JP2004019391A

JP2004019391A - Cover work plate and its joint structure

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Publication number: JP2004019391A
Application number: JP2002179626A
Authority: JP
Inventors: Katsuji Fukumoto; 福本　勝司; Akio Ueda; 上田　明生; Kenji Yamashita; 山下　健司; Toshio Shimoda; 下田　敏雄; Takanori Kanatsu; 金津　任紀; Kunio Teranishi; 寺西　邦男
Original assignee: SHINKO SUNRISE KK; WAKEN KK; Obayashi Corp; ILC KK
Current assignee: SHINKO SUNRISE KK; WAKEN KK; Obayashi Corp; ILC KK
Priority date: 2002-06-20
Filing date: 2002-06-20
Publication date: 2004-01-22

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To suppress the generation of noises such as metallic sounds due to the contact of both cover work plates, and also to reduce the occurrence of vibration due to the dislocation or backlash of the cover work plates. <P>SOLUTION: A flat steel is arranged at a side edge 2a of the cover work plate 2 to define a space portion 12. A jig insertion port 16 is provided in the upper face of the cover work plate 2 and a bolt through-hole 14 is provided in the flat steel 10. A bolt, not illustrated, is inserted through the bolt through-hole 14 and a nut, not illustrated, is mounted at the end thereof so that two cover work plates 2 can be connected to each other with the bolt. The flat steel 10 is provided with a shock absorbing material 20 formed with a slurry mortar or mortar resin or coating film. The shock absorbing material 20 is held between the side edges of other cover work plates and laid between the two cover work plates. Thus, the generation of metallic sounds and the occurrence of the vibration are prevented. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下鉄工事等において路面覆工に使用される覆工板およびその接合構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
地下鉄工事を開削工法で行う場合や地下埋設管の敷設あるいは撤去工事を行う場合などにおいて、その上方が路面である場合、工事規模にもよるが、道路交通や歩行に支障が生じないように、覆工板で地下工事空間を覆うのが一般的である。
【０００３】
覆工板は、例えば、数本のＨ型鋼を並設状態で互いに溶接するとともに、その周囲を平鋼で補剛したりすることで形成されている。覆工板は、全体としては、例えば、幅１ｍ、長さ２〜３ｍの矩形板として構成してなるものが多い。かかる覆工板を現場に設置するにあたっては、地下工事空間の上方に覆工板の長さに相当するピッチで覆工桁を平行に架設し、この覆工桁に覆工板を掛け渡すようにして設置する。ここで、覆工板は、覆工桁に沿って相互に密接して複数並べられて架け渡されて、車両が通行するための路面等を形成するようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この覆工板にあっては、覆工桁の上に並べて設置してゆく際に、相隣接した覆工板どうしが相互に接触して不快な金属音が発生するという問題が生じていた。また、その覆工板の上を車両が通過するときにも、相隣接した覆工板どうしが相互に接触して不快な金属音が騒音として発生するとともに、覆工板の位置ズレやガタツキにより振動が発生するといった問題が生じていた。
【０００５】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、覆工板どうしの接触による金属音等の騒音の発生の抑制を図り、覆工板の位置ズレやガタツキによる振動の発生の低減を図ることができる覆工板およびその接合構造を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本発明に係る覆工板および覆工板の接合構造にあっては、相隣接して配置される他の覆工板が接合される接合部に緩衝材を設けたことを特徴とする（請求項１）。
【０００７】
また、本発明に係る覆工板の接合構造にあっては、覆工板どうしの接合部間に緩衝材を介設したことを特徴とする（請求項４）。
【０００８】
これらの覆工板およびその接合構造にあっては、覆工板どうしの接合部に緩衝材が配設されていることによって、覆工板どうしの接触による金属音の発生を抑制することができるとともに、覆工板の位置ズレやガタツキによる振動の発生を低減することができる。
【０００９】
また、前記緩衝材が、細骨材が５５ｗｔ％〜７０ｗｔ％、セメントが１０ｗｔ％〜２５ｗｔ％、水性樹脂が５ｗｔ％〜２０ｗｔ％、水が１０ｗｔ％〜２５ｗｔ％の各範囲で含有されてなるスラリー状モルタルであることを特徴とする（請求項２・請求項５）。また、前記緩衝材が、細骨材が６０ｗｔ％〜８３ｗｔ％、セメントが１１ｗｔ％〜３０ｗｔ％、水性樹脂が６ｗｔ％〜２５ｗｔ％の各範囲で含有されてなるモルタルからなることを特徴とする（請求項３・請求項６）。緩衝材がこれらのスラリー状モルタルまたはモルタルからなることで、耐久性能に優れかつ安価な緩衝材を設けることができる。
【００１０】
