JP2004010155A

JP2004010155A - Breast milk storage bags and their using method

Info

Publication number: JP2004010155A
Application number: JP2002169027A
Authority: JP
Inventors: Shintaro Mikami; 三　上　　新太郎; Yoichi Nakajima; 中　島　　洋　一
Original assignee: NAKAJIMA POLYETHYLENE KOGYO KK; Pigeon Corp
Current assignee: NAKAJIMA POLYETHYLENE KOGYO KK; Pigeon Corp
Priority date: 2002-06-10
Filing date: 2002-06-10
Publication date: 2004-01-15
Anticipated expiration: 2022-06-10
Also published as: JP3696575B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a breast milk storage bag easy to unseal and capable of charging breast milk in a germ-free state for storing, and a using method therefor. <P>SOLUTION: The breast milk storage bag is made by thermal-fusion-bonding and sealing two sheets of synthetic resin-made films in a sterilized state, and a thermal-fusion-bonded portion on the upper marginal part thereof is a weakly thermal-fusion-bonded portion, under which a zipper part is formed approximately in parallel therewith, and on thermal-fusion-bonded portions of side marginal parts between the weakly thermal-fusion-bonded portion and the zipper part, upper part cuts are formed for cut-removing the upper portion from the weakly thermal-fusion-bonded portion. The upper portion of this weakly thermal-fusion-bonded portion is formed with a long plucking piece and a short plucking piece constituted of two sheets of synthetic resin-made films having at least one part thereof being different in length, while a plucking part is formed, at the upper edge parts of both side marginal parts, that defines a release part without being thermal-fusion-bonded by the thermal-bonded parts of the side marginal parts. The using method of this invention is that after the bag is unsealed by using the above plucking part, the plucking part and the weakly thermal-fusion-bonded portion are cut-removed, and thereafter breast milk is charged. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開封が容易であり、かつ母乳を滅菌状態で保存することができる母乳保存用バッグおよびその使用方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、母乳保存用バッグは母乳を容易に保存できることから広く用いられており、そのような母乳保存用バッグは図１４に示される。
図１４に示される母乳保存用バッグは、大きさの等しい２枚の合成樹脂製フィルムの周縁を、熱融着により貼り合わされた熱融着部１４２，１４２’，１４３，１４４で密封されており、この母乳保存用バッグは、開口部を形成し、さらに母乳を密封する際に用いる補強板部１４６およびその下に母乳を密封するための接着部１４８を長手方向ａに対し略直角方向に並行に備えている。
【０００３】
さらに、この母乳保存用バッグは、その左右両側縁１４２，１４２’の上縁部１４３側には、開封用の上部切り込みＡ，Ａ’を有し、その左右両側縁１４２，１４２’の下端部近傍には下縁部１４４に充填母乳を取り出すための開口を係止得するための下部切り込みＢ，Ｂ’を有する。
したがって、使用者は、母乳を充填する際には、母乳保存用バッグの上部切り込みＡ，Ａ’から横方向に切断して、バッグの上部を切除し、次いで補強板部１４６を両側方から中心方向に押し込んでバッグを開封し、母乳をバッグ内に充填する。このように母乳を充填したら、補強板部１４６を巻き芯にしてバッグの上部を折り込んで巻回して、巻回部を形成し、この巻回部を接着部１４８により母乳保存用バッグの前面に接着して気密状態を保ち、冷凍庫等で保存する。
【０００４】
こうして母乳保存用バックに保存した母乳を使用する際には、バッグを冷凍庫等から出して解凍し、バッグの下部切り込みＢ，Ｂ’からバッグ下端部を横方向に切除して注ぎ口を形成し、母乳を取り出すことができる。このようなバッグの内部は、滅菌処理が施されている。
また、この他にも、母乳保存用バッグとしては、図１５に示すように、上部にチャック部１５２を有するバッグも提案されており、このチャック部１５２の両側縁部には略コ字形に漏洩防止シール部材１５４，１５４’を有し、内容物を密封することができるように改良されたものが提案されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の母乳保存用バッグは、母乳を注入するために開口する際には、補強板部１４６の外部から力を加えるだけでは不充分であり、このバックの内部に指を挿入して開口を形成することが必要になる。また後者の例によれば、チャック部１５２の上端部を指で摘んで開封する。そのため、合成樹脂製フィルムからなる母乳保存用バッグの内部、特に開口部は、指に付着した雑菌などにより汚染され、このような汚染された開口部から母乳を充填すると、開口部に付着した雑菌が母乳に混入し、保存用の母乳が汚染されるという問題があった。このような保存母乳は乳児に与えられるものであり、こうした雑菌の混入しにくい母乳保存用バッグの出現が望まれている。
【０００６】
さらに、上記のような母乳の汚染の問題とは別に、このような母乳保存用バッグを開封する際には、母乳保存用バッグを形成する樹脂フィルムが、製造工程上で強く引かれることに伴い陰圧になりやすいことや、静電気的に引き合って密着し、このような状態の母乳保存用バッグを開口する際に貼りついた２枚のフィルムを摘み部で引き剥がすように摘むことが非常に難しく、開口を形成しにくいという問題もある。
【０００７】
本発明は、開封が容易であり、かつ母乳を雑菌に汚染されることなくバッグ内に充填して、滅菌状態を維持しやすい母乳保存用バッグおよびこの母乳保存用バッグを使用する方法を提供することを目的としている。
また、本発明は、母乳の充填時に開口が容易であり、さらに、この開口によっても内部の滅菌状態が維持される母乳保存用バッグおよびこの母乳保存用バッグを使用する方法を提供することを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明の母乳保存用バッグは、長手方向に少なくとも一部の長さが異なる２枚の合成樹脂製フィルムを、内部を滅菌状態にして両側縁部分、底縁部分および上縁部分を熱融着して密封した母乳保存用バッグであり、
該上縁部分に形成された熱融着部は、母乳を注入するための開口を形成する際に引き剥がし可能な弱熱融着部であり、
該弱熱融着部の下部には、該弱熱融着部と略平行にチャック部が形成されており、
該弱熱融着部とチャック部との間の側縁部分の熱融着部には、開口により汚染された部分を弱熱融着部と共に切除するための上部切り込みが形成されており、該弱熱融着部の上部には、少なくとも一部の長さが異なる２枚の合成樹脂製フィルムからなる長摘み片と短摘み片とから形成され、かつ該短摘み片の両側縁部の上端部は、側縁部分の熱融着部によって熱融着されずにリリース部を形成する摘み部が、上記短摘み片と長摘み片とを引き離すことよって、上記弱熱融着部を剥離すると共に、チャック部を開口可能に形成されていることを特徴としている。
【０００９】
また、本発明の母乳保存用バッグの使用方法は、長手方向に少なくとも一部の長さが異なる２枚の合成樹脂製フィルムを、内部を滅菌状態にして両側縁部分、底縁部分および上縁部分を熱融着して密封した母乳保存用バッグを使用する方法であり、
該上縁部分に形成された熱融着部である弱熱融着部と、該弱熱融着部の下部に該弱熱融着部と略平行に形成されたチャック部とを、該弱熱融着部の上部において少なくとも一部の長さが異なる２枚の合成樹脂製フィルムからなる長摘み片と短摘み片とから形成され、かつ、両側縁部の上端部は、側縁部分の熱融着部によって熱融着されていないリリース部を有する摘み部の長摘み片および短摘み片を引き離すことにより開口し、次いで、該弱熱融着部とチャック部との間の側縁部分の熱融着部に形成された上部切り込みから、開口により汚染された摘み部を弱熱融着部と共に切除した後、該形成された開口から母乳を充填し、チャック部を閉口して母乳を保存することを特徴としている。
【００１０】
本発明の母乳保存用バッグおよびその使用方法においては、前記弱熱融着部のピール強度が、８〜１２Ｎ／１５ｍｍの範囲内にあることが好ましい。
さらに、本発明の母乳保存用バッグおよびその使用方法においては、上記側縁部分の熱融着部の下端部近傍には、該底縁部分に形成された底部熱融着部を開口するための下部切り込みが形成されていることが好ましい。
【００１１】
また、本発明の母乳保存用バッグおよびその使用方法においては、前記母乳保存用バッグを形成する合成樹脂製フィルムが、上部切り込みからの切り裂き方向と平行に一軸延伸された合成樹脂層、または、上部切り込みから切り裂き方向に弱め線が設けられた合成樹脂層を有する合成樹脂製積層体から形成されていることが好ましい。
【００１２】
さらにまた、本発明の母乳保存用バッグおよびその使用方法においては、前記母乳保存用バッグを開口する際に開口により汚染された摘み部を弱熱融着部と共に前記上部切り込みにより切除し、開口から該バッグの内部に母乳が注入され、さらに、チャック部が嵌合された後、該チャック部を芯材として所定の回数巻き込むことにより形成される巻回した巻回部を、巻回されなかった母乳保存用バッグの表面部分に係止するシール部材貼着予定部が形成されていることが好ましい。
【００１３】
上記の母乳保存用バッグに形成されたシール部材貼着予定部は、母乳保存用バッグの少なくとも一方の外面に形成された、シール部材の下端部の貼着位置を決めるシール部材貼着下端部位置決め手段であることが好ましく、さらに、前記母乳保存用バッグおよびその使用方法においては、透明な２枚の合成樹脂製フィルムから形成されていると共に、該母乳保存用バッグの一方の外面にシール部材の下端部の貼着位置を決めるシール部材貼着下端部位置決め手段を有し、さらにシール部材の上端の貼着位置を決めるシール貼着上端部位置決め手段が、前記巻回部の合成樹脂フィルムを透過して表示されることが好ましい。
【００１４】
さらに、前記シール部材が、該シール部材を形成する基材の一方の面に貼着部を有し、該貼着部の略下半分が前記母乳保存用バッグの一方の外面に貼着され、かつ、該貼着部の略上半分に剥離紙が貼着されており、
前記剥離紙が貼着された貼着部の剥離紙を除去した後に、前記巻回部に貼着して該巻回部を母乳保存用バッグに表面に係止するように形成されていることが好ましい。
【００１５】
また、本発明の母乳保存用バッグの使用方法においては、前記母乳を母乳保存用バッグに封入した後に、２枚の帯状の板状部と、該板状部からそれぞれ独立に立設された嵌合部とからなる前記チャック部を芯材として、該母乳保存用バッグを上端から所定の回数することにより形成された巻回部を、該母乳保存用バッグの表面にシール部材を用いて係止することによって母乳を保存することが好ましく、さらに、本発明の使用方法では、上記側縁部分の熱融着部の下端部近傍には、該底縁部分に形成された底部熱融着部を開口するための下部切り込みが形成されており、該母乳保存用バッグに収納された母乳を、該下部切り込みから底部熱融着部の一部を切除して母乳取出し口を開口し、該開口から母乳を取り出すことが好ましい。
【００１６】
また、本発明の母乳保存用バッグを、前記母乳保存用バッグに母乳を充填してチャック部を閉口して母乳を密封すると共に、該密封された母乳を、冷蔵保存するか、若しくは冷凍保存し解凍して使用することが好ましい。
本発明の母乳保存用バッグは、内部の滅菌状態を破壊することなく開口部を形成することが可能であり、このバッグを使用することにより、母乳を衛生的に、安全に保存することができる。しかも、本発明の母乳保存用バッグは、開口を形成するのが容易である。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の母乳保存用バッグおよびその使用方法の実施態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の母乳保存用バッグを図１に示す概略正面図を用いて説明する。
図１に示すように、本発明の母乳保存用バッグは、長手方向に長さが異なる２枚の合成樹脂製フィルムを、内部を滅菌状態にして両側縁部分、底縁部分および上縁部分を熱融着して密封した母乳保存用バッグである。
【００１８】
本発明の母乳保存用バッグ１は、合成樹脂製フィルムから形成されており、本発明で用いられる合成樹脂製フィルムは、ある程度の強度があり、かつ熱可塑性であれば、特に制限なく使用することができる。例えば、ポリエチレンおよびポリプロピレンなどのポリオレフィン、ナイロン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等からなる合成樹脂からなるフィルムを用いることができる。特に本発明ではポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。本発明で好適に使用されるポリエチレンフィルムの例としては、直鎖状低密度ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ）、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）、エチレン・プロピレン共重合体、不飽和カルボン酸変性ポリエチレン、エポキシ変性ポリエチレンなどからなるフィルムを挙げることができる。
【００１９】
この合成樹脂製フィルムは、熱融着による加工性を向上させるために、２層以上の積層構造であることが好ましく、最内層により熱融着性が向上している。その積層構造の最内層としては、直鎖状低密度ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ）、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、カルボン酸変性ポリプロピレン等の融点の低い熱融着用樹脂フィルムが挙げられ、一方、外層としては、ナイロン、ポリアミド、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）等の樹脂フィルムが挙げられ、これらを所望の組み合わせで積層された積層フィルムを用いることができる。特に本発明では、外層をナイロン、最内層をポリエチレンとしたラミネートフィルムを用いることが好ましい。
【００２０】
本発明の母乳保存用バッグ１は、上記のような合成樹脂製フィルムを２枚融着させてなる密封袋体である。即ち、本発明の母乳保存用バッグ１の両側縁部分、底縁部分および上縁部分には、それぞれ熱融着部１４，１４’、１６、１２が形成されており密封されている。これらの熱融着部のうち、上縁部分に形成された熱融着部は、弱熱融着部１２であり、両側縁部分に形成された熱融着部１４，１４’は、強熱融着部であり、底縁部分に形成された熱融着部１６は強熱融着部である。
【００２１】
このような弱熱融着部１２について、上縁部分を１５ｍｍ幅に切断した試験片を用意し、各摘み片２１、２２を離間させた際のピール強度の最大値は、通常は８〜１２Ｎ／１５ｍｍ、好ましくは９〜１１Ｎ／１５ｍｍの範囲内にあり、容易に引き剥がすことができる。これに対して、両側縁部分に形成された熱融着部１４，１４’および底縁部分に形成された熱融着部１６のピール強度の最大値は、通常は２５〜５０Ｎ／１５ｍｍ、好ましくは３０〜４５Ｎ／１５ｍｍの範囲内にあり、易剥離性は有していない。なお、弱熱融着部１２のヒートシール幅は、通常は１〜１０ｍｍ、好ましくは４〜６ｍｍである。
【００２２】
このようなピール強度の差は、ヒートシール条件によって生ずる。即ち、弱熱融着部１２の熱融着条件は、通常は、ラバーやテフロン（Ｒ）テープによるシールバーを介して、加熱部の温度１２０〜１５０℃、好ましくは１３０〜１３５℃、圧力２００〜６００Ｎ／ｍ^２、好ましくは４００〜４５０Ｎ／ｍ^２、時間１．０〜１．６秒であるのに対して、強熱融着されている熱融着部１４，１４’、１６の熱融着条件は、通常は加熱部温度１５０〜１８０℃、圧力２００〜６００Ｎ／ｍ^２、好ましくは４００〜４５０Ｎ／ｍ^２、時間１．２〜１．８秒である。　本発明の母乳保存用バッグ１を開口する際には、この弱熱融着部１２が引き剥がされる。
【００２３】
本発明の母乳保存用バッグ１の内部は、例えば紫外線の照射、γ線あるいは電子線の照射などの滅菌方法により滅菌処理されており、上記熱融着部１４，１４’、１６、１２によって密封状態にされることによって、内部の滅菌状態は少なくとも開封までは維持されている。
本発明の母乳保存用バッグ１において、上記のようにして形成された弱熱融着部１２の底部側（下部側）には、弱熱融着部と略平行にチャック部３０が形成されている。このチャック部３０の概略断面図を、図３に示す。
【００２４】
図３に示すように、チャック部３０は、２枚の帯状の板状部３１ａ，３１ｂと、この板状部からそれぞれ独立に立設された嵌合部３２とからなる。
板状部３１ａ，３１ｂは、２枚の合成樹脂製フィルムの対峙する内面に貼着されており、それぞれの板状部３１ａ，３１ｂには、雌型嵌合部３２ａと雄型嵌合部３２ｂとが独立に立設されている。なお、図１および図３には嵌合部３２が一条形成されたチャック部３０が示されているが、この嵌合部３２を２条以上有するチャックを用いてもよい。さらに板状部３１ａ，３１ｂに１条の嵌合部３２を有するチャックを２個以上併設してもよい。
【００２５】
また、雌型嵌合部３２ａおよび雄型嵌合部３２ｂを、それぞれ有色透明で異なる色に着色し、これらが嵌合された際に色が変わるようにして、使用者に確実に嵌合させるように促す構成としてもよい。
この嵌合部３２は、図３に示すように、断面が略Ｕ字形である雌型嵌合部３２ａと、断面が略銛形である雄型嵌合部３２ｂとからなり、雌型嵌合部３２ａ内に、雄型嵌合部３２ｂが挿入されることによってチャック部３０が閉口され、母乳保存用バッグ１の密閉性がある程度保たれ、この嵌合を解除することによって、この母乳保存用バッグ１を開口することができる。
【００２６】
チャック部３０は、板状部３１ａ，３１ｂおよび嵌合部３２が共に母乳保存用バッグを形成する合成樹脂製フィルムよりも高い自己形態保持性を有しており、このチャック部３０が形成された部分は、母乳保存用バッグの他の部分よりも硬質になる。
さらに、本発明の母乳保存用バッグ１において、上記弱熱融着部１２よりも上部には、この母乳保存用バッグ１を開封する際に、弱熱融着部１２を剥離し、チャック部３０を開口するための摘み部２０が形成されている。
【００２７】
