JP2004008030A - Primer for diagnosing lipid metabolism abnormality and new medium chain fatty acid acyl-coa synthetase and gene therefor - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の背景】
発明の分野
本発明は、脂質代謝異常の診断用プライマー並びに新規中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素およびその遺伝子に関する。
【0002】
背景技術
糖尿病、肥満、心疾患、高血圧等の疾患は脂質代謝異常と関連していることが知られている。近年、中鎖脂肪酸の代謝に関連する酵素およびその遺伝子が研究され、そのうちのいくつかの酵素およびその遺伝子が配列決定されている。例えば、中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素1(MACS1)は脂質代謝を司る酵素であることが知られており、この酵素のアミノ酸配列と遺伝子がそれぞれ配列決定されている(Fujino T. et al., J.Biol.Chem.,276(38),pp35961−35966(2001))。また、中鎖脂肪酸に対するアシル−CoA合成酵素に属するSA遺伝子の遺伝子多型と脂質代謝異常との関連が報告されている(Iwai N. et al., Circulation, 105,pp41−47(2002))。
【0003】
【発明の概要】
本発明者等は、これまでに報告されていない中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素を特定し、そのアミノ酸配列とその遺伝子を配列決定した。本発明者らは更に、この合成酵素の多型として第513番目のロイシン残基の変異を同定し、この変異が脂質代謝異常と関連していることを見出した。本発明はこれらの知見に基づくものである。
【0004】
本発明は、脂質代謝異常の遺伝子診断に用いることができる核酸分子の提供をその目的とする。
【0005】
本発明によれば、中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素(MACS2)の第513番目のロイシン残基の変異を検出できる核酸分子であって、配列番号2に記載のアミノ酸配列を含んでなるタンパク質をコードするポリヌクレオチドまたはそれに相補的なポリヌクレオチドにハイブリダイズすることができるヌクレオチド断片を含んでなる核酸分子(以下「本発明による核酸分子」とする)が提供される。
【0006】
本発明はまた、新規な中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素およびその遺伝子の提供をその目的とする。
【0007】
本発明によれば、下記アミノ酸配列を含んでなる、中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素(MACS2)が提供される:
(a) 配列番号4のアミノ酸配列、または
(b) 置換、欠失、付加、および挿入から選択される1以上の改変を有し、かつ中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素活性を有する配列番号4のアミノ酸配列の改変アミノ酸配列。
【0008】
本発明によれば、上記タンパク質をコードするポリヌクレオチドからなる中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素遺伝子が提供される。
【0009】
【発明の具体的説明】
本発明による核酸分子はMACS2の第513番目のロイシン残基の変異を検出できる。本明細書において「変異」とは、置換および欠失を含む意味で用いられる。
【0010】
MACS2の第513番目のロイシンの置換としては、ロイシンのセリンへの置換(L513S)が挙げられる。
【0011】
L513Sを有するMACS2のアミノ酸配列は配列番号2に記載され、それをコードするヌクレオチド配列の一例が配列番号1に記載されている。従って、本発明による核酸分子は、配列番号1に記載のDNA配列またはそれに相補的なDNA配列にハイブリダイズすることができるヌクレオチド断片であることができる。
【0012】
本発明において「ハイブリダイズする」とは、本発明による核酸分子がストリンジェントな条件下で標的ヌクレオチド分子にハイブリダイズし、標的ヌクレオチド分子以外のヌクレオチド分子にはハイブリダイズしないことを意味する。ストリンジェントな条件は、本発明による核酸分子とその相補鎖との二重鎖の融解温度Tm(℃)およびハイブリダイゼーション溶液の塩濃度などに依存して決定でき、例えば、J. Sambrook, E. F. Frisch, T. Maniatis; Molecular Cloning 2nd edition,Cold Spring Harbor Laboratory(1989)等を参照することができる。例えば、使用する核酸分子の融解温度よりわずかに低い温度下でハイブリダイゼーションを実施すると、核酸分子は標的ヌクレオチド分子に特異的にハイブリダイズするが、標的ヌクレオチド分子以外のヌクレオチド分子にはハイブリダイズしない。
【0013】
本発明において「核酸分子」は、DNA、RNA、およびPNA(peptide nucleic acid)を含む意味で用いられる。
【0014】
本発明による核酸分子の長さは、中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素に存在する変異を検出できるかぎり特に限定されるものではないが、例えば、10〜100ヌクレオチドの範囲であることができ、好ましくは少なくとも12ヌクレオチド、より好ましくは少なくとも15ヌクレオチド、より一層好ましくは12〜30ヌクレオチドである。従って、本発明による核酸分子は、配列番号2に記載のアミノ酸配列を含んでなるタンパク質をコードするポリヌクレオチドまたはそれに相補的なポリヌクレオチドの連続する少なくとも12ヌクレオチド、好ましくは少なくとも15ヌクレオチド、より好ましくは12〜30ヌクレオチド、からなるヌクレオチド断片であることができる。本発明による核酸分子は、好ましくは、配列番号1のDNA配列またはそれに相補的なDNA配列の連続する少なくとも12ヌクレオチド、好ましくは少なくとも15ヌクレオチド、より好ましくは12〜30ヌクレオチド、からなるDNA断片であることができる。
【0015】
MACS2の第513番目のロイシン残基の変異は脂質代謝異常と関連している(実施例2参照)。従って、本発明による核酸分子は脂質代謝異常(脂肪酸代謝異常)に起因する疾患の診断に用いることができる。脂質代謝異常(脂肪酸代謝異常)に起因する疾患としては、糖尿病;虚血性心疾患のような心疾患;肥満;および高血圧が挙げられる。
【0016】
また本発明によれば、MACS2遺伝子の変異を検出することにより脂質代謝異常に起因する疾患を検出する方法であって、本発明による核酸分子または後述のプライマーペアを用いて、MACS2の第513番目のロイシン残基の変異の有無を検出する工程を含んでなる方法が提供される。
