JP2004017748A - 荷下ろし装置及びトラック - Google Patents
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Abstract
【解決手段】移動プレート2の開口部47側への往動と共に押圧部材4が往動し、移動プレート2の反開口部側への復動時には押圧部材4をその位置に止定し、これにより積荷を開口部47から荷下ろしするように構成した。基部1には、その上下を貫通する複数の孔部Hが形成されている。基部1は、移動プレート2の往復動方向に延びる縦フレーム15と、縦フレーム15上においてこれとは略直交して延びる横フレーム6とから成り、上記両フレーム6、15の非交差部が孔部Hを構成している。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、荷下ろし装置及びトラックに関するものである。本願における荷下ろし装置は、トラック等の車輌、列車や電車、あるいは船舶等の輸送手段と一体的に形成されたもの、トラック等の車輌、列車や電車、あるいは船舶等の輸送手段とは別体に形成されたものコンテナのようなものに付設されたもの、定置式の倉庫のようなものに付設されたものを含むものである。
【0002】
【従来の技術】
トラックの荷下ろし装置の従来例としては、例えば、特許第3062568号を挙げることができる。このトラックの荷下ろし装置は、図34〜図36に示すように、移動プレート202の移動によって、押圧部材204を相対的に後方へ移動させて、積荷を後方から下ろす構造のものである。なお、積荷としては、例えば破砕された産業廃棄物のようなチップ状の粉粒状体(チップ物)、砂利等の粉粒状体を挙げることができる。
【0003】
すなわち、上記従来の荷下ろし装置は、図34に示すように、トラック荷台Nの底板上に、キャビンC側から後端へ向けて前後動可能とした移動プレート202を載置し、この移動プレート202上に押圧部材204を配置している。そして、荷下ろし作業時には、まず移動プレート202を、図34の状態から図35に示すように、往動方向(矢印X方向)へ移動させる。この移動プレート202の往動方向Xへの移動では、この移動に伴って図35に示すように押圧部材204も往動方向X方へ移動する。次に、移動プレート202を図36に示すように、復動方向(矢印Y方向)へ移動させる。この移動プレート202の復動方向Yへの移動では、上記したように、押圧部材204は両側壁203、203の上端部に係止される。これによって、積載室内の積荷が押圧部材204の相対移動量に応じて開口部からピット205内へ下ろされる。以後、同様の動作を繰返して、押圧部材204を開口部まで順次移動させれば、積載室内の積荷を全て下ろすことができる。そして、荷下ろし作業が終了すれば、押圧部材204をもとのように反開口部側へ戻す。なお、本願の荷下ろし装置及びトラックにおいても、この荷下ろし原理を利用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記荷下ろし装置では、トラック荷台の底板上に移動プレート202が載置されるので、積荷が産業廃棄物のチップ状の粉粒状体や砂利等の粉粒状体等であれば、この移動プレート202と底板との間にこの粉粒状体が入り込む場合があり、このような場合、移動プレート202を安定してスライドさせることができなくなるおそれがあった。しかも、一旦粉粒状体が入り込めば、この粉粒状体を排出するのが困難でメンテナンスが面倒であった。また、積荷を積載する荷台として、底部分が二重構造となり、装置全体としての重量が大となると共に、積載室の容量が小さくなる欠点もあった。
【0005】
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、全体としての重量の軽量化を図ることができ、しかも、メンテナンスを容易に行うことができる荷下ろし装置及びトラックを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び効果】
そこで請求項1の荷下ろし装置は、基部1と、この基部1に往復動可能に支持された移動プレート2と、この移動プレート2の往復動方向に沿って立設された一対の側壁部材3、3と、この側壁部材3、3間に配置された押圧部材4と、上記側壁部材3、3間において往動方向端部に設けられた荷下ろし用の開口部47とを備え、上記移動プレート2の上記開口部47側への往動と共に上記押圧部材4が往動し、上記移動プレート2の反開口部側への復動時には上記押圧部材4をその位置に止定し、これにより積荷を上記開口部47から荷下ろしするように構成した荷下ろし装置であって、上記基部1には、その上下を貫通する複数の孔部Hが形成されていることを特徴としている。
【0007】
上記請求項1の荷下ろし装置では、基部1には複数の孔部Hが形成されているので、基部1の重量の軽減を図ることができ、その分だけ重い積荷を積載することができる。さらに、移動プレート2の基部1に対する摺接面積の減少を図ることができ、これによって、移動プレート2の摺動性の向上を図ることができる。しかも、複数の孔部Hを有することによって、摺動部のメンテナンス用の観察作業及びメンテナンス作業が容易となる。
【0008】
請求項2の荷下ろし装置は、上部基部1は、移動プレート2の往復動方向に延びる縦フレーム15と、この縦フレーム15上においてこれとは略直交して延びる横フレーム6とから成り、上記両フレーム6、15の非交差部が上記孔部Hを構成していることを特徴している。
【0009】
上記請求項2の荷下ろし装置では、基部1は、縦フレーム15と横フレーム6とからなるので、構造の簡素化を図ることができ、低コストにて簡単に基部1を形成することができる。
【0010】
請求項3の荷下ろし装置は、上記移動プレート2と横フレーム6との間に摺動性能を向上するためのスライド機構Sを設けていることを特徴している。
【0011】
上記請求項3の荷下ろし装置では、移動プレート2と横フレーム6との間に摺動性能を向上するためのスライド機構Sを設けているので、移動プレート2の往復動を滑らかに行うことができ、積荷の荷下ろし作業の作業性が向上する。
【0012】
請求項4のトラックは、上記請求項1〜請求項3のいずれかの荷下ろし装置を備えたことを特徴としている。
【0013】
上記請求項4のトラックでは、基部1が複数の孔部Hを有することによって、摺動部のメンテナンス用の観察作業及びメンテナンス作業が容易となる。しかも、基部1の軽量化を図ることができ、積載される積荷の増量化を達成できる。さらに、スライド機構Sを設けたものでは、移動プレート2の往復動を滑らかに行うことができ、積荷の荷下ろし作業の作業性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の荷下ろし装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、この発明の荷下ろし装置の全体側面図であり、この場合、トラックに使用されている。すなわち、この場合のトラックとしては、トラック車体Bと、トラック運転台(キャブ)Cと、トラック車体B上に配置される荷台Nとを備える。そして、トラック荷台Nに積載された積荷、例えば破砕された産業廃棄物のようなチップ状の粉粒状体(チップ物)、砂利等の粉粒状体のような積荷を下ろすものである。ここで、荷台とは、トラック等の車輌や列車、電車あるいは船舶等の移送手段と一体的に形成されたもの、トラック等の車輌や列車、電車あるいは船舶等の移送手段とは別体に形成されたものコンテナのようなもの、定置式の倉庫のようなものを含むものである。
【0015】
