JP2004015784A - 映像伝送装置 - Google Patents

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Yutaka Sakai
酒井 裕
Kenichi Arai
新井 健一
Harumoto Fukuda
福田 晴元
Satoshi Ono
小野 諭
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Abstract

【課題】映像伝送装置を遠隔から一元的に管理することができるようにし,また映像伝送装置に異常動作が認められた場合に,その原因を遠隔にある管理場所で把握できるようにする。
【解決手段】映像伝送装置104にネットワーク用インタフェースと,映像信号用インタフェースと,遠隔管理情報入出力インタフェースとを設け,映像信号用インタフェースを介して映像装置101から入力されたディジタル映像信号をパケット化し,パケット化映像データをネットワーク用インタフェースから受信側の映像伝送装置114へ送信し,また遠隔管理情報入出力インタフェースを用いて,遠隔に設置された遠隔管理装置123との間で,映像の伝送を開始または終了させるための遠隔管理情報,映像伝送装置104内部で観測した状態を示す遠隔管理情報を送受信する。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,ディジタル処理された映像信号を通信ネットワークを介して伝送させる映像伝送装置に関し,特に,遠隔から制御・管理させる機能を有する映像伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下に,従来技術におけるディジタル映像信号をネットワークを介して伝送させる映像伝送装置について説明する。ここでいうディジタル映像信号とは,ディジタル処理されたビデオ映像信号を示している。
【0003】
図7に,従来技術の映像伝送装置を適応させたディジタル映像を送受信させるためのシステム概念図を示す。図7において,701および707は映像装置,702および706は映像伝送装置,703および705はスイッチ,704はネットワークを表す。
【0004】
図8に,従来技術の送信側に適応させる映像伝送装置の概念図を示す。図8において,801は映像信号用インタフェース,802はネットワーク用インタフェース,803はキーボード,804はマウス,805はディスプレイ,806は信号伝送路,807は信号処理部,808はアプリケーションメニュー,809は映像伝送開始ボタン,810は映像伝送終了ボタンを表す。
【0005】
図9に,従来技術の受信側に適応させる映像伝送装置の概念図を示す。図9において,901は映像信号用インタフェース,902はネットワーク用インタフェース,903はキーボード,904はマウス,905はディスプレイ,906は信号伝送路,907は信号処理部,908はアプリケーションメニュー,909は映像伝送開始ボタン,910は映像伝送終了ボタンを表す。
【0006】
一般にネットワークを介して映像を伝送させる映像伝送装置702には,パーソナルコンピュータが用いられているため,送信側の映像伝送装置702に接続されたキーボード803,マウス804およびディスプレイ805を用いて,当該装置が送信側であるという選択,伝送させる映像信号の種類の選択,受信側の映像伝送装置706のIPアドレス,当該装置のIPアドレス,送信させるネットワーク用のパケットサイズなどの情報が映像伝送装置702のアプリケーションメニュー808から設定される。
【0007】
同様にして受信側の映像伝送装置706に接続されたキーボード903,マウス904およびディスプレイ905を用いて,当該装置が受信側の装置であるという選択,受信させる映像信号の種類の選択,送信側の映像伝送装置702のIPアドレス,ローカルのIPアドレスの書込み,受信させるパケットのサイズの選択などの情報が映像伝送装置706のアプリケーションメニュー908から設定される。
【0008】
映像の伝送に必要となる情報が映像伝送装置702,706にそれぞれ設定された後,それぞれのアプリケーションメニュー808,908における映像伝送開始ボタン809,909がマウス804,904によってクリックされることより,映像の伝送が開始される。
【0009】
映像の伝送が開始されると,映像伝送装置702は,映像装置801から出力されるディジタル映像信号を映像信号用インタフェース801から入力する。入力されたディジタル映像信号は,信号伝送路806を介して信号処理部807に伝送され,ネットワーク伝送用のパケットに変換され,パケットに変換されたディジタル映像信号は,信号伝送路806からネットワーク用インタフェース802,スイッチ703,ネットワーク704,スイッチ705を経由して映像伝送装置706へ送信される。
【0010】
映像伝送装置706において受信したネットワーク伝送用のパケットに変換されたディジタル映像信号は,ネットワーク用インタフェース902から信号伝送路906を介して,信号処理部907へ伝送され,信号処理部907においてネットワーク伝送用のパケットからディジタル映像信号に戻され,映像信号用インタフェース901から映像装置707に出力される。出力されたディジタル映像信号は,映像装置707において蓄積もしくは表示される。
【0011】
映像装置701からのディジタル映像信号の伝送を終了させる場合,ユーザは,映像伝送装置702または映像伝送装置706において,マウス804,904によってアプリケーションメニュー808,908の映像伝送終了ボタン810,910をクリックする。これにより映像伝送装置702,706は,映像の伝送を終了させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上述した従来技術の映像伝送装置には,以下の問題点があった。
【0013】
(1)ユーザが映像伝送装置の操作を行う場合,そのユーザは映像伝送装置が設置してある場所まで移動し,映像伝送装置に接続されたキーボード,マウスおよびディスプレイを用いて操作しなければならないため,不便を強いられるという問題があった。
【0014】
