JP2004007633A - 移動ディジタル放送システムとその端末装置 - Google Patents

移動ディジタル放送システムとその端末装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004007633A
JP2004007633A JP2003125578A JP2003125578A JP2004007633A JP 2004007633 A JP2004007633 A JP 2004007633A JP 2003125578 A JP2003125578 A JP 2003125578A JP 2003125578 A JP2003125578 A JP 2003125578A JP 2004007633 A JP2004007633 A JP 2004007633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
presentation
objects
presented
terminal device
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003125578A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Owa
大輪 勤
Satoshi Miyagawa
宮川 聡
Toru Terauchi
寺内 亨
Shigeru Tashiro
田代 成
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2003125578A priority Critical patent/JP2004007633A/ja
Publication of JP2004007633A publication Critical patent/JP2004007633A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Television Systems (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

【課題】端末装置の状況に応じて最適なオブジェクト提示を可能にする。
【解決手段】端末装置40に、自装置の位置とユーザに提示すべきオブジェクトとの対応関係を表す設定情報を記憶した位置判断データベース55Aを設け、複数のGPS衛星GS1,GS2,…が送信している測距信号を受信することで自装置の位置を検出して、この位置検出データLDと上記位置判断データベース55Aに記憶してある設定情報とを基に、受信復号した複数のオブジェクトの中から該当するオブジェクトを選択合成してディスプレイ53又はスピーカ54に出力して提示するようにしたものである。
【選択図】  図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、移動端末装置に向けて映像、音声、文字等からなるマルチメディア情報を放送する移動ディジタル放送システムとその端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、静止軌道上の放送衛星或いは通信衛星を利用した移動体向けの衛星放送システムが提唱されている。この種のシステムは、符号化方式としてMPEG4(Moving Picture Coding Experts Group4)を採用し、かつ衛星から移動端末装置へのダウンリンクにSバンドを使用することで、車載端末装置や携帯情報端末装置等の移動端末装置において、映像や音声、文字等からなるマルチメディア情報を受信できるようにしたもので、非常に注目されている。
【0003】
ところで、この種のシステムは先に述べたようにMPEG4の使用を想定している。MPEG4は、従来の動画像符号化方式が画像を一つのシーンとして単純に符号化するのを基本としているのに対し、複数のAVOs(Audio/Visual Objects:人物や背景に代表される構成要素)からなる階層化された映像/音響信号を合成することによって、シーンを表現するものである。各階層構成要素としては、自然画像/音響でもよく、また合成画像/音響でも構わない。また、シーン全体を表すものでも、一部を表すものでも構わない。さらに各構成要素の重なり具合や時間的/空間的関係にも大きな自由度がある。
【0004】
すなわち、MPEG4を使用するシステムでは、送信側において、一つのシーンを構成する複数のオブジェクトと、これらのオブジェクトを合成するためのシーン記述データとをそれぞれ最適なアルゴリズムでエレメンタリストリームに符号化し、しかるのち多重化して送信する。また受信側では、受信した各オブジェクト及びシーン記述データをそれぞれ復号したのち、シーン記述データの内容に従って各オブジェクトを合成してディスプレイやスピーカ等の提示装置へ出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、シーン記述データのみに従って各オブジェクトを合成して提示しようとすると、端末装置の状況によっては不適切な提示が行われる可能性がある。例えば、オブジェクトに地域性がある場合に、このオブジェクトを常に表示したとすると、端末装置には自己の現在位置とは無関係のオブジェクトが表示されることになる。また、車載端末装置の場合に、走行中に映像や文字データ等の表示データがディスプレイに表示されると、交通安全の点できわめて好ましくない。
【0006】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、端末装置の状況に応じて最適なオブジェクト提示を行うことが可能な移動ディジタル放送システムとその端末装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためにこの発明は、階層化された複数のオブジェクトを有するシーン情報を放送局で放送信号に変換して送信し、この放送信号を衛星で中継して地上の所定のサービスエリアへ放送する移動ディジタル放送システムで使用される端末装置において、自装置における所定の状況を検出するための状況検出手段と、自装置の状況とユーザに提示すべきオブジェクトとの対応関係を表す設定情報を記憶したデータベースと、提示制御手段とを新たに設ける。そして、この提示制御手段により、上記状況検出手段の検出結果及び上記データベースの設定情報を基に、受信再生された複数のオブジェクトの中から提示すべきオブジェクトを選択し、この選択されたオブジェクトを提示装置に提示するようにしたものである。
【0008】
具体的には、次の3通りの構成が考えられる。
第1の構成は、状況検出手段に自装置の現在位置を検出する位置検出手段を設けるとともに、データベースに自装置の位置とユーザに提示すべきオブジェクトとの対応関係を表す設定情報を記憶しておき、提示制御手段において、上記位置検出手段により検出された自装置の現在位置と上記データベースの設定情報とを基に、受信再生された複数のオブジェクトの中から自装置の現在位置に対応するオブジェクトを選択して提示装置に提示するものである。
【0009】
第2の構成は、状況検出手段に自装置の走行状態を検出する走行状態検出手段を設けるとともに、データベースに自装置の走行状態とユーザに提示すべきオブジェクトとの対応関係を表す設定情報を記憶しておき、提示制御手段において、上記走行状態検出手段により検出された自装置の走行状態と上記データベースの設定情報とを基に、受信再生された複数のオブジェクトの中から自装置の走行状態に対応するオブジェクトを選択して提示装置に提示するものである。
【0010】
第3の構成は、状況検出手段に提示装置の種別を検出する提示種別検出手段を設けるとともに、データベースに提示装置の種別とユーザに提示すべきオブジェクトとの対応関係を表す設定情報を記憶しておき、提示制御手段において、上記提示種別検出手段により検出された提示装置の種別と上記データベースの設定情報とを基に、受信再生された複数のオブジェクトの中から提示装置の種別に対応するオブジェクトを選択して提示装置に提示するものである。
【0011】
従ってこの発明に係わる端末装置によれば、端末装置の存在位置や、端末装置の走行状態、提示装置の種類など、端末装置の種々の状況に応じてその都度最適なオブジェクトが選択されて提示されることになる。このため、端末ユーザにとってはより効果的なオブジェクト提示がなされる。
【0012】
一方他の発明は、階層化された複数のオブジェクトとこれらのオブジェクトを合成するための情報を含むシーン記述データとを放送局で放送信号に変換して送信し、この放送信号を衛星で中継して地上の所定のサービスエリアに存在する端末装置へ放送する移動ディジタル放送システムとその端末装置において、
上記放送局に、オブジェクトの提示条件を指定するための条件指定情報をシーン記述データに含めて送信する条件指定情報送出手段を設け、一方端末装置には、自装置における所定の状況を検出するための状況検出手段と、提示制御手段とを設け、この提示制御手段において、上記状況検出手段の検出結果及び上記受信手段により再生されたシーン記述データに含まれる条件指定情報を基に、受信再生された複数のオブジェクトの中から提示すべきオブジェクトを選択し、この選択されたオブジェクトを提示装置に提示するように構成したものである。
【0013】
この発明についても、次の3通りの具体例が考えられる。
