JP2004015948A - Article conveying facility - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リニアモータの駆動により推力を得て一定の軌道に沿って移動し、物品を搬送する物品搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記物品搬送設備の一例が、特開平11−168805号公報に開示されている。この物品搬送設備は、リニアモータの1次コイルを備えた自走車と、該自走車が走行し、前記リニアモータの一次コイルに対向して、自走車の走行方向に長方形状のN極とS極の磁極片(永久磁石)が繰り返し配列された走行レールを有する構成とされており、前記自走車の一次コイルに一次電流が供給されると、コイルが形成する磁界と交互に配置されたN極とS極の磁極片が形成する磁界との間の相互作用により反発力および吸引力が生じ、これが推力として転化され、自走車は走行レールに案内されて移動する。
【0003】
また物品搬送設備として、特開平7−48028号公報に開示されているように、自走車に磁極片(永久磁石)を配置し、走行レールに所定間隔で1次コイルを配設し、1次コイルに電流を流すことにより磁極片に推力を与え、自走車を移動させる設備がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の走行レールに磁極片を配列した構成では、走行レールの磁極片が鉄粉などの異物を吸い寄せてしまい、一旦このような異物が付着してしまうと、取り除くことに大変に労力を要するという問題があった。また磁極片はフェライトから形成されるため、欠けたり割れたりしやすく、そのためにメンテナンス時に必ずチェックして、補修する必要があった。
【0005】
また上記従来の走行レールに1次コイルを配設した構成では、走行レールの上側の凹凸に異物が溜まりやすく、取り除くことに大変に労力を要するという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、走行レールの異物を簡単に除去することができ、メンテナンスを容易とする物品搬送設備を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、リニアモータの駆動により推力を得て一定の軌道に沿って移動し、物品を搬送する物品搬送設備であって、
前記リニアモータを、1次コイルと、この1次コイルと対向して配置される磁極片から構成し、前記軌道に沿って前記1次コイルまたは磁極片の一方を配置し、この配置した前記1次コイルまたは磁極片の上側ほぼ全体を、前記1次コイルまたは磁極片より発生される磁束を許す覆い材で覆うことを特徴とするものである。
【0008】
上記構成によれば、軌道を形成する1次コイルまたは磁極片の上側ほぼ全体が、1次コイルまたは磁極片より発生される磁束を許す覆い材で覆われることにより、異物が付着しても簡単に除去することが可能となり、労力が軽減され、また軌道が磁極片で形成されている場合、磁極片が欠けたり割れたりする恐れが少なくなる。
【0009】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明であって、前記軌道は、予め前記1次コイルまたは磁極片の一方が配置され、この配置された前記1次コイルまたは磁極片の上側ほぼ全体が前記覆い材で覆われて組み込まれているユニットを、複数連結して構成されることを特徴とするものである。
【0010】
上記構成によれば、軌道は、予め組みたてられたユニットを連結することにより構成され、現場の作業効率が改善される。
また請求項3記載の発明は、上記請求項1または請求項2に記載の発明であって、覆い材は無色透明な粘着テープにより形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
上記構成によれば、1次コイルまたは磁極片の上側ほぼ全体に粘着テープが貼付けられていることにより、1次コイルまたは磁極片がしっかりと束ねられ、軌道が磁極片で形成されている場合、磁極片が欠けたり割れたりする恐れが少なくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
「実施の形態1」
図1は本発明の実施の形態1における物品搬送設備の概略経路図である。この物品搬送設備は、リニアモータの駆動により推力を得て一定の軌道に沿って移動し、物品を搬送する物品搬送設備である。
〔搬送経路〕
物品の搬送経路は、図示するように、所定の階、たとえば1階と2階の中間階に敷設されたループ状の主経路部(メインライン)1と、このメインライン1に分岐合流装置2を介して接続されるストレージ部(ストレージライン)3と、分岐合流装置2を介して接続される分岐部(分岐ライン)4と、ステーションライン5と、分岐ライン4と各階の分岐ライン4あるいは分岐ライン4とステーションライン5をつなぐ移載設備70から形成され、ストレージライン3の中央部と、ステーションライン5の終端部には自走車(移動体の一例)10の所定停止位置を有するステーション6が形成されている。上記移載設備70が搬送経路の垂直部を形成しており、また上記メインライン1とストレージライン3と分岐ライン4とステーションライン5が搬送経路の水平部を形成している。
【0013】
また、これらラインは後述するレール装置38により構成されており、このレール装置38に案内されて複数の自走車10が移動し、この移動体である各自走車10は、ステーション6間に渡って物品を搬送する。また分岐合流装置2は、一方のラインから他方のラインへ自走車10を横移動させるために使用される。
【0014】
自走車10とレール装置38を図2〜図7にしたがって説明する。
〔自走車〕
自走車10は、自走車本体11とこの自走車本体11の中央部に位置する収納容器(コンテナ)12から構成されている。
【0015】
自走車本体11には、その下部の前後にそれぞれ水平方向に回動自在に走行駆動部13が設けられ、これら各走行駆動部13は、車軸14を介して遊転自在に取付けた左右計2個の走行車輪15と、車軸16に取付けた前後左右計4個の横移動規制用車輪17と、リニアモータのステータ(一次コイル)18の一体構造となっており、さらに自走車10間の追突時に動作するバンパースイッチ19Aを内蔵したバンパー19が先端(または後端)に設けられている。また、自走車本体11の下部に、バッテリ29が設けられている。
【0016】
また自走車本体11には、前部および後部にそれぞれ追突防止センサ20が設けられ、一方の側面には、レール装置38に沿って配置される光通信装置21Aに対向する光通信センサ21と、磁性体22と、レール装置38に沿って配置される光電スイッチ23Aに対向する発進/停止用の光電スイッチ23と、レール装置38に沿って配置されたポイント(分岐合流装置2や移載設備70のナンバーなど)を示すバーコード24Aに対向するポイント認識用のバーコードリーダ24と、レール装置38に沿って配置されたバーコード・インゾーン検出用マグネット25Aを検出する磁気センサ25が設けられている。
【0017】
そして、他方の側面には、レール装置38に沿って敷設された給電レール26から集電する集電子27が設けられ、さらに下部中央に、レール装置38に沿って繰り返し配置されたリニアモータ二次側のN極とS極の磁極片(永久磁石)49(詳細は後述する)を検知する磁気センサ28が設けられている。磁気センサ28により検出された磁極片49の数をカウントすることにより現在位置を認識できる。
【0018】
また収納容器12には上面に蓋30が設けられており、この蓋30の内部には、蓋30が開であるかを検出する近接センサからなる蓋開センサ31が設けられている。
【0019】
また、自走車本体11の内部には、図6に示すように、CPU基板33とリニアモータコントロール基板34からなるコントローラ35と、リニアモータのステータ(一次コイル)18に一次電流を供給するリニアモータのドライバ(基板)36と、集電子27に接続された電源装置37が設けられている。電源装置37からコントローラ35とドライバ36へ給電される。
【0020】
コントローラ35には、上記バンパースイッチ19A、追突防止センサ20、光通信センサ21、発進/停止用の光電スイッチ23、ポイント認識用のバーコードリーダ24、バーコード・インゾーン検出用磁気センサ25、走行位置検出用磁気センサ28、および蓋開センサ31が接続され、コントローラ35は、これらセンサと通信装置の入力に応じて走行・停止を判断し、自走車10の位置認識を行い、走行時にリニアモータのドライバ36へ走行指令を出力する(詳細は後述する)。リニアモータのドライバ36は、コントローラ35の走行指令に応じてリニアモータのステータ18に一次電流を供給する。
〔レール装置〕
レール装置38は、工場で予め組み立てられた(製作された)複数のレールユニット(ユニットの一例)39を組み合わせて連結することにより構成される。
【0021】
各レールユニット39のレール本体40は、内方に、車輪15に上下から接当する第1走行案内面41と、横移動規制用車輪17に外側から接当する第2走行案内面42とを有し、外方に、自走車10の走行に水平な溝(くぼみ)43を有する左右(自走車10の走行とは直角な方向)の側面パネル44と、これら側面パネル44の下端を連結する底面パネル45から構成されている。
【0022】