また,複数の映像伝送装置が分散されて設置された場合,各装置の操作を行うには,ユーザが分散されて設置された各装置間を移動しなければならず,同時に操作させることができない。もしくは複数のユーザが装置ごとに操作することになり,人手が必要になるという問題があった。
【0015】
(2)映像伝送装置に接続されたディスプレイ,キーボード,マウスは,机上など比較的広く,平らな台上で用いるのに便利な装置であり,一般に通信機器が設置されるラックなどにおいては,映像伝送装置に接続されたディスプレイ,キーボード,マウスを用いるのに十分なスペースを確保することが困難なため,映像伝送装置を設置させる場所が限定されてしまうという問題があった。
【0016】
(3)従来技術の映像伝送装置には,ユーザが映像伝送装置の異常な動作状態を認知するために必要となる,映像伝送装置の内部温度,排熱用のファンの回転数,電圧を監視する機能を持たないため,映像伝送装置の動作に異常が認められた場合において異常な動作の原因が判別できず,このためユーザの経験から異常動作の原因を判断し,対処しなくてはならないという問題があった。
【0017】
(4)従来技術の映像伝送装置は,映像伝送装置の内部温度,排熱用のファンの回転数,電圧を監視する機能を持たないため,映像伝送装置の排熱の不具合により内部温度が上昇したことや,異常に多くの電荷の蓄積を原因とする映像伝送装置の電圧に異常が発生したことなど,ユーザに映像伝送装置が異常であることを通知することができず,適切な処置を促すことができないという問題があった。
【0018】
(5)上記(4)に述べた機能を有していないため,ユーザは,映像伝送装置が動作中に常に装置の前にいて,異常な動作が発生していないかを監視している必要があり,不便を強いられていた。
【0019】
本発明の目的は,遠隔に設置された管理装置との間で遠隔管理情報を入出力させるための遠隔管理情報入出力インタフェースを設け,そのインタフェースから入出力させる遠隔管理情報によって,映像伝送装置を遠隔から管理することを可能とする手段を用いることにより,一般的に通信機器が設置されるラック等への映像伝送装置の設置を可能にすること,管理場所の遠隔に設置された映像伝送装置を,特定の管理場所にいるユーザによって一元的に管理できるようにすること,映像伝送装置に異常動作が認められた場合,その原因が映像伝送装置の排熱による不具合のためか,あるいは映像伝送装置に異常に多くの電荷が蓄積されているためか,それ以外の理由によるものかを判別できるようにすること,映像伝送装置に異常が生じた場合,映像伝送装置に異常が発生していることをユーザに通知することを可能にすることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は,上記課題を解決するため,ネットワークと接続させるためのインタフェースと,ディジタル映像信号を入出力させるためのインタフェースと,遠隔に設置された管理装置との間で遠隔管理情報を入出力させるための遠隔管理情報入出力インタフェースとを具備し,また,ディジタル映像信号を入力させるインタフェースから入力されたディジタル映像信号をネットワーク送信用のパケットに変換する手段と,変換されたネットワーク送信用のパケットをネットワークと接続させるためのインタフェースからネットワークへ送出する手段と,ネットワークを介して送信されてきたネットワーク送信用のパケットをネットワークと接続させるためのインタフェースから入力する手段と,ネットワーク送信用のパケットに変換されたパケットをディジタル映像信号に変換する手段と,変換されたディジタル映像信号を入出力させるための映像信号用インタフェースから出力する手段と,遠隔管理情報入出力インタフェースから入出力させる遠隔管理情報によって当該装置を遠隔から管理することを可能とする手段とを具備することを特徴とする。
【0021】
また,映像伝送装置に,当該映像伝送装置内の内部温度を測定する手段,排熱用ファンの回転数を測定する手段または電圧を測定する手段を設け,遠隔に設置された管理装置へ,前記遠隔管理情報入出力インタフェースから測定した内部温度情報,測定した排熱用ファンの回転数の情報または測定した電圧の情報を,遠隔管理情報として送信することを特徴とする。
【0022】
本発明によれば,遠隔管理情報入出力インタフェースによって,遠隔に設置された管理装置から発信された遠隔管理情報ならびに当該装置から遠隔に設置された管理装置へ発信させる遠隔管理情報を入出力できるようになるため,映像伝送装置の設置場所にユーザがいなくても,遠隔に設置された管理装置による管理が可能になり,映像伝送装置を一般的に通信機器が設置されるラック等へ設置して用いることが可能になるとともに,管理場所とは離れた場所に設置された映像伝送装置を,特定の管理場所にいるユーザによって一元的に管理することが可能になる。
【0023】
また,映像伝送装置に異常動作が認められた場合,その原因が映像伝送装置の排熱による不具合のためか,あるいは映像伝送装置に異常に多くの電荷が蓄積されているためか,それ以外の理由によるものかを,遠隔管理情報によって判別できるようになり,映像伝送装置に異常が生じた場合,映像伝送装置に異常が発生していることをユーザに通知することが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態として,遠隔に設置された管理装置から発信された遠隔管理情報ならびに当該映像伝送装置から遠隔に設置された管理装置へ発信させる遠隔管理情報を,遠隔管理情報入出力インタフェースから入出力させることによって,映像伝送装置を遠隔から管理するための構成例について図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
図1は,本発明の第1の実施の形態に係る映像伝送装置と遠隔に設置された遠隔管理装置との間で送受信される遠隔管理情報を,遠隔管理情報入出力インタフェースから入出力させることによって,映像伝送装置を遠隔から管理する方法を説明するための図である。図1において,101〜103および117〜119は映像装置,104〜106および114〜116は映像伝送装置,107〜109および111〜113はスイッチ,110はネットワーク,120〜122および124〜126は遠隔管理情報,123および127は遠隔管理装置を表す。
【0026】
