JP2004013107A - 照明光学素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のLED光源光を空間変調素子に効率良く、小さな空間で投射することができる照明光学素子を提供すること。
【解決手段】照明光学素子4は、LED光源3からの光を、平面形状をした入光面4aで取り込み、光束を集光方向に補正する凹面非球面形状の第1反射面4bで反射し、光束をやや拡散方向に補正する凸面球面形状の第2反射面4cで反射し、光束を集光方向に補正する凹面球面形状の第3反射面4dで反射し、光束をやや拡散方向に補正する凸面球面形状の第4反射面4eで反射して、平面形状をした出光面4fから出光する。この出光した光が、偏光ビームスプリッタ5を介して、空間変調素子である反射型LCD6に照射される。
【選択図】 図1
【解決手段】照明光学素子4は、LED光源3からの光を、平面形状をした入光面4aで取り込み、光束を集光方向に補正する凹面非球面形状の第1反射面4bで反射し、光束をやや拡散方向に補正する凸面球面形状の第2反射面4cで反射し、光束を集光方向に補正する凹面球面形状の第3反射面4dで反射し、光束をやや拡散方向に補正する凸面球面形状の第4反射面4eで反射して、平面形状をした出光面4fから出光する。この出光した光が、偏光ビームスプリッタ5を介して、空間変調素子である反射型LCD6に照射される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の発光ダイオード光源光を集光するための集光光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
発光ダイオード(以下、LEDと記す。)は、従来のバルブランプ光源に比べて、長寿命、単色発光、高色再現性、等の利点を有しており、また近年は、発光効率もバルブランプに近づいて来ており、数年後にはこの点に付いてもLEDがバルブランプを上回るとの予想が成されている。
【0003】
しかしながら、LEDは単位素子での発光量が小さいので、使用用途に合った発光量を得るためには複数のLEDを並設する必要性がある。それと共に、LEDは面発光のため、全方位角度に対し均一に照明するには、投射レンズなどで集光する必要があった。
【0004】
そこで、比較的大きな光量が要求される照明分野への用途では、例えば、特開2001−305657号公報に開示されているように、複数のLEDを平面上に並べ、光学系を介し必要とする光量を被照明部位である映像表示素子(空間変調素子)に照射する手法が採られている。
【0005】
ところで、LEDを光源とする、映像プロジェクタ等の投射装置は、凸コンデンサレンズで、放射角の制限を受けた多数のLED面状の光源からの放射光を集光し、凹レンズで、この凸コンデンサレンズで集光された光束を必要な特性を満たす投影照明光束に成形して、映像表示素子(空間変調素子)に照射するように構成されていた。
【0006】
このようなLEDを光源とする映像プロジェクタ等の投影装置は、例えば、特開平11−32278号公報に開示されている。この公報に開示の投影装置は、上記特開2001−305657号公報と同様に、複数のLEDを平面上に並べ、光学系を介し必要とする光量を照射するものである。即ち、マイクロレンズにより放射角の制限を受けた多数のLED面状の光源からの放射光を凸コンデンサレンズで集光し、その集光された光束を凹レンズで必要な特性を満たす投影照明光束に成形し、2次元マイクロ偏光ミラーアレイ(空間変調素子)に照射するように構成されている。
【0007】
また、光源から空間変調素子までの距離を短くする方法としては、例えば、特開2000−250137号公報に、ランプ光源からの光を、複数の平面ミラーで折り返し、空間変調素子である空間光変調素子に照射するという手法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数のLEDなどの光源を配置してなる投影装置を開示する上述の特開2001−305657号公報では、前述したように光源からの光を空間変調素子に均一に照明するための照明光学系は、凸コンデンサレンズと凹レンズを組み合わせ、レンズ群を所定の距離間隔に配置してなり、よって、光源から照明光学系の出射部までの距離が長くなる。この結果、レンズ群の空間を必要とするために装置自体を小型化して携帯性を高めるに至らなかった。
【0009】
また、上記特開平11−32278号公報に開示のプロジェクタ装置では、マイクロレンズアレイや凸レンズ、凹レンズを組み合わせることによって、空間変調素子に対して均一の照明を得る照明光学系を備えているが、上記特開2001−305657号公報に関する課題と同様、複数のレンズ群が必要で、光源から照明光学系の出射部までの距離が長くなってしまう。この結果、レンズ群の空間を必要とするために装置自体を小型化して携帯性を高めるに至らなかった。
【0010】
そして、上記特開2000−250137号公報に開示の手法では、2枚の平面ミラーで折り返すように光学光路を短くして構成する、即ち、ミラーで折り畳んで空間変調素子までの距離を短くしたものであるが、折りたたんだ部分には光学部材を配置することができない。空間変調素子に対して均一の照明を得るために、マイクロレンズアレイや集光レンズを含んで構成し光路に干渉しないように折り畳むと装置自体が大型化してしまうこととなる。
【0011】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、複数のLED光源光を効率良く集光することで、高い輝度の照明光束を得ることができ、空間変調素子に対して効率良く、小さな空間で投射することができる照明光学素子を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明による照明光学素子は、複数の光源と、上記光源からの光を入射して所定の平面に対し均一に照明するための照明光学素子と、上記照明光学素子からの光を光変調する空間変調素子と、上記空間変調素子からの出射光を投射する投影手段とからなる投影装置において使用される上記照明光学素子であって、
上記光源からの光を反射する上記複数の光源の各々に対応した光学曲面形状反射面と、
上記光学曲面形状反射面で反射した光を上記空間変調素子に照射するための光学調整手段と、
を具備することを特徴とする。
【0013】
即ち、請求項1に記載の発明の照明光学素子によれば、複数の光源光について、照明光学素子内の光学曲面形状の反射面により任意に光学性能を付与することができるので、光源から空間変調素子までの距離を短くすることができる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明による照明光学素子は、請求項1に記載の発明による照明光学素子において、複数の上記光学曲面形状反射面は、上記光学曲面形状反射面からの出射光が各々干渉しないように配置することを特徴とする。
【0015】
即ち、請求項2に記載の発明の照明光学素子によれば、複数の光源が干渉することなくレイアウトできる。
【0016】
また、請求項3に記載の発明による照明光学素子は、請求項2に記載の発明による照明光学素子において、上記複数の光学曲面形状反射面が円周上に配置されていることを特徴とする。
【0017】
即ち、請求項3に記載の発明の照明光学素子によれば、複数の光源光を同様に反射でき、また、光源を効率良くレイアウトできる。
【0018】
