものである。この第2の処理塔23には、その上端部分に外気導入口60が設けられている。外気導入口60は、外気導入ダクト61の一端側に接続されていて、この外気導入口60付近(図2では、外気導入ダクト61内)には、第3の流量調整手段及び開度調整弁としての第3の制御弁62が設けられている。第3の制御弁62も、上述の第1の制御弁48及び第2の制御弁52と同様に、モータ等の第3の駆動源54によって駆動されることで、0%から100%の間で開度の調整が為され、外気の流入量が制御される。なお、この第3の駆動源54も、制御装置50に対して電気的またはメカ的に接続され、この制御装置50からの電気的またはメカ的な指令を受けて、第3の駆動源54の駆動制御が為される。
【0071】
この外気導入口60には、外気導入ダクト61の一端側が接続されている。外気導入ダクト61の他端側は、屋外に存していて、この他端側から一端側に向けて外気を吸い込むことが可能となっている。また、かかる外気の吸い込みを可能とするために、外気導入ダクト61の中途部には、該外気導入ダクト61の他端側から一端側へ向かう吸引力を与える送風手段としてのファン63(図1参照)が設けられている。
【0072】
なお、外気導入口60から導入された外気は、第2の処理塔23の内部で第1段階の清浄空気と混合される。以下の説明では、第1段階の清浄空気と外気とを混合した空気を、混合空気と呼ぶ。
【0073】
第2の処理塔23の内部には、第1の処理塔22に存する第1のシャワリング装置44、及び第1の充填材43と同様の構成を有する第2の充填材64、及び第2のシャワリング装置65が設けられている。すなわち、第2の充填材64の上方側に、第2のシャワリング装置65が配置される構成となっている。また、ここでは、第2の充填材64、及び第2のシャワリング装置65は、上述の第1の処理塔22における第1の充填材43、及び第1のシャワリング装置44と同様の高さ位置に設けられている。
【0074】
なお、第2のシャワリング装置65が第2の充填材64の上方に配置される構成であれば、第2の充填材64、及び第2のシャワリング装置65が存する高さ位置を、第1の処理塔22内部におけるものとは異ならせても良い。また、第2の充填材64は、第2の空気清浄部の一部を為すものである。
【0075】
また、第2の処理塔23にも、その下方側(底部側)に第2のタンク部66が設けられている。第2のタンク部66は、処理液として原則的に水(冷水)を蓄える部分である。この第2のタンク部66に蓄えられた水は、上述の貫通孔34を介して第1のタンク部33に排出される。すなわち、貫通孔34の高さ位置に水の水面が差し掛かると、水が貫通孔34を通って第1のタンク部33に流入する。
【0076】
また、第2のタンク部66には、第3の処理塔24側から挿通口67の下端部分を通って、水(冷水)が流入する。この挿通口67は、上述の挿通口51と同様に、仕切り壁21の一部を切り欠くことにより形成されている。それにより、第2の処理塔23側と第3の処理塔24側とが挿通し、該挿通口67の下側縁部を、第3の処理塔24側から第2の処理塔23側に向かって水(冷水)が流れる。このため、挿通口67は、水供給路としての役割を果たすこととなる。なお、挿通口67の下側縁部以外の部分は、後述する第2段階の清浄空気が挿通する部分となる。
【0077】
ここで、挿通口67の下側縁部の高さ位置は、貫通孔34よりも高くなるように設けられるのが好ましい。しかしながら、第2のタンク部66側から第3のタンク部側に向けて、水(冷水)の逆流を防げる構成であれば、挿通口67の下端縁部の高さ位置は、第1のタンク部33の満水状態の液面よりも低くなるように設けても良い。また、挿通口67を利用した水供給路とはせずに、仕切り壁21に別途の孔部を設け、この孔部を介して水(冷水)を供給する構成としても良い。
【0078】
また、挿通口67の下側縁部の高さ位置が貫通孔34よりも高くなるように設けられた場合には、挿通口67を介して水(冷水)が導入されても、貫通孔34から水(冷水)が流出する。このため、第2のタンク部66の水面高さは、一定レベル(第2のタンク部66に流入する水(冷水)と第2のタンク部66から流出する水(冷水)とが等しい平衡状態のときは、貫通孔34と略等しい高さレベル)に保たれる。
【0079】
また、第2のタンク部66に蓄えられた水(冷水)を汲み上げるために、上述の揚水管路41と同様の揚水管路68が設けられている。揚水管路68は、その一端側の開口68aが、貫通孔34が設けられている高さ位置よりも低い高さ位置(好ましくは、第2のタンク部66の底部近傍)となるように設けられている。それにより、この揚水管路68を介して、水(冷水)を汲み上げ可能な構成となる。
【0080】
また、揚水管路68の他端側は、第2のシャワリング装置65に接続されている。さらに、揚水管路68の中途部には、ポンプ69が設けられている。それにより、第2のタンク部66に蓄えられている水(冷水)を揚水管路68の一端側から汲み上げて、第2のシャワリング装置65の噴射ノズル65bから、第2の充填材64に対して均等に水(冷水)を噴出するように配慮された配置となっている。
【0081】
なお、第2のタンク部66から汲み上げた水を、第2のシャワリング装置65の噴射ノズル65bから第2の充填材64に噴射し、その状態で混合空気を通過させると、混合空気の塵埃、臭気、及び細菌の除去が図れる。なお、以後の説明では、第2の充填材64を通過した後の混合空気を、第2段階の清浄空気と呼ぶ。また、揚水管路68、ポンプ69及び第2のシャワリング装置65は、第2の空気清浄部の一部であると共に、処理液供給手段の一部を構成するものである。
【0082】
第2段階の清浄空気が挿通口67を通過すると、第3の処理塔24に導入される。第3の処理塔24は、その内部構成(後述)とで第3の空気清浄部を構成するものである。また、第3の処理塔24は、基本的には、上述の第1の処理塔22と同様の構成を有している。すなわち、下方に、処理液として原則的に水(冷水)を蓄える第3のタンク部70が存していて、その上方に第3の空気清浄部の一部を為す、第3の充填材71が存している。さらに第3の充填材71の上方に、第3のシャワリング装置72が配置されている。さらに、第3のシャワリング装置72の上方に除滴手段としての除滴装置73が配置されている。
【0083】
また、上述の揚水管路41,68と同様の揚水管路74が設けられていて、さらにこの揚水管路74の中途部分にポンプ75が設けられている。それにより、第3のタンク部70に蓄えられている水(冷水)を汲み上げて、第3のシャワリング装置72の噴射ノズル72bから第3の充填材71に対して均等に水(冷水)を噴出する構成となっている。
【0084】
なお、揚水管路74、ポンプ75及び第3のシャワリング装置72は、第3の空気清浄部の一部であると共に、処理液供給手段の一部を構成するものである。
【0085】
また、第3のタンク部70から汲み上げた水を第3のシャワリング装置72の噴射ノズル72bから第3の充填材71に噴射し、その状態で第2段階の清浄空気を通過させると、該第2段階の清浄空気に残存している塵埃、臭気、及び細菌の除去が図れる。以後の説明では、第3の充填材71を通過した後の第2段階の清浄空気を、第3段階の清浄空気と呼ぶ。
【0086】
ここで、第3のタンク部70には、図1に示す水供給源80から水(冷水)が供給されている。この水(冷水)は、チャンバ20の内壁を貫通している供給口76から供給されている。この供給口76には、水供給配管77の一端側が接続されている。水供給配管77は、その他端側が水供給源80に接続されていて、該水供給源80から第3のタンク部70に水(冷水)を供給可能としている。
【0087】
また、この供給口76が設けられる高さ方向における位置は、第3のタンク部70において水(冷水)が満水状態となっているときの液面よりも高く設けられるのが好ましい。しかしながら、第3のタンク部70から水供給源80に向かう水(冷水)の逆流が防げる構成であれば、供給口76の高さ位置は、水(冷水)が満水状態となっているときの液面よりも低く設けられていても良い。第3のタンク部70に蓄えられている水(冷水)は、挿通口67の下側縁部を流れることにより、一定レベルに保たれる。
【0088】
また、第3段階の清浄空気が除滴装置73を通過することにより、該第3段階の清浄空気に含まれている細かな水滴の除去が行われる。そして、この除滴後の第3段階の清浄空気は、清浄空気排出口78から室内12に向けて排出される。なお、この清浄空気排出口78には、室内供給ダクト79の一端側が接続されている。この室内供給ダクト79の他端側は、室内12への空気導入口81に存するフィルタ83に接続されている。
【0089】
この室内供給ダクト79の中途部には、再熱器82が設けられている。再熱器82は、空気清浄装置11の内部で処理された清浄空気を、所定の温度に加熱するものである。そして、この再熱器82によって加熱された清浄空気は、続いて室内供給ダクト79の他端側に設けられているフィルタ83を通過する。このフィルタ83の通過の際にも、清浄空気が含んでいる塵埃の除去が行われる。そして、該フィルタ83を通過した清浄空気が、室内12に供給される。なお、このフィルタ83は、設けなくても良い。
【0090】
この室内12には、還気口84が設けられている。室内12に滞留している空気は、順次この還気口84から吸い込まれ、還気ダクト31を介して空気清浄装置11内に供給され、清浄処理される。ここで、還気口84から吸い込まれた室内12空気は、空気清浄装置11の第1の処理塔22の内部に導入されるリターン空気となる。
【0091】
ここで、第1の制御弁48は、開度調整の際に挿通口51に差し掛かることはなく、同様に第2の制御弁52は、開度調整の際に排気口46に差し掛かることはない。また、第2の制御弁52は、開度調整の際に外気導入口60に差し掛かることはなく、同様に第3の制御弁62は、開度調整の際に挿通口51に差し掛かることはない。
【0092】
以上のような構成を有する空調システム10及びこの空調システム10に用いられる空気清浄装置11の作用について、以下に説明する。
【0093】
空気清浄装置11が作動して、第1のタンク部33から第3のタンク部70が規定量の水面に達すると、ポンプ42,69,75が作動する。このポンプ42,69,75の作動により、揚水管路41,68,74及び第1〜第3のシャワリング装置44,65,72の噴射ノズル44b,65b,72bを介して、各充填材43,64,71に向けて、第1の処理塔22においては水溶液、第2の処理塔23及び第3の処理塔24においては水が噴射される。そして、これら水溶液または水により、各充填材43,63,71が十分に濡れた状態となると、ファン32,63が作動する。
【0094】
このうち、ファン32の作動により、ファン32の駆動に応じた分量だけ室内12に滞留している空気が還気口84から吸い込まれ、還気ダクト31及びリターン空気導入口30を介して、第1の処理塔22の内部にリターン空気が導入される。第1の処理塔22の内部に導入されたリターン空気は、下方から上方へ向けて第1の充填材43を通過する。第1の充填材43は、例えば各層が細かな網目状(以下、この部分を網目状部分と呼ぶ。)となっている多数の層で形成されていて、噴射ノズル44bからの噴射により、網目部分は水溶液で濡れた状態となっている。
【0095】
ここで、網目状部分の隙間よりも大きな塵埃は、リターン空気が通過しようとしても、通過することができない。このため、リターン空気は、比較的大きな塵埃が除去された状態で、網目状部分を通過する。また、網目状部分を通過できなかった塵埃は、この網目状部分を伝って流れてくる水溶液に捕捉され、第1のタンク部33に落下することとなる。
【0096】
また、第1の充填材43が網目状の層が多数形成されていることにより、第1の充填材43を通過するリターン空気は、真っ直ぐには該第1の充填材43を通過することはできず、水溶液により湿潤した第1の充填材43の密な網目部分にまんべんなく接触しつつ通過していく。このため、網目状部分に存する水溶液が、リターン空気に対して大面積で接する状態となる。
【0097】
このように、リターン空気が水溶液と大面積で接触することにより、リターン空気が含んでいる、細かな塵埃、及び細菌が、水溶液との接触によって捕捉され、良好に除去されることとなる。また、リターン空気と水溶液とが大面積で接触することにより、臭気がこの水溶液に良好に溶け込むこととなる。それによって、臭気も良好に除去される。なお、水溶液は、第1の充填材43の網目状部分を伝って、第1のタンク部33に落下する。それにより、細かな塵埃及び細菌を捕捉した水溶液、及び臭気の溶け込んだ水溶液は、第1の充填材43から第1のタンク部33に落下する。
【0098】
また、リターン空気が第1の充填材43を通過するに際して、水溶液と大面積で接触することにより、このリターン空気が水溶液によって冷やされる。この水溶液によって、必要とされる冷却能力を十分に満たすことが可能となる。
【0099】
以上のようにして、第1の充填材43の通過の際に、リターン空気の処理(一次処理)が為される。この充填材通過後の第1段階の清浄空気は、続いて除滴装置45に導入される。除滴装置45は、第1の充填材43の通過の際に第1段階の清浄空気に含まれた水溶液の水滴の除去を行う。
【0100】
除滴装置45の通過により、水滴の除去が行われた第1段階の清浄空気は、第1の処理塔22の上部に到達する。第1の処理塔22の上部には、排気口46及び挿通口51が存在する。この排気口46には、第1の制御弁48が設けられているが、第1の制御弁48は、制御装置50の制御指令に応じた分だけ、第1の駆動源49によって駆動される。それにより、第1の制御弁48の開度調整が為され、該第1の制御弁48の開度に応じた分の第1段階の清浄空気が排気口46及び排気ダクト47を通じて外部に排気される。これにより、排気されるリターン空気は、常に清浄化されたものとなる。
【0101】
また、挿通口51には、第2の制御弁52が設けられていて、上述の第1の制御弁48と同様に、制御装置50の制御指令に応じた分だけ、第2の駆動源53によって駆動される。それにより、第2の制御弁52の開度調整が為され、該第2の制御弁52の開度に応じた分の第1段階の清浄空気が、挿通口51を通じて第1の処理塔22から第2の処理塔23内部に導入される。
【0102】
また、還気ダクト31に存するファン32に伴って、外気導入ダクト61に存するファン63も駆動される。この駆動により、第2の処理塔23内部において、挿通口51を通過した第1段階の清浄空気と、外気導入口60から導入される外気とが混合され、混合空気となる。
【0103】
その際、第3の制御弁62の開度に応じた分の外気が、外気導入口60から導入される。この第3の制御弁62も、制御装置50の制御指令に応じた分だけ第3の駆動源54によって駆動されて、開度調整が為される。なお、第3の制御弁62が所定の開度となっている場合、第1段階の清浄空気が外気導入ダクト61に流入しないように、ファン63の駆動が調整されている。
【0104】
この混合空気は、続いて、上方から下方へ向けて第2の充填材64を通過する。この第2の充填材64にも、ポンプ69の駆動によって、揚水管路68及び第2のシャワリング装置65を介して、水(冷水)が噴射される。そして、水(冷水)の噴射により、第2の充填材64が濡れた状態となり、混合空気がこの第2の充填材64を通過する。第2の充填材64の内部を混合空気が通過する場合、第2の充填材64の網目状部分に留まる水(冷水)は、混合空気に対して大面積で接する状態となる。
【0105】
また、混合空気が第2の充填材64を通過する場合にも、上述の第1の処理塔22でのリターン空気通過の場合と同様に、第2の充填材64の網目状部分の隙間よりも大きな塵埃は、この網目状部分を通過することができない。それにより、主に外気の混合によって含まれている、混合空気中の比較的大きな塵埃が除去されて、混合空気が網目状部分を通過する。なお、網目状部分を通過できない比較的大きな塵埃は、第2の充填材64の上方側で留まることとなる。この塵埃は、適宜第2の充填材64を清掃したり、交換する等のメンテナンスを行うことで、除去される。
【0106】
このように、混合空気が水(冷水)と大面積で接触することにより、リターン空気が含んでいる細かな塵埃、細菌等が、水との接触によって捕捉され、良好に除去されることとなる。また、リターン空気と水とが大面積で接触することにより、臭気がこの水に良好に溶け込むこととなる。
【0107】
ここで、上述の第1の処理塔22における第1の充填材43では、水溶液により、臭気の除去が為されていた。しかしながら、第2の処理塔23における第2の充填材64では、水(冷水)の温度が、第3のタンク部70におけるものよりも、低温に設けられている。そのため、臭気の元となる気体が溶け易くなり、臭気の除去も良好になされる。
【0108】
また、第1の処理塔22において薬剤を混入した水溶液を用いる場合、この水溶液の主成分となっている気体は、僅かな量が水溶液から溶出し、混合空気に混入した状態となる。しかしながら、低温の水(冷水)で濡れた第2の充填材64を混合空気が通過することにより、該混合空気に混ざっている気体がこの水(冷水)に溶け込む。それにより、これらの気体を清浄空気から除去することができる。なお、冷水を使用することで、より一層、溶出した気体が該冷水に溶け込むこととなる。
【0109】
なお、水(冷水)に混合空気が触れることにより、この混合空気中の細菌の除去をも図ることが可能となる。また、水(冷水)に混合空気が触れることによっても、この混合空気が冷却される。それにより、混合空気は一層冷やされて、必要とされる冷却能力を十分に満たすものとなる。
【0110】
以上のようにして、第2の充填材64の通過の際に混合空気の二次処理が為される。そして、この第2の充填材64を通過した混合空気は、第2段階の清浄空気となり、挿通口67を介して第3の処理塔24内に導入される。
【0111】
また、第3の処理塔24内でも、上述の第2の処理塔23における処理と同様に、ポンプ75が駆動し、揚水管路74及び第3のシャワリング装置72の噴射ノズル72bを介して、第3の充填材71に向かって水(冷水)を噴射する。この状態において、第2段階の清浄空気が通過すると、上述の混合空気の第1、第2の充填材43,64の通過の場合と同様に、塵埃、臭気、細菌、第1の処理塔22の水溶液から溶出した水溶液の主成分の気体等の除去が為される。そして、この第3の充填材71の通過によって、第2段階の清浄空気の処理が為されて、第3段階の清浄空気となる。その際、第2段階の清浄空気は、下方から上方へ向けて第3の充填材71を通過する。
