JP2004007359A - マルチメディアデータ復号装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ビットストリーム中の復号用情報に規格違反がある場合でも符号化データの復号処理を実行できるようにする。
【解決手段】復号処理部11と、制御部12とを設ける。復号処理部11は、ビットストリーム13中の符号化データの復号処理を行うものであって、当該ビットストリーム13から同期語を検出し、かつ該同期語の後に続く復号用情報を解析して特定のオプション指定情報14を抽出する機能を有する。制御部12は、復号処理部11により抽出されたオプション指定情報14が規格外の違反値をとっていないかどうかを判定し、オプション指定情報14が違反値をとっている場合には、当該違反値を規格で規定されている値に置き換えて復号処理を行うように復号処理部11を制御する。この目的のために制御部12から復号処理部11へ置換情報15が与えられ、復号用情報に規格違反がある場合でも復号データ16が得られる。
【選択図】 図1
【解決手段】復号処理部11と、制御部12とを設ける。復号処理部11は、ビットストリーム13中の符号化データの復号処理を行うものであって、当該ビットストリーム13から同期語を検出し、かつ該同期語の後に続く復号用情報を解析して特定のオプション指定情報14を抽出する機能を有する。制御部12は、復号処理部11により抽出されたオプション指定情報14が規格外の違反値をとっていないかどうかを判定し、オプション指定情報14が違反値をとっている場合には、当該違反値を規格で規定されている値に置き換えて復号処理を行うように復号処理部11を制御する。この目的のために制御部12から復号処理部11へ置換情報15が与えられ、復号用情報に規格違反がある場合でも復号データ16が得られる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号化されたマルチメディアデータ(音声・画像データ)のビットストリームを所定の規格に従って復号するためのマルチメディアデータ復号装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マルチメディアデータの圧縮規格として、ISO(international organization for standardization:国際標準化機構)の専門家グループ名をとって一般にMPEG1/2/4(moving picture experts group phase 1/2/4)と呼ばれる規格がよく知られている。MP3(MPEG audio layer 3)は、MPEG1で利用される音声圧縮方式の1つである。一方、現在のDVD(digital video disk)プレーヤでは、MPEG2規格が採用されている。
【0003】
ある従来技術によれば、第2世代のEDTV(enhanced definition television)、すなわちEDTV−IIにおいて、MPEG1オーディオビットストリームの復号に際し、あるオーディオフレームのヘッダ情報に伝送系でエラーが発生した場合でも、当該エラーによる異音の発生が抑圧される。これは、エラーが検出された場合、当該オーディオフレーム中の符号化データの復号処理を行う前に、EDTV−IIデジタルオーディオフォーマットのコントロールビットからMPEG1オーディオビットストリームのヘッダ情報と共通するビット情報を抽出して、そのビット情報でMPEG1オーディオビットストリームのヘッダ情報を修正することにより達成される(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−116314号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、ユーザがパーソナルコンピュータなどを使って音楽データをMP3フォーマットに圧縮したうえ、これをディスクに格納するケースが増えている。このようにして作られたディスクは当然ながらDVDプレーヤの規格に完全には適合しないので、DVDプレーヤによる当該ディスクの再生時に問題が生じる可能性がある。例えば、あるオーディオフレーム中のサンプリング周波数情報が規格で規定されていない違反値をとっている場合には当該オーディオフレーム中の符号化データの復号処理が行われないことになるので、DVDプレーヤで音切れが発生したり、最悪の場合には音声が全く出力されないといった現象が発生したりする。
【0006】
本発明の目的は、符号化されたマルチメディアデータのビットストリームを所定の規格に従って復号するためのマルチメディアデータ復号装置において、当該ビットストリーム中の復号用情報に規格違反がある場合でも符号化データの復号処理を実行できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、次のような復号処理部と制御部とを備えた構成を採用することとしたものである。すなわち、復号処理部は、ビットストリーム中の符号化データの復号処理を行うものであって、当該ビットストリームから同期語を検出し、かつ該同期語の後に続く復号用情報を解析して特定のオプション指定情報を抽出する機能を有する。制御部は、復号処理部により抽出されたオプション指定情報が規格で規定されていない違反値をとっている場合には、当該違反値を規格で規定されている値に置き換えて復号処理を行うように復号処理部を制御するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0009】