この摘み部２０は、この母乳保存用バッグ１を形成する長手方向に少なくとも一部の長さが異なる２枚の合成樹脂姓フィルムの上端部によって形成されている。即ち、図２に示すように、２枚の合成樹脂製フィルムのうち、長い合成樹脂製フィルムが弱熱融着部１２の上部にまで延設されて長摘み片２２を形成し、短い合成樹脂製フィルムが弱熱融着部１２の上部にまで延設されて短摘み片２１を形成し、この長摘み片２２と短摘み片２１とによって摘み部２０を形成する。この摘み部２０を形成する短摘み片２１は、両側縁部に形成されている熱融着部１４、１４’によって、その上端部で、長摘み片２２に熱融着されておらずにリリース部２４ａ、２４ｂを形成している。しかもこの短摘み片２１の両側縁部において先端部は、長摘み片２２と熱融着されずにリリース部２４ａ、２４ｂを形成することにより、この短摘み片２１はほぼ自立した状態であるのに対し、長摘み片２２は外側に大きくカールする傾向がある。このように短摘み片２１および長摘み片２２は、その長さも同一ではなく、しかも短摘み片２１に対して長摘み片２２は、大きく反対方向にカールする傾向があるので、摘み部２０を形成する短摘み片２１および長摘み片２２が密着することがなく、この摘み部２０はたいへん掴み易い。なお、この摘み部２０を形成する短摘み片２１および長摘み片２２の長さには、特に制限がなく、摘み易い長さに適宜設定することができるが、弱熱融着部１２から上の短摘み片２１の長さ、即ち弱熱融着部１２から短摘み片の上端部２１ａの長さは、通常は、５〜２０ｍｍ、好ましくは５〜１０ｍｍであり、弱熱融着部１２から上の長摘み片２２の長さは、通常は１０〜２５ｍｍ、好ましくは１０〜１５ｍｍであり、５〜１０ｍｍ程度の範囲内で、長さを変えることがより好ましい。また、この短摘み片２１の両側縁部の熱融着部１４、１４’の上端部から短摘み片２１までのリース部２４ａ、２４ｂの長さＤは、通常は１〜３ｍｍ、好ましくは１．５〜２．５ｍｍである。
【００２８】
上記のような上部構成を有する本発明の母乳保存用バッグ１は、図１１に示すように、摘み部２０を形成する短摘み片２１と長摘み片２２をそれぞれ摘み、短摘み片２１と長摘み片２２とを引き離すように前後に引っ張り、まず弱熱融着部１２を剥離する。さらに、この弱熱融着部１２の剥離に続いてチャック部３０の嵌合部３２の係合を解いて、チャック部３０も開口させる。
【００２９】
上記のように、弱熱融着部１２の剥離およびチャック部３０の開口の際には、摘み部２０を指で摘んで引き剥がすことが必要になり、この工程により、摘み部２０は指などに付着している雑菌によって汚染されるが、弱熱融着部１２を境として、この弱熱融着部より内部には、通常は指が侵入することはないので、通常の場合、この母乳保存用バッグ１を開封する際に、弱熱融着部１２から下部は汚染されることは殆どない。
【００３０】
なお、このように長摘み片２２と短摘み片２１の長さを変えることで、摘み部２０を摘み易くしているが、長摘み片２２と短摘み片２１の長さを略同等とし、例えば、短摘み片２１側の上端の一部を切り欠いて、長摘み片２２が露出するようにして、摘み部２０における一方の一部の長さを異なるように構成してもよい。
【００３１】
このように汚染された摘み部２０を上記剥離された弱熱融着部１２と共に切除するために、本発明の母乳保存用バッグ１のチャック部３０と上記弱熱融着部１２との間の側縁部分には上部切り込みＡ、Ａ’が形成されている。
即ち、弱熱溶着部１２を剥離すると共にチャック部３０を開口するために、摘み部２０の短摘み片２１および長摘み片２２を摘んで、相互に引き離すように引くと、上記弱熱溶着部１２は剥離して開口すると共にチャック部３０も開口して母乳を充填することができる。しかしながら、このように摘み部２０を指で摘むことによって、この短摘み片２１および長摘み片２２の内部壁面は指に付着してる雑菌によって汚染されるが、引き剥がす前には弱融着部１２は、融着状態にあり、この弱融着部１２よりも内側は汚染されることがない。そこで、本発明では、上記のように摘み部２０を摘んで、この母乳保存用バッグを開封した後、汚染の虞のないチャック部３０と弱融着部１２との間の側縁部分に形成された上部切り込みＡ，Ａ’から摘み部２０を弱熱融着部１２と共に切除する。このとき上部切り込みＡ，Ａ’の間をチャック部３０と略平行に直線的に切除するためには、この母乳保存用バッグ１を形成する合成樹脂製フィルムとして、切り裂き方向に略同一の方向に一軸延伸された合成樹脂層、または、ミシン目等の弱め線を上部切り込みＡ、Ａ’間に設けた合成樹脂層を少なくとも有する合成樹脂製フィルムを使用することが好ましい。
【００３２】
上記のように切り裂き方向に略同一の方向に一軸延伸された合成樹脂層、または、ミシン目等の弱め線を上部切り込みＡ、Ａ’間に設けた合成樹脂層を少なくとも有する合成樹脂製フィルムを用いることにより、上部切り込みＡ、Ａ’からの母乳保存用バッグ１の切り裂きが容易になる。
そして、上記のように上部切り込みＡ、Ａ’の上下を母乳保存用バッグ１の外面から摘んで、この母乳保存用バッグ１を開口するのに使用して汚染された摘み部２０を弱熱融着部１２と共に切り裂き撤去することにより、母乳の注入口の部分から汚染された部材を撤去できるので、この母乳保存用バッグ１の内部の滅菌状態は維持され、滅菌された状態の母乳保存用バッグ内に母乳を充填し、保存することができる。
【００３３】
上記のようにして、上部切り込みＡ、Ａ’から摘み部２０を弱熱融着部１２と共に切除した後、図１１に矢印Ｐ、Ｐで示すように、チャック部３０が形成されている部分を、母乳保存用バッグ１の両側縁部から内側に押し込むと同時に、この母乳保存用バッグ１を矢印Ｑで示すように下方に引っ張ることにより、母乳保存用バッグ１のチャック部３０の開口状態が維持され、さらに母乳保存用バッグ１内に、母乳を保存するための空隙を容易に形成することができる。即ち、チャック部３０は上記工程で既に嵌合部３２の係合が解かれており、しかもこのチャック部３０を形成する２枚の帯状の板状部３１ａ，３１ｂは、母乳保存用バッグ１の他の部分よりも硬質であり、横方向からの押し圧によって、この母乳保存用バッグ１の上端部に楕円上の開口部を形成する。さらに、こうしてチャック部３０によって上端部に楕円状の開口を形成する空隙を、この母乳保存用バッグ１を下方に引っ張ることによって母乳保存用バッグ１の下端方向にまで広げることができる。
【００３４】
このように本発明の母乳保存用バッグ１を使用することにより、開口の際に汚染される摘み部２０は剥離された弱熱融着部１２と共に撤去され、しかもこの母乳保存用バッグ１に母乳を充填する際には、母乳保存用バッグ１の内部に接触することなくこの母乳保存用バッグ１の開口状態を維持することができるので、母乳保存用バッグ１の内部の滅菌状態が母乳保存用バッグの開口および母乳を充填する際の再開口によっても維持することができる。
【００３５】
こうして再開口された母乳保存用バッグに、母乳を充填した後、チャック部３０を外側から押圧して閉口することにより、ほぼ滅菌状態にある母乳保存用バッグ内部に安全に母乳を密封することができ、このようにして充填された母乳は母乳保存用バッグと共に移動され、必要により、冷蔵、あるは冷凍して保存することができる。
【００３６】
このように本発明の母乳保存用バッグ１に母乳を充填し、チャック部３０を閉口して母乳密封室Ｅを形成することにより、母乳を安全に保存することができるが、上記のようなチャック部３０によってこの母乳保存用バッグを密封した場合であっても、この母乳保存用バッグ１の密封は必ずしも完全とはいえないことがある。
【００３７】
即ち、上記のようなチャック部３０は、熱融着性を有する２枚の合成樹脂製フィルム間に長尺のチャックを嵌挿してチャックをフィルムに熱融着することによおり形成されるが、側縁部の強熱融着部１４、１４’を形成する際にヒートシールバーで、このチャックを押し潰しながら熱融着する必要がある。この際、側縁部分の熱融着部１４，１４’のチャック部３０が形成されている近傍では、他の部分よりも溶融樹脂量が多くなり、チャックの立ち上がり部分における嵌合部３２が押し潰されて、この部分の嵌合状態が不完全になることが多い。従って、この部分から母乳密封室Ｅに充填された母乳が漏出することがあり、あるいはこの部分からの雑菌の浸入などが生ずることがある。
【００３８】
そこで、本発明の母乳保存用バッグ１においては、図１１に示すのと同様にして母乳保存用バッグ１に母乳を充填した後、図１２に示すように、チャック部３０を閉口して母乳を母乳密封室Ｅに密封した後、チャック部３０が他の部分よりも硬質であることを利用して、このチャック部３０を形成する帯状の板状部３１ａ，３１ｂの幅Ｃを巻き幅として、母乳保存用バッグ１の上端部から母乳保存用バッグを巻回して、この巻回部１２２を母乳保存用バッグの表面に係止する。
【００３９】
図１２は、このように母乳保存用バッグ１の上端部を巻回して保存する方法を説明するための図である。
即ち、上記と同様にして、摘み部２０を用いて弱熱融着部１２を剥離すると共にチャック部３０を開口させた後、上部切り込みＡ，Ａ’から、摘み部２０および剥離された弱熱融着部１２を切除し、さらにチャック部３０を再開口して母乳を充填し、チャック部３０を閉口して、母乳を母乳密封室Ｅに密封する。次いで、チャック部３０を形成する帯状の板状部３１ａ，３１ｂの幅Ｃを巻き幅とすると共にこの帯状の板状部３１ａ，３１ｂを巻き芯として、この母乳保存用バッグ１を、上端部から巻回する。この母乳保存用バッグ１の巻回回数は、２〜５回程度にすることができるが、本発明者の検討によると、この巻回回数は３回が好適である。チャック部３０を形成する帯状の板状部３１ａ，３１ｂを巻き芯として３回巻回することにより、チャック部３０から仮に雑菌が侵入したとしても、この雑菌が母乳にまで到達することは殆ど不可能であり、また、チャック部３０の閉口が仮に不完全であったとしても母乳密封室Ｅにある母乳が漏れ出すことが殆どない。このような巻回による密封効果は、巻回数を４回以上にしても巻回回数の増加による差は殆ど生じない。また、巻回回数が２回よりも少ないと上記のような巻回による効果は発現しない。
【００４０】
このようにして形成された巻回部１２２は、シール部材８８を用いて母乳保存用バッグの前面に固定される。
ここで使用されるシール部材８８は、基材とこの基材の一方の面に形成された接着剤層とを有し、この接着剤層の表面には通常は剥離紙が貼着されている。ここで使用される基材としては、紙、不織布、織布あるいは合成樹脂などを使用することができる。特に、このシール部材８８は本発明の母乳保存用バッグ１においては、その表面を情報記録手段として使用することができるものであることが好ましく、紙あるいは表面が粗性加工された合成樹脂などであることが好ましい。このシール部材８８には、例えば子供の名前、母乳を搾乳した日付や時間、搾乳量などの情報を記載することができる。このような基材に形成される接着剤層は、通常の感圧接着剤を用いて形成することができ、また、剥離紙も通常の剥離紙を使用することができる。
【００４１】
このようなシール部材８８は、巻回部１２２と母乳保存用バッグ１の表面とに跨るように貼着されるが、母乳保存用バッグ１には、このようなシール部材８８を貼着するシール部材貼着予定部を形成することが好ましい。具体的には、図８に示すように、シール部材貼着予定部は、母乳保存用バッグの外面にシール部材８８の貼着位置を決めるために、このシール部材の下端部を貼着する位置を母乳保存用バッグの一方の面（表面）に描画したシール部材貼着下端部位置決め手段８６である。さらに、本発明で使用されるシール部材８８の形状を一定の大きさに形成することにより、図１２に示されるように、チャック部３０を巻き芯として３回巻回した際に、シール部材貼着下端部位置決め手段８６と共同して、シール部材８８の貼着位置を区画するシール部材貼着上端部位置決め手段８４を形成することが好ましい。このシール部材貼着上端部位置決め手段８４は、図８および図１２に示すように、シール部材貼着下端部位置決め手段８６が描画されている母乳保存用バッグ１の同じ面に描画される。この母乳保存用バッグ１の一方の面に形成されるシール部材貼着上端部位置決め手段８４の描画位置は、チャック部３０を形成する帯状の板状部３１ａ，３１ｂの上端部から、（板状部３１ａ，３１ｂの幅）×（巻回回数−１）＋（板状部３１ａ，３１ｂの幅（Ｃ））×（０．４〜０．９、好ましくは０．５〜０．７）の範囲内の位置に形成することが好ましい。
【００４２】
また、シール部材貼着上端部位置決め手段８４は、上方に開いたコの字状とされて、巻き回した際に、シール部材貼着下端部位置決め手段８６と合わされて、シール部材８８と略同等の外形線となるように構成されている。つまり、巻き回す回数が奇数の場合には、シール部材貼着上端部位置決め手段８４は、上方に開いたコの字状、一方、偶数の場合には下方に開いたコの字状とすればよい。
【００４３】
このようにして形成されたなシール部材貼着上端部位置決め手段８４は、図１２に示すように、母乳保存用バッグ１をチャック部３０を形成する帯状の板状部３１ａ，３１ｂを巻き芯として巻回した際に、シール部材貼着上端部位置決め手段８４と共同してシール部材８８の貼着範囲を規定することができる。さらに、このようにシール部材貼着上端部位置決め手段８４を形成することによって、巻回回数を一定にすることができると共に、巻回状態を一定にすることもできる。即ち、板状部３１ａ，３１ｂを巻き芯として所定の状態に巻回していないと、シール部材貼着上端部位置決め手段８４とシール部材貼着下端部位置決め手段８６とによって規定されるシール部材貼着予定部の形態が、貼着しようとするシール部材８８の形態と一致しない。従って、シール部材貼着下端部位置決め手段８６と共に、シール部材貼着上端部位置決め手段８４を形成することによって、間接的に、この母乳保存用バッグ１の巻回状態を一定の状態に規定することが可能になり、チャック部３０からの母乳漏れ、および、チャック部３０からの雑菌の浸入をほぼ完全に防止できるようになる。なお、上記のようなシール部材貼着上端部位置決め手段８４を形成する場合、母乳保存用バッグ１が透明乃至半透明であり、巻回した際に母乳保存用バッグ１の巻回部１２２に形成されたシール部材貼着上端部位置決め手段８４が巻回部１２２の合成樹脂フィルムを透過して表示され視認できる場合に有用である。
【００４４】
本発明において、シール部材８８は、上記のように母乳保存用バッグ１とは別体に形成することもできるし、さらに図９、図１０および図１３に示すように、母乳保存用バッグ１と一体に形成してもよい。図９は、シール部材９０の下半分が、母乳保存用バッグ１の表面に貼着されて一体化された母乳保存用バッグ１の概略正面図であり、図１０は、シール部材９０が貼着された部分の縦断面を模式的に示す図であり、図１３は、シール部材９０を貼着する工程を詳細に示す図である。
【００４５】
ここで使用するシール部材９０は、図９、図１０および図１３に示すように、シール部材９０が、基材９１の一方の面に接着剤層９２，９４を有し、この接着剤層の略下半分９２（下部接着剤層）が前記母乳保存用バッグ１の一方の外面に貼着され、かつ、接着剤層の略上半分９４（上部接着剤層）には、使用時に剥離可能に剥離紙９６が貼着されている。前記剥離紙で保護された接着剤層の略上半分９４は、上述のようにしてチャック部３０を形成する帯状の板状部３１ａ，３１ｂを巻き芯として巻回されて巻回部１２２を形成した後、剥離紙９６を除去して巻回部１２２に貼着され、この巻回部１２２を上記と同様にして母乳保存用バッグ１の表面に係止することができる。このようにシール部材９０を母乳保存用バッグ１と一体に形成することによって、シール部材を紛失することもなく、また、このシール部材９０が帯状の板状部３１ａ，３１ｂを一定の状態で所定回数巻回したときに、巻回部１２２に貼着可能な位置に設置されているので、巻回回数および巻回状態を間接的に規定することができる。さらに、このようにシール部材９０を予め母乳保存用バッグ１の表面に貼着して一体化することにより、この母乳バッグが不透明であってもよく、母乳保存用バッグを形成する素材が透明乃至半透明である必要がなくなり、素材の選択幅が広くなると共に、母乳保存用バッグへの印刷の自由度が高くなる。
【００４６】
なお、上記の説明は、母乳保存用バッグの表面にシール部材９０を貼着した態様を中心に説明したが、上記説明における巻回部１２２、即ち、裏面側に予めシール部材を貼着することもできる。
上記のようにして母乳保存用バッグ１に充填され、密封された母乳は、そのまま携帯することもできるし、また、冷蔵保存あるいは冷凍保存することもできる。
【００４７】
こうして一旦本発明の母乳保存用バッグ１に充填された母乳を取り出す際には、底部に開口部を形成してこの底部開口から母乳を取り出す。
図１に示す母乳保存用バッグでは、底部分に開口を形成するための下部切り込みＢ、Ｂ’が形成されている。この下部切り込みＢ，Ｂ’は、熱融着部の側縁部１４，１４’の下縁部１６側に設けられ、これら側端のいずれか一方に有していればよいが、図１に示すように側縁部１４，１４’の両方に有していることが好ましい。下部切り込みによって、母乳を取り出す底部開口が形成される。
【００４８】
前記したように、本発明の母乳保存用バッグ１を形成する合成樹脂製フィルムは、切り裂き方向に略同一の方向に一軸延伸された合成樹脂層、または、ミシン目等の弱め線を下部切り込みＢ，Ｂ’間に設けた合成樹脂層を有しているため、下部切り込みＢ，Ｂ’から容易に切り裂くことができる。
そして、充填された母乳を取り出すための底部開口は、図４に示されるように、下部切り込みＢ，Ｂ’から、この母乳保存用バッグ１の底部を切除した際に、熱融着部によって閉塞されている部分と開口とが形成されるように、予め熱融着幅の狭い底部開口予定部４２を形成し、この底部開口予定部４２が開口するように切除することにより形成されるものであることが好ましい。即ち、母乳保存用バッグ１においては、図４に示したように、熱融着部の下縁部１６が、下部切り込みＢ，Ｂ’　で切除されたときに、下縁部１６の幅よりも狭い注ぎ口を形成するための底部開口予定部４２を有している。
【００４９】
このような底部開口予定部４２は、下縁部１６に形成された熱融着部を下部切り込みＢ，Ｂ’から切除することにより開口し、母乳密封室Ｅに密封された母乳を、哺乳瓶などの容器に容易に注ぐことができる。
また、底部開口予定部４２に略円筒状の開口部材を予め設けるなど、下部切り込みＢ，Ｂ’を切除した後に、開口予定部を開口した状態に維持しやすくすることで注ぎ易いように構成してもよい。
【００５０】
この下部切り込みＢ，Ｂ’の上部において、底部開口予定部４２に連通する母乳密封室Ｅの底辺Ｅ’の傾斜角αは、１〜５°の角度であることが好ましい。このような角度で母乳密封室Ｅの底辺Ｅ’が傾斜していることにより、母乳保存用バッグに密封された母乳を、哺乳瓶などの容器に容易に注ぐことができる。
このようにして母乳保存用バッグ１から哺乳瓶などの容器に移し替えられた母乳は、授乳の用に供される。
【００５１】
本発明の母乳保存用バッグは、上記のような構成を有しているが、さらに本発明の母乳保存用バッグは、その目的を損なわない範囲内で、さらに種々改変することができる。
例えば、母乳保存用バッグ１には、図５に示したように、熱融着部の側縁部１４，１４’を、母乳保存用バッグの内方向に突出した突出部５２，５２’を有するように形成することが好ましい。この突出部５２，５２’においては、上部法辺５２ａ，５２’ａよりも下部法辺５２ｂ，５２’ｂが急峻に形成されていることが好ましい。このように突出部５２，５２’を形成することにより、母乳を充填する際には、注ぎ込み抵抗が小さくなり、一旦母乳密封室Ｅに充填された母乳は逆流しにくくなる。
【００５２】
本発明の母乳保存用バッグには、図６に示すように、下縁部１６に底部開口予定部４２を形成し、側縁部１４，１４’に突出部５２，５２’を形成することもできる。さらに、図７に示されるように、突出部５２，５２’に沿って、側縁部１４，１４’を母乳保存用バッグの内方向にそれぞれ欠切された切り欠き部７２，７２’を形成することもできる。側縁部１４，１４’に切り欠き部７２，７２’が形成されることにより、切り欠き部７２，７２’に指をかけることができ、母乳保存用バッグ１の取り扱いが容易になる。
【００５３】
また、本発明の母乳保存用バッグ１は、例えば、上記母乳保存用バッグを形成する合成樹脂製フィルムを、この合成樹脂製フィルムが内接する部分の表面に、細孔を有していることにより、母乳中に含有される有害物質を除去することが可能になる。この場合には、除去対象物に対する親和性の良いフィルムを使用する。
【００５４】
なお、本発明において、母乳保存用バッグは、母乳の充填口が上部にあるものとして記載して説明したが、本発明において、各部材の形成位置は相対的なものである。
【００５５】
【発明の効果】
本発明の母乳保存用バッグは、開封が容易であり、しかも開封によっても内部の滅菌状態を確保することができる。さらに、本発明の母乳保存用バッグを使用することにより、母乳を滅菌状態の保存用バッグに安全に保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明の母乳保存用バッグの例を示す概略正面図である。
【図２】図２は、図１に示す本発明の母乳保存用バッグの上端部分を拡大して示す概略斜視図である。
【図３】図３は、本発明の母乳保存用バッグのチャック部の例を示す概略断面図である。
【図４】図４は、本発明の母乳保存用バッグの他の例を示す概略正面図である。
【図５】図５は、本発明の母乳保存用バッグの他の例を示す概略正面図である。
【図６】図６は、本発明の母乳保存用バッグの他の例を示す概略正面図である。
【図７】図７は、本発明の母乳保存用バッグの他の例を示す部分概略正面図である。
【図８】図８は、本発明の母乳保存用バッグの他の例を示す概略正面図である。
【図９】図９は、本発明の母乳保存用バッグの他の例を示す概略正面図である。
【図１０】図１０は、本発明の母乳保存用バッグに用いられるシール部材の概略側面図である。
【図１１】図１１は、本発明の母乳保存用バッグを使用する方法の例を示す工程図である。
【図１２】図１２は、本発明の母乳保存用バッグを使用する方法の他の例を示す工程図である。