【0112】
この第3段階の清浄空気は、さらに除滴装置73を通過する。この除滴装置73の通過によって、第3段階の清浄空気に含まれている水滴が除去される。それにより、除滴装置73の通過後の第3段階の清浄空気は、湿度約100%の清浄空気となる。この除滴装置73を通過した第3段階の清浄空気は、清浄空気排出口78を通って室内供給ダクト79に流入する。それにより、空気清浄装置11の内部における清浄化処理が終了する。
【0113】
第3段階の清浄空気は、室内供給ダクト79の内部を進行すると、この室内供給ダクト79の中途部分に設けられている再熱器82に流入する。そして、この再熱器82によって、第3段階の清浄空気が加熱され、所定の温度および/または湿度に調整される。この温度調整後、第3段階の清浄空気は、室内供給ダクト79の他端側に設けられているフィルタ83を通過する。そして、このフィルタ83の通過によって、最終的な塵埃除去が為される。そして、このフィルタ83を通過した空気が、清浄空気として、空気導入口81を介して室内12に供給される。
【0114】
また、水供給源80から水供給配管77及び供給口76を通過して第3のタンク部70に流れ込んだ水(冷水)は、しばらくの間、この第3のタンク部70に滞留する。この滞留状態において、水(冷水)は、揚水管路74を介してポンプ75によって汲み上げられ、第3のシャワリング装置72の噴射ノズル72bから第3の充填材71に噴射される。第3の充填材71に噴射された水(冷水)は、塵埃、臭気、細菌、水溶液の主成分の気体等を含み、再び第3のタンク部70に落下する。
【0115】
また、第3のタンク部70が満水状態となると、第3のタンク部70に蓄えられている水(冷水)の一部は、挿通口67の下側縁部を通過して、第2のタンク部66に流入する。そして、流れ込んだ水(冷水)は、しばらくの間、この第2のタンク部66に滞留する。この滞留状態において、水(冷水)は、揚水管路68を介してポンプ69によって汲み上げられて、第2のシャワリング装置65の噴射ノズル65bから第2の充填材64に噴射される。第2の充填材64に噴射された水(冷水)は、塵埃、臭気、細菌、水溶液の主成分の気体等を含み、再び第2のタンク部66に落下する。
【0116】
なお、第2の充填材64を通過して第2のタンク部66に落下した水(冷水)は、上述した第2の充填材64を通過して第3のタンク部70に落下した水(冷水)よりも、塵埃、臭気、細菌、水溶液の主成分の気体等を多く含んだ状態となっている。また、第2の処理塔23の水は、第3の処理塔24より高い温度の空気と接触するため、第3の処理塔24の水より高い温度となる。
【0117】
また、第2のタンク部66が満水状態となると、第2のタンク部66に蓄えられている水(冷水)の一部は、貫通孔34を通過して第1のタンク部33に導入される。また、第1のタンク部33には、水(冷水)の供給と共に、薬液供給管路38及び開口部39を介して薬液が導入されている。それにより、水(冷水)と薬液とが混入し、第1のタンク部33には、所定濃度の薬液の水溶液が貯留する。この水溶液は、所定濃度の薬液を含んでいるので、この水溶液を第1の充填材43に噴射することで、臭気や細菌を化学的に除去することが可能となる。
【0118】
また、第1のタンク部33が満水状態となると、水溶液の一部は、開口部36及び液排出管路35を通過して、回収タンク37に蓄えられる。回収タンク37に蓄えられている水溶液は、無害化させて外部に排出される。なお、水溶液を再利用可能な構成とする場合、例えばPH測定や、濾過等の他の手順を実行し、該水溶液が再利用可能であると判断された場合に、再び第1のタンク部33に供給される。
【0119】
このように、第3のタンク部70に供給された水(冷水)は、第2のタンク部66、第1のタンク部33へと移っていくと共に、汚れていきかつ高温となっていく。そして、その水は、第1のタンク部33から水のまま、または水溶液として排出される。これにより、冷却効率と除塵効率の両方を同時に向上させることができる。
【0120】
以上のような空調システム10及びこの空調システム10に用いられる空気清浄装置11によれば、第1の制御弁48における開度調整を行うことで、清浄化後の所定量のリターン空気がチャンバ20内から外部に向かい排気される。それにより、リターン空気に対して、所望する量を外部に排気することができる。しかも、第1の充填材42の通過によって、チャンバ20の内部に導入されたリターン空気が清浄化された後に外部に排気される。したがって、排気の環境への影響を抑制することができる。
【0121】
また、第3の制御弁62における流量調整では、外部から導入される外気の導入量を調整可能としている。それによって、外部の新鮮空気を取り入れる量を調整して、所望する分だけ室内12に供給可能となる。また、第2の制御弁52が設けられることにより、第1の制御弁48から排気されなかった残りの清浄空気が、第1の処理塔22から第2の処理塔23に導入される。それにより、第2の処理塔23に導入されるリターン空気の量を調整することが可能となる。
【0122】
また、第2の制御弁52を閉じて開度を0%とした場合には、第1の処理塔22の第1の充填材43を通過した清浄空気のすべてが外部に排気されると共に、第2の処理塔23には外気のみが導入され清浄化された後に室内12に供給される、いわゆるオールフレッシュ運転とすることができる。
【0123】
ここで、例えば室内12でホルマリン燻蒸を行った場合において、即座に室内空気を外気と入れ替えることが必要なときもある。この場合でも、上述のオールフレッシュ運転を行うことにより、室内12に存する室内空気を即座に外気と入れ替えることが可能となる。
【0124】
また、第1の制御弁48及び第3の制御弁62を閉じて開度0%とし、第2の制御弁52を開いて開度100%とすることにより、チャンバ20に導入されるリターン空気のすべてを排気せずに清浄化し、再び室内12に戻す、いわゆるオールリターン運転をすることができる。
【0125】
なお、オールリターン運転を行う場合には、所定温度の室内12に存するリターン空気を活用するので、既に温度が冷やされたリターン空気を用いることとなり、冷却のために必要とされるエネルギを減ずることができる。それによって、エネルギ効率が良好なものとなる。また、ホルマリン燻蒸後にオールリターン運転を行うと、室内12に存する室内空気を、空気清浄装置10内の水溶液や水(冷水)に吸収させることが可能となる。それにより、燻蒸後のホルマリンを直接外部に排気せずに済む。
【0126】
また、第1の制御弁48及び第2の制御弁52の調整により、所定の割合のリターン空気を再利用することもできる。この場合も、いわゆるオールリターン運転の場合と同様に、既に温度が冷やされたリターン空気を用いることとなるため、冷却のために必要とされるエネルギを減ずることができる。それによって、エネルギ効率を良好にすることができる。すなわち、一系統の空調システムにより、必要に応じて、リターン空気のうち、室内へ戻す空気の量を適宜調整して、エネルギ効率を良好にすることができる。
【0127】
また、チャンバ20に導入されたリターン空気及び外気のいずれも、第2の充填材64及び第3の充填材71を通過した後に、室内12に供給される。このため、塵埃、臭気、細菌等の除去が為された後の清浄空気を室内に供給することとなり、室内環境を良好に維持可能となる。
【0128】
また、第1の充填材43、第2の充填材64及び第3の充填材71は、網目状部分を有するものである。このため、各充填材43,64,71に水溶液や水(冷水)が供給されることで、網目状部分に水溶液や水(冷水)が行き渡り、該充填材43,64,71が水溶液や水(冷水)を多分に含んだ状態となる。この状態で、リターン空気や外気を通過させると、リターン空気や外気に含まれる、塵埃、臭気、細菌が、充填材43,64,71中の水溶液や水(冷水)に接して、捕捉される。
【0129】
特に、充填材43,64,71が網目状部分を有していることにより、リターン空気や外気は、充填材43,64,71を真っ直ぐ通過することができなく、該網目状部分を縫うようにして通過する。それによって、リターン空気や外気が処理液と接する面積が増大し、良好に塵埃、臭気、細菌の捕捉を行うことができる。
【0130】
また、充填材43,64,71が網目状部分を有することにより、比較的大きな塵埃は、この網目状部分を通過することができない。それによって、塵埃の除去を図ることができる。
【0131】
加えて、揚水管路41,68,74、ポンプ42,69,75、シャワリング装置44,65,72によって、水溶液や水(冷水)が順次充填材43,64,71に供給される。そのため、充填材43,64,71が捕捉している塵埃、臭気、細菌を、順次供給される水溶液や水(冷水)で、洗い流すことができる。
【0132】
さらに、本実施の形態では、チャンバ20の内部に、第1の充填材43、第2の充填材64、及び第3の充填材71を設けている。このため、リターン空気がチャンバ20に導入されると、これら3つの充填材43,64,71を通過することとなり、リターン空気を良好に清浄化することができる。また、外気がチャンバ20に供給されると、2つの充填材64,71を通過することとなり、この外気の清浄化も良好に為される。それにより、室内12に供給される清浄空気は、塵埃、臭気、細菌等の除去が一層良好に為された状態で、供給される。
【0133】
また、第1の処理塔22、第2の処理塔23、及び第3の処理塔24には、充填材43,64,71の下方に水溶液や水(冷水)を蓄えるための、第1から第3のタンク部33,66,70が設けられている。このため、タンク部33,66,70から水溶液や水(冷水)を汲み上げて、充填材43,64,71に対して水溶液や水(冷水)が供給可能となる。また、充填材43,64,71の下方にタンク部33,66,70が設けられることで、充填材43,64,71に供給された水溶液や水(冷水)は、この充填材43,64,71からタンク部33,66,70に落下する。それにより、タンク部33,66,70で塵埃等を含んだ水溶液や水(冷水)を良好に受け止めることができる。
【0134】
また、第1の充填材43には、酸性またはアルカリ性の性質の薬液を所定濃度に薄めたものである。このため、水溶液が供給された第1の充填材43を、リターン空気や外気が通過する。それにより、特に臭気や細菌は、この水溶液によって良好に除去することが可能となる。また、第2の充填材64では、この第2の充填材64に水が供給される。ここで、第1の充填材43の通過中に、水溶液中から溶出したガスを含まれることがあるが、水(冷水)が供給された第2の充填材64を、第1段階の清浄空気が通過すれば、このガスを良好に除去することができる。また、水(冷水)によっても、塵埃、臭気、及び細菌の除去も、一層良好に行うことができる。
【0135】
さらに、第3の充填材71には、水(冷水)が供給される。このため、第3の充填材71でも、この第3の充填材71の通過中に、水溶液中から溶出したガスを、良好に除去することが可能となる。また、水によって、塵埃、臭気、細菌等の除去も、一層良好に行うことができる。
【0136】
また、第1の処理塔22は、第1の充填材43により処理された清浄空気の除滴を行う除滴装置45を有している。このため、除滴装置45によって、清浄空気が含んでいる細かな水滴が除去される。そして、水滴が除去された後には、例えば湿度100%に近い状態となっている清浄空気を、チャンバ20から排出することができる。
【0137】
さらに、第1の制御弁48、第2の制御弁52及び第3の制御弁62は、いずれも清浄空気または外気が流通する流通経路の開度調整を行う開度調整弁であり、しかも流通経路の開度調整を0%から100%の間で行える。このため、例えば第1の制御弁48の開度調整により、リターン空気の外部への排気量の調整を行うことができる。また、第1の制御弁48を介して排気されなかった残りの清浄空気は、第2の制御弁52での開度調整により、第2の処理塔23に導入される清浄空気の導入量を調整することができる。
【0138】
また、第3の制御弁62での開度調整により、外部から第2の処理塔23内に導入される外気の導入量を、調整することができる。また、制御弁48,52,62は、0%から100%の間で開度調整を行える。このため、1つの空調設備でオールフレッシュ空調やオールリターン空調を、簡単に行うことができる。
【0139】
また、チャンバ20に導入されるリターン空気及び外気は、第1の処理塔22における水溶液、第2の処理塔23及び第3の処理塔24における水(冷水)と気液接触し、熱交換が為されて十分に冷やされる。それにより、空気清浄装置11は、空調装置としても、十分な能力を有するものとなっている。
【0140】
さらに、上述の空気清浄装置11には、最初に第1の処理塔22の下方のリターン空気導入口30からリターン空気が導入された後に、該第1の処理塔22の内部を上方に向かってリターン空気が進行する。加えて、第2の処理塔23の内部においては、混合空気が下方に向かって進行し、さらに、第3の処理塔24の内部においては、第2段階の清浄空気が上方に向かって進行する。このような構成とすることにより、空気清浄装置11の構成をコンパクト化することができ、設置可能な範囲が広げられる。
【0141】
また、第1の処理塔22の内部では、下方のリターン空気導入口30から導入されて清浄化された後に、上方の排気口46から排気され、または上方の挿通口51から第2の処理塔23内に導入される。このため、第1の処理塔22の下方から外部または第2の処理塔23に排気または導入する場合と比較して、該第1の処理塔22の下方の第1のタンク部33に蓄えられている処理液や、第1の処理塔22の下方に付着している処理液、塵埃等を含んで、外部に排気したり、第2の処理塔23に導入するのを抑制可能となる。
【0142】
なお、第3の処理塔24の内部でも、第2段階の清浄空気は、上方に向かいながら清浄化される。このため、第3の処理塔24の下方から室内12に向かって第3段階の清浄空気が供給される場合と比較して、該第3の処理塔24の下方の第3のタンク部70に蓄えられている処理液や、第3の処理塔24の下方に付着している処理液、塵埃等を含んで、室内12に供給されるのを抑制可能となる。
【0143】
また、十分に冷やされた清浄空気は、湿度100%の空気となっているが、この清浄空気を再熱器82で加熱することにより、所望の温度および/または湿度にした後に、室内12に供給される。それにより、室内12を所定の温度に維持すると共に、該室内12を所定の湿度に維持することも可能となる。
【0144】
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態について、図3及び図4に基づいて説明する。なお、本実施の形態の空調システム100及びこの空調システム100に用いられる空気清浄装置101の構成は、上述の第1の実施の形態で述べた空調システム10及び空気清浄装置11と基本的には同様の構成である。以下の説明では、上述の第1の実施の形態で述べた構成と同一のものについては、同一の符号を付して説明する。
【0145】
本実施の形態の空気清浄装置101は、図4に示すように、2つの処理塔(第1の処理塔22と第2の処理塔23)を有する。このうち、第1の処理塔22の構成は、上述の第1の実施のものと、内部の構成も同一となっている。また、第2の処理塔23も、上述の第1の実施の形態のものと、内部構成が同一となっている。
【0146】
本実施の形態の空気清浄装置101では、第2の処理塔23の挿通口67には室内供給ダクト79の一端側が接続されている。また、第2の処理塔23の内部で処理された第2段階の清浄空気の除滴を行うために、室内供給ダクト79の中途部分には、除滴装置110が取り付けられている。この除滴装置110により、第2段階の清浄空気の除滴が為され、再熱器82における再熱処理に適した状態となる。
【0147】
なお、図4に示すように、再熱器82も、上述の第1の実施の形態で述べたのと、同様の構成となっている。空調システム100を構成する他の部分の構成も、上述の第1の実施の形態と同様の構成となっている。
【0148】
以上のような構成を有する空調システム100及びこの空調システム100に用いられる空気清浄装置101においては、上述の第1の実施の形態における空気清浄装置10の作用効果に加えて、空気清浄装置101のコンパクト化を図ることができる。それにより、空気清浄装置101の省スペース化を図ることが可能となり、上述の第1の実施の形態の空気清浄装置10を設置できなかった施設(箇所)においても設置可能となる。
【0149】
また、チャンバ20に導入されるリターン空気は、充填材43を通過するので、塵埃、臭気、及び細菌の除去を十分に行うことができる。また、本実施の形態の空気清浄装置101では、第1のタンク部33、第2のタンク部66、第1の充填材43、及び第2の充填材64における気液接触により、清浄空気を十分冷やした状態で供給することができる。すなわち、空気清浄装置101の冷却能力は、十分なものとなっている。
【0150】
また、本実施の形態の空気清浄装置101においても、第1の処理塔22内で清浄空気に含まれることとなった、水溶液の主成分となっている気体(ガス)を、第2の充填材64の通過の際に除去することができる。それにより、室内12に供給される清浄空気に、水溶液の主成分となっている気体が含まれるのが防止可能となる。
【0151】
(第3の実施の形態)
以下、本発明の第3の実施の形態について、図5及び図6に基づいて説明する。なお、本実施の形態の空調システム200及びこの空調システム200に用いられる空気清浄装置201の構成は、上述の第2の実施の形態で述べた空調システム100及び空気清浄装置101と基本的には同様の構成である。以下の説明では、上述の第1の実施の形態、第2の実施形態で述べた構成と同一のものについては、同一の符号を付して説明する。
【0152】
図5に示すように、本実施の形態の空気清浄装置201は、第2の実施の形態の空気清浄装置101と同様に、2つの処理塔(第1の処理塔22と第2の処理塔23)を有する。このうち、第1の処理塔22の構成は、上述の第1の実施のものと、内部の構成も同一となっている。また、第2の処理塔23も、上述の第1の実施の形態のものと、内部構成が同一となっている。ただし、外気導入口60は、存在していない。
【0153】
