【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクの回転軸が水平方向になるよう設置された光ディスクドライブ装置へカートリッジを用いてハブ付ディスクを挿入するための光ディスク用カートリッジに関する。
【０００２】
【従来の技術】
光ディスクは情報記録用媒体として、コンピュータ分野およびオーディオ・ヴィジュアル分野で広く用いられている。光ディスクは情報の読み出しだけでなく、情報の書き込みができることを特徴としている。情報の書き込みを正確に行なうためには、ディスク表面の粉塵、指紋、傷などの付着を防ぐことが必要であり、光磁気ディスクにおいてはカートリッジに封入して取り出しが不可能な状態で使用している。
【０００３】
その一方で、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＣＤ−ＲＷ等の光ディスクではディスクをカートリッジに取り出し不可能に封入することなく、そのままドライブのトレイに載せて挿入することにより記録・再生されている。これらのディスクにおいて表面の粉塵、指紋、傷などの付着による不都合は生じていない。したがって、現在カートリッジに封入して使用している光磁気ディスク等についても、カートリッジに封入することなく使用することが可能であると考えられる。カートリッジ封入の工程を省きディスクのみで流通させることができれば、光磁気ディスクの生産コストの低下と生産性の向上が期待できる。また、ディスクのみで販売をするので、販売価格を低く抑えられることも期待できる。
【０００４】
一方、従来の光磁気ディスクドライブ装置は、カートリッジに封入されているハブ付ディスクの記録・再生を前提として設計されているため、カートリッジに封入されていないハブ付ディスクの記録・再生は不可能である。そこで、次善の策として、ディスクの出し入れ自由な専用のカートリッジに装着して使用することが、特開平７−３７３５５号公報、特開平７−２４４９５１号公報、特開平１０−２２８７４４号公報等が提案されている。
【０００５】
前記の公報では、いずれも、開閉可能な蓋を設け、ディスクの出し入れを可能とする構造を提案している。前記公報で提案されているカートリッジでは、蓋を開閉可能にカートリッジ本体へ接合するので、接合部の構造が複雑になり、生産コストの低下と生産性の向上にはつながりにくく、さらに接合部の強度が懸念される。前述のように、ディスク表面の粉塵、指紋、傷等の付着により記録・再生に関する問題は生じていないので、開閉可能な蓋を設ける必要性はない。
【０００６】
開閉可能な蓋を省略したディスクの出し入れ自由なカートリッジを採用し、ディスクとカートリッジを別々に提供するようにすれば、ディスクをカートリッジに封入する工程が省けるため、生産性の向上と生産コストの低下につながる。また、ユーザー側の立場から見ると、該カートリッジを入手すれば、必要なときにディスクだけを購入すればよいので、出費を抑えることができる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
開閉可能な蓋を省略したハブ付ディスクの出し入れ自由なカートリッジには多くの利点がある一方で、大きな問題点もある。最近のディスクドライブ装置の多くは設置スペースの問題等から、縦置き対応、即ち、ディスクの回転軸が水平方向でも記録・再生できるようになっているが、ドライブの縦置きは従来の出し入れ不可能なカートリッジに封入されたディスクの使用を前提としており、蓋の無いディスクの出し入れ可能なカートリッジではドライブへの挿入時にカートリッジからのディスクの落下やはみ出しが起こるので使用することが不可能である。
【０００８】
本発明はこの問題を解決するため、ハブ付ディスクのはみ出しや落下を防止する簡易な機構をもった、開閉可能な蓋のない、ハブ付ディスクの出し入れ自由なカートリッジを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ハブ付ディスクの回転軸が水平方向になるよう設置されたディスクドライブ装置へ該カートリッジを用いてディスクを挿入するための光ディスク用カートリッジであって、ドライブヘッドアクセス用窓が設けられているシェル面の対向側シェルに光ディスクが出し入れ可能なようにディスク出し入れ用開口部が設けられており、該出し入れ用開口部に開閉可能な蓋を有さない光ディスク用カートリッジにおいて、ハブ付光ディスクのカートリッジからの落下、はみ出しを防止するために、ディスク出し入れ用開口部にツメが設けられ、且つ、ドライブヘッドアクセス用窓が設けられているシェル面のディスクトレイ外周部にリブが設けられている構造を特徴とするハブ付光ディスク用カートリッジである。