【図１３】図１３は、図９に示す方法における工程の一部を示す工程図である。
【図１４】図１４は、従来の母乳保存用バッグを示す概略正面図である。
【図１５】図１５は、従来の母乳保存用バッグを示す概略正面図である。
【符号の説明】
１　　　・・・母乳保存用バッグ
１２　　・・・弱熱融着部
１４，１４’　　・・・熱融着部の側縁部
１６　　・・・熱融着部の下縁部
２０　　・・・摘み部
２１　　・・・短摘み片
２１ａ　・・・短片２１の上端部
２２　　・・・長摘み片
２４ａ、２４ｂ・・・リリース部
３０　　・・・チャック部
３１ａ，３１ｂ・・・帯状の板状部
３２・・・嵌合部
３２ａ・・・雌型嵌合部
３２ｂ・・・雄型嵌合部
４２・・・底部開口予定部
５２，５２’　　・・・突出部
５２ａ，５２’ａ・・上部法辺
５２ｂ，５２’ｂ・・・下部法辺
７２，７２’　　・・・切り欠き部
８４　　・・・シール部材貼着上端部位置決め手段
８６　　・・・シール部材貼着下端部位置決め手段
８８，９０　　・・・シール部材
９１・・・基材
９２・・・（下部）接着剤層
９４・・・（上部）接着剤層
９６・・・剥離紙
１２２　　・・・巻回部
Ａ，Ａ’　　　　・・・上部切り込み
Ｂ，Ｂ’　　　　・・・下部切り込み
Ｅ　　　　・・・母乳密封室
Ｅ’・・・底辺
α・・・傾斜角
Ｐ・・・押し込み方向
Ｑ・・・引張り方向[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a breast milk storage bag that can be easily opened and can store breast milk in a sterilized state, and a method of using the same.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, breast milk storage bags have been widely used because they can easily store breast milk, and such a breast milk storage bag is shown in FIG.
In the breast milk storage bag shown in FIG. 14, the edges of two synthetic resin films having the same size are sealed by heat-sealed portions 142, 142 ', 143, and 144 which are bonded by heat-sealing. In this breast milk storage bag, an opening is formed, and a reinforcing plate part 146 used for sealing breast milk and an adhesive part 148 thereunder for sealing breast milk are arranged in parallel in a direction substantially perpendicular to the longitudinal direction a. In preparation.
[0003]
Further, the breast milk storage bag has upper cuts A, A 'for opening on the upper edge 143 side of the left and right side edges 142, 142', and lower end portions of the left and right side edges 142, 142 '. In the vicinity, lower notches B and B ′ are provided at the lower edge portion 144 for locking an opening for taking out the filled milk.
Therefore, when filling the breast milk, the user cuts laterally from the upper cuts A and A ′ of the breast milk storage bag, cuts off the upper part of the bag, and then places the reinforcing plate portion 146 at the center from both sides. Push in the direction to open the bag and fill the bag with breast milk. When the breast milk is filled in this way, the upper part of the bag is folded and wound around the reinforcing plate part 146 as a core to form a wound part, and the wound part is bonded to the front surface of the breast milk storage bag by the adhesive part 148. Glue and keep airtight, and store in a freezer.
[0004]
When using the breast milk stored in the bag for storing breast milk in this manner, the bag is taken out of the freezer or the like, thawed, and the lower end of the bag is cut laterally from the lower cuts B and B 'of the bag to form a spout. , Can extract breast milk. The interior of such a bag is subjected to a sterilization process.
In addition, as shown in FIG. 15, a bag having a chuck portion 152 at an upper portion has also been proposed as a bag for storing breast milk. There has been proposed an improved seal member having prevention seal members 154 and 154 'so that the contents can be sealed.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a conventional breast milk storage bag, when opening for injecting breast milk, it is not sufficient to apply force only from the outside of the reinforcing plate portion 146, and insert a finger into the inside of the bag. It is necessary to form an opening. Further, according to the latter example, the upper end of the chuck portion 152 is pinched with a finger and opened. Therefore, the inside of the bag for storing breast milk made of a synthetic resin film, particularly the opening, is contaminated by various germs attached to the finger, and when breast milk is filled from such a contaminated opening, the germs attached to the opening are contaminated. However, there is a problem that the milk is mixed into breast milk and the milk for storage is contaminated. Such preserved breast milk is given to infants, and there is a demand for a breast milk storage bag that is hardly contaminated with such germs.
[0006]
Furthermore, apart from the problem of breast milk contamination as described above, when opening such a breast milk storage bag, the resin film forming the breast milk storage bag is strongly pulled in the manufacturing process. It is very easy to be negative pressure, and it is very easy to pull the two films attached together when opening the bag for breast milk storage in such a state by pulling them together with the knob. There is also a problem that it is difficult to form an opening.
[0007]
The present invention provides a bag for storing breast milk, which is easy to open, fills the milk into the bag without being contaminated with various bacteria, and is easy to maintain a sterilized state, and a method for using the bag for storing breast milk. It is aimed at.
Another object of the present invention is to provide a breast milk storage bag and a method of using the breast milk storage bag, in which the breast milk can be easily opened at the time of filling the breast milk, and the inside of the breast milk storage bag is maintained even by the opening. And
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The bag for storing breast milk of the present invention is obtained by heat-sealing two synthetic resin films at least partially different in length in the longitudinal direction, sterilizing the inside, and heat-sealing the side edge portions, the bottom edge portion, and the upper edge portion. Breast milk storage bag sealed
The heat-sealed portion formed at the upper edge portion is a weak heat-sealed portion that can be peeled off when forming an opening for injecting breast milk,
A chuck portion is formed substantially in parallel with the low heat fusion portion at a lower portion of the low heat fusion portion,
An upper cut is formed in a heat-sealed portion at a side edge portion between the weak-heat-sealed portion and the chuck portion to cut off a portion contaminated by the opening together with the weak-heat-sealed portion, At the upper part of the weakly heat-sealed portion, at least a portion is formed of a long knob and a short knob made of two synthetic resin films having different lengths, and upper ends of both side edges of the short knob. The portion, which is not heat-fused by the heat-fused portion of the side edge portion and forms a release portion, separates the short heat-fused portion by separating the short knob and the long knob. In addition, the chuck portion is formed so as to be openable.
[0009]
Further, the method of using the breast milk storage bag of the present invention is characterized in that two synthetic resin films having at least some lengths different from each other in the longitudinal direction are prepared by sterilizing the inside of the two films, the side edges, the bottom edge, and the top edge. A method of using a breast milk storage bag in which a part is heat-sealed and sealed,
A weak heat-sealing portion that is a heat-sealing portion formed at the upper edge portion; and a chuck portion formed below the weak heat-sealing portion and substantially parallel to the weak heat-sealing portion. At the upper part of the heat-sealed portion, at least a portion is formed from a long knob and a short knob made of two synthetic resin films having different lengths. The long and short knobs having a release portion that is not heat-sealed by the heat-sealing portion are opened by pulling apart, and then a side edge portion between the weakly heat-sealed portion and the chuck portion. From the upper cut formed in the heat-sealed portion, the cut portion contaminated by the opening is cut off together with the weak heat-sealed portion, and then breast milk is filled from the formed opening, the chuck portion is closed, and the breast milk is closed. It is characterized by saving.
[0010]
In the breast milk storage bag and the method of using the same according to the present invention, it is preferable that the peel strength of the weakly heat-sealed portion is in the range of 8 to 12 N / 15 mm.
Further, in the breast milk storage bag and the method of using the same according to the present invention, a bottom heat-sealing portion formed at the bottom edge portion is opened near the lower end portion of the heat-sealing portion at the side edge portion. Preferably, a lower cut is formed.
[0011]
Further, in the bag for storing breast milk of the present invention and the method of using the same, the synthetic resin film forming the bag for storing breast milk is a synthetic resin layer uniaxially stretched in parallel with a cutting direction from the upper cut, or It is preferably formed from a synthetic resin laminate having a synthetic resin layer provided with a line of weakness in the direction from the cut to the cut.
[0012]
Furthermore, in the breast milk storage bag and the method of using the same according to the present invention, when the breast milk storage bag is opened, the knob contaminated by the opening is cut off by the upper cut together with the weak heat fusion part, and the opening is opened. After the breast milk was injected into the inside of the bag and the chuck portion was fitted, the wound portion formed by winding the chuck portion as a core material a predetermined number of times was not wound. It is preferable that a sealing member sticking portion to be locked to a surface portion of the breast milk storage bag is formed.