底面パネル45の左右中央上面には、自走車10の走行方向に、鉄板からなるヨーク46が配設され、このヨーク46を固定するために、所定間隔でネジ孔47Aが設けられた一対のヨーク固定支持体48が連続して設けられている。ヨーク46は、この一対のヨーク固定支持体48とネジ孔47Aに固定されるネジ47によりレール装置38の水平部の中央内方に固定される。このヨーク46上に、リニアモータのステータ18に対向して自走車10の走行方向に、図7(a)に示すように、移動軌道を形成する長方形状のN極とS極の磁極片(永久磁石)49が繰り返して、単に置かれている(配列されている)。
【0023】
またこれら全て磁極片(永久磁石)49の表面全体に(上側ほぼ全体に)、フィルム状の覆い材として、磁極片49が発生する磁束を通す(許す)フィルム状の無色透明な粘着テープ(貼り付ける裏面のみに粘着性があり、表面には粘着性はないテープである)50が貼り付けられている。なお、図7(b)に示すように、磁極片49の側面にはマーク51が取り付けられ、このマーク51の位置により極性を判別している。たとえば、側面を見て左端にマーキングしてあれば、上側がN極と判別する。リニアモータは、ステータ(1次コイル)18と、このステータ18と対向して配置される磁極片49から構成される。
【0024】
また各レール本体40間は、前記側面パネル44の溝43に嵌め込む凸部52を有するジョイントプレート53を介して、ボルト54により連結され、以てレール装置38が形成される。
【0025】
またレール装置38の側面パネル44に、この側面パネル44より突設されたハンガー56に支持されて前記給電レール26が敷設されている。
上記分岐合流装置2を図8にしたがって説明する。
〔分岐合流装置〕
分岐合流装置2は、上記レール装置38に連続し、自走車10が乗降するレール部58と、このレール部58をライン間に渡って移動させる搬送部(図示せず)から構成されている。レール部58はレール装置38と同一の構造としており、給電レール26が設けられ、N極とS極の磁極片49が繰り返し配列されている。また自走車10の光電スイッチ23に対向する光電スイッチ23Aと、磁性体23に対向する在席検出用磁気センサ59が設けられている。
【0026】
搬送部は、自走車10が分岐合流装置2の手前のポイントに到達し、自走車10より通信装置21A,21を介して「分岐の要求」を入力すると、このラインに接続するように、レール部58を移動させ、光電スイッチ23,23Aを介して自走車10へ「乗り込み許可」を出力し、磁気センサ59により自走車10の乗り込みを確認すると、他方のラインへレール部58を移動させ、光電スイッチ23,23Aを介して自走車10へ「発進許可」を出力する。
【0027】
また搬送部は、自走車10が分岐合流装置2の手前のポイントに到達し、通信装置21A,21を介して「通過の要求」を自走車10より入力すると、このラインに接続するように、レール部58を移動させ、光電スイッチ23,23Aを介して自走車10へ「通過許可」を出力する。
〔ステーション〕
ステーション6は、図9に示すように、到着した自走車10に対して蓋30を開けて荷の搬出・搬入を行う箇所であり、操作パネル61の操作により、通信装置21,21Aを介して自走車10のコントローラ35に対して行き先のステーション6のナンバーが入力される。またステーション6は、安全カバー62により覆われており、作業員の安全性を高めている。
【0028】
上記移載設備70を図10〜図19にしたがって説明する。
〔移載設備〕
移載設備70は、固定したレール装置との間で自走車(移動体)10の移載を行うものであって、ここで固定したレール装置は、上記ステーションライン5を形成する上位固定レール装置38Aと、分岐部4を形成する下位固定レール装置38Bとして示されている。そして固定レール装置38A,38Bは、上下に振り分けて、かつ180度変位した相反する方向として配置している。なお固定レール装置38A,38Bは、前記レール装置38の一部を構成するもので、そのレール本体40の第1走行案内面41は、車輪15に下方からのみ接当し、上方は開放した構成にしてある。
【0029】
これら固定レール装置38A,38Bの遊端間に昇降体73を設け、この昇降体73は、垂直レール装置71に沿って昇降自在に構成されている。すなわち、垂直レール装置71は四角筒状であって、その両側面の部分には凹入状のガイド溝72が上下の全長に亘って形成されている。昇降体73は、昇降部74と、この昇降部74の下部前面から前方へ突設される支持部75とからなる。そして昇降部74には、両ガイド溝72に嵌合して案内される前後ガイドローラ76と左右ガイドローラ77とが、それぞれ上下の2箇所(複数箇所)に設けられている。
【0030】
昇降体73の昇降作動手段80は、垂直レール装置71の上端に設けたモータなどの正逆駆動部81と、この正逆駆動部81の駆動軸82に設けた駆動輪体83と、この駆動輪体83に掛けた駆動ベルト(タイミングベルトなど)84と、垂直レール装置71内に位置しかつ駆動ベルト84の一端に連結したバランスウェイト85と、正逆駆動部81のコントローラ(図示せず)などにより構成されている。そして駆動ベルト84の他端が、昇降部74側のブラケット78に連結されている。
【0031】
したがって、正逆駆動部81により駆動輪体83を正逆回転させて駆動ベルト84を正逆移動させることで、ガイドローラ76,77を介して案内されながら、垂直レール装置71に沿って昇降体73を昇降し得る。その際にバランスウェイト85によって昇降体73側とのバランスが取られる。
【0032】
昇降体73に、固定レール装置38A,38Bに接続可能な可動レール装置88を、弾性のある弾性手段90を介して設けている。ここで可動レール装置88は、自走車10が乗り移るものであって、前述したレール装置38、すなわち、両固定レール装置38A,38Bとほぼ同一状の構成としており、給電レール26が設けられ、N極とS極の磁極片49が繰り返し配列されている。また昇降体73に、自走車10の光電スイッチ23に対向する光電スイッチ23Aと、磁性体22に対向する在席検出用磁気センサ59が設けられ、これら光電スイッチ23Aと在席検出用磁気センサ59は、前記昇降体73の正逆駆動部81のコントローラに接続されている。
【0033】
また移載設備70に接続する2本のレール装置38A,38Bの手前にそれぞれ、マグネット25Aと、バーコード24Aと、自走車10の光電スイッチ23に対向する光電スイッチ23Aと、自走車10の光通信装置21に対向する光通信センサ21Aが設けられ、前記光電スイッチ23Aと光通信センサ21Aは前記昇降体73の正逆駆動部81のコントローラに接続されている。
【0034】
弾性手段90は、支持部75の4箇所(複数箇所)に設けたガイド部91と、これらガイド部91に挿通されて昇降自在なロッド体92と、前後のロッド体92の下端間に連結した左右一対の下部連結体93と、前後のロッド体92の上端間に連結した左右一対の上部連結体94と、ガイド部91と下部連結体93との間に位置されて各ロッド体92に外嵌された下部弾性体95と、ガイド部91と上部連結体94との間に位置されて各ロッド体92に外嵌された上部弾性体96とにより構成されている。
【0035】
ここで弾性体95,96は、たとえば圧縮ばねからなり、ガイド部91に対して下部連結体93や上部連結体94を離間させる方向に弾性付勢する。そして上部連結体94上に可動レール装置88を載置して固定している。
【0036】
上記したように垂直レール装置71に沿って昇降体73を昇降させることで、可動レール装置88を一体として昇降できる。そして可動レール装置88は、上位固定レール装置38Aに接続された上昇位置で固定部側に当接されるとともに、下位固定レール装置38Bに接続された下降位置で固定部側に当接されるように構成されている。
【0037】
すなわち、上位固定レール装置38Aの接続端(遊端)で両側面には、端部外方へ突出して上位第1ストッパー体(固定部側の一例)100が設けられるとともに、可動レール装置88の昇降経路を挟んで上位第1ストッパー体100とは反対側には一対の上位第2ストッパー体(固定部側の一例)101が設けられ、その際に上位固定レール装置38Aや上位第2ストッパー体101は、建屋105側からのサポート材106に支持されている。
【0038】
また下位固定レール装置38Bの接続端(遊端)で両側面には、端部外方へ突出して下位第1ストッパー体(固定部側の一例)102が設けられるとともに、可動レール装置88の昇降経路を挟んで下位第1ストッパー体102とは反対側には一対の下位第2ストッパー体(固定部側の一例)103が設けられ、その際に下位固定レール装置38Bや下位第2ストッパー体103は、建屋105側からのサポート材107に支持されている。
【0039】
そして可動レール装置88の両接続端(遊端)で両側面には、側外方へ突出して被ストッパー体98,99が設けられている。
したがって可動レール装置88は、図16、図17に示す上位固定レール装置38Aに接続された上昇位置で、被ストッパー体98,99が上位第1ストッパー体100と上位第2ストッパー体101とに下方から当接され、その際に弾性手段90は、可動レール装置88が当接されて上位固定レール装置38Aに接続されたのちの昇降体73の上昇作動によって、上部弾性体96の弾性力に抗して作用され、以て当接力が増加されることになる。
【0040】
また可動レール装置88は、図18、図19に示す下位固定レール装置38Bに接続された下降位置で、被ストッパー体98,99が下位第1ストッパー体102と下位第2ストッパー体103とに上方から当接され、その際に弾性手段90は、可動レール装置88が当接されて下位固定レール装置38Bに接続されたのちの昇降体73の下降作動によって、下部弾性体95の弾性力に抗して作用され、以て当接力が増加されることになる。