【0017】
具体的には、本発明による核酸分子はPCR法等の核酸増幅法による変異の検出にプライマーとして用いることができ、より具体的には、MACS2の第513番目のロイシン残基に対応するヌクレオチド部分を含む領域を核酸増幅法により増幅するプライマーとして用いることができる。従って本発明によれば、本発明による核酸分子を用いて核酸試料を核酸増幅法により増幅し、MACS2の第513番目のロイシン残基に対応するヌクレオチド部分を含む増幅産物の有無を検出する工程を含んでなる、脂質代謝異常に起因する疾患の検出法および診断法が提供される。変異を有する増幅産物の存在はMACS2遺伝子における変異の存在を示す。
【0018】
診断に当たっては、例えば、被験者から血液等の試料を単離し、単離された試料からゲノムDNAやmRNA等の核酸試料を抽出し、必要であればmRNAから逆転写酵素によりcDNAを作製し、得られた核酸試料を鋳型として第513番目のロイシン残基を含む領域を増幅できるように設計された本発明による核酸分子を用いて核酸増幅法を実施し、得られた増幅産物のヌクレオチド配列を解析することにより、第513番目のロイシン残基の変異の有無を検出することができる。核酸の増幅に当たっては、ゲノムDNAまたはcDNAを鋳型とする場合には通常のPCR法等を用いることができ、mRNAを鋳型とする場合にはRT−PCR法、NASBA法等を用いることができる。核酸増幅法と核酸増幅法による変異の検出法は周知であり、公知のいずれの方法を用いることができる。
【0019】
核酸増幅法は通常プライマーのペアを用いて実施される。従って、本発明によれば、MACS2の第513番目のロイシン残基の変異を検出できるプライマーペアであって、本発明による二種類の核酸分子からなるプライマーペアが提供される。プライマーペアを用いた核酸増幅法は周知であり、核酸増幅法におけるプライマーペアの選択は当業者に自明であろう。例えば、PCR法においては、二種のプライマーの一方がMACS2遺伝子の二本鎖DNAの一方の鎖に対合し、他方のプライマーが二本鎖DNAのもう一方の鎖に対合し、かつ一方のプライマーにより伸長された伸長鎖に他方のプライマーが対合するようにプライマーを選択できる。
【0020】
プライマーペアとしては、例えば、一方のプライマーが配列番号2に記載のアミノ酸配列を含んでなるタンパク質をコードするポリヌクレオチドにハイブリダイズすることができるヌクレオチド断片からなり、他方のプライマーが配列番号2に記載のアミノ酸配列を含んでなるタンパク質をコードするポリヌクレオチドに相補的なポリヌクレオチドにハイブリダイズすることができるヌクレオチド断片からなる、プライマーペアが挙げられる。
【0021】
好ましいプライマーペアとしては、一方のプライマーが配列番号1に記載のDNA配列にハイブリダイズすることができるヌクレオチド断片からなり、他方のプライマーが配列番号1に記載のDNA配列に相補的なDNA配列にハイブリダイズすることができるヌクレオチド断片からなる、プライマーペアが挙げられる。
【0022】
より好ましいプライマーペアとしては、一方のプライマーが配列番号1に記載のDNA配列の連続する少なくとも12ヌクレオチドのDNA断片からなり、他方のプライマーが配列番号1に記載のDNA配列に相補的なDNA配列の連続する少なくとも12ヌクレオチドのDNA断片からなる、プライマーペアが挙げられる。
【0023】
プライマーの選択に当たっては、MACS2の第513番目のロイシン残基に対応するヌクレオチド部分を含む領域をPCR法等の核酸増幅法により増幅できるようにプライマーを選択できる。具体的には、プライマーが、第513番目のロイシン残基に対応するヌクレオチド部分の5’上流領域に対合するように選択することで、第513番目のロイシン残基に対応するヌクレオチド部分を含む領域を増幅することができる。
【0024】
核酸増幅法により得られた増幅産物のヌクレオチド配列の解析は、例えば、増幅産物を種々の制限酵素により処理し、得られた制限酵素断片を電気泳動処理し、電気泳動パターンを調べることによって行うことができる。すなわち、増幅産物中に変異が含まれている場合には、変異部分の制限酵素による切断に変化が生じ、変異を制限酵素断片の断片パターンの変化として認識することができる。
【0025】
本発明による診断法においてはアレル特異的PCR法を実施できるようにプライマーを設計することもできる。具体的には、プライマーの一方が変異部分に対合できるように設計し、他方を変異を含まない保存領域に対合できるように設計することができる。このように設計されたプライマーペアを用いて核酸増幅法を実施すると、核酸試料中に変異が存在する場合には増幅産物が得られ、変異が存在しない場合には増幅産物が得られない。従って、増幅産物の有無を検出することにより変異の有無を判定することができる。
【0026】
本発明による核酸分子はハイブリダイゼーション法等による変異の検出にプローブとして用いることができる。従って本発明によれば、本発明による核酸分子と核酸試料とをハイブリダイズさせ、次いでハイブリダイゼーション複合体の存在を検出する工程を含んでなる、脂質代謝異常に起因する疾患の検出法および診断法が提供される。ハイブリダイゼーション複合体の存在はMACS2遺伝子における変異の存在を示す。
【0027】
診断に当たっては、例えば、被験者から血液等の試料を単離し、単離された試料からゲノムDNAやmRNA等の核酸試料を抽出し、必要であればmRNAから逆転写酵素によりcDNAを作製し、ストリンジェントな条件下、本発明による核酸分子とのハイブリダイゼーション形成の有無を検出することにより、第513番目のロイシン残基の変異の有無を検出することができる。核酸試料は必要であれば制限酵素処理等を施し、ハイブリダイゼーションに適切な長さとすることもできる。ハイブリダイゼーション法とハイブリダイゼーション法による変異の検出法は周知であり、公知のいずれの方法をも用いることができる。例えば、サザンハイブリダイゼーション、コロニーハイブリダイゼーション等の技術を用いて実施でき、実施に当たっては例えば、J. Sambrook, E. F. Frisch, T. Maniatis:Molecular Cloning 2nd edition, Cold Spring Harbor Laboratory(1989)を参照することができる。
【0028】
本発明による検出法および診断法において、MACS2遺伝子において第513番目のロイシン残基に変異が存在すると、より具体的には、第513番目のロイシン残基がセリンに置換されていると評価されたサンプルは、脂質代謝異常に起因する疾患にかかっていると、あるいはその発症可能性があると診断することができる。また本発明によれば出生前および出生直後の診断が可能である。
【0029】
本発明による検出法および診断法においては、第513番がロイシン残基であるアレル(アレル1)のホモ接合体と、第513番がセリン残基であるアレル(アレル2)のホモ接合体と、アレル1とアレル2のヘテロ接合体とを区別して検出することが好ましい。アレル2のホモ接合体を有する被験者は、アレル1のホモ接合体を有する被験者およびアレル1とアレル2のヘテロ接合体を有する被験者よりも、より高い確率で脂質代謝異常に起因する疾患にかかっていると、あるいはその発症可能性があると診断することができる。また、アレル1とアレル2のヘテロ接合体を有する被験者は、アレル1のホモ接合体を有する被験者よりも、より高い確率で脂質代謝異常に起因する疾患にかかっていると、あるいはその発症可能性があると診断することができる。このような遺伝子型の検出法は既に知られており、例えば、タックマン(Taq Man)PCR法により検出することができる。