[0013]
The seal member sticking scheduled portion formed on the breast milk storage bag is formed on at least one outer surface of the breast milk storage bag, and a seal member sticking lower end positioning portion that determines a sticking position of a lower end portion of the seal member. Preferably, in the breast milk storage bag and the method of using the same, the breast milk storage bag is formed of two transparent synthetic resin films, and a seal member is provided on one outer surface of the breast milk storage bag. A seal member sticking lower end positioning means for determining a sticking position of a lower end portion, and a seal sticking upper end positioning means for determining a sticking position of an upper end of the seal member penetrates the synthetic resin film of the winding portion. It is preferable to be displayed.
[0014]
Furthermore, the seal member has an adhesive portion on one surface of a base material forming the seal member, and a substantially lower half of the adhesive portion is attached to one outer surface of the breast milk storage bag, And, a release paper is stuck on substantially the upper half of the stuck part,
After removing the release paper of the sticking part where the release paper is stuck, it is formed so as to stick to the winding part and to lock the winding part on the surface of the breast milk storage bag. Is preferred.
[0015]
Further, in the method of using the breast milk storage bag of the present invention, after the breast milk is sealed in the breast milk storage bag, two band-shaped plate-shaped portions and fittings which are respectively independently erected from the plate-shaped portions. The wound part formed by repeating the breast milk storage bag a predetermined number of times from the upper end with the chuck part comprising the joint part as a core material is locked to the surface of the breast milk storage bag using a seal member. In addition, in the method of use of the present invention, near the lower end of the heat-sealed portion of the side edge portion, a bottom heat-sealed portion formed at the bottom edge portion is preferably used. A lower cut for opening is formed, and the breast milk stored in the breast milk storage bag is cut off a part of the bottom heat-sealed portion from the lower cut to open a breast milk outlet, and the breast milk outlet is opened. It is preferred to remove breast milk.
[0016]
Further, the breast milk storage bag of the present invention, the breast milk storage bag is filled with breast milk, the chuck portion is closed to seal the breast milk, and the sealed breast milk is refrigerated or frozen and stored. It is preferable to use it after thawing.
The breast milk storage bag of the present invention can form an opening without destroying the internal sterility, and by using this bag, breast milk can be stored hygienically and safely. . Moreover, the breast milk storage bag of the present invention can easily form an opening.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the breast milk storage bag and the method of using the same according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
The bag for storing breast milk of the present invention will be described with reference to the schematic front view shown in FIG.
As shown in FIG. 1, the breast milk storage bag of the present invention comprises two synthetic resin films having different lengths in the longitudinal direction. It is a bag for storing breast milk which is heat-sealed and sealed.
[0018]
The breast milk storage bag 1 of the present invention is formed from a synthetic resin film, and the synthetic resin film used in the present invention may be used without any particular limitation as long as it has a certain degree of strength and is thermoplastic. Can be. For example, a film made of a synthetic resin made of polyolefin such as polyethylene and polypropylene, nylon, polyamide, polyvinyl chloride, polyester and the like can be used. Particularly in the present invention, it is preferable to use a polyethylene film. Examples of the polyethylene film suitably used in the present invention include linear low-density polyethylene (LLDPE), low-density polyethylene (LDPE), high-density polyethylene (HDPE), ethylene-propylene copolymer, and unsaturated carboxylic acid. Examples include films made of modified polyethylene, epoxy-modified polyethylene, and the like.
[0019]
This synthetic resin film preferably has a laminated structure of two or more layers in order to improve the processability by heat fusion, and the heat fusion property is improved by the innermost layer. As the innermost layer of the laminated structure, a resin film having a low melting point, such as linear low-density polyethylene (LLDPE), low-density polyethylene (LDPE), or carboxylic acid-modified polypropylene, may be mentioned. Resin films such as nylon, polyamide, and high-density polyethylene (HDPE) are mentioned, and a laminated film in which these are laminated in a desired combination can be used. In particular, in the present invention, it is preferable to use a laminate film in which the outer layer is nylon and the innermost layer is polyethylene.
[0020]
The breast milk storage bag 1 of the present invention is a sealed bag formed by fusing two synthetic resin films as described above. That is, the heat-sealed portions 14, 14 ', 16, and 12 are formed at the side edge portions, the bottom edge portion, and the upper edge portion of the breast milk storage bag 1 of the present invention, respectively, and are sealed. Among these heat-sealed portions, the heat-sealed portion formed at the upper edge portion is the weak heat-sealed portion 12, and the heat-sealed portions 14, 14 'formed at both side edge portions are the strong heat-sealed portions. The heat-sealed portion 16 formed at the bottom edge portion is a heat-sealed portion.
[0021]
For such a weakly heat-fused portion 12, a test piece having an upper edge portion cut to a width of 15 mm is prepared, and the maximum value of the peel strength when the knobs 21 and 22 are separated is usually 8 to 12N. / 15 mm, preferably in the range of 9-11 N / 15 mm, and can be easily peeled off. On the other hand, the maximum value of the peel strength of the heat-sealed portions 14, 14 'formed on both side edge portions and the heat-sealed portion 16 formed on the bottom edge portion is usually 25 to 50 N / 15 mm, preferably. Is in the range of 30 to 45 N / 15 mm and does not have easy peelability. In addition, the heat seal width of the weak heat fusion part 12 is usually 1 to 10 mm, preferably 4 to 6 mm.
[0022]
Such a difference in peel strength is caused by heat sealing conditions. That is, the conditions of the heat fusion of the weak heat fusion portion 12 are usually set to a temperature of the heating portion of 120 to 150 ° C., preferably 130 to 135 ° C., and a pressure of 200 through a seal bar made of rubber or Teflon® tape. ~ 600N / m ² , Preferably 400 to 450 N / m ² While the time is 1.0 to 1.6 seconds, the heat-fusing conditions of the heat-fused portions 14, 14 ', and 16 which are subjected to the heat-fusion are usually at a heating portion temperature of 150 to 180C. , Pressure 200-600N / m ² , Preferably 400 to 450 N / m ² And the time is 1.2 to 1.8 seconds. When the breast milk storage bag 1 of the present invention is opened, the weakly heat-sealed portion 12 is peeled off.
[0023]
The inside of the breast milk storage bag 1 of the present invention is sterilized by a sterilization method such as irradiation of ultraviolet rays, irradiation of γ-rays or electron beams, and is sealed by the heat-sealing portions 14, 14 ′, 16 and 12. By this state, the internal sterilization state is maintained at least until opening.
In the breast milk storage bag 1 of the present invention, a chuck portion 30 is formed on the bottom side (lower side) of the weak heat fusion portion 12 formed as described above, substantially in parallel with the weak heat fusion portion. I have. FIG. 3 shows a schematic cross-sectional view of the chuck section 30.
[0024]
As shown in FIG. 3, the chuck portion 30 includes two band-shaped plate-like portions 31a and 31b, and a fitting portion 32 which is independently erected from the plate-like portions.
The plate-like portions 31a and 31b are adhered to opposing inner surfaces of two synthetic resin films, and the respective plate-like portions 31a and 31b are provided with a female fitting portion 32a and a male fitting portion 32b. And stand independently. Although FIGS. 1 and 3 show the chuck portion 30 in which the fitting portion 32 is formed in a single row, a chuck having two or more fitting portions 32 may be used. Further, two or more chucks each having one fitting portion 32 may be provided on the plate-shaped portions 31a and 31b.
[0025]
In addition, the female fitting portion 32a and the male fitting portion 32b are colored and transparent, and are colored in different colors, so that when they are fitted, the colors change so that the user is securely fitted. May be encouraged.
As shown in FIG. 3, the fitting portion 32 includes a female fitting portion 32a having a substantially U-shaped cross section and a male fitting portion 32b having a substantially harpoon-shaped cross section. By inserting the male fitting portion 32b into the portion 32a, the chuck portion 30 is closed, the hermeticity of the breast milk storage bag 1 is maintained to some extent, and this fitting is released to release the breast milk storage bag 1. The bag 1 can be opened.