図1は、本発明に係るマルチメディアデータ復号装置の構成例を示している。図1のマルチメディアデータ復号装置10は、例えばDVDプレーヤに搭載されるものであって、復号処理部11と、制御部12とを備えている。復号処理部11は、ビットストリーム(オーディオビットストリーム又はビデオビットストリーム)13を受け取り、当該ビットストリーム13中の符号化データの復号処理を行うものであって、当該ビットストリーム13から同期語を検出し、かつ該同期語の後に続く復号用情報を解析して特定のオプション指定情報14を抽出する機能を有する。制御部12は、復号処理部11により抽出されたオプション指定情報14がDVDプレーヤの規格で規定されていない違反値をとっていないかどうかを判定し、オプション指定情報14が違反値をとっている場合には、当該違反値を規格で規定されている値に置き換えて復号処理を行うように復号処理部11を制御するものである。置換情報15は、この目的のために制御部12から復号処理部11へ与えられる情報である。これにより、復号処理部11は、ビットストリーム13中の復号用情報に規格違反がある場合でも符号化データの復号処理を実行でき、復号データ16を出力することができる。
【0010】
図2は、図1のマルチメディアデータ復号装置10に入力されるオーディオビットストリームのフォーマット例を示している。1つのオーディオフレームは、同期語と、該同期語の後に続く復号用情報と、該復号用情報の後に続くオーディオ符号化データとで構成される。復号処理部11は、復号用情報を解析して特定のオプション指定情報を抽出する。ここにいうオプション指定情報とは、サンプリング周波数(sampling frequency)情報、エンファシス(emphasis)情報、ビットレートインデックス(bit rate index)情報のうちの少なくとも1つである。例えば、サンプリング周波数情報は、DVDプレーヤの規格でとり得る複数のサンプリング周波数のうちの1つを指定するコードにより表される。なお、同期語と復号用情報とをまとめてヘッダと呼ぶこともある。
【0011】
図3は、図1のマルチメディアデータ復号装置10に入力されるビデオビットストリームのフォーマット例を示している。1つのGOP(group of pictures)は、同期語と、該同期語の後に続く復号用情報と、該復号用情報の後に続くビデオ符号化データとで構成される。復号処理部11は、復号用情報を解析して特定のオプション指定情報を抽出する。ここにいうオプション指定情報とは、1秒間に何枚の画像を表示するかを示すフレームレートコード(frame rate code)情報、4:2:0/4:2:2/4:4:4のうちのいずれかを指定するクロマフォーマット(chroma format)情報、NTSC(national television system committee)/PAL(phase alteration line)などのビデオ方式を示すビデオフォーマット(video format)情報のうちの少なくとも1つである。フレームレートコード情報、クロマフォーマット情報、ビデオフォーマット情報はいずれも、当該ビデオビットストリームのシーケンス層に属する。
【0012】
図4は、図1のマルチメディアデータ復号装置10の概略動作手順を示している。ステップ21は、入力された図2又は図3のフォーマットのビットストリーム13中の同期語を復号処理部11が検索する処理である。ステップ21で同期語を検出すると、復号処理部11はステップ22の復号用情報解析処理に移る。この解析処理で、復号処理部11はサンプリング周波数情報などのオプション指定情報14を得る。ステップ22の復号用情報解析処理の後、ステップ23の判定部に移る。
【0013】
ステップ23では、オプション指定情報14がDVDプレーヤの規格で規定されていない違反値をとっていないかどうかを制御部12が判定し、次処理の分岐先を決定する。ステップ23で規格違反がないと判定された場合、復号処理部11によるステップ25の復号処理に入る。規格違反がある場合、制御部12が復号処理部11へ置換情報15を与えることにより、ステップ24で規格違反データの置き換えを行う。この際、規格違反値を既定値に置き換えるように構成することができる。具体的には、音楽CD(compact disk)のデータをMP3フォーマットに圧縮するケースが多いため、サンプリング周波数情報が違反値をとっている場合には、該違反値を既定値“44.1kHz”に置き換える。エンファシス情報については、市場に出回っているディスクではほとんどが“エンファシスOFF”のため、エンファシス情報が違反値をとっている場合には、該違反値を既定値“エンファシスOFF”に置き換える。規格違反値を前回の復号処理で用いた値に置き換えるように構成することも可能である。ステップ24の置き換え処理の後、ステップ25の復号処理に移る。