図2は,本実施の形態の映像を伝送させるために用いる送信側の映像伝送装置の構成例を説明するための図である。図2において,201は信号処理部,202は信号伝送路,203は映像信号用インタフェース,204はネットワーク用インタフェース,205は内部温度測定部,206は排熱用ファン回転数測定部,207は電圧測定部,208は遠隔管理情報入出力インタフェースを表す。
【0027】
図3は,本実施の形態の映像を伝送させるために用いる受信側の映像伝送装置の構成例を説明するための図である。図3において,301は信号処理部,302は信号伝送路,303はネットワーク用インタフェース,304は映像信号用インタフェース,305は内部温度測定部,306は排熱用ファン回転数測定部,307は電圧測定部,308は遠隔管理情報入出力インタフェースを表す。
【0028】
以下で説明する第1の実施の形態では,例えば映像装置101から映像装置117に対してディジタル映像信号を伝送させる場合において,遠隔に設置された遠隔管理装置123,127から発信された遠隔管理情報ならびに映像伝送装置104,114から遠隔に設置された遠隔管理装置123,127へ発信させる遠隔管理情報を,遠隔管理情報入出力インタフェース208,308から入出力させることによって当該映像伝送装置104,114を遠隔から管理する。
【0029】
図1に示すように,映像装置101は,映像伝送装置104,スイッチ107,ネットワーク110,スイッチ111,映像伝送装置114を介して映像装置117と接続されている。
【0030】
映像伝送装置104は遠隔管理装置123と接続されており,映像伝送装置104は遠隔管理装置123に対して遠隔管理情報120を発信し,また,遠隔管理装置123は映像伝送装置104に対して遠隔管理情報120を発信する。同様に,映像伝送装置114は遠隔管理装置127と接続されており,映像伝送装置114は遠隔管理装置127に対して遠隔管理情報124を発信し,また,遠隔管理装置127は映像伝送装置114に対して遠隔管理情報124を発信する。
【0031】
映像装置102,103は,それぞれ映像伝送装置105,106,スイッチ108,109,ネットワーク110,スイッチ112,113,映像伝送装置115,116を介して映像装置118,119と接続されている。
【0032】
映像伝送装置105,106と遠隔管理装置123との間でも,それぞれ遠隔管理情報121,122が送受信され,また,映像伝送装置115,116と遠隔管理装置127との間でも,それぞれ遠隔管理情報125,126が送受信される。
【0033】
映像送信側の映像伝送装置104〜106では,遠隔管理装置123から発信される遠隔管理情報120〜122が,図2に示す遠隔管理情報入出力インタフェース208から入力され,その入力された遠隔管理情報120〜122は,信号伝送路202を介して信号処理部201に伝送され,遠隔管理情報120〜122が映像伝送装置104〜106に設定される。
【0034】
同様にして,受信側の映像伝送装置114〜116では,遠隔管理装置127から発信される遠隔管理情報124〜126が,図3に示す遠隔管理情報入出力インタフェース308から入力され,その入力された遠隔管理情報124〜126は,信号伝送路302を介して信号処理部301に伝送され,遠隔管理情報124〜126が映像伝送装置114〜116に設定される。
【0035】
映像の伝送に必要となる情報が,映像伝送装置104〜106および114〜116に設定されると,映像伝送装置104〜106は,遠隔管理装置123から発信される映像伝送を開始させる情報が内包された遠隔管理情報120〜122に従って,映像装置101〜103から出力されるディジタル映像信号を映像信号用インタフェース203から入力する。
【0036】
映像信号用インタフェース203から入力されたディジタル映像信号は,信号伝送路202を介して信号処理部201に伝送され,信号処理部201においてネットワーク伝送用のパケットに変換され,パケットに変換されたディジタル映像信号は,信号伝送路202からネットワーク用インタフェース204,スイッチ107〜109,ネットワーク110,スイッチ111〜113を介して,映像伝送装置114〜116へ送信される。
【0037】
映像伝送装置114〜116では,遠隔管理装置127から発信される映像伝送を開始させる情報が内包された遠隔管理情報124〜126に従って,ネットワーク伝送用のパケットに変換されたディジタル映像信号を受信し,そのパケット化されたディジタル映像信号は,ネットワーク用インタフェース303から信号伝送路302を介して,信号処理部301へ伝送され,信号処理部301へ伝送されたパケット化されたディジタル映像信号は,元のディジタル映像信号に戻され,映像信号用インタフェース304から映像装置117〜119に出力される。出力されたディジタル映像信号は,映像装置117〜119において蓄積もしくは表示される。
【0038】
映像伝送装置104〜106が待機中もしくは映像を伝送させているときに,内部温度測定部205において映像伝送装置104〜106の内部温度の異常が検出されると,内部温度測定部205は,内部温度に異常があることを信号伝送路202を介して信号処理部201に通知し,その通知を受けた信号処理部201は,内部温度に異常があることを通知する情報を遠隔管理情報120〜122に内包させて,信号伝送路202,遠隔管理情報入出力インタフェース208を介して,遠隔管理装置123に通知する。これにより,遠隔管理装置123は,映像伝送装置104〜106の内部温度に異常があることを認識することができる。
【0039】
同様にして,映像伝送装置114〜116が待機中もしくは映像を伝送させているときに,内部温度測定部305において映像伝送装置114〜116の内部温度の異常が検出されると,内部温度測定部305は内部温度に異常があることを信号伝送路302を介して信号処理部301に通知し,その通知を受けた信号処理部301は,内部温度に異常があることを通知する情報を遠隔管理情報124〜126に内包させて,信号伝送路302,遠隔管理情報入出力インタフェース308を介して,遠隔管理装置127に通知する。これにより,遠隔管理装置127は,映像伝送装置114〜116の内部温度に異常があることを認識することができる。