[0026]
The chuck portion 30 has a higher self-retaining property than the synthetic resin film that forms the bag for storing breast milk in the plate portions 31a, 31b and the fitting portion 32, and the chuck portion 30 is formed. The part will be harder than the other parts of the breast milk storage bag.
Furthermore, in the breast milk storage bag 1 of the present invention, when the breast milk storage bag 1 is opened, the weak heat fusion portion 12 is peeled off above the weak heat fusion portion 12 and the chuck portion 30 is opened. There is formed a knob 20 for opening the hole.
[0027]
The knob 20 is formed by the upper end portions of two synthetic resin films having at least a partly different length in the longitudinal direction forming the bag 1 for storing breast milk. That is, as shown in FIG. 2, of the two synthetic resin films, a long synthetic resin film is extended to the upper portion of the weak heat fusion portion 12 to form a long knob 22 and a short synthetic resin film is formed. The film made is extended to the upper portion of the low heat fusion portion 12 to form a short knob 21, and the long knob 22 and the short knob 21 form the knob 20. The short knob 21 forming the knob 20 is released at its upper end without being heat-sealed to the long knob 22 by the heat-sealed portions 14 and 14 ′ formed on both side edges. Parts 24a and 24b are formed. In addition, the tip portions at both side edges of the short knob 21 are not thermally fused to the long knob 22 to form the release portions 24a and 24b, so that the short knob 21 is almost self-standing. On the other hand, the long knob 22 tends to curl greatly outward. As described above, the short knob 21 and the long knob 22 are not the same in length, and the long knob 22 tends to curl in the opposite direction to the short knob 21. The short knob 21 and the long knob 22 to be formed do not adhere to each other, and the knob 20 is very easy to grasp. In addition, the length of the short knob 21 and the long knob 22 forming the knob 20 is not particularly limited and can be appropriately set to a length that is easy to pick. The length of the short pinch 21, that is, the length from the weakly heat-fused portion 12 to the upper end 21 a of the short knob is usually 5 to 20 mm, preferably 5 to 10 mm. The length of the long pick piece 22 from above is usually 10 to 25 mm, preferably 10 to 15 mm, and more preferably the length is changed within a range of about 5 to 10 mm. The length D of the lease parts 24a, 24b from the upper end of the heat-sealed parts 14, 14 'on both side edges of the short knob 21 to the short knob 21 is usually 1 to 3 mm, preferably 1 mm. 0.5 to 2.5 mm.
[0028]
As shown in FIG. 11, the breast milk storage bag 1 of the present invention having the above-described upper configuration picks up the short knob 21 and the long knob 22 forming the knob 20, and the short knob 21 and the long knob 21. The tab 22 is pulled back and forth so as to separate it from the knob 22, and the weakly heat-sealed portion 12 is first peeled off. Further, following the peeling of the weak heat fusion portion 12, the engagement of the fitting portion 32 of the chuck portion 30 is released, and the chuck portion 30 is also opened.
[0029]
As described above, at the time of peeling of the low heat fusion bonding portion 12 and opening of the chuck portion 30, it is necessary to pinch and pull the knob portion 20 with a finger. Although it is contaminated by various bacteria adhering to the surface, the finger does not normally enter the interior of the weak heat fusion portion from the weak heat fusion portion 12. When the storage bag 1 is opened, the lower part from the weak heat fusion part 12 is hardly contaminated.
[0030]
In addition, by changing the length of the long knob piece 22 and the short knob piece 21 in this manner, the knob portion 20 is easily picked, but the length of the long knob piece 22 and the short knob piece 21 are made substantially equal, For example, a portion of the upper end on the side of the short knob 21 may be cut out so that the long knob 22 is exposed, and the length of one of the knobs 20 may be different.
[0031]
In order to cut off the contaminated knob portion 20 together with the peeled weak heat fusion portion 12, the portion between the chuck portion 30 of the breast milk storage bag 1 of the present invention and the weak heat fusion portion 12 is cut off. Upper cuts A and A 'are formed in the side edge portions.
That is, in order to peel off the weak heat welding portion 12 and open the chuck portion 30, the short knob 21 and the long knob 22 of the knob 20 are picked and pulled away from each other. 12 is opened by peeling, and the chuck portion 30 is also opened so that breast milk can be filled. However, when the knob 20 is pinched by a finger as described above, the inner wall surfaces of the short knob 21 and the long knob 22 are contaminated by germs attached to the finger. 12 is in a fused state, and the inside of the weakly fused portion 12 is not contaminated. Therefore, in the present invention, after the knob 20 is pinched as described above and the bag for storing breast milk is opened, the bag 20 is formed on the side edge portion between the chuck 30 and the weakly fused portion 12 where there is no risk of contamination. The knob 20 is cut out together with the low heat fusion part 12 from the upper cuts A and A ′. At this time, in order to linearly cut the space between the upper cuts A and A ′ substantially parallel to the chuck portion 30, the synthetic resin film forming the bag 1 for storing breast milk should be cut in a direction substantially the same as the tearing direction. It is preferable to use a uniaxially stretched synthetic resin layer or a synthetic resin film having at least a synthetic resin layer provided with a weakened line such as a perforation between upper cuts A and A ′.
[0032]
As described above, a synthetic resin layer uniaxially stretched in the substantially same direction as the tearing direction, or a synthetic resin film having at least a synthetic resin layer provided with a weakened line such as a perforation at the upper cut A, A ′. By using, the tearing of the breast milk storage bag 1 from the upper cuts A and A ′ becomes easy.
Then, as described above, the upper and lower cuts A and A ′ are picked up and down from the outer surface of the breast milk storage bag 1, and used to open the breast milk storage bag 1. Since the contaminated member can be removed from the portion of the breast milk inlet by tearing and removing together with the attachment portion 12, the sterilized state inside the breast milk storage bag 1 is maintained, and the sterilized breast milk storage bag is maintained. Can be filled with breast milk and stored.
[0033]
As described above, after the knob 20 is cut off from the upper cuts A and A ′ together with the low heat fusion part 12, as shown by arrows P and P in FIG. At the same time, the breast milk storage bag 1 is pushed inward from both side edges, and at the same time, the breast milk storage bag 1 is pulled downward as indicated by the arrow Q, so that the open state of the chuck portion 30 of the breast milk storage bag 1 is maintained. Further, a void for storing breast milk can be easily formed in the breast milk storage bag 1. That is, the chuck portion 30 has already been disengaged from the fitting portion 32 in the above-described process, and the two band-shaped plate portions 31a and 31b forming the chuck portion 30 are connected to the bag 1 for storing breast milk. It is harder than the other parts, and an oval opening is formed at the upper end of the breast milk storage bag 1 by a lateral pressing force. Further, the gap in which the elliptical opening is formed at the upper end by the chuck portion 30 can be expanded toward the lower end of the breast milk storage bag 1 by pulling the breast milk storage bag 1 downward.
[0034]
As described above, by using the breast milk storage bag 1 of the present invention, the knob portion 20 contaminated at the time of opening is removed together with the peeled weak heat fusion portion 12, and the breast milk storage bag 1 is further provided with the breast milk storage bag 1. Can be maintained without contact with the inside of the breast milk storage bag 1, the sterilized state inside the breast milk storage bag 1 is It can also be maintained by opening the bag and reopening when filling with breast milk.
[0035]
After the breast milk storage bag reopened in this way is filled with breast milk, the chuck portion 30 is pressed from the outside to close the bag, whereby the breast milk can be safely sealed inside the almost sterilized milk storage bag. The breast milk thus filled can be transported together with the breast milk storage bag and, if necessary, stored refrigerated or frozen.
[0036]
As described above, the breast milk can be safely stored by filling the breast milk storing bag 1 of the present invention with the breast milk and closing the chuck portion 30 to form the breast milk sealed chamber E. Even when the breast milk storage bag is sealed by the part 30, the breast milk storage bag 1 may not always be completely sealed.
