JP2004005353A - 電圧調整装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電力変換回路11により交流電源1の電圧V1を降圧し、分岐された線路に設けられた負荷21〜23に電力を供給する電圧調整装置100において、負荷21〜23の近傍に、電圧計24〜26と、この測定電圧VL1〜VL3を配電線搬送により電圧調整装置100の配電線搬送受信部14に送信する配電線搬送端末27〜29を設置し、電圧調整装置100は、受信した負荷21〜23の測定電圧VL1〜VL3のうち最小値に基づいて電力変換回路11により電圧制御を行う。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数負荷が接続され、これらの負荷に電圧を降圧或いは昇圧調整して供給する電圧調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は、例えば特開2001−211646号公報に示された交流電圧調整装置の回路図である。
図13において、1は交流電源、2は負荷、3は変圧器、4はインバータ、5はインバータのゲート信号を生成するゲート信号制御部、6はゲート信号制御部5に動作電源を供給するための電源線、7は交流電圧調整装置の出力側の電圧を計測する計測器の出力端、8は負荷2に供給される電流Iを計測する計測器の出力端子、L1、L2はリアクトル、C1、C2はコンデンサである。
【0003】
この交流電圧調整装置は、交流電源1と負荷2との間に設置され、負荷2側の出力電圧を所定の電圧V2になるよう降圧制御し、負荷2の消費電力を削減するものである。このとき、交流電圧調整装置の負荷2側の電流Iを入力し、この電流Iにより負荷2までの電圧降下も考慮して負荷2への供給電圧が低くなりすぎないようにしている。
【0004】
次に従来の交流電圧調整装置の動作について説明する。
ここでは、電源電圧V1(例えばAC105V)を交流電源調整装置の出力端7において所定の電圧V2(例えばAC95V)に降圧するときの動作を説明する。図13において、交流電圧調整装置は出力端7の電圧を測定し、交流電源1から供給される電圧V1に対し変圧器3を介し、逆電圧を印加することにより、予め設定された所定の電圧V2まで電圧降下させる。このとき、交流電圧調整装置と負荷2との間において、電圧降下が発生するため、ゲート信号制御部5において測定電圧V2を以下に示す式(1)で補正して出力端7が電圧V2’となるよう制御する。
【0005】
V2’=V2+R・I (式1)
ここで、V2’は補正後、制御に使用する測定電圧、V2は補正前の測定電圧(所定の電圧V2に等しい)、Rは交流電圧調整装置と負荷2間の線路抵抗、Iは負荷2に供給される電流である。
式(1)で補正した補正測定電圧V2’で出力端7の電圧を制御することにより、負荷2が受電する電圧を所定の電圧(V2例えば95V)に制御することが可能となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の交流電圧調整装置は、負荷2までの電圧降下を考慮して出力端7の電圧を制御するので、負荷2に供給される電圧が低くなりすぎることがない。しかしながら、複数の負荷2が複数の分岐した線路に接続されている場合は充分に考慮されておらず、即ち負荷2が1箇所に集中して存在することを主として仮定しており、また、式(1)における線路抵抗Rは接続されている負荷2毎に異なってくるため、複数の負荷2が複数の分岐した線路に接続された場合には、端子端7における電圧を適切に補正することができず、負荷2における電圧が所定の電圧V2とならないことがあり得る。例えば、負荷2における電圧が過剰に下がりすぎたときは、負荷2の動作が不安定になることもある。この問題を解消するため、出力端7における所定の電圧V2自体を高くすること(例えば95Vを97Vとすること)も考えられるが、この場合には、全ての負荷2までの電圧降下が小さいときは、全ての負荷2における供給電圧が所定の電圧(例えば95V)よりも高くなり節電効果が薄れる。
【0007】