荷下ろし装置は、図1の全体側面図と図2の簡略構成図で示すように、トラック車体B上に配置される基部1と、この基部1に往復動可能に支持された移動プレート2と、この移動プレート2の往復動方向(矢印X、Y前後方向)に沿って立設された一対の側壁部材3、3と、この側壁部材3、3間に配置された押圧部材4とを備える。ここで、上記矢印X方向を往動方向と呼び、矢印Y方向を復動方向と呼ぶものとする。そのため、側壁部材3、3の後端を往動方向端と呼び、側壁部材3、3の前端を復動方向端と呼ぶ。そして、この移動プレート2と、一対の側壁部材3、3と、押圧部材4等でもって積荷が積載される積載室5(押圧部材4よりも往動方向端側の空間部であって、この押圧部材4の往復動によりその容積が相違する)を有するトラック荷台Nが構成される。そして、積載室5に積載された積荷は、移動プレート2の復動によって押圧部材4が後方(往動方向)へと相対移動することによって下ろされる。従って、この実施形態では、積荷が積載された荷台Nに、荷下ろし装置(手段)を備えたものであるといえる。
【0016】
本願における実施形態の最大の特徴点は、「メンテナンス作業の容易化及び軽量化のため基部1をスケルトン構造にした点」である。以下にその特徴点と共に、全体の構成について説明する。
【0017】
基部1をスケルトン構造にした点について
基部1は、図5に示すように、その上下を貫通する複数の孔部H・・が形成されたいわゆるスケルトン構造からなる。この場合、移動プレート2の往復動方向に延びる一対の縦フレーム15、15と、この縦フレーム15、15上においてこれとは略直交して延びる複数の横フレーム6・・とからなり、上記両フレーム15、6の非交差部が上記孔部H・・を構成している。
【0018】
上記のように、基部1には複数の孔部Hが形成されているので、基部1の重量の軽減を図ることができ、その分だけ重い積荷を積載することができる。さらに、移動プレート2の基部1に対する摺接面積の減少を図ることができ、これによって、移動プレート2の摺動性の向上を図ることができる。しかも、複数の孔部Hを有することによって、摺動部のメンテナンス用の観察作業及びメンテナンス作業が容易となる。また、基部1は、縦フレーム15と横フレーム6とからなるので、構造の簡素化を図ることができ、低コストにて簡単に基部1を形成することができる。
【0019】
移動プレート2にスライド機構Sを設けた点について
横フレーム6は、図11と図12に示すように、断面矩形状の一対の角パイプ7、7と、この角パイプ7、7を連結するローラガイド10とによって構成される。ローラガイド10は、断面略Vの字状の本体11と、この本体11の上端から水平方向に突設される鍔部12、12とからなり、この鍔部12、12が角パイプ7、7の上面に取付けられている。そしてこのローラガイド10における凹部に、ローラ部材8が受けられ、また、上記鍔部12、12上には、上記移動プレート2が往復動する際に、摩擦抵抗を減少させるすべり部材9、9が、ボルト部材等の固着具にて固着されている。すなわち、移動プレート2と横フレーム6との間に摺動性能を向上するためのスライド機構Sが介設されているのであり、このスライド機構Sはロ―ラ部材8と、このローラ部材8のスライド方向両側に配置された一対のすべり部材9、9とで構成されることになる。この際、すべり部材9の上面(移動プレート受け面)とローラ部材8の移動プレート受け部とを略同一高さに設定しておき、移動プレート2に凹凸が生じるのを抑制する。このため、移動プレート2は、このローラ部材8とすべり部材9とに支持された状態で往復動することになり、滑らかにスライドすることができる。これらローラ部材8とすべり部材9とは、図5に示すように幅方向の全長にわたり、3分割された態様で配置されている。
【0020】
すべり部材9としては、例えば、日本ポリペンコ社製のMC703HLを使用するころができる。このMC703HLは、引張強度が670kg/cm2、曲げ強度が940kg/cm2、圧縮強度が760kg/cm2(5%変形)、ロックウエル強度が110(HR)という特性を有するものである。このため、すべり部材9として優れた機能を発揮する。なお、このすべり部材9の材質としてはもちろんこのMC703HLに限るものではなく、これと略同等の強度を示し、かつ摩擦抵抗を減少させるものであれば、金属でも合成樹脂でもよい。
【0021】
また、横フレーム6を構成する一対の角パイプ7、7は、その下部において、断面略U字状の補強部材14で連結されている。この場合、図3に示すように、横フレーム6の左右両側には、それぞれ補強部材14、14が付設され、各補強部材14、14はその断面高さが順次移動プレート2の幅方向中央部に向かって大きくなっている。そして、前後方向(往復動方向)に沿って配設されて上記横フレーム6・・を支持する上記縦フレーム15、15に、この補強部材14、14の内端部が固着されている。なお、この縦フレーム15、15がトラック車体Bに固着される。また、角パイプ7、7とローラガイド10との左右両端部上には、側壁部材3、3がそれぞれ立設され、この結果、横フレーム6、6から一対の側壁部材3、3が所定間隔で平行に立設される。
【0022】
上記のように移動プレート2の往復動時の摩擦抵抗を減少させるスライド機構Sを設けているので、移動プレート2の往復動時において、移動プレート2は滑らかに基部1上をスライドする。このため、往復動力を付与するためのシリンダ機構65等の小型化を図ることができ、コスト低減を図ることができる。また、基部1は、移動プレート2の往復動方向と略直交する方向に配置される複数本の横フレーム6を有し、この横フレーム6にスライド機構を付設したので、移動プレート2とスライド機構Sとの接触面積を一段と小さくすることができ、移動プレート2はより一層なめらかにスライドする。特に、ローラ部材8のスライド捕方向両側にすべり部材9、9を有するので、ローラ部材8とすべり部材9、9とで移動フレーム2を受けることができ、移動プレート2に凹凸が生じるのを抑制でき、移動プレート2をより安定してスライドさせることができる。
【0023】
横フレーム6の配置ピッチPを変更している点について
上記横フレーム6は、図4に示すように、その配設ピッチPを復動方向端部側(後述する反開口部側であって、トラック運転台C側)においては往動方向端部側(後述する開口部47側であって、反トラック運転台側)よりも狭くしている。その理由は以下の通りである。すなわち、後述するように、荷下ろし作業時において移動プレート2を復動方向へ移動させれば(引き戻せば)、押圧部材4がその位置に止定されるので、移動プレート2の表面近傍においては、積荷の一部がその摩擦力によって引戻され、押圧部材4側へと移動しようとするが、この移動は押圧部材4によって規制される。そして積荷残量が比較的多い状態において、移動プレート2の復動方向Yへの移動が繰返されると、押圧部材4の下側部分においては、移動プレート2の復動によって引戻された積荷が次第に集積されて、圧封された状態(パック状態)となる。このため、積荷の圧力状態が押圧部材4の上下方向においては、下部が高圧、上部が低圧となり、また移動プレート2の往復動方向に対しては、押圧部材4側が高圧、開口部側が低圧となる。このような状態は、積荷残量が大きいときに顕著に現れ、積荷残量の減少と共に次第に解消されていく。このように、押圧部材4が反開口部側に位置するとき、つまり積荷残量が比較的多い状態では、移動プレート2に比較的大きな下方への押圧力が作用することになる。従って、上記したように、横フレーム6の配設ピッチPを反開口部側においては開口部47側よりも狭くしたことにより、この押圧力に耐えるように設定している。しかも、開口部47側においてはあまり大きな力がかからないので、横フレーム6の配設ピッチを大きくして、移動プレート2と基部1との接触面積を全体として少なくすることができる。このため、この移動プレート2を滑らかに往復動させることができて、荷下ろし作業を確実に行うことができる。また、上記横フレーム6が上記のようなピッチで配置されているので、この横フレーム6に付設される上記スライド機構Sも同ピッチで配置される。従って、押圧力の高い部分に、スライド機構Sが密に配置されることになり、摺動特性を向上し得る。