また、前記覆工板どうしが連結部材を介して相互に連結されることを特徴とする（請求項７）。このように覆工板どうしが連結部材を介して相互に連結されれば、覆工板のガタツキや位置ズレをより一層防止することができ、騒音や振動の発生をさらに抑制することができる。これにより、安定的な車両の走行の確保が可能である。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る覆工板および覆工板の接合構造の実施の形態について、添付図面を用いて詳しく説明する。図１〜図４は、本発明に係る覆工板およびその接合構造の第１実施形態を示したものである。図１（ａ）はその覆工板２の平面図であり、図１（ｂ）はその覆工板２の側面図であり、図１（ｃ）はその覆工板２の側縁部を拡大した断面図である。また、図２〜図４はその覆工板２の接合手順と接合構造を示したものである。
【００１２】
本実施形態に係る覆工板２は、図１（ａ）に示すように、５本のＨ型鋼４を平行に並べて相互に溶接等により接合してなり、その大きさは全体として例えば幅１ｍほど、長さ２〜３ｍほどであり、矩形板として形成されている。その底部には、アングル材等により形成された断面Ｌ字形のストッパー６が各隅角部に対応してそれぞれ１箇所ずつ計４箇所一体的に設けられている。各ストッパー６は、図１（ｂ）に示すように、当該覆工板２が覆工桁８に架け渡されたときに覆工桁８に当接して、覆工板２が覆工桁８からずり落ちないように防止するために設けられている。
【００１３】
また、覆工板２の周囲には、その周方向に沿って、図１（ｃ）に示すように、平鋼（ＦＢ）１０が一体的に設けられている。この平鋼１０は、当該覆工板２を補剛するために設けられたもので、図１（ｃ）に示すように、覆工板２の左右両側縁部２ａ、２ｂでは、Ｈ型鋼４の開口部を閉塞するように設けられる。これにより、覆工板２の左右両側縁部２ａ、２ｂには、側縁部２ａ、２ｂに沿って細長い空間部１２が画成されるようになっている。この空間部１２は、当該覆工板２を他の覆工板と連結する際の作業用空間として利用される。
【００１４】
覆工板２の側縁部２ａ、２ｂの端面３ａ、３ｂには、図１（ｂ）に示すように、その左右両端部にボルト挿通孔１４が穿設されている。このボルト挿通孔１４は、当該覆工板２を他の覆工板と連結するのに利用される。
【００１５】
他方、覆工板２の上面部には、図１（ａ）に示すように、各隅角部にそれぞれ対応してそれぞれ治具挿入口１６が形成されている。この治具挿入口１６は、前記ボルト挿通孔１４に各々対応して設けられたもので、前記ボルト挿通孔１４を通じて当該覆工板２を他の覆工板と連結する際に利用される。
【００１６】
本実施形態では、覆工板２の両側縁部２ａ、２ｂの端面３ａ、３ｂ、即ち覆工板２を複数並べて配置したときに、相隣接して配置される覆工板との対向面（ここが本発明の接合部となる）に、緩衝材２０が配設されている。この緩衝材２０は、当該覆工板２と相隣接した他の覆工板との間に介設されることで、他の覆工板との間の接触を防止し、不快な騒音や振動を抑制するために設けられたものである。本実施形態では、覆工板２の側縁部２ａ、２ｂの端面３ａ、３ｂに、ボルト挿通孔１４の部分以外の他の部分を覆って緩衝材２０が設けられている。緩衝材２０には、各ボルト挿通孔１４に対応して孔部２０ａ（図１（ｃ）参照）が設けられている。なお、緩衝材２０は、必ずしも、このようにボルト挿通孔１４の部分以外の他の部分を覆って設けられる必要はなく、部分的に設けられていてもよい。
【００１７】
ここで設ける緩衝材２０としては、塗料などの錆止め材等を厚めに塗布して所定の厚みの膜層として形成するなどして設けたり、アクリル樹脂等の各種樹脂材を塗布するなどして前述した場合と同じく所定の厚みの膜層として形成したりする。これらの塗料や錆止め、樹脂材等の塗布にあっては、吹き付け等により行うのが作業効率も良く、好ましい。この他に、樹脂系の成型品、例えばゴム板材等を貼り付けるなどして設けるようにしてもよい。
【００１８】
さらに本実施形態では、次のような組成を有するスラリー状モルタルまたはモルタルを緩衝材２０として使用するのが好ましい。ここで、スラリー状モルタルは、細骨材が５５ｗｔ％〜７０ｗｔ％、セメントが１０ｗｔ％〜２５ｗｔ％、水性樹脂が５ｗｔ％〜２０ｗｔ％、水が１０ｗｔ％〜２５ｗｔ％の各範囲で含有されたものである。他方、モルタルは、細骨材が６０ｗｔ％〜８３ｗｔ％、セメントが１１ｗｔ％〜３０ｗｔ％、水性樹脂が６ｗｔ％〜２５ｗｔ％の各範囲で含有されたものである。このようなスラリー状モルタルまたはモルタルを使用することで、覆工板２間の滑り止めを図ることができる。
【００１９】
ここで、細骨材を５５ｗｔ％〜７０ｗｔ％または６０ｗｔ％〜８３ｗｔ％としたのは、細骨材が５５ｗｔ％若しくは６０ｗｔ％未満になると、摩擦力が低下して覆工板２間の滑り止め効果が期待できなくなるからである。一方、７０ｗｔ％若しくは８３ｗｔ％を越えた場合には、乾燥固化後、非常に脆くなり、割りや剥がれを生じるという不具合が発生する場合があるからである。細骨材を前述した各範囲内にすれば、このような不具合がなく、所望の機械的特性を有するスラリー状モルタルまたはモルタルが得られるからである。
【００２０】
細骨材としては、砂、セラミック（ガラス屑など）、ゴムチップ、ＦＲＰ屑、フライアッシュ、ゼオライト、コルクチップ、炭粉、石材加工屑から選択された１種または２種以上を使用することができる。ガラス・セラミック屑は特に滑り止め効果が大きい。
【００２１】
前記細骨材として砂を使用した場合、その砂のサイズは、１０メッシュ〜７０メッシュが好ましい。砂のサイズを１０メッシュ〜７０メッシュとしたのは、砂のサイズが１０メッシュより大きくなると目が荒くなり過ぎ、７０メッシュより小さくなると滑り止め効果が小さくなり過ぎるという不具合が生じるが、砂のサイズを１０メッシュ〜７０メッシュとすれば、このような不都合がなく、所望の滑り止め効果を有するスラリー状モルタルまたはモルタルが得られるからである。
【００２２】
他方、セメントを１０ｗｔ％〜２５ｗｔ％若しくは１１ｗｔ％〜３０ｗｔ％としたのは、セメントが１０ｗｔ％未満若しくは１１ｗｔ％未満になると細骨材同士が十分に接着せず、脆くなり、強度が得られないからである。一方、２５ｗｔ％若しくは３０ｗｔ％を越えると衝撃に脆くなるとともに、ヒビが入り易くなり、曲げ強度が低下するという不都合を生じる場合がある。セメントを前述した各範囲内に設定すればこのような不具合がなく、所望の機械的特性を有するスラリー状モルタルまたはモルタルが得られるからである。
【００２３】
前記セメントとしては、ポルトランドセメント（ＪＩＳ　Ｒ　５２１０）又は混合セメント（ＪＩＳ　Ｒ　５２１１〜５２１３）を使用することができる。ポルトランドセメントには普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメントが含まれる。混合セメントには、高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメントが含まれる。
【００２４】
また、水性樹脂を５ｗｔ％〜２０ｗｔ％若しくは６ｗｔ％〜２５ｗｔ％としたのは、水性樹脂が５ｗｔ％未満若しくは６ｗｔ％未満になると、付着力が低下し、耐摩擦性が悪くなり、摩滅し易くなり、他方、２０ｗｔ％若しくは２５ｗｔ％を越えると、施工コストが高くなり過ぎ、乾燥時の粘着力が残り、ゴミが付着し易く、掃除が大変になるという不都合が生じる場合があるからである。水性樹脂を前述した各範囲内にすれば、このような不都合はなく、所望の機械的特性を有するスラリー状モルタルまたはモルタルが得られるからである。
【００２５】