また、請求項4に記載の発明による照明光学素子は、請求項1に記載の発明による照明光学素子において、上記光学調整手段は、上記光学曲面形状反射面から出射した光を更に反射する反射面を有することを特徴とする。
【0019】
即ち、請求項4に記載の発明の照明光学素子によれば、複数の光源光に対し、照明光学素子内の複数の光学曲面形状の反射面により任意に光学性能を付与することができるので、光源から空間変調素子までの距離を更に短くすることができる。
【0020】
また、請求項5に記載の発明による照明光学素子は、請求項1に記載の発明による照明光学素子において、上記光学調整手段は、相対する複数の光学曲面形状反射面からなり、その光学光路は、中空状態であることを特徴とする。
【0021】
即ち、請求項5に記載の発明の照明光学素子によれば、中空のため光路長が短くなり、小型化に寄与する。
【0022】
また、請求項6に記載の発明による照明光学素子は、請求項1に記載の発明による照明光学素子において、上記光学曲面形状反射面が光学用ガラス素材で構成されていることを特徴とする。
【0023】
即ち、請求項6に記載の発明の照明光学素子によれば、素材組成の均一性、耐熱性を兼ね備える。
【0024】
また、請求項7に記載の発明による照明光学素子は、請求項1に記載の発明による照明光学素子において、上記光学曲面形状反射面が、球面または非球面または自由曲面であることを特徴とする。
【0025】
即ち、請求項7に記載の発明の照明光学素子によれば、球面で構成された場合、球面反射を用いた光学的な光路設計がなされることで光学性能を補正した光路を得ることが可能となる。
【0026】
また、非球面形状を一箇所以上の反射面に用いることにより光学的な補正効果を向上させることが可能となる。
【0027】
同様に、自由曲面形状を一箇所以上の反射面に用いることにより光学的な補正効果を更に向上させることが可能となる。
【0028】
非球面を用いた光学設計に対し、自由曲面を用いた光学設計の場合、反射回数を減らしても、光学性能を維持することが可能となる。
【0029】
しかしながら、球面、非球面、自由曲面の順番で製作精度が難しくなることから、球面、非球面、自由曲面を適宜組み合わせて使用することで、最適な光学系を得ることが可能となる。
【0030】
なお、本明細書において、「球面」とは、ある基準軸に対して回転対称な一定の曲率を有する面を指し、「非球面」とは、ある基準軸に対して回転対称な滑らかな連続性を有する面を指す。また、「自由曲面」とは、滑らかな面が連続的に繋がった面を指す用語である。
【0031】
また、請求項8に記載の発明による照明光学素子は、請求項1に記載の発明による照明光学素子において、上記光源は、
全放射角度にほぼ均一な光拡散する発光面を有する光源チップと、
上記光源チップからの拡散した光を集光するための集光レンズと、
を有することを特徴とする。
【0032】
即ち、請求項8に記載の発明の照明光学素子によれば、全放射角度にほぼ均一な光拡散する発光面を有する光源チップ即ちLED光源とすることにより、低消費電力化を図ることができる。
【0033】
また、請求項9に記載の発明による照明光学素子は、請求項8に記載の発明による照明光学素子において、上記光源チップの電極の一方をカーボンナノチューブでボンディングしてあることを特徴とする。
【0034】
即ち、請求項9に記載の発明の照明光学素子によれば、カーボンナノチューブはナノオーダの高効率電線となるため、ほとんど目に見えず、光線を遮光することなく高い効率でLEDチップに通電することが可能となる。
【0035】
また、請求項10に記載の発明による照明光学素子は、請求項1に記載の発明による照明光学素子において、上記光学調整手段は、
上記光源と上記光学曲面形状反射面との間に偏光分離面を有し、該偏光分離面で偏光分離された夫々の偏光光を上記空間変調素子に照射するよう構成され、
上記偏光分離面で分離された一方の偏光光を上記空間変調素子に照射する際に施光を施す偏光光制御手段を更に有する、
ことを特徴とする。
【0036】
即ち、請求項10に記載の発明の照明光学素子によれば、任意の偏光光に揃えることが可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0038】
[第1の実施の形態]
図3の(A)は、本発明の第1の実施の形態に係る照明光学素子の適用された投影装置1が画像をスクリーン2に投影している様子を示す斜視図である。
【0039】
この投影装置1は、該投影装置1からの画像が上記スクリーン2に投影されるようになっており、観察者側は任意の画像を観察できるようになっている。上記スクリーン2は、例えば、拡散性を持つ白色の投射対応スクリーン等で形成されている。
【0040】
ところで、上記投影装置1は、極力小型であることが望ましい。従って、光学系の体積を極力減らして投影装置を構成する技術が必要とされている。
【0041】
図1の(A)は、このような投影装置1の光学系構成を示す斜視図であり、図1の(B)は、図1の(A)の光学系光路を示す断面図である。
【0042】
この投影装置1は、複数のLED光源3、照明光学素子4、偏光ビームスプリッタ5、空間変調素子としての反射型液晶表示素子(以下、LCDと記す。)6、及び投影光学系7を備えている。
【0043】
ここで、上記複数のLED光源3は、それぞれ、図3の(B)に示すように、LEDチップ3a、チップ台座3b、チップ端子3c、カーボンナノチューブ3d、反射板3e、及びレンズ3fより構成されている。
【0044】
即ち、上記LEDチップ3aは、上記チップ台座3bに固定されており、上記カーボンナノチューブ3dによって上記チップ端子3cと接続されている。上記チップ台座3bと上記チップ端子3cとの間に通電が行われると、上記チップ台座3bから上記LEDチップ3aへ、上記チップ端子3cから上記カーボンナノチューブ3dを介し上記LEDチップ3aへ所定の電流が通電される。この時、上記チップ端子3cから上記LEDチップ3aへ通電する際は、高通電能力の上記カーボンナノチューブ3dを介すために、ほとんど電気的な損失が発生しない。
【0045】
このような上記LEDチップ3aへの通電により、上記LEDチップ3a内で電荷の移動が発生し、完全拡散光が発生する。このLEDチップ3aで発生する光は、当該LEDチップ3aの素材により光の波長が変わることとなり、RGB等の任意の波長光を得ることができる。而して、本実施の形態では、LED光源3としては、複数の赤色LED光源3R、複数の緑色LED光源3G、及び複数の青色LED光源3Bが、任意に円周上に配置されている。
【0046】
上記LEDチップ3aで発生した完全拡散光は、上記反射板3eや上記レンズ3f等により任意の角度の光に補正され、当該LED光源3の光として放出される。なお、上記反射板3eや上記レンズ3f以外にも、光学フィルム等で任意の角度に補正することも可能である。
【0047】
上記複数の赤色LED光源3R、複数の緑色LED光源3G、複数の青色LED光源3Bそれぞれの色は同時に点灯し、各色の点灯周波数は240Hz(80Hz×3)の間隔で順次混色することなく点灯する。
【0048】
例えば、図1の(A)のLED光源3の内、4個の赤色LED光源3Rに制御回路(図不表示)から1/240秒点灯するように指示が出されると、上記赤色LED光源3Rは1/240秒点灯し光を発する。なお、LEDの点灯、消灯の応答性はナノオーダの早さを有するため、自在に点等が可能である。
【0049】