第1の構成は、放送局の条件指定情報送出手段において、シーンを構成する各オブジェクトごとにその提示地域を指定するための地域指定情報を付加して送信し、一方端末装置では、状況検出手段に自装置の現在位置を検出する位置検出手段を設け、かつ提示制御手段において、位置検出手段で検出された自装置の現在位置と、受信再生されたシーン記述データに含まれる地域指定情報とを比較し、この比較結果を基に自装置の現在位置に対応する地域指定情報が付加されたオブジェクトを選択して提示装置に提示するものである。
【0014】
第2の構成は、放送局の条件指定情報送出手段において、シーンを構成する各オブジェクトごとにその提示条件を端末装置の走行状態に応じて指定するための指定情報を付加して送信し、一方端末装置では、状況検出手段に自装置の走行状態を検出する走行状態検出手段を設け、かつ提示制御手段において、上記走行状態検出手段で検出された自装置の走行状態と、受信再生されたシーン記述データに含まれる提示条件の指定情報とを比較し、この比較結果を基に自装置の走行状態に対応する指定情報が付加されたオブジェクトを選択して提示装置に提示するものである。
【0015】
第3の構成は、放送局の条件指定情報送出手段において、シーンを構成する各オブジェクトごとにその提示装置の種別を指定するための種別指定情報を付加して送信し、一方端末装置では、状況検出手段に提示装置の種別を検出する提示種別検出手段を設け、かつ提示制御手段において、上記提示種別検出手段で検出された提示装置の種別と、受信再生されたシーン記述データに含まれる種別指定情報とを比較し、この比較結果を基に提示装置の種別に対応する種別指定情報が付加されたオブジェクトを選択して提示装置に提示するものである。
【0016】
従ってこの発明に係わる移動ディジタル放送システムとその端末装置によれば、端末装置の存在位置や端末装置の走行状態、提示装置の種類などの端末装置の種々の状況に応じ、しかも放送局側から指定された条件に従って、端末装置ではその都度最適なオブジェクトが選択されて提示されることになる。このため、端末ユーザにとってより効果的なオブジェクト提示がなされる。また放送局側からオブジェクトの提示条件を任意に指定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
この発明に係わる第1の実施形態は、端末装置に、自装置の位置とユーザに提示すべきオブジェクトとの対応関係を表す設定情報を記憶した位置判断データベースを設け、複数のGPS(Global Positioning System)衛星が送信している測距信号を受信することで自装置の位置を検出して、この位置検出データと上記位置判断データベースに記憶してある設定情報とを基に、受信復号した複数のオブジェクトの中から自装置の現在位置に対応するオブジェクトを選択し、これらのオブジェクトを合成してディスプレイ又はスピーカに出力するようにしたものである。
【0018】
図1は、この発明に係わる移動ディジタル衛星放送システムの概略構成図である。この移動ディジタル衛星放送システムは、少なくとも一つの送信局10と、衛星制御局20と、静止衛星30とを備えている。
【0019】
送信局10は、複数の番組プロバイダにより作成・編集された番組情報を受け取り、この番組情報をチャネル多重したのち放送信号に変換して、例えばKuバンド(12.5〜18GHz)の上り伝送路を介して静止衛星30へ送信する。チャネル多重方式としては、例えばCDM(Code Division Multiplex)方式が用いられる。
【0020】
静止衛星30は、例えば2.5m級の口径を有するKuバンド用アンテナ31と、15m級の口径を有するSバンド(例えば2.6GHz)用アンテナ32とを備えている。そして、上記送信局10から送信された放送信号を、上記Kuバンド用アンテナ31で受信したのち、トランスポンダでSバンドの信号に変換する。そして、この変換された放送信号を上記Sバンド用アンテナ32からSバンドの下り伝送路を介してサービスエリアに向け送信する。なお、上記静止衛星30に搭載する上り伝送用アンテナ31の口径は2.5m級より小さいものでもよく、またSバンド用アンテナ32の口径についても15m級に限らず8m級であってもよい。
なお、衛星制御局20は、静止衛星30の動作状態を監視し制御するものである。
【0021】
サービスエリアでは、例えばオフィスや家庭に固定的に設置された放送受信装置(図示せず)や、車載或いは携帯型の移動可能な端末装置40が、上記静止衛星30からSバンドの下り伝送路へ送信された放送信号を受信する。なお、上記Sバンドの下り伝送路では、256Kbpsの伝送容量を有する複数のチャネル(例えば30チャネル)が多重化される。また、伝送情報の符号化方式としてMPEG4が用いられる。
【0022】
ところで、上記送信局10及び端末装置40はそれぞれ次のように構成される。図2は送信局10の構成を示す回路ブロック図、図3は端末装置40の構成を示す回路ブロック図である。
【0023】
先ず送信局10は、オーサリング装置11を備えている。オーサリング装置11は、各番組プロバイダから供給された音響データAU1〜AUn、映像データMP1〜MPn及び文字データTX1〜TXnを選択的に用いて、MPEG4に応じたシーン情報を生成する。このシーン情報は、複数のオブジェクト、つまり上記音響データ、映像データ及び文字データと、これらのオブジェクトを合成するためのシーン記述データとを有する。
【0024】
上記オーサリング装置11から出力された音響データ、映像データ、文字データ及びシーン記述データは、それぞれ音響オブジェクト符号化部12、映像オブジェクト符号化部13、文字オブジェクト符号化部14及びシーン記述符号化部15に入力される。これらの符号化部12〜15では、それぞれ上記音響データ、映像データ、文字データ及びシーン記述データがその性質に対し最適なアルゴリズムによりエレメンタリストリームに符号化される。この符号化されたエレメンタリストリームは、続いて多重化部16で所定のフォーマットに従い多重化されて多重化ストリームとなる。そして、この多重化ストリームは送信部17でディジタル変調され、さらにKuバンドの放送信号に変換されたのち、送信アンテナ18から静止衛星30に向け送信される。
【0025】
次に端末装置40は、上記静止衛星30から送信されたSバンドの放送信号を受信アンテナ41で受信して受信部42に入力する。受信部42では、上記放送信号に対し周波数変換及びディジタル復調が行われ、この復調された多重化ストリームは多重分離部43に入力される。多重分離部43は、上記多重化ストリームを複数のエレメンタリストリームに分離し、これらのエレメンタリストリームをそれぞれ音響オブジェクト復号化部44、映像オブジェクト復号化部45、文字オブジェクト復号化部46及びシーン記述復号化部47に入力する。
【0026】
音響オブジェクト復号化部44、映像オブジェクト復号化部45、文字オブジェクト復号化部46及びシーン記述復号化部47は、それぞれ対応する上記エレメントストリームを復号処理して音響オブジェクト、映像オブジェクト、文字オブジェクト及びシーン記述データを再生し、この復号された音響オブジェクト、映像オブジェクト及び文字オブジェクトを選択部49を介して合成部50Aに入力する。
【0027】
また上記シーン記述復号部47で復号されたシーン記述データは、シーン記述解析部48に入力される。シーン記述解析部48は、上記シーン記述データを解析し、その解析データSCを選択部49に与えてシーンを合成するに必要なオブジェクトを通過させる。またシーン記述解析部48は、シーン記述解析データSCを合成部50Aにも与える。
【0028】
ところで、端末装置40はGPS受信部62を備えており、GPS衛星GS1,GS2,…が送信している測距用信号をアンテナ61を介してこのGPS受信部62で受信する。そして、その受信信号を位置検出部63に入力する。位置検出部63は、上記各GPS衛星GS1,GS2,…から到来した測距用信号を基に自装置の座標位置を求め、その位置検出データLDを上記合成部50Aに入力する。
【0029】
また端末装置40は位置判断データベース(位置判断DB)55Aを有している。この位置判断データベース55Aには、サービスエリア内の各地域に対応付けて、提示すべきオブジェクトの識別情報(オブジェクトID)が記憶してある。図5はその一例を示すもので、オブジェクトはデフォルトデータと設定データとに分けて管理されている。このうちデフォルトデータは、端末装置40の出荷時に既に書き込まれたデータである。設定データは、端末ユーザが図示しないキー入力部の操作により任意に設定できる。
【0030】
合成部50Aは、この発明に係わる新たな機能として、提示制御手段51Aと、データベース更新制御手段52Aとを備えている。
提示制御手段51Aは、上記位置検出部63から与えられた位置検出データLD、つまり端末装置40の現在位置を、上記位置判断データベース55Aに記憶されている地域と比較する。そして、現在位置を含む地域が記憶されている場合に、この地域に対応するオブジェクトを上記選択部49から入力された複数の受信オブジェクトの中から選択し、この選択したオブジェクトをシーン記述解析データSCに従って合成して、ディスプレイ53又はスピーカ54或いはその両方に供給する。
【0031】