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、複数の負荷が分岐した線路に接続されているときも、各負荷に動作可能電圧を供給し、これら負荷の動作を安定させる電圧調整装置を得ることを目的としている。また、負荷に供給する電圧を適切に制御でき、節電効果に優れた電圧調整装置を得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電圧調整装置は、制御部からの制御指令に基づいて入力電圧を降圧或いは昇圧し線路に接続された複数の負荷に供給する電圧調整装置において、上記制御部は、上記負荷の入力電圧を負荷電圧送信器から通信により負荷電圧受信器が受信したこの入力電圧に基づいて、上記制御指令の制御値を補正するように構成されたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下この発明の実施の形態1について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1を示す構成図である。図1において、100は複数の負荷21、22、23(負荷1、2、3)に電圧を降圧或いは昇圧調整して供給する電圧調整装置であり、一点破線で示している。なお、実施の形態1では単相二線の例について説明するが、単相三線他の結線にも適用できる。11は電力変換回路であり、上述した従来の装置における変圧器3、インバータ4、リアクトルL1、L2、コンデンサC1、C2で構成される回路と同等のものであるが、この回路は必ずしも同等である必要はなく、電圧を制御できればよく、従来から一般的な整流回路とインバータの組み合わせによる電力変換回路や可変抵抗とトランスの組み合わせによる電圧変換回路も含む。
【0010】
12は電圧調整装置100の出力端における電圧を所定の電圧V2(例えば95V)に制御するためゲート信号制御回路5に入力される所定の基準値Vrefを出力する電圧基準値出力回路である。基準値Vrefは、電圧調整装置100から供給しようとする出力電圧目標値であり、測定電圧補正回路16から所定の電圧V2が入力されたとき、この電圧を基準値Vrefとするようにゲート信号制御回路5の制御指令により電力変換回路11が制御されるものである。この基準値Vrefは予め設定しておく。13は電圧基準値Vrefから測定電圧補正回路16の補正値V2’を引く加算器(減算器)である。
【0011】
14は線路を経由して送信される搬送波を受信する配電線搬送受信部(配電線搬送受信器)であり、交流電源1の周波数(例えば50Hz)よりも充分に高い周波数(例えば数kHz)の搬送波を交流電源1の電圧に重畳させ、この搬送波を線路から図示しない結合回路であるHPF(ハイパスフィルタ、例えばコンデンサやトランス)を介して受信する。15は電圧調整装置100の出力端の電圧V15を計測するための計測用変圧器(電圧検出器)、16は配電線信号搬送回路14から出力される電圧及び計測用変圧器15から出力される電圧に基づき、出力端電圧基準値Vrefを補正する補正電圧V2’を出力する測定電圧補正回路である。
ゲート信号制御回路5、基準電圧出力回路12、加算器13、測定電圧補正回路16により電力変換回路11に制御指令を出力する制御部が形成されている。
【0012】
18、19、20は、負荷21、22、23が接続された線路の継電器(開閉器)、21、22、23は各継電器18、19、20に接続された負荷、24、25、26は各負荷21、22、23に供給される電圧VL1、VL2、VL3を測定する電圧計、27、28、29は各電圧計24、25、26が測定した電圧VL1、VL2、VL3をデータとして含む搬送波を線路に送信(注入)する配電線搬送端末(配電線搬送送信器)であり、交流電源1の周波数よりも充分に高い周波数の搬送波を交流電源1の電圧に重畳させるよう、図示しない結合回路であるHPFを介して送信(注入)する。
なお、交流電源1及びゲート信号制御回路5は、上述した従来装置と同様のものであるのでその説明を省略する。
【0013】
図2は図1に示す測定電圧補正回路16の詳細を記載した図である。図2において、31は配電線信号搬送回路14から送信されてくる電圧と変圧器15から送信されてくる電圧を受信する受信回路、33は受信回路31から送信された電圧VL1、VL2、VL3、V15のうち最小値を選択し、補正電圧V2’として出力する最小値選択回路である。
【0014】
次に動作を説明する。
継電器18、19、20が投入され、負荷21〜23に電力供給されているものとする。負荷21〜23は電圧調整装置100から各々異なる距離に接続されており、各負荷21〜23までの線路のインピーダンスが異なるので、各々の電圧降下が異なり受電電圧も異なっている。負荷21〜23への供給電圧は電圧計24〜26で各々測定され、測定された電圧VL1、VL2、VL3は配電線搬送端末27〜29により各々配電線搬送信号として電圧調整装置100に送信される。
【0015】
電圧調整装置100における動作を、図3の電圧調整装置の制御動作を示すフローチャートを参照して説明する。
測定電圧補正回路16の受信回路31は、配電線信号搬送回路14から出力された電圧(VL1、VL2、VL3)と、変圧器15による電圧調整装置100の出力端の電圧V15を出力する(S10)。
最小値選択回路33は、S10による出力を入力し、電圧(VL1、VL2、VL3、V15)の中から最小値を選択し(S12)、その値を制御対象の測定電圧V2’として加算器13に出力する(S14)。
