JP2004005220A - リモートエントリーシステム及び情報処理装置、リモートエントリー方法並びにプログラム - Google Patents

リモートエントリーシステム及び情報処理装置、リモートエントリー方法並びにプログラム Download PDF

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Ichiro Hayashi
林 一郎
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安枝 和三
Tetsuya Yamaguchi
山口 徹也
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Abstract

【課題】本発明の目的は、医療機関で入力した電子データを受信して症例報告支援機関側で利用可能にすると共に、受信した電子データを症例報告支援機関でバックアップ用に保持可能なリモートエントリーシステムを提供することにある。
【解決手段】本発明は、臨床試験において、医療機関3の端末コンピュータ31から受信した情報を、臨床試験の症例報告支援機関1のサーバコンピュータ11に登録するリモートエントリーシステムである。
端末コンピュータ31は、被験者特定情報と被験者の個人情報を含む被験者データを格納する被験者データ記憶手段と、暗号鍵情報を格納する暗号鍵記憶手段と、個人情報を暗号鍵情報で暗号化する暗号化手段を備え、被験者データを、被験者の個人情報が暗号化された状態でサーバコンピュータ11に送信する。サーバコンピュータ11は、被験者の個人情報が暗号化された被験者データをバックアップ記憶手段に格納する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はリモートエントリーシステム及び情報処理装置、リモートエントリー方法並びにプログラムに係り、特に医療機関で入力した電子データを受信して症例報告支援機関側で利用可能にすると共に、受信した電子データを症例報告支援機関側でバックアップ用に保持するリモートエントリーシステム及び情報処理装置、リモートエントリー方法並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
新薬開発の過程では、新薬候補の中から可能性の高い化合物を選別する基礎研究を行った後、動物を用いて薬効薬理作用を検討する非臨床試験を行う。その後、臨床試験を行い、臨床試験の結果を厚生労働省に提出して承認審査を受け、製造承認されると新薬の発売が可能となる。
近年、臨床試験の効率化及び質の向上を目的として、コンピュータを用いた臨床試験の支援システムが一般的に用いられている。
【0003】
臨床試験の支援システムは、次のように運用される。まず、臨床試験の症例報告支援機関が、医療機関のカルテのコピーを受領し、カルテに記載されている検査結果等を支援システムのデータベースに入力する。次いで、検査結果等の記載に誤りがないかを確認し、誤りがある場合には、症例報告支援機関が、製薬会社、医療機関に、どのように訂正すべきか問い合わせる。訂正する内容が決まったら、誤りを訂正する。
データベース中の各検査結果を集計し、症例報告書を作成して、承認審査のために提出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来の臨床試験の支援システムでは、カルテに記載された検査結果等を症例報告支援機関がデータベースに入力するため、医療機関におけるカルテ記載と、症例報告支援機関におけるデータベース入力という2つの作業が必要となり、臨床試験のコスト削減を妨げる原因となっていた。
また、臨床試験のコスト削減のため、医療機関で、直接検査結果等を端末コンピュータに入力し、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信するリモートエントリーシステムも提案されているが、医療機関からサーバコンピュータに送信されるデータに抜け、被験者の取違え等の誤り等が多く、実際の臨床試験の現場では、活用されていないのが現状であった。
【0005】
本発明の目的は、医療機関で入力した電子データを受信して症例報告支援機関側で利用可能にすると共に、受信した電子データを症例報告支援機関側でバックアップ用に保持可能なリモートエントリーシステム及び情報処理装置、リモートエントリー方法並びにプログラムを提供することにある。
本発明の他の目的は、医療機関では被験者の個人情報を見ながら検査結果を入力でき、被験者の個人情報が見えない状態で症例報告支援機関のサーバコンピュータでバックアップ可能なリモートエントリーシステム及び情報処理装置、リモートエントリー方法並びにプログラムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、請求項1に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータから受信した情報を、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに登録するリモートエントリーシステムであって、前記端末コンピュータは、被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、を含む被験者データを格納する被験者データ記憶手段と、暗号鍵情報を格納する暗号鍵記憶手段と、前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、前記被験者データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手段と、を備え、前記サーバコンピュータは、前記端末コンピュータから受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記被験者データを格納するバックアップ記憶手段を備えることにより解決される。
【0007】
上記課題は、請求項5に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータから情報を受信して登録する臨床試験の症例報告支援機関の情報処理装置であって、被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、を含む被験者データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記端末コンピュータから受信する受信手段と、受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記被験者データを格納するバックアップ記憶手段を備えることにより解決される。
【0008】
上記課題は、請求項11に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータから情報を受信して臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに登録するリモートエントリー方法であって、被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、を含む被験者データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記端末コンピュータから受信する受信手順と、受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記被験者データをバックアップ記憶手段に格納する登録手順を行うことにより解決される。
【0009】
上記課題は、請求項17に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータから情報を受信して登録する臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに、被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、を含む被験者データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記端末コンピュータから受信する受信手順と、受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記被験者データをバックアップ記憶手段に格納する登録手順と、を実行させるためのプログラムにより解決される。
【0010】
このように、前記サーバコンピュータは、前記端末コンピュータから受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記被験者データを格納するバックアップ記憶手段を備えるため、被験者の個人情報が見えない状態で、被験者データをサーバコンピュータでバックアップ用に保持することが可能となる。従って、症例報告支援機関、製薬機関から被験者名等の個人情報へアクセスすることを禁止するGCPの要求を満足しながら、症例報告支援機関側で医療機関側のデータをバックアップ用に保持することが可能となる。
【0011】
このとき、前記サーバコンピュータは、前記バックアップ記憶手段に格納された前記被験者の個人情報が暗号化された前記被験者データを、要求に応じて、前記端末コンピュータに送信するデータ再構築手段を備えるように構成すると好適である。
【0012】
このように構成しているため、端末コンピュータでデータが壊れた場合など、データの再構築が必要なときに、サーバコンピュータから被験者データを送信し、データの再構築をすることが可能となる。
【0013】