【0030】
本発明によれば、(a)配列番号4のアミノ酸配列、または(b)置換、欠失、付加、および挿入から選択される1以上の改変を有し、かつ中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素活性を有する配列番号4のアミノ酸配列の改変アミノ酸配列を含んでなる、タンパク質が提供される。改変の数は、1〜数個であることができる。改変アミノ酸配列が「中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素活性を有する」か否かは、そのアミノ酸配列からなるタンパク質を基質に作用させ、反応産物を検出することにより評価することができる。評価に当たっては、例えば、Fujino T. et al., J.Biol.Chem.,276(38),pp35961−35966(2001)に記載の方法を参照できる。
【0031】
本発明によれば上記タンパク質をコードするポリヌクレオチドが提供され、その好ましい例としては、配列番号3のDNA配列が挙げられる。
【0032】
本発明による新規な中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素およびそれをコードする遺伝子は、遺伝子工学の分野において慣用されている手法に従って製造することができ、製造に必要な装置および材料は市販されているものを用いることができる。例えば、中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素をコードするcDNAを適当なプローブオリゴヌクレオチドを用いてcDNAライブラリーから単離し、必要であればcDNAが発現可能なように連結された組換えベクターを作製し、次いでcDNAあるいは組換えベクターで適当な宿主(例えば、COS−7細胞)を形質転換し、発現産物を採取することにより本発明による中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素を得ることができる。製造に当たってはFujino T. et al., J.Biol.Chem.,276(38),pp35961−35966(2001)を参照することができる。
【0033】
【実施例】
実施例1:MACS2遺伝子の配列決定および遺伝子多型の同定
(1)MACS2遺伝子の配列決定
MACS2の部分構造は、Genbankのaccession #HUAC003034に登録されている。この部分構造と中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素遺伝子の一種であるSAHとを比較し、MACS2遺伝子の未同定の構造がGenbankのaccession #AC027346に存在することを見出した。
【0034】
更に、ヒト肝臓mRNA由来Cap site cDNA(Nippon Gene(株))を用いてMACS2mRNAの5’末端を決定した。決定にあたってはMaruyama K. & Sugano S.,Gene,1994:138:171−174に従って第3エクソン内のアンチセンスプライマーを用いた。
【0035】
得られた5’上流部分の塩基配列をもとにMACS2のcDNA配列を決定した。MACS2のcDNA配列およびアミノ酸配列は配列番号3および4に示される通りである。
【0036】
ホモロジー検索ソフト(DNASIS)を用いて既知の遺伝子との相同性検索を実施した。その結果、配列番号4のアミノ酸配列はアミノ酸配列全体で、SAH、MACS1、およびKS2とそれぞれ54.6%、57.2%、55.5%の同一性を有することが判明した。MACS1とSAHは、中鎖脂肪酸に対するアシル−CoA合成酵素活性を有することが確認されている(Fujino T. et al., J.Biol.Chem.,276(38),pp35961−35966(2001))。また、MACS2には中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素に特異的な二つのモチーフ(図1参照)が存在していた。特に基質特異性を決定していると考えられるアミノ酸残基457〜502の領域に関しては、MACS1に対して70%以上の同一性を示している。従って、MACS2は中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素であると結論された。
【0037】
(2)MACS2遺伝子の多型の同定
MACS2のcDNA配列を決定した後、Genbank accession #NT_010441のシークエンス等に基づき、exon3からexon13のそれぞれのexonをはさむプライマーを設計し、exon3からexon13まで約100人のボランティアを対象にそれぞれのexonの配列決定を行った。具体的には、PCR産物が300〜500塩基対の長さになるように各エクソンをはさみ込むセンスプライマーとアンチセンスプライマーを設計した。PCR法を実施し、得られたPCR産物から未反応のヌクレオチド等を除去し、精製した後、ダイ・ターミネーター法(ビッグ・ダイ,ABI社製)により配列決定を行なった。その結果、見出された変異のうち、アミノ酸の変化を伴うものは、D463NとL513Sであった。具体的には、D463Nは配列番号3の第1483番目のGがAに置換されたことにより生じ、L513Sは配列番号3の第1538番目のTがCに置換されたことにより生じていた。
【0038】
実施例2:変異L513Sと脂質代謝異常との関連の評価
(1)遺伝型の決定
大阪府吹田市在住のボランティア2012人を対象として、L513S遺伝型を決定した。具体的には、Taq Man法(Livak K.J., Genet. Anal.,14, 143(1999);Morris T. et al., J.Clin.Microbiol.,34,2933(1996)等)により遺伝子型を決定した。PCR反応は、95℃で10分間で反応させた後、95℃で15秒間および60℃で60秒間のステップを40回繰り返すことにより実施した。使用したプローブとプライマーは下記の通りであった。
【0039】
T型アレルに対するプローブ:5’−FAM−TCCTGGCCTTGCAGTTCCTGTCC−tamra−3’(配列番号8)(FAMは蛍光標識を表し、tamraは消光物質を表す)
C型アレルに対するプローブ:5’−VIC−TCCTGGCCTCGCAGTTCCTGTC−tamra−3’(配列番号9)(VICは蛍光標識を表し、tamraは消光物質を表す)
センスプライマー:TGACTACACACTCTAATCCCTTCTCTCT(配列番号10)
アンチセンスプライマー:ACATGCTGCTGCAGCTCCTT(配列番号11)