ゲート信号制御部5は、測定電圧V2’を電圧基準値Vrefに合わせるように制御する。
【0016】
以上のように構成したので、受電電圧が最小である負荷の電圧が適切な値(例えば95V)となり、過剰に電圧が下がりすぎることがない。このとき、その他の負荷の受電電圧も下がりすぎることはなく、かつ必要以上に電圧が高くなりすぎることもないので、節電効果が高い。
【0017】
また、図1では全ての線路の分岐に対応して電圧計24、25、26及び配電線搬送端末27、28、29を配置する例について説明したが、このように設けることは必須ではなく、特定の線路の分岐にのみ電圧計及び配電線搬送端末を配置するものであっても良い。
このような場合、実施の形態1の特にS12に示すように、最小値選択回路33は、負荷21、22、23に供給された電圧VL1、VL2、VL3に加え、電圧調整装置100の出力端の電圧V15も入力し、その選択対象としているので、線路、電圧計24、25、26、配電線搬送端末27、28、29等が全て故障或いは通信不良状態になったときも、最終バックアップとして変圧器15の出力電圧V15により制御及び電圧供給を継続することが可能となる。反対にこのような変圧器15の出力電圧V15による最終バックアップが不要であれば変圧器15やS12において選択対象としてV15は不要となる。
【0018】
また、負荷21、22、23に供給された電圧VL1、VL2、VL3を線路(配電線)を介して送受信する配電線搬送を適用したので、新たな信号線の敷設が不要であり、かつ、既設の電圧調整装置に容易に取り付け可能であり、さらに、配電線搬送を使用し、継電器18、19、20の下流側に電圧計24、25、26を設けたので、電圧調整装置100は配電線搬送送信端末27、28、29からの受信信号の有無をチェックすることで、継電器18、19、20のON/OFF状態を認識できる。
【0019】
実施の形態2.
以下実施の形態2について説明する。
実施の形態1では配電線搬送端末27、28、29を使用して測定電圧VL1、VL2、VL3を送信していたが、線路以外の他の通信回線を使用することも可能であり、実施の形態2では他の通信回路を使用する例について説明する。
【0020】
図4はこの発明の実施の形態2を示す構成図、図5は図4における測定電圧補正回路の詳細を記載した図である。
図4において、41、42、43は、配電線搬送端末27〜29の代わりに設置される情報端末であり、44は通信回線、45は通信回線から信号を受信する情報端末、16’は測定電圧補正回路である。
図5において、31は情報端末45からの信号を受信及び変圧器15の出力を入力する受信回路である。32は受信回路31の出力する電圧と予め設定された値Kとを比較し、電圧がその値Kより低い場合はその電圧を不正値とし、制御対象から除外する有効性判定回路である。
その他の構成は実施の形態1と同様であるのでその説明を省略する。
【0021】
次に動作について説明する。
電圧計24〜26で測定した各負荷21〜23の電圧VL1、VL2、L3は、情報端末41〜43、通信回線44、受信側情報端末45を経由して電圧調整装置16’に送信される。
電圧調整装置100における動作を、図6の電圧調整装置の制御動作を示すフローチャートを参照して説明する。
測定電圧補正回路16’の受信回路31は、情報端末45から出力された電圧(VL1、VL2、VL3)と、変圧器15による電圧調整装置100の出力端の電圧V15を出力する(S10)。
【0022】
判定回路32は、S10の出力を入力し、入力した電圧VL1、VL2、VL3、V15と予め設定された値Kとを各々比較し、入力した電圧が値K以上のもののみ出力する(S11)。実施の形態2では、図4及び図5に示すように、継電器18、19が「閉」、継電器20が「開」の状態で、電圧VL3が値Kより小さい例を示しており、以下の説明はこの例に基づいている。つまり、S11において、判定回路32は、電圧VL1、Vl2、V15を出力する。
最小値選択回路33は、S11の出力を入力し、電圧VL1、VL2、V15の中から最小値を選択し(S12)、その値を制御対象の測定電圧V2’として加算器13に出力する(S14)。
ゲート信号制御部5は、測定電圧V2’を電圧基準値Vrefに合わせるように制御する。
【0023】
以上のように構成したので、電圧VL1、Vl2、VL3は、情報端末41〜43、通信回線44、受信側情報端末45を経由して電圧調整装置16’に送信され、配電線搬送に比較しノイズ等の影響を受けることが少なく安定して電圧VL1、Vl2、VL3を送ることができる。
また、有効性判定回路32により制御に使用する測定電圧から除外されるため、最小値選択回路33には出力されず、補正電圧V2’として使用されず、制御の精度がよい。
【0024】
実施の形態3.