DB更新制御手段52Aは、送信局10からシーン記述データを使用してDB更新データが送られた場合に、シーン記述解析部48により解析された更新データの内容に従い、位置判断データベース55A内の該当データを更新する処理を行う。更新処理には、既に登録されている地域とそれに対応するオブジェクトの変更及び削除、未登録の地域とそれに対応するオブジェクトの追加がある。
【0032】
次に、以上のように構成された端末装置によるオブジェクト提示動作を説明する。図4はその制御手順及び制御内容を示すフローチャートである。
【0033】
放送信号の受信動作中に合成部50Aは、定期的にステップ4aで位置検出部63から位置検出データLDを取り込む。そして、この新たな位置検出データLDを取り込むごとに、ステップ4bでこのデータを前回取り込んだ位置検出データLDと比較し、この比較結果から自装置が所定量以上移動したか否かを判定する。そして、所定量以上移動した場合には、ステップ4cに移行してここで位置判断データベース55Aを検索し、自装置の現在位置を含む地域が登録されているか否かをステップ4dで判定する。
【0034】
この判定の結果、自装置の現在位置を含む地域が位置判断データベース55Aに登録されていると、合成部50Aはステップ4eに移行し、ここで位置判断データベース55Aから上記該当地域に対応する設定オブジェクトを読み出し、オブジェクトが記憶されているか否かを判定する。そして、設定オブジェクトが記憶されていれば、ステップ4fで当該オブジェクトを上記選択部49から入力された複数の受信オブジェクトの中から選択し、この選択したオブジェクトをシーン記述解析データSCに従って合成して、ディスプレイ53又はスピーカ54或いはその両方に供給する。
【0035】
例えば、いま自装置の現在位置が地域「東京」であれば、図5に示すように設定オブジェクトとして「東京1:映像1」が読み出され、複数の受信オブジェクトの中からこの設定オブジェクトに対応するオブジェクトが選択される。そして、この選択されたオブジェクトがシーン記述解析データSCに従って合成されたのち、ディスプレイ53に供給されて表示される。
【0036】
これに対し設定オブジェクトが登録されていなかった場合には、ステップ4gに移行し、ここで位置判断データベース55Aに対応するオブジェクトのデフォルトデータが登録されているか否かを判定する。そして、登録されていれば、ステップ4hでこのデフォルトデータをシーン記述解析データSCに従って合成して、ディスプレイ53又はスピーカ54或いはその両方に供給する。またこのデフォルトデータも登録されていなければ、ステップ4iでその他のデフォルトデータを位置判断データベース55Aから読み出して、ディスプレイ53又はスピーカ54或いはその両方に供給する。
【0037】
したがって端末装置40では、その移動に伴い、現在位置が含まれる地域に対応したオブジェクトが選択されて、ディスプレイ53に表示されるか又はスピーカ54から出力されることになる。このため、端末ユーザは常に自身が存在する地域に対応した情報を取得することが可能となる。また、位置判断データベース55Aの内容を、端末装置におけるキー操作により任意に変更、追加又は削除することができるので、各オブジェクトに対し端末ユーザが自身の希望に応じて自由な地域指定を行うことが可能となる。
【0038】
また、運用中に送信局10からシーン記述データを使用したデータベース更新データが到来したとする。この場合合成部50Aは、この受信されたデータベース更新データに従い、位置判断データベース55Aの更新作業を行う。
【0039】
例えば、いま位置判断データベース55Aが図5に示すように構成されている状態で、図6に示すようなデータベース更新データが到来したとする。そうすると、位置判断データベース55Aにおいて、地域「東京」に対応する設定オブジェクトの変更処理と、地域「川崎」とそのオブジェクトの追加処理と、地域「横浜」とそれに対応するオブジェクトの削除処理とがそれぞれ行われる。図7はこの更新後の位置判断データベースの構成を示すものである。
【0040】
このようにすることで、例えば新たな地域の追加や削除、或いは番組の変更等に応じて、送信局10側から各端末装置40の位置判断データベース55Aの内容を更新することもできる。
【0041】
なお、端末装置40における自己位置の検出手段としては、GPS衛星を利用するもの以外に、PHS(Personal Handy phone System)基地局から送信されている基地局IDを検出することで検出するもの等を利用することが可能である。
【0042】
また、位置検出部63により得られた位置検出データLDと、位置判断データベース55Aに登録された地域情報とを基に、端末装置の現在位置に対応する地域情報をディスプレイ53に表示するようにしてもよく、また端末装置の移動に伴い地域が切り替わった時点でその旨のメッセージ情報をディスプレイ53に表示するようにしてもよい。またこの場合、メッセージ情報は音声メッセージとしてスピーカ54から出力するようにしてもよい。
【0043】
(第2の実施形態)
この発明に係わる第2の実施形態は、車載端末装置に、自装置の走行状態と提示対象オブジェクトとの対応関係を表す設定情報を記憶した走行状態判断データベースを設け、車両の速度情報等を基に自装置の走行状態を検出して、この走行状態検出データと上記走行状態判断データベースに記憶してある設定情報とを基に、受信復号した複数のオブジェクトの中から適切なオブジェクトを選択し合成してディスプレイ又はスピーカに出力するようにしたものである。
【0044】
図8は、この第2の実施形態に係わる車載用の端末装置の構成を示すブロック図である。なお、同図において前記図3と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0045】
この実施形態の端末装置には、走行状態判断データベース55Bが設けてある。この走行状態判断データベース55Bには、自装置の走行状態、つまり走行中及び停止中に各々対応付けて、提示すべきオブジェクトの識別情報(オブジェクトID)が記憶してある。図10はその一例を示すもので、オブジェクトはデフォルトデータとフィルタリングデータとに分けて管理されている。このうちデフォルトデータは、端末装置40の出荷時に既に書き込まれたデータである。フィルタリングデータは、端末ユーザが図示しないキー入力部の操作により任意に設定できる。
【0046】
また本実施形態の端末装置には、走行状態検出部56が設けてある。この走行状態検出部56は、車両の速度検出器から出力される速度検出信号を基に、自装置が走行中か停止中かを判定するもので、その判定結果を走行状態検出データRDとして合成部50Bに供給する。
【0047】
合成部50Bは提示制御手段51Bを備えている。この提示制御手段51Bは、上記走行状態検出部56から出力された走行状態検出データRDをキーとして走行状態判断データベース55Bをアクセスし、この検出された走行状態に対応するフィルタリングされたオブジェクトを読み出す。そして、このフィルタリングされたオブジェクトに対応するものを、上記選択部49から入力された複数の受信オブジェクトの中から選択し、この選択したオブジェクトをシーン記述解析データSCに従って合成して、ディスプレイ53又はスピーカ54或いはその両方に供給する。
【0048】
このような構成であるから、本実施形態に係わる端末装置では以下のようなオブジェクト提示動作が行われる。図9はその制御手順及び制御内容を示すフローチャートである。
【0049】
放送信号の受信動作中に合成部50Bは、定期的にステップ9aにより走行状態検出部56から走行状態検出データRDを取り込む。そして、この走行状態検出データRDを取り込むごとに、ステップ9bでこの検出データRDが前回取り込んだ検出データに対し変化したか否かを判定する。そして、走行状態が「走行中」から「停止中」に、或いは「停止中」から「走行中」に変化したことを検出すると、ステップ9cに移行してここで現在の走行状態はいずれであるかを判定する。
【0050】
この判定の結果、現在の走行状態が「走行中」だったとすれば、合成部50はステップ9dに移行して、ここで走行状態判断データベース55Bからフィルタリングされたオブジェクトの読み出しを行い、フィルタリング指定されているか否かを判定する。そして、フィルリング指定がなされていれば、ステップ9hでこのフィルタリング指定されたオブジェクトに対応するものを、上記選択部49から入力された複数の受信オブジェクトの中から選択し、この選択したオブジェクトをシーン記述解析データSCに従って合成して、ディスプレイ53又はスピーカ54或いはその両方に供給する。
【0051】
また、フィルタリング指定がなされていなければ、ステップ9gによりデフォルトデータを読み出して、このデフォルトデータに対応するオブジェクトを、上記選択部49から入力された複数の受信オブジェクトの中から選択し、この選択したオブジェクトをシーン記述解析データSCに従って合成して、ディスプレイ53又はスピーカ54或いはその両方に供給する。
【0052】
一方、いま自装置の走行状態が「停止中」だったとする。この場合合成部50Bは、ステップ9cからステップ9iに移行して、ここで走行状態判断データベース55Bからフィルタリングされたオブジェクトの読み出しを行い、フィルタリング指定されているか否かを判定する。そして、フィルリング指定がなされていれば、ステップ9lでこのフィルタリング指定されたオブジェクトに対応するものを、上記選択部49から入力された複数の受信オブジェクトの中から選択し、この選択したオブジェクトをシーン記述解析データSCに従って合成して、ディスプレイ53又はスピーカ54或いはその両方に供給する。