【0041】
両固定レール装置38A,38Bと可動レール装置88との接続端には、それぞれ自走車10側に作用可能な停止手段が設けられる。すなわち、両固定レール装置38A,38Bの接続端(遊端部分)には、それぞれ固定側停止手段110A,110Bが設けられ、また可動レール装置88の接続端(両端部分)には、それぞれ可動側停止手段111A,111Bが設けられている。
【0042】
これら停止手段110A,110B、111A,111Bはほぼ同様な構成であって、以下においては同一符号を付して説明する。すなわち、レール本体40の外側面には軸受ブラケット112を連結し、この軸受ブラケット112によりレール長さ方向の軸体113を回転自在に支持するとともに、軸体113の内端には上方へのリンク114を連結している。そしてレール本体40側に、ガイド体115に挿通されてレール幅方向に出退動自在なロッド状の停止体116を設け、この停止体116の外端とリンク114の遊端とを、ピン117と長孔118とを介して連結している。
【0043】
さらに軸体113の外端に操作リンク119を連結し、この操作リンク119の端部に操作ローラ120を遊転自在に設けている。その際に、固定側停止手段110A,110Bでは、操作リンク119は内外のいずれか一方へ伸び、その一端部に操作ローラ120を設けている。また可動側停止手段111A,111Bでは、操作リンク119は内外の両方へ伸び、その両端部にそれぞれ操作ローラ120を設けている。
【0044】
軸受ブラケット112と軸体113との間に巻きばね(付勢体の一例)121を介在し、以て停止手段110A,110B、111A,111Bは、巻きばね121の弾性力によって、停止体116を内側へ突出させた停止作用姿勢に付勢されている。そして停止手段110A,110B、111A,111Bは、可動レール装置88が固定レール装置38A,38Bに接続されることで、その接続側が停止解除姿勢となるように構成されている。
【0045】
すなわち、上位固定レール装置38Aの接続端側における他側面側に、可動レール装置88とともに上昇してきた可動側停止手段111Aにおける外側の操作ローラ120が下方から当接自在な固定側操作部123Aを設け、また下位固定レール装置38Bの接続端側における他側面側に、可動レール装置88とともに下降してきた可動側停止手段111Bにおける外側の操作ローラ120が上方から当接自在な固定側操作部123Bを設けている。そして、可動レール装置88の両接続端側における一側面側に、可動レール装置88とともに上昇することで固定側停止手段110Aの操作ローラ120に下方から当接自在な可動側操作部124Aを設けるとともに、固定側停止手段110Bの操作ローラ120に下方から当接自在な可動側操作部124Bを設けている。
【0046】
前記昇降体73の正逆駆動部81のコントローラは、移載設備70に接続するレール装置38Aまたは38Bのポイントに(手前に)自走車10が到達し、自走車10より通信装置21,21Aを介して「現在の階から目的の階への移動要求」を入力すると、正逆駆動部81を駆動して自走車10の現在階へ昇降体73を移動させ、現在階へ到達すると、光電スイッチ23A,23を介して自走車10へ「乗り込み許可」を出力する。そして、自走車10の乗り込みを在席検出用磁気センサ59により確認すると、正逆駆動部81を駆動して昇降体73を目的階へ昇降し、目的階へ到達すると、光電スイッチ23A,23を介して自走車10へ「発進許可」を出力する。
【0047】
上記構成による作用を説明する。
〔作用〕
まず、自走車10のコントローラ35は、ステーション6から行き先のステーションのナンバーを入力すると、現在のステーション6から目的のステーション6へ到る移動ルートを設定する。たとえば、ステーションライン5−移載設備70(現在階と行き先階)−分岐ライン4−分岐合流装置2(ナンバー)−メインライン1の移動距離−分岐合流装置2(ナンバー)−分岐ライン4−移載設備70(現在階と行き先階)−ステーションライン5を設定する。
【0048】
続いてコントローラ35は、リニアモータのドライバ36へ高速走行指令を出力し、リニアモータのドライバ36よりリニアモータのステータ18へ給電させる。レール装置38の水平部で自走車10は、給電されたリニアモータの推力により高速前進し(走行し)、レール装置38に案内されて移動する。さらに走行は、第1走行案内面41に対する走行車輪15の転動と、横移動規制用車輪17の第2走行案内面42に対する転動とにより、振れやがた付きやスリップなどない状態で安定して走行する。また、各走行駆動部13が横移動規制用車輪17の動きに合わせて回動されることにより、水平カーブ部ではレール装置38のカーブ形状に合わせて回動され、安定して走行する。また走行音はほとんど発生しない。
【0049】
そして、コントローラ35は、移載設備70の手前のマグネット25Aを磁気センサ25により検出すると、バーコードリーダ24を駆動し、バーコードリーダ24によりバーコード24Aを読み取り、移載設備70のナンバー(ポイント)を認識すると、リニアモータのドライバ36へ低速走行指令を出力し、自走車10を低速走行に切り換え、光電スイッチ23の検出出力により、リニアモータのドライバ36へ停止指令を出力する。この指令により、自走車10は、移載設備70の手前のポイント、たとえば上位固定レール装置38Aの接続端部分に停止する。
【0050】
その際に上位固定レール装置38Aの接続端部分では、図15に示すように、その固定側停止手段110Aにおける停止体116が内方へ突出しており、したがって、自走車10が停止位置から前方へ走行することが防止される。
【0051】
そして移載設備70においては、正逆駆動部81により駆動輪体83を正回転させて駆動ベルト84を正移動させることで、垂直レール装置71に沿って昇降体73を上昇させる。これにより可動レール装置88は、図16、図17に示すように、被ストッパー体98,99が上位第1ストッパー体100と上位第2ストッパー体101とに下方から当接することで、上位固定レール装置38Aに接続した上昇位置となる。
【0052】
このように可動レール装置88が当接して上位固定レール装置38Aに接続したのち、さらに昇降体73を上昇作動させることによって、図17に示すように、上部連結体94に対してガイド部91が上昇(接近)することになり、これにより上部弾性体96はその弾性力に抗して圧縮作用され、以て上部弾性体96の弾性反発力によって当接力を増加し得、上位固定レール装置38Aに対する可動レール装置88の接続は、レール段差が生じることなく行える。
【0053】
特に昇降作動手段80として駆動ベルト84を採用したときには、この駆動ベルト84の伸縮によりレール段差が生じ易いが、かかる伸縮を上部弾性体96の弾性力によって吸収することになる。
【0054】
このような接続の際に、可動レール装置88とともに上昇してきた可動側停止手段111Aにおける外側の操作ローラ120が固定側操作部123Aに下方から当接し、これにより操作リンク119を介して軸体113を回転させるとともに、リンク114を介して停止体116を退入動させ、以て可動側停止手段111Aを停止解除姿勢に切り換える。これと同時に、可動レール装置88とともに上昇してきた可動側操作部124Aが、固定側停止手段110Aの操作ローラ120に下方から当接し、これにより上述と同様にして、停止体116を退入動させて、固定側停止手段110Aを停止解除姿勢に切り換える。
【0055】
このようにして、上位固定レール装置38Aに可動レール装置88を接続させ、接続端側の可動側停止手段111Aと固定側停止手段110Aを停止解除姿勢に切り換える。
【0056】
続いて、コントローラ35は、上述したように、通信装置21,21Aを介して移載設備70へ「現在の階から目的の階への移動要求」を出力し、「乗り込み命令」を入力すると、一定時間リニアモータのドライバ36へ低速走行指令を出力する。この指令により自走車10は、図16の仮想線に示すように、移載設備70の可動レール装置88上へ乗り込む。そして、正逆駆動部81により駆動輪体83を逆回転させて駆動ベルト84を逆移動させることで、垂直レール装置71に沿って昇降体73を下降させる。これにより可動レール装置88は、図18、図19に示すように、被ストッパー体98,99が下位第1ストッパー体102と下位第2ストッパー体103とに上方から当接することで、下位固定レール装置38Bに接続した下降位置となる。
【0057】
その際に、可動レール装置88が少し下降したときに、図12、図15に示すように、可動側停止手段111Aにおける外側の操作ローラ120が固定側操作部123Aに対して下方へ離れ、これにより停止体116を突出動させ、以て可動側停止手段111Aを停止姿勢に切り換えて、既に停止姿勢の可動側停止手段111Bとの協働により自走車10の脱落を防止し得る。これと同時に、可動側操作部124Aが固定側停止手段110Aの操作ローラ120に対して下方へ離れ、これにより停止体116を突出動させ、以て固定側停止手段110Aを停止姿勢に切り換える。
【0058】
このように可動レール装置88が当接して下位固定レール装置38Bに接続したのち、さらに昇降体73を下降作動させることによって、図19に示すように、下部連結体93に対してガイド部91が下降(接近)することになり、これにより下部弾性体95はその弾性力に抗して圧縮作用され、以て下部弾性体95の弾性反発力によって当接力を増加し得、下位固定レール装置38Bに対する可動レール装置88の接続は、レール段差が生じることなく行える。
【0059】