水性樹脂としては、例えばアクリル系水性樹脂、エポキシ系水性樹脂及びウレタン系水性樹脂から選択された１種又は２種以上を使用することができるが、水性樹脂であればこれら以外を使用してもよい。また、用途に応じて添加剤を加えて使用することもできる。
【００２６】
また、スラリー状モルタルにおいて、水を１０ｗｔ％〜２５ｗｔ％の範囲内にしたのは、水が１０ｗｔ％未満になると、混練や吹き付け施工、成形が困難になるとともに、２５ｗｔ％を越えるとモルタルの凝結が遅れ、構成成分が分離し易くなり、強度においても劣化が生じるからである。水を前述した範囲内にすればこのような不都合がなく、所望の機械的特性を有するスラリー状モルタルが得られるからである。
【００２７】
なお、水性樹脂中に含む水分は、この数値範囲（ｗｔ％）に含まれ、水性樹脂の数値範囲（ｗｔ％）は水分を除いたものである。
【００２８】
また、前述したモルタルの成分組成の割合は、前述したスラリー状モルタルの成分組成から水を除いたものの数値範囲を基に計算で算出したものである。
【００２９】
このようなスラリー状モルタルまたはモルタルは、例えば吹き付けや塗布等により、所定の厚みの膜層などとして、覆工板２の両側縁部２ａ、２ｂの端面３ａ、３ｂに設けられる。
【００３０】
次にこのような覆工板の接合構造について説明する。図２は、覆工板２どうしを相互に接合するときの様子を示したものである。本実施形態に係る覆工板２の連結構造は、２枚の覆工板２の側縁部２ａ、２ｂの端面３ａ、３ｂどうしを相互に突き合わせて、２枚の覆工板２の間に緩衝材２０を挟み込まれるように介設して、図２に示すように、その側縁部２ａ、２ｂのボルト挿通孔１４を通じて両者をボルト２２及びナット２４により連結するようになっている。すなわち、これらボルト２２およびナット２４が本発明に係る連結部材として機能するようになっている。その連結手順について以下に詳細に説明する。
【００３１】
まず、図３に示すように、２枚の覆工板２の側縁部２ａ、２ｂの端面３ａ、３ｂどうしを相互に突き合わせた後、一方の覆工板２の側縁部２ａ、２ｂの空間部１２、１２内に治具挿入口１６から、マグネット付きトルクレンチ２６をその先端にボルト２２の頭部を磁着した状態で挿入して、ボルト挿通孔１４にそのボルトを挿通するとともに、他方の覆工板２の治具挿入口１６から、マグネット付きナット押さえ２８をその先端にナット２４を磁着した状態で挿入し、ボルト２２の先端部にナット２４を嵌め合わせる。そして、ナット２４の空転をマグネット付きナット押さえ２８で拘束しながら、マグネット付きトルクレンチ２６を用いてボルト２２をナット２４にねじ込み、図４に示すように両者を相互に締結する。
【００３２】
このようにすると、複数の覆工板２は、相互に連結されて、１枚の大きな覆工板パネルを形成することができる。緩衝材２０は、ちょうど各覆工板２の相互間に挟み込まれるように介設されることとなる。
【００３３】
以上この実施形態では、相隣接して配置される他の覆工板２との接合部に緩衝材２０が配設されていることによって、覆工板２を並べて設置してゆく際または覆工板２上を車両が通過する際に、覆工板２どうしが相互に接触して不快な金属音が発生するのを防止することができる。また、覆工板２の位置ズレやガタツキにより振動が発生したりするのを防止することができる。
【００３４】
特にここで、前述した組成のスラリー状モルタルまたはモルタルを緩衝材２０として使用することで、覆工板２どうしの接触による不快な金属音の発生を防止できる上、さらに覆工板２間の滑り止めをも図ることができる。
【００３５】
さらに本実施形態では、一方の覆工板２の治具挿入口１６からマグネット付きトルクレンチ２６を挿入するとともに、他方の覆工板２の治具挿入口１６からマグネット付きナット押さえ２８をそれぞれ挿入し、これらの治具２６、２８を用いてボルト挿通孔１４に挿通されたボルト２２にナット２４を装着して覆工板２どうしが連結されるため、覆工板２どうしが相互に一体化されて、覆工板２どうしの接触による不快な金属音の発生や覆工板２の位置ズレやガタツキをより一層防止することができる。
【００３６】
次に本発明に係る覆工板およびその接合構造の第２実施形態について説明する。図５〜図９は、本発明に係る覆工板およびその接合構造の第２実施形態を示したものである。図５はその覆工板４１の平面図および側面図であり、図６は、その覆工板４１の連結部の様子を示したものであり、図７〜図９はその覆工板４１の接合手順と接合構造を示したものである。なお、第１実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して示してある。
【００３７】
この覆工板４１は、前述した第１実施形態と同様に、５本のＨ型鋼４を平行に並べて相互に溶接等により接合してなり、その周囲には、その周方向に沿って平鋼（ＦＢ）が当該覆工板４１を補剛すべく一体的に設けられ、また、底部には、アングル材等により形成されたストッパー６が、覆工板４１が覆工桁８に架け渡されたときに覆工桁８からずり落ちないように防止するために、各隅角部にそれぞれ一体的に設けられている。さらにここでも、覆工板４１の左右両側縁部４１ａ、４１ｂの端面（ここが本発明の接合部）には、緩衝材２０が設けられている。
【００３８】
ただし、本実施形態では、治具挿入口およびボルト挿通孔はなく、これらの代わりに雌コッター４３ａ、４３ｂが覆工板４１の上面部に各隅角部に対応しかつ両側縁部４１ａ、４１ｂに面して合計４箇所設けられている。
【００３９】
雌コッター４３ａ、４３ｂは、図６に示すようにＣ字状の断面を有するとともに、その内側にフランジ状中空空間４４ａ、４４ｂ及びウェブ状中空空間４５ａ、４５ｂからなるＴ字状中空空間４６ａ、４６ｂを内方に形成してあり、このＴ字状中空空間４６ａ、４６ｂのうち、ウェブ状中空空間４５ａ、４５ｂが側方に露出するように設けられている。
【００４０】
このような雌コッター４３ａ、４３ｂは、覆工板４１が複数並べられて配置されたときに、相隣接して配置された他の覆工板の雌コッターと相互に隣接される。そして、これら２つの雌コッター４３ａ、４３ｂには、図６に示すような雄コッター５１が嵌入されるようになっている。
【００４１】
雄コッター５１は、フランジ部５２およびウェブ部５３とからなるＨ字断面状をなし、そのフランジ部５２が各雌コッター４３ａ、４３ｂのフランジ状中空空間４４ａ、４４ｂ内に嵌め込まれるとともに、そのウェブ部５３が各雌コッター４３ａ、４３ｂのウェブ状中空空間４５ａ、４５ｂ内にそれぞれ嵌め込まれるようになっている。これによって、覆工板４１どうしを相互に連結するようになっている。すなわち、これら雌コッター４３ａ、４３ｂおよび雄コッター５１は、本発明に係る連結部材として機能する。
【００４２】
なお、雄コッター５１のフランジ部５２の内面は、図６に示すように下端において水平距離δだけ上端から拡がるようにテーパ加工してあるとともに、そのフランジ部５２の内面と当接する雌コッター４３ａ、４３ｂの内面についても、同様な傾斜角度でテーパー加工してある。これにより、雄コッター５１を雌コッター４３ａ、４３ｂ内に打ち込んで嵌合した際、くさび加工によって両者が相互にしっかりと連結されるようになっている。
【００４３】
図７は、覆工板４１を相互に連結した様子を示した図である。相互に隣接した覆工板４１の雌コッター４３ａ、４３ｂ間に１つの雄コッター５１が嵌め込まれて、２つの覆工板４１が相互に連結された状態となる。当該連結を解除する場合には、雄コッター５１を雌コッター４３ａ、４３ｂから取り外すだけで済む。
