JP2004010246A - 縦型穀類搬送装置 - Google Patents

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Kotaro Kubota
久保田 興太郎
Yasuyuki Hidaka
日高 靖之
Akiyoshi Matsuyama
松山 晃悦
Yoshikazu Orui
大類 良和
Eiji Ito
伊藤 栄二
Masayuki Domon
土門 正幸
Takeo Ando
安藤 武男
Satoshi Ikeda
池田 智
Ippei Fujiwara
藤原 逸平
Toshiyuki Suzuki
鈴木 利行
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Shizuoka Seiki Co Ltd
Bio Oriented Technology Research Advancement Institution
Sasaki Co Ltd
Kaneko Agricultural Machinery Co Ltd
Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
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Shizuoka Seiki Co Ltd
Bio Oriented Technology Research Advancement Institution
Sasaki Co Ltd
Kaneko Agricultural Machinery Co Ltd
Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
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Abstract

【課題】搬送筒の重量増加及びコストアップを殆ど招くことなく、搬送筒の内周面と回転螺旋体の外周面との隙間から落下しようとする穀類を確実に回転螺旋体内へ押し戻すことができる縦型穀類搬送装置を得る。
【解決手段】縦型穀類搬送装置10の搬送筒12の内周面には、その長手方向に沿って横断面形状が等脚台形状の隆起部56が一体に形成されている。隆起部56自体は回転螺旋体14から零れ出た穀類46を再び回転螺旋体14内へ押し戻す役目を果たすものであるが、隆起部56を形成したことにより、薄肉の搬送筒12の板厚が部分的に増加するため、搬送筒12が補強される。従って、この部分に固定ねじ58を螺入させることが可能となり、下部構成体22及び上部構成体38の搬送筒12への取付に供することができる。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、籾等の穀類を揚上搬送する縦型穀類搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、縦型穀類搬送装置は、籾等の穀類を乾燥及び貯蔵する穀類処理装置等に使用されている。この種の縦型穀類搬送装置の先行技術としては、実公昭49−8437号公報、実用新案登録第2572679号公報に開示された技術がある。いずれの縦型穀類搬送装置も、円筒状の搬送筒及びその軸芯部に配置された回転螺旋体を含んで構成されており、回転螺旋体がその軸線回りに駆動回転することにより、穀類が搬送筒の下端側から上端側へ向けて揚上搬送されるようになっている。
【0003】
ここで、上記二例の縦型穀類搬送装置には、搬送筒の内周面側に凸状や板状の抵抗体が設けられている。かかる抵抗体は、穀類が揚上搬送されていく際に、搬送筒の内周面と回転螺旋体の外周面との隙間から落下しないように、回転する穀類を堰き止めて回転螺旋体内へ押し戻す役目を果たしており、穀類を円滑に効率良く揚上搬送するためには不可欠な要素である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した搬送筒自体は薄肉の金属又は樹脂で作られているため、抵抗体を単純に設けると、搬送筒に歪による変形が生じたり、穀類の揚上搬送時に振動による騒音が発生するといった問題が生じる。この問題は搬送筒の板厚を厚くすれば解消されるが、その場合には搬送筒の重量が増加しコストも高くなるので、実用的ではなくなる。