JP2004017933A

JP2004017933A - Riding type work vehicle

Info

Publication number: JP2004017933A
Application number: JP2002180002A
Authority: JP
Inventors: Kazumasa Yoshida; 吉田　和正; Matsuo Mitsumoto; 三本　松夫; Shinsuke Kotani; 小谷　伸介; Kazunori Tani; 谷　和典; Takuya Morimoto; 森本　琢也; Kozo Koike; 小池　康三
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 2002-06-20
Filing date: 2002-06-20
Publication date: 2004-01-22
Anticipated expiration: 2022-06-20
Also published as: JP4100977B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To appropriately arrange a pinion gear and a rack gear when a riding type vehicle constitutes so that right and left front wheels are steered with the pinion and the rack. <P>SOLUTION: A transmission case 7 is provided on the front of the machine, and the right and left front wheels are steerably provided on the right and left sides of the transmission case 7. The pinion gear 48a and the rack gear 51 linked with a steering wheel are provided at the under part of the front part of the transmission case 7, the rack gear 51 is extended in the right and left direction of the machine, and a tie rod is connected covering the rack gear 51 and the right and left front wheels. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は乗用型田植機や乗用型直播機、乗用型移植機、乗用型管理機等の乗用型作業車に関する。
【０００２】
【従来の技術】
乗用型作業車において、右及び左の前輪を操向操作するように構成する場合、上下軸芯周りに揺動自在なピットマンアームを備え、ピットマンアームと右及び左の前輪とに亘ってタイロッドを接続して、操縦ハンドルによりピットマンアームを揺動操作することにより、右及び左の前輪を操向操作するように構成したものが多くある。
【０００３】
乗用型作業車において、右の後輪に伝達される動力を伝動及び遮断自在な右のサイドクラッチ、及び左の後輪に伝達される動力を伝動及び遮断自在な左のサイドクラッチを備えて、右及び左の前輪が右（左）に操向操作されると、右（左）のサイドクラッチが遮断状態に操作されるように構成したものがある。これにより、旋回時に旋回中心側の後輪が自由回転状態となることによって（旋回中心側のサイドクラッチの遮断状態）、旋回中心側の後輪によって作業地を荒らすことなく旋回が行える。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ピットマンアームにより右及び左の前輪を操向操作する構造に代えて、ピニオンギヤ及びラックギヤを使用することにより、右及び左の前輪を操向操作するように構成することが提案されている。
本発明（請求項１，２，３，４）は、乗用型作業車においてピニオンギヤ及びラックギヤにより右及び左の前輪を操向操作するように構成した場合、ピニオンギヤ及びラックギヤを適切に配置することができるように構成することを目的としている。
本発明（請求項５）は、乗用型作業車においてピニオンギヤ及びラックギヤにより右及び左の前輪を操向操作するように構成した場合、右及び左の操向限度を適切に設定することができるように構成することを目的としている。
【０００５】
操縦ハンドルにより右及び左の前輪を操向操作自在に構成した場合、前輪を右及び左の操向限度の付近に操向操作した際に、操縦ハンドルの操作が重くなることがある。これは右及び左の操向限度の付近において、操縦ハンドルの操作力が右及び左の前輪に適切に伝達されないような状態が生じることがある為と考えられる。
本発明（請求項６）は、操縦ハンドルにより右及び左の前輪を操向操作自在に構成した場合、前輪を右及び左の操向限度の付近に操向操作した際に、操縦ハンドルの操作が重くなり難いように構成することを目的としている。
【０００６】
乗用型作業車において、右及び左のサイドクラッチを備えた場合、右及び左の前輪を操向操作するピットマンアームと、右及び左のサイドクラッチとを機械的に連係するのではなく、右及び左の前輪と右及び左のサイドクラッチとを機械的に連係するように構成することが提案されている。
本発明（請求項７）は、乗用型作業車において右及び左のサイドクラッチを備え、右及び左の前輪と右及び左のサイドクラッチとを機械的に連係する場合、右及び左の操向限度が制限を受けないように構成することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
［Ｉ］
乗用型作業車においてミッションケースを機体の前部に備え、ミッションケースの右及び左の横側に右及び左の前輪を左右に操向自在に備えた場合に、請求項１の特徴によると、操縦ハンドルに連係されたピニオンギヤ及びラックギヤがミッションケースの前部の下部に配置され（ミッションケースの前部の下部において、ミッションケースの内部や外部）、ラックギヤが機体の左右方向に延出されている。
【０００８】
これにより、請求項１の特徴によると、側面視で右及び左の前輪（車軸）の前側（又は後側）の近傍に、ピニオンギヤ及びラックギヤを位置させることができるので、ラックギヤと右及び左の前輪とに亘ってタイロッドを接続する場合、ラックギヤからタイロッドを大きく斜め前方や斜め後方に向けなくても（側面視で右及び左の前輪（車軸）から前方（又は後方）大きく離れて、ピニオンギヤ及びラックギヤが位置していると、タイロッドが大きく斜め前方や斜め後方に向く状態になる）、ラックギヤと右及び左の前輪とに亘ってタイロッドを無理なく接続することができる。
【０００９】
［ＩＩ］
請求項２の特徴によると、請求項１の場合と同様に前項［Ｉ］に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
前項［Ｉ］に記載のようにピニオンギヤ及びラックギヤを備える場合、ミッションケースの容量の制限から、ピニオンギヤ及びラックギヤをミッションケースの内部に備えることができないことがある。この場合、ピニオンギヤとピニオンギヤ及びラックギヤの咬合部分とを覆うケース部が必要になる。
【００１０】
請求項２の特徴によると、ピニオンギヤとピニオンギヤ及びラックギヤの咬合部分とを覆うケース部を備えており、ケース部をミッションケースに一体的に形成している。これにより、請求項２の特徴によると、ピニオンギヤ及びラックギヤをミッションケースの外部に備える場合、ケース部がミッションケースに一体的に形成されて、ミッションケースに支持された状態となっているので、ケース部を支持する為の別のブラケットや連結部材等を用意する必要が無い。
【００１１】
［ＩＩＩ］
請求項３の特徴によると、請求項２の場合と同様に前項［Ｉ］［ＩＩ］に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
上方に配置される操縦ハンドルとケース部（ピニオンギヤ及びラックギヤ）とに亘ってステアリング軸を架設する場合、請求項３の特徴によると、上方の操縦ハンドルから延出されたステアリング軸をミッションケースに貫通させて、ステアリング軸の下端部をケース部に挿入し、ステアリング軸の下端部にピニオンギヤを備えている。
【００１２】
ミッションケースは一般に機体の左右中央付近に配置されることが多いので、請求項３の特徴によると、ステアリング軸をミッションケースに貫通させることによって、操縦ハンドルとケース部（ピニオンギヤ及びラックギヤ）とに亘ってステアリング軸を無理なく架設することができるのであり、ステアリング軸がミッションケースの右又は左の横外側を通るように、操縦ハンドルからステアリング軸を右又は左の横外側に向けて大きく偏位させて配置する必要がない。
【００１３】
［ＩＶ］
請求項４の特徴によると、請求項３の場合と同様に前項［Ｉ］［ＩＩ］［ＩＩＩ］に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
前項［ＩＩ］に記載のように、ピニオンギヤとピニオンギヤ及びラックギヤの咬合部分とを覆うケース部を備えて、ケース部をミッションケースに一体的に形成した場合、ミッションケースの内部とケース部の内部とを壁部によって仕切るように構成することが多い。これは一般に、ミッションケースに潤滑油が入れられているのに対し、ピニオンギヤ及びラックギヤには潤滑油ではなくグリスを塗布することが多いからである。
【００１４】
この場合、請求項４の特徴によると、ミッションケースの潤滑油がケース部に入り込むのを止めるオイルシールを、ミッションケースとケース部との間においてステアリング軸に外嵌しているので、ミッションケースの潤滑油がケース部に入り込むようなことがない。