このような接続の際に、可動レール装置88とともに下降してきた可動側停止手段111Bにおける外側の操作ローラ120が固定側操作部123Bに上方から当接し、これにより操作リンク119を介して軸体113を回転させるとともに、リンク114を介して停止体116を退入動させ、以て可動側停止手段111Bを停止解除姿勢に切り換える。これと同時に、可動レール装置88とともに下降してきた可動側操作部124Bが、固定側停止手段110Bの操作ローラ120に上方から当接し、これにより上述と同様にして、停止体116を退入動させて、固定側停止手段110Bを停止解除姿勢に切り換える。
【0060】
これにより、下位固定レール装置38Bに可動レール装置88を接続させ、接続端側の可動側停止手段111Bと固定側停止手段110Bを停止解除姿勢に切り換える。
【0061】
このようにして目的の階へ到達し、光電スイッチ23,23Aを介してコントローラ35は「発進命令」を入力すると、リニアモータのドライバ36へ高速走行指令を出力する。この指令により、自走車10は、高速走行を開始し、下位固定レール装置38Bを介して分岐ライン4のレール装置38に案内されて高速移動する。
【0062】
そして、コントローラ35は、分岐合流装置2の手前のマグネット25Aを磁気センサ25により検出すると、バーコードリーダ24を駆動し、バーコードリーダ24によりバーコード24Aを読み取り、分岐合流装置2のナンバー(ポイント)を認識すると、リニアモータのドライバ36へ低速走行指令を出力し、自走車10を低速走行に切り換え、光電スイッチ23の検出出力により、リニアモータのドライバ36へ停止指令を出力する。
【0063】
この指令により、自走車10は分岐合流装置2の手前のポイントに停止する。続いてコントローラ35は、上述したように、通信装置21,21Aを介して分岐合流装置2へ「分岐の要求」を出力し、「乗り込み許可」を入力すると、一定時間リニアモータのドライバ36へ低速走行指令を出力する。この指令により、自走車10は、分岐合流装置2のレール部58へ乗り込む。そして、レール部58が移動して、「発進許可」を入力すると、リニアモータのドライバ36へ高速走行指令を出力する。この指令により、自走車10はメインライン1のレール装置38に案内されて高速移動する。
【0064】
またコントローラ35は、磁気センサ28の検出信号により位置認識を開始し、また通過する分岐合流装置2では、「通過の要求」を出力して、分岐合流装置2上を通過し、位置認識により目的の分岐合流装置2に近づき、手前のマグネット25Aを磁気センサ25により検出すると、バーコードリーダ24を駆動し、バーコードリーダ24によりバーコード24Aを読み取り、目的の分岐合流装置2のナンバー(ポイント)を認識すると、リニアモータのドライバ36へ低速走行指令を出力し、自走車10を低速走行に切り換え、光電スイッチ23の検出出力により、リニアモータのドライバ36へ停止指令を出力する。この指令により、自走車10は、目的の分岐合流装置2の手前のポイントに停止する。
【0065】
以下、上記と同様の動作を繰り返して、自走車10は分岐合流装置2(ナンバー)−分岐ライン4−移載設備70(現在階と行き先階)−ステーションライン5と移動し、目的のステーション6へ到達する。
【0066】
以上のように本実施の形態1によれば、移動軌道を形成する磁極片49の上側ほぼ全体が、磁極片49より発生される磁束を許す粘着テープ50で覆われることにより、異物が付着しても簡単に除去することが可能となり、労力を軽減することができる。
【0067】
また本実施の形態1によれば、レール装置(移動軌道)38が、予め組みたてられたレールユニット39、すなわち予め磁極片49が配置され、この配置された磁極片49の上側ほぼ全体が粘着テープ50で覆われて組み込まれているレールユニット39を連結することにより構成されることにより、現場の作業が簡単なものとなり、現場での作業効率を改善することができるとともに、信頼性の高いレールユニット39を供給でき、設備全体の信頼性を高めることができる。
【0068】
また本実施の形態1によれば、磁極片49の上側ほぼ全体に粘着テープ50が貼付けられていることにより、磁極片49がしっかりとバインドされ(束ねられ)、磁極片49が欠けたり割れたりする恐れを少なくすることができ、メンテナンスを容易とすることができる。
【0069】
また本実施の形態1によれば、各レール本体40の側面パネル44に水平に溝43を設け、この側面パネル44の溝43にジョイントプレート53の凸部52を嵌め込み、ボルト54により締め付んでいくと、連結するレール本体40の段差が無くなり、よってレール本体40の連結に際して段差が生じないように注意する必要がなくなり、施工を簡略化することができる。またジョイントプレート53は、プレス加工により製作でき、コストダウンを図ることができる。
【0070】
また本実施の形態1によれば、固定レール装置38A,38Bとの間で自走体10の移載を行う移載設備70であって、昇降体73に、固定レール装置38A,38Bに接続可能な可動レール装置88を、弾性のある弾性手段90を介して設け、この弾性手段90は、可動レール装置88がストッパー体100,101、102,103に当接されて固定レール装置38A,38Bに接続されたのちの昇降体73の上昇または下降の作動によって、その弾性力に抗して作用される構成により、弾性手段90の弾性反発力によって当接力を増加し得、固定レール装置38A,38Bに対する可動レール装置88の接続を、レール段差が生じることなく行えることで、自走体10の乗り移りは、その荷重移動時にレールレベルに変化が生じることなく、常にスムースに確実に行える。特にリニアモータ形式のように、磁極片49に対するステータ18の対向間隔(隙間)が重要視される場合に好適に採用し得る。
【0071】
また本実施の形態1によれば、昇降体73の昇降作動手段80は、駆動ベルト84が昇降体73に連動されることにより、この駆動ベルト84の伸縮によりレール段差が生じようとしたとき、かかる伸縮を、弾性手段90の弾性力によって吸収することになる。
【0072】
また本実施の形態1によれば、固定レール装置38A,38Bは上下に振り分けて配置してあり、可動レール装置88は、上位の固定レール装置38Aに接続された上昇位置でストッパー体100,101に当接されるとともに、下位の固定レール装置38Bに接続された下降位置でストッパー体102,103に当接されることにより、可動レール装置88を昇降させて上下の固定レール装置38A,38Bに接続させた位置を、ストッパー体100,101によって規制し得、以て弾性手段90を常に好適にかつ確実に作用させ得る。
【0073】
また本実施の形態1によれば、固定レール装置38A,38Bと可動レール装置88との接続端には、それぞれ自走体10側に作用可能な停止手段110A,110B、111A,111Bが設けられ、これら停止手段110A,110B、111A,111Bは、停止作用姿勢に付勢されるとともに、可動レール装置88が固定レール装置38A,38Bに接続されることで、その接続側が停止解除姿勢となることにより、可動レール装置88が固定レール装置38A,38Bに接続していないときには、停止手段110A,110B、111A,111Bを停止作用姿勢として、自走体10の不測な走行を防止し得、そして可動レール装置88が固定レール装置38A,38Bに接続したときには、接続側のみの停止手段110A,110B、111A,111Bを停止解除姿勢として、自走体10の走行を何ら支障なく行える。
【0074】
なお、上記実施の形態1では、上面開放のレール装置38に自走体10が案内される形式が示されているが、これは上面開放のレール装置に、自走体が吊り下げ状態で案内される形式などであってもよい。
【0075】
また上記実施の形態1では、弾性手段90として、圧縮ばねからなる下部弾性体95と上部弾性体96とを使用した形式が示されているが、これは板ばねや弾性ゴム体などを使用した形式などであってもよい。
【0076】
また上記実施の形態1では、昇降体73の昇降作動手段80として、駆動ベルト84が昇降体73に連動された形式が示されているが、昇降作動手段80としては、駆動チェーンやワイヤーロープが昇降体73に連動された形式などであってもよい。
【0077】
また上記実施の形態1では、固定レール装置38A,38Bと可動レール装置88との接続端に、それぞれ自走体10側に作用可能な停止手段110A,110B、111A,111Bが設けられた形式が示されているが、これは停止手段110A,110B、111A,111Bの一部または全てが省略された形式などであってもよい。
【0078】
また上記実施の形態1では、固定部側として、固定レール装置38A,38Bやサポート材106,107に設けられたストッパー体100,101、102,103が示されているが、これは機枠側に設けられたストッパー体などであってもよい。
「実施の形態2」
上記実施の形態1では、自走車10は同一平面上を連続して分岐・合流走行をできないが、実施の形態2では、連続して分岐・合流走行できる自走車Vを備えた物品搬送設備について説明する。なお、上記実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0079】
図20は本実施の形態2における物品の搬送設備の平面図、図21は同搬送設備の自走車の側面図、図22は同搬送設備の一部断面正面図である。
物品の搬送設備は、複数の自走車(移動体の一例)Vとこの自走車Vの移動軌道(搬送経路)C1,C2を形成するレール装置Bから構成されており、自走車Vはレール装置Bに案内されて移動する。移動軌道C1は、直線軌道(直線径路)を示し、移動軌道C2は直線軌道C1から分岐され・合流される分岐・合流軌道(分岐軌道あるいは合流軌道の一例)を示している。直線軌道C1から分岐され・合流される部分を分岐・合流部E(分岐部、合流部の一例)と称す。