上記緑色LED光源3G及び青色LED光源3Bについても同様である。
【0050】
これらのLED光源3からの光は、上記照明光学素子4に入射される。この照明光学素子4は、図1の(B)に示すようになっている。
【0051】
即ち、上記LED光源3からの光は、上記照明光学素子4の平面形状をした入光面4aに取り込まれ、凹面非球面形状の第1反射面4bで反射される。この反射の際、光束は集光方向に補正される。
【0052】
この補正を受けた光は、凸面球面形状の第2反射面4cにて反射される。この反射の際、光束はやや拡散方向に補正される。
【0053】
この第2反射面4cにて反射した光は、凹面球面形状の第3反射面4dにて反射される。この反射の際、光束は集光方向に補正される。
【0054】
上記第3反射面4dにて補正を受けた光は、凸面球面形状の第4反射面4eにて反射される。この反射の際、光束はやや拡散方向に補正される。
【0055】
その後、上記第4反射面4eで反射された光は、平面形状をした出光面4fから出光される。
【0056】
図2は、図1の(B)の光学系光路に対しX方向から見た側面図であり、上記球面または非球面形状をした各反射面4b〜4eは、図2に網かけをして示すように、各LED光源3に対応するそれぞれの位置に構成されている。
【0057】
また、それぞれの色のLED光源3が上記反射型LCD6の約「1/当該色のLED光源の個数」毎の面積を照射するように、光路が調整されている。例えば、前述したように赤色LED光源3Rを4個とした場合には、それぞれの赤色LED光源3Rの照射面積は、上記反射型LCD6の約1/4の面積を照明するものとなっている。勿論、それぞれの色のLED光源3の照射面積は、「1/当該色のLED光源の個数」の面積から、上記反射型LCD6の面積まで、任意に照射面積を各反射面の形状により調整することが可能である。
【0058】
上記照明光学素子4の上記出光面4fから出光した、任意の特性を有する光は、偏光ビームスプリッタ5に入射され、偏光分離面5aにて、光成分のS波は上記反射型LCD6の方向に反射され、P波は透過される。反射されたS波は、上記反射型LCD6の全面積(例えば、赤色であれば、1/4×4個)に投射される。
【0059】
上記反射型LCD6は、制御回路(図不表示)の指示により、各色のLED光源3の点灯に併せ、1/240秒で駆動される(反射型LCDの応答性は3msの早さを有するため、1/240秒点灯に対応することが可能である)。
【0060】
この反射型LCD6は、変調作用により画素毎に位相の調整を行うことで階調を出すことができる。この反射型LCD6から出光された、S波及びP波は再び上記偏光ビームスプリッタ5に取り込まれ、上記偏光分離面5aでP波は透過し、上記投影光学系7にて所定の性能を持って上記スクリーン2へ拡大投影され表示されることとなる。一方、S波は、上記偏光ビームスプリッタ5の上記偏光分離面5aにて反射され、上記LED光源3側へ戻ることとなる。
【0061】
以上のように、本第1の実施の形態によれば、照明光学素子4を、複数のLED光源3からの光を反射するそれら複数のLED光源3の各々に対応した光学曲面形状反射面(第1反射面4b)と、該光学曲面形状反射面で反射した光を空間変調素子(反射型LCD6)に照射するための光学調整手段(第2反射面4c〜第4反射面4e)を備えるものとして構成したことにより、複数のLED光源光を効率良く集光することができるため、LED光源3から空間変調素子までの距離を短くすることができ、明るさを損なうことなく空間変調素子に照明光を照射できる。
【0062】
また、図1の(A)及び(B)で示したように、複数のLED光源3を円周上に配列した際に、該円の中心方向に各々のLED光源3の出射光を上記光学曲面形状反射面に反射させ、更に、該円の中心近辺で該円の平面に垂直な方向に上記光学調整手段により上記各々のLED光源3の出射光を折り曲げることで、上記光学調整手段を出射する光の光路を小さくすることができ、それにより、該光路上に配置した上記偏光ビームスプリッタ5などの光学部材も小さくできる。また、上記空間変調素子への入射光の入射角を小さくすることもでき、上記空間変調素子で光を効率良く利用することができる。
【0063】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0064】
本第2の実施の形態は、光学素子を複数使用して照明光学素子を構成したものである。
【0065】
図4の(A)は、本第2の実施の形態に係る照明光学素子8の適用された投影装置の光学系構成を示す斜視図であり、(B)は(A)の光学系光路を示す断面図である。なお、図4の(B)では、図面の簡略化のために、投影光学系7は図示を省略してある。また、図4の(A)及び(B)において、上記第1の実施の形態における構成と同様のものには同一の参照番号を付すことで、その説明を省略する。
【0066】
即ち、本第2の実施の形態においては、LED光源3からの光は、照明光学素子8における第1光学素子81の平面形状をした入光面81aに取り込まれ、偏光分離機能を有する凹面非球面形状の偏光分離面81bにより、P波は透過され、S波は反射する。即ち、この偏光分離面81bは、第1反射面としても機能するものである。上記偏光分離面81bで反射したS波は、その反射の際、光束は集光方向に補正される。
【0067】
上記補正を受けた光は、凸面球面形状の第2反射面81cにて反射される。この反射の際、光束はやや拡散方向に補正される。
【0068】
上記第2反射面81cにて反射した光は、凹面球面形状の第3反射面81dにて反射される。この反射の際、光束は集光方向に補正される。
【0069】
上記第3反射面81dにて補正を受けた光は、凸面球面形状の第4反射面81eにて反射される。この反射の際、光束はやや拡散方向に補正される。
【0070】
その後、上記第4反射面81eで反射された光は、平面形状をした出光面81fから出光される。
【0071】
本第2の実施の形態においては、それぞれの色のLED光源3が上記反射型LCD6の約「1/(当該色のLED光源の個数×2)」毎の面積を照射するように、上記第1光学素子81の光路が調整されている。例えば、赤色LED光源3Rを4個とした場合には、それぞれの赤色LED光源3Rの照射面積は、上記反射型LCD6の約1/8の面積を照明するものとなっている。
【0072】
一方、上記第1光学素子81の偏光分離機能を有する上記偏光分離面81bにて透過されたP波は、透過後、上記照明光学素子8における第2光学素子82に入射される。
【0073】
即ち、上記透過したP波は、上記第2光学素子82の平面形状をした入光面82aに取り込まれ、凹面球面形状の第1反射面82bにて反射される。この反射の際、光束は集光方向に補正される。
【0074】
この補正を受けた光は、凸面球面形状の第2反射面82cにて反射される。この反射の際、光束はやや拡散方向に補正される。
【0075】
上記第2反射面82cにて反射した光は、凹面球面形状の第3反射面82dにて反射される。この反射の際、光束は集光方向に補正される。
【0076】
上記第3反射面82dにて補正を受けた光は、凸面球面形状の第4反射面82eにて反射される。この反射の際、光束はやや拡散方向に補正される。
【0077】
その後、上記第4反射面82eで反射された光は、平面形状をした出光面82fから出光される。
【0078】
そして、上記第2光学素子82の上記出光面82fから出光された光束は、上記照明光学素子8における偏光光制御手段としての波長板83にて位相の補正が行われ、これにより上記P波はS波に変換される。