また、本実施の形態の空気清浄装置201は、第2の実施の形態における空気清浄装置101と同様に、第2の処理塔23の挿通口67に室内供給ダクト79の一端側が接続され、さらに、室内供給ダクト79の中途部分に、除滴装置110が取り付けられている。また、図6に示すように、再熱器82も、上述の第1の実施の形態及び第2の実施の形態で述べたものと、同様の構成となっている。
【0154】
また、空調システム200を構成する還気ダクト31には、排気ダクト210が通気可能に接続されている。この排気ダクト210は、室内12からのリターン空気を、空気清浄装置201の手前で排気するためのものである。
【0155】
この排気ダクト210には、例えば還気ダクト31との接続側端部に第4の制御弁211が設けられている。この第4の制御弁211は、モータ等の第4の駆動源212によって駆動されることで、0%から100%の間で開度の調整が為されるものである。そして、この開度調整により、外部へ排気するリターン空気の流量が調整される。また、この第4の制御弁211も、第4の駆動源212を介して制御装置50に対して電気的またはメカ的に接続され、該制御装置50からの制御指令によって駆動が制御される構成である。
【0156】
なお、第4の制御弁211は、還気ダクト31との接続側端部以外に、室内空気排気ダクト210内に設ける構成としても良い。
【0157】
還気ダクト31の内部であって、排気ダクト210の接続部位よりも空気清浄装置201側には、第3の流量調整手段及び開度調整弁としての第5の制御弁213が設けられている。この第5の制御弁213も、モータ等の第5の駆動源214によって駆動される。また、第5の制御弁213も、第5の駆動源214を介して制御装置50に対して電気的またはメカ的に接続されていて、該制御装置50からの制御指令によって駆動が制御される構成である。
【0158】
また、還気ダクト31のうち、第5の制御弁213が設けられている部位よりも空気清浄装置201側には、外気導入ダクト215が通気可能に接続されている。この外気導入ダクト215は、外部からの外気を、還気ダクト31を介して空気清浄装置201に新たに導入するためのものである。
【0159】
この外気導入ダクト215には、例えば還気ダクト31との接続側端部に、第3の流量調整手段及び開度調整弁としての第6の制御弁216が設けられている。この第6の制御弁216は、モータ等の第6の駆動源217によって駆動されることで、0%から100%の間で開度の調整が為される。そして、この開度調整により、外部から導入される外気の流量が調整される。また、この第6の制御弁216も、第6の駆動源217を介して制御装置50に対して電気的またはメカ的に接続され、該制御装置50からの制御指令によって駆動が制御される構成である。
【0160】
また、外気導入ダクト215の中途部には、該外気導入ダクト215の他端側の外部から、一端側の還気ダクト31に向かう吸引力を与える、送風手段としてのファン218が設けられている。
【0161】
ここで、第4の制御弁211、第5の制御弁213及び第6の制御弁216は、これらを通過するリターン空気や外気が適切な流量となるように、制御装置50によって開度調整される。例えば、第4の制御弁211の開度が0〜100%の場合には、第5の制御弁213の開度が100〜0%、第6の制御弁216の開度が0〜100%となるように互いに連関して制御される。それにより、空気清浄装置201には、還気口84から導入されるリターン空気と同等の量のリターン空気、外気またはそれらの混合空気が導入される。
【0162】
つまり、オールフレッシュ空調を行う場合には、第4の制御弁211の開度を100%、第5の制御弁213の開度を0%、第6の制御弁216の開度を100%として、外気のみが空気清浄装置201に導入されるようにする。その際、第1の制御弁48の開度は0%、第2の制御弁52の開度は100%に制御される。また、オールリターン空調を行う場合には、第4の制御弁211の開度を0%、第5の制御弁213の開度を100%、第6の制御弁216の開度を0%として、リターン空気のみが空気清浄装置201に導入されるようにする。その際、第1の制御弁48の開度は0%、第2の制御弁52の開度は100%に制御される。
【0163】
さらに、リターン空気の一部を再利用して空調を行う場合には、リターン空気のうちの再利用する割合いに応じて、第4の制御弁211、第5の制御弁213及び第6の制御弁216の開度が制御される。その際、第1の制御弁48及び第2の制御弁52は、リターン空気のうちの再利用する割合いに応じた開度で開くように制御される。
【0164】
なお、リターン空気の一部を再利用して空調を行う場合、第4の制御弁211の開度を0%ととし、第5の制御弁213及び第6の制御弁216の開度のみで、その割合を制御するようにしてもよい。この場合、空気清浄装置201に、還気口84から導入されるリターン空気よりも多い量の外気や混合空気が導入される。このようにしても、第1の制御弁48や第2の制御弁52の開度を制御して、室内12への清浄空気の供給を還気口84から導入されるリターン空気の量と同等とすることができる。
【0165】
この場合には、すべてのリターン空気は、外気と混合された後で空気清浄装置201に導入され清浄化され、その一部が外部に排気される。つまり、この場合には、リターン空気は清浄化された後で排気される。
【0166】
なお、空調システム200を構成する他の部分の構成は、上述の第1の実施及び第2の実施の形態と同様の構成となっている。
【0167】
以上のような構成を有する空調システム200及びこの空調システム200に用いられる空気清浄装置201においては、第1の制御弁48及び第2の制御弁52での開度調整により、所望する割合のリターン空気を、清浄化後に外部に排気することができる。また、第4の制御弁211に加えて、第5の制御弁213や第6の制御弁216が設けられている。このため、本実施の形態の空調システム200においても、これらの制御弁211,213,216の開度調整を行うことで、オールリターン空調やオールフレッシュ空調を行うことができる。
【0168】
以上、本発明の第1の実施の形態から第3の実施の形態までについて述べたが、本発明は、これ以外にも種々変形可能となっている。
【0169】
上述の各実施の形態では、単に処理液をシャワリング装置44,65,72の噴射ノズル44b,65b,72bから充填材43,64,71に向けて噴射する構成について述べている。しかしながら、例えば処理液が細かな気泡を含む泡状態にしてから、充填材43,64,71に対して噴射するようにしても良い。泡状態にして充填材43,64,71に噴射した場合には、充填材43,64,71の細かな網目の間に、泡の膜が張られる状態となる。そして、リターン空気や外気が充填材43,64,71を通過する場合には、この膜に該リターン空気が触れることとなる。それによって、一層の塵埃、臭気、及び細菌の除去が可能となる。
【0170】
また、上述の各実施の形態においては、第1の制御弁48、第2の制御弁52及び第3の制御弁62は、第1の制御弁48と第3の制御弁62の開度を等しくすると共に、第2の制御弁52の開度と、第1の制御弁48及び第3の制御弁62とが逆になるように設定することも可能である。例えば、第1の制御弁48及び第3の制御弁62の開度が0%(100%)のとき、第2の制御弁52の開度を100%(0%)とするが如きである。
【0171】
このように設定すれば、第1の制御弁48を通過して排気される第1段階の清浄空気の量と、第3の制御弁62を通過して第2の処理塔23内部に導入される外気の量を略等しくすることが可能となる。また、第2の制御弁52では、第1の制御弁48での外部への排気量に対応した分だけ、開度が減ぜられる。それにより、第1の制御弁48での排気量のコントロールを一層良好にすることができる。
【0172】
さらに、上述の各実施の形態では、処理液としては、酸性やアルカリ性の水溶液を用いることを述べているが、これ以外にも、臭気や細菌の除去に適したイオンが所定濃度含まれる水溶液を用いても良い。
【0173】
また、上述の各実施の形態では、本実施の形態の空調システム10は、例えば動物の実験施設や病院の病棟等に適用される場合について述べたが、本実施の形態の空調システム10は、これらの施設には限られず、清浄化処理された空気が必要な内部空間であれば、どのような施設であっても良い。そのような施設としては、例えば食品工場その他の工場、美術館・博物館等がある。
【0174】
さらに、第1のタンク部33、第2のタンク部66及び第3のタンク部70に浸漬している揚水管路41,68,74の一端側に、フィルタを取り付ける構成としても良い。フィルタを取り付けた場合には、水(冷水)や水溶液と共に、塵埃を汲み上げることが防止される。それによって、充填物の上面側に、該充填物を通過することができない塵埃が蓄積されるのを防止可能となる。
【0175】
【発明の効果】
本発明によれば、外気及びリターン空気の混合割合が調整可能となる。必要に応じて、外気及びリターン空気の混合割合を調整することで、エネルギー効率を良くすることができる。また、装置内で薬液を使用しても、室内への清浄空気に薬液が混入することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る空調システムの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る空気清浄装置の構成を示す側断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る空調システムの概略構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る空気清浄装置の構成を示す側断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る空調システムの概略構成を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る空気清浄装置の構成を示す側断面図である。
【図7】従来のサイクロン式の空調システムの概略構成を示す図である。
【符号の説明】
10,100,200…空調システム
11,101,201…空気清浄装置
12…室内
20…チャンバ
21…仕切り壁
22…第1の処理塔(第1の空気清浄部の一部)
23…第2の処理塔(第2の空気清浄部の一部)
24…第3の処理塔(第3の空気清浄部の一部)
31…還気ダクト
32,63,218…ファン(送風手段)
33…第1のタンク部(タンク部、第1の空気清浄部の一部)
37…回収タンク
40…薬液タンク
41…揚水管路(第1の空気清浄部及び処理液供給手段の一部)
42…ポンプ(第1の空気清浄部及び処理液供給手段の一部)
43…第1の充填材(第1の空気清浄部の一部)
44…第1のシャワリング装置(第1の空気清浄部及び処理液供給手段の一部)
45…除滴装置(除滴手段、第1の空気清浄部の一部)
46…排気口
47,210…排気ダクト
48…第1の制御弁(第1の流量調整手段、開度調整弁)
50…制御装置(制御手段)
51,67…挿通口
52…第2の制御弁(第2の流量調整手段、開度調整弁)
60…外気導入口
61,215…外気導入ダクト
62…第3の制御弁(第3の流量調整手段、開度調整弁)
64…第2の充填材(第2の空気清浄部の一部)
65…第2のシャワリング装置(第2の空気清浄部及び処理液供給手段の一部)
66…第2のタンク部(タンク部、第2の空気清浄部の一部)
68…揚水管路(第2の空気清浄部及び処理液供給手段の一部)
69…ポンプ(第2の空気清浄部及び処理液供給手段の一部)
70…第3のタンク部(タンク部、第3の空気清浄部の一部)
71…第3の充填材(第3の空気清浄部の一部)
72…第3のシャワリング装置(第3の空気清浄部及び処理液供給手段の一部)
73…除滴装置(除滴手段、第3の空気清浄部の一部)
74…揚水管路(第3の空気清浄部及び処理液供給手段の一部)
75…ポンプ(第3の空気清浄部及び処理液供給手段の一部)
79…室内供給ダクト
80…水供給源
82…再熱器(温度調整手段)
84…還気口
110…除滴装置(除滴手段)
211…第4の制御弁
213…第5の制御弁(第3の流量調整手段の一部,開度調整弁)
216…第6の制御弁(第3の流量調整手段の一部,開度調整弁)
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an air purifying device for supplying purified air to a room, and an air conditioning system using the air purifying device.
[0002]
[Prior art]
As an air conditioning system that is widely used in general, there is a system that removes dust using a dry or wet filter and then supplies the treated indoors. This type of air conditioning system draws in indoor air, controls the temperature such as cooling and heating of the air, and controls the humidity such as humidification and dehumidification, and then supplies the air to the room again.
[0003]
In addition, for example, in facilities such as animal experimental facilities and hospitals, it is necessary to remove dust, odor, and bacteria from the air supplied to the facility, in addition to the air conditioning function for simply controlling the temperature and humidity. ing. In addition, in these facilities, it is necessary to take in the outside air as needed to replace the air.However, when taking in the outside air, it is necessary to remove dust, odor and bacteria, and to control the temperature and humidity. Adjustments need to be made. Also, when the room air is discharged to the outside, it is necessary to discharge the room air to the outside after performing a predetermined process such as removal of odor and bacteria.
[0004]
As an air conditioning system that performs such processing, there is a cyclone type air conditioning system 300 as shown in FIG. In the cyclone type air conditioning system 300, the return air existing in the room 303 via the pipe 302 is obtained by driving the fan 301. Similarly, fresh air (so-called outside air) is obtained from the outside via the pipe 305 by driving the fan 304. Then, after the return air and the fresh air are mixed in the mixing chamber 306 (hereinafter, a mixture of the return air and the fresh air is referred to as mixed air), the mixture is introduced into an air purifying cylinder (chamber) 307.
[0005]
Inside the air purifying cylinder 307, the introduced mixed air is swirled at a high speed, and an ultra-fine water droplet is brought into contact with the air in the high speed rotating state. As a result, air (hereinafter, referred to as clean air) from which dust, odor, gas, bacteria, and the like in the air have been removed is obtained. At this point, the clean air is almost at 100% humidity. Note that a water supply means 308 is provided to generate such water droplets. After performing the air cleaning process for a predetermined time, the clean air is led out of the air cleaning cylinder 307 and introduced into the drip remover 309 (eliminator) to remove the clean air.