【0024】
上部クロスバー23に荷出ガイド用の傾斜面部を形成した点について
側壁部材3、3の後端(移動プレート2の往動方向端部)には、その上部を連結する上部クロスバー23(図6と図7と図9参照)と、その下部を連結する下部クロスバー24(図10参照)とが配置されている。この場合、側壁部材3の本体21の後端部には、図4に示すように、突出部25、25が設けられ、この突出部25、25間に上記上部クロスバー23を架設にて連結している。上記上部クロスバー23と、下部クロスバー24と、側壁部材3、3の後端とで、矩形状の開口部47(図9等参照)が形成される。この開口部47が後述するように、積荷の荷下ろし用の開口部となる。そして、この開口部47は、図6に示すように、扉部材48にて閉鎖される。この扉部材48は一対の揺動板49、49を有するいわゆる観音扉である。すなわち、各揺動板49、49は、その合わせ面側の長辺にはシール部材50、50が付設され、他方の長辺が蝶番51・・を介して側壁部材3、3に取付けられている。シール部材50は後述する蓋部材135(積載室5の上方開口部を塞ぐ蓋)のシール部材140と同様であるので、その説明は省略する。
【0025】
そして、上部クロスバー23の内側端面には、図7及び図8(a)(b)(c)に示すように、荷出ガイド用の第1・第2・第3傾斜面部30、31、32が形成されている。各傾斜面部30、31、32は、後方に向って上方から下方へと傾斜している、傾斜角度θとしては、第2傾斜面部31が第1及び第3傾斜面部30、32よりも大きく(水平状態に近く)設定され、また第3傾斜面部32が第1傾斜面部30よりも大きく設定されている。
【0026】
このように、上部クロスバー23は、開口部47を開閉する扉部材48の上部を当接させるたものものである。また、この上部クロスバー23には傾斜面部30、31、32が設けられ、これによって、積荷をこの開口部47から荷出し容易にしている。すなわち、この傾斜面部30、31、32が無ければ、上部クロスバー23の内面と押圧部材4との間に積荷が挟まって荷出しが円滑に行えなくなる場合があるのに対して、傾斜面部30、31、32があれば、これらの傾斜面部30、31、32に沿って積荷がガイドされて円滑に荷出しされるからである。なお、傾斜面部30、31、32の傾斜角度θとしては、積荷の種類等に応じて任意に設定することができる。また、傾斜面部として3種類を有するものでなくてもよい。
【0027】
上記のように、上部クロスバー23には積荷の荷出ガイド用の傾斜面部30、31、32を設けたのは、上記したように移動プレート2の復動によって引戻された積荷が次第に集積されて、圧封された状態となれば、この圧封されることに起因して、積荷は押圧部材4に沿って次第に上方へ移動し、そしてこのように移動プレート2の復動方向Yへの移動が繰返されることによって、積荷は次第に上方へ盛り上った状態となるからである。このように、押圧部材4がこの開口部47近傍に達した状態において積荷が上方に盛り上っていたとしても、この開口部47の上部においては積荷が傾斜面部30、31、32にガイドされて荷出されることになる。これにより、上部クロスバー23と押圧部材4との間の積荷の挟まりを回避することができ、円滑にしかも確実に荷出することができる。また、後述するように、押圧部材4の積荷押圧部96が、上記開口部47側に向かって上方から下方へと傾斜するものであるので、積荷をこの積荷押圧部96により順次下方へ案内することができ、積荷の荷出作業が安定する。この場合、上記したように、積荷が圧封される状態になれば積荷は押圧部材4に沿って次第に上方へ移動するが、押圧部材4の積荷押圧部96を傾斜させているため、一層上昇し易くなって、上方へ大きく盛り上った状態となる。このため、上部クロスバー23に傾斜面部30、31、32を設けることによる荷出し易さの効果が顕著に現われる。しかも、上部クロスバー23の傾斜面部30、31、32が上記開口部47側に向かって上方から下方へと傾斜するので、押圧部材4がこの上部クロスバー23に接近した際に、積荷がこの傾斜面部30、31、32にガイドされて外部へ排出されて、積荷を円滑に荷出しすることができる。さらに、上部クロスバー23は開口部47を開閉する扉部材48の上部に当接するものであり、扉部材48にて開口部47を塞いだ際には、開口部47の上部からの積荷の漏出を防止することができる。また、上部クロスバー23にて側壁部材3、3の開口部37側の上部を連結することができ、移動プレート2と押圧部材4と側壁部材3、3等で構成される積載室(積荷が積載される部屋)を安定して構成することができる。
【0028】
移動プレート2の剛性向上のために補強を施している点について
移動プレート2について説明する。移動プレート2は、図13と図14に示すように、プレート本体57と、プレート本体57の下面(裏面)に設けられる補強部材(補強用リブ)60・・とを備える。補強部材60は、断面V字状の横方向補強部61・・と、前後方向(往復動方向)に沿って配設された矩形平板体からなる縦方向補強部62・・とを有する。この場合、縦方向補強部62は、平行な2直線L1、L2上に沿って配設され、直線L1上の縦方向補強部62・・をもって第1の縦方向補強部群63を形成し、直線L2上の縦方向補強部62・・をもって第2の縦方向補強部群64を形成する。このため、プレート本体57は、横方向補強部61・・と縦方向補強部62とからなる格子体でもって、その裏面側が補強されることになる。なお、プレート本体57の長辺側の両側には立上り片58、58が立設されている。
【0029】
そして、この移動プレート2は、上記基部1上に載置されるが、この場合、第1及び第2の縦方向補強部群63、64が往復動方向に延びる態様で配設されているので、上記横フレーム6・・には、これに対応する部位のすべり部材9及びローラ部材8を省略して凹窪部13(図5参照)を形成し、両者の干渉を回避している。なお、横方向補強部61・・は隣合う横フレーム6、6間に位置し、しかも、後述するように、移動プレート2が往復動した際には、横方向補強部61が横フレーム6に接触しないようなピッチに配置される。
【0030】
上記のように移動プレート2の裏面に補強用リブ60を設けたことにより、移動プレート2の剛性の向上を図ることができ、移動プレート2は上下にたわむことなく、安定した状態で往復動する。これにより荷下ろし作業が安定する。そして、補強用リブ60が、往復動方向に沿った縦方向補強部62と、往復動方向と略直交する方向に沿った横方向補強部61とを有するので、重量をあまり増加させずに簡単な構造にて移動プレート2の剛性の向上を確実に図ることができる。また、移動プレート2が基部1の横フレーム6上を摺動するものであって、移動プレート2は安定して往復動することになる。しかも、横フレーム6には縦方向補強部62が嵌入する凹窪部13を設けているので、移動プレート2と横フレーム6との干渉の問題を回避できる。
【0031】
シリンダ機構65の取付部の剛性を向上している点について
移動プレート2は、図12に示すようにシリンダ機構65を介して前後方向に往復動する。このシリンダ機構65は、図1に示すように、基台1の復動方向端、つまりトラック運転台Cの後方部に配置されている。シリンダ機構65は、シリンダ本体66と、このシリンダ本体66から前方へ延びるロッド67とを有し、シリンダ本体66の基部支持部68が、一対の横フレーム6、6に連結された支持部材69に支持され、ロッド67の先端部67aが、移動プレート2の反開口部47側の端部近傍に立設された補強体88に往復動力を付与すベく連結されている。この補強体88は、ロッド67を接続する部分の剛性を向上するために設けられたものである。
【0032】