上記課題は、請求項3に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果を、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに登録するリモートエントリーシステムであって、前記端末コンピュータは、被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、前記被験者の検査結果と、を含む検査結果データを格納する検査結果記憶手段と、暗号鍵情報を格納する暗号鍵記憶手段と、前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、前記検査結果データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手段と、を備え、前記サーバコンピュータは、前記端末コンピュータから受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記検査結果データを格納するバックアップ記憶手段を備えることにより解決される。
【0014】
上記課題は、請求項7に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果を受信して登録する臨床試験の症例報告支援機関の情報処理装置であって、被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、前記被験者の検査結果と、を含む検査結果データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記端末コンピュータから受信する受信手段と、受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記検査結果データを格納するバックアップ記憶手段を備えることにより解決される。
【0015】
上記課題は、請求項13に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果を受信して臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに登録するリモートエントリー方法であって、被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、前記被験者の検査結果と、を含む検査結果データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記端末コンピュータから受信する受信手順と、受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記検査結果データをバックアップ記憶手段に格納する登録手順を行うことにより解決される。
【0016】
上記課題は、請求項19に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果を受信して登録する臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに、被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、前記被験者の検査結果と、を含む検査結果データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記端末コンピュータから受信する受信手順と、受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記検査結果データをバックアップ記憶手段に格納する登録手順と、を実行させるためのプログラムにより解決される。
【0017】
このように、前記サーバコンピュータは、前記端末コンピュータから受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記検査結果データを格納するバックアップ記憶手段を備えるため、被験者の個人情報が見えない状態で、検査結果データをサーバコンピュータでバックアップ用に保持することが可能となる。従って、症例報告支援機関、製薬機関から被験者名等の個人情報へアクセスすることを禁止するGCPの要求を満足しながら、症例報告支援機関側で医療機関側のデータをバックアップ用に保持することが可能となる。
【0018】
また、前記サーバコンピュータは、前記端末コンピュータから受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記検査結果データを格納するバックアップ記憶手段を備えるため、端末コンピュータから受信した被験者データを、バックアップ用に保持すると同時に、臨床試験の確定報告書の作成を支援する症例報告支援業務に利用することが可能となる。
【0019】
このとき、前記サーバコンピュータは、前記バックアップ記憶手段に格納された前記検査結果データのうち、前記暗号化された被験者の個人情報以外の情報を取得して記憶する検査結果記憶手段を備えるように構成すると好適である。
このように構成しているため、バックアップ記憶手段に格納した検査結果データを、症例報告支援業務に利用することが可能となる。
【0020】
上記課題は、請求項9に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、情報を臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信する医療機関に設置された情報処理装置であって、被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、を含む被験者データを格納する被験者データ記憶手段と、暗号鍵情報を格納する暗号鍵記憶手段と、前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、前記被験者データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手段と、を備えることにより解決される。
【0021】
上記課題は、請求項15に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータから、情報を臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信するリモートエントリー方法であって、被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、を含む被験者データを被験者データ記憶手段に格納する被験者データ登録手順と、暗号鍵情報を暗号鍵記憶手段に格納する暗号鍵記憶手順と、前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手順と、前記被験者データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手順と、を行うことにより解決される。
【0022】
上記課題は、請求項21に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに情報を送信する医療機関に設置された端末コンピュータに、被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、を含む被験者データを被験者データ記憶手段に格納する被験者データ登録手順と、暗号鍵情報を暗号鍵記憶手段に格納する暗号鍵記憶手順と、前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手順と、前記被験者データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手順と、を実行させるためのプログラムにより解決される。
【0023】
このように、前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、前記被験者データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手段を備えているため、被験者の個人情報が見えない状態で、被験者データをサーバコンピュータでバックアップ用に保持することが可能となる。従って、症例報告支援機関、製薬機関から被験者名等の個人情報へアクセスすることを禁止するGCPの要求を満足しながら、症例報告支援機関側で医療機関側のデータをバックアップ用に保持することが可能となる。
【0024】
上記課題は、請求項10に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、該情報処理装置で入力された検査結果を、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信する医療機関に設置された情報処理装置であって、被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、前記被験者の検査結果と、を含む検査結果データを格納する検査結果記憶手段と、暗号鍵情報を格納する暗号鍵記憶手段と、前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、前記検査結果データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手段と、を備えることにより解決される。
【0025】
上記課題は、請求項16に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果を、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信するリモートエントリー方法であって、被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、前記被験者の検査結果と、を含む検査結果データを検査結果記憶手段に格納する検査結果登録手順と、暗号鍵情報を暗号鍵記憶手段に格納する暗号鍵記憶手順と、前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手順と、前記検査結果データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手順と、を行うことにより解決される。