以下、実施の形態3について説明する。
実施の形態3は負荷に供給された電圧を測定する代わりに負荷に供給される電流を測定し線路における電圧降下を補正するものである。
図7はこの発明の実施の形態3を示す構成図である。図8は継電器の開閉状態に応じた線路インピーダンスを登録した線路インピーダンス変換テーブルを示す図である。
【0025】
図7において、51は負荷電流ILを測定するための変流器、52は図8に示すように予め設定された電圧降下補正用の線路インピーダンス変換テーブルである。なお、図8に示す線路インピーダンス変換回路は、配線図からの理論計算値或いは実測値に基づいて、予め継電器18〜20の開閉状態の組み合わせに対応して線路インピーダンスZ(Z111、Z011、Z101、・・・、Z000)を定義し、登録しておく。
【0026】
53は線路インピーダンス変換テーブル52から電圧補正に使用する線路インピーダンスZを選択する選択回路、54は選択回路53で選択されたインピーダンスZと負荷電流ILにより線路における電圧降下V3を算出する電圧降下算出回路、55は変圧器15の出力電圧V15から電圧降下算出回路54の出力電圧V3を減算する加算器(減算器)である。56、57、58は各々負荷21、22、23が接続された線路と電圧調整装置100との間に設置される配電線搬送端末である。
その他の構成は実施の形態1、2と同様であるのでその説明を省略する。
【0027】
次に動作を説明する。
配電線搬送端末56〜58は、各々継電器18〜20の開閉状態を入力し、電圧調整装置100に送信する。電圧調整装置100の配電線搬送受信部14は、この信号を受信し、継電器18〜20の開閉状態信号を選択回路53に出力する。
次いで、線路インピーダンスZの選択及び電圧降下の算出について、図9に示す線路インピーダンスを選択し、電圧降下を算出する動作を示すフローチャートを参照して説明する。
【0028】
選択回路53は、配電線搬送受信部14からの信号を入力し、継電器18〜20の開閉状態の組み合わせを認識し(S30)、線路インピーダンス変換テーブル52にアクセスしS30の組み合わせに対応する線路インピーダンスZを選択する(S32)。例えば、継電器18、19が「開」状態で継電器20が「閉」状態のとき線路インピーダンスZととしてZ001が選択される。
【0029】
電圧降下算出回路54は、変流器51から負荷電流ILを入力し(S34)、負荷電流ILとS32により選択回路53で選択した線路インピーダンスZを使用し、線路降下電圧V3=Z・ILの算式により算出する(S36)。
変圧器15から入力した電圧調整装置100の出力端の測定電圧V15から線路降下電圧V3を加算器55により差し引き、その加算値(減算値)を制御対象電圧とし、制御に使用する。
【0030】
以上のように構成したので、継電器18〜20の開閉状態の組み合わせを認識することにより、線路が分岐した系統の場合にも、受電電圧が最小である負荷の電圧が適切な値(例えば95V)となり、過剰に電圧が下がりすぎることがない。このとき、その他の負荷の受電電圧も下がりすぎることはなく、かつ必要以上に電圧が高くなりすぎることもないので、節電効果が高い。
【0031】
実施の形態4.