【0040】
映像伝送装置104〜106が待機中もしくは映像を伝送させているときに,排熱用ファン回転数測定部206において映像伝送装置104〜106の排熱用ファン回転数の異常が検出されると,排熱用ファン回転数測定部206は排熱用ファン回転数に異常があることを信号伝送路202を介して信号処理部201に通知し,その通知を受けた信号処理部201は,排熱用ファン回転数に異常があることを通知する情報を遠隔管理情報120〜122に内包させて,信号伝送路202,遠隔管理情報入出力インタフェース208を介して,遠隔管理装置123に通知する。これにより,遠隔管理装置123は映像伝送装置104〜106の排熱用ファン回転数に異常があることを認識することができる。
【0041】
同様にして,映像伝送装置114〜116が待機中もしくは映像を伝送させているときに,排熱用ファン回転数測定部306において映像伝送装置114〜116の排熱用ファン回転数の異常が検出されると,排熱用ファン回転数測定部306は,排熱用ファン回転数に異常があることを信号伝送路302を介して信号処理部301に通知し,その通知を受けた信号処理部301は,排熱用ファン回転数に異常があることを通知する情報を遠隔管理情報124〜126に内包させて,信号伝送路302,遠隔管理情報入出力インタフェース308を介して,遠隔管理装置127に通知する。これにより,遠隔管理装置127は映像伝送装置114〜116の排熱用ファン回転数に異常があることを認識することができる。
【0042】
映像伝送装置104〜106が待機中もしくは映像を伝送させているときに,電圧測定部207において映像伝送装置104〜106の電源等の電圧の異常が検出されると,電圧測定部207は,電圧に異常があることを信号伝送路202を介して信号処理部201に通知し,その通知を受けた信号処理部201は,電圧に異常があることを通知する情報を遠隔管理情報120〜122に内包させて,信号伝送路202,遠隔管理情報入出力インタフェース208を介して,遠隔管理装置123に通知する。これにより,遠隔管理装置123は映像伝送装置104〜106の電圧に異常があることを認識することができる。
【0043】
同様にして,映像伝送装置114〜116が待機中もしくは映像を伝送させているときに,電圧測定部307において映像伝送装置114〜116の電圧に異常が生じると,電圧測定部307は,電圧に異常があることを信号伝送路302を介して信号処理部301に通知し,その通知を受けた信号処理部301は,電圧に異常があることを通知する情報を遠隔管理情報124〜126に内包させて,信号伝送路302,遠隔管理情報入出力インタフェース308を介して,遠隔管理装置127に通知する。これにより,遠隔管理装置127は映像伝送装置114〜116の電圧に異常があることを認識することができる。
【0044】
映像伝送装置104〜106,114〜116から遠隔管理装置123,127へ遠隔管理情報を送る契機として,所定の時間ごとに送る方法,遠隔管理装置123,127からの問い合わせがあったときに送る方法,または内部温度測定部205,305,排熱用ファン回転数測定部206,306,電圧測定部207,307による測定値が所定の閾値との比較により,ある定められた範囲以外の値になったときに送る方法などを用いることができる。
【0045】
映像装置101〜103からのディジタル映像信号の伝送を終了させる場合,遠隔管理装置123,127から映像伝送を終了させる情報が内包された遠隔管理情報120〜122および124〜126が,映像伝送装置104〜106および114〜116に発信される。
【0046】
遠隔管理装置123,127から発信された遠隔管理情報120〜122および124〜126は,映像伝送装置104〜106および114〜116の遠隔管理情報入出力インタフェース208,308から入力され,信号伝送路202,302を介して信号処理部201,301に伝送される。信号処理部201,301は,遠隔管理情報に内包されてきた映像伝送を終了させる情報を読み出し,映像伝送装置104〜106および114〜116による映像伝送を停止させる。
【0047】
ここで,遠隔管理装置123から送信側の映像伝送装置104〜106に発信される遠隔管理情報120〜122とは,当該映像伝送装置104〜106を送信装置として設定させる情報,映像装置101〜103から入力させるディジタル映像信号の種類を選択させる情報,受信側の映像伝送装置114〜116のIPアドレス,映像伝送装置104〜106のIPアドレス,送信させるネットワーク110の伝送用パケットサイズ,映像伝送を開始させる時刻情報,映像伝送を終了させる時刻情報,ネットワーク110のサブネットマスク値,ネットワーク110のデフォルトゲートウェイ値,受信側の映像伝送装置114〜116のIPアドレスに対応付けられるネットワーク通信用のハードウェアアドレスなどである。
【0048】
遠隔管理装置127から受信側の映像伝送装置114〜116に発信される遠隔管理情報124〜126とは,当該装置を受信装置として設定させる情報,映像装置117〜119へ出力させるディジタル映像信号の種類を選択させる情報,送信側の映像伝送装置104〜106のIPアドレス,当該装置のIPアドレス,送信されてくるネットワーク110の伝送用パケットサイズを選択させる情報,映像伝送を開始させる時刻情報,映像伝送を終了させる時刻情報,ネットワーク110のサブネットマスク値,ネットワーク110のデフォルトゲートウェイ値,送信側の映像伝送装置104〜106のIPアドレスに対応付けられるネットワーク通信用のハードウェアアドレスなどである。
【0049】
映像装置101〜103,117〜119が入出力するディジタル映像信号として,SDI(Serial Digital Interface)信号またはSDTI(Serial Digital Transport Interface)信号を用いることができる。
【0050】
遠隔管理情報入出力インタフェースとは,データ通信用の通信媒体をいい,本発明に使用可能な遠隔管理情報入出力インタフェースとしては,例えばRS232C,RS422,RJ−11,RJ−45,USB,固定電話用インタフェース,携帯電話用インタフェース,イーサネットワークインタフェース,その他通信用コネクタが挙げられる。また,遠隔管理情報の伝達手段として,例えばSNMP(Simple Network Management Protocol)を用いることができる。