【0026】
上記課題は、請求項22に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、入力された検査結果を臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信する医療機関に設置された端末コンピュータに、被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、前記被験者の検査結果と、を含む検査結果データを検査結果記憶手段に格納する検査結果登録手順と、暗号鍵情報を暗号鍵記憶手段に格納する暗号鍵記憶手順と、前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手順と、前記検査結果データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手順と、を実行させるためのプログラムにより解決される。
【0027】
このように、前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、前記検査結果データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手段を備えるため、被験者の個人情報が見えない状態で、検査結果データをサーバコンピュータでバックアップ用に保持することが可能となる。従って、症例報告支援機関、製薬機関から被験者名等の個人情報へアクセスすることを禁止するGCPの要求を満足しながら、症例報告支援機関側で医療機関側のデータをバックアップ用に保持することが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する構成は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
本実施形態のリモートエントリーシステムは、医療機関で被験者の氏名を画面で見ながら入力した検査結果を、症例報告支援会社のサーバコンピュータが、被験者の氏名が見えない状態で受信してバックアップテーブルに格納し、医療機関側で必要になったときに、バックアップテーブル中の検査結果を医療機関の端末コンピュータに復元させるシステムである。
【0029】
なお、本実施形態に係るリモートエントリーシステムは、新薬の臨床試験の被験者の投薬来院の管理を行うが、後発医薬品の生物学的同等性試験、生物学的利用性試験、薬品の市販後調査や、健康食品、特定保健用食品、機能性食品、化粧品等の効果を確認するための試験等、ある程度の期間継続的に、ヒトに物質を投与して検査する試験であれば、どのような試験に用いてもよい。
また、物質を投与する場合に限らず、治療装置、医療機器の効果を確認するための試験に用いてもよい。
また、新薬の臨床試験は、第1相〜第3相のいずれでもよく、また臨床薬理試験、探索的試験、検証的試験、治療的試験のいずれでもよい。
【0030】
また、本実施形態に係るリモートエントリーシステムは、臨床試験に限らず、製薬会社、国民の健康増進を図ることを目的とする公的機関、公的機関から調査を受注した者等が医療機関に依頼する調査に用いることもできる。
例えば、アレルギー、小児喘息、腎臓疾患などの長期治療が必要な疾患、遺伝病などの患者数が少数である疾患等の患者の病状、生活状況に関する調査に用いてもよい。これらの調査では、製薬会社等が医療機関に、各患者へのアンケート調査、医師による各患者の評価を依頼する。医療機関では、医師が、各患者の病状等の評価を端末コンピュータで直接入力し、入力した評価は、インターネットを介して症例報告支援会社のサーバコンピュータに送信される。
【0031】
医師が入力する画面には、医師の誤入力を防止するために、患者の氏名を表示するが、患者のプライバシー保護のため、患者の氏名は、端末コンピュータ側で暗号化され、暗号化されたままの状態でサーバコンピュータに送信される。
【0032】
本明細書中で「コンピュータ」とは、演算装置を備えた情報端末すべてを含む意味である。例えば、スーパーコンピュータ、汎用コンピュータ、オフィスコンピュータ、制御用コンピュータ、ワークステーション、パソコンのほか、携帯情報端末、演算装置を備えた携帯電話等をも含む。
また、臨床試験とは、治験と同義に用いる。
【0033】
本実施形態のリモートエントリーシステムは、図1に示すように、本実施形態のリモートエントリーシステム及び臨床試験の症例報告システムを統括管理する症例報告支援機関としての症例報告支援会社1と、臨床試験を依頼する製薬会社2と、臨床試験を実施する医療機関3との間で構築されている。
症例報告支援会社1は、臨床試験の実施には直接携わることなく、製薬会社2からの依頼を受けて本実施形態のリモートエントリーシステム及び臨床試験の症例報告システムを運営する組織である。製薬会社2、医療機関3とは異なる組織である。
【0034】
症例報告支援会社1には、リモートエントリーシステム及び臨床試験の症例報告システムを統括するサーバコンピュータ11と、症例報告支援会社1の担当者が使用する端末コンピュータ12とが設置されている。
症例報告支援会社1は、端末コンピュータ31にリモートエントリーシステムを運用するために必要なプログラムを格納し、医療機関3に貸与する。
【0035】
製薬会社2は、新薬を開発する組織であって、開発した新薬の臨床試験を医療機関3に依頼している。本実施形態に係るリモートエントリーシステムが、食品、治療装置、医療機器の効果を確認するための試験に適用される場合は、製薬会社2の代わりに食品会社、医療機器メーカー等となる。
また、本実施形態に係るリモートエントリーシステムが、患者の病状、生活状況の調査に適用される場合は、製薬会社2の代わりに、国民の健康増進を図ることを目的とする公的機関、公的機関から調査を受注した者等となる場合もある。
【0036】
製薬会社2には、端末コンピュータ21が設置されている。各臨床試験のモニターが、ユーザ登録することにより端末コンピュータ21から、サーバコンピュータ11の症例報告システムを利用可能である。モニターは、サーバコンピュータ11の症例報告データベース14を参照し、臨床試験の検査結果等を、リアルタイムに閲覧できる。
【0037】
医療機関3は、製薬会社2から依頼されて臨床試験を実施する。本実施形態は、医療機関3で臨床試験が実施される例であるが、医療機関3ではなく歯科医院、接骨院、矯正歯科医院、診療所、救急センター、保健所、エステティックサロン、美容院、老人保健施設で臨床試験または食品、医療機器等の効果を確認する試験を実施してもよい。
【0038】
医療機関3は、製薬会社2から臨床試験を依頼されると、その臨床試験について、臨床試験を担当する臨床試験責任医師と、臨床試験責任医師の補佐をする臨床試験担当医師を任命する。以下、臨床試験責任医師と臨床試験担当医師との双方を含む場合を、「臨床試験責任医師等」という。
医療機関3及び臨床試験責任医師は、依頼された範囲内において臨床試験の実施について責任を負う。
【0039】
医療機関3は、臨床試験に参加する被験者を募集する。臨床試験開始前には被験者に対し臨床試験の目的、スケジュール等について説明をし、被験者からインフォームドコンセントを取得する。
臨床試験が開始すると、臨床試験責任医師等は、被験者に対し、投薬、血液・尿等の検体の採取、問診等を行う。
採取した検体は、不図示の検査センターで検査され、血液中、尿中の新薬の残存量や白血球数・赤血球数・ヘモグロビン値等のデータが収集される。
【0040】
被験者への臨床試験の説明、被験者との連絡は、すべて医療機関3が担当する。公正な臨床試験結果を得るために、GCPでは、製薬会社2は被験者とコンタクトを取ることが許されていないためである。
【0041】
次に、各コンピュータについて説明する。
サーバコンピュータ11は、症例報告支援会社1に設置されており、本実施形態のリモートエントリーシステムと臨床試験の症例報告支援システムとの双方を統括管理するコンピュータである。
サーバコンピュータ11のハード構成を図2に示す。
サーバコンピュータ11は、データの演算・制御処理装置(中央演算処理装置)としてのCPU72、記憶装置としてのRAM73、ROM74、HDD75、記憶媒体装置76を備えるものである。また、通信装置77、キーボード78、マウス79、表示装置80、プリンタ81を備える。
【0042】
CPU72は、記憶装置や入力装置から受け取った情報を用いて演算し、演算した結果を記憶装置や出力装置に渡す役目をはたすもので、ROM74又はHDD75などに記憶されているプログラムにしたがって、各種の処理を実行する。
【0043】
記憶装置は各種の処理を実行するためのプログラム等を記憶するものである。記憶装置のうち、記憶媒体装置76は外付のHDDや、MO、CD−RW、DVDなどの媒体装置により構成され、通信装置77を介して送信されてきたデータや、キーボード78やマウス79から入力される各種データを適宜記憶し、またこれを読み出すことができる。
【0044】
RAM73には、CPU72が各種の処理を実行するにあたって必要なデータなどが適宜記憶される。キーボード78とマウス79は、CPU72に各種指令を入力するとき適宜操作される。
【0045】
表示装置80は、CPU72がROM74又はHDD75などに記憶されているプログラムにしたがって作成した画像等を表示する装置である。プリンタ81は各コンピュータから所定の情報を紙面上に出力する。
【0046】
通信装置77はインターネット4や他のコンピュータに対してデータを送信し、インターネット4や他のコンピュータからデータを受信する。
【0047】