以下、実施の形態4について説明する。
実施の形態3では、電圧制御装置100は継電器18〜20の開閉状態を配電線搬送により送受信する例について説明したが、実施の形態4では、継電器18〜20の開閉状態を直接入力する例について説明する。
図10はこの発明の実施の形態4を示す構成図である。図10において、60は受信回路であり、電圧調整装置100の近傍に配置された継電器18〜20の開閉状態を直接入力し、その信号を選択回路53が入力可能な信号に変換して出力する。その他の構成は実施の形態1〜3と同様であるのでその説明を省略する。
【0032】
以上のように構成したので、継電器18〜20の設置位置が電圧調整装置100に近い場合などは直接入力することが可能であり、これにより実施の形態3と同等の効果を得ることが可能である。
【0033】
実施の形態5.
以下実施の形態5について説明する。
実施の形態5では、負荷が水銀灯、ナトリウム灯などの放電灯の場合に特に好適な例について説明する。上述した実施の形態1〜4においても負荷に放電灯を適用できることは言うまでもない。
【0034】
図11はこの発明の実施の形態5に係る電圧調整装置の制御電圧例を示す図であり、縦軸は電圧、横軸は時刻を示している。図12はこの発明の実施の形態5に係る放電灯の入り切りスイッチを示す図である。
実施の形態5に係る電圧調整装置の全体のシステム構成は、図1の構成において、負荷21、22、23を夫々水銀灯などの放電灯とし、さらに継電器18を電磁駆動により遠隔操作可能な点灯スイッチ60をユーザの近傍に設けたものである。図示していないが、継電器19、20にもユーザが遠隔操作可能な点灯スイッチが設けられている。
【0035】
ついで、電圧の制御動作について説明する。図1の構成において、負荷21の放電灯が点灯している状態から、電圧調整装置100の極近傍に設けられた負荷22の放電灯を時刻t0で点灯し、その後、時刻t2でさらに電圧調整装置100から遠方に離れた位置に設けられた負荷23の放電灯を点灯する。図11を参照して、この場合の電圧の変化を説明する。
【0036】
負荷21の放電灯が点灯した状態では、即ち時刻t0までは電圧調整装置100は(V2’=)95Vを供給している。時刻t0になり、図示しない点灯スイッチの押下により継電器19がONされると、電圧計25により測定された電圧VL2が配電線搬送端末28により電圧制御装置100に送られ、実施の形態1と同様にして、制御電圧(V2’)95Vを決定する。電圧調整装置100は、所定の時間T(例えば30s)充分高い電圧103Vを出力した後、時刻t1で制御電圧を95Vとする。
【0037】
同様に、時刻t2になり、図示しない点灯スイッチの押下により継電器20がONされると、電圧計26により測定された電圧VL3が配電線搬送端末29により電圧制御装置100に送られ、実施の形態1と同様にして、制御電圧(V2’)97Vを決定する。電圧調整装置100は、所定の時間T(例えば30s)充分高い電圧103Vを出力した後、時刻t3で制御電圧を97Vとする。
【0038】
以上のように、電圧調整装置100は、いずれかの放電灯が点灯後、所定の時間T充分高い電圧を出力するので負荷22、23の放電灯の放電が安定し、確実に点灯させることができる。
また、点灯スイッチ60と継電器18を連動させたので、ユーザは、電圧調整装置100の使用の有無を気にすることなく放電灯(負荷)の点灯をすることができる。
【0039】
なお、電圧計24、25、26により計測された電圧VL1、VL2、VL3を配電搬送端末27、28、29で送信する際に負荷21、22、23が放電灯であるとき、その旨を併せて電圧調整装置100に送信するようにし、負荷21、22、23が放電灯のときのみ省電力の観点から電圧調整装置100は所定の時間T充分高い電圧を出力するようにしても良い。
【0040】
ところで、上述した実施の形態1〜5では、交流電源の電圧を降下させるための適切な電圧制御する場合について述べたが、直流電圧の電圧を効果降下させる場合にも利用できることはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】
この発明に係る電圧調整装置は、制御部からの制御指令に基づいて入力電圧を降圧或いは昇圧し線路に接続された複数の負荷に供給する電圧調整装置において、上記制御部は、上記負荷の入力電圧を負荷電圧送信器から通信により負荷電圧受信器が受信したこの入力電圧に基づいて、上記制御指令の制御値を補正するように構成されたので、複数の負荷が分岐した線路に接続されているときも、各負荷に動作可能電圧を供給し、これら負荷の動作を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す構成図である。