[0037]
That is, the chuck portion 30 as described above is formed by inserting a long chuck between two synthetic resin films having heat-sealing properties and heat-sealing the chuck to the film. When forming the high-temperature fusion-bonded portions 14 and 14 'at the side edges, it is necessary to perform heat fusion while crushing this chuck with a heat seal bar. At this time, the amount of the molten resin is larger in the vicinity of the side portions of the heat-sealed portions 14 and 14 ′ where the chuck portion 30 is formed than in the other portions, and the fitting portion 32 at the rising portion of the chuck is pushed. It is often crushed and the fitting state of this part is often incomplete. Therefore, the breast milk filled in the breast milk sealing chamber E may leak from this part, or invasion of various bacteria from this part may occur.
[0038]
Therefore, in the breast milk storage bag 1 of the present invention, after the breast milk storage bag 1 is filled with breast milk in the same manner as shown in FIG. 11, as shown in FIG. After sealing in the breast milk sealing chamber E, utilizing the fact that the chuck portion 30 is harder than the other portions, the width C of the band-shaped plate portions 31a and 31b forming the chuck portion 30 is defined as a winding width. The breast milk storage bag is wound from the upper end of the breast milk storage bag 1 and the wound part 122 is locked on the surface of the breast milk storage bag.
[0039]
FIG. 12 is a diagram for explaining a method of winding and storing the upper end portion of the breast milk storage bag 1 in this manner.
That is, in the same manner as described above, after the weak heat fusion portion 12 is peeled off using the knob portion 20 and the chuck portion 30 is opened, the knob portion 20 and the peeled weak heat are removed from the upper cuts A and A ′. The fusion portion 12 is cut off, the chuck portion 30 is reopened and breast milk is filled, the chuck portion 30 is closed, and the breast milk is sealed in the breast milk sealing chamber E. Next, the width C of the band-shaped plate portions 31a, 31b forming the chuck portion 30 is set as a winding width, and the band-shaped plate portions 31a, 31b are set as a core, and the breast milk storage bag 1 is moved from the upper end portion. To wind. The number of windings of the breast milk storage bag 1 can be about 2 to 5 times, but according to the study of the present inventors, the number of windings is preferably 3 times. By winding the band-shaped plate-shaped portions 31a and 31b forming the chuck portion 30 three times as a winding core, even if bacteria enter from the chuck portion 30, it is almost impossible for the bacteria to reach breast milk. It is possible, and even if the closing of the chuck portion 30 is incomplete, the breast milk in the breast milk sealed room E hardly leaks. Even if the number of windings is four or more, there is almost no difference in the sealing effect by such winding due to an increase in the number of windings. On the other hand, if the number of windings is less than two, the above-described effect of the winding will not be exhibited.
[0040]
The wound part 122 thus formed is fixed to the front face of the breast milk storage bag using the seal member 88.
The seal member 88 used here has a base material and an adhesive layer formed on one surface of the base material, and a release paper is usually attached to the surface of the adhesive layer. . As the substrate used here, paper, nonwoven fabric, woven fabric, synthetic resin, or the like can be used. In particular, in the breast milk storage bag 1 of the present invention, it is preferable that the surface of the sealing member 88 can be used as information recording means, and the sealing member 88 is made of paper or synthetic resin whose surface is roughened. Preferably, there is. For example, information such as the name of the child, the date and time when the breast milk was milked, and the amount of milk can be written on the seal member 88. The adhesive layer formed on such a base material can be formed using a normal pressure-sensitive adhesive, and a normal release paper can be used as the release paper.
[0041]
Such a seal member 88 is attached so as to straddle the winding part 122 and the surface of the breast milk storage bag 1, and a seal for attaching the seal member 88 to the breast milk storage bag 1. It is preferable to form a part to be attached to a member. Specifically, as shown in FIG. 8, the seal member sticking expected portion is a position where the lower end portion of the seal member is stuck to determine the sticking position of the seal member 88 on the outer surface of the breast milk storage bag. Are drawn on one surface (front surface) of the bag for storing breast milk. Further, by forming the shape of the seal member 88 used in the present invention to a fixed size, as shown in FIG. It is preferable to form a sealing member sticking upper end positioning means 84 that defines the sticking position of the seal member 88 in cooperation with the attaching lower end positioning means 86. As shown in FIGS. 8 and 12, the seal member sticking upper end positioning means 84 is drawn on the same surface of the breast milk storage bag 1 on which the seal member sticking lower end positioning means 86 is drawn. The drawing position of the seal member sticking upper end portion positioning means 84 formed on one surface of the breast milk storage bag 1 is set to (plate shape) from the upper end portions of the band-shaped plate portions 31a and 31b forming the chuck portion 30. (The width of the portions 31a, 31b) × (the number of windings−1) + (the width (C) of the plate-like portions 31a, 31b) × (0.4 to 0.9, preferably 0.5 to 0.7) It is preferable to form at a position within the range.
[0042]
The sealing member sticking upper end positioning means 84 is formed in a U-shape that is open upward, and when wound, is fitted with the sealing member sticking lower end positioning means 86 and is substantially equivalent to the seal member 88. It is constituted so that it may become an outline. In other words, if the number of windings is an odd number, the sealing member sticking upper end positioning means 84 may have a U-shape that opens upward, while an even number may have a U-shape that opens downward. Good.
[0043]
As shown in FIG. 12, the sealing member sticking upper end positioning means 84 formed in this way is configured such that the breast milk storage bag 1 is formed by using the band-shaped plate-like portions 31 a and 31 b forming the chuck portion 30 as a winding core. When wound, the sticking range of the seal member 88 can be defined in cooperation with the seal member sticking upper end positioning means 84. Further, by forming the sealing member sticking upper end positioning means 84 in this manner, the number of windings can be made constant, and the winding state can be made constant. That is, if the plate-shaped portions 31a and 31b are not wound in a predetermined state as a core, the seal member sticking defined by the seal member sticking upper end positioning means 84 and the seal member sticking lower end positioning means 86 is performed. The form of the scheduled portion does not match the form of the seal member 88 to be stuck. Therefore, by forming the sealing member sticking upper end positioning means 84 together with the sealing member sticking lower end positioning means 86, the winding state of the breast milk storage bag 1 is indirectly regulated to a constant state. This makes it possible to almost completely prevent leakage of breast milk from the chuck portion 30 and invasion of various bacteria from the chuck portion 30. In the case of forming the sealing member sticking upper end positioning means 84 as described above, the breast milk storage bag 1 is transparent or translucent, and is formed on the winding part 122 of the breast milk storage bag 1 when wound. This is useful when the seal member sticking upper end positioning means 84 is displayed through the synthetic resin film of the winding part 122 and is visible.
[0044]
In the present invention, the sealing member 88 can be formed separately from the breast milk storage bag 1 as described above, and further, as shown in FIGS. They may be formed integrally. FIG. 9 is a schematic front view of the breast milk storage bag 1 in which the lower half of the seal member 90 is adhered to the surface of the breast milk storage bag 1 and integrated, and FIG. FIG. 13 is a diagram schematically illustrating a vertical cross section of a portion where the sealing member 90 is adhered, and FIG.
[0045]