【００４４】
ここで、雄コッター５１の打込み及び引抜きを行う方法の一例について説明する。雄コッター５１の打込み及び引抜きを覆工板４１の上面側、即ち車両通行面側から行うことができるように、図５（ａ）に示すように、油圧ジャッキ６１の回動自在アーム６３を挿入するためのアーム挿入口４７ａ、４７ｂを雌コッター４３ａ、４３ｂの側方位置にて覆工板４１の上面部に設けておく。
【００４５】
雄コッター５１を雌コッター４３ａ、４３ｂに打ち込む場合には、図８に示すように、油圧ジャッキ６１の各回動自在アーム６３をそれぞれアーム挿入口４７ａ、４７ｂに挿入し、次いで、それらの各先端に設けられた爪６４を雌コッター４３ａ、４３ｂの下端に係止して反力をとりつつ、ピストンロッド６２の先端を雄コッター５１に当てて油圧ジャッキ６１を作動させ、雄コッター５１を押し下げるようにしてこれを雌コッター４３ａ、４３ｂ内に嵌合する。
【００４６】
一方、雄コッター５１を雌コッター４３ａ、４３ｂから引き抜く場合には、図９に示すように、油圧ジャッキ６１のピストンロッド６２をアーム挿入口４７ａ、４７ｂに挿通し、次いで、それらの先端を雌コッター４３ａ、４３ｂに当てて反力をとりつつ、各回動自在アーム６３の先端に設けられた爪６４を雄コッター５１の下端に係止して油圧ジャッキ６１を作動させ、雄コッター５１を押し上げるようにして雌コッター４３ａ、４３ｂから引き抜く。
【００４７】
なお、雄コッター５１を打ち込んだ後は、工事中において雄コッター５１を保護するとともに、覆工板４１に凹凸が生じるのを防止すべく、図７（ｂ）に示すように、雄コッター５１および雌コッター４３ａ、４３ｂの上方部にキャップ４８を装着するようにするとよい。
【００４８】
以上この実施形態でも、覆工板４１の側縁部４１ａ、４１ｂの端面４２ａ、４２ｂ間に緩衝材２０が配設されていることによって、覆工板４１を並べて設置してゆく際または覆工板４１上を車両が通過する際に、覆工板４１どうしが相互に接触して不快な金属音が発生するのを防止することができる。また、覆工板４１の位置ズレやガタツキにより振動が発生したりするのを防止することができる。
【００４９】
さらにここでも、２つの覆工板４１の雌コッター４３ａ、４３ｂどうしを相互に突き合わせ、これら２つの雌コッター４３ａ、４３ｂ間に雄コッター５１を打ち込むことで、２つの覆工板４１が連結されて相互に一体化されるため、覆工板４１どうしの接触による不快な金属音の発生や覆工板の位置ズレやガタツキをより一層防止することができる。
【００５０】
なお、本実施形態では、雄コッター５１の引抜きを油圧ジャッキで行う際、雄コッター５１の下端に回動自在アーム６３の爪６４を引っ掛けて押し上げるようにしたが、爪６４の係止位置は必ずしもかかる部位に限定されるものではなく、例えば、雄コッター５１の上端部に引抜き用係止部を突設しておき、その引抜き用係止部に爪６４を挟み込むようにして雄コッター５１を引き抜いてもよい。この場合、覆工板４１の上面部のいずれの部位からでも反力をとることができるため、アーム挿入口４７ａ、４７ｂを省略することができる。
【００５１】
また、本実施形態では、雄コッター５１の打込み（嵌合）を油圧ジャッキ６１で行う際、雌コッター４３ａ、４３ｂの下端に回動自在アーム６３の爪６４を引っ掛けて反力をとったが、反力をとるための爪６４の係止位置は必ずしもかかる部位に限定されるものではなく、例えばアーム挿入口４７ａ、４７ｂに爪６４を係止して反力をとるようにしてもよい。
【００５２】
また、前述した第１及び第２実施形態では、緩衝材２０が、相隣接して配置される他の覆工板との接合部、即ち左右両側縁部２ａ、２ｂ、４１ａ、４２ｂにそれぞれ設けられていたが、本発明にあってはこのような場合に限らず、複数並べられて配置されたときに覆工板２の各相互間に介設されていればよく、左右両側縁部２ａ、２ｂ、４１ａ、４２ｂのうちのどちらか一方にのみ緩衝材２０が設けられていてもよい。
【００５３】
また、前述した第１及び第２実施形態では、緩衝材２０が、覆工板２の左右両側縁部２ａ、２ｂ、４１ａ、４１ｂに設けられていたが、本発明にあってはこのような場合に限らず、これら左右両側縁部２ａ、２ｂ、４１ａ、４１ｂ以外の部分、例えば、覆工板２の前端部または後端部等に設けられていてもよい。これによって、覆工板２の周縁部全体にわたり設けられていてもよい。
【００５４】
【発明の効果】
本発明によれば、覆工板どうしの接合部に緩衝材が設けられることで、覆工板どうしの接触による金属音の発生を抑制することができるとともに、覆工板の位置ズレやガタツキによる振動の発生を低減することができる（請求項１・請求項４）。
【００５５】
また、緩衝材が前記スラリー状モルタルまたは前記モルタルからなることで、耐久性能に優れかつ安価な緩衝材を設けることができる（請求項２・請求項３・請求項５・請求項６）。
【００５６】
また、覆工板どうしが連結部材を介して相互に連結されることで、覆工板のガタツキや位置ズレをより一層防止することができ、騒音や振動の発生をさらに抑制することができる。これにより、安定的な車両の走行の確保が可能である（請求項７）。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る覆工板の第１実施形態を示した図であり、（ａ）は平面図であり、（ｂ）はＡ−Ａ矢視図であり、（ｃ）は端縁部の拡大断面図である。
【図２】第１実施形態に係る覆工板どうしを相互に接合するときの様子を示した部分拡大断面図である。
【図３】第１実施形態に係る覆工板の接合手順の一例を説明する部分拡大断面図である。
【図４】第１実施形態に係る覆工板の接合手順の一例を説明する部分拡大断面図である。
【図５】本発明に係る覆工板およびその接合構造の第２実施形態を示した図であり、（ａ）は平面図であり、（ｂ）はＡ−Ａ線方向から見た矢視図であり、（ｃ）はＢ−Ｂ線方向から見た矢視図である。
【図６】第２実施形態に係る覆工板の連結構造を示した分解斜視図である。
【図７】第２実施形態に係る覆工板の連結構造を示した図であり、（ａ）は平面詳細図であり、（ｂ）はＦ−Ｆ線方向から見た矢視断面図である。
【図８】第２実施形態に係る覆工板の連結方法の一実施形態を示した断面図である。
【図９】第２実施形態に係る覆工板の連結解除方法の一実施形態を示した断面図である。
【符号の説明】
２、４１　覆工板
２ａ、２ｂ、４１ａ、４１ｂ　側縁部
３ａ、３ｂ、４２ａ、４２ｂ　端面
４　Ｈ型鋼
６　ストッパー
８　覆工桁
１０　平鋼
１２　空間部
１４　ボルト挿通孔
１６　治具挿入口
２０　緩衝材
２２　ボルト
２４　ナット
２６　マグネット付きトルクレンチ（治具）
２８　マグネット付きナット押さえ（治具）
４３ａ、４３ｂ　雌コッター
４４ａ、４４ｂ　フランジ状中空空間
４５ａ、４５ｂ　ウェブ状中空空間
４６ａ、４６ｂ　Ｔ字状中空空間
５１　雄コッター
５２　フランジ部
５３　ウェブ部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a lining plate used for road surface lining in subway construction and the like, and a joining structure thereof.