[0006]
After that, a part of the clean air is discharged through the exhaust path 310, and the remaining part is sequentially introduced into the primary reheater 312 and the secondary reheater 313 through the pipe 311 to be heated. Then, after passing through the high-performance filter 314 and performing the last dust removal, it is supplied to the room 303 as clean air.
[0007]
In addition to the cyclone type air conditioning system 300, there is a filling type air conditioning system (not shown). In a filling type air conditioning system, the configuration of an air purifying cylinder is different from that of the cyclone type air conditioning system described above. In a filling type air conditioning system, a filling material is provided inside an air purifying cylinder. The filler is a mesh member made of a resin such as a vinyl chloride resin, for example. The mesh portion of the filler is sewn to allow the mixed air to pass.
[0008]
Then, water droplets are jetted from the water jetting device to apply water drops to the entire filler. When mixed air is allowed to pass in this state, so-called gas-liquid contact occurs in which the mixed air and water droplets come into contact over a wide area during the passage of the filler. By this gas-liquid contact, the mixed air passing through the filler is cooled. Further, by this gas-liquid contact, the gas that is the source of the odor in the mixed air dissolves in the water droplets and is removed. Furthermore, by the gas-liquid contact, bacteria and dust in the mixed air are dissolved in the water droplets and removed. Then, by the passage of the filler, the mixed air becomes cooled clean air, and thereafter, is supplied into the room after going through the same procedure as the above-described cyclone type air conditioning system.
[0009]
In addition, due to the recent spread of hay fever, small-scale refillable air-conditioning systems (air-conditioning devices) are also used in ordinary households.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the above-described cyclone-type air conditioning system 300 and the filling-type air conditioning system, etc., in order to improve the energy efficiency of cooling, return air from a room already cooled is circulated at a predetermined ratio, A predetermined ratio of return air and fresh air is supplied to the room. On the other hand, some facilities require all-fresh air conditioning that replaces all indoor air with outside air during a specific time zone. However, it is difficult for the cyclone type air conditioning system 300 as shown in FIG. 7 to respond to such various demands.
[0011]
When the cyclone-type air conditioning system 300 is driven, the mixed air is rotated at a high speed like a typhoon. When such a cyclone-type air conditioning system 300 is driven, more energy is required as compared with the charging type.
[0012]
Further, in both the cyclone type and the filling type, when a chemical solution is introduced for the purpose of deodorizing circulating air and sterilizing water, air containing the chemical solution is supplied to the room. Therefore, depending on the type of the chemical, adverse effects may occur such as adversely affecting people and animals in the room and smelling the chemical inside the room.
[0013]
The present invention has been made based on the above circumstances, and an object of the present invention is to make it possible to adjust the mixing ratio of the outside air and the return air, to improve the energy efficiency, and to remove the chemical solution. And an air purifying device.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the present invention provides an air purifying apparatus for purifying air, which includes a return air from a room and a first air for purifying air containing at least a part of return air from a room. A cleaning unit, a first flow rate adjusting unit that adjusts an amount of the clean air exhausted to the outside of the clean air purified by the first air cleaning unit, and the first air cleaning unit A second flow rate adjusting means for adjusting a flow rate of the clean air circulating into the room without being exhausted by the first flow rate adjusting means, among the cleaned clean air, a first flow rate adjusting means and a second flow rate adjusting means; Control means for controlling at least one of the means to control the amount of clean air discharged to the outside and the circulating flow rate of the clean air into the room.
[0015]
Therefore, first, the air introduced into the air cleaning device is purified by the first air cleaning unit. Then, the purified air that has been purified is exhausted from the first air purifying section to the outside by a predetermined amount by the flow rate adjustment by the first and second flow rate adjusting means, and the rest is circulated indoors. . When the air is exhausted to the outside, since the air has already been purified by the first air purifying unit, it is possible to prevent adverse effects on the environment even if return air from the room is included.
[0016]
Further, when a predetermined percentage of return air is reused by adjusting the first flow rate adjusting means and the second flow rate adjusting means, return air already cooled at a low temperature is used. The energy required for cooling can be reduced. Thereby, energy efficiency can be improved.
[0017]
In addition, both the return air and the outside air introduced into the first air purifying section are always supplied to the room after the purifying process by the processing means. For this reason, clean air from which dust, odor, and bacteria have been removed is supplied to the room, and a favorable indoor environment can be maintained.
[0018]
Further, in another invention, in addition to the above-described invention, a third flow rate adjusting means for adjusting an introduction amount of outside air from the outside toward the first air cleaning unit is further provided, and the control means includes a third flow rate adjusting means. The flow rate adjusting means is controlled so that the amount of outside air introduced can be controlled. The first air purifying unit includes outside air adjusted by the third flow rate adjusting means, return air from the room, and outside air and return air. And any of the mixed air is introduced.
[0019]
Therefore, prior to the introduction of the air into the first air purifying section, the introduction amount of the outside air and the return air is adjusted by the third flow rate adjusting means. That is, the mixing ratio between the outside air and the return air is adjusted. Then, the air after the mixing and adjustment is introduced into the first air cleaning unit and is purified. In this case, all fresh air conditioning can be performed by setting the mixing ratio of the return air to zero by the third flow rate adjusting means. Also, return air whose temperature has already been cooled can be used at a predetermined rate, and the energy required for cooling can be reduced. Thereby, energy efficiency can be improved.
[0020]
Still another aspect of the present invention further includes a second air purifying section which purifies the clean air from the second flow rate adjusting means to be a second-stage clean air in addition to the above-described invention. By the cleaning in the second air cleaning section, the clean air after the cleaning is further cleaned of dust, odor and bacteria.
[0021]
According to another aspect of the present invention, in addition to the above-described aspect, a second air purifying unit for purifying the clean air from the second flow rate adjusting unit to be a second-stage clean air is further provided. A third flow rate adjusting means for adjusting an introduction amount of outside air toward the second air purifying section, wherein the control means controls the third flow rate adjustment means to control the introduction amount of outside air; The return air from the room is introduced into the air purifier, and the first-stage clean air after the processing in the first air purifier according to the setting of the amount of exhaust to the outside by the first flow rate adjusting means. A part or all of the air is exhausted to the outside, and the second air cleaning unit is provided with first-stage clean air according to the setting of the amount of introduction by the second flow rate adjusting means, and third flow rate adjusting means. The outside air is introduced according to the setting of the introduction amount of air, and the second air purifier mixes the clean air of the first stage with the outside air. Be a clean air has been second stage mixing air and clean, it is obtained by the.
[0022]
For this reason, first, return air from the room is introduced into the first air cleaning unit, and the cleaning process is performed. Thereafter, a part of the treated clean air is exhausted to the outside according to the setting of the first flow rate adjusting means. The remaining clean air is introduced into the second air purifying section according to the setting of the amount of introduction by the second flow rate adjusting means. Further, the clean air introduced into the second air purifying section is mixed with the outside air introduced according to the setting by the third flow rate adjusting means (control by the control means) to become mixed air. Then, the mixed air is subjected to a cleaning process in the second air cleaning section.
[0023]
For example, when the flow rate of the clean air is set to 0 by the flow rate adjustment by the second flow rate adjusting means, all the clean air is exhausted to the outside, and all the air supplied to the room is sent to the first air cleaning unit. It is possible to perform so-called all-fresh operation in which fresh air is introduced. For example, in the case of fumigation in a room or the like, by performing the all-fresh operation, the air in the room can be immediately replaced with the outside air. Further, when formalin is fumigated or the like, it is also possible to exhaust the air to the outside after purifying the indoor air (return air) introduced into the first air purifying unit.
[0024]
Further, by processing in the second air cleaning section, the clean air is subjected to two-stage cleaning processing. Thereby, the removal of dust, odor and bacteria can be further improved. Furthermore, since the outside air is also purified by the second air purifying section, dust, odor and bacteria contained in the outside air can be removed.
[0025]
Further, in another invention, in addition to the above-described inventions, the first air cleaning unit further includes a filler having a mesh-like portion, and a processing liquid supply means for supplying a processing liquid to the filler. It was decided.
[0026]
For this reason, when the processing liquid is supplied to the filler, the processing liquid spreads over the mesh portion, and the filler contains a large amount of the processing liquid. In this state, return air, outside air, or mixed air passes through the filler. Then, dust, odor, bacteria, and the like included in the return air, the outside air, and the mixed air are captured in contact with the processing liquid in the filler. In particular, since the filler has a mesh portion, the return air, the outside air and the mixed air cannot pass straight through the filler, but pass through the mesh portion in a sewing manner, The route for passing becomes longer. As a result, the area where the return air, the outside air, and the mixed air come into contact with the processing liquid increases, and dust, odor, and bacteria can be captured well.
[0027]
Further, since the filler has a mesh portion, relatively large dust cannot pass through the mesh portion. Thereby, dust can be removed. Further, the processing liquid is sequentially supplied to the filler by the processing liquid supply means. Therefore, the dust, odor, and bacteria captured by the filler can be washed away by sequentially supplying the processing liquid.
[0028]
According to another aspect of the present invention, in addition to the above-described invention, the first air purifying unit and the second air purifying unit further include a filler having a mesh-like portion, and a processing liquid for supplying a processing liquid to the filler. And supply means. For this reason, in addition to the removal of dust, odor, bacteria, and the like from the filler in the first air purifying section as described above, the dust, odor, and bacteria also occur in the filler in the second air purifying section. Can be removed. As a result, dust, odor, bacteria, and the like contained in the return air, the outside air, and the mixed air come into contact with the treatment liquid in the filler, and are better captured.
[0029]
Further, in addition to the above-described invention, another invention further includes a tank unit for storing a processing liquid below the filler in the first air purifying unit and the second air purifying unit. A new processing liquid flows into the tank section of the air cleaning section, and a part of the processing liquid in the tank section of the second air cleaning section flows into the tank section of the first air cleaning section. .
[0030]
For this reason, the processing liquid first flows into the tank section of the second air cleaning section. Then, a part of the processing liquid flows into the tank section of the first air cleaning section from the tank section of the second air cleaning section. For this reason, in the tank section of the first air cleaning section, the processing liquid that has flowed into the second air cleaning section is used again, and the processing liquid can be used effectively.
[0031]
Further, by supplying the processing liquid from the tank section to the filler, air passing through the filler can be cooled by gas-liquid contact with the filler. Further, the air can be cooled by gas-liquid contact with the processing liquid stored in the tank.
[0032]
In addition, the processing liquid flows from the tank section of the second air cleaning section to the tank section of the first air cleaning section, and the processing liquid of the tank section of the second air cleaning section that flows first. Is generally lower in temperature than the processing liquid in the tank section of the first air cleaning section. Therefore, after the air that has flowed into the first air purifying unit is cooled in the tank unit of the first air purifying unit, the tank unit of the second air purifying unit in which the processing liquid of a lower temperature is stored. Is cooled. Thereby, it becomes possible to cool the air step by step.
[0033]
Further, in another invention, in addition to the above-described inventions, the processing liquid supplied to the filler in the first air cleaning section is an aqueous solution having an acidic or alkaline property, and the processing liquid is supplied in the second air cleaning section. The processing liquid supplied to the filler is water.
[0034]
For this reason, in the first air cleaning section, the return air and the outside air pass through the filler to which the aqueous solution having the acidic or alkaline property is supplied. Thereby, odors and bacteria in particular can be satisfactorily removed by this aqueous solution. In the second air purifier, water is supplied to the filler. Here, the gas eluted from the aqueous solution may be contained during the passage of the filler in the first air purifier, but the filler supplied with water is removed by the second air purifier in the first air purifier. Since the clean air of the stage passes, it becomes possible to remove this gas well. In addition, the removal of dust, odor, and bacteria can be performed better by water.
[0035]
Further, another invention provides, in addition to the above-described inventions, a third air purifying unit that further purifies the second-stage clean air from the second air purifying unit to become the third-stage clean air. Have For this reason, the purified second-stage clean air (return air, outside air, or a mixture thereof) that has passed through the second air purifier is purified by the third air purifier. . Thereby, the return air, the outside air, or the mixed air in which these are mixed can be further purified.
[0036]
According to another aspect of the present invention, in addition to the above-described aspects, the first air cleaning unit further includes a drip removing unit that removes the cleaned clean air. For this reason, fine water droplets contained in the clean air are removed by the droplet removing means. Then, the clean air from which the water droplets have been removed can be discharged from the first air purifier.
[0037]
Still further, according to another invention, in addition to the above-described inventions, the first flow rate adjusting means, the second flow rate adjusting means, and the third flow rate adjusting means further comprise an opening for adjusting the degree of opening of the air flow path. The control means controls the opening degree of the opening degree control valve between 0% and 100%.
[0038]
For this reason, by adjusting the opening degree of the opening degree adjusting valve, the amount of return air discharged to the outside via the first flow rate adjusting means is adjusted, and the second flow rate adjusting means is not exhausted by the first flow rate adjusting means. Of the amount of the clean air circulating into the room through the air conditioner, and adjustment of the amount of the outside air introduced from the outside toward the first air cleaner through the third flow rate adjusting means. Can be done.
[0039]
Further, since the opening adjustment valve can adjust the opening between 0% and 100%, it is possible to exhaust the air including the return air introduced into the first air cleaning section to the outside at a desired ratio. it can. Thereby, for example, all-fresh air conditioning that exhausts all return air to the outside or all-return air conditioning that reuses all of the return air and introduces it into the room can be performed.
[0040]
According to another aspect of the present invention, in addition to the above-described aspects, further, return air is introduced into the first air purifying section from below the first air purifying section, and the first flow rate adjusting means includes: An insertion port, which is provided above the first air purifying section and through which clean air passes from the first air purifying section to the second air purifying section, is above the first air purifying section and the second air purifying section. And the second flow rate adjusting means is provided in the insertion opening, and outside air is introduced into the second air purifying section from above the second air purifying section, An insertion port through which clean air is passed from the air purifying unit to the third air purifying unit is provided below the second air purifying unit and the third air purifying unit. A clean air outlet for supplying clean air toward the third air purifier, One in which the.
[0041]
As described above, the return air introduced from below the first air purifying section is purified while moving upward, and then reaches the first flow rate adjusting means, and is exhausted to the outside by the first flow rate adjusting means. The displacement is adjusted. In this case, since the processing liquid is exhausted from the upper side of the first air cleaning unit, the processing liquid accumulated on the lower side of the first air cleaning unit is compared with the case of exhausting from the lower side of the first air cleaning unit. It can be prevented from being exhausted to the outside, including dust and dust.
[0042]
The remaining first-stage clean air that has not been exhausted has its flow rate adjusted by the second flow rate adjusting means, and is introduced into the second air cleaning section through the upper insertion port. Also, outside air is introduced from above the second air purifier. The first-stage clean air and the outside air are mixed, cleaned downward in the second air purifier, and introduced into the third air purifier through the lower insertion port. Next, it is cleaned upward in the third air cleaning section. After this cleaning, clean air is supplied to the room through the upper air outlet. Also in this case, since the cleaning process is performed while moving upward, the processing liquid and the dust collected on the lower side of the third air cleaning unit are compared with the case where the cleaning process is performed from the lower side of the third air cleaning unit. And the like, it can be prevented from being supplied indoors.
[0043]
Further, as described above, the return air is introduced from below, flows upward through the first air purifying section, subsequently flows downward through the second air purifying section, and finally flows upward through the third air purifying section. With this configuration, the air cleaning device can be made compact.
[0044]
Further, another invention is an invention of an air conditioning system using the air cleaning device according to each of the above-described inventions, and a return air introduction path for introducing air including return air from a room into the air cleaning device, An exhaust path for exhausting part or all of the clean air processed by the air purifier to the outside, an external air introduction path for introducing outside air existing outside to the air purifier, and clean air from the air purifier And a blower for blowing clean air and return air.
[0045]
For this reason, air including return air from the room is introduced into the air purifying device through the return air introduction path. Further, a part of the clean air purified by the air purifying device is exhausted to the outside through an exhaust path. On the other hand, outside air existing outside is introduced into the air cleaning device through the outside air introduction path. Further, the purified clean air is supplied indoors through an indoor supply path. It should be noted that the exhaust, introduction and circulation of these airs are favorably performed by the blowing means.