【0053】
また、フィルタリング指定がなされていなければ、ステップ9kによりデフォルトデータを読み出して、このデフォルトデータに対応するオブジェクトを、上記選択部49から入力された複数の受信オブジェクトの中から選択し、この選択したオブジェクトをシーン記述解析データSCに従って合成して、ディスプレイ53又はスピーカ54或いはその両方に供給する。
【0054】
例えば、いま自装置の走行状態が「走行中」だったとすると、図10に示すようにフィルタリング指定されたオブジェクトとして「音声」がデータベース55Bに記憶されているので、合成部50Bでは受信した複数のオブジェクトの中から音声オブジェクトが選択される。そして、この選択された音声オブジェクトがシーン記述解析データSCに従って合成されたのち、スピーカ54から拡声出力される。
【0055】
このため走行中においては、シーン情報のうち音声オブジェクトのみがスピーカ54から出力され、ディスプレイ53には映像及び文字が一切表示されない。従って、ユーザは走行中にディスプレイ53を見ることがなくなり、これにより安全な運転を行うことができる。
【0056】
これに対し停止中においては、映像オブジェクト及び文字オブジェクトがディスプレイ53に表示され、音声オブジェクトがスピーカ54から拡声出力される。従って、ユーザは車両を停止させることで、すべてのオブジェクトを含むシーン情報を視聴及び聴取することができる。
【0057】
なお、走行中におけるオブジェクトの選択を音声オブジェクトのみに固定すると、走行中には助手席や後部座席の人も映像及び文字を見ることができなくなる。そこで、キー入力部によりユーザがモード切り替え操作を行うことで、走行中においても映像オブジェクト及び文字オブジェクトがディスプレイ53に表示されるようにしてもよい。
【0058】
また、走行中においては、文字オブジェクトを音声合成技術を用いて音声オブジェクトに変換してこれをスピーカ54から出力させるようにしてもよい。このようにすると、例えばヘッドラインニュースや交通情報、天気予報等の文字オブジェクトを音声読み上げにより端末ユーザに報知することができ、端末ユーザは走行中においても文字オブジェクトの内容を知ることが可能となる。
【0059】
また、上記音声合成により生成した音声オブジェクトをスピーカ54から拡声出力する際に、音楽やパーソナリティの音声オブジェクトが既に存在する場合には、これら既存の音声オブジェクトの音量を低下させた上で合成して拡声出力させるようにするとよい。また、スピーカがステレオ対応になっている場合には、上記音声合成により生成した音声オブジェクトを一方のチャネル(例えば運転席側の右チャネル)から出力させ、既存の音声オブジェクトを他方のチャネル(助手席側の左チャネル)から出力させるようにチャネル分離を行うとよい。さらに、その際右チャネルの音量を左チャネルの音量に比べて相対的に大きくするとよい。以上のように構成すると、端末ユーザは文字オブジェクトに対応する音声合成オブジェクトをより明瞭に聞き取ることが可能となる。
【0060】
(第3の実施形態)
この発明に係わる第3の実施形態は、端末装置に、接続使用中の提示装置の種別と提示対象オブジェクトとの対応関係を表す設定情報を記憶した提示種別判断データベースを設け、放送信号の受信に先立ち接続使用中の提示装置の種別を判定して、この種別の判定結果と上記提示種別判断データベースに記憶してある設定情報とを基に、受信復号した複数のオブジェクトの中から適切なオブジェクトを選択し合成して、提示装置としてのディスプレイ又はスピーカに出力するようにしたものである。
【0061】
図12は、この第3の実施形態に係わる端末装置の構成を示すブロック図である。なお、同図において前記図3と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0062】
この実施形態の端末装置には、提示種別判断データベース55Cが設けてある。この提示種別判断データベース55Cには、接続使用中の提示装置の種別、つまりスピーカ、低解像度のディスプレイ、高解像度ディスプレイに各々対応付けて、提示すべきオブジェクトの識別情報(オブジェクトID)が記憶してある。図11はその構成の一例を示すものである。
【0063】
合成部50Cは、提示制御手段51Cと、提示種別判定手段52Cとを備えている。提示種別判定手段52Cは、合成部50Cに接続されている提示装置の種類、つまりディスプレイ53が接続されているかスピーカ54が接続されているかを判定し、さらにディスプレイが接続されている場合にはその仕様が高解像度であるか低解像度であるかを判定する。
【0064】
提示制御手段51Cは、受信オブジェクトを提示する際に、上記提示種別判定手段52Cの判定結果をキーにして提示種別判断データベース55Cをアクセスし、提示可能なオブジェクトを認識する。そして、この提示可能なオブジェクトに対応するものを、上記選択部49から入力された複数の受信オブジェクトの中から選択し、この選択したオブジェクトをシーン記述解析データSCに従って合成して、ディスプレイ53又はスピーカ54或いはその両方に供給する。
【0065】
このような構成であるから、本実施形態に係わる端末装置では以下のようなオブジェクト提示動作が行われる。図13はその制御手順及び制御内容を示すフローチャートである。
【0066】
放送信号の受信に先立ち合成部50Cは、ステップ13aにおいて接続されていてかつ使用可能な提示装置の種別を判定する。この判定の結果、提示種別がスピーカ54であればステップ13bに移行して、ここで提示種別判断データベース55Cから対応するオブジェクト、つまり「音声」を読み出す。そして、ステップ13cにおいて、選択部49から入力された複数の受信オブジェクトの中から音声オブジェクトのみを選択し、この選択した音声オブジェクトが複数ある場合にはこれらをシーン記述解析データSCに従って合成したのち、スピーカ54に供給して拡声出力させる。
【0067】
一方、提示種別が低解像度ディスプレイであればステップ13dに移行して、ここで提示種別判断データベース55Cから対応するオブジェクト、つまり「文字」を読み出す。そして、ステップ13eにおいて、選択部49から入力された複数の受信オブジェクトの中から文字オブジェクトを選択し、この選択した文字オブジェクトが複数ある場合にはこれらをシーン記述解析データSCに従って合成したのち、低解像度化ディスプレイに供給して表示させる。
【0068】
なお、このとき提示装置としてスピーカ54も接続されていれば、合成部50Cは選択部49から入力された複数の受信オブジェクトの中から音声オブジェクトを選択し、この選択した音声オブジェクトをシーン記述解析データSCに従って合成したのち、スピーカ54に供給して拡声出力させる。
【0069】
また、提示種別が高解像度ディスプレイ53であれば、ステップ13fに移行して、ここで提示種別判断データベース55Cから対応するオブジェクト、つまり「映像」と「文字」を読み出す。そして、ステップ13gにおいて、選択部49から入力された複数の受信オブジェクトの中から映像オブジェクト及び文字オブジェクトをそれぞれ選択し、この選択した映像オブジェクト及び文字オブジェクトをシーン記述解析データSCに従って合成したのち、高解像度化ディスプレイ53に供給して表示させる。
【0070】
なお、このとき提示装置としてスピーカ54も接続されていれば、合成部50Cは選択部49から入力された複数の受信オブジェクトの中から音声オブジェクトを選択し、この選択した音声オブジェクトをシーン記述解析データSCに従って合成したのち、スピーカ54に供給して拡声出力させる。
【0071】
したがって、この第3の実施形態によれば、接続使用中の提示装置の種別に適合したオブジェクトが自動的に選択されて提示装置に掲示されることになり、これにより提示装置の種別に応じて常に適切なオブジェクト提示を行うことが可能となる。
【0072】
なお、提示種別判定手段52Cの判定結果をディスプレイ53に表示するようにしてもよい。このようにすると、例えばディスプレイ53が高解像度モードを有しているにも拘わらず、低解像度モードが設定されているような場合に、端末ユーザは現在モードを確認して高解像度モードへの設定変更を行うことが可能となる。
【0073】
(第4の実施形態)
この発明に係わる第4の実施形態は、送信局においてシーン記述データに各オブジェクトの提示地域を指定するための地域指定データを付加して送信する。そして端末装置においては、複数のGPS衛星が送信している測距信号を受信することで自装置の位置を検出して、この位置検出データと受信したシーン記述データに含まれる上記地域指定データとを基に、受信復号した複数のオブジェクトの中から自装置の現在位置に対応するオブジェクトを選択し、これらの選択したオブジェクトを合成してディスプレイ又はスピーカに出力するようにしたものである。
【0074】
図14は、この発明の第4の実施形態に係わる端末装置の構成を示すブロック図である。なお、同図において前記図3と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0075】