すなわち、支持部材69は、一対の横フレーム6、6に連結される基部71と、この基部71から立設される一対の支持部72、72とを有し、この支持部72、72が、移動プレート2に設けられた貫通孔73(図15参照)を介して移動プレート2の上面(表面)上に突出している。そして、図16に示すように、これら支持部72、72間にシリンダ本体66の基部支持部68が嵌入して、この支持部72、72に支持される。また、図3に示すように、補強体88は上壁86と前壁87とを有し、その内部に上記ロッド67の先端部67aが連結される一対の支持片74、74が配置されている。すなわち、ロッド67の先端部67aがこの支持片74、74間に嵌入して、この支持片74、74に支持される。
【0033】
従って、ロッド67が縮小すれば、移動プレート2が後方へ移動して往動し、ロッド67が伸出せば、移動プレート2が前方へ移動して復動する。この際、移動プレート2は上記したように、横フレーム6・・にて支持されて安定して往復動することになるが、往復動の際に移動プレート2が浮き上がらないように浮上防止手段75にて移動プレート2を押えている。すなわち、移動プレート2には、上記シリンダ機構65の配置部分において、図15に示すように、往復動方向に延びる一対の立上り片76、76が設けられ、図16に示すように、この立上り片76、76が側壁部材3、3側に設けた押え部材77にて押えられるものである。立上り片76、76は、矩形平板体76aと、この矩形平板体76aの上端に付設される受け板76bとを有し、この矩形平板体76aには略直角三角形平板状の補強材78・・が付設されている。またこの立上り片76、76は上記補強材88に一体的に連設されている。
【0034】
押え部材77は、図16及び図17に示すように、一対の垂下体80、80と、この垂下体80、80を連結する連結体81とを有し、上記側壁部材3、3間に架設された下部連結体53に取付けられる(図18参照)。垂下体80は、その下端に上記立上り片76の受け板76bに当接する平板状の押圧片82を有し、その上端が取付け片83を介して上記下部連結体53に取付けられる。また、取付け片83の上面側及び押圧片82の上面側には略直角三角形平板状の補強材84・・、85・・が付設されている。
【0035】
このため、下部連結体53に取付けられた押え部材77の押圧片82が立上り片76の受け板76bを押え、シリンダ機構65による往復動力付与部近傍の移動プレート2の浮き上がりを防止することができる。これは、往復動力が付与される部位が浮き上がりを発生し易いからである。これによって、シリンダ機構65から往復動力が付与されば、移動プレート2は浮き上がることなく往復動する。
【0036】
ところで、移動プレート2の貫通孔73の周縁部には、図12と図15に示すように、貫通孔73の形状に対応した矩形状の補強部材90が付設されている。すなわち、補強部材90にて、貫通孔73の周縁部に肉厚を大きくして、この貫通孔73の周囲を補強するものである。また、上記立上り片76、76は、移動プレート2において立上り片76、76の上下方向の変位を規制し、また、上記補強体88も移動プレート2の反開口部側の上下方向の変位を規制するものであり、これらを一体的に連設することによって、移動プレート2の反開口部側の往復動力付与部近傍を補強することができる。このため、この補強部材90と立上り片76、76と補強体88等で、往復動力付与部近傍を高応力逃げ構造を形成している。これは、この往復動力付与部近傍にシリンダ機構65から押圧力が作用するためである。特に、この場合、この補強部材90と立上り片76、76と補強体88との三者を一体に連結しているので、往復動力付与部近傍の剛性が大となって、シリンダ機構65からの往復動力を安定して受けることができる。
【0037】
また、シリンダ機構65による移動プレート2への往復動力付与方向を移動プレート2の幅方向の中心線Lと上下方向に略一致させている。このため、1台のシリンダ機構65であっても、移動プレート2に扁荷重やねじれ力等が作用することを抑制でき、安定した往復動力を付与することができ、移動プレート2は安定して往復動する。
【0038】
上記のように、浮上防止手段75にて、移動プレート2の往復動力付与部近傍の浮き上がりを防止することができる。これによって、シリンダ機構65からの往復動力の付与により、移動プレート2全体を安定よく往復動させることができ、荷下ろし作業を確実に行うことがきる。また、移動プレート2の反開口部側の端部近傍に補強体88を立設することにより、この移動プレート2の反開口部側の端部近傍の剛性が大となり、しかも、この補強体88に往復動力が付与されるものであるので、往復動力付与によって、移動プレート2は安定して往復動する。さらに、上記移動プレート2の往復動力付与部近傍に往復動方向に延びる立上り片76を設けたことにより、この移動プレート2の上下方向の変動が規制されるので、往復動力付与によって、移動プレート2は安定して往復動する。また、移動プレート2の上記補強体88の近傍に設けた貫通孔73の周囲は補強部材90にて補強され、しかも、その補強部材90と立上り片76とが一体に連結されるので、移動プレート2の反開口部側の剛性が一層大となる。このため、往復動力付与による移動プレート2の往復動は一層安定する。また、移動プレート2に往復動力を付与するシリンダ機構65は、貫通孔73を通して上記基部1から導出された支持部73と補強体88との間に配置されるので、シリンダ機構65の支持剛性が向上し、往復動力を確実に移動プレート2に付与(伝達)することができ、移動プレート2の往復動の信頼性が向上する。特に、補強体88と補強部材90と立上り片76とを一体に連結しているので、移動プレート2の反開口部側の剛性がより一層大となり、往復動力付与による移動プレート2の往復動さらに安定する。このように、移動プレート2の往復動力付与部近傍を高応力逃げ構造としたことで、シリンダ機構65からの往復動力の付与による往復動力付与部近傍の変形や損傷を防止できる。
【0039】
押圧部材4に受支機構103を形成している点について
受支機構103は、側壁部材3、3に設けた左右一対のガイド部材Gと、このガイド部材Gと共働する押圧部材4に設けた左右一対の第1受け体104と第2受け体105とによって構成されるものである。まず、側壁部材3、3のガイド部材Gについて説明する。図3に示すように、側壁部材3、3の本体21の内面上部には、窪部17、17が設けられ、この窪部17の上部には、前後方向(移動プレート2の往復動方向)に沿ってガイド部材Gが配置されている、このガイド部材Gは、各筒状の本体18と、この本体18の上面に所定間隔で配置される複数の受けブロック20・・とからなる。上記一対のガイド部材G、18の内面間寸法は、側壁部材3、3の内面間寸法と略同寸法に設定されている。また、窪部17の底面17aは、外方から内方に向かって下傾した傾斜面とされている。この傾斜面は、この窪部17に積荷が侵入した場合に、この窪部17から排出するためのものである。なお、上記ガイド部材Gとしては、本体18のみをもって構成してもよい。すなわち、受けブロック20を他の部材に配置するようにしてもよい。
【0040】
次に、押圧部材4について説明する。図19から図21に示すように、押圧部材4は、上方から下方に向かって往動方向端部側へ傾斜する傾斜板からなる基板部91aを有する本体96(これが積荷を押圧する積荷押圧部となる)と、本体96の前方側に配置し上下方向に延びる副体92と、本体96の下部に配置された脚体93とを備える。なお、この基板部91a、91aの外周側には外枠部91bが配置されている。また、積荷押圧部96には、開閉ドア94付きの出入り口95が設けられている。この場合、開閉ドア94は往動方向端部(積載室5)側へ押動することによって、出入り口95が開状態となる。図21において、89は開閉ドア94を揺動自在に押圧部材4に取付けるための蝶番である。すなわち、使用者(作業者)は、上記側壁部材3に設けられら出入り口56から側壁部材3、3間の空間部(押圧部材4よりも運転台C側の空間部)に侵入することができ、この空間部から押圧部材4の出入り口95を介して積載室5へ入ることができる。