[0002]
[Prior art]
When performing subway construction by open cut method or laying or removing underground pipes, if the road surface is above it, depending on the construction scale, so as not to hinder road traffic and walking, It is common to cover underground construction space with lining boards.
[0003]
The lining plate is formed, for example, by welding several H-shaped steels in a juxtaposed state and stiffening the periphery with flat steel. In many cases, the lining plate is generally configured as a rectangular plate having a width of 1 m and a length of 2 to 3 m, for example. When installing such a lining plate on the site, a lining girder is laid in parallel above the underground construction space at a pitch corresponding to the length of the lining plate, and the lining plate is laid over the girder. And set it up. Here, a plurality of lining plates are arranged and bridged in close contact with each other along the lining girder to form a road surface or the like for vehicles to pass.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, this lining plate has a problem that adjacent lining plates come into contact with each other and generate an unpleasant metal sound when they are arranged side by side on the lining girder. Was. Also, when a vehicle passes over the lining plate, adjacent lining plates come into contact with each other to generate unpleasant metal noise as noise, and due to misalignment and rattling of the lining plate. There has been a problem that vibration occurs.
[0005]
The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to suppress the occurrence of noise such as metal noise due to contact between lining plates, and to reduce the position shift and rattling of the lining plates. An object of the present invention is to provide a lining plate capable of reducing the occurrence of vibration and a joining structure thereof.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve such an object, in the bonded structure of a lining plate and a lining plate according to the present invention, a cushioning material is provided at a bonding portion where another lining plate arranged adjacent to the bonding plate is bonded. It is characterized in that it is provided (claim 1).
[0007]
Further, in the joint structure of the lining plates according to the present invention, a cushioning material is provided between the joining portions of the lining plates (claim 4).
[0008]
In these lining plates and their joining structures, the provision of the cushioning material at the joint between the lining plates makes it possible to suppress the generation of metal noise due to the contact between the lining plates. At the same time, it is possible to reduce the occurrence of vibration due to the positional deviation and rattling of the lining plate.
[0009]
Further, the buffer material is a slurry containing fine aggregate in a range of 55 wt% to 70 wt%, cement in a range of 10 wt% to 25 wt%, aqueous resin in a range of 5 wt% to 20 wt%, and water in a range of 10 wt% to 25 wt%. Mortar (claim 2 and claim 5). Further, the buffer is made of mortar containing fine aggregate in a range of 60 wt% to 83 wt%, cement in a range of 11 wt% to 30 wt%, and an aqueous resin in a range of 6 wt% to 25 wt% ( Claims 3 and 6). Since the buffer material is made of these slurry-like mortars or mortar, it is possible to provide an inexpensive buffer material having excellent durability performance.
[0010]
Further, the lining plates are connected to each other via a connecting member (claim 7). If the lining plates are connected to each other via the connecting member in this manner, rattling and displacement of the lining plates can be further prevented, and the generation of noise and vibration can be further suppressed. Thereby, stable running of the vehicle can be ensured.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of a lining plate and a joining structure of the lining plate according to the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. 1 to 4 show a first embodiment of a lining plate and a joining structure thereof according to the present invention. FIG. 1A is a plan view of the lining plate 2, FIG. 1B is a side view of the lining plate 2, and FIG. 1C is a side view of the lining plate 2. It is the expanded sectional view. 2 to 4 show a joining procedure and a joining structure of the lining plate 2.
[0012]
As shown in FIG. 1A, the lining plate 2 according to the present embodiment is formed by arranging five H-shaped steels 4 in parallel and joining them to each other by welding or the like. The length is about 2 to 3 m, and is formed as a rectangular plate. At the bottom, stoppers 6 formed of an angle material or the like and having an L-shaped cross section are provided integrally at four locations, one for each corner. As shown in FIG. 1B, each stopper 6 comes into contact with the lining girder 8 when the lining plate 2 is laid over the lining girder 8, and the lining plate 2 is moved to the lining girder 8. It is provided to prevent slipping.
[0013]
A flat steel (FB) 10 is integrally provided around the lining plate 2 along the circumferential direction thereof, as shown in FIG. 1 (c). The flat steel 10 is provided to stiffen the lining plate 2, and as shown in FIG. 1C, the right and left side edges 2 a and 2 b of the lining plate 2 have H-shaped steel 4. Is provided so as to close the opening. Thereby, on both right and left side edges 2a and 2b of the lining plate 2, elongated spaces 12 are defined along the side edges 2a and 2b. The space 12 is used as a working space when the lining plate 2 is connected to another lining plate.
[0014]
As shown in FIG. 1B, bolt insertion holes 14 are formed at both left and right ends of the end surfaces 3a and 3b of the side edges 2a and 2b of the lining plate 2. The bolt insertion holes 14 are used to connect the lining plate 2 to another lining plate.
[0015]
On the other hand, as shown in FIG. 1A, jig insertion holes 16 are formed on the upper surface of the lining plate 2 so as to correspond to the respective corners. The jig insertion holes 16 are provided corresponding to the bolt insertion holes 14, respectively, and are used when the lining plate 2 is connected to another lining plate through the bolt insertion holes 14.