【0051】
また,本発明に使用可能なネットワーク110としては,インタネット,イントラネット,ブロードバンド網,IP網,イーサネット(登録商標)網,ATM網,ファイバチャネル網,IEEE1394網などが挙げられる。
【0052】
なお,本実施の形態では,1つの映像伝送装置に対して1つのスイッチを接続させている例を説明したが,複数の映像伝送装置が同一のスイッチに接続可能な範囲内に設置されている場合には,複数の映像伝送装置を1つのスイッチに接続させる実施も可能である。
【0053】
次に,本発明の第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態は,装置の基本構成は前述した第1の実施の形態と同様であり,遠隔に設置された管理装置から発信された遠隔管理情報ならびに当該映像伝送装置から遠隔に設置された管理装置へ発信された遠隔管理情報を,ネットワークを介して送受信することにより,映像伝送装置を遠隔から管理する一具体例を示すものである。
【0054】
図4は,本発明の第2の実施の形態に係る映像伝送装置と遠隔に設置された遠隔管理装置との間で送受信される遠隔管理情報を,ネットワークを介して送受信させることによって,映像伝送装置を遠隔から管理する方法を説明するための図である。図4において,401〜403および417〜419は映像装置,404〜406および414〜416は映像伝送装置,407〜409および411〜413はスイッチ,410はネットワーク,420〜425は遠隔管理情報,426は遠隔管理装置を表す。
【0055】
図5は,第2の実施の形態の映像を伝送させるために用いる遠隔に設置された管理装置から発信された遠隔管理情報ならびに遠隔に設置された管理装置へ発信させる遠隔管理情報を入出力させるインタフェースとして,ネットワーク用インタフェースを用いた送信側の映像伝送装置を説明するための図である。図5において,501は信号処理部,502は信号伝送路,503は映像信号用インタフェース,504はネットワーク用インタフェース,505は内部温度測定部,506は排熱用ファン回転数測定部,507は電圧測定部を表す。
【0056】
図6は,第2の実施の形態の映像を伝送させるために用いる遠隔に設置された管理装置から発信された遠隔管理情報ならびに遠隔に設置された管理装置へ発信させる遠隔管理情報を入出力させるインタフェースとして,ネットワーク用インタフェースを用いた受信側の映像伝送装置を説明するための図である。図6において,601は信号処理部,602は信号伝送路,603はネットワーク用インタフェース,604は映像信号用インタフェース,605は内部温度測定部,606は排熱用ファン回転数測定部,607は電圧測定部を表す。
【0057】
第2の実施の形態においては,第1の実施の形態で説明した遠隔管理情報入出力インタフェースがネットワーク用インタフェース504,603を用いて実現されている。換言すれば,ネットワーク用インタフェース504,603が,ディジタル映像信号のパケットの送受信のためのインタフェースと,遠隔管理情報を入出力するための遠隔管理情報入出力インタフェースとを兼ねている。
【0058】
図4に示すように,映像装置401は,映像伝送装置404,スイッチ407,ネットワーク410,スイッチ411,映像伝送装置414を介して映像装置417と接続されている。
【0059】
映像伝送装置404は遠隔管理装置426とネットワーク410を介して接続されており,映像伝送装置404は遠隔管理装置426に対して遠隔管理情報420を発信させ,遠隔管理装置426は映像伝送装置404に対して遠隔管理情報420を発信させる。
【0060】
映像伝送装置414は遠隔管理装置426とネットワーク410を介して接続されており,映像伝送装置414は遠隔管理装置426に対して遠隔管理情報423を発信させ,遠隔管理装置426は映像伝送装置414に対して遠隔管理情報423を発信させる。
【0061】
同様に,映像装置402,403は,それぞれ映像伝送装置405,406,スイッチ407,408,ネットワーク410,スイッチ412,413,映像伝送装置415,416を介して映像装置418,419と接続されている。
【0062】
映像伝送装置405は遠隔管理装置426とネットワーク410を介して接続されており,映像伝送装置405は遠隔管理装置426に対して遠隔管理情報421を発信させ,遠隔管理装置426は映像伝送装置405に対して遠隔管理情報421を発信させる。映像伝送装置406も同様である。
【0063】
映像伝送装置415は遠隔管理装置426とネットワーク410を介して接続されており,映像伝送装置415は遠隔管理装置426に対して遠隔管理情報424を発信させ,遠隔管理装置426は映像伝送装置415に対して遠隔管理情報424を発信させる。映像伝送装置416も同様である。
【0064】
図4に示す映像を伝送させる送信側の映像伝送装置404〜406は,遠隔管理装置426から発信される遠隔管理情報420〜422をネットワーク410を介して映像伝送装置404〜406のネットワーク用インタフェース504から入力する。その入力された遠隔管理情報420〜422は,信号伝送路502を介して信号処理部501に伝送され,遠隔管理情報420〜422が映像伝送装置404〜406に設定される。
【0065】
同様にして,受信側の映像伝送装置414〜416は,遠隔管理装置426から発信される遠隔管理情報423〜425をネットワーク410を介して映像伝送装置414〜416のネットワーク用インタフェース603から入力する。その入力された遠隔管理情報423〜425は,信号伝送路602を介して信号処理部601に伝送され,信号処理部601に伝送された遠隔管理情報423〜425が映像伝送装置414〜416に設定される。
【0066】
映像の伝送に必要となる情報が映像伝送装置404〜406および414〜416に設定された後,遠隔管理装置426から映像伝送を開始させる情報が内包された遠隔管理情報420〜425が発信されると,それに従って,映像伝送装置404〜406は,映像装置401〜403から出力されるディジタル映像信号を映像信号用インタフェース503から入力する。