【0079】
なお、この第2光学素子82においても、それぞれの色のLED光源3が上記反射型LCD6の約「1/(当該色のLED光源の個数×2)」毎の面積を照射するように光路が調整されている。
【0080】
而して、上記第1光学素子81の出光面81fから出光したS波と、上記第2光学素子82の出光面82fから出光し上記波長板83にて波長変換されたS波は、それぞれ上記反射型LCD6の全面積の「1/(当該色のLED光源の個数×2)」毎に投射されるように光学調整され、上記偏光ビームスプリッタ5に入る。
【0081】
上記偏光ビームスプリッタ5の上記偏光分離面5aでは、光成分のS波は反射されるので、上記第1の実施の形態と異なり、LED光源3の光が効率良く上記反射型LCD6に導かれることになる(なお、一部変換が不充分で発生したP波は透過される)。
【0082】
上記偏光ビームスプリッタ5の上記偏光分離面5aで反射されたS波は、それぞれの赤色LED光源3Rから発光された光束は、反射型LCD6反射型LCD6の全面積(例えば、赤色であれば、1/8×4個×2分離波長)に投射される。以降は、上記第1の実施の形態と同様である。
【0083】
以上のように、本第2の実施の形態によれば、任意の偏光光に揃えることが可能となり、LED光源3からの光を効率良く利用できる。
【0084】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
【0085】
本第3の実施の形態は、相対する複数の光学曲面形状反射面(光学反射素子)を使用して照明光学素子を構成したものである。
【0086】
図5の(A)は、本第3の実施の形態に係る照明光学素子9の適用された投影装置の光学系構成を示す斜視図であり、(B)は(A)の光学系光路を示す断面図である。これらの図において、上記第1の実施の形態における構成と同様のものには同一の参照番号を付すことで、その説明を省略する。
【0087】
即ち、本第3の実施の形態においては、LED光源3からの光は、照明光学素子9の入光面93より、該照明光学素子9における第1光学反射素子91と第2光学反射素子92との間に形成された空間内に入射する。
【0088】
そして、この入射光は、上記第1光学反射素子91の凹面球面形状の第1反射面91aにより反射する。この反射した光は、その反射の際、光束は集光方向に補正される。
【0089】
この補正を受けた光は、上記第2光学反射素子92の凸面球面形状の第1反射面92aにて反射される。この反射の際、光束はやや拡散方向に補正される。
【0090】
上記第2光学反射素子92の上記第1反射面92aにて反射した光は、上記第1光学反射素子91の凹面球面形状の第2反射面91bにて反射される。この反射の際、光束は集光方向に補正される。
【0091】
上記第1光学反射素子91の上記第2反射面91bにて補正を受けた光は、上記第2光学反射素子92の凸面球面形状の第2反射面92bにて反射される。この反射の際、光束はやや拡散方向に補正される。
【0092】
その後、上記第2光学反射素子92の上記第2反射面92bで反射された光は、上記照明光学素子9の出光面94より、上記第1光学反射素子91と上記第2光学反射素子92との間に形成された空間内から出光される。
【0093】
なお、それぞれの色のLED光源3が上記反射型LCD6の約「1/当該色のLED光源の個数」毎の面積を照射するように、上記照明光学素子9の光路が調整されている。
【0094】
而して、上記照明光学素子9の上記出光面94から出光した光は、上記偏光ビームスプリッタ5に入る。以降は、上記第1の実施の形態と同様である。
【0095】
この第3の実施の形態のように、複数の光学反射素子を使用して照明光学素子を構成しても、上記第1の実施の形態と同様、複数のLED光源光を効率良く集光することができるため、LED光源3から空間変調素子(反射型LCD6)までの距離を短くすることができ、明るさを損なうことなく空間変調素子に照明光を照射できる。
【0096】
以上実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
【0097】
例えば、上記第3の実施の形態においても、上記第2の実施の形態と同様に偏光分離面を設けても良い。
【0098】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、複数のLED光源光を効率良く集光することで、高い輝度の照明光束を得ることができ、空間変調素子に対して効率良く、小さな空間で投射することができる照明光学素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係る照明光学素子の適用された投影装置の光学系構成を示す斜視図であり、(B)は(A)の光学系光路を示す断面図である。
【図2】図1の(B)の光学系光路に対しX方向から見た側面図である。
【図3】(A)は投影装置が画像をスクリーンに投影している様子を示す斜視図であり、(B)は投影装置のLED光源の構成を示す図である。
【図4】(A)は本発明の第2の実施の形態に係る照明光学素子の適用された投影装置の光学系構成を示す斜視図であり、(B)は(A)の光学系光路を示す断面図である。
【図5】(A)は本発明の第3の実施の形態に係る照明光学素子の適用された投影装置の光学系構成を示す斜視図であり、(B)は(A)の光学系光路を示す断面図である。
【符号の説明】
1 投影装置
2 スクリーン
3 LED光源
3a LEDチップ
3b チップ台座
3c チップ端子
3d カーボンナノチューブ
3e 反射板
3f レンズ
4,8,9 照明光学素子
4a,81a,82a,93 入光面
4b〜4e,81c〜81e,82b〜82e,91a,91b,92a,92b 反射面
4f,81f,82f,94 出光面
5 偏光ビームスプリッタ
5a,81b 偏光分離面
6 反射型LCD
7 投影光学系
81,82 光学素子
83 波長板
91,92 光学反射素子
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の発光ダイオード光源光を集光するための集光光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
発光ダイオード(以下、LEDと記す。)は、従来のバルブランプ光源に比べて、長寿命、単色発光、高色再現性、等の利点を有しており、また近年は、発光効率もバルブランプに近づいて来ており、数年後にはこの点に付いてもLEDがバルブランプを上回るとの予想が成されている。
【0003】
しかしながら、LEDは単位素子での発光量が小さいので、使用用途に合った発光量を得るためには複数のLEDを並設する必要性がある。それと共に、LEDは面発光のため、全方位角度に対し均一に照明するには、投射レンズなどで集光する必要があった。
【0004】
そこで、比較的大きな光量が要求される照明分野への用途では、例えば、特開2001−305657号公報に開示されているように、複数のLEDを平面上に並べ、光学系を介し必要とする光量を被照明部位である映像表示素子(空間変調素子)に照射する手法が採られている。
【0005】
ところで、LEDを光源とする、映像プロジェクタ等の投射装置は、凸コンデンサレンズで、放射角の制限を受けた多数のLED面状の光源からの放射光を集光し、凹レンズで、この凸コンデンサレンズで集光された光束を必要な特性を満たす投影照明光束に成形して、映像表示素子(空間変調素子)に照射するように構成されていた。