[0016]
In the present embodiment, when the end faces 3a, 3b of the both side edges 2a, 2b of the lining plate 2, that is, when a plurality of lining plates 2 are arranged side by side, a surface facing the lining plate arranged adjacently ( This is the joint of the present invention). This cushioning material 20 is interposed between the lining plate 2 and another adjacent lining plate to prevent contact between the lining plate 2 and another lining plate, and causes unpleasant noise and vibration. It is provided in order to suppress. In the present embodiment, the cushioning material 20 is provided on the end surfaces 3 a and 3 b of the side edges 2 a and 2 b of the lining plate 2 so as to cover other parts than the part of the bolt insertion hole 14. The buffer member 20 is provided with holes 20a (see FIG. 1C) corresponding to the respective bolt insertion holes 14. Note that the cushioning material 20 does not necessarily need to be provided so as to cover other portions than the portion of the bolt insertion hole 14 as described above, and may be provided partially.
[0017]
As the cushioning material 20 provided here, a rust inhibitor such as paint is applied thickly to form a film layer having a predetermined thickness, or the like, or provided by applying various resin materials such as acrylic resin. It is formed as a film layer having a predetermined thickness in the same manner as the above. The application of these paints, rust inhibitors, resin materials and the like is preferably performed by spraying or the like because of good work efficiency. In addition, a resin-based molded product, for example, a rubber plate or the like may be attached and provided.
[0018]
Further, in the present embodiment, it is preferable to use a slurry-like mortar or mortar having the following composition as the buffer material 20. Here, the slurry-like mortar contains fine aggregate in the range of 55 wt% to 70 wt%, cement in the range of 10 wt% to 25 wt%, aqueous resin in the range of 5 wt% to 20 wt%, and water in the range of 10 wt% to 25 wt%. It is. On the other hand, the mortar contains fine aggregate in a range of 60 wt% to 83 wt%, cement in a range of 11 wt% to 30 wt%, and an aqueous resin in a range of 6 wt% to 25 wt%. By using such a slurry-like mortar or mortar, slip between the lining plates 2 can be prevented.
[0019]
Here, the reason why the fine aggregate is 55 wt% to 70 wt% or 60 wt% to 83 wt% is that when the fine aggregate is less than 55 wt% or 60 wt%, the frictional force is reduced and the non-slip between the lining plates 2 is reduced. This is because the effect cannot be expected. On the other hand, if it exceeds 70 wt% or 83 wt%, it becomes extremely brittle after drying and solidifying, which may cause a problem that cracking or peeling occurs. By setting the fine aggregate within the above-described ranges, there is no such a problem, and a slurry-like mortar or mortar having desired mechanical properties can be obtained.
[0020]
As the fine aggregate, one or more kinds selected from sand, ceramics (such as glass chips), rubber chips, FRP chips, fly ash, zeolite, cork chips, charcoal powder, and stone processing chips can be used. . Glass / ceramic waste has a particularly large anti-slip effect.
[0021]
When sand is used as the fine aggregate, the size of the sand is preferably 10 mesh to 70 mesh. The reason why the size of the sand is set to 10 mesh to 70 mesh is that when the size of the sand is larger than 10 mesh, the eyes become too coarse, and when the size of the sand is smaller than 70 mesh, the anti-slip effect becomes too small. Is 10 to 70 mesh, a slurry-like mortar or mortar having a desired anti-slip effect can be obtained without such inconvenience.
[0022]
On the other hand, the reason why the cement is 10 wt% to 25 wt% or 11 wt% to 30 wt% is that when the cement is less than 10 wt% or less than 11 wt%, the fine aggregates do not sufficiently adhere to each other, become brittle, and no strength is obtained. Because. On the other hand, if it exceeds 25 wt% or 30 wt%, it may be brittle to impact, cracks may be easily formed, and the bending strength may be reduced. This is because if the cement is set within the above-described ranges, such a defect does not occur and a slurry-like mortar or mortar having desired mechanical properties can be obtained.
[0023]
As the cement, Portland cement (JIS R 5210) or mixed cement (JIS R 5211 to 5213) can be used. Portland cement includes ordinary Portland cement, early-strength Portland cement, ultra-high-strength Portland cement, moderately heated Portland cement, and sulfate-resistant Portland cement. Blended cement includes blast furnace cement, silica cement, and fly ash cement.
[0024]
Further, the reason why the amount of the aqueous resin is 5 wt% to 20 wt% or 6 wt% to 25 wt% is that when the amount of the aqueous resin is less than 5 wt% or less than 6 wt%, the adhesive force is reduced, the friction resistance is deteriorated, and the abrasion is likely to occur. On the other hand, if it exceeds 20% by weight or 25% by weight, the construction cost becomes too high, the adhesive strength at the time of drying remains, dust easily adheres, and there is a case where inconvenience that cleaning becomes difficult may occur. If the amount of the aqueous resin falls within the above-mentioned ranges, such a disadvantage does not occur, and a slurry-like mortar or mortar having desired mechanical properties can be obtained.
[0025]
As the aqueous resin, for example, one type or two or more types selected from acrylic water-based resins, epoxy water-based resins, and urethane-based water-based resins can be used. Good. In addition, additives can be used depending on the application.
[0026]
Further, in the slurry-like mortar, the reason for setting the water within the range of 10 wt% to 25 wt% is that if the water is less than 10 wt%, kneading, spraying and forming become difficult, and if the water exceeds 25 wt%, the mortar is set. Is delayed, the constituent components are easily separated, and the strength is deteriorated. If the water is in the above-mentioned range, there is no such disadvantage, and a slurry-like mortar having desired mechanical properties can be obtained.
[0027]
The water content in the aqueous resin is included in this numerical range (wt%), and the numerical value range (wt%) of the aqueous resin excludes the water.
[0028]
The ratio of the component composition of the mortar described above is calculated by calculation based on the numerical range of the component composition of the slurry mortar excluding water.
[0029]
Such a slurry-like mortar or mortar is provided on the end surfaces 3a, 3b of both side edges 2a, 2b of the lining plate 2 by spraying, coating or the like, for example, as a film layer having a predetermined thickness.
[0030]
Next, a joining structure of such a lining plate will be described. FIG. 2 shows how the lining plates 2 are joined to each other. In the connection structure of the lining plates 2 according to the present embodiment, the end surfaces 3a and 3b of the side edges 2a and 2b of the two lining plates 2 are abutted to each other, and the two lining plates 2 are connected to each other. As shown in FIG. 2, the cushioning member 20 is interposed therebetween so as to be connected to each other by bolts 22 and nuts 24 through bolt insertion holes 14 of the side edges 2 a and 2 b. That is, the bolt 22 and the nut 24 function as the connecting member according to the present invention. The connection procedure will be described in detail below.