【0014】
ステップ25では、復号処理部11が符号化データの復号処理を実行する。その後、出力処理ステップ26で復号処理部11が復号データ16を出力し、ステップ21の同期語検索処理に戻る。これらステップ21〜26の一連の処理を繰り返すことで、符号化データの復号処理を行う。
【0015】
図5は、図2中のビットレートインデックス情報に規格違反があった場合の図4中の置き換え処理24の詳細手順の例を示している。まず、ステップ31で次オーディオフレームの同期語検索を行い、ステップ32で同期語を検出するまでの符号データのビット数をカウントする。制御部12は、ステップ32でのカウント値と復号用情報中のサンプリング周波数情報とに基づいてビットレートを算出し(ステップ33)、ビットレートインデックス情報の違反値を、算出したビットレートを表す値に置き換える処理(ステップ34)を行う。
【0016】
以上のとおり、図1のマルチメディアデータ復号装置10によれば、与えられたビットストリーム13中の復号用情報に規格違反がある場合でも、音切れや画像切れを防ぐことが可能となる。
【0017】
なお、本発明は、DVDなどの蓄積メディアからの符号化データの復号に限らず、通信メディアや放送メディアにおける符号化データの復号にも適用可能である。
【0018】
【発明の効果】
以上説明してきたとおり、本発明によれば、抽出されたオプション指定情報が規格で規定されていない違反値をとっている場合には、当該違反値を同規格で規定されている値に置き換えて復号処理を行うこととしたので、復号用情報に規格違反がある場合でも符号化データの復号処理を実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチメディアデータ復号装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のマルチメディアデータ復号装置に入力されるオーディオビットストリームのフォーマット例を示す図である。
【図3】図1のマルチメディアデータ復号装置に入力されるビデオビットストリームのフォーマット例を示す図である。
【図4】図1のマルチメディアデータ復号装置の概略動作手順を示すフローチャート図である。
【図5】図2中のビットレートインデックス情報に規格違反があった場合の図4中の規格違反データの置き換え処理の詳細手順の例を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
10 マルチメディアデータ復号装置
11 復号処理部
12 制御部
13 ビットストリーム
14 オプション指定情報
15 置換情報
16 復号データ
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号化されたマルチメディアデータ(音声・画像データ)のビットストリームを所定の規格に従って復号するためのマルチメディアデータ復号装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マルチメディアデータの圧縮規格として、ISO(international organization for standardization:国際標準化機構)の専門家グループ名をとって一般にMPEG1/2/4(moving picture experts group phase 1/2/4)と呼ばれる規格がよく知られている。MP3(MPEG audio layer 3)は、MPEG1で利用される音声圧縮方式の1つである。一方、現在のDVD(digital video disk)プレーヤでは、MPEG2規格が採用されている。
【0003】
ある従来技術によれば、第2世代のEDTV(enhanced definition television)、すなわちEDTV−IIにおいて、MPEG1オーディオビットストリームの復号に際し、あるオーディオフレームのヘッダ情報に伝送系でエラーが発生した場合でも、当該エラーによる異音の発生が抑圧される。これは、エラーが検出された場合、当該オーディオフレーム中の符号化データの復号処理を行う前に、EDTV−IIデジタルオーディオフォーマットのコントロールビットからMPEG1オーディオビットストリームのヘッダ情報と共通するビット情報を抽出して、そのビット情報でMPEG1オーディオビットストリームのヘッダ情報を修正することにより達成される(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−116314号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、ユーザがパーソナルコンピュータなどを使って音楽データをMP3フォーマットに圧縮したうえ、これをディスクに格納するケースが増えている。このようにして作られたディスクは当然ながらDVDプレーヤの規格に完全には適合しないので、DVDプレーヤによる当該ディスクの再生時に問題が生じる可能性がある。例えば、あるオーディオフレーム中のサンプリング周波数情報が規格で規定されていない違反値をとっている場合には当該オーディオフレーム中の符号化データの復号処理が行われないことになるので、DVDプレーヤで音切れが発生したり、最悪の場合には音声が全く出力されないといった現象が発生したりする。