その結果、513番目のアミノ酸残基がLL型のボランティア(FAMの強い蛍光が認められた群)が1141人、LS型のボランティア(FAMとVICの両方の蛍光が認められた群)が743人、SS型のボランティア(VICの強い蛍光が認められた群)が128人であった。
【0040】
(2)HDLコレステロール値との関連
それぞれの遺伝子型グループにおけるHDLコレステロールの平均値は表1に示される通りであった。
【0041】
【表1】遺伝子型 HDLコレステロール平均値(mg/dl) Stdエラー *
LL 59.0841 0.4654
SL 58.4482 0.5768
SS 54.2578 1.3896
*:Stdエラーはプールされたエラー分散の概算を用いた。
【0042】
表1に示されるように、LL型 59.0841、LS型 58.4482、SS型 54.2578であり、p=0.0044の有意差で、SS型でHDLコレステロール値が低いと結論された。
【0043】
性、アルコール摂取量、喫煙の影響を考えた多変量解析の結果を表2に示す。遺伝型は、LL=1, LS=2, SS=3とした。
【0044】
【表2】Source Nparm DF Squares の合計 F Ratio Prob>F
L513S 2 2 2349.441 5.4538 0.0043
ALC/合/day 1 1 9568.768 44.4241 <.0001
性 1 1 50223.037 233.1663 <.0001
現在の喫煙 1 1 3290.098 15.2747 <.0001
その結果、遺伝型の影響はp=0.0043で、遺伝型が有意にHDLコレステロールレベルに影響を与えると結論できる。SS型とLL+LS型に分けるとSS型でp=0.0026であった。
【0045】
(3)中性脂肪値との関連
それぞれの遺伝子型グループにおける中性脂肪の平均値は表3に示される通りであった。
【0046】
【表3】遺伝子型 中性脂肪平均値(mg/dl) Stdエラー *
LL 124.638 3.0109
SL 125.047 3.7311
SS 153.484 8.9894
*:Stdエラーはプールされたエラー分散の概算を用いた。
【0047】
表3に示されるように、LL型 124.638、LS型 125.047、SS型 153.484であり、p=0.0086の有意差で、SS型で中性脂肪値が高いと結論された。
【0048】
性、アルコール摂取量、喫煙の影響を考えた多変量解析の結果を表4に示す。遺伝型は、LL=1, LS=2, SS=3とした。
【0049】
【表4】Source Nparm DF Squares の合計 F Ratio Prob>F
L513S 2 2 90122.24 4.5485 0.0107
ALC/合/day 1 1 100202.69 10.1145 0.0015
性 1 1 193620.92 19.5442 <.0001
現在の喫煙 1 1 115162.56 11.6246 0.0007
その結果、遺伝型の影響はp=0.0107で、遺伝型が有意に中性脂肪レベルに影響を与えると結論できる。SS型とLL+LS型に分けるとSS型でp=0.0027であった。
【0050】
(4)Body mass indexとの関連
それぞれの遺伝子型グループにおけるBody mass indexの平均値は表5に示される通りであった。
【0051】
【表5】遺伝子型 Body mass index 平均値(kg/m 2 ) Stdエラー *
LL 22.6188 0.08911
SL 22.8384 0.11043
SS 23.3489 0.26606
*:Stdエラーはプールされたエラー分散の概算を用いた。
【0052】
表5に示されるように、LL型 22.6188、LS型 22.8384、SS型 23.3489であり、p=0.0197の有意差で、SS型でBody mass indexが高いと結論された。
【0053】
性、アルコール摂取量、喫煙の影響を考えた多変量解析の結果を表6に示す。遺伝型は、LL=1, LS=2, SS=3とした。
【0054】
【表6】Source Nparm DF Squares の合計 F Ratio Prob>F
L513S 2 2 63.23932 3.5522 0.0288
ALC/合/day 1 1 43.52167 4.8893 0.0271
性 1 1 151.06662 16.9710 <.0001
現在の喫煙 1 1 55.53426 6.2510 0.0125
その結果、遺伝型の影響はp=0.0288で、遺伝型が有意にBody mass indexに影響を与えると結論できる。SS型とLS+LL型に分けるとSS型でp=0.0341であった。
【0055】
(5)Waist/Hip比との関連
それぞれの遺伝子型グループにおけるWaist/Hip比の平均値は表7に示される通りであった。
【0056】
【表7】遺伝子型 Waist/Hip 比 Stdエラー *
LL 0.896985 0.00200
SL 0.905168 0.00248
SS 0.913359 0.00598
*:Stdエラーはプールされたエラー分散の概算を用いた。
【0057】
表7に示されるように、LL型 0.896985、LS型 0.905168、SS型 0.913359であり、p=0.0040の有意差で、SS型でWaist/Hip比が高いと結論された。
【0058】
性、アルコール摂取量、喫煙の影響を考えた多変量解析の結果を表8に示す。遺伝型は、LL=1, LS=2, SS=3とした。
【0059】
【表8】Source Nparm DF Squares の合計 F Ratio Prob>F
L513S 2 2 0.0488658 6.1033 0.0023
ALC/合/day 1 1 0.0807091 20.1611 <.0001
性 1 1 0.0128206 3.2026 0.0737
現在の喫煙 1 1 1.0354358 258.6519 <.0001
その結果、遺伝型の影響はp=0.0023で、遺伝型が有意にWaist/Hip比に影響を与えると結論できる。SS型+SL型とLL型に分けるとSS+SL型ででp=0.0093であった。
【0060】
【配列表】
Gln
【図面の簡単な説明】
【図1】MACS2のアミノ酸配列と、SAHのアミノ酸配列(配列番号5)、KS2のアミノ酸配列(配列番号6)、およびMACS1のアミノ酸配列(配列番号7)とを整列させて示した図である。Motif 1はATP結合領域を示す。Motif 2は中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素に特異的な領域を示す。
【図2】MACS2遺伝子のexonの存在位置を示した図である。
【図3】MACS2遺伝子のexonの存在位置を示した図である。
【図4】MACS2遺伝子のexonの存在位置を示した図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
Field of the invention
The present invention relates to a diagnostic primer for abnormal lipid metabolism, a novel medium-chain fatty acyl-CoA synthetase, and a gene thereof.