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、搬送筒の重量増加及びコストアップを殆ど招くことなく、搬送筒の内周面と回転螺旋体の外周面との隙間から落下しようとする穀類を確実に回転螺旋体内へ押し戻すことができる縦型穀類搬送装置を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明に係る縦型穀類搬送装置は、円筒状に形成されると共に設置面に対して縦方向に配置される搬送筒と、この搬送筒の軸芯部に回転可能に配置されると共に回転主軸の外周部に螺旋条を備えた回転螺旋体と、を含んで構成され、回転螺旋体の回転主軸がその軸線回りに回転することにより、搬送筒の下端部側から投入された穀類を搬送筒に沿って揚上搬送し、搬送筒の上端部側から排出する縦型穀類搬送装置であって、前記搬送筒の内周面には、前記回転螺旋体の螺旋条と干渉しない範囲で径方向内側へ突出すると共に搬送筒の長手方向に沿って延在し、回転螺旋体内から零れ出た穀類を再び回転螺旋体内へ押し戻す複数条の隆起部が一体に設けられている、ことを特徴としている。
【0007】
請求項2記載の本発明に係る縦型穀類搬送装置は、請求項1に記載の発明において、前記搬送筒の下端部には穀類を搬送筒内へ投入するための下部構成体が嵌装されており、前記搬送筒の上端部には前記回転螺旋体によって揚上搬送された穀類を搬送筒外へ排出するための上部構成体が嵌装されている、ことを特徴としている。
【0008】
請求項3記載の本発明に係る縦型穀類搬送装置は、請求項2記載の発明において、前記上部構成体及び前記下部構成体の少なくとも一方は、前記搬送筒の外側から前記隆起部に螺入される固定具によって前記搬送筒に取り付けられている、ことを特徴としている。
【0009】
請求項4記載の本発明に係る縦型穀類搬送装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、前記搬送筒は、透明な樹脂材料によって構成されている、ことを特徴としている。
【0010】
請求項5記載の本発明に係る縦型穀類搬送装置は、請求項3又は請求項4記載の前記上部構成体は、前記搬送筒の上端側の所定位置に嵌装され、前記固定具によって前記搬送筒の外周部に取り付けられる環状の支持体と、前記搬送筒の上端部に被嵌されると共に穀類を排出するための穀類排出口及び前記回転螺旋体の回転主軸の上端部を軸支する軸受部を備え、前記支持体に搬送筒回りに回転可能に支持される上部ハウジングと、を含んで構成されている、ことを特徴としている。
【0011】
請求項1記載の本発明によれば、回転螺旋体の回転主軸がその軸線回りに回転すると、搬送筒の下端部側から投入された穀類が搬送筒に沿って揚上搬送され、搬送筒の上端部側から排出される。このとき、揚上搬送される穀類に回転螺旋体から遠心力が作用するため、その一部が回転螺旋体内から回転螺旋体の外周面と搬送筒の内周面との隙間に零れ出て落下しようとする。しかし、本発明の縦型穀類搬送装置には搬送体の内周面に複数条の隆起部が設けられているため、当該穀類は隆起部によって回転螺旋体内へ押し戻される。なお、複数条の隆起部は回転螺旋体の螺旋条と干渉しない範囲で径方向内側へ突出する構成となっているため、回転螺旋体による穀類の揚上搬送に支障は来さない。
【0012】
ここで、本発明では、上記役目を果たす複数条の隆起部を搬送筒の長手方向に沿って延在させかつ搬送筒の内周面に一体に設けたので、搬送筒の隆起部が設けられた部分の板厚は、搬送筒の隆起部が設けられていない部分の板厚よりも厚くなる。このため、搬送筒の強度が増し、搬送筒全体が補強される。しかも、本発明の場合、搬送筒の全周に亘って搬送筒の板厚を厚くする構成ではないので、搬送筒の重量は僅かに増加する程度である。従って、搬送筒のコストが高くなるということもない。
【0013】
請求項2記載の本発明によれば、搬送筒の下端部には下部構成体が嵌装されており、穀類はこの下部構成体から搬送筒内へ投入される。また、搬送筒の上端部には上部構成体が嵌装されており、揚上搬送された穀類はこの上部構成体から搬送筒外へ排出される。
【0014】
このように本発明では、搬送体をベースにして、その上下端部に排出口の役割を果たす上部構成体、投入口の役割を果たす下部構成体を嵌装によりそれぞれ装着する構成にしたので、縦型穀類搬送装置の組立及び分解が容易になる。
【0015】
請求項3記載の本発明によれば、上部構成体及び下部構成体の少なくとも一方は、搬送筒の外側から隆起部に螺入される固定具によって、搬送筒に取り付けられているため、上部構成体、下部構成体を搬送筒に堅強に取り付けることができる。つまり、本発明の場合、搬送筒の板厚を薄くしたとしても、隆起部が設けられた部分の板厚は厚くなるため、この部分には固定具を螺入することができる。言い換えれば、本発明の隆起部は、落下する穀類を回転螺旋体内へ押し戻す機能を有するだけでなく、搬送体の強度を高める補強部としての機能をも有するため、固定具螺入用の取付座としても利用することが可能である。従って、隆起部を設けた部分に固定具を螺入することにより、上部構成体、下部構成体を搬送筒に固定するようにすれば、上部構成体、下部構成体を搬送筒に堅強に取り付けることができる。