【0067】
映像信号用インタフェース503から入力されたディジタル映像信号は,信号伝送路502を介して信号処理部501に伝送され,ネットワーク伝送用のパケットに変換され,パケット化されたディジタル映像信号は,信号伝送路502からネットワーク用インタフェース504,スイッチ407〜409,ネットワーク410,スイッチ411〜413を経由して映像伝送装置414〜416へ伝送される。
【0068】
映像伝送装置414〜416において受信したパケット化されたディジタル映像信号は,ネットワーク用インタフェース603から信号伝送路602を介して,信号処理部601へ伝送され,そのパケット化されたディジタル映像信号は,元のディジタル映像信号に戻され,映像信号用インタフェース604から映像装置417〜419に出力される。出力されたディジタル映像信号は,映像装置417〜419において蓄積もしくは表示される。
【0069】
映像伝送装置404〜406が待機中もしくは映像を伝送させているときに,内部温度測定部505において映像伝送装置404〜406の内部温度の異常が検出されると,内部温度測定部505は内部温度に異常があることを信号伝送路502を介して信号処理部501に通知し,その通知を受けた信号処理部501は,内部温度に異常があることを通知する情報を遠隔管理情報420〜422に内包させて,信号伝送路502,ネットワーク用インタフェース504,ネットワーク410を介して,遠隔管理装置426に通知する。これにより,遠隔管理装置426は映像伝送装置404〜406の内部温度に異常があることを認識することができる。
【0070】
同様にして,映像伝送装置414〜416が待機中もしくは映像を伝送させているときに,内部温度測定部605において映像伝送装置414〜416の内部温度の異常が検出されると,内部温度測定部605は内部温度に異常があることを信号伝送路602を介して信号処理部601に通知し,その通知を受けた信号処理部601は,内部温度に異常があることを通知する情報を遠隔管理情報423〜425に内包させて,信号伝送路602,ネットワーク用インタフェース603を介して,遠隔管理装置426に通知する。これにより,遠隔管理装置426は,映像伝送装置414〜416の内部温度に異常があることに認識することができる。
【0071】
映像伝送装置404〜406が待機中もしくは映像を伝送させているときに,排熱用ファン回転数測定部506において映像伝送装置404〜406の排熱用ファン回転数の異常が検出されると,排熱用ファン回転数測定部506は排熱用ファン回転教に異常があることを信号伝送路502を介して信号処理部501に通知し,その通知を受けた信号処理部501は排熱用ファン回転数に異常があることを通知する情報を遠隔管理情報420〜422に内包させて,信号伝送路502,ネットワーク用インタフェース504を介して,遠隔管理装置426に通知する。これにより,遠隔管理装置426は映像伝送装置404〜406の排熱用ファン回転数に異常があることを認識することができる。
【0072】
同様にして,映像伝送装置414〜416が待機中もしくは映像を伝送させているときに,排熱用ファン回転数測定部606において映像伝送装置414〜416の排熱用ファン回転数の異常が検出されると,排熱用ファン回転数測定部606は排熱用ファン回転数に異常があることを信号伝送路602を介して信号処理部601に通知し,その通知を受けた信号処理部601は排熱用ファン回転数に異常があることを通知する情報を遠隔管理情報423〜425に内包させて,信号伝送路602,ネットワーク用インタフェース603を介して,遠隔管理装置426に通知する。これにより,遠隔管理装置426は映像伝送装置414〜416の排熱用ファン回転数に異常があることを認識することができる。
【0073】
映像伝送装置404〜406が待機中もしくは映像を伝送させているときに,電圧測定部507において映像伝送装置404〜406の電圧の異常が検出されると,電圧測定部507は,電圧に異常があることを信号伝送路502を介して信号処理部501に通知し,その通知を受けた信号処理部501は,電圧に異常があることを通知する情報を遠隔管理情報420〜422に内包させて,信号伝送路502,ネットワーク用インタフェース504を介して,遠隔管理装置426に通知する。これにより,遠隔管理装置426は映像伝送装置404〜406の電圧に異常があることを認識することができる。
【0074】
同様にして,映像伝送装置414〜416が待機中もしくは映像を伝送させているときにおいて,電圧測定部607において映像伝送装置414〜416の電圧に異常が生じると,電圧測定部607は,電圧に異常があることを信号伝送路602を介して信号処理部601に通知し,その通知を受けた信号処理部601は電圧に異常があることを通知する情報を遠隔管理情報423〜425に内包させて,信号伝送路602,ネットワーク用インタフェース603を介して,遠隔管理装置426に通知する。これにより,遠隔管理装置426は映像伝送装置414〜416の電圧に異常があることを認識することができる。
【0075】
映像伝送装置404〜406,414〜416から遠隔管理装置426へ遠隔管理情報を送る契機として,所定の時間ごとに送る方法,遠隔管理装置426からの問い合わせがあったときに送る方法,または内部温度測定部505,605,排熱用ファン回転数測定部506,606,電圧測定部507,607による測定値が所定の閾値との比較により,ある定められた範囲以外の値になったときに送る方法などを用いることができる。
【0076】
映像装置401〜403からのディジタル映像信号の伝送を終了させる場合には,遠隔管理装置426から映像伝送を終了させる情報が内包された遠隔管理情報420〜422および423〜425が発信され,遠隔管理装置426から発信された遠隔管理情報420〜422および423〜425は,映像伝送装置404〜406および414〜416のネットワーク用インタフェース504,603から入力され,入力された遠隔管理情報420〜422は,信号伝送路502,602を介して信号処理部501,601に伝送される。信号処理部501,601は,遠隔管理情報に内包されてきた映像伝送を終了させる情報を読み出し,映像伝送装置404〜406および414〜416の映像伝送を停止させる。