[0002]
Background art
Diseases such as diabetes, obesity, heart disease, and hypertension are known to be associated with abnormal lipid metabolism. In recent years, enzymes and their genes involved in the metabolism of medium-chain fatty acids have been studied, and some of the enzymes and their genes have been sequenced. For example, medium chain fatty acyl-CoA synthetase 1 (MACS1) is known to be an enzyme that controls lipid metabolism, and the amino acid sequence and gene of this enzyme have been sequenced, respectively (Fujino T. et al. , {J. Biol. Chem., 276 (38), pp35961-35966 (2001)). In addition, it has been reported that the polymorphism of the SA gene belonging to the acyl-CoA synthetase for medium-chain fatty acids is associated with abnormal lipid metabolism (Iwai N. et al., Circulation, 105, pp41-47 (2002)). .
[0003]
Summary of the Invention
The present inventors specified a medium-chain fatty acid acyl-CoA synthetase, which has not been reported, and determined the amino acid sequence and the gene thereof. The present inventors further identified a mutation at the 513th leucine residue as a polymorphism of this synthase, and found that this mutation was associated with abnormal lipid metabolism. The present invention is based on these findings.
[0004]
An object of the present invention is to provide a nucleic acid molecule that can be used for genetic diagnosis of abnormal lipid metabolism.
[0005]
According to the present invention, there is provided a nucleic acid molecule capable of detecting a mutation at the 513th leucine residue of a medium-chain fatty acyl-CoA synthetase (MACS2), comprising a protein comprising the amino acid sequence of SEQ ID NO: 2. There is provided a nucleic acid molecule comprising a nucleotide fragment capable of hybridizing to the encoding polynucleotide or a polynucleotide complementary thereto (hereinafter, referred to as “nucleic acid molecule according to the present invention”).
[0006]
Another object of the present invention is to provide a novel medium-chain fatty acyl-CoA synthetase and a gene thereof.
[0007]
According to the present invention there is provided a medium-chain fatty acyl-CoA synthase (MACS2) comprising the following amino acid sequence:
(A) the amino acid sequence of SEQ ID NO: 4, or
(B) a modified amino acid sequence of the amino acid sequence of SEQ ID NO: 4 having at least one modification selected from substitution, deletion, addition, and insertion and having a medium-chain fatty acyl-CoA synthase activity;
[0008]
According to the present invention, there is provided a medium-chain fatty acyl-CoA synthetase gene comprising a polynucleotide encoding the above protein.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The nucleic acid molecule according to the present invention can detect a mutation at the 513th leucine residue of MACS2. As used herein, “mutation” is used in the sense including substitution and deletion.
[0010]
The substitution of leucine at position 513 of MACS2 includes substitution of leucine with serine (L513S).
[0011]
The amino acid sequence of MACS2 having L513S is set forth in SEQ ID NO: 2, and an example of the nucleotide sequence encoding it is set forth in SEQ ID NO: 1. Accordingly, the nucleic acid molecule according to the present invention can be a nucleotide fragment capable of hybridizing to the DNA sequence set forth in SEQ ID NO: 1 or a DNA sequence complementary thereto.
[0012]
In the present invention, "hybridize" means that the nucleic acid molecule according to the present invention hybridizes to a target nucleotide molecule under stringent conditions and does not hybridize to a nucleotide molecule other than the target nucleotide molecule. Stringent conditions can be determined depending on the melting temperature Tm (° C.) of the duplex of the nucleic acid molecule of the present invention and its complementary strand, the salt concentration of the hybridization solution, and the like. Sambrook, E. F. Frisch, T. {Maniatis; Molecular Cloning} 2nd edition, Cold Spring Harbor Laboratory (1989) and the like can be referred to. For example, when hybridization is performed at a temperature slightly lower than the melting temperature of the nucleic acid molecule used, the nucleic acid molecule specifically hybridizes to the target nucleotide molecule but does not hybridize to nucleotide molecules other than the target nucleotide molecule.
[0013]
In the present invention, the term “nucleic acid molecule” is used to include DNA, RNA, and PNA (peptide @ nucleoic @ acid).
[0014]
The length of the nucleic acid molecule according to the present invention is not particularly limited as long as a mutation existing in the medium-chain fatty acid acyl-CoA synthetase can be detected, but can be, for example, in the range of 10 to 100 nucleotides, and is preferably Is at least 12 nucleotides, more preferably at least 15 nucleotides, even more preferably 12 to 30 nucleotides. Therefore, the nucleic acid molecule according to the present invention comprises at least 12 consecutive nucleotides, preferably at least 15 nucleotides, more preferably a polynucleotide encoding a protein comprising the amino acid sequence set forth in SEQ ID NO: 2 or a polynucleotide complementary thereto. It can be a nucleotide fragment consisting of 12 to 30 nucleotides. The nucleic acid molecule according to the invention is preferably a DNA fragment consisting of at least 12 contiguous nucleotides, preferably at least 15 nucleotides, more preferably 12 to 30 nucleotides of the DNA sequence of SEQ ID NO: 1 or a DNA sequence complementary thereto. be able to.
[0015]
Mutation of the leucine residue at position 513 of MACS2 is associated with abnormal lipid metabolism (see Example 2). Therefore, the nucleic acid molecule according to the present invention can be used for diagnosis of diseases caused by abnormal lipid metabolism (abnormal fatty acid metabolism). Diseases caused by abnormal lipid metabolism (abnormal fatty acid metabolism) include diabetes; heart diseases such as ischemic heart disease; obesity; and hypertension.