【0080】
自走車Vとレール装置Bを詳細に説明する。
〔自走車〕
自走車Vは、自走車本体131と、この自走車本体131の中央部に立設された前後(自走車Vの走行方向)2本の支持体132に支持され、搬送する物品Dが載置される物品台133から構成されている。
【0081】
前記物品台133の下面中央には、後述する誘導線路が発生する磁束により起電力が誘起されるピックアップコイル135が取付けられている。
このピックアップコイル135は、断面がエ字状(I字状あるいはT字状でもよい)のフェライトからなるコアに10〜20ターンのリッツ線を巻いて形成している。
【0082】
自走車本体131には、走行手段として、車軸を介して遊転自在に取付けられ、自走車Vを支持する前後左右計4個の走行用車輪15と、車軸を介して遊転自在に取付けた前後左右計4個の横移動規制用車輪17と、リニアモータのステータ(一次コイル)18と、前記ピックアップコイル135より給電され、リニアモータの一次コイル18に一次電流を供給するリニアモータのドライバ36が設けられている。
【0083】
また自走車本体131には、走行経路を選択するための手段として、前後にそれぞれ配置され、左右端部にそれぞれ乗り換え用車輪141を取り付けたシーソー142と、このシーソー142の中央の支軸を回転自在に支持する支持体143と、シーソー142の支軸に連結され、さらに前記ピックアップコイル135より給電され、支軸を回動させて左右の乗り換え用車輪141の位置を上下に移動させるモータなどからなる駆動部144と、前後に位置するシーソー142の中央の支軸を連結するシャフト145が設けられている。
【0084】
また、自走車本体131には、自走車本体131の移動により第1走行案内面41との接触により回動するローラ146と、このローラ146の回転軸に連結されたエンコーダ147と、このエンコーダ147から出力されるパルス信号をカウントすることにより走行位置を確認しながら、走行・停止や移動する走行経路を判断するコントローラ(図示せず)が設けられており、コントローラは走行時にリニアモータのドライバ36へ走行指令を出力し、走行経路を変更するときには駆動部144を駆動する。
〔レール装置〕
レール装置Bは、自走車Vの自走車本体131が走行時に発生する塵埃を外部へ拡散させることのないように、自走車本体131をカバーする形状とされており、工場で予め組み立てられた(製作された)複数の直線部レールユニット149と分岐・合流部レールユニット150を組み合わせて連結することにより構成される。
【0085】
・直線部レールユニット
直線軌道C1を形成する直線部レールユニット149は、図22に示すように、走行用車輪15に下から接当する第1走行案内面41を形成する底面パネル45と、この底面パネル45の左右の両側部にそれぞれ固定された左右の側壁パネル44と、物品台133(支持体132を含む)のみを通過可能とした左右一対の上部パネル153とから構成している。
【0086】
前記左右の側壁パネル44は、横移動規制用車輪17に外側から接当する第2走行案内面42を有しており、さらに底面パネル45の左右中央上面には、自走車Vの走行方向に、ヨーク46が一対のヨーク固定支持体48とネジ孔47aに固定されるネジ47により固定されており、このヨーク46上に、リニアモータの一次コイル18に対向して、自走車Vの走行方向に長方形状のN極とS極の磁極片(永久磁石)49が繰り返し単に置かれている(配列されている)。またこれら全て磁極片(永久磁石)49の表面全体に、フィルム状の覆い材として、磁極片49が発生する磁束を通す(許す)フィルム状の無色透明な粘着テープ50が貼り付けられている。これらN極とS極の磁極片(永久磁石)49の配列は実施の形態1と同様である{図7(a)参照}。
【0087】
また左右の側壁パネル44のそれぞれの内側面に、左右の乗り換え用車輪141にそれぞれ接当する走行案内面を有す一対の案内レール155が設けられ、さらに左右一対の上部パネル153の対向する端部に、この端部より突設されたハンガー156に支持されて誘導線路157が敷設されている。
【0088】
・分岐・合流部レールユニット
分岐・合流部レールユニット150は、上記直線部レールユニット149と同等に、底面パネル45と側壁パネル44と上部パネル153から構成されている。分岐・合流部レールユニット150の磁極片49の配列を図23および図24に示す。
【0089】
レール装置Bの分岐・合流部Eでは、分岐方向に、直線軌道C1に、軌道幅(自走車本体131の走行方向と直角な左右方向の長さ)Lの1/2(所定の割合の一例)の幅から順に軌道幅を長く(広く)した長方形の形状のN極とS極の磁極片49Aを交互に配置し、分岐・合流軌道C2に、分岐・合流軌道C2の内周に沿って軌道幅Lの1/2(残りの割合の一例)の幅から、直線軌道C1の磁極片49Aの軌道幅を埋める軌道幅とした磁極片49Bを配置している。磁極片49Bは、ほぼ台形の形状となる。また分岐・合流部Eを形成する磁極片49,49A,49Bは、他の直線軌道C1の磁極片49を2重に積層させている。また直線軌道C1と同様に、これら磁極片49,49A,49B全ての表面全体に、フィルム状の覆い材として粘着テープ50が貼り付けられている。
【0090】
なお、分岐・合流部Eの構成により、合流方向では、直線軌道C1に、軌道幅から順にその幅を狭くしたN極とS極の磁極片49Aを配置し、分岐・合流軌道C2に、分岐・合流軌道C2の軌道幅から順にその幅を狭くしたN極とS極の磁極片49Bを直線軌道C1の磁極片49Aの軌道幅を埋めるように配置することになる。
【0091】
また分岐・合流部E上には、磁極片49,49A,49Bを覆った粘着テープ50の上方にさらに、磁極片49,49A,49Bが発生する磁束を通す保護プレート(保護材の一例)160が取付られている。
【0092】
上記構成による作用を説明する。
まず、誘導線路157に給電されると、ピックアップコイル135の両凹部内(側部)に位置する左右の誘導線路157が発生する磁束により、自走車Vのピックアップコイル135に起電力が誘起され、この起電力により発生した交流電流は、整流され、所定の電圧に整圧されて上記コントローラと、リニアモータのドライバ36と、駆動部144へ供給される。そして、コントローラより走行指令が、リニアモータのドライバ36へ出力されると、リニアモータのドライバ36は、コントローラの走行指令に応じてリニアモータの一次コイル18に一次電流を供給し、コイル18が形成する磁界と交互に配置されたN極とS極の磁極片49が形成する磁界との間の相互作用により反発力および吸引力が生じ、これが推力として転化され、自走車Vはレール装置Bに案内されて移動する。
【0093】
また移動軌道を変更するとき、コントローラは駆動部144へ指令して、選択した移動径路側の案内レール155に乗り換え用車輪141が接当するように、シーソー142を駆動する。そして、分岐・合流部Eに到達すると、乗り換え用車輪141が選択した移動軌道側の案内レール155に案内されることにより移動経路が変更される。
【0094】
このとき、分岐・合流部E外周側に位置する自走車Vの走行用車輪15は、底面パネル45の第1走行案内面41から保護プレート160上を移動し、保護プレート160により自走車Vの重量が支えられながら分岐軌道C2の第1走行案内面41へ乗り移る。したがって、分岐・合流部Eを形成する磁極片49,49A,49Bが、自走車Vの重量により、割れたり、ひびが入ったりすることを防止することができる。また分岐・合流部Eでは、磁極片49,49A,49Bが2重に積層されていることから、これら磁極片49,49A,49Bが形成する磁界が強められ、保護プレート160により磁極片49,49A,49Bの磁界が弱められても、自走車Vへ十分に推力を与えることができる。
【0095】
以上のように本実施の形態2によれば、移動軌道C1,C2を形成する磁極片49,49A,49Bの上側ほぼ全体が、磁極片49,49A,49Bより発生される磁束を許す粘着テープ50で覆われることにより、異物が付着しても簡単に除去することが可能となり、労力を軽減することができる。
【0096】
また本実施の形態2によれば、移動軌道C1,C2が、予め組みたてられた直線部レールユニット149と分岐・合流部レールユニット150を連結することにより構成されることにより、現場の作業が簡単なものとなり、現場での作業効率を改善することができるとともに、信頼性の高いこれらレールユニット149,150を供給でき、設備の信頼性を高めることができる。
【0097】
また本実施の形態2によれば、また磁極片49,49A,49Bの上側ほぼ全体に粘着テープ50が貼付けられていることにより、磁極片49,49A,49Bがしっかりとバインドされ(束ねられ)、磁極片49,49A,49Bが欠けたり割れたりする恐れを少なくすることができる。
【0098】
なお、上記実施の形態1および2では、自走車Vに1次コイル18を設け、レール装置Bに磁極片(永久磁石)49(49A,49B)を配置しているが、図25に示すように、自走車Vに磁極片(永久磁石)191を配置し、軌道Cに沿ってレール装置Bの底面パネル45に所定間隔で1次コイル192を配置し、1次コイル192に電流を流すことにより磁極片191に推力を与え、自走車Vを移動させる設備においても、配置した1次コイル192の上側ほぼ全体を、1次コイル192より発生される磁束を許す無色透明な粘着テープ(覆い材の一例)50で覆うことにより、異物が付着しても簡単に除去することが可能となり、労力を軽減することができる。