この端末装置はGPS受信部62を備えており、GPS衛星GS1,GS2,…が送信している測距用信号をアンテナ61を介してこのGPS受信部62で受信する。そして、その受信信号を位置検出部63に入力する。位置検出部63は、上記各GPS衛星GS1,GS2,…から到来した測距用信号を基に自装置の座標位置を求め、その位置検出データLDを上記合成部50Dに入力する。
【0076】
合成部50Dは、提示制御手段51Dを備えている。この提示制御手段51Dは、上記位置検出部63から与えられた位置検出データLD、つまり端末装置40の現在位置を表すデータを、シーン記述解析部48から与えられたシーン記述解析データSCに含まれる地域指定データと比較する。そして、現在位置に相当する地域指定がなされたオブジェクトを、上記選択部49から入力された複数の受信オブジェクトの中から選択し、この選択したオブジェクトをシーン記述解析データSCに従って合成して、ディスプレイ53又はスピーカ54或いはその両方に供給する。
【0077】
このような構成であるから、本実施形態に係わる端末装置では以下のようなオブジェクト提示動作が行われる。図15はその制御手順及び制御内容を示すフローチャートである。
【0078】
放送信号の受信動作中に合成部50Dは、定期的にステップ15aで位置検出部63から位置検出データLDを取り込む。そして、この新たな位置検出データLDを取り込むごとに、ステップ15bでこのデータを前回取り込んだ位置検出データLDと比較し、この比較結果から自装置が所定量以上移動したか否かを判定する。そして、所定量以上移動した場合には、ステップ15cに移行してシーン記述解析データSC中の受信オブジェクトを一つ選択し、この受信オブジェクトに対応付けて付加されている地域指定データと自装置の現在位置とをステップ15dで比較する。この比較の結果、自装置の現在位置が指定地域に含まれていれば、ステップ15eに移行してここで選択部49から出力された複数の受信オブジェクトの中から該当するオブジェクトを提示対象として選択する。
【0079】
これに対し、上記ステップ15dにおいて自装置の現在位置が指定地域に含まれていないと判定されると、合成部50Dはステップ15fに移行してここでシーン記述解析データSCに未選択のオブジェクトが残っているか否かを判定する。そして、残っていればステップ15cに戻って未選択のオブジェクトを選択し、上記したステップ15dからステップ15eによる処理を実行する。以後同様に、シーン記述解析データSCに含まれるすべてのオブジェクトについて上記処理を繰り返し実行する。そして、以上の各処理により提示対象として選択された各オブジェクトを、シーン記述解析データSCに従い合成して、ディスプレイ53又はスピーカ54或いはその両方に供給してオブジェクトを提示させる。
【0080】
従って、提示装置には受信した複数のオブジェクトのうち、自装置の現在位置に相当する地域指定がなされたもののみが選択されて提示されることになる。例えば、いま送信局10から図16に示すようなシーン記述データが送られたとし、かつ自装置の現在位置が指定地域「東京」内に含まれるものとする。この場合合成部50Dでは、地域指定データにより「東京」と指定されたオブジェクト、つまり「音声1」、「文字1」及び「映像1」がそれぞれ選択され、これらのオブジェクトがシーン記述解析データSCに従って合成されたのち、ディスプレイ53に表示されるとともにスピーカ54から拡声出力される。
【0081】
したがって端末装置40では、自装置の現在位置とは無関係の地域のオブジェクトが提示されることはなくなり、端末ユーザは常に自身の現在位置に対応する情報を取得することが可能となる。また本実施形態では、各オブジェクトの地域指定を送信局10側から行うので、オブジェクトの更新に伴う指定地域の変更をすべて送信局10側で一括して行うことができる。
【0082】
(第5の実施形態)
この発明に係わる第5の実施形態は、送信局において、シーン記述データの各オブジェクトごとに、端末装置の走行状態に応じて提示するか否かを指定するための走行状態指定データを付加して送信する。そして端末装置においては、車両の速度情報等を基に自装置の走行状態を検出して、この走行状態検出データと受信したシーン記述データに含まれる上記走行状態指定データとを基に、受信復号した複数のオブジェクトの中から適切なオブジェクトを選択し、この選択したオブジェクトを合成してディスプレイ又はスピーカに出力するようにしたものである。
【0083】
図18は、この第5の実施形態に係わる車載用の端末装置の構成を示すブロック図である。なお、同図において前記図8と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0084】
この実施形態の端末装置には、図8に示した装置と同様に走行状態検出部56が設けてある。この走行状態検出部56は、車両の速度検出器から出力される速度検出信号を基に、自装置が走行中か停止中かを判定するもので、その判定結果を走行状態検出データRDとして合成部50Eに供給する。
【0085】
合成部50Eは提示制御手段51Eを備えている。この提示制御手段51Eは、上記走行状態検出部56から出力された走行状態検出データRD、つまり端末装置40が走行中か停止中かを表すデータを、シーン記述解析部48から出力されたシーン記述解析データSCに含まれる走行状態指定データと比較する。そして、自装置の現在の走行状態に対応するオブジェクトを、上記選択部49から入力された複数の受信オブジェクトの中から選択し、この選択したオブジェクトをシーン記述解析データSCに従って合成して、ディスプレイ53又はスピーカ54或いはその両方に供給する。
【0086】
このような構成であるから、本実施形態に係わる端末装置では以下のようなオブジェクト提示動作が行われる。図19はその制御手順及び制御内容を示すフローチャートである。
【0087】
放送信号の受信動作中に合成部50Eは、定期的にステップ19aにより走行状態検出部56から走行状態検出データRDを取り込む。そして、この走行状態検出データRDを取り込むごとに、ステップ19bでこの検出データRDをもとに自装置の走行状態が「走行中」であるか又は「停止中」であるかを判定する。
【0088】
この判定の結果、自装置が「走行中」であれば、ステップ19cに移行してここでシーン記述データ中のオブジェクトを一つ選択し、このオブジェクトに対応付けて付加されている走行状態指定データと自装置の現在の走行状態とをステップ19dで比較する。この比較の結果、走行状態指定データが「走行中提示オン」であれば、ステップ19eに移行してここで選択部49から出力された複数の受信オブジェクトの中から該当するオブジェクトを提示対象として選択する。
【0089】
これに対し、上記ステップ19dにおいて走行状態指定データが「走行中提示オフ」であれば、そのままステップ19fに移行してシーン記述解析データSCに未選択のオブジェクトが残っているか否かを判定する。そして、未選択のオブジェクトが残っていれば、ステップ19cに戻って未選択のオブジェクトをひとつ選択し、上記したステップ19d及びステップ19eによる処理を実行する。以後同様に、シーン記述解析データSCに含まれるすべてのオブジェクトについて上記処理を繰り返し実行する。
【0090】
そして、以上の各処理により提示対象として選択された各オブジェクトを、シーン記述解析データSCに従い合成して、ディスプレイ53又はスピーカ54或いはその両方に供給してオブジェクトを提示させる。
【0091】
従って、提示装置には受信した複数のオブジェクトのうち、「走行中提示可」と指定されたオブジェクトのみが選択されて提示されることになる。例えば、いま送信局10から図17に示すようなシーン記述データが送られたとすると、合成部50Eでは走行状態指定データにより「走行中提示可」と指定されたオブジェクト、つまり「音声1」のみが選択され、この音声オブジェクトがシーン記述解析データSCに従ってスピーカ54から拡声出力される。
【0092】
したがって端末装置では、自装置の走行中においては音声オブジェクトのみが拡声出力され、映像オブジェクト及び文字オブジェクトは表示されない。このため、端末ユーザは走行中にディスプレイ53を見る必要がなくなり、これにより安全な運転を行うことができる。
【0093】
なお、ステップ19bにおいて自装置の走行状態が「停止中」と判定された場合には、合成部50Eはステップ19gに移行してここで受信された全オブジェクトを選択し、これらのオブジェクトをシーン記述解析データSCに従い合成して、ディスプレイ53又はスピーカ54或いはその両方に供給してオブジェクトを提示させる。従って端末ユーザは、車両を停止させることで、すべてのオブジェクトを含むシーン情報を視聴及び聴取することができる。
【0094】
すなわち、第5の実施形態によれば自装置の走行状態に応じて適切なオブジェクト提示を行うことができる。また、各オブジェクトに対する走行状態に応じた提示指定を送信局10側から行うので、オブジェクトの更新に伴う提示指定の変更をすべて送信局10側で一括して行うことができる。
【0095】
(第6の実施形態)