【００１０】
【実施例】
以下図面に従い、本発明の実施例を説明する。図１は本発明のカートリッジを分解したときの２つのシェル部材の平面図である。図中のＡ面はカートリッジをディスクドライブ装置に挿入したときにヘッドからレーザーが入射する側のシェルをカートリッジ内側から見た図であり、Ｂ面はその対面側のシェルをカートリッジ外側から見た図で、ドライブ挿入時に記録・消去用の磁石が近づく。
【００１１】
Ａ面側にはドライブヘッドアクセス用窓が設けられており（図１の１）、通常のカートリッジと同様に、ドライブヘッドがディスクの記録面近傍まで接近できるようになっている。また、ディスクドライブのマグネットクランプ部が、ドライブヘッドアクセス用窓を通してディスクの中心につけられているハブに接近し、ハブ底面の磁性部分をマグネットクランプ部にチャッキングすることにより回転可能となる。ドライブアクセス用窓には円弧状のリブ（図１の２）が設けてあり、ディスクとシェルの衝突を防止する。さらに、ディスクトレイ（図１の３）の外周部の２箇所にもリブが設けてある（図１の４）。該リブはディスクの傾き防止用リブである。後述のように、該リブは縦置きドライブへカートリッジを挿入する際のディスクの傾きを抑え、ディスクのはみ出しを防止する。なお、傾き防止用リブを設ける位置は２箇所に限定されるものではなく、例えば、ディスクトレイの外周部全体に設けてもよい。また、傾き防止用リブの形状は図中のように立方体に限られるものではなく、例えば、半球状等の形状でもよい。もちろん、傾き防止用リブの幅と高さは、ディスク回転を妨げないようになっている。
【００１２】
Ｂ面側には円形のディスク出し入れ用開口部（図１の５）が設けてあり、該開口部の径はディスクの径よりも大きくなっている。ディスク出し入れ用開口部の外周部には、ツメが設けられており、後述のように、縦置きドライブに挿入する際のディスクの落下とはみ出しを防ぐ。もちろん、ディスクの落下防止用のツメは、ディスクの出し入れの障害にならないような幅となっている。また、本実施例ではツメの数は４つであるが、ツメの数は４つに限られることはない。
【００１３】
図２にカートリッジにディスクを装着して縦置きにした場合の断面図とその拡大図を示す。図２（Ａ）は本発明のカートリッジの断面であり、図２（Ｂ）は本発明のカートリッジからディスク傾き防止用リブを除いた、ディスクトレイの構造が従来のカートリッジと同じカートリッジの断面図である。カートリッジの厚みａは、日本工業規格（ＪＩＳ Ｘ ６２７７）により定められており、ドライブへの挿入がスムーズに行なわれるようになっている。図２（Ａ）、（Ｂ）のいずれでも、ディスクが傾いた場合にディスク出し入れ用開口部の外周に設けたツメ（図中の６）がディスクを支えるので、ディスクの落下は防ぐことができる。ディスクの落下が抑制されれば、カートリッジ挿入後にディスクドライブのマグネットクランプ部がディスクの中心付近に近づくので、ハブ底面の磁性部分が該マグネットクランプにチャッキングされ、記録・再生することが可能になる。
【００１４】
しかし、傾き防止用リブを省略した図２（Ｂ）の場合では、ディスクが大きく傾くため、ディスクの上部がディスク出し入れ用開口部からはみ出す。ディスクがカートリッジからはみ出した場合、カートリッジをディスクドライブに挿入する際に、該ディスクのはみ出した部分が障害になり、カートリッジをディスクドライブへ挿入できなくなってしまう。その一方で、傾き防止用リブを設置した図２（Ａ）の場合では、ディスクが傾き始めたときにディスクの下部が該リブに支えられるためにディスクが大きく傾くことがなく、ディスクの上部がディスク出し入れ用開口部からはみ出すことはない。このように、非常に簡単な方法で縦置きドライブ使用時のディスクのはみ出しを防止することができる。
【００１５】
ツメ幅（図１中のｓ）の取りうる範囲には制限が存在する。ツメ幅の上限は、ツメの存在によって開口部におけるディスクの出し入れが妨げられないということから決まる。ツメ幅の下限値に関しては、カートリッジを縦置きにしてディスクが傾いた場合に、ツメがディスクを支えて落下を防止しなければならないという条件から決まる。よってツメ幅の範囲は、ディスク径Ｄ、ディスク出し入れ用開口部の最大径Ｒ１と最小径Ｒ２、そしてツメ高さｈにより式（４）で表される。