【0077】
ここで,遠隔管理装置426から送信側の映像伝送装置404〜406に発信される遠隔管理情報420〜422とは,当該装置を送信装置として設定させる情報,映像装置401〜403から入力させるディジタル映像信号の種類を選択させる情報,受信側の映像伝送装置414〜416のIPアドレス,送信させるネットワーク410の伝送用パケットサイズ,映像伝送を開始させる時刻情報,映像伝送を終了させる時刻情報,受信側の映像伝送装置414〜416のIPアドレスに対応付けられるネットワーク通信用のハードウェアアドレスなどである。
【0078】
遠隔管理装置426から受信側の映像伝送装置414〜416に発信される遠隔管理情報423〜425とは,当該装置を受信装置として設定させる情報,映像装置417〜419へ出力させるディジタル映像信号の種類を選択させる情報,送信側の映像伝送装置404〜406のIPアドレス,送信されてくるネットワーク410の伝送用パケットサイズを選択させる情報,映像伝送を開始させる時刻情報,映像伝送を終了させる時刻情報,送信側の映像伝送装置404〜406のIPアドレスに対応付けられるネットワーク通信用のハードウェアアドレスなどである。
【0079】
映像装置401〜403,417〜419が入出力するディジタル映像信号として,SDI(Serial Digital Interface)信号またはSDTI(Serial Digital Transport Interface)信号を用いることができる。
【0080】
遠隔管理情報入出力インタフェースとはデータ通信用の通信媒体をいい,本発明に使用可能な遠隔管理情報入出力インタフェースとしては,例えばRS232C,RS422,RJ−11,RJ−45,USB,固定電話用インタフェース,携帯電話用インタフェース,イーサネットワークインタフェース,その他通信用コネクタが挙げられる。また,遠隔管理情報の伝達手段として,例えばSNMP(Simple Network Management Protocol)を用いることができる。
【0081】
また,本発明に使用可能なネットワークとしては,インタネット,イントラネット,ブロードバンド網,IP網,イーサネット網(登録商標),ATM網,ファイバチャネル網,IEEE1394網などが挙げられる。
【0082】
なお,本実施の形態では1つの映像伝送装置に対して1つのスイッチを接続させている例を説明したが,複数の映像伝送装置が同一のスイッチに接続可能な範囲内に設置されている場合には,複数の映像伝送装置を1つのスイッチに接続させてもよい。
【0083】
以上説明したように,本発明では,映像伝送装置に遠隔管理情報の入出力のためのインタフェースを具備させることにより,当該装置を遠隔に設置された管理装置から発信された遠隔管理情報ならびに当該装置から遠隔に設置された管理装置へ発信させる遠隔管理情報を入出力できるようになるため,一般的に通信機器が設置されるラック等への設置を可能にさせること,遠隔に設置された映像伝送装置をユーザによって一元的に管理させることを可能にすること,映像伝送装置に異常動作が認められた場合,その原因が映像伝送装置の排熱による不具合のためか,あるいは映像伝送装置に異常に多くの電荷が蓄積されているためか,それ以外の理由によるものかを判別できるようにすること,映像伝送装置に異常が生じた場合,映像伝送装置に異常が発生していることをユーザに通知することなどが可能な映像伝送装置を実現することができる。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明は,次のような効果を奏する。
【0085】
(1)第1の効果は,映像伝送装置の設置場所をユーザがオペレーションを行う際に便利な場所と離すことが可能となり,映像伝送装置を一般に通信機器が設置される小スペースのラック等へ設置することが容易となることである。その理由は,本発明による映像伝送装置は,遠隔から映像伝送装置のオペレーションを可能とする遠隔管理情報の入出力のためのインタフェースを設け,このインタフェースを利用することで,ユーザは,オペレーションを映像伝送装置の近傍以外の場所から行うことができるためである。
【0086】
(2)第2の効果は,複数の映像伝送装置の管理を唯一のユーザが唯一の場所で集中して行うこと(集中管理)が可能となることである。その理由は,本発明による映像伝送装置は,遠隔から映像伝送装置のオペレーションを可能とする遠隔管理情報の入出力のためのインタフェースを設け,このインタフェースを利用することで,ユーザは,オペレーションを映像伝送装置の近傍以外の場所から行うことができるためである。
【0087】
(3)第3の効果は,映像伝送装置の異常動作が認められた場合,その原因が映像伝送装置の排熱の不具合のためか,あるいは映像伝送装置に異常に電荷が蓄積されているためか,それ以外の理由によるものかを判別できることである。その理由は,本発明による映像伝送装置は,内部温度を測定する手段,排熱用のファンの回転数の測定する手段,電圧を測定する手段を有し,定期的に,またはユーザからの問い合わせがあった場合に,測定した内部温度,排熱用のファンの回転数あるいは電圧の情報を,遠隔管理装置へ送り,ユーザに通知する機能を持つからである。
【0088】
(4)第4の効果は,映像伝送装置の排熱の不具合,あるいは映像伝送装置へ異常な電荷の蓄積を原因とする映像伝送装置の異常動作を,事前に察知し,適切に対処することで,異常動作を回避することが可能となることである。その理由は,本発明による映像伝送装置は,内部温度を測定する手段,排熱用のファンの回転数の測定する手段,電圧を測定する手段を有し,これらの手段により測定した内部温度,排熱用のファンの回転数あるいは電圧が,予め定められた閾値以上になると,その旨を遠隔管理装置へ送り,ユーザに通知する機能を持つからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するためのシステムの構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を説明するための送信側の映像伝送装置の構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を説明するための受信側の映像伝送装置の構成図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を説明するためのシステムの構成図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を説明するための送信側の映像伝送装置の構成図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を説明するための受信側の映像伝送装置の構成図である。