[0016]
Further, according to the present invention, there is provided a method for detecting a disease caused by abnormal lipid metabolism by detecting a mutation in the MACS2 gene, wherein the 513rd position of MACS2 is detected using the nucleic acid molecule according to the present invention or a primer pair described later. The step of detecting the presence or absence of a mutation in the leucine residue of the present invention.
[0017]
Specifically, the nucleic acid molecule according to the present invention can be used as a primer for detecting a mutation by a nucleic acid amplification method such as a PCR method, and more specifically, a nucleotide portion corresponding to the 513th leucine residue of MACS2. Can be used as a primer for amplifying by a nucleic acid amplification method. Therefore, according to the present invention, a step of amplifying a nucleic acid sample by a nucleic acid amplification method using the nucleic acid molecule according to the present invention and detecting the presence or absence of an amplification product containing a nucleotide portion corresponding to the 513th leucine residue of MACS2 is performed. Methods for detecting and diagnosing diseases caused by abnormal lipid metabolism are provided. The presence of the mutated amplification product indicates the presence of a mutation in the MACS2 gene.
[0018]
For diagnosis, for example, a sample such as blood is isolated from a subject, a nucleic acid sample such as genomic DNA or mRNA is extracted from the isolated sample, and cDNA is prepared from the mRNA using reverse transcriptase if necessary. Using the nucleic acid sample obtained as a template, a nucleic acid molecule according to the present invention designed to amplify the region containing the 513th leucine residue is used to carry out a nucleic acid amplification method, and the nucleotide sequence of the obtained amplification product is analyzed. By doing so, the presence or absence of a mutation at the 513th leucine residue can be detected. In the amplification of nucleic acids, when genomic DNA or cDNA is used as a template, an ordinary PCR method or the like can be used. When mRNA is used as a template, an RT-PCR method, NASBA method, or the like can be used. The nucleic acid amplification method and the mutation detection method by the nucleic acid amplification method are well-known, and any known methods can be used.
[0019]
The nucleic acid amplification method is usually performed using a pair of primers. Therefore, according to the present invention, there is provided a primer pair capable of detecting a mutation at the 513th leucine residue of MACS2, wherein the primer pair comprises two types of nucleic acid molecules according to the present invention. Nucleic acid amplification methods using primer pairs are well known, and selection of primer pairs in nucleic acid amplification methods will be obvious to those skilled in the art. For example, in the PCR method, one of two primers is paired with one strand of the double-stranded DNA of the MACS2 gene, the other primer is paired with the other strand of the double-stranded DNA, and The primer can be selected such that the other primer is paired with the extended strand extended by the primer.
[0020]
As the primer pair, for example, one primer is composed of a nucleotide fragment that can hybridize to a polynucleotide encoding a protein comprising the amino acid sequence of SEQ ID NO: 2, and the other primer is a nucleotide fragment of SEQ ID NO: 2. A primer pair consisting of a nucleotide fragment capable of hybridizing to a polynucleotide complementary to a polynucleotide encoding a protein comprising the amino acid sequence of
[0021]
As a preferred primer pair, one primer is composed of a nucleotide fragment capable of hybridizing to the DNA sequence of SEQ ID NO: 1, and the other primer is hybridized to a DNA sequence complementary to the DNA sequence of SEQ ID NO: 1. A primer pair consisting of a nucleotide fragment that can be soyed is exemplified.
[0022]
As a more preferred primer pair, one of the primers is composed of a continuous DNA fragment of at least 12 nucleotides of the DNA sequence of SEQ ID NO: 1, and the other primer is a DNA sequence complementary to the DNA sequence of SEQ ID NO: 1. A primer pair consisting of a continuous DNA fragment of at least 12 nucleotides is exemplified.
[0023]
In selecting a primer, a primer can be selected so that a region containing a nucleotide portion corresponding to the 513th leucine residue of MACS2 can be amplified by a nucleic acid amplification method such as a PCR method. Specifically, the primer includes a nucleotide portion corresponding to the 513th leucine residue by being selected so as to pair with the 5 ′ upstream region of the nucleotide portion corresponding to the 513th leucine residue. The region can be amplified.
[0024]
Analysis of the nucleotide sequence of the amplification product obtained by the nucleic acid amplification method is performed, for example, by treating the amplification product with various restriction enzymes, subjecting the obtained restriction enzyme fragment to electrophoresis, and examining the electrophoresis pattern. Can be. That is, when a mutation is contained in the amplification product, a change occurs in the cleavage of the mutated portion by the restriction enzyme, and the mutation can be recognized as a change in the fragment pattern of the restriction enzyme fragment.
[0025]
In the diagnostic method according to the present invention, primers can be designed so that allele-specific PCR can be performed. Specifically, one of the primers can be designed to be able to pair with the mutated portion, and the other can be designed to be able to pair with a conserved region containing no mutation. When a nucleic acid amplification method is performed using a primer pair designed in this manner, an amplification product is obtained when a mutation is present in the nucleic acid sample, and an amplification product is not obtained when the mutation is not present. Therefore, the presence or absence of a mutation can be determined by detecting the presence or absence of an amplification product.
[0026]
The nucleic acid molecule according to the present invention can be used as a probe for detecting mutation by a hybridization method or the like. Therefore, according to the present invention, a method for detecting and diagnosing a disease caused by abnormal lipid metabolism, comprising a step of hybridizing a nucleic acid molecule according to the present invention and a nucleic acid sample and then detecting the presence of a hybridization complex. Is provided. The presence of the hybridization complex indicates the presence of a mutation in the MACS2 gene.
[0027]
For diagnosis, for example, a sample such as blood is isolated from a subject, a nucleic acid sample such as genomic DNA or mRNA is extracted from the isolated sample, and if necessary, cDNA is prepared from mRNA using reverse transcriptase, By detecting the presence or absence of hybridization with the nucleic acid molecule according to the present invention under mild conditions, the presence or absence of a mutation at the 513th leucine residue can be detected. The nucleic acid sample can be subjected to restriction enzyme treatment or the like, if necessary, to have a length suitable for hybridization. Hybridization methods and methods for detecting mutations by hybridization methods are well known, and any known methods can be used. For example, it can be carried out using techniques such as Southern hybridization, colony hybridization, and the like. Sambrook, E. F. Frisch, T. Maniatis: Molecular Cloning 2nd edition, Cold Spring Harbor Laboratory (1989) can be referred to.