【００１６】
【数４】
【００１７】
下限値は、ツメ高さｈの関数になっており、ｈが大きくなるほどツメの幅ｓを大きくする必要がある。ツメの厚みｔ’に関しては、ｔ’が大きいほどディスクの傾きを抑えることが可能であり、ディスク傾き防止用リブ４が不要となるが、記録・再生の際にディスクの回転を妨げる恐れがある。そのためディスク落下用ツメの厚みｔ’はシェルの厚みｔと同じにすることが望ましい。そうすることで、カートリッジの成形に用いる金型が単純にもできる。
【００１８】
傾き防止用リブの厚みｘの取りうる範囲にも制限が存在し、これは幾何学的に決まる。図２中のカートリッジの厚みａ、シェルの厚みｔ、ディスクトレイ部の深さｂ、ディスクの厚みｄ、ディスクの直径Ｄ、落下防止用ツメの位置ｈを用いた関係式（２）によって制限される。
【００１９】
【数５】
【００２０】
また、該リブがディスクの回転を妨げないために、幅ｙにも制限が存在し、ディスクトレイ部の深さｂ、ディスクの厚みｄ、ディスクの直径Ｄ、落下防止用ツメの位置ｈ、ディスク出し入れ用開口部の最大径Ｒ１を用いて式（３）で表される。この式のように、幅ｙの下限は厚みｘによって異なる。
【００２１】
【数６】
【００２２】
傾き防止用リブの厚みｘと幅ｙは、ディスクの回転の妨げにならないよう、上式（２）、（３）の範囲で、できるだけ小さい方が好ましい。ｘとｙを小さくするには、（２）式と（３）式で表されるｘとｙの下限を小さくする必要がある。
【００２３】
図３は、ａ＝５．０ｍｍ、ｔ＝１．０ｍｍ、ｂ＝３．０ｍｍ、ｄ＝１．５ｍｍ、Ｄ＝８６ｍｍの場合に算出した傾き防止用リブの厚みｘの下限値（図３中のｘｍｉｎ）をｈに対してプロットしたものである。この図から、ツメの位置ｈの増加に伴って、ｘの下限値が減少することがわかる。リブ幅ｙに関しては、ｈの増加に伴い下限値は増加するが、その増加量は１０−２ｍｍのオーダーであるので事実上無視できる。即ち、ディスク落下用のツメを、ｈが可能な限り大きくなるように設けることで、傾き防止用リブの大きさを小さくすることが可能である。
【００２４】
式（２）〜（４）を見ると、傾き防止用リブの厚みと幅の下限値、落下防止用ツメの幅の下限値は、ツメの高さｈによって決ることが判り、また、傾き防止用リブの厚みと幅、落下防止用ツメの幅はディスクの回転やディスクの出し入れを妨げないように、それぞれの下限値近くに設定する必要があるので、傾き防止用リブの厚みと幅、落下防止用ツメの幅の設計は、ツメ高さｈを決めるだけでよいことになる。以上のように、非常に簡易な方式で、ディスク傾き防止用リブの設計ができることも、本発明の特徴である。
【００２５】
【発明の効果】
ディスクを出し入れ可能な蓋のない開口部をもつディスクカートリッジを用いて、ディスクドライブ装置の設置方向に依らずに記録再生ができる。これによって、ディスクをカートリッジに封入する工程を省きディスクのみで流通させることが出来るので、光磁気ディスクの生産コストの低下、生産性の向上が期待でき、その結果、販売価格も低くなることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のカートリッジのＡ、Ｂ面の概略図。
【図２】カートリッジを縦置きにした場合の断面図。
【図３】ディスク落下防止用ツメの高さｈとディスク傾き防止用リブの厚さ下限値ｘとの関係図。
【図４】ディスク落下防止用ツメの高さｈとディスク落下防止用ツメの幅との関係図。
【符号の説明】
１ ドライブヘッドアクセス窓
２ 衝突防止用リブ
３ ディスクトレイ部
４ ディスク傾き防止用リブ
５ ディスク出し入れ用開口部
６ ディスク落下防止用ツメ
ａ カートリッジの厚み
ｂ ディスクトレイ部の深さ
ｄ ディスクの厚み
Ｄ ディスクの径
Ｒ１ ディスク出し入れ用開口部の最大径
Ｒ２ ディスク出し入れ用開口部の最小径
ｓ ディスク落下防止用ツメの幅
ｔ シェルの厚み
ｔ’ ディスク落下防止用ツメの厚み
ｘ ディスク傾き防止用リブの厚み
ｙ ディスク傾き防止用リブの幅[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical disk cartridge for inserting a disk with a hub into an optical disk drive device installed such that the rotation axis of the optical disk is horizontal.