[0046]
According to another aspect of the invention, in addition to the above-described invention of the air conditioning system using the air cleaning device, the indoor supply path further includes a temperature adjusting unit that adjusts the temperature of the clean air supplied into the room. . Therefore, the temperature of the clean air supplied into the room is adjusted by the temperature adjusting means. Thereby, it becomes possible to provide the room with clean air whose temperature has been adjusted to an appropriate temperature.
[0047]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(First Embodiment)
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is a diagram showing an overall configuration of an air conditioning system 10, and FIG. 2 is a side sectional view showing a configuration of an air cleaning device 11 in the air conditioning system 10.
[0048]
The air conditioning system 10 includes an air cleaning device 11 that performs an air cleaning process to generate clean air. The air purifying device 11 is installed in a facility such as an animal experimental facility, a hospital ward, or the like, and performs a process of purifying air in a specific internal space (hereinafter referred to as a room 12) in the facility. Is what you do. The air purifier 11 is not installed in the room 12, but is installed in an external space existing outside the room 12 (usually in a facility other than the room 12).
[0049]
This air cleaning device 11 has a chamber 20 with a hollow inside. The inside of the chamber 20 is partitioned by a partition wall 21 and divided into three processing towers (first to third processing towers 22 to 24). In addition, as shown in FIG. 2, each of the processing towers 22 to 24 has a vertically long shape that is long in the vertical direction. However, the shape of each of the processing towers 22 to 24 is not limited to a vertically long shape that is long in the vertical direction, and may be various shapes such as a horizontally long shape or a circular dome shape.
[0050]
Among these processing towers 22 to 24, the first processing tower 22 is a portion into which return air is introduced first, and a return air inlet 30 is provided for introducing the return air. The return air inlet 30 is connected to one end of a return air duct 31 that constitutes the air conditioning system 10 and serves as a return air introduction path. Further, the first processing tower 22 forms a first air cleaning unit with an internal configuration described later.
[0051]
The other end of the return air duct 31 is connected to a return air port 84 (see FIG. 1) existing in the room 12 described later. In the middle of the return air duct 31, there is provided a fan 32 as a blower for giving a suction force for sucking air staying in the room 12 from the return air port 84. However, the fan 32 may be configured to be provided in an indoor supply duct 79 to be described later, and other devices may be used as long as clean air and return air can be circulated between the air cleaning device 11 and the room 12 well. May be provided with a fan 32.
[0052]
When the fan 32 is provided in the return air duct 31, the pressure of the chamber 20 becomes higher than that of the room 12 due to the supply of the return air. The suction at 32 causes the pressure to be lower than that of the room 12.
[0053]
Further, as shown in FIG. 2, the first processing tower 22 has a first tank section 33 below (bottom side). The first tank portion 33 stores water or an aqueous solution (hereinafter, simply referred to as an aqueous solution) as a treatment liquid obtained by diluting a chemical solution. The aqueous solution is preferably an aqueous solution of hypochlorous acid, but it is also possible to use an aqueous solution of sodium hydroxide, an aqueous solution of sulfuric acid, or an aqueous solution of various other acids or alkalis. The first tank 33 stores an aqueous solution in principle. However, when the deodorizing effect and the disinfecting effect are not so required, water may be stored in the first tank portion 33.
[0054]
Water (cold water) is supplied to the first tank section 33 from the second processing tower 23 side. The cold water is supplied through a through hole 34 provided through the partition wall 21 and serving as a water supply passage. Usually, it is preferable that the position in the height direction where the through-hole 34 is provided is higher than the liquid level when the aqueous solution is full in the first tank portion 33. However, if the backflow of the aqueous solution does not occur from the first tank part 33 side to the second tank part side, the through hole 34 is lower than the liquid level of the first tank part 33 in a full state. May be provided.
[0055]
In addition, in order to maintain the full state of the first tank 33 at a constant level, one end of a liquid discharge pipe 35 is connected to the first tank 33 via an opening 36. As shown in FIG. 1, the other end of the liquid discharge line 35 is connected to a collection tank 37 provided separately from the air cleaning device 11 and is discharged from the first tank 33. Aqueous solution is stored in this recovery tank 37. The opening 36 to which the liquid discharge conduit 35 is connected is provided such that its height is lower than the height at which the above-described through hole 34 is provided. When the liquid level of the aqueous solution approaches the height position of the opening 36, the aqueous solution is discharged to the outside through the liquid discharge pipe 35.
[0056]
When the aqueous solution is stored in the recovery tank 37, or when the aqueous solution is moved to another processing means other than the recovery tank 37, another procedure such as pH measurement or filtration is performed to remove the aqueous solution. Make reusable or reusable as a chemical. Thereby, the configuration may be such that the aqueous solution can be reused.
[0057]
Further, one end of a chemical solution supply pipe 38 is connected to the first tank section 33 through an opening 39. The chemical supply pipe 38 is for supplying a chemical of a predetermined concentration to the first tank 33, and the other end is connected to a chemical tank 40.
[0058]
In addition, a pumping line 41 is provided to pump up the aqueous solution stored in the first tank unit 33. The pumping line 41 has an opening 41a at one end thereof at a height position (preferably near the bottom of the first tank portion 33) lower than the height position at which the liquid discharge line 35 is provided. It is provided in. As a result, a configuration is possible in which the aqueous solution can be pumped up through the pumping line 41.
[0059]
Further, the other end of the pumping line 41 is provided at a position higher than a height position where a first filler 43 described later exists. A pump 42 is provided in the middle of the pumping line 41 so as to pump the aqueous solution.
[0060]
In the first processing tower 22, a part of the first air cleaning unit is provided above the first tank unit 33 and the return air inlet 30 so as to cover the first processing tower 22. For this purpose, a first filler 43 is provided. The first filler 43 is a mesh member made of a resin such as a vinyl chloride resin and having countless fine gaps. Return air can pass through a gap between the mesh-like portions (not shown) of the first filler 43. That is, the return air is configured to pass through the mesh portion in a sewing manner. In the following description, the return air that has passed through the first filler 43 is referred to as first-stage clean air.
[0061]
A first showering device 44 is connected to the other end of the pumping line 41 in order to supply an aqueous solution to the first filler 43. The first showering device 44 includes a pipe 44a and a plurality of injection nozzles 44b connected to the pipe 44a. The first filling device 44 performs first filling through the pipe 44a and the injection nozzle 44b. The arrangement is such that the aqueous solution is ejected evenly to the material 43.
[0062]
Above the first showering device 44, a droplet removing device 45 as a droplet removing means is attached. The dropping device 45 removes fine water droplets contained in the first-stage clean air that has passed through the first filler 43. If there is no particular necessity, the configuration may be such that the dropping device 45 is omitted.
[0063]
The pumping line 41, the pump 42, and the first showering device 44 are part of the first air cleaning unit and constitute a processing liquid supply unit.
[0064]
An exhaust port 46 for exhausting the first-stage clean air to the outside is provided at the upper end side of the first processing tower 22. In the vicinity of the exhaust port 46 (in the exhaust duct 47 in FIG. 2), a first flow rate adjusting means and a first control valve 48 as an opening degree adjusting valve are provided. The first control valve 48 is driven by a first drive source 49 (see FIG. 1) such as a motor to adjust the opening between 0% and 100%. Then, by this opening degree adjustment, the amount of first-stage clean air exhausted to the outside is controlled.
[0065]
Note that the opening degree of 0% indicates a fully closed state in which the first control valve 48 is disposed perpendicular to the exhaust direction of the exhaust port 46 to completely block the ventilation. The opening degree of 100% refers to a fully opened state in which the first control valve 48 is disposed horizontally with respect to the exhaust direction of the exhaust port 46 and has the lowest fluid resistance. The same definition is given to the opening degree of 0% and the opening degree of 100% in the second control valve 52 and the third control valve 62 described later. However, even when the opening degree is 0%, the first-stage clean air having a constant flow rate may be set to always escape to the outside.
[0066]
One end of an exhaust duct 47 as an exhaust path is connected to the exhaust port 46. The other end of the exhaust port 46 is located outside. Then, the first-stage clean air flows through the exhaust duct 47 from one end to the other end, and the first-stage clean air is exhausted outside.
[0067]
Here, the first drive source 49 is electrically or mechanically connected to a control device 50 as control means. Therefore, the drive of the first drive source 49 is controlled in response to an electrical or mechanical control command for the first drive source 49 from the control device 50. The control device 50 performs control based on an operation by a worker or a time set for a timer.
[0068]
In the partition wall 21 existing between the first processing tower 22 and the second processing tower 23, a part of the upper side of the chamber 20 is cut and opened. The open portion serves as an insertion port 51 through which the first-stage clean air is passed from the first processing tower 22 to the second processing tower 23. The insertion port 51 is provided with a second flow control means and a second control valve 52 as an opening control valve. The second control valve 52 is also driven by a second drive source 53 such as a motor, like the first control valve 48, so that the opening can be adjusted between 0% and 100%. Is done.
[0069]
Then, by this opening degree adjustment, the inflow amount of clean air in the first stage from the first processing tower 22 to the second processing tower 23 is controlled. The second drive source 53 is also electrically or mechanically connected to the control device 50. Then, in response to an electrical or mechanical command from the control device 50, the drive control of the second drive source 53 is performed.
[0070]
Next, the second processing tower 23 will be described. The second processing tower, together with its internal configuration (described later), constitutes a second air purification unit. The second processing tower 23 is provided with an outside air inlet 60 at an upper end thereof. The outside air introduction port 60 is connected to one end of the outside air introduction duct 61. In the vicinity of the outside air introduction port 60 (in FIG. 2, inside the outside air introduction duct 61), a third flow rate adjusting means and an opening degree adjustment valve are provided. A third control valve 62 is provided. Similarly to the first control valve 48 and the second control valve 52, the third control valve 62 is driven by a third drive source 54 such as a motor, so that the third control valve 62 is between 0% and 100%. , The opening degree is adjusted, and the inflow amount of outside air is controlled. The third drive source 54 is also electrically or mechanically connected to the control device 50, and receives an electrical or mechanical command from the control device 50 to receive the third drive source 54. Drive control is performed.
[0071]
One end of an outside air introduction duct 61 is connected to the outside air introduction port 60. The other end of the outside air introduction duct 61 exists outdoors, and it is possible to suck outside air from the other end toward one end. Further, in order to enable the suction of the outside air, a fan 63 (see FIG. 1) serving as a blowing means for applying a suction force from the other end to the one end of the outside air introduction duct 61 is provided in the middle of the outside air introduction duct 61. Reference).
[0072]
The outside air introduced from the outside air inlet 60 is mixed with the first-stage clean air inside the second processing tower 23. In the following description, the air obtained by mixing the first-stage clean air and the outside air is referred to as mixed air.
[0073]
Inside the second processing tower 23, a second filler 64 having the same configuration as the first showering device 44 and the first filler 43 in the first processing tower 22, and a second filler 64. Is provided. That is, the second showering device 65 is arranged above the second filler 64. Here, the second filler 64 and the second showering device 65 have the same height as the first filler 43 and the first showering device 44 in the first processing tower 22 described above. It is provided in the position.
[0074]
If the second showering device 65 is arranged above the second filler 64, the height position at which the second filler 64 and the second showering device 65 are present is set to the second position. It may be different from the one inside the processing tower 22. The second filler 64 forms a part of the second air cleaning unit.
[0075]
Further, the second processing tower 23 is also provided with a second tank section 66 below (bottom side). The second tank section 66 is a section for storing water (cold water) as a treatment liquid in principle. The water stored in the second tank 66 is discharged to the first tank 33 through the through hole 34 described above. That is, when the water surface reaches the height position of the through hole 34, the water flows into the first tank 33 through the through hole 34.
[0076]
Water (cold water) flows into the second tank section 66 from the third processing tower 24 side through the lower end portion of the insertion port 67. The insertion port 67 is formed by cutting out a part of the partition wall 21 in the same manner as the insertion port 51 described above. Thereby, the second processing tower 23 side and the third processing tower 24 side are inserted, and the lower edge of the insertion port 67 is moved from the third processing tower 24 side to the second processing tower 23 side. Water (cold water) flows toward it. Therefore, the insertion port 67 plays a role as a water supply path. The portion other than the lower edge portion of the insertion port 67 is a portion through which a second-stage clean air described later is inserted.
[0077]
Here, it is preferable that the height position of the lower edge portion of the insertion port 67 is provided so as to be higher than the through hole 34. However, if the configuration is such that the backflow of water (cold water) can be prevented from the second tank portion 66 side to the third tank portion side, the height position of the lower end edge of the insertion port 67 is the first tank position. You may provide so that it may become lower than the liquid level of the full state of the part 33. Further, a separate hole may be provided in the partition wall 21 and water (cold water) may be supplied through the hole instead of the water supply path using the insertion port 67.
[0078]
Further, when the lower edge portion of the insertion port 67 is provided so as to be higher than the through-hole 34, even if water (cold water) is introduced through the insertion port 67, the through-hole 34. (Cold water) flows out of the system. For this reason, the water surface height of the second tank 66 is maintained at a certain level (the equilibrium state where the water (cold water) flowing into the second tank 66 and the water (cold water) flowing out of the second tank 66 are equal). In this case, the height level is substantially equal to that of the through hole 34).
[0079]
Further, a pumping line 68 similar to the above-described pumping line 41 is provided to pump up water (cold water) stored in the second tank section 66. The pumping line 68 is provided such that the opening 68a at one end thereof is located at a height position (preferably near the bottom of the second tank portion 66) lower than the height position at which the through hole 34 is provided. Has been. Thus, a configuration is possible in which water (cold water) can be pumped up through the pumping line 68.
[0080]
The other end of the pumping line 68 is connected to the second showering device 65. Further, a pump 69 is provided in the middle of the pumping line 68. Thereby, the water (cold water) stored in the second tank portion 66 is pumped up from one end side of the water pumping line 68, and from the injection nozzle 65 b of the second showering device 65 to the second filler 64. It is arranged so that water (cold water) is spouted evenly.
[0081]
In addition, when the water pumped from the second tank 66 is injected from the injection nozzle 65b of the second showering device 65 to the second filler 64 and the mixed air is passed in that state, the dust of the mixed air is , Odor and bacteria can be removed. In the following description, the mixed air after passing through the second filler 64 will be referred to as second-stage clean air. Further, the pumping line 68, the pump 69, and the second showering device 65 are a part of the second air cleaning unit and constitute a part of the processing liquid supply unit.
[0082]
When the clean air of the second stage passes through the insertion port 67, it is introduced into the third processing tower 24. The third processing tower 24 constitutes a third air cleaning section together with its internal configuration (described later). Further, the third processing tower 24 has basically the same configuration as the above-described first processing tower 22. That is, there is a third tank portion 70 that stores water (cold water) as a processing liquid in principle below the third filling material 71 that forms a part of the third air cleaning portion above the third tank portion 70. Exists. Further, a third showering device 72 is arranged above the third filler 71. Further, a dropping device 73 as a dropping means is disposed above the third showering device 72.
[0083]
Further, a pumping line 74 similar to the above-described pumping lines 41 and 68 is provided, and a pump 75 is provided at an intermediate portion of the pumping line 74. Thereby, the water (cold water) stored in the third tank unit 70 is pumped up, and water (cold water) is evenly supplied to the third filler 71 from the injection nozzle 72b of the third showering device 72. It is configured to squirt.
[0084]
In addition, the pumping line 74, the pump 75, and the third showering device 72 are part of the third air cleaning unit and constitute part of the processing liquid supply unit.
[0085]
Further, when the water pumped from the third tank unit 70 is injected from the injection nozzle 72b of the third showering device 72 to the third filler 71, and in this state, the second-stage clean air is passed, Dust, odor and bacteria remaining in the clean air in the second stage can be removed. In the following description, the second-stage clean air after passing through the third filler 71 will be referred to as a third-stage clean air.
[0086]
Here, water (cold water) is supplied to the third tank unit 70 from the water supply source 80 shown in FIG. This water (cold water) is supplied from a supply port 76 penetrating the inner wall of the chamber 20. One end of a water supply pipe 77 is connected to the supply port 76. The other end of the water supply pipe 77 is connected to a water supply source 80 so that water (cold water) can be supplied from the water supply source 80 to the third tank unit 70.