【００１５】
［Ｖ］
請求項５の特徴によると、操縦ハンドルに連係されたピニオンギヤ、ピニオンギヤに咬合するラックギヤ、ピニオンギヤとピニオンギヤ及びラックギヤの咬合部分とを覆うケース部を備えている。ケース部から右及び左に突出したラックギヤの右及び左の端部と右及び左の前輪とに亘ってタイロッドを接続して、操縦ハンドルにより右及び左の前輪を操向操作自在に構成している。ラックギヤの右及び左の端部とケース部とに亘って伸縮自在なカバーを取り付けて、ケース部から突出したラックギヤの部分に水や土等が付着するのを防止している。
【００１６】
この場合、請求項５の特徴によると、ラックギヤの右及び左の端部にカバーを取り付ける為の取付部材が、ラックギヤの移動に伴ってケース部に接当することにより、右及び左の操向限度が設定されるように構成している。これにより、請求項５の特徴によると、既存の構造と言ってよいカバーの取付部材を右及び左の操向限度を決める部材に兼用することができるので、右及び左の操向限度を決める専用部材が不要になる（右及び左の操向限度を決める専用部材を備えたとしても、前述の取付部材の存在によって小規模のものでよくなる）。
【００１７】
［ＶＩ］
請求項６（請求項７）の特徴によると、操縦ハンドルに連係されて機体の左右方向に移動する操向部材を右及び左の前輪の車軸の前側（後側）に備え、右及び左の前輪と操向部材とに亘り右及び左のタイロッドを接続して、操向部材により右及び左の前輪を操作操作自在に構成している。
この場合に、請求項６（請求項７）の特徴によると、操向部材が直進位置に位置している状態において、右及び左のタイロッドが機体の左右方向に対して斜め前方向き（斜め後方き）となり、操向部材が右及び左の操向限度に位置している状態において、旋回中心側のタイロッド（旋回中心とは反対側のタイロッド）が機体の左右方向に対して斜め後方向き（斜め前方向き）となるように構成している。
【００１８】
操向部材を直進位置から右及び左の操向限度に操作すると、操向部材に対して右及び左のタイロッドの姿勢は機体の前後方向に変化する。この場合、操向部材が直進位置に位置している状態において、右及び左のタイロッドが機体の左右方向と平行な方向に向いていると、操向部材を直進位置から右及び左の操向限度に操作した際、旋回中心側のタイロッド（旋回中心とは反対側のタイロッド）の姿勢が、機体の左右方向と平行な方向から大きく斜め後方向き（又は大きく斜め前方向き）に変化する。
【００１９】
請求項６（請求項７）の特徴によると、操向部材が直進位置に位置している状態において、右及び左のタイロッドが機体の左右方向に対して斜め前方向き（又は斜め後方向き）となっている。これにより、操向部材を直進位置から右及び左の操向限度に操作すると、旋回中心側のタイロッド（旋回中心とは反対側のタイロッド）の姿勢が、機体の左右方向に対して斜め前方向き（又は斜め後方向き）から、機体の左右方向を通過して斜め後方向き（又は斜め前方向き）に変化することになるので、前述の状態に比べて旋回中心側のタイロッド（旋回中心とは反対側のタイロッド）の姿勢が、機体の左右方向と平行な方向から大きく斜め後方向き（又は大きく斜め前方向き）に変化するようなことがない。
【００２０】
従って、請求項６（請求項７）の特徴によると、右及び左の操向限度の付近に操向部材を操作しても、旋回中心側のタイロッド（旋回中心とは反対側のタイロッド）の姿勢が機体の左右方向と平行な方向から大きく斜め後方向き（又は大きく斜め前方向き）に変化するようなことがないことにより、操向部材の操作力が特に旋回中心側のタイロッド（旋回中心とは反対側のタイロッド）を介して、比較的無駄なく旋回中心側の前輪（旋回中心とは反対側の前輪）に伝達され、旋回中心側の前輪（旋回中心とは反対側の前輪）が操向操作されるようになるのであり、右及び左の操向限度の付近で操縦ハンドルの操作が重くなることがあまりない。
【００２１】
［ＶＩＩ］
請求項８の特徴によると、右及び左のサイドクラッチを備えた場合、右のサイドクラッチを右及び左の前輪の後側で機体の右側に備え、左のサイドクラッチを右及び左の前輪の後側で機体の左側に備えており、右の前輪と左のサイドクラッチとに亘って連係ロッドを接続し、左の前輪と右のサイドクラッチとに亘って連係ロッドを接続している。従って、右及び左の前輪が右に操向操作されると、左の前輪により連係ロッドを介して右のサイドクラッチが遮断状態に操作され、右及び左の前輪が左に操向操作されると、右の前輪により連係ロッドを介して左のサイドクラッチが遮断状態に操作される。
【００２２】
この場合、右の前輪から後方に連係ロッドを延出して右のサイドクラッチに接続し、左の前輪から後方に連係ロッドを延出して左のサイドクラッチに接続するように構成することが考えられる。しかしながら前述のように構成すると、右及び左の前輪を例えば右に大きく操向操作した際、右の前輪と右のサイドクラッチに亘って接続された連係ロッドに、右の前輪の後側が干渉することになるので、右及び左の操向限度が小さなものになる。
【００２３】
請求項８の特徴によると、右の前輪と左のサイドクラッチとに亘って連係ロッドを接続し、左の前輪と右のサイドクラッチとに亘って連係ロッドを接続しているので、右の前輪からの連係ロッドが機体の左右中央側に向いて機体の左右中央を通過し左のサイドクラッチに達している。左の前輪からの連係ロッドが機体の左右中央側に向いて機体の左右中央を通過し右のサイドクラッチに達している。このように請求項８の特徴によると、右及び左の前輪からの連係ロッドが後方ではなく機体の左右中央側に向いているので、右及び左の前輪を大きく操向操作しても、右及び左の前輪の後側が連係ロッドに干渉するようなことは少ないので、右及び左の操向限度が制限されるような状態になり難い。
【００２４】
【発明の実施の形態】
［１］
図１及び図２に乗用型作業車の一例としての乗用型田植機が示されており、右及び左の前輪１、右及び左の後輪２で支持された機体の後部に施肥装置３が備えられ、油圧シリンダ４により昇降駆動されるリンク機構５に、４条植型式の苗植付装置６が連結されている。
【００２５】
次に右及び左の前輪１、右及び左の後輪２の支持構造について説明する。
図１，２，３，５，９に示すように、機体の前部の下部にミッションケース７が、機体の前後方向に延出されるように配置され、ミッションケース７の前部の下部の右及び左横側部に、右及び左の車輪支持ケース８が連結されて右及び左方に延出されている（ミッションケース７に対して右及び左の車輪支持ケース８は昇降及びローリングしない）。右及び左の車輪支持ケース８の端部の縦軸芯Ｐ１周りに右及び左の支持ケース９が回転自在に支持されて、右及び左の支持ケース９に右及び左の前輪１が支持されており、右及び左の前輪１が右及び左の支持ケース９と一緒に縦軸芯Ｐ１周りに左右に操向自在に構成されている。
【００２６】
図１及び図５に示すように、ミッションケース７の後端の右及び左横側部に、ボス部７ｃが右及び左横側に突出するように形成されて、右及び左の支持ケース１０が、ボス部７ｃの左右方向の横軸芯Ｐ２周りに独立に上下揺動自在に支持されている。右及び左の支持ケース１０がボス部７ｃから後方に延出されて、右及び左の支持ケース１０の後部に右及び左の後輪２が支持されており、右及び左の後輪２は操向操作されない。
【００２７】
図１及び図２に示すように、ミッションケース７から延出されたフレーム１１に、油圧シリンダ４及びリンク機構５が連結されており、図１，２，５に示すように右及び左の支持ケース１０とフレーム１１とに亘って、バネ型式のサスペンション機構１２が接続されている。これにより、右及び左の支持ケース１０（後輪２）が各々独立に上下動する状態となっている。
【００２８】
図５及び図１１に示すように、ミッションケース７の後部の外面に、後方に開放された凹部状の支持部７ｄが備えられている。充分な弾性を備えた金属製の丸棒で平面視へ字状に折り曲げられた抵抗部材１３が用意されており、抵抗部材１３の中間部がミッションケース７の支持部７ｄに挿入され、板状の支持部材１４によりがミッションケース７の支持部７ｄが塞がれて、支持部材１４がボルト１５によってミッションケース７に固定されている。抵抗部材１３の右及び左の端部が、右及び左の支持ケース１０に取り付けられている。
【００２９】
図５及び図１１に示す状態が支持部材１４の支持状態で、抵抗部材１３の中間部がミッションケース７の支持部７ｄに回転自在に支持された状態であり、右及び左の支持ケース１０に高さの差が生じると、抵抗部材１３の中間部が捩じられる状態となって、右及び左の支持ケース１０に高さの差に対して抵抗部材１３から抵抗が掛かる。ボルト１５を外して支持部材１４をミッションケース７の支持部７ｄから取り外すことにより（取外状態）、抵抗部材１３の中間部をミッションケース７の支持部７ｄから取り外すことができる。
【００３０】
［２］
次に右及び左の前輪１、右及び左の後輪２への伝動構造について説明する。
図５に示すように、ミッションケース７は右の分割部分７ａ及び左の分割部分７ｂの２分割構造となっており、右及び左の分割部分７ａ，７ｂの合わせ部が機体の前後方向に沿っている。図１及び図４に示すように、ミッションケース７の前部に支持フレーム１６が連結されて、支持フレーム１６にエンジン１７が支持されている。左の分割部分７ｂの前部の上部に静油圧式無段変速装置１８が連結されており、エンジン１７の動力がベルト伝動機構１９を介して静油圧式無段変速装置１８に伝達されている。
【００３１】
図９及び図１０に示すように、ミッションケース７の前部の下部（右及び左の車輪支持ケース８）の位置にデフ機構２０が配置されており、デフ機構２０から右及び左の車輪支持ケース８に亘って伝動軸２１が架設されている。ミッションケース７の内部において右の伝動軸２１に円筒軸２２が相対回転自在に外嵌されて、円筒軸２２に伝動ギヤ２３及びスプロケット２４が固定され、円筒軸２２がスプロケット２４を介してデフ機構２０のケース２０ａに連結されている。