【0006】
このようなLEDを光源とする映像プロジェクタ等の投影装置は、例えば、特開平11−32278号公報に開示されている。この公報に開示の投影装置は、上記特開2001−305657号公報と同様に、複数のLEDを平面上に並べ、光学系を介し必要とする光量を照射するものである。即ち、マイクロレンズにより放射角の制限を受けた多数のLED面状の光源からの放射光を凸コンデンサレンズで集光し、その集光された光束を凹レンズで必要な特性を満たす投影照明光束に成形し、2次元マイクロ偏光ミラーアレイ(空間変調素子)に照射するように構成されている。
【0007】
また、光源から空間変調素子までの距離を短くする方法としては、例えば、特開2000−250137号公報に、ランプ光源からの光を、複数の平面ミラーで折り返し、空間変調素子である空間光変調素子に照射するという手法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数のLEDなどの光源を配置してなる投影装置を開示する上述の特開2001−305657号公報では、前述したように光源からの光を空間変調素子に均一に照明するための照明光学系は、凸コンデンサレンズと凹レンズを組み合わせ、レンズ群を所定の距離間隔に配置してなり、よって、光源から照明光学系の出射部までの距離が長くなる。この結果、レンズ群の空間を必要とするために装置自体を小型化して携帯性を高めるに至らなかった。
【0009】
また、上記特開平11−32278号公報に開示のプロジェクタ装置では、マイクロレンズアレイや凸レンズ、凹レンズを組み合わせることによって、空間変調素子に対して均一の照明を得る照明光学系を備えているが、上記特開2001−305657号公報に関する課題と同様、複数のレンズ群が必要で、光源から照明光学系の出射部までの距離が長くなってしまう。この結果、レンズ群の空間を必要とするために装置自体を小型化して携帯性を高めるに至らなかった。
【0010】
そして、上記特開2000−250137号公報に開示の手法では、2枚の平面ミラーで折り返すように光学光路を短くして構成する、即ち、ミラーで折り畳んで空間変調素子までの距離を短くしたものであるが、折りたたんだ部分には光学部材を配置することができない。空間変調素子に対して均一の照明を得るために、マイクロレンズアレイや集光レンズを含んで構成し光路に干渉しないように折り畳むと装置自体が大型化してしまうこととなる。
【0011】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、複数のLED光源光を効率良く集光することで、高い輝度の照明光束を得ることができ、空間変調素子に対して効率良く、小さな空間で投射することができる照明光学素子を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明による照明光学素子は、複数の光源と、上記光源からの光を入射して所定の平面に対し均一に照明するための照明光学素子と、上記照明光学素子からの光を光変調する空間変調素子と、上記空間変調素子からの出射光を投射する投影手段とからなる投影装置において使用される上記照明光学素子であって、
上記光源からの光を反射する上記複数の光源の各々に対応した光学曲面形状反射面と、
上記光学曲面形状反射面で反射した光を上記空間変調素子に照射するための光学調整手段と、
を具備することを特徴とする。
【0013】
即ち、請求項1に記載の発明の照明光学素子によれば、複数の光源光について、照明光学素子内の光学曲面形状の反射面により任意に光学性能を付与することができるので、光源から空間変調素子までの距離を短くすることができる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明による照明光学素子は、請求項1に記載の発明による照明光学素子において、複数の上記光学曲面形状反射面は、上記光学曲面形状反射面からの出射光が各々干渉しないように配置することを特徴とする。
【0015】
即ち、請求項2に記載の発明の照明光学素子によれば、複数の光源が干渉することなくレイアウトできる。
【0016】
また、請求項3に記載の発明による照明光学素子は、請求項2に記載の発明による照明光学素子において、上記複数の光学曲面形状反射面が円周上に配置されていることを特徴とする。
【0017】
即ち、請求項3に記載の発明の照明光学素子によれば、複数の光源光を同様に反射でき、また、光源を効率良くレイアウトできる。
【0018】
また、請求項4に記載の発明による照明光学素子は、請求項1に記載の発明による照明光学素子において、上記光学調整手段は、上記光学曲面形状反射面から出射した光を更に反射する反射面を有することを特徴とする。
【0019】
即ち、請求項4に記載の発明の照明光学素子によれば、複数の光源光に対し、照明光学素子内の複数の光学曲面形状の反射面により任意に光学性能を付与することができるので、光源から空間変調素子までの距離を更に短くすることができる。
【0020】
また、請求項5に記載の発明による照明光学素子は、請求項1に記載の発明による照明光学素子において、上記光学調整手段は、相対する複数の光学曲面形状反射面からなり、その光学光路は、中空状態であることを特徴とする。
【0021】
即ち、請求項5に記載の発明の照明光学素子によれば、中空のため光路長が短くなり、小型化に寄与する。
【0022】
また、請求項6に記載の発明による照明光学素子は、請求項1に記載の発明による照明光学素子において、上記光学曲面形状反射面が光学用ガラス素材で構成されていることを特徴とする。
【0023】
即ち、請求項6に記載の発明の照明光学素子によれば、素材組成の均一性、耐熱性を兼ね備える。
【0024】
また、請求項7に記載の発明による照明光学素子は、請求項1に記載の発明による照明光学素子において、上記光学曲面形状反射面が、球面または非球面または自由曲面であることを特徴とする。
【0025】
即ち、請求項7に記載の発明の照明光学素子によれば、球面で構成された場合、球面反射を用いた光学的な光路設計がなされることで光学性能を補正した光路を得ることが可能となる。
【0026】
また、非球面形状を一箇所以上の反射面に用いることにより光学的な補正効果を向上させることが可能となる。
【0027】
同様に、自由曲面形状を一箇所以上の反射面に用いることにより光学的な補正効果を更に向上させることが可能となる。
【0028】
非球面を用いた光学設計に対し、自由曲面を用いた光学設計の場合、反射回数を減らしても、光学性能を維持することが可能となる。
【0029】
しかしながら、球面、非球面、自由曲面の順番で製作精度が難しくなることから、球面、非球面、自由曲面を適宜組み合わせて使用することで、最適な光学系を得ることが可能となる。
【0030】
なお、本明細書において、「球面」とは、ある基準軸に対して回転対称な一定の曲率を有する面を指し、「非球面」とは、ある基準軸に対して回転対称な滑らかな連続性を有する面を指す。また、「自由曲面」とは、滑らかな面が連続的に繋がった面を指す用語である。
【0031】
また、請求項8に記載の発明による照明光学素子は、請求項1に記載の発明による照明光学素子において、上記光源は、
全放射角度にほぼ均一な光拡散する発光面を有する光源チップと、
上記光源チップからの拡散した光を集光するための集光レンズと、