【0099】
また上記実施の形態1および2では、レール装置Bの底面に、上側ほぼ全体が覆い材(粘着テープ50)で覆われている磁極片(永久磁石)49(49A,49B)を配置しているが、自走車Vに設けられる1次コイル18の位置により、底面に限ることはなく、レール装置Bの側面あるいは天井面に配置してもよい。このとき、上側ほぼ全体を覆っている覆い材により、鉄粉が付着しても簡単に除去することが可能となり、労力を軽減することができる。
「実施の形態3」
上記本実施の形態1および2では、物品Dを搬送する手段として自走車10,Vを使用しているが、移載装置を使用することもできる。この移載装置を第3の実施の形態として図26および図27を参照しながら説明する。
【0100】
図示するように、移載装置としてのフォーク装置171はベース部(固定部)としてのプライマリフォーク172と、プライマリーフォーク172に対して順次繰り出し得る複数の可動フォークとしてのセカンダリーフォーク173およびサードフォーク174とを備えている。
【0101】
前記セカンダリーフォーク173には、その移動方向の中央に対して両側にリニアモータ181a,181b,182a,182bを構成する1次コイル(固定子)18A,18Bが固定され、プライマリーフォーク172の上面にはリニアモータ181a,182aのN極とS極の磁極片(永久磁石)49Cが、1次コイル18A,18Bと対向してプライマリーフォーク172の長手方向ほぼ全長に亘って繰り返し配列され、さらにサードフォーク174の下面には、リニアモータ181b,182bのN極とS極の磁極片(永久磁石)49Dが、1次コイル18A,18Bと対向してサードフォーク174の長手方向ほぼ全長に亘って繰り返し配列されている。そして、プライマリーフォーク172の磁極片49Cの上側ほぼ全体を、1次コイル18A,18Bより発生される磁束を許す無色透明な粘着テープ(覆い材の一例)50で覆い、またセカンダリーフォーク173の1次コイル18A,18Bの上側ほぼ全体を、1次コイル18A,18Bより発生される磁束を許す無色透明な粘着テープ(覆い材の一例)50で覆っている。
【0102】
上記構成により、セカンダリーフォーク173およびサードフォーク174が原点位置よりたとえば右側で移動する場合は、図26においてセカンダリーフォーク173の左側に位置し固定フォーク172と対向するリニアモータ181aと、セカンダリーフォーク173の右側に位置しサードフォーク174と対向するリニアモータ182bとが駆動制御される。両リニアモータ181a,182bは同じ制御が同時に行われ、セカンダリーフォーク173およびサードフォーク174は同期して同じ方向に同じ距離移動する。
【0103】
すなわち、一次コイル18Aへの電流供給が制御されて、一次コイル18Aが形成する磁界と交互に配置されたN極とS極の磁極片49Cが形成する磁界との間の相互作用により磁極片49Cを左側へ移動させる推力が与えられ、また磁極片49Cはプライマリフォーク172に設けられているため、セカンダリーフォーク173が右側への推力を受ける状態となり、セカンダリーフォーク173が固定フォーク172に対して右方向へ移動する。
【0104】
また1次コイル18Bへの電流供給が制御されて、磁極片49Dを右側へ移動させる推力が与えられ、また磁極片49Dはサードフォーク164に設けられているため、サードフォーク174が右側への推力を受ける状態となり、サードフォーク174がセカンダリーフォーク173に対して右方向へ移動する。
【0105】
このような、移載装置171においても、軌道を形成する1次コイル18A,18Bと磁極片49Cの上側ほぼ全体が、1次コイル18A,18Bより発生される磁束を許す無色透明な粘着テープ50で覆われることにより、異物が付着しても簡単に除去することが可能となり、労力を軽減することができる。
【0106】
なお、上記実施の形態1〜3では、1次コイル18,18A,18Bまたは磁極片49,49A,49B,49C,49Dの上側ほぼ全体を覆う覆い材を、無色透明な粘着テープ50により形成しているが、粘着テープ50に限ることはなく、磁束を通す樹脂を塗布して乾燥させて形成してもよく、また単に磁束を通すフィルムを張ることにより形成してもよく、単に磁束を通す材質であれば限定されない。また粘着テープ50や樹脂やフィルムは、無色でなくてもよく、有色であってもよい。
【0107】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、軌道を形成する1次コイルまたは磁極片の上側ほぼ全体が、1次コイルまたは磁極片より発生される磁束を許す覆い材で覆われることにより、異物が付着しても簡単に除去することが可能となり、労力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における物品搬送設備のレイアウトの概略図である。
【図2】同物品搬送設備の自走車の斜視図である。
【図3】同物品搬送設備の自走車を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図4】同物品搬送設備の要部の説明図で、(a)は自走車の要部正面図、(b)はレール本体の要部側面図である。
【図5】同物品搬送設備の自走車の底面図である。
【図6】同物品搬送設備の制御構成図である。
【図7】同物品搬送設備の制御構成図である。
【図8】同物品搬送設備のレール装置の磁極片の配列図である。
【図9】同物品搬送設備のリフタとステーションの斜視図である。
【図10】同物品搬送設備の移載設備の正面図である。
【図11】同物品搬送設備の移載設備の側面図である。
【図12】同物品搬送設備の移載設備の横断平面図である。
【図13】同物品搬送設備の移載設備の要部の正面図である。
【図14】同物品搬送設備の移載設備の要部の縦断側面図である。
【図15】同物品搬送設備の移載設備において、可動レール装置が中間位置での要部の側面図である。
【図16】同物品搬送設備の移載設備において、可動レール装置が上昇位置での平面図である。
【図17】同物品搬送設備の移載設備において、可動レール装置が上昇位置での要部の一部切り欠き側面図である。
【図18】同物品搬送設備の移載設備において、可動レール装置が下降位置での平面図である。
【図19】同物品搬送設備の移載設備において、可動レール装置が下降位置での要部の一部切り欠き側面図である。
【図20】本発明の実施の形態2における物品搬送設備の一部平面図である。
【図21】同物品搬送設備を備えた物品の搬送設備の自走車の側面図である。
【図22】同物品搬送設備を備えた物品の搬送設備の一部断面正面図である。
【図23】同物品搬送設備の要部平面図である。
【図24】同物品搬送設備の永久磁石の配列を示す平面図である。
【図25】本発明の他の実施の形態における物品搬送設備の要部平面および側面図である。
【図26】本発明の実施の形態3における物品搬送設備(移載装置)の斜視図である。
【図27】同物品搬送設備(移載装置)の側面図である。
【符号の説明】
1 主経路部(メインライン)
2 分岐合流装置
3 ストレージ部(ストレージライン)
4 分岐部(分岐ライン)
5 ステーションライン
6 ステーション
10 自走車(移動体)
11 自走車本体
13 走行駆動部
18,18A,18B リニアモータのステータ(一次コイル)
26 給電レール
27 集電子
35 コントローラ
36 リニアモータのドライバ
38 レール装置
38A 上位固定レール装置
38B 下位固定レール装置
39 レールユニット
40 レール本体
41 第1走行案内面
42 第2走行案内面
43 溝
44 側面パネル
45 底面パネル
46 ヨーク
49,49A,49B,49C,49D 磁極片(磁石)
50 粘着テープ
52 凸部
53 ジョイントプレート
58 レール部
61 操作パネル
70 移載設備
71 垂直レール装置
73 昇降体
80 昇降作動手段
81 正逆駆動部
84 駆動ベルト
88 可動レール装置
90 弾性手段
92 ロッド体
95 下部弾性体
96 上部弾性体
98,99 被ストッパー体
100 上位第1ストッパー体(固定部側)
101 上位第2ストッパー体(固定部側)
102 下位第1ストッパー体(固定部側)
103 下位第2ストッパー体(固定部側)
110A,110B 固定側停止手段
111A,111B 可動側停止手段
116 停止体
121 巻きばね(付勢体)
123A,123B 固定側操作部
124A,124B 可動側操作部
131 自走車本体
135 ピックアップコイル
141 乗り換え用車輪
142 シーソー
144 駆動部
149 直線部レールユニット
150 分岐・合流部レールユニット
155 案内レール
157 誘導線路
160 保護プレート(保護材)
171 フォーク装置
172 プライマリーフォーク
173 セカンダリーフォーク
174 サードフォーク
181,182 リニアモータ
18A,18B 1次コイル
B レール装置
C1 直線軌道
C2 分岐・合流軌道
D 物品
E 分岐・合流部
V 自走車[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an article transport facility that moves along a fixed trajectory by obtaining a thrust by driving a linear motor and transports an article.