[0087]
Further, the position in the height direction where the supply port 76 is provided is preferably provided higher than the liquid level when the water (cold water) is full in the third tank section 70. However, if the backflow of water (cold water) from the third tank unit 70 to the water supply source 80 can be prevented, the height position of the supply port 76 is determined when the water (cold water) is full. It may be provided lower than the liquid level. The water (cold water) stored in the third tank unit 70 is maintained at a constant level by flowing through the lower edge of the insertion port 67.
[0088]
Further, as the clean air of the third stage passes through the droplet removing device 73, fine water droplets contained in the clean air of the third stage are removed. Then, the clean air in the third stage after the dropping is discharged from the clean air outlet 78 toward the room 12. One end of the indoor supply duct 79 is connected to the clean air discharge port 78. The other end of the indoor supply duct 79 is connected to a filter 83 located at an air inlet 81 into the room 12.
[0089]
A reheater 82 is provided in the middle of the indoor supply duct 79. The reheater 82 heats the clean air processed inside the air cleaning device 11 to a predetermined temperature. Then, the clean air heated by the reheater 82 subsequently passes through a filter 83 provided at the other end of the indoor supply duct 79. Even when the air passes through the filter 83, dust contained in the clean air is removed. Then, the clean air that has passed through the filter 83 is supplied to the room 12. The filter 83 may not be provided.
[0090]
A return air port 84 is provided in the room 12. The air staying in the room 12 is sequentially sucked from the return air port 84, supplied to the air cleaning device 11 via the return air duct 31, and subjected to a cleaning process. Here, the room 12 air sucked from the return air port 84 becomes return air introduced into the first processing tower 22 of the air cleaning device 11.
[0091]
Here, the first control valve 48 does not reach the insertion port 51 at the time of opening adjustment, and the second control valve 52 similarly reaches the exhaust port 46 at the time of opening adjustment. There is no. In addition, the second control valve 52 does not reach the outside air inlet 60 at the time of opening adjustment, and the third control valve 62 similarly reaches the insertion opening 51 at the time of opening adjustment. There is no.
[0092]
The operation of the air conditioning system 10 having the above configuration and the operation of the air cleaning device 11 used in the air conditioning system 10 will be described below.
[0093]
When the air purifying device 11 operates and the third tank unit 70 reaches the prescribed amount of water from the first tank unit 33, the pumps 42, 69, and 75 operate. By the operation of the pumps 42, 69, 75, each filler 43 is passed through the pumping lines 41, 68, 74 and the injection nozzles 44 b, 65 b, 72 b of the first to third showering devices 44, 65, 72. , 64, 71, an aqueous solution is injected in the first processing tower 22, and water is injected in the second processing tower 23 and the third processing tower 24. Then, when the fillers 43, 63, 71 are sufficiently wetted by the aqueous solution or water, the fans 32, 63 operate.
[0094]
Of the above, by the operation of the fan 32, the air remaining in the room 12 by the amount corresponding to the drive of the fan 32 is sucked from the return air port 84, and the air stagnated through the return air duct 31 and the return air inlet 30 Return air is introduced into the inside of one processing tower 22. The return air introduced into the first processing tower 22 passes through the first packing material 43 from below to above. The first filler 43 is formed of, for example, a number of layers in which each layer has a fine mesh shape (hereinafter, this portion is referred to as a mesh portion), and is meshed by jetting from the jet nozzle 44b. The part is in a wet state with the aqueous solution.
[0095]
Here, dust larger than the gap between the mesh portions cannot pass through even if return air tries to pass through. Therefore, the return air passes through the mesh portion with relatively large dust removed. Further, the dust that cannot pass through the mesh portion is captured by the aqueous solution flowing along the mesh portion, and falls into the first tank portion 33.
[0096]
In addition, since a large number of mesh-like layers are formed in the first filler 43, return air passing through the first filler 43 can pass straight through the first filler 43. Instead, the first filler 43 passes through the dense mesh portion of the first filler 43 wetted by the aqueous solution while uniformly contacting it. Therefore, the aqueous solution existing in the mesh portion comes into contact with the return air in a large area.
[0097]
As described above, when the return air comes into contact with the aqueous solution over a large area, fine dust and bacteria contained in the return air are trapped by the contact with the aqueous solution, and are removed well. In addition, since the return air and the aqueous solution come into contact with each other over a large area, the odor is well dissolved in the aqueous solution. Thereby, the odor is also well removed. Note that the aqueous solution drops along the mesh portion of the first filler 43 into the first tank 33. Thereby, the aqueous solution in which fine dust and bacteria are captured and the aqueous solution in which the odor is dissolved fall from the first filler 43 to the first tank 33.
[0098]
Further, when the return air passes through the first filler 43, it comes into contact with the aqueous solution over a large area, so that the return air is cooled by the aqueous solution. This aqueous solution makes it possible to sufficiently satisfy the required cooling capacity.
[0099]
As described above, the processing of the return air (primary processing) is performed when the first filler 43 passes. The clean air in the first stage after passing through the filler is subsequently introduced into the drip remover 45. The droplet removing device 45 removes water droplets of the aqueous solution contained in the first-stage clean air when the first filler 43 passes.
[0100]
The first-stage clean air from which the water droplets have been removed reaches the upper portion of the first processing tower 22 by passing through the droplet removing device 45. An exhaust port 46 and an insertion port 51 are present above the first processing tower 22. The exhaust port 46 is provided with a first control valve 48. The first control valve 48 is driven by a first drive source 49 by an amount corresponding to a control command from the control device 50. . Thereby, the opening degree of the first control valve 48 is adjusted, and the first-stage clean air corresponding to the opening degree of the first control valve 48 is exhausted to the outside through the exhaust port 46 and the exhaust duct 47. Is done. As a result, the return air that is exhausted is always purified.
[0101]
Further, a second control valve 52 is provided in the insertion port 51, and the second drive source 53 is provided by an amount corresponding to a control command of the control device 50, similarly to the above-described first control valve 48. Driven by Thereby, the opening degree of the second control valve 52 is adjusted, and the first-stage clean air corresponding to the opening degree of the second control valve 52 is supplied through the insertion port 51 to the first processing tower 22. From the second processing tower 23.
[0102]
Further, along with the fan 32 in the return air duct 31, the fan 63 in the outside air introduction duct 61 is also driven. By this driving, the first-stage clean air that has passed through the insertion port 51 and the outside air introduced from the outside-air introduction port 60 are mixed inside the second processing tower 23 to form mixed air.
[0103]
At that time, the outside air corresponding to the degree of opening of the third control valve 62 is introduced from the outside air inlet 60. The third control valve 62 is also driven by the third drive source 54 by an amount corresponding to the control command of the control device 50, and the opening degree is adjusted. When the third control valve 62 has a predetermined opening degree, the drive of the fan 63 is adjusted so that the first-stage clean air does not flow into the outside air introduction duct 61.
[0104]
This mixed air subsequently passes through the second filler 64 from above to below. Water (cold water) is also injected into the second filler 64 via the pumping line 68 and the second showering device 65 by driving the pump 69. Then, by the injection of water (cold water), the second filler 64 is in a wet state, and the mixed air passes through the second filler 64. When the mixed air passes through the inside of the second filler 64, water (cold water) remaining in the mesh portion of the second filler 64 comes into contact with the mixed air in a large area.
[0105]
Also, when the mixed air passes through the second filler 64, similarly to the case of the return air passing in the first processing tower 22, the mixed air passes through the gap between the mesh portions of the second filler 64. Even large dust cannot pass through this mesh. Thereby, relatively large dust in the mixed air, which is mainly contained by the mixing of the outside air, is removed, and the mixed air passes through the mesh portion. It should be noted that relatively large dust that cannot pass through the mesh portion remains on the upper side of the second filler 64. The dust is removed by performing maintenance such as cleaning or replacing the second filler 64 as appropriate.
[0106]
As described above, when the mixed air comes into contact with water (cold water) in a large area, fine dust, bacteria, and the like contained in the return air are captured by the contact with the water, and are satisfactorily removed. . In addition, since the return air and the water come into contact with each other over a large area, the odor is well dissolved in the water.
[0107]
Here, in the first packing material 43 in the above-mentioned first processing tower 22, the odor was removed by the aqueous solution. However, in the second filler 64 in the second processing tower 23, the temperature of water (cold water) is set lower than that in the third tank unit 70. Therefore, the gas that causes the odor is easily dissolved, and the odor can be removed well.
[0108]
When an aqueous solution containing a chemical is used in the first processing tower 22, a slight amount of gas, which is a main component of the aqueous solution, elutes from the aqueous solution and enters the mixed air. However, when the mixed air passes through the second filler 64 wet with low-temperature water (cold water), the gas mixed with the mixed air dissolves into the water (cold water). Thereby, these gases can be removed from the clean air. By using cold water, the eluted gas is further dissolved in the cold water.
[0109]
In addition, by contacting water (cold water) with the mixed air, it is also possible to remove bacteria in the mixed air. Also, the mixed air is cooled by contact of the mixed air with water (cold water). As a result, the mixed air is further cooled, and sufficiently satisfies the required cooling capacity.
[0110]
As described above, the secondary treatment of the mixed air is performed when the second filler 64 passes. Then, the mixed air that has passed through the second filler 64 becomes the second-stage clean air, and is introduced into the third processing tower 24 through the insertion port 67.
[0111]
Also in the third processing tower 24, similarly to the processing in the above-described second processing tower 23, the pump 75 is driven, via the pumping line 74 and the injection nozzle 72 b of the third showering device 72. Then, water (cold water) is injected toward the third filler 71. In this state, when the clean air of the second stage passes, the dust, odor, bacteria, and the first treatment tower 22 are mixed in the same manner as when the mixed air passes through the first and second fillers 43 and 64. Of the main component of the aqueous solution eluted from the aqueous solution is removed. Then, by the passage of the third filler 71, the processing of the second-stage clean air is performed, and the third-stage clean air is obtained. At this time, the clean air in the second stage passes through the third filler 71 from below to above.
[0112]
The clean air in the third stage further passes through the dropping device 73. By passing through the droplet removing device 73, water droplets contained in the clean air in the third stage are removed. Thereby, the clean air in the third stage after passing through the droplet removing device 73 becomes clean air having a humidity of about 100%. The third-stage clean air that has passed through the droplet removing device 73 flows into the indoor supply duct 79 through the clean air outlet 78. Thereby, the cleaning process inside the air cleaning device 11 ends.
[0113]
When the clean air of the third stage advances inside the indoor supply duct 79, it flows into the reheater 82 provided in the middle part of the indoor supply duct 79. Then, the third-stage clean air is heated by the reheater 82 and adjusted to a predetermined temperature and / or humidity. After this temperature adjustment, the third-stage clean air passes through a filter 83 provided at the other end of the indoor supply duct 79. Then, by passing through the filter 83, final dust removal is performed. The air that has passed through the filter 83 is supplied as clean air to the room 12 through the air inlet 81.
[0114]
The water (cold water) flowing from the water supply source 80 to the third tank unit 70 through the water supply pipe 77 and the supply port 76 stays in the third tank unit 70 for a while. In this stagnation state, water (cold water) is pumped up by a pump 75 via a water pumping line 74 and is injected from the injection nozzle 72b of the third showering device 72 to the third filler 71. The water (cold water) injected into the third filler 71 contains dust, odor, bacteria, gas of the main component of the aqueous solution, and the like, and falls again into the third tank unit 70.
[0115]
When the third tank unit 70 becomes full, a part of the water (cold water) stored in the third tank unit 70 passes through the lower edge of the insertion opening 67 and is thus removed. It flows into the tank 66. The flowing water (cold water) stays in the second tank 66 for a while. In this stagnation state, water (cold water) is pumped up by a pump 69 via a water pumping line 68 and is jetted from a jet nozzle 65 b of a second showering device 65 to a second filler 64. The water (cold water) injected into the second filler 64 contains dust, odors, bacteria, a gas as a main component of the aqueous solution, and the like, and falls again into the second tank 66.
[0116]
The water (cold water) that has passed through the second filler 64 and dropped into the second tank 66 is the water (cold water) that passed through the second filler 64 and dropped into the third tank 70. It contains more dust, odor, bacteria, gas as a main component of an aqueous solution, and the like than (cold water). Further, since the water in the second processing tower 23 comes into contact with air at a higher temperature than the third processing tower 24, the temperature becomes higher than the water in the third processing tower 24.
[0117]
When the second tank 66 is full, a part of the water (cold water) stored in the second tank 66 passes through the through-hole 34 and is introduced into the first tank 33. You. In addition, the first tank 33 is supplied with water (cold water) and a chemical via a chemical supply pipe 38 and an opening 39. As a result, water (cold water) and the chemical are mixed, and an aqueous solution of the chemical having a predetermined concentration is stored in the first tank 33. Since this aqueous solution contains a chemical solution of a predetermined concentration, it is possible to chemically remove odors and bacteria by injecting this aqueous solution to the first filler 43.
[0118]
When the first tank section 33 becomes full, a part of the aqueous solution passes through the opening 36 and the liquid discharge pipe 35 and is stored in the recovery tank 37. The aqueous solution stored in the recovery tank 37 is rendered harmless and discharged outside. In the case where the aqueous solution is configured to be reusable, for example, other procedures such as pH measurement and filtration are executed, and when it is determined that the aqueous solution is reusable, the first tank unit 33 is again activated Supplied to
[0119]
In this way, the water (cold water) supplied to the third tank unit 70 moves to the second tank unit 66 and the first tank unit 33, and becomes dirty and becomes hot. Then, the water is discharged from the first tank section 33 as water or as an aqueous solution. Thereby, both the cooling efficiency and the dust removal efficiency can be simultaneously improved.
[0120]
According to the air conditioning system 10 and the air cleaning device 11 used in the air conditioning system 10 as described above, the opening degree of the first control valve 48 is adjusted so that a predetermined amount of the return air after the cleaning is removed from the chamber 20. It is exhausted from inside to outside. Thus, a desired amount of the return air can be exhausted to the outside. Moreover, the return air introduced into the chamber 20 is exhausted to the outside after being cleaned by the passage of the first filler 42. Therefore, the influence of the exhaust gas on the environment can be suppressed.
[0121]
In the flow rate adjustment of the third control valve 62, the amount of outside air introduced from the outside can be adjusted. As a result, the amount of fresh fresh air taken in can be adjusted and supplied to the room 12 as much as desired. Further, by providing the second control valve 52, the remaining clean air not exhausted from the first control valve 48 is introduced from the first processing tower 22 to the second processing tower 23. Thereby, it is possible to adjust the amount of the return air introduced into the second processing tower 23.
[0122]
When the second control valve 52 is closed to set the opening to 0%, all the clean air that has passed through the first filler 43 of the first processing tower 22 is exhausted to the outside, and The so-called all-fresh operation, in which only the outside air is introduced into the second processing tower 23 and the second processing tower 23 is cleaned and then supplied to the room 12, can be performed.
[0123]
Here, for example, when formalin fumigation is performed in the room 12, it may be necessary to immediately replace room air with outside air. Even in this case, by performing the above-described all-fresh operation, the room air existing in the room 12 can be immediately replaced with the outside air.
[0124]
In addition, by closing the first control valve 48 and the third control valve 62 to set the opening to 0% and opening the second control valve 52 to set the opening to 100%, the return air introduced into the chamber 20 is reduced. Can be cleaned without exhausting all of them and returned to the room 12 again, so-called all-return operation.
[0125]
When performing the all-return operation, the return air existing in the room 12 at a predetermined temperature is utilized, so that the return air whose temperature has already been cooled is used, and the energy required for cooling is reduced. Can be. Thereby, good energy efficiency is obtained. Further, when the all-return operation is performed after formalin fumigation, the room air existing in the room 12 can be absorbed by the aqueous solution or water (cold water) in the air cleaning device 10. Thereby, it is not necessary to directly exhaust the fumigated formalin to the outside.