これにより、ミッションケース７の前部の下部（デフ機構２０を内装）、右及び左の車輪支持ケース８によって、車軸ケースが構成されることになり、４条植型式の苗植付装置６に対応するトレッドとなっている。
【００３２】
以上の構造により、エンジン１７の動力がベルト伝動機構１９を介して静油圧式無段変速装置１８に伝達され、ミッションケース７の副変速装置２５（ギヤ変速式で高低２段に変速自在）から伝動ギヤ２３、円筒軸２２、デフ機構２０、右及び左の伝動軸２１を介して右及び左の前輪１に伝達される。円筒軸２２の動力がスプロケット２４、伝動チェーン２６、右及び左のサイドクラッチ２７（図５参照）、右及び左の支持ケース１０に内装された伝動チェーン（図示せず）を介して、右及び左の後輪２に伝達される（この場合、右及び左の後輪２に対してデフ機構は備えられていない）。
【００３３】
図９及び図１０に示すように、キー構造によりシフト部材２８が右の伝動軸２１に一体回転及びスライド自在に外嵌され、シフト部材２８を伝動ギヤ２３の離間側に付勢するバネ２９が備えられており、シフト部材２８を伝動ギヤ２３にスライド操作する操作軸３０が備えられている。これにより、シフト部材２８が伝動ギヤ２３から離間していると、デフ機構２０が作動状態となり、シフト部材２８を伝動ギヤ２３に咬合させると、デフ機構２０のケース２０ａが右の伝動軸２１に連結された状態となって、デフ機構２０がデフロック状態となる。
【００３４】
［３］
次にパワーステアリング機構３３の取付構造について説明する。
図７及び図８に示すように、ミッションケース７の前部の上部の合わせ部において、右及び左の分割部分７ａ，７ｂに半円状でフランジ状の取付座７ｅが一体的に形成されており、右及び左の分割部分７ａ，７ｂの取付座７ｅにより、一つの円状でフランジ状の取付座７ｅが形成されている。
【００３５】
図５，７，８に示すように、油圧型式のパワーステアリング機構３３が用意され、パワーステアリング機構３３に円状の取付部３３ｃが備えられている。パワーステアリング機構３３の取付部３３ｃが、右及び左の分割部分７ａ，７ｂの取付座７ｅに嵌め込まれており、パワーステアリング機構３３の取付部３３ｃと右及び左の分割部分７ａ，７ｂの取付座７ｅとの間に、Ｏリング３４が取り付けられている。
【００３６】
この場合、図８に示すように右及び左の分割部分７ａ，７ｂを連結した状態において、右の分割部分７ａの取付座７ｅに対して、左の分割部分７ｂの取付座７ｅが出ない（少し低い）状態となるように設定されている。これにより、パワーステアリング機構３３の取付部３３ｃが、右及び左の分割部分７ａ，７ｂの取付座７ｅに嵌め込まれた状態で、パワーステアリング機構３３の取付部３３ｃと左の分割部分７ｂの取付座７ｅとの間に、僅かに隙間ができる状態となっており、図５，７，８に示すようにパワーステアリング機構３３の取付部３３ｃが、ボルト３５によって右の分割部分７ａの取付座７ｅに連結されている。
【００３７】
図７に示すように、ミッションケース７の内部に潤滑油が入れられており、右の分割部分７ａの前部の下部に取付座７ｆが一体的に形成されて、右の分割部分７ａの取付座７ｆにオイルフィルター３６が取り付けられている。これにより図１，３，４に示すように、ミッションケース７の前部の下部の外面で支持フレーム１６の下方に、オイルフィルター３６が位置している。
【００３８】
図４及び図５に示すように、右の分割部分７ａの前部の上部に油圧ポンプ３７が連結されており、油圧シリンダ４に作動油を給排操作する制御弁３８が、左の分割部分７ｂの後部の上部に連結されている。これにより、ミッションケース７の潤滑油が作動油としてオイルフィルター３６から配管３９を介して、静油圧式無段変速装置１８のチャージポンプ（図示せず）に供給されるのであり、ミッションケース７の潤滑油が作動油としてオイルフィルター３６から配管４０を介して、油圧ポンプ３７に供給されている。油圧ポンプ３７の作動油が配管４１を介してパワーステアリング機構３３に供給され、配管４２を介して制御弁３８に供給されており、制御弁３８の作動油が配管４３を介してミッションケース７に戻されている。
【００３９】
［４］
次に右及び左の前輪１の操向操作の構造について説明する。
図４に示すように、上方に配置された操縦ハンドル４４とパワーステアリング機構３３の入力軸３３ａとが、ステアリング軸４５及びユニバーサルジョイント４６を介して接続されている。図４，７，８に示すように、ミッションケース７において、右及び左の分割部分７ａ，７ｂの前部の下部にケース部７ｇが一体的に形成されており、パワーステアリング機構３３の出力軸３３ｂに、ジョイント４７を介してステアリング軸４８が接続され、ステアリング軸４８がミッションケース７の内部の前部を通ってケース部７ｇに挿入されている。ミッションケース７とケース部７ｇとの間において、ステアリング軸４８にベアリング４９及びオイルシール５０が外嵌されており、オイルシール５０によってミッションケース７の潤滑油がケース部７ｇに入り込まないように構成されている。
【００４０】
図７及び図８に示すように、ケース部７ｇの内部において、ステアリング軸４８の下端部にピニオンギヤ４８ａが備えられている。ラックギヤ５１が機体の左右方向にスライド自在にケース部７ｇに支持され、機体の左右方向に沿って配置されてケース部７ｇから右及び左に突出しており、図５及図６（イ）に示すようにラックギヤ５１が右及び左の前輪１の車軸の前側に位置している。ケース部７ｇの内部においてピニオンギヤ４８ａとラックギヤ５１とが咬合しており、ラックギヤ５１をピニオンギヤ４８ａに押圧する押圧部材５２及びバネ５３が備えられている。ピニオンギヤ４８ａ及びラックギヤ５１、押圧部材５２に潤滑用のグリスが塗布されている。
【００４１】
図５に示すように、右及び左の支持ケース９にナックルアーム５４が固定されており、ラックギヤ５１と右及び左のナックルアーム５４とに亘って、右及び左のタイロッド５５が接続されている。図３，５，８に示すように、ラックギヤ５１の右及び左の端部とケース部７ｇとに亘って、ゴム製のジャバラ状で伸縮自在なカバー５６が取り付けられて、ケース部７ｇから右及び左に突出したラックギヤ５１に、水や土等が付着するのを防止している。
【００４２】
図６（イ）に示すように、操縦ハンドル４４及びラックギヤ５１が直進位置に位置している状態において、ラックギヤ５１（機体の左右方向）に対して右及び左のタイロッド５５が斜め前方向きとなっている。図８に示すように、操縦ハンドル４４を右（左）に操作していきラックギヤ５１が右（左）にスライドしていくと、ラックギヤ５１の右及び左の端部にカバー５６を取り付ける為のリング状の取付部材５７が、ケース部７ｇの左（右）の端部に接当して、これ以上に右及び左の前輪１を右（左）に操向操作できない状態となる（右（左）の操向限度となる）。図６（ロ）に示すように、ラックギヤ５１が左（右）の操向限度に位置している状態において、左（旋回中心側）のタイロッド５５がラックギヤ５１（機体の左右方向）に対して斜め後方向きになっている。
【００４３】
［５］
次に右及び左のサイドクラッチ２７の操作構造について説明する。
図５に示すように、ミッションケース７の後部の右及び左部に、右及び左のサイドクラッチ２７が備えられている。右（左）のサイドクラッチ２７を伝動状態に操作すると、右（左）の後輪２に動力が伝達され、右（左）のサイドクラッチ２７を遮断状態に操作すると、右（左）の後輪２への動力が遮断されて右（左）の後輪２が自由回転状態となる。
【００４４】
図５に示すように、右及び左のナックルアーム５４に操作ピン５４ａが備えられている。右のナックルアーム５４の操作ピン５４ａと、左のサイドクラッチ２７の操作アーム２７ａとに亘って、右の連係ロッド５８が接続されている（右の連係ロッド５８の一端が左のサイドクラッチ２７の操作アーム２７ａに接続されて、右の連係ロッド５８の他端に備えられた長孔５８ａに、右のナックルアーム５４の操作ピン５４ａが挿入されている）。左の支ナックルアーム５４の操作ピン５４ａと、右のサイドクラッチ２７の操作アーム２７ａとに亘って、左の連係ロッド５８が接続されている（左の連係ロッド５８の一端が右のサイドクラッチ２７の操作アーム２７ａに接続され、左の連係ロッド５８の他端に備えられた長孔５８ａに、左のナックルアーム５４の操作ピン５４ａが挿入されている）。
【００４５】
これにより図５及び図６（イ）に示すように、右のナックルアーム５４から、右の連係ロッド５８が機体の左右中央側に向いてミッションケース７の下側を通過し左のサイドクラッチ２７に達している。左のナックルアーム５４から、左の連係ロッド５８が機体の左右中央側に向いてミッションケース７の下側を通過し右のサイドクラッチ２７に達している。
【００４６】
図５及び図６（イ）に示す状態は、操縦ハンドル４４及びラックギヤ５１が直進位置に位置している状態であり、右及び左のサイドクラッチ２７が伝動状態に操作されて、右及び左の後輪２に動力が伝達されている。右及び左の前輪１を直進位置から右及び左の設定角度の間で操向操作しても、右及び左の連係ロッド５８の長孔５８ａの融通作用によって右及び左の連係ロッド５８は操作されず、右及び左のサイドクラッチ２７は伝動状態に維持されている。この場合、右及び左の連係ロッド５８が機体の左右中央側に向いてミッションケース７の下側を通過し、右及び左のサイドクラッチ２７に達している状態なので、右及び左の前輪１を右に操向操作しても、右の前輪１の後側が右の連係ロッド５８に干渉するようなことはなく、操縦ハンドル４４を左に操向操作しても、左の前輪１の後側が左の連係ロッド５８に干渉するようなことはない。
【００４７】
次に右及び左の前輪１を左の設定角度を超えて左の操向限度側に操向操作すると、図６（ロ）に示すように右のナックルアーム５４の操作ピン５４ａにより右の連係ロッド５８が引き操作されて、左のサイドクラッチ２７が遮断状態に操作される。この場合、左の連係ロッド５８の長孔５８ａの融通作用によって、右のサイドクラッチ２７は伝動状態に維持されており、右及び左の前輪１を左の操向限度に操向操作しても、左の前輪１の後側が左の連係ロッド５８に干渉するようなことはない。
【００４８】