この発明に係わる第6の実施形態は、送信局において、シーン記述データの各オブジェクトごとに、使用すべき提示装置の種別を表す提示装置種別データを付加して送信する。そして端末装置においては、放送信号の受信に先立ち接続使用中の提示装置の種別を判定して、この種別の判定結果と受信したシーン記述データに含まれる上記提示装置種別データとを基に、受信復号した複数のオブジェクトの中から、接続使用中の提示装置の種別に対応したオブジェクトを選択し、これをシーン記述データに従い合成して、提示装置としてのディスプレイ又はスピーカに出力するようにしたものである。
【0096】
図20は、この第6の実施形態に係わる車載用の端末装置の構成を示すブロック図である。なお、同図において前記図12と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0097】
合成部50Fは、提示制御手段51Fと、提示種別判定手段52Fとを備えている。提示種別判定手段52Fは、合成部50Fに接続されている提示装置の種類、つまりディスプレイ53が接続されているかスピーカ54が接続されているかを判定し、さらにディスプレイ53が接続されている場合にはその仕様が高解像度であるか低解像度であるかを判定する。
【0098】
提示制御手段51Fは、受信オブジェクトを提示する際に、上記提示種別判定手段52Fの判定結果を、シーン記述解析部48により得られたシーン記述解析データSCに含まれる提示装置種別データと比較する。そして、この比較結果を基に、現在自装置に接続されている提示装置の種別に適合するオブジェクトを判断し、このオブジェクトに対応するものを選択部49から出力された複数の受信オブジェクトの中から選択し、これらをシーン記述解析データSCに従い合成してディスプレイ53又はスピーカ54に供給する。
【0099】
このような構成であるから、本実施形態に係わる端末装置では以下のようなオブジェクト提示動作が行われる。図21はその制御手順及び制御内容を示すフローチャートである。
【0100】
放送信号の受信に先立ち合成部50Fは、自装置に接続されていてかつ使用可能な提示装置の種別を判定する。すなわち、ディスプレイ53が接続されているか又はスピーカ54が接続されているか判定し、さらにディスプレイ53が接続されていればその仕様が高解像度であるか低解像度であるかを判定する。
【0101】
さて、この状態で放送信号が受信されると、合成部50Fはステップ21aにおいて、シーン記述解析部48から出力されたシーン記述解析データSCの中からオブジェクトを一つ選択し、このオブジェクトに対応付けられた提示装置種別を、先に判定しておいた自装置の提示装置の種別とステップ21bで比較する。そして、一致すれば、上記選択したオブジェクトに対応するものを、ステップ21cで選択部49から出力された複数の受信オブジェクトの中から選択する。
【0102】
これに対し上記ステップ21bによる比較の結果、送信局10側からシーン記述データにより指定された提示装置種別と、自装置に接続された提示装置の種別とが一致しなければ、合成部50Fはステップ21dに移行してシーン記述解析データSCに未選択のオブジェクトが残っているか否かを判定する。そして、残っていればステップ21aに戻って未選択のオブジェクトをひとつ選択し、上記したステップ21b及びステップ21cによる処理を実行する。以後同様に、シーン記述解析データSCに含まれるすべてのオブジェクトについて上記処理を繰り返し実行する。
【0103】
そして、以上の各処理により提示対象として選択された各オブジェクトを、シーン記述解析データSCに従い合成して、自装置に接続されている提示装置に供給してオブジェクトを提示させる。
【0104】
例えば、いま自装置にスピーカ54及び低解像度のディスプレイ54が接続されている状態で、送信局10から図22に示すようなシーン記述データが送られたとする。この場合合成部50Fは、提示装置種別データにより「スピーカ」又は「低解像度LCD」と種別指定されたオブジェクト、つまり「音声1」及び「文字1」をそれぞれ認識する。そして、選択部49から出力された複数の受信オブジェクトの中から、上記「音声1」及び「文字1」に対応する受信オブジェクトをそれぞれ選択し、これらの受信オブジェクトをシーン記述解析データSCに従い合成してスピーカ54及びディスプレイ53に供給する。
【0105】
また、自装置にスピーカ54及び高解像度のディスプレイが接続されている場合には、選択部49から出力された複数の受信オブジェクトの中から、「音声1」、「文字1」及び「映像1」に対応する受信オブジェクト、つまりすべてオブジェクトが選択され、これらの受信オブジェクトがシーン記述解析データSCに従い合成されてスピーカ54及びディスプレイ53に供給される。
【0106】
なお、端末装置がスピーカのみを持つラジオタイプの場合には、選択部49から出力された複数の受信オブジェクトの中から、「音声1」に対応する受信オブジェクト、つまり音響オブジェクトのみが選択されてスピーカ53から拡声出力される。
【0107】
従って第6の実施形態によれば、接続使用中の提示装置の種別に適応したオブジェクトが、シーン記述データに含まれている提示装置種別データを基に選択されて提示装置に掲示されることになり、これにより提示装置の種別に応じて常に適切なオブジェクト提示を行うことが可能となる。また、各オブジェクトに対する提示装置の種別指定を送信局10側から行うので、オブジェクトの更新等に伴う提示装置種別の指定変更をすべて送信局10側で一括して行うことができる利点がある。
【0108】
(その他の実施形態)
以上述べた第1乃至第3の各実施形態の各構成、及び第4乃至第6の各実施形態の各構成は、それぞれ必要に応じて適宜組み合わせてその他の実施形態とすることもできる。
【0109】
また、前記各実施形態ではいずれも移動ディジタル衛星放送システムを例にとって説明したが、地上波を用いたディジタル放送システムにも適用可能である。
【0110】
さらに、前記各実施形態ではいずれも各オブジェクトを復号器44〜46で復号したのち、シーン記述データに従って選択部49で選択し、さらに合成部50で選択合成するように構成したが、各オブジェクトをシーン記述データに従い選択部49で選択したのち、この選択されたオブジェクトをデコードして合成するように構成してもよい。
【0111】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明に係わる移動ディジタル放送システムの端末装置では、自装置における所定の状況を検出するための状況検出手段と、自装置の状況とユーザに提示すべきオブジェクトとの対応関係を表す設定情報を記憶したデータベースと、提示制御手段とを新たに設け、この提示制御手段により、上記状況検出手段の検出結果及び上記データベースの設定情報を基に、受信再生された複数のオブジェクトの中から提示すべきオブジェクトを選択し、この選択されたオブジェクトを提示装置に提示するようにしている。
【0112】
また他の発明に係わる移動ディジタル放送システムとその端末装置では、放送局に、オブジェクトの提示条件を指定するための条件指定情報をシーン記述データに含めて送信する条件指定情報送出手段を設け、一方端末装置には、自装置における所定の状況を検出するための状況検出手段と、提示制御手段とを設け、この提示制御手段において、上記状況検出手段の検出結果及び上記受信手段により再生されたシーン記述データに含まれる条件指定情報を基に、受信再生された複数のオブジェクトの中から提示すべきオブジェクトを選択し、この選択されたオブジェクトを提示装置に提示するように構成している。
【0113】
従ってこれらの発明によれば、端末装置の状況に応じて最適なオブジェクト提示を行うことが可能な移動ディジタル放送システムとその端末装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる移動ディジタル衛星放送システムの概略構成図。
【図2】図1に示したシステムにおける送信局の構成を示す回路ブロック図。
【図3】この発明の第1の実施形態に係わる端末装置の構成を示す回路ブロック図。
【図4】図3に示した端末装置による提示制御の手順及び内容を示すフローチャート。
【図5】図3に示した端末装置に設けられている位置判断データベースの構成例を示す図。
【図6】位置判断データベースの更新データの一例を示す図。
【図7】位置判断データベースの更新結果を示す図。
【図8】この発明の第2の実施形態に係わる端末装置の構成を示す回路ブロック図。
【図9】図8に示した端末装置による提示制御の手順及び内容を示すフローチャート。
【図10】図8に示した端末装置に設けられている走行状態判断データベースの構成例を示す図。
【図11】この発明の第3の実施形態に係わる端末装置に設けられる提示種別判断データベースの構成例を示す図。
【図12】この発明の第3の実施形態に係わる端末装置の構成を示す回路ブロック図。
【図13】図12に示した端末装置による提示制御の手順及び内容を示すフローチャート。
【図14】この発明の第4の実施形態に係わる端末装置の構成を示す回路ブロック図。
【図15】図14に示した端末装置による提示制御の手順及び内容を示すフローチャート。
【図16】この発明の第4の実施形態で使用する地域指定機能を備えたシーン記述データの構成例を示す図。
【図17】この発明の第5の実施形態で使用する走行状態指定機能を備えたシーン記述データの構成例を示す図。
【図18】この発明の第5の実施形態に係わる端末装置の構成を示す回路ブロック図。
【図19】図18に示した端末装置による提示制御の手順及び内容を示すフローチャート。