【0016】
請求項4記載の本発明によれば、搬送筒を透明な樹脂材料によって構成したので、回転螺旋体や隆起部にごみ屑や糠等の異物が付着して穀類の揚上搬送が妨げられている場合に、その状況を外部からすぐに見つけることができる。このため、縦型穀類搬送装置の作動を停止させ異物を除去すべく掃除をする等の対策を早急にとることができる。
【0017】
請求項5記載の本発明によれば、環状の支持体を搬送筒の上端側の所定位置に嵌装させた後、前述した要領で固定具を隆起部に螺入させる。これにより、支持体が搬送筒の外周部に堅強に固定される。続いて、穀類排出口及び軸受部を備えた上部ハウジングを搬送筒の上端部に被嵌させ、支持体に支持させる。
【0018】
ここで、上記の如くして上部ハウジングが搬送筒の上端部に被嵌された状態では、上部ハウジングは支持体上で搬送筒回りに回転可能である。従って、周囲の関連機器に合わせて穀類排出口の向きを自在に変えられる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図1及び図2を用いて、本発明の一実施形態に係る縦型穀類搬送装置10について説明する。
【0020】
図2には本実施形態に係る縦型穀類搬送装置10の全体構成が縦断面視にて示されており、又図1には当該縦型穀類搬送装置10の要部が横断面視にて示されている。なお、図1は、図2のA−A線に沿う断面図であるが、B−B線、C−C線に沿う断面構造もこれに準じた断面図になる。
【0021】
これらの図に示されるように、縦型穀類搬送装置10は、薄肉の円筒形状に形成されかつ設置面に対して縦方向(垂直)に配置される搬送筒12を備えている。この搬送筒12は透明な樹脂材料を冷間引抜加工して成形したものであるが、他の構成による搬送筒を使用してもよい。なお、樹脂材料を使用する場合は、耐久性、耐衝撃性、耐熱性、耐摩耗性等に優れたポリカーボネイト樹脂を使用するのが望ましい。
【0022】
上記搬送筒12の軸芯部には、回転螺旋体14が配置されている。回転螺旋体14は、搬送筒12よりも軸長が長い回転主軸16と、この回転主軸16の外周部に設けられた螺旋条18とによって構成されている。搬送筒12の内周面と螺旋条18の外周縁との間には、所定寸法の隙間20が形成されている。
【0023】
上述した搬送筒12の下端部には、下部構成体22が装着されている。下部構成体22は、中空略円筒形状の台座24と、薄肉円筒形状の下部ケーシング26とを備えている。台座24は所定の板厚を有しており、搬送筒12の下端部に嵌合されている。台座24の軸心部には凹部28が形成されており、一対のベアリング30が装着されている。これらのベアリング30には、回転主軸16の下端部16Aが回転自在に支持されている。なお、回転主軸16の下端部16Aは駆動部32に接続されており、駆動部32の駆動力を受けて回転主軸16がその軸線回りに回転するようになっている。
【0024】
また、下部ケーシング26の側部には、穀類投入口34が形成されている。これに対応して、搬送筒12の下端部近傍の側部には、穀類投入口34と連通された穀類投入口36が形成されている。
【0025】
一方、上述した搬送筒12の上端部には、上部構成体38が装着されている。上部構成体38は有底略円筒形状の上部ハウジング40を備えており、かかる上部ハウジング40が搬送筒12の上端部に同軸上に被嵌されている。上部ハウジング40の上端部には円筒形状のベアリング支持部42が一体に形成されており、当該ベアリング支持部42内に装着されたベアリング44に回転主軸16の上端部16Bが回転自在に軸支されている。なお、これらのベアリング支持部42及びベアリング44が、本発明における「軸受部」に相当する。さらに、上部ハウジング40の側部には、揚上搬送されてきた穀類46を装置外方へ排出するべく、穀類排出口48が形成されている。なお、この穀類排出口48の形成位置に対応して、回転主軸16の外周部には矩形平板状に形成された複数枚の繰出し板50が配設されている。
【0026】
また、搬送筒12の上端部近傍には、「支持体」としてのリング状の固定リング52が嵌装されている。固定リング52の環状部分の断面形状はL字形とされており、搬送筒12の外周面との間に所定寸法の隙間53が形成されるようになっている。この隙間53に上部ハウジング40の下端部40Aが回転可能に嵌装され、止ねじ54が外側から螺入されることにより、上部ハウジング40が固定リング52に固定されるようになっている。
【0027】