右及び左の前輪１を右の設定角度を超えて右の操向限度側に操向操作すると、左のナックルアーム５４の操作ピン５４ａにより左の連係ロッド５８が引き操作されて、右のサイドクラッチ２７が遮断状態に操作される。この場合、右の連係ロッド５８の長孔５８ａの融通作用によって、左のサイドクラッチ２７は伝動状態に維持されており、右及び左の前輪１を右の操向限度に操向操作しても、右の前輪１の後側が右の連係ロッド５８に干渉するようなことはない。
【００４９】
［発明の実施の第１別形態］
前述の［発明の実施の形態］に記載の乗用型田植機は、４条植型式の苗植付装置６に対応したものである。
この乗用型田植機を５条植型式の苗植付装置６に対応したものに変更する場合には、図１２及び図１３に示すように、ミッションケース７と右及び左の車輪支持ケース８との間にリング状の中間ケース３１を入れ込み、ボルト３２によって右（左）の車輪支持ケース８及び中間ケース３１をミッションケース７に連結するのであり、右及び左の伝動軸２１を長いものに変更する。右及び左の後輪２において、図５に示す車軸２ａを長いものに変更し、右及び左のタイロッド５５、右及び左の連係ロッド５８を長いものに変更する。以上のようにして、５条植型式の苗植付装置６に対応するトレッドとする。
【００５０】
前述の［発明の実施の形態］では、ミッションケース７が車軸ケースの一部を構成しているが、デフ機構２０を内装するデフケースをミッションケース７とは別に構成して、車軸ケースを構成してもよい。又、一種類の横幅を備えた中間ケース３１ではなく、横幅の異なる複数種類の中間ケース３１を用意して使用するように構成してもよい。
【００５１】
［発明の実施の第２別形態］
前述の［発明の実施の形態］及び［発明の実施の第１別形態］において、ケース部７ｇを右及び左の分割部分７ａ，７ｂの前部の下部ではなく、右又は左の分割部分７ａ，７ｂの横側部に備え、ステアリング軸４８をミッションケース７の内部ではなく外部を通して、ケース部７ｇに挿入するように構成してもよい。
ケース部７ｇをミッションケース７に一体的に形成するのではなく、ケース部７ｇをミッションケース７とは別体に構成し、ボルトによってミッションケース７に連結するように構成してもよい。
【００５２】
［発明の実施の第３別形態］
前述の［発明の実施の形態］及び［発明の実施の第１別形態］、［発明の実施の第２別形態］において、次のように構成してもよい。
ピニオンギヤ４８ａ及びラックギヤ５１を右及び左の前輪１の車軸に対して後側に配置し、右及び左の支持ケース９にナックルアーム５４を後向きに固定してもよい。このように構成すると、操縦ハンドル４４及びラックギヤ５１が直進位置に位置している状態において、ラックギヤ５１（機体の左右方向）に対して右及び左のタイロッド５５が斜め後方向きとなり、ラックギヤ５１が右（左）の操向限度に位置している状態において、旋回中心とは反対側の左（右）のタイロッド５５がラックギヤ５１（機体の左右方向）に対して斜め前方向きになる。ラックギヤ５１に代えて、全油圧型式のパワーステアリングのピストンロッドやピットマンアームを使用してもよい。
【００５３】
図５に示す構造において、右及び左の連係ロッド５８を、右及び左のナックルアーム５４の前部（タイロッド５５が接続される部分）に接続するように構成してもよい。このように構成すると、右及び左の前輪１を右及び左の設定角度を超えて右及び左の操向限度側に操向操作すると、左（右）の連係ロッド５８が押し操作されて、右（左）のサイドクラッチ２７が遮断状態に操作される。
【００５４】
［発明の実施の第４別形態］
前述の［発明の実施の形態］及び［発明の実施の第１別形態］〜［発明の実施の第３別形態］において、次のように構成してもよい。
ミッションケース７を、右及び左の分割部分７ａ，７ｂにもう一つの分割部分を加えて３分割構造に構成し、３つの分割部分のうちの２つの分割部分の合わせ部に、取付座７ｅを形成するように構成してもよい。
【００５５】
［発明の実施の第５別形態］
前述の［発明の実施の形態］及び［発明の実施の第１別形態］〜［発明の実施の第４別形態］において、次のように構成してもよい。
右及び左の後輪２において、右及び左の支持ケース１０を廃止して右及び左の前輪１と同様な車軸ケースを備え、車軸ケースに右及び左の後輪２を支持させるように構成してもよい。このように構成した場合、前述の［発明の実施の第１別形態］に記載のように、車軸ケースを構成してもよい。
【００５６】
【発明の効果】
請求項１の特徴によると、乗用型作業車においてピニオンギヤ及びラックギヤにより右及び左の前輪を操向操作するように構成した場合、側面視で右及び左の前輪（車軸）の前側（又は後側）の近傍に、ピニオンギヤ及びラックギヤを位置させることができ、ラックギヤと右及び左の前輪とに亘ってタイロッドを無理なく接続することができるようになって、ラックギヤ及びタイロッドを介して右及び左の前輪の操向操作が円滑に行われるようになり、乗用型作業車の操縦性能を向上させることができた。
【００５７】
請求項２の特徴によると、請求項１の場合と同様に前述の請求項１の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項２の特徴によると、ピニオンギヤ及びラックギヤをミッションケースの内部に備えることができない状態で、ピニオンギヤとピニオンギヤ及びラックギヤの咬合部分とを覆うケース部を備えた場合、ケース部をミッションケースに一体的に形成することにより、ケース部を支持する為の別のブラケットや連結部材等を用意する必要が無くなって、構造の簡素化の面で有利なものとなった。
【００５８】
請求項３の特徴によると、請求項２の場合と同様に前述の請求項２の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項３の特徴によると、ステアリング軸をミッションケースに貫通させることにより、操縦ハンドルとケース部（ピニオンギヤ及びラックギヤ）とに亘ってステアリング軸を無理なく架設することができるようになって、操縦ハンドルによりステアリング軸、ピニオンギヤ及びラックギヤを介して、右及び左の前輪の操向操作が円滑に行われるようになり、乗用型作業車の操縦性能を向上させることができた。
【００５９】
請求項４の特徴によると、請求項３の場合と同様に前述の請求項３の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項４の特徴によると、ミッションケースの潤滑油がケース部に入り込むのを止めるオイルシールを、ミッションケースとケース部との間においてステアリング軸に外嵌することにより、ミッションケースの潤滑油がケース部に入り込むことを防止することができ、ケース部に入り込んだ潤滑油が外部に漏れると言う状態を防止することができた。
【００６０】
請求項５の特徴によると、乗用型作業車においてピニオンギヤ及びラックギヤにより右及び左の前輪を操向操作するように構成した場合、既存の構造と言ってよいカバーの取付部材を、右及び左の操向限度を決める部材に兼用することができるので、右及び左の操向限度を決める専用部材が不要になり（右及び左の操向限度を決める専用部材を備えたとしても、前述の取付部材の存在によって小規模のものでよくなり）、構造の簡素化の面で有利なものとなった。
【００６１】
請求項６（請求項７）の特徴によると、乗用型作業車において右及び左の操向限度の付近に操向部材を操作しても、操向部材の操作力が特に旋回中心側のタイロッド（旋回中心とは反対側のタイロッド）を介して、比較的無駄なく旋回中心側の前輪（旋回中心とは反対側の前輪）に伝達され、操縦ハンドルの操作が重くなると言うような状態を少なくすることができて、乗用型作業車の操縦性能を向上させることができた。
【００６２】
請求項８の特徴によると、乗用型作業車において右及び左のサイドクラッチを備えた場合、右の前輪と左のサイドクラッチとに亘って連係ロッドを接続し、左の前輪と右のサイドクラッチとに亘って連係ロッドを接続することにより、右及び左の前輪を大きく操向操作しても、右及び左の前輪の後側が連係ロッドに干渉するようなことが少なく、右及び左の操向限度が制限されるような状態になり難くすることができるようになって、乗用型作業車の操縦性能を向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図１】乗用型田植機の全体側面図
【図２】乗用型田植機の全体平面図
【図３】乗用型田植機の全体正面図
【図４】エンジン、静油圧式無段変速装置及びミッションケースの付近の側面図
【図５】右及び左の前輪、右及び左の後輪、ミッションケース等を示す平面図
【図６】操縦ハンドル及びラックギヤを直進位置及び左の操向限度に操作した状態を示す概略平面図
【図７】ミッションケースの前部の付近の縦断側面図
【図８】ケース部、ピニオンギヤ及びラックギヤの付近の縦断正面図
【図９】ミッションケース、右及び左の車輪支持ケースの付近の正面図
【図１０】ミッションケースの前部の付近の横断平面図
【図１１】ミッションケースの後部の抵抗部材の付近の縦断側面図
【図１２】発明の実施の第１別形態のミッションケース、右及び左の車輪支持ケースの付近の正面図
【図１３】発明の実施の第１別形態のミッションケースの前部の付近の横断平面図
【符号の説明】
１　　　　前輪
２　　　　後輪
７　　　　ミッションケース
７ｇ　　　ケース部
２７　　　サイドクラッチ
４４　　　操縦ハンドル
４８　　　ステアリング軸
４８ａ　　ピニオンギヤ
５０　　　オイルシール
５１　　　ラックギヤ、操向部材
５５　　　タイロッド
５６　　　カバー
５８　　　連係ロッド[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a riding work vehicle such as a riding rice transplanter, a riding direct sowing machine, a riding transplanter, a riding management machine, and the like.