As shown in FIGS. 9, 10 and 13, the seal member 90 used here has an adhesive layer 92, 94 on one surface of a base material 91. A substantially lower half 92 (lower adhesive layer) is attached to one outer surface of the breast milk storage bag 1, and a substantially upper half 94 (upper adhesive layer) of the adhesive layer is peelable at the time of use. Release paper 96 is stuck. The substantially upper half 94 of the adhesive layer protected by the release paper is wound around the band-shaped plate portions 31a and 31b forming the chuck portion 30 as described above to form the winding portion 122. After that, the release paper 96 is removed and attached to the winding part 122, and the winding part 122 can be locked on the surface of the breast milk storage bag 1 in the same manner as described above. By forming the seal member 90 integrally with the breast milk storage bag 1 as described above, the seal member is not lost, and the seal member 90 holds the band-shaped plate-like portions 31a and 31b in a predetermined state. When it is wound a number of times, it is installed at a position where it can be attached to the winding part 122, so that the number of windings and the winding state can be indirectly defined. Further, by pasting and integrating the sealing member 90 on the surface of the breast milk storage bag 1 in advance as described above, the breast milk bag may be opaque, and the material forming the breast milk storage bag may be transparent or transparent. It is not necessary to be translucent, and the range of choice of the material is widened, and the degree of freedom in printing on the breast milk storage bag is increased.
[0046]
In the above description, the seal member 90 is attached to the front surface of the breast milk storage bag. However, the winding member 122 in the above description, that is, the seal member is attached to the back surface in advance. You can also.
The breast milk filled and sealed in the breast milk storage bag 1 as described above can be carried as it is, or can be refrigerated or frozen.
[0047]
When the breast milk once filled in the breast milk storage bag 1 of the present invention is to be taken out, an opening is formed in the bottom and the breast milk is taken out from the bottom opening.
In the breast milk storage bag shown in FIG. 1, lower cuts B and B 'for forming an opening are formed in the bottom portion. The lower cuts B and B 'are provided on the lower edge 16 of the side edges 14 and 14' of the heat-sealed portion, and may be provided at any one of these side ends. It is preferred to have it on both side edges 14, 14 'as shown. The lower cut forms a bottom opening for extracting breast milk.
[0048]
As described above, the synthetic resin film forming the bag 1 for storing breast milk of the present invention has a lower cut B made of a synthetic resin layer uniaxially stretched in substantially the same direction as the tearing direction or a line of weakness such as a perforation. , B ′, so that it can be easily torn from the lower cuts B, B ′.
Then, as shown in FIG. 4, the bottom opening for taking out the filled breast milk is closed by the heat sealing portion when the bottom of the breast milk storage bag 1 is cut off from the lower cuts B and B ′. Is formed by forming a bottom opening scheduled portion 42 having a narrow heat fusion width in advance so that a portion and an opening are formed, and cutting the bottom opening scheduled portion 42 so as to open. Preferably, there is. That is, in the breast milk storage bag 1, as shown in FIG. 4, when the lower edge portion 16 of the heat-sealed portion is cut off by the lower cuts B and B ′, the width is smaller than the width of the lower edge portion 16. It has a planned bottom opening 42 for forming a narrow spout.
[0049]
The bottom opening scheduled portion 42 is opened by cutting the heat-sealed portion formed in the lower edge portion 16 from the lower cuts B and B ′, and the breast milk sealed in the breast milk sealing chamber E is supplied to the baby bottle. Can be easily poured into containers.
In addition, after the lower cuts B and B 'are cut off, for example, a substantially cylindrical opening member is provided in advance at the bottom opening portion 42 so that the opening portion is easily maintained in the open state so that pouring can be easily performed. You may.
[0050]
In the upper part of the lower cuts B and B ′, the inclination angle α of the bottom E ′ of the breast milk sealed chamber E communicating with the bottom opening scheduled part 42 is preferably 1 to 5 °. Since the bottom side E ′ of the breast milk sealing chamber E is inclined at such an angle, the breast milk sealed in the breast milk storage bag can be easily poured into a container such as a baby bottle.
The mother's milk thus transferred from the mother's milk storage bag 1 to a container such as a baby bottle is used for breast feeding.
[0051]
Although the breast milk storage bag of the present invention has the above-described configuration, the breast milk storage bag of the present invention can be further variously modified without impairing its purpose.
For example, the breast milk storage bag 1 has, as shown in FIG. 5, the side edges 14, 14 'of the heat-sealed portion, and the projections 52, 52' projecting inward of the breast milk storage bag. It is preferable to form it as follows. In the projections 52, 52 ', it is preferable that lower normal sides 52b, 52'b are formed more steeply than upper normal sides 52a, 52'a. By forming the protruding portions 52, 52 'in this manner, when filling the breast milk, the pouring resistance is reduced, and the breast milk once filled in the breast milk sealing chamber E is difficult to flow back.
[0052]
In the breast milk storage bag of the present invention, as shown in FIG. 6, a bottom opening scheduled portion 42 may be formed in the lower edge portion 16, and projecting portions 52, 52 ′ may be formed in the side edge portions 14, 14 ′. it can. Further, as shown in FIG. 7, cutouts 72, 72 'are formed along the protrusions 52, 52', in which the side edges 14, 14 'are cut off inward of the breast milk storage bag, respectively. You can also. By forming the cutout portions 72, 72 'on the side edge portions 14, 14', a finger can be put on the cutout portions 72, 72 ', and the handling of the breast milk storage bag 1 becomes easy.
[0053]
In addition, the breast milk storage bag 1 of the present invention includes, for example, a synthetic resin film forming the above-mentioned breast milk storage bag, which has pores on the surface of the part where the synthetic resin film is inscribed. This makes it possible to remove harmful substances contained in breast milk. In this case, a film having good affinity for the object to be removed is used.
[0054]
In the present invention, the bag for storing breast milk has been described as having a breast milk filling port at the top, but in the present invention, the formation positions of the respective members are relative.
[0055]
【The invention's effect】
The breast milk storage bag of the present invention can be easily opened, and the inside can be maintained in a sterilized state even by opening. Further, by using the breast milk storage bag of the present invention, breast milk can be safely stored in a sterilized storage bag.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic front view showing an example of a breast milk storage bag of the present invention.
FIG. 2 is a schematic perspective view showing an enlarged upper end portion of the bag for storing breast milk of the present invention shown in FIG. 1;
FIG. 3 is a schematic sectional view showing an example of a chuck portion of the breast milk storage bag of the present invention.
FIG. 4 is a schematic front view showing another example of the breast milk storage bag of the present invention.
FIG. 5 is a schematic front view showing another example of the breast milk storage bag of the present invention.
FIG. 6 is a schematic front view showing another example of the breast milk storage bag of the present invention.
FIG. 7 is a partial schematic front view showing another example of the breast milk storage bag of the present invention.
FIG. 8 is a schematic front view showing another example of the breast milk storage bag of the present invention.
FIG. 9 is a schematic front view showing another example of the breast milk storage bag of the present invention.
FIG. 10 is a schematic side view of a seal member used in the bag for storing breast milk of the present invention.
FIG. 11 is a process chart showing an example of a method for using the bag for storing breast milk of the present invention.
FIG. 12 is a process chart showing another example of the method for using the bag for storing breast milk of the present invention.
FIG. 13 is a process chart showing a part of the process in the method shown in FIG. 9;
FIG. 14 is a schematic front view showing a conventional breast milk storage bag.
FIG. 15 is a schematic front view showing a conventional breast milk storage bag.
[Explanation of symbols]
1 ... breast milk storage bag
12 ... weak heat fusion part
14, 14 '... Side edges of heat-sealed portion
16 ··· Lower edge of heat-sealed portion
20 ... knob
21 ・・・ Short pick
21a ... upper end of short piece 21
22 ... long pick
24a, 24b ... release section
30 ・・・ Chuck
31a, 31b ... strip-shaped plate-shaped portions
32 ... fitting part
32a ... female type fitting part
32b ... male fitting part
42 ・・・ Bottom opening expected part
52, 52 '... projecting portion
52a, 52'a: Upper slope
52b, 52'b ... lower slope
72, 72 '... notch
84 ··· Positioning means for upper end of sticking seal member
86 ··· Positioning means for lower end of sticking of seal member
88, 90 ··· Seal member
91 ... substrate
92 ... (lower) adhesive layer
94 ... (upper) adhesive layer
96 ... release paper
122 ... winding part
A, A '... top notch
B, B '... lower notch
E ... breast milk sealed room
E ': bottom
α: tilt angle
P: Push direction
Q: Tension direction