さらに、上述した搬送筒12の内周面には、120度間隔で半径方向内側へ突出する隆起部56が一体に形成されている。隆起部56は搬送筒12の(略)全長に亘って形成されている。また、隆起部56の突出長さは、前記隙間20の間隙寸法以内に設定されている。さらに、隆起部56の横断面形状は、等脚台形状とされている(図1参照)。従って、隆起部56は、搬送筒12の周方向に一対の傾斜面56Aを有している。
【0028】
また、隆起部56が形成されたことにより、搬送筒12の隆起部56が形成された部分の板厚は、隆起部56が形成されていない部分の板厚よりも厚くなっている。そして、板厚が増加した隆起部56の形成部分に、「固定具」としての固定ねじ58が搬送筒12の外側から螺入されることにより、下部構成体22の下部ケーシング26の下端部及び上端部が搬送筒12の外周部に固定されている。同様に、「固定具」としての別の固定ねじ60が搬送筒12の外側から螺入されることにより、上部構成体38の固定リング52が搬送筒12の外周部に固定されている。
【0029】
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0030】
駆動部32が駆動すると、回転螺旋体14の回転主軸16がその軸線回りに回転される。この状態で、下部構成体22の穀類投入口34から籾等の穀類46が投入されると、当該穀類46は搬送筒12の穀類投入口36を通って、回転螺旋体14の螺旋条18内へ入り込む。回転螺旋体14は図1の矢印P方向(時計方向)へ回転しているため、回転螺旋体14の回転に伴って穀類46は揚上搬送され、上部構成体38の穀類排出口48から排出される。
【0031】
ところで、揚上搬送される穀類46には回転螺旋体14による遠心力が作用するため、その一部が回転螺旋体14内から零れ出て、回転螺旋体14の外周縁と搬送筒12の内周面との隙間20から落下しようとする。しかし、本実施形態に係る縦型穀類搬送装置10では、搬送筒12の内周面に複数条の隆起部56が一体に形成されているため、図1に示されるように、当該穀類46は隆起部56の傾斜面56A上を摺動して再び回転螺旋体14内へ押し戻される(図1の破線矢印Qでこの状況を示す)。
【0032】
なお、複数条の隆起部56は回転螺旋体14の螺旋条18と干渉しない範囲で径方向内側へ突出する構成となっているため、回転螺旋体14による穀類46の揚上搬送に支障を来すことはない。
【0033】
ここで、本実施形態に係る縦型穀類搬送装置10では、上記役目を果たす複数条の隆起部56を搬送筒12の全長に亘って搬送筒12の内周面に一体形成したので、搬送筒12の隆起部56が形成された部分の板厚は、搬送筒12の隆起部56が形成されていない部分の板厚よりも厚くなる。このため、搬送筒12の強度が増し、搬送筒12全体が補強される。しかも、本実施形態の場合、搬送筒12の全周に亘って板厚を厚くする構成ではないので、搬送筒12の重量は僅かに増加する程度である。従って、搬送筒12のコストが高くなるという不利も生じない。
【0034】
以上を総括すると、本実施形態に係る縦型穀類搬送装置10によれば、搬送筒12の重量増加及びコストアップを殆ど招くことなく、搬送筒12の内周面と回転螺旋体14の螺旋条18の外周縁との隙間20から落下しようとする穀類46を確実に回転螺旋体14内へ押し戻すことができる。
【0035】
また、本実施形態に係る縦型穀類搬送装置10では、搬送筒12の下端部には下部構成体22が嵌装されており、穀類46はこの下部構成体22の穀類投入口34から搬送筒12内へ投入される。また、搬送筒12の上端部には上部構成体38が嵌装されており、揚上搬送された穀類46はこの上部構成体38から搬送筒12外へ排出される。このように本実施形態では、搬送筒12をベースにして、その上下端部に排出口の役割を果たす上部構成体38、投入口の役割を果たす下部構成体22を嵌装によりそれぞれ装着する構成にしたので、縦型穀類搬送装置10の組立及び分解が容易になる。その結果、縦型穀類搬送装置10の据付け作業性、運搬性、メンテナンス性をそれぞれ向上させることができる。
【0036】
さらに、本実施形態に係る縦型穀類搬送装置10では、下部構成体22の下部ケーシング26及び上部構成体38の固定リング52が、搬送筒12の外側から隆起部56に螺入される固定ねじ58、60によって、搬送筒12に取り付けられているため、下部構成体22、上部構成体38を搬送筒12に堅強に取り付けることができる。つまり、本実施形態の場合、搬送筒12の板厚を薄くしたとしても、隆起部56が設けられた部分の板厚は厚くなるため、この部分には固定ねじ58、60を螺入することができる。言い換えれば、本実施形態の隆起部56は、落下しようとする穀類46を回転螺旋体14内へ押し戻す機能を有するだけでなく、搬送筒12の強度を高める補強部としての機能をも有するため、固定ねじ58、60の螺入用の取付座としても利用することが可能である。従って、隆起部56を形成した部分に固定ねじ58、60を螺入することにより、下部構成体22、上部構成体38を固定するようにすれば、下部構成体22、上部構成体38を堅強に取り付けることができる。