[0002]
[Prior art]
When the right and left front wheels are configured to be steered in a riding type work vehicle, a pitman arm that can swing around the vertical axis is provided, and a tie rod is provided between the pitman arm and the right and left front wheels. In many cases, the right and left front wheels are steered by connecting and swinging a pitman arm with a steering wheel.
[0003]
In the riding type work vehicle, a right side clutch capable of transmitting and disconnecting power transmitted to the right rear wheel and a left side clutch capable of transmitting and disconnecting power transmitted to the left rear wheel are provided. There is a configuration in which when the right and left front wheels are steered to the right (left), the right (left) side clutch is operated in a disengaged state. As a result, the turning wheel on the turning center side is freely rotated during turning (the side clutch on the turning center side is disengaged), and the turning can be performed by the turning wheel on the turning center side without roughening the work place.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
There has been proposed a configuration in which the right and left front wheels are steered by using a pinion gear and a rack gear instead of the structure in which the right and left front wheels are steered by the pitman arm.
According to the present invention (claims 1, 2, 3, and 4), when the right and left front wheels are steered by the pinion gear and the rack gear in the riding type work vehicle, the pinion gear and the rack gear can be appropriately arranged. It is intended to be configured to be able to.
According to the present invention (claim 5), when the right and left front wheels are steered by a pinion gear and a rack gear in a riding type work vehicle, the right and left steering limits can be appropriately set. It is intended to be configured.
[0005]
When the right and left front wheels are configured to be steerable by the steering wheel, when the front wheels are steered near the right and left steering limits, the operation of the steering wheel may be heavy. This is considered to be because a state may occur in which the operating force of the steering wheel is not properly transmitted to the right and left front wheels near the right and left steering limits.
In the present invention (claim 6), when the right and left front wheels are configured to be steerable by the steering wheel, when the front wheels are steered near the right and left steering limits, the operation of the steering wheel is performed. It is intended to be configured so as not to be heavy.
[0006]
In a passenger work vehicle, when right and left side clutches are provided, the pitman arm that steers the right and left front wheels and the right and left side clutches are not mechanically linked, and the right and left side clutches are not mechanically linked. It has been proposed that the left front wheel be mechanically linked with the right and left side clutches.
The present invention (Claim 7) provides a riding type work vehicle having right and left side clutches and right and left steering when mechanically linking the right and left front wheels with the right and left side clutches. It is intended to be configured so that the limits are not restricted.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
[I]
According to the features of claim 1, when the mission case is provided in the front part of the fuselage in the riding type work vehicle, and the right and left front wheels are laterally steerable on the right and left sides of the mission case, A pinion gear and a rack gear linked to the steering wheel are arranged at the lower part of the front of the transmission case (inside and outside of the transmission case at the lower part of the front part of the transmission case), and the rack gear extends in the left-right direction of the fuselage. .
[0008]
Thus, according to the first aspect of the present invention, the pinion gear and the rack gear can be located near the front side (or the rear side) of the right and left front wheels (axle) in side view. When connecting the tie rods to the front wheels, the tie rods do not have to be turned obliquely forward or obliquely rearward from the rack gears (the front (or rear) distance largely from the right and left front wheels (axle) in side view) and the pinion gears and When the rack gear is located, the tie rods are largely turned obliquely forward and obliquely rearward), so that the tie rods can be easily connected between the rack gear and the right and left front wheels.
[0009]
[II]
According to the feature of the second aspect, similar to the case of the first aspect, the "operation" described in the above [I] is provided, and in addition, the following "operation" is provided.
When the pinion gear and the rack gear are provided as described in [I] above, the pinion gear and the rack gear may not be provided inside the transmission case due to the limitation of the capacity of the transmission case. In this case, a case portion that covers the pinion gear and the engaging portions of the pinion gear and the rack gear is required.
[0010]
According to the feature of the second aspect, a case portion is provided for covering the pinion gear and the engaging portions of the pinion gear and the rack gear, and the case portion is formed integrally with the transmission case. Thus, according to the second aspect of the present invention, when the pinion gear and the rack gear are provided outside the transmission case, the case is formed integrally with the transmission case and is supported by the transmission case. There is no need to prepare another bracket or connecting member for supporting the part.
[0011]
[III]
According to the feature of the third aspect, similar to the case of the second aspect, the "action" described in the above [I] and [II] is provided, and in addition, the following "action" is provided.
In the case where the steering shaft is installed over the steering handle and the case portion (pinion gear and rack gear) arranged above, according to the feature of claim 3, the steering shaft extended from the upper steering handle penetrates the transmission case. Then, the lower end of the steering shaft is inserted into the case, and a pinion gear is provided at the lower end of the steering shaft.
[0012]
Since the transmission case is generally arranged near the left and right center of the fuselage, according to a feature of the third aspect, the steering shaft and the case portion (pinion gear and rack gear) are extended by penetrating the steering shaft through the transmission case. The steering shaft can be installed without difficulty, so that the steering shaft is greatly displaced from the steering handle toward the right or left lateral outside so that the steering shaft passes through the right or left lateral outside of the transmission case. There is no need to arrange.
[0013]
[IV]
According to the feature of the fourth aspect, similarly to the case of the third aspect, the "action" described in the above [I], [II], and [III] is provided, and in addition, the following "action" is provided. ing.
As described in the preceding section [II], when a case is provided which covers the pinion gear and the engaging portions of the pinion gear and the rack gear, and the case is formed integrally with the transmission case, the inside of the transmission case and the inside of the case portion are formed. Are often divided by walls. This is because, in general, lubricating oil is put in the transmission case, but grease is often applied to the pinion gear and the rack gear instead of lubricating oil.
[0014]
In this case, according to the feature of claim 4, the oil seal for stopping the lubricating oil of the transmission case from entering the case portion is externally fitted to the steering shaft between the transmission case and the case portion. Lubricating oil does not enter the case.
[0015]
[V]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided a pinion gear linked to the steering wheel, a rack gear meshing with the pinion gear, and a case portion for covering the pinion gear, the pinion gear, and the biting portion of the rack gear. A tie rod is connected between the right and left ends of the rack gear protruding right and left from the case portion and the right and left front wheels, and the right and left front wheels are configured to be steerable by a steering handle. I have. An extendable cover is attached to the right and left ends of the rack gear and the case to prevent water, soil, and the like from adhering to the part of the rack gear protruding from the case.
[0016]
In this case, according to the feature of claim 5, the mounting member for mounting the cover on the right and left ends of the rack gear abuts on the case portion as the rack gear moves, so that the right and left steering is performed. The limit is configured to be set. Thus, according to the feature of claim 5, since the mounting member of the cover, which can be said to be an existing structure, can be used also as a member for determining the right and left steering limits, the right and left steering limits are determined. A dedicated member is not required (even if a dedicated member for determining the right and left steering limits is provided, a small-sized member can be provided due to the presence of the above-described mounting member).
[0017]
[VI]
According to a sixth aspect of the present invention, a steering member is provided on the front side (rear side) of the axles of the right and left front wheels, the steering member being linked to the steering handle and moving in the left-right direction of the aircraft. The right and left tie rods are connected across the front wheel and the steering member, and the right and left front wheels are configured to be operable by the steering member.
In this case, according to the feature of claim 6 (claim 7), in a state where the steering member is located at the straight traveling position, the right and left tie rods are directed obliquely forward (obliquely rearward) with respect to the left-right direction of the body. In the state where the steering member is positioned at the right and left steering limits, the tie rod on the turning center side (the tie rod on the opposite side to the turning center) faces obliquely rearward with respect to the left-right direction of the aircraft ( (Diagonally forward).
[0018]
When the steering member is operated from the straight traveling position to the right and left steering limits, the postures of the right and left tie rods with respect to the steering member change in the longitudinal direction of the aircraft. In this case, if the right and left tie rods are oriented in a direction parallel to the left-right direction of the fuselage while the steering member is located at the straight-ahead position, the steering member is steered right and left from the straight-ahead position. When the operation is performed to the limit, the attitude of the tie rod on the turning center side (the tie rod on the side opposite to the turning center) changes largely obliquely backward (or largely obliquely forward) from a direction parallel to the horizontal direction of the body.
[0019]
According to the feature of claim 6 (claim 7), in a state where the steering member is located at the straight-ahead position, the right and left tie rods are directed obliquely forward (or obliquely rearward) with respect to the lateral direction of the body. Has become. Thus, when the steering member is operated to the right and left steering limits from the straight traveling position, the posture of the tie rod on the turning center side (the tie rod on the side opposite to the turning center) is directed obliquely forward with respect to the left-right direction of the aircraft. (Or diagonally rearward), it changes to diagonally rearward (or diagonally forward) through the left-right direction of the body, so that the tie rod on the turning center side (opposite to the turning center) The position of the tie rod on the side does not change largely obliquely backward (or largely obliquely forward) from a direction parallel to the left-right direction of the body.
[0020]
Therefore, according to the feature of claim 6 (claim 7), even if the steering member is operated in the vicinity of the right and left steering limits, the tie rod on the turning center side (the tie rod on the side opposite to the turning center) is not moved. Since the attitude does not change greatly obliquely rearward (or largely obliquely forward) from a direction parallel to the left-right direction of the aircraft, the operating force of the steering member is particularly increased by the tie rods on the turning center side (the turning center and Is transmitted to the front wheel on the turning center side (the front wheel on the side opposite to the turning center) with relatively little waste via the tie rod on the opposite side, and the front wheel on the turning center side (the front wheel on the side opposite to the turning center) is steered. Since the steering operation is performed, the operation of the steering wheel does not become heavy in the vicinity of the right and left steering limits.