【0006】
本発明の目的は、符号化されたマルチメディアデータのビットストリームを所定の規格に従って復号するためのマルチメディアデータ復号装置において、当該ビットストリーム中の復号用情報に規格違反がある場合でも符号化データの復号処理を実行できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、次のような復号処理部と制御部とを備えた構成を採用することとしたものである。すなわち、復号処理部は、ビットストリーム中の符号化データの復号処理を行うものであって、当該ビットストリームから同期語を検出し、かつ該同期語の後に続く復号用情報を解析して特定のオプション指定情報を抽出する機能を有する。制御部は、復号処理部により抽出されたオプション指定情報が規格で規定されていない違反値をとっている場合には、当該違反値を規格で規定されている値に置き換えて復号処理を行うように復号処理部を制御するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0009】
図1は、本発明に係るマルチメディアデータ復号装置の構成例を示している。図1のマルチメディアデータ復号装置10は、例えばDVDプレーヤに搭載されるものであって、復号処理部11と、制御部12とを備えている。復号処理部11は、ビットストリーム(オーディオビットストリーム又はビデオビットストリーム)13を受け取り、当該ビットストリーム13中の符号化データの復号処理を行うものであって、当該ビットストリーム13から同期語を検出し、かつ該同期語の後に続く復号用情報を解析して特定のオプション指定情報14を抽出する機能を有する。制御部12は、復号処理部11により抽出されたオプション指定情報14がDVDプレーヤの規格で規定されていない違反値をとっていないかどうかを判定し、オプション指定情報14が違反値をとっている場合には、当該違反値を規格で規定されている値に置き換えて復号処理を行うように復号処理部11を制御するものである。置換情報15は、この目的のために制御部12から復号処理部11へ与えられる情報である。これにより、復号処理部11は、ビットストリーム13中の復号用情報に規格違反がある場合でも符号化データの復号処理を実行でき、復号データ16を出力することができる。
【0010】
図2は、図1のマルチメディアデータ復号装置10に入力されるオーディオビットストリームのフォーマット例を示している。1つのオーディオフレームは、同期語と、該同期語の後に続く復号用情報と、該復号用情報の後に続くオーディオ符号化データとで構成される。復号処理部11は、復号用情報を解析して特定のオプション指定情報を抽出する。ここにいうオプション指定情報とは、サンプリング周波数(sampling frequency)情報、エンファシス(emphasis)情報、ビットレートインデックス(bit rate index)情報のうちの少なくとも1つである。例えば、サンプリング周波数情報は、DVDプレーヤの規格でとり得る複数のサンプリング周波数のうちの1つを指定するコードにより表される。なお、同期語と復号用情報とをまとめてヘッダと呼ぶこともある。
【0011】
図3は、図1のマルチメディアデータ復号装置10に入力されるビデオビットストリームのフォーマット例を示している。1つのGOP(group of pictures)は、同期語と、該同期語の後に続く復号用情報と、該復号用情報の後に続くビデオ符号化データとで構成される。復号処理部11は、復号用情報を解析して特定のオプション指定情報を抽出する。ここにいうオプション指定情報とは、1秒間に何枚の画像を表示するかを示すフレームレートコード(frame rate code)情報、4:2:0/4:2:2/4:4:4のうちのいずれかを指定するクロマフォーマット(chroma format)情報、NTSC(national television system committee)/PAL(phase alteration line)などのビデオ方式を示すビデオフォーマット(video format)情報のうちの少なくとも1つである。フレームレートコード情報、クロマフォーマット情報、ビデオフォーマット情報はいずれも、当該ビデオビットストリームのシーケンス層に属する。
【0012】
図4は、図1のマルチメディアデータ復号装置10の概略動作手順を示している。ステップ21は、入力された図2又は図3のフォーマットのビットストリーム13中の同期語を復号処理部11が検索する処理である。ステップ21で同期語を検出すると、復号処理部11はステップ22の復号用情報解析処理に移る。この解析処理で、復号処理部11はサンプリング周波数情報などのオプション指定情報14を得る。ステップ22の復号用情報解析処理の後、ステップ23の判定部に移る。