[0028]
In the detection method and the diagnostic method according to the present invention, when a mutation was present at the 513th leucine residue in the MACS2 gene, it was more specifically evaluated that the 513th leucine residue was replaced with serine. The sample can be diagnosed as having, or possibly developing, a disease caused by abnormal lipid metabolism. Further, according to the present invention, diagnosis can be made before birth and immediately after birth.
[0029]
In the detection method and the diagnostic method according to the present invention, a homozygote of an allele (allele 1) in which the number 513 is a leucine residue and a homozygote of an allele (allele 2) in which the number 513 is a serine residue are used. ,
[0030]
According to the present invention, there is provided (a) the amino acid sequence of SEQ ID NO: 4, or (b) one or more modifications selected from substitution, deletion, addition, and insertion, and a medium-chain fatty acid acyl-CoA synthetase. There is provided a protein comprising a modified amino acid sequence of the amino acid sequence of SEQ ID NO: 4 having activity. The number of modifications can be one to several. Whether or not the modified amino acid sequence has “medium chain fatty acyl-CoA synthetase activity” can be evaluated by allowing a protein comprising the amino acid sequence to act on a substrate and detecting a reaction product. In the evaluation, for example, Fujino @ T. {Et} al. , @J. Biol. Chem. , 276 (38), pp35961-35966 (2001).
[0031]
According to the present invention, there is provided a polynucleotide encoding the above protein, a preferable example of which is the DNA sequence of SEQ ID NO: 3.
[0032]
The novel medium-chain fatty acyl-CoA synthetase and the gene encoding the same according to the present invention can be produced according to a method commonly used in the field of genetic engineering, and the equipment and materials required for the production are commercially available. Can be used. For example, a cDNA encoding a medium-chain fatty acyl-CoA synthetase is isolated from a cDNA library using an appropriate probe oligonucleotide, and if necessary, a recombinant vector linked so that the cDNA can be expressed is prepared. Then, a suitable host (for example, COS-7 cells) is transformed with cDNA or a recombinant vector, and the expression product is collected, whereby the medium-chain fatty acid acyl-CoA synthetase according to the present invention can be obtained. Fujino @ T. {Et} al. , @J. Biol. Chem. , 276 (38), pp35961-35966 (2001).
[0033]
【Example】
Example 1: Sequencing of MACS2 gene and identification of gene polymorphism
(1) Sequencing of MACS2 gene
The partial structure of MACS2 is registered in Genbank accession # HUAC003034. By comparing this partial structure with SAH which is a kind of medium-chain fatty acid acyl-CoA synthase gene, it was found that an unidentified structure of the MACS2 gene exists in Genbank accession # AC027346.
[0034]
Furthermore, the 5 'end of MACS2 mRNA was determined using human liver mRNA-derived Cap \ site \ cDNA (Nippon \ Gene). Maruyama @ K. & Sugano S. , Gene, 1994: 138: 171-174, using an antisense primer in the third exon.
[0035]
The MACS2 cDNA sequence was determined based on the obtained base sequence of the 5 'upstream portion. The cDNA sequence and amino acid sequence of MACS2 are as shown in SEQ ID NOs: 3 and 4.
[0036]
A homology search with a known gene was performed using homology search software (DNASIS). As a result, the amino acid sequence of SEQ ID NO: 4 was found to have 54.6%, 57.2%, and 55.5% identity to SAH, MACS1, and KS2, respectively, over the entire amino acid sequence. MACS1 and SAH have been confirmed to have acyl-CoA synthase activity on medium-chain fatty acids (Fujino T. et al., J. Biol. Chem., 276 (38), pp 35961-35966 (2001)). . MACS2 also had two motifs (see FIG. 1) specific to medium-chain fatty acyl-CoA synthase. In particular, the region of amino acid residues 457 to 502 which is considered to determine the substrate specificity shows 70% or more identity to MACS1. Therefore, it was concluded that MACS2 was a medium-chain fatty acyl-CoA synthase.
[0037]
(2) Identification of polymorphism of MACS2 gene
After determining the cDNA sequence of MACS2, based on the sequence of Genbank accession # NT_010441 and the like, primers sandwiching each exon of exon3 to exon13 were designed, and the sequence of each exon was targeted to about 100 volunteers from exon3 to exon13. A decision was made. Specifically, sense primers and antisense primers that sandwich each exon were designed so that the PCR product had a length of 300 to 500 base pairs. Unreacted nucleotides and the like were removed from the obtained PCR product by carrying out a PCR method and purified, and then sequenced by a dye terminator method (Big Dye, manufactured by ABI). As a result, among the found mutations, those with amino acid changes were D463N and L513S. Specifically, D463N was generated by replacing the 1483rd G of SEQ ID NO: 3 with A, and L513S was generated by replacing the 1538th T of SEQ ID NO: 3 with C.
[0038]
Example 2: Evaluation of association between mutation L513S and abnormal lipid metabolism
(1) Determination of genotype
L513S genotype was determined for 2012 volunteers living in Suita City, Osaka Prefecture. More specifically, the Taq Man method (Livak KJ, Genet. Anal., 14, 143 (1999); Morris T. et al., J. Clin. Microbiol., 34, 2933 (1996), etc.) Genotype was determined. The PCR reaction was performed by reacting at 95 ° C. for 10 minutes and then repeating a step of 95 ° C. for 15 seconds and 60 ° C. for 60
[0039]
Probe for T-type allele: 5'-FAM-TCCTGGCCTTGCAGTTCCTGTCC-tamra-3 '(SEQ ID NO: 8) (FAM represents a fluorescent label, tamra represents a quencher)
Probe for C-type allele: 5'-VIC-TCCTGGCCTCGCAGTTCCTGTG-tamra-3 '(SEQ ID NO: 9) (VIC represents a fluorescent label, tamra represents a quencher)
Sense primer: TGACTACACACTCTAATCCCTTCCTCTCT (SEQ ID NO: 10)
Antisense primer: ACATGCTGCTGCAGCTCCTT (SEQ ID NO: 11)
As a result, 1141 volunteers whose 513th amino acid residue were LL-type (a group in which strong fluorescence of FAM was recognized) and 743 volunteers of LS-type (a group in which fluorescence of both FAM and VIC were recognized) And 128 SS-type volunteers (a group in which strong fluorescence of VIC was recognized).