[0002]
[Prior art]
Optical discs are widely used as information recording media in the computer field and audio visual field. An optical disc is characterized in that it can write information as well as read information. In order to write information accurately, it is necessary to prevent dust, fingerprints, scratches, etc. from adhering to the disk surface.For magneto-optical disks, use them in a cartridge that cannot be removed. I have.
[0003]
On the other hand, in an optical disk such as a CD-ROM, a CD-R, and a CD-RW, recording and reproduction are performed by directly inserting the disk into a drive tray without inserting the disk in a cartridge so that it cannot be removed. In these discs, no inconvenience due to adhesion of dust, fingerprints, scratches, etc. on the surface has occurred. Therefore, it is considered that a magneto-optical disk or the like currently used in a cartridge can be used without being sealed in the cartridge. If the cartridge enclosing step can be omitted and the disk can be distributed only, it is expected that the production cost of the magneto-optical disk will be reduced and the productivity will be improved. In addition, since the disk is sold only, it can be expected that the selling price can be kept low.
[0004]
On the other hand, conventional magneto-optical disk drive devices are designed on the premise of recording / reproducing a disk with a hub enclosed in a cartridge, so that recording / reproduction on a disk with a hub not enclosed in a cartridge is impossible. is there. Therefore, as a next best measure, it is preferable to mount the disc on a dedicated cartridge which can be freely inserted and removed, as disclosed in JP-A-7-37355, JP-A-7-244951, and JP-A-10-228744. Proposed.
[0005]
Each of the above publications proposes a structure in which a lid that can be opened and closed is provided so that a disk can be taken in and out. In the cartridge proposed in the above publication, the lid is joined to the cartridge body so as to be openable and closable, so that the structure of the joint is complicated, and it is difficult to reduce the production cost and improve the productivity. Is concerned. As described above, there is no recording / reproducing problem due to the adhesion of dust, fingerprints, scratches, etc. on the disk surface, and thus there is no need to provide an openable / closable lid.
[0006]
By using a cartridge that does not have a lid that can be opened and closed and that can be freely inserted and removed, and providing the disk and cartridge separately, the process of enclosing the disk in the cartridge can be omitted, improving productivity and reducing production costs. Leads to. Further, from the user's point of view, if the cartridge is obtained, only the disk needs to be purchased when needed, so that the cost can be reduced.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
While a cartridge with a hub that can be freely inserted and removed without a lid that can be opened and closed has many advantages, it also has a major problem. Most of recent disk drive devices are vertically supported, that is, they can record and play back even when the rotation axis of the disk is horizontal due to the installation space problem, but the vertical installation of the drive is not possible It is assumed that a disc enclosed in a cartridge is used, and it is impossible to use a disc without a lid because a disc that can be taken in and out of the drive drops or protrudes from the cartridge when inserted into a drive.
[0008]
SUMMARY OF THE INVENTION In order to solve this problem, an object of the present invention is to provide a cartridge having a simple mechanism for preventing a disk with a hub from sticking out and dropping, having no lid that can be opened and closed, and capable of freely inserting and removing a disk with a hub. .