【0041】
副体92は、上下方向に延びる一対の竪柱97、97と、往復動方向と略直交する方向に沿って配設されて竪柱97、97の上端部を連結する連結枠98と、往復動方向に沿って配設されて連結枠98の上端部と外枠部91bの上端部とを連結する連結枠99、99とを備える。また、脚体93は、往復動方向と略直交する方向に沿って配設される基部102と、その基部102の両端部から復動方向に延びる一対の縦方向枠100、100を備え、この縦方向枠100、100には、側壁部材3、3の内面下部を転動するローラ101・・が付設されている。
【0042】
この場合、上記押圧部材4は移動プレート2の復動時には、後述するように、規制手段120にて、その上部側が上記側壁部材3側に係止されており、この積荷の荷下ろし時には、押圧部材4の下部側において反開口部側への回転モーメントが作用する。すなわち、この押圧部材4はその上下方向中心に矢印方向Aの反力を受け、押圧部材4の本体96が矢印Dのように上昇しようとし、副体92の連結枠98が矢印Eのように下降しようとする。そのために、押圧部材4は、これらの押圧力を受支する受支機構103を備える。この場合、受支機構103は、押圧部材4が上昇しようとする力を受ける第1受け体104と、副体92の連結枠98が下降しようとする力を受ける第2受け体105とを備える。
【0043】
第1受け体104は、図22と図23とに示すように、外枠部91bの竪枠106の外面に取付けられる断面倒立U字状の突出部材107と、この突出部材107の上面に付設される受け板部108とを有する。この際、突出部材107は取付手段109を介して着脱自在に押圧部材4に取付けられる。取付手段109は、一対の挟持板110、110と、この挟持板110、110を突出部材107と竪枠106とに固定するボルト部材111・・とを有する。すなわち、挟持板110、110にて突出部材107と竪枠106とを挟持した状態で、ボルト部材111・・を螺着すればよい。従って、このボルト部材111を外せば、第1受け体104を押圧部材4から取り外すことができる。なお、挟持板110と突出部材107との間、挟持板110と竪枠106との間に板部材112、113が介在されている。また、竪枠106の上端には上壁部材114aが付設されている。
【0044】
また、第1受け体104の取付け状態(装着状態)では、突出部材107及び受け板部108が側壁部材3の窪部17に嵌入状となって、上記したガイド部材Gの下方に受け板部108が位置する。このため、第1受け体104の取付け状態(装着状態)では、押圧部材4に図23の矢印D方向の上昇しようとする力が発生すれば、受け板部108がガイド部材Gの下面に当接して、押圧部材4の上昇を防止することができる。すなわち、この積荷の荷下ろし時には、押圧部材4の下部側において反開口部側への回転モーメントが発生することになり、このようなときに、上記押圧部材4には、上記係止点よりも反開口部側に位置において、第1受け体104の受け板部108が上記ガイド部材Gにその下方から当接する。このため、ガイド部材Gと第1受け体104とで、押圧部材4が上昇しようとする力を受ける受支機構103を構成することになる。
【0045】
また、上記一対のガイド部材G、18の内面間寸法は、側壁部材3、3の内面間寸法と略同寸法に設定されているので、第1受け体104が取り外された状態(非装着状態)では、押圧部材4の上方への引き出し及び上方からの側壁部材3、3間への収納が可能となる。
【0046】
次に、第2受け体105は、図22と図23と図24等で示すように、受けブロック20の上方に位置する受け板部115を有し、この受け板部115は竪枠97に固着される支持体116、116に支持される。すなわち、受け板部115にはその上面に取付片117、117が立設され、この取付片117、117が支持体116、116の外方へ突出した支持部116a、116aにボルト・ナット結合にて取付けられる。なお、受け板部115は、図23のように、弾性体119を介して上記支持体116に取付けられている。また受け板部115の上面にはリブ片118、118が連設され、支持体116、116の上端縁には上壁部材114b、114cが付設されている。
【0047】
この第2受け体105は竪枠106よりも外方(外側方)に突出するが、この場合、押圧部材4が上方から側壁部材3、3間に挿入されるので、邪魔になることはない。そして、側壁部材3、3間に挿入された状態では、第2受け体105の受け板部115が図23に示すように、受けブロック20の上方に位置することになる。このため、副体92の連結枠98が矢印Eのように下降しようとする力が発生すれば、ガイド部材G、具体的には、受けブロック20に第2受け体105が当接して、副体92の下降が防止される。すなわち、上記係止点よりも開口部47側の位置において上記ガイド部材Gにその上方から第2受け体105の受け板部115が当接することになり、このガイド部材Gと第2受け体105とで、副体92の連結枠98が下降しようとする力を受ける受支機構103を構成することになる。
【0048】
上記のように、積荷の荷下ろし時においては、受支機構103の第1受け体104にて、押圧部材4に作用する押上げ力を受支することができるので、押圧部材4に作用する抜け出し方向への押上げ力を確実に支持することができて、押圧部材4の変位や変形を防止することができる。これにより、押圧部材4を開口部47側へ順次移動させる荷下ろし作業を確実に行うことができる。ところで、抜け出し方向への押上げ力は次に理由により生じる。上記したように、引戻された積荷が次第に集積さることによって圧封された状態となれば、押圧部材4の下部では高圧、上部では低圧となっているので、この圧力差に起因する押上げ力がこの押圧部材4に作用するからである。さらに、上記押圧部材4は、その上部が係止されている訳であるから、上記したように押圧部材4に作用する力は、押圧部材に対して回転モーメントとして作用する。この回転モーメントは、押圧部材4の下部側を反開口部側へ押圧するものであり、係止点よりも開口部47側の位置においては下降しようとする力が生じる。この際、ガイド部材Gにその上方から第2受け体105が当接することによって、この力を受けることができる。これによって、発生する回転モーメントによる押圧部材4の揺動を確実に防止することができ、押圧部材4を開口部側へ順次移動させる荷下ろし作業を確実に行うことができる。また、この発生した回転モーメントよって、押圧部材4の本体96が矢印D(図19参照)のように上昇しようとする力が生じるが、この場合、ガイド部材Gの下面に上記第1受け体104が当接することで受けることができる。すなわち、回転モーメントによる押圧部材4の揺動(回動)を第1受け体104と第2受け体105とで規制することができ、押圧部材4の変形や変位を確実に防止することができる。しかも、受支機構103は上記一対の側壁部材3、3側にそれぞれ設けられているので、押圧部材4に作用する抜け出し方向への押上げ力をより確実に支持することができる。また、第1受け体104は押圧部材4に対して着脱自在であり、しかも、第1受け体104の非装着状態において、ガイド部材G、G間への押圧部材4の上方からの挿入を可能としているので、第1受け体104としては、押圧部材4をガイド部材G、G間に挿入した後にこの押圧部材4に装着すればよい。このため、押圧部材4の組み込み作業の容易化を図ることができる。また、第1受け体104を外せばこの押圧部材4をガイド部材G、G間からの取出しが可能であるので、押圧部材4の修理や点検等の作業性の向上を図ることができる。さらに、一対のガイド部材G、Gの内面間寸法は、側壁部材3、3の内面間寸法と略同寸法に設定されているので、押圧部材4を側壁部材3、3間への挿入も可能であって、押圧部材4の組み込み作業性が一層向上する。しかも、ガイド部材G、Gの下方の側壁部材4には、第1受け体104の嵌入する窪部17を設けているので、第1受け体104の装着作業も容易であると共に、装着された際には、ガイド部材G、Gの下方に確実に第1受け体104を配置することができ、第1受け体104として安定した機能(受け)を発揮する。窪部17の底面17aを、積荷をこの窪部17から下方へ排出する傾斜面しているので、この底面17aには積荷が溜まらず、積載室(側壁部材3、3と移動プレート2と押圧部材4等で構成される空間室)に積荷が残りにくい構造となっている。