[0126]
Further, by adjusting the first control valve 48 and the second control valve 52, a predetermined ratio of return air can be reused. In this case as well, as in the case of the so-called all-return operation, return air whose temperature has already been cooled is used, so that the energy required for cooling can be reduced. Thereby, energy efficiency can be improved. That is, the energy efficiency can be improved by appropriately adjusting the amount of the return air to be returned to the room among the return air, if necessary, by one system of the air conditioning system.
[0127]
Both the return air and the outside air introduced into the chamber 20 are supplied to the room 12 after passing through the second filler 64 and the third filler 71. For this reason, clean air from which dust, odor, bacteria, and the like have been removed is supplied into the room, and the indoor environment can be favorably maintained.
[0128]
Further, the first filler 43, the second filler 64, and the third filler 71 have a mesh portion. For this reason, when the aqueous solution or water (cold water) is supplied to each of the fillers 43, 64, and 71, the aqueous solution and water (cold water) are distributed over the mesh portion, and the fillers 43, 64, and 71 are supplied with the aqueous solution and water. (Cold water). When return air or outside air is passed in this state, dust, odor, and bacteria contained in the return air or outside air come into contact with the aqueous solution or water (cold water) in the fillers 43, 64, and 71 and are captured. .
[0129]
In particular, since the fillers 43, 64, and 71 have mesh portions, return air and outside air cannot pass straight through the fillers 43, 64, and 71, and the mesh portions are sewn. And pass. As a result, the area where the return air or the outside air comes into contact with the processing liquid increases, and dust, odor, and bacteria can be satisfactorily captured.
[0130]
Further, since the fillers 43, 64, and 71 have a mesh portion, relatively large dust cannot pass through the mesh portion. Thereby, dust can be removed.
[0131]
In addition, an aqueous solution or water (cold water) is sequentially supplied to the fillers 43, 64, 71 by the pumping lines 41, 68, 74, the pumps 42, 69, 75, and the showering devices 44, 65, 72. Therefore, dust, odor, and bacteria captured by the fillers 43, 64, and 71 can be washed away with the sequentially supplied aqueous solution or water (cold water).
[0132]
Further, in the present embodiment, the first filler 43, the second filler 64, and the third filler 71 are provided inside the chamber 20. Therefore, when the return air is introduced into the chamber 20, the return air passes through these three fillers 43, 64, and 71, and the return air can be favorably cleaned. Further, when the outside air is supplied to the chamber 20, the outside air passes through the two fillers 64 and 71, and the outside air is cleaned well. As a result, the clean air supplied to the room 12 is supplied in a state in which dust, odor, bacteria, and the like have been removed more favorably.
[0133]
Further, the first processing tower 22, the second processing tower 23, and the third processing tower 24 are provided with first to third solutions for storing an aqueous solution or water (cold water) below the fillers 43, 64, 71. Third tank portions 33, 66, and 70 are provided. Therefore, the aqueous solution or water (cold water) can be supplied to the fillers 43, 64, and 71 by pumping the aqueous solution or water (cold water) from the tank units 33, 66, and 70. Further, by providing the tank portions 33, 66, 70 below the fillers 43, 64, 71, the aqueous solution or water (cold water) supplied to the fillers 43, 64, 71 can be used. , 71 to the tanks 33, 66, 70. As a result, the tank portions 33, 66, and 70 can satisfactorily receive an aqueous solution containing dust and the like and water (cold water).
[0134]
The first filler 43 is prepared by diluting a chemical solution having an acidic or alkaline property to a predetermined concentration. For this reason, return air or outside air passes through the first filler 43 supplied with the aqueous solution. Thereby, odors and bacteria in particular can be satisfactorily removed by this aqueous solution. In the second filler 64, water is supplied to the second filler 64. Here, during the passage of the first filler 43, a gas eluted from the aqueous solution may be contained, but the second filler 64 supplied with water (cold water) is supplied to the first-stage clean air. If this passes, this gas can be satisfactorily removed. In addition, even with water (cold water), dust, odor, and bacteria can be removed more favorably.
[0135]
Further, water (cold water) is supplied to the third filler 71. Therefore, even with the third filler 71, it is possible to satisfactorily remove the gas eluted from the aqueous solution during the passage of the third filler 71. In addition, dust, odor, bacteria, and the like can be removed more favorably by water.
[0136]
Further, the first processing tower 22 has a drip remover 45 that removes the clean air treated by the first filler 43. For this reason, fine water droplets contained in the clean air are removed by the droplet removing device 45. Then, after the water droplets are removed, the clean air in a state close to, for example, a humidity of 100% can be discharged from the chamber 20.
[0137]
Further, the first control valve 48, the second control valve 52, and the third control valve 62 are all opening degree adjustment valves for adjusting the degree of opening of a circulation path through which clean air or outside air flows. The path opening degree can be adjusted between 0% and 100%. Therefore, for example, by adjusting the opening degree of the first control valve 48, the amount of return air to the outside can be adjusted. The amount of the remaining clean air that has not been exhausted through the first control valve 48 is reduced by adjusting the opening degree of the second control valve 52 so that the amount of the clean air introduced into the second processing tower 23 is reduced. Can be adjusted.
[0138]
In addition, by adjusting the opening degree of the third control valve 62, the amount of outside air introduced into the second processing tower 23 from the outside can be adjusted. Further, the control valves 48, 52, and 62 can adjust the opening degree between 0% and 100%. Therefore, all fresh air conditioning and all return air conditioning can be easily performed by one air conditioning facility.
[0139]
Further, the return air and the outside air introduced into the chamber 20 come into gas-liquid contact with the aqueous solution in the first processing tower 22, and the water (cold water) in the second processing tower 23 and the third processing tower 24, and heat exchange occurs. It is made and cooled sufficiently. Thus, the air purifying device 11 has a sufficient capacity as an air conditioner.
[0140]
Further, after the return air is first introduced from the return air inlet 30 below the first processing tower 22 into the above-described air cleaning device 11, the inside of the first processing tower 22 is directed upward. Return air proceeds. In addition, inside the second processing tower 23, the mixed air proceeds downward, and inside the third processing tower 24, the second-stage clean air proceeds upward. . By adopting such a configuration, the configuration of the air cleaning device 11 can be made compact, and the installable range can be widened.
[0141]
Further, inside the first processing tower 22, after being introduced from the lower return air inlet 30 and cleaned, the air is exhausted from the upper exhaust port 46 or the second processing tower from the upper insertion port 51. 23. For this reason, compared with the case where the gas is exhausted or introduced from the lower part of the first processing tower 22 to the outside or the second processing tower 23, the gas is stored in the first tank 33 below the first processing tower 22. It is possible to suppress the processing solution being discharged, the processing solution attached to the lower part of the first processing tower 22, the dust, etc., from being exhausted to the outside or being introduced into the second processing tower 23.
[0142]
Note that the second-stage clean air is also cleaned inside the third processing tower 24 while moving upward. For this reason, compared with the case where the third-stage clean air is supplied from the lower part of the third processing tower 24 toward the room 12, the third tank 70 below the third processing tower 24 is supplied to the third tank part 70. It is possible to suppress the supply to the room 12 including the stored processing liquid, the processing liquid adhered below the third processing tower 24, dust, and the like.
[0143]
The clean air that has been sufficiently cooled is air having a humidity of 100%, and the clean air is heated by a reheater 82 to a desired temperature and / or humidity. Supplied. This makes it possible to maintain the room 12 at a predetermined temperature and also maintain the room 12 at a predetermined humidity.
[0144]
(Second embodiment)
Hereinafter, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The configuration of the air conditioning system 100 of the present embodiment and the configuration of the air cleaning device 101 used in the air conditioning system 100 are basically the same as those of the air conditioning system 10 and the air cleaning device 11 described in the first embodiment. It has a similar configuration. In the following description, the same components as those described in the first embodiment will be denoted by the same reference numerals.
[0145]
As shown in FIG. 4, the air cleaning device 101 of the present embodiment has two processing towers (a first processing tower 22 and a second processing tower 23). Among them, the configuration of the first processing tower 22 is the same as that of the above-described first embodiment in the internal configuration. Further, the second processing tower 23 also has the same internal configuration as that of the above-described first embodiment.
[0146]
In the air cleaning apparatus 101 of the present embodiment, one end of the indoor supply duct 79 is connected to the insertion port 67 of the second processing tower 23. In order to remove the second-stage clean air that has been processed inside the second processing tower 23, a dropping device 110 is attached to a middle part of the indoor supply duct 79. The droplet removing device 110 removes the clean air in the second stage, and is in a state suitable for the reheat treatment in the reheater 82.
[0147]
Note that, as shown in FIG. 4, the reheater 82 has the same configuration as that described in the first embodiment. The configuration of the other parts configuring the air conditioning system 100 is also the same as that of the above-described first embodiment.
[0148]
In the air conditioning system 100 having the above configuration and the air cleaning device 101 used in the air conditioning system 100, in addition to the operation and effect of the air cleaning device 10 in the above-described first embodiment, the air cleaning device 101 Compactness can be achieved. Thereby, it is possible to save the space of the air purifying apparatus 101, and it is possible to install the air purifying apparatus 101 even in a facility (location) where the air purifying apparatus 10 of the first embodiment cannot be installed.
[0149]
In addition, since the return air introduced into the chamber 20 passes through the filler 43, dust, odor, and bacteria can be sufficiently removed. Further, in the air cleaning device 101 of the present embodiment, clean air is supplied by gas-liquid contact between the first tank 33, the second tank 66, the first filler 43, and the second filler 64. It can be supplied in a sufficiently cooled state. That is, the cooling capacity of the air cleaning device 101 is sufficient.
[0150]
Also in the air cleaning apparatus 101 of the present embodiment, the gas (gas) that is included in the clean air in the first processing tower 22 and is the main component of the aqueous solution is also filled in the second processing tower 22. It can be removed during the passage of the material 64. This makes it possible to prevent the clean air supplied to the room 12 from containing a gas that is a main component of the aqueous solution.
[0151]
(Third embodiment)
Hereinafter, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The configuration of the air conditioning system 200 of the present embodiment and the configuration of the air cleaning device 201 used in the air conditioning system 200 are basically the same as those of the air conditioning system 100 and the air cleaning device 101 described in the second embodiment. It has a similar configuration. In the following description, the same components as those described in the first embodiment and the second embodiment are denoted by the same reference numerals.
[0152]
As shown in FIG. 5, an air purifying apparatus 201 according to the present embodiment includes two processing towers (a first processing tower 22 and a second processing tower), similarly to the air cleaning apparatus 101 according to the second embodiment. 23). Among them, the configuration of the first processing tower 22 is the same as that of the above-described first embodiment in the internal configuration. Further, the second processing tower 23 also has the same internal configuration as that of the above-described first embodiment. However, the outside air inlet 60 does not exist.
[0153]
Further, in the air cleaning device 201 of the present embodiment, one end of the indoor supply duct 79 is connected to the insertion port 67 of the second processing tower 23, similarly to the air cleaning device 101 of the second embodiment. A drip removing device 110 is attached to a middle part of the indoor supply duct 79. Also, as shown in FIG. 6, the reheater 82 has the same configuration as that described in the above-described first and second embodiments.
[0154]
Further, an exhaust duct 210 is connected to the return air duct 31 constituting the air conditioning system 200 so as to allow ventilation. The exhaust duct 210 exhausts return air from the room 12 just before the air cleaning device 201.
[0155]
The exhaust duct 210 is provided with a fourth control valve 211 at an end on the connection side with the return air duct 31, for example. The fourth control valve 211 is driven by a fourth drive source 212 such as a motor to adjust the opening between 0% and 100%. Then, by this opening degree adjustment, the flow rate of the return air exhausted to the outside is adjusted. The fourth control valve 211 is also electrically or mechanically connected to the control device 50 via the fourth drive source 212, and the drive is controlled by a control command from the control device 50. It is.
[0156]
The fourth control valve 211 may be provided in the indoor air exhaust duct 210 in addition to the end on the connection side with the return air duct 31.
[0157]
A third flow control means and a fifth control valve 213 as an opening control valve are provided inside the return air duct 31 and closer to the air cleaning device 201 than the connection part of the exhaust duct 210. . The fifth control valve 213 is also driven by a fifth drive source 214 such as a motor. Further, the fifth control valve 213 is also electrically or mechanically connected to the control device 50 via the fifth drive source 214, and the drive is controlled by a control command from the control device 50. Configuration.
[0158]
Further, an outside air introduction duct 215 is connected to the air purification device 201 side of the return air duct 31 with respect to a portion where the fifth control valve 213 is provided so as to be able to ventilate. The outside air introduction duct 215 is for newly introducing outside air from the outside to the air cleaning device 201 via the return air duct 31.
[0159]
The outside air introduction duct 215 is provided with, for example, a third flow rate adjusting unit and a sixth control valve 216 as an opening degree adjustment valve at an end on the connection side with the return air duct 31. The sixth control valve 216 is driven by a sixth drive source 217 such as a motor, so that the opening is adjusted between 0% and 100%. And by this opening degree adjustment, the flow rate of the outside air introduced from the outside is adjusted. The sixth control valve 216 is also electrically or mechanically connected to the control device 50 via a sixth drive source 217, and the drive is controlled by a control command from the control device 50. It is.
[0160]
In the middle of the outside air introduction duct 215, a fan 218 is provided as a blower that applies a suction force from the outside on the other end side of the outside air introduction duct 215 to the return air duct 31 on one end side. .
[0161]
Here, the opening of the fourth control valve 211, the fifth control valve 213, and the sixth control valve 216 is adjusted by the control device 50 so that the return air and the outside air passing therethrough have an appropriate flow rate. You. For example, when the opening of the fourth control valve 211 is 0 to 100%, the opening of the fifth control valve 213 is 100 to 0%, and the opening of the sixth control valve 216 is 0 to 100%. Are controlled in association with each other so that As a result, the same amount of return air as the return air introduced from the return air port 84, the outside air, or a mixed air thereof is introduced into the air cleaning device 201.
[0162]
That is, when performing all-fresh air conditioning, the opening of the fourth control valve 211 is set to 100%, the opening of the fifth control valve 213 is set to 0%, and the opening of the sixth control valve 216 is set to 100%. , So that only outside air is introduced into the air cleaning device 201. At this time, the opening of the first control valve 48 is controlled to 0%, and the opening of the second control valve 52 is controlled to 100%. When performing all-return air conditioning, the opening of the fourth control valve 211 is set to 0%, the opening of the fifth control valve 213 is set to 100%, and the opening of the sixth control valve 216 is set to 0%. , So that only the return air is introduced into the air cleaning device 201. At this time, the opening of the first control valve 48 is controlled to 0%, and the opening of the second control valve 52 is controlled to 100%.
[0163]
Furthermore, when air conditioning is performed by reusing a part of the return air, the fourth control valve 211, the fifth control valve 213, and the sixth control valve 213 are used in accordance with the rate of reuse of the return air. The opening of the control valve 216 is controlled. At this time, the first control valve 48 and the second control valve 52 are controlled so as to open at an opening corresponding to the ratio of the return air to be reused.
[0164]
When air conditioning is performed by reusing part of the return air, the opening of the fourth control valve 211 is set to 0%, and only the opening of the fifth control valve 213 and the sixth control valve 216 is used. , The ratio may be controlled. In this case, a larger amount of outside air or mixed air than the return air introduced from the return air port 84 is introduced into the air cleaning device 201. Even in this case, the opening degree of the first control valve 48 and the second control valve 52 is controlled so that the supply of clean air to the room 12 is equal to the amount of return air introduced from the return air port 84. It can be.
[0165]
In this case, all the return air is mixed with the outside air and then introduced into the air cleaning device 201 to be purified, and a part of the air is exhausted to the outside. That is, in this case, the return air is exhausted after being cleaned.
[0166]
In addition, the configuration of the other parts constituting the air conditioning system 200 is the same as that of the above-described first and second embodiments.
[0167]
In the air-conditioning system 200 having the above-described configuration and the air cleaning device 201 used in the air-conditioning system 200, the opening ratio of the first control valve 48 and the second control valve 52 is adjusted so that a desired ratio of return is achieved. The air can be exhausted after cleaning. Further, in addition to the fourth control valve 211, a fifth control valve 213 and a sixth control valve 216 are provided. Therefore, also in the air conditioning system 200 of the present embodiment, all return air conditioning or all fresh air conditioning can be performed by adjusting the opening of the control valves 211, 213, and 216.