を有することを特徴とする。
【0032】
即ち、請求項8に記載の発明の照明光学素子によれば、全放射角度にほぼ均一な光拡散する発光面を有する光源チップ即ちLED光源とすることにより、低消費電力化を図ることができる。
【0033】
また、請求項9に記載の発明による照明光学素子は、請求項8に記載の発明による照明光学素子において、上記光源チップの電極の一方をカーボンナノチューブでボンディングしてあることを特徴とする。
【0034】
即ち、請求項9に記載の発明の照明光学素子によれば、カーボンナノチューブはナノオーダの高効率電線となるため、ほとんど目に見えず、光線を遮光することなく高い効率でLEDチップに通電することが可能となる。
【0035】
また、請求項10に記載の発明による照明光学素子は、請求項1に記載の発明による照明光学素子において、上記光学調整手段は、
上記光源と上記光学曲面形状反射面との間に偏光分離面を有し、該偏光分離面で偏光分離された夫々の偏光光を上記空間変調素子に照射するよう構成され、
上記偏光分離面で分離された一方の偏光光を上記空間変調素子に照射する際に施光を施す偏光光制御手段を更に有する、
ことを特徴とする。
【0036】
即ち、請求項10に記載の発明の照明光学素子によれば、任意の偏光光に揃えることが可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0038】
[第1の実施の形態]
図3の(A)は、本発明の第1の実施の形態に係る照明光学素子の適用された投影装置1が画像をスクリーン2に投影している様子を示す斜視図である。
【0039】
この投影装置1は、該投影装置1からの画像が上記スクリーン2に投影されるようになっており、観察者側は任意の画像を観察できるようになっている。上記スクリーン2は、例えば、拡散性を持つ白色の投射対応スクリーン等で形成されている。
【0040】
ところで、上記投影装置1は、極力小型であることが望ましい。従って、光学系の体積を極力減らして投影装置を構成する技術が必要とされている。
【0041】
図1の(A)は、このような投影装置1の光学系構成を示す斜視図であり、図1の(B)は、図1の(A)の光学系光路を示す断面図である。
【0042】
この投影装置1は、複数のLED光源3、照明光学素子4、偏光ビームスプリッタ5、空間変調素子としての反射型液晶表示素子(以下、LCDと記す。)6、及び投影光学系7を備えている。
【0043】
ここで、上記複数のLED光源3は、それぞれ、図3の(B)に示すように、LEDチップ3a、チップ台座3b、チップ端子3c、カーボンナノチューブ3d、反射板3e、及びレンズ3fより構成されている。
【0044】
即ち、上記LEDチップ3aは、上記チップ台座3bに固定されており、上記カーボンナノチューブ3dによって上記チップ端子3cと接続されている。上記チップ台座3bと上記チップ端子3cとの間に通電が行われると、上記チップ台座3bから上記LEDチップ3aへ、上記チップ端子3cから上記カーボンナノチューブ3dを介し上記LEDチップ3aへ所定の電流が通電される。この時、上記チップ端子3cから上記LEDチップ3aへ通電する際は、高通電能力の上記カーボンナノチューブ3dを介すために、ほとんど電気的な損失が発生しない。
【0045】
このような上記LEDチップ3aへの通電により、上記LEDチップ3a内で電荷の移動が発生し、完全拡散光が発生する。このLEDチップ3aで発生する光は、当該LEDチップ3aの素材により光の波長が変わることとなり、RGB等の任意の波長光を得ることができる。而して、本実施の形態では、LED光源3としては、複数の赤色LED光源3R、複数の緑色LED光源3G、及び複数の青色LED光源3Bが、任意に円周上に配置されている。
【0046】
上記LEDチップ3aで発生した完全拡散光は、上記反射板3eや上記レンズ3f等により任意の角度の光に補正され、当該LED光源3の光として放出される。なお、上記反射板3eや上記レンズ3f以外にも、光学フィルム等で任意の角度に補正することも可能である。
【0047】
上記複数の赤色LED光源3R、複数の緑色LED光源3G、複数の青色LED光源3Bそれぞれの色は同時に点灯し、各色の点灯周波数は240Hz(80Hz×3)の間隔で順次混色することなく点灯する。
【0048】
例えば、図1の(A)のLED光源3の内、4個の赤色LED光源3Rに制御回路(図不表示)から1/240秒点灯するように指示が出されると、上記赤色LED光源3Rは1/240秒点灯し光を発する。なお、LEDの点灯、消灯の応答性はナノオーダの早さを有するため、自在に点等が可能である。
【0049】
上記緑色LED光源3G及び青色LED光源3Bについても同様である。
【0050】
これらのLED光源3からの光は、上記照明光学素子4に入射される。この照明光学素子4は、図1の(B)に示すようになっている。
【0051】
即ち、上記LED光源3からの光は、上記照明光学素子4の平面形状をした入光面4aに取り込まれ、凹面非球面形状の第1反射面4bで反射される。この反射の際、光束は集光方向に補正される。
【0052】
この補正を受けた光は、凸面球面形状の第2反射面4cにて反射される。この反射の際、光束はやや拡散方向に補正される。
【0053】
この第2反射面4cにて反射した光は、凹面球面形状の第3反射面4dにて反射される。この反射の際、光束は集光方向に補正される。
【0054】
上記第3反射面4dにて補正を受けた光は、凸面球面形状の第4反射面4eにて反射される。この反射の際、光束はやや拡散方向に補正される。
【0055】
その後、上記第4反射面4eで反射された光は、平面形状をした出光面4fから出光される。
【0056】
図2は、図1の(B)の光学系光路に対しX方向から見た側面図であり、上記球面または非球面形状をした各反射面4b〜4eは、図2に網かけをして示すように、各LED光源3に対応するそれぞれの位置に構成されている。
【0057】
また、それぞれの色のLED光源3が上記反射型LCD6の約「1/当該色のLED光源の個数」毎の面積を照射するように、光路が調整されている。例えば、前述したように赤色LED光源3Rを4個とした場合には、それぞれの赤色LED光源3Rの照射面積は、上記反射型LCD6の約1/4の面積を照明するものとなっている。勿論、それぞれの色のLED光源3の照射面積は、「1/当該色のLED光源の個数」の面積から、上記反射型LCD6の面積まで、任意に照射面積を各反射面の形状により調整することが可能である。
【0058】
上記照明光学素子4の上記出光面4fから出光した、任意の特性を有する光は、偏光ビームスプリッタ5に入射され、偏光分離面5aにて、光成分のS波は上記反射型LCD6の方向に反射され、P波は透過される。反射されたS波は、上記反射型LCD6の全面積(例えば、赤色であれば、1/4×4個)に投射される。
【0059】
上記反射型LCD6は、制御回路(図不表示)の指示により、各色のLED光源3の点灯に併せ、1/240秒で駆動される(反射型LCDの応答性は3msの早さを有するため、1/240秒点灯に対応することが可能である)。
【0060】
この反射型LCD6は、変調作用により画素毎に位相の調整を行うことで階調を出すことができる。この反射型LCD6から出光された、S波及びP波は再び上記偏光ビームスプリッタ5に取り込まれ、上記偏光分離面5aでP波は透過し、上記投影光学系7にて所定の性能を持って上記スクリーン2へ拡大投影され表示されることとなる。一方、S波は、上記偏光ビームスプリッタ5の上記偏光分離面5aにて反射され、上記LED光源3側へ戻ることとなる。