【0049】
移動プレート2の往動時に押圧部材4を往動を許容し、移動プレート2の復動時には押圧部材4を止定させる規制手段120について
ところで、この荷下ろし装置には、移動プレート2の上記開口部47側への往動と共にこの押圧部材4を往動を許容し、移動プレートの反開口部側への復動時には押圧部材4をその位置に止定させるための規制手段120が設けられている。規制手段120は、図27と図28に示すように、上記複数の受けブロック20・・と、この受けブロック20に係止する揺動片121等を備える。
【0050】
すなわち、揺動片121は、押圧部材4の本体96の上方に位置し、その両端が傾斜辺121a、121bとされた板状体からなり、その軸心を中心として揺動可能として図示省略の枢支部にて支持されている。この揺動片121を揺動させるための揺動機構122は、図25と図26に示すように、シリンダ機構123と、このシリンダ機構123のピストンロッド123aの往復動を揺動片121に伝達するため伝達機構124とを有する。伝達機構124は、押圧部材4の幅方向(移動プレート2の往復動方向と略直交する方向)に沿って配設されるロッド125と、シリンダ機構123のピストンロッド123aに連設される弾性連結体126と、この弾性連結体126のロッド126aと上記ロッド125とを連結する連結部材127等から成る。また、連結部材127は、上記ロッド125と略平行に配設される第1ロッド128と、この第1ロッド128とロッド125とを連結する第2ロッド129とを有する。この際、弾性連結体126のロッド126aと第1ロッド128とはアーム130を介して枢結され、第1ロッド128と第2ロッド129とはアーム131を介して枢結され、第2ロッド129はアーム132を介してロッド125に枢結されている。
【0051】
従って、シリンダ機構123のピストンロッド123aが縮んだ状態では、揺動片121が図26の実線で示す状態となる。この際、図27(c)等で示すように、弾性連結体126の弾性力で係止片121が矢印F方向に付勢され、この状態では矢印F方向と反対方向である矢印J方向の揺動が許容される。また、シリンダ機構123のピストンロッド123aが延びた状態では、揺動片121が図30の仮想線で示す状態となる。この際、図28(b)等で示すように、弾性連結体126の弾性力で矢印J方向に付勢され、矢印F方向の揺動が許容される。
【0052】
このため、揺動片121を図26の実線で示す状態として、図27(a)に示すように、▲1▼の受けブロック20の傾斜面20bに揺動片121の傾斜辺121aが当接(係止)している状態から、押圧部材4を往動方向、つまり矢印X方向へ移動させて行けば、図27(b)に示すように、揺動片121は▲2▼の受けブロック20に当接し、この状態からさらに矢印X方向させれば、図27(c)に示すように、揺動片121は上記弾性転結体126の弾性力に抗して矢印J方向に揺動して、図27(d)に示すように、この▲2▼の揺動片121を乗り越える。このように、揺動片121を図26の実線で示す状態では、押圧部材4の往動方向の移動を許容する。このため、この状態において、移動プレート2が往動方向へスライドすれば、押圧部材4は移動プレート2との摩擦力等にて、この移動プレート2の移動と共に一体的に往動方向へ移動する。
【0053】
しかしながら、図27(a)に示すように、揺動片121の傾斜辺121aの受けブロック20の傾斜面20bに係止している状態では、復動方向(矢印Y方向)の移動が規制される。このため、図27(a)の状態から移動プレート2が復動方向へ移動すれば、押圧部材4も復動方向へ移動しようとするが、規制手段120にてその移動が規制され、押圧部材4はその位置に止定する。
【0054】
また、揺動片121を図26の仮想線で示す状態として、図28(a)に示すように、▲2▼の受けブロック20の傾斜面20aに揺動片121の傾斜辺121bが当接(係止)している状態から、押圧部材4を復動方向、つまり矢印Y方向へ移動させて行けば、図28(b)に示すように、揺動片121は▲1▼の受けブロック20に当接し、この状態からさらに矢印Y方向させれば、図28(c)に示すように、揺動片121は矢印F方向に揺動して、図28(d)に示すように、この▲1▼の揺動片121を乗り越える。このように、揺動片121を図26の仮想線で示す状態では、押圧部材4の復動方向の移動を許容する。このため、この状態において、移動プレート2が復動方向へスライドすれば、押圧部材4は移動プレート2との摩擦力等にて、この移動プレート2の移動と共に一体的に復動方向へ移動する。
【0055】
しかしながら、図28(a)に示すように、揺動片121の傾斜辺121bが受けブロック20の傾斜面20aに係止している状態では、往動方向(矢印X方向)の移動が規制される。このため、図28(a)の状態から移動プレート2が往動方向へ移動すれば、押圧部材4も往動方向へ移動しようとするが、規制手段120にてその移動が規制され、押圧部材4はその位置に止定する。
【0056】
なお、荷下ろし作業における押圧部材4の往動方向の移動時には、揺動片121が受けブロック20の傾斜面20aにガイドされて滑らかにこの受けブロック20を乗り越え、また、荷下ろし作業終了後に押圧部材4を元の状態に戻す場合における押圧部材4の復動方向の移動時には、揺動片121が受けブロック20の傾斜面20bにガイドされて滑らかにこの受けブロック20を乗り越えることができる。このように、上記規制手段120は、押圧部材4を止定しないときには、側壁部材3、3に対する押圧部材4の滑らかな移動を許容することができる。
【0057】
水分等の漏出物を受けるため樋部材16を設けている点について
ところで、側壁部材3、3は、図1に示すように、本体21と、この本体21の外面を被覆する化粧カバー22とから成るものである。そして図3に示すように、側壁部材3、3の本体21の下部、具体的には、補強部材14、14の外端側に上方開口状の樋部材16、16が、前後方向(往復動方向)に沿って側壁部材3の略全長にわたって配設されている。これは、移動プレート2と側壁部材3、3との間からの漏出物(水分等)を受けるものである。また、この樋部材16には図示省略の貯留部が連設されている。この貯留部は、樋部材16に入った漏出物を貯留して漏出物を道路等に垂れ流さないようしている。そして、この貯留部からは漏出物廃棄場等に廃棄することができる。なお、図3と図4等においては化粧カバー22の図示を省略している。
【0058】
上記のように、樋部材16にて、移動プレート2と側壁部材3、3との間からの漏出物を受けることができる。これにより、漏出物の道路等への落下(滴下)を回避することができ、道路等を汚したりすることを防止することができる。また、樋部材16にて受けられら漏出物は、貯留部にて貯留することができる。なお、この貯溜部はトラック車体Bの裏面側において、スペアタイヤ取付部の側方等の余剰スペースに設けておくのが好ましい。そのため、例えば、漏出物をこの貯留部から漏出物廃棄場等に廃棄することができ、後処理が容易となる。
【0059】
収納室(積載室)5の容量を大きくすると共に、シリンダ機構65のメンテナンスを容易化している点について