【図20】この発明の第6の実施形態に係わる端末装置の構成を示す回路ブロック図。
【図21】図20に示した端末装置による提示制御の手順及び内容を示すフローチャート。
【図22】この発明の第6の実施形態で使用する地域指定機能を備えたシーン記述データの構成例を示す図。
【符号の説明】
10…送信局
11…オーサリング装置
12…音響オブジェクト符号化部
13…映像オブジェクト符号化部
14…文字オブジェクト符号化部
15…シーン記述符号化部
16…多重化部
17…送信部
18…Kuバンド用の送信アンテナ
20…衛星制御局
30…静止衛星
31…Kuバンド用の受信アンテナ
32…Sバンド用の送信アンテナ
40…端末装置
41…端末装置の受信アンテナ
42…受信部
43…多重分離部
44…音響オブジェクト復号化部
45…映像オブジェクト復号化部
46…文字オブジェクト復号化部
47…シーン記述復号化部
48…シーン記述解析部
49…選択部
50A,50B,50C,50D,50E,50F…合成部
51A,51B,51C,51D,51E,51F…提示制御手段
52A…データベース更新制御手段
52C,52F…提示種別判定手段
53…ディスプレイ
54…スピーカ
55A…位置判断データベース
55B…走行状態判断データベース
55C…提示種別判断データベース
56…走行状態検出部
61…GPS受信用アンテナ
62…GPS受信部
63…位置検出部
GS1,GS2,…GPS衛星
SC…シーン解析データ
LD…位置検出データ
RD…走行状態検出データ

Claims (17)

  1. 一つのシーンを構成する階層化された複数のオブジェクトを放送局から所定のサービスエリアに向け放送する移動ディジタル放送システムで使用される端末装置において、
    前記複数のオブジェクトをそれぞれ受信するための受信手段と、
    自装置における所定の状況を検出するための状況検出手段と、
    自装置の状況とユーザに提示すべきオブジェクトとの対応関係を表す設定情報を記憶したデータベースと、
    前記状況検出手段の検出結果及び前記データベースの設定情報を基に、前記受信手段により受信された複数のオブジェクトの中から提示すべきオブジェクトを選択し、この選択されたオブジェクトを提示装置に提示するための提示制御手段とを具備したことを特徴とする移動ディジタル放送システムの端末装置。
  2. 一つのシーンを構成する階層化された複数のオブジェクトを放送局で放送信号に変換して送信し、この放送信号を衛星で中継して地上の所定のサービスエリアへ放送する移動ディジタル放送システムで使用される端末装置において、
    前記複数のオブジェクトをそれぞれ受信するための受信手段と、
    自装置における所定の状況を検出するための状況検出手段と、
    自装置の状況とユーザに提示すべきオブジェクトとの対応関係を表す設定情報を記憶したデータベースと、
    前記状況検出手段の検出結果及び前記データベースの設定情報を基に、前記受信手段により受信された複数のオブジェクトの中から提示すべきオブジェクトを選択し、この選択されたオブジェクトを提示装置に提示するための提示制御手段とを具備したことを特徴とする移動ディジタル放送システムの端末装置。
  3. 前記状況検出手段は自装置の現在位置を検出する位置検出手段を備え、かつ前記データベースは自装置の位置とユーザに提示すべきオブジェクトとの対応関係を表す設定情報を記憶し、
    前記提示制御手段は、前記位置検出手段により検出された自装置の現在位置と前記データベースの設定情報とを基に、前記受信手段で受信された複数のオブジェクトの中から自装置の現在位置に対応するオブジェクトを選択して提示装置に提示することを特徴とする請求項1又は2記載の移動ディジタル放送システムの端末装置。
  4. 前記状況検出手段は自装置の走行状態を検出する走行状態検出手段を備え、かつ前記データベースは自装置の走行状態とユーザに提示すべきオブジェクトとの対応関係を表す設定情報を記憶し、
    前記提示制御手段は、前記走行状態検出手段により検出された自装置の走行状態と前記データベースの設定情報とを基に、前記受信手段で受信された複数のオブジェクトの中から自装置の走行状態に対応するオブジェクトを選択して提示装置に提示することを特徴とする請求項1又は2記載の移動ディジタル放送システムの端末装置。
  5. 前記状況検出手段は前記提示装置の種別を検出する提示種別検出手段を備え、かつ前記データベースは提示装置の種別とユーザに提示すべきオブジェクトとの対応関係を表す設定情報を記憶し、
    前記提示制御手段は、前記提示種別検出手段により検出された提示装置の種別と前記データベースの設定情報とを基に、前記受信手段で受信された複数のオブジェクトの中から提示装置の種別に対応するオブジェクトを選択して提示装置に提示することを特徴とする請求項1又は2記載の移動ディジタル放送システムの端末装置。
  6. 放送局から、データベースに記憶されている設定情報を更新するための情報が送られた場合に、この更新情報に従って前記データベースに記憶してある設定情報を更新する更新制御手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の移動ディジタル放送システムの端末装置。
  7. 階層化された複数のオブジェクトとこれらのオブジェクトを合成するための情報を含むシーン記述データとを、放送局から端末装置に向け放送する移動ディジタル放送システムにおいて、
    前記放送局は、オブジェクトの提示条件を指定するための条件指定情報を送信する条件指定情報送出手段を備え、
    かつ前記端末装置は、
    前記複数のオブジェクト、シーン記述データ及び条件指定情報をそれぞれ受信するための受信手段と、
    自装置における所定の状況を検出するための状況検出手段と、
    この状況検出手段の検出結果及び前記受信手段により受信された条件指定情報を基に、前記受信手段により受信された複数のオブジェクトの中から提示すべきオブジェクトを選択し、この選択されたオブジェクトを提示装置に提示するための提示制御手段とを備えたことを特徴とする移動ディジタル放送システム。
  8. 階層化された複数のオブジェクトとこれらのオブジェクトを合成するための情報を含むシーン記述データとを放送局で放送信号に変換して送信し、この放送信号を衛星で中継して地上の所定のサービスエリアに存在する端末装置へ放送する移動ディジタル放送システムにおいて、
    前記放送局は、オブジェクトの提示条件を指定するための条件指定情報を送信する条件指定情報送出手段を備え、
    かつ前記端末装置は、
    前記放送信号を受信してその受信信号から前記複数のオブジェクト、シーン記述データ及び条件指定情報をそれぞれ再生するための受信手段と、
    自装置における所定の状況を検出するための状況検出手段と、
    この状況検出手段の検出結果及び前記受信手段により再生された条件指定情報を基に、前記受信手段により再生された複数のオブジェクトの中から提示すべきオブジェクトを選択し、この選択されたオブジェクトを提示装置に提示するための提示制御手段とを備えたことを特徴とする移動ディジタル放送システム。
  9. 前記条件指定情報送出手段は、オブジェクトの提示条件を指定するための条件指定情報をシーン記述データに含めて送信することを特徴とする請求項7又は8記載の移動ディジタル放送システム。
  10. 前記条件指定情報送出手段は、シーンを構成する各オブジェクトごとにその提示地域を指定するための地域指定情報を送信し、
    前記状況検出手段は、自装置の現在位置を検出する位置検出手段を備え、
    前記提示制御手段は、前記位置検出手段により検出された自装置の現在位置と、前記受信手段により受信された地域指定情報とを比較し、この比較結果を基に自装置の現在位置に対応する地域指定情報が付加されたオブジェクトを選択して提示装置に提示することを特徴とする請求項7又は8記載の移動ディジタル放送システム。
  11. 前記条件指定情報送出手段は、シーンを構成する各オブジェクトごとにその提示条件を端末装置の走行状態に応じて指定するための指定情報を送信し、
    前記状況検出手段は、自装置の走行状態を検出する走行状態検出手段を備え、
    前記提示制御手段は、前記走行状態検出手段により検出された自装置の走行状態と、前記受信手段により受信された指定情報とを比較し、この比較結果を基に自装置の走行状態に対応する指定情報が付加されたオブジェクトを選択して提示装置に提示することを特徴とする請求項7又は8記載の移動ディジタル放送システム。
  12. 前記条件指定情報送出手段は、シーンを構成する各オブジェクトごとにその提示装置の種別を指定するための種別指定情報を送信し、
    前記状況検出手段は、前記提示装置の種別を検出する提示種別検出手段を備え、
    前記提示制御手段は、前記提示種別検出手段により検出された提示装置の種別と、前記受信手段により受信された種別指定情報とを比較し、この比較結果を基に提示装置の種別に対応する種別指定情報が付加されたオブジェクトを選択して提示装置に提示することを特徴とする請求項7又は8記載の移動ディジタル放送システム。
  13. 階層化された複数のオブジェクトと、これらのオブジェクトを合成するための情報を含むシーン記述データと、オブジェクトの提示条件を指定するための条件指定情報とを、放送局から所定のサービスエリアに向け放送する移動ディジタル放送システムの端末装置において、