[0021]
[VII]
According to the feature of claim 8, when the right and left side clutches are provided, the right side clutch is provided on the right side of the fuselage behind the right and left front wheels, and the left side clutch is provided on the right and left front wheels. It is provided on the left side of the fuselage on the rear side, and has a link rod connected between the right front wheel and the left side clutch, and has a link rod connected between the left front wheel and the right side clutch. Therefore, when the right and left front wheels are steered to the right, the left front wheel operates the disengaged state of the right side clutch via the linkage rod, and the right and left front wheels are steered to the left. Then, the left side clutch is operated to be disengaged by the right front wheel via the link rod.
[0022]
In this case, it is conceivable that the linkage rod is extended rearward from the right front wheel and connected to the right side clutch, and the linkage rod is extended rearward from the left front wheel and connected to the left side clutch. . However, with the configuration described above, when the right and left front wheels are largely steered to the right, for example, the rear side of the right front wheel interferes with the linking rod connected across the right front wheel and the right side clutch. Therefore, the right and left steering limits are small.
[0023]
According to the characteristic of claim 8, the connecting rod is connected across the right front wheel and the left side clutch, and the connecting rod is connected across the left front wheel and the right side clutch. Is directed to the left and right center of the fuselage, passes through the left and right center of the fuselage, and reaches the left side clutch. A link rod from the left front wheel faces the left and right center of the aircraft, passes through the left and right centers of the aircraft, and reaches the right side clutch. As described above, according to the feature of claim 8, since the link rods from the right and left front wheels are directed to the left and right center sides of the fuselage, not to the rear, even if the right and left front wheels are largely steered, the right Since the rear side of the front left wheel and the rear side of the left wheel rarely interfere with the link rod, it is difficult to limit the right and left steering limits.
[0024]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
[1]
FIGS. 1 and 2 show a riding type rice transplanter as an example of a riding type work vehicle, and a fertilizer application device 3 is provided at a rear portion of a body supported by right and left front wheels 1 and right and left rear wheels 2. A four-row seedling planting apparatus 6 is connected to a link mechanism 5 provided and driven up and down by a hydraulic cylinder 4.
[0025]
Next, the support structure for the right and left front wheels 1 and the right and left rear wheels 2 will be described.
As shown in FIGS. 1, 2, 3, 5, and 9, a transmission case 7 is arranged at a lower portion of a front portion of the fuselage so as to extend in the front-rear direction of the fuselage. The right and left wheel support cases 8 are connected to the left side and are extended rightward and leftward (the right and left wheel support cases 8 do not move up and down and do not roll with respect to the transmission case 7). . The right and left support cases 9 are rotatably supported around the longitudinal axis P1 at the ends of the right and left wheel support cases 8, and the right and left front wheels 1 are supported by the right and left support cases 9. The right and left front wheels 1 and the right and left support cases 9 are configured to be steerable left and right around the longitudinal axis P1.
[0026]
As shown in FIGS. 1 and 5, bosses 7 c are formed on the right and left sides of the rear end of the transmission case 7 so as to protrude right and left sides. Are independently and vertically swingably supported around a horizontal axis P2 in the left-right direction of the boss 7c. The right and left support cases 10 extend rearward from the boss 7c, and the right and left rear wheels 2 are supported by the rear portions of the right and left support cases 10. No steering operation.
[0027]
As shown in FIGS. 1 and 2, a hydraulic cylinder 4 and a link mechanism 5 are connected to a frame 11 extending from the transmission case 7, and as shown in FIGS. A spring-type suspension mechanism 12 is connected across the case 10 and the frame 11. As a result, the right and left support cases 10 (rear wheel 2) move up and down independently of each other.
[0028]
As shown in FIGS. 5 and 11, a recessed supporting portion 7 d opened rearward is provided on the outer surface of the rear portion of the transmission case 7. A resistance member 13 is prepared, which is bent into a letter shape in plan view with a metal round bar having sufficient elasticity, and an intermediate portion of the resistance member 13 is inserted into the support portion 7d of the transmission case 7 to form a plate. The support portion 7 d of the transmission case 7 is closed by the support member 14, and the support member 14 is fixed to the transmission case 7 by bolts 15. The right and left ends of the resistance member 13 are attached to the right and left support cases 10.
[0029]
The state shown in FIGS. 5 and 11 is a state in which the support member 14 is supported, and the middle part of the resistance member 13 is rotatably supported by the support part 7d of the transmission case 7, and the right and left support cases 10 When a height difference occurs, the middle portion of the resistance member 13 is twisted, and resistance is applied to the right and left support cases 10 by the resistance member 13 with respect to the height difference. By removing the bolt 15 and removing the support member 14 from the support portion 7d of the transmission case 7 (removed state), the intermediate portion of the resistance member 13 can be removed from the support portion 7d of the transmission case 7.
[0030]
[2]
Next, a transmission structure to the right and left front wheels 1 and the right and left rear wheels 2 will be described.
As shown in FIG. 5, the transmission case 7 has a two-part structure including a right divided part 7a and a left divided part 7b, and a joining part of the right and left divided parts 7a and 7b extends along the longitudinal direction of the fuselage. ing. As shown in FIGS. 1 and 4, a support frame 16 is connected to a front portion of the transmission case 7, and an engine 17 is supported on the support frame 16. A hydrostatic continuously variable transmission 18 is connected to the upper portion of the front part of the left divided portion 7b, and the power of the engine 17 is transmitted to the hydrostatic continuously variable transmission 18 via a belt transmission mechanism 19. .
[0031]
As shown in FIGS. 9 and 10, the differential mechanism 20 is disposed at a position below the front part of the transmission case 7 (the right and left wheel support cases 8). A transmission shaft 21 is provided over the case 8. Inside the transmission case 7, a cylindrical shaft 22 is fitted to the right transmission shaft 21 so as to be relatively rotatable, a transmission gear 23 and a sprocket 24 are fixed to the cylinder shaft 22, and the cylindrical shaft 22 is connected via the sprocket 24 to a differential mechanism. 20 case 20a.
As a result, an axle case is formed by the lower portion of the front part of the transmission case 7 (with the differential mechanism 20 inside) and the right and left wheel support cases 8, and the four-row seedling planting device 6 is formed. It is the corresponding tread.
[0032]
With the above structure, the power of the engine 17 is transmitted to the hydrostatic continuously variable transmission 18 via the belt transmission mechanism 19, and is transmitted from the auxiliary transmission 25 of the transmission case 7 (the gear can be shifted between high and low two stages). The power is transmitted to the right and left front wheels 1 via the transmission gear 23, the cylindrical shaft 22, the differential mechanism 20, and the right and left transmission shafts 21. The power of the cylindrical shaft 22 is transmitted through the sprocket 24, the transmission chain 26, the right and left side clutches 27 (see FIG. 5), and the right and left support cases 10 through transmission chains (not shown). The transmission is transmitted to the left rear wheel 2 (in this case, no differential mechanism is provided for the right and left rear wheels 2).
[0033]
As shown in FIGS. 9 and 10, a shift member 28 is integrally fitted to the right transmission shaft 21 so as to rotate and slide freely by a key structure, and a spring 29 for urging the shift member 28 to the separation side of the transmission gear 23 is provided. An operation shaft 30 is provided for sliding the shift member 28 to the transmission gear 23. Accordingly, when the shift member 28 is separated from the transmission gear 23, the differential mechanism 20 is in an operating state. When the shift member 28 is engaged with the transmission gear 23, the case 20a of the differential mechanism 20 is connected to the right transmission shaft 21. In the connected state, the differential mechanism 20 is in the differential lock state.
[0034]
[3]
Next, the mounting structure of the power steering mechanism 33 will be described.
As shown in FIGS. 7 and 8, a semicircular flange-shaped mounting seat 7 e is formed integrally with the right and left divided portions 7 a and 7 b at an upper mating portion of the front portion of the transmission case 7. In addition, one circular and flange-shaped mounting seat 7e is formed by the mounting seats 7e of the right and left divided portions 7a and 7b.
[0035]
As shown in FIGS. 5, 7, and 8, a hydraulic power steering mechanism 33 is prepared, and the power steering mechanism 33 is provided with a circular mounting portion 33c. The mounting portion 33c of the power steering mechanism 33 is fitted into the mounting seat 7e of the right and left divided portions 7a and 7b, and the mounting portion 33c of the power steering mechanism 33 and the mounting seat of the right and left divided portions 7a and 7b. 7e, an O-ring 34 is attached.
[0036]
In this case, in a state where the right and left divided parts 7a and 7b are connected as shown in FIG. 8, the mounting seat 7e of the left divided part 7b does not come out with respect to the mounting seat 7e of the right divided part 7a ( (Slightly lower) state. Accordingly, the mounting portion 33c of the power steering mechanism 33 and the mounting seat of the left split portion 7b are fitted in the mounting portions 7e of the right and left split portions 7a and 7b. A small gap is formed between the power steering mechanism 33 and the mounting portion 33c of the power steering mechanism 33 with the bolt 35 to the mounting seat 7e of the right divided portion 7a as shown in FIGS. Are linked.
[0037]
As shown in FIG. 7, lubricating oil is filled in the inside of the transmission case 7, and a mounting seat 7 f is formed integrally with a lower portion of a front portion of the right divided portion 7 a to mount the right divided portion 7 a. An oil filter 36 is attached to the seat 7f. Thus, as shown in FIGS. 1, 3, and 4, the oil filter 36 is located below the support frame 16 on the lower outer surface of the front part of the transmission case 7.