[0040]
(2) Relationship with HDL cholesterol level
The average value of HDL cholesterol in each genotype group was as shown in Table 1.
[0041]
[Table 1]Genotype HDL cholesterol average (mg / dl) Std error *
LL 59.0841 0.4654
SL $ 58.482 @ 0.5768
SS 54.2578 1.3896
*: Std error used pooled error variance approximation.
[0042]
As shown in Table 1, the LL type was 59.0841, the LS type was 58.4822, and the SS type was 54.2578. With a significant difference of p = 0.0044, it was concluded that the HDL cholesterol level was low in the SS type. .
[0043]
Table 2 shows the results of multivariate analysis considering the effects of sex, alcohol intake, and smoking. The genotype was LL = 1, LS = 2, SS = 3.
[0044]
[Table 2]Source Nparm DF Squares Sum of F Ratio Prob> F
ALC / combined / day {1} 9568.768 {44.241} <. 0001
Sex {1} {1} 502223.037 {233.1663} <. 0001
As a result, the effect of genotype was p = 0.0043, and it can be concluded that genotype significantly affects HDL cholesterol levels. When it was divided into SS type and LL + LS type, p was 0.0026 in SS type.
[0045]
(3) Relation to neutral fat level
The average value of triglycerides in each genotype group was as shown in Table 3.
[0046]
[Table 3]Genotype Triglyceride mean (mg / dl) Std error *
LL 124.638 3.0109
SL 125.04 3.73111
SS 153.484 8.9894
*: Std error used pooled error variance approximation.
[0047]
As shown in Table 3, the LL type was 124.638, the LS type was 125.047, and the SS type was 153.484. With a significant difference of p = 0.0086, it was concluded that the SS type had a high triglyceride value. Was.
[0048]
Table 4 shows the results of multivariate analysis considering the effects of sex, alcohol intake, and smoking. The genotype was LL = 1, LS = 2, SS = 3.
[0049]
[Table 4]Source Nparm DF Squares Sum of F Ratio Prob> F
ALC / combination / day {1} 1 {100202.69} 10.145} 0.0015
The property {1} {1} 1936.20.92 {19.5442} <. 0001
As a result, the effect of the genotype was p = 0.0107, and it can be concluded that the genotype significantly affects the triglyceride level. When it was divided into SS type and LL + LS type, p = 0.0027 in SS type.
[0050]
(4) Relationship with Body \ mass \ index
The average value of Body @ mass @ index in each genotype group was as shown in Table 5.
[0051]
[Table 5]Genotype Body mass index Average value (kg / m 2 ) Std error *
LL 22.6188 0.08911
SL 22.8384 0.11043
SS 23.3489 0.26606
*: Std error used pooled error variance approximation.
[0052]
As shown in Table 5, LL type 22.6188, LS type 22.8384, and SS type 23.3489, with a significant difference of p = 0.0197, it was concluded that Body type mass index was high in SS type. .
[0053]
Table 6 shows the results of multivariate analysis considering the effects of sex, alcohol intake, and smoking. The genotype was LL = 1, LS = 2, SS = 3.
[0054]
[Table 6]Source Nparm DF Squares Sum of F Ratio Prob> F
ALC / combination / day {1} 1 43.52167@4.8893 0.0271
Sex {1} 1 {151.06662 {16.9710} <. 0001
As a result, the effect of the genotype was p = 0.0288, and it can be concluded that the genotype significantly affects the Body mass index. When it was divided into SS type and LS + LL type, p = 0.0341 for SS type.
[0055]
(5) Relationship with the Wait / Hip ratio
The average value of the Waist / Hip ratio in each genotype group was as shown in Table 7.
[0056]
[Table 7]Genotype Wait / Hip Ratio Std error *
LL 0.896985 0.00200
SL 0.905168 0.00248
SS 0.913359 0.00598
*: Std error used pooled error variance approximation.
[0057]
As shown in Table 7, the LL type was 0.896985, the LS type was 0.905168, and the SS type was 0.913359, with a significant difference of p = 0.0040, and it was concluded that the Waste / Hip ratio was higher in the SS type. Was.
[0058]
Table 8 shows the results of multivariate analysis considering the effects of sex, alcohol intake, and smoking. The genotype was LL = 1, LS = 2, SS = 3.
[0059]
[Table 8]Source Nparm DF Squares Sum of F Ratio Prob> F
ALC / total / day {1} {0.0807091} 20.611} <. 0001
As a result, the effect of the genotype was p = 0.0023, and it can be concluded that the genotype significantly affected the Wait / Hip ratio. When divided into SS type + SL type and LL type, p = 0.0093 for SS + SL type.
[0060]
[Sequence list]
Gln
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing the amino acid sequence of MACS2 aligned with the amino acid sequence of SAH (SEQ ID NO: 5), the amino acid sequence of KS2 (SEQ ID NO: 6), and the amino acid sequence of MACS1 (SEQ ID NO: 7). .
FIG. 2 is a view showing the location of exon in the MACS2 gene.
FIG. 3 shows the location of exon in the MACS2 gene.
FIG. 4 is a diagram showing the location of exon in the MACS2 gene.
Claims (20)
(a) 配列番号4のアミノ酸配列、または
(b) 置換、欠失、付加、および挿入から選択される1以上の改変を有し、かつ中鎖脂肪酸アシル−CoA合成酵素活性を有する配列番号4のアミノ酸配列の改変アミノ酸配列。A protein comprising the following amino acid sequence:
(A) the amino acid sequence of SEQ ID NO: 4, or (b) SEQ ID NO: 4 having at least one modification selected from substitution, deletion, addition, and insertion and having medium-chain fatty acid acyl-CoA synthase activity Modified amino acid sequence of the amino acid sequence of
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