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to an optical disk cartridge for inserting a disk into a disk drive device installed such that the rotation axis of a disk with a hub is horizontal, using the cartridge, wherein a drive head access window is provided. An optical disk cartridge having an opening for opening and closing the disk so that the optical disk can be taken in and out of the shell on the side opposite to the shell surface, and having no lid that can be opened and closed in the opening for the opening and closing; In order to prevent the disk from dropping out or protruding, a claw is provided in the disk loading / unloading opening, and a rib is provided on the outer surface of the disk tray on the shell surface where the drive head access window is provided. This is an optical disk cartridge with a hub.
[0010]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is a plan view of two shell members when the cartridge of the present invention is disassembled. A side in the figure is a view of the shell on the side where the laser is incident from the head when the cartridge is inserted into the disk drive device, as viewed from the inside of the cartridge, and B side is a view of the opposite side shell as viewed from the outside of the cartridge. When the drive is inserted, the recording / erasing magnet approaches.
[0011]
A drive head access window is provided on the A side (1 in FIG. 1) so that the drive head can approach the vicinity of the recording surface of the disk, similarly to a normal cartridge. Further, the magnet clamp portion of the disk drive approaches the hub attached to the center of the disk through the drive head access window, and the magnetic portion on the bottom of the hub is chucked by the magnet clamp portion to be rotatable. The drive access window is provided with an arc-shaped rib (2 in FIG. 1) to prevent collision between the disk and the shell. Further, ribs are also provided at two places on the outer periphery of the disc tray (3 in FIG. 1) (4 in FIG. 1). The rib is a rib for preventing inclination of the disk. As will be described later, the ribs suppress the inclination of the disk when the cartridge is inserted into the vertical drive, and prevent the disk from protruding. The positions at which the inclination preventing ribs are provided are not limited to two positions, and may be provided, for example, over the entire outer peripheral portion of the disk tray. Further, the shape of the inclination preventing rib is not limited to a cube as shown in the figure, but may be, for example, a hemispherical shape. Of course, the width and height of the inclination preventing ribs do not hinder the disk rotation.
[0012]
A circular disk insertion / removal opening (5 in FIG. 1) is provided on the side B, and the diameter of the opening is larger than the diameter of the disk. A claw is provided on the outer periphery of the disc insertion / removal opening to prevent the disc from dropping and protruding when the disc is inserted into the vertical drive, as described later. Of course, the claws for preventing the disc from falling have such a width that they do not hinder the loading and unloading of the disc. Although the number of claws is four in the present embodiment, the number of claws is not limited to four.
[0013]
FIG. 2 shows a cross-sectional view and an enlarged view of a case where a disc is mounted on a cartridge and the cartridge is placed vertically. FIG. 2A is a cross-sectional view of the cartridge of the present invention, and FIG. 2B is a cross-sectional view of the cartridge of the present invention in which the ribs for preventing the inclination of the disk are removed and the disk tray has the same structure as the conventional cartridge. is there. The thickness a of the cartridge is determined by Japanese Industrial Standards (JIS X 6277) so that the cartridge can be smoothly inserted into the drive. 2 (A) and 2 (B), when the disk is tilted, the claw (6 in the figure) provided on the outer periphery of the disk insertion / removal opening supports the disk, so that the disk can be prevented from dropping. . If the drop of the disc is suppressed, the magnet clamp portion of the disc drive approaches the vicinity of the center of the disc after the cartridge is inserted, so that the magnetic portion on the bottom surface of the hub is chucked by the magnet clamp, thereby enabling recording and reproduction. .
[0014]
However, in the case of FIG. 2B in which the inclination preventing rib is omitted, the disk is greatly inclined, and the upper portion of the disk protrudes from the disk insertion / removal opening. When the disk protrudes from the cartridge, when the cartridge is inserted into the disk drive, the protruding portion of the disk becomes an obstacle, and the cartridge cannot be inserted into the disk drive. On the other hand, in the case of FIG. 2A in which the inclination preventing ribs are provided, the lower part of the disk is supported by the ribs when the disk starts to tilt, so that the disk does not tilt greatly, and the upper part of the disk It does not protrude from the disk opening. In this way, it is possible to prevent the disk from protruding when the vertical drive is used by a very simple method.
[0015]
There is a limit to the range that the claw width (s in FIG. 1) can take. The upper limit of the claw width is determined from the fact that the presence of the claw does not hinder the insertion / removal of the disk in the opening. The lower limit of the claw width is determined by the condition that the claw must support the disc and prevent the disc from falling when the disc is inclined with the cartridge placed vertically. Therefore, the range of the claw width is expressed by the equation (4) by the disc diameter D, the maximum diameter R1 and the minimum diameter R2 of the disc insertion / removal opening, and the claw height h.