移動プレート2は、図12に示すようにシリンダ機構65を介して前後方向に往復動する。このシリンダ機構65は、図1に示すように、基台1の復動方向端、つまりトラック運転台Cの後方部に配置されている。また、押圧部材4の積荷押圧部96を上方から下方に向かって上記開口部47側へ傾斜させている。従って、積荷押圧部96は、その上端部がその下端部よりも反開口部47側に位置することになる。これにより、積荷の収納室(積載室)5を形成するための空間を、鉛直状に配置されるものよりも大きくとることができ、収納室(積載室)5の容量を大きく確保することができる。しかも、この押圧部材4の反開口部47側に、シリンダ機構65を配置するスペースを確保している。すなわち押圧部材4が復動方向端部(トラック運転台C側の端部)に位置したときに、シリンダ機構65が積荷押圧部96の下方に位置するようにしているのである。そして、図2に示すように、一方の側壁部材3の前端部には、運転室Cに隣接した位置に、点検用扉55付きの出入り口56が形成されている。すなわち、この出入り口56を介して、側壁部材3、3間の空間部に入ってシリンダ機構65のメンテナンスを行うことができる。
【0060】
上記のように、上記押圧部材4の積荷押圧部96を開口部47側に向かって上方から下方へと傾斜させることにより、積荷押圧部96は、その上端部がその下端部よりも反開口部側に位置することになる。これにより、積荷の収納室(積載室)を形成するための空間を、鉛直状に配置されるものよりも大きくとることができ、収納室(積載室)の容量を大きく確保することができる。しかも、この押圧部材4の反開口部側に、シリンダ機構65(移動プレートを往復動させるためシリンダ機構)を配置するスペースを確保することができる。すなわち、側壁部材3、3間に形成される空間を有効に使用して、大容量の積載室及びシリンダ機構65の配置室を確保することができる。また、シリンダ機構65を移動プレート2よりも上方に配置したので、このシリンダ機構65のメンテナンス作業性の向上を図ることができる。しかも、シリンダ機構65による移動プレート2への往復動力付与方向が移動プレート2の幅方向の中心線と上下方向に略一致しているので、移動プレート2に扁荷重が作用するのを抑制でき、移動プレート2を往復動力付与方向にそって確実に往復動させることができる。これによって、この移動プレート2に基づく押圧部材4の移動を確実に行わせることができ、荷下ろし作業が安定する。また、上記側壁部材3には上記押圧部材4の反開口部側の位置に点検用扉55を設けたことにより、作業者はこの側壁部材3、3間に入ることができる。これにより側壁部材3、3間に配置されたシリンダ機構65等のメンテナンス作業等を簡単に行うことができる。
【0061】
積荷のテールランプ37への付着を防止している点について
下部クロスバー24は、図6と図10とに示すように、往復動方向と略直交する方向に沿って配設される横方向壁35と、この横方向壁35の長手方向端部側に設けられる一対のテールランプ取付部36、36とを備え、横方向壁35の長手方向端部が側壁部材3、3に連結される。また、各テールランプ取付部36は、テールランプ37が収納される収納室38を有し、その取付壁39にテールランプ37がボルト・ナット結合等の結合手段40にて取付けられている。なお、テールランプ取付部36は、上下壁41、42と、上記取付壁39等で構成される。
【0062】
そして、テールランプ37は収納室38に収納されて下部クロスバー24から突出しない状態、つまり下部クロスバー24よりも没入状となっているが、横方向壁35にはテールランプ取付部36、36に対応して窓部43、43が設けられ、この窓部43、43を介してテールランプ37を見ることができる。また、下壁42に開口部44が形成され、窓部43を介して積荷等がこの収納室38に侵入すれば、この開口部44から排出させることができる。すなわち、この収納室38には、収納室38に入った積荷の一部等を外部へ排出するための排出路19が形成される。さらに、横方向壁35と下壁42とのコーナ部46には、下方開口部44へ積荷をガイドする傾斜面部45が設けられている。これによって、このコーナ部46に積荷等が溜まるのを防止している。
【0063】
上記のように、上記開口部47の下端縁部を構成する下部クロスバー23のテールランプ取付部36に、テールランプ37が取付けられ、しかも、テールランプ37が下部クロスバー23よりも内側へ没入しているので、荷下ろし(荷出し)作業によるテールランプ37への積荷の落下を防止することができる。すなわち、積荷が産業廃棄物のチップ状の粉粒状体や砂利等の粉粒状体等であれば、開口部47から排出された粉粒状体等はそのまま真下へ自然落下することになる。このため、粉粒状体等が開口部47の下端縁部を伝わって落下するおそれがあるが、テールランプ37が下部クロスバー23よりも内側へ没入しているので、テールランプ37への積荷の落下を防止することができる。これによって、テールランプ37への積荷の付着やテールランプ37の積荷による汚れ等を回避することができ、荷下ろし(荷出し)作業後のテールランプ37及びその近傍の洗浄を省略できて、作業性に優れる。また、テールランプ取付部36内に積荷の排出路19を設けたので、仮にこのテールランプ取付部36内に積荷が侵入したとしても、排出路19及び下方開口部44を介して積荷を外部へ排出することができる。このため、テールランプ取付部36は積荷が溜まりにくく、荷下ろし(荷出し)作業後のテールランプ取付部36の清掃(洗浄)等を回避することができる。さらに、傾斜面部45にて、排出路19内に入った積荷を確実に外部へ排出することができ、テールランプ取付部36内の積荷の溜まり防止の信頼性が向上する。
【0064】
積載室5の蓋部材について
ところで、積載室5の上方開口部は、図29に示すように、蓋部材135にて開閉自在に塞がれる。この際、蓋部材135は4枚の分割体135a、135b、135c、135dからなる。すなわち、図30に示すように、分割体135a、135c及び分割体135b、135dはそれぞれ対応する各側壁部材3の上端縁に取付けられた垂下壁145に蝶番等の枢支部材136・・を介して揺動自在に支持され、分割体135b、135dは他方の側壁部材3の上端端縁に蝶番等の枢支部材136・・を介して揺動自在に支持されている。
【0065】
そして、各分割体135a、135b、135c、135dにおいては、各合わせ部端縁137a、138a、137b、138b、137c、138c、137d、138dには、図31に示すシール部材140・・が付設されている。シール部材140は、断面Uの字状の取付け部141と、この取付け部141から首部142を介して連設される円筒部143とを有する。このため、この図31に示すように、この蓋部材135が閉められた状態では、円筒部143が圧潰状となって、合わせ部間をシールすることができる。このシール部材140では、円筒部143同士が圧接するものであって、合わせる分割体135a、135b、135c、135dの閉動作を一致(同期)させる必要がない。なお、この蓋部材135に開閉は、電動開閉手段を介して電動式に行うようにしても、手動式にて行うようにしてもよい。また、開口部47の近傍(例えば、側壁部材3の往動方向端部側)に、荷下ろし作業中等における緊急停止用のスイッチを設けておくのが好ましい。
【0066】
荷下ろし装置の作動状態について
次に上記のように構成されたトラックの積載室5に積載された積荷を下ろす作業について説明する。なお、この積載室5に積荷を積載するには、まず、後方の扉部材48を閉状態とすると共に、蓋部材135を開状態としてこの積載室5を上方開口状とする。この際、押圧部材4を最も反開口部側に移動させておく。そして、この上方開口部から積荷を図示省略の搬送手段にて積載し、積載が終了すれば、蓋部材135を閉じて、このトラックにてこの積荷を目的地まで搬送する。目的地到着後に、装置を駆動させて積荷を下ろすことになる。例えば、積荷をピット146(図1参照)に下ろす場合、このトラックの積載室5の開口部47をピット146に対応した位置に位置させる。この状態で、開口部47の扉部材48を開状態として、シリンダ機構65を駆動させることによって、荷下ろし作業を開始する。
【0067】