【0037】
また、本実施形態に係る縦型穀類搬送装置10では、搬送筒12を透明な樹脂材料によって構成したので、回転螺旋体14や隆起部56にごみ屑や糠等の異物が付着して穀類46の揚上搬送が妨げられている場合に、その状況を外部からすぐに見つけることができる。このため、縦型穀類搬送装置10の作動を停止させ異物を除去すべく掃除をする等の対策を早急にとることができる。その結果、縦型穀類搬送装置10の故障等の発生を未然に防ぐことができる。
【0038】
さらに、本実施形態に係る縦型穀類搬送装置10では、上部構成体38を固定リング52及び上部ハウジング40によって構成し、止めねじ54で止める前は、上部ハウジング40を固定リング52上で回転させることができるように構成したので、周囲の関連機器に合わせて穀類排出口48の向きを自在に変えられる。その結果、レイアウトの自由度を高めることができる。
【0039】
また、本実施形態に係る縦型穀類搬送装置10では、隆起部56の形状を左右対称形状(等脚台形状)に形成したので、縦型穀類搬送装置10を組み立てる際に、搬送筒12の据付け方向を気にする必要がない。従って、縦型穀類搬送装置10の組立作業性を向上させることができる。
【0040】
〔実施形態の補足〕
上述した本実施形態では、搬送筒12の下端部に下部構成体22を嵌装すると共に、搬送筒12の上端部に上部構成体38を嵌装するように構成したが、必ずしもこれらを搬送筒12と別体で構成する必要はなく、下部構成体22に替えて搬送筒12の下端側の側部に穀類投入口36を形成するだけでもよいし、上部構成体38に替えて搬送筒12の上端側の側部に穀類排出口48に相当する開口を形成するようにしてもよい。
【0041】
また、上述した本実施形態では、下部構成体22及び上部構成体38の双方が固定ねじ58、60で搬送筒12の隆起部56に固定される構成を採ったが、いずれか一方に対してかかる固定構造を採用してもよい。
【0042】
さらに、上述した本実施形態では、搬送筒12を透明な樹脂材料によって構成したが、これに限らず、透明でない樹脂材料を使用してもよいし、金属材料を使用してもよい。
【0043】
また、上述した本実施形態では、レイアウトの自由度を考慮して、固定リング52と上部ハウジング40とによって上部構成体38を構成したが、周辺機器のレイアウトが予め決まっているのであれば、上部ハウジング40を搬送筒12に直付けするようにしてもよい。
【0044】
さらに、上述した本実施形態では、横断面形状が等脚台形状の隆起部56を搬送筒12の内周面に一体形成したが、これに限らず、他の形状を採用してもよく、落下しようとする穀類46を回転螺旋体14内へ押し戻す機能、搬送筒12の補強機能、固定具の取付座としての機能を有する構成であれば、すべて適用可能である。
【0045】
また、上述した本実施形態では、固定具として固定ねじ58、60を用いたが、隆起部56に螺入される固定具であればよく、ボルト、スクリュー等を用いてもよい。
【0046】
さらに、上述した本実施形態では、成形上の理由等から、搬送筒12の長手方向の全長に亘って隆起部56を一体に形成したが、これに限らず、全長に満たない範囲に亘って隆起部56を設けてもよい。
【0047】
また、上述した本実施形態では、搬送筒12を設置面に対して垂直に配置する構成を採ったが、必ずしも垂直でなくてもよく、設置面に対して斜め方向に搬送筒を配置する構成を採ってもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る縦型穀類搬送装置は、搬送筒の内周面に、回転螺旋体の螺旋条と干渉しない範囲で径方向内側へ突出すると共に搬送筒の長手方向に沿って延在し、回転螺旋体内から零れ出た穀類を再び回転螺旋体内へ押し戻す複数条の隆起部を一体に設けたので、搬送筒の重量増加及びコストアップを殆ど招くことなく、搬送筒の内周面と回転螺旋体の外周面との隙間から落下しようとする穀類を確実に回転螺旋体内へ押し戻すことができるという優れた効果を有する。
【0049】
請求項2記載の本発明に係る縦型穀類搬送装置は、請求項1記載の発明において、搬送筒の下端部には穀類を搬送筒内へ投入するための下部構成体を嵌装し、搬送筒の上端部には回転螺旋体によって揚上搬送された穀類を搬送筒外へ排出するための上部構成体を嵌装する構成としたので、縦型穀類搬送装置の組立及び分解が容易になり、その結果、据付け作業性、運搬性、メンテナンス性をそれぞれ向上させることができるという優れた効果を有する。