【0013】
ステップ23では、オプション指定情報14がDVDプレーヤの規格で規定されていない違反値をとっていないかどうかを制御部12が判定し、次処理の分岐先を決定する。ステップ23で規格違反がないと判定された場合、復号処理部11によるステップ25の復号処理に入る。規格違反がある場合、制御部12が復号処理部11へ置換情報15を与えることにより、ステップ24で規格違反データの置き換えを行う。この際、規格違反値を既定値に置き換えるように構成することができる。具体的には、音楽CD(compact disk)のデータをMP3フォーマットに圧縮するケースが多いため、サンプリング周波数情報が違反値をとっている場合には、該違反値を既定値“44.1kHz”に置き換える。エンファシス情報については、市場に出回っているディスクではほとんどが“エンファシスOFF”のため、エンファシス情報が違反値をとっている場合には、該違反値を既定値“エンファシスOFF”に置き換える。規格違反値を前回の復号処理で用いた値に置き換えるように構成することも可能である。ステップ24の置き換え処理の後、ステップ25の復号処理に移る。
【0014】
ステップ25では、復号処理部11が符号化データの復号処理を実行する。その後、出力処理ステップ26で復号処理部11が復号データ16を出力し、ステップ21の同期語検索処理に戻る。これらステップ21〜26の一連の処理を繰り返すことで、符号化データの復号処理を行う。
【0015】
図5は、図2中のビットレートインデックス情報に規格違反があった場合の図4中の置き換え処理24の詳細手順の例を示している。まず、ステップ31で次オーディオフレームの同期語検索を行い、ステップ32で同期語を検出するまでの符号データのビット数をカウントする。制御部12は、ステップ32でのカウント値と復号用情報中のサンプリング周波数情報とに基づいてビットレートを算出し(ステップ33)、ビットレートインデックス情報の違反値を、算出したビットレートを表す値に置き換える処理(ステップ34)を行う。
【0016】
以上のとおり、図1のマルチメディアデータ復号装置10によれば、与えられたビットストリーム13中の復号用情報に規格違反がある場合でも、音切れや画像切れを防ぐことが可能となる。
【0017】
なお、本発明は、DVDなどの蓄積メディアからの符号化データの復号に限らず、通信メディアや放送メディアにおける符号化データの復号にも適用可能である。
【0018】
【発明の効果】
以上説明してきたとおり、本発明によれば、抽出されたオプション指定情報が規格で規定されていない違反値をとっている場合には、当該違反値を同規格で規定されている値に置き換えて復号処理を行うこととしたので、復号用情報に規格違反がある場合でも符号化データの復号処理を実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチメディアデータ復号装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のマルチメディアデータ復号装置に入力されるオーディオビットストリームのフォーマット例を示す図である。
【図3】図1のマルチメディアデータ復号装置に入力されるビデオビットストリームのフォーマット例を示す図である。
【図4】図1のマルチメディアデータ復号装置の概略動作手順を示すフローチャート図である。
【図5】図2中のビットレートインデックス情報に規格違反があった場合の図4中の規格違反データの置き換え処理の詳細手順の例を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
10 マルチメディアデータ復号装置
11 復号処理部
12 制御部
13 ビットストリーム
14 オプション指定情報
15 置換情報
16 復号データ
Claims (6)
- 符号化されたマルチメディアデータのビットストリームを所定の規格に従って復号するためのマルチメディアデータ復号装置であって、
前記ビットストリーム中の符号化データの復号処理を行うように、前記ビットストリームから同期語を検出し、かつ該同期語の後に続く復号用情報を解析して特定のオプション指定情報を抽出する機能を有する復号処理部と、
前記抽出されたオプション指定情報が前記規格で規定されていない違反値をとっている場合には、当該違反値を前記規格で規定されている値に置き換えて復号処理を行うように前記復号処理部を制御するための制御部とを備えたことを特徴とするマルチメディアデータ復号装置。 - 請求項1記載のマルチメディアデータ復号装置において、
前記オプション指定情報は、オーディオビットストリーム中のサンプリング周波数情報、エンファシス情報、ビットレートインデックス情報のうちの少なくとも1つであることを特徴とするマルチメディアデータ復号装置。 - 請求項1記載のマルチメディアデータ復号装置において、