[0016]
(Equation 4)
The lower limit is a function of the claw height h, and it is necessary to increase the claw width s as h increases. With respect to the thickness t 'of the claws, the larger the t', the more the inclination of the disk can be suppressed, and the rib 4 for preventing the disk from tilting becomes unnecessary. However, the rotation of the disk during recording / reproduction may be hindered. . Therefore, it is desirable that the thickness t ′ of the disc dropping claw is the same as the thickness t of the shell. By doing so, the mold used for molding the cartridge can be simplified.
[0018]
There is also a limit on the range of the thickness x of the inclination preventing rib, which is geometrically determined. 2 is limited by the relational expression (2) using the thickness a of the cartridge, the thickness t of the shell, the depth b of the disk tray portion, the thickness d of the disk, the diameter D of the disk, and the position h of the drop prevention claw. You.
[0019]
(Equation 5)
In addition, since the rib does not hinder the rotation of the disk, there is also a limit on the width y, and the depth b of the disk tray, the thickness d of the disk, the diameter D of the disk, the position h of the drop prevention claw, the disk It is expressed by equation (3) using the maximum diameter R1 of the access opening. As in this equation, the lower limit of the width y differs depending on the thickness x.
[0021]
(Equation 6)
It is preferable that the thickness x and the width y of the inclination preventing rib be as small as possible within the ranges of the above equations (2) and (3) so as not to hinder the rotation of the disk. In order to reduce x and y, it is necessary to reduce the lower limits of x and y expressed by Expressions (2) and (3).
[0023]
FIG. 3 shows the lower limit value of the thickness x of the inclination preventing rib calculated when a = 5.0 mm, t = 1.0 mm, b = 3.0 mm, d = 1.5 mm, and D = 86 mm (FIG. Xmin) is plotted against h. From this figure, it can be seen that the lower limit value of x decreases as the position h of the claw increases. With respect to the rib width y, the lower limit increases with an increase in h, but the increase is on the order of 10 -2 mm and can be practically ignored. That is, by providing the claw for dropping the disk so that h is as large as possible, it is possible to reduce the size of the inclination preventing rib.
[0024]
From the expressions (2) to (4), it can be seen that the lower limit of the thickness and width of the rib for preventing inclination and the lower limit of the width of the claw for preventing fall are determined by the height h of the claw. It is necessary to set the thickness and width of the rib for prevention and the width of the claw for prevention of drop to near the lower limit of each so as not to hinder the rotation of the disc and the loading and unloading of the disc. The design of the width of the prevention claw only needs to determine the claw height h. As described above, a feature of the present invention is that the rib for preventing the disk tilt can be designed by a very simple method.
[0025]
【The invention's effect】
Using a disk cartridge having an opening without a lid through which a disk can be taken in and out, recording and reproduction can be performed regardless of the installation direction of the disk drive device. As a result, the process of enclosing the disk in the cartridge can be omitted and the disk can be distributed only by the disk, so that the production cost and the productivity of the magneto-optical disk can be expected to be reduced, and as a result, the selling price is expected to be reduced. it can.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view of A and B surfaces of a cartridge of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view when the cartridge is placed vertically.
FIG. 3 is a diagram illustrating a relationship between a height h of a disc drop prevention claw and a thickness lower limit value x of a disc tilt prevention rib.
FIG. 4 is a diagram showing the relationship between the height h of the disc drop prevention claw and the width of the disc drop prevention claw.
[Explanation of symbols]
1 Drive Head Access Window 2 Collision Prevention Rib 3 Disc Tray 4 Disc Tilt Prevention Rib 5 Disc In / Out Opening 6 Disc Fall Prevention Tab a Cartridge Thickness Disk Tray Depth d Disk Thickness D Diameter R1 Maximum diameter of the disk loading / unloading opening R2 Minimum diameter of the disk loading / unloading opening s Disk drop prevention claw width t Shell thickness t 'Disk fall prevention claw thickness x Disk inclination prevention rib thickness y Disk Rib width for preventing tilt