HDD75は、端末コンピュータ31から受信した結果テーブル33の検査結果データを格納する図3Bの結果バックアップテーブル13と、端末コンピュータ31から受信した不図示の被験者マスタテーブルの被験者データを格納する不図示の被験者マスタバックアップテーブルと、臨床試験の症例報告書を作成するためのデータが格納された図4の症例報告データベース14と、臨床試験に参加する各被験者の来院予定日、プロフィール等を格納する不図示の検査予定テーブルとを備えている。結果バックアップテーブル13と不図示の被験者マスタバックアップテーブルとが、請求項のバックアップ記憶手段に該当する。
結果バックアップテーブル13は、医療機関3の端末コンピュータ31から受信した結果テーブル33の検査結果データを、受信したデータのまま登録するテーブルである。
結果バックアップテーブル13は、端末コンピュータ31毎に形成され、HDD75には、端末コンピュータ31と同数の結果バックアップテーブル13が格納されている。各結果バックアップテーブル13のテーブル名には、医療機関3の医療機関番号が付されており、医療機関番号でテーブルを特定可能に構成されている。
【0048】
項目として、臨床試験を特定するための臨床試験プロジェクト番号131、臨床試験中で被験者を一意に特定可能な被験者番号132、検査ポイント133、その被験者が臨床試験を受ける医療機関番号134、被験者の本名である被験者名135、被験者名のイニシャルである被験者名匿名136、被験者の性別137、被験者が医療機関3に来院した日を示す来院日138、検査結果139を含む。
臨床試験プロジェクト番号と被験者番号との組合せが、被験者特定情報に該当する。
【0049】
検査ポイントとは、各臨床試験毎に定められた検査時点である。例えば、投薬開始後n日毎に検査をする場合には、投薬開始後1×n日目が第一ポイント、m×n日目が第mポイントになる。
結果バックアップテーブル13の被験者名135は、被験者の実名が暗号化されたデータが格納され、暗号を解除しない限り、被験者名を読取ることができないようになっている。
【0050】
検査結果139には、医療機関3で実施された検査の結果が格納されている。血液、尿等の検体の検査が検査センターで実施される場合には、検査結果139には、例えば身長、体重、血圧などの測定結果、痛み、症状などの問診結果、患部の観察結果、X線撮影による診断結果等、検体の検査以外の検査結果が登録される。
被験者マスタバックアップテーブルは、医療機関3の端末コンピュータ31から受信した不図示の被験者マスタテーブルの被験者データを、受信したデータのまま登録するテーブルである。
被験者マスタバックアップテーブルは、端末コンピュータ31毎に形成され、HDD75には、端末コンピュータ31と同数の被験者マスタバックアップテーブルが格納されている。各被験者マスタバックアップテーブルのテーブル名には、医療機関3の医療機関番号が付されており、医療機関番号でテーブルを特定可能に構成されている。
項目として、臨床試験プロジェクト番号、被験者番号、検査ポイント、医療機関番号、被験者の本名である被験者名、被験者名のイニシャルである被験者名匿名、被験者の性別を含む被験者データが、被験者毎のデータとして登録されている。
被験者マスタバックアップテーブルの被験者名は、被験者の実名が暗号化されたデータが格納され、暗号を解除しない限り、被験者名を読取ることができないようになっている。
【0051】
症例報告データベース14は、臨床試験の症例報告書作成に必要なビジットデータを格納するデータベースである。ビジットデータとは、被験者の来院ビジット毎のデータである。
項目として、臨床試験を特定するための臨床試験プロジェクト番号141、臨床試験中で被験者を一意に特定可能な被験者番号142、検査ポイント143、その被験者が臨床試験を受ける医療機関番号144、被験者名のイニシャルである被験者名匿名146、被験者の性別147、被験者が医療機関3に来院した日を示す来院日148、医療機関3側から受信した検査結果149、検査センターから受信した検査結果150、そのビジットデータに誤りがあるか否かを示す要確認フラグ151を含む。
【0052】
不図示の検査予定テーブルには、各被験者の検査予定データが格納されている。臨床試験プロジェクト番号、被験者番号、医療機関番号、被験者名匿名、被験者の性別、被験者の医療機関来院予定日、医療機関3で行うべき検査の項目、検査センターが行うべき検査の項目が含まれている。
不図示の検査予定テーブルは、端末コンピュータ31から受信した検査結果データに、データ自体の抜けがないかと、予定通りに受信した検査結果データ中に、入力の誤りがないかとを、サーバコンピュータ11で確認するために用いられる。
【0053】
サーバコンピュータ1は、医療機関3の端末コンピュータ31、検査センターの不図示の端末コンピュータから検査結果等を受信すると、受信した検査結果等の入力に誤りがないかを自動で確認し、誤りがある場合には要確認フラグ151を「1」にセットし、誤りがない場合にはそのまま、ビジットデータとして症例報告データベース14に格納する。
【0054】
誤りがあるか否かは、不図示の検査予定テーブルのデータと比較することにより判断する。
不図示の検査予定テーブル中の来院予定日が1週間以上前の被験者の検査ポイントについて、検査結果データをすべて受信しているかを判定し、受信していないデータがあれば、検査結果データの「抜け」があるとして、検査予定テーブルから対応するデータを取得し、要確認フラグ151をセットして、症例報告データベース14に格納する。
【0055】
また、受信した検査結果データの被験者番号と検査ポイントをキーとして、不図示の検査予定テーブルから対応する検査予定データを抽出し、検査結果データと検査予定データを各項目毎に比較する。不一致の項目があれば、入力に誤りがあるものとして、その検査結果データに要確認フラグ151をセットして、ビジットデータとして症例報告データベース14に格納する。
【0056】
症例報告支援会社1は、症例報告データベース14中の要確認フラグが付されているビジットデータについて、医療機関3、検査センター又は製薬会社2に、どのように訂正するか訂正方針を問い合わせる。訂正方針を受領し、ビジットデータを訂正方針通りに訂正して、再度、誤りがないかを自動で確認する。誤りが解消されれば、サーバコンピュータ1が、要確認フラグ151を「0」にクリアする。
【0057】
要確認フラグ151がセットされていないビジットデータは、確定データとして取り扱われ、症例報告書等の確定報告書に載せる症例データとなる。
要確認フラグ151がセットされているビジットデータは、データに誤りがあるため、症例データとしては扱わない。
【0058】
端末コンピュータ31は、医療機関3で、本実施形態のリモートエントリーシステムを利用するために用いられるコンピュータであり、被験者の氏名等の個人情報、性別、年齢等のプロフィールを入力する被験者登録や、検査、問診、診断の結果等の検査結果の入力、入力した内容の送信、閲覧、症例報告支援会社1、製薬会社2からのメッセージの閲覧等が可能である。
【0059】
端末コンピュータ31は、症例報告支援会社1で、本実施形態の各プログラム、テーブルが登録された後、医療機関3に渡され、医療機関3に設置される。
端末コンピュータ31は、症例報告支援会社1から医療機関3に受渡すときの便宜のため、公知のノート型パーソナルコンピュータとして構成するとよい。
端末コンピュータ31のハード構成は、サーバコンピュータ11のハード構成と同様であるため、説明を省略する。
【0060】
端末コンピュータ31の不図示のHDDには、医療機関3で臨床試験を受ける被験者の氏名等の個人情報、性別、年齢等のプロフィールが登録された不図示の被験者マスタテーブルと、医療機関3で行った検査結果が登録された図3Aに示す結果テーブル33と、結果テーブル33中の被験者名335を暗号化するための保存用暗号キーが登録された不図示の暗号キーメモリとが格納されている。
【0061】
被験者マスタテーブルは、各被験者の個人情報、プロフィール等を登録するテーブルであって、臨床試験プロジェクト番号、被験者番号、検査ポイント、医療機関番号、被験者の本名である被験者名、被験者名のイニシャルである被験者名匿名、被験者の性別を含む被験者データが、被験者毎のデータとして登録されている。被験者マスタテーブルが、請求項の被験者情報記憶手段に該当し、被験者名が請求項の被験者の個人情報に該当する。
被験者マスタテーブルへの被験者データの登録について、被験者名以外は症例報告支援会社1で登録してもよいが、プライバシー保護のため、被験者名は医療機関2で登録する。
【0062】
結果テーブル33は、医療機関3で行った検査の結果を示す検査結果データが登録されたテーブルであって、被験者の検査毎のデータとして登録されている。
項目として、臨床試験を特定するための臨床試験プロジェクト番号331、臨床試験中で被験者を一意に特定可能な被験者番号332、検査ポイント333、その被験者が臨床試験を受ける医療機関番号334、被験者の本名である被験者名335、被験者名のイニシャルである被験者名匿名336、被験者の性別337、被験者が医療機関3に来院した日を示す来院日338、請求項の被験者の検査結果としての査結果339を含む。結果テーブル33が請求項の検査結果記憶手段に該当する。
【0063】
不図示の暗号キーメモリには、結果テーブル33をサーバコンピュータ11に送信するときに、結果テーブル33の被験者名335を暗号化するための保存用暗号キーが格納されている。
この保存用暗号キーは、端末コンピュータ31のユーザが、結果テーブル33をサーバコンピュータ11送信時に、入力を4回間違えると、クリアするように構成されている。
不図示のキーメモリが請求項の暗号鍵記憶手段に該当し、保存用暗号キーが請求項の暗号鍵情報に該当する。
【0064】