Claims

A breast milk storage bag in which two synthetic resin films having at least some lengths different in the longitudinal direction are sterilized inside, and both sides, a bottom edge and an upper edge are heat-sealed and sealed. Yes,
The heat-sealed portion formed at the upper edge portion is a weak heat-sealed portion that can be peeled off when forming an opening for injecting breast milk,
A chuck portion is formed substantially in parallel with the low heat fusion portion at a lower portion of the low heat fusion portion,
An upper cut for cutting off a portion contaminated by the opening together with the weak heat fusion portion is formed in a heat fusion portion at a side edge portion between the weak heat fusion portion and the chuck portion,
On the upper portion of the weak heat-fused portion, at least a portion is formed from a long knob and a short knob made of two synthetic resin films having different lengths, and both side edges of the short knob are formed. The upper end of the knob, which forms a release portion without being heat-sealed by the heat-sealed portion of the side edge portion, separates the short knob and the long knob to form the weakly heat-sealed portion. A breast milk storage bag, wherein the bag is formed so as to be peelable and the chuck portion can be opened.

The breast milk storage bag according to claim 1, wherein the peel strength of the weakly heat-sealed portion is in a range of 8 to 12N / 15mm.

2. A lower cutout for opening a bottom heat-sealed portion formed at the bottom edge portion is formed near a lower end portion of the heat-sealed portion at the side edge portion. Breast milk storage bag.

The synthetic resin film forming the breast milk storage bag has a synthetic resin layer uniaxially stretched in a direction parallel to the cutting direction from the upper cut, or a synthetic resin layer provided with a weakening line in the cutting direction from the upper cut. The breast milk storage bag according to claim 1, which is formed of a synthetic resin laminate.

When opening the breast milk storage bag, the breast milk storage bag has an upper notch for cutting off the knob portion contaminated by the opening together with the weak heat fusion portion, forming an opening in the breast milk storage bag, and then made of synthetic resin. The inscribed portion of the film is cut off from the upper cut, breast milk is injected into the bag from the opening, and after fitting the chuck portion, the chuck portion is formed as a core material by winding a predetermined number of times. 2. A breast milk preserving part according to claim 1, wherein a sealing member sticking scheduled part for locking the wound part to be wound on a surface portion of the non-wound breast storing bag is formed. bag.

A seal member sticking scheduled portion formed on the breast milk storage bag is formed on at least one outer surface of the breast milk storage bag, and a seal member sticking lower end positioning means for determining a sticking position of a lower end portion of the seal member. The breast milk storage bag according to claim 5, wherein:

The breast milk storage bag is formed of two transparent synthetic resin films, and a seal member sticking lower end portion for determining a stick position of a lower end portion of the seal member on one outer surface of the breast milk storage bag. 6. A positioning means having a positioning means, and a positioning means for positioning the upper end of the sealing member for determining the bonding position of the upper end of the sealing member is displayed through the synthetic resin film of the winding part. The bag for storing breast milk according to the above.

The sealing member, an adhesive layer is formed on one surface of the substrate, substantially half of the adhesive layer is attached to one outer surface of the breast milk storage bag, and the adhesive layer Release paper is stuck on the other half,
After removing the release paper of the adhesive layer to which the release paper is adhered, the release paper is attached to the winding portion, and the winding portion is locked on the surface of the breast milk storage bag. Item 6. The breast milk storage bag according to Item 5.

A breast milk storage bag in which two synthetic resin films having at least some lengths different in the longitudinal direction are heat-sealed at both sides, a bottom edge, and an upper edge thereof with the inside being sterilized and sealed. Method to use,
A weak heat-sealing portion that is a heat-sealing portion formed at the upper edge portion; and a chuck portion formed below the weak heat-sealing portion and substantially parallel to the weak heat-sealing portion. At the upper part of the heat-sealed portion, at least a portion is formed from a long knob and a short knob made of two synthetic resin films having different lengths. The long and short knobs having a release portion that is not heat-sealed by the heat-sealing portion are opened by pulling apart, and then a side edge portion between the weakly heat-sealed portion and the chuck portion. From the upper cut formed in the heat-sealed portion, the cut portion contaminated by the opening is cut off together with the weakly-heat-sealed portion, and then breast milk is filled from the formed opening, the chuck portion is closed, and the breast milk is closed. A method for using a breast milk storage bag characterized by storing.

The use method of the breast milk storage bag according to claim 9, wherein the peel strength of the weak heat fusion part is in a range of 8 to 12N / 15mm.

After enclosing the breast milk in a breast milk storage bag, the breast milk is used as a core material by using the chuck portion composed of two band-shaped plate-shaped portions and fitting portions independently erected from the plate-shaped portions as a core material. 10. The breast milk storage bag according to claim 9, wherein a wound portion formed by winding the storage bag from the upper end a predetermined number of times is locked to a surface of the breast milk storage bag using a sealing member. How to use

In the vicinity of the lower end portion of the heat-sealed portion of the side edge portion, a lower cutout for opening a bottom heat-sealed portion formed at the bottom edge portion is formed, and is stored in the breast milk storage bag. 10. The method for using a breast milk storage bag according to claim 9, wherein a part of the bottom heat-sealed portion is cut off from the lower cut, the breast milk outlet is opened, and the breast milk is taken out from the opening. .

The synthetic resin film forming the breast milk storage bag is a synthetic resin layer that is uniaxially stretched in parallel with the cutting direction from the upper cut, or a synthetic resin in which a weakening line is provided in the cutting direction from the upper cut and the lower cut. 13. The use of the breast milk storage bag according to claim 12, wherein the breast milk storage bag is formed of a synthetic resin laminate having a layer, and is formed so that the breast milk storage bag can be torn in a width direction from an upper cut and a lower cut. Method.

The breast milk storage bag is filled with breast milk, the chuck portion is closed to seal the breast milk, and the sealed breast milk is stored in a refrigerator or frozen and thawed for use. Item 14. A method for using the breast milk storage bag according to Item 13.