[0002]
[Prior art]
One example of the article transport facility is disclosed in JP-A-11-168805. The article transport equipment includes a self-propelled vehicle having a primary coil of a linear motor, and a self-propelled vehicle that travels and faces a primary coil of the linear motor. It has a running rail in which pole pieces (permanent magnets) of poles and S poles are repeatedly arranged, and when a primary current is supplied to the primary coil of the self-propelled vehicle, the primary coil alternates with a magnetic field formed by the coil. The interaction between the magnetic fields formed by the disposed N and S pole pieces produces repulsive and attractive forces, which are converted as thrusts and the mobile vehicle is guided and traveled by running rails.
[0003]
Further, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-48028, a pole piece (permanent magnet) is disposed on a self-propelled vehicle, and primary coils are disposed at predetermined intervals on a traveling rail. There is equipment to move the self-propelled vehicle by applying a thrust to the pole pieces by passing a current through the next coil.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described configuration in which the pole pieces are arranged on the traveling rail, the pole pieces of the traveling rail attract foreign substances such as iron powder, and once such foreign substances are attached, it is very laborious to remove them. There was a problem that required. Further, since the pole piece is formed from ferrite, it is liable to chip or break, and therefore, it was necessary to always check and repair it during maintenance.
[0005]
Further, in the above-described configuration in which the primary coil is disposed on the traveling rail, there is a problem in that foreign matter easily accumulates on the unevenness on the upper side of the traveling rail, and it takes much labor to remove the foreign matter.
[0006]
Therefore, an object of the present invention is to provide an article transport facility that can easily remove foreign substances from a traveling rail and facilitate maintenance.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-described object, the invention according to claim 1 of the present invention is an article transport facility that moves along a fixed trajectory by obtaining a thrust by driving a linear motor and transports articles,
The linear motor includes a primary coil and a pole piece disposed opposite to the primary coil, and one of the primary coil and the pole piece is disposed along the trajectory. It is characterized in that substantially the entire upper side of the secondary coil or pole piece is covered with a covering material that allows magnetic flux generated from the primary coil or pole piece.
[0008]
According to the above configuration, almost the entire upper side of the primary coil or the pole piece forming the track is covered with the covering material that allows the magnetic flux generated from the primary coil or the pole piece. And the labor is reduced, and when the track is formed of pole pieces, the risk of chipping or cracking of the pole pieces is reduced.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the track is provided with one of the primary coil and the pole piece in advance, and the track is provided with the primary coil or the pole piece. It is characterized in that a plurality of units, which are almost entirely covered with the covering material and are incorporated, are connected to each other.
[0010]
According to the above configuration, the track is configured by connecting units that have been assembled in advance, and work efficiency at the site is improved.
The invention according to claim 3 is the invention according to
[0011]
According to the above configuration, since the adhesive tape is attached to almost the entire upper side of the primary coil or the pole piece, the primary coil or the pole piece is tightly bundled, and the track is formed by the pole piece. The risk of the pole pieces being chipped or broken is reduced.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
"Embodiment 1"
FIG. 1 is a schematic route diagram of an article transport facility according to Embodiment 1 of the present invention. This article transport facility is an article transport facility that obtains thrust by driving a linear motor, moves along a fixed trajectory, and transports articles.
(Transport route)
As shown in the drawing, the article transport route includes a loop-shaped main route portion (main line) 1 laid on a predetermined floor, for example, an intermediate floor between the first floor and the second floor, and a branching and joining
[0013]
Each of these lines is constituted by a
[0014]
The self-propelled
[Self-propelled vehicle]
The self-propelled
[0015]
A
[0016]
The self-propelled
[0017]
On the other side, a
[0018]
A
[0019]
As shown in FIG. 6, a
[0020]
The
[Rail device]
The
[0021]
The rail
[0022]
A
[0023]
In addition, a film-like colorless and transparent adhesive tape (to allow) the magnetic flux generated by the
[0024]
The
[0025]
The
The branching and joining
(Branch junction device)
The branching / joining
[0026]
When the self-propelled
[0027]
When the
〔station〕
As shown in FIG. 9, the
[0028]
The
[Transfer equipment]
The
[0029]
An elevating
[0030]
The lifting / lowering operating means 80 of the lifting / lowering
[0031]
Therefore, the forward /
[0032]
A
[0033]
In front of the two
[0034]
The elastic means 90 is connected between the
[0035]
Here, the
[0036]
By moving the elevating
[0037]
That is, on both sides at the connection end (free end) of the upper fixed
[0038]
A lower first stopper body (an example of a fixed portion side) 102 is provided on both sides of the lower fixed
[0039]
Accordingly, at the ascending position where the
[0040]
Also, in the
[0041]
At a connection end between the fixed
[0042]
These stopping means 110A, 110B, 111A, 111B have substantially the same configuration, and will be described below with the same reference numerals. That is, a
[0043]
Further, an
[0044]
A winding spring (an example of an urging member) 121 is interposed between the
[0045]
That is, on the other side of the connection end side of the upper fixed
[0046]
The controller of the forward /
[0047]
The operation of the above configuration will be described.
[Action]
First, when the
[0048]
Subsequently, the
[0049]
When the
[0050]
At this time, at the connection end portion of the upper fixed
[0051]
Then, in the
[0052]
After the
[0053]
In particular, when the
[0054]
At the time of such connection, the
[0055]
In this way, the
[0056]
Subsequently, as described above, the
[0057]
At this time, when the
[0058]
After the
[0059]
At the time of such a connection, the
[0060]
As a result, the
[0061]
In this way, when the vehicle reaches the target floor and receives the “start command” via the
[0062]
When the
[0063]
With this command, the self-propelled
[0064]
In addition, the
[0065]
Hereinafter, the same operation as above is repeated, and the self-propelled
[0066]
As described above, according to the first embodiment, almost all of the upper side of the
[0067]
Further, according to the first embodiment, the rail device (moving track) 38 is provided with the rail unit 39 pre-assembled, that is, the
[0068]
In addition, according to the first embodiment, since the
[0069]
Further, according to the first embodiment, the
[0070]
Further, according to the first embodiment, the
[0071]
In addition, according to the first embodiment, the lifting / lowering operating means 80 of the lifting / lowering
[0072]
Further, according to the first embodiment, the fixed
[0073]
Further, according to the first embodiment, at the connection end between the fixed
[0074]
In the first embodiment, the type in which the self-propelled
[0075]
Further, in the first embodiment, the type using the lower
[0076]
Further, in the first embodiment, the type in which the driving
[0077]
Further, in the first embodiment, the type in which the stopping means 110A, 110B, 111A, 111B which can act on the self-propelled
[0078]
In the first embodiment, the
"
In the first embodiment, the self-propelled
[0079]
FIG. 20 is a plan view of an article transport facility according to the second embodiment, FIG. 21 is a side view of a self-propelled vehicle of the transport facility, and FIG. 22 is a partial cross-sectional front view of the transport facility.