【0061】
以上のように、本第1の実施の形態によれば、照明光学素子4を、複数のLED光源3からの光を反射するそれら複数のLED光源3の各々に対応した光学曲面形状反射面(第1反射面4b)と、該光学曲面形状反射面で反射した光を空間変調素子(反射型LCD6)に照射するための光学調整手段(第2反射面4c〜第4反射面4e)を備えるものとして構成したことにより、複数のLED光源光を効率良く集光することができるため、LED光源3から空間変調素子までの距離を短くすることができ、明るさを損なうことなく空間変調素子に照明光を照射できる。
【0062】
また、図1の(A)及び(B)で示したように、複数のLED光源3を円周上に配列した際に、該円の中心方向に各々のLED光源3の出射光を上記光学曲面形状反射面に反射させ、更に、該円の中心近辺で該円の平面に垂直な方向に上記光学調整手段により上記各々のLED光源3の出射光を折り曲げることで、上記光学調整手段を出射する光の光路を小さくすることができ、それにより、該光路上に配置した上記偏光ビームスプリッタ5などの光学部材も小さくできる。また、上記空間変調素子への入射光の入射角を小さくすることもでき、上記空間変調素子で光を効率良く利用することができる。
【0063】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0064】
本第2の実施の形態は、光学素子を複数使用して照明光学素子を構成したものである。
【0065】
図4の(A)は、本第2の実施の形態に係る照明光学素子8の適用された投影装置の光学系構成を示す斜視図であり、(B)は(A)の光学系光路を示す断面図である。なお、図4の(B)では、図面の簡略化のために、投影光学系7は図示を省略してある。また、図4の(A)及び(B)において、上記第1の実施の形態における構成と同様のものには同一の参照番号を付すことで、その説明を省略する。
【0066】
即ち、本第2の実施の形態においては、LED光源3からの光は、照明光学素子8における第1光学素子81の平面形状をした入光面81aに取り込まれ、偏光分離機能を有する凹面非球面形状の偏光分離面81bにより、P波は透過され、S波は反射する。即ち、この偏光分離面81bは、第1反射面としても機能するものである。上記偏光分離面81bで反射したS波は、その反射の際、光束は集光方向に補正される。
【0067】
上記補正を受けた光は、凸面球面形状の第2反射面81cにて反射される。この反射の際、光束はやや拡散方向に補正される。
【0068】
上記第2反射面81cにて反射した光は、凹面球面形状の第3反射面81dにて反射される。この反射の際、光束は集光方向に補正される。
【0069】
上記第3反射面81dにて補正を受けた光は、凸面球面形状の第4反射面81eにて反射される。この反射の際、光束はやや拡散方向に補正される。
【0070】
その後、上記第4反射面81eで反射された光は、平面形状をした出光面81fから出光される。
【0071】
本第2の実施の形態においては、それぞれの色のLED光源3が上記反射型LCD6の約「1/(当該色のLED光源の個数×2)」毎の面積を照射するように、上記第1光学素子81の光路が調整されている。例えば、赤色LED光源3Rを4個とした場合には、それぞれの赤色LED光源3Rの照射面積は、上記反射型LCD6の約1/8の面積を照明するものとなっている。
【0072】
一方、上記第1光学素子81の偏光分離機能を有する上記偏光分離面81bにて透過されたP波は、透過後、上記照明光学素子8における第2光学素子82に入射される。
【0073】
即ち、上記透過したP波は、上記第2光学素子82の平面形状をした入光面82aに取り込まれ、凹面球面形状の第1反射面82bにて反射される。この反射の際、光束は集光方向に補正される。
【0074】
この補正を受けた光は、凸面球面形状の第2反射面82cにて反射される。この反射の際、光束はやや拡散方向に補正される。
【0075】
上記第2反射面82cにて反射した光は、凹面球面形状の第3反射面82dにて反射される。この反射の際、光束は集光方向に補正される。
【0076】
上記第3反射面82dにて補正を受けた光は、凸面球面形状の第4反射面82eにて反射される。この反射の際、光束はやや拡散方向に補正される。
【0077】
その後、上記第4反射面82eで反射された光は、平面形状をした出光面82fから出光される。
【0078】
そして、上記第2光学素子82の上記出光面82fから出光された光束は、上記照明光学素子8における偏光光制御手段としての波長板83にて位相の補正が行われ、これにより上記P波はS波に変換される。
【0079】
なお、この第2光学素子82においても、それぞれの色のLED光源3が上記反射型LCD6の約「1/(当該色のLED光源の個数×2)」毎の面積を照射するように光路が調整されている。
【0080】
而して、上記第1光学素子81の出光面81fから出光したS波と、上記第2光学素子82の出光面82fから出光し上記波長板83にて波長変換されたS波は、それぞれ上記反射型LCD6の全面積の「1/(当該色のLED光源の個数×2)」毎に投射されるように光学調整され、上記偏光ビームスプリッタ5に入る。
【0081】
上記偏光ビームスプリッタ5の上記偏光分離面5aでは、光成分のS波は反射されるので、上記第1の実施の形態と異なり、LED光源3の光が効率良く上記反射型LCD6に導かれることになる(なお、一部変換が不充分で発生したP波は透過される)。
【0082】
上記偏光ビームスプリッタ5の上記偏光分離面5aで反射されたS波は、それぞれの赤色LED光源3Rから発光された光束は、反射型LCD6反射型LCD6の全面積(例えば、赤色であれば、1/8×4個×2分離波長)に投射される。以降は、上記第1の実施の形態と同様である。
【0083】
以上のように、本第2の実施の形態によれば、任意の偏光光に揃えることが可能となり、LED光源3からの光を効率良く利用できる。
【0084】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
【0085】
本第3の実施の形態は、相対する複数の光学曲面形状反射面(光学反射素子)を使用して照明光学素子を構成したものである。
【0086】
図5の(A)は、本第3の実施の形態に係る照明光学素子9の適用された投影装置の光学系構成を示す斜視図であり、(B)は(A)の光学系光路を示す断面図である。これらの図において、上記第1の実施の形態における構成と同様のものには同一の参照番号を付すことで、その説明を省略する。
【0087】
即ち、本第3の実施の形態においては、LED光源3からの光は、照明光学素子9の入光面93より、該照明光学素子9における第1光学反射素子91と第2光学反射素子92との間に形成された空間内に入射する。
【0088】
そして、この入射光は、上記第1光学反射素子91の凹面球面形状の第1反射面91aにより反射する。この反射した光は、その反射の際、光束は集光方向に補正される。
【0089】
この補正を受けた光は、上記第2光学反射素子92の凸面球面形状の第1反射面92aにて反射される。この反射の際、光束はやや拡散方向に補正される。
【0090】
上記第2光学反射素子92の上記第1反射面92aにて反射した光は、上記第1光学反射素子91の凹面球面形状の第2反射面91bにて反射される。この反射の際、光束は集光方向に補正される。