端末コンピュータ21は、製薬会社2のモニターが、図4の症例報告データベース14の内容を閲覧するために用いられるコンピュータである。端末コンピュータ21から、各被験者のビジット毎の検査結果、各被験者の来院状況等を、不図示の閲覧画面で閲覧可能である。
端末コンピュータ21のハード構成は、サーバコンピュータ11のハード構成と同様であるため、説明を省略する。
【0065】
次いで、本実施形態のリモートエントリーシステムの動作について説明する。
製薬会社2から、臨床試験症例報告書の作成支援システム及びリモートエントリーシステム構築・管理の依頼を受けると、症例報告支援会社1は、サーバコンピュータ11の不図示の検査予定テーブルに、臨床試験、臨床試験を実施する医療機関3、臨床試験に参加する被験者を登録する。また、結果バックアップテーブル13、不図示の被験者マスタバックアップテーブル、症例報告データベース14に、臨床試験及び臨床試験を実施する医療機関3のためのデータ領域を作成する。
【0066】
製薬会社2の端末コンピュータ21に、臨床試験症例報告書の作成支援システムを使用するためのプログラム、ブラウザをダウンロードする。
また、臨床試験に参加する各医療機関3向けに端末コンピュータ31を用意し、本実施形態のリモートエントリーシステムを使用するためのプログラム、ブラウザをインストールする。
端末コンピュータ31の不図示の被験者マスタテーブルに、医療機関3で臨床試験を受ける各被験者について、被験者データのうち、臨床試験プロジェクト番号、被験者番号、医療機関番号等の被験者を特定する情報と、性別、年齢等のプロフィールを登録する。
【0067】
次いで、端末コンピュータ31を、各医療機関3に設置し、インターネット4に接続可能にする。
設置後、不図示の被験者マスタテーブルには、被験者データのうち、被験者を特定する情報と被験者のプロフィールが既に登録されているので、医療機関3は、この被験者マスタテーブルに、被験者名を入力する。
被験者名の入力の手順について説明する。
【0068】
端末コンピュータ31を立上げ、デスクトップ上の不図示のアイコンをクリックすると、不図示のログイン画面が画面上に表示される。
不図示のログイン画面で、予め登録されたユーザIDとパスワードを入力すると、図5のトップ画面51が表示される。
【0069】
トップ画面51には、被験者マスタ登録一覧画面52を表示するための被験者マスタ登録ボタン511、検査結果入力画面を表示するための検査結果入力ボタン512、過去に受信した症例報告支援会社1又は製薬会社2のメッセージを表示するための過去のお知らせ表示ボタン513、不図示の被験者の臨床試験進捗状況画面を表示するための進捗状況ボタン514、端末コンピュータ31で入力した内容をサーバコンピュータ11に送信するための送信ボタン515、症例報告支援会社1又は製薬会社2の最新のメッセージを表示するメッセージ表示欄516、リモートエントリプログラムからログオフするためのログオフボタン517、リモートエントリプログラムの処理を終了するための終了ボタン518が表示される。
【0070】
端末コンピュータ31のユーザが被験者マスタ登録ボタン511をクリックすると、図6の被験者マスタ登録一覧画面52が表示される。
被験者マスタ登録一覧画面52の被験者情報欄521には、被験者毎に、被験者特定情報である臨床試験プロジェクト番号及び被験者番号と、被験者のプロフィールである被験者のイニシャル、性別、検査項目等が表示される。また、被験者マスタ登録一覧画面52の被験者名欄524は、医療機関3で被験者名が入力されるまでは、空欄になっている。
【0071】
被験者マスタ登録一覧画面52の被験者情報欄521で、いずれかの被験者の行を選択し、新規入力ボタン522をクリックすると、図7の被験者登録画面53が表示される。
被験者登録画面53は、被験者情報タブ531、検査項目タブ532、その他タブ533が選択可能であり、被験者情報タブ531を選択することにより、図7の被験者情報登録画面534が表示される。
被験者情報登録画面534には、予め症例報告支援会社1で登録された被験者に関する情報が表示され、被験者名欄535だけが空欄のまま表示される。
【0072】
端末コンピュータ31の医療機関3のユーザが、被験者名欄535に、被験者番号で特定される被験者の氏名を入力し、保存ボタン536をクリックすると、端末コンピュータ31の不図示の被験者マスタテーブルに、被験者の氏名が登録される。
被験者名を入力後、被験者マスタ登録一覧画面52を表示させるための被験者一覧表示ボタン537をクリックすると、図6の被験者マスタ登録一覧画面52に切り替わる。
以上の被験者名の登録作業を、すべての被験者について繰り返す。
【0073】
端末コンピュータ31のユーザは、被験者名の入力を完了後、バックアップのために、被験者名が登録された不図示の被験者マスタテーブルをサーバコンピュータ11に送信する。
被験者マスタテーブルの送信時に、端末コンピュータ31が実行する処理について、図8、図9のフローチャートに基づき説明する。
【0074】
図5のトップ画面51で、送信ボタン515、ログオフボタン517、終了ボタン518のいずれかがクリックされると、図8のフローチャートがスタートする。つまり、送信ボタン515をクリックした場合だけでなく、トップ画面51を閉じるときにも、図8、図9のフローチャートの処理が実行される。
まず、ステップS301で、不図示の被験者マスタテーブル及び結果テーブル33に、更新されたデータがあるか判定する。
【0075】
更新されたデータがあるか否かの判定は、送信済みフラグがセットされていないデータがあるかを判定することにより行う。
送信済みフラグは、サーバコンピュータ11への不図示の被験者マスタテーブル又は結果テーブル33のデータ送信時に、送信されたデータにセットされ、端末コンピュータ31で被験者マスタテーブル又は結果テーブル33のデータ更新時に、更新されたデータからクリアされるフラグである。
【0076】
不図示の被験者マスタテーブル及び結果テーブル33に、更新されたデータがない場合(ステップS301:NO)、サーバコンピュータ11に送信すべきデータはないものとして、処理を終了する。
不図示の被験者マスタテーブル及び結果テーブル33に、更新されたデータがある場合(ステップS301:YES)、ステップS302で、「被験者名秘匿のため、保存用暗号キーを入力してください」というメッセージ、保存用暗号キー入力欄、確定ボタンを表示する画面により、保存用暗号キーの入力をユーザに指示する。
【0077】
次いで、ステップS303で、保存用暗号キー入力欄に入力されたか判定する。
保存用暗号キー入力欄に入力されていない場合(ステップS303:NO)、ステップS304で、所定時間、例えば30分が経過したか判定する。
所定時間が経過していない場合(ステップS304:NO)、ユーザが、入力する意思がある可能性があるものとして、ステップS303で保存用暗号キー入力欄に入力されたか判定する。つまり、保存用暗号キー入力欄に入力されない場合には、30分が経過するまでステップS303とステップS304を繰り返す。
【0078】
所定時間が経過した場合(ステップS304:YES)、不図示の被験者マスタテーブル及び結果テーブル33に更新されたデータがあるにも拘らず、端末コンピュータ31から、バックアップのための送信処理が行われないとして、ステップS305で、サーバコンピュータ11にエラーメッセージを送信する。
このエラーメッセージでは、端末コンピュータ31の番号、エラーメッセージ送信日時、その時点のユーザのユーザID等と、更新データがあるにも拘らずバックアップのための送信処理が行われない旨のメッセージとが、サーバコンピュータ11に送信される。
【0079】
ステップS305で送信されるエラーメッセージをサーバコンピュータ11が受信すると、症例報告支援会社1の担当者は、医療機関3でバックアップのための送信処理が行なわれなかったことを知ることができ、医療機関3に対する注意喚起や端末操作手順の指導等、適当な処置をとることが可能となる。
次いで、処理を終了する。
【0080】
保存用暗号キー入力欄に入力された場合(ステップS303:YES)、Aから図9のAを経てステップS306に進み、保存用暗号キーが、不図示の暗号キーメモリに保存されているかを判定する。
保存用暗号キーが、不図示の暗号キーメモリに保存されていない場合(ステップS306:NO)、保存用暗号キーの入力が初めてであるとして、ステップS307で、「確認のため再入力してください」というメッセージ、保存用暗号キー入力欄、確定ボタンを表示する画面により、保存用暗号キーの再入力をユーザに指示する。
【0081】
次いで、ステップS308で、最初に入力された暗号キーと、再入力された暗号キーとが合っているかを判定する。
最初に入力された暗号キーと、再入力された暗号キーとが合っている場合(ステップS308:YES)、ステップS309で、ステップS306で入力された暗号キーを、保存用暗号キーとして暗号キーメモリに保存する。
【0082】
次いで、ステップS310で、保存用暗号キーを用いて、不図示の被験者マスタテーブル、結果テーブル33のデータのうち、被験者名のみを暗号化する。
ステップS311で、被験者名を暗号化した不図示の被験者マスタテーブル、結果テーブル33を、サーバコンピュータ11に送信する。
サーバコンピュータ11への送信前には、被験者マスタテーブル、結果テーブル33の全体を、通信用に暗号化しておく。
その後、処理を終了する。
【0083】
最初に入力された暗号キーと、再入力された暗号キーとが合っていない場合(ステップS308:NO)、保存用暗号キーの入力をユーザが間違えた可能性があるとして、ステップS312で、「キーが違います。再入力してください」というメッセージ、保存用暗号キー入力欄、確定ボタンを表示する画面により、保存用暗号キーの再入力をユーザに指示する。
【0084】
次いで、ステップS313で、保存用暗号キー入力欄に入力されたか判定する。