【0050】
請求項3記載の本発明に係る縦型穀類搬送装置は、請求項2記載の発明において、上部構成体及び下部構成体の少なくとも一方は、搬送筒の外側から隆起部に螺入される固定具によって搬送筒に取り付けられるようにしたので、上部構成体、下部構成体を搬送筒に堅強に取り付けることができるという優れた効果を有する。
【0051】
請求項4記載の本発明に係る縦型穀類搬送装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、搬送筒を透明な樹脂材料によって構成したので、穀類の揚上搬送が妨げられている状況が発生した場合に迅速に対応することができ、その結果、装置の故障等の発生を未然に防ぐことができるという優れた効果を有する。
【0052】
請求項5記載の本発明に係る縦型穀類搬送装置は、請求項3又は請求項4記載の発明において、上部構成体は、搬送筒の上端側の所定位置に嵌装され、固定具によって搬送筒の外周部に取り付けられる環状の支持体と、搬送筒の上端部に被嵌されると共に穀類を排出するための穀類排出口及び回転螺旋体の回転主軸の上端部を軸支する軸受部を備え、支持体に搬送筒回りに回転可能に支持される上部ハウジングと、を含んで構成されているため、周囲の関連機器に合わせて穀類排出口の向きを自在に変えることができ、その結果、レイアウトの自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る縦型穀類搬送装置の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】本実施形態に係る縦型穀類搬送装置の要部構成を示す横断面図である。
【符号の説明】
10  縦型穀類搬送装置
12  搬送筒
14  回転螺旋体
16  回転主軸
18  螺旋条
20  隙間
22  下部構成体
38  上部構成体
40  上部ハウジング
42  ベアリング支持部(軸受部)
44  ベアリング(軸受部)
46  穀類
48  穀類排出口
52  固定リング(支持体)
56  隆起部
58  固定ねじ(固定具)
60  固定ねじ(固定具)

Claims (5)

  1. 円筒状に形成されると共に設置面に対して縦方向に配置される搬送筒と、この搬送筒の軸芯部に回転可能に配置されると共に回転主軸の外周部に螺旋条を備えた回転螺旋体と、を含んで構成され、
    回転螺旋体の回転主軸がその軸線回りに回転することにより、搬送筒の下端部側から投入された穀類を搬送筒に沿って揚上搬送し、搬送筒の上端部側から排出する縦型穀類搬送装置であって、
    前記搬送筒の内周面には、前記回転螺旋体の螺旋条と干渉しない範囲で径方向内側へ突出すると共に搬送筒の長手方向に沿って延在し、回転螺旋体内から零れ出た穀類を再び回転螺旋体内へ押し戻す複数条の隆起部が一体に設けられている、
    ことを特徴とする縦型穀類搬送装置。
  2. 前記搬送筒の下端部には穀類を搬送筒内へ投入するための下部構成体が嵌装されており、前記搬送筒の上端部には前記回転螺旋体によって揚上搬送された穀類を搬送筒外へ排出するための上部構成体が嵌装されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の縦型穀類搬送装置。
  3. 前記上部構成体及び前記下部構成体の少なくとも一方は、前記搬送筒の外側から前記隆起部に螺入される固定具によって前記搬送筒に取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項2記載の縦型穀類搬送装置。
  4. 前記搬送筒は、透明な樹脂材料によって構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の縦型穀類搬送装置。
  5. 前記上部構成体は、
    前記搬送筒の上端側の所定位置に嵌装され、前記固定具によって前記搬送筒の外周部に取り付けられる環状の支持体と、
    前記搬送筒の上端部に被嵌されると共に穀類を排出するための穀類排出口及び前記回転螺旋体の回転主軸の上端部を軸支する軸受部を備え、前記支持体に搬送筒回りに回転可能に支持される上部ハウジングと、
    を含んで構成されている、
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の縦型穀類搬送装置。
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