[0031]
First, as shown in FIG. 3, after the end surfaces 3a, 3b of the side edges 2a, 2b of the two lining plates 2 abut against each other, the side edges 2a, 2b of the one lining plate 2 A torque wrench 26 with a magnet is inserted into the space portion 12 from the jig insertion port 16 with the head of the bolt 22 magnetically attached to the tip of the torque wrench 26, and the bolt is inserted into the bolt insertion hole 14. A nut holder 28 with magnet is inserted from the jig insertion opening 16 of the other lining plate 2 in a state where the nut 24 is magnetically attached to the end thereof, and the nut 24 is fitted to the end of the bolt 22. Then, the bolt 22 is screwed into the nut 24 using a torque wrench 26 with a magnet while restraining the idling of the nut 24 with a nut retainer 28 with a magnet, and the two are fastened to each other as shown in FIG.
[0032]
In this manner, the plurality of lining plates 2 are connected to each other to form one large lining plate panel. The cushioning material 20 is provided so as to be sandwiched between the respective lining plates 2.
[0033]
As described above, in this embodiment, the cushioning material 20 is provided at the joint with the other lining plate 2 which is arranged adjacent to the lining plate 2 so that the lining plate 2 can be arranged or installed. When the vehicle passes over the plate 2, it is possible to prevent the lining plates 2 from contacting each other and generating an unpleasant metal sound. In addition, it is possible to prevent the occurrence of vibration due to a positional shift or rattling of the lining plate 2.
[0034]
In particular, here, by using the slurry-like mortar or mortar having the above-described composition as the buffer material 20, it is possible to prevent the generation of unpleasant metal noise due to the contact between the lining plates 2, and to further prevent the sliding between the lining plates 2. It can also be stopped.
[0035]
Further, in the present embodiment, a torque wrench 26 with a magnet is inserted from the jig insertion opening 16 of one lining plate 2, and a nut retainer 28 with a magnet is inserted from the jig insertion opening 16 of the other lining plate 2. Since the nuts 24 are attached to the bolts 22 inserted into the bolt insertion holes 14 by using these jigs 26 and 28, the lining plates 2 are connected to each other, so that the lining plates 2 are integrated with each other. As a result, it is possible to further prevent the generation of unpleasant metal noise due to the contact between the lining plates 2 and the positional deviation and rattling of the lining plates 2.
[0036]
Next, a second embodiment of the lining plate and the joining structure according to the present invention will be described. 5 to 9 show a second embodiment of the lining plate and the joining structure thereof according to the present invention. FIG. 5 is a plan view and a side view of the lining plate 41, FIG. 6 shows a state of a connecting portion of the lining plate 41, and FIGS. It shows a joining procedure and a joining structure. The same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals.
[0037]
This lining plate 41 is formed by arranging five H-shaped steel members 4 in parallel and joining them to each other by welding or the like in the same manner as in the first embodiment described above. (FB) is provided integrally to stiffen the lining plate 41, and a stopper 6 formed of an angle material or the like is provided at the bottom of the lining plate 41 so as to span the lining girder 8. In order to prevent the spar from slipping off from the lining girder 8 at the time of lining, it is provided integrally at each corner. Further, also in this case, the cushioning material 20 is provided on the end surfaces of the left and right side edges 41a and 41b of the lining plate 41 (here, the joint portion of the present invention).
[0038]
However, in the present embodiment, there are no jig insertion holes and bolt insertion holes, and instead of these, female cotters 43a and 43b correspond to each corner on the upper surface of the lining plate 41 and both side edges 41a and 41b. Are provided at a total of four locations facing each other.
[0039]
The female cotters 43a and 43b have a C-shaped cross section as shown in FIG. 6, and have T-shaped hollow spaces 46a and 46b formed therein with flange-shaped hollow spaces 44a and 44b and web-shaped hollow spaces 45a and 45b. Are formed inward, and among the T-shaped hollow spaces 46a and 46b, the web-shaped hollow spaces 45a and 45b are provided so as to be exposed to the side.
[0040]
When a plurality of the lining plates 41 are arranged and arranged, the female cotters 43a and 43b are mutually adjacent to the female cotters of other lining plates arranged adjacent to each other. A male cotter 51 as shown in FIG. 6 is fitted into these two female cotters 43a and 43b.
[0041]
The male cotter 51 has an H-shaped cross section including a flange portion 52 and a web portion 53. The flange portion 52 is fitted into the flange-shaped hollow spaces 44a and 44b of the female cotters 43a and 43b, and the web portion is formed. 53 are fitted into the web-like hollow spaces 45a, 45b of the female cotters 43a, 43b, respectively. Thereby, the lining plates 41 are connected to each other. That is, the female cotters 43a and 43b and the male cotter 51 function as a connecting member according to the present invention.
[0042]
The inner surface of the flange portion 52 of the male cotter 51 is tapered at the lower end so as to expand from the upper end by a horizontal distance δ at the lower end, as shown in FIG. The inner surface of 43b is also tapered at the same inclination angle. Thereby, when the male cotter 51 is driven and fitted into the female cotters 43a and 43b, they are firmly connected to each other by wedge processing.
[0043]
FIG. 7 is a diagram showing a state where the lining plates 41 are interconnected. One male cotter 51 is fitted between the female cotters 43a and 43b of the lining plates 41 adjacent to each other, and the two lining plates 41 are connected to each other. To release the connection, it is only necessary to remove the male cotter 51 from the female cotters 43a, 43b.
[0044]
Here, an example of a method of driving and pulling out the male cotter 51 will be described. As shown in FIG. 5A, the rotatable arm 63 of the hydraulic jack 61 is inserted so that the male cotter 51 can be driven and pulled out from the upper surface side of the lining plate 41, that is, from the vehicle traffic surface side. Arm insertion openings 47a and 47b for providing the arm are provided on the upper surface of the lining plate 41 at the side positions of the female cotters 43a and 43b.
[0045]
When the male cotter 51 is driven into the female cotters 43a and 43b, as shown in FIG. 8, each of the rotatable arms 63 of the hydraulic jack 61 is inserted into each of the arm insertion openings 47a and 47b, and then, into each of their tips. While the claw 64 provided is locked to the lower ends of the female cotters 43a and 43b to take a reaction force, the tip of the piston rod 62 is applied to the male cotter 51 to operate the hydraulic jack 61 so as to push down the male cotter 51. The lever is fitted into the female cotters 43a and 43b.
[0046]
On the other hand, when pulling out the male cotter 51 from the female cotters 43a, 43b, as shown in FIG. 9, the piston rod 62 of the hydraulic jack 61 is inserted into the arm insertion openings 47a, 47b, and then their ends are inserted into the female cotters. While taking a reaction force against 43a, 43b, the claw 64 provided at the tip of each rotatable arm 63 is locked to the lower end of the male cotter 51 to operate the hydraulic jack 61 to push up the male cotter 51. And pull out from the female cotters 43a and 43b.
[0047]
After the male cotter 51 is driven, the male cotter 51 is protected as shown in FIG. 7 (b) to protect the male cotter 51 during construction and to prevent the lining plate 41 from having irregularities. It is preferable to attach a cap 48 above the female cotters 43a and 43b.