荷下ろし作業を開始する際には、規制手段120の揺動片121を図26の実線で示す状態にしておく。そして、移動プレート2を図32(a)の状態から図32(b)に示すように、往動方向(矢印X方向)へ移動させる。この際の移動量はシリンダ機構65のピストンロッド65bの引きこみ量に対応する。この移動プレート2の往動方向Xへの移動では、上記したように、この移動に伴って図32(b)に示すように押圧部材4も往動方向X方へ移動する。
【0068】
次に、移動プレート2を図32(c)に示すように、復動方向(矢印Y方向)へ移動させる。この際の移動量はシリンダ機構65のピストンロッド65bの延び量に対応する。この移動プレート2の復動方向Yへの移動では、上記したように、規制手段120にて押圧部材4はその位置に止定される。これによって、積載室5内の積荷が押圧部材4の相対移動量に応じて開口部47からピット146内へ下ろされる。その後、図32(d)に示すように、移動プレート2の往動方向Xへ移動させて押圧部材4を往動方向Xへ移動させる。次に、図32(e)に示すように、移動プレート2を復動方向(矢印Y方向)へ移動させて、押圧部材4をその位置に止定させる。これによって、さらにこの押圧部材4の相対移動によって積荷が開口部47側へ押され、ピット146内へ下ろされる。以後、同様の動作を繰返して、押圧部材4を開口部47まで移動させれば、積載室5内の積荷を全て下ろすことができる。なお、押圧部材4が移動プレート2と共に往動方向へ移動する際には、各側壁部材3、3に対応して設けられたローラ101・・が各側壁部材3、3の内面下部を走行することになり、押圧部材4は側壁部材3、3に対して安定した姿勢を維持しつつ滑らかに移動することができる。
【0069】
そして、荷下ろし作業が終了すれば、押圧部材4をもとのように反開口部側へ戻す。この戻し作業は、規制手段120の揺動片121を図26の仮想線で示す状態にする。そして、図33(a)に示す状態から図33(b)に示すように移動プレート2を矢印Y方向(復動方向)へ移動させる。この際、上記したように、この移動プレート2の移動に伴って、押圧部材4も矢印Y方向に移動する。次に、図33(c)に示すように、移動プレート2を矢印X方向へ移動させる。この際、上記したように、規制手段120にて押圧部材4の矢印X方向の移動が規制され、押圧部材4はその位置に止定される。以後、図33(d)(e)のように同様の動作を繰返せば、押圧部材4を反開口部まで移動させることができる。
【0070】
ところで、押圧部材4の下部側において発生する反開口部側への回転モーメントにより、押圧部材4の上端部は図23の矢印D方向に押圧力が作用するが、この押圧力を上記規制手段120にて相殺することができる。すなわち、規制手段120の揺動片121は、押圧部材4の本体96の上方に位置し、図31(a)(d)に示すように、傾斜辺121aが受けブロック20の傾斜面21bに当接している状態で、上記モーメントにより第1受け体104を介してガイド部材18には上方への押圧力f1が作用すると、ガイド部材18の受けブロック20の傾斜面21bに押圧力f2が作用する。このため、この押圧力f2の鉛直方向の分力が押圧力f1と相殺することになる。
【0071】
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、基部1として、横フレーム6と縦フレーム15にて構成されるものでなく、平板状の基盤に複数の孔部を貫設したようなものであってもよい。また、移動プレート2の往復動に支障がなく、しかも移動プレート2を安定して支持できる範囲で、基部1の横フレーム6の増減、縦フレーム15の増加も可能である。さらに縦フレーム15は実施形態のように車体Bとは別に設けず、車体Bをそのまま利用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のトラックの実施形態を示す全体側面図である。
【図2】この発明の荷下ろし装置の実施形態を示す簡略斜視図である。
【図3】上記荷下ろし装置の側壁部材の化粧カバーを省略した状態の正面図である。
【図4】上記荷下ろし装置の側壁部材の化粧カバーを省略した状態の側面図である。
【図5】上記荷下ろし装置の側壁部材の化粧カバーを省略した状態の平面図である。
【図6】上記荷下ろし装置の背面図である。
【図7】上記荷下ろし装置の上部クロスバーの側面図である。
【図8】上記荷下ろし装置の上部クロスバーの簡略断面図である。
【図9】上記荷下ろし装置の開口部の斜視図である。
【図10】上記荷下ろし装置の下部クロスバーの拡大断面図である。
【図11】上記荷下ろし装置の基部と移動プレートとの関係を示す拡大断面図である。
【図12】上記荷下ろし装置のシリンダ機構の側面図である。
【図13】上記荷下ろし装置の移動プレートの底面図である。
【図14】上記荷下ろし装置の移動プレートの側面図である。
【図15】上記荷下ろし装置の移動プレートの要部拡大平面図である。
【図16】上記荷下ろし装置の移動プレートの浮上防止手段の正面図である。
【図17】上記荷下ろし装置の移動プレートの浮上防止手段の側面図である。
【図18】上記荷下ろし装置の移動プレートの浮上防止手段と側壁部材との関係説明図である。
【図19】上記荷下ろし装置の押圧部材の側面図である。
【図20】上記荷下ろし装置の押圧部材の正面図である。
【図21】上記荷下ろし装置の押圧部材の背面図である
【図22】上記荷下ろし装置の押圧部材の受支機構の拡大正面図である。
【図23】上記荷下ろし装置の押圧部材の受支機構の拡大側面図である。
【図24】上記荷下ろし装置の押圧部材の平面図である。
【図25】上記荷下ろし装置の規制手段の揺動機構の正面図である。
【図26】上記荷下ろし装置の規制手段の揺動機構の側面図である。
【図27】上記荷下ろし装置の規制手段の作用説明図である。
【図28】上記荷下ろし装置の規制手段の作用説明図である。
【図29】上記荷下ろし装置の蓋部材を示す簡略平面図である。
【図30】上記荷下ろし装置の蓋部材を示す簡略断面図である。
【図31】上記荷下ろし装置の蓋部材の要部拡大断面図である。
【図32】上記荷下ろし装置の荷下ろし方法の説明図である。
【図33】上記荷下ろし装置の荷下ろし後の押圧部材を戻す方法の説明図である。
【図34】従来の荷下ろし装置を示す簡略図である。
【図35】従来の荷下ろし装置による荷下ろし作業状態を示す簡略図である。
【図36】従来の荷下ろし装置による荷下ろし作業状態を示す簡略図である。
【符号の説明】
1 基部
2 移動プレート
3 側壁部材
4 押圧部材
6 横フレーム
15 縦フレーム
47 開口部
H 孔部
S スライド機構
Claims (4)
- 基部と、
この基部に往復動可能に支持された移動プレートと、
この移動プレートの往復動方向に沿って立設された一対の側壁部材と、
この側壁部材間に配置された押圧部材と、
上記側壁部材間において往動方向端部に設けられた荷下ろし用の開口部とを備え、
上記移動プレートの上記開口部側への往動と共に上記押圧部材が往動し、上記移動プレートの反開口部側への復動時には上記押圧部材をその位置に止定し、これにより積荷を上記開口部から荷下ろしするように構成した荷下ろし装置であって、
上記基部には、その上下を貫通する複数の孔部が形成されていることを特徴とする荷下ろし装置。 - 上部基部は、移動プレートの往復動方向に延びる縦フレームと、この縦フレーム上においてこれとは略直交して延びる横フレームとから成り、上記両フレームの非交差部が上記孔部を構成していることを特徴とする請求項1の荷下ろし装置。
- 上記移動プレートと横フレームとの間に摺動性能を向上するためのスライド機構を設けていることを特徴とする請求項2の荷下ろし装置。
- 上記請求項1〜請求項3のいずれかの荷下ろし装置を備えたことを特徴とするトラック。
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