保存用暗号キー入力欄に入力されていない場合(ステップS313:NO)、ステップS314で、所定時間、例えば30分が経過したか判定する。
所定時間が経過していない場合(ステップS314:NO)、ユーザが、入力する意思がある可能性があるものとして、ステップS313で保存用暗号キー入力欄に入力されたか判定する。つまり、保存用暗号キー入力欄に入力されない場合には、30分が経過するまでステップS313とステップS314を繰り返す。
【0085】
所定時間が経過した場合(ステップS314:YES)、不図示の被験者マスタテーブル及び結果テーブル33に更新されたデータがあるにも拘らず、端末コンピュータ31から、バックアップのための送信処理が行われないとして、ステップS315で、サーバコンピュータ11にエラーメッセージを送信する。
このエラーメッセージでは、端末コンピュータ31の番号、エラーメッセージ送信日時、その時点のユーザのユーザID等と、更新データがあるにも拘らずバックアップのための送信処理が行われない旨のメッセージとが、サーバコンピュータ11に送信される。その後、処理を終了する。
【0086】
保存用暗号キー入力欄に入力された場合(ステップS313:YES)、ステップS307で、「確認のため再入力してください」というメッセージ、保存用暗号キー入力欄、確定ボタンを表示する画面により、保存用暗号キーの再入力をユーザに指示する。
【0087】
保存用暗号キーが、不図示の暗号キーメモリに保存されている場合(ステップS306:YES)、保存用暗号キーの入力は初めてでないとして、ステップS316で、不図示の暗号キーメモリに保存されているものと一致するかを判定することにより、保存用暗号キーが合っているかを判定する。
【0088】
保存用暗号キーが、不図示の暗号キーメモリに保存されているものと一致しており、合っている場合(ステップS316:YES)、ステップS310で保存用暗号キーを用いて、不図示の被験者マスタテーブル、結果テーブル33のデータのうち、被験者名のみを暗号化する。
保存用暗号キーが、不図示の暗号キーメモリに保存されているものと一致せず、合っていない場合(ステップS316:NO)、ステップS317で不図示の入力ミスカウンタに+1をする。
【0089】
次いで、ステップS318で、入力ミスカウンタの値が4未満であるか判定する。
入力ミスカウンタの値が4未満である場合(ステップS318:YES)、Bを経てステップS312に進み、「キーが違います。再入力してください」というメッセージ、保存用暗号キー入力欄、確定ボタンを表示する画面により、保存用暗号キーの再入力をユーザに指示する。
【0090】
入力ミスカウンタの値が4未満でない場合(ステップS318:NO)、保存用暗号キーの入力を連続して4回間違えているため、ユーザが保存用暗号キーを忘れているものとして、ステップS319で、入力ミスカウンタをクリアし、暗号キーメモリに登録されている保存用暗号キーをクリアする。また、「暗号キーをクリアしました。新しい暗号キーを入力して下さい」というメッセージ、保存用暗号キー入力欄、確定ボタンを表示する画面により、保存用暗号キーの入力をユーザに指示する。
【0091】
次いでステップS320で、保存用暗号キーが入力されたか判定する。
保存用暗号キー入力欄に入力されていない場合(ステップS320:NO)、ステップS321で、所定時間、例えば30分が経過したか判定する。
所定時間が経過していない場合(ステップS321:NO)、ユーザが、入力する意思がある可能性があるものとして、ステップS320で保存用暗号キー入力欄に入力されたか判定する。つまり、保存用暗号キー入力欄に入力されない場合には、30分が経過するまでステップS320とステップS321を繰り返す。
【0092】
所定時間が経過した場合(ステップS321:YES)、不図示の被験者マスタテーブル及び結果テーブル33に更新されたデータがあるにも拘らず、端末コンピュータ31から、バックアップのための送信処理が行われないとして、ステップS322で、サーバコンピュータ11にエラーメッセージを送信する。
このエラーメッセージでは、端末コンピュータ31の番号、エラーメッセージ送信日時、その時点のユーザのユーザID等と、更新データがあるにも拘らずバックアップのための送信処理が行われない旨のメッセージとが、サーバコンピュータ11に送信される。その後、処理を終了する。
【0093】
保存用暗号キー入力欄に入力された場合(ステップS320:YES)、ステップS316で、不図示の暗号キーメモリに保存されているものと一致するかを判定することにより、保存用暗号キーが合っているかを判定する。
以上が、図8、図9のフローチャートの処理である。
【0094】
サーバコンピュータ11は、端末コンピュータ31から不図示の被験者マスタテーブルを受信すると、受信した被験者マスタテーブルを、不図示の被験者マスタバックアップテーブルとして保存する。
このとき、保存用暗号キーで暗号化された被験者名は、暗号化されたままの状態で保存する。
【0095】
次いで、各医療機関3の端末コンピュータ31で、各被験者の検査結果を入力し、入力した内容をサーバコンピュータ11に送信する処理について説明する。まず、医療機関3のユーザは、端末コンピュータ31で、被験者の検査結果を入力する。
不図示のログイン画面で、予め登録されたユーザIDとパスワードを入力すると、図5のトップ画面51が表示される。
【0096】
トップ画面51での検査結果入力ボタン512をクリックすると、図10の被験者一覧画面54が表示される。
図10の被験者一覧画面54は、不図示の被験者マスタテーブルに登録されている被験者の氏名を、被験者を選択可能な状態で一覧表示する。
被験者一覧画面54には、その被験者の入力画面55を表示させるための被験者選択ボタン541、トップページ51を表示させるためのトップページ表示ボタン542、被験者選択ボタン541が複数ページに渡る場合に、前ページの被験者一覧画面を表示させるための前ページ表示ボタン543、次ページの被験者一覧画面を表示させるための次ページ表示ボタン544が含まれる。
【0097】
被験者選択ボタン541には、被験者番号及び被験者名が表示されている。被験者選択ボタン541をクリックすると、選択した被験者について、図11の結果入力画面55が表示される。
結果入力画面55には、入力するユーザ名を表示する入力者名表示欄551と、臨床試験のプロジェクト名、医療機関名、被験者名、検査ポイント、来院予定日、入力日等の入力対象を表示する入力対象表示欄552と、検査結果を入力するための検査結果入力欄553と、被験者一覧画面54に戻るための一覧表示ボタン554と、入力した内容を一時的に保存するための一時保存ボタン555と、その被験者について登録を完了したときにクリックするための登録完了ボタン556と、が表示されている。
【0098】
検査結果入力欄553は、項目毎のタブが選択可能であり、タブを選択することにより、各項目の入力画面を表示させることができる。
端末コンピュータ31のユーザは、検査結果入力欄553に表示されるすべての項目に入力をし、入力完了後に、登録完了ボタン556をクリックする。
登録完了ボタン556がクリックされると、入力した内容が、端末コンピュータ31の結果テーブル33に登録され、その後、被験者一覧画面54に戻る。
【0099】
検査結果が取得されている被験者について、結果入力画面55で結果を入力する処理を繰り返した後、結果テーブル33を、サーバコンピュータ11に送信する。
図5のトップ画面51で、送信ボタン515、ログオフボタン517、終了ボタン518のいずれかがクリックされると、端末コンピュータ31は、図8、図9のフローチャートの処理により、結果テーブル33を送信する。
【0100】
サーバコンピュータ11は、端末コンピュータ31から結果テーブル33を受信すると、受信した結果テーブル33を、結果バックアップテーブル13として保存する。
このとき、保存用暗号キーで暗号化された被験者名は、暗号化されたままの状態で保存する。
【0101】
その後、サーバコンピュータ11は、結果バックアップテーブル13に登録された検査結果データを取得し、症例報告データベース14に、新たなビジットデータとして登録する。
症例報告データベース14への登録時には、結果バックアップテーブル13に登録された検査結果データを不図示の検査予定テーブルと比較し、抜け、不一致がある場合には、症例報告データベース14中の該当ビジットデータに要確認フラグ151をセットする。症例報告支援会社1は、要確認フラグが付されているビジットデータについて、医療機関3、検査センター又は製薬会社2に、どのように訂正するか訂正方針を問い合わせる。
【0102】
臨床試験を通じて、症例報告データベース14に順次ビジットデータを格納していく。臨床試験が終了すると、症例報告データベース14に格納されているビジットデータのうち要確認フラグ151がセットされていないデータを、確定報告書に含め、製薬会社2に提出する。
【0103】
次いで、端末コンピュータ31で、何らかの事情により、不図示の被験者マスタテーブル、結果テーブル33のデータが壊れたときに、サーバコンピュータ11から端末コンピュータ31に、不図示の被験者マスタバックアップテーブル、結果バックアップテーブル13をデータ復元のために送信する動作について説明する。
【0104】
端末コンピュータ31で、不図示の被験者マスタテーブル、結果テーブル33のデータが壊れていることが判明すると、医療機関3から症例報告支援会社1に、データ復元を依頼する。
依頼を受けた症例報告支援会社1の担当者は、依頼のあった医療機関3の医療機関番号で不図示の被験者マスタバックアップテーブル、結果バックアップテーブル13のテーブル名を検索し、ヒットしたテーブルを、端末コンピュータ31に送信する。
【0105】
医療機関3の担当者は、端末コンピュータ31がテーブルを受信すると、不図示のHDDの被験者マスタテーブル、結果テーブル33の保存領域に格納する。