【図7】従来技術の映像伝送装置を適応させたディジタル映像を送受信させるためのシステムの例を示す図である。
【図8】従来の送信側の映像伝送装置の構成図である。
【図9】従来の受信側の映像伝送装置の構成図である。
【符号の説明】
101〜103,117〜119 映像装置
104〜106,114〜116 映像伝送装置
107〜109,111〜113 スイッチ
110 ネットワーク
120〜122,124〜126 遠隔管理情報
123,127 遠隔管理装置
201,301 信号処理部
202,302 信号伝送路
203,304 映像信号用インタフェース
204,303 ネットワーク用インタフェース
205,305 内部温度測定部
206,306 排熱用ファン回転数測定部
207,307 電圧測定部
208,308 遠隔管理情報入出力インタフェース

Claims (7)

  1. ネットワークを介してディジタル映像信号を送信側から受信側へ伝送させる映像伝送装置において,
    ネットワークと接続させるためのネットワーク用インタフェースと,
    ディジタル映像信号を入出力させるための映像信号用インタフェースと,
    遠隔に設置された管理装置との間で遠隔管理情報を入出力させるための遠隔管理情報入出力インタフェースとを備えるとともに,
    前記映像信号用インタフェースから入力されたディジタル映像信号をネットワーク送信用のパケットに変換し,変換されたネットワーク送信用のパケットを前記ネットワーク用インタフェースからネットワークへ送出し,ネットワークを介して送信されてきたネットワーク送信用のパケットを前記ネットワーク用インタフェースから入力し,ネットワーク送信用のパケットに変換されたパケットをディジタル映像信号に変換し,変換されたディジタル映像信号を前記映像信号用インタフェースから出力し,前記遠隔管理情報入出力インタフェースから入出力させる遠隔管理情報によって当該装置を遠隔から管理させるための制御を行う手段とを備える
    ことを特徴とする映像伝送装置。
  2. ネットワークを介してディジタル映像信号を送信側から受信側へ伝送させる映像伝送装置において,
    ネットワークと接続させるためのネットワーク用インタフェースと,
    ディジタル映像信号を入出力させるための映像信号用インタフェースとを備えるとともに,
    前記映像信号用インタフェースから入力されたディジタル映像信号をネットワーク送信用のパケットに変換し,変換されたネットワーク送信用のパケットを前記ネットワーク用インタフェースからネットワークへ送出し,ネットワークを介して送信されてきたネットワーク送信用のパケットを前記ネットワーク用インタフェースから入力し,入力したパケットが映像信号に関するパケットである場合に,そのパケットをディジタル映像信号に変換し,変換されたディジタル映像信号を前記映像信号用インタフェースから出力し,前記ネットワーク用インタフェースを用いて遠隔に設置された管理装置との間で遠隔管理情報を入出力させ,遠隔管理情報によって当該装置を遠隔から管理させるための制御を行う手段とを備える
    ことを特徴とする映像伝送装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の映像伝送装置において,
    当該映像伝送装置内の内部温度を測定する手段を備え,
    前記遠隔に設置された管理装置へ送信する遠隔管理情報は,前記内部温度を測定する手段によって測定した内部温度に関する情報を含む
    ことを特徴とする映像伝送装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の映像伝送装置において,
    当該映像伝送装置内の排熱用ファンの回転数を測定する手段を備え,
    前記遠隔に設置された管理装置へ送信する遠隔管理情報は,前記排熱用ファンの回転数を測定する手段によって測定した排熱用ファンの回転数に関する情報を含む
    ことを特徴とする映像伝送装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の映像伝送装置において,
    当該映像伝送装置内の電圧を測定する手段を備え,
    前記遠隔に設置された管理装置へ送信する遠隔管理情報は,前記電圧を測定する手段によって測定した電圧に関する情報を含む
    ことを特徴とする映像伝送装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の映像伝送装置において,
    前記遠隔に設置された管理装置へ送信する遠隔管理情報は,定期的にまたは前記管理装置からの要求があったときに,前記管理装置へ送信される
    ことを特徴とする映像伝送装置。
  7. 請求項3,請求項4または請求項5に記載の映像伝送装置において,
    前記遠隔に設置された管理装置へ送信する遠隔管理情報は,当該映像伝送装置において測定された値が,所定の閾値との比較により,ある範囲から逸脱したときに,前記管理装置へ送信される
    ことを特徴とする映像伝送装置。
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JP2016063492A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 カシオ計算機株式会社 電子機器、動画記録装置、動画送受信制御方法及びプログラム

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