    前記複数のオブジェクト、シーン記述データ及び条件指定情報をそれぞれ受信するための受信手段と、
    自装置における所定の状況を検出するための状況検出手段と、
    この状況検出手段の検出結果及び前記受信手段により受信された条件指定情報を基に、前記受信手段により受信された複数のオブジェクトの中から提示すべきオブジェクトを選択し、この選択されたオブジェクトを提示装置に提示するための提示制御手段とを具備したことを特徴とする移動ディジタル放送システムの端末装置。
  14. 階層化された複数のオブジェクトと、これらのオブジェクトを合成するための情報を含むシーン記述データと、オブジェクトの提示条件を指定するための条件指定情報とを、放送局から衛星で中継して地上の所定のサービスエリアへ放送する移動ディジタル放送システムの端末装置において、
    前記複数のオブジェクト、シーン記述データ及び条件指定情報をそれぞれ受信するための受信手段と、
    自装置における所定の状況を検出するための状況検出手段と、
    この状況検出手段の検出結果及び前記受信手段により受信された条件指定情報を基に、前記受信手段により受信された複数のオブジェクトの中から提示すべきオブジェクトを選択し、この選択されたオブジェクトを提示装置に提示するための提示制御手段とを具備したことを特徴とする移動ディジタル放送システムの端末装置。
  15. 放送局が、各オブジェクトごとにその提示地域を指定するための地域指定情報を送信する場合に、
    前記状況検出手段は、自装置の現在位置を検出する位置検出手段を備え、
    前記提示制御手段は、前記位置検出手段により検出された自装置の現在位置と、前記受信手段により受信された地域指定情報とを比較し、この比較結果を基に自装置の現在位置に対応する地域指定情報が付加されたオブジェクトを選択して提示装置に提示することを特徴とする請求項13又は14記載の移動ディジタル放送システムの端末装置。
  16. 放送局が、各オブジェクトごとにその提示条件を端末装置の走行状態に応じて指定するための指定情報を送信する場合に、
    前記状況検出手段は、自装置の走行状態を検出する走行状態検出手段を備え、前記提示制御手段は、前記走行状態検出手段により検出された自装置の走行状態と、前記受信手段により受信された指定情報とを比較し、この比較結果を基に自装置の走行状態に対応する指定情報が付加されたオブジェクトを選択して提示装置に提示することを特徴とする請求項13又は14記載の移動ディジタル放送システムの端末装置。
  17. 放送局が、各オブジェクトごとにその提示装置の種別を指定するための種別指定情報を送信する場合に、
    前記状況検出手段は、前記提示装置の種別を検出する提示種別検出手段を備え、
    前記提示制御手段は、前記提示種別検出手段により検出された提示装置の種別と、受信手段により受信された種別指定情報とを比較し、この比較結果を基に提示装置の種別に対応する種別指定情報が付加されたオブジェクトを選択して提示装置に提示することを特徴とする請求項13又は14記載の移動ディジタル放送システムの端末装置。
JP2003125578A 2003-04-30 2003-04-30 移動ディジタル放送システムとその端末装置 Pending JP2004007633A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003125578A JP2004007633A (ja) 2003-04-30 2003-04-30 移動ディジタル放送システムとその端末装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003125578A JP2004007633A (ja) 2003-04-30 2003-04-30 移動ディジタル放送システムとその端末装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14817198A Division JP3651748B2 (ja) 1998-05-28 1998-05-28 ディジタル放送システムの端末装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004007633A true JP2004007633A (ja) 2004-01-08

Family

ID=30438031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003125578A Pending JP2004007633A (ja) 2003-04-30 2003-04-30 移動ディジタル放送システムとその端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004007633A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007324750A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Funai Electric Co Ltd テレビ放送受信装置
JP2008141582A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd 携帯端末及びプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007324750A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Funai Electric Co Ltd テレビ放送受信装置
JP2008141582A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd 携帯端末及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6711379B1 (en) Digital broadcasting system and terminal therefor
KR100816407B1 (ko) 디지털 방송수신 광고정보 출력장치
US20060105787A1 (en) Apparatus and method for providing location-based information
JP2001298375A (ja) デジタル・ラジオ
EP1753229A2 (en) Method for searching a digital broadcasting channel in a digital broadcasting reception device
US7606525B2 (en) Broadcasting receiver and method thereof
JP3651748B2 (ja) ディジタル放送システムの端末装置
WO2007069837A1 (en) Broadcast receiver for and method of providing broadcast channel information
KR100846284B1 (ko) 휴대용 단말기의 방송 정보 공유 방법
JP2004007633A (ja) 移動ディジタル放送システムとその端末装置
JP4470994B2 (ja) 車両用オーディオ装置
JP4121281B2 (ja) ディジタル放送受信装置システム及び視聴者居住地域設定情報提供システム
KR20060024046A (ko) Dmb 교통방송 프로그램 연동 교통정보 제공 시스템 및 제공방법
EP1553765B1 (en) Digital television broadcast receiver and reception method
JP3641136B2 (ja) ディジタル放送システムとその端末装置
JP2002257568A (ja) ニオイ付情報再生方法及びその装置
JP5114084B2 (ja) 移動体放送受信端末および移動体放送受信方法
JP4018588B2 (ja) 衛星放送システムと衛星放送受信装置
KR101117571B1 (ko) 디지털 라디오를 이용한 교통정보 제공 시스템 및 그 운영방법
EP1727362B1 (en) Digital multimedia broadcasting receiver and channel managing method of the same
KR20060099966A (ko) 이동멀티미디어방송 수신기의 배경화면 디스플레이 시스템및 그 방법
JP4614672B2 (ja) ディジタル放送受信広告情報出力装置
KR20060105186A (ko) 방송프로그램 시작알림 장치 및 방법
KR100577250B1 (ko) Dmb 수신기 및 이를 이용한 위치 정보 제공 방법
KR20070093666A (ko) 외장형 방송 수신기 및 이를 이용한 방송 수신 장치와 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070904

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080108