[0168]
As described above, the first to third embodiments of the present invention have been described. However, the present invention can be variously modified.
[0169]
In each of the above embodiments, the configuration is described in which the processing liquid is simply injected from the injection nozzles 44b, 65b, 72b of the showering devices 44, 65, 72 toward the fillers 43, 64, 71. However, for example, the processing liquid may be injected into the fillers 43, 64, and 71 after the processing liquid is in a bubble state including fine bubbles. When the foam is injected into the fillers 43, 64, and 71 in a foam state, a foam film is formed between the fine meshes of the fillers 43, 64, and 71. When return air or outside air passes through the fillers 43, 64, and 71, the return air comes into contact with this film. Thereby, further removal of dust, odor and bacteria can be achieved.
[0170]
In each of the above-described embodiments, the first control valve 48, the second control valve 52, and the third control valve 62 determine the opening degree of the first control valve 48 and the third control valve 62. At the same time, it is also possible to set the opening degree of the second control valve 52 to be opposite to the opening degree of the first control valve 48 and the third control valve 62. For example, when the opening of the first control valve 48 and the third control valve 62 is 0% (100%), the opening of the second control valve 52 is set to 100% (0%). .
[0171]
With this setting, the amount of the first-stage clean air exhausted through the first control valve 48 and the amount of the clean air passed through the third control valve 62 and introduced into the second processing tower 23 are set. It is possible to make the amount of outside air substantially equal. In the second control valve 52, the opening is reduced by an amount corresponding to the amount of exhaust to the outside at the first control valve 48. Thereby, the control of the displacement by the first control valve 48 can be further improved.
[0172]
Further, in each of the above embodiments, an acidic or alkaline aqueous solution is used as the treatment liquid, but in addition to this, an aqueous solution containing a predetermined concentration of ions suitable for removing odors and bacteria is used. May be used.
[0173]
Further, in each of the above-described embodiments, the case where the air conditioning system 10 of the present embodiment is applied to, for example, an animal experimental facility or a hospital ward or the like is described. The facility is not limited to these facilities, and may be any facility as long as it is an internal space that requires purified air. Such facilities include, for example, food factories and other factories, and museums.
[0174]
Further, a filter may be attached to one end of the pumping lines 41, 68, 74 immersed in the first tank section 33, the second tank section 66, and the third tank section 70. When a filter is attached, it is possible to prevent dust from being pumped up together with water (cold water) or an aqueous solution. Thus, it is possible to prevent dust that cannot pass through the filler from being accumulated on the upper surface side of the filler.
[0175]
【The invention's effect】
According to the present invention, the mixing ratio of the outside air and the return air can be adjusted. The energy efficiency can be improved by adjusting the mixing ratio of the outside air and the return air as needed. Further, even when a chemical solution is used in the apparatus, it is possible to prevent the chemical solution from being mixed into the clean air into the room.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a schematic configuration of an air conditioning system according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side sectional view showing a configuration of the air cleaning device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram illustrating a schematic configuration of an air conditioning system according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a side sectional view showing a configuration of an air purifying apparatus according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a diagram illustrating a schematic configuration of an air conditioning system according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a side sectional view showing a configuration of an air cleaning device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a diagram showing a schematic configuration of a conventional cyclone type air conditioning system.
[Explanation of symbols]
10, 100, 200 ... air conditioning system
11, 101, 201 ... air cleaning device
12 ... indoor
20: chamber
21 ... partition wall
22: First treatment tower (part of the first air purification unit)
23 ... second processing tower (part of the second air purification unit)
24: Third treatment tower (part of the third air purification unit)
31… Return air duct
32, 63, 218 ... fan (blowing means)
33: first tank unit (tank unit, part of the first air cleaning unit)
37… Recovery tank
40 ... chemical liquid tank
41 ... pumping line (part of the first air cleaning unit and the processing liquid supply means)
42 ... Pump (part of the first air cleaning section and the processing liquid supply means)
43 ... First filler (part of the first air purifier)
44... First showering device (part of first air cleaning unit and processing liquid supply unit)
45 ... Drip removing device (dropping means, part of the first air purifier)
46… Exhaust port
47, 210 ... exhaust duct
48 first control valve (first flow rate adjusting means, opening degree adjusting valve)
50 ... Control device (control means)
51, 67 ... insertion port
52... Second control valve (second flow rate adjusting means, opening degree adjusting valve)
60 ... outside air inlet
61, 215: Outside air introduction duct
62... Third control valve (third flow rate adjusting means, opening degree adjusting valve)
64: second filler (part of the second air purifier)
65... Second showering device (part of second air cleaning unit and processing liquid supply unit)
66 second tank part (tank part, part of the second air purifying part)
68 ... pumping line (part of the second air cleaning section and the processing liquid supply means)
69 Pump (part of the second air cleaning unit and the processing liquid supply unit)
70... Third tank part (tank part, part of third air purification part)
71... Third filler (part of the third air purifier)
72... Third showering device (part of third air cleaning unit and processing liquid supply unit)
73 ... Drip removing device (dropping means, part of the third air purifier)
74 ... pumping line (part of the third air cleaning section and processing liquid supply means)
75 pump (part of the third air cleaning unit and the processing liquid supply unit)
79… Indoor supply duct
80: Water supply source
82 ... reheater (temperature adjusting means)
84 ... Return mouth
110 ... Drip removing device (drip removing means)
211: fourth control valve
213: Fifth control valve (part of third flow rate adjusting means, opening degree adjusting valve)
216... Sixth control valve (part of third flow rate adjusting means, opening degree adjusting valve)

Claims (14)

空気を清浄化して得られた清浄空気を送出する空気清浄装置において、
室内からのリターン空気を少なくとも一部に含む空気を清浄化する第1の空気清浄部と、
上記第1の空気清浄部により清浄化された清浄空気のうち、外部に排気される上記清浄空気の排気量を調整する第1の流量調整手段と、
上記第1の空気清浄部により清浄化された清浄空気のうち、上記第1の流量調整手段で排気されず上記室内へ循環していく上記清浄空気の流量を調整する第2の流量調整手段と、
上記第1の流量調整手段及び上記第2の流量調整手段の少なくとも1つを制御して、上記外部への上記清浄空気の排気量及び上記清浄空気の上記室内への循環流量を制御する制御手段と、
を具備することを特徴とする空気清浄装置。
In an air purifier that sends out clean air obtained by purifying air,
A first air purifier for purifying air containing at least a part of return air from the room;
First flow rate adjusting means for adjusting an exhaust amount of the clean air exhausted to the outside of the clean air purified by the first air purifying unit;
A second flow rate adjusting means for adjusting a flow rate of the clean air circulated into the room without being exhausted by the first flow rate adjusting means, of the clean air purified by the first air cleaning unit; ,
Control means for controlling at least one of the first flow rate adjusting means and the second flow rate adjusting means to control the amount of exhaust of the clean air to the outside and the circulating flow rate of the clean air into the room. When,
An air cleaning device comprising:
前記外部から前記第1の空気清浄部に向かう前記外気の導入量を調整する第3の流量調整手段とを具備し、
前記制御手段は、この第3の流量調整手段を制御して前記外気の導入量を制御可能とし、
前記第1の空気清浄部には、該第3の流量調整手段により調整された前記外気、前記室内からの前記リターン空気、並びに、前記外気と前記リターン空気との混合空気のうちいずれかが導入されることを特徴とする請求項1記載の空気清浄装置。
A third flow rate adjusting unit that adjusts an introduction amount of the outside air from the outside toward the first air cleaning unit,
The control means controls the third flow rate adjusting means to control the amount of outside air introduced,
One of the outside air adjusted by the third flow rate adjusting unit, the return air from the room, and the mixed air of the outside air and the return air is introduced into the first air cleaning unit. The air purifying apparatus according to claim 1, wherein the air purifying is performed.
前記第2の流量調整手段からの清浄空気を清浄化して第2段階の清浄空気とする第2の空気清浄部を具備することを特徴とする請求項2記載の空気清浄装置。3. The air purifying apparatus according to claim 2, further comprising a second air purifying section for purifying the clean air from the second flow rate adjusting means to obtain a second-stage clean air. 前記第2の流量調整手段からの清浄空気を清浄化して第2の段階の清浄空気とする第2の空気清浄部と、外部から該第2の空気清浄部に向かう外気の導入量を調整する第3の流量調整手段とを具備し、
前記制御手段は、上記第3の流量調整手段を制御して前記外気の導入量を制御可能とし、
前記第1の空気清浄部には、室内からのリターン空気が導入され、
前記第1の流量調整手段での外部への排気量の設定に応じて、前記第1の空気清浄部での処理後の第1段階の前記清浄空気の一部または全部が外部に排気され、
前記第2の空気清浄部には、前記第2の流量調整手段での導入量の設定に応じた上記第1段階の前記清浄空気、及び前記第3の流量調整手段での導入量の設定に応じた前記外気が導入され、
前記第2の空気清浄部は、上記第1段階の前記清浄空気と外気とが混合された混合空気を清浄化して第2段階の前記清浄空気とすること、
を特徴とする請求項1記載の空気清浄装置。
A second air purifying unit for purifying the clean air from the second flow rate adjusting unit to be a second stage clean air, and an introduction amount of outside air from the outside toward the second air purifying unit are adjusted. A third flow rate adjusting means,
The control means controls the third flow rate adjusting means to control the introduction amount of the outside air,
Return air from the room is introduced into the first air purifier,
According to the setting of the amount of exhaust air to the outside by the first flow rate adjusting means, a part or all of the clean air in the first stage after the processing in the first air cleaning unit is exhausted to the outside,
In the second air purifying section, the first stage of the clean air according to the setting of the amount of introduction by the second flow rate adjusting means, and the setting of the amount of introduction by the third flow rate adjusting means. According to the outside air is introduced,
The second air purifier is configured to purify the mixed air obtained by mixing the clean air of the first step and the outside air to obtain the clean air of the second step.
The air purifying apparatus according to claim 1, wherein:
前記第1の空気清浄部は、網目状部分を有する充填材と、この充填材に処理液を供給する処理液供給手段とを具備することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の空気清浄装置。The said 1st air purifier is provided with the filler which has a mesh-like part, and the processing liquid supply means which supplies a processing liquid to this filler, The Claim 1 characterized by the above-mentioned. An air purifying apparatus according to item 1. 前記第1の空気清浄部及び前記第2の空気清浄部は、網目状部分を有する充填材と、この充填材に処理液を供給する処理液供給手段とを具備することを特徴とする請求項3または4記載の空気清浄装置。The said 1st air purifier and the said 2nd air purifier are provided with the filler which has a mesh-like part, and the processing liquid supply means which supplies a processing liquid to this filler. 5. The air purifying apparatus according to 3 or 4. 前記第1の空気清浄部及び前記第2の空気清浄部は、前記充填材の下方に前記処理液を蓄えるためのタンク部を有し、
前記第2の空気清浄部の上記タンク部に新たな前記処理液を流入させ、前記第2の空気清浄部の上記タンク部における前記処理液の一部を前記第1の空気清浄部の上記タンク部に流入させること、
を特徴とする請求項6記載の空気清浄装置。
The first air purifying unit and the second air purifying unit have a tank unit for storing the processing liquid below the filler,
The new processing liquid is caused to flow into the tank section of the second air cleaning section, and a part of the processing liquid in the tank section of the second air cleaning section is partially transferred to the tank of the first air cleaning section. Into the department,
The air purifying apparatus according to claim 6, wherein:
前記第1の空気清浄部において前記充填材に供給される前記処理液は、酸性またはアルカリ性の性質の水溶液であり、
前記第2の空気清浄部において前記充填材に供給される前記処理液は、水であること、
を特徴とする請求項6または7記載の空気清浄装置。
The treatment liquid supplied to the filler in the first air cleaning unit is an aqueous solution having an acidic or alkaline property,
The processing liquid supplied to the filler in the second air cleaning unit is water,
The air purifier according to claim 6 or 7, wherein:
前記第2の空気清浄部からの前記第2段階の前記清浄空気を清浄化して、第3段階の前記清浄空気とする第3の空気清浄部を有することを特徴とする請求項3または4記載の空気清浄装置。The cleaning apparatus according to claim 3, further comprising a third air purifier that purifies the second-stage clean air from the second air purifier into the third-stage clean air. Air purifier. 前記第1の空気清浄部は、清浄化後の前記清浄空気の除滴を行う除滴手段を具備することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の空気清浄装置。The air cleaning device according to any one of claims 1 to 9, wherein the first air cleaning unit includes a drip removing unit that removes the clean air after cleaning. 前記第1の流量調整手段、前記第2の流量調整手段、及び前記第3の流量調整手段は、空気の流通経路の開度調整を行う開度調整弁であり、
前記制御手段は、この開度調整弁の開度を0%から100%の間で制御すること、
を特徴とする請求項2または4記載の空気清浄装置。
The first flow rate adjusting means, the second flow rate adjusting means, and the third flow rate adjusting means are opening degree adjustment valves for adjusting an opening degree of a flow path of air,
The control means controls the opening of the opening adjustment valve between 0% and 100%;
The air purifying device according to claim 2 or 4, wherein:
前記第1の空気清浄部には、該第1の空気清浄部の下方から前記リターン空気が導入され、
前記第1の流量調整手段は、前記第1の空気清浄部の上方に設けられていて、前記第1の空気清浄部から前記第2の空気清浄部に前記清浄空気を挿通させる挿通口が前記第1の空気清浄部及び前記第2の空気清浄部の上方に設けられていると共に、この挿通口に前記第2の流量調整手段が設けられていて、
前記第2の空気清浄部には、該第2の空気清浄部の上方から前記外気が導入され、
前記第2の空気清浄部から前記第3の空気清浄部に前記清浄空気を挿通させる挿通口が前記第2の空気清浄部及び前記第3の空気清浄部の下方に設けられていて、
前記第3の空気清浄部から前記室内に向けて前記清浄空気を供給する清浄空気排出口が前記第3の空気清浄部の上方に設けられていること、
を特徴とする請求項9記載の空気清浄装置。
The return air is introduced into the first air purifier from below the first air purifier,
The first flow rate adjusting means is provided above the first air purifying unit, and the insertion port through which the clean air is passed from the first air purifying unit to the second air purifying unit is provided. A first air purifier and a second air purifier are provided above the second air purifier, and the insertion port is provided with the second flow rate adjusting means;
The outside air is introduced into the second air purifier from above the second air purifier,
An insertion port through which the clean air is inserted from the second air purifier to the third air purifier is provided below the second air purifier and the third air purifier,
A clean air outlet for supplying the clean air from the third air purifier toward the room is provided above the third air purifier;
The air purifying apparatus according to claim 9, wherein:
請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の空気清浄装置と、
室内からのリターン空気を含む空気を前記空気清浄装置に導入するためのリターン空気導入経路と、
前記空気清浄装置によって処理された清浄空気の一部または全部を外部に排気するための排気経路と、
外部に存する外気を前記空気清浄装置へ導入するための外気導入経路と、
前記空気清浄装置からの上記清浄空気を前記室内に供給するための室内供給経路と、
前記清浄空気及び前記リターン空気を送風する送風手段と、
を具備することを特徴とする空調システム。
An air purification device according to any one of claims 1 to 12,
A return air introduction path for introducing air including return air from the room into the air purifying device;
An exhaust path for exhausting part or all of the clean air processed by the air purifying device to the outside,
An outside air introduction path for introducing outside air existing outside to the air cleaning device,
An indoor supply path for supplying the clean air from the air purifying device to the room,
Blowing means for blowing the clean air and the return air,
An air conditioning system comprising:
前記室内供給経路は、前記室内に供給される前記清浄空気の温度調整を行う温度調整手段を具備することを特徴とする請求項13記載の空調システム。14. The air conditioning system according to claim 13, wherein the indoor supply path includes a temperature adjusting unit that adjusts a temperature of the clean air supplied into the room.
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JP2008281252A (en) * 2007-05-09 2008-11-20 Mitsui Home Co Ltd Ventilation system

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