前記オプション指定情報は、ビデオビットストリーム中のフレームコード情報、クロマフォーマット情報、ビデオフォーマット情報のうちの少なくとも1つであることを特徴とするマルチメディアデータ復号装置。 - 請求項1記載のマルチメディアデータ復号装置において、
前記制御部は、前記違反値を既定値に置き換えるように制御する機能を有することを特徴とするマルチメディアデータ復号装置。 - 請求項1記載のマルチメディアデータ復号装置において、
前記制御部は、前記違反値を前回の復号処理で用いた値に置き換えるように制御する機能を有することを特徴とするマルチメディアデータ復号装置。 - 請求項1記載のマルチメディアデータ復号装置において、
前記オプション指定情報は、オーディオビットストリーム中のビットレートインデックス情報であり、
前記制御部は、前記復号用情報の中のサンプリング周波数情報と、次の同期語までの前記符号化データのビット数とに基づいてビットレートを算出し、前記違反値を前記算出したビットレートを表す値に置き換えるように制御する機能を有することを特徴とするマルチメディアデータ復号装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002296981A JP2004007359A (ja) | 2002-04-08 | 2002-10-10 | マルチメディアデータ復号装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002104833 | 2002-04-08 | ||
JP2002296981A JP2004007359A (ja) | 2002-04-08 | 2002-10-10 | マルチメディアデータ復号装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004007359A true JP2004007359A (ja) | 2004-01-08 |
Family
ID=30446732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002296981A Pending JP2004007359A (ja) | 2002-04-08 | 2002-10-10 | マルチメディアデータ復号装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004007359A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007329827A (ja) * | 2006-06-09 | 2007-12-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 画像符号化記録装置および画像符号化記録方法 |
WO2012160782A1 (ja) * | 2011-05-20 | 2012-11-29 | パナソニック株式会社 | ビットストリーム送信装置、ビットストリーム送受信システム、ビットストリーム受信装置、ビットストリーム送信方法、ビットストリーム受信方法及びビットストリーム |
-
2002
- 2002-10-10 JP JP2002296981A patent/JP2004007359A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007329827A (ja) * | 2006-06-09 | 2007-12-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 画像符号化記録装置および画像符号化記録方法 |
JP4584871B2 (ja) * | 2006-06-09 | 2010-11-24 | パナソニック株式会社 | 画像符号化記録装置および画像符号化記録方法 |
US8817873B2 (en) | 2006-06-09 | 2014-08-26 | Panasonic Corporation | Image coding/recording apparatus and image coding/recording method |
WO2012160782A1 (ja) * | 2011-05-20 | 2012-11-29 | パナソニック株式会社 | ビットストリーム送信装置、ビットストリーム送受信システム、ビットストリーム受信装置、ビットストリーム送信方法、ビットストリーム受信方法及びビットストリーム |
CN103620678A (zh) * | 2011-05-20 | 2014-03-05 | 松下电器产业株式会社 | 比特流发送装置及方法、比特流收发系统、比特流接收装置及方法、以及比特流 |
JP5843856B2 (ja) * | 2011-05-20 | 2016-01-13 | 株式会社ソシオネクスト | ビットストリーム送信装置、ビットストリーム送受信システム、ビットストリーム受信装置、ビットストリーム送信方法及びビットストリーム受信方法 |
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061003 |