その後、保存用暗号キーで、受信したテーブルの被験者名の暗号を解除する。以上で、データ復元が完了する。
【0106】
なお、端末コンピュータ31から、所定期間、例えば3営業日連続で検査結果データをサーバコンピュータ11が受信しなかったときに、サーバコンピュータ11が、不図示の被験者マスタテーブル、結果テーブル33のデータが壊れていると判断し、自動で不図示の被験者マスタバックアップテーブル、結果バックアップテーブル13を送信し、データを復元するように構成してもよい。
【0107】
また、医療機関3からデータ復元の依頼を受けると、端末コンピュータ31を医療機関3から症例報告支援会社1が預かり、不図示の被験者マスタテーブル、結果テーブル33を不図示のHDDに格納し、被験者名が暗号化されたままの状態で医療機関3に返却してもよい。
【0108】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、前記サーバコンピュータは、前記端末コンピュータから受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記検査結果データを格納するバックアップ記憶手段を備えるため、被験者の個人情報が見えない状態で、検査結果データをサーバコンピュータでバックアップ用に保持することが可能となる。従って、症例報告支援機関、製薬機関から被験者名等の個人情報へアクセスすることを禁止するGCPの要求を満足しながら、症例報告支援機関側で医療機関側のデータをバックアップ用に保持することが可能となる。
【0109】
また、前記サーバコンピュータは、前記端末コンピュータから受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記検査結果データを格納するバックアップ記憶手段を備えるため、端末コンピュータから受信した被験者データを、バックアップ用に保持すると同時に、臨床試験の確定報告書の作成を支援する症例報告支援業務に利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のリモートエントリーシステムの全体構成を示す説明図である。
【図2】本実施形態のサーバコンピュータのハード構成を示す説明図である。
【図3】(A)は、本実施形態の端末コンピュータの検査結果を格納する結果テーブルの構成を示す説明図、(B)は、本実施形態のサーバコンピュータの検査結果を格納する結果バックアップテーブルの構成を示す説明図である。
【図4】本実施形態のサーバコンピュータに格納される臨床試験の症例報告書を作成するための症例報告データベースの構成を示す説明図である。
【図5】本実施形態のリモートエントリーシステムにおいて、端末コンピュータで表示されるトップ画面を示す説明図である。
【図6】本実施形態のリモートエントリーシステムにおいて、端末コンピュータで表示される被験者マスタ登録一覧画面を示す説明図である。
【図7】本実施形態のリモートエントリーシステムにおいて、端末コンピュータで表示される被験者登録画面を示す説明図である。
【図8】被験者マスタテーブルの送信時に、端末コンピュータが実行する処理を示すフローチャートである。
【図9】被験者マスタテーブルの送信時に、端末コンピュータが実行する処理を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態のリモートエントリーシステムにおいて、端末コンピュータで表示される被験者一覧画面を示す説明図である。
【図11】本実施形態のリモートエントリーシステムにおいて、端末コンピュータで表示される結果入力画面を示す説明図である。
【符号の説明】
1 症例報告支援会社
2 製薬会社
3 医療機関
4 インターネット
11 サーバコンピュータ
12、21、31 端末コンピュータ
13 結果バックアップテーブル
14 症例報告データベース
33 結果テーブル
51 トップ画面
52 被験者マスタ登録一覧画面
53 被験者登録画面
54 被験者一覧画面
55 結果入力画面
72 CPU
73 RAM
74 ROM
75 HDD
76 記憶媒体装置
77 通信装置
78 キーボード
79 マウス
80 表示装置
81 プリンタ
135 被験者名

Claims (22)

  1. 医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータから受信した情報を、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに登録するリモートエントリーシステムであって、
    前記端末コンピュータは、被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、を含む被験者データを格納する被験者データ記憶手段と、
    暗号鍵情報を格納する暗号鍵記憶手段と、
    前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、
    前記被験者データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手段と、を備え、
    前記サーバコンピュータは、前記端末コンピュータから受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記被験者データを格納するバックアップ記憶手段を備えることを特徴とするリモートエントリーシステム。
  2. 前記サーバコンピュータは、前記バックアップ記憶手段に格納された前記被験者の個人情報が暗号化された前記被験者データを、要求に応じて、前記端末コンピュータに送信するデータ再構築手段を備えることを特徴とする請求項1記載のリモートエントリーシステム。
  3. 医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果を、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに登録するリモートエントリーシステムであって、
    前記端末コンピュータは、被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、前記被験者の検査結果と、を含む検査結果データを格納する検査結果記憶手段と、
    暗号鍵情報を格納する暗号鍵記憶手段と、
    前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、
    前記検査結果データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手段と、を備え、
    前記サーバコンピュータは、前記端末コンピュータから受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記検査結果データを格納するバックアップ記憶手段を備えることを特徴とするリモートエントリーシステム。
  4. 前記サーバコンピュータは、前記バックアップ記憶手段に格納された前記検査結果データのうち、前記暗号化された被験者の個人情報以外の情報を取得して記憶する検査結果記憶手段を備えることを特徴とする請求項3記載のリモートエントリーシステム。
  5. 医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータから情報を受信して登録する臨床試験の症例報告支援機関の情報処理装置であって、
    被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、を含む被験者データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記端末コンピュータから受信する受信手段と、
    受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記被験者データを格納するバックアップ記憶手段を備えることを特徴とする情報処理装置。
  6. 前記バックアップ記憶手段に格納された前記被験者の個人情報が暗号化された前記被験者データを、要求に応じて、前記端末コンピュータに送信するデータ再構築手段を備えることを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
  7. 医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果を受信して登録する臨床試験の症例報告支援機関の情報処理装置であって、
    被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、前記被験者の検査結果と、を含む検査結果データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記端末コンピュータから受信する受信手段と、
    受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記検査結果データを格納するバックアップ記憶手段を備えることを特徴とする情報処理装置。
  8. 前記バックアップ記憶手段に格納された前記検査結果データのうち、前記暗号化された被験者の個人情報以外の情報を取得して記憶する検査結果記憶手段を備えることを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
  9. 医療機関で実施される臨床試験において、情報を臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信する医療機関に設置された情報処理装置であって、
    被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、を含む被験者データを格納する被験者データ記憶手段と、