[0038]
As shown in FIGS. 4 and 5, a hydraulic pump 37 is connected to the upper part of the front part of the right divided part 7a, and a control valve 38 for supplying and discharging hydraulic oil to and from the hydraulic cylinder 4 is provided with a left divided part. 7b is connected to the upper rear part. As a result, the lubricating oil of the transmission case 7 is supplied as hydraulic oil from the oil filter 36 to the charge pump (not shown) of the hydrostatic continuously variable transmission 18 via the pipe 39. Lubricating oil is supplied as hydraulic oil from an oil filter 36 to a hydraulic pump 37 via a pipe 40. The hydraulic oil of the hydraulic pump 37 is supplied to the power steering mechanism 33 via a pipe 41, and is supplied to a control valve 38 via a pipe 42. The hydraulic oil of the control valve 38 is supplied to the transmission case 7 via a pipe 43. Has been returned.
[0039]
[4]
Next, the structure of the steering operation of the right and left front wheels 1 will be described.
As shown in FIG. 4, the steering handle 44 disposed above and the input shaft 33 a of the power steering mechanism 33 are connected via a steering shaft 45 and a universal joint 46. As shown in FIGS. 4, 7 and 8, in the transmission case 7, a case portion 7 g is integrally formed at a lower portion of a front portion of the right and left divided portions 7 a and 7 b, and an output shaft of the power steering mechanism 33 is formed. A steering shaft 48 is connected to 33 b via a joint 47, and the steering shaft 48 is inserted into a case portion 7 g through a front portion inside the transmission case 7. A bearing 49 and an oil seal 50 are externally fitted to the steering shaft 48 between the transmission case 7 and the case portion 7g, and the oil seal 50 is configured to prevent the lubricating oil of the transmission case 7 from entering the case portion 7g. ing.
[0040]
As shown in FIGS. 7 and 8, a pinion gear 48a is provided at the lower end of the steering shaft 48 inside the case portion 7g. The rack gear 51 is supported by the case portion 7g so as to be slidable in the left-right direction of the fuselage, is arranged along the left-right direction of the fuselage, and projects right and left from the case portion 7g, as shown in FIGS. Thus, the rack gear 51 is located on the front side of the axle of the right and left front wheels 1. The pinion gear 48a and the rack gear 51 are engaged with each other inside the case portion 7g, and a pressing member 52 and a spring 53 for pressing the rack gear 51 against the pinion gear 48a are provided. Grease for lubrication is applied to the pinion gear 48a, the rack gear 51, and the pressing member 52.
[0041]
As shown in FIG. 5, the knuckle arm 54 is fixed to the right and left support cases 9, and the right and left tie rods 55 are connected across the rack gear 51 and the right and left knuckle arms 54. . As shown in FIGS. 3, 5, and 8, a rubber bellows-like elastic cover 56 is attached to the right and left ends of the rack gear 51 and the case portion 7g, and the right and left ends of the case portion 7g. In addition, water and soil are prevented from adhering to the rack gear 51 projecting to the left.
[0042]
As shown in FIG. 6A, in a state where the steering handle 44 and the rack gear 51 are located at the straight traveling position, the right and left tie rods 55 are directed obliquely forward with respect to the rack gear 51 (lateral direction of the body). ing. As shown in FIG. 8, when the steering handle 44 is operated to the right (left) and the rack gear 51 slides to the right (left), the cover 56 is attached to the right and left ends of the rack gear 51. The ring-shaped mounting member 57 comes into contact with the left (right) end of the case portion 7g, so that the right and left front wheels 1 can no longer be steered to the right (left) (right (right)). The left is the steering limit). As shown in FIG. 6B, in a state where the rack gear 51 is located at the left (right) steering limit, the left (turning center side) tie rod 55 is moved relative to the rack gear 51 (lateral direction of the body). It is facing obliquely backward.
[0043]
[5]
Next, the operation structure of the right and left side clutches 27 will be described.
As shown in FIG. 5, right and left side clutches 27 are provided on the right and left rear portions of the transmission case 7. When the right (left) side clutch 27 is operated in the transmission state, power is transmitted to the right (left) rear wheel 2, and when the right (left) side clutch 27 is operated in the disengaged state, the right (left) rear The power to the wheel 2 is cut off, and the right (left) rear wheel 2 enters a free rotation state.
[0044]
As shown in FIG. 5, the right and left knuckle arms 54 are provided with operation pins 54a. The right link rod 58 is connected to the operation pin 54a of the right knuckle arm 54 and the operation arm 27a of the left side clutch 27 (one end of the right link rod 58 is connected to the left side clutch 27). The operation pin 54a of the right knuckle arm 54 is inserted into the long hole 58a connected to the operation arm 27a and provided at the other end of the right link rod 58). The left link rod 58 is connected to the operation pin 54a of the left support knuckle arm 54 and the operation arm 27a of the right side clutch 27 (one end of the left link rod 58 is connected to the right side clutch 27). The operation pin 54a of the left knuckle arm 54 is inserted into the long hole 58a provided at the other end of the left linkage rod 58).
[0045]
As a result, as shown in FIGS. 5 and 6 (a), the right link rod 58 passes through the lower side of the transmission case 7 from the right knuckle arm 54 toward the left and right center sides of the fuselage and passes through the lower side of the left side clutch 27. Has been reached. From the left knuckle arm 54, the left link rod 58 passes through the lower side of the transmission case 7 toward the left and right center sides of the fuselage and reaches the right side clutch 27.
[0046]
The state shown in FIGS. 5 and 6 (a) is a state in which the steering handle 44 and the rack gear 51 are located at the straight-ahead position, and the right and left side clutches 27 are operated in the transmission state, so that the right and left Power is transmitted to the rear wheel 2. Even if the right and left front wheels 1 are steered from the straight traveling position between the right and left set angles, the right and left link rods 58 are operated by the accommodating action of the long holes 58a of the right and left link rods 58. However, the right and left side clutches 27 are maintained in the transmission state. In this case, the right and left linkage rods 58 are directed to the left and right center sides of the fuselage, pass below the transmission case 7, and reach the right and left side clutches 27, so that the right and left front wheels 1 are moved. Even if the steering operation is performed to the right, the rear side of the right front wheel 1 does not interfere with the right link rod 58, and even if the steering handle 44 is operated to the left, the rear side of the left front wheel 1 is not changed. There is no interference with the left link rod 58.
[0047]
Next, when the right and left front wheels 1 are steered to the left steering limit side beyond the left set angle, the right knuckle arm 54 is operated by the operation pin 54a of the right knuckle arm 54 as shown in FIG. When the rod 58 is pulled, the left side clutch 27 is operated to be in the disengaged state. In this case, the right side clutch 27 is maintained in the transmission state by the accommodating action of the long hole 58a of the left link rod 58, and even if the right and left front wheels 1 are steered to the left steering limit. The rear side of the left front wheel 1 does not interfere with the left link rod 58.
[0048]
When the right and left front wheels 1 are steered to the right steering limit side beyond the right set angle, the left link rod 58 is pulled by the operation pin 54a of the left knuckle arm 54, and the right side is pulled. The clutch 27 is operated in the disconnected state. In this case, the left side clutch 27 is maintained in the transmission state by the accommodating action of the long hole 58a of the right link rod 58, and even if the right and left front wheels 1 are steered to the right steering limit. The rear side of the right front wheel 1 does not interfere with the right link rod 58.
[0049]
[First Embodiment of the Invention]
The riding type rice transplanter described in the above-mentioned [Embodiment of the invention] corresponds to the four-row type seedling planting apparatus 6.
When changing this riding type rice transplanter to one corresponding to the five-row type seedling planting device 6, as shown in FIGS. 12 and 13, the transmission case 7 and the right and left wheel support cases 8 The right (left) wheel support case 8 and the intermediate case 31 are connected to the transmission case 7 by bolts 32, and the right and left transmission shafts 21 are changed to longer ones. I do. In the right and left rear wheels 2, the axle 2a shown in FIG. 5 is changed to a long one, and the right and left tie rods 55 and the right and left linkage rods 58 are changed to long ones. As described above, a tread corresponding to the five-row type seedling planting apparatus 6 is obtained.
[0050]
In the above-described [Embodiment of the invention], the transmission case 7 forms a part of the axle case, but the differential case that houses the differential mechanism 20 is formed separately from the transmission case 7 to form the axle case. May be. Further, instead of the intermediate case 31 having one type of width, a plurality of types of intermediate cases 31 having different widths may be prepared and used.
[0051]
[Second Alternative Embodiment of the Invention]
In the above-mentioned [Embodiment of the invention] and [the first alternative embodiment of the invention], the case portion 7g is not the lower portion of the front portion of the right and left divided portions 7a and 7b, but the right or left divided portion 7a. , 7b, the steering shaft 48 may be inserted into the case portion 7g through the outside instead of the inside of the transmission case 7.
Instead of forming the case portion 7g integrally with the transmission case 7, the case portion 7g may be formed separately from the transmission case 7 and connected to the transmission case 7 by bolts.
[0052]
[Third Alternative Embodiment of the Invention]
In the above-mentioned [Embodiment of the invention], [First alternative embodiment of the invention], and [Second alternative embodiment of the invention], the following configuration may be adopted.
The pinion gear 48a and the rack gear 51 may be arranged on the rear side with respect to the axles of the right and left front wheels 1, and the knuckle arm 54 may be fixed to the right and left support cases 9 rearward. With such a configuration, in a state where the steering handle 44 and the rack gear 51 are located at the straight-ahead position, the right and left tie rods 55 face obliquely rearward with respect to the rack gear 51 (the left-right direction of the body), and the rack gear 51 moves rightward In a state where the steering wheel is located at the (left) steering limit, the left (right) tie rod 55 on the opposite side to the turning center is directed obliquely forward with respect to the rack gear 51 (the left-right direction of the body). Instead of the rack gear 51, a piston rod or pitman arm of a fully hydraulic power steering may be used.