【図2】図1の測定電圧補正回路の詳細構成図である。
【図3】図1の電圧調整装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態2を示す構成図である。
【図5】図4の測定電圧補正回路の詳細構成図である。
【図6】図4の電圧調整装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態3を示す構成図である。
【図8】図7の線路インピーダンス変換テーブルを示す表図である。
【図9】図7の線路インピーダンス選択及び電圧降下算出を示すフローチャートである。
【図10】この発明の実施の形態4を示す構成図である。
【図11】この発明の実施の形態5に係る電圧調整装置の制御電圧例を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態5に係る放電灯の入り切りスイッチを示す図である。
【図13】従来の装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 交流電源、 5 ゲート信号制御回路、 11 電力変換回路、 12 電圧基準値出力回路、 13 加算器、 14 配電線搬送受信部、 15 電圧計測用変圧器、 16 測定電圧補正回路、 18、19、20 継電器、 21、22、23 負荷、 24、25、26 電圧計、27、28、29 配電線搬送端末、 31 受信回路、 32 判定回路、 33 最小値選択回路、 51 変流器、 52 線路インピーダンス変換テーブル、 53 線路インピーダンス選択回路、 54 電圧降下算出回路、 55 加算器、 56、57、58 配電線搬送端末、
60 受信回路
Claims (9)
- 制御部からの制御指令に基づいて入力電圧を降圧或いは昇圧し線路に接続された複数の負荷に供給する電圧調整装置において、
上記制御部は、上記負荷の入力電圧を負荷電圧送信器から通信により負荷電圧受信器が受信したこの入力電圧に基づいて、上記制御指令の制御値を補正するように構成されたことを特徴とする電圧調整装置。 - 制御部は、負荷の入力電圧の内、最小値の電圧に基づいて、制御指令の制御値を補正することを特徴とする請求項1記載の電圧調整装置。
- 自己の出力端の出力電圧を検出する電圧検出器を有し、
制御部は、上記電圧検出器の検出電圧と負荷の入力電圧の内、最小値の電圧に基づいて、制御指令の制御値を補正することを特徴とする請求項1記載の電圧調整装置。 - 負荷電圧送信器及び負荷電圧受信器は、線路に供給される電源周波数よりも充分に周波数が高い信号をこの電源電圧に重畳させて送信及び受信する配電線搬送送信器及び配電線搬送受信器であることを特徴とする請求項1記載の電圧調整装置。
- 負荷電圧送信器と負荷電圧受信器の間に、負荷への電源電圧の供給をON/OFFする継電器が設けられていることを特徴とする請求項4記載の電圧調整装置。
- 制御部からの制御指令に基づいて入力電圧を降圧或いは昇圧し線路に接続された複数の負荷に供給する電圧調整装置において、
上記制御部は、上記負荷の入力電流を負荷電流送信器から通信により負荷電流受信器が受信したこの入力電流及び上記線路のインピーダンスに基づいて、上記制御指令の制御値を補正するように構成されたことを特徴とする電圧調整装置。 - この装置と負荷の間に、負荷への電源電圧の供給をON/OFFする継電器が設けらており、制御部は、上記継電器のON/OFF状態を入力し、この状態に基づいて線路のインピーダンスを決定することを特徴とする請求項6記載の電圧調整装置。
- 接続される負荷が水銀灯等の放電灯であり、上記放電灯のいずれかに新たに電圧供給をするとき、制御部は所定の時間供給電圧が高くなるように制御することを特徴とする請求項1記載の電圧調整装置。
- この装置と負荷の間にある継電器のON/OFF状態送信器は、放電灯のON/OFFスイッチに連動し、かつ電源周波数よりも充分に周波数が高い信号に重畳させて送信する配電線搬送送信器であることを特徴とする請求項8記載の電圧調整装置。
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JP2008154397A (ja) * | 2006-12-19 | 2008-07-03 | Nissan Motor Co Ltd | 電力制御装置 |
JP2009159693A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 電力供給システムおよびその電源装置 |
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