    暗号鍵情報を格納する暗号鍵記憶手段と、
    前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、
    前記被験者データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
  10. 医療機関で実施される臨床試験において、該情報処理装置で入力された検査結果を、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信する医療機関に設置された情報処理装置であって、
    被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、前記被験者の検査結果と、を含む検査結果データを格納する検査結果記憶手段と、
    暗号鍵情報を格納する暗号鍵記憶手段と、
    前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、
    前記検査結果データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
  11. 医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータから情報を受信して臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに登録するリモートエントリー方法であって、
    被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、を含む被験者データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記端末コンピュータから受信する受信手順と、
    受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記被験者データをバックアップ記憶手段に格納する登録手順を行うことを特徴とするリモートエントリー方法。
  12. 前記登録手順の後で、前記バックアップ記憶手段に格納された前記被験者の個人情報が暗号化された前記被験者データを、要求に応じて、前記端末コンピュータに送信するデータ再構築手順を行うことを特徴とする請求項11記載のリモートエントリー方法。
  13. 医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果を受信して臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに登録するリモートエントリー方法であって、
    被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、前記被験者の検査結果と、を含む検査結果データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記端末コンピュータから受信する受信手順と、
    受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記検査結果データをバックアップ記憶手段に格納する登録手順を行うことを特徴とするリモートエントリー方法。
  14. 前記登録手順の後で、前記バックアップ記憶手段に格納された前記検査結果データのうち、前記暗号化された被験者の個人情報以外の情報を取得して検査結果記憶手段に登録することを特徴とする請求項13記載のリモートエントリー方法。
  15. 医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータから、情報を臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信するリモートエントリー方法であって、
    被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、を含む被験者データを被験者データ記憶手段に格納する被験者データ登録手順と、
    暗号鍵情報を暗号鍵記憶手段に格納する暗号鍵記憶手順と、
    前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手順と、
    前記被験者データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手順と、を行うことを特徴とするリモートエントリー方法。
  16. 医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果を、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信するリモートエントリー方法であって、
    被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、前記被験者の検査結果と、を含む検査結果データを検査結果記憶手段に格納する検査結果登録手順と、
    暗号鍵情報を暗号鍵記憶手段に格納する暗号鍵記憶手順と、
    前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手順と、
    前記検査結果データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手順と、を行うことを特徴とするリモートエントリー方法。
  17. 医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータから情報を受信して登録する臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに、
    被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、を含む被験者データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記端末コンピュータから受信する受信手順と、
    受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記被験者データをバックアップ記憶手段に格納する登録手順と、を実行させるためのプログラム。
  18. 前記登録手順の後で、前記バックアップ記憶手段に格納された前記被験者の個人情報が暗号化された前記被験者データを、要求に応じて、前記端末コンピュータに送信するデータ再構築手順を実行させることを特徴とする請求項17記載のプログラム。
  19. 医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果を受信して登録する臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに、
    被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、前記被験者の検査結果と、を含む検査結果データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記端末コンピュータから受信する受信手順と、
    受信した前記被験者の個人情報が暗号化された前記検査結果データをバックアップ記憶手段に格納する登録手順と、を実行させるためのプログラム。
  20. 前記登録手順の後で、前記バックアップ記憶手段に格納された前記検査結果データのうち、前記暗号化された被験者の個人情報以外の情報を取得して検査結果記憶手段に登録する手順を実行させることを特徴とする請求項19記載のプログラム。
  21. 医療機関で実施される臨床試験において、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに情報を送信する医療機関に設置された端末コンピュータに、
    被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、を含む被験者データを被験者データ記憶手段に格納する被験者データ登録手順と、
    暗号鍵情報を暗号鍵記憶手段に格納する暗号鍵記憶手順と、
    前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手順と、
    前記被験者データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手順と、を実行させるためのプログラム。
  22. 医療機関で実施される臨床試験において、入力された検査結果を臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信する医療機関に設置された端末コンピュータに、
    被験者を特定する被験者特定情報と、前記被験者の個人情報と、前記被験者の検査結果と、を含む検査結果データを検査結果記憶手段に格納する検査結果登録手順と、
    暗号鍵情報を暗号鍵記憶手段に格納する暗号鍵記憶手順と、
    前記個人情報を、前記暗号鍵情報を用いて暗号化する暗号化手順と、
    前記検査結果データを、前記被験者の個人情報が暗号化された状態で、前記サーバコンピュータに送信する送信手順と、を実行させるためのプログラム。
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JP2016517050A (ja) * 2013-01-22 2016-06-09 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 非破壊試験システムにおいてデータを分析するためのシステム及び方法

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