[0053]
In the structure shown in FIG. 5, the right and left link rods 58 may be configured to be connected to the front portions (portions to which the tie rods 55 are connected) of the right and left knuckle arms 54. With this configuration, when the right and left front wheels 1 are steered to the right and left steering limit sides beyond the right and left set angles, the left (right) link rod 58 is pushed, and The right (left) side clutch 27 is operated in the disengaged state.
[0054]
[Fourth alternative embodiment of the invention]
In the above-described [Embodiment of the invention] and [First alternative embodiment of the invention] to [Third alternative embodiment of the invention], the following configuration may be adopted.
The transmission case 7 is formed into a three-part structure by adding another divided part to the right and left divided parts 7a and 7b, and a mounting seat 7e is provided at a joint of two of the three divided parts. You may comprise so that it may form.
[0055]
[Fifth Alternative Embodiment of the Invention]
In the above [Embodiment of the invention] and [First alternative embodiment of the invention] to [Fourth alternative embodiment of the invention], the following configuration may be adopted.
In the right and left rear wheels 2, the right and left support cases 10 are eliminated to provide an axle case similar to the right and left front wheels 1, and the right and left rear wheels 2 are supported by the axle case. May be. In the case of such a configuration, the axle case may be configured as described in the above-mentioned [First Embodiment of the Invention].
[0056]
【The invention's effect】
According to the features of claim 1, when the right and left front wheels are steered by the pinion gear and the rack gear in the riding type work vehicle, the front side (or the rear side) of the right and left front wheels (axle) in a side view. ), A pinion gear and a rack gear can be positioned, and a tie rod can be easily connected between the rack gear and the right and left front wheels. The steering operation of the front wheels can be performed smoothly, and the steering performance of the riding work vehicle can be improved.
[0057]
According to the feature of the second aspect, the "effect of the invention" of the above-mentioned claim 1 is provided similarly to the case of the first aspect, and in addition to the "effect of the invention", the following "effect of the invention" It has.
According to the second aspect of the present invention, in a case where the pinion gear and the rack gear cannot be provided inside the transmission case and the case is provided to cover the pinion gear and the biting portion of the pinion gear and the rack gear, the case is integrated with the transmission case. With this configuration, it is not necessary to prepare another bracket, a connecting member, or the like for supporting the case portion, which is advantageous in terms of simplifying the structure.
[0058]
According to the feature of the third aspect, similar to the case of the second aspect, the present invention has the “effect of the invention” of the second aspect, and in addition to the “effect of the invention”, the following “effect of the invention” It has.
According to the third aspect of the present invention, by penetrating the steering shaft through the transmission case, the steering shaft can be installed without difficulty over the steering handle and the case portion (the pinion gear and the rack gear). As a result, the steering operation of the right and left front wheels can be smoothly performed via the steering shaft, the pinion gear, and the rack gear, and the steering performance of the riding work vehicle can be improved.
[0059]
According to the feature of claim 4, similar to the case of claim 3, the above-mentioned "effect of the invention" of claim 3 is provided, and in addition to this "effect of the invention", the following "effect of the invention" It has.
According to the characteristic of claim 4, the oil seal for stopping the lubricating oil of the transmission case from entering the case portion is externally fitted to the steering shaft between the transmission case and the case portion, so that the lubricating oil of the transmission case is reduced. The lubricating oil that has entered the case portion can be prevented from leaking to the outside.
[0060]
According to the feature of claim 5, when the right and left front wheels are steered by the pinion gear and the rack gear in the riding type work vehicle, the cover mounting members, which may be referred to as existing structures, are attached to the right and left. Since it can be used also as a member for determining the steering limit, a dedicated member for determining the right and left steering limits becomes unnecessary (even if the dedicated member for determining the right and left steering limits is provided, the mounting described above is not performed). Because of the presence of the member, the size can be reduced, which is advantageous in terms of simplifying the structure.
[0061]
According to a sixth aspect of the present invention, even when the steering member is operated near the right and left steering limits in the riding type work vehicle, the operating force of the steering member is particularly large on the turning center side. (Tie rod on the side opposite to the turning center) is transmitted to the front wheel on the turning center side (the front wheel on the side opposite to the turning center) with relatively little waste. And improved the steering performance of the riding work vehicle.
[0062]
According to the features of claim 8, when the riding type work vehicle is provided with the right and left side clutches, the link rod is connected across the right front wheel and the left side clutch, and the left front wheel and the right side clutch are connected. When the right and left front wheels are largely steered, the rear sides of the right and left front wheels are less likely to interfere with the link rods. As a result, it is possible to make it difficult for the direction limit to be restricted, and to improve the steering performance of the riding type work vehicle.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall side view of a riding rice transplanter.
FIG. 2 is an overall plan view of a riding rice transplanter.
FIG. 3 is an overall front view of a riding rice transplanter.
FIG. 4 is a side view of the vicinity of an engine, a hydrostatic continuously variable transmission, and a transmission case.
FIG. 5 is a plan view showing right and left front wheels, right and left rear wheels, a transmission case, and the like.
FIG. 6 is a schematic plan view showing a state where a steering handle and a rack gear are operated to a straight traveling position and a left steering limit;
FIG. 7 is a longitudinal sectional side view of the vicinity of a front part of a transmission case.
FIG. 8 is a longitudinal sectional front view of the vicinity of a case portion, a pinion gear, and a rack gear;
FIG. 9 is a front view of the vicinity of the transmission case and the right and left wheel support cases.
FIG. 10 is a cross-sectional plan view of the vicinity of the front part of the transmission case.
FIG. 11 is a longitudinal side view of the vicinity of a resistance member at the rear of the transmission case.
FIG. 12 is a front view of the vicinity of the right and left wheel support cases of the transmission case according to the first alternative embodiment of the present invention;
FIG. 13 is a cross-sectional plan view of the vicinity of the front part of the transmission case according to the first alternative embodiment of the present invention;
[Explanation of symbols]
1 front wheel
2 rear wheel
7 Mission case
7g case
27 Side clutch
44 Steering handle
48 Steering axis
48a pinion gear
50 Oil seal
51 Rack gear, steering member
55 Tie rod
56 cover
58 Linking rod

Claims

A transmission case is provided at the front of the fuselage, and right and left front wheels are provided on the right and left sides of the transmission case so as to be steerable left and right,
Providing a pinion gear linked to a steering handle and a rack gear meshing with the pinion gear at a lower portion of a front portion of the transmission case, extending the rack gear in the left-right direction of the body,
A riding work vehicle, wherein a tie rod is connected across the rack gear and right and left front wheels, and the right and left front wheels are configured to be steerable by the steering handle.

The riding type work vehicle according to claim 1, further comprising: a case portion that covers the pinion gear and an engaging portion of the pinion gear and the rack gear, wherein the case portion is formed integrally with the transmission case.

3. A steering shaft extending from an upper steering handle is passed through the transmission case, a lower end of the steering shaft is inserted into the case portion, and the pinion gear is provided at a lower end of the steering shaft. A passenger work vehicle as described in.

4. The riding work vehicle according to claim 3, wherein an oil seal that stops lubricating oil of the transmission case from entering the case portion is externally fitted to the steering shaft between the transmission case and the case portion.

A pinion gear linked to the steering handle, a rack gear meshing with the pinion gear, and a case portion covering the pinion gear and the meshing portion of the pinion gear and the rack gear,
A tie rod is connected between right and left ends of the rack gear protruding right and left from the case part and right and left front wheels, and is connected between right and left ends of the rack gear and the case part. Attach a telescopic cover and configure the right and left front wheels to be steerable by the steering handle,
The right and left steering limits are set by attaching members for attaching the cover to the right and left ends of the rack gear by abutting on the case part with the movement of the rack gear. A structured work vehicle.

A steering member linked to the steering handle and moving in the left-right direction of the aircraft is provided on the front side of the axle of the right and left front wheels, and the right and left tie rods are connected across the right and left front wheels and the steering member. The right and left front wheels are configured to be freely operable by the steering member,
In a state where the steering member is located at the straight-ahead position, the right and left tie rods are directed obliquely forward with respect to the left-right direction of the aircraft, and the steering member is located at the right and left steering limits. A riding type work vehicle in which a tie rod on the turning center side is directed obliquely rearward with respect to the left-right direction of the body in the state.

A steering member linked to the steering handle and moving in the left-right direction of the aircraft is provided behind the right and left front wheel axles, and the right and left tie rods are connected between the right and left front wheels and the steering member. Then, while the right and left front wheels are configured to be freely operable by the steering member,
In a state where the steering member is located at the straight-ahead position, the right and left tie rods are directed obliquely rearward with respect to the left-right direction of the aircraft, and the steering member is located at the right and left steering limits. A riding type work vehicle in which a tie rod on the opposite side to the turning center is directed obliquely forward with respect to the left-right direction of the body in the state.

Equipped with a right side clutch on the right side of the fuselage behind the right and left front wheels, which can transmit and disconnect power transmitted to the right rear wheel, and can transmit and disconnect power transmitted to the left rear wheel. The left side clutch is provided on the left side of the fuselage behind the right and left front wheels,
Connecting a linking rod across the right front wheel and the left side clutch, connecting a linking rod across the left front wheel and the right side clutch,
When the right and left front wheels are steered to the right, the left front wheel operates the disengaged state of the right side clutch via the link rod, and the right and left front wheels are steered to the left. And a ride-on work vehicle configured to operate the left side clutch in a disengaged state by the right front wheel via the link rod.