[0048]
As described above, also in this embodiment, the cushioning material 20 is disposed between the end surfaces 42a and 42b of the side edges 41a and 41b of the lining plate 41, so that the lining plates 41 are arranged side by side or laid. When the vehicle passes over the plate 41, it is possible to prevent the lining plates 41 from contacting each other and generating an unpleasant metal sound. In addition, it is possible to prevent the occurrence of vibration due to the positional deviation and the backlash of the lining plate 41.
[0049]
Further, also here, the female cotters 43a and 43b of the two lining plates 41 are butted against each other, and the male cotter 51 is driven between these two female cotters 43a and 43b, whereby the two lining plates 41 are connected. Since they are integrated with each other, it is possible to further prevent the generation of unpleasant metal noise due to the contact between the lining plates 41 and the positional deviation and rattling of the lining plates.
[0050]
In the present embodiment, when the male cotter 51 is pulled out with the hydraulic jack, the claw 64 of the rotatable arm 63 is hooked on the lower end of the male cotter 51 and pushed up. However, the locking position of the claw 64 is not necessarily required. The present invention is not limited to such a portion. For example, a pull-out locking portion is provided to project from the upper end of the male cotter 51, and the male cotter 51 is pulled out such that the claw 64 is inserted into the pull-out locking portion. You may. In this case, since a reaction force can be taken from any part of the upper surface of the lining plate 41, the arm insertion ports 47a and 47b can be omitted.
[0051]
In the present embodiment, when the male cotter 51 is driven (fitted) by the hydraulic jack 61, the claw 64 of the rotatable arm 63 is hooked on the lower ends of the female cotters 43a and 43b to take a reaction force. The locking position of the claw 64 for obtaining the reaction force is not necessarily limited to such a portion, and for example, the claw 64 may be locked to the arm insertion openings 47a and 47b to obtain the reaction force.
[0052]
In the above-described first and second embodiments, the cushioning material 20 is provided at the joint with another lining plate disposed adjacent to each other, that is, at the left and right side edges 2a, 2b, 41a, and 42b. However, the present invention is not limited to such a case, and it suffices that a plurality of lining plates 2 be interposed between each other when a plurality of lining plates 2 are arranged and arranged. , 2b, 41a, and 42b may be provided with the cushioning material 20 only.
[0053]
In the first and second embodiments described above, the cushioning material 20 is provided on the left and right side edges 2a, 2b, 41a, 41b of the lining plate 2. However, in the present invention, such a cushioning material is provided. The present invention is not limited to this, and may be provided at a portion other than the left and right side edges 2a, 2b, 41a, 41b, for example, at the front end or the rear end of the lining plate 2. Thereby, it may be provided over the entire peripheral portion of the lining plate 2.
[0054]
【The invention's effect】
According to the present invention, the provision of the cushioning material at the joints between the lining plates can suppress the generation of metal noise due to the contact between the lining plates, and can also reduce the positional deviation and rattling of the lining plates. Generation of vibration can be reduced (claims 1 and 4).
[0055]
In addition, since the buffer material is made of the slurry-like mortar or the mortar, it is possible to provide an inexpensive buffer material having excellent durability performance (claims 2, 3, 5, and 6).
[0056]
In addition, since the lining plates are connected to each other via the connecting member, rattling and displacement of the lining plates can be further prevented, and generation of noise and vibration can be further suppressed. Thereby, stable running of the vehicle can be ensured (claim 7).
[Brief description of the drawings]
FIGS. 1A and 1B are diagrams showing a first embodiment of a lining plate according to the present invention, wherein FIG. 1A is a plan view, FIG. 1B is a view taken along the line AA, and FIG. It is an expanded sectional view of an edge part.
FIG. 2 is a partially enlarged cross-sectional view showing a state where the lining plates according to the first embodiment are joined to each other.
FIG. 3 is a partially enlarged cross-sectional view illustrating an example of a joining procedure of a lining plate according to the first embodiment.
FIG. 4 is a partially enlarged cross-sectional view illustrating an example of a joining procedure of the lining plate according to the first embodiment.
5A and 5B are diagrams showing a second embodiment of a lining plate and a joining structure thereof according to the present invention, wherein FIG. 5A is a plan view, and FIG. 5B is a view seen from the direction of the line AA. It is a figure and (c) is the arrow view seen from the BB line direction.
FIG. 6 is an exploded perspective view showing a connection structure of a lining plate according to a second embodiment.
FIGS. 7A and 7B are diagrams showing a connection structure of a lining plate according to a second embodiment, wherein FIG. 7A is a detailed plan view and FIG. 7B is a cross-sectional view taken along line FF. is there.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing one embodiment of a method for connecting a lining plate according to a second embodiment.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing one embodiment of a method for releasing connection of a lining plate according to the second embodiment.
[Explanation of symbols]
2,41 Lining board
2a, 2b, 41a, 41b Side edge
3a, 3b, 42a, 42b End face
4 H-shaped steel
6 stopper
8 lining girder
10 Flat steel
12 space
14 Bolt insertion hole
16 Jig insertion slot
20 cushioning material
22 volts
24 nuts
26 Torque Wrench with Magnet (Jig)
28 Nut Holder with Magnet (Jig)
43a, 43b Female cotter
44a, 44b Flanged hollow space
45a, 45b Web-shaped hollow space
46a, 46b T-shaped hollow space
51 Male Cotter
52 Flange
53 Web Department

Claims

A lining plate, wherein a cushioning material is provided at a joint portion to which another lining plate arranged adjacent to the lining plate is bonded.

The buffer material is a slurry-like mortar containing fine aggregate of 55 wt% to 70 wt%, cement of 10 wt% to 25 wt%, aqueous resin of 5 wt% to 20 wt%, and water of 10 wt% to 25 wt%. The lining board according to claim 1, comprising:

2. The buffer material according to claim 1, wherein the mortar contains fine aggregate in a range of 60 wt% to 83 wt%, cement in a range of 11 wt% to 30 wt%, and an aqueous resin in a range of 6 wt% to 25 wt%. 3. The lining plate according to the above.

A joining structure of a lining plate, wherein a cushioning material is provided between joining portions of the lining plates.

The buffer material is a slurry-like mortar containing fine aggregate of 55 wt% to 70 wt%, cement of 10 wt% to 25 wt%, aqueous resin of 5 wt% to 20 wt%, and water of 10 wt% to 25 wt%. The joint structure for a lining plate according to claim 4, comprising:

5. The buffer material according to claim 4, wherein the mortar contains fine aggregate in a range of 60 wt% to 83 wt%, cement in a range of 11 wt% to 30 wt%, and an aqueous resin in a range of 6 wt% to 25 wt%. The joining structure of the lining plate according to the above.

The joining structure of a lining board according to any one of claims 4 to 6, wherein the lining boards are connected to each other via a connecting member.