【0091】
上記第1光学反射素子91の上記第2反射面91bにて補正を受けた光は、上記第2光学反射素子92の凸面球面形状の第2反射面92bにて反射される。この反射の際、光束はやや拡散方向に補正される。
【0092】
その後、上記第2光学反射素子92の上記第2反射面92bで反射された光は、上記照明光学素子9の出光面94より、上記第1光学反射素子91と上記第2光学反射素子92との間に形成された空間内から出光される。
【0093】
なお、それぞれの色のLED光源3が上記反射型LCD6の約「1/当該色のLED光源の個数」毎の面積を照射するように、上記照明光学素子9の光路が調整されている。
【0094】
而して、上記照明光学素子9の上記出光面94から出光した光は、上記偏光ビームスプリッタ5に入る。以降は、上記第1の実施の形態と同様である。
【0095】
この第3の実施の形態のように、複数の光学反射素子を使用して照明光学素子を構成しても、上記第1の実施の形態と同様、複数のLED光源光を効率良く集光することができるため、LED光源3から空間変調素子(反射型LCD6)までの距離を短くすることができ、明るさを損なうことなく空間変調素子に照明光を照射できる。
【0096】
以上実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
【0097】
例えば、上記第3の実施の形態においても、上記第2の実施の形態と同様に偏光分離面を設けても良い。
【0098】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、複数のLED光源光を効率良く集光することで、高い輝度の照明光束を得ることができ、空間変調素子に対して効率良く、小さな空間で投射することができる照明光学素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係る照明光学素子の適用された投影装置の光学系構成を示す斜視図であり、(B)は(A)の光学系光路を示す断面図である。
【図2】図1の(B)の光学系光路に対しX方向から見た側面図である。
【図3】(A)は投影装置が画像をスクリーンに投影している様子を示す斜視図であり、(B)は投影装置のLED光源の構成を示す図である。
【図4】(A)は本発明の第2の実施の形態に係る照明光学素子の適用された投影装置の光学系構成を示す斜視図であり、(B)は(A)の光学系光路を示す断面図である。
【図5】(A)は本発明の第3の実施の形態に係る照明光学素子の適用された投影装置の光学系構成を示す斜視図であり、(B)は(A)の光学系光路を示す断面図である。
【符号の説明】
1 投影装置
2 スクリーン
3 LED光源
3a LEDチップ
3b チップ台座
3c チップ端子
3d カーボンナノチューブ
3e 反射板
3f レンズ
4,8,9 照明光学素子
4a,81a,82a,93 入光面
4b〜4e,81c〜81e,82b〜82e,91a,91b,92a,92b 反射面
4f,81f,82f,94 出光面
5 偏光ビームスプリッタ
5a,81b 偏光分離面
6 反射型LCD
7 投影光学系
81,82 光学素子
83 波長板
91,92 光学反射素子
Claims (10)
- 複数の光源と、
前記光源からの光を入射して所定の平面に対し均一に照明するための照明光学素子と、
前記照明光学素子からの光を光変調する空間変調素子と、
前記空間変調素子からの出射光を投射する投影手段と、
からなる投影装置において使用される前記照明光学素子であって、
前記光源からの光を反射する前記複数の光源の各々に対応した光学曲面形状反射面と、
前記光学曲面形状反射面で反射した光を前記空間変調素子に照射するための光学調整手段と、
を具備することを特徴とする照明光学素子。 - 複数の前記光学曲面形状反射面は、前記光学曲面形状反射面からの出射光が各々干渉しないように配置することを特徴とする請求項1に記載の照明光学素子。
- 前記複数の光学曲面形状反射面が円周上に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の照明光学素子。
- 前記光学調整手段は、前記光学曲面形状反射面から出射した光を更に反射する反射面を有することを特徴とする請求項1に記載の照明光学素子。
- 前記光学調整手段は、相対する複数の光学曲面形状反射面からなり、その光学光路は、中空状態であることを特徴とする請求項1に記載の照明光学素子。
- 前記光学曲面形状反射面が光学用ガラス素材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の照明光学素子。
- 前記光学曲面形状反射面が、球面または非球面または自由曲面であることを特徴とする請求項1に記載の照明光学素子。
- 前記光源は、
全放射角度にほぼ均一な光拡散する発光面を有する光源チップと、
前記光源チップからの拡散した光を集光するための集光レンズと、
を有することを特徴とする請求項1に記載の照明光学素子。 - 前記光源チップの電極の一方をカーボンナノチューブでボンディングしてあることを特徴とする請求項8に記載の照明光学素子。
- 前記光学調整手段は、
前記光源と前記光学曲面形状反射面との間に偏光分離面を有し、該偏光分離面で偏光分離された夫々の偏光光を前記空間変調素子に照射するよう構成され、
前記偏光分離面で分離された一方の偏光光を前記空間変調素子に照射する際に施光を施す偏光光制御手段を更に有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の照明光学素子。
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004013107A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014178464A (ja) * | 2013-03-14 | 2014-09-25 | Ricoh Co Ltd | 光源ユニット並びに照明装置及び画像投射装置 |
JP2014199790A (ja) * | 2012-05-18 | 2014-10-23 | 株式会社リコー | 光源装置及び画像投射装置 |
US9279566B2 (en) | 2012-08-06 | 2016-03-08 | Ricoh Company, Ltd. | Light deflector, light source device, image projecting device, and display device |
-
2002
- 2002-06-11 JP JP2002170456A patent/JP2004013107A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014199790A (ja) * | 2012-05-18 | 2014-10-23 | 株式会社リコー | 光源装置及び画像投射装置 |
US9279566B2 (en) | 2012-08-06 | 2016-03-08 | Ricoh Company, Ltd. | Light deflector, light source device, image projecting device, and display device |
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