The article transport facility is composed of a plurality of self-propelled vehicles (an example of a moving body) V and rail devices B forming moving paths (transport paths) C1 and C2 of the self-propelled vehicle V. Is guided by the rail device B and moves. The moving trajectory C1 indicates a linear trajectory (straight path), and the moving trajectory C2 indicates a branching / merging trajectory (an example of a branch trajectory or a merging trajectory) that branches off and merges with the straight trajectory C1. The part branched and joined from the straight track C1 is referred to as a branched / joined part E (an example of a branched part and a joined part).
[0080]
The vehicle V and the rail device B will be described in detail.
[Self-propelled vehicle]
The self-propelled vehicle V is supported by a self-propelled vehicle
[0081]
At the center of the lower surface of the article table 133, a
The
[0082]
The
[0083]
Further, the
[0084]
Further, the
[Rail device]
The rail device B is configured to cover the self-propelled
[0085]
・ Straight rail unit
As shown in FIG. 22, the
[0086]
The left and right
[0087]
In addition, a pair of
[0088]
・ Branch / Confluence rail unit
The branch / merge
[0089]
In the branching / merging portion E of the rail device B, in the branching direction, the linear track C1 has a half (a predetermined ratio of a predetermined ratio) L of the track width (length in the left-right direction perpendicular to the traveling direction of the vehicle body 131). The N-pole and S-pole
[0090]
Due to the configuration of the branching / merging portion E, in the merging direction, N-pole and S-pole
[0091]
On the branching / merging portion E, a protective plate (an example of a protective material) 160 through which the magnetic flux generated by the
[0092]
The operation of the above configuration will be described.
First, when power is supplied to the
[0093]
When changing the movement trajectory, the controller instructs the
[0094]
At this time, the traveling
[0095]
As described above, according to the second embodiment, almost the entire upper side of the
[0096]
In addition, according to the second embodiment, the moving trajectories C1 and C2 are configured by connecting the linear
[0097]
Further, according to the second embodiment, since the
[0098]
In the first and second embodiments, the
[0099]
In the first and second embodiments, the pole pieces (permanent magnets) 49 (49A, 49B) whose upper part is almost entirely covered with a covering material (adhesive tape 50) are arranged on the bottom surface of the rail device B. However, depending on the position of the
"Embodiment 3"
In the first and second embodiments, the
[0100]
As shown in the figure, a
[0101]
Primary coils (stators) 18A and 18B constituting
[0102]
According to the above configuration, when the
[0103]
In other words, the current supply to the
[0104]
Further, the supply of current to the
[0105]
Also in such a
[0106]
In the first to third embodiments, the covering material that covers almost the entire upper side of the
[0107]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, almost all of the upper side of the primary coil or the pole piece forming the track is covered with the covering material that allows the magnetic flux generated from the primary coil or the pole piece, so that the foreign matter can be prevented. Even if it adheres, it can be easily removed and labor can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram of a layout of an article transport facility according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of a self-propelled vehicle of the article transport facility.
3A and 3B show a self-propelled vehicle of the article transport facility, wherein FIG. 3A is a front view and FIG. 3B is a side view.
FIGS. 4A and 4B are explanatory views of a main part of the article transport facility, wherein FIG. 4A is a front view of a main part of a self-propelled vehicle, and FIG.
FIG. 5 is a bottom view of the self-propelled vehicle of the article transport facility.
FIG. 6 is a control configuration diagram of the article transport facility.
FIG. 7 is a control configuration diagram of the article transport facility.
FIG. 8 is an arrangement diagram of pole pieces of a rail device of the article transport facility.
FIG. 9 is a perspective view of a lifter and a station of the article transport facility.
FIG. 10 is a front view of a transfer facility of the article transport facility.
FIG. 11 is a side view of a transfer facility of the article transport facility.
FIG. 12 is a cross-sectional plan view of a transfer facility of the article transport facility.
FIG. 13 is a front view of a main part of a transfer facility of the article transport facility.
FIG. 14 is a vertical sectional side view of a main part of a transfer facility of the article transport facility.
FIG. 15 is a side view of a main part of the transfer equipment of the article transport equipment at an intermediate position of a movable rail device.
FIG. 16 is a plan view of the transfer facility of the article transport facility, in which the movable rail device is at a raised position.
FIG. 17 is a partially cut-away side view of a main part of the transfer equipment of the article transport equipment when the movable rail device is at an elevated position.
FIG. 18 is a plan view of the transfer facility of the article transport facility, where the movable rail device is at a lowered position.
FIG. 19 is a partially cut-away side view of a main part of the transfer equipment of the article transport equipment when the movable rail device is at a lowered position.
FIG. 20 is a partial plan view of the article transport facility according to
FIG. 21 is a side view of a self-propelled vehicle of the article transport facility provided with the article transport facility.
FIG. 22 is a partial cross-sectional front view of an article transport facility provided with the article transport facility.
FIG. 23 is a plan view of a main part of the article transport facility.
FIG. 24 is a plan view showing an arrangement of permanent magnets in the article transport facility.
FIG. 25 is a plan view and a side view of a main part of an article transport facility according to another embodiment of the present invention.
FIG. 26 is a perspective view of an article transport facility (transfer device) according to Embodiment 3 of the present invention.
FIG. 27 is a side view of the article transport facility (transfer device).
[Explanation of symbols]
1 Main route (main line)
2 Branch junction device
3 Storage unit (storage line)
4 Branch (branch line)
5 Station line
6 stations
10 Self-propelled vehicle (mobile)
11 Self-propelled vehicle body
13 Traveling drive
18, 18A, 18B Stator of linear motor (primary coil)
26 Power supply rail
27 Collector
35 Controller
36 Linear motor driver
38 Rail device
38A Upper fixed rail device
38B Lower fixed rail device
39 rail unit
40 rail body
41 1st running guide surface
42 Second running guide surface
43 grooves
44 Side panel
45 Bottom panel
46 York
49, 49A, 49B, 49C, 49D Magnetic pole piece (magnet)
50 Adhesive tape
52 convex
53 Joint plate
58 Rail
61 Operation panel
70 Transfer equipment
71 Vertical rail device
73 lifting body
80 lifting operation means
81 Forward / reverse drive
84 drive belt
88 Movable rail device
90 elastic means
92 rod body
95 Lower elastic body
96 Upper elastic body
98,99 Body to be stopped
100 Upper first stopper body (fixed part side)
101 Upper second stopper body (fixed part side)
102 Lower first stopper body (fixed part side)
103 Lower second stopper body (fixed part side)
110A, 110B Fixed side stopping means
111A, 111B movable side stopping means
116 Stopper
121 Winding spring (biasing body)
123A, 123B Fixed side operation unit
124A, 124B movable side operation unit
131 Self-propelled car body
135 Pickup coil
141 Transfer Wheel
142 seesaw
144 drive unit
149 Linear unit rail unit
150 Branch / Merge Rail Unit
155 guide rail
157 Guidance line
160 Protection plate (protection material)
171 Fork device
172 Primary Fork
173 Secondary Fork
174 Third Fork
181,182 Linear motor
18A, 18B primary coil
B rail device
C1 straight track
C2 branch / merging orbit
D goods
E Branch / Merge
V self-propelled car
Claims (3)
前記リニアモータを、1次コイルと、この1次コイルと対向して配置される磁極片から構成し、
前記軌道に沿って前記1次コイルまたは磁極片の一方を配置し、この配置した前記1次コイルまたは磁極片の上側ほぼ全体を、前記1次コイルまたは磁極片より発生される磁束を許す覆い材で覆うこと
を特徴とする物品搬送設備。An article transport facility that moves along a fixed trajectory by obtaining thrust by driving a linear motor and transports articles,
The linear motor includes a primary coil and a pole piece disposed opposite to the primary coil,
One of the primary coil or the pole piece is arranged along the trajectory, and almost the entire upper side of the arranged primary coil or the pole piece is covered with a covering material that allows a magnetic flux generated from the primary coil or the pole piece. An article transporting facility characterized by being covered with:
を特徴とする請求項1に記載の物品搬送設備。The track is formed by connecting a plurality of units in which one of the primary coil or the magnetic pole piece is arranged in advance and the upper part of the arranged primary coil or the magnetic pole piece is almost entirely covered with the covering material. The article transport equipment according to claim 1, wherein the article transport equipment is configured as follows.
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の物品搬送設備。The article conveying equipment according to claim 1 or 2, wherein the covering material is formed of a colorless